JP2000289407A - 空気入りタイヤ - Google Patents
空気入りタイヤInfo
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Abstract
定性及び振動乗り心地性に極めて優れた空気入りタイヤ
を提供する。 【解決手段】 トレッド部を有する空気入りタイヤにお
いて、該トレッド部のゴムが、ゴム成分100重量部に
対して、軟化剤を20重量部以上含有し、該軟化剤重量
部のうち5重量部以上が重量平均分子量2,000〜1
00,000の低分子量重合体であるジエン系単独重合
体又はビニル芳香族炭化水素−ジエン系共重合体を含
み、かつ該軟化剤重量部のうち55重量部以下が該低分
子量重合体以外の軟化剤を含み、必要に応じて特定のジ
チオリン酸化合物系再架橋抑制剤又はベンゾチアゾール
化合物系再架橋抑制剤をゴム成分100重量部に対し
て、それぞれ0.2〜5.0重量部又は0.5〜5.0
重量部含むゴム組成物からなる。
Description
し、詳しくは走行初期から中期、末期までタイヤのウエ
ット操縦安定性(以下、単に操縦性という)及び振動乗
り心地性(以下、単に乗り心地性という)に優れた空気
入りタイヤに関する。
寿命化に伴って、タイヤにも操縦性、乗り心地性を高度
に両立し、走行中期、末期に至るまで、これらの性能を
維持することが求められている。特に、乗用車タイヤに
おいては、バイアスタイヤからラジアルタイヤへ変化
し、ラジアルタイヤでも偏平率を82から70、さらに
65へと変化させるに伴って、操縦性は大きく向上する
が乗り心地性は必ずしも改善されず、この両性能を高度
に両立させることが強く要請されている。
用の各種ゴム配合剤が検討されているが加硫促進剤に着
目すれば、特開昭58−87138号公報では、特定の
加硫促進剤と特定の老化防止剤を配合したゴム組成物が
耐熱硬化性を改良し、タイヤ走行末期の外観を改善する
ことが開示されているがタイヤの運動性能、乗り心地性
については全く検討されていない。また、特開昭56−
139542号公報では、特定の加硫促進剤を用いたゴ
ム組成物がゴム練りにおける燒け(スコーチ性)を改良
することを開示しているが、タイヤの性能に関しては記
載もなく、示唆もない。
剤又は鉱物油系軟化剤と特定のジチオリン酸化合物系加
硫促進剤又はベンゾチアゾール化合物系加硫促進剤(い
ずれも機能的には再架橋抑制剤)とを含むゴム組成物を
トレッド部に用いた空気入りタイヤが走行初期から中
期、末期までタイヤのウエット操縦安定性及び振動乗り
心地性に優れていることを提案している(特願平9−1
86888号公報、特願平9−186889号公報)。
しかし、この提案における走行末期におけるトレッドゴ
ムの硬化、ヒステリシスロスの低下をさらに十分抑制
し、タイヤのウエット操縦安定性及び振動乗り心地性を
一層向上することが望まれる。
に鑑みてなされたもので、本発明の目的は、走行初期か
ら末期までタイヤの操縦性及び乗り心地性に一層優れた
空気入りタイヤを提供することにある。
ゴムに配合される各種配合剤特に軟化剤に着目し、鋭意
検討の結果、下記の手段によって、課題が解決できるこ
とを見出し、本発明を完成するに至った。
は、トレッド部を有する空気入りタイヤにおいて、該ト
レッド部のゴムが、ゴム成分100重量部に対して、軟
化剤を20重量部以上含有し、該軟化剤重量部のうち5
重量部以上が重量平均分子量2,000〜100,00
0の低分子量重合体であるジエン系単独重合体又はビニ
ル芳香族炭化水素−ジエン系共重合体を含み、かつ該軟
化剤重量部のうち55重量部以下が該低分子量重合体以
外の軟化剤を含むゴム組成物からなることを特徴とす
る。
成物はさらに下記一般式(I) で表されるジチオリン酸金
属塩、O,O’−ジアルキルジチオリン酸ジスルフィド
及びO,O’−ジアルキルジチオリン酸テトラスルフィ
ドからなる群より選択される少なくとも1種のジチオリ
ン酸化合物系加硫促進剤をゴム成分100重量部に対し
て、0.2〜5.0重量部を含むことが好ましい。
炭素数1〜8のアルキル基又は炭素数6〜10のアリー
ル基を表す。このアルキル基は直鎖状、分枝鎖状、環状
のいずれでもよい。M1 はZn原子、Sb原子、Fe原
子又はCu原子を表し、nは結合する金属の原子価の数
を表す。) (3)前記(2)項において、前記一般式(I) で表され
るジチオリン酸金属塩は下記一般式(II)で表されるジ
チオリン酸化合物系加硫促進剤であることが好ましい。
し、nは結合する金属の原子価の数を表す。) (4)前記(1)項において、前記ゴム組成物はさらに
下記一般式(III)、(IV)、(V) 及び(VI)で表される各化
合物からなる群より選択される少なくとも1種のベンゾ
チアゾール化合物系加硫促進剤をゴム成分100重量部
に対して、0.5〜5.0重量部を含むことが好まし
い。
水素原子、炭素数1〜8のアルキル基又は炭素数6〜1
0のアリール基を表す。但し、R3 及びR4 が同時に水
素原子である場合を除く。R5 は炭素数1〜8のアルキ
ル基、アルケニル基又はシクロアルキル基を表し、R6
は水素原子又は−N(R7 )R8 で表されるアミノ基を
表し、R7 及びR8 はそれぞれ独立に水素原子又は炭素
数2〜4のアルキル基又はシクロヘキシル基を表す。但
し、R7 及びR8 が同時に水素原子である場合を除く。
R9 及びR10はそれぞれ独立に炭素数1〜8のアルキル
基、アルケニル基又はシクロアルキル基を表す。XはZ
n原子、Cu原子又は>N−R13で表されるアミノ基を
表し、R13は炭素数2〜4のアルキル基又はシクロヘキ
シル基を表す。R11及びR12はR9 と同義である。) (5)前記(4)項において、前記4項に記載の一般式
(III) で表されるベンゾチアゾール化合物系加硫促進剤
のR3 及びR4 はそれぞれ独立に、水素原子、メチル
基、エチル基又はフェニル基である(但し、R3 及びR
4 が同時に水素原子である場合を除く)ことが好まし
い。
記載の一般式(III) で表されるベンゾチアゾール化合物
系加硫促進剤は、ビス−(4−メチルベンゾチアゾリル
−2)ジサルファイド、ビス−(5−メチルベンゾチア
ゾリル−2)ジサルファイド、メルカプト−4−メチル
ベンゾチアゾール及びメルカプト−5−メチルベンゾチ
アゾールからなる群より選択される少なくとも1種であ
ることが好ましい。
記載の一般式(IV)、(V) 及び(VI)で表されるベンゾチア
ゾール化合物系加硫促進剤のアルコキシ基の芳香族単環
での位置は4位又は6位であることが好ましい。
記載の一般式(IV)、(V) 及び(VI)で表されるベンゾチア
ゾール化合物系加硫促進剤のアルコキシ基の芳香族単環
での位置は4位であることが好ましい。
記載の一般式(IV)、(V) 及び(VI)で表されるベンゾチア
ゾール化合物系加硫促進剤のアルコキシ基はメトキシ
基、エトキシ基及びブトキシ基からなる群より選ばれる
基であることが好ましい。
に記載の一般式(IV)、(V) 及び(VI)で表されるベンゾチ
アゾール化合物系加硫促進剤のアルコキシ基はエトキシ
基であることが好ましい。
かの項において、前記低分子量重合体であるビニル芳香
族炭化水素−ジエン系共重合体はスチレンブタジエン共
重合体であることが好ましい。
量重合体系軟化剤と低分子量重合体以外の軟化剤と必要
に応じて特定の加硫促進剤とを併用することに大きな特
徴がある。
化剤を用いない場合、つまり上記加硫促進剤のみが用い
られている場合、タイヤは走行中期頃まではトレッドゴ
ムの硬化、ヒステリシスロスの低下を抑制するが末期に
は次第に熱老化により硬化していく。本発明の特定の低
分子量重合体系軟化剤が用いられた場合、すなわち本発
明ではタイヤの走行末期において低分子量重合体系軟化
剤が他部材(例えば、オイル量の少ないケース部材)へ
移行しにくいことによるゴムの硬化、ヒステリシスロス
の低下が抑制される。このため、本発明では特にタイヤ
の走行末期における操縦性及び乗り心地性の低下を抑制
することができる。
イルが用いられることが多いが、この軟化剤は上記のよ
うな他部材へ移行し、移行することでトレッドゴムの硬
化、ヒステリシスロスの低下が起こり、ひいてはタイヤ
の操縦性及び乗り心地性が悪化する。しかし、本発明に
おける特定の低分子量重合体系軟化剤は他部材へ移行し
にくいため、軟化剤量の減少よるゴムの硬化を大幅に抑
制し、高度な低ヒステリシスロス性を維持できるという
新知見を得、また走行末期において、上記加硫促進剤に
よる熱老化現象に比べて、本発明における低分子量重合
体系軟化剤の他部材への移行現象はゆっくり起こるた
め、低分子量重合体系軟化剤と特定の加硫促進剤の併用
により、長期間にわたってゴムの硬化、ヒステリシスロ
スの低下を抑制できるという新知見を得るに至り、走行
初期から末期まで優れた操縦性と乗り心地性を有する本
発明の空気入りタイヤが得られたものである。
くとも2種が使用される。1つは重量平均分子量が2,
000〜100,000、好ましくは5,000〜5
0,000の低分子量重合体であるジエン系単独重合体
又はビニル芳香族炭化水素−ジエン系共重合体(以下、
低分子量重合体系軟化剤と言うことがある)であり、他
の1つは該低分子量重合体以外の軟化剤である。
00未満では低分子量重合体が他部材(例えば、ケ−ス
部材)へ移行してしまい、効果が激減する。100,0
00を越えるとゴム成分との差がなくなり、軟化剤とし
ての役割を果たさない。
てはブタジエン重合体、イソプレン重合体を挙げること
ができる。
てはゴム工業で通常用いられる植物油系軟化剤、鉱物油
系軟化剤を挙げることができる。
0重量部に対して20重量部以上、好ましくは30〜7
0重量部含まれる。20重量部未満ではオイルが移行し
にくいことによるトレッドゴムの硬化抑制の好影響が小
さくなるため、低分子量重合体を用いる効果が小さい。
重量部のうち、5重量部以上、好ましくは10重量部〜
全軟化剤重量部含まれる。5重量部未満では効果が小さ
い。
軟化剤重量部のうち、55重量部以下、好ましくは0〜
20重量部含まれる。55重量部を越えると他部材へ著
しく移行し、ゴムが硬化する。
スチレンブタジエンゴム(SBR)を好ましくは50重
量部以上、より好ましくは70重量部以上、さらに好ま
しくは90重量部以上含有することが好ましい。配合量
が50重量部未満では操縦性、乗り心地性が劣るので好
ましくない。このSBRについては、ゴム成分100重
量部中に、スチレン含有量が30重量%以上であるSB
Rを30重量部以上含有することが好ましい。
条件を満たすものであれば制限されないが、市販の乳化
重合SBR、溶液重合SBR等を用いることができる。
のSBRのほか、他のSBR、天然ゴム、合成ゴム、例
えばイソプレンゴム,ブタジエンゴム,ブチルゴム(ハ
ロゲン化ブチルゴムを含む)、エチレン−プロピレンゴ
ム等を挙げることができる。
促進剤(機能的には再架橋抑制剤、つまり走行中にゴム
の再架橋によるゲル化を抑制する配合剤)を用いること
が好ましく、この加硫促進剤は前記一般式(I) で表され
るジチオリン酸金属塩、O,O’−ジアルキルジチオリ
ン酸ジスルフィド及びO,O’−ジアルキルジチオリン
酸テトラスルフィドからなる群より選択される少なくと
も1種である。
金属塩のR1 及びR2 はそれぞれ独立に、炭素数1〜8
のアルキル基又は炭素数6〜10のアリール基であり、
このアルキル基は直鎖状、分枝鎖状、環状のいずれでも
よい。M1 はZn原子、Sb原子、Fe原子又はCu原
子であり、nは結合する金属の原子価の数である。中で
も、R1 及びR2 は、炭素数3〜4のアルキル基が好ま
しい。炭素数が2以下のアルキル基を有するジチオリン
酸金属塩はゴムへの溶解性が低下する傾向があり、炭素
数が5以上では効果のさらなる向上が得られず、経済的
な観点からもこれ以上の炭素数の増大は必ずしも効果的
ではない。また、金属としては、Zn原子又はSb原子
が好ましい。つまり、前記式(II)に示すようなジチ
オリン酸金属塩が好ましい。
しては、例えばO,O’−ジプロピルジチオリン酸亜
鉛、O,O’−ジイソプロピルジチオリン酸亜鉛、O,
O’−ジ−n−ブチルジチオリン酸亜鉛、O,O’−ジ
−sec−ブチルジチオリン酸亜鉛、O,O’−ジ−t
−ブチルジチオリン酸亜鉛、O,O’−ジフェニルジチ
オリン酸亜鉛、O,O’−ジシクロヘキシルジチオリン
酸亜鉛、O,O’−ジプロピルジチオリン酸アンチモ
ン、O,O’−ジイソプロピルジチオリン酸アンチモ
ン、O,O’−ジ−n−ブチルジチオリン酸アンチモ
ン、O,O’−ジ−sec−ブチルジチオリン酸アンチ
モン、O,O’−ジ−t−ブチルジチオリン酸アンチモ
ン、O,O’−ジフェニルジチオリン酸アンチモン、
O,O’−ジシクロヘキシルジチオリン酸アンチモン等
が挙げられ、中でも、O,O’−ジイソプロピルジチオ
リン酸亜鉛、O,O’−ジ−n−ブチルジチオリン酸亜
鉛、O,O’−ジイソプロピルジチオリン酸アンチモ
ン、O,O’−ジ−n−ブチルジチオリン酸アンチモン
が好ましい。これらの加硫促進剤は単独で、又は2種以
上の混合物で用いることができる。
フィド又はO,O’−ジアルキルジチオリン酸テトラス
ルフィドのとしては、例えばO,O’−ジブチルジチオ
リン酸ジスルフィド、O,O’−ジイソプロピルジチオ
リン酸ジスルフィド、O,O’−ジプロピルジチオリン
酸ジスルフィド、O,O’−ジエチルジチオリン酸ジス
ルフィド、O,O’−ジメチルジチオリン酸ジスルフィ
ド、O,O’−ビス(2−エチルヘキシル)ジチオリン
酸ジスルフィド、O,O’−ビス(4−メチルペンチ
ル)ジチオリン酸ジスルフィド、O,O’−ジオクタデ
シルジチオリン酸ジスルフィド、O,O’−ジブチルジ
チオリン酸テトラスルフィド、O,O’−ジイソプロピ
ルジチオリン酸テトラスルフィド、O,O’−ジプロピ
ルジチオリン酸テトラスルフィド、O,O’−ジエチル
ジチオリン酸テトラスルフィド、O,O’−ジメチルジ
チオリン酸テトラスルフィド、O,O’−ビス(2−エ
チルヘキシル)ジチオリン酸テトラスルフィド、O,
O’−ビス(4−メチルペンチル)ジチオリン酸テトラ
スルフィド、O,O’−ジオクタデシルジチオリン酸テ
トラスルフィド等が挙げられる。中でも効果の点から、
O,O’−ジブチルジチオリン酸テトラスルフィド、
O,O’−ジイソプロピルジチオリン酸テトラスルフィ
ド、O,O’−ビス(2−エチルヘキシル)ジチオリン
酸テトラスルフィドが好ましい。
剤はゴム成分100重量部に対して0.2〜5.0重量
部含むことが好ましい。0.2重量部未満では走行後の
操縦性及び乗り心地性向上効果が低く、5.0重量部を
越えて配合しても、効果のさらなる向上は認められず、
経済的な観点からもこれ以上の増量は効果的ではない。
加硫促進剤(上記ジチオリン酸化合物系加硫促進剤と同
様に、機能的には再架橋抑制剤)を用いることが好まし
く、この加硫促進剤は前記一般式(III)、(IV)、(V) 及
び(VI)で表される各化合物からなる群より選択される少
なくとも1種である。
で表されるベンゾチアゾール化合物系加硫促進剤のR3
及びR4 は同時に水素原子である場合を除き、それぞれ
独立に、水素原子、炭素数1〜8のアルキル基又は炭素
数6〜10のアリール基であり、好ましくは、水素原
子、炭素原子数1〜6のアルキル基又は炭素原子数6〜
10のアリール基であり、それぞれ水素原子、メチル
基、エチル基又はフェニル基であることがより好まし
い。
−メルカプト−4−メチルベンゾチアゾール、2−メル
カプト−4−エチルベンゾチアゾール、2−メルカプト
−5−メチルベンゾチアゾール、2−メルカプト−5−
エチルベンゾチアゾール、2−メルカプト−6−メチル
ベンゾチアゾール、2−メルカプト−6−エチルベンゾ
チアゾール、2−メルカプト−4,5−ジメチルベンゾ
チアゾール、2−メルカプト−4,5−ジエチルベンゾ
チアゾール、2−メルカプト−4−フェニルベンゾチア
ゾール、2−メルカプト−5−フェニルベンゾチアゾー
ル、2−メルカプト−6−フェニルベンゾチアゾール、
ビス−(4−メチルベンゾチアゾリル−2)ジサルファ
イド、ビス−(4−エチルベンゾチアゾリル−2)ジサ
ルファイド、ビス−(5−メチルベンゾチアゾリル−
2)ジサルファイド、ビス−(5−エチルベンゾチアゾ
リル−2)ジサルファイド、ビス−(6−メチルベンゾ
チアゾリル−2)ジサルファイド、ビス−(6−エチル
ベンゾチアゾリル−2)ジサルファイド、ビス−(4,
5−ジメチルベンゾチアゾリル−2)ジサルファイド、
ビス−(4,5−ジエチルベンゾチアゾリル−2)ジサ
ルファイド、ビス−(4−フェニルベンゾチアゾリル−
2)ジサルファイド、ビス−(5−フェニルベンゾチア
ゾリル−2)ジサルファイド、ビス−(6−フェニルベ
ンゾチアゾリル−2)ジサルファイド等が挙げられる。
中でもビス−(4−メチルベンゾチアゾリル−2)ジサ
ルファイド、ビス−(5−メチルベンゾチアゾリル−
2)ジサルファイド、メルカプト−4−メチルベンゾチ
アゾール及びメルカプト−5−メチルベンゾチアゾール
が好ましい。これらの加硫促進剤は単独で、又は2種以
上の混合物で用いることができる。
されないが、例えば特開昭49−93361公報等を用
いて容易に製造することができる。
(V)又は(VI)で表されるベンゾチアゾール化合物
系加硫促進剤はアルコキシ基含有2−メルカプトベンゾ
チアゾール化合物であり、単独又は二種以上の混合物で
用いられる。
アルケニル基又はシクロアルキル基を表し、R6 は水素
原子又は−N(R7 )R8 で表されるアミノ基を表し、
R7及びR8 はそれぞれ独立に水素原子又は炭素数2〜
4のアルキル基又はシクロヘキシル基を表す(ただし、
R7 及びR8 が同時に水素原子である場合を除く)。R
9 及びR10はそれぞれ独立に炭素数1〜8のアルキル
基、アルケニル基又はシクロアルキル基を表す。XはZ
n原子、Cu原子又は>N−R13で表されるアミノ基を
表し、R13は炭素数2〜4のアルキル基又はシクロヘキ
シル基を表す。R 11及びR12はR9 と同義である。
−OR5 、−OR9 、−OR10、−OR11及び−OR12
の各基はそれぞれ独立にメトキシ基、エトキシ基又はブ
トキシ基であることが効果の点から好ましく、さらにエ
トキシ基がより好ましい。
ル化合物系加硫促進剤としては、例えば、4−メトキシ
−2−メルカプトベンゾチアゾール、5−メトキシ−2
−メルカプトベンゾチアゾール、6−メトキシ−2−メ
ルカプトベンゾチアゾール、7−メトキシ−2−メルカ
プトベンゾチアゾール、4−エトキシ−2−メルカプト
ベンゾチアゾール、5−エトキシ−2−メルカプトベン
ゾチアゾール、6−エトキシ−2−メルカプトベンゾチ
アゾール、7−エトキシ−2−メルカプトベンゾチアゾ
ール、4−ブトキシ−2−メルカプトベンゾチアゾー
ル、5−ブトキシ−2−メルカプトベンゾチアゾール、
6−ブトキシ−2−メルカプトベンゾチアゾール、7−
ブトキシ−2−メルカプトベンゾチアゾール、N−te
rt−ブチル−4−メトキシ−2−ベンゾチアゾリルス
ルフェンアミド、N−tert−ブチル−5−メトキシ
−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド、N−ter
t−ブチル−6−メトキシ−2−ベンゾチアゾリルスル
フェンアミド、N−tert−ブチル−7−メトキシ−
2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド、N−tert
−ブチル−4−エトキシ−2−ベンゾチアゾリルスルフ
ェンアミド、N−tert−ブチル−5−エトキシ−2
−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド、N−tert−
ブチル−6−エトキシ−2−ベンゾチアゾリルスルフェ
ンアミド、N−tert−ブチル−7−エトキシ−2−
ベンゾチアゾリルスルフェンアミド、N−tert−ブ
チル−4−ブトキシ−2−ベンゾチアゾリルスルフェン
アミド、N−tert−ブチル−5−ブトキシ−2−ベ
ンゾチアゾリルスルフェンアミド、N−tert−ブチ
ル−6−ブトキシ−2−ベンゾチアゾリルスルフェンア
ミド、N−tert−ブチル−7−ブトキシ−2−ベン
ゾチアゾリルスルフェンアミド、N−エチル−4−メト
キシ−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド、N−エ
チル−5−メトキシ−2−ベンゾチアゾリルスルフェン
アミド、N−エチル−6−メトキシ−2−ベンゾチアゾ
リルスルフェンアミド、N−エチル−7−メトキシ−2
−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド、N−エチル−4
−エトキシ−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド、
N−エチル−5−エトキシ−2−ベンゾチアゾリルスル
フェンアミド、N−エチル−6−エトキシ−2−ベンゾ
チアゾリルスルフェンアミド、N−エチル−7−エトキ
シ−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド、N−エチ
ル−4−ブトキシ−2−ベンゾチアゾリルスルフェンア
ミド、N−エチル−5−ブトキシ−2−ベンゾチアゾリ
ルスルフェンアミド、N−エチル−6−ブトキシ−2−
ベンゾチアゾリルスルフェンアミド、N−エチル−7−
ブトキシ−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド、N
−シクロヘキシル−4−メトキシ−2−ベンゾチアゾリ
ルスルフェンアミド、N−シクロヘキシル−5−メトキ
シ−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド、N−シク
ロヘキシル−6−メトキシ−2−ベンゾチアゾリルスル
フェンアミド、N−シクロヘキシル−7−メトキシ−2
−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド、N−シクロヘキ
シル−4−エトキシ−2−ベンゾチアゾリルスルフェン
アミド、N−シクロヘキシル−5−エトキシ−2−ベン
ゾチアゾリルスルフェンアミド、N−シクロヘキシル−
6−エトキシ−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミ
ド、N−シクロヘキシル−7−エトキシ−2−ベンゾチ
アゾリルスルフェンアミド、N−シクロヘキシル−4−
ブトキシ−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド、N
−シクロヘキシル−5−ブトキシ−2−ベンゾチアゾリ
ルスルフェンアミド、N−シクロヘキシル−6−ブトキ
シ−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド、N−シク
ロヘキシル−7−ブトキシ−2−ベンゾチアゾリルスル
フェンアミド、N,N−ジシクロヘキシル−4−メトキ
シ−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド、N,N−
ジシクロヘキシル−5−メトキシ−2−ベンゾチアゾリ
ルスルフェンアミド、N,N−ジシクロヘキシル−6−
メトキシ−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド、
N,N−ジシクロヘキシル−7−メトキシ−2−ベンゾ
チアゾリルスルフェンアミド、N,N−ジシクロヘキシ
ル−4−エトキシ−2−ベンゾチアゾリルスルフェンア
ミド、N,N−ジシクロヘキシル−5−エトキシ−2−
ベンゾチアゾリルスルフェンアミド、N,N−ジシクロ
ヘキシル−6−エトキシ−2−ベンゾチアゾリルスルフ
ェンアミド、N,N−ジシクロヘキシル−7−エトキシ
−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド、N,N−ジ
シクロヘキシル−4−ブトキシ−2−ベンゾチアゾリル
スルフェンアミド、N,N−ジシクロヘキシル−5−ブ
トキシ−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド、N,
N−ジシクロヘキシル−6−ブトキシ−2−ベンゾチア
ゾリルスルフェンアミド、N,N−ジシクロヘキシル−
7−ブトキシ−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミ
ド、等が挙げられる。
化合物系加硫促進剤としては、例えばジ−4−メトキシ
−2−ベンゾチアゾリルジスルフィド、ジ−5−メトキ
シ−2−ベンゾチアゾリルジスルフィド、ジ−6−メト
キシ−2−ベンゾチアゾリルジスルフィド、ジ−7−メ
トキシ−2−ベンゾチアゾリルジスルフィド、ジ−4−
エトキシ−2−ベンゾチアゾリルジスルフィド、ジ−5
−エトキシ−2−ベンゾチアゾリルジスルフィド、ジ−
6−エトキシ−2−ベンゾチアゾリルジスルフィド、ジ
−7−エトキシ−2−ベンゾチアゾリルジスルフィド、
ジ−4−ブトキシ−2−ベンゾチアゾリルジスルフィ
ド、ジ−5−ブトキシ−2−ベンゾチアゾリルジスルフ
ィド、ジ−6−ブトキシ−2−ベンゾチアゾリルジスル
フィド、ジ−7−ブトキシ−2−ベンゾチアゾリルジス
ルフィド、等が挙げられる。
ル化合物系加硫促進剤としては、例えば、4−メトキシ
−2−メルカプトベンゾチアゾール亜鉛塩、5−メトキ
シ−2−メルカプトベンゾチアゾール亜鉛塩、6−メト
キシ−2−メルカプトベンゾチアゾール亜鉛塩、7−メ
トキシ−2−メルカプトベンゾチアゾール亜鉛塩、4−
エトキシ−2−メルカプトベンゾチアゾール亜鉛塩、5
−エトキシ−2−メルカプトベンゾチアゾール亜鉛塩、
6−エトキシ−2−メルカプトベンゾチアゾール亜鉛
塩、7−エトキシ−2−メルカプトベンゾチアゾール亜
鉛塩、4−ブトキシ−2−メルカプトベンゾチアゾール
亜鉛塩、5−ブトキシ−2−メルカプトベンゾチアゾー
ル亜鉛塩、6−ブトキシ−2−メルカプトベンゾチアゾ
ール亜鉛塩、7−ブトキシ−2−メルカプトベンゾチア
ゾール亜鉛塩、4−メトキシ−2−メルカプトベンゾチ
アゾール銅塩、5−メトキシ−2−メルカプトベンゾチ
アゾール銅塩、6−メトキシ−2−メルカプトベンゾチ
アゾール銅塩、7−メトキシ−2−メルカプトベンゾチ
アゾール銅塩、4−エトキシ−2−メルカプトベンゾチ
アゾール銅塩、5−エトキシ−2−メルカプトベンゾチ
アゾール銅塩、6−エトキシ−2−メルカプトベンゾチ
アゾール銅塩、7−エトキシ−2−メルカプトベンゾチ
アゾール銅塩、4−ブトキシ−2−メルカプトベンゾチ
アゾール銅塩、5−ブトキシ−2−メルカプトベンゾチ
アゾール銅塩、6−ブトキシ−2−メルカプトベンゾチ
アゾール銅塩、7−ブトキシ−2−メルカプトベンゾチ
アゾール銅塩、N−エチル−(4−メトキシ−2−ベン
ゾチアゾリル)スルフェンイミド、N−エチル−(5−
メトキシ−2−ベンゾチアゾリル)スルフェンイミド、
N−エチル−(6−メトキシ−2−ベンゾチアゾリル)
スルフェンイミド、N−エチル−(7−メトキシ−2−
ベンゾチアゾリル)スルフェンイミド、N−t−ブチル
(4−メトキシ−2−ベンゾチアゾリル)スルフェンイ
ミド、N−t−ブチル(5−メトキシ−2−ベンゾチア
ゾリル)スルフェンイミド、N−t−ブチル(6−メト
キシ−2−ベンゾチアゾリル)スルフェンイミド、N−
t−ブチル(7−メトキシ−2−ベンゾチアゾリル)ス
ルフェンイミド、N−シクロヘキシル(4−メトキシ−
2−ベンゾチアゾリル)スルフェンイミド、N−シクロ
ヘキシル(5−メトキシ−2−ベンゾチアゾリル)スル
フェンイミド、N−シクロヘキシル(6−メトキシ−2
−ベンゾチアゾリル)スルフェンイミド、N−シクロヘ
キシル(7−メトキシ−2−ベンゾチアゾリル)スルフ
ェンイミド、N−エチル−(4−エトキシ−2−ベンゾ
チアゾリル)スルフェンイミド、N−エチル−(5−エ
トキシ−2−ベンゾチアゾリル)スルフェンイミド、N
−エチル−(6−エトキシ−2−ベンゾチアゾリル)ス
ルフェンイミド、N−エチル−(7−エトキシ−2−ベ
ンゾチアゾリル)スルフェンイミド、N−t−ブチル
(4−エトキシ−2−ベンゾチアゾリル)スルフェンイ
ミド、N−t−ブチル(5−エトキシ−2−ベンゾチア
ゾリル)スルフェンイミド、N−t−ブチル(6−エト
キシ−2−ベンゾチアゾリル)スルフェンイミド、N−
t−ブチル(7−エトキシ−2−ベンゾチアゾリル)ス
ルフェンイミド、N−シクロヘキシル(4−エトキシ−
2−ベンゾチアゾリル)スルフェンイミド、N−シクロ
ヘキシル(5−エトキシ−2−ベンゾチアゾリル)スル
フェンイミド、N−シクロヘキシル(6−エトキシ−2
−ベンゾチアゾリル)スルフェンイミド、N−シクロヘ
キシル(7−エトキシ−2−ベンゾチアゾリル)スルフ
ェンイミド、N−エチル−(4−ブトキシ−2−ベンゾ
チアゾリル)スルフェンイミド、N−エチル−(5−ブ
トキシ−2−ベンゾチアゾリル)スルフェンイミド、N
−エチル−(6−ブトキシ−2−ベンゾチアゾリル)ス
ルフェンイミド、N−エチル−(7−ブトキシ−2−ベ
ンゾチアゾリル)スルフェンイミド、N−t−ブチル
(4−ブトキシ−2−ベンゾチアゾリル)スルフェンイ
ミド、N−t−ブチル(5−ブトキシ−2−ベンゾチア
ゾリル)スルフェンイミド、N−t−ブチル(6−ブト
キシ−2−ベンゾチアゾリル)スルフェンイミド、N−
t−ブチル(7−ブトキシ−2−ベンゾチアゾリル)ス
ルフェンイミド、N−シクロヘキシル(4−ブトキシ−
2−ベンゾチアゾリル)スルフェンイミド、N−シクロ
ヘキシル(5−ブトキシ−2−ベンゾチアゾリル)スル
フェンイミド、N−シクロヘキシル(6−ブトキシ−2
−ベンゾチアゾリル)スルフェンイミド、N−シクロヘ
キシル(7−ブトキシ−2−ベンゾチアゾリル)スルフ
ェンイミド、等が挙げられる。
剤の中で、一般式(IV)、(V)及び(VI)に含ま
れるアルコキシ基の芳香族単環での位置が4位又は6位
であることが好ましく、4位であることがさらに好まし
い。さらに付記すれば、芳香族単環の4位又は6位にア
ルコキシ基を有するベンゾチアゾール化合物が原材料の
入手の容易さ、合成の容易さの点で好ましい。また芳香
族単環の4位又は6位にアルコキシ基を有するベンゾチ
アゾリルスルフェンアミド、ベンゾチアゾリルジスルフ
ィド、及びベンゾチアゾリルスルフェンイミドもスコー
チ性の点で好ましい。さらに、芳香族単環の4位にアル
コキシ基を有する化合物がゴム組成物の熱老化中の硬化
を抑制するので、より好ましい。
されないが、例えば特開昭49−93361号公報等を
用いて容易に製造することができる。
物系加硫促進剤の配合量はゴム成分100重量部に対し
て0.5〜5.0重量部が好ましく、配合量が0.5重
量部未満では十分な効果が得られず、5.0重量部を越
えると、それ以上の効果が得られないのみならず、スコ
ーチ性などの作業性が低下する。
は、この他に汎用加硫促進剤である2−メルカプトベン
ゾチアゾリルジスルフィド、N−t−ブチルベンゾチア
ゾリルスルフェンアミド、N−シクロヘキシルベンゾチ
アゾリルスルフェンアミドのようなチアゾール類加硫促
進剤やテトラ(2−エチルヘキシル)チウラムジスルフ
ィド、テトラメチルチウラムジスルフィドのようなチウ
ラム類加硫促進剤を適宜配合できる。
て前記成分と共に通常用いられる、カーボンブラック、
シリカ、酸化亜鉛、ステアリン酸、老化防止剤、WA
X、シランカップリング剤、加硫剤等の成分を本発明の
効果を損なわない範囲において適宜配合することができ
る。
使用量は、ゴム成分100重量部に対して0.1〜5重
量部、好ましくは1〜2重量部である。0.1重量部未
満では加硫ゴムの破壊強度、耐摩耗性が低下し、5重量
部を越えるとゴム弾性が損なわれる傾向がある。
ロール、インターナルミキサー、バンバリーミキサー等
の混練機を用いて混練りすることによって得られ、成形
加工後、加硫を行い、タイヤトレッド等に用いられる。
に説明するが、本発明の主旨を越えない限り、本実施例
に限定されるものではない。
体及び低分子量ブタジエン重合体の重量平均分子量(M
w) 重量平均分子量の測定はゲルパーミエイションクロマト
グラフィ(GPC、東ソー製HLC−8020、カラ
ム:東ソー製GMH−XL(2本直列))により行い、
示差屈折率(RI)を用いて、単分散ポリスチレンを標
準としてポリスチレン換算で行った。
体中の結合スチレン含有量 NMRスペクトルの芳香族プロトンの吸収強度により求
めた。
体及び低分子量ブタジエン重合体中のブタジエン部分の
ビニル含有量 赤外法(D.Morero et al,Chem.e.Ind.,41,758(1959))に
よって求めた。
トアスファルト路面にて、実車走行を行い、駆動性、制
動性、ハンドル応答性、操舵時のコントロール性をテス
トドライバーが総合評価して、新品タイヤの(走行前)
操縦性の評価とした。さらに、同一のタイヤを一般市場
を2万km及び4万km走行させ、それぞれ走行中期操
縦性及び走行末期操縦性の評価とした。
スファルト路面にて、実車走行を行い、テストドライバ
ーのフィーリングにより総合評価した。これも新品タイ
ヤ、2万km走行後及び4万km走行後のタイヤにて評
価を行った。
の方法で表示した。第1の方法は操縦性、乗り心地性と
も、実施例1、2、3、4及び比較例2、3、4、5及
び6いずれも比較例1の走行前、走行中期、走行末期を
コントロールとして、コントロールとの差を±の数値で
示した。第2の方法は操縦性、乗り心地性とも、実施例
1、2、3、4及び比較例2、3、4、5及び6、及び
比較例1の走行中期、走行末期いずれも比較例1の走行
前をコントロールとして、コントロールとの差を±の数
値で示した。+の数値が大きい程、性能が優れているこ
とを示す。ここで、±0とはテストドライバーがコント
ロールタイヤ対比の性能差を検知できないこと、+1と
はテストドライバーがコントロールタイヤ対比で有意に
性能差を検知できる程度に性能が優れていること、+2
とはテストドライバーが明確に性能差を感知できる程度
に性能が優れていること、+3とはテストドライバーが
非常に明確に性能差を感知できる程度に性能が優れてい
ること、+4とは一般ドライバーが明確に性能差を感知
できる程度に性能が優れていること、+5とは一般ドラ
イバーが非常に明確に性能差を感知できる程度に性能が
優れていること、を示す。中間値0.5は前後の整数値
の中間の性能を表す。また、−の数値が大きいほど、性
能が劣っていることを示す。−1、−2、−3、−4、
−5、中間値の劣っている程度は上記+の数値に対応し
て「優れている」を「劣っている」と読み代えたものと
する。
いた低分子量重合体の分子構造を表1に示す。
混練配合を行い、このトレッドゴム配合物を用いて、1
95/60R14サイズのタイヤを試作し、タイヤの性
能を測定した。結果を表2、3に示す。
ン含有率23.5重量%、日本合成ゴム社製) 2)SBR0120(スチレンブタジエンゴム、スチレ
ン含有率35重量%、37.5%油展、日本合成ゴム社製) 3)カーボンブラック:ISAF、シースト7H(東海カーボ
ン社製) 4)TMDQ:2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒ
ドロキノリン重合物 5)IPPD:N−イソプロピル−N’−フェニル−p
−フェニレンジアミン 6)MBTS:ビス−(ベンゾチアゾリル−2)ジサル
ファイド 7)DPG:ジフェニルグアニジン 8)MMBTS:ビス−(4−メチルベンゾチアゾリル
−2)ジサルファイド 9)TBBS:N−t−ブチル−2−ベンゾチアゾリル
スルフェンアミド 10) DIPDPZn:O,O’−ジイソプロピルジチ
オリン酸亜鉛 表2、3に示されるように、本発明の空気入りタイヤ
は、走行前の操縦性、乗り心地性に対して、走行中期、
末期まで操縦性、乗り心地性を一層高度に維持すること
ができる。
わる低分子量重合体系軟化剤を用いない場合(比較例1
〜4)、本発明外の分子量を有する低分子量重合体系軟
化剤を用いた場合(比較例5、6)はいずれも効果が十
分に得られない。比較例5の場合、特に走行末期での効
果が不良である。比較例6の場合、初期性能が悪化す
る。一方、特定の加硫促進剤を用いないで、本発明に係
わる特定の低分子量重合体系軟化剤を用いた場合(実施
例1)、乗り心地性の効果が認められ、本発明に係わる
特定の低分子量重合体系軟化剤と、さらに特定の加硫促
進剤とを併用した場合(実施例2、3、4)、極めて優
れた効果を発現することがわかる。
な構成としたので、走行初期から中期、末期まで操縦性
及び乗り心地性を一層高度に維持するという優れた効果
を奏する。
Claims (11)
- 【請求項1】 トレッド部を有する空気入りタイヤにお
いて、 該トレッド部のゴムが、ゴム成分100重量部に対し
て、軟化剤を20重量部以上含有し、 該軟化剤重量部のうち5重量部以上が重量平均分子量
2,000〜100,000の低分子量重合体であるジ
エン系単独重合体又はビニル芳香族炭化水素−ジエン系
共重合体を含み、 かつ該軟化剤重量部のうち55重量部以下が該低分子量
重合体以外の軟化剤を含むゴム組成物からなることを特
徴とする空気入りタイヤ。 - 【請求項2】 前記ゴム組成物がさらに下記一般式(I)
で表されるジチオリン酸金属塩、O,O’−ジアルキル
ジチオリン酸ジスルフィド及びO,O’−ジアルキルジ
チオリン酸テトラスルフィドからなる群より選択される
少なくとも1種のジチオリン酸化合物系加硫促進剤をゴ
ム成分100重量部に対して、0.2〜5.0重量部を
含むことを特徴とする請求項1記載の空気入りタイヤ。 【化1】 (式中、R1 及びR2 はそれぞれ独立に、炭素数1〜8
のアルキル基又は炭素数6〜10のアリール基を表す。
このアルキル基は直鎖状、分枝鎖状、環状のいずれでも
よい。M1 はZn原子、Sb原子、Fe原子又はCu原
子を表し、nは結合する金属の原子価の数を表す。) - 【請求項3】 前記一般式(I) で表されるジチオリン酸
金属塩が下記一般式(II)で表されるジチオリン酸化合
物系加硫促進剤であることを特徴とする請求項2記載の
空気入りタイヤ。 【化2】 (式中、M2 はZn原子又はSb原子を表し、nは結合
する金属の原子価の数を表す。) - 【請求項4】 前記ゴム組成物がさらに下記一般式(II
I)、(IV)、(V) 及び(VI)で表される各化合物からなる
群より選択される少なくとも1種のベンゾチアゾール化
合物系加硫促進剤をゴム成分100重量部に対して、
0.5〜5.0重量部を含むことを特徴とする請求項1
記載の空気入りタイヤ。 【化3】 【化4】 【化5】 【化6】 (式中、R3 及びR4 はそれぞれ独立に、水素原子、炭
素数1〜8のアルキル基又は炭素数6〜10のアリール
基を表す。但し、R3 及びR4 が同時に水素原子である
場合を除く。R5 は炭素数1〜8のアルキル基、アルケ
ニル基又はシクロアルキル基を表し、R6 は水素原子又
は−N(R7 )R8 で表されるアミノ基を表し、R7 及
びR8 はそれぞれ独立に水素原子又は炭素数2〜4のア
ルキル基又はシクロヘキシル基を表す。但し、R7 及び
R8 が同時に水素原子である場合を除く。R9 及びR10
はそれぞれ独立に炭素数1〜8のアルキル基、アルケニ
ル基又はシクロアルキル基を表す。XはZn原子、Cu
原子又は>N−R13で表されるアミノ基を表し、R13は
炭素数2〜4のアルキル基又はシクロヘキシル基を表
す。R11及びR12はR9 と同義である。) - 【請求項5】 前記請求項4に記載の一般式(III) で表
されるベンゾチアゾール化合物系加硫促進剤のR3 及び
R4 がそれぞれ独立に、水素原子、メチル基、エチル基
又はフェニル基である(但し、R3 及びR4 が同時に水
素原子である場合を除く)ことを特徴とする請求項4記
載の空気入りタイヤ。 - 【請求項6】 前記請求項4に記載の一般式(III) で表
されるベンゾチアゾール化合物系加硫促進剤が、ビス−
(4−メチルベンゾチアゾリル−2)ジサルファイド、
ビス−(5−メチルベンゾチアゾリル−2)ジサルファ
イド、メルカプト−4−メチルベンゾチアゾール及びメ
ルカプト−5−メチルベンゾチアゾールからなる群より
選択される少なくとも1種であることを特徴とする請求
項4記載の空気入りタイヤ。 - 【請求項7】 前記請求項4に記載の一般式(IV)、(V)
及び(VI)で表されるベンゾチアゾール化合物系加硫促進
剤のアルコキシ基の芳香族単環での位置が4位又は6位
であることを特徴とする請求項4記載の空気入りタイ
ヤ。 - 【請求項8】 前記請求項4に記載の一般式(IV)、(V)
及び(VI)で表されるベンゾチアゾール化合物系加硫促進
剤のアルコキシ基の芳香族単環での位置が4位であるこ
とを特徴とする請求項4記載の空気入りタイヤ。 - 【請求項9】 前記請求項4に記載の一般式(IV)、(V)
及び(VI)で表されるベンゾチアゾール化合物系加硫促進
剤のアルコキシ基がメトキシ基、エトキシ基及びブトキ
シ基からなる群より選ばれる基であることを特徴とする
請求項4記載の空気入りタイヤ。 - 【請求項10】 前記請求項4に記載の一般式(IV)、
(V) 及び(VI)で表されるベンゾチアゾール化合物系加硫
促進剤のアルコキシ基がエトキシ基であることを特徴と
する請求項4記載の空気入りタイヤ。 - 【請求項11】 前記低分子量重合体であるビニル芳香
族炭化水素−ジエン系共重合体がスチレンブタジエン共
重合体であることを特徴とする請求項1乃至10のいず
れかに記載の空気入りタイヤ。
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