JP2000287101A - 同期処理回路 - Google Patents

同期処理回路

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JP2000287101A
JP2000287101A JP2000020769A JP2000020769A JP2000287101A JP 2000287101 A JP2000287101 A JP 2000287101A JP 2000020769 A JP2000020769 A JP 2000020769A JP 2000020769 A JP2000020769 A JP 2000020769A JP 2000287101 A JP2000287101 A JP 2000287101A
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Japan
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signal
synchronization
vertical
pulse width
processing circuit
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JP2000020769A
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English (en)
Inventor
Nobusuke Masumoto
順資 枡本
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディスプレイの同期安定度を向上させ、垂直
同期信号のパルス幅を水平同期信号周波数の整数倍とす
ることによって、簡易な回路によって構成することがで
きる同期処理回路を実現する。 【解決手段】 本同期処理回路において、LPF1は外
部からのコンポジット信号5から垂直同期分離信号6を
分離し、1/2分周回路4は垂直同期分離信号6を1/
2に分周した垂直位相検出信号9を出力し、コンポジッ
ト信号5が入力された位相遅延部2はそれぞれが異なる
複数の位相遅延された水平同期信号19〜24を出力
し、垂直同期信号再生回路3は垂直同期分離信号6およ
び複数の位相遅延された水平同期信号19〜24を用い
て、水平同期信号との位相関係が確定された垂直同期信
号8を出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラー受像器にお
ける同期処理回路に関し、より特定的には、外部からカ
ラー受像器に入力される画像信号源が有する同期信号の
再生を行い、カラー受像器内の各回路ブロックに同期信
号を供給する同期処理回路に関する。
【0002】
【従来の技術】図14は、従来における同期処理回路の
構成を示したブロック図である。図14において、本同
期処理回路は、外部からのコンポジット信号5が入力さ
れて垂直同期分離信号6を分離して出力するLPF1
と、コンポジット信号5が入力されて複数の異なる位相
遅延された水平同期信号19〜24を出力する位相遅延
部2と、複数の異なる位相遅延された水平同期信号19
〜24および垂直同期分離信号6が入力されて垂直同期
信号8を出力する垂直同期信号再生回路3とを備える。
位相遅延部2は、第1ないし第6の位相遅延回路201
〜206を含む。なお、LPFは、ローパスフィルタで
ある。以下、本同期処理回路の動作について説明する。
【0003】図15は、従来における同期処理回路の動
作を説明したタイムチャートである。図の上部に示され
たt1〜t13は、一定間隔の時刻を表している。具体
的には、時刻t1〜時刻t13は、水平同期信号の立ち
上がりタイミングを表す時刻である。図15に示される
ように、外部からディスプレイに入力されたコンポジッ
ト信号5は、垂直同期信号および水平同期信号が重畳さ
れた同期信号である。
【0004】図15において、水平同期信号は、時刻t
1から時刻t13までの各時刻において立ち上がるパル
ス信号である。垂直同期信号は、時刻t4において立ち
上がり、時刻t8において立ち下がるパルス信号であ
る。このようなコンポジット信号5は、LPF1へ入力
されると、周波数の高い水平同期周波数成分が遮断され
る。したがって、LPF1は、コンポジット信号5から
水平同期周波数成分が差し引かれた垂直同期分離信号6
を再生することができる。
【0005】また、コンポジット信号5は、位相遅延部
2に含まれる第1ないし第6の位相遅延回路201〜2
06へそれぞれ入力される。入力されたコンポジット信
号5は、水平同期信号の周期に応じたパルスを発生す
る。第1ないし第6の位相遅延回路201〜206は、
水平同期信号の周期に応じたパルスを用いて、対応する
位相遅延回路において所定の間隔で位相が異なる水平同
期信号19〜24をそれぞれ出力する。
【0006】以上のように位相遅延された複数の水平同
期信号19〜24および垂直同期分離信号6は、垂直同
期信号再生回路3へ入力される。垂直同期信号再生回路
3は、水平同期信号に対して位相関係を確定された垂直
同期信号8を出力する。
【0007】次に、垂直同期信号再生回路3の詳細な構
成および動作について説明する。図16は、垂直同期信
号再生回路3の詳細な構成例を示した図である。図16
において、垂直同期信号再生回路3は、位相遅延された
水平同期信号19、21、22および24のいずれかと
垂直同期分離信号6とが入力されるフリップフロップ1
0〜13と、フリップフロップ10および11からの信
号が入力されるNANDゲート15と、フリップフロッ
プ12および13からの信号が入力されるNANDゲー
ト16と、NANDゲート15からの信号がセットに、
NANDゲート16からの信号がリセットに入力される
セットリセット付きフリップフロップ17と、セットリ
セット付きフリップフロップ17からの信号を制御信号
とし、位相遅延された水平同期信号20および23とが
入力されて、そのいずれかを選択した信号27を出力す
るマルチプレクサ18と、垂直同期分離信号6およびマ
ルチプレクサ18からの出力信号27が入力されて垂直
同期信号8を出力するフリップフロップ10とを備え
る。
【0008】図16において、フリップフロップ10
は、垂直同期分離信号をラッチして、水平同期信号に対
して位相関係を確定された同期信号を出力するラッチ手
段としての役割を果たす。また、マルチプレクサ18
は、垂直同期分離信号をラッチするための信号を複数の
位相遅延信号から選択して出力する信号選択手段として
の役割を果たす。さらに、フリップフロップ10〜13
と、NANDゲート15および16と、セットリセット
付きフリップフロップ17とは、マルチプレクサ18が
いずれの位相遅延信号を選択するか制御するための信号
をへ出力する信号選択制御手段としての役割を果たす。
以上のように構成された垂直同期信号再生回路3の動作
について、図16および図17を用いながら説明する。
【0009】図17は、図15における時刻t4から時
刻t5までの垂直同期信号再生回路3の動作を示したタ
イムチャートである。図17において、垂直同期分離信
号6におけるハイレベルとローレベルとのしきい値に一
致するタイミング(図中では時刻tAとして示されてい
る)は、位相遅延された水平同期信号19および21が
立ち上がるタイミングの間に存在する。このような場合
において、図17に示されるように、NANDゲート1
5からの出力信号は、位相遅延された水平同期信号21
が立ち上がるタイミングでハイレベルからローレベルに
変化することになる。当該信号は、セットリセット付き
フリップフロップ17のセット端子へ入力されるセット
入力信号25である。
【0010】一方、図17において、垂直同期分離信号
6におけるハイレベルとローレベルとのしきい値に一致
するタイミングは、位相遅延された水平同期信号22お
よび24が立ち上がるタイミングの間には存在しない。
したがって、図17に示されるように、NANDゲート
16からの出力信号26は、ハイレベルのまま変化しな
い。当該信号は、セットリセット付きフリップフロップ
17のリセット端子へ入力されるリセット入力信号26
である。
【0011】このようなセット入力信号25およびリセ
ット入力信号26がセットリセット付きフリップフロッ
プ17に供給されると、図17に示されるように、セッ
トリセット付きフリップフロップ17の出力信号33は
ローレベルに固定されることになる。このセットリセッ
ト付きフリップフロップ17の出力信号33は、マルチ
プレクサ18の制御端子に供給される。
【0012】マルチプレクサ18は、その制御端子にハ
イレベルの信号が入力された場合には、位相遅延された
水平同期信号20を選択して出力する。また、ローレベ
ルの信号が入力された場合には、マルチプレクサ18
は、位相遅延された水平同期信号23を選択して出力す
る。したがって、その制御端子にローレベルの信号が入
力されたマルチプレクサ18は、位相遅延された水平同
期信号23を選択して出力する。
【0013】この位相遅延された水平同期信号23は、
垂直同期分離信号6におけるハイレベルとローレベルと
のしきい値に一致するタイミングに対して確実にラッチ
可能である。なぜなら、前述したように、垂直同期分離
信号6におけるハイレベルとローレベルとのしきい値に
一致するタイミングは、位相遅延された水平同期信号1
9および21における立ち上がりのタイミングの間に存
在する以上、位相遅延された水平同期信号19および2
1の間に存在する位相遅延された水平同期信号20では
ラッチできるかどうかは不確実だからである。したがっ
て、フリップフロップ14は、位相遅延された水平同期
信号23によって、垂直同期分離信号6を確実にラッチ
することができる。
【0014】ここで図17においては、垂直同期分離信
号6におけるハイレベルとローレベルとのしきい値に一
致するタイミングが位相遅延された水平同期信号19お
よび21の間に存在する例を示した。しかし、垂直同期
分離信号6におけるハイレベルとローレベルとのしきい
値に一致するタイミングは、位相遅延された水平同期信
号22および24における立ち上がりのタイミングの間
に存在してもよい。そのような場合には、マルチプレク
サ18は、位相遅延された水平同期信号23ではなく、
位相遅延された水平同期信号20を選択して出力する。
したがって、前述の場合と同様に、フリップフロップ1
4は、垂直同期分離信号6を確実にラッチすることがで
きる。
【0015】したがって、本垂直同期信号再生回路3
は、位相遅延部2から出力される位相遅延された複数の
水平同期信号19ないし24が垂直同期分離信号6にお
けるハイレベルとローレベルとのしきい値に一致するタ
イミングを検出する信号として入力されることによっ
て、水平同期信号と垂直同期信号との位相関係を確定さ
せることができる。このように、本垂直同期信号再生回
路3は、確実に垂直同期分離信号6をラッチすることが
できるので、ディスプレイ内の各ディジタル信号処理回
路に対して確実に再生された垂直同期信号8を供給する
ことができる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような従来における同期処理回路の構成によれば、LP
F1によって分離再生された垂直同期分離信号6におけ
るハイレベルとローレベルとのしきい値に一致するタイ
ミングが、図15に示すように、位相遅延された水平同
期信号20および23のパルスタイミングに対して、と
もにほぼ一致している場合には、水平同期信号と垂直同
期分離信号6との位相関係が確定されないため、安定し
た垂直同期信号を確実に得ることができない。
【0017】図18は、垂直同期分離信号6の波形を部
分的に拡大した模式図である。図中の横方向に表された
点線は、垂直同期分離信号6におけるハイレベルとロー
レベルとのしきい値である。具体的には、当該しきい値
は、垂直同期分離信号6が入力されるフリップフロップ
10〜14において、入力信号がハイレベルであるかロ
ーレベルであるかを識別するためのしきい値である。
【0018】図18(a)は、図11における時刻t4
から時刻t5までの垂直同期分離信号6の前端部におけ
る波形の模式図である。図中のtAは、図17と同様に
垂直同期分離信号6がしきい値に達した時刻を表す。図
中のTsは、時刻t4から時刻tAまでの時間を表す。
図18(b)は、図11における時刻t8から時刻t9
までの垂直同期分離信号6の後端部における波形の模式
図である。図中のtBは、垂直同期分離信号6がしきい
値に達した時刻を表す。図中のTeは、時刻t8から時
刻tBまでの時間を表す。
【0019】図18に示されるように、垂直同期分離信
号6の波形は、その先端部と後端部とでは形状が異なる
場合が多く、垂直同期分離信号6におけるハイレベルと
ローレベルとのしきい値に一致するタイミングtAおよ
びtBは、垂直同期分離信号6の先端部と後端部とでは
異なることが多い。したがって、垂直同期分離信号6の
後端部においては、前述した図17における場合とは異
なり、垂直同期分離信号6におけるハイレベルとローレ
ベルとのしきい値に一致するタイミングが、位相遅延さ
れた水平同期信号22および24における立ち上がりの
タイミングの間に存在することがある。そのような場合
には、マルチプレクサ18は、位相遅延された水平同期
信号20を選択して出力する場合と、位相遅延された水
平同期信号23を選択して出力する場合とがあることに
なる。その結果として、マルチプレクサ18の出力信号
27は、図15に示されるように一定の水平同期周波数
にはならなくなる。このように、従来例の構成によれ
ば、水平同期信号と垂直同期分離信号6との位相関係が
確定されないため、安定した垂直同期信号を確実に得る
ことができないという問題点がある。
【0020】さらに、図15に示されるような場合に
は、垂直同期信号再生回路3から出力される垂直同期信
号のパルス幅が、水平同期信号周波数の整数倍とはなら
ない。したがって、ディスプレイの同期処理回路が複雑
化して、コストが上昇するという問題点がある。
【0021】特に、上述のような現象は、種々の走査周
波数を有する画像信号源を入力信号としたマルチスキャ
ンモニターにおいて生じやすい。通常、LPF1の遮断
周波数は固定である。そのため、コンポジット信号5に
重畳された垂直同期信号成分のパルス幅によっては、L
PF1の遮断周波数が重すぎる(低すぎる)場合があ
る。そのような場合には、LPF1から出力される垂直
同期分離信号6は、非常に鈍る場合がある。例えば、図
18に示すように、LPF1から出力される垂直同期分
離信号6は、時刻t4から時刻t5までの間、または時
刻t4から時刻t5まで間に緩やかに変化する。その結
果、前述のように垂直同期分離信号6におけるハイレベ
ルとローレベルとのしきい値に一致するタイミングが、
前記位相遅延された水平同期信号20及び23のパルス
タイミングの双方にほぼ一致してしまうことになるの
で、上述のような問題を発生する原因となる。
【0022】それ故に、本発明の目的は、垂直同期信号
と水平同期信号の位相関係を確定させることによってデ
ィスプレイの同期安定度を向上させることができ、ま
た、垂直同期信号のパルス幅を水平同期信号周波数の整
数倍とすることによって、簡易な回路によって構成する
ことができる同期処理回路を提供することである。
【0023】
【課題を解決するための手段および発明の効果】第1の
発明は、ディスプレイ内に設けられて、入力される画像
信号源のコンポジット信号から当該ディスプレイにおけ
る同期を安定させるための同期信号を再生する同期処理
回路であって、コンポジット信号に含まれる垂直同期信
号を分離した垂直同期分離信号を出力する低域通過フィ
ルタと、垂直同期分離信号の周期を1/n(但しnは2
の倍数)に分周した垂直位相検出信号を出力する分周回
路と、コンポジット信号に含まれる水平同期信号に対し
て互いに異なる位相関係を有するように遅延させた位相
遅延信号をそれぞれ出力する複数の位相遅延回路と、垂
直同期分離信号と垂直位相検出信号と複数の位相遅延信
号とがそれぞれ入力されて、水平同期信号に対して位相
関係を確定された同期信号を出力する垂直同期信号再生
回路とを備える。
【0024】上述のように、第1の発明によれば、水平
同期信号と垂直同期信号との位相を確定することが可能
となって、ディスプレイ内部に設けられた各回路に対し
て安定した垂直同期信号を供給することができる。
【0025】第2の発明は、第1の発明に従属する発明
であって、分周回路は、垂直同期分離信号の周期を1/
2に分周した垂直位相検出信号を出力することを特徴と
する。
【0026】上述のように、第2の発明によれば、1/
2の分周回路を備えることによって入力されるコンポジ
ット信号の微妙な位相変化に即応することが可能とな
り、ディスプレイ内部に設けられた各回路に対して安定
した垂直同期信号を供給することができる。
【0027】第3の発明は、第1の発明に従属する発明
であって、垂直同期信号再生回路は、垂直同期分離信号
をラッチして、水平同期信号に対して位相関係を確定さ
れた同期信号を出力するラッチ手段と、ラッチ手段が垂
直同期分離信号をラッチするための信号を複数の位相遅
延信号から選択して、ラッチ手段へ出力する信号選択手
段と、垂直位相検出信号および複数の位相遅延信号が入
力されて、信号選択手段がいずれの位相遅延信号を選択
するか制御するための信号を信号選択手段へ出力する信
号選択制御手段とを含む。
【0028】上述のように、第3の発明によれば、複数
の位相遅延信号が垂直同期分離信号におけるハイレベル
とローレベルとのしきい値に一致するタイミングを検出
する信号として入力されることによって、水平同期信号
と垂直同期信号との位相関係を確定させることができ
る。
【0029】第4の発明は、第1の発明に従属する発明
であって、垂直同期信号再生回路からの信号が入力され
て、所定のパルス幅を有する同期信号を再生するパルス
幅再生回路をさらに備える。
【0030】上述のように、第4の発明によれば、基準
となるタイミングのみが安定であれば、その他のタイミ
ングの安定度に関わりなく、設定されたパルス幅に従っ
たカウント動作を行って、安定した垂直同期信号を出力
することが可能となる。
【0031】第5の発明は、第4の発明に従属する発明
であって、パルス幅再生回路は、垂直同期信号再生回路
から入力される信号の立ち上がり時を0として、入力さ
れるクロック信号にあわせて1ずつカウンタ値を加算す
るカウンタと、パルス幅を設定するために与えられたパ
ルス幅設定データとカウンタ値とを比較して、パルス幅
設定データに応じたパルス幅を有する信号を出力する比
較器とを含む。
【0032】上述のように、第5の発明によれば、本パ
ルス幅再生回路は、予め設定され、あるいは演算によっ
て算出されたパルス幅に従って安定した信号を出力する
ことができる。
【0033】第6の発明は、ディスプレイ内に設けられ
て、入力される画像信号源のコンポジット信号から当該
ディスプレイにおける同期を安定させるための同期信号
を再生する同期処理回路であって、コンポジット信号に
含まれる垂直同期信号を分離した垂直同期分離信号を出
力する低域通過フィルタと、コンポジット信号に含まれ
る水平同期信号に対して互いに異なる位相関係を有する
ように遅延させた位相遅延信号をそれぞれ出力する複数
の位相遅延回路と、垂直同期分離信号と複数の位相遅延
信号とをそれぞれ入力されて、水平同期信号に対して位
相関係を確定された信号を出力する垂直同期信号再生回
路と、垂直同期信号再生回路から出力される信号をラッ
チして、水平同期信号の整数倍の周期を有する同期信号
を出力するフリップフロップとを備える。
【0034】上述のように、第6の発明によれば、簡易
な回路構成で水平同期信号周波数の整数倍となるパルス
幅を有する垂直同期信号を得ることができるので、ディ
スプレイの同期処理回路を簡易化することが可能とな
る。
【0035】第7の発明は、第6の発明に従属する発明
であって、垂直同期信号再生回路は、垂直同期分離信号
をラッチして、水平同期信号に対して位相関係を確定さ
れた信号を出力するラッチ手段と、ラッチ手段が垂直同
期分離信号をラッチするための信号を複数の位相遅延信
号から選択して、ラッチ手段へ出力する信号選択手段
と、垂直同期分離信号および複数の位相遅延信号が入力
されて、信号選択手段がいずれの位相遅延信号を選択す
るか制御するための信号を信号選択手段へ出力する信号
選択制御手段とを含む。
【0036】上述のように、第7の発明によれば、複数
の位相遅延信号が垂直同期分離信号におけるハイレベル
とローレベルとのしきい値に一致するタイミングを検出
する信号として入力されることによって、水平同期信号
と垂直同期信号との位相関係を確定させることができ
る。
【0037】第8の発明は、第6の発明に従属する発明
であって、フリップフロップからの信号が入力されて、
所定のパルス幅を有する同期信号を再生するパルス幅再
生回路をさらに備える。
【0038】上述のように、第8の発明によれば、基準
となるタイミングのみが安定であれば、その他のタイミ
ングの安定度に関わりなく、設定されたパルス幅に従っ
たカウント動作を行って、安定した垂直同期信号を出力
することが可能となる。したがって、簡易な回路構成
で、インタレース信号に対しても、水平同期信号周波数
の整数倍となるパルス幅を有する垂直同期信号を得るこ
とができるので、ディスプレイの同期処理回路を簡易化
することが可能となる。
【0039】第9の発明は、第8の発明に従属する発明
であって、パルス幅再生回路は、フリップフロップから
入力される信号の立ち上がり時を0として、入力される
クロック信号に合わせて1ずつカウンタ値を加算するカ
ウンタと、パルス幅を設定するために与えられたパルス
幅設定データとカウンタ値とを比較して、パルス幅設定
データに応じたパルス幅を有する信号を出力する比較器
とを含む。
【0040】上述のように、第9の発明によれば、本パ
ルス幅再生回路は、予め設定され、あるいは演算によっ
て算出されたパルス幅に従って安定した信号を出力する
ことができる。
【0041】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)図1は、本発
明の第1の実施形態に係る同期処理回路の構成を示した
ブロック図である。図1において、本同期処理回路は、
外部からのコンポジット信号5が入力されて垂直同期分
離信号6を分離して出力するLPF1と、垂直同期分離
信号6が入力されて当該信号が1/2に分周された垂直
位相検出信号9を出力する1/2分周回路4と、コンポ
ジット信号5が入力されてそれぞれが異なる複数の位相
遅延された水平同期信号19〜24を出力する位相遅延
部2と、複数の位相遅延された水平同期信号19〜24
と垂直同期分離信号6と垂直位相検出信号9とが入力さ
れて垂直同期信号8を出力する垂直同期信号再生回路3
とを備える。また、位相遅延部2は、第1ないし第6の
位相遅延回路201〜206を含む。以下、本同期処理
回路の動作について説明する。
【0042】図2は、本発明の第1の実施形態に係る同
期処理回路の動作を説明したタイムチャートである。図
の上部に示されたt1〜t19は、一定間隔の時刻を表
している。具体的には、時刻t1〜時刻t19は、水平
同期信号の立ち上がりタイミングを表す時刻である。
【0043】図2においては図15と同様に、水平同期
信号は、時刻t1から時刻t19までの各時刻において
立ち上がるパルス信号である。垂直同期信号は、時刻t
4およびt13において立ち上がり、時刻t8およびt
16において立ち下がるパルス信号である。
【0044】図2に示されるように、外部からディスプ
レイに入力されたコンポジット信号5は、垂直同期信号
および水平同期信号が重畳された同期信号である。この
ようなコンポジット信号5は、LPF1へ入力される
と、周波数の高い水平同期周波数成分が遮断される。し
たがって、LPF1は、コンポジット信号5から水平同
期周波数成分が差し引かれた垂直同期分離信号6を再生
することができる。垂直同期分離信号6は、1/2分周
回路4へ入力されて1/2に分周され、垂直位相検出信
号9として出力される。
【0045】また、コンポジット信号5は、位相遅延部
2に含まれる第1ないし第6の位相遅延回路201〜2
06へそれぞれ入力される。入力されたコンポジット信
号5は、水平同期信号の周期に応じたパルスを発生す
る。第1ないし第6の位相遅延回路201〜206は、
水平同期信号の周期に応じたパルスを用いて、対応する
位相遅延回路において所定の間隔で位相が異なる水平同
期信号19〜24をそれぞれ出力する。
【0046】以上のように位相遅延された複数の水平同
期信号19〜24と垂直同期分離信号6と垂直位相検出
信号9とは、垂直同期信号再生回路3へ入力される。垂
直同期信号再生回路3は、水平同期信号に対し位相関係
が確定された垂直同期信号8を出力する。
【0047】次に、垂直同期信号再生回路3の詳細な構
成および動作について説明する。図3は、第1の実施形
態に係る垂直同期信号再生回路3の詳細な構成例を示し
た図である。図3において、垂直同期信号再生回路3
は、図16における垂直同期信号再生回路3とほぼ同様
に構成される。したがって、図3の垂直同期信号再生回
路3においても、フリップフロップ10は、垂直同期分
離信号をラッチして、水平同期信号に対して位相関係を
確定された同期信号を出力するラッチ手段としての役割
を果たす。また、マルチプレクサ18は、垂直同期分離
信号をラッチするための信号を複数の位相遅延信号から
選択して出力する信号選択手段としての役割を果たす。
さらに、フリップフロップ10〜13と、NANDゲー
ト15および16と、セットリセット付きフリップフロ
ップ17とは、マルチプレクサ18がいずれの位相遅延
信号を選択するか制御するための信号をへ出力する信号
選択制御手段としての役割を果たす。
【0048】ただし、図3の垂直同期信号再生回路3に
おいて、フリップフロップ10〜13には、垂直同期分
離信号6ではなく、垂直位相検出信号9が入力される点
が図16における垂直同期信号再生回路3とは異なる。
【0049】以上のように構成された垂直同期信号再生
回路3の動作について、図4を用いながら説明する。も
っとも、図3において、図16の垂直同期信号再生回路
3と共通する各構成部の動作に関する説明は省略する。
【0050】図4において、水平同期信号および垂直同
期信号が重畳されたコンポジット信号5は、LPF1へ
入力される。LPF1は、図4に示されるような、垂直
同期分離信号6を分離して出力する。この垂直同期分離
信号6は、1/2分周回路4へ入力される。1/2分周
回路4は、図4に示されるような、垂直同期分離信号6
におけるハイレベルとローレベルとのしきい値に一致す
るタイミングのうち、一方のタイミングでのみレベルが
変化する垂直位相検出信号9を出力する。
【0051】この垂直位相検出信号9は、図3における
垂直同期信号再生回路3内に設けられたフリップフロッ
プ10〜13へ入力される。ここで、前述の図18に示
されるように、垂直同期分離信号6におけるハイレベル
とローレベルとのしきい値に一致するタイミングは、垂
直同期分離信号6の先端部と後端部とでは異なることが
ある。しかし、上記のような構成によれば、垂直位相検
出信号9は、垂直同期分離信号6の先端部または後端部
のいずれか一方のみに一致するタイミングでのみレベル
が変化するにすぎない。このことによって、図2に示さ
れるように、マルチプレクサ18の出力信号27は、位
相遅延された水平同期信号20もしくは23のいずれか
に固定されて常に一定となる。
【0052】もっとも、マルチプレクサ18の出力信号
27を位相遅延された水平同期信号20もしくは23の
いずれかに固定して常に一定にするような構成として
は、例えば、図3におけるフリップフロップ17のセッ
トまたはリセットへの入力信号のいずれかを無効にする
ことが考えられる。しかし、図2においては、マルチプ
レクサ18の出力信号27は、位相遅延された水平同期
信号23に固定されているが、垂直同期分離信号6の波
形やしきい値の如何によっては、位相遅延された水平同
期信号20に固定される場合があることはもちろんであ
る。したがって、図3におけるフリップフロップ17の
セットまたはリセットへの入力信号のいずれかを無効に
することによっては、常に水平同期信号に対し位相関係
が確定された垂直同期信号8を出力することはできな
い。
【0053】以上のように、本実施形態に係る同期処理
回路の構成によれば、水平同期信号と垂直同期信号との
位相を確定することが可能となって、ディスプレイ内部
に設けられた各回路に対して安定した垂直同期信号を供
給することができる。
【0054】なお、本実施形態においては、1/2分周
回路を用いて垂直同期分離信号6におけるハイレベルと
ローレベルとのしきい値に一致するタイミングのうち、
一方のみのタイミングでレベルが変化する垂直位相検出
信号を発生させる構成を用いた。しかし、1/2分周回
路を用いることなく、例えば1/4分周回路のような1
/n(ただし、nは2の倍数)の分周回路を用いたとし
ても同様の効果を得ることができる。したがって、本実
施形態における分周回路は、1/2分周回路に限定され
ない。もっとも、nをあまりに大きくすると、コンポジ
ット信号5の微妙な位相変化に即応することが難しくな
るので、nの値に自ずと限界があることは言うまでもな
い。
【0055】(第2の実施形態)図5は、本発明の第2
の実施形態に係る同期処理回路の構成を示したブロック
図である。図5における同期処理回路は、前述した図1
における同期処理回路とほぼ同様の構成である。ただ
し、図5における同期処理回路は、垂直同期信号再生回
路3からの出力信号が入力されるパルス幅再生回路28
をさらに備える点のみが前述した図1における同期処理
回路とは異なる。したがって、同様の構成部分について
は同一の符号を用いて表し、その説明は省略する。
【0056】ここで、本実施形態において新たに設けら
れるパルス幅再生回路28について説明する。本発明の
第1の実施形態に係る同期処理回路において、垂直同期
信号再生回路3は、垂直位相検出信号9によって、垂直
同期分離信号6におけるハイレベルとローレベルとのし
きい値に一致するタイミングのうち、一方のタイミング
のみを基準として垂直同期信号8を得る。図2において
は、垂直同期分離信号6の前端部においてしきい値に一
致するタイミングを基準として垂直同期信号8を得る。
【0057】このような構成においては、基準とされた
ハイレベルとローレベルとのしきい値に一致するタイミ
ングとは異なる側(図2においては、垂直同期分離信号
6の後端部)のハイレベルとローレベルとのしきい値に
一致するタイミングでマルチプレクサ18の出力信号2
7によってラッチをかけようとした場合に、ラッチミス
が生じることが考えられる。図6は、このようなラッチ
ミスが生じる場合を示したタイミングチャートである。
【0058】図6に示されるように、第1の実施形態に
係る同期処理回路は、垂直同期分離信号6の前端部にお
いては確実にラッチすることができるが、その後端部に
おいてはラッチすることができるとは限らない。このよ
うなラッチミスは、ディスプレイの同期安定を劣化させ
ることになる。
【0059】そこで、図5に示されるように本実施形態
に係る同期処理回路は、垂直同期信号再生回路3の出力
をパルス幅再生回路28に供給するように構成される。
このパルス幅再生回路28は、後述するようなカウンタ
回路によって構成される。そのために、パルス幅再生回
路28は、基準となるタイミングのみが安定であれば、
他方の側におけるタイミングの安定度に関わりなく、設
定されたパルス幅に従ったカウント動作を行って、安定
した垂直同期信号8を出力することが可能となる。
【0060】このようなパルス幅再生回路28の詳細な
構成について、以下に2つの例を用いて説明する。例え
ば第1に、本パルス幅再生回路28は、図7のように構
成される。図7において、本パルス幅再生回路28は、
基準パルスが入力される微分回路501と、微分回路5
01からの出力信号51が入力される第1のカウンタ5
02と、第1のカウンタ502からの出力信号52およ
びパルス幅設定データが入力される比較器503とを備
える。
【0061】第1のカウンタ502は、図中ではRで表
されているリセット端子へ入力される信号51がハイレ
ベルの時には出力信号を0にリセットし、入力されるク
ロックにあわせて0から1ずつカウントアップされた値
を出力する。比較器503は、第1のカウンタ502か
ら入力された値Aとパルス幅設定データBとの大きさを
比較する。比較した結果、AがB未満の時には、比較器
503はハイレベルの信号を出力する。また、AがB以
上の時には、比較器503はローレベルの信号を出力す
る。
【0062】図8は、このようなパルス幅再生回路28
の動作を説明するためのタイミングチャートである。図
8において、パルス幅データは2に固定されるものとす
る。基準パルスが入力されると、微分回路501は、入
力されたパルスを微分した信号51を出力する。当該信
号51が入力されると、第1のカウンタ502はカウン
タ値を0にリセットして、入力されるクロックに合わせ
て、0から順に1ずつカウントアップされたカウンタ値
を出力する。比較器503は、第1のカウンタ502か
ら入力された値を監視して、当該値がパルス幅設定デー
タである2に達するまでハイレベルの信号を出力する。
第1のカウンタ502から入力された値が2に達した場
合には、比較器503はローレベルの信号を出力する。
その後、第1のカウンタ502から入力された値が0に
戻るまで、比較器503はローレベルの信号を出力し続
ける。以上の動作を繰り返すことによって、本パルス幅
再生回路28は、設定されたパルス幅に従って安定した
信号を出力することができる。
【0063】また、例えば第2に、本パルス幅再生回路
28は、図9のように構成される。図9において、本パ
ルス幅再生回路28は、基準パルスが入力される微分回
路501と、微分回路501からの出力信号61が入力
される第1のカウンタ502と、微分回路501からの
出力信号61および基準パルスが入力される第2のカウ
ンタ504と、第2のカウンタ504からの出力信号が
入力されてパルス幅設定データを出力する演算回路50
5と、第1のカウンタ502からの出力信号62および
パルス幅設定データが入力される比較器503とを備え
る。
【0064】図9におけるパルス幅再生回路28は、図
7におけるパルス幅再生回路28に加えて、パルス幅設
定データを生成するために、第2のカウンタ504およ
び演算回路505を新たに備えている。したがって、図
9における微分回路501、第1のカウンタ502およ
び比較器503は、図7と同様であるので、同一の符号
を付して、その構成および動作に関する説明は省略す
る。
【0065】図9において、第2のカウンタ504は、
図中ではRで表されているリセット端子へ入力される信
号61がハイレベルの場合、出力信号を0にリセットす
る。第2のカウンタ504は、図中ではEで表されてい
るイネーブル端子へ入力される基準パルスがハイレベル
の時に、クロックにあわせて0からカウントアップされ
たカウンタ値を出力する。また、基準パルスがローレベ
ルの時には、第2のカウンタ504は、カウントアップ
されない現在のカウンタ値をそのまま出力する。
【0066】図10は、このような第2のカウンタ50
4の動作を説明するためのタイミングチャートである。
図10において、微分回路501は、入力された基準パ
ルスを微分した信号61を出力する。当該信号61が入
力されると、第2のカウンタ502は、カウンタ値を0
にリセットする。このとき、第2のカウンタ502のイ
ネーブル端子へ入力される基準パルスはハイレベルであ
るので、第2のカウンタ502は、入力されるクロック
に合わせて、0から順にカウントアップされたカウンタ
値の信号63を出力する。その後、イネーブル端子へ入
力される基準パルスがローレベルになったときには、第
2のカウンタ502は、現状のカウンタ値(図10にお
いては2)の信号63をそのまま出力する。
【0067】演算回路505は、第2のカウンタ504
から入力されたカウンタ値の最大値または最も頻度の多
い数値を演算して、演算によって得られた数値をパルス
幅設定データとして出力する。図10においては、カウ
ンタ値の最大値は、最も頻度の多い数値と同様に、共に
2である。したがって、演算回路505は、パルス幅設
定データを2と設定して出力する。比較器503の動作
は、図7の場合と同様である。以上の動作を繰り返すこ
とによって、本パルス幅再生回路28は、基準パルスか
ら演算によって得られたパルス幅に従って安定した信号
を出力することができる。
【0068】なお、本パルス幅再生回路28は、パルス
幅設定データを任意に設定されることによって、出力パ
ルス幅を変更できるようなものであれば、どのような構
成であってもよく、上述の構成例に限定されるわけでは
ない。また、本パルス幅再生回路28におけるクロック
は、水平同期信号(もしくはコンポジット信号)が用い
られるが、水平同期信号からPLL回路により生成され
たクロックが用いられてもよく、特に限定されない。
【0069】以上のように、第1の実施形態に係る同期
処理回路に対してパルス幅再生回路28をさらに付加し
た構成によって、本発明の第2の実施形態に係る同期処
理回路は、第1の実施形態に係る同期処理回路よりも、
更に安定した垂直同期信号出力を得ることができる。
【0070】(第3の実施形態)図11は、本発明の第
3の実施形態に係る同期処理回路の構成を示したブロッ
ク図である。図11における同期処理回路は、前述した
図1における同期処理回路とほぼ同様の構成である。た
だし、図11における同期処理回路は、1/2分周回路
を備えず、垂直同期信号再生回路3からの出力信号およ
び位相遅延された水平同期信号20が入力されるフリッ
プフロップ29をさらに備える。図11における同期処
理回路は、この点のみが前述した図1における同期処理
回路の構成とは異なる。したがって、同様の構成部分に
ついては同一の符号を用いて表し、その説明は省略す
る。
【0071】次に、本実施形態において新たに設けられ
たフリップフロップ29について説明する。本実施形態
に係る同期処理回路において、垂直同期信号再生回路3
から出力される信号30のパルス幅は、以下に詳述する
ように水平同期信号周波数の整数倍にならない場合があ
る。そこで、本実施形態に係る同期処理回路は、フリッ
プフロップ29が新たに設けられて、垂直同期信号再生
回路3から出力される信号30がフリップフロップ29
のデータ端子へ入力されるように構成する。また、垂直
同期信号再生回路3内に設けられたマルチプレクサ18
の一方に入力される位相遅延された水平同期信号20を
用いて、当該信号がフリップフロップ29のクロック端
子へ入力されるように構成する。このように本同期処理
回路を構成することによって、垂直同期信号8は、水平
同期信号周波数の整数倍のパルス幅を有する信号にする
ことができる。
【0072】図12は、垂直同期信号再生回路3から出
力される信号30のパルス幅が水平同期信号周波数の整
数倍にならない場合を示すタイミングチャートである。
以下、図12を用いながら、フリップフロップ29から
の出力信号、すなわち垂直同期信号8が水平同期信号周
波数の整数倍のパルス幅を有する理由について説明す
る。
【0073】図12において、垂直同期信号再生回路3
から出力される信号30は、図15を用いて前述したよ
うに、一定の水平同期周波数とならない。図12におい
ては、位相遅延された水平同期信号20および23は、
位相が0.5H幅だけ異なるものとする。そうすれば、
垂直同期信号再生回路3から出力される信号30のパル
ス幅は3.5H幅となる。しかし、フリップフロップ2
9は、そのクロック端子に位相遅延された水平同期信号
20が入力されている。したがって、フリップフロップ
29から出力される垂直同期信号8は、位相遅延された
水平同期信号20と同じタイミングで出力されることに
なる。以上の理由によって、フリップフロップ29から
出力された垂直同期信号8は、位相遅延された水平同期
信号20のパルス幅の整数倍の幅を有することになる。
図12においては、垂直同期信号8のパルス幅は4H幅
となる。
【0074】なお、本実施形態においては、パルス幅再
生を行うフリップフロップ29のクロックとして位相遅
延された水平同期信号20が用いられた。しかし、他の
位相遅延された水平同期信号19および21〜24を用
いても同様の効果を得ることができる。したがって、パ
ルス幅再生を行うフリップフロップ29のクロックとし
ては、水平同期信号と同一の周波数を有する信号であれ
ばよく、位相遅延された水平同期信号20に限定される
わけではない。
【0075】以上のような本発明の第3の実施形態に係
る同期処理回路によって、簡易な回路構成で水平同期信
号周波数の整数倍となるパルス幅を有する垂直同期信号
を得ることができるので、ディスプレイの同期処理回路
を簡易化することが可能となる。
【0076】(第4の実施形態)図13は、本発明の第
4の実施形態に係る同期処理回路の構成を示したブロッ
ク図である。図13における同期処理回路は、前述した
図11における同期処理回路とほぼ同様の構成である。
ただし、図13における同期処理回路は、フリップフロ
ップ29からの出力信号が入力されるパルス幅再生回路
32をさらに備える点のみが前述した図11における同
期処理回路とは異なる。したがって、同様の構成部分に
ついては同一の符号を用いて表し、その説明は省略す
る。
【0077】次に、本実施形態に係る同期処理回路にお
いて、パルス幅再生回路32が付加された理由について
説明する。ディスプレイがインタレース対応であって、
本同期処理回路にインターレース信号が入力されるとす
る。このような場合、フリップフロップ29へ入力され
るクロックは、1/2周期、すなわち0.5H幅のパル
ス信号となる。したがって、フリップフロップ29から
出力される垂直同期信号のパルス幅が水平同期信号周波
数の整数倍とはならない。
【0078】この点、一般的にディスプレイをインタレ
ース対応にする場合には、水平同期信号周波数を2逓倍
する倍速水平同期信号発生回路が用いられて、水平同期
信号と垂直同期信号との位相関係を一定に保つようにす
る構成が従来より知られている。しかしながら、このよ
うな従来の構成を用いてインタレース信号への対応を行
ったとしても、やはりフリップフロップ29に入力され
るクロックは、水平同期信号周波数の1/2周期である
から、フリップフロップ29から出力される垂直同期信
号のパルス幅が水平同期信号周波数の整数倍とはならな
い。
【0079】そこで、図13に示すように、本実施形態
に係る同期処理回路は、フリップフロップ29の出力を
パルス幅再生回路32へ入力するように構成される。図
13において、パルス幅再生回路32は、パルス幅設定
データを任意に設定することによって、出力パルス幅を
フリップフロップ29に入力されるクロックの偶数倍に
することができる。したがって、水平同期信号と垂直同
期信号との位相関係を保ちつつ、その垂直同期信号8の
パルス幅を常に水平同期信号周波数の整数倍にすること
が可能となる。
【0080】なお、パルス幅再生回路28の詳細な構成
については、図7および図9を用いて前述した。もちろ
ん、前述のように本パルス幅再生回路28は、パルス幅
設定データを任意に設定されることによって、出力パル
ス幅を変更することができるものであれば、どのような
構成であってもよい。
【0081】以上のように本実施形態に係る同期処理回
路の構成によって、簡易な回路構成で、インタレース信
号に対しても、水平同期信号周波数の整数倍となるパル
ス幅を有する垂直同期信号を得ることができるので、デ
ィスプレイの同期処理回路を簡易化することが可能とな
る。
【0082】最後に、上述したような第1ないし第4の
実施形態に係る同期処理回路は、ディスプレイ内に設け
られて、入力される画像信号源のコンポジット信号から
当該ディスプレイにおける同期を安定させるための同期
信号を再生するように構成される。しかし、このような
構成は説明の便宜上のものであって、本同期処理回路
は、画像信号源のコンポジット信号が入力される場合に
限定されるわけではない。例えば、本同期処理回路は、
電圧をポンプアップするアンプと合わせて、偏向同期信
号が入力される場合にも用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態における同期処理回路
の構成を示したブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施形態における垂直同期信号
再生回路の動作を説明したタイムチャートである。
【図3】本発明の第1の実施形態における垂直同期信号
再生回路の構成を示したブロック図である。
【図4】本発明の第1の実施形態における同期処理回路
の動作を説明したタイムチャートである。
【図5】本発明の第2の実施形態における同期処理回路
の構成を示したブロック図である。
【図6】本発明の第2の実施形態における同期処理回路
の動作を説明したタイムチャートである。
【図7】本発明の第2の実施形態におけるパルス幅再生
回路の構成例を示したブロック図である。
【図8】図7におけるパルス幅再生回路の動作を説明し
たタイムチャートである。
【図9】本発明の第2の実施形態におけるパルス幅再生
回路の構成例を示したブロック図である。
【図10】図9におけるパルス幅再生回路の動作を説明
したタイムチャートである。
【図11】本発明の第3の実施形態における同期処理回
路の構成を示したブロック図である。
【図12】本発明の第3の実施形態における同期処理回
路の動作を説明したタイムチャートである。
【図13】本発明の第4の実施形態における同期処理回
路の構成を示したブロック図である。
【図14】従来における同期処理回路の構成を示したブ
ロック図である。
【図15】従来における同期処理回路の動作を説明した
タイムチャートである。
【図16】従来における垂直同期信号再生回路の構成を
示したブロック図である。
【図17】従来における垂直同期信号再生回路の動作を
説明したタイムチャートである。
【図18】垂直同期分離信号6の波形を部分的に拡大し
た模式図である。
【符号の説明】
1 LPF 2 位相遅延部 3 垂直同期信号再生回路 4 1/2分周回路 5 コンポジット信号 6 垂直同期分離信号 8 垂直同期信号 9 垂直位相検出信号 10〜14 フリップフロップ 15、16 NANDゲート 17 セットリセット付きフリップフロップ 18 マルチプレクサ 19〜24 位相遅延された水平同期信号 28 パルス幅再生回路 29 フリップフロップ 32 パルス幅再生回路 201〜206 第1ないし第6の位相遅延回路 501 微分回路 502 第1のカウンタ 503 比較器 504 第2のカウンタ 505 演算回路

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスプレイ内に設けられて、入力され
    る画像信号源のコンポジット信号から当該ディスプレイ
    における同期を安定させるための同期信号を再生する同
    期処理回路であって、 前記コンポジット信号に含まれる垂直同期信号を分離し
    た垂直同期分離信号を出力する低域通過フィルタと、 前記垂直同期分離信号の周期を1/n(但しnは2の倍
    数)に分周した垂直位相検出信号を出力する分周回路
    と、 前記コンポジット信号に含まれる水平同期信号に対して
    互いに異なる位相関係を有するように遅延させた位相遅
    延信号をそれぞれ出力する複数の位相遅延回路と、 前記垂直同期分離信号と前記垂直位相検出信号と複数の
    前記位相遅延信号とがそれぞれ入力されて、前記水平同
    期信号に対して位相関係を確定された前記同期信号を出
    力する垂直同期信号再生回路とを備える、同期処理回
    路。
  2. 【請求項2】 前記分周回路は、前記垂直同期分離信号
    の周期を1/2に分周した垂直位相検出信号を出力する
    ことを特徴とする、請求項1に記載の同期処理回路。
  3. 【請求項3】 前記垂直同期信号再生回路は、 前記垂直同期分離信号をラッチして、前記水平同期信号
    に対して位相関係を確定された前記同期信号を出力する
    ラッチ手段と、 前記ラッチ手段が前記垂直同期分離信号をラッチするた
    めの信号を複数の前記位相遅延信号から選択して、前記
    ラッチ手段へ出力する信号選択手段と、前記垂直位相検
    出信号および複数の前記位相遅延信号が入力されて、前
    記信号選択手段がいずれの前記位相遅延信号を選択する
    か制御するための信号を前記信号選択手段へ出力する信
    号選択制御手段とを含む、請求項1に記載の同期処理回
    路。
  4. 【請求項4】 前記垂直同期信号再生回路からの信号が
    入力されて、所定のパルス幅を有する同期信号を再生す
    るパルス幅再生回路をさらに備える、請求項1に記載の
    同期処理回路。
  5. 【請求項5】 前記パルス幅再生回路は、 前記垂直同期信号再生回路から入力される信号の立ち上
    がり時を0として、入力されるクロック信号にあわせて
    1ずつカウンタ値を加算するカウンタと、 パルス幅を設定するために与えられたパルス幅設定デー
    タと前記カウンタ値とを比較して、前記パルス幅設定デ
    ータに応じたパルス幅を有する信号を出力する比較器と
    を含む、請求項4に記載の同期処理回路。
  6. 【請求項6】 ディスプレイ内に設けられて、入力され
    る画像信号源のコンポジット信号から当該ディスプレイ
    における同期を安定させるための同期信号を再生する同
    期処理回路であって、 前記コンポジット信号に含まれる垂直同期信号を分離し
    た垂直同期分離信号を出力する低域通過フィルタと、 前記コンポジット信号に含まれる水平同期信号に対して
    互いに異なる位相関係を有するように遅延させた位相遅
    延信号をそれぞれ出力する複数の位相遅延回路と、 前記垂直同期分離信号と複数の前記位相遅延信号とをそ
    れぞれ入力されて、前記水平同期信号に対して位相関係
    を確定された信号を出力する垂直同期信号再生回路と、 前記垂直同期信号再生回路から出力される信号をラッチ
    して、前記水平同期信号の整数倍の周期を有する前記同
    期信号を出力するフリップフロップとを備える、同期処
    理回路。
  7. 【請求項7】 前記垂直同期信号再生回路は、 前記垂直同期分離信号をラッチして、前記水平同期信号
    に対して位相関係を確定された信号を出力するラッチ手
    段と、 前記ラッチ手段が前記垂直同期分離信号をラッチするた
    めの信号を複数の前記位相遅延信号から選択して、前記
    ラッチ手段へ出力する信号選択手段と、 前記垂直同期分離信号および複数の前記位相遅延信号が
    入力されて、前記信号選択手段がいずれの前記位相遅延
    信号を選択するか制御するための信号を前記信号選択手
    段へ出力する信号選択制御手段とを含む、請求項6に記
    載の同期処理回路。
  8. 【請求項8】 前記フリップフロップからの信号が入力
    されて、所定のパルス幅を有する同期信号を再生するパ
    ルス幅再生回路をさらに備える、請求項6に記載の同期
    処理回路。
  9. 【請求項9】 前記パルス幅再生回路は、 前記フリップフロップから入力される信号の立ち上がり
    時を0として、入力されるクロック信号に合わせて1ず
    つカウンタ値を加算するカウンタと、 パルス幅を設定するために与えられたパルス幅設定デー
    タと前記カウンタ値とを比較して、前記パルス幅設定デ
    ータに応じたパルス幅を有する信号を出力する比較器と
    を含む、請求項8に記載の同期処理回路。
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