JP2000286744A - 送受切替回路 - Google Patents
送受切替回路Info
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- JP2000286744A JP2000286744A JP11089961A JP8996199A JP2000286744A JP 2000286744 A JP2000286744 A JP 2000286744A JP 11089961 A JP11089961 A JP 11089961A JP 8996199 A JP8996199 A JP 8996199A JP 2000286744 A JP2000286744 A JP 2000286744A
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- reception
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 送信スロット期間に先立つ位相同期ループ
(PLL)8の動作が開始される送信スロット先行期間
に、送信側ダイオード11 を通して共用アンテナ13に
供給される漏洩信号を低減させることが可能な送受切替
回路1を提供する。 【解決手段】 信号送信ユニット2〜8と共用アンテナ
13との間に直列接続された送信側ダイオード11 、及
び、共用アンテナ13と信号受信ユニット8〜12との
間に直列接続された受信側ダイオード12 を含み、送信
側ダイオード11は、送信スロット期間に先立つ位相同
期ループ8の動作が開始される送信スロット先行期間に
逆バイアス電圧が印加されて深いオフ状態になり、か
つ、送信スロット期間に順バイアス電圧が印加されてオ
ン状態になる。
(PLL)8の動作が開始される送信スロット先行期間
に、送信側ダイオード11 を通して共用アンテナ13に
供給される漏洩信号を低減させることが可能な送受切替
回路1を提供する。 【解決手段】 信号送信ユニット2〜8と共用アンテナ
13との間に直列接続された送信側ダイオード11 、及
び、共用アンテナ13と信号受信ユニット8〜12との
間に直列接続された受信側ダイオード12 を含み、送信
側ダイオード11は、送信スロット期間に先立つ位相同
期ループ8の動作が開始される送信スロット先行期間に
逆バイアス電圧が印加されて深いオフ状態になり、か
つ、送信スロット期間に順バイアス電圧が印加されてオ
ン状態になる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、送受切替回路に係
わり、特に、送信側ダイオードと受信側ダイオードとを
含み、信号送信時に信号送信ユニットを共用アンテナ
に、信号受信時に信号受信ユニットを共用アンテナに切
替接続する送受切替回路に関する。
わり、特に、送信側ダイオードと受信側ダイオードとを
含み、信号送信時に信号送信ユニットを共用アンテナ
に、信号受信時に信号受信ユニットを共用アンテナに切
替接続する送受切替回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、携帯用電話機及びコードレス電話
機等の時分割2重(TDD)方式の電話機は、信号送信
ユニットと信号受信ユニットと共用アンテナとを備えて
おり、信号送信ユニットと共用アンテナとの切替接続及
び信号受信ユニットと共用アンテナとの切替接続にダイ
オードを含む送受切替回路が用いられている。そして、
この送受切替回路は、送信スロット期間に供給される送
信制御信号によって信号送信ユニットを共用アンテナに
切替接続し、一方、受信スロット期間に供給される受信
制御信号によって信号受信ユニットを共用アンテナに切
替接続するように動作する。
機等の時分割2重(TDD)方式の電話機は、信号送信
ユニットと信号受信ユニットと共用アンテナとを備えて
おり、信号送信ユニットと共用アンテナとの切替接続及
び信号受信ユニットと共用アンテナとの切替接続にダイ
オードを含む送受切替回路が用いられている。そして、
この送受切替回路は、送信スロット期間に供給される送
信制御信号によって信号送信ユニットを共用アンテナに
切替接続し、一方、受信スロット期間に供給される受信
制御信号によって信号受信ユニットを共用アンテナに切
替接続するように動作する。
【0003】図4は、既知の送受切替回路の構成の一例
を示す回路図であって、送受切替回路とともに送受信回
路部も併せて示すものである。
を示す回路図であって、送受切替回路とともに送受信回
路部も併せて示すものである。
【0004】図4に示されるように、送受信回路部は、
送受切替回路41と、送信増幅器42と、動作モード切
替回路43と、送信側周波数変換器44と、送信制御信
号平滑回路45と、送信側バッファ回路46と、周波数
逓倍器47と、位相同期ループ(PLL)48と、受信
増幅器49と、受信側周波数変換器50と、受信制御信
号平滑回路51と、受信側バッファ回路52と、送受共
用アンテナ53とを備え、これらの構成要素は図4に図
示されるように接続されている。また、送受切替回路4
1は、送信側ダイオード411 と、受信側ダイオード4
12 と、結合コンデンサ413 と、インダクタ41
4 と、抵抗415 と、側路コンデンサ416とを備え、
これらの構成要素は図4に図示されるように接続されて
いる。さらに、送信制御信号平滑回路45は、インダク
タ451 と、抵抗452 と、側路コンデンサ453 とを
備え、受信制御信号平滑回路51は、インダクタ511
と、抵抗512 と、側路コンデンサ513 とを備え、こ
れらの構成要素は図4に図示されるように接続されてい
る。
送受切替回路41と、送信増幅器42と、動作モード切
替回路43と、送信側周波数変換器44と、送信制御信
号平滑回路45と、送信側バッファ回路46と、周波数
逓倍器47と、位相同期ループ(PLL)48と、受信
増幅器49と、受信側周波数変換器50と、受信制御信
号平滑回路51と、受信側バッファ回路52と、送受共
用アンテナ53とを備え、これらの構成要素は図4に図
示されるように接続されている。また、送受切替回路4
1は、送信側ダイオード411 と、受信側ダイオード4
12 と、結合コンデンサ413 と、インダクタ41
4 と、抵抗415 と、側路コンデンサ416とを備え、
これらの構成要素は図4に図示されるように接続されて
いる。さらに、送信制御信号平滑回路45は、インダク
タ451 と、抵抗452 と、側路コンデンサ453 とを
備え、受信制御信号平滑回路51は、インダクタ511
と、抵抗512 と、側路コンデンサ513 とを備え、こ
れらの構成要素は図4に図示されるように接続されてい
る。
【0005】この場合、送信増幅器42と、動作モード
切替回路43と、送信側周波数変換器44と、送信制御
信号平滑回路45と、送信側バッファ回路46と、周波
数逓倍器47と、位相同期ループ48は、信号送信ユニ
ットを構成しており、受信増幅器49と、受信側周波数
変換器50と、受信制御信号平滑回路51と、受信側バ
ッファ回路52と、周波数逓倍器47と、位相同期ルー
プ48は、信号受信ユニットを構成している。
切替回路43と、送信側周波数変換器44と、送信制御
信号平滑回路45と、送信側バッファ回路46と、周波
数逓倍器47と、位相同期ループ48は、信号送信ユニ
ットを構成しており、受信増幅器49と、受信側周波数
変換器50と、受信制御信号平滑回路51と、受信側バ
ッファ回路52と、周波数逓倍器47と、位相同期ルー
プ48は、信号受信ユニットを構成している。
【0006】なお、この送受信回路部においては、周波
数逓倍器47と位相同期ループ48が信号送信ユニット
及び信号受信ユニットにおいて共用されており、そのた
めに周波数逓倍器47と送信側周波数変換器44の間に
送信側バッファ回路46を、周波数逓倍器47と受信側
周波数変換器50との間に受信側バッファ回路52をそ
れぞれ配置し、信号送信ユニットと信号受信ユニットと
の間の電気的結合を防いでいる。
数逓倍器47と位相同期ループ48が信号送信ユニット
及び信号受信ユニットにおいて共用されており、そのた
めに周波数逓倍器47と送信側周波数変換器44の間に
送信側バッファ回路46を、周波数逓倍器47と受信側
周波数変換器50との間に受信側バッファ回路52をそ
れぞれ配置し、信号送信ユニットと信号受信ユニットと
の間の電気的結合を防いでいる。
【0007】図5は、図4に図示された送受信回路部に
おける各部の状態及び信号供給状態等の一例を示す説明
図である。
おける各部の状態及び信号供給状態等の一例を示す説明
図である。
【0008】図5において、1段目は位相同期ループ4
8の動作非動作状態、2段目は送信増幅器42の動作非
動作状態、3段目は送信制御信号Txの供給状態、4段
目は受信制御信号Rxの供給状態、5段目は送信側ダイ
オード411 の両端への電圧供給状態であり、横軸は時
間である。
8の動作非動作状態、2段目は送信増幅器42の動作非
動作状態、3段目は送信制御信号Txの供給状態、4段
目は受信制御信号Rxの供給状態、5段目は送信側ダイ
オード411 の両端への電圧供給状態であり、横軸は時
間である。
【0009】ここで、図4に図示された送受信回路部の
動作を図5を併用して説明すると、次の通りである。
動作を図5を併用して説明すると、次の通りである。
【0010】まず、時間t0以前の期間は、送信スロッ
ト期間及び受信スロット期間のいずれでもないので、送
信制御信号Tx及び受信制御信号Rxが供給されない。
動作モード切替回路43は送信制御信号Txが供給され
ないので、非動作モードに設定され、それにより送信増
幅器42は非動作状態になっており、位相同期ループ4
8も非動作状態になっている。このとき、送受切替回路
41は、送信制御信号Tx及び受信制御信号Rxが供給
されないため、送信側ダイオード411 と受信側ダイオ
ード412 にゼロバイアス電圧が印加され、ともにオフ
状態である。
ト期間及び受信スロット期間のいずれでもないので、送
信制御信号Tx及び受信制御信号Rxが供給されない。
動作モード切替回路43は送信制御信号Txが供給され
ないので、非動作モードに設定され、それにより送信増
幅器42は非動作状態になっており、位相同期ループ4
8も非動作状態になっている。このとき、送受切替回路
41は、送信制御信号Tx及び受信制御信号Rxが供給
されないため、送信側ダイオード411 と受信側ダイオ
ード412 にゼロバイアス電圧が印加され、ともにオフ
状態である。
【0011】次に、時間t0になると、位相同期ループ
48が動作を開始するが、その他の構成要素の動作状態
及び信号状態に変化がない。なお、位相同期ループ48
がこの時点に動作状態になるのは、次に送信スロット期
間になった際に、位相同期ループ48から出力される局
部発信信号の周波数が安定化している必要があるためで
ある。そして、この状態は、時間t1になるまで持続す
る。
48が動作を開始するが、その他の構成要素の動作状態
及び信号状態に変化がない。なお、位相同期ループ48
がこの時点に動作状態になるのは、次に送信スロット期
間になった際に、位相同期ループ48から出力される局
部発信信号の周波数が安定化している必要があるためで
ある。そして、この状態は、時間t1になるまで持続す
る。
【0012】次いで、時間t1になると、送信スロット
期間に入り、送信制御信号Txが供給される。動作モー
ド切替回路43は送信制御信号Txが供給されるように
なったので、動作モードに設定され、それにより送信増
幅器42は動作状態になる。このとき、送受切替回路4
1は、送信制御信号Txが供給されるようになったの
で、送信側ダイオード411 に順バイアス電圧が印加さ
れ、オン状態になる。この時点に供給された送信信号
は、送信側周波数変換器44で周波数変換されて所要の
送信周波数に変換され、送信増幅器42で所要レベルま
で増幅された後、オン状態にある送信側ダイオード41
1 を通して共用アンテナ53に供給され、共用アンテナ
53から電波として送信される。なお、この時点におい
ては、受信制御信号Rxが供給されないので、受信側ダ
イオード412 は依然としてオフ状態にある。そして、
この状態は時間t2になるまで持続する。
期間に入り、送信制御信号Txが供給される。動作モー
ド切替回路43は送信制御信号Txが供給されるように
なったので、動作モードに設定され、それにより送信増
幅器42は動作状態になる。このとき、送受切替回路4
1は、送信制御信号Txが供給されるようになったの
で、送信側ダイオード411 に順バイアス電圧が印加さ
れ、オン状態になる。この時点に供給された送信信号
は、送信側周波数変換器44で周波数変換されて所要の
送信周波数に変換され、送信増幅器42で所要レベルま
で増幅された後、オン状態にある送信側ダイオード41
1 を通して共用アンテナ53に供給され、共用アンテナ
53から電波として送信される。なお、この時点におい
ては、受信制御信号Rxが供給されないので、受信側ダ
イオード412 は依然としてオフ状態にある。そして、
この状態は時間t2になるまで持続する。
【0013】続いて、時間t2になると、送信スロット
期間が終了し、送信制御信号Txの供給が停止される。
動作モード切替回路43は送信制御信号Txの供給の停
止により非動作モードに設定され、送信増幅器42も非
動作状態に変化し、位相同期ループ48も非動作状態に
なる。このとき、送受切替回路41は、送信制御信号T
xの供給が停止したので、送信側ダイオード411 にゼ
ロバイアス電圧が印加され、受信側ダイオード412 と
ともにオフ状態になる。そして、この状態は時間t3に
なるまで持続する。
期間が終了し、送信制御信号Txの供給が停止される。
動作モード切替回路43は送信制御信号Txの供給の停
止により非動作モードに設定され、送信増幅器42も非
動作状態に変化し、位相同期ループ48も非動作状態に
なる。このとき、送受切替回路41は、送信制御信号T
xの供給が停止したので、送信側ダイオード411 にゼ
ロバイアス電圧が印加され、受信側ダイオード412 と
ともにオフ状態になる。そして、この状態は時間t3に
なるまで持続する。
【0014】次に、時間t3になると、再び位相同期ル
ープ48が動作を開始するが、その他の構成要素の動作
状態及び信号状態に変化がない。なお、位相同期ループ
48がこの時点に動作状態になるのは、前述のように次
の受信スロット期間になった際に、位相同期ループ48
から出力される局部発信信号の周波数が安定化している
必要があるためである。そして、この状態は、時間t4
になるまで持続する。
ープ48が動作を開始するが、その他の構成要素の動作
状態及び信号状態に変化がない。なお、位相同期ループ
48がこの時点に動作状態になるのは、前述のように次
の受信スロット期間になった際に、位相同期ループ48
から出力される局部発信信号の周波数が安定化している
必要があるためである。そして、この状態は、時間t4
になるまで持続する。
【0015】次いで、時間t4になると、受信スロット
期間に入り、受信制御信号Rxが供給される。このと
き、送受切替回路41は、受信制御信号Rxが供給され
たことにより受信側ダイオード412 に順バイアス電圧
が印加され、オン状態になる。この時点に共用アンテナ
53で受信された受信信号は、オン状態にある受信側ダ
イオード412 を通して受信増幅器49に供給され、受
信増幅器49で所要レベルまで増幅された後、受信側周
波数変換器50で所要の周波数に変換され、利用回路
(図示なし)に供給される。そして、この状態は、時間
t5になるまで持続する。
期間に入り、受信制御信号Rxが供給される。このと
き、送受切替回路41は、受信制御信号Rxが供給され
たことにより受信側ダイオード412 に順バイアス電圧
が印加され、オン状態になる。この時点に共用アンテナ
53で受信された受信信号は、オン状態にある受信側ダ
イオード412 を通して受信増幅器49に供給され、受
信増幅器49で所要レベルまで増幅された後、受信側周
波数変換器50で所要の周波数に変換され、利用回路
(図示なし)に供給される。そして、この状態は、時間
t5になるまで持続する。
【0016】続いて、時間t5になると、受信スロット
期間が終了し、受信制御信号Rxの供給が停止される。
このとき、送受切替回路41は、受信制御信号Rxの供
給が停止したので、受信側ダイオード412 にゼロバイ
アス電圧が印加され、送信側ダイオード411 とともに
オフ状態になる。そして、この状態は時間t0以前の状
態と同じであり、以後、前述の動作が繰り返し実行され
る。
期間が終了し、受信制御信号Rxの供給が停止される。
このとき、送受切替回路41は、受信制御信号Rxの供
給が停止したので、受信側ダイオード412 にゼロバイ
アス電圧が印加され、送信側ダイオード411 とともに
オフ状態になる。そして、この状態は時間t0以前の状
態と同じであり、以後、前述の動作が繰り返し実行され
る。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】前記既知の送受信回路
部に用いられている送受切替回路41は、送信スロット
期間(時間t1乃至t2)に送信側ダイオード411 に
順バイアス電圧が印加され、一方、受信スロット期間
(時間t4乃至t5)に受信側ダイオード412 に順バ
イアス電圧が印加されるだけで、その他の期間は送信側
ダイオード411 及び受信側ダイオード412 にゼロバ
イアス電圧が印加された状態になっている。
部に用いられている送受切替回路41は、送信スロット
期間(時間t1乃至t2)に送信側ダイオード411 に
順バイアス電圧が印加され、一方、受信スロット期間
(時間t4乃至t5)に受信側ダイオード412 に順バ
イアス電圧が印加されるだけで、その他の期間は送信側
ダイオード411 及び受信側ダイオード412 にゼロバ
イアス電圧が印加された状態になっている。
【0018】ところで、前記既知の送受信回路部は、送
信スロット期間に先立つ送信スロット先行期間(時間t
0乃至t1)に動作状態になり、また、送信側バッファ
回路46と周波数逓倍器47は動作の安定化のために、
常時、電源電圧が投入された状態になっているので、こ
の時点に位相同期ループ48から出力された局部発信信
号は、送信増幅器42が非動作であるにも係わらず、一
部が漏洩して送信側ダイオード411 に供給される。そ
して、この漏洩した局部発信信号は、比較的高レベルに
あるものがオフ状態にある送信側ダイオード411 を通
過し、共用アンテナ53に供給された後、共用アンテナ
53から妨害電波として送信されることになり、この妨
害電波のレベルが高い場合、周辺の機器に何等かの影響
を及ぼすことになる。
信スロット期間に先立つ送信スロット先行期間(時間t
0乃至t1)に動作状態になり、また、送信側バッファ
回路46と周波数逓倍器47は動作の安定化のために、
常時、電源電圧が投入された状態になっているので、こ
の時点に位相同期ループ48から出力された局部発信信
号は、送信増幅器42が非動作であるにも係わらず、一
部が漏洩して送信側ダイオード411 に供給される。そ
して、この漏洩した局部発信信号は、比較的高レベルに
あるものがオフ状態にある送信側ダイオード411 を通
過し、共用アンテナ53に供給された後、共用アンテナ
53から妨害電波として送信されることになり、この妨
害電波のレベルが高い場合、周辺の機器に何等かの影響
を及ぼすことになる。
【0019】本発明は、このような技術的背景に鑑みて
なされたもので、その目的は、送信スロット期間に先立
つ位相同期ループの動作が開始される送信スロット先行
期間に、送信側ダイオードを通して共用アンテナに供給
される漏洩信号を低減させることを可能にした送受切替
回路を提供することにある。
なされたもので、その目的は、送信スロット期間に先立
つ位相同期ループの動作が開始される送信スロット先行
期間に、送信側ダイオードを通して共用アンテナに供給
される漏洩信号を低減させることを可能にした送受切替
回路を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明による送受切替回路は、信号送信ユニットと
共用アンテナとの間に直列接続された送信側ダイオー
ド、及び、共用アンテナと信号受信ユニットとの間に直
列接続された受信側ダイオードを含み、送信側ダイオー
ドに、送信スロット期間に先立つ位相同期ループの動作
が開始される送信スロット先行期間に逆バイアス電圧が
印加されて深いオフ状態になり、かつ、送信スロット期
間に順バイアス電圧が印加されてオン状態になるように
働くものである。
に、本発明による送受切替回路は、信号送信ユニットと
共用アンテナとの間に直列接続された送信側ダイオー
ド、及び、共用アンテナと信号受信ユニットとの間に直
列接続された受信側ダイオードを含み、送信側ダイオー
ドに、送信スロット期間に先立つ位相同期ループの動作
が開始される送信スロット先行期間に逆バイアス電圧が
印加されて深いオフ状態になり、かつ、送信スロット期
間に順バイアス電圧が印加されてオン状態になるように
働くものである。
【0021】このような手段を採用すれば、送信スロッ
ト期間に先立つ送信スロット先行期間に、送受切替回路
の送信側ダイオードにゼロバイアス電圧よりも負バイア
スである逆バイアス電圧を印加し、送信側ダイオードを
ゼロバイアス電圧時のオフ状態よりも深いオフ状態にし
ているので、送信スロット先行期間に位相同期ループの
動作が開始され、位相同期ループから出力された局部発
信信号が漏洩によって送信側ダイオードに供給されたと
しても、送信側ダイオードの深いオフ状態によって大部
分が阻止され、送信側ダイオードを通して共用アンテナ
側に伝送されることがない。このため、送信スロット先
行期間において、共用アンテナから妨害電波が送信され
ることはなく、周辺の機器に影響を及ぼすことはない。
ト期間に先立つ送信スロット先行期間に、送受切替回路
の送信側ダイオードにゼロバイアス電圧よりも負バイア
スである逆バイアス電圧を印加し、送信側ダイオードを
ゼロバイアス電圧時のオフ状態よりも深いオフ状態にし
ているので、送信スロット先行期間に位相同期ループの
動作が開始され、位相同期ループから出力された局部発
信信号が漏洩によって送信側ダイオードに供給されたと
しても、送信側ダイオードの深いオフ状態によって大部
分が阻止され、送信側ダイオードを通して共用アンテナ
側に伝送されることがない。このため、送信スロット先
行期間において、共用アンテナから妨害電波が送信され
ることはなく、周辺の機器に影響を及ぼすことはない。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
を参照して説明する。
【0023】図1は、本発明による送受切替回路の第1
の実施の形態の構成を示す回路図であって、送受切替回
路とともに送受信回路部も併せて示しているものであ
る。
の実施の形態の構成を示す回路図であって、送受切替回
路とともに送受信回路部も併せて示しているものであ
る。
【0024】図1に示されるように、第1の実施の形態
による送受信回路部は、送受切替回路1と、送信増幅器
2と、動作モード切替回路3と、送信側周波数変換器4
と、送信制御信号平滑回路5と、送信側バッファ回路6
と、周波数逓倍器7と、位相同期ループ(PLL)8
と、受信増幅器9と、受信側周波数変換器10と、受信
制御信号平滑回路11と、受信側バッファ回路12と、
送受共用アンテナ13と、送信信号入力端子14と、受
信信号出力端子15と、送信制御信号入力端子16と、
受信制御信号入力端子17とを備えている。
による送受信回路部は、送受切替回路1と、送信増幅器
2と、動作モード切替回路3と、送信側周波数変換器4
と、送信制御信号平滑回路5と、送信側バッファ回路6
と、周波数逓倍器7と、位相同期ループ(PLL)8
と、受信増幅器9と、受信側周波数変換器10と、受信
制御信号平滑回路11と、受信側バッファ回路12と、
送受共用アンテナ13と、送信信号入力端子14と、受
信信号出力端子15と、送信制御信号入力端子16と、
受信制御信号入力端子17とを備えている。
【0025】また、送受切替回路1は、送信側ダイオー
ド11 と、受信側ダイオード12 と、制御トランジスタ
13 と、結合コンデンサ14 と、インダクタ15 と、第
1抵抗16 と、第2抵抗17 と、第3抵抗18 と、第4
抵抗19 と、側路コンデンサ110と、バイアス電圧供給
端子111とを備えている。さらに、送信制御信号平滑回
路5は、インダクタ51 と、抵抗52 と、側路コンデン
サ53 とを備え、受信制御信号平滑回路11は、インダ
クタ111 と、抵抗112 と、側路コンデンサ113 と
を備えている。
ド11 と、受信側ダイオード12 と、制御トランジスタ
13 と、結合コンデンサ14 と、インダクタ15 と、第
1抵抗16 と、第2抵抗17 と、第3抵抗18 と、第4
抵抗19 と、側路コンデンサ110と、バイアス電圧供給
端子111とを備えている。さらに、送信制御信号平滑回
路5は、インダクタ51 と、抵抗52 と、側路コンデン
サ53 とを備え、受信制御信号平滑回路11は、インダ
クタ111 と、抵抗112 と、側路コンデンサ113 と
を備えている。
【0026】そして、送受切替回路1は、送信側入力端
が送信増幅器2の出力端と送信制御信号平滑回路5の出
力端に接続され、受信側出力端が受信増幅器9の入力端
と受信制御信号平滑回路11の出力端に接続され、アン
テナ側入出力端が共用アンテナ13に接続され、送信制
御信号入力端が送信制御信号入力端子16に接続され、
受信制御信号入力端が受信制御信号入力端子17に接続
される。送信増幅器2は、入力端が送信側周波数変換器
4の出力端に接続され、制御端が動作モード切替回路3
の出力端に接続される。送信側周波数変換器4は、第1
入力端が送信信号入力端子14に接続され、第2入力端
が送信側バッファ回路6の出力端に接続される。動作モ
ード切替回路3及び送信制御信号平滑回路5は、それぞ
れ入力端が送信制御信号入力端子16に接続される。周
波数逓倍器7は、出力端が送信側バッファ回路6と受信
側バッファ回路12の入力端に接続され、入力端が位相
同期ループ8の出力端に接続される。受信増幅器9は、
出力端が受信側周波数変換器10の第1入力端に接続さ
れる。受信側周波数変換器10は、第2入力端が受信側
バッファ回路12の出力端の接続され、出力端が受信信
号出力端子15に接続される。受信制御信号平滑回路1
1は、入力端が受信制御信号入力端子17に接続され
る。
が送信増幅器2の出力端と送信制御信号平滑回路5の出
力端に接続され、受信側出力端が受信増幅器9の入力端
と受信制御信号平滑回路11の出力端に接続され、アン
テナ側入出力端が共用アンテナ13に接続され、送信制
御信号入力端が送信制御信号入力端子16に接続され、
受信制御信号入力端が受信制御信号入力端子17に接続
される。送信増幅器2は、入力端が送信側周波数変換器
4の出力端に接続され、制御端が動作モード切替回路3
の出力端に接続される。送信側周波数変換器4は、第1
入力端が送信信号入力端子14に接続され、第2入力端
が送信側バッファ回路6の出力端に接続される。動作モ
ード切替回路3及び送信制御信号平滑回路5は、それぞ
れ入力端が送信制御信号入力端子16に接続される。周
波数逓倍器7は、出力端が送信側バッファ回路6と受信
側バッファ回路12の入力端に接続され、入力端が位相
同期ループ8の出力端に接続される。受信増幅器9は、
出力端が受信側周波数変換器10の第1入力端に接続さ
れる。受信側周波数変換器10は、第2入力端が受信側
バッファ回路12の出力端の接続され、出力端が受信信
号出力端子15に接続される。受信制御信号平滑回路1
1は、入力端が受信制御信号入力端子17に接続され
る。
【0027】また、送受切替回路1において、送信側ダ
イオード11 は、アノードが送信側入力端に接続され、
カソードが受信側ダイオード12 のカソードとともに共
通接続点aに接続される。制御トランジスタ13 は、コ
レクタが第1抵抗16 及びインダクタ15 を通して共通
接続点aに接続され、エミッタが接地接続され、ベース
が第3抵抗18 を通して送信制御信号入力端と第4抵抗
19 を通して受信制御信号入力端に接続される。結合コ
ンデンサ14 は、一端が共通接続点aに接続され、他端
がアンテナ側入出力端に接続される。第2抵抗17 は、
一端が共通接続点aに接続され、他端がバイアス電圧供
給端子111に接続される。側路コンデンサ110は、一端
が第1抵抗16 とインダクタ15 の接続点に接続され、
他端が接地接続される。
イオード11 は、アノードが送信側入力端に接続され、
カソードが受信側ダイオード12 のカソードとともに共
通接続点aに接続される。制御トランジスタ13 は、コ
レクタが第1抵抗16 及びインダクタ15 を通して共通
接続点aに接続され、エミッタが接地接続され、ベース
が第3抵抗18 を通して送信制御信号入力端と第4抵抗
19 を通して受信制御信号入力端に接続される。結合コ
ンデンサ14 は、一端が共通接続点aに接続され、他端
がアンテナ側入出力端に接続される。第2抵抗17 は、
一端が共通接続点aに接続され、他端がバイアス電圧供
給端子111に接続される。側路コンデンサ110は、一端
が第1抵抗16 とインダクタ15 の接続点に接続され、
他端が接地接続される。
【0028】さらに、送信制御信号平滑回路5におい
て、インダクタ51 は、一端が出力端に接続され、他端
が入力端に接続される。抵抗52 及び側路コンデンサ5
3 は、一端が入力端に接続され、他端が接地接続され
る。受信制御信号平滑回路11において、インダクタ1
11 は、一端が出力端に接続され、他端が入力端に接続
される。抵抗112 及び側路コンデンサ113 は、一端
が入力端に接続され、他端が接地接続される。
て、インダクタ51 は、一端が出力端に接続され、他端
が入力端に接続される。抵抗52 及び側路コンデンサ5
3 は、一端が入力端に接続され、他端が接地接続され
る。受信制御信号平滑回路11において、インダクタ1
11 は、一端が出力端に接続され、他端が入力端に接続
される。抵抗112 及び側路コンデンサ113 は、一端
が入力端に接続され、他端が接地接続される。
【0029】この場合、送信増幅器2と、動作モード切
替回路3と、送信側周波数変換器4と、送信制御信号平
滑回路5と、送信側バッファ回路6と、周波数逓倍器7
と、位相同期ループ8は、信号送信ユニットを構成して
いる。また、受信増幅器9と、受信側周波数変換器10
と、受信制御信号平滑回路11と、受信側バッファ回路
12と、周波数逓倍器7と、位相同期ループ8は、信号
受信ユニットを構成している。
替回路3と、送信側周波数変換器4と、送信制御信号平
滑回路5と、送信側バッファ回路6と、周波数逓倍器7
と、位相同期ループ8は、信号送信ユニットを構成して
いる。また、受信増幅器9と、受信側周波数変換器10
と、受信制御信号平滑回路11と、受信側バッファ回路
12と、周波数逓倍器7と、位相同期ループ8は、信号
受信ユニットを構成している。
【0030】図2は、図1に図示された送受信回路部に
おける各部の状態及び信号供給状態等の一例を示す説明
図である。
おける各部の状態及び信号供給状態等の一例を示す説明
図である。
【0031】図2において、1段目は位相同期ループ8
の動作非動作状態、2段目は送信増幅器2の動作非動作
状態、3段目は送信制御信号Txの供給状態、4段目は
受信制御信号Rxの供給状態、5段目は送信側ダイオー
ド11 の両端への電圧供給状態であり、横軸は時間であ
る。
の動作非動作状態、2段目は送信増幅器2の動作非動作
状態、3段目は送信制御信号Txの供給状態、4段目は
受信制御信号Rxの供給状態、5段目は送信側ダイオー
ド11 の両端への電圧供給状態であり、横軸は時間であ
る。
【0032】ここにおいて、図1に図示された第1の実
施の形態における送受信回路部の動作を、図2を併用し
て説明する。
施の形態における送受信回路部の動作を、図2を併用し
て説明する。
【0033】始めに、時間t0以前の期間は、送信スロ
ット期間及び受信スロット期間のいずれでもないので、
送信制御信号入力端子16に送信制御信号Txが供給さ
れず、受信制御信号入力端子17に受信制御信号Rxが
供給されない。動作モード切替回路3は、送信制御信号
Txが供給されないので、非動作モードに設定されてお
り、それによって送信増幅器2は非動作状態になってお
り、位相同期ループ8も非動作状態になっている。この
とき、送受切替回路1においては、送信制御信号Tx及
び受信制御信号Rxの供給が停止されているため、送信
側ダイオード11 と受信側ダイオード12 の各アノード
側は接地電圧になっており、また、制御トランジスタ1
3 はオフ状態にあって、共通接続点aにバイアス電圧供
給端子111の正電圧が供給されるので、送信側ダイオー
ド11 と受信側ダイオード12 の各カソード側は共通接
続点aの正電圧になっている。このため、送信側ダイオ
ード11 と受信側ダイオード12 は、ともに逆バイアス
電圧が印加されるようになり、深いオフ状態になる。
ット期間及び受信スロット期間のいずれでもないので、
送信制御信号入力端子16に送信制御信号Txが供給さ
れず、受信制御信号入力端子17に受信制御信号Rxが
供給されない。動作モード切替回路3は、送信制御信号
Txが供給されないので、非動作モードに設定されてお
り、それによって送信増幅器2は非動作状態になってお
り、位相同期ループ8も非動作状態になっている。この
とき、送受切替回路1においては、送信制御信号Tx及
び受信制御信号Rxの供給が停止されているため、送信
側ダイオード11 と受信側ダイオード12 の各アノード
側は接地電圧になっており、また、制御トランジスタ1
3 はオフ状態にあって、共通接続点aにバイアス電圧供
給端子111の正電圧が供給されるので、送信側ダイオー
ド11 と受信側ダイオード12 の各カソード側は共通接
続点aの正電圧になっている。このため、送信側ダイオ
ード11 と受信側ダイオード12 は、ともに逆バイアス
電圧が印加されるようになり、深いオフ状態になる。
【0034】次に、時間t0になると、送信スロット期
間に先立つ送信スロット先行期間になるので、位相同期
ループ8が動作を開始するが、その他の構成要素の動作
状態及び信号状態には変化がない。そして、このような
状態は、時間t1になるまで持続する。
間に先立つ送信スロット先行期間になるので、位相同期
ループ8が動作を開始するが、その他の構成要素の動作
状態及び信号状態には変化がない。そして、このような
状態は、時間t1になるまで持続する。
【0035】次いで、時間t1になると、送信スロット
期間になり、送信制御信号入力端子16に送信制御信号
Txが供給される。動作モード切替回路3は送信制御信
号Txの供給によって動作モードに設定され、それによ
り送信増幅器2は非動作状態から動作状態に変わる。こ
のとき、送受切替回路1においては、送信制御信号Tx
が供給されるようになったので、送信側ダイオード11
のアノード側は送信制御信号Txにほぼ等しい正電圧が
印加され、また、制御トランジスタ13 は、送信制御信
号Txの供給によってオン状態になり、共通接続点aの
電圧はバイアス電圧供給端子111の正電圧よりもかなり
小さい電圧、すなわち、接地電圧に近似した電圧にな
る。このため、送信側ダイオード11 は、アノード側が
正電圧、カソード側が接地電圧になって順バイアス電圧
が印加され、オン状態になる。この時点に送信信号入力
端子14に供給された送信信号は、送信側周波数変換器
4で周波数変換されて所要の送信周波数に変換され、送
信増幅器2で所要レベルまで増幅された後、オン状態に
ある送信側ダイオード11 を通して共用アンテナ13に
供給され、共用アンテナ13から電波として送信され
る。なお、この時点においては、受信側ダイオード12
は、アノード側及びカソード側が接地電圧で、ゼロバイ
アス電圧が印加されているので、オフ状態にある。そし
て、この状態は時間t2になるまで持続する。
期間になり、送信制御信号入力端子16に送信制御信号
Txが供給される。動作モード切替回路3は送信制御信
号Txの供給によって動作モードに設定され、それによ
り送信増幅器2は非動作状態から動作状態に変わる。こ
のとき、送受切替回路1においては、送信制御信号Tx
が供給されるようになったので、送信側ダイオード11
のアノード側は送信制御信号Txにほぼ等しい正電圧が
印加され、また、制御トランジスタ13 は、送信制御信
号Txの供給によってオン状態になり、共通接続点aの
電圧はバイアス電圧供給端子111の正電圧よりもかなり
小さい電圧、すなわち、接地電圧に近似した電圧にな
る。このため、送信側ダイオード11 は、アノード側が
正電圧、カソード側が接地電圧になって順バイアス電圧
が印加され、オン状態になる。この時点に送信信号入力
端子14に供給された送信信号は、送信側周波数変換器
4で周波数変換されて所要の送信周波数に変換され、送
信増幅器2で所要レベルまで増幅された後、オン状態に
ある送信側ダイオード11 を通して共用アンテナ13に
供給され、共用アンテナ13から電波として送信され
る。なお、この時点においては、受信側ダイオード12
は、アノード側及びカソード側が接地電圧で、ゼロバイ
アス電圧が印加されているので、オフ状態にある。そし
て、この状態は時間t2になるまで持続する。
【0036】続いて、時間t2になると、送信スロット
期間が終了し、送信制御信号Txの供給が停止される。
動作モード切替回路3は送信制御信号Txの供給が停止
したことにより非動作モードに設定され、それにより送
信増幅器2も非動作状態に変化し、位相同期ループ8も
非動作状態に変わる。このとき、送受切替回路1は、送
信制御信号Txの供給が停止したので、時間t0以前の
状態に戻り、送信側ダイオード11 及び受信側ダイオー
ド12 にそれぞれ逆バイアス電圧が印加され、送信側ダ
イオード11 及び受信側ダイオード12 は、深いオフ状
態になる。そして、この状態は時間t3になるまで持続
する。
期間が終了し、送信制御信号Txの供給が停止される。
動作モード切替回路3は送信制御信号Txの供給が停止
したことにより非動作モードに設定され、それにより送
信増幅器2も非動作状態に変化し、位相同期ループ8も
非動作状態に変わる。このとき、送受切替回路1は、送
信制御信号Txの供給が停止したので、時間t0以前の
状態に戻り、送信側ダイオード11 及び受信側ダイオー
ド12 にそれぞれ逆バイアス電圧が印加され、送信側ダ
イオード11 及び受信側ダイオード12 は、深いオフ状
態になる。そして、この状態は時間t3になるまで持続
する。
【0037】次に、時間t3になると、受信スロット期
間に先立つ受信スロット先行期間になるので、再び位相
同期ループ8が動作を開始するが、その他の構成要素の
動作状態及び信号状態には何等変化がない。そして、こ
の状態は、時間t4になるまで持続する。
間に先立つ受信スロット先行期間になるので、再び位相
同期ループ8が動作を開始するが、その他の構成要素の
動作状態及び信号状態には何等変化がない。そして、こ
の状態は、時間t4になるまで持続する。
【0038】次いで、時間t4になると、受信スロット
期間になり、受信制御信号入力端子17に受信制御信号
Rxが供給される。このとき、送受切替回路1において
は、受信制御信号Rxが供給されたことにより、受信側
ダイオード12 のアノード側は受信制御信号Rxにほぼ
等しい正電圧が印加され、また、制御トランジスタ13
は、受信制御信号Rxの供給によってオン状態になり、
共通接続点aの電圧はバイアス電圧供給端子111の正電
圧よりもかなり小さい電圧、すなわち、接地電圧に近似
した電圧になる。このため、受信側ダイオード12 は、
アノード側が正電圧、カソード側が接地電圧になって順
バイアス電圧が印加され、オン状態になる。この時点に
共用アンテナ13において受信された受信信号は、オン
状態にある受信側ダイオード12 を通して受信増幅器9
に供給され、受信増幅器9で所要レベルまで増幅された
後、受信側周波数変換器10で所要の周波数に変換さ
れ、受信信号出力端子15から利用回路(図示なし)に
供給される。そして、この状態は、時間t5になるまで
持続する。
期間になり、受信制御信号入力端子17に受信制御信号
Rxが供給される。このとき、送受切替回路1において
は、受信制御信号Rxが供給されたことにより、受信側
ダイオード12 のアノード側は受信制御信号Rxにほぼ
等しい正電圧が印加され、また、制御トランジスタ13
は、受信制御信号Rxの供給によってオン状態になり、
共通接続点aの電圧はバイアス電圧供給端子111の正電
圧よりもかなり小さい電圧、すなわち、接地電圧に近似
した電圧になる。このため、受信側ダイオード12 は、
アノード側が正電圧、カソード側が接地電圧になって順
バイアス電圧が印加され、オン状態になる。この時点に
共用アンテナ13において受信された受信信号は、オン
状態にある受信側ダイオード12 を通して受信増幅器9
に供給され、受信増幅器9で所要レベルまで増幅された
後、受信側周波数変換器10で所要の周波数に変換さ
れ、受信信号出力端子15から利用回路(図示なし)に
供給される。そして、この状態は、時間t5になるまで
持続する。
【0039】続いて、時間t5になると、受信スロット
期間が終了し、受信制御信号Rxの供給が停止される。
このとき、送受切替回路1は、受信制御信号Rxの供給
が停止したので、時間t0以前の状態に戻り、送信側ダ
イオード11 及び受信側ダイオード12 にそれぞれ逆バ
イアス電圧が印加され、送信側ダイオード11 及び受信
側ダイオード12 は、深いオフ状態になる。その後は、
時間t0乃至時間t5における前述の動作が繰り返し実
行される。
期間が終了し、受信制御信号Rxの供給が停止される。
このとき、送受切替回路1は、受信制御信号Rxの供給
が停止したので、時間t0以前の状態に戻り、送信側ダ
イオード11 及び受信側ダイオード12 にそれぞれ逆バ
イアス電圧が印加され、送信側ダイオード11 及び受信
側ダイオード12 は、深いオフ状態になる。その後は、
時間t0乃至時間t5における前述の動作が繰り返し実
行される。
【0040】このように、本発明の第1の実施の形態に
よれば、送信スロット期間に先立つ送信スロット先行期
間に、送受切替回路1の送信側ダイオード11 に逆バイ
アス電圧を印加し、送信側ダイオード11 を深いオフ状
態にしているので、送信スロット先行期間に位相同期ル
ープ8の動作が開始され、位相同期ループ8から出力さ
れた局部発信信号が漏洩によって送信側ダイオード11
に供給されたとしても、送信側ダイオード11 の深いオ
フ状態によって大部分が阻止され、送信側ダイオード1
1 を通して共用アンテナ側に伝送されることはない。
よれば、送信スロット期間に先立つ送信スロット先行期
間に、送受切替回路1の送信側ダイオード11 に逆バイ
アス電圧を印加し、送信側ダイオード11 を深いオフ状
態にしているので、送信スロット先行期間に位相同期ル
ープ8の動作が開始され、位相同期ループ8から出力さ
れた局部発信信号が漏洩によって送信側ダイオード11
に供給されたとしても、送信側ダイオード11 の深いオ
フ状態によって大部分が阻止され、送信側ダイオード1
1 を通して共用アンテナ側に伝送されることはない。
【0041】続く、図3は、本発明による送受切替回路
の第2の実施の形態の構成を示す回路図である。
の第2の実施の形態の構成を示す回路図である。
【0042】図3に図示された第2の実施の形態の送受
切替回路1と図1に図示された第1の実施の形態の送受
切替回路1とを比べると、第2の実施の形態の送受切替
回路1は、制御トランジスタ13 に並列に新たに第5抵
抗112を接続している点において、第1の実施の形態の
送受切替回路1と異なっているが、その他に、第2の実
施の形態の送受切替回路1と第1の実施の形態の送受切
替回路1との間に構成上の違いはない。このため、第2
の実施の形態の送受切替回路1の構成については、これ
以上の説明を省略する。
切替回路1と図1に図示された第1の実施の形態の送受
切替回路1とを比べると、第2の実施の形態の送受切替
回路1は、制御トランジスタ13 に並列に新たに第5抵
抗112を接続している点において、第1の実施の形態の
送受切替回路1と異なっているが、その他に、第2の実
施の形態の送受切替回路1と第1の実施の形態の送受切
替回路1との間に構成上の違いはない。このため、第2
の実施の形態の送受切替回路1の構成については、これ
以上の説明を省略する。
【0043】なお、図3において図1に示された構成要
素と同じ構成要素については同じ符号を付けている。
素と同じ構成要素については同じ符号を付けている。
【0044】また、第2の実施の形態の送受切替回路1
の動作は、制御トランジスタ13 がオフ状態のとき、第
1抵抗16 、第2抵抗17 、第5抵抗112の各抵抗値を
適宜選択することによって共通接続点aの電圧をバイア
ス電圧供給端子111に供給されるバイアス電圧よりも低
い正電圧になるように選ぶことができる点において第1
の実施の形態の送受切替回路1の動作とやや異なるが、
その他の動作については、第2の実施の形態の送受切替
回路1と第1の実施の形態の送受切替回路1との間に実
質的な違いはなく、さらに、第2の実施の形態の送受切
替回路1で得られる作用効果については、第1の実施の
形態の送受切替回路1で得られる作用効果と殆んど同じ
である。このため、第2の実施の形態の送受切替回路1
の動作及び作用効果についても、これ以上の説明を省略
する。
の動作は、制御トランジスタ13 がオフ状態のとき、第
1抵抗16 、第2抵抗17 、第5抵抗112の各抵抗値を
適宜選択することによって共通接続点aの電圧をバイア
ス電圧供給端子111に供給されるバイアス電圧よりも低
い正電圧になるように選ぶことができる点において第1
の実施の形態の送受切替回路1の動作とやや異なるが、
その他の動作については、第2の実施の形態の送受切替
回路1と第1の実施の形態の送受切替回路1との間に実
質的な違いはなく、さらに、第2の実施の形態の送受切
替回路1で得られる作用効果については、第1の実施の
形態の送受切替回路1で得られる作用効果と殆んど同じ
である。このため、第2の実施の形態の送受切替回路1
の動作及び作用効果についても、これ以上の説明を省略
する。
【0045】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、送信ス
ロット期間に先立つ送信スロット先行期間に、送受切替
回路の送信側ダイオードにゼロバイアス電圧よりも負の
逆バイアス電圧を印加し、送信側ダイオードをゼロバイ
アス電圧時のオフ状態よりも深いオフ状態になるように
設定しているので、送信スロット先行期間に位相同期ル
ープの動作が開始し、位相同期ループから出力された局
部発信信号が漏洩によって送信側ダイオードに供給され
たとしても、送信側ダイオードの深いオフ状態によって
大部分が阻止され、送信側ダイオードを通して共用アン
テナ側に伝送されることがなくなるという効果があり、
それによって、送信スロット先行期間に、共用アンテナ
から妨害電波が送信されることはなく、周辺の機器に影
響を及ぼすことはないというという効果がある。
ロット期間に先立つ送信スロット先行期間に、送受切替
回路の送信側ダイオードにゼロバイアス電圧よりも負の
逆バイアス電圧を印加し、送信側ダイオードをゼロバイ
アス電圧時のオフ状態よりも深いオフ状態になるように
設定しているので、送信スロット先行期間に位相同期ル
ープの動作が開始し、位相同期ループから出力された局
部発信信号が漏洩によって送信側ダイオードに供給され
たとしても、送信側ダイオードの深いオフ状態によって
大部分が阻止され、送信側ダイオードを通して共用アン
テナ側に伝送されることがなくなるという効果があり、
それによって、送信スロット先行期間に、共用アンテナ
から妨害電波が送信されることはなく、周辺の機器に影
響を及ぼすことはないというという効果がある。
【図1】本発明による送受切替回路の実施の形態の1つ
の構成を示す回路図である。
の構成を示す回路図である。
【図2】図1に図示された送受信回路部における各部の
状態及び信号供給状態等の一例を示す説明図である。
状態及び信号供給状態等の一例を示す説明図である。
【図3】本発明による送受切替回路の実施の形態の他の
構成を示す回路図である。
構成を示す回路図である。
【図4】既知の送受切替回路の構成の一例を示す回路図
であっ
であっ
【図5】図4に図示された送受信回路部における各部の
状態及び信号供給状態等の一例を示す説明図である。
状態及び信号供給状態等の一例を示す説明図である。
1 送受切替回路 11 送信側ダイオード 12 受信側ダイオード 13 制御トランジスタ 14 結合コンデンサ 15 インダクタ 16 第1抵抗 17 第2抵抗 18 第3抵抗 19 第4抵抗 110 側路コンデンサ 111 バイアス電圧供給端子 112 第5抵抗 2 送信増幅器2 3 動作モード切替回路 4 送信側周波数変換器 5 送信制御信号平滑回路 51 、111 インダクタ 52 、112 抵抗 53 、113 側路コンデンサ 6 送信側バッファ回路 7 周波数逓倍器 8 位相同期ループ(PLL) 9 受信増幅器 10 受信側周波数変換器 11 受信制御信号平滑回路 12 受信側バッファ回路 13 送受共用アンテナ 14 送信信号入力端子 15 受信信号出力端子 16 送信制御信号入力端子 17 受信制御信号入力端子
Claims (5)
- 【請求項1】 信号送信ユニットと共用アンテナとの間
に直列接続された送信側ダイオード、及び、前記共用ア
ンテナと信号受信ユニットとの間に直列接続された受信
側ダイオードを含み、前記送信側ダイオードは、送信ス
ロット期間に先立つ位相同期ループの動作が開始される
送信スロット先行期間に逆バイアス電圧が印加されて深
いオフ状態になり、かつ、前記送信スロット期間に順バ
イアス電圧が印加されてオン状態になることを特徴とす
る送受切替回路。 - 【請求項2】 前記送信側ダイオードは、一端に送信制
御信号で駆動される制御トランジスタを含む分圧回路が
接続され、前記分圧回路は、前記送信制御信号の非印加
時に前記送信側ダイオードに逆バイアス電圧を印加し、
前記送信制御信号の印加時に前記送信側ダイオードに順
バイアス電圧を印加することを特徴とする請求項1に記
載の送受切替回路。 - 【請求項3】 前記分圧回路は、少なくとも前記制御ト
ランジスタと抵抗分圧器との直列接続からなり、前記抵
抗分圧器の分圧点が前記送信側ダイオードの一端に接続
されていることを特徴とする請求項2に記載の送受切替
回路。 - 【請求項4】 前記受信側ダイオードは、一端に受信制
御信号で駆動される制御トランジスタを含む分圧回路が
接続され、前記分圧回路は、前記受信制御信号の印加時
に受信側ダイオードに順バイアス電圧を印加することを
特徴とする請求項1に記載の送受切替回路。 - 【請求項5】 前記送信側ダイオードに接続された前記
分圧回路と前記受信側ダイオードに接続された前記分圧
回路とは共用のものであって、前記制御トランジスタは
前記送信制御信号及び前記受信制御信号で駆動されるこ
とを特徴とする請求項2乃至4に記載の送受切替回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7203465B2 (en) | 2002-10-11 | 2007-04-10 | Oki Electric Industry Co., Ltd. | Receiver/transmitter circuit |
EP1619803B1 (de) * | 2004-07-23 | 2008-11-05 | Siemens Aktiengesellschaft | Vorrichtung und Verfahren zur Vermeidung von Störsignalen beim Einschalten |
CN107086359A (zh) * | 2016-12-29 | 2017-08-22 | 昆山睿翔讯通通信技术有限公司 | 用于全金属背盖手机的天线本体及其射频电路 |
CN118232953A (zh) * | 2024-05-22 | 2024-06-21 | 天津昊海海峰科技有限公司 | 基于pin二极管的短波收发信机共用天线收发转换器 |
-
1999
- 1999-03-30 JP JP11089961A patent/JP2000286744A/ja not_active Withdrawn
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN118232953A (zh) * | 2024-05-22 | 2024-06-21 | 天津昊海海峰科技有限公司 | 基于pin二极管的短波收发信机共用天线收发转换器 |
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