JP2000289150A - 異方性導電フィルム - Google Patents
異方性導電フィルムInfo
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Abstract
に接着することができる異方性導電フィルムを提供す
る。 【解決手段】 導電性粒子が樹脂層中に分散された異方
性導電フィルム。該樹脂層は接着性の異なる複数の層よ
りなる。
Description
板間に介装し、回路間を導電性粒子を介して接続すると
共に、これら回路基板同士を接着固定する目的に使用さ
れる厚み方向にのみ導電性を付与する異方性導電フィル
ムに係り、特に、異なる材料よりなる回路基板同士を強
固に接着することができる異方性導電フィルムに関す
る。
リント基板(FPC)やTABと液晶パネルのガラス基
板上に形成されたITO端子とを接続する場合をはじめ
として、種々の端子間に異方性導電膜を形成し、それに
より該基板同士を接着すると共に端子間を電気的に接合
する場合に使用されている。
キシ系又はフェノール系樹脂と硬化剤を主成分とする接
着剤に導電性粒子を分散させたもので構成され、中でも
使用上の便宜等の点から接着剤としては1液型の熱硬化
型のものが主流とされている。
を用いた異方性導電フィルムは、粘着力が低く、作業性
が悪く、耐湿耐熱性にも問題があることから、この問題
を解決するものとして、ベースポリマーが、ポリビニル
アルコールをアセタール化して得られるポリマーを主成
分とする異方性導電フィルム(特開平10−33886
0号公報)や、アクリル系モノマー及びメタクリル系モ
ノマーから選ばれる1種又は2種以上を重合して得られ
るポリマーを主成分とする異方性導電フィルム(特開平
10−338844号公報)、エチレン−エチルアクリ
レート共重合体を主成分とする異方性導電フィルム(特
開平10−338859号公報)、アクリル基を含有す
るポリマーを主成分とする異方性導電フィルム(特開平
10−338842号公報)、エチレン−酢酸ビニル系
共重合体を主成分とする異方性導電フィルム(特開平9
−118860号公報)などが提案されている。
ルムは、いずれも単層構造の樹脂層内に導電性粒子を分
散させた構造とされている。
は、ガラス基板とポリイミド基板、或いはガラスエポキ
シ基板とポリイミド基板といったように、異種材料で構
成される回路基板同士を接着する場合が多い。
においてそれぞれ特有の相性があることから、このよう
に異種材料で構成される回路基板同士を接着する場合、
従来の単層構造の樹脂層よりなる異方性導電フィルムで
は、一方の基板材料に対して接着性の良好な樹脂を選定
すると他方の基板材料に対しては十分な接着性を得るこ
とができず、両基板同士を共に高強度に接着することが
困難であるという欠点があった。
材料よりなる回路基板同士を強固に接着することができ
る異方性導電フィルムを提供することを目的とする。
ルムは、導電性粒子が樹脂層中に分散された異方性導電
フィルムにおいて、該樹脂層が接着性の異なる複数層の
樹脂層で構成されていることを特徴とする。
異なる複数層の樹脂層で構成されるため、一方の面と他
方の面とで、それぞれの面に当接される回路基板の構成
材料に最適な強い接着力を有する樹脂を選定することが
できる。このため、異種材料よりなる回路基板同士を強
固に接着することができる。
同一のベースポリマーに対して、互いに異なるモノマ
ー成分を配合した2層の樹脂層で構成するか、或いは
同一のベースポリマーに対して、互いに異なるシランカ
ップリング剤を配合した2層の樹脂層で構成したものと
することができる。
に説明する。
脂層は、ベースポリマー、硬化のための硬化剤、各種物
性改善のためのモノマー成分、接着促進剤、加工性向上
のための他の樹脂成分と、導電性粒子とを配合してなる
ものであり、各構成成分の種類やその配合には特に制限
はない。
ば、ベースポリマーやその他の各種配合成分の種類や配
合量を変えることで接着性を互いに異なるものとした2
層の樹脂層で構成することができ、この場合、各樹脂層
は、各々の樹脂層が対面する被接着体としての回路基板
の構成材料に対して良好な接着性を有するものであれば
良い。
てのシランカップリング剤として異なるものを用いるか
或いはその配合量を変えることで調整することができ
る。また、各種物性改善のために添加されるモノマー成
分等の添加剤として異なるものを用いるか或いはその配
合量を変えることで調整することができる。
るものを用いても良く、ベースポリマーは同種のものを
用いて、上述の如く、配合成分や配合割合を変えること
により接着性を調整しても良い。
層は2層に限らず、一方の面側の樹脂層と他方の両面側
との樹脂層の間に、その中間の接着性を有する中間層を
設けた3層構造としても良い。
に異なる接着性を有する複数の樹脂層の積層構造とする
こと以外は通常の異方性導電フィルムと同様の構成とす
ることができる。
材料の詳細について説明する。
は、従来より一般的に用いられているエポキシ系、フェ
ノール系樹脂の他、前述の各公開公報に記載されている
次の〜のようなものを用いることができる。
して得られるポリマー ここで、ポリビニルアルコールをアセタール化して得ら
れるポリマーとしては、アセタール基の割合が30モル
%以上であるものが好ましい。アセタール基の割合が3
0モル%より少ないと耐湿性が悪くなるおそれがある。
このポリビニルアルコールをアセタール化して得られる
ポリマー(ポリビニルアセタール)としては、ポリビニ
ルホルマール、ポリビニルブチラール等が挙げられる
が、特にはポリビニルブチラールが好ましい。
R)は好ましくは1〜3000、より好ましくは1〜1
000、更に好ましくは1〜800である。
モノマーの1種を単独で又は2種以上を組み合わせて重
合して得られるポリマー ここで、アクリル酸エステル又はメタクリル酸エステル
系モノマーの中から選ばれるモノマーとしては、アクリ
ル酸又はメタクリル酸と炭素数1〜20、特に1〜18
の非置換又はエポキシ基等の置換基を有する置換脂肪族
アルコールなどとのエステルが好ましく、アクリル系モ
ノマー、メタクリル系モノマーとしては、特にアクリル
酸又はメタクリル酸と1価アルコール、特に脂肪族系1
価アルコールとのエステルが好ましい。なお、脂肪族系
1価アルコールとは、アルコール性水酸基がフェニル基
等の芳香族環に結合していないものを意味する。
体 ここで、エチレン−エチルアクリレート共重合体中のエ
チルアクリレート含有率は5〜50重量%、特に10〜
45重量%であることが好ましい。エチルアクリレート
含有率が5重量%より低いと高温時に架橋硬化させる場
合に十分な架橋度が得られず、一方、50重量%を超え
ると樹脂の軟化温度が低くなり、貯蔵が困難となり、実
用上問題である。
R)は好ましくは1〜3000、より好ましくは1〜1
000、更に好ましくは1〜800である。
レンと酢酸ビニルとアクリレート系及び/又はメタクリ
レート系モノマーとの共重合体;エチレンと酢酸ビニル
とマレイン酸及び/又は無水マレイン酸との共重合体;
エチレンとアクリレート系及び/又はメタクリレート系
モノマーとマレイン酸及び/又は無水マレイン酸との共
重合体;並びにエチレン−メタクリル酸共重合体の分子
間を金属イオンで結合させたアイオノマー樹脂からなる
群から選ばれる少なくとも1種のポリマー 上記ポリマーとしてエチレン−酢酸ビニル共重合体を用
いる場合、エチレン−酢酸ビニル共重合体の酢酸ビニル
含有率は10〜50重量%であることが好ましく、更に
好ましくは15〜45重量%である。酢酸ビニル含有率
が10重量%より低いと高温時に架橋硬化させる場合に
充分な架橋度が得られず、一方、50重量%を超えると
樹脂の軟化温度が低くなり、貯蔵が困難となり、実用上
問題である。
ビニルとアクリレート系及び/又はメタクリレート系モ
ノマーとの共重合体を用いる場合、当該共重合体の酢酸
ビニル含有率は10〜50重量%であることが好まし
く、更に好ましくは14〜45重量%である。酢酸ビニ
ル含有率が10重量%より低いと、高温時に架橋硬化さ
せる場合に充分な架橋度が得られず、一方、50重量%
を超えると樹脂の軟化温度が低くなり、貯蔵が困難とな
り、実用上問題である。更に、当該共重合体のアクリレ
ート系及び/又はメタクリレート系モノマーの含有率は
0.01〜10重量%であることが好ましく、更に好ま
しくは0.05〜5重量%である。当該モノマーの含有
率が0.01重量%より低いと接着力の改善効果が低下
し、一方、10重量%を超えると加工性が低下してしま
う場合がある。
クリレート系モノマーとしては、アクリル酸エステル又
はメタクリル酸エステル系モノマーの中から選ばれるモ
ノマーであり、アクリル酸又はメタクリル酸と炭素数1
〜20、特に1〜18の非置換又はエポキシ基等の置換
基を有する置換脂肪族アルコールとのエステルが好まし
く、例えばアクリル酸メチル、メタクリル酸メチル、ア
クリル酸エチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸グ
リシジル等が挙げられる。
ビニルとマレイン酸及び/又は無水マレイン酸との共重
合体を用いる場合、当該共重合体の酢酸ビニル含有率は
10〜50重量%であることが好ましく、更に好ましく
は14〜45重量%である。酢酸ビニル含有率が10重
量%より低いと高温時に架橋硬化させる場合に充分な架
橋度が得られず、一方、50重量%を超えると接着層の
強度や耐久性が著しく低下してしまう傾向となる。更
に、当該共重合体のマレイン酸及び/又は無水マレイン
酸の含有率は0.01〜10重量%であることが好まし
く、更に好ましくは0.05〜5重量%である。この含
有率が0.01重量%より低いと接着力の改善効果が低
下し、一方、10重量%を超えると加工性が低下してし
まう場合がある。
リレート系及び/又はメタクリレート系モノマーとマレ
イン酸及び/又は無水マレイン酸との共重合体を用いる
場合、当該共重合体のアクリレート系モノマーの含有率
は10〜50重量%であることが好ましく、更に好まし
くは14〜45重量%である。アクリレート系モノマー
の含有率が10重量%より低いと高温時に架橋硬化させ
る場合に充分な架橋度が得られず、一方、50重量%を
超えると接着層の強度や耐久性が著しく低下してしまう
傾向となる。更に、当該共重合体のマレイン酸及び/又
は無水マレイン酸の含有率は0.01〜10重量%であ
ることが好ましく、更に好ましくは0.05〜5重量%
である。この含有率が0.01重量%より低いと接着力
の改善効果が低下し、一方、10重量%を超えると加工
性が低下してしまう場合がある。なお、アクリレート系
及び/又はメタクリレート系モノマーとしては、前述し
たものと同様のものが挙げられる。
クリル酸共重合体の分子間を金属イオンで結合させたア
イオノマー樹脂(以下「エチレン−メタクリル酸アイオ
ノマー樹脂」という。)を用いる場合、当該樹脂のメタ
クリル酸含有率は1〜30重量%であることが好まし
く、更に好ましくは5〜25重量%である。メタクリル
酸含有率が1重量%より低いとイオン架橋効果が低下
し、ひいては接着力の低下を招き、一方、30重量%を
超えると加工性の著しい低下を招く場合がある。
ノマー樹脂に用いられる金属イオンとしては、ナトリウ
ム、亜鉛、マグネシウム、リチウム等の金属陽イオンが
挙げられ、金属イオンによるイオン化度は5〜80%で
あることが好ましく、更に好ましくは7〜70%であ
る。イオン化度が5%未満であると透明性が著しく低下
し、80%を超えると加工性の著しい低下を招く場合が
ある。
するポリマー ここで、アリル基を含有する化合物としては、トリアリ
ルシアヌレート、トリアリルイソシアヌレート、フタル
酸ジアリル、イソフタル酸ジアリル、マレイン酸ジアリ
ル等のモノマー、これらモノマーの1種を単独で又は2
種以上を用いて重合することによって得られたポリマー
を挙げることができる。
である限り、種々のものを使用することができる。例え
ば、銅、銀、ニッケル等の金属粉体、このような金属で
被覆された樹脂あるいはセラミック粉体等を使用するこ
とができる。また、その形状についても特に制限はな
く、りん片状、樹枝状、粒状、ペレット状等の任意の形
状をとることができる。
し0.1〜15容量%であることが好ましく、また、平
均粒径は0.1〜100μmであることが好ましい。こ
のように、配合量及び粒径を規定することにより、隣接
した回路間で導電性粒子が凝縮し、短絡しなくなる。
は光増感剤を用いることができるが、硬化性接着樹脂が
熱硬化性接着樹脂である場合には、通常、有機過酸化物
が用いられ、硬化性接着樹脂が光硬化性接着樹脂である
場合には、通常、光増感剤が用いられる。
で分解してラジカルを発生するものであればいずれも使
用可能であるが、半減期10時間の分解温度が50℃以
上のものが好ましく、成膜温度、調製条件、硬化(貼り
合わせ)温度、被接着体の耐熱性、貯蔵安定性を考慮し
て選択される。
2,5−ジメチルヘキサン−2,5−ジハイドロパーオ
キサイド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチル
パーオキシ)ヘキシン−3、ジ−t−ブチルパーオキサ
イド、t−ブチルクミルパーオキサイド、2,5−ジメ
チル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、
ジクミルパーオキサイド、α,α’−ビス(t−ブチル
パーオキシイソプロピル)ベンゼン、n−ブチル−4,
4’−ビス(t−ブチルパーオキシ)バレレート、1−
ビス(t−ブチルパーオキシ)シクロヘキサン、1,1
−ビス(t−ブチルパーオキシ)−3,3,5−トリメ
チルシクロヘキサン、t−ブチルパーオキシベンゾエー
ト、ベンゾイルパーオキサイド、t−ブチルパーオキシ
アセテート、メチルエチルケトンパーオキサイド、2,
5−ジメチルヘキシル−2,5−ビスパーオキシベンゾ
エート、ブチルハイドロパーオキサイド、p−メンタン
ハイドロパーオキサイド、p−クロロベンゾイルパーオ
キサイド、ヒドロキシヘプチルパーオキサイド、クロロ
ヘキサノンパーオキサイド、オクタノイルパーオキサイ
ド、デカノイルパーオキサイド、ラウロイルパーオキサ
イド、クミルパーオキシオクトエート、サクシニックア
シッドパーオキサイド、アセチルパーオキサイド、t−
ブチルパーオキシ(2−エチルヘキサノエート)、m−
トルオイルパーオキサイド、t−ブチルパーオキシイソ
ブチレート、2,4−ジクロロベンゾイルパーオキサイ
ド等が挙げられる。有機過酸化物としては、これらのう
ちの少なくとも1種が単独又は混合して用いられ、通常
前記ポリマー100重量部に対し0.1〜10重量部を
添加して用いる。
カル光重合開始剤が好適に用いられる。ラジカル光重合
開始剤のうち、水素引き抜き型開始剤としては、ベンゾ
フェノン、o−ベンゾイル安息香酸メチル、4−ベンゾ
イル−4’−メチルジフェニルサルファイド、イソプロ
ピルチオキサントン、ジエチルチオキサントン、4−
(ジエチルアミノ)安息香酸エチル等が使用可能であ
る。また、ラジカル光重合開始剤のうち、分子内開裂型
開始剤としては、ベンゾインエーテル、ベンゾイルプロ
ピルエーテル、ベンジルジメチルケタール、α−ヒドロ
キシアルキルフェノン型として、2−ヒドロキシ−2−
メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、1−ヒドロ
キシシクロヘキシルフェニルケトン、アルキルフェニル
グリオキシレート、ジエトキシアセトフェノンが、ま
た、α−アミノアルキルフェノン型として、2−メチル
−1−〔4−(メチルチオ)フェニル〕−2−モルフォ
リノプロパノン−1、2−ベンジル−2−ジメチルアミ
ノ−1−(4−モルフォリノフェニル)ブタノン−1
が、またアシルフォスフィンオキサイド等が用いられ
る。光増感剤としては、これらのうちの少なくとも1種
が単独又は混合して用いられ、通常前記ポリマー100
重量部に対し0.1〜10重量部を添加して用いる。
的強度、接着性、光学的特性、耐熱性、耐湿性、耐候
性、架橋速度等)の改良や調節のために、本発明におい
ては、樹脂層にアクリロキシ基、メタクリロキシ基又は
エポキシ基を有する化合物(モノマー)を添加すること
が好ましい。
クリル酸又はメタクリル酸誘導体、例えばそのエステル
及びアミドが最も一般的であり、エステル残基としては
メチル、エチル、ドデシル、ステアリル、ラウリルのよ
うなアルキル基のほかに、シクロヘキシル基、テトラヒ
ドロフルフリル基、アミノエチル基、2−ヒドロキシエ
チル基、3−ヒドロキシプロピル基、3−クロロ−2−
ヒドロキシプロピル基等が挙げられる。また、エチレン
グリコール、トリエチレングリコール、ポリプロピレン
グリコール、ポリエチレングリコール、トリメチロール
プロパン、ペンタエリスリトール等の多官能アルコール
とのエステルも同様に用いられる。アミドとしては、ダ
イアセトンアクリルアミドが代表的である。多官能架橋
助剤としては、トリメチロールプロパン、ペンタエリス
リトール、グリセリン等のアクリル酸又はメタクリル酸
エステル等が挙げられる。また、エポキシ基含有化合物
としては、トリグリシジルトリス(2−ヒドロキシエチ
ル)イソシアヌレート、ネオペンチルグリコールジグリ
シジルエーテル、1,6−ヘキサンジオールジグリシジ
ルエーテル、アリルグリシジルエーテル、2−エチルヘ
キシルグリシジルエーテル、フェニルグリシジルエーテ
ル、フェノール(EO)5グリシジルエーテル、p−t
−ブチルフェニルグリシジルエーテル、アジピン酸ジグ
リシジルエステル、フタル酸ジグリシジルエステル、グ
リシジルメタクリレート、ブチルグリシジルエーテル等
が挙げられる。また、エポキシ基を含有するポリマーを
アロイ化することによっても同様の効果を得ることがで
きる。これらの化合物は1種又は2種以上の混合物とし
て、前記ポリマー100重量部に対し、通常0.5〜8
0重量%、好ましくは0.5〜70重量部添加して用い
られる。この添加量が80重量部を超えると接着樹脂の
調製時の作業性や成膜性を低下させることがある。
プリング剤を添加することが好ましい。シランカップリ
ング剤としては、ビニルトリエトキシシラン、ビニルト
リス(β−メトキシエトキシ)シラン、γ−メタクリロ
キシプロピルトリメトキシシラン、ビニルトリアセトキ
シシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラ
ン、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、β
−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメト
キシシラン、ビニルトリクロロシラン、γ−メルカプト
プロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリ
エトキシシラン、N−β−(アミノエチル)−γ−アミ
ノプロピルトリメトキシシラン等の1種又は2種以上の
混合物が用いられる。これらのシランカップリング剤の
添加量は、前記ポリマー100重量部に対し、通常0.
01〜5重量部で充分である。
で樹脂層に炭化水素樹脂を添加することもできる。この
場合、添加される炭化水素樹脂は天然樹脂系、合成樹脂
系のいずれでもよい。天然樹脂系ではロジン、ロジン誘
導体、テルペン系樹脂が好適に用いられる。ロジンでは
ガム系樹脂、トール油系樹脂、ウッド系樹脂を用いるこ
とができる。ロジン誘導体としてはロジンをそれぞれ水
素化、不均一化、重合、エステル化、金属塩化したもの
を用いることができる。テルペン系樹脂ではα−ピネ
ン、β−ピネン等のテルペン系樹脂の他、テルペンフェ
ノール樹脂を用いることができる。また、その他の天然
樹脂としてダンマル、コーバル、シェラックを用いても
よい。一方、合成樹脂系では石油系樹脂、フェノール系
樹脂、キシレン系樹脂が好適に用いられる。石油系樹脂
では脂肪族系石油樹脂、芳香族系石油樹脂、脂環族系石
油樹脂、共重合系石油樹脂、水素化石油樹脂、純モノマ
ー系石油樹脂、クマロンインデン樹脂を用いることがで
きる。フェノール系樹脂ではアルキルフェノール樹脂、
変性フェノール樹脂を用いることができる。キシレン系
樹脂ではキシレン樹脂、変性キシレン樹脂を用いること
ができる。
されるが、前記ポリマー100重量部に対して1〜20
0重量部が好ましく、更に好ましくは5〜150重量部
である。
止剤、紫外線吸収剤、染料、加工助剤等を本発明の目的
に支障をきたさない範囲で樹脂層に用いてもよい。
は、前述した熱又は光によってラジカルを発生する架橋
剤(有機過酸化物及び/又は光増感剤)、更に必要に応
じて架橋助剤、シランカップリング剤、アクリロキシ
基、メタクリロキシ基、エポキシ基含有化合物等を主成
分である前記ポリマーに添加し、更に導電性粒子を配合
し、これを均一に混合したものを2種又は3種用意し、
各々、押出機、ロール等で混合した後、カレンダーロー
ル、Tダイ押出、インフレーション等の成膜法により所
定の形状に積層成膜する。なお、成膜に際しては、ブロ
ッキング防止、被接着体との圧着を容易にするため等の
目的で、エンボス加工を施していてもよい。
ムで回路基板等同士を貼り合わせるには、各々の回路基
板等に接着性の適した樹脂層面側が位置するように、回
路基板等同士の間に異方性導電フィルムを介在させて積
層し、常法、例えば、熱プレスによる貼り合わせ法や、
押出機、カレンダーによる直接ラミネート法、フィルム
ラミネーターによる加熱圧着法等の手法を用いて接着一
体化する。
ら影響を及ぼさない溶媒に均一に溶解させ、各々回路基
板等の表面に均一に塗布して仮圧着した後、熱又は光硬
化させることにより接着することもできる。
しては、熱硬化の場合は、用いる有機過酸化物の種類に
依存するが、通常70〜170℃、好ましくは70〜1
50℃で、通常10秒〜120分、好ましくは20秒〜
60分である。
して紫外−可視領域に発光する多くのものが採用でき、
例えば超高圧、高圧、低圧水銀灯、ケミカルランプ、キ
セノンランプ、ハロゲンランプ、マーキュリーハロゲン
ランプ、カーボンアーク灯、白熱灯、レーザー光等が挙
げられる。照射時間は、ランプの種類、光源の強さによ
って一概には決められないが、数十秒〜数十分程度であ
る。
ィルムを介して回路基板等同士を積層した積層体を予め
40〜120分に加温し、これに紫外線を照射してもよ
い。
(フィルム厚さ方向)に導電性が生じるが、この加圧力
は適宜選定され、通常5〜50kg/cm2、特に10
〜30kg/cm2の加圧力とすることが好ましい。
ィルム厚さ方向に10Ω以下、特に5Ω以下の導電性を
有し、面方向の抵抗は106Ω以上、特に109Ω以上で
あることが好ましい。
えばFPCやTABと液晶パネルのガラス基板上のIT
O端子との接続など、種々の異種材料よりなる回路基板
等同士の導通、接着に有効に用いられ、各々の回路基板
等に対して高い接着力を得ることができ、これにより信
頼性の高い製品を容易に製造することができる。
り具体的に説明する。
料は次の通りである。
(新中村化学社製「デンカPVB3000−1」) モノマー1:ネオペンチルグリコールジメタクリレート
(新中村化学社製) モノマー2:グリシジルメタクリレート(日産化学社
製) パーオキサイド:ベンゾイルパーオキサイド(日本油脂
社製) エポキシエステル:エポキシエステル(共栄社化学社製
「3002A」) シランカップリング剤A:γ−メタクリロキシプロピル
トリメトキシシラン(信越化学社製) シランカップリング剤B:γ−アミノプロピルトリエト
キシシラン(信越化学社製) 導電性粒子:Ni粉体(平均粒径10μm)(福田金属
箔粉工業社製) 実施例1〜3、比較例1〜3 ガラス、ポリイミド、ポリエステル、ガラスエポキシの
各々に接着力の大きい樹脂として表1に示す配合の樹脂
I〜IVを調製し、表2に示す樹脂層よりなる2層構造の
異方性導電フィルムを製造し、各々、表2に示す基板同
士の接着に用い、その接着強度を調べ、結果を表2に示
した。なお、接着条件は130℃,30kg/cm2で
30秒とした。
導電フィルムを製造し、同様に接着強度を調べ、結果を
表2に示した。
明の異方性導電フィルムによれば、異種材料で構成され
る回路基板同士を高強度に接着することができる。
Claims (3)
- 【請求項1】 導電性粒子が樹脂層中に分散された異方
性導電フィルムにおいて、 該樹脂層が接着性の異なる複数層の樹脂層で構成されて
いることを特徴とする異方性導電フィルム。 - 【請求項2】 請求項1において、該樹脂層は、同一の
ベースポリマーに対して、互いに異なるモノマー成分を
配合した2層の樹脂層で構成されていることを特徴とす
る異方性導電フィルム。 - 【請求項3】 請求項1又は2において、該樹脂層は、
同一のベースポリマーに対して、互いに異なるシランカ
ップリング剤を配合した2層の樹脂層で構成されている
ことを特徴とする異方性導電フィルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09901999A JP4193279B2 (ja) | 1999-04-06 | 1999-04-06 | 異方性導電フィルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09901999A JP4193279B2 (ja) | 1999-04-06 | 1999-04-06 | 異方性導電フィルム |
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- 1999-04-06 JP JP09901999A patent/JP4193279B2/ja not_active Expired - Lifetime
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JP2010260353A (ja) * | 2010-06-21 | 2010-11-18 | Hitachi Chem Co Ltd | 異方導電フィルムの製造方法 |
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