JP5042925B2 - 波形等化器および受信器ならびに光伝送システム - Google Patents

波形等化器および受信器ならびに光伝送システム Download PDF

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Description

本発明は、波形等化器および受信器ならびに光伝送システムに関する。
近年のディジタル伝送システムの高速化に伴い、伝送路における信号品質劣化がディジタルデータの誤り率に与える影響が無視できなくなっている。特に、長距離光伝送システムでは、伝送路の損失のみならず、偏波モード分散(PMD:Polarization Mode Dispersion)による波形劣化に対処する必要がある。PMDによる波形劣化に対する耐性を向上させるために、非特許文献1または特許文献1などに見られるように、受信回路の波形等化器によって電気分散補償(EDC:Electronic Dispersion Compensation)を行う方法が知られている。
図8は、上述のEDCを用いた受信器51の構成例である。ここでは変調方式として、狭帯域特性や光雑音耐力に優れており高速大容量伝送に適した位相変調方式の一種である差分4値位相変調方式(DQPSK:Differential Quadrature Phase Shift Keying)を用いた例を示している。図8の受信器51は、DQPSK受信光信号を遅延干渉復調器52に入力し、得られた復調光信号をOE(Optical-Electric)レシーバ53に入力して電気信号を得る。
分配回路54−1、分配回路54−2は、この電気信号をそれぞれ遅延回路55−1、遅延回路55−2側と乗算回路56−1、乗算回路56−2側とに分配する。遅延回路55−1、遅延回路55−2は、分配回路54−1、分配回路54−2によって分配された電気信号にそれぞれ遅延を与える。また、乗算回路56−1、乗算回路56−2は、分配回路54−1、54−2によって乗算回路56−1、56−2側にそれぞれ分配された電気信号に対し、それぞれ重み付けを与える。また、乗算回路56−3は、遅延回路55−2から出力された電気信号に重み付けを与える。
なお、重み付け回路57は、乗算回路56−1、乗算回路56−2、乗算回路56−3が電気信号に与える重み付け量を設定する。具体的には、重み付け回路57は、乗算回路56−1に係るタップ♯1、乗算回路56−2に係るタップ♯2、乗算回路56−3に係るタップ♯3を有する。重み付け回路57は、タップ♯1、タップ♯2、タップ♯3の出力信号によって乗算回路56−1、乗算回路56−2、乗算回路56−3の重み付け係数をそれぞれ設定する。これにより、重み付け回路57は、乗算回路56−1、乗算回路56−2、乗算回路56−3が電気信号に与える重み付け量をそれぞれ設定することができる。
さらに、加算回路58−1は、乗算回路56−1、乗算回路56−2から出力された電気信号を加算する。また、加算回路58−2は、加算回路58−1から出力された電気信号と乗算回路56−3から出力された電気信号とを加算する。ここで、乗算回路56−1、乗算回路56−2、乗算回路56−3が電気信号に与える重み付け量は、伝送路で発生する所定のPMD量に対してビット誤り率が最小となるように予め設定する。このような波形等化器59を受信器51に用いることにより、PMDによる波形劣化に伴うデータの誤り率を低減することが可能になる。
M.Nakamura,H.Nosaka,M.Ida,K.Kurishima and M.Tokumitsu,OFC2004,TuG4,"Electrical PMD equalizer ICs for a 40−Gbit/s transmission" 特開2008−17427号公報
しかしながら、波形等化器59の内部回路における最適な重み付け量は使用する変調方式によって異なることが分かってきた。このため、使用する送信信号の変調方式を切り替えると波形等化器59の内部回路における重み付け量が最適値にならなくなる。従って、波形等化器59によるPMD耐力向上の利点を最大限発揮できない、という課題が発生している。
図9は、出願人が波形等化器を使用して、異なる変調方式によって重み付け量がどのようになるかを確認した結果を示す図である。図9は、50%のデューティ比を持つRZ(Return to Zero)−DQPSK変調方式とパルス化を行わないNRZ(Non Return to Zero)−DQPSK変調方式に対し、所定のPMD量に対してビット誤り率が最小となるように波形等化器59を設定した場合のPMD量と波形等化器59の重み付け量との関係の例である。図9では、横軸にPMD量をとり、縦軸に重み付け量をとっている。この例では、波形等化器59によるPMD耐力向上の利点を最大限発揮するためには、NRZ−DQPSKにおける重み付け量をRZ−DQPSKの約1.4倍に設定しなければならないことがわかる。
本発明は、このような背景の下に行われたものであって、使用する変調方式を切り替えても波形等化器の内部回路における重み付け量を最適値に設定でき、波形等化器によるPMD耐力向上の利点を最大限発揮できる波形等化器および受信器ならびに光伝送システムを提供することを目的とする。
本発明は、変調方式によって重み付け量を変化させるようにしている。このため、本発明では、変調方式の違いによって変化する項目、例えば、光信号のデューティ比や光スペクトル幅が変調方式によって異なることを利用している。すなわち、受信光信号のデューティ比や光スペクトル幅などを検出することにより、様々な変調方式に最適な重み付け量を波形等化器の内部回路に設定することを可能としている。従って、様々な変調方式に対し、波形等化器によるPMD耐力向上の利点を最大限発揮することができる。
すなわち、本発明の波形等化器は、光信号の波形等化を行う波形等化器において、波形等化の最適化のために設定する重み付け量を、受信する光信号の変調方式によって変化させる、ことを特徴とする。
また、本発明は、光波形等化を行う波形等化器において、波形等化の最適かのために設定する重み付け量を、受信する光信号のデューティ比に応じて変化させる、ことを特徴とする。このときに、重み付け回路は、受信する光信号のデューティ比に応じて重み付け量を段階的に切替えてもよい。具体的には、DQPSK光信号の波形等化を行う波形等化器において、遅延干渉復調器で得られた復調光信号を入力して光電変換するOEレシーバと、OEレシーバで得られた電気信号を入力して2分配する第1の分配回路と、第1の分配回路で分配された電気信号の一方を入力して遅延させる第1の遅延回路と、第1の分配回路で分配された電気信号の他方を入力して重み付けを与える第1の乗算回路と、第1の遅延回路からの電気信号を入力して2分配する第2の分配回路と、第2の分配回路で分配された電気信号の一方を入力して遅延させる第2の遅延回路と、第2の分配回路で分配された電気信号の他方を入力して重み付けを与える第2の乗算回路と、第2の遅延回路からの電気信号を入力して重み付けを与える第3の乗算回路と、受信したDQPSK光信号のデューティ比を検出するデューティ比検出回路で得られたデューティ比信号を入力し、該デューティ比信号に応じて第1ないし第3の乗算回路が電気信号に対して与える重み付け量を変化させる重み付け回路と、第1ないし第3の乗算回路からの電気信号を入力して加算し、出力信号として出力する加算回路と、を備え、重み付け回路は、第1および第3の乗算回路の重み付け量を、デューティ比信号がデューティ比50%相当の時に最小値とし、デューティ比信号がデューティ比50%相当から0%相当に向かうにつれ、またはデューティ比50%相当から100%相当に向かうにつれ大きな値に変化させ、第2の乗算回路の重み付け量を、第1および第3の乗算回路の重み付け量よりも大きな一定値とする。
あるいは、本発明の波形等化器は、光信号の波形等化を行う波形等化器において、波形等化の最適化のために設定する重み付け量を、受信する光信号のスペクトル幅に応じて変化させる、ことを特徴とする。このときに、重み付け回路は、受信する光信号のスペクトル幅に応じて重み付け量を段階的に切替えてもよい。具体的には、重み付け回路は、50%のデューティ比を持つRZ(Return to Zero)−DQPSK光信号のスペクトル幅を基準スペクトル幅として、第1および第3の乗算回路の重み付け量を、スペクトル幅信号が基準スペクトル幅相当の時に最小値とし、スペクトル幅信号が基準スペクトル幅相当より小さくなるにつれ、または基準スペクトル幅相当より大きくなるにつれ大きな値に変化させ、第2の乗算回路の重み付け量を、第1および第3の乗算回路の重み付け量よりも大きな一定値とする。
また、本発明を受信器としての観点から観ることもできる。すなわち、本発明の受信器は、本発明の波形等化器を備えることを特徴とする。
また、本発明を光伝送システムとしての観点から観ることもできる。すなわち、本発明の光伝送システムは、本発明の受信器を備えることを特徴とする。
すなわち、本発明の光伝送システムは、光伝送路で発生する偏波モード分散によって劣化した波形を等化する波形等化回路を有する光伝送システムにおいて、波形等化回路は、波形等化の最適化のために設定する重み付け量を、受信する光信号の変調方式によって変化させる、ことを特徴とする。
本発明によれば、使用する変調方式を切り替えても波形等化器の内部回路における重み付け量を最適値に設定でき、波形等化器によるPMD耐力向上の利点を最大限発揮できる。
(本発明の第一の実施の形態)
本発明の第一の実施の形態に係る波形等化器、受信器および光伝送システムの詳細を図面を用いて説明する。ここで説明する受信器は、光伝送路で発生する偏波モード分散によって劣化した波形を等化する波形等化器を有し、光伝送システム内にて用いられる。なお、説明に当っては受信器を説明し、併せて波形等化器と光伝送システムを説明する。
図1は、本発明の第一の実施の形態に係るDQPSK方式における受信器10の構成図である。受信器10は、遅延干渉復調器11と、変調方式判別部となるデューティ比検出回路12と、波形等化回路となる波形等化器13とを有する。遅延干渉復調器11は、DQPSK受信光信号を入力し、得られた復調光信号を波形等化器13へ出力する。デューティ比検出回路12は、DQPSK受信光信号を入力し、得られたデューティ比信号を波形等化器13へ出力する。
波形等化器13は、遅延干渉復調器11で得られた復調光信号を入力するOEレシーバ21と、OEレシーバ21で得られた電気信号を入力する分配回路22−1と、分配回路22−1で分配された電気信号の一方を入力する遅延回路23−1と、分配される他方の電気信号を入力する乗算回路24−1と、を有する。波形等化器13は、さらに、遅延回路23−1からの電気信号を入力する分配回路22−2と、分配回路22−2で分配される電気信号の一方を入力する遅延回路23−2と、分配される他方の電気信号を入力する乗算回路24−2と、を有する。
波形等化器13は、さらに、遅延回路23−2からの電気信号を入力する乗算回路24−3と、乗算回路24−1、24−2からの電気信号を入力して加算する加算回路25−1と、この加算回路25−1からの電気信号と乗算回路24−3からの電気信号とを入力し、加算する加算回路25−2と、乗算回路24−1、24−2、24−3が電気信号に対して与える重み付け量を、デューティ比信号に応じて変化させる重み付け回路26と、を有する。
次に、このように構成される受信器10の動作について説明する。DQPSK受信光信号が遅延干渉復調器11に入力すると、遅延干渉復調器11は復調光信号を出力する。受信器10は、得られた復調光信号をOEレシーバ21に入力して電気信号を得る。分配回路22−1、分配回路22−2は、この電気信号をそれぞれ遅延回路23−1、遅延回路23−2側と乗算回路24−1、乗算回路24−2側とに分配する。
遅延回路23−1、遅延回路23−2は、分配回路22−1、分配回路22−2によって分配された電気信号にそれぞれ遅延を与える。また、乗算回路24−1、乗算回路24−2は、分配回路22−1、分配回路22−2によって乗算回路24−1、乗算回路24−2側にそれぞれ分配した電気信号に対し、それぞれ重み付けを与える。また、乗算回路24−3は、遅延回路23−2から出力した電気信号に対し、重み付けを与える。なお、重み付け回路26は、乗算回路24−1、乗算回路24−2、乗算回路24−3が電気信号に与える重み付け量を設定する。
さらに、加算回路25−1は、乗算回路24−1、乗算回路24−2から出力した電気信号を加算する。また、加算回路25−2は、加算回路25−1から出力した電気信号と乗算回路24−3から出力した電気信号とを加算する。
また、受信器10は、受信光信号の一部を変調方式判別部となるデューティ比検出回路12に入力し、得られたデューティ比信号を重み付け回路26に入力する。ここで、乗算回路24−1、乗算回路24−2、乗算回路24−3が電気信号に与える重み付け量は、デューティ比信号を基に重み付け回路26によって決定された値に設定される。なお、重み付け回路26による乗算回路24−1、乗算回路24−2、乗算回路24−3が電気信号に与える重み付け量の設定の具体的方法は、既に説明したとおりである。すなわち、重み付け回路26は、乗算回路24−1に係るタップ♯1、乗算回路24−2に係るタップ♯2、乗算回路24−3に係るタップ♯3を有する。重み付け回路26は、タップ♯1、タップ♯2、タップ♯3の出力信号によって乗算回路24−1、乗算回路24−2、乗算回路24−3の重み付け係数をそれぞれ設定する。これにより、重み付け回路26は、乗算回路24−1、乗算回路24−2、乗算回路24−3が電気信号に与える重み付け量をそれぞれ設定することができる。
図2は、第一の実施の形態におけるデューティ比と重み付け係数との関係の例である。図2は、横軸にデューティ比をとり、縦軸に重み付け係数をとる。ここではよく用いられるDQPSK変調方式のうち、RZ−DQPSK(パルス化のデューティ比:33%、50%、67%)およびNRZ−DQPSKを例として取り上げている。また、パルス化を行わないNRZ−DQPSK信号はデューティ比100%としている。
図2のように、重み付け回路26は、DQPSK信号のデューティ比の変化に応じて乗算回路24−1、乗算回路24−2、乗算回路24−3の重み付け係数を連続的に変化させる。図2の例では、タップ♯1(乗算回路24−1)およびタップ♯3(乗算回路24−3)の重み付け係数は、デューティ比50%付近が最小値となる。そして、タップ♯1およびタップ♯3の重み付け係数は、デューティ比が50%付近から0%に向かうにつれ、または、デューティ比が50%付近から100%に向かうにつれ、大きな値とする。また、タップ♯2(乗算回路24−2)の重み付け係数は、タップ♯1およびタップ♯3の重み付け係数よりも大きな値のまま一定である。
これにより、波形等化器13は、使用する変調方式を切替えても乗算回路24−1、乗算回路24−2、乗算回路24−3が電気信号に与える重み付け量を最適値に設定できる。従って、波形等化器13によるPMD耐力向上の利点を最大限発揮することが可能になる。
図3は、本発明の第一の実施の形態におけるデューティ比と重み付け係数との関係の別の例である。図3は、横軸にデューティ比をとり、縦軸に重み付け係数をとる。図3のように、DQPSK信号のデューティ比の変化に応じて重み付け係数を段階的に変化させる。これにより、使用する変調方式を切り替えても乗算回路24−1、乗算回路24−2、乗算回路24−3が電気信号に与える重み付け量を最適値付近に設定できる。このように重み付け係数を段階的に変化させる構成とすることにより、デューティ比に対する重み付け係数の値を3〜4種類用意すればよい。これにより、図2に示したように重み付け係数を無段階で連続的に変化させる場合と比較してデューティ比と重み付け係数との関係を対応付ける重み付け回路26を簡略化することが可能になる。
例えば、重み付け係数を無段階で連続的に変化させるには演算回路などの複雑な回路が必要である。これに対し、重み付け係数を段階的に変化させるには、デューティ比の所定値に対する重み付け係数の所定値を保持するメモリと、デューティ比の所定値と重み付け係数の所定値とを比較する比較器とを備えればよい。これらのメモリや比較器は簡単な回路によって実現できる。
このように、受信器10は、ディジタル光通信システムにおいて用いられる。また、変調方式に応じて適切な重み付けがなされるので、効率的かつデータの誤り率が少ない光伝送システムとすることができる。
(本発明の第二の実施の形態)
本発明の第二の実施の形態に係る波形等化器、受信器および光伝送システムの詳細を図面を用いて説明する。ここで説明する受信器は、光伝送路で発生する偏波モード分散によって劣化した波形を等化する波形等化器を有し、光伝送システム内にて用いられる。なお、説明に当っては受信器を説明し、併せて波形等化器と光伝送システムを説明する。
図4は、本発明の第二の実施の形態に係るDQPSK方式における受信器10Aの構成例である。受信器10Aは、受信器10とは僅かに異なる。以下では、第一の実施の形態と同一または同種の部分は同一または同一系の符号を用いて説明し、その説明を省略または簡略化し、かつ異なる部分について主として説明する。
図4において、第一の実施の形態との違いは、受信光信号の一部を変調方式判別部となるスペクトル幅検出回路30に入力し、得られたスペクトル幅信号を重み付け回路26Aに入力することである。ここで、乗算回路24−1、乗算回路24−2、乗算回路24−3が電気信号に与える重み付け量は、スペクトル幅信号を基に重み付け回路26Aによって決定された値に設定される。
図5は、本発明の第二の実施の形態におけるスペクトル幅と重み付け係数との関係の例である。図5の例では、タップ♯1(乗算回路24−1)およびタップ♯3(乗算回路24−3)の重み付け係数は、スペクトル幅W1付近が最小値となる。そして、タップ♯1およびタップ♯3の重み付け係数は、スペクトル幅がW1付近から狭くなるにつれ、または、スペクトル幅がW1付近から広くなるにつれ、大きな値となる。また、タップ♯2(乗算回路24−2)の重み付け係数は、タップ♯1およびタップ♯3の重み付け係数よりも大きな値のまま一定である。
図5のように、重み付け回路16Aは、DQPSK信号のスペクトル幅の変化に応じて乗算回路24−1、乗算回路24−2、乗算回路24−3が電気信号に与える重み付け量を連続的に変化させる。これにより、使用する変調方式を切り替えても重み付けを最適値に設定できる。このため、波形等化器13AによるPMD耐力向上の利点を最大限発揮することが可能になる。
図6は、本発明の第二の実施の形態におけるスペクトル幅と重み付け係数との関係の別の例である。図6のように、DQPSK信号のスペクトル幅の変化に応じて重み付け係数を段階的に変化させることにより、使用する変調方式を切替えても重み付けを最適値付近に設定できる。このように重み付け係数を段階的に変化させる構成とすることにより、スペクトル幅に対する重み付け係数の値を3〜4種類用意すればよい。これにより、図5に示したように重み付け係数を無段階で連続的に変化させる場合と比較してスペクトル幅と重み付けとの関係を対応付ける重み付け回路26Aを簡略化することが可能になる。なお、重み付け係数を段階的に変化させる構成とすることにより、重み付け回路26Aを簡略化できる理由については既に説明したとおりである。
(本発明の第一および第二の実施の形態の効果)
図7は、本発明の第一および第二の実施の形態であるDQPSK方式における受信器10、10Aの構成例の効果を示す図である。横軸はPMDに起因する偏波モード分散量であり、縦軸はQ(Quality)ペナルティである。Qペナルティは、その値が小さいほどデータの誤り率が低いものとなり好ましい。ここで、受信器10、10Aに入力する受信光信号は44.6Gbit/sのNRZ−DQPSKとした。また、波形等化有りのときの等化量は、RZ−DQPSKにおける最適値の約1.4倍に設定してある。許容するQペナルティを2dBとした場合に、重み付け回路26、26Aによる重み付けを行うことにより、波形等化をしない場合と比較してPMD耐力を約30%増加させることができる。
(その他の実施の形態)
本発明の実施の形態は、本発明の要旨を逸脱しない限り、様々に変更が可能である。例えば、第一の実施の形態および第二の実施の形態において3端子の波形等化器13、波形等化器13Aを用いて説明したが、端子の数は3より多くてもよい。また、第一の実施の形態および第二の実施の形態において、波形等化器13、波形等化器13Aとして線形等化器を用いて説明したが、判定帰還型等化器などの非線形等化器を用いてもよい。また、第一の実施の形態および第二の実施の形態において、光信号の変調方式をDQPSKとして説明したが、各種の位相変調方式や他のデューティ比やスペクトル幅の異なる変調方式に適用してもよい。
また、上述の各実施の形態では変調方式の判別と重み付けをデューティ比検出回路12やスペクトル幅検出回路30などで自動的に行うようにしたが、光信号の中に変調方式を示すデータを入れておき、そのデータを受信器が読み取り変調方式を判別し、判別した結果に基づき、重み付けを変えるようにしてもよい。また、受信器や波形等化器としては、特許文献1や非特許文献1に記載されているような構成を採用してもよい。
本発明は、あらゆるディジタル光通信システムに利用できる。
本発明の第一の実施の形態に係るDQPSK方式における受信器の構成例を示す図である。 図1に示す波形等化器におけるデューティ比と重み付け係数との関係の例を示す図である。 図1に示す波形等化器におけるデューティ比と重み付け係数との関係の別の例を示す図である。 本発明の第二の実施の形態に係るDQPSK方式における受信器の構成例を示す図である。 図4に示す波形等化器におけるスペクトル幅と重み付け係数との関係の例を示す図である。 図4に示す波形等化器におけるスペクトル幅と重み付け係数との関係の別の例を示す図である。 本発明の第一および第二の実施の形態の効果を示す図である。 DQPSK方式にEDCを用いる方法における従来の受信器の構成例を示す図である。 図8に示す波形等化器における50%のデューティ比を持つRZ−DQPSK変調方式とパルス化を行わないNRZ−DQPSK変調方式に対し、所定のPMD量に対してビット誤り率が最小となるように波形等化器を設定した場合のPMD量と波形等化器の内部回路における重み付け量との関係の例を示す図である。
符号の説明
10、10A 受信器、11 遅延干渉復調器、12 デューティ比検出回路(変調方式判別部)、13、13A 波形等化器、21 OEレシーバ、22−1、22−2 分配回路、23−1、23−2 遅延回路、24−1、24−2、24−3 乗算回路、25−1、25−2 加算回路、26、26A 重み付け回路、30 スペクトル幅検出回路(変調方式判別部)

Claims (6)

  1. DQPSK光信号の波形等化を行う波形等化器において、
    遅延干渉復調器で得られた復調光信号を入力して光電変換するOEレシーバと、
    前記OEレシーバで得られた電気信号を入力して2分配する第1の分配回路と、
    前記第1の分配回路で分配された電気信号の一方を入力して遅延させる第1の遅延回路と、
    前記第1の分配回路で分配された電気信号の他方を入力して重み付けを与える第1の乗算回路と、
    前記第1の遅延回路からの電気信号を入力して2分配する第2の分配回路と、
    前記第2の分配回路で分配された電気信号の一方を入力して遅延させる第2の遅延回路と、
    前記第2の分配回路で分配された電気信号の他方を入力して重み付けを与える第2の乗算回路と、
    前記第2の遅延回路からの電気信号を入力して重み付けを与える第3の乗算回路と、
    受信したDQPSK光信号のデューティ比を検出するデューティ比検出回路で得られたデューティ比信号を入力し、該デューティ比信号に応じて前記第1ないし第3の乗算回路が電気信号に対して与える重み付け量を変化させる重み付け回路と、
    前記第1ないし第3の乗算回路からの電気信号を入力して加算し、出力信号として出力する加算回路と、
    を備え、
    前記重み付け回路は、
    前記第1および第3の乗算回路の重み付け量を、前記デューティ比信号がデューティ比50%相当の時に最小値とし、前記デューティ比信号がデューティ比50%相当から0%相当に向かうにつれ、またはデューティ比50%相当から100%相当に向かうにつれ大きな値に変化させ、
    前記第2の乗算回路の重み付け量を、前記第1および第3の乗算回路の重み付け量よりも大きな一定値とする
    ことを特徴とする波形等化器。
  2. 前記重み付け回路は、
    前記第1および第3の乗算回路の重み付け量を、受信する光信号の前記デューティ比に応じて段階的に変化させることを特徴とする請求項記載の波形等化器。
  3. DQPSK光信号の波形等化を行う波形等化器において、
    遅延干渉復調器で得られた復調光信号を入力して光電変換するOEレシーバと、
    前記OEレシーバで得られた電気信号を入力して2分配する第1の分配回路と、
    前記第1の分配回路で分配された電気信号の一方を入力して遅延させる第1の遅延回路と、
    前記第1の分配回路で分配された電気信号の他方を入力して重み付けを与える第1の乗算回路と、
    前記第1の遅延回路からの電気信号を入力して2分配する第2の分配回路と、
    前記第2の分配回路で分配された電気信号の一方を入力して遅延させる第2の遅延回路と、
    前記第2の分配回路で分配された電気信号の他方を入力して重み付けを与える第2の乗算回路と、
    前記第2の遅延回路からの電気信号を入力して重み付けを与える第3の乗算回路と、
    受信したDQPSK光信号のスペクトル幅を検出するスペクトル幅検出回路で得られたスペクトル幅信号を入力し、該スペクトル幅信号に応じて前記第1ないし第3の乗算回路が電気信号に対して与える重み付け量を変化させる重み付け回路と、
    前記第1ないし第3の乗算回路からの電気信号を入力して加算し、出力信号として出力する加算回路と、
    を備え、
    前記重み付け回路は、
    50%のデューティ比を持つRZ(Return to Zero)−DQPSK光信号のスペクトル幅を基準スペクトル幅として、
    前記第1および第3の乗算回路の重み付け量を、前記スペクトル幅信号が前記基準スペクトル幅相当の時に最小値とし、前記スペクトル幅信号が前記基準スペクトル幅相当より小さくなるにつれ、または前記基準スペクトル幅相当より大きくなるにつれ大きな値に変化させ、
    前記第2の乗算回路の重み付け量を、前記第1および第3の乗算回路の重み付け量よりも大きな一定値とする
    ことを特徴とする波形等化器。
  4. 前記重み付け回路は、
    前記第1および第3の乗算回路の重み付け量を、受信する光信号の前記スペクトル幅に応じて段階的に変化させることを特徴とする請求項記載の波形等化器。
  5. 請求項1からのいずれか1項記載の波形等化器を備えることを特徴とする受信器。
  6. 請求項記載の受信器を備えることを特徴とする光伝送システム。
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