JP2000286763A5 - 波形等化器、波形等化装置及び受信装置 - Google Patents

Description

【００３０】
【課題を解決するための手段】
請求項１に記載の波形等化器は、
外部から入力されるフィルタ係数に応じて入力信号をフィルタリングして出力するフィルタと、
前記フィルタから出力された信号に基づいて、前記フィルタ係数を更新する時に用いる誤差信号を生成する誤差信号生成手段とを備えた波形等化器であって、
前記誤差信号生成手段は、
前記フィルタから出力された信号の振幅における誤差である振幅誤差信号を生成する振幅誤差信号生成手段と、
前記フィルタから出力された信号の包絡線の２乗値における誤差である２乗包絡線誤差信号を生成する２乗包絡線誤差信号生成手段と、
前記振幅誤差信号の絶対値および所定の変換関数に基づいて、前記２乗包絡線誤差信号に対応する第１の重み係数および前記振幅誤差信号に対応する第２の重み係数を計算して出力する誤差重み係数計算手段と、
前記誤差重み係数計算手段から出力された前記第２の重み係数及び予め定める第１の係数に基づいて前記振幅誤差信号に重み付けを行う振幅誤差信号重み付け手段と、
前記フィルタの出力、前記誤差重み係数計算手段から出力された前記第１の重み係数及び予め定める第２の係数に基づいて前記２乗包絡線誤差信号に重み付けを行う２乗包絡線誤差信号重み付け手段とを備え、
前記２乗包絡線誤差信号重み付け手段の出力及び前記振幅誤差信号重み付け手段の出力を加算した結果に対応する信号を前記誤差信号として出力することを特徴とする。

請求項３の発明によれば、波形等化器入力信号が完全に復調されていない場合や歪みが大きい場合及び等化初期の場合における収束速度を向上することができる効果を奏する。

請求項４の発明によれば、ＱＰＳＫ多値ＱＡＭ及び多値ＶＳＢなどの各種変調信号のうち、２種類以上の変調方式が用いられる場合でも適用可能な誤差信号を生成することができる効果を奏する。

請求項５の発明によれば、多値ＱＡＭや多値ＶＳＢなどの変調方式が用いられた場合に適した誤差信号を生成することができる効果を奏する。

請求項６の発明によれば、ＱＰＳＫ多値ＱＡＭ及び多値ＶＳＢなどの各種変調信号のうち、２種類以上の変調方式が用いられる場合でも適用可能な誤差信号を生成することができると共に、特に多値ＱＡＭや多値ＶＳＢ変調方式が用いられた場合に適した誤差信号を生成することができる効果を奏する。

また、振幅誤差信号の絶対値をもとに、誤差重み係数を計算することとすれば、振幅誤差情報を生成する際に用いる平均化に伴う誤差信号の応答速度の低下を抑えることができ、また全体の回路規模を小さくすることができる効果を奏する。

また、上記した波形等化器を、ＱＰＳＫ、多値ＱＡＭまたは多値ＶＳＢ変調された信号を受信する受信装置において用いれば、ＱＰＳＫ多値ＱＡＭ及び多値ＶＳＢなどの各種変調方式が用いられる場合に、精度の高い誤差信号を生成することによって性能を向上させることができる効果を奏する。

Claims (8)

1. 外部から入力されるフィルタ係数に応じて入力信号をフィルタリングして出力するフィルタと、
   前記フィルタから出力された信号に基づいて、前記フィルタ係数を更新する時に用いる誤差信号を生成する誤差信号生成手段とを備えた波形等化器であって、
   前記誤差信号生成手段は、
   前記フィルタから出力された信号の振幅における誤差である振幅誤差信号を生成する振幅誤差信号生成手段と、
   前記フィルタから出力された信号の包絡線の２乗値における誤差である２乗包絡線誤差信号を生成する２乗包絡線誤差信号生成手段と、
   前記振幅誤差信号の絶対値および所定の変換関数に基づいて、前記２乗包絡線誤差信号に対応する第１の重み係数および前記振幅誤差信号に対応する第２の重み係数を計算して出力する誤差重み係数計算手段と、
   前記誤差重み係数計算手段から出力された前記第２の重み係数及び予め定める第１の係数に基づいて前記振幅誤差信号に重み付けを行う振幅誤差信号重み付け手段と、
   前記フィルタの出力、前記誤差重み係数計算手段から出力された前記第１の重み係数及び予め定める第２の係数に基づいて前記２乗包絡線誤差信号に重み付けを行う２乗包絡線誤差信号重み付け手段とを備え、
   前記２乗包絡線誤差信号重み付け手段の出力及び前記振幅誤差信号重み付け手段の出力を加算した結果に対応する信号を前記誤差信号として出力することを特徴とする波形等化器。
2. 誤差重み係数計算手段は、前記振幅誤差信号の絶対値の平均値、および所定の変換関数に基づいて、前記２乗包絡線誤差信号に対応する第１の重み係数および前記振幅誤差信号に対応する第２の重み係数を計算して出力するように構成されてなる請求項１に記載の波形等化器。
3. 誤差重み係数計算手段は、前記第１の重み係数に、予め定める第３の係数を乗じて出力する振幅誤差信号重み付け用乗算手段と、
   最大重み係数から振幅誤差信号重み付け用乗算手段を減算して前記第２の重み係数を求める重み係数生成用減算手段とを備え、
   振幅誤差信号重み付け手段は、前記重み係数生成用減算手段の出力及び第１の係数に基づいて振幅誤差信号に重み付けを行う
   ことを特徴とする請求項１または２に記載の波形等化器。
4. 所定の変調方式を識別する変調方式指定信号に基づいて、第１の係数、第２の係数、第３の係数及び前記誤差重み係数計算手段における前記重み係数の演算に必要なパラメータを出力するパラメータ選択手段をさらに備える請求項３に記載の波形等化器。
5. 前記２乗包絡線計算手段から出力される信号のレベルが、変調方式に対応する理想的な包絡線の２乗の瞬時値のうちどのレベルに最も近いかを判定し、その判定値を出力する２乗包絡線判定手段と、
   前記２乗包絡線生成手段の出力から前記２乗包絡線判定手段の判定値を減じて出力する減算手段とをさらに備え、
   前記２乗包絡線誤差信号重み付け手段は、前記減算手段の出力、フィルタの出力、誤差重み係数計算手段から出力された前記第１の重み係数及び予め定める第２の係数に基づいて、前記２乗包絡線誤差信号に重み付けを行うように構成されてなる請求項３に記載の波形等化器。
6. 変調方式を識別する変調方式指定信号に基づいて、第１の係数、第２の係数、第３の係数、および前記誤差重み係数計算手段における前記重み係数の演算に必要なパラメータを出力するパラメータ選択手段と、
   前記変調方式指定信号に応じて、所定の変調方式に対応する理想的な包絡線の２乗の瞬時値を切り替え、前記２乗包絡線計算手段から出力される信号のレベルが前記瞬時値のうちどのレベルに最も近いかを判定し、その判定値を出力する２乗包絡線判定手段と、
   前記２乗包絡線生成手段の出力から前記２乗包絡線判定手段の判定値を減じて出力する減算手段とをさらに備え、
   前記２乗包絡線誤差信号重み付け手段は、前記減算手段の出力、フィルタから出力された信号、誤差重み係数計算手段から出力された前記第１の重み係数及び前記パラメータ選択手段から出力された第２の係数に基づいて、前記２乗包絡線誤差信号に重み付けを行うように構成されてなる請求項３に記載の波形等化器。
7. フィルタの出力に対応する信号の振幅が、変調方式に応じて定められた振幅のうちどれに最も近いかを判定するデータ判定手段と、
   請求項１ないし６のいずれかに記載の波形等化器を備え、
   前記波形等化器は、前記データ判定手段から出力された信号の振幅と前記フィルタから出力された信号の振幅とに基づいて振幅誤差信号を生成するように構成されてなる波形等化装置。
8. 請求項７に記載の波形等化装置を備える受信装置。