JP2000288902A - 固定砥粒付ワイヤ及び固定砥粒ワイヤソー - Google Patents
固定砥粒付ワイヤ及び固定砥粒ワイヤソーInfo
- Publication number
- JP2000288902A JP2000288902A JP10055399A JP10055399A JP2000288902A JP 2000288902 A JP2000288902 A JP 2000288902A JP 10055399 A JP10055399 A JP 10055399A JP 10055399 A JP10055399 A JP 10055399A JP 2000288902 A JP2000288902 A JP 2000288902A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wire
- fixed abrasive
- abrasive grains
- cutting
- wafer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 239000006061 abrasive grain Substances 0.000 title claims abstract description 72
- 238000005520 cutting process Methods 0.000 claims abstract description 63
- 238000003754 machining Methods 0.000 abstract description 4
- 238000007599 discharging Methods 0.000 abstract 1
- 235000012431 wafers Nutrition 0.000 description 29
- 238000000034 method Methods 0.000 description 10
- 239000000843 powder Substances 0.000 description 10
- 239000000463 material Substances 0.000 description 8
- 238000012545 processing Methods 0.000 description 8
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 7
- 239000012530 fluid Substances 0.000 description 6
- 239000007788 liquid Substances 0.000 description 6
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 5
- 239000002245 particle Substances 0.000 description 5
- 238000005452 bending Methods 0.000 description 4
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 4
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 4
- 238000004070 electrodeposition Methods 0.000 description 3
- XUIMIQQOPSSXEZ-UHFFFAOYSA-N Silicon Chemical compound [Si] XUIMIQQOPSSXEZ-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 239000011230 binding agent Substances 0.000 description 2
- 229910003460 diamond Inorganic materials 0.000 description 2
- 239000010432 diamond Substances 0.000 description 2
- 239000011148 porous material Substances 0.000 description 2
- 239000011347 resin Substances 0.000 description 2
- 229920005989 resin Polymers 0.000 description 2
- 229910052710 silicon Inorganic materials 0.000 description 2
- 239000010703 silicon Substances 0.000 description 2
- 229920000914 Metallic fiber Polymers 0.000 description 1
- 230000001133 acceleration Effects 0.000 description 1
- PNEYBMLMFCGWSK-UHFFFAOYSA-N aluminium oxide Inorganic materials [O-2].[O-2].[O-2].[Al+3].[Al+3] PNEYBMLMFCGWSK-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 230000002457 bidirectional effect Effects 0.000 description 1
- 239000000919 ceramic Substances 0.000 description 1
- 238000007796 conventional method Methods 0.000 description 1
- 239000002826 coolant Substances 0.000 description 1
- 239000013078 crystal Substances 0.000 description 1
- 230000006866 deterioration Effects 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- -1 electrodeposition Substances 0.000 description 1
- 239000000835 fiber Substances 0.000 description 1
- 239000011521 glass Substances 0.000 description 1
- 229910010272 inorganic material Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000011147 inorganic material Substances 0.000 description 1
- 238000005259 measurement Methods 0.000 description 1
- 239000003921 oil Substances 0.000 description 1
- 239000011368 organic material Substances 0.000 description 1
- 238000012805 post-processing Methods 0.000 description 1
- 238000003825 pressing Methods 0.000 description 1
- 229920001187 thermosetting polymer Polymers 0.000 description 1
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23D—PLANING; SLOTTING; SHEARING; BROACHING; SAWING; FILING; SCRAPING; LIKE OPERATIONS FOR WORKING METAL BY REMOVING MATERIAL, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23D61/00—Tools for sawing machines or sawing devices; Clamping devices for these tools
- B23D61/18—Sawing tools of special type, e.g. wire saw strands, saw blades or saw wire equipped with diamonds or other abrasive particles in selected individual positions
- B23D61/185—Saw wires; Saw cables; Twisted saw strips
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Polishing Bodies And Polishing Tools (AREA)
- Processing Of Stones Or Stones Resemblance Materials (AREA)
- Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 固定砥粒付ワイヤによる切断加工において、
良好なウェーハ切断面を得るとともに、能率良く加工す
ることを目的とする。 【解決手段】 固定砥粒付ワイヤ12の砥粒率を示す集
中度を20〜75とする固定砥粒付ワイヤ12を用いた
ので、切断粉5の排出性が良くなり、ウェーハの切断面
うねり量が減少し、良好なウェーハを得ることができ
る。また、切断時のワイヤ走行速度を1200(m/m
in)以上、または平均速度で850(m/min)以
上とするようにしたので、ウェーハ切断面の加工変質層
が薄くなり、良質なウェーハが能率良く切断可能とな
る。
良好なウェーハ切断面を得るとともに、能率良く加工す
ることを目的とする。 【解決手段】 固定砥粒付ワイヤ12の砥粒率を示す集
中度を20〜75とする固定砥粒付ワイヤ12を用いた
ので、切断粉5の排出性が良くなり、ウェーハの切断面
うねり量が減少し、良好なウェーハを得ることができ
る。また、切断時のワイヤ走行速度を1200(m/m
in)以上、または平均速度で850(m/min)以
上とするようにしたので、ウェーハ切断面の加工変質層
が薄くなり、良質なウェーハが能率良く切断可能とな
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は固定砥粒付ワイヤの
構造及び前記固定砥粒付ワイヤを用いた固定砥粒ワイヤ
ソーに係り、特にシリコン、ガラス、セラミックス等の
脆性材料を切断する固定砥粒付ワイヤ及び固定砥粒ワイ
ヤソーに関する。
構造及び前記固定砥粒付ワイヤを用いた固定砥粒ワイヤ
ソーに係り、特にシリコン、ガラス、セラミックス等の
脆性材料を切断する固定砥粒付ワイヤ及び固定砥粒ワイ
ヤソーに関する。
【0002】
【従来の技術】棒状の材料(インゴット)を切断して薄
板(ウェーハ)を製造する装置の一つにワイヤソーがあ
る。ワイヤソーは所定のピッチで張架されたワイヤ列を
高速走行させ、そのワイヤ列に被加工物を押し当てるこ
とにより多数枚のウェーハを同時に切断する装置であ
る。
板(ウェーハ)を製造する装置の一つにワイヤソーがあ
る。ワイヤソーは所定のピッチで張架されたワイヤ列を
高速走行させ、そのワイヤ列に被加工物を押し当てるこ
とにより多数枚のウェーハを同時に切断する装置であ
る。
【0003】このワイヤソーには従来から主に使用され
ている遊離砥粒方式による遊離砥粒ワイヤソーと、近年
開発されている固定砥粒方式による固定砥粒ワイヤソー
がある。固定砥粒ワイヤソーは、ワイヤ全長にわたり表
面に砥粒が固着された固定砥粒付ワイヤを用いてワイヤ
列を形成し、そのワイヤ列を高速走行させることにより
インゴットを切断する。
ている遊離砥粒方式による遊離砥粒ワイヤソーと、近年
開発されている固定砥粒方式による固定砥粒ワイヤソー
がある。固定砥粒ワイヤソーは、ワイヤ全長にわたり表
面に砥粒が固着された固定砥粒付ワイヤを用いてワイヤ
列を形成し、そのワイヤ列を高速走行させることにより
インゴットを切断する。
【0004】従来の固定砥粒付ワイヤの製造方法は、金
属ワイヤの素線に砥粒を電着する方法であった。このワ
イヤの製造方法は、従来の円盤状薄板の金属ブレードの
内周または外周に固定砥粒を電着して、該金属ブレード
を高速回転することによりインゴットをウェーハ状の薄
板に切断するスライシングマシンや、ダイシングマシン
の頃からの金属ブレードに固定砥粒を付ける電着方法と
同じであった。ところが、この電着による製造方法の場
合、砥粒の含有率を示す集中度は製造上の理由から集中
度は150以上しか製作できなかった。
属ワイヤの素線に砥粒を電着する方法であった。このワ
イヤの製造方法は、従来の円盤状薄板の金属ブレードの
内周または外周に固定砥粒を電着して、該金属ブレード
を高速回転することによりインゴットをウェーハ状の薄
板に切断するスライシングマシンや、ダイシングマシン
の頃からの金属ブレードに固定砥粒を付ける電着方法と
同じであった。ところが、この電着による製造方法の場
合、砥粒の含有率を示す集中度は製造上の理由から集中
度は150以上しか製作できなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、固定砥
粒方式によるワイヤソーにおいては、従来の集中度15
0以上の固定砥粒付きワイヤでシリコンインゴットを切
断すると、ワイヤに固着された砥粒間にインゴットの切
断粉が目詰まりし易い。このように砥粒間に切断粉が詰
まると切断性能が悪くなり、切断加工面のウェーハにう
ねりが生じていた。
粒方式によるワイヤソーにおいては、従来の集中度15
0以上の固定砥粒付きワイヤでシリコンインゴットを切
断すると、ワイヤに固着された砥粒間にインゴットの切
断粉が目詰まりし易い。このように砥粒間に切断粉が詰
まると切断性能が悪くなり、切断加工面のウェーハにう
ねりが生じていた。
【0006】また、固定砥粒方式によるワイヤソーで
は、ワイヤの走行速度を600〜800(m/min)
に設定して加工すると、切断面の加工変質層が深くな
り、切断したウェーハの後加工工程で前記加工変質層を
削除するためのラップ工程に多大な時間がかかってい
た。本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、
固定砥粒付ワイヤによる切断加工において、被加工物の
切断面精度を良好な状態に維持し、かつ、生産能率を向
上するための固定砥粒付ワイヤと固定砥粒ワイヤソーを
提供することを目的とする。
は、ワイヤの走行速度を600〜800(m/min)
に設定して加工すると、切断面の加工変質層が深くな
り、切断したウェーハの後加工工程で前記加工変質層を
削除するためのラップ工程に多大な時間がかかってい
た。本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、
固定砥粒付ワイヤによる切断加工において、被加工物の
切断面精度を良好な状態に維持し、かつ、生産能率を向
上するための固定砥粒付ワイヤと固定砥粒ワイヤソーを
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するために、表面に砥粒が固着された固定砥粒付ワイヤ
を走行させながら被加工物を押し当てることにより、該
被加工物を切断する固定砥粒付ワイヤにおいて、前記固
定砥粒付ワイヤの砥粒率を示す集中度を20〜75とす
る固定砥粒付ワイヤを用いたことを特徴としている。
するために、表面に砥粒が固着された固定砥粒付ワイヤ
を走行させながら被加工物を押し当てることにより、該
被加工物を切断する固定砥粒付ワイヤにおいて、前記固
定砥粒付ワイヤの砥粒率を示す集中度を20〜75とす
る固定砥粒付ワイヤを用いたことを特徴としている。
【0008】本発明によれば、前記固定砥粒付ワイヤの
砥粒率を示す集中度を20〜75とする固定砥粒付ワイ
ヤを用いたことにより、切断粉の排出性が良くなり、ウ
ェーハの切断面うねり量が減少するため、良好なウェー
ハを得ることができる。また前記目的を達成するために
請求項2に記載の発明は、前記請求項1の固定砥粒付ワ
イヤを用いた固定砥粒ワイヤソーにおいて、切断時のワ
イヤ走行速度を1200(m/min)以上、または平
均走行速度を850(m/min)以上とすることを特
徴としている。
砥粒率を示す集中度を20〜75とする固定砥粒付ワイ
ヤを用いたことにより、切断粉の排出性が良くなり、ウ
ェーハの切断面うねり量が減少するため、良好なウェー
ハを得ることができる。また前記目的を達成するために
請求項2に記載の発明は、前記請求項1の固定砥粒付ワ
イヤを用いた固定砥粒ワイヤソーにおいて、切断時のワ
イヤ走行速度を1200(m/min)以上、または平
均走行速度を850(m/min)以上とすることを特
徴としている。
【0009】本発明によれば、切断時のワイヤ走行速度
を1200(m/min)以上、または平均走行速度を
850(m/min)以上とするようにしたので、ウェ
ーハ切断面の加工変質層が薄くなり、良質なウェーハが
能率良く切断可能となる。
を1200(m/min)以上、または平均走行速度を
850(m/min)以上とするようにしたので、ウェ
ーハ切断面の加工変質層が薄くなり、良質なウェーハが
能率良く切断可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下添付図面に従って本発明に係
る固定砥粒付ワイヤ及び固定砥粒ワイヤソーの好ましい
形態について説明する。図1は、本発明に係る固定砥粒
付ワイヤ12が、被加工物であるインゴット30を切断
しているところを、固定砥粒付ワイヤ12を誇張して示
した断面図である。
る固定砥粒付ワイヤ及び固定砥粒ワイヤソーの好ましい
形態について説明する。図1は、本発明に係る固定砥粒
付ワイヤ12が、被加工物であるインゴット30を切断
しているところを、固定砥粒付ワイヤ12を誇張して示
した断面図である。
【0011】以下に、図1に示した固定砥粒付ワイヤ1
2の構造について説明する。図1に示されるように、固
定砥粒付ワイヤ12は、高張力線材等の素材によるワイ
ヤ素線1と、ダイヤモンド、CBN、SiC、GC、ア
ルミナ等の材質による砥粒2と、ワイヤ素線1と砥粒2
とを固着している固着材3(バインダー)から構成され
ている。なお、砥粒の固着方法については、電着、有機
材料または無機材料による固着(熱硬化等)の樹脂固定
等が用いられているが、本発明はこれらに限定されるも
のではない。ただし、樹脂固定の方法によれば、容易に
砥粒の集中度を下げることが可能である。また、素線の
材質は、ピアノ線や高抗張力非金属繊維線(ファイバ等
を含む)でもよい。素線の断面形状も円形でも角形でも
よいし、構造についても単線であっても、縒り線であっ
ても本発明の目的は達成される。更に砥粒2の粒度につ
いても限定されるものではなく、単一の粒度でもよいし
複数の粒度を持つ混粒でもよい。4は砥粒を固着する際
に設けた気孔と呼ばれる空洞で、砥粒2と、固着材3が
脱落した場合においても切断粉5が砥粒2、2間に詰ま
って切断能力が低下することを防ぐために設けた切断粉
5の逃げを助ける空洞である。図1の例では、被加工物
であるインゴット30は図2で示すようにワークフィー
ドテーブル28に固定されており、1方向または双方向
に走行する固定砥粒付ワイヤ12が図1の8の方向に走
行しながらインゴット30を切断している状態を示して
いる。切断加工中はノズル付きの配管6から加工液7を
噴射させて、該加工液7がインゴット30の切断部及び
その近傍にかかるようになっている。なお、インゴット
30の切断加工に際して切断粉5が発生する。加工液7
は、切断時に生じる固定砥粒付ワイヤとインゴット30
間の切断抵抗を減じるとともに、固定砥粒付ワイヤ12
の砥粒2、2間にたまる切断粉5の排出性を良くするた
めに用いる液体で、水溶性のものと、油性のものがあ
る。
2の構造について説明する。図1に示されるように、固
定砥粒付ワイヤ12は、高張力線材等の素材によるワイ
ヤ素線1と、ダイヤモンド、CBN、SiC、GC、ア
ルミナ等の材質による砥粒2と、ワイヤ素線1と砥粒2
とを固着している固着材3(バインダー)から構成され
ている。なお、砥粒の固着方法については、電着、有機
材料または無機材料による固着(熱硬化等)の樹脂固定
等が用いられているが、本発明はこれらに限定されるも
のではない。ただし、樹脂固定の方法によれば、容易に
砥粒の集中度を下げることが可能である。また、素線の
材質は、ピアノ線や高抗張力非金属繊維線(ファイバ等
を含む)でもよい。素線の断面形状も円形でも角形でも
よいし、構造についても単線であっても、縒り線であっ
ても本発明の目的は達成される。更に砥粒2の粒度につ
いても限定されるものではなく、単一の粒度でもよいし
複数の粒度を持つ混粒でもよい。4は砥粒を固着する際
に設けた気孔と呼ばれる空洞で、砥粒2と、固着材3が
脱落した場合においても切断粉5が砥粒2、2間に詰ま
って切断能力が低下することを防ぐために設けた切断粉
5の逃げを助ける空洞である。図1の例では、被加工物
であるインゴット30は図2で示すようにワークフィー
ドテーブル28に固定されており、1方向または双方向
に走行する固定砥粒付ワイヤ12が図1の8の方向に走
行しながらインゴット30を切断している状態を示して
いる。切断加工中はノズル付きの配管6から加工液7を
噴射させて、該加工液7がインゴット30の切断部及び
その近傍にかかるようになっている。なお、インゴット
30の切断加工に際して切断粉5が発生する。加工液7
は、切断時に生じる固定砥粒付ワイヤとインゴット30
間の切断抵抗を減じるとともに、固定砥粒付ワイヤ12
の砥粒2、2間にたまる切断粉5の排出性を良くするた
めに用いる液体で、水溶性のものと、油性のものがあ
る。
【0012】図2は、図1で示した固定砥粒付ワイヤを
複数個のグルーブローラに巻き付けてワイヤ列を形成
し、該ワイヤを走行させながら被加工物であるインゴッ
トをワイヤ列に押し当てることにより、インゴットを多
数のウェーハに切断する固定砥粒ワイヤソーのワイヤ経
路を示した例である。図2に示すように、固定砥粒付ワ
イヤ12は、一対のワイヤリール14A、14Bに巻回
されており、固定砥粒付ワイヤ12は、この一対のワイ
ヤリール14A、14B間を複数のガイドローラ16、
16…に案内されながら往復走行する。図2に示した構
造例においては、ワイヤ走行路にはそれぞれトラバース
装置22A、22B、ダンサローラ24A、24Bが配
置されている。トラバース装置22A、22Bは、ワイ
ヤリール14A、14Bから固定砥粒付ワイヤ12を一
定の規則に従って案内し、また、ダンサローラ24A、
24Bは走行する固定砥粒付ワイヤ12に一定の張力を
付与する。前記一対のワイヤリール14A、14Bに
は、それぞれモータ26A、26Bが連結されており、
このモータ26A、26Bと、図示しないグルーブロー
ラ18、18…を駆動するモータとを同期して駆動する
ことにより、前記固定砥粒付ワイヤ12が一対のワイヤ
リール14A、14B間を走行する。そして、三本のグ
ルーブローラ18、18、18に、固定砥粒付ワイヤ1
2が巻き掛けられ、水平な固定砥粒付ワイヤ12のワイ
ヤ列20が形成される。前記ワイヤ列20の下方にはワ
ークフィードテーブル28が設置されている。このワー
クフィードテーブル28は、前記ワイヤ列20に対して
垂直に昇降移動し、このワークフィードテーブル28の
上部に被加工物であるインゴット30が保持される。
複数個のグルーブローラに巻き付けてワイヤ列を形成
し、該ワイヤを走行させながら被加工物であるインゴッ
トをワイヤ列に押し当てることにより、インゴットを多
数のウェーハに切断する固定砥粒ワイヤソーのワイヤ経
路を示した例である。図2に示すように、固定砥粒付ワ
イヤ12は、一対のワイヤリール14A、14Bに巻回
されており、固定砥粒付ワイヤ12は、この一対のワイ
ヤリール14A、14B間を複数のガイドローラ16、
16…に案内されながら往復走行する。図2に示した構
造例においては、ワイヤ走行路にはそれぞれトラバース
装置22A、22B、ダンサローラ24A、24Bが配
置されている。トラバース装置22A、22Bは、ワイ
ヤリール14A、14Bから固定砥粒付ワイヤ12を一
定の規則に従って案内し、また、ダンサローラ24A、
24Bは走行する固定砥粒付ワイヤ12に一定の張力を
付与する。前記一対のワイヤリール14A、14Bに
は、それぞれモータ26A、26Bが連結されており、
このモータ26A、26Bと、図示しないグルーブロー
ラ18、18…を駆動するモータとを同期して駆動する
ことにより、前記固定砥粒付ワイヤ12が一対のワイヤ
リール14A、14B間を走行する。そして、三本のグ
ルーブローラ18、18、18に、固定砥粒付ワイヤ1
2が巻き掛けられ、水平な固定砥粒付ワイヤ12のワイ
ヤ列20が形成される。前記ワイヤ列20の下方にはワ
ークフィードテーブル28が設置されている。このワー
クフィードテーブル28は、前記ワイヤ列20に対して
垂直に昇降移動し、このワークフィードテーブル28の
上部に被加工物であるインゴット30が保持される。
【0013】以上のように構成された固定砥粒ワイヤソ
ー10において、インゴット30は次のように切断され
る。まず、インゴット30をワークフィードテーブル2
8に取り付ける。次に、ワイヤリール14A、14Bに
連結されたモータ26A、26Bと、図示しないグルー
ブローラ18、18…を駆動するモータとを同期駆動し
て、固定砥粒付ワイヤ12を走行させる。そして、固定
砥粒付ワイヤ12の走行が安定したところで、ワークフ
ィードテーブル28をワイヤ列20に向けて上昇させ、
インゴット30を走行するワイヤ列20に押し当てる。
ワイヤ列20に押し当てられたインゴット30は、その
ワイヤ列20を構成する固定砥粒付ワイヤ12によって
接触部が研削され、これにより、ウェーハに切断され
る。
ー10において、インゴット30は次のように切断され
る。まず、インゴット30をワークフィードテーブル2
8に取り付ける。次に、ワイヤリール14A、14Bに
連結されたモータ26A、26Bと、図示しないグルー
ブローラ18、18…を駆動するモータとを同期駆動し
て、固定砥粒付ワイヤ12を走行させる。そして、固定
砥粒付ワイヤ12の走行が安定したところで、ワークフ
ィードテーブル28をワイヤ列20に向けて上昇させ、
インゴット30を走行するワイヤ列20に押し当てる。
ワイヤ列20に押し当てられたインゴット30は、その
ワイヤ列20を構成する固定砥粒付ワイヤ12によって
接触部が研削され、これにより、ウェーハに切断され
る。
【0014】以下に固定砥粒付ワイヤを用いた固定砥粒
ワイヤソーにおける被加工物の切断面精度と切断条件と
について説明する。固定砥粒ワイヤソーにおける切断の
際に、被加工物の切断面精度を良くするためには図3に
示す切断中の固定砥粒付ワイヤ12の撓みを少なくする
とともに、この撓み量を一定に保つことが有効である。
その理由は切断中の固定砥粒付ワイヤ12の撓み量が大
きいと前記撓み量に応じて固定砥粒付ワイヤ12が蛇行
し易くなり、ワイヤ列20のワイヤ間隔が変動してウェ
ーハ一枚一枚の切断面のうねりが増大するからである。
そしてこのワイヤ12の撓み量を少なく一定に保つこと
は、図3に示す固定砥粒付ワイヤ12の走行方向に対し
て直角方向の切断抵抗FZ(g/cm)の値を小さく一定
に保つことに等しい。ウェーハ切断面精度が悪化する原
因である切断抵抗FZが増えるのは、切断に対して固定
砥粒付ワイヤ12の砥粒2、2…間における切断粉5の
排出性が悪いために切断粉排出能力が追いつかないため
である。
ワイヤソーにおける被加工物の切断面精度と切断条件と
について説明する。固定砥粒ワイヤソーにおける切断の
際に、被加工物の切断面精度を良くするためには図3に
示す切断中の固定砥粒付ワイヤ12の撓みを少なくする
とともに、この撓み量を一定に保つことが有効である。
その理由は切断中の固定砥粒付ワイヤ12の撓み量が大
きいと前記撓み量に応じて固定砥粒付ワイヤ12が蛇行
し易くなり、ワイヤ列20のワイヤ間隔が変動してウェ
ーハ一枚一枚の切断面のうねりが増大するからである。
そしてこのワイヤ12の撓み量を少なく一定に保つこと
は、図3に示す固定砥粒付ワイヤ12の走行方向に対し
て直角方向の切断抵抗FZ(g/cm)の値を小さく一定
に保つことに等しい。ウェーハ切断面精度が悪化する原
因である切断抵抗FZが増えるのは、切断に対して固定
砥粒付ワイヤ12の砥粒2、2…間における切断粉5の
排出性が悪いために切断粉排出能力が追いつかないため
である。
【0015】そこで図4と図5に、固定砥粒付ワイヤの
砥粒率である集中度C以外の切断条件を一定にして集中
度Cのみを横軸に変化させたときのウェーハ切断面のう
ねり量FN(μm)と、切断抵抗FZ(g/cm)との
関係を調査した結果を示す。ここで、切断に使用した被
加工物は固定砥粒付ワイヤ12と被加工物との接触長を
一定に保つ目的から、図2や図3に示されているような
円筒形のインゴット30ではなく角柱状のSi単結晶イ
ンゴット(一辺200mm)を用いている。円筒状のイ
ンゴット30を切断する場合には単位時間当たりの切断
仕事量を一定にするようにワイヤ走行速度を制御した
り、切断送り速度を制御すると良い。図4、図5の計測
条件は、切断送り速度は1(mm/min)一定とし、
ワイヤテンション:35(N)、最大線速度:1800
(m/min)、双方向サイクル時間:30(se
c)、加減速時間:5(sec)、加工液:水+水溶性
クーラント3%、砥粒粒度:#600番の単粒、ワイヤ
素線径:0.18(mm)の条件での切断におけるウェ
ーハ切断面うねり量FNと、切断抵抗FZとを示してい
る。
砥粒率である集中度C以外の切断条件を一定にして集中
度Cのみを横軸に変化させたときのウェーハ切断面のう
ねり量FN(μm)と、切断抵抗FZ(g/cm)との
関係を調査した結果を示す。ここで、切断に使用した被
加工物は固定砥粒付ワイヤ12と被加工物との接触長を
一定に保つ目的から、図2や図3に示されているような
円筒形のインゴット30ではなく角柱状のSi単結晶イ
ンゴット(一辺200mm)を用いている。円筒状のイ
ンゴット30を切断する場合には単位時間当たりの切断
仕事量を一定にするようにワイヤ走行速度を制御した
り、切断送り速度を制御すると良い。図4、図5の計測
条件は、切断送り速度は1(mm/min)一定とし、
ワイヤテンション:35(N)、最大線速度:1800
(m/min)、双方向サイクル時間:30(se
c)、加減速時間:5(sec)、加工液:水+水溶性
クーラント3%、砥粒粒度:#600番の単粒、ワイヤ
素線径:0.18(mm)の条件での切断におけるウェ
ーハ切断面うねり量FNと、切断抵抗FZとを示してい
る。
【0016】図4に示されるとおり、ウェーハ切断面う
ねり量FNをウェーハ切断面うねり量許容値以下に抑え
るためには固定砥粒付ワイヤの集中度Cを75以下に設
定すれば良いことがわかる。また前述したように、切断
抵抗FZも集中度Cが75以上で急激に増大することか
ら、切断抵抗FZが増大することに伴ってウェーハ切断
面うねり量FNが悪化すると言える。集中度とは、バイ
ンダーを含む砥粒層中にダイヤモンドやCBN等の砥粒
が含まれている割合、すなわち砥粒率を示すものであ
る。砥粒率が容積パーセントで25%または4.4(c
t/cm3)を集中度100と定義している(1ct=
200mg)。
ねり量FNをウェーハ切断面うねり量許容値以下に抑え
るためには固定砥粒付ワイヤの集中度Cを75以下に設
定すれば良いことがわかる。また前述したように、切断
抵抗FZも集中度Cが75以上で急激に増大することか
ら、切断抵抗FZが増大することに伴ってウェーハ切断
面うねり量FNが悪化すると言える。集中度とは、バイ
ンダーを含む砥粒層中にダイヤモンドやCBN等の砥粒
が含まれている割合、すなわち砥粒率を示すものであ
る。砥粒率が容積パーセントで25%または4.4(c
t/cm3)を集中度100と定義している(1ct=
200mg)。
【0017】固定砥粒ワイヤソーにおいて、ワイヤの固
定砥粒の集中度を75以下にすると被加工物であるウェ
ーハ切断面うねり量が許容値以内に収まることは前述の
とおりであるが、従来の切断条件のままであるとウェー
ハの加工変質層が深く、また、固定砥粒付ワイヤの固定
砥粒2、2…が切断時の抵抗により脱落し易いため固定
砥粒付ワイヤの寿命が短いという不具合が発生する。一
般的に固定砥粒付ワイヤは高価であるので、固定砥粒付
ワイヤの寿命を延ばすことはウェーハの製造コストを下
げる為に必須の課題である。加工変質層とは、削り痕に
脆性モードが多く含まれている状態で、この脆性モード
の削り痕が発生した場合には切断面にマイクロクラック
が多数存在するために半導体生成用のウェーハとしては
使用できない層である。逆に良好な切断加工面ではマイ
クロクラックは浅く、削り痕は延性モードとなってい
る。ウェーハの加工変質層が深いとウェーハ表面仕上げ
のための後工程でのラップ工程で多大な加工時間を要す
るのでウェーハの加工時間及び加工費が増大する。
定砥粒の集中度を75以下にすると被加工物であるウェ
ーハ切断面うねり量が許容値以内に収まることは前述の
とおりであるが、従来の切断条件のままであるとウェー
ハの加工変質層が深く、また、固定砥粒付ワイヤの固定
砥粒2、2…が切断時の抵抗により脱落し易いため固定
砥粒付ワイヤの寿命が短いという不具合が発生する。一
般的に固定砥粒付ワイヤは高価であるので、固定砥粒付
ワイヤの寿命を延ばすことはウェーハの製造コストを下
げる為に必須の課題である。加工変質層とは、削り痕に
脆性モードが多く含まれている状態で、この脆性モード
の削り痕が発生した場合には切断面にマイクロクラック
が多数存在するために半導体生成用のウェーハとしては
使用できない層である。逆に良好な切断加工面ではマイ
クロクラックは浅く、削り痕は延性モードとなってい
る。ウェーハの加工変質層が深いとウェーハ表面仕上げ
のための後工程でのラップ工程で多大な加工時間を要す
るのでウェーハの加工時間及び加工費が増大する。
【0018】この加工変質層を浅くするには、ウェーハ
に対する砥粒一つ一つの切り込み量を減らせばよい。そ
のためには切断送り量を減らすか、ワイヤの走行速度を
増すことが必要である。本発明では、切断送り速度を遅
くすると切断加工能率が低下するが、ワイヤ走行速度の
向上は切断能率の面で有利であるので、従来の遊離砥粒
ワイヤソーでは加工液の供給面で設定不可能であったワ
イヤ速度の高速化を図った。
に対する砥粒一つ一つの切り込み量を減らせばよい。そ
のためには切断送り量を減らすか、ワイヤの走行速度を
増すことが必要である。本発明では、切断送り速度を遅
くすると切断加工能率が低下するが、ワイヤ走行速度の
向上は切断能率の面で有利であるので、従来の遊離砥粒
ワイヤソーでは加工液の供給面で設定不可能であったワ
イヤ速度の高速化を図った。
【0019】図6に脆性モードと、脆性モード及び延性
モードとが混在しているインゴット30の切断面のSE
M(走査型電子顕微鏡)写真を示す。図6には、ワイヤ
走行速度V=900,1200,1800(m/mi
n)の切断条件に於けるインゴット30の切断面のSE
M観測結果を撮影倍率200倍、500倍、1500倍
で記録した結果が示されている。図6によれば、ワイヤ
走行速度Vが1800(m/min)のように速いほど
延性モードの切断面が広くなり、良好な切断面となるこ
とを示している。
モードとが混在しているインゴット30の切断面のSE
M(走査型電子顕微鏡)写真を示す。図6には、ワイヤ
走行速度V=900,1200,1800(m/mi
n)の切断条件に於けるインゴット30の切断面のSE
M観測結果を撮影倍率200倍、500倍、1500倍
で記録した結果が示されている。図6によれば、ワイヤ
走行速度Vが1800(m/min)のように速いほど
延性モードの切断面が広くなり、良好な切断面となるこ
とを示している。
【0020】図7にワイヤ走行速度V(m/min)と
加工変質層深D(μm)との関係を測定した結果を示
す。図7に示すとおり、加工変質層の深さは、ワイヤ走
行速度1200(m/min)以上で急激に減少してお
り、900(m/min)時の約半分の5(μm)程に
なる。従来の遊離砥粒ワイヤソーでは砥粒が加工液中に
含まれており、加工液中の砥粒により被加工物であるイ
ンゴットを切断していたため、加工液中の砥粒がワイヤ
に乗らず、切断部分に十分に引き込まれて行き渡らない
と切断面のソーマークが過多になり、インゴット30を
きれいに切断できなかった。そのために遊離砥粒方式に
おけるワイヤ走行速度の最大設定値は600〜800
(m/min)程度が限度であった。ところが固定砥粒
ワイヤソーにおいては、加工液は切断部を潤滑する程度
存在すればよいため、ワイヤ走行速度の上限を上げられ
ることが判明した。なお、ワイヤを往復走行させる場合
にはワイヤの減速停止が含まれるので、平均速度は85
0(m/min)となる。
加工変質層深D(μm)との関係を測定した結果を示
す。図7に示すとおり、加工変質層の深さは、ワイヤ走
行速度1200(m/min)以上で急激に減少してお
り、900(m/min)時の約半分の5(μm)程に
なる。従来の遊離砥粒ワイヤソーでは砥粒が加工液中に
含まれており、加工液中の砥粒により被加工物であるイ
ンゴットを切断していたため、加工液中の砥粒がワイヤ
に乗らず、切断部分に十分に引き込まれて行き渡らない
と切断面のソーマークが過多になり、インゴット30を
きれいに切断できなかった。そのために遊離砥粒方式に
おけるワイヤ走行速度の最大設定値は600〜800
(m/min)程度が限度であった。ところが固定砥粒
ワイヤソーにおいては、加工液は切断部を潤滑する程度
存在すればよいため、ワイヤ走行速度の上限を上げられ
ることが判明した。なお、ワイヤを往復走行させる場合
にはワイヤの減速停止が含まれるので、平均速度は85
0(m/min)となる。
【0021】図8にワイヤ走行速度V(m/min)を
横軸に、切断抵抗FZ(gf/cm)との関係を示す。
図8に示すとおりワイヤ走行速度Vが増加するに従って
切断抵抗FZは減少する傾向がある。切断抵抗FZが減
少するとウェーハ切断面のうねり量が減少し良好なウェ
ーハが得られる。これらの効果により、切断加工の能率
を向上することができるとともに、切断面の加工変質層
を薄くできるため良質なウェーハを安価にて製作するこ
とが可能となり、更に固定砥粒2、2…の一つ一つにお
ける切り込み量が減少するので固定砥粒2、2…の脱落
が少なくなり固定砥粒付きワイヤの寿命を延ばすことが
可能となった。
横軸に、切断抵抗FZ(gf/cm)との関係を示す。
図8に示すとおりワイヤ走行速度Vが増加するに従って
切断抵抗FZは減少する傾向がある。切断抵抗FZが減
少するとウェーハ切断面のうねり量が減少し良好なウェ
ーハが得られる。これらの効果により、切断加工の能率
を向上することができるとともに、切断面の加工変質層
を薄くできるため良質なウェーハを安価にて製作するこ
とが可能となり、更に固定砥粒2、2…の一つ一つにお
ける切り込み量が減少するので固定砥粒2、2…の脱落
が少なくなり固定砥粒付きワイヤの寿命を延ばすことが
可能となった。
【0022】図9に横軸にワイヤ走行速度V(m/mi
n)を取り、縦軸にワイヤライフWL(mm2/m)と
した測定結果を示す。ここでワイヤライフWLとは、単
位ワイヤ長さ(m)当たりにおける、砥粒2の脱落無し
に切断できたインゴットの切断面積(mm2)を示して
いる。従ってワイヤライフWLの値が大きいほどワイヤ
の寿命が長く、経済的であることを示している。図9に
よると、ワイヤ走行速度V=1200(m/min)以
上になるとV=900(m/min)の状態におけるワ
イヤライフと比べて2倍以上急に大きくなり、更にワイ
ヤ走行速度Vを増すことによってワイヤライフWLの値
は増加する。
n)を取り、縦軸にワイヤライフWL(mm2/m)と
した測定結果を示す。ここでワイヤライフWLとは、単
位ワイヤ長さ(m)当たりにおける、砥粒2の脱落無し
に切断できたインゴットの切断面積(mm2)を示して
いる。従ってワイヤライフWLの値が大きいほどワイヤ
の寿命が長く、経済的であることを示している。図9に
よると、ワイヤ走行速度V=1200(m/min)以
上になるとV=900(m/min)の状態におけるワ
イヤライフと比べて2倍以上急に大きくなり、更にワイ
ヤ走行速度Vを増すことによってワイヤライフWLの値
は増加する。
【0023】なお、ワイヤ走行速度を向上させるための
手段としては、図示しないグルーブローラ18、18…
の駆動モータ及びワイヤリールモータ26A、26Bの
高出力化(トルク、回転数向上)や、グルーブローラ1
8、18…の駆動減速比の変更、グルーブローラ18、
18…の大径化、ワイヤリール14A、14Bの軽量
化、切断に使用する固定砥粒付ワイヤの量を減らしてワ
イヤリールモータ26A、26Bにかかる負荷を減らす
等の対策を組み合わせて対応する。
手段としては、図示しないグルーブローラ18、18…
の駆動モータ及びワイヤリールモータ26A、26Bの
高出力化(トルク、回転数向上)や、グルーブローラ1
8、18…の駆動減速比の変更、グルーブローラ18、
18…の大径化、ワイヤリール14A、14Bの軽量
化、切断に使用する固定砥粒付ワイヤの量を減らしてワ
イヤリールモータ26A、26Bにかかる負荷を減らす
等の対策を組み合わせて対応する。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る固定
砥粒付ワイヤ及び固定砥粒ワイヤソーによれば、固定砥
粒付ワイヤの砥粒率を示す集中度を20〜75とする固
定砥粒付ワイヤを用いたことにより、切断粉の排出性が
良くなり、ウェーハの切断面うねり量が減少するため、
良好なウェーハを得ることができる。
砥粒付ワイヤ及び固定砥粒ワイヤソーによれば、固定砥
粒付ワイヤの砥粒率を示す集中度を20〜75とする固
定砥粒付ワイヤを用いたことにより、切断粉の排出性が
良くなり、ウェーハの切断面うねり量が減少するため、
良好なウェーハを得ることができる。
【0025】また他の発明の形態によれば、切断時のワ
イヤ走行速度を1200(m/min)以上、または平
均走行速度を850(m/min)以上とするようにし
たので、ウェーハ切断面の加工変質層が薄くなり、良質
なウェーハが能率良く切断可能となる。
イヤ走行速度を1200(m/min)以上、または平
均走行速度を850(m/min)以上とするようにし
たので、ウェーハ切断面の加工変質層が薄くなり、良質
なウェーハが能率良く切断可能となる。
【図1】本発明に係る固定砥粒付ワイヤ12が、インゴ
ット30を切断しているところを、固定砥粒付ワイヤ1
2を誇張して示した断面図。
ット30を切断しているところを、固定砥粒付ワイヤ1
2を誇張して示した断面図。
【図2】本発明に係る固定砥粒ワイヤソーのワイヤ経路
構成図。
構成図。
【図3】固定砥粒付ワイヤ12の走行方向に対して直角
方向の切断抵抗FZ(g/cm)の値を示す図。
方向の切断抵抗FZ(g/cm)の値を示す図。
【図4】集中度Cを横軸に変化させたときのウェーハ切
断面のうねり量FN(μm)との関係を示す図。
断面のうねり量FN(μm)との関係を示す図。
【図5】集中度Cを横軸に変化させたときの切断抵抗F
Z(g/cm)との関係を示す図。
Z(g/cm)との関係を示す図。
【図6】ワイヤ走行速度V=900,1200,180
0(m/min)の切断条件に於けるインゴット切断面
のSEM観測結果を撮影倍率200倍、500倍、15
00倍で記録した結果(写真)を示す図。
0(m/min)の切断条件に於けるインゴット切断面
のSEM観測結果を撮影倍率200倍、500倍、15
00倍で記録した結果(写真)を示す図。
【図7】ワイヤ走行速度V(m/min)を横軸に変化
させたときの加工変質層深さD(μm)との関係を示す
図。
させたときの加工変質層深さD(μm)との関係を示す
図。
【図8】ワイヤ走行速度V(m/min)を横軸に変化
させたときの切断抵抗FZ(g/cm)との関係を示す
図。
させたときの切断抵抗FZ(g/cm)との関係を示す
図。
【図9】ワイヤ走行速度V(m/min)を横軸に変化
させたときのワイヤライフWL(mm2/m)との関係
を示す図。
させたときのワイヤライフWL(mm2/m)との関係
を示す図。
1…ワイヤ素線、2…砥粒、3…固着材、4…気孔、5
…切断粉、10…固定砥粒ワイヤソー、12…固定砥粒
付ワイヤ、30…インゴット
…切断粉、10…固定砥粒ワイヤソー、12…固定砥粒
付ワイヤ、30…インゴット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3C058 AA05 AA09 BA04 CA01 CB01 CB03 CB10 DA03 3C063 AA08 AB09 EE01 EE31 FF20 FF30 3C069 AA01 BA06 BB02 BB03 CA04 EA01 EA02
Claims (2)
- 【請求項1】 表面に砥粒が固着された固定砥粒付ワイ
ヤを走行させながら被加工物を押し当てることにより、
該被加工物を切断する固定砥粒付ワイヤにおいて、 前記固定砥粒付ワイヤの砥粒率を示す集中度を20〜7
5とすることを特徴とする固定砥粒付ワイヤ。 - 【請求項2】 前記請求項1の固定砥粒付ワイヤを用い
た固定砥粒ワイヤソーにおいて、 切断時のワイヤ走行速度を1200(m/min)以上
または平均走行速度を850(m/min)以上とする
ことを特徴とする固定砥粒ワイヤソー。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10055399A JP2000288902A (ja) | 1999-04-07 | 1999-04-07 | 固定砥粒付ワイヤ及び固定砥粒ワイヤソー |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10055399A JP2000288902A (ja) | 1999-04-07 | 1999-04-07 | 固定砥粒付ワイヤ及び固定砥粒ワイヤソー |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000288902A true JP2000288902A (ja) | 2000-10-17 |
Family
ID=14277143
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10055399A Pending JP2000288902A (ja) | 1999-04-07 | 1999-04-07 | 固定砥粒付ワイヤ及び固定砥粒ワイヤソー |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000288902A (ja) |
Cited By (14)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2004069479A1 (ja) * | 2003-02-04 | 2004-08-19 | Akimichi Koide | ワイヤソー切断装置に用いるワイヤー工具とワイヤー工具の作製方法、および、ワイヤソーによる切断方法 |
| JP2013501636A (ja) * | 2009-08-14 | 2013-01-17 | サンーゴバン アブレイシブズ,インコーポレイティド | 細長い物体に結合させた研磨粒子を含む研磨物品 |
| CN103286866A (zh) * | 2013-05-20 | 2013-09-11 | 太仓协鑫光伏科技有限公司 | 一种低成本切割高质量太阳能级多晶硅片的方法 |
| US9028948B2 (en) | 2009-08-14 | 2015-05-12 | Saint-Gobain Abrasives, Inc. | Abrasive articles including abrasive particles bonded to an elongated body, and methods of forming thereof |
| US9186816B2 (en) | 2010-12-30 | 2015-11-17 | Saint-Gobain Abrasives, Inc. | Abrasive article and method of forming |
| US9254552B2 (en) | 2012-06-29 | 2016-02-09 | Saint-Gobain Abrasives, Inc. | Abrasive article and method of forming |
| US9278429B2 (en) | 2012-06-29 | 2016-03-08 | Saint-Gobain Abrasives, Inc. | Abrasive article for abrading and sawing through workpieces and method of forming |
| US9375826B2 (en) | 2011-09-16 | 2016-06-28 | Saint-Gobain Abrasives, Inc. | Abrasive article and method of forming |
| US9409243B2 (en) | 2013-04-19 | 2016-08-09 | Saint-Gobain Abrasives, Inc. | Abrasive article and method of forming |
| US9533397B2 (en) | 2012-06-29 | 2017-01-03 | Saint-Gobain Abrasives, Inc. | Abrasive article and method of forming |
| JPWO2015029987A1 (ja) * | 2013-08-26 | 2017-03-02 | 株式会社東京精密 | ダイシングブレード |
| US9878382B2 (en) | 2015-06-29 | 2018-01-30 | Saint-Gobain Abrasives, Inc. | Abrasive article and method of forming |
| US9902044B2 (en) | 2012-06-29 | 2018-02-27 | Saint-Gobain Abrasives, Inc. | Abrasive article and method of forming |
| CN112405374A (zh) * | 2020-11-23 | 2021-02-26 | 连云港金红矿业有限公司 | 一种新型玻璃切割材料的生产工艺 |
-
1999
- 1999-04-07 JP JP10055399A patent/JP2000288902A/ja active Pending
Cited By (21)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2004069479A1 (ja) * | 2003-02-04 | 2004-08-19 | Akimichi Koide | ワイヤソー切断装置に用いるワイヤー工具とワイヤー工具の作製方法、および、ワイヤソーによる切断方法 |
| US9862041B2 (en) | 2009-08-14 | 2018-01-09 | Saint-Gobain Abrasives, Inc. | Abrasive articles including abrasive particles bonded to an elongated body |
| JP2013501636A (ja) * | 2009-08-14 | 2013-01-17 | サンーゴバン アブレイシブズ,インコーポレイティド | 細長い物体に結合させた研磨粒子を含む研磨物品 |
| US9028948B2 (en) | 2009-08-14 | 2015-05-12 | Saint-Gobain Abrasives, Inc. | Abrasive articles including abrasive particles bonded to an elongated body, and methods of forming thereof |
| US9067268B2 (en) | 2009-08-14 | 2015-06-30 | Saint-Gobain Abrasives, Inc. | Abrasive articles including abrasive particles bonded to an elongated body |
| US9248583B2 (en) | 2010-12-30 | 2016-02-02 | Saint-Gobain Abrasives, Inc. | Abrasive article and method of forming |
| US9186816B2 (en) | 2010-12-30 | 2015-11-17 | Saint-Gobain Abrasives, Inc. | Abrasive article and method of forming |
| US9375826B2 (en) | 2011-09-16 | 2016-06-28 | Saint-Gobain Abrasives, Inc. | Abrasive article and method of forming |
| US9254552B2 (en) | 2012-06-29 | 2016-02-09 | Saint-Gobain Abrasives, Inc. | Abrasive article and method of forming |
| US9278429B2 (en) | 2012-06-29 | 2016-03-08 | Saint-Gobain Abrasives, Inc. | Abrasive article for abrading and sawing through workpieces and method of forming |
| US10596681B2 (en) | 2012-06-29 | 2020-03-24 | Saint-Gobain Abrasives, Inc. | Abrasive article and method of forming |
| US9533397B2 (en) | 2012-06-29 | 2017-01-03 | Saint-Gobain Abrasives, Inc. | Abrasive article and method of forming |
| US9902044B2 (en) | 2012-06-29 | 2018-02-27 | Saint-Gobain Abrasives, Inc. | Abrasive article and method of forming |
| US9687962B2 (en) | 2012-06-29 | 2017-06-27 | Saint-Gobain Abrasives, Inc. | Abrasive article and method of forming |
| US9409243B2 (en) | 2013-04-19 | 2016-08-09 | Saint-Gobain Abrasives, Inc. | Abrasive article and method of forming |
| CN103286866A (zh) * | 2013-05-20 | 2013-09-11 | 太仓协鑫光伏科技有限公司 | 一种低成本切割高质量太阳能级多晶硅片的方法 |
| JPWO2015029987A1 (ja) * | 2013-08-26 | 2017-03-02 | 株式会社東京精密 | ダイシングブレード |
| US9878382B2 (en) | 2015-06-29 | 2018-01-30 | Saint-Gobain Abrasives, Inc. | Abrasive article and method of forming |
| US10137514B2 (en) | 2015-06-29 | 2018-11-27 | Saint-Gobain Abrasives, Inc. | Abrasive article and method of forming |
| US10583506B2 (en) | 2015-06-29 | 2020-03-10 | Saint-Gobain Abrasives, Inc. | Abrasive article and method of forming |
| CN112405374A (zh) * | 2020-11-23 | 2021-02-26 | 连云港金红矿业有限公司 | 一种新型玻璃切割材料的生产工艺 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US6390896B1 (en) | Method and device for cutting a multiplicity of disks from a hard brittle workpiece | |
| CN107052452B (zh) | 由工件同时切割出许多特别是均匀厚度的切片的方法 | |
| EP0798091B1 (en) | Wire saw and method of slicing a cylindrical workpiece, e.g. an ingot | |
| JP2000288902A (ja) | 固定砥粒付ワイヤ及び固定砥粒ワイヤソー | |
| KR101676952B1 (ko) | 소잉 와이어를 이용하여 작업물로부터 웨이퍼들을 슬라이싱하기 위한 방법 | |
| KR102103330B1 (ko) | 잉곳의 절단방법 및 와이어 쏘 | |
| JP2000218504A (ja) | 固定砥粒付ワイヤ及び固定砥粒ワイヤソーの切断方法 | |
| JPH09254006A (ja) | ワイヤーソー用ワイヤー | |
| JP5649692B2 (ja) | 円筒形の被加工物から多数のウェハを同時にスライスするための方法 | |
| JP2000158319A (ja) | ダイヤモンドワイヤーソー及び切断加工方法 | |
| JP3810170B2 (ja) | ワイヤーソーによるワークの切断方法およびワイヤーソー | |
| US9427888B2 (en) | Method for resuming a wire sawing process of a workpiece after an unplanned interruption | |
| JP2007281176A (ja) | 半導体インゴットの切断方法 | |
| CN113226640B (zh) | 工件的切断方法及线锯 | |
| CN106626111B (zh) | 固定磨粒丝锯以及固定磨粒丝的修整方法 | |
| JP2013539231A (ja) | 単結晶インゴット切断装置 | |
| JP2003159642A (ja) | ワーク切断方法およびマルチワイヤソーシステム | |
| WO2013041140A1 (en) | Method and apparatus for cutting semiconductor workpieces | |
| JP3202590B2 (ja) | ワイヤーソー及び円柱形ワークを切断する方法 | |
| JP2000135663A (ja) | 被加工物自転型ワイヤソー及びウェハ製造方法 | |
| JP2674207B2 (ja) | 脆性材料の切断加工方法 | |
| JP2001001335A (ja) | ワイヤーソーを用いた単結晶シリコンインゴットのスライス方法 | |
| JP3810125B2 (ja) | ワイヤーソー及び円柱形ワークを切断する方法 | |
| JP2012045682A (ja) | 固定砥粒ワイヤーソー装置 | |
| JP2006224266A (ja) | ワイヤソーを用いたインゴット切断方法 |