JP2000290218A - C原子1〜4個を有する飽和カルボン酸を製造するための方法および装置 - Google Patents
C原子1〜4個を有する飽和カルボン酸を製造するための方法および装置Info
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Abstract
を高価値物質として生じる、C原子1〜4個を有する飽
和カルボン酸を製造するための方法および装置の提供。 【解決手段】 反応出口ガスを、反応ガス循環中で部分
的に返送し、かつその際に、分離工程によって返送され
る含分中の酸濃度を減少する場合に、100〜400℃
の反応温度、1.2*105Pa〜51*105Paの圧
力で、飽和または不飽和C4−炭化水素およびその混合
物、酸素含有ガスおよび水蒸気の存在下で、少なくとも
1つの触媒の存在下に、気相酸化することによって、C
原子1〜4個を有する飽和カルボン酸を製造し、その場
合、対向流洗浄することによって反応出口ガスから粗酸
を分離する。 【効果】 高い選択率が得られ、必要なエネルギー消費
が減少され、さらに爆発の危険に関して高い受動的な安
全性が生じ、かつそれによって全工程実施が簡単に形成
されることができる。
Description
4個を有する飽和カルボン酸を製造するための方法、な
らびに該方法を実施するための装置である。
を気相酸化することによって製造されることができるこ
とは公知である。大抵の記載には、反応ガス混合物を一
回、触媒の上に通すこと、形成された酢酸を凝縮によっ
て分離すること、および残留するガスを排除することが
考慮にいれられている。米国特許第3917682号明
細書中には、例えば酢酸が、高い金紅石含分を有するT
i/V−触媒の存在下にブテン酸化することによって取
得される方法が記載されており、この場合、酢酸は反応
ガス混合物の部分凝縮によって単離され、残留する残り
の反応ガスは返送されない。この種の方法は、既に1回
の反応器通過の際に、高いブテン変換率を達成しなけれ
ばならず、このことは少ない収量または少ない空時作業
を用いてのみ可能である。したがってこの方法に基づ
き、従来はまだ経済的に満足できる方法を見いだすこと
ができなかった。
からは、ブテンから酢酸への気相酸化をランタニド化合
物を含有する触媒の存在下に実施することが公知であ
る。酢酸および他の、気相酸化の際に形成される高価値
物質を単離するための方法は記載されていない。
752号および同第1279011号明細書には、特殊
な触媒の存在下に、ブテンから酢酸へと触媒により気相
酸化するための方法が記載されている。この処理方法の
場合、ここに記載された、反応ガスの凝縮不可能な含分
の返送の際に、高価値物質として生じるギ酸の含分が分
解することは欠点である。ドイツ連邦共和国特許出願公
開第1921503号明細書中には、酢酸製造の際にブ
テンの触媒による気相酸化を用いて、反応混合物の反応
されていない含分を反応器中へと返送する方法が示され
ているが、しかし循環ガス法の不経済性が明白に言及さ
れている。
hen Werken Huls)からパイロット標準のために開発さ
れ、かつ種々の刊行物(R.P. Lowry, A. Aguilo, Hydroc
arbonProcessing, 10, (1974), 103;PEP Report No.3
7A (1973))中に記載された方法は、直接的な、反応器を
出たガス混合物の4/5の処理されていない返送を指定
している。この実施態様の場合、反応生成物は部分的に
酸を分離することなく循環路の中で案内し、かつ一部だ
けが酢酸の単離のために分離される。この方法の場合、
明白な反応ガス中の有機酸の増加が起こり、それによっ
て酢酸ならびにギ酸は、満足でない収率で得られる。
の記載からは、担持体と、担持体の外表面積上に塗布さ
れる、二酸化チタン、二酸化ジルコニウム、二酸化錫、
酸化アルミニウムおよび五酸化バナジウムの群からの触
媒活性混合酸化物材料とからなる殻触媒の使用下に、不
飽和C4−炭化水素を気相酸化することによって、酢酸
を製造する方法が公知である。反応後、形成された酢酸
は、冷却および沈殿、または適当な溶剤中での吸収によ
って、分離される。
3052号明細書には、不活性の無孔性担持体と、担持
体の外表面積上に塗布される、二酸化チタンと五酸化バ
ナジウムとからなる触媒活性混合酸化物材料とからなる
殻触媒の使用下に、飽和C4−炭化水素および不飽和C4
−炭化水素との混合物を気相酸化することによって、酢
酸を製造する方法が記載されている。この場合、酸素含
有ガスとC4−炭化水素とからなるガス混合物と、水蒸
気とは、100℃〜400℃の温度、1.2*105〜5
1*105Paの過剰圧で、殻触媒を用いて反応され
る。酢酸および他の気相酸化中に形成される高価値物質
を単離する方法は、記載されていない。
3088号明細書には、飽和および/または不飽和C4
−炭化水素、酸素含有ガスおよび水蒸気の存在下で、少
なくとも1つの触媒の存在下に、気相酸化することによ
って、C原子1〜4個を有する飽和カルボン酸を製造す
るための方法が記載されている。この方法の場合、反応
出口ガスは反応ガス循環中で部分的に返送され、この場
合、反応ガス循環は、反応出口ガスから、気相酸化の際
に生じた有機酸の一部が除去されるようにして実施され
る。粗酸の分離のためではあるが、専ら不経済的な方
法、例えばガス混合物の部分凝縮、ひいては、場合によ
っては補助物質の添加下に精留による方法(例えば抽出
精留)が、記載されている。
和および/または不飽和C4−炭化水素を気相酸化する
ことによって、C原子1〜4個を有する飽和カルボン酸
を製造するための方法で、高い酸素収量を提供し、かつ
その際に副生成物を高価値物質として生じる方法を見い
だすことにあった。
向流洗浄によって、主に酸を除去された反応出口ガス混
合物の部分流が、反応器入り口に返送される場合、飽和
および/または不飽和C4−炭化水素を気相酸化するこ
とによって、C原子1〜4個を有する飽和カルボン酸の
製造は、特に高い収量で実施されることができることが
見いだされた。
ス循環中で部分的に返送し、かつその際に、分離工程に
よって返送される含分中の酸濃度を減少する場合に、1
00〜400℃の反応温度、1.2*105Pa〜51*
105Paの圧力で、飽和または不飽和C4−炭化水素お
よびその混合物、酸素含有ガスおよび水蒸気の存在下
で、少なくとも1つの触媒の存在下に、気相酸化するこ
とによって、C原子1〜4個を有する飽和カルボン酸を
製造するための方法であり、この方法は対向流洗浄する
ことによって反応出口ガスから粗酸を分離することによ
って特徴付けられる。
ス循環は、反応出口ガス、すなわち反応器を出るガス混
合物、あるいは返送されたガス混合物から、有機酸の一
部、第一級酢酸およびギ酸が、適当な溶剤、好ましくは
水を用いた対向流洗浄を介して除去されるようにして、
実施される。この場合、前記の酸の分圧は反応器入り口
で低く保たれるが、反応されていないC4−炭化水素お
よびさらに酢酸へと変換可能な中間生成物、例えばアセ
トアルデヒド、アセトン、メチルエチルケトンおよび2
−ブタノールは、大部分循環ガス中に残留し、かつ反応
器入り口へと返送されるようにして、分離は実施され
る。
くは、酸化ジフェニル、ジフェニル、芳香族ケトンおよ
び脂肪族ケトンおよび芳香族エーテルおよび脂肪族エー
テル、フタル酸およびフタル酸誘導体、フタリド、脂肪
族ジカルボン酸、アジピン酸およびアジピン酸誘導体、
マレイン酸およびマレイン酸誘導体、カルボキシ酢酸、
安息香酸および安息香酸誘導体、ラクトン、炭酸プロピ
レン、炭酸ジアルキル、リン酸トリアルキル、トリアル
キルアミン、スルホランおよびスルホラン誘導体、アル
キルピロリドン、低分子ポリマーもしくはオリゴマー、
すなわち液体ポリマーもしくは液体オリゴマー、ポリビ
ニレート、ポリアクリレート、ポリエーテル、ポリケト
ン、水を含む群の化合物またはこれらの化合物の混合物
が使用される。特に好ましい溶剤は、水である。
る:水/酸の分離に関する良好な選択率;必要とされる
吸収剤量を少なく抑えるため、有機酸に対する高い親和
性(高い分布係数);循環ガス中への損失を少なく抑え
るため、吸収条件下での少ない揮発性;循環ガス中へと
移行する、吸収剤の含分は、触媒酸化反応に不利な影響
をもたらしてはならない;融点は、明らかに吸収温度未
満でなければならない;吸収/放出条件および再生条件
下に化学反応が始まってはならない。
浄は有利に、反応ガスが注水塔もしくは噴霧塔、移動さ
れる内蔵物を備えた吸収器、例えば回転式吸収器、充填
物堆積を有する吸収塔、分離底面、例えば泡鐘塔底面、
バルブ底面、有孔底面、格子底面またはそれらの組合せ
物の形の内蔵物を有する吸収器、または配列したパッキ
ングを有する吸収器を通され、その上、対向流中で水を
吸収器に通すようにして実施される。吸収器を出るガス
流の水蒸気含分は、吸収器出口で平均的な温度および運
転圧により固定される。温度は吸収器から導出される熱
量および洗浄水流の量および温度により固定され、およ
び一般に50〜200℃である。吸収器を出るガス流中
に残留する酸含分は、圧力および温度、吸収器の分離工
程値および供給される吸収剤量(水供給)により固定さ
れる。一般にこの方法は、対向流洗浄によって、再度反
応器内へと返送されるガス流の残留酸濃度が0.01〜
6体積%に減少されるように、実施される。
として、プロピオン酸、マレイン酸/マレイン酸無水物
およびアクリル酸が生じる。粗酸の濃縮および精製の際
に生じる水は、部分的に、場合によっては化学処理およ
び/または物理的処理後、対向流吸収中へと返送され、
その結果、全工程を通してほとんど排水は生じない。
留、共沸精留、精留および膜分離法を含む群の、一つま
たは複数の適当な常用の方法を用いて脱水され、かつ精
製される。粗酸の濃縮および精製の際に生じる低沸点物
質は、対向流中に返送されてよい。粗酸をさらに純粋物
質に分離する前に分離される低沸点物質は同様に、単独
または精製および濃縮から出る低沸点物質と一緒に、全
部または部分的に対向流洗浄中に返送されてよい。
酸の製造に適当であり、特に酢酸の製造に好適である。
本発明による処理方法の本質的な利点は、酢酸を製造す
る場合、その際高価値物質として、特にギ酸の形で生じ
る副生成物が生じることである。
素原子4個を有する飽和または不飽和炭化水素は、n−
ブタン、i−ブタン、t−ブタン、1−ブテン、シス−
2−ブテン、トランス−2−ブテン、イソブテン、1,
3−ブタジエンを含む群からの化合物である。好ましく
は、n−ブタンおよびブテン異性体1−ブテン、トラン
ス−2−ブテンおよびシス−2−ブテン、ならびにこれ
らの化合物を高い含分で含有する混合物である。本発明
による方法の場合、C4−炭化水素画分は、炭素原子4
個前後を有する線状炭化水素および/または分枝鎖状炭
化水素および/または環状炭化水素、例えばメタン、エ
タン、エテン、プロペン、プロパン、ペンタン、ペンテ
ン、ペンタジエン、シクロペンタン、シクロペンテン、
シクロペンタジエン、メチルシクロペンタンを含有して
いてもよい。同様に、炭素原子1〜8個を有するアルコ
ール、アルデヒド、エーテル、ケトンおよびエステルが
存在していてもよい。好ましくは、石油化学物質、例え
ば“C4−カット”(ブタジエンおよびi−ブテンの主
な含分)、“ラフィネート1”(i−ブテンおよびn−
ブテンの主要含分)および“ラフィネート2”(ブタ
ン、1−ブテンおよび2−ブテンの主要含分)を出発物
質として、またはこのような炭化水素を含有する混合物
からの安価な粗製混合物が含有される。これらの化合物
は、場合によっては前処理、例えば精製もしくは水素添
加後に使用されてよい。
00℃、有利に150〜250℃、特に好ましくは18
0〜230℃である。反応は一般に、1.2*105〜5
1*105Pa、好ましくは4*105〜41*105P
a、特に好ましくは9*105〜17*105Paの圧力
で実施される。
された空気、および好ましくは純粋酸素が使用されてよ
い。しかし本発明による方法の場合、不活性ガス、例え
ば窒素も存在していてよい。
蒸気の容量含分は、一般に水蒸気5〜80体積%、有利
に5〜40体積%、特に好ましくは5〜30体積%であ
る。
中にエダクトとして存在してよい、反応器入り口で測定
される、反応ガス中のブテン含分は、1〜10体積%、
有利に1.5〜3.5体積%である。同様に単独または他
のC4−炭化水素との混合物中にエダクトとして存在し
てよい、反応器入り口で測定される、反応ガス中のブタ
ン含分は、5〜80体積%、有利に5〜60体積%、特
に好ましくは10〜50体積%である。
1〜35体積%、有利に2〜20体積%、特に好ましく
は3〜12体積%である。
ス含分が供給されてよい。反応器入り口ガス中の酸化炭
素および他の反応副生成物の含分は、反応実施および酸
分離に依存しており、かつ一般に10〜80体積%、好
ましくは15〜65体積%である。この場合、反応器入
り口ガスの個々の成分の体積%での含分は、それぞれ1
00体積%の合計になる。
るエダクト質量流の1〜100倍、好ましくは5〜80
倍、特に好ましくは10〜40倍である。
一般に飽和および/または不飽和C 4−炭化水素から酢
酸への部分酸化のために記載されている、全ての触媒が
適当である。好ましくは混合酸化物触媒は、酸化バナジ
ウムを含有しており、特に好ましくはドイツ連邦共和国
特許出願公開第19649426号明細書中に記載され
ているような殻触媒である。これに関する開示が本願の
一部であってよいドイツ連邦共和国特許出願公開第19
649426号明細書は、これに関連して組み込まれて
いる(incorporated by reference)。これは不活性の無
孔性担持体と、担持体の外表面積上に塗布される、a)
二酸化チタン、二酸化ジルコニウム、二酸化錫、酸化ア
ルミニウムの群からの1つまたは複数の酸化物、および
b)成分a)の質量に対して、および成分a)の比表面
積1m2/g当たり、五酸化バナジウム0.1〜1.5質
量%を含有する、触媒活性酸化混合物材料とからなる殻
触媒である。
素、ハフニウム、ニオブ、タングステン、ランタンおよ
びセリウムの群からの1つまたは複数の酸化物が含有さ
れていてよい。成分a)に前記の酸化物をドーピングす
る場合、酸化物は一般に成分a)の全質量に対して1〜
30質量%の量で含有されている。
ナジウムの一部、有利に10〜90質量%は、モリブデ
ン、クロムおよびアンチモンの1つまたは複数の酸化物
で代替されてよい。場合によっては付加的な成分b)と
してなお、アルカリ金属、元素の周期律表(PSE)の
第5主族および第6主族の元素および遷移金属の1つま
たは複数の酸化物を含有していてよい。一般に、このド
ーピング物質の量は、酸化物として計算し、および成分
b)の全質量に対して、0.005〜15質量%であ
る。
たは酸化タングステンが含有されていてよい場合、40
〜300m2/gの成分a)の大きい表面積、およびM
o、および/またはCr、および/またはSbおよび/
またはAuがドーピングされている成分b)を有する組
成物は好ましい。
はなお、触媒活性混合酸化物材料の全質量に対して、二
酸化珪素、炭化珪素およびグラファイトを含む群からの
不活性希釈剤10〜50質量%を含有してよい。
体と活性材料とからなる全質量に対して、1〜40質量
%、有利に5〜25質量%の含分で、殻として担持体の
外表面積上に塗布されている。
に100〜1000μmである。殻触媒は、組成物中で
区別される複数の層を含有してもよい。活性成分a)お
よびb)の1つまたは複数の成分も、異なる濃度で個々
の層中に含有されていてよい。
全ての、気相酸化の運転条件下で、不活性に挙動し、か
つ運転時間にわたって安定の無孔性材料である。前記の
材料の例は、ステアタイト、ジュラナイト(Duranit)、
炭化珪素、酸化マグネシウム、酸化珪素、珪酸塩、アル
ミン酸塩、金属例えば特殊鋼、ならびに場合によっては
これらの物質からなる混合物である。有利な材料は、セ
ラミック材料、例えばステアタイトである。不活性の無
孔性担持体の形態は任意である。適当な形の例は、球、
円筒、直方体、円環体、クラ、スピンドル、らせんであ
る。基礎物質は、1つまたは複数の凹所、例えばふな
型、溝、穴、ひいては出張り部、例えば円錐形、尖端
形、ウェブを有してもよい。他の例は、リング、リング
状部分、脚環(Steg-Ringe)、穿孔された球状物、球状部
分である。同様に担体として適当であるのは、配列した
パッキング、例えばモノリスまたは交差通路構造体であ
る。好ましくは、1容量当たりできるだけ高い幾何学表
面積を有する担持形、例えばリングである。担持体の寸
法は、気相酸化のための反応器によって、先に与えられ
ている。一般に成形体は、2〜20mmの長さもしくは
直径を有する。壁厚、例えばリングまたは中空円筒の場
合、有利に0.1〜4mmである。
施に適当であり、かつ反応混合物を過度に熱することな
く高い反応熱を排除することができる構造が使用されて
よい。本発明による方法は、連続的または間欠的に実施
されてよく、すなわち、反応器入り口混合物の供給は、
一定の供給または循環的に変動する供給組成物を用いて
行われる。ガス混合物は、固定床、例えば管束反応器ま
たはすのこ状反応器中、または流動床もしくは渦動床中
で反応してよい。好ましくは、固定された触媒床を有す
る、冷却した管束反応器である。特に好ましくは、管束
反応器になるように配置された、10〜50mmの管内
径および1〜6mの管長さを有する個々の管を備えた構
造体である。
の流動速度は、一般に0.1〜10m/s、好ましくは
0.3〜5m/s、特に好ましくは0.5〜3m/sであ
る。
の触媒を充填されていてよい。充填は、軸方向に均質
に、または帯域ごとに可変性に、反応管内へと入れられ
ていてよい。それぞれの帯域は、統計的に希釈された
か、または混合された触媒を含有してよい。
方法により、C原子1〜4個を有する飽和カルボン酸を
製造するための装置である。次に、本発明を図式表示中
の図を用いて詳説する。
しながら、触媒で、飽和および/または不飽和炭化水素
を気相酸化することによって、酸を製造するための装置
が記載されており、この場合、主要流中で冷却および/
または凝縮によって酸分離が行われる。この場合、混合
帯域(1)上に、酸素含有ガス、酸素または空気および
これらの混合物、水蒸気および飽和および/または不飽
和炭化水素が供給され、かつ混合され、および循環冷却
器(3)を用いて冷却される管束反応器(2)に供給さ
れる。反応器を出るガス混合物は、循環冷却器(5)に
よって冷却される生成物凝縮器(4)に導通される。こ
の生成物凝縮器内では粗酸が分離され、かつ他の後処理
の管(6)上に供給される。残りの反応ガスは、導管
(7)を介して、循環ガス圧縮機(8)を用いて混合帯
域へと返送される。導管(9)を介して、反応循環中で
定常条件を維持するため、わずかな排ガス流が取り出さ
れる。排ガスは主に酸化炭素および反応されていない炭
化水素を含有し、かつ熱利用(排ガス燃焼)またはその
他の排ガス処理に供給されてよい。炭化水素は大部分ひ
いては専らこの排ガス流から部分的に、例えば圧縮およ
び/または冷却によって分離されてよく、かつ付加的な
供給として、反応循環に再供給されてよい。
ガスの一部を循環路に案内しながら、触媒で、飽和およ
び/または不飽和炭化水素を気相酸化することによっ
て、酸を製造するための装置が記載されている。この場
合、粗酸の分離は適当な溶剤、例えば水を用いた対向流
吸収によって実施される。この場合、混合帯域(1)を
介して、酸素含有ガス、酸素または空気およびこれらの
混合物および飽和および/または不飽和炭化水素が、返
送されるガス流と一緒に混合され、かつ一緒に、循環冷
却器(3)を用いて冷却される管束反応器(2)へと供
給される。反応器を出るガス混合物は、主要流中で、循
環冷却器(5a)によって冷却されるガス冷却器(4
a)を導通される。この後に反応ガスは、1つまたは複
数の塔冷却器(14)を備えた吸収塔(13)中に導通
される。最上部の蒸留塔底部内では、適当な溶剤、例え
ば水が、管路(15)を通って供給される。この吸収塔
内では、粗酸が対向流洗浄によって分離され、かつ管
(16)を介して他の後処理に供給される。残りの反応
ガスは、管(10)を介して、循環ガス圧縮機(11)
を用いて混合帯域へと返送される。導管(12)を介し
て、反応循環中で定常条件を維持するために、わずかな
排ガス流は取り出される。
び反応されていない炭化水素を含有し、かつ熱利用、例
えば排ガス燃焼、物質的利用またはその他の排ガス処理
に供給されてよい。炭化水素は大部分ひいては専らこの
排ガス流から部分的に、適当な方法、例えば圧縮または
冷却またはこれらの方法の組合せによって液化されるこ
とができ、かつ凝縮不可能な成分が分離されることがで
き、および付加的な供給として、反応循環、例えば反応
器入り口で再供給されてよい。
た: 全C4−変換率に関する酢酸選択率(モル%)=
(((粗酸中の酢酸 モル/h)/2)/(変換されて
いないブテン モル/h+変換されていないブタン モ
ル/h))×100 全C4−変換率に関するギ酸選択率(モル%)=
(((粗酸中のギ酸 モル/h)/4)/(変換されて
いないブテン モル/h+変換されていないブタン モ
ル/h))×100 例中に使用される触媒: 触媒A:触媒の製造を、ドイツ連邦共和国特許出願公開
第19649426号明細書と同様に行ったが、この場
合、活性材料が実験式:TiaVbSbdOeである、チタ
ン、バナジウム、およびアンチモンの酸化物からなり
(a:125;b:10;d:12;e:293)、か
つ外径7mm×内径4mm×高さ7mmの寸法のステア
タイトリング上の担体質量に対して、9質量%に加え
て、グラファイト1質量%の含分で塗布されていること
によって特徴付けられる。
特許出願公開第19649426号明細書と同様に行っ
たが、この場合、活性材料が実験式:TiaVbSbdOe
である、チタン、バナジウム、およびアンチモンの酸化
物からなり(a:125;b:10;d:12;e:2
93)、かつ外径7mm×内径4mm×高さ7mmの寸
法のステアタイトリング上の担体質量に対して、10.
8質量%に加えて、グラファイト1.2質量%の含分で
塗布されていることによって特徴付けられる。
連邦共和国特許出願公開第19649426号明細書と
同様に行ったが、この場合、活性材料が実験式:Tia
VbMO cSbdOeである、チタン、バナジウム、モリブ
デン、およびアンチモンの酸化物からなり(a:12
2;b:9;c:5;d:4;e:288)、かつ外径
7mm×内径4mm×高さ4mmの寸法のステアタイト
リング上の担体質量に対して、14.4質量%に加え
て、グラファイト1.6質量%の含分で塗布されている
ことによって特徴付けられる。
特許出願公開第19649426号明細書と同様に行っ
たが、この場合、活性材料が実験式:TiaVbSbdOe
である、チタン、バナジウム、およびアンチモンの酸化
物からなり(a:125;b:10;d:12;e:2
93)、かつ外径7mm×内径4mm×高さ7mmの寸
法のステアタイトリング上の担体質量に対して、9.5
質量%に加えて、グラファイト0.5質量%の含分で塗
布されていることによって特徴付けられる。
特許出願公開第19649426号明細書と同様に行っ
たが、この場合、活性材料が実験式:TiaVbSbdOe
である、チタン、バナジウム、およびアンチモンの酸化
物からなり(a:125;b:10;d:12;e:2
93)、かつ外径7mm×内径4mm×高さ7mmの寸
法のステアタイトリング上の担体質量に対して、16.
2質量%に加えて、グラファイト1.8質量%の含分で
塗布されていることによって特徴付けられる。
法):25mmの反応管内径を有する反応器中に、A型
の触媒を6000mmの充填高さで入れた。反応ガスと
して、水蒸気1000g/h、酸素350g/h、1−
ブテン150g/hおよびn−ブタン200g/hを供
給した。循環ガス流を、安定状態の反応器が、1100
0g/hの循環ガス流を達成するように、調節した。反
応器を圧力11×105Paおよび冷却剤温度193℃
で運転した。
凝縮によって行った。
22%のブタン変換率を達成した。全C4−変換率に関
する酢酸選択率は、61モル%であり、全C4−変換率
に関するギ酸選択率は12モル%であった。粗酸濃度は
21質量%であった。
法):25mmの反応管内径を有する反応器中に、A型
の触媒を6000mmの充填高さで入れた。反応ガスと
して、酸素345g/h、1−ブテン144g/hおよ
びn−ブタン61g/hを供給した。循環ガス流を、安
定状態の反応器が、10000g/hの循環ガス流を達
成するように、調節した。反応器を圧力11×105P
aおよび冷却剤温度190℃で運転した。
ッキング、43mmの内径および3240mmのパッキ
ング高さを有する吸収器内で、130℃の吸収器塔頂部
温度で、水600g/h(塔頂部で装入)を用いて吸収
することによって行った。
65%のブタン変換率を達成した。全C4−変換率に関
する酢酸選択率は、63モル%であり、全C4−変換率
に関するギ酸選択率は13モル%であった。粗酸濃度は
31質量%であった。
法):25mmの反応管内径を有する反応器中に、触媒
Bの充填高さ3000mmを有する触媒層(上部層)、
および触媒Cの充填高さ3000mmを有するもう1つ
の触媒層(下部層)を充填した。反応ガスとして、酸素
345g/h、1−ブテン148g/hおよびn−ブタ
ン60g/hを供給した。循環ガス流を、安定状態の反
応器が、10000g/hの循環ガス流を達成するよう
に、調節した。反応器を圧力11×105Paおよび冷
却剤温度190℃で運転した。
ッキング、43mmの内径および3240mmのパッキ
ング高さを有する吸収器内で、130℃の吸収器塔頂部
温度で、水1000g/h(塔頂部で装入)を用いて吸
収することによって行った。
66%のブタン変換率を達成した。全C4−変換率に関
する酢酸選択率は、64モル%であり、全C4−変換率
に関するギ酸選択率は13モル%であった。粗酸濃度は
23質量%であった。
法):25mmの反応管内径を有する反応器中に、触媒
Bの充填高さ3000mmを有する触媒層(上部層)、
および触媒Cの充填高さ3000mmを有するもう1つ
の触媒層(下部層)を充填した。反応ガスとして、酸素
345g/h、1−ブテン148g/hおよびn−ブタ
ン60g/hを供給した。循環ガス流を、安定状態の反
応器が、10000g/hの循環ガス流を達成するよう
に、調節した。反応器を圧力11×105Paおよび冷
却剤温度188℃で運転した。
および3240mmのパッキング高さを有する吸収器
(構造化されたパッキング)内で、130℃の吸収器塔
頂部温度で、水2000g/h(塔頂部で装入)を用い
て吸収することによって行った。
63%のブタン変換率を達成した。全C4−変換率に関
する酢酸選択率は、64モル%であり、全C4−変換率
に関するギ酸選択率は13モル%であった。粗酸濃度は
13質量%であった。
法):25mmの反応管内径を有する反応器中に、触媒
Dの充填高さ3000mmを有する触媒層(上部層)、
および触媒Eの充填高さ3000mmを有するもう1つ
の触媒層(下部層)を充填した。反応ガスとして、酸素
322g/h、1−ブテン126g/hおよびn−ブタ
ン48g/hを供給した。循環ガス流を、安定状態の反
応器が、14000g/hの循環ガス流を達成するよう
に、調節した。反応器を圧力13×105Paおよび冷
却剤温度193℃で運転した。
および3240mmのパッキング高さを有する吸収器
(構造化されたパッキング)内で、130℃の吸収器塔
頂部温度で、水1000g/h(塔頂部で装入)を用い
て吸収することによって行った。
78%のブタン変換率を達成した。全C4−変換率に関
する酢酸選択率は、63モル%であり、全C4−変換率
に関するギ酸選択率は13モル%であった。粗酸濃度は
21質量%であった。
法):25mmの反応管内径を有する反応器中に、触媒
Dの充填高さ3000mmを有する触媒層(上部層)、
および触媒Eの充填高さ3000mmを有するもう1つ
の触媒層(下部層)を充填した。反応ガスとして、酸素
319g/h、1−ブテン126g/hおよびn−ブタ
ン48g/hを供給した。循環ガス流を、安定状態の反
応器が、16000g/hの循環ガス流を達成するよう
に、調節した。反応器を圧力15×105Paおよび冷
却剤温度190℃で運転した。
および3240mmのパッキング高さを有する吸収器
(構造化されたパッキング)内で、130℃の吸収器塔
頂部温度で、水2000g/h(塔頂部で装入)を用い
て吸収することによって行った。
78%のブタン変換率を達成した。全C4−変換率に関
する酢酸選択率は、63モル%であり、全C4−変換率
に関するギ酸選択率は13モル%であった。粗酸濃度は
11質量%であった。
吸収による有機酸の分離は、凝縮と異なって多数の利点
を有する。1つには、それによって高い選択率が得ら
れ、もう1つには必要なエネルギー消費が減少される。
さらに爆発の危険に関して高い受動的な安全性が生じ、
かつそれによって全工程実施が簡単に形成されることが
できる。
生成物凝縮器、5 循環冷却器、6 管、7 導管、8
循環ガス圧縮機、9 導管、(以上、図1) 1 混合帯域、2 管束反応器、3 循環冷却器、4
ガス冷却器、5 循環冷却器、6 吸収塔、7 塔冷却
器、8 管路、9 管、10 管、11 ポンプ、12
導管、(以上、図2)
Claims (29)
- 【請求項1】 反応出口ガスを、反応ガス循環路中で部
分的に返送し、かつその際に、分離工程によって返送さ
れる含分中の酸濃度を減少する場合に、100〜400
℃の反応温度、1.2*105Pa〜51*105Paの
圧力で、飽和または不飽和C4−炭化水素およびその混
合物、酸素含有ガスおよび水蒸気の存在下で、少なくと
も1つの触媒の存在下に、気相酸化することによって、
C原子1〜4個を有する飽和カルボン酸を製造するため
の方法において、対向流洗浄することによって反応出口
ガスから粗酸を分離することを特徴とする、C原子1〜
4個を有する飽和カルボン酸の製造法。 - 【請求項2】 対向流洗浄の際の溶剤として、酸化ジフ
ェニル、ジフェニル、芳香族ケトンおよび脂肪族ケトン
および芳香族エーテルおよび脂肪族エーテル、水、フタ
ル酸およびフタル酸誘導体、フタリド、脂肪族ジカルボ
ン酸、アジピン酸およびアジピン酸誘導体、マレイン酸
およびマレイン酸誘導体、カルボキシ酢酸、安息香酸お
よび安息香酸誘導体、ラクトン、炭酸プロピレン、ジア
ルキルカルボネート、リン酸トリアルキル、トリアルキ
ルアミン、スルホランおよびスルホラン誘導体、アルキ
ルピロリドン、低分子ポリマー、すなわち液体ポリマー
もしくはオリゴマー、ポリビニレート、ポリアクリレー
ト、ポリエーテル、ポリケトンを含む群の化合物、また
はこれらの化合物の混合物を使用する、請求項1記載の
方法。 - 【請求項3】 対向流洗浄の際の溶剤として、水を使用
する、請求項1記載の方法。 - 【請求項4】 吸収塔内での対向流洗浄を、充填物堆積
を用いて実施する請求項1から3までのいずれか1項記
載の方法。 - 【請求項5】 吸収塔内での対向流洗浄を、配列したパ
ッキングを用いて実施する請求項1から4までのいずれ
か1項記載の方法。 - 【請求項6】 吸収塔内の対向流洗浄を、分離底面、泡
鐘塔底面、バルブ底面、有孔底面または格子底面を含む
群の1つまたは複数の内蔵物を用いて実施する、請求項
1から5までのいずれか1項記載の方法。 - 【請求項7】 対向流洗浄を注水塔または噴霧塔内で実
施する、請求項1から6までのいずれか1項記載の方
法。 - 【請求項8】 対向流洗浄を、移動される内蔵物を備え
た吸収器内で実施する、請求項1から7までのいずれか
1項記載の方法。 - 【請求項9】 粗酸の濃縮および精製の際に生じる水
を、全部または部分的に対向流中に返送する、請求項1
から8までのいずれか1項記載の方法。 - 【請求項10】 生じる低沸点物質を、全部または部分
的に対向流洗浄中に返送する、請求項1から9までのい
ずれか1項記載の方法。 - 【請求項11】 循環処理から取り出される排ガス流
を、熱的または物質的に使用する、請求項1から10ま
でのいずれか1項記載の方法。 - 【請求項12】 循環処理から取り出される排ガス流か
ら、冷却または凝縮を含む1つまたは複数の方法によっ
て、含有されている炭化水素の一部を、凝縮不可能な成
分から分離し、返送流として反応器入り口に返送する、
請求項1から11までのいずれか1項記載の方法。 - 【請求項13】 対向流洗浄によって、反応器内へと再
返送されるガス流の残留酸濃度を0.01〜6体積%に
減少する、請求項1から12までのいずれか1項記載の
方法。 - 【請求項14】 返送されるガス質量流の含分が、新た
に供給されるエダクト質量流の1倍〜100倍である、
請求項1から13までのいずれか1項記載の方法。 - 【請求項15】 C4−炭化水素として、n−ブタンま
たはブテン異性体1−ブテン、トランス−2−ブテンお
よびシス−2−ブテンならびに、これらの化合物を高い
含分で含有する混合物を使用する、請求項1から14ま
でのいずれか1項記載の方法。 - 【請求項16】 C4−炭化水素として、“C4−カッ
ト”(ブタジエンおよびi−ブテンの主要含分)、“ラ
フィネート1”(i−ブテンおよびn−ブテンの主要含
分)および“ラフィネート2”(ブタン、1−ブテンお
よび2−ブテンの主要含分)、またはこのような炭化水
素を含有する混合物を含む石油化学物質からの粗製混合
物を使用する、請求項1から15までのいずれか1項記
載の方法。 - 【請求項17】 酸素含有ガスとして、純粋酸素を使用
する請求項1から16までのいずれか1項記載の方法。 - 【請求項18】 反応器に返送されるガス流の酸素濃度
が、1〜35体積%である、請求項1から17までのい
ずれか1項記載の方法。 - 【請求項19】 反応器入り口のC4−炭化水素の含分
を、ブテンが単独または他のC4−炭化水素との混合物
中で1〜10体積%の量となるか、またはブタンが単独
または他のC4−炭化水素との混合物中で5〜80体積
%の量となるように測定する、請求項1から18までの
いずれか1項記載の方法。 - 【請求項20】 触媒として、不活性の無孔性担持体
と、担持体の外表面積上に塗布される、a)二酸化チタ
ン、二酸化ジルコニウム、二酸化錫、酸化アルミニウム
の群からの1つまたは複数の酸化物、およびb)成分
a)の質量に対しておよび成分a)の比表面積1m2/
g当たり、五酸化バナジウム0.1〜1.5質量%を含有
する、触媒活性酸化混合物材料とからなる殻触媒を使用
する、請求項1から19までのいずれか一項記載の方
法。 - 【請求項21】 主要流中で反応出口ガスを冷却するた
め、ガス冷却器(4)に循環冷却器(5)を後続してあ
り、かつ循環路中で、反応循環路内の定常条件を維持す
るため、わずかな排ガス流を取り出すための導管(1
2)が備えられている場合に、反応出口ガスを全部また
は部分的に返送しながら気相酸化し、かつ粗酸を分離す
ることによって、C原子1〜4個を有する飽和カルボン
酸を製造するための、循環冷却器(3)を備えた反応器
(2)の前方の混合帯域(1)を有する装置において、
この装置が反応生成物を分離するため、1つまたは複数
の塔冷却器(7)を備えた吸収塔(6)を有し、この場
合、吸収塔が対向流洗浄に適当な溶剤を供給するための
管路(8)、後処理のため粗酸を分離するための管
(9)、およびポンプ(11)を介して残りの反応ガス
を混合帯域(1)に返送するための管(10)を装備し
ていることを特徴とする、C原子1〜4個を有する飽和
カルボン酸を製造するための装置。 - 【請求項22】 反応器として、管反応器/管束反応器
を使用する、請求項21記載の装置。 - 【請求項23】 触媒が反応器中で固定床として存在す
る、請求項21または22記載の装置。 - 【請求項24】 固体の触媒堆積を、軸方向に帯域ごと
に、組成、形態および寸法で可変性に、反応管内へと入
れる、請求項21から23までのいずれか1項記載の装
置。 - 【請求項25】 吸収塔が充填体堆積を内容とする、請
求項21から24までのいずれか1項記載の装置。 - 【請求項26】 吸収塔が配列したパッキングを内容と
する、請求項21から25までのいずれか1項記載の装
置。 - 【請求項27】 吸収塔が分離底面、泡鐘塔底面、バル
ブ底面、有孔底面または格子底面を含む群の1つまたは
複数の内蔵物を内容とする、請求項21から26までの
いずれか1項記載の装置。 - 【請求項28】 吸収塔を全部または部分的に、注水塔
または噴霧塔で代替する、請求項21から27までのい
ずれか1項記載の装置。 - 【請求項29】 吸収塔を全部または部分的に、移動さ
れる内蔵物を備えた吸収器で代替する、請求項21から
28までのいずれか1項記載の装置。
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