JP2000288690A - ブローノズル、ブローノズルを備えたブローヘッド装置及び成形装置 - Google Patents

ブローノズル、ブローノズルを備えたブローヘッド装置及び成形装置

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JP2000288690A
JP2000288690A JP10041899A JP10041899A JP2000288690A JP 2000288690 A JP2000288690 A JP 2000288690A JP 10041899 A JP10041899 A JP 10041899A JP 10041899 A JP10041899 A JP 10041899A JP 2000288690 A JP2000288690 A JP 2000288690A
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nozzle
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cavity
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Yoshimasa Sawada
義政 澤田
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Aisin Takaoka Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】無駄な乾態砂の消費を抑制することができ、も
って生産性の向上を図ることの可能なブローノズル等を
提供する。 【解決手段】ブローヘッド装置1は金型8に対し接離可
能に設けられ、ブローヘッド2及びブロープレート3を
備える。ブロープレート3の開口部にはノズル本体15
と栓体16とを備えたブローノズル7が設けられる。金
型8は成形用のキャビティ13を備え、キャビティ13
に開口するノズル収容部14が形成されている。成形に
際し、ブローヘッド装置1を金型8に対して近接させ、
キャビティ13の開口部αとノズル本体15の開口部と
が略面一となるようブローノズル7をノズル収容部14
内に収容させ、シェル砂4を充填する。成形後におい
て、金型8のノズル収容部14には、シェル砂4が存在
することがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金型のキャビティ
内に乾態砂を供給するためのブローヘッド装置に設けら
れるブローノズル、ブローノズルを備えたブローヘッド
装置及び成形装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、金型のキャビティ内に乾態砂(以
下、シェル砂と称する)を供給するためのブローヘッド
装置が知られている。例えば、図10に示すように、ブ
ローヘッド装置71は、金型72に対し接離可能に設け
られており、ブローヘッド73及びブロープレート74
を備えている。ブローヘッド73内には、図示しないシ
ェル砂供給部から供給されたシェル砂75が貯留されて
いる。また、ブローヘッド73の側上部には、ガス供給
路76が設けられているとともに、該ガス供給路76の
途中には、切換弁77が設けられている。この切換弁7
7がオフ状態からオン状態に切換制御されることによ
り、高圧のガス(空気、窒素又はアルゴン等)がブロー
ヘッド73内へと供給されるようになっている。
【0003】ブロープレート74には開口部が形成さ
れ、該開口部がいわゆるブローノズル78と称されてい
る。ブローノズル78の周縁には、シール用のパッキン
79が取着されている。また、ブローノズル78に対応
するようにして、ブローヘッド73の内部には、邪魔板
80が配設固定されている。この邪魔板80の存在によ
り、シェル砂75の傾斜面のブロープレート74に対す
る角度が、いわゆる安息角以下に保持される。このた
め、前記ガス供給路76からガスが供給されない限り、
シェル砂75がブローノズル78から外部へと導出され
ないようになっている。
【0004】一方、シェル中子を成形するための金型7
2は、例えば第1成形型81及び第2成形型82を備え
ており、これらの成形面によってシェル中子を成形する
ためのキャビティ83が構成されている。ブローヘッド
装置71側の第1成形型81には、キャビティ83に開
口するようにして、吹込口84が形成されている。
【0005】そして、シェル中子(成形品)の成形に際
しては、図11に示すように、ブローヘッド装置71を
金型72に対して近接させ、前記ブローノズル78を吹
込口84の周縁に当設させる。その後、切換弁77をオ
ン状態にし、高圧ガスをブローヘッド73内に吹き付け
る。これにより、前記ブローノズル78から、シェル砂
75が吹込口84を通ってキャビティ83内へ充填され
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のようにキャビテ
ィ83内へ充填されたシェル砂75は、金型72からの
熱によって固められ、その後金型72から取り出される
ことにより、図12に示すような成形品85が得られ
る。このとき、前記吹込口84に相当する部分も成形さ
れる(当該部分をブローブッシュ成形部86と称する)
が、当該ブローブッシュ成形部86は不要であるため、
図13に示すように、切除され、最終的にシェル中子8
7が得られる。
【0007】ところが、上記従来技術においては、次に
記すような課題があった。すなわち上記技術では、シェ
ル中子87とともに、ブローブッシュ成形部86も併せ
て成形されてしまう。そのため、当該ブローブッシュ成
形部86の分だけ、シェル砂75を無駄に消費すること
となってしまい、生産性の悪化を招来することとなって
いた。
【0008】本発明は、上述した問題に鑑みてなされた
ものであって、その目的は、無駄な乾態砂の消費を抑制
することができ、もって生産性の向上を図ることの可能
なブローノズル、ブローノズルを備えたブローヘッド装
置及び成形装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに有効な手段を以下に示す。なお、必要に応じてその
作用等についても説明する。
【0010】手段1.金型のキャビティ内に乾態砂を供
給するためのブローヘッド装置に設けられるブローノズ
ルであって、基端側が前記ブローヘッド装置の開口部に
固定され、先端側が前記キャビティの開口部と略面一に
なるようセットされうるノズル本体と、前記ノズル本体
内に収容され、自身が第1の状態をとることにより、前
記ブローヘッド装置内の乾態砂の導出を禁止し、第2の
状態をとることにより、前記ブローヘッド装置内の乾態
砂の導出を許容しうる栓体とを備えたことを特徴とする
ブローノズル。
【0011】上記手段によれば、ブローヘッド装置から
ブローノズルを通って金型のキャビティ内に乾態砂が供
給される。かかるブローノズルのノズル本体は、基端側
がブローヘッド装置の開口部に固定され、先端側がキャ
ビティの開口部と略面一になるようセットされうる。ま
た、ノズル本体内に収容された栓体は、自身が第1の状
態をとることにより、前記ブローヘッド装置内の乾態砂
の導出を禁止し、第2の状態をとることにより、前記ブ
ローヘッド装置内の乾態砂の導出を許容しうる。このよ
うに、栓体は、第1の状態及び第2の状態間で状態変更
が行われる。従って、乾態砂の金型への供給時において
は、ノズル本体の先端側がキャビティの開口部と略面一
になるようセットされた状態で、栓体が第2の状態をと
ることにより、キャビティ内へ乾態砂が充填されうる。
また、充填が完了すれば、栓体が第1の状態をとり、そ
れ以上の乾態砂が導出されることはない。従って、充填
後において、金型の吹込口部分には、乾態砂が存在する
ことがないため、乾態砂がキャビティ以外の部分におい
て成形されてしまうことがなくなる。
【0012】手段2.手段1において、前記ノズル本体
は、先端側が前記キャビティの開口部と略面一となった
際に、自身の前記キャビティ内への侵入を規制するため
の位置決め手段を有していることを特徴とするブローノ
ズル。上記手段によれば、ノズル本体の位置決め手段に
より、ノズル本体の先端側がキャビティの開口部と略面
一となった際に、ノズル本体のキャビティ内への侵入が
規制される。これにより、正確な位置決めが行われ、上
記作用がより確実に奏される。
【0013】手段3.手段1又は2において、前記第1
の状態及び第2の状態間での前記栓体の状態変更を行う
状態変更手段を設けるとともに、当該状態変更手段は、
前記栓体の先端を前記金型側の当接部に対して圧接する
ことにより、前記栓体の前記第1の状態から第2の状態
への状態変更を行いうる機構を含んでいることを特徴と
するブローノズル。上記手段によれば、栓体の先端が金
型側の当接部に対して圧接するだけで、栓体が第2の状
態を容易にとりうる。すなわち、キャビティ内への乾態
砂の供給を容易に行いうる。
【0014】手段4.手段3において、前記状態変更手
段は、前記圧接状態を解くことに基づき前記栓体の前記
第2の状態から第1の状態への状態変更を行いうる機構
を含んでいることを特徴とするブローノズル。上記手段
によれば、前記圧接状態を解くことで栓体が第1の状態
を容易にとりうる。すなわち、キャビティ内への乾態砂
の供給を容易に停止させることができる。
【0015】手段5.手段1〜4のいずれかのブローノ
ズルを備えたブローヘッド装置。上記手段によれば、ブ
ローヘッド装置において、上述した手段1〜4の作用が
奏される。
【0016】手段6.手段5に記載のブローノズルを備
えたブローヘッド装置と、前記乾態砂を成形するための
キャビティを備えた金型装置とからなる成形装置。上記
手段によれば、金型装置全体において、上述した手段1
〜4の作用が奏される。
【0017】手段7.上記手段4において、前記機構
は、少なくとも一端側が前記栓体に当接し、常には該栓
体が第1の状態をとるように維持しうる付勢手段を含ん
でいることを特徴とするブローノズル。上記手段によれ
ば、付勢手段の存在により、常には栓体が第1の状態を
とりうる。
【0018】手段8.上記手段7において、前記付勢手
段の他端側は、前記ブローヘッド装置の不動部分に当接
していることを特徴とするブローノズル。上記手段によ
れば、手段7の作用に加えて、付勢手段の他端側がブロ
ーヘッド装置の不動部分に当接しているため、付勢手段
の付勢力に抗して栓体を移動させることで、栓体は第2
の状態をとりうる。
【0019】手段9.上記手段8において、前記不動部
分は、前記ブローヘッド装置における非ブロー時におい
て、前記乾態砂が前記ノズル本体側への流出を規制する
べく前記ブローヘッド装置に設けられた邪魔板を含んで
いることを特徴とするブローノズル。上記手段によれ
ば、邪魔板の存在により、乾態砂の傾斜面のブローヘッ
ド装置底面に対する角度がいわゆる安息角以下に保持さ
れる。このため、ブローヘッド装置における非ブロー時
に、乾態砂がブローノズルから外部へと導出されてしま
うことがない。また、該邪魔板が付勢手段の他端側の当
接部分としても作用しうる。
【0020】手段10.上記手段3,4及び7〜9のい
ずれかにおいて、前記金型の当接部は、その成形面の一
部によって、又は、前記キャビティの開口部に臨むよう
に設けられたストッパによって構成されていることを特
徴とするブローノズル。上記手段によれば、当接部が金
型の成形面の一部によって構成されている場合、別途当
接部を設ける必要がない。また、当接部がキャビティの
開口部に臨むように設けられたストッパである場合に
は、栓体がキャビティ内に侵入することがなく、キャビ
ティ内に乾態砂が確実に充填されうる。
【0021】手段11.上記手段10において、前記ス
トッパの大部分又は全ては、成形品の形状に影響を及ぼ
さないよう前記キャビティ外に設けられていることを特
徴とするブローノズル。上記手段によれば、ストッパの
大部分又は全てがキャビティ外に設けられているため、
栓体の形状が成形品の形状に影響を及ぼすことがなく、
成形品を設計するうえで制約をうけることがない。
【0022】手段12.金型のキャビティ内に乾態砂を
供給するためのブローヘッド装置に設けられ、前記金型
に対し前記ブローヘッド装置とともに相対移動可能に設
けられたブローノズルであって、基端側が前記ブローヘ
ッド装置の開口部に固定され、前記ブローヘッド装置が
前記金型に対し接近移動させられることにより、先端側
が前記キャビティの開口部と略面一になるようセットさ
れうるノズル本体と、前記ノズル本体内に出没可能に収
容され、前記ノズル本体の先端側が前記キャビティの開
口部と略面一になるようセットされた場合に、前記ノズ
ル本体内に没入して前記乾態砂の導出を許容し、前記ノ
ズル本体の先端側が前記キャビティの開口部から離間さ
れた場合に、前記ノズル本体内から突出して前記乾態砂
の導出を禁止しうる栓体とを備えたことを特徴とするブ
ローノズル。上記手段によれば、ブローノズルのノズル
本体の基端側はブローヘッド装置の開口部に固定されて
おり、該ブローノズルはブローヘッド装置とともに金型
に対し相対移動しうる。前記ブローヘッド装置が金型に
対し接近移動させられることにより、ノズル本体の先端
側がキャビティの開口部と略面一になるようセットされ
うる。このとき、ノズル本体内に出没可能に収容された
栓体は、ノズル本体内に没入して、これにより乾態砂の
導出が許容される。一方、ノズル本体の先端側がキャビ
ティの開口部から離間された場合には、栓体がノズル本
体内から突出して乾態砂の導出が禁止される。従って、
乾態砂の金型への供給後において、金型の吹込口部分に
は、乾態砂が存在することがないため、乾態砂がキャビ
ティ以外の部分において成形されてしまうことがなくな
る。
【0023】手段13.上記手段12において、前記ノ
ズル本体の先端側が前記キャビティの開口部と略面一に
なるようセットされた場合に、前記栓体の前記ノズル本
体内への没入を許容し、かつ、前記ノズル本体の先端側
が前記キャビティの開口部から離間された場合に、自身
の付勢力により前記栓体を前記ノズル本体内から突出さ
せる付勢手段を設けたことを特徴とするブローノズル。
上記手段によれば、付勢手段の存在により、ノズル本体
の非セット状態にあっては、何らの駆動制御をも行うこ
となく自動的に栓体がノズル本体内から突出して乾態砂
の導出が禁止される。
【0024】手段14.手段7〜13のいずれかにおい
て、前記ノズル本体は、金属製であることを特徴とする
ブローノズル。上記手段によれば、ノズル本体内を通過
する乾態砂によって、ノズル本体が損傷を受けてしまう
といった事態が回避される。
【0025】手段15.上記手段7〜14のいずれかの
ブローノズルを備えたブローヘッド装置。上記手段によ
れば、ブローヘッド装置において、上述した手段7〜1
4の作用が奏される。
【0026】手段16.手段15に記載のブローノズル
を備えたブローヘッド装置と、乾態砂を成形するための
キャビティを備えた金型装置とからなる成形装置。上記
手段によれば、成形装置全体において、上述した手段7
〜14の作用が奏される。
【0027】
【発明の実施の形態】以下に、ブローノズル、ブローノ
ズルを備えたブローヘッド装置及び成形装置を具体化し
た一実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。
【0028】図1に示すように、ブローヘッド装置1
は、ブローヘッド2及びブロープレート3を備えてい
る。ブローヘッド2内には、図示しないシェル砂供給部
から供給された乾態砂(シェル砂)4が貯留されてい
る。このシェル砂4は、熱硬化性樹脂(例えばフェノー
ル樹脂)でコーティングされており、所定温度以上の熱
で硬化するようになっている。また、ブローヘッド2の
側上部には、ガス供給路5が設けられているとともに、
該ガス供給路5の途中には、切換弁6が設けられてい
る。この切換弁6がオフ状態からオン状態に切換制御さ
れることにより、高圧のガス(空気、窒素又はアルゴン
等)がブローヘッド2内へと供給されるようになってい
る。前記ブロープレート3には開口部が形成され、該開
口部に、本実施の形態におけるブローノズル7が下方に
延びるように設けられている。
【0029】本実施の形態においては、前記ブローノズ
ル7を備えたブローヘッド装置1が、金型8に対し接離
可能(図の上下方向に移動可能)に設けられている。な
お、金型8は、第1成形型11及び第2成形型12を備
えており、これらの成形面によってディスク状のシェル
中子9(図5参照)を成形するためのキャビティ13が
構成されている。また、ブローヘッド装置1側(図の上
側)の第1成形型11には、キャビティ13に開口する
ようにして、ノズル収容部14が形成されている。
【0030】さて、前記ブローノズル7は、基本的に
は、円筒状のノズル本体15と、ノズル本体15内に収
容された栓体16とを備えている。ノズル本体15は所
定の強度及び剛性を有する金属(例えば鋳鉄等)により
構成され、その基端側は前記ブロープレート3の開口部
に固定されている。また、ノズル本体15の先端側内周
は、テーパ状に先細り形状となっている。さらに、ノズ
ル本体15の先端側外周は段差形状をなし、そこに、シ
ール用のパッキン17が取着されている。一方、第1成
形型11のノズル収容部14は、かかるパッキン17の
取着されたノズル本体15の外形と似通った形状をな
し、テーパ面を有している。これにより、ノズル本体1
5の先端側が前記キャビティ13の開口部αと略面一と
なった際に、パッキン17が前記テーパ面に当たり、自
身の前記キャビティ13内への侵入が規制されるように
なっている(本実施の形態では、前記段差形状を有する
部分及びパッキン17等によって位置決め手段が構成さ
れている)。
【0031】また、前記栓体16は、ノズル本体15の
内周形状に沿ったテーパ面を有する本体部18と、該本
体部18から上方に延びる棒状部19とを備えている。
棒状部19は、本体部18よりも細く形成されており、
また、本体部18の先端部分は、前記ノズル本体15か
ら突出した状態となっている。
【0032】さらに、本実施の形態では、従来技術と同
様、ブローヘッド2の内部には、邪魔板21が配設固定
されている。この邪魔板21の存在により、シェル砂4
の傾斜面のブロープレート3に対する角度が、いわゆる
安息角以下に保持される。このため、前記ガス供給路5
からガスが供給されない限りは、シェル砂4がブローノ
ズル7の方、すなわち、外部へ導出されないようになっ
ている。
【0033】前記栓体16の棒状部19の周囲には、コ
イルスプリング22が配設されている。このコイルスプ
リング22の一端は本体部18に当接しているととも
に、他端は邪魔板21に当接している。そして、当該コ
イルスプリング22の付勢力により、常には本体部18
が下方に押しつけられてノズル本体15内周面のテーパ
面に当接した状態となっている。これにより、ノズル本
体15の開口部が閉塞され、外部へのシェル砂4の導出
が禁止された状態となっている。
【0034】次に、上記のように構成されてなるブロー
ヘッド装置1を用いて、シェル中子9を成形する際の成
形方法について説明する。
【0035】最初に、図2に示すように、ブローヘッド
装置1を金型8に対して近接させ、ブローノズル7をノ
ズル収容部14内に収容させる。このとき、まず栓体1
6の本体部18の先端部分が第2成形型12の成形面の
一部に当接する。そして、さらにブローヘッド装置1を
図の下方に移動させる。すると、コイルスプリング22
の付勢力に抗して、栓体16が、ノズル本体15内に相
対的に没入することになり、それまで閉塞状態にあっ
た、ノズル本体15先端の開口部が開放状態になる。そ
して、ブローヘッド装置1を所定位置まで移動させる
と、今度は、ノズル本体15外周に取着されたパッキン
17が第1成形型11のノズル収容部14に形成された
テーパ面に当接し、それ以上の移動(図の下方への移
動)が規制される。このとき、前記キャビティ13の開
口部αと、ノズル本体15の先端部分とが略面一にな
る。
【0036】続いて、図3に示すように、切換弁6をオ
フ状態からオン状態へと切り換える。すると、ガス供給
路5から高圧のガスがブローヘッド2内へと供給され、
内部に貯留されていたシェル砂4がブローノズル7へと
もたらされ、さらには、ノズル本体15の開口部からキ
ャビティ13内に充填される。そして、充填が完了した
段階で、切換弁6をオフ状態へと切り換える。その後、
所定温度で所定時間前記金型8が加熱されることによ
り、キャビティ13内に充填されたシェル砂4は、伝達
熱によって硬化する。
【0037】硬化が完了した後、図4に示すように、ブ
ローヘッド装置1を図の上方に移動させ、金型8から離
間させる。なお、ブローヘッド装置1の移動は、硬化が
完了する前段階に行われてもよい。すると、コイルスプ
リング22の付勢力によって、栓体16が再度ノズル本
体15から相対的に突出することになり、それまで開放
状態にあったノズル本体15先端の開口部が再度閉塞状
態になる。
【0038】そして、その後、第1成形型11及び第2
成形型12を相対離間させることにより、図5に示すよ
うな、シェル中子9が得られる。このとき、従来技術と
は異なり、ブローブッシュ成形部のような不要な部分が
成形されることがない。
【0039】次に、本実施の形態の作用及び効果につい
て説明する。
【0040】本実施の形態によれば、成形に際し、ブロ
ーノズル7のノズル本体15の先端側がキャビティ13
の開口部αと略面一になるようセットされる。また、そ
の状態において、栓体16がノズル本体15に対し相対
的に没入し、ノズル本体15の開口部が開放状態になっ
てシェル砂4がキャビティ13内に充填される。さら
に、充填が完了すれば、栓体16が元の状態に復帰し、
ノズル本体15の開口部が閉塞状態になって、シェル砂
4の導出が禁止される。従って、シェル砂4の充填後に
おいて、金型8のノズル収容部14には、シェル砂4が
存在することがなく、シェル砂4がキャビティ13以外
の部分において成形されてしまうことがない。その結
果、無駄なシェル砂4の消費を抑制することができ、も
って生産性の向上を図ることができる。
【0041】また、本実施の形態では、段差部やパッキ
ン17等の存在によって、ノズル本体15の先端がキャ
ビティ13の開口部αと略面一となった際に、ブローノ
ズル7のキャビティ13内への侵入が正確に規制され
る。従って、正確な位置決めが行われることとなり、上
記作用効果がより確実に奏される。
【0042】さらに、本実施の形態によれば、ブローヘ
ッド装置1を金型8に対し、近接させるだけで、栓体1
6の先端が第2成形型12の成形面の一部に圧接させら
れ、これにより、栓体16がノズル本体15に対する相
対没入状態を容易にとりうる。そのため、別途栓体16
を相対移動させるための大がかりな機構を何ら設ける必
要がなく、設備の著しい簡素化を図ることができる。
【0043】併せて、栓体16の棒状部19の周囲にコ
イルスプリング22を配設することとしたため、前記圧
接状態を解くことに基づき、すなわち、ブローヘッド装
置1を金型8から離間させるのみで、栓体16を元の状
態へ容易に復帰させることができる。そのため、容易
に、かつ、簡素な構成でもってシェル砂4の供給を停止
させることができる。その結果、設備の著しい簡素化を
図ることができるという上記作用効果にさらに拍車がか
けられる。
【0044】また、コイルスプリング22の存在によ
り、常には栓体16を相対突出状態に維持することがで
き、ひいては通常時におけるシェル砂4の漏れ等を非常
に簡素な構成でもって抑制することができる。
【0045】さらに、ブローヘッド2に設けられた邪魔
板21の存在により、非ブロー時に、シェル砂4がブロ
ーノズル7から外部へと導出されてしまうことがない。
そのため、少なくとも最初の成形に際しては、シェル砂
4の漏れ等をより確実に抑制することができる。また、
該邪魔板21がコイルスプリング22の他端側の当接部
分としても作用しうるため、コイルスプリング22の他
端側を当接せしめるための部材を別途設ける必要がな
く、さらなる構成の簡素化を図ることができる。
【0046】併せて、本実施の形態では、第2成形型1
2の成形面の一部に栓体16の先端が当接するよう構成
した。このため、別途当接部を設ける必要がなく、構成
のさらなる簡素化を図ることができる。
【0047】加えて、本実施の形態では、ノズル本体1
5が所定の強度及び剛性を有する金属により構成されて
いることから、ノズル本体15内を通過するシェル砂4
によって、ノズル本体15が損傷を受けてしまうといっ
た事態が回避される。
【0048】尚、上記実施の形態の記載内容に限定され
ず、例えば次のように実施してもよい。
【0049】(a)上記実施の形態では、金型8の第2
成形型12のフラットな成形面に対し、栓体16の先端
部分を当接させることとしたが、例えば図6,7に示す
ように、成形面に突起31を一体形成しておいて、該突
起31に栓体32の先端部分を当接させるようにしても
よい。
【0050】(b)また、図8,9に示すように、金型
8(第1成形型11)の一部に、ストッパ41を設ける
ようにしてもよい。かかるストッパ41は、キャビティ
13の開口部αに臨むように設けられている必要があ
る。このような構成を採用することにより、栓体42が
キャビティ13内に侵入することがなく、キャビティ1
3内にシェル砂4が確実に充填されうる。特に、本例で
は、ストッパ41の全てがキャビティ13外に設けられ
ている。従って、図5に示したような前記栓体16の影
響による孔等の跡がシェル中子に形成されてしまうこと
がない。その結果、栓体16の外形形状が、成形品の形
状に影響を与えてしまうといった事態を回避することが
でき、成形品を設計するうえで制約を受けることがな
い。
【0051】(c)上記実施の形態では、ブローヘッド
2内部に邪魔板21を設ける構成としたが、該邪魔板2
1を省略してもよい。
【0052】(d)成形時において、ノズル本体15及
びノズル収容部14間のシール性が確保されるのであれ
ば、パッキン17を省略してもよい。
【0053】(e)上記実施の形態では、成形品として
ディスク形状をなすシェル中子を成形する場合に具体化
したが、他の形状を有する成形品を成形する場合にも具
体化可能である。
【0054】(f)栓体16を別途設けられたアクチュ
エータにより駆動させてもよい。その場合、コイルスプ
リング22を省略することができる。
【0055】(g)金型を3つ以上の成形型によって構
成してもよい。
【0056】(h)上記実施の形態では、ブローヘッド
2とブロープレート3とを別体形成したが、それらを一
体形成するようにしてもよい。
【0057】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明のブローノ
ズル、ブローノズルを備えたブローヘッド装置及び成形
装置によれば、無駄な乾態砂の消費を抑制することがで
き、もって生産性の向上を図ることができるという優れ
た効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施の形態におけるブローヘッド装置等を示
す断面図である。
【図2】ブローヘッド装置を金型に対し近接させた状態
を示す断面図である。
【図3】シェル砂をキャビティ内に充填した状態を示す
断面図である。
【図4】ブローヘッド装置を金型から離間させた状態を
示す断面図である。
【図5】得られたシェル中子を示す断面図である。
【図6】別の実施の形態におけるブローヘッド装置等を
示す断面図である。
【図7】別の実施の形態においてブローヘッド装置を金
型に対し近接させた状態を示す断面図である。
【図8】さらに別の実施の形態におけるブローヘッド装
置等を示す断面図である。
【図9】別の実施の形態においてブローヘッド装置を金
型に対し近接させた状態を示す断面図である。
【図10】従来技術におけるブローヘッド装置等を示す
断面図である。
【図11】従来技術においてシェル砂をキャビティ内に
充填した状態を示す断面図である。
【図12】従来技術によって得られた成形品を示す断面
図である。
【図13】従来技術におけるシェル中子及びブローブッ
シュ成形部を示す断面図である。
【符号の説明】
1…ブローヘッド装置、2…ブローヘッド、3…ブロー
プレート、4…乾態砂(シェル砂)、7…ブローノズ
ル、8…金型、9…成形品としてのシェル中子、13…
キャビティ、14…ノズル収容部、15…ノズル本体、
16,32,42…栓体、21…邪魔板、22…コイル
スプリング、31…突起、42…栓体。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金型のキャビティ内に乾態砂を供給する
    ためのブローヘッド装置に設けられるブローノズルであ
    って、 基端側が前記ブローヘッド装置の開口部に固定され、先
    端側が前記キャビティの開口部と略面一になるようセッ
    トされうるノズル本体と、 前記ノズル本体内に収容され、自身が第1の状態をとる
    ことにより、前記ブローヘッド装置内の乾態砂の導出を
    禁止し、第2の状態をとることにより、前記ブローヘッ
    ド装置内の乾態砂の導出を許容しうる栓体とを備えたこ
    とを特徴とするブローノズル。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のブローノズルにおい
    て、 前記ノズル本体は、先端側が前記キャビティの開口部と
    略面一となった際に、自身の前記キャビティ内への侵入
    を規制するための位置決め手段を有していることを特徴
    とするブローノズル。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載のブローノズルに
    おいて、 前記第1の状態及び第2の状態間での前記栓体の状態変
    更を行う状態変更手段を設けるとともに、当該状態変更
    手段は、前記栓体の先端を前記金型側の当接部に対して
    圧接することにより、前記栓体の前記第1の状態から第
    2の状態への状態変更を行いうる機構を含んでいること
    を特徴とするブローノズル。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のブローノズルにおい
    て、 前記状態変更手段は、前記圧接状態を解くことに基づき
    前記栓体の前記第2の状態から第1の状態への状態変更
    を行いうる機構を含んでいることを特徴とするブローノ
    ズル。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載のブロー
    ノズルを備えたブローヘッド装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載のブローノズルを備えた
    ブローヘッド装置と、前記乾態砂を成形するためのキャ
    ビティを備えた金型装置とからなる成形装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011011216A (ja) * 2009-06-30 2011-01-20 Toyota Motor Corp 鋳物砂の吹き込み装置、及び鋳物砂の吹き込み方法
DE102009030315B4 (de) * 2008-06-26 2013-01-10 GM Global Technology Operations LLC (n. d. Ges. d. Staates Delaware) Vorrichtung zum Bilden eines Sandkernes
KR102285505B1 (ko) * 2021-04-01 2021-08-02 이한수 중자 제조용 금형
KR102285504B1 (ko) * 2021-04-01 2021-08-02 이한수 중자 및 그 제조방법

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