JP2000286490A - レーザ装置 - Google Patents
レーザ装置Info
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- JP2000286490A JP2000286490A JP8851599A JP8851599A JP2000286490A JP 2000286490 A JP2000286490 A JP 2000286490A JP 8851599 A JP8851599 A JP 8851599A JP 8851599 A JP8851599 A JP 8851599A JP 2000286490 A JP2000286490 A JP 2000286490A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 半導体固体レーザを用いて構成した発振器、
1式の光分配伝送系37、及び複数の増幅器を同一の架
台上に配置して励起レーザ装置を構成すると共に、励起
レーザ装置を構成する架台を縦方向に段積み状に配置す
ることでコンパクト化され、高出力かつ高指向性のレー
ザ装置を得る。 【解決手段】 レーザ光32を発生する発振器31、レ
ーザ光32を複数のレーザビーム38,39に分割する
光分割手段37、及びレーザビーム38.39を増幅し
て光ファイバー7に入射する複数の増幅器40を含む励
起レーザ装置と、レーザ光を発する発振器9、及びこの
レーザ光を順次通過させると共に、光ファイバー7から
のレーザビーム照射に基づくエネルギーを発振器9より
発せられ通過するレーザ光に吸収させて光増幅を起こし
色素レーザ光を発生する複数段の増幅器10〜13を含
むレーザ多段増幅装置8とから成る。
1式の光分配伝送系37、及び複数の増幅器を同一の架
台上に配置して励起レーザ装置を構成すると共に、励起
レーザ装置を構成する架台を縦方向に段積み状に配置す
ることでコンパクト化され、高出力かつ高指向性のレー
ザ装置を得る。 【解決手段】 レーザ光32を発生する発振器31、レ
ーザ光32を複数のレーザビーム38,39に分割する
光分割手段37、及びレーザビーム38.39を増幅し
て光ファイバー7に入射する複数の増幅器40を含む励
起レーザ装置と、レーザ光を発する発振器9、及びこの
レーザ光を順次通過させると共に、光ファイバー7から
のレーザビーム照射に基づくエネルギーを発振器9より
発せられ通過するレーザ光に吸収させて光増幅を起こし
色素レーザ光を発生する複数段の増幅器10〜13を含
むレーザ多段増幅装置8とから成る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、光増幅
を利用して高出力かつ高指向性なレーザ光を得るレーザ
装置に関するもので、詳しくは、色素レーザ多段増幅装
置に励起光を供給する励起レーザ装置の構成および配置
に関するものである。
を利用して高出力かつ高指向性なレーザ光を得るレーザ
装置に関するもので、詳しくは、色素レーザ多段増幅装
置に励起光を供給する励起レーザ装置の構成および配置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】発振器と複数個の増幅器により構成され
る色素レーザ多段増幅装置は、発振器より出射された指
向性の良いレーザ光を光増幅により高出力のレーザ光に
できるため、穴あけ、溶接、切断等の加工に用いること
ができる。特に、パルス発振を行う銅蒸気レーザを励起
光源とした色素レーザ多段増幅装置は、kW級の高出
力、且つ、高指向性のレーザ光を得ることができる。そ
のためレーザ同位体分離等の光化学反応に適用されてい
る。
る色素レーザ多段増幅装置は、発振器より出射された指
向性の良いレーザ光を光増幅により高出力のレーザ光に
できるため、穴あけ、溶接、切断等の加工に用いること
ができる。特に、パルス発振を行う銅蒸気レーザを励起
光源とした色素レーザ多段増幅装置は、kW級の高出
力、且つ、高指向性のレーザ光を得ることができる。そ
のためレーザ同位体分離等の光化学反応に適用されてい
る。
【0003】図59は、例えば特開平8ー97493号
公報に記載された従来の色素レーザ多段増幅システムの
構成を簡略化して示す図である。図においては、1はパ
ルス発振を行う銅蒸気レーザ装置からなる励起レーザ装
置であり、最大90mm程度の大口径ビームを発生す
る。
公報に記載された従来の色素レーザ多段増幅システムの
構成を簡略化して示す図である。図においては、1はパ
ルス発振を行う銅蒸気レーザ装置からなる励起レーザ装
置であり、最大90mm程度の大口径ビームを発生す
る。
【0004】図において、2は励起レーザ装置1から出
射されたレーザ光、3はレーザ光2を複数のレーザビー
ムに分割かつ集光するレンズアレイ等により構成された
光分割器、4は分割かつ集光されたレーザビーム、5は
レーザビーム4を光ファイバー入射部に入射させる光結
合装置、6はレーザビーム4を入射する光ファイバー入
射部、7は光ファイバー入射部6に入射したレーザビー
ム4を色素レーザ多段増幅装置8まで伝送する複数の光
ファイバーである。色素レーザ多段増幅装置8は、指向
性の良いレーザ光を発生する発振器9、発振器9から出
射されるレーザ光を光増幅する4個の増幅器10〜13
より構成される。
射されたレーザ光、3はレーザ光2を複数のレーザビー
ムに分割かつ集光するレンズアレイ等により構成された
光分割器、4は分割かつ集光されたレーザビーム、5は
レーザビーム4を光ファイバー入射部に入射させる光結
合装置、6はレーザビーム4を入射する光ファイバー入
射部、7は光ファイバー入射部6に入射したレーザビー
ム4を色素レーザ多段増幅装置8まで伝送する複数の光
ファイバーである。色素レーザ多段増幅装置8は、指向
性の良いレーザ光を発生する発振器9、発振器9から出
射されるレーザ光を光増幅する4個の増幅器10〜13
より構成される。
【0005】これら増幅器10〜13として、10は第
1段目の増幅器、11は第2段目の増幅器、12は第3
段目の増幅器、13は第4段目の増幅器である。14は
光ファイバー7から出射されるレーザビーム、15はレ
ーザビーム15を発振器9ないしは増幅器10〜13に
照射する1枚ないしは複数の光学部品で構成された転写
光学系、16は光増幅された色素レーザ光である。
1段目の増幅器、11は第2段目の増幅器、12は第3
段目の増幅器、13は第4段目の増幅器である。14は
光ファイバー7から出射されるレーザビーム、15はレ
ーザビーム15を発振器9ないしは増幅器10〜13に
照射する1枚ないしは複数の光学部品で構成された転写
光学系、16は光増幅された色素レーザ光である。
【0006】図60は、例えば、励起レーザ装置1とし
て用いる縦方向励起方式の銅蒸気レーザ装置の構成図で
あり、発振器17にて発生した高指向性レーザ光を増幅
器19にて光増幅する場合を示す。この励起レーザ装置
1は、発振器17、発振器17より出射された高指向性
レーザ光18を増幅する増幅器19、管内にレーザ媒質
21を充填した放電管20、放電管20内を真空ないし
は所定のガス圧力に保つための石英等からなる窓ガラス
22aと22b、放電管20の長さ方向(縦方向)に沿
って放電を発生するための電極23aと23b、急峻な
数100nsecのパルスを発生し、そのパルスを発振
器17と増幅器19に印加する励起回路24、励起回路
24に電力を供給するパルス電源25、発振器17と増
幅器19にレーザ発振の開始時刻を指示するための電気
信号26aと26bを発生する制御装置27、放電管2
0内に配管29によりネオンガスを供給するガス供給・
真空排気装置28より構成されている。尚、増幅器19
は内部を説明するためにその断面を示している。
て用いる縦方向励起方式の銅蒸気レーザ装置の構成図で
あり、発振器17にて発生した高指向性レーザ光を増幅
器19にて光増幅する場合を示す。この励起レーザ装置
1は、発振器17、発振器17より出射された高指向性
レーザ光18を増幅する増幅器19、管内にレーザ媒質
21を充填した放電管20、放電管20内を真空ないし
は所定のガス圧力に保つための石英等からなる窓ガラス
22aと22b、放電管20の長さ方向(縦方向)に沿
って放電を発生するための電極23aと23b、急峻な
数100nsecのパルスを発生し、そのパルスを発振
器17と増幅器19に印加する励起回路24、励起回路
24に電力を供給するパルス電源25、発振器17と増
幅器19にレーザ発振の開始時刻を指示するための電気
信号26aと26bを発生する制御装置27、放電管2
0内に配管29によりネオンガスを供給するガス供給・
真空排気装置28より構成されている。尚、増幅器19
は内部を説明するためにその断面を示している。
【0007】図61は、光結合装置5に用いた分割器3
の一例としての矩形状のレンズアレイの構成図であり、
矩形の集光レンズをX方向に5個、Y方向に5個並べて
構成した場合である。30はレンズアレイを構成するエ
レメントであり、エレメント30の1辺の長さは20m
m程度、1つのエレメント30を通過したレーザ光2が
一方の光ファイバー7に入射される。
の一例としての矩形状のレンズアレイの構成図であり、
矩形の集光レンズをX方向に5個、Y方向に5個並べて
構成した場合である。30はレンズアレイを構成するエ
レメントであり、エレメント30の1辺の長さは20m
m程度、1つのエレメント30を通過したレーザ光2が
一方の光ファイバー7に入射される。
【0008】次に従来装置の動作について説明する。図
59にて、励起レーザ装置1から出射されたレーザ光2
を光分割器3により複数のレーザビーム4に分割、且
つ、集光する。このレーザビーム4を光結合装置5によ
り光ファイバー入射部6から複数の光ファイバー7に入
射する。光ファイバー7から出射されたレーザビーム1
5を転写光学系14により縮小し、色素レーザ多段増幅
装置8における増幅器10〜13の色素溶液が流れてい
る領域に照射する。
59にて、励起レーザ装置1から出射されたレーザ光2
を光分割器3により複数のレーザビーム4に分割、且
つ、集光する。このレーザビーム4を光結合装置5によ
り光ファイバー入射部6から複数の光ファイバー7に入
射する。光ファイバー7から出射されたレーザビーム1
5を転写光学系14により縮小し、色素レーザ多段増幅
装置8における増幅器10〜13の色素溶液が流れてい
る領域に照射する。
【0009】このレーザビーム15は色素溶液中の色素
分子にエネルギーを与えて色素分子を励起する。この
際、発振器9で発生した高指向性なレーザ光を順次増幅
器10〜13に通過させると、色素分子のエネルギーを
吸収しながら光増幅を起こし、パルス発振を行う高指向
性な色素レーザ光16を発生することができる。
分子にエネルギーを与えて色素分子を励起する。この
際、発振器9で発生した高指向性なレーザ光を順次増幅
器10〜13に通過させると、色素分子のエネルギーを
吸収しながら光増幅を起こし、パルス発振を行う高指向
性な色素レーザ光16を発生することができる。
【0010】なお、レーザ出力が数100W〜kW級の
色素レーザ多段増幅装置において、最大のレーザ出力を
得るためには、1段目から4段目の増幅器10〜13に
入射するレーザビーム15の強度を所定の割合に設定す
る必要がある。
色素レーザ多段増幅装置において、最大のレーザ出力を
得るためには、1段目から4段目の増幅器10〜13に
入射するレーザビーム15の強度を所定の割合に設定す
る必要がある。
【0011】また、パルス的に発振しているレーザビー
ム15を効率よく光増幅するために、各増幅器10〜1
3へ照射するレーザビーム15のパルス波形(パルス
幅)をほぼ等しく、かつ、色素レーザ光16が増幅器1
0〜13を通過する同じ時刻にレーザビーム15をその
増幅器10〜13に入射する必要がある。通常は、光フ
ァイバー7の長さを調整することにより、各増幅器10
〜13のレーザビーム15のパルス幅およびレーザビー
ム15と色素レーザ光16のパルスタイミングを合わせ
ている。
ム15を効率よく光増幅するために、各増幅器10〜1
3へ照射するレーザビーム15のパルス波形(パルス
幅)をほぼ等しく、かつ、色素レーザ光16が増幅器1
0〜13を通過する同じ時刻にレーザビーム15をその
増幅器10〜13に入射する必要がある。通常は、光フ
ァイバー7の長さを調整することにより、各増幅器10
〜13のレーザビーム15のパルス幅およびレーザビー
ム15と色素レーザ光16のパルスタイミングを合わせ
ている。
【0012】また、図60において、レーザ媒質21は
ネオンガスと銅蒸気原子からなる。放電管20内に所定
の銅蒸気原子の密度を得るために、2つの電極23aと
23b間にネオンガスを用いた放電を発生し、その放電
の熱を利用して、放電管20の内部に封入した銅粒の温
度を約1450℃までに上げる。また、レーザ媒質21
にネオンガスを用いるので、ガス供給・真空排気装置2
8により、放電管20内をガス配管29を介して真空状
態まで排気した後に、所定の圧力のネオンガスを封入す
る。
ネオンガスと銅蒸気原子からなる。放電管20内に所定
の銅蒸気原子の密度を得るために、2つの電極23aと
23b間にネオンガスを用いた放電を発生し、その放電
の熱を利用して、放電管20の内部に封入した銅粒の温
度を約1450℃までに上げる。また、レーザ媒質21
にネオンガスを用いるので、ガス供給・真空排気装置2
8により、放電管20内をガス配管29を介して真空状
態まで排気した後に、所定の圧力のネオンガスを封入す
る。
【0013】発振器17から出射された高指向性レーザ
光18は、増幅器19の窓22aを通して入射される。
この際、高指向性レーザ光18が増幅器19内を通過す
る際に、放電管20内に急峻な放電が発生するように、
制御装置27からレーザ発振の開始時刻を指示するため
の電気信号26aと26bが出力される。
光18は、増幅器19の窓22aを通して入射される。
この際、高指向性レーザ光18が増幅器19内を通過す
る際に、放電管20内に急峻な放電が発生するように、
制御装置27からレーザ発振の開始時刻を指示するため
の電気信号26aと26bが出力される。
【0014】つまり、電気信号26bに従い、パルス電
源25にて蓄積された電力が励起回路24を介して、2
つの電極23aと23b間にパルス的に供給される。こ
の放電にて電子が発生されるが、この電子とレーザ媒質
21中の銅蒸気原子が衝突することにより、銅蒸気原子
が励起される。このため、レーザ光18は励起された銅
蒸気原子のエネルギーを吸収しながら光増幅を起こし、
その結果、窓22bから高指向性レーザ光2が出射され
る。
源25にて蓄積された電力が励起回路24を介して、2
つの電極23aと23b間にパルス的に供給される。こ
の放電にて電子が発生されるが、この電子とレーザ媒質
21中の銅蒸気原子が衝突することにより、銅蒸気原子
が励起される。このため、レーザ光18は励起された銅
蒸気原子のエネルギーを吸収しながら光増幅を起こし、
その結果、窓22bから高指向性レーザ光2が出射され
る。
【0015】図61にて、光結合装置5に入射された高
指向性レーザ光2を光分割器3により2次元的に分割す
る(図ではX方向に5個、Y方向に5個分割した場合を
示す)。光分割器3の各エレメント30を通過したレー
ザビーム4を集光して、光ファイバー入射部6に配置し
た光ファイバー7に入射する。
指向性レーザ光2を光分割器3により2次元的に分割す
る(図ではX方向に5個、Y方向に5個分割した場合を
示す)。光分割器3の各エレメント30を通過したレー
ザビーム4を集光して、光ファイバー入射部6に配置し
た光ファイバー7に入射する。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】以上のような従来のレ
ーザ装置においては、励起レーザ装置として銅蒸気レー
ザ装置を用いた場合、レーザ媒質の単位長当たりのレー
ザ出力は約150W/mであり、500W級の放電管の
長さは放電管の電極と窓の長さ含めて、約4mとなる。
また、レーザ媒質を急峻な電力を供給するための励起回
路とパルス電源を放電管の近くに配置する必要があるの
で、励起レーザ装置の横幅は1m(パルス電源部:0.
5m、放電管部:0.5m)となる。
ーザ装置においては、励起レーザ装置として銅蒸気レー
ザ装置を用いた場合、レーザ媒質の単位長当たりのレー
ザ出力は約150W/mであり、500W級の放電管の
長さは放電管の電極と窓の長さ含めて、約4mとなる。
また、レーザ媒質を急峻な電力を供給するための励起回
路とパルス電源を放電管の近くに配置する必要があるの
で、励起レーザ装置の横幅は1m(パルス電源部:0.
5m、放電管部:0.5m)となる。
【0017】更に、ガス供給・真空排気装置および制御
装置を放電管の下側に配置するので、励起レーザ装置の
縦幅は1mとなる。よって、励起レーザ装置の寸法は、
縦幅1m、横幅1m、長さ4mとなり、複数の励起レー
ザ装置を配置する場合、保守の点から各励起レーザ装置
を縦方向に積み重ねることが難しく、このため、励起レ
ーザ装置の占有面積が広くなり、励起レーザ装置を据え
付ける建物の建設コストが高くなるといった問題があっ
た。
装置を放電管の下側に配置するので、励起レーザ装置の
縦幅は1mとなる。よって、励起レーザ装置の寸法は、
縦幅1m、横幅1m、長さ4mとなり、複数の励起レー
ザ装置を配置する場合、保守の点から各励起レーザ装置
を縦方向に積み重ねることが難しく、このため、励起レ
ーザ装置の占有面積が広くなり、励起レーザ装置を据え
付ける建物の建設コストが高くなるといった問題があっ
た。
【0018】この発明は、上記のような問題点を解消す
るためになされたもので、発振器に半導体固体レーザを
用いて構成した複数の励起レーザ装置を縦方向に段積み
状に配置し、かつ、個々の励起レーザ装置は筺体内にお
いて1個の発振器、1式の光分配伝送系37、複数の増
幅器を同一の架台上に配置し、発振器から出射されたレ
ーザ光を1式の光分配伝送系37を介して複数の増幅器
へ入射することにより、コンパクトにて、高出力かつ高
指向性のレーザ装置を得ることを目的とする。
るためになされたもので、発振器に半導体固体レーザを
用いて構成した複数の励起レーザ装置を縦方向に段積み
状に配置し、かつ、個々の励起レーザ装置は筺体内にお
いて1個の発振器、1式の光分配伝送系37、複数の増
幅器を同一の架台上に配置し、発振器から出射されたレ
ーザ光を1式の光分配伝送系37を介して複数の増幅器
へ入射することにより、コンパクトにて、高出力かつ高
指向性のレーザ装置を得ることを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係るレ
ーザ装置は、レーザ光を発生する固体レーザ装置、この
発生したレーザ光を複数のレーザビームに分割する光分
割手段、及びこの分割された各レーザビームをそれぞれ
増幅して光ファイバーに入射する複数の増幅器よりなる
励起レーザ装置と、レーザ光を発する発振器、及びこの
発生したレーザ光を順次通過させると共に、前記光ファ
イバーからのレーザビーム照射に基づくエネルギーを前
記発振器より発せられて通過するレーザ光に吸収させて
光増幅を起こし色素レーザ光を発生する複数段の増幅器
よりなるレーザ多段増幅装置とから構成されるものであ
る。
ーザ装置は、レーザ光を発生する固体レーザ装置、この
発生したレーザ光を複数のレーザビームに分割する光分
割手段、及びこの分割された各レーザビームをそれぞれ
増幅して光ファイバーに入射する複数の増幅器よりなる
励起レーザ装置と、レーザ光を発する発振器、及びこの
発生したレーザ光を順次通過させると共に、前記光ファ
イバーからのレーザビーム照射に基づくエネルギーを前
記発振器より発せられて通過するレーザ光に吸収させて
光増幅を起こし色素レーザ光を発生する複数段の増幅器
よりなるレーザ多段増幅装置とから構成されるものであ
る。
【0020】請求項2の発明に係るレーザ装置は、励起
レーザ装置における固体レーザ装置と、光分割手段と複
数の増幅器を同一架台に配置すると共に、この架台を複
数段積みしてレーザ多段増幅装置の近傍に配置したもの
である。
レーザ装置における固体レーザ装置と、光分割手段と複
数の増幅器を同一架台に配置すると共に、この架台を複
数段積みしてレーザ多段増幅装置の近傍に配置したもの
である。
【0021】請求項3の発明春に係るレーザ装置は、励
起レーザ装置における固体レーザ装置と、光分割手段と
複数の増幅器を同一架台に配置すると共に、この架台を
複数段積みしてレーザ多段増幅装置に接触させて配置し
たものである。
起レーザ装置における固体レーザ装置と、光分割手段と
複数の増幅器を同一架台に配置すると共に、この架台を
複数段積みしてレーザ多段増幅装置に接触させて配置し
たものである。
【0022】請求項4の発明に係るレーザ装置は、励起
レーザ装置における固体レーザ装置と、光分割手段と複
数の増幅器を同一架台に配置すると共に、この架台を複
数段積みしてレーザ多段増幅装置の背面に配置したもの
である。
レーザ装置における固体レーザ装置と、光分割手段と複
数の増幅器を同一架台に配置すると共に、この架台を複
数段積みしてレーザ多段増幅装置の背面に配置したもの
である。
【0023】請求項5の発明に係るレーザ装置は、励起
レーザ装置とレーザ多段増幅装置とを積層して配置した
ものである。
レーザ装置とレーザ多段増幅装置とを積層して配置した
ものである。
【0024】請求項6の発明に係るレーザ装置の固体レ
ーザ装置は、レーザ媒質としてYAGを用いたものであ
る。
ーザ装置は、レーザ媒質としてYAGを用いたものであ
る。
【0025】請求項7の発明に係るレーザ装置の固体レ
ーザ装置は、励起光源に半導体レーザを用いたものであ
る。
ーザ装置は、励起光源に半導体レーザを用いたものであ
る。
【0026】請求項8の発明に係るレーザ装置の励起レ
ーザ装置内の増幅手段は、発生させたレーザ光の波長を
変換する波長変換素子を有したものである。
ーザ装置内の増幅手段は、発生させたレーザ光の波長を
変換する波長変換素子を有したものである。
【0027】請求項9の発明に係るレーザ装置のレーザ
多段増幅装置は、複数の増幅器を取り付ける支持部に、
励起レーザ装置より複数の光ファイバーの取り出すため
の1個ないしは複数の取り出し部を設けたものである。
多段増幅装置は、複数の増幅器を取り付ける支持部に、
励起レーザ装置より複数の光ファイバーの取り出すため
の1個ないしは複数の取り出し部を設けたものである。
【0028】請求項10の発明に係るレーザ装置の取り
出し部は、L1={1−(vf/vc)}×d/2およ
びL1+L4=d(L1はレーザ多段増幅装置内におけ
る取り出し部から第1の段目の増幅器までの光ファイバ
ー長、L4はレーザ多段増幅装置内における取り出し部
から最終段目の増幅器増幅器までの光ファイバー長、
d:第1の段目の増幅器と最終段目の増幅器(13)の
間の距離、vfは光ファイバー内にてレーザ光が伝わる
速度、vcは大気中をレーザ光が伝わる速度)の関係式
を満たす位置に設けたものである。
出し部は、L1={1−(vf/vc)}×d/2およ
びL1+L4=d(L1はレーザ多段増幅装置内におけ
る取り出し部から第1の段目の増幅器までの光ファイバ
ー長、L4はレーザ多段増幅装置内における取り出し部
から最終段目の増幅器増幅器までの光ファイバー長、
d:第1の段目の増幅器と最終段目の増幅器(13)の
間の距離、vfは光ファイバー内にてレーザ光が伝わる
速度、vcは大気中をレーザ光が伝わる速度)の関係式
を満たす位置に設けたものである。
【0029】請求項11の発明に係るレーザ装置のレー
ザ多段増幅装置は、第1段目の増幅器の上方に発振器を
配置し、光学系を通してレーザ光を前記第1段目の増幅
器に導くものである。
ザ多段増幅装置は、第1段目の増幅器の上方に発振器を
配置し、光学系を通してレーザ光を前記第1段目の増幅
器に導くものである。
【0030】請求項12の発明に係るレーザ装置のレー
ザ多段増幅装置は、支持部を介して第1段目の増幅器の
裏面に発振器を配置し、前記支持部に形成した貫通孔よ
り光学系を通してレーザ光を前記第1段目の増幅器に導
くものである。
ザ多段増幅装置は、支持部を介して第1段目の増幅器の
裏面に発振器を配置し、前記支持部に形成した貫通孔よ
り光学系を通してレーザ光を前記第1段目の増幅器に導
くものである。
【0031】請求項13の発明に係るレーザ装置は、励
起レーザ装置における光ファイバー入射部をレーザ多段
増幅装置における光ファイバーの取り出し部の近傍に、
かつ、取り出し部に対向して配置したものである。
起レーザ装置における光ファイバー入射部をレーザ多段
増幅装置における光ファイバーの取り出し部の近傍に、
かつ、取り出し部に対向して配置したものである。
【0032】請求項14の発明に係るレーザ装置は、励
起レーザ装置を構成する発振器と複数の増幅器を光分配
伝送系37に対して一列に配置したものである。
起レーザ装置を構成する発振器と複数の増幅器を光分配
伝送系37に対して一列に配置したものである。
【0033】請求項15の発明に係るレーザ装置は、記
励起レーザ装置を構成する発振器と複数の増幅器の間の
ビーム分割方式に関して、光分配伝送手段は前記発振器
より発せられた一方のレーザ光を各光学部品を通過する
毎に2本のレーザビームに分割して各増幅器に入射させ
るトーナメント方式としたものである。
励起レーザ装置を構成する発振器と複数の増幅器の間の
ビーム分割方式に関して、光分配伝送手段は前記発振器
より発せられた一方のレーザ光を各光学部品を通過する
毎に2本のレーザビームに分割して各増幅器に入射させ
るトーナメント方式としたものである。
【0034】請求項16の発明に係るレーザ装置は、発
振器から出射したレーザビームが前記光分配伝送系37
の光学部品を通過して各増幅器に入射する際に、各入射
したレーザビームが通過する光学部品の面数を等しくし
たものである。
振器から出射したレーザビームが前記光分配伝送系37
の光学部品を通過して各増幅器に入射する際に、各入射
したレーザビームが通過する光学部品の面数を等しくし
たものである。
【0035】請求項17の発明に係るレーザ装置は、励
起レーザ装置を増幅器を使用しない発振器型励起レーザ
装置に代えたものである。請求項18の発明に係るレー
ザ装置は、架台に防振装置を設けたものである。
起レーザ装置を増幅器を使用しない発振器型励起レーザ
装置に代えたものである。請求項18の発明に係るレー
ザ装置は、架台に防振装置を設けたものである。
【0036】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下この発明の実
施の形態1を図について説明する。図1は、本実施の形
態に係るレーザ装置の各励起レーザ装置を側面から見た
図である。各励起レーザ装置においては、1個の発振器
と1式の光分配伝送系37および4台の増幅器を筺体内
において1つの架台上に配置し、これら複数の励起レー
ザ装置を縦方向に段積み状に配置した(図では5段の場
合を示す)。尚、以下、各実施の形態の説明において架
台41を励起レーザ装置全体として説明することもあ
る。
施の形態1を図について説明する。図1は、本実施の形
態に係るレーザ装置の各励起レーザ装置を側面から見た
図である。各励起レーザ装置においては、1個の発振器
と1式の光分配伝送系37および4台の増幅器を筺体内
において1つの架台上に配置し、これら複数の励起レー
ザ装置を縦方向に段積み状に配置した(図では5段の場
合を示す)。尚、以下、各実施の形態の説明において架
台41を励起レーザ装置全体として説明することもあ
る。
【0037】励起レーザ装置は、レーザ光32を出射す
る発振器31、出射されたレーザ光32をレーザビーム
38,39に分割する光分配伝送系37、分割されたレ
ーザビーム38,39を入射する複数の増幅器(No1
〜No4)40より構成されている。42は電力線43
により発振器31と増幅器(No1〜No4)40に電
力を供給する電源である。
る発振器31、出射されたレーザ光32をレーザビーム
38,39に分割する光分配伝送系37、分割されたレ
ーザビーム38,39を入射する複数の増幅器(No1
〜No4)40より構成されている。42は電力線43
により発振器31と増幅器(No1〜No4)40に電
力を供給する電源である。
【0038】光分配伝送系37は、図2に詳細な配置を
示すように誘電体多層膜を光学ガラスの表面にコーティ
ングすることにより、光学ガラスの光学的透過率を所定
の値に設定したビームスプリッター33〜35、誘電体
多層膜ないしは金属を光学ガラスの表面にコーティング
することにより、光学ガラスの光学的反射率を100%
に設定した全反射ミラー36より構成される。
示すように誘電体多層膜を光学ガラスの表面にコーティ
ングすることにより、光学ガラスの光学的透過率を所定
の値に設定したビームスプリッター33〜35、誘電体
多層膜ないしは金属を光学ガラスの表面にコーティング
することにより、光学ガラスの光学的反射率を100%
に設定した全反射ミラー36より構成される。
【0039】また、図2は、図1に示した励起レーザ装
置および色素レーザ多段増幅装置8a〜8dを含む本実
施の形態におけるレーザ装置を上側から見た図である。
これは、例えば、1台の発振器31と1式の光分配伝送
系37および4台の増幅器(No1〜No4)40で構
成した励起レーザ装置において、光分配伝送系37の片
側に1個の発振器31を配置し、光分配伝送系37を挟
み発振器31に対向して複数の増幅器(No1〜No
4)40を配置した場合である。
置および色素レーザ多段増幅装置8a〜8dを含む本実
施の形態におけるレーザ装置を上側から見た図である。
これは、例えば、1台の発振器31と1式の光分配伝送
系37および4台の増幅器(No1〜No4)40で構
成した励起レーザ装置において、光分配伝送系37の片
側に1個の発振器31を配置し、光分配伝送系37を挟
み発振器31に対向して複数の増幅器(No1〜No
4)40を配置した場合である。
【0040】図3は、本実施の形態に用いる発振器31
の構成の一例を示す。例えば、励起光源として半導体レ
ーザ光を用いて、この半導体レーザ光をレーザ媒質の側
面から照射する半導体励起固体レーザ装置を示す。
の構成の一例を示す。例えば、励起光源として半導体レ
ーザ光を用いて、この半導体レーザ光をレーザ媒質の側
面から照射する半導体励起固体レーザ装置を示す。
【0041】44はYAG(構造式:Y3Al5O1
2)、リサフ(LiSrAiF6)、チタンサファイヤ
等の結晶を用いたレーザ媒質、45は例えば半導体レー
ザ等を用いた励起光源である。46と47は半導体レー
ザ光をレーザ媒質44内に閉じ込める共振器ミラーであ
り、46は発振波長に対して全反射するミラー、47は
発振波長に対して部分透過するミラーにて構成される。
2)、リサフ(LiSrAiF6)、チタンサファイヤ
等の結晶を用いたレーザ媒質、45は例えば半導体レー
ザ等を用いた励起光源である。46と47は半導体レー
ザ光をレーザ媒質44内に閉じ込める共振器ミラーであ
り、46は発振波長に対して全反射するミラー、47は
発振波長に対して部分透過するミラーにて構成される。
【0042】図4は、本実施の形態に用いた増幅器(N
o1〜No4)40Aの構成の一例を示す図である。ま
た、図5は、本実施の形態に用いた他の増幅器(No1
〜No4)40B内のビーム分割の構成の一例を示す。
図では、増幅器(レーザ媒質44)から出射したレーザ
ビーム49を例えば3本のレーザビームに分割して各光
ファイバー7(1)〜7(3)に入射する場合を示す。
o1〜No4)40Aの構成の一例を示す図である。ま
た、図5は、本実施の形態に用いた他の増幅器(No1
〜No4)40B内のビーム分割の構成の一例を示す。
図では、増幅器(レーザ媒質44)から出射したレーザ
ビーム49を例えば3本のレーザビームに分割して各光
ファイバー7(1)〜7(3)に入射する場合を示す。
【0043】各図において、38は増幅器(No1〜N
o4)40に入射するレーザビーム、49は増幅器(N
o1〜No4)40から出射したレーザビーム、50は
1個ないしは複数の凸レンズないしは凹レンズを組み合
わせた集光光学系、51はレーザビーム49を光ファイ
バー7に入射する光ファイバー入射部である。
o4)40に入射するレーザビーム、49は増幅器(N
o1〜No4)40から出射したレーザビーム、50は
1個ないしは複数の凸レンズないしは凹レンズを組み合
わせた集光光学系、51はレーザビーム49を光ファイ
バー7に入射する光ファイバー入射部である。
【0044】図6は、レーザ媒質44から出射されるレ
ーザビーム49を高調波に波長変換する場合の増幅器
(No1〜No4)40Cの構成の1例である。52は
レーザ媒質44にて発生したレーザビーム49の波長を
変換する波長変換素子である。例えば、1/2倍の波長
を得る際には、KTP(構造式:KTiOPO4)、L
BO(LiB3O5),BBO(BaB2O4)、KN(K
NbO3)等のSHG(Second Harmoni
c Generation)結晶が用いられる。
ーザビーム49を高調波に波長変換する場合の増幅器
(No1〜No4)40Cの構成の1例である。52は
レーザ媒質44にて発生したレーザビーム49の波長を
変換する波長変換素子である。例えば、1/2倍の波長
を得る際には、KTP(構造式:KTiOPO4)、L
BO(LiB3O5),BBO(BaB2O4)、KN(K
NbO3)等のSHG(Second Harmoni
c Generation)結晶が用いられる。
【0045】図7は、本実施の形態における他の励起レ
ーザ装置41Bの構成図である。これは、例えば、1台
の発振器31と1式の光分配伝送系37および4台の増
幅器(No1〜No4)40で構成した励起レーザ装置
にて、光分配伝送系37の上方に1個の発振器31を配
置し、発振器31の出射方向に対して直角となる位置に
複数の増幅器(No1〜No4)40を配置した場合で
ある。尚、図にて、電源42と電力線43は省略した。
ーザ装置41Bの構成図である。これは、例えば、1台
の発振器31と1式の光分配伝送系37および4台の増
幅器(No1〜No4)40で構成した励起レーザ装置
にて、光分配伝送系37の上方に1個の発振器31を配
置し、発振器31の出射方向に対して直角となる位置に
複数の増幅器(No1〜No4)40を配置した場合で
ある。尚、図にて、電源42と電力線43は省略した。
【0046】図8は、本実施の形態1における他のレー
ザ装置41Cの構成図である。これは、例えば、1台の
発振器31と1式の光分配伝送系37および4台の増幅
器(No1〜No4)40で構成した励起レーザ装置お
いて、発振器31と複数の増幅器(No1〜No4)4
0を縦1列に並べ、発振器1のレーザ光32の出射部お
よび増幅器(No1〜No4)40のレーザ光の入射部
を光分配伝送系377に対向して配置した場合である。
なお、図にて、電源42と電力線43は省略した。
ザ装置41Cの構成図である。これは、例えば、1台の
発振器31と1式の光分配伝送系37および4台の増幅
器(No1〜No4)40で構成した励起レーザ装置お
いて、発振器31と複数の増幅器(No1〜No4)4
0を縦1列に並べ、発振器1のレーザ光32の出射部お
よび増幅器(No1〜No4)40のレーザ光の入射部
を光分配伝送系377に対向して配置した場合である。
なお、図にて、電源42と電力線43は省略した。
【0047】次に本実施の形態の動作について説明す
る。図2にて、発振器31から出射されたレーザ光32
は、光分配伝送系37にてビームスプリッター33によ
りビーム強度の異なる2本のレーザビーム38と39に
分割される。次に、レーザビーム39は増幅器(No
1)に入射され、また、レーザビーム38はビームスプ
リッター34と35により順次複数のレーザビームに分
割され、各レーザビームは増幅器(No2)、(No
3)のそれぞれにに入射される。
る。図2にて、発振器31から出射されたレーザ光32
は、光分配伝送系37にてビームスプリッター33によ
りビーム強度の異なる2本のレーザビーム38と39に
分割される。次に、レーザビーム39は増幅器(No
1)に入射され、また、レーザビーム38はビームスプ
リッター34と35により順次複数のレーザビームに分
割され、各レーザビームは増幅器(No2)、(No
3)のそれぞれにに入射される。
【0048】最後に、ビームスプリッター35を透過し
たレーザビームは全反射ミラー36により全反射され、
増幅器(No4)に入射される。この際、ビームスプリ
ッター33〜35の透過率の設定により、4個の増幅器
(No1〜No4)40にビーム強度が等しいレーザビ
ームが入射するようにする。なお、図では、光ファイバ
ー7を増幅器(No1〜No4)40のビーム入射部と
逆の位置に設けたが、増幅器(No1〜No4)40の
任意の位置に設けてもよい。
たレーザビームは全反射ミラー36により全反射され、
増幅器(No4)に入射される。この際、ビームスプリ
ッター33〜35の透過率の設定により、4個の増幅器
(No1〜No4)40にビーム強度が等しいレーザビ
ームが入射するようにする。なお、図では、光ファイバ
ー7を増幅器(No1〜No4)40のビーム入射部と
逆の位置に設けたが、増幅器(No1〜No4)40の
任意の位置に設けてもよい。
【0049】図1にて、1個の発振器31と1式の光分
配伝送系37および4台の増幅器(No1〜No4)4
0を1つの架台41に配置し、これを1式の励起レーザ
装置とする。1つの架台41上に各装置を配置すること
により、発振器31から出射されたレーザ光32の光軸
がずれるのを防ぎ、レーザビーム38と39を増幅器
(No1〜No4)40の所定の位置に入射することが
できる。
配伝送系37および4台の増幅器(No1〜No4)4
0を1つの架台41に配置し、これを1式の励起レーザ
装置とする。1つの架台41上に各装置を配置すること
により、発振器31から出射されたレーザ光32の光軸
がずれるのを防ぎ、レーザビーム38と39を増幅器
(No1〜No4)40の所定の位置に入射することが
できる。
【0050】励起レーザ装置の個数の増加により励起レ
ーザ出力を大きくする際、複数の励起レーザ装置を縦方
向に段積み状に配置する。各励起レーザ装置から出射さ
れたレーザ光32を光ファイバー7により色素レーザ多
段増幅装置8に伝送する。なお、1式の励起レーザ装置
41の動作は図1にて説明したので省略する。
ーザ出力を大きくする際、複数の励起レーザ装置を縦方
向に段積み状に配置する。各励起レーザ装置から出射さ
れたレーザ光32を光ファイバー7により色素レーザ多
段増幅装置8に伝送する。なお、1式の励起レーザ装置
41の動作は図1にて説明したので省略する。
【0051】図3にて、電源線43から半導体レーザを
構成する励起光源45に電力が供給され、半導体レーザ
光が発生する。次に、この半導体レーザ光をレーザ媒質
44の側面に入射する。半導体レーザ光はレーザ媒質4
4に吸収され、この吸収されたエネルギーは入射された
半導体レーザ光とは異なる波長のレーザ光として放出さ
れる。このレーザ光を共振器ミラー46と47によりレ
ーザ媒質44内に閉じ込めて光増幅を行うと同時に、共
振器ミラー47を部分透過ミラーで構成して、この増幅
されたレーザ光の一部を取り出すことによりレーザ光3
2を発生させる。
構成する励起光源45に電力が供給され、半導体レーザ
光が発生する。次に、この半導体レーザ光をレーザ媒質
44の側面に入射する。半導体レーザ光はレーザ媒質4
4に吸収され、この吸収されたエネルギーは入射された
半導体レーザ光とは異なる波長のレーザ光として放出さ
れる。このレーザ光を共振器ミラー46と47によりレ
ーザ媒質44内に閉じ込めて光増幅を行うと同時に、共
振器ミラー47を部分透過ミラーで構成して、この増幅
されたレーザ光の一部を取り出すことによりレーザ光3
2を発生させる。
【0052】なお、図3では、レーザ媒質44の側面か
ら半導体レーザ光を照射する場合について示したが、レ
ーザ媒質44の片端に配置した共振器ミラー46の外側
に励起光源45を配置し、共振器ミラー46を通して半
導体レーザ光をレーザ媒質44に照射してもよい。ただ
し、この場合、半導体レーザ光が通過するように、レー
ザ光に対する共振器ミラー46の透過率を設定する。
ら半導体レーザ光を照射する場合について示したが、レ
ーザ媒質44の片端に配置した共振器ミラー46の外側
に励起光源45を配置し、共振器ミラー46を通して半
導体レーザ光をレーザ媒質44に照射してもよい。ただ
し、この場合、半導体レーザ光が通過するように、レー
ザ光に対する共振器ミラー46の透過率を設定する。
【0053】図4にて、増幅器40Aに入射されたレー
ザビーム38が増幅器(No1〜No4)40A内のレ
ーザ媒質44を通過する際に半導体レーザ光をレーザ媒
質44に照射する。レーザ媒質44は半導体レーザ光を
吸収する事により励起され、レーザビーム38が励起さ
れたレーザ媒質44からエネルギーを得る事により光増
幅が起こる。この際、発振器31と増幅器40Aのレー
ザ媒質44は、同じ材料を用いることが必要である。レ
ーザ媒質44から出射されたレーザビーム49は、集光
光学系50により集光され、光ファイバー入射部51に
入射される。
ザビーム38が増幅器(No1〜No4)40A内のレ
ーザ媒質44を通過する際に半導体レーザ光をレーザ媒
質44に照射する。レーザ媒質44は半導体レーザ光を
吸収する事により励起され、レーザビーム38が励起さ
れたレーザ媒質44からエネルギーを得る事により光増
幅が起こる。この際、発振器31と増幅器40Aのレー
ザ媒質44は、同じ材料を用いることが必要である。レ
ーザ媒質44から出射されたレーザビーム49は、集光
光学系50により集光され、光ファイバー入射部51に
入射される。
【0054】図5では、増幅器40Bにおいて、レーザ
媒質44から出射されたレーザビーム49は、2枚のビ
ームスプリッター33と全反射ミラー36により3本の
ビームに分割された後に、各レーザビームは集光光学系
50により集光され、光ファイバー入射部51に入射さ
れる。この際、ビームスプリッター33の透過率を設定
することにより、各光ファイバー7に所定のレーザ出力
を入射することができる。
媒質44から出射されたレーザビーム49は、2枚のビ
ームスプリッター33と全反射ミラー36により3本の
ビームに分割された後に、各レーザビームは集光光学系
50により集光され、光ファイバー入射部51に入射さ
れる。この際、ビームスプリッター33の透過率を設定
することにより、各光ファイバー7に所定のレーザ出力
を入射することができる。
【0055】図6では、増幅器40Cにおいて、レーザ
媒質44から出射されたレーザビーム49を波長変換素
子52に入射する。この際、SHGを効率よく発生する
ために、偏光素子および波長変換素子52の温度の調整
により、レーザ媒質44から出射されたレーザビーム4
9の偏光方向を波長変換素子52の位相整合条件に合わ
せるように設定する。
媒質44から出射されたレーザビーム49を波長変換素
子52に入射する。この際、SHGを効率よく発生する
ために、偏光素子および波長変換素子52の温度の調整
により、レーザ媒質44から出射されたレーザビーム4
9の偏光方向を波長変換素子52の位相整合条件に合わ
せるように設定する。
【0056】図7では、励起レーザ装置41Bにおい
て、発振器31から出射されたレーザ光32は、光分配
伝送系37にてビームスプリッター33によりビーム強
度の異なる2本のレーザビーム38と39に分割され
る。これ以降の動作は図2と同様であるので省略する。
なお、図7では、励起レーザ装置41Bにおいて、光フ
ァイバー7を増幅器(No1〜No4)40のビーム入
射部と逆の位置に設けたが、増幅器(No1〜No4)
40の任意の位置に設けてもよい。
て、発振器31から出射されたレーザ光32は、光分配
伝送系37にてビームスプリッター33によりビーム強
度の異なる2本のレーザビーム38と39に分割され
る。これ以降の動作は図2と同様であるので省略する。
なお、図7では、励起レーザ装置41Bにおいて、光フ
ァイバー7を増幅器(No1〜No4)40のビーム入
射部と逆の位置に設けたが、増幅器(No1〜No4)
40の任意の位置に設けてもよい。
【0057】図8では、励起レーザ装置41Cにおい
て、発振器31から出射されたレーザ光32は、光分配
伝送系37にて全反射ミラ36ーにより反射され、ビー
ムスプリッター33に入射され、ビーム強度の異なる2
本のレーザビーム38と39に分割される。これ以降の
動作は、図1と同様であるので省略する。なお、図8で
は、光ファイバー7を増幅器(No1〜No4)40の
レーザ光の入射部に対して逆側に設けたが、増幅器(N
o1〜No4)40の任意の位置に設けてもよい。
て、発振器31から出射されたレーザ光32は、光分配
伝送系37にて全反射ミラ36ーにより反射され、ビー
ムスプリッター33に入射され、ビーム強度の異なる2
本のレーザビーム38と39に分割される。これ以降の
動作は、図1と同様であるので省略する。なお、図8で
は、光ファイバー7を増幅器(No1〜No4)40の
レーザ光の入射部に対して逆側に設けたが、増幅器(N
o1〜No4)40の任意の位置に設けてもよい。
【0058】最近、固体レーザ装置と波長変換素子を組
み合わせたレーザ装置の研究が盛んである。銅蒸気レー
ザ装置の場合、発振波長は510nmと578nmであ
り、現状では500W程度のレーザ出力が得られてい
る。この際、レーザ装置寸法は、縦幅が100cm、横
幅が100cm、長さが400cm程度であるが、これ
にはレーザ装置を駆動する電源が含まれており、電源寸
法は、縦幅が100cm、横幅が50cm、長さが40
0cm程度である。
み合わせたレーザ装置の研究が盛んである。銅蒸気レー
ザ装置の場合、発振波長は510nmと578nmであ
り、現状では500W程度のレーザ出力が得られてい
る。この際、レーザ装置寸法は、縦幅が100cm、横
幅が100cm、長さが400cm程度であるが、これ
にはレーザ装置を駆動する電源が含まれており、電源寸
法は、縦幅が100cm、横幅が50cm、長さが40
0cm程度である。
【0059】これに対して、YAGを用いた固体レーザ
装置の発振波長は1060nmであり、1個の発振器と
1個の増幅器にて構成したレーザ装置にて、レーザ媒質
長が約20cmにて、レーザ出力200W程度のレーザ
光を得ることができる。ここで、波長変換素子にKTP
やLBO等の光学結晶を用いて、YAGレーザ光を2倍
波変換する場合、レーザ光の変換効率は〜50%である
ので、YAGレーザ装置とSHGを組み合わせることに
より、発振波長:532nmにて100Wのレーザ出力
が得られる。ここで、波長変換素子を含めた固体レーザ
装置の寸法は、縦幅が40cm、横幅が50cm、長さ
が50cm程度である。
装置の発振波長は1060nmであり、1個の発振器と
1個の増幅器にて構成したレーザ装置にて、レーザ媒質
長が約20cmにて、レーザ出力200W程度のレーザ
光を得ることができる。ここで、波長変換素子にKTP
やLBO等の光学結晶を用いて、YAGレーザ光を2倍
波変換する場合、レーザ光の変換効率は〜50%である
ので、YAGレーザ装置とSHGを組み合わせることに
より、発振波長:532nmにて100Wのレーザ出力
が得られる。ここで、波長変換素子を含めた固体レーザ
装置の寸法は、縦幅が40cm、横幅が50cm、長さ
が50cm程度である。
【0060】例えば、レーザ装置を配置する建て屋およ
び装置の保守の点から、装置高さを200cm程度にす
ると、縦方向に5段積み(=200cm/40cm)で
きる。図1に示したように、発振器を1台と増幅器を4
台の場合にて、全レーザ装置の占有面積は50cm×5
0cm×5式(発振器:1式+増幅器:4式)=125
00cm2となる。その際、全レーザ出力は100W×
4個×5段=2000Wである。この場合、光分配伝送
系37の占有面積はレーザ装置の占有面積に比べて小さ
くできるので無視して考えた。
び装置の保守の点から、装置高さを200cm程度にす
ると、縦方向に5段積み(=200cm/40cm)で
きる。図1に示したように、発振器を1台と増幅器を4
台の場合にて、全レーザ装置の占有面積は50cm×5
0cm×5式(発振器:1式+増幅器:4式)=125
00cm2となる。その際、全レーザ出力は100W×
4個×5段=2000Wである。この場合、光分配伝送
系37の占有面積はレーザ装置の占有面積に比べて小さ
くできるので無視して考えた。
【0061】ここで、銅蒸気レーザ装置にて、固体レー
ザ装置の発振波長:532nmに近い510nmのレー
ザ光は全出力の2/3程度であり、その値は500W×
2/3=333Wとなる。上記の全固体レーザ出力20
00Wを得るには6台の装置(=2000W/333
W)が必要であり、装置を縦に2段積み(=200cm
/100cm)に配置できるので、装置の占有面積は4
00cm×50cm×3式=60000cm2となる。
よって、固体レーザ装置の占有面積は、銅蒸気レーザの
約1/5(=12500/60000)となる。
ザ装置の発振波長:532nmに近い510nmのレー
ザ光は全出力の2/3程度であり、その値は500W×
2/3=333Wとなる。上記の全固体レーザ出力20
00Wを得るには6台の装置(=2000W/333
W)が必要であり、装置を縦に2段積み(=200cm
/100cm)に配置できるので、装置の占有面積は4
00cm×50cm×3式=60000cm2となる。
よって、固体レーザ装置の占有面積は、銅蒸気レーザの
約1/5(=12500/60000)となる。
【0062】次に、固体レーザの電源寸法に関して、固
体レーザ装置の効率は4%程度であり、銅蒸気レーザの
効率の約4倍である。電源寸法が使用電力量に比例する
と考えた場合、電源の寸法が銅蒸気レーザ装置の1/4
になる。なお、可視レーザ光の場合に一方の光ファイバ
ーに入射できる最大のレーザ出力は、200W程度であ
るので、上記に述べた発振波長:532nmの100W
のレーザ出力を1個の光ファイバーに入射できる。
体レーザ装置の効率は4%程度であり、銅蒸気レーザの
効率の約4倍である。電源寸法が使用電力量に比例する
と考えた場合、電源の寸法が銅蒸気レーザ装置の1/4
になる。なお、可視レーザ光の場合に一方の光ファイバ
ーに入射できる最大のレーザ出力は、200W程度であ
るので、上記に述べた発振波長:532nmの100W
のレーザ出力を1個の光ファイバーに入射できる。
【0063】以上のように、この発明によれば、銅蒸気
レーザ装置に替えて固体レーザ装置による励起レーザを
用いて、この励起レーザを複数個縦方向に段積み状に配
置することにより、複数の励起レーザ装置の占有面積を
少なくできるので、コンパクトにて、高出力かつ高指向
性なレーザ装置を得ることができるという効果がある。
レーザ装置に替えて固体レーザ装置による励起レーザを
用いて、この励起レーザを複数個縦方向に段積み状に配
置することにより、複数の励起レーザ装置の占有面積を
少なくできるので、コンパクトにて、高出力かつ高指向
性なレーザ装置を得ることができるという効果がある。
【0064】また、1個の発振器31と1個の光分配伝
送系37と複数の増幅器(No1〜No4)40を同一
の架台41上に配置することにより、発振器31から増
幅器(No1〜No4)40間のレーザ光の光軸変動を
抑制し、発振器31から出射したレーザ光を複数の増幅
器(No1〜No4)40へ安定に入射できるので、安
定にて、高出力かつ高指向性なレーザ装置を得ることが
できるという効果がある。
送系37と複数の増幅器(No1〜No4)40を同一
の架台41上に配置することにより、発振器31から増
幅器(No1〜No4)40間のレーザ光の光軸変動を
抑制し、発振器31から出射したレーザ光を複数の増幅
器(No1〜No4)40へ安定に入射できるので、安
定にて、高出力かつ高指向性なレーザ装置を得ることが
できるという効果がある。
【0065】さらに、光分配伝送系37の周辺に近接し
て発振器31と複数の増幅器(No1〜No4)40を
配置して、発振器31と複数の増幅器(No1〜No
4)40の間の距離を短くすることにより、レーザ光の
光軸変動の影響を抑制し、発振器31から出射したレー
ザ光を複数の増幅器(No1〜No4)40へ安定に入
射できるので、安定にて、高出力かつ高指向性なレーザ
装置を得ることができるという効果がある。
て発振器31と複数の増幅器(No1〜No4)40を
配置して、発振器31と複数の増幅器(No1〜No
4)40の間の距離を短くすることにより、レーザ光の
光軸変動の影響を抑制し、発振器31から出射したレー
ザ光を複数の増幅器(No1〜No4)40へ安定に入
射できるので、安定にて、高出力かつ高指向性なレーザ
装置を得ることができるという効果がある。
【0066】なお、本実施の形態では、同位体分離用の
色素レーザ多段増幅装置8に対して説明したが、例え
ば、複数の光ファイバーを用いたレーザ加工装置やレー
ザ医療装置であってもよく、上記と同様の効果を奏す
る。また、本実施の形態では、パルスレーザ装置に対し
て説明したが、例えば、連続発振のレーザ装置であって
もよく、上記と同様の効果を奏する。また、本実施の形
態では、光ビームを各増幅器10〜13の片側から照射
した場合に対して説明したが、光ビームを各増幅器10
〜13の両側から照射した場合でも、上記と同様の効果
を奏する。
色素レーザ多段増幅装置8に対して説明したが、例え
ば、複数の光ファイバーを用いたレーザ加工装置やレー
ザ医療装置であってもよく、上記と同様の効果を奏す
る。また、本実施の形態では、パルスレーザ装置に対し
て説明したが、例えば、連続発振のレーザ装置であって
もよく、上記と同様の効果を奏する。また、本実施の形
態では、光ビームを各増幅器10〜13の片側から照射
した場合に対して説明したが、光ビームを各増幅器10
〜13の両側から照射した場合でも、上記と同様の効果
を奏する。
【0067】実施の形態2.以下この発明の実施の形態
2を図について説明する。図9は、本実施の形態に係る
励起レーザ装置41Dの構成図である。これは、例え
ば、1台の発振器31と1式の光分配伝送系37および
4台の増幅器(No1〜No4)40で構成した励起レ
ーザ装置にて、発振器31と増幅器(No1〜No4)
40を光分配伝送系37の片側に1列に並べて、発振器
31のレーザ光の出射部と増幅器(No1〜No4)4
0のレーザ光の入射部を光分配伝送系37に対向して配
置し、かつ、光分配伝送系37を横切って増幅器(No
1〜No4)40より光ファイバー7を取り出した場合
である。なお、図にて、電源42と電力線43は省略し
た。図10は、この発明の実施の形態2に用いた増幅器
(No1〜No4)40Dの構成の一例を示す図であ
る。レーザ媒質44から出射したレーザビーム49をビ
ームスプリッタ33と全反射ミラーで3分割し、集光光
学系50を介して光ファイバー入射部51に入射した場
合である。53は全反射ミラーである。
2を図について説明する。図9は、本実施の形態に係る
励起レーザ装置41Dの構成図である。これは、例え
ば、1台の発振器31と1式の光分配伝送系37および
4台の増幅器(No1〜No4)40で構成した励起レ
ーザ装置にて、発振器31と増幅器(No1〜No4)
40を光分配伝送系37の片側に1列に並べて、発振器
31のレーザ光の出射部と増幅器(No1〜No4)4
0のレーザ光の入射部を光分配伝送系37に対向して配
置し、かつ、光分配伝送系37を横切って増幅器(No
1〜No4)40より光ファイバー7を取り出した場合
である。なお、図にて、電源42と電力線43は省略し
た。図10は、この発明の実施の形態2に用いた増幅器
(No1〜No4)40Dの構成の一例を示す図であ
る。レーザ媒質44から出射したレーザビーム49をビ
ームスプリッタ33と全反射ミラーで3分割し、集光光
学系50を介して光ファイバー入射部51に入射した場
合である。53は全反射ミラーである。
【0068】次に本実施の形態の動作について説明す
る。図9にて、発振器31から出射されたレーザ光32
は、光分配伝送系37にて全反射ミラー36により反射
され、ビームスプリッター33に入射され、ビーム強度
の異なる2本のレーザビーム38と39に分割される。
これ以降の動作は図2と同様であるので説明は省略す
る。ここで、発振器31と複数の増幅器(No1〜No
4)40を1列に並べて、これらの装置の片側に空間を
設けることにより、この空間の方にこれらの装置を引き
出すことができ、図2、図7、図8に示した装置に比べ
て、装置の保守を容易に行うことができる。なお、図9
では、光ファイバー7を増幅器(No1〜No4)40
のレーザ光の入射部に設けたが、増幅器の任意の位置に
設けてもよい。
る。図9にて、発振器31から出射されたレーザ光32
は、光分配伝送系37にて全反射ミラー36により反射
され、ビームスプリッター33に入射され、ビーム強度
の異なる2本のレーザビーム38と39に分割される。
これ以降の動作は図2と同様であるので説明は省略す
る。ここで、発振器31と複数の増幅器(No1〜No
4)40を1列に並べて、これらの装置の片側に空間を
設けることにより、この空間の方にこれらの装置を引き
出すことができ、図2、図7、図8に示した装置に比べ
て、装置の保守を容易に行うことができる。なお、図9
では、光ファイバー7を増幅器(No1〜No4)40
のレーザ光の入射部に設けたが、増幅器の任意の位置に
設けてもよい。
【0069】図10において、レーザ媒質44から出射
されたレーザビーム49は、2枚の全反射ミラー53に
より反射され、ビームスプリッター33に入射される。
このレーザビーム49は2枚のビームスプリッター33
と1枚の全反射ミラー36により3本のレーザビームに
分割された後に、各レーザビームは集光光学系50によ
り集光され、光ファイバー入射部52に入射される。こ
の際、ビームスプリッター33の透過率を設定すること
により、各光ファイバー7の入射部に所定のレーザ出力
を入射することができる。
されたレーザビーム49は、2枚の全反射ミラー53に
より反射され、ビームスプリッター33に入射される。
このレーザビーム49は2枚のビームスプリッター33
と1枚の全反射ミラー36により3本のレーザビームに
分割された後に、各レーザビームは集光光学系50によ
り集光され、光ファイバー入射部52に入射される。こ
の際、ビームスプリッター33の透過率を設定すること
により、各光ファイバー7の入射部に所定のレーザ出力
を入射することができる。
【0070】実施の形態3.以下この発明の実施の形態
3を図について説明する。図11は、本実施の形態に係
るレーザ装置41Dの構成図である。この装置は、例え
ば、1台の発振器31と1式の光分配伝送系37お37
よび4台の増幅器(No1〜No4)40で構成した励
起レーザ装置にて、光分配伝送系37の片側に発振器3
1を他方の側に前増幅器(No1〜No4)40を配置
し、かつ、発振器31を複数の増幅器(No1〜No
4)40の中央に当たる位置に配置した場合である。な
お、図にて、電源42と電力線43は省略した。54〜
56はビームスプリッター、57と58は分割されたレ
ーザビーム、59〜61は全反射ミラーである。
3を図について説明する。図11は、本実施の形態に係
るレーザ装置41Dの構成図である。この装置は、例え
ば、1台の発振器31と1式の光分配伝送系37お37
よび4台の増幅器(No1〜No4)40で構成した励
起レーザ装置にて、光分配伝送系37の片側に発振器3
1を他方の側に前増幅器(No1〜No4)40を配置
し、かつ、発振器31を複数の増幅器(No1〜No
4)40の中央に当たる位置に配置した場合である。な
お、図にて、電源42と電力線43は省略した。54〜
56はビームスプリッター、57と58は分割されたレ
ーザビーム、59〜61は全反射ミラーである。
【0071】中央部に配置した発振器31から出射され
たレーザ光32はビームスプリッター54によりビーム
強度が等しい2本のレーザビーム57と58に分割され
る。次に、レーザビーム57はビームスプリッター55
と全反射ミラー60により2本のレーザビームに分割さ
れ、増幅器(No1とNo2)に入射される。また、レ
ーザビーム58は全反射ミラー59にて反射され、次
に、ビームスプリッター56と全反射ミラー61により
2本のビームに分割され、増幅器(No3とNo4)に
入射される。この際、各ビームスプリッター54.5
5,56の透過率の設定により、各増幅器(No1〜N
o4)40にビーム強度の等しいレーザビームが入射す
るようにする。
たレーザ光32はビームスプリッター54によりビーム
強度が等しい2本のレーザビーム57と58に分割され
る。次に、レーザビーム57はビームスプリッター55
と全反射ミラー60により2本のレーザビームに分割さ
れ、増幅器(No1とNo2)に入射される。また、レ
ーザビーム58は全反射ミラー59にて反射され、次
に、ビームスプリッター56と全反射ミラー61により
2本のビームに分割され、増幅器(No3とNo4)に
入射される。この際、各ビームスプリッター54.5
5,56の透過率の設定により、各増幅器(No1〜N
o4)40にビーム強度の等しいレーザビームが入射す
るようにする。
【0072】ここで、一般に、レーザ光32は所定のビ
ーム発散角を有しており、ビーム伝播距離と共にビーム
径が拡大する。よって、発振器31から各増幅器(No
1〜No4)40までのビーム伝播距離が異なると、増
幅器(No1〜No4)40に入射するレーザビームの
ビーム径が違うことになる。
ーム発散角を有しており、ビーム伝播距離と共にビーム
径が拡大する。よって、発振器31から各増幅器(No
1〜No4)40までのビーム伝播距離が異なると、増
幅器(No1〜No4)40に入射するレーザビームの
ビーム径が違うことになる。
【0073】しかし、図11に示すように、発振器31
を中央に、かつ、その両側に複数の増幅器(No1〜N
o4)40を対称に配置することにより、発振器31か
ら増幅器No1とNo2までのビーム伝播距離を増幅器
No3と増幅器No4までのビーム伝播距離と同じにで
きる。
を中央に、かつ、その両側に複数の増幅器(No1〜N
o4)40を対称に配置することにより、発振器31か
ら増幅器No1とNo2までのビーム伝播距離を増幅器
No3と増幅器No4までのビーム伝播距離と同じにで
きる。
【0074】このため、前記実施の形態1、2における
図2、図8、図9に示した励起レーザ装置の場合に比べ
て、発振器31から各増幅器(No1〜No4)40ま
でのビーム伝播距離がほぼ同じになり、ビーム径が等し
いレーザビーム57、58を各増幅器(No1〜No
4)40に入射できるので、各増幅器(No1からNo
4)40毎にビーム径を調整することが不要となる。な
お、図では、光ファイバー7を増幅器(No1〜No
4)40のレーザ光の入射部に対して逆側に設けたが、
光ファイバー7を増幅器(No1〜No4)40の任意
の位置に設けてもよい。
図2、図8、図9に示した励起レーザ装置の場合に比べ
て、発振器31から各増幅器(No1〜No4)40ま
でのビーム伝播距離がほぼ同じになり、ビーム径が等し
いレーザビーム57、58を各増幅器(No1〜No
4)40に入射できるので、各増幅器(No1からNo
4)40毎にビーム径を調整することが不要となる。な
お、図では、光ファイバー7を増幅器(No1〜No
4)40のレーザ光の入射部に対して逆側に設けたが、
光ファイバー7を増幅器(No1〜No4)40の任意
の位置に設けてもよい。
【0075】図12は、実施の形態3に係る他の励起レ
ーザ装置41Eの構成図である。これは、例えば、1台
の発振器31と1式の光分配伝送系37および4台の増
幅器(No1〜No4)40で構成した励起レーザ装置
である。光分配伝送系37の片側には発振器31と複数
の増幅器(No1〜No4)40を配置し、かつ、発振
器3を複数の増幅器(No1〜No4)40の中央に当
たる位置に配置した場合である。また、光分配伝送系3
7を横切って増幅器(No1〜No4)より光ファイバ
ー7を取り出した場合である。なお、図にて、電源42
と電力線43は省略した。
ーザ装置41Eの構成図である。これは、例えば、1台
の発振器31と1式の光分配伝送系37および4台の増
幅器(No1〜No4)40で構成した励起レーザ装置
である。光分配伝送系37の片側には発振器31と複数
の増幅器(No1〜No4)40を配置し、かつ、発振
器3を複数の増幅器(No1〜No4)40の中央に当
たる位置に配置した場合である。また、光分配伝送系3
7を横切って増幅器(No1〜No4)より光ファイバ
ー7を取り出した場合である。なお、図にて、電源42
と電力線43は省略した。
【0076】図12示す装置の動作は図11の動作と同
様であり、レーザビームの入射方向が光ファイバーの出
射方向と同方向である。なお、図では、光ファイバー7
を増幅器(No1〜No4)40のレーザ光の入射部に
設けたが、増幅器(No1〜No4)40の任意の位置
に設けてもよい。以上のように、図12に示す励起レー
ザ装置41Eによれば、発振器31を中央に、かつ、複
数の増幅器(No1〜No4)40を発振器31の両側
に配置し、発振器31から出射したレーザ光32を各増
幅器(No1,No2)、(No3,No4)に対称に
伝送することにより、発振器31と複数の増幅器(No
1〜No4)40の間の距離をさらに短くでき、増幅器
(No1〜No4)40に入射するレーザビーム57、
58の径をほぼ等しくできるので、安定にて、高出力か
つ高指向性なレーザ装置を得ることができるという効果
がある。
様であり、レーザビームの入射方向が光ファイバーの出
射方向と同方向である。なお、図では、光ファイバー7
を増幅器(No1〜No4)40のレーザ光の入射部に
設けたが、増幅器(No1〜No4)40の任意の位置
に設けてもよい。以上のように、図12に示す励起レー
ザ装置41Eによれば、発振器31を中央に、かつ、複
数の増幅器(No1〜No4)40を発振器31の両側
に配置し、発振器31から出射したレーザ光32を各増
幅器(No1,No2)、(No3,No4)に対称に
伝送することにより、発振器31と複数の増幅器(No
1〜No4)40の間の距離をさらに短くでき、増幅器
(No1〜No4)40に入射するレーザビーム57、
58の径をほぼ等しくできるので、安定にて、高出力か
つ高指向性なレーザ装置を得ることができるという効果
がある。
【0077】実施の形態4.以下この発明の実施の形態
4を図について説明する。図13は、実施の形態4に係
る励起レーザ装置41Fの構成図である。これは、図1
1の構成において、発振器31から複数の増幅器(No
1〜No4)40までのビーム伝送方式をトーナメント
方式とした場合である。ここで、トーナメント方式と
は、発振器31から出射したレーザ光32を各増幅器
(No1〜No4)40まで伝送する際に、光分配伝送
系37内の光学部品(ビームスプリッターと全反射ミラ
ー)がレーザ光の波面に及ぼす影響をほぼ同じなるよう
にレーザビームを各増幅器(No1〜No4)40に伝
送することを意味する。図において、62と63はビー
ムスプリッター、64〜66は全反射ミラーである。な
お、図にて、電源42と電力線43は省略した。
4を図について説明する。図13は、実施の形態4に係
る励起レーザ装置41Fの構成図である。これは、図1
1の構成において、発振器31から複数の増幅器(No
1〜No4)40までのビーム伝送方式をトーナメント
方式とした場合である。ここで、トーナメント方式と
は、発振器31から出射したレーザ光32を各増幅器
(No1〜No4)40まで伝送する際に、光分配伝送
系37内の光学部品(ビームスプリッターと全反射ミラ
ー)がレーザ光の波面に及ぼす影響をほぼ同じなるよう
にレーザビームを各増幅器(No1〜No4)40に伝
送することを意味する。図において、62と63はビー
ムスプリッター、64〜66は全反射ミラーである。な
お、図にて、電源42と電力線43は省略した。
【0078】即ち、図13の構成では、増幅器No1に
入射するビームが通過する面数は合計4面(ビームスプ
リッター:3面+全反射ミラー:1面)である。同様
に、増幅器No2の場合は4面、増幅器No3の場合は
4面、増幅器No4の場合は4面となる。これに対し
て、図11の構成では、増幅器No1の場合は6面、増
幅器No2の場合は4面、増幅器No3の場合は2面、
増幅器No4の場合は4面となる。しかし、図13の構
成では面数の差(最大数−最小数)はゼロであるが、図
11の構成では面数の差は4面となるため図13の構成
の方が各増幅器に入射するビーム波面を同じにできる。
なお、図13では、光ファイバー7を増幅器(No1〜
No4)40のレーザ光の入射部に対して逆側に設けた
が、増幅器の任意の位置に設けてもよい。
入射するビームが通過する面数は合計4面(ビームスプ
リッター:3面+全反射ミラー:1面)である。同様
に、増幅器No2の場合は4面、増幅器No3の場合は
4面、増幅器No4の場合は4面となる。これに対し
て、図11の構成では、増幅器No1の場合は6面、増
幅器No2の場合は4面、増幅器No3の場合は2面、
増幅器No4の場合は4面となる。しかし、図13の構
成では面数の差(最大数−最小数)はゼロであるが、図
11の構成では面数の差は4面となるため図13の構成
の方が各増幅器に入射するビーム波面を同じにできる。
なお、図13では、光ファイバー7を増幅器(No1〜
No4)40のレーザ光の入射部に対して逆側に設けた
が、増幅器の任意の位置に設けてもよい。
【0079】図14は、増幅器(No1〜No6)40
の台数が偶数となる場合にビーム伝送方式にトーナメン
ト方式と使用した場合を示す。(図では6台の場合を示
す)。67と68はビームスプリッター、69と70は
全反射ミラーである。
の台数が偶数となる場合にビーム伝送方式にトーナメン
ト方式と使用した場合を示す。(図では6台の場合を示
す)。67と68はビームスプリッター、69と70は
全反射ミラーである。
【0080】図14にて、増幅器(No1〜No6)4
0に対する光分配伝送系37の構成は図13と同じであ
る。増幅器(No1〜No6)40の台数が偶数の場
合、複数の増幅器(No1〜No6)40の両端に位置
する増幅器に対する光分配伝送系37は次の構成とな
る。レーザビーム57はビームスプリッター67を透過
した後にビームスプリッター62により2分割されて、
一方のレーザビームは増幅器(No2)に入射され、他
方のレーザビームは全反射ミラー64により反射され、
増幅器(No1)に入射される。ビームスプリッター6
7を反射したレーザビームは、全反射ミラー69により
反射されて増幅器(No5)に入射される。
0に対する光分配伝送系37の構成は図13と同じであ
る。増幅器(No1〜No6)40の台数が偶数の場
合、複数の増幅器(No1〜No6)40の両端に位置
する増幅器に対する光分配伝送系37は次の構成とな
る。レーザビーム57はビームスプリッター67を透過
した後にビームスプリッター62により2分割されて、
一方のレーザビームは増幅器(No2)に入射され、他
方のレーザビームは全反射ミラー64により反射され、
増幅器(No1)に入射される。ビームスプリッター6
7を反射したレーザビームは、全反射ミラー69により
反射されて増幅器(No5)に入射される。
【0081】ビームスプリッター54を反射したレーザ
ビーム58はビームスプリッター68により2分割され
て、一方のレーザビームは全反射ミラー70により反射
されて増幅器(No2)に入射され、他方のレーザビー
ムはビームスプリッタ63により2分割されて一方のレ
ーザビームは増幅器(No3)に入射され、他方のレー
ザビームは全反射ミラー70により反射されて増幅器
(No6)に入射される。
ビーム58はビームスプリッター68により2分割され
て、一方のレーザビームは全反射ミラー70により反射
されて増幅器(No2)に入射され、他方のレーザビー
ムはビームスプリッタ63により2分割されて一方のレ
ーザビームは増幅器(No3)に入射され、他方のレー
ザビームは全反射ミラー70により反射されて増幅器
(No6)に入射される。
【0082】ここで、図14の構成では、増幅器No1
に入射するビームが通過する面数は合計6面(ビームス
プリッター:5面+全反射ミラー:1面)である。同様
に、増幅器No2の場合は6面、増幅器No3の場合は
4面、増幅器No4の場合は4面、増幅器No5の場合
は4面、増幅器No6の場合は4面となる。
に入射するビームが通過する面数は合計6面(ビームス
プリッター:5面+全反射ミラー:1面)である。同様
に、増幅器No2の場合は6面、増幅器No3の場合は
4面、増幅器No4の場合は4面、増幅器No5の場合
は4面、増幅器No6の場合は4面となる。
【0083】これに対して、図11に示す光分配伝送系
37の構成では、増幅器No1の場合は6面、増幅器N
o2の場合は4面、増幅器No3の場合は2面、増幅器
No4の場合は4面、増幅器No5の場合は8面、増幅
器No6の場合は6面となる。図13に示す光分配伝送
系37の構成では面数の差は2面であるが、図11に示
す光分配伝送系37の構成では面数の差は6面となり、
図14に示す光分配伝送系37の構成の方が各増幅器
(No1〜No6)40に入射するビーム波面を同じに
できる。
37の構成では、増幅器No1の場合は6面、増幅器N
o2の場合は4面、増幅器No3の場合は2面、増幅器
No4の場合は4面、増幅器No5の場合は8面、増幅
器No6の場合は6面となる。図13に示す光分配伝送
系37の構成では面数の差は2面であるが、図11に示
す光分配伝送系37の構成では面数の差は6面となり、
図14に示す光分配伝送系37の構成の方が各増幅器
(No1〜No6)40に入射するビーム波面を同じに
できる。
【0084】図15は増幅器(No1〜No8)40の
台数が8台の場合にビーム伝送方式にトーナメント方式
と使用した場合を示す。71と72はビームスプリッタ
ー、73と74は全反射ミラーである。
台数が8台の場合にビーム伝送方式にトーナメント方式
と使用した場合を示す。71と72はビームスプリッタ
ー、73と74は全反射ミラーである。
【0085】図15にて、増幅器(No1〜No8)4
0に対する光分配伝送系37の構成は図13と同じであ
る。増幅器(No1〜No8)40の台数が偶数の場
合、増幅器(No1〜No8)40に対する光分配伝送
系37の構成は次の構成となる。ビームスプリッター6
7に入射したレーザビーム57は2分割され、一方のレ
ーザビームはビームスプリッター62と全反射ミラー6
4により増幅器(No1とNo2)に入射される。
0に対する光分配伝送系37の構成は図13と同じであ
る。増幅器(No1〜No8)40の台数が偶数の場
合、増幅器(No1〜No8)40に対する光分配伝送
系37の構成は次の構成となる。ビームスプリッター6
7に入射したレーザビーム57は2分割され、一方のレ
ーザビームはビームスプリッター62と全反射ミラー6
4により増幅器(No1とNo2)に入射される。
【0086】他方のレーザビームは全反射ミラー69に
より反射された後にビームスプリッター71に入射され
る。このレーザビームは2分割された後、一方のレーザ
ビームは増幅器(No5)に入射され、他方のレーザビ
ームは全反射ミラー73により反射され、増幅器(No
7)に入射される。また、ビームスプリッター68に入
射したレーザビームは2分割され、一方のレーザビーム
はビームスプリッター63と全反射ミラー66により増
幅器(No3とNo4)に入射され、他方のレーザビー
ムは全反射ミラー70により反射された後にビームスプ
リッター72に入射される。このレーザビームは2分割
された後、一方のレーザビームは増幅器(No6)に入
射され、他方のレーザビームは全反射ミラー74により
反射され、増幅器(No8)に入射される。
より反射された後にビームスプリッター71に入射され
る。このレーザビームは2分割された後、一方のレーザ
ビームは増幅器(No5)に入射され、他方のレーザビ
ームは全反射ミラー73により反射され、増幅器(No
7)に入射される。また、ビームスプリッター68に入
射したレーザビームは2分割され、一方のレーザビーム
はビームスプリッター63と全反射ミラー66により増
幅器(No3とNo4)に入射され、他方のレーザビー
ムは全反射ミラー70により反射された後にビームスプ
リッター72に入射される。このレーザビームは2分割
された後、一方のレーザビームは増幅器(No6)に入
射され、他方のレーザビームは全反射ミラー74により
反射され、増幅器(No8)に入射される。
【0087】ここで、図15に示す光分配伝送系37の
構成では、増幅器No1に入射するビームが通過する面
数は合計6面である。同様に、増幅器No2の場合は6
面、増幅器No3の場合は4面、増幅器No4の場合は
4面、増幅器No5の場合は6面、増幅器No6の場合
は6面、増幅器No7の場合は6面、増幅器No8の場
合は6面となる。
構成では、増幅器No1に入射するビームが通過する面
数は合計6面である。同様に、増幅器No2の場合は6
面、増幅器No3の場合は4面、増幅器No4の場合は
4面、増幅器No5の場合は6面、増幅器No6の場合
は6面、増幅器No7の場合は6面、増幅器No8の場
合は6面となる。
【0088】これに対して、図11に示す類似の構成で
は、増幅器No1の場合は6面、増幅器No2の場合は
4面、増幅器No3の場合は2面、増幅器No4の場合
は4面、増幅器No5の場合は8面、増幅器No6の場
合は6面、増幅器No7の場合は10面、増幅器No8
の場合は8面となる。
は、増幅器No1の場合は6面、増幅器No2の場合は
4面、増幅器No3の場合は2面、増幅器No4の場合
は4面、増幅器No5の場合は8面、増幅器No6の場
合は6面、増幅器No7の場合は10面、増幅器No8
の場合は8面となる。
【0089】図15に示す光分配伝送系37の構成にて
面数の差は2面であるが、図11に示す構成にて面数の
差は8面となり、図15に示す構成の方が各増幅器に入
射するビーム波面を同じにできる。
面数の差は2面であるが、図11に示す構成にて面数の
差は8面となり、図15に示す構成の方が各増幅器に入
射するビーム波面を同じにできる。
【0090】以上に述べたように、増幅器の台数が増え
るにつれて、図11と類似の構成の光分配伝送系37で
は面数の差が単調に増えるが、ビーム伝送方式にトーナ
メント方式を採用することにより、面数の差を最小に
し、各増幅器に入射するビーム波面を同じにできる。
るにつれて、図11と類似の構成の光分配伝送系37で
は面数の差が単調に増えるが、ビーム伝送方式にトーナ
メント方式を採用することにより、面数の差を最小に
し、各増幅器に入射するビーム波面を同じにできる。
【0091】図16は、本実施の形態4に係る他の励起
レーザ装置の構成図である。図16の場合は、図12の
構成において、発振器31から複数の増幅器(No1〜
No4)までのビーム伝送方式をトーナメント方式とし
た場合である。75〜79は全反射ミラーである。次に
動作について説明する。図16にて、複数の増幅器(N
o1〜No4)40の中央部に配置した発振器31から
出射されたレーザ光32はビームスプリッター54によ
りビーム強度が等しい2本のレーザビーム57と58に
分割される。次に、レーザビーム57は全反射ミラー7
5〜77の間で順次全反射されてビームスプリッター6
2に導かれて2分割され、一方のレーザビームは増幅器
(No2)に入射される。他方のレーザビームは全反射
ミラー64にて反射されて、増幅器(No1)に入射さ
れる。
レーザ装置の構成図である。図16の場合は、図12の
構成において、発振器31から複数の増幅器(No1〜
No4)までのビーム伝送方式をトーナメント方式とし
た場合である。75〜79は全反射ミラーである。次に
動作について説明する。図16にて、複数の増幅器(N
o1〜No4)40の中央部に配置した発振器31から
出射されたレーザ光32はビームスプリッター54によ
りビーム強度が等しい2本のレーザビーム57と58に
分割される。次に、レーザビーム57は全反射ミラー7
5〜77の間で順次全反射されてビームスプリッター6
2に導かれて2分割され、一方のレーザビームは増幅器
(No2)に入射される。他方のレーザビームは全反射
ミラー64にて反射されて、増幅器(No1)に入射さ
れる。
【0092】また、ビームスプリッタ54で2分割され
た他方のレーザビーム58は、全反射ミラー78により
反射された後に、更に全反射ミラー79で反射されてビ
ームスプリッター63により2本のレーザビームに分割
される。そして、一方のレーザビームは増幅器(No
3)に入射される。他方のレーザビームは全反射ミラー
66にて反射されて、増幅器(No4)に入射される。
この際、各ビームスプリッター透過率の設定により、各
増幅器にビーム強度の等しいレーザビームが入射するよ
うにする。
た他方のレーザビーム58は、全反射ミラー78により
反射された後に、更に全反射ミラー79で反射されてビ
ームスプリッター63により2本のレーザビームに分割
される。そして、一方のレーザビームは増幅器(No
3)に入射される。他方のレーザビームは全反射ミラー
66にて反射されて、増幅器(No4)に入射される。
この際、各ビームスプリッター透過率の設定により、各
増幅器にビーム強度の等しいレーザビームが入射するよ
うにする。
【0093】通常、発振器31から出射したレーザ光3
2は、光分配伝送系37に用いる光学部品の表面精度の
影響を受け、光学部品を通過ないしは反射する毎にレー
ザ光の波面が悪くなる。その結果、レーザビームが拡散
することになる。ビームスプリッターの場合、反射する
ビームはビームスプリッターの片面(面数:1面)の影
響を受け、通過するビームは両面(面数:2面)の影響
を受ける。また、全反射ミラーの場合、ミラーの片面の
影響を受ける。ただし、ビームスプリッターと全反射ミ
ラーの表面精度は同じと考えて良い。
2は、光分配伝送系37に用いる光学部品の表面精度の
影響を受け、光学部品を通過ないしは反射する毎にレー
ザ光の波面が悪くなる。その結果、レーザビームが拡散
することになる。ビームスプリッターの場合、反射する
ビームはビームスプリッターの片面(面数:1面)の影
響を受け、通過するビームは両面(面数:2面)の影響
を受ける。また、全反射ミラーの場合、ミラーの片面の
影響を受ける。ただし、ビームスプリッターと全反射ミ
ラーの表面精度は同じと考えて良い。
【0094】図16にて、増幅器(No1〜No4)4
0に対する光分配伝送系37のトーナメント方式は図1
3と同じである。ビームスプリッター54に入射したビ
ームは2分割され、一方のビーム57は全反射ミラー7
5〜77により反射され、増幅器(No1)、(No
2)のそれれにに入射される。他方のビーム58は全反
射ミラー78と79により反射され、増幅器(No
3)、((No2)のそれぞれに入射される。
0に対する光分配伝送系37のトーナメント方式は図1
3と同じである。ビームスプリッター54に入射したビ
ームは2分割され、一方のビーム57は全反射ミラー7
5〜77により反射され、増幅器(No1)、(No
2)のそれれにに入射される。他方のビーム58は全反
射ミラー78と79により反射され、増幅器(No
3)、((No2)のそれぞれに入射される。
【0095】しかし、図16の構成では、増幅器No1
に入射するビームが通過する面数は合計6面である。同
様に、増幅器No2の場合は6面、増幅器No3の場合
は6面、増幅器No4の場合は6面となり、各増幅器に
入射するビーム波面を同じにできる。なお、図16で
は、光ファイバーを増幅器のレーザ光の入射部に設けた
が、増幅器の任意の位置に設けてもよい。
に入射するビームが通過する面数は合計6面である。同
様に、増幅器No2の場合は6面、増幅器No3の場合
は6面、増幅器No4の場合は6面となり、各増幅器に
入射するビーム波面を同じにできる。なお、図16で
は、光ファイバーを増幅器のレーザ光の入射部に設けた
が、増幅器の任意の位置に設けてもよい。
【0096】以上のように、本実施の形態によれば、図
11に示した励起レーザ装置41Eにおける各増幅器4
0と発振器31と同一配列でありながら、図16に示す
光分配伝送系37は、発振器31から出射したレーザ光
がほぼ等しい光学部品の面数を通過させることにより、
各増幅器(No1〜No4)40に入射するビーム波面
をほぼ同じにできるので、高出力かつ高指向性なレーザ
装置を得ることができる。
11に示した励起レーザ装置41Eにおける各増幅器4
0と発振器31と同一配列でありながら、図16に示す
光分配伝送系37は、発振器31から出射したレーザ光
がほぼ等しい光学部品の面数を通過させることにより、
各増幅器(No1〜No4)40に入射するビーム波面
をほぼ同じにできるので、高出力かつ高指向性なレーザ
装置を得ることができる。
【0097】実施の形態5.以下この発明の実施の形態
5を図について説明する。図17は本実施の形態に係る
励起レーザ装置41Jの構成図である。この構成では、
発振器31、光分配伝送系37,増幅器群(No1〜N
o4)を横一列に配列する。その動作としては、発振器
31より出射したレーザ光32はビームスプリッタ33
で2分割され一方のレーザビーム38は増幅器No1に
入射され、他方のレーザビーム39はビームスプリッタ
34で2分割され一方のレーザビームは増幅器No2に
入射され、分割された他方のレーザビームはビームスプ
リッタ35で2分割され一方のレーザビームは増幅器N
o3に入射され、分割された他方のレーザビームは全反
射ミラー36により増幅器No4に入射される。
5を図について説明する。図17は本実施の形態に係る
励起レーザ装置41Jの構成図である。この構成では、
発振器31、光分配伝送系37,増幅器群(No1〜N
o4)を横一列に配列する。その動作としては、発振器
31より出射したレーザ光32はビームスプリッタ33
で2分割され一方のレーザビーム38は増幅器No1に
入射され、他方のレーザビーム39はビームスプリッタ
34で2分割され一方のレーザビームは増幅器No2に
入射され、分割された他方のレーザビームはビームスプ
リッタ35で2分割され一方のレーザビームは増幅器N
o3に入射され、分割された他方のレーザビームは全反
射ミラー36により増幅器No4に入射される。
【0098】図18は図17の構成の励起レーザ装置4
1Jを配置した架台に防振装置を設けた場合である。図
において、80は防振装置、81は床面である。なお、
図18は多段積みの励起レーザ装置の最下段の構造のみ
を示す。また、図にて、電源42と電力線43は省略し
た。次に本実施の形態の動作について説明する。図18
にて、多段積みの最下段の架台41に防振装置80を設
けて、床面81の振動により架台41が変形しないよう
にして、発振器31のレーザ出射部、光分配伝送系37
のレーザ光軸ないしは増幅器(No1〜No4)40の
レーザ入射部の位置が変動しないようにする。
1Jを配置した架台に防振装置を設けた場合である。図
において、80は防振装置、81は床面である。なお、
図18は多段積みの励起レーザ装置の最下段の構造のみ
を示す。また、図にて、電源42と電力線43は省略し
た。次に本実施の形態の動作について説明する。図18
にて、多段積みの最下段の架台41に防振装置80を設
けて、床面81の振動により架台41が変形しないよう
にして、発振器31のレーザ出射部、光分配伝送系37
のレーザ光軸ないしは増幅器(No1〜No4)40の
レーザ入射部の位置が変動しないようにする。
【0099】以上のように、本実施の形態によれば、1
個の発振器31と1個の光分配伝送系37と複数の増幅
器(No1〜No4)40を配置した架台41に防振機
構80を設けることにより、発振器31と複数の増幅器
(No1〜No4)40の間のレーザ光の光軸に及ぼす
床の振動の影響を抑制でき、発振器31から出射したレ
ーザ光を増幅器(No1〜No4)40へ安定に入射で
きるので、安定にて、高出力かつ高指向性なレーザ装置
を得ることができる。尚、励起レーザ装置を載置した最
下段の架台41に防振装置80を設ける構成は本実施の
形態に限らず各実施の形態に係る励起レーザ装置に適用
できることは無論である。
個の発振器31と1個の光分配伝送系37と複数の増幅
器(No1〜No4)40を配置した架台41に防振機
構80を設けることにより、発振器31と複数の増幅器
(No1〜No4)40の間のレーザ光の光軸に及ぼす
床の振動の影響を抑制でき、発振器31から出射したレ
ーザ光を増幅器(No1〜No4)40へ安定に入射で
きるので、安定にて、高出力かつ高指向性なレーザ装置
を得ることができる。尚、励起レーザ装置を載置した最
下段の架台41に防振装置80を設ける構成は本実施の
形態に限らず各実施の形態に係る励起レーザ装置に適用
できることは無論である。
【0100】実施の形態6.図19は、複数の励起レー
ザ装置31aを側面から見た図である。例えば、励起レ
ーザ装置31aとして、5台の励起レーザ装置31aを
収納用の架台41に縦方向に段積みして配置した場合で
ある。図において、31aは励起レーザ装置、41は発
振器31と光分配伝送系37と複数の増幅器(No1〜
No4)40を配置する架台、42は電力線43により
発振器31と増幅器(No1〜No4)40に電力を供
給する電源である。
ザ装置31aを側面から見た図である。例えば、励起レ
ーザ装置31aとして、5台の励起レーザ装置31aを
収納用の架台41に縦方向に段積みして配置した場合で
ある。図において、31aは励起レーザ装置、41は発
振器31と光分配伝送系37と複数の増幅器(No1〜
No4)40を配置する架台、42は電力線43により
発振器31と増幅器(No1〜No4)40に電力を供
給する電源である。
【0101】また、8aは色素レーザ多段増幅装置を収
納した筺体の一部であり、そして増幅器10〜13を取
り付ける支持部を示す。この筐体8aには図示しない開
閉部を設け、開閉部を色素レーザ多段増幅装置の光軸等
の調整時に開閉する。
納した筺体の一部であり、そして増幅器10〜13を取
り付ける支持部を示す。この筐体8aには図示しない開
閉部を設け、開閉部を色素レーザ多段増幅装置の光軸等
の調整時に開閉する。
【0102】なお、図19では、励起レーザ装置31a
の全てに対応する大容量の電源42を個々の励起レーザ
装置31aと分離し、電力線43を介して個々の励起レ
ーザ装置31aに接続した場合を示したが、小容量の電
源を個々の励起レーザ装置内に組み込んでも良い。
の全てに対応する大容量の電源42を個々の励起レーザ
装置31aと分離し、電力線43を介して個々の励起レ
ーザ装置31aに接続した場合を示したが、小容量の電
源を個々の励起レーザ装置内に組み込んでも良い。
【0103】 さらに、図19では電源42を架台に
より段積みした1式の励起レーザ装置31aの片側のみ
に配置したが、1式の励起レーザ装置31aの周囲であ
れば、どこに配置しても良い。一式の励起レーザ装置3
1aより引き出された複数の光ファイバー7dは結束さ
れて色素レーザ多段増幅装置8aに導入された後に、各
増幅器10〜13に分配される。
より段積みした1式の励起レーザ装置31aの片側のみ
に配置したが、1式の励起レーザ装置31aの周囲であ
れば、どこに配置しても良い。一式の励起レーザ装置3
1aより引き出された複数の光ファイバー7dは結束さ
れて色素レーザ多段増幅装置8aに導入された後に、各
増幅器10〜13に分配される。
【0104】図20は、この発明の実施の形態6に係る
他のレーザ装置を上面から見た図である。これは、複数
の増幅器(No1,No2)40の光ファイバー7a,
7bを1個の色素レーザ多段増幅装置8a、及び複数の
増幅器(No3,No4)40の光ファイバー7c,7
dを1個の色素レーザ多段増幅装置8bに導く場合の1
例である。例えば、実施の形態1における色素レーザ多
段増幅装置8a〜8dが2台になった場合である。
他のレーザ装置を上面から見た図である。これは、複数
の増幅器(No1,No2)40の光ファイバー7a,
7bを1個の色素レーザ多段増幅装置8a、及び複数の
増幅器(No3,No4)40の光ファイバー7c,7
dを1個の色素レーザ多段増幅装置8bに導く場合の1
例である。例えば、実施の形態1における色素レーザ多
段増幅装置8a〜8dが2台になった場合である。
【0105】図21は、色素レーザ多段増幅装置8a内
の光ファイバー7aの配置を示す図である。図19と同
様、レーザ装置を側面から見た場合である。図では、例
えば、5台の励起レーザ装置31aにおける光ファイバ
ーの入射部51から出た光ファイバー7aに関して、光
ファイバーの入射部51とA点の間における光ファイバ
ーの長さはすべて同じであり、この長さをL0とする。
の光ファイバー7aの配置を示す図である。図19と同
様、レーザ装置を側面から見た場合である。図では、例
えば、5台の励起レーザ装置31aにおける光ファイバ
ーの入射部51から出た光ファイバー7aに関して、光
ファイバーの入射部51とA点の間における光ファイバ
ーの長さはすべて同じであり、この長さをL0とする。
【0106】色素レーザ多段増幅装置8a内の光ファイ
バーに関しては、A点から増幅器10の光ファイバーの
B点までの光ファイバー長をL1、A点から増幅器11
の光ファイバーのC点までの光ファイバー長をL2、A
点から増幅器12の光ファイバーのD点までの光ファイ
バー長をL3、B点から増幅器13の光ファイバーのE
点までの光ファイバー長をL4とする。また、B点から
増幅器10の光ファイバー出口までの光ファイバー長を
Lcとし、同様に、C点、D点とE点から各増幅器11
〜13までの光ファイバー長をLcとする。
バーに関しては、A点から増幅器10の光ファイバーの
B点までの光ファイバー長をL1、A点から増幅器11
の光ファイバーのC点までの光ファイバー長をL2、A
点から増幅器12の光ファイバーのD点までの光ファイ
バー長をL3、B点から増幅器13の光ファイバーのE
点までの光ファイバー長をL4とする。また、B点から
増幅器10の光ファイバー出口までの光ファイバー長を
Lcとし、同様に、C点、D点とE点から各増幅器11
〜13までの光ファイバー長をLcとする。
【0107】さらに、増幅器10と増幅器11間にてレ
ーザ光が通過する距離をd1、増幅器11と増幅器12
間にてレーザ光が通過する距離をd2、増幅器12と増
幅器13間にてレーザ光が通過する距離をd3、増幅器
10と増幅器13間にてレーザ光が通過する距離をdと
する。(ただし、d=d1+d2+d3である)
ーザ光が通過する距離をd1、増幅器11と増幅器12
間にてレーザ光が通過する距離をd2、増幅器12と増
幅器13間にてレーザ光が通過する距離をd3、増幅器
10と増幅器13間にてレーザ光が通過する距離をdと
する。(ただし、d=d1+d2+d3である)
【0108】次に本実施の形態の動作について説明す
る。図21にて、5個の励起レーザ装置31aを縦方向
に段積みし、かつ、励起レーザ装置31aの各増幅器
(No1〜No4)40の横に1個の色素レーザ多段増
幅装置8aの発振器9を配置する。励起レーザ装置31
aの増幅器(No1〜No4)40から出た光ファイバ
ー7は発振器9側から色素レーザ多段増幅装置8a内に
入り、色素レーザ多段増幅装置8aの増幅器10〜13
まで導かれる。
る。図21にて、5個の励起レーザ装置31aを縦方向
に段積みし、かつ、励起レーザ装置31aの各増幅器
(No1〜No4)40の横に1個の色素レーザ多段増
幅装置8aの発振器9を配置する。励起レーザ装置31
aの増幅器(No1〜No4)40から出た光ファイバ
ー7は発振器9側から色素レーザ多段増幅装置8a内に
入り、色素レーザ多段増幅装置8aの増幅器10〜13
まで導かれる。
【0109】パルス発振を行う励起レーザ装置31aに
おいて、色素レーザ多段増幅装置8aの各増幅器にて発
生したレーザ光が次の増幅器にて効率良く光増幅される
ためには、このレーザ光と光ファイバーから出射させる
光ビームのパルスタイミングを一致させることが必要で
ある。
おいて、色素レーザ多段増幅装置8aの各増幅器にて発
生したレーザ光が次の増幅器にて効率良く光増幅される
ためには、このレーザ光と光ファイバーから出射させる
光ビームのパルスタイミングを一致させることが必要で
ある。
【0110】例えば、増幅器10と増幅器11間にて、
(光ファイバー入射部から出射された光ビームが増幅器
10に到達するまでの時間)+(増幅器10から出射し
たレーザ光が増幅器11に到達するまでの時間)=(光
ファイバー入射部から出射された光ビームが増幅器11
に到達するまでの時間)。ただし、この際、5台の励起
レーザ装置31aは同じ時刻にレーザ光を出射し、ま
た、各増幅器の光ファイバー出口から増幅器までの距離
は等しいと考える。ここで、各増幅器にて上記の関係を
数式にて表現すると、下記の式(1)〜(3)となる。
ただし、vfは光ファイバー内にてレーザ光が伝わる速
度、vcは大気中をレーザ光が伝わる速度である。
(光ファイバー入射部から出射された光ビームが増幅器
10に到達するまでの時間)+(増幅器10から出射し
たレーザ光が増幅器11に到達するまでの時間)=(光
ファイバー入射部から出射された光ビームが増幅器11
に到達するまでの時間)。ただし、この際、5台の励起
レーザ装置31aは同じ時刻にレーザ光を出射し、ま
た、各増幅器の光ファイバー出口から増幅器までの距離
は等しいと考える。ここで、各増幅器にて上記の関係を
数式にて表現すると、下記の式(1)〜(3)となる。
ただし、vfは光ファイバー内にてレーザ光が伝わる速
度、vcは大気中をレーザ光が伝わる速度である。
【0111】 (L0+L1+Lc)+d1(vf/vc)=L0+L2+Lc ・・・・・(1) (L0+L2+Lc)+d2(vf/vc)=L0+L3+Lc ・・・・・(2) (L0+L3+Lc)+d3(vf/vc)=L0+L4+Lc ・・・・・(3)
【0112】また、色素レーザ多段増幅装置内の光ファ
イバー配置の点から以下の関係にある。
イバー配置の点から以下の関係にある。
【0113】 d1+d2+d3=d (4) L1+L4=d (5)
【0114】上記の(1)〜(4)式から以下の(6)
式が導き出される。
式が導き出される。
【0115】 L4=d(vf/vc)+L1 (6)
【0116】であり、(5)式を用いて(6)式を展開
すると、L1+L4は以下の(7)式となる。
すると、L1+L4は以下の(7)式となる。
【0117】 L1+L4=d(vf/vc)+2×L1=d (7)
【0118】更に、(7)式よりL1が以下の(8)式
で導き出される。
で導き出される。
【0119】 L1={1−(vf/vc)}×d/2 (8)
【0120】図22は、例えば、d=1m〜6mの場合
に対するL1とL4の関係を示す。ただし、vf=20
cm/ns、vc=30cm/nsとした。dに対し
て、L1が式(8)を満足するようにすれば、色素レー
ザ多段増幅装置8内に配置した光ファイバーの長さを最
短にできる。
に対するL1とL4の関係を示す。ただし、vf=20
cm/ns、vc=30cm/nsとした。dに対し
て、L1が式(8)を満足するようにすれば、色素レー
ザ多段増幅装置8内に配置した光ファイバーの長さを最
短にできる。
【0121】ここで、図22に示した関係より、A点の
位置は増幅器13より増幅器10の側にある。また、通
常、発振器9の装置長さは増幅器10と増幅器13の間
の長さより短い。よって、色素レーザ多段増幅装置8の
発振器9を増幅器(No1〜No4)40の横に配置し
て、光ファイバー入射部51と増幅器10と間の距離を
短くすることにより、色素レーザ多段増幅装置8内の光
ファイバー長を短かくし、光ファイバー伝送損失による
レーザ光49の損失を抑制する。
位置は増幅器13より増幅器10の側にある。また、通
常、発振器9の装置長さは増幅器10と増幅器13の間
の長さより短い。よって、色素レーザ多段増幅装置8の
発振器9を増幅器(No1〜No4)40の横に配置し
て、光ファイバー入射部51と増幅器10と間の距離を
短くすることにより、色素レーザ多段増幅装置8内の光
ファイバー長を短かくし、光ファイバー伝送損失による
レーザ光49の損失を抑制する。
【0122】実施の形態7.図23は、この発明の実施
の形態7に係るレーザ装置の構成図である。この励起レ
ーザ装置31aにおける構成としては、発振器31と複
数の前記増幅器(No1〜No4)40を1列に並べ
て、発振器31のレーザ光の出射部と増幅器40のレー
ザ光の入射部を光分配伝送系37に対向して配置し、か
つ、光分配伝送系37を横切って増幅器40の光ファイ
バー7を取り出した場合である。尚、光分配伝送系37
における光学系の配置は図12と同様である。また、各
色素レーザ多段増幅装置8a〜8dにおいて光ファイバ
ー7aを各増幅器10〜13に対して引き回し距離は上
記式(8)を満足させる距離とする。
の形態7に係るレーザ装置の構成図である。この励起レ
ーザ装置31aにおける構成としては、発振器31と複
数の前記増幅器(No1〜No4)40を1列に並べ
て、発振器31のレーザ光の出射部と増幅器40のレー
ザ光の入射部を光分配伝送系37に対向して配置し、か
つ、光分配伝送系37を横切って増幅器40の光ファイ
バー7を取り出した場合である。尚、光分配伝送系37
における光学系の配置は図12と同様である。また、各
色素レーザ多段増幅装置8a〜8dにおいて光ファイバ
ー7aを各増幅器10〜13に対して引き回し距離は上
記式(8)を満足させる距離とする。
【0123】実施の形態8.図24は本実施の形態に係
るレーザ装置を側面より見た図である。本実施の形態に
係る例えば色素レーザ多段増幅装置8dにおいて、図2
5の立体図に示すように発振器9を図示しない支持部に
より第1段目の増幅器10の上方に配置する。発振器9
より射出されたレーザ光は全反射ミラー36を用いて増
幅器10に入射させる。この結果、色素レーザ多段増幅
装置8d内において光ファイバー7dを各増幅器10〜
13に対して引き回す距離が発振器9の幅寸法分短くな
る。図26は本実施の形態に係るレーザ装置を上面から
見た図である。励起レーザ装置31aの構成および動作
は図2に示す励起レーザ装置41と同様である。図27
は 本実施の形態に係る他のレーザ装置を上面から見た
図である。励起レーザ装置31aの構成および動作は図
20に示す励起レーザ装置41と同様である。
るレーザ装置を側面より見た図である。本実施の形態に
係る例えば色素レーザ多段増幅装置8dにおいて、図2
5の立体図に示すように発振器9を図示しない支持部に
より第1段目の増幅器10の上方に配置する。発振器9
より射出されたレーザ光は全反射ミラー36を用いて増
幅器10に入射させる。この結果、色素レーザ多段増幅
装置8d内において光ファイバー7dを各増幅器10〜
13に対して引き回す距離が発振器9の幅寸法分短くな
る。図26は本実施の形態に係るレーザ装置を上面から
見た図である。励起レーザ装置31aの構成および動作
は図2に示す励起レーザ装置41と同様である。図27
は 本実施の形態に係る他のレーザ装置を上面から見た
図である。励起レーザ装置31aの構成および動作は図
20に示す励起レーザ装置41と同様である。
【0124】図28は本実施の形態に係る色素レーザ多
段増幅装置における光ファイバー7aの配置を説明する
図である。結束した光ファイバー7aをAより各増幅器
に分配する際、増幅器10から増幅器13までの距離を
dとした場合にA点から第1の増幅器10までの距離L
1を最短にする場合は、前記(8)式を満足させればよ
い。
段増幅装置における光ファイバー7aの配置を説明する
図である。結束した光ファイバー7aをAより各増幅器
に分配する際、増幅器10から増幅器13までの距離を
dとした場合にA点から第1の増幅器10までの距離L
1を最短にする場合は、前記(8)式を満足させればよ
い。
【0125】実施の形態9.図29は、色素レーザ多段
増幅装置8aを励起レーザ装置側から見た図である。こ
の色素レーザ多段増幅装置8aは筐体内において長手方
向に垂直に張り渡した支柱8eの裏表に発振器9と複数
の増幅器10〜13がそれぞれ配置されている。支柱8
eには取り出し口9bが設けられ、発振器9か射出され
たレーザ光9aは全反射ミラー36により屈折されて取
り出し口9bを通過し、更に全反射ミラー36により屈
折されて増幅器10に入射される。尚、筐体の両側面に
は開閉部8fがそれぞれ設けられ、色素レーザ多段増幅
装置8aの光軸等の調整を容易にする。
増幅装置8aを励起レーザ装置側から見た図である。こ
の色素レーザ多段増幅装置8aは筐体内において長手方
向に垂直に張り渡した支柱8eの裏表に発振器9と複数
の増幅器10〜13がそれぞれ配置されている。支柱8
eには取り出し口9bが設けられ、発振器9か射出され
たレーザ光9aは全反射ミラー36により屈折されて取
り出し口9bを通過し、更に全反射ミラー36により屈
折されて増幅器10に入射される。尚、筐体の両側面に
は開閉部8fがそれぞれ設けられ、色素レーザ多段増幅
装置8aの光軸等の調整を容易にする。
【0126】以上のように本実施の形態によれば、色素
レーザ多段増幅装置の支柱の片側に増幅器10〜13
を、もう一方の側に発振器9を配置することにより、励
起レーザ装置9と色素レーザ多段増幅装置8aにおける
増幅器10〜13間の光ファイバー7aの長さを短く
し、高効率なレーザ装置を得ることができる。
レーザ多段増幅装置の支柱の片側に増幅器10〜13
を、もう一方の側に発振器9を配置することにより、励
起レーザ装置9と色素レーザ多段増幅装置8aにおける
増幅器10〜13間の光ファイバー7aの長さを短く
し、高効率なレーザ装置を得ることができる。
【0127】又、図24に示した色素レーザ多段増幅装
置に比べて全体の高さを低くすることにより、装置を配
置する建て屋の高さを低くできるので、低コストにて、
高出力なレーザ装置を得ることができる。
置に比べて全体の高さを低くすることにより、装置を配
置する建て屋の高さを低くできるので、低コストにて、
高出力なレーザ装置を得ることができる。
【0128】実施の形態10.図30は本実施の形態に
係るレーザ装置を側面から見た図である。上記各実施の
形態に係るレーザ装置は励起レーザ装置31aの架台4
1と色素レーザ多段増幅装置8dと間に距離を設け、結
束した光ファイバー7dを色素レーザ多段増幅装置8d
に導入していた。本実施の形態に係るレーザ装置は励起
レーザ装置31aの架台41と色素レーザ多段増幅装置
8dと間に距離を設けずに接触させ、色素レーザ多段増
幅装置8dの増幅器10を配置した側に、励起レーザ装
置31aからの各光ファイバー7dを貫通させる取り出
し口をもうける。
係るレーザ装置を側面から見た図である。上記各実施の
形態に係るレーザ装置は励起レーザ装置31aの架台4
1と色素レーザ多段増幅装置8dと間に距離を設け、結
束した光ファイバー7dを色素レーザ多段増幅装置8d
に導入していた。本実施の形態に係るレーザ装置は励起
レーザ装置31aの架台41と色素レーザ多段増幅装置
8dと間に距離を設けずに接触させ、色素レーザ多段増
幅装置8dの増幅器10を配置した側に、励起レーザ装
置31aからの各光ファイバー7dを貫通させる取り出
し口をもうける。
【0129】複数の光ファイバは各取り出し口より色素
レーザ多段増幅装置8dに直接引き入れてから結束し、
その後に各増幅器10〜13に分配する。このように、
本実施の形態によれば、色素レーザ多段増幅装置8dと
励起レーザ装置31aを接して配置することにより、励
起レーザ装置31aと色素レーザ多段増幅装置8dの各
増幅器10〜13間の光ファイバー7dの長さを更に短
くし、高効率なレーザ装置を得ることができる。図31
は、図30に構成を示した色素レーザ多段増幅装置に図
12にその構成を示す励起レーザ装置を適用したレーザ
装置である。光ファイバー7a〜7dの長さを短くでき
る以外、その作用および効果は図12に示すレーザ装置
と同様である。
レーザ多段増幅装置8dに直接引き入れてから結束し、
その後に各増幅器10〜13に分配する。このように、
本実施の形態によれば、色素レーザ多段増幅装置8dと
励起レーザ装置31aを接して配置することにより、励
起レーザ装置31aと色素レーザ多段増幅装置8dの各
増幅器10〜13間の光ファイバー7dの長さを更に短
くし、高効率なレーザ装置を得ることができる。図31
は、図30に構成を示した色素レーザ多段増幅装置に図
12にその構成を示す励起レーザ装置を適用したレーザ
装置である。光ファイバー7a〜7dの長さを短くでき
る以外、その作用および効果は図12に示すレーザ装置
と同様である。
【0130】実施の形態11.以下この発明の実施の形
態11を図について説明する。図32は、本実施の形態
に係るレーザ装置を側面から見た図である。これは、例
えば、縦方向に5個の励起レーザ装置31aを架台41
にて段積みし、この段積みされた架台41と電源42を
同一の筐体41A内に収納する。この筐体41Aは色素
レーザ多段増幅装置8全体を収納した筐体41Bの上部
に載置する。筐体41Aと筐体41Bとの間には取り出
し口7Aが連通され、筐体41A内で結束された複数の
光ファイバー7が取り出し口7Aを通して筐体41Bに
送り込まれる。光ファイバー7は筐体41B内にて単一
の光ファイバー14として各増幅器10〜13に分配さ
れる。
態11を図について説明する。図32は、本実施の形態
に係るレーザ装置を側面から見た図である。これは、例
えば、縦方向に5個の励起レーザ装置31aを架台41
にて段積みし、この段積みされた架台41と電源42を
同一の筐体41A内に収納する。この筐体41Aは色素
レーザ多段増幅装置8全体を収納した筐体41Bの上部
に載置する。筐体41Aと筐体41Bとの間には取り出
し口7Aが連通され、筐体41A内で結束された複数の
光ファイバー7が取り出し口7Aを通して筐体41Bに
送り込まれる。光ファイバー7は筐体41B内にて単一
の光ファイバー14として各増幅器10〜13に分配さ
れる。
【0131】図33は、図32に示した1台の励起レー
ザ装置31aの構成を上面から見た図である。1個の励
起レーザ装置31aとして、光分配伝送系37の一方の
側に1個の発振器31を配置し、他方の側に発振器31
に対向して4台の増幅部(No1〜No4)40を1つ
の架台41上に配置した場合である。
ザ装置31aの構成を上面から見た図である。1個の励
起レーザ装置31aとして、光分配伝送系37の一方の
側に1個の発振器31を配置し、他方の側に発振器31
に対向して4台の増幅部(No1〜No4)40を1つ
の架台41上に配置した場合である。
【0132】励起レーザ装置41の構成およびその動作
は図2に示した励起レーザ装置と同様である。尚、本実
施の形態では、各光ファイバー7a〜7dは中心にたぐ
り寄せて結束し、図32に示す取り出し口7Aを通して
色素レーザ多段増幅装置8へ送る。
は図2に示した励起レーザ装置と同様である。尚、本実
施の形態では、各光ファイバー7a〜7dは中心にたぐ
り寄せて結束し、図32に示す取り出し口7Aを通して
色素レーザ多段増幅装置8へ送る。
【0133】実施の形態12.以下この発明の実施の形
態12を図について説明する。図34は、本実施の形態
に係る色素レーザ多段増幅装置8を上側から見た図であ
る。1個の色素レーザ多段増幅装置は図32に示すよう
に一式の励起レーザ装置の下段に配置し、かつ、光ファ
イバーを通すための任意の形状を有する取り出し口7A
で構成した取り出し口を1個設けた場合である。なお、
色素レーザ多段増幅装置の上段に配置した複数の励起レ
ーザ装置の構成は図33に示した励起レーザ装置の構成
と同様であるので説明は省略する。
態12を図について説明する。図34は、本実施の形態
に係る色素レーザ多段増幅装置8を上側から見た図であ
る。1個の色素レーザ多段増幅装置は図32に示すよう
に一式の励起レーザ装置の下段に配置し、かつ、光ファ
イバーを通すための任意の形状を有する取り出し口7A
で構成した取り出し口を1個設けた場合である。なお、
色素レーザ多段増幅装置の上段に配置した複数の励起レ
ーザ装置の構成は図33に示した励起レーザ装置の構成
と同様であるので説明は省略する。
【0134】図35は、取り出し口7Aの位置を示すた
めの説明図である。図34と同様、色素レーザ多段増幅
装置8を上側から見た場合である。図では、例えば、5
台の励起レーザ装置31aにおける光ファイバーの入射
部51から出た光ファイバーに関しては、入射部51と
A点の間の光ファイバーの長さはすべて同じであり、こ
の長さをL0とする。なお、A点は取り出し口7Aの近
傍に位置し、各増幅器に対して複数の光ファイバーを分
ける点である。
めの説明図である。図34と同様、色素レーザ多段増幅
装置8を上側から見た場合である。図では、例えば、5
台の励起レーザ装置31aにおける光ファイバーの入射
部51から出た光ファイバーに関しては、入射部51と
A点の間の光ファイバーの長さはすべて同じであり、こ
の長さをL0とする。なお、A点は取り出し口7Aの近
傍に位置し、各増幅器に対して複数の光ファイバーを分
ける点である。
【0135】色素レーザ多段増幅装置8内の光ファイバ
ーに関しては、A点から増幅器10の光ファイバーのB
点までの光ファイバー長をL1、A点から増幅器11の
光ファイバーのC点までの光ファイバー長をL2、A点
から増幅器12の光ファイバーのD点までの光ファイバ
ー長をL3、A点から増幅器13の光ファイバーのE点
までの光ファイバー長をL4とする。また、B点から増
幅器10の光ファイバー出口までの光ファイバー長をL
cとし、同様に、C点、D点とE点から各増幅器11〜
13の光ファイバー長をLcとする。
ーに関しては、A点から増幅器10の光ファイバーのB
点までの光ファイバー長をL1、A点から増幅器11の
光ファイバーのC点までの光ファイバー長をL2、A点
から増幅器12の光ファイバーのD点までの光ファイバ
ー長をL3、A点から増幅器13の光ファイバーのE点
までの光ファイバー長をL4とする。また、B点から増
幅器10の光ファイバー出口までの光ファイバー長をL
cとし、同様に、C点、D点とE点から各増幅器11〜
13の光ファイバー長をLcとする。
【0136】更に、増幅器10と増幅器11間にてレー
ザ光が通過する距離をd1、増幅器11と増幅器12間
にてレーザ光が通過する距離をd2、増幅器12と増幅
器13間にてレーザ光が通過する距離をd3、増幅器1
0と増幅器13間にてレーザ光が通過する距離をdとす
る。(ただし、d=d1+d2+d3である)
ザ光が通過する距離をd1、増幅器11と増幅器12間
にてレーザ光が通過する距離をd2、増幅器12と増幅
器13間にてレーザ光が通過する距離をd3、増幅器1
0と増幅器13間にてレーザ光が通過する距離をdとす
る。(ただし、d=d1+d2+d3である)
【0137】図36は、図34にて2個の色素レーザ多
段増幅装置を配置したレーザ装置を上側から見た図であ
る。8aと8bは色素レーザ多段増幅装置である。図3
7は、図36にて複数の取り出し口7A,7Bを設けた
場合の図である。例えば、図では、2個の色素レーザ多
段増幅装置に対して各々1個の取り出し口7A,7Bを
設けた。
段増幅装置を配置したレーザ装置を上側から見た図であ
る。8aと8bは色素レーザ多段増幅装置である。図3
7は、図36にて複数の取り出し口7A,7Bを設けた
場合の図である。例えば、図では、2個の色素レーザ多
段増幅装置に対して各々1個の取り出し口7A,7Bを
設けた。
【0138】次に本実施の形態の動作について説明す
る。図34にて、励起レーザ装置41から出た光ファイ
バー7a〜7dは床面41aに設けられた光ファイバー
用取り出し口7Aを通過し、色素レーザ多段増幅装置8
の各増幅器10〜13に伝送される。
る。図34にて、励起レーザ装置41から出た光ファイ
バー7a〜7dは床面41aに設けられた光ファイバー
用取り出し口7Aを通過し、色素レーザ多段増幅装置8
の各増幅器10〜13に伝送される。
【0139】この際、パルス発振を行う励起レーザ装置
において、色素レーザ多段増幅装置の各増幅器にて発生
したレーザ光が次の増幅器にて効率良く光増幅されるた
めには、このレーザ光と光ファイバーから出射させる光
ビームのパルスタイミングを一致させることが必要であ
る。
において、色素レーザ多段増幅装置の各増幅器にて発生
したレーザ光が次の増幅器にて効率良く光増幅されるた
めには、このレーザ光と光ファイバーから出射させる光
ビームのパルスタイミングを一致させることが必要であ
る。
【0140】例えば、増幅器10と増幅器11間にて、
(光ファイバー入射部から出射された光ビームが増幅器
10に到達するまでの時間)+(増幅器10から出射し
たレーザ光が増幅器11に到達するまでの時間)=(光
ファイバー入射部から出射された光ビームが増幅器11
に到達するまでの時間)。ただし、この際、5台の励起
レーザ装置は同じ時刻にレーザ光を出射し、また、各増
幅器の光ファイバー出口から増幅器までの距離は等しい
と考えると、光ファイバー用の取り出し口7Aを決める
長さL1が前記式(8)を満足するようにすれば、色素
レーザ多段増幅装置8内に配置する光ファイバーの長さ
を最短にでき、光ファイバーの伝送損失が小さくなる。
また、励起レーザ装置内の光ファイバー入射部51を取
り出し口7Aの近くに配置して、上記の場合よりさらに
光ファイバー入射部51と取り出し口7A間の光ファイ
バー長を短くすると、光ファイバーの伝送損失がもっと
小さくなる。
(光ファイバー入射部から出射された光ビームが増幅器
10に到達するまでの時間)+(増幅器10から出射し
たレーザ光が増幅器11に到達するまでの時間)=(光
ファイバー入射部から出射された光ビームが増幅器11
に到達するまでの時間)。ただし、この際、5台の励起
レーザ装置は同じ時刻にレーザ光を出射し、また、各増
幅器の光ファイバー出口から増幅器までの距離は等しい
と考えると、光ファイバー用の取り出し口7Aを決める
長さL1が前記式(8)を満足するようにすれば、色素
レーザ多段増幅装置8内に配置する光ファイバーの長さ
を最短にでき、光ファイバーの伝送損失が小さくなる。
また、励起レーザ装置内の光ファイバー入射部51を取
り出し口7Aの近くに配置して、上記の場合よりさらに
光ファイバー入射部51と取り出し口7A間の光ファイ
バー長を短くすると、光ファイバーの伝送損失がもっと
小さくなる。
【0141】図36では、励起レーザ装置41から出た
光ファイバー7a〜7dは床面41aに設けられた取り
出し口7Aを通過し、色素レーザ多段増幅装置8aと色
素レーザ多段増幅装置8bの各増幅器10〜13に伝送
される。この際、取り出し口7Aを色素レーザ多段増幅
装置8aと色素レーザ多段増幅装置8bの間に設けて、
励起レーザ装置1と色素レーザ多段増幅装置8aと8b
間の光ファイバーの長さを等しくかつ最短にすることに
より、光ファイバー伝送損失を小さくする。
光ファイバー7a〜7dは床面41aに設けられた取り
出し口7Aを通過し、色素レーザ多段増幅装置8aと色
素レーザ多段増幅装置8bの各増幅器10〜13に伝送
される。この際、取り出し口7Aを色素レーザ多段増幅
装置8aと色素レーザ多段増幅装置8bの間に設けて、
励起レーザ装置1と色素レーザ多段増幅装置8aと8b
間の光ファイバーの長さを等しくかつ最短にすることに
より、光ファイバー伝送損失を小さくする。
【0142】また、励起レーザ装置内の光ファイバー入
射部51を取り出し口7Aの近くに配置して、上記の場
合よりさらに光ファイバーの長さを短くすることによ
り、光ファイバー伝送損失をもっと小さくする。
射部51を取り出し口7Aの近くに配置して、上記の場
合よりさらに光ファイバーの長さを短くすることによ
り、光ファイバー伝送損失をもっと小さくする。
【0143】図37にて、励起レーザ装置41から出た
光ファイバー7aと7bは床面41aに設けられた取り
出し口7Aを通過し、色素レーザ多段増幅装置8aの各
増幅器10〜13に伝送される。また、励起レーザ装置
1から出た光ファイバー7cと7dは床面41aに設け
られた取り出し口7Bを通過し、色素レーザ多段増幅装
置8bの各増幅器10〜13に伝送される。
光ファイバー7aと7bは床面41aに設けられた取り
出し口7Aを通過し、色素レーザ多段増幅装置8aの各
増幅器10〜13に伝送される。また、励起レーザ装置
1から出た光ファイバー7cと7dは床面41aに設け
られた取り出し口7Bを通過し、色素レーザ多段増幅装
置8bの各増幅器10〜13に伝送される。
【0144】この際、各色素レーザ多段増幅装置8aと
8bの近くに、各1個の取り出し口を設けて、励起レー
ザ装置1と色素レーザ多段増幅装置8aおよび色素レー
ザ多段増幅装置8bの間の光ファイバーの長さを最短に
することにより、光ファイバーの伝送損失を小さくす
る。また、励起レーザ装置内の光ファイバー入射部51
を前記取り出し口7Aの近くに配置して、上記の場合よ
りさらに光ファイバーの長さを短くすることにより、光
ファイバー伝送損失をもっと小さくする。
8bの近くに、各1個の取り出し口を設けて、励起レー
ザ装置1と色素レーザ多段増幅装置8aおよび色素レー
ザ多段増幅装置8bの間の光ファイバーの長さを最短に
することにより、光ファイバーの伝送損失を小さくす
る。また、励起レーザ装置内の光ファイバー入射部51
を前記取り出し口7Aの近くに配置して、上記の場合よ
りさらに光ファイバーの長さを短くすることにより、光
ファイバー伝送損失をもっと小さくする。
【0145】以上のように、本実施の形態によれば、複
数の励起レーザ装置を色素レーザ多段増幅装置の上側な
いしは下側に配置し、光ファイバーを通すための1個な
いしは複数の取り出し口を増幅器10と増幅器13の間
の最適な位置に配置することにより、励起レーザ装置と
色素レーザ多段増幅装置間の光ファイバーの長さを短く
でき、高効率なレーザ装置を得ることができる。
数の励起レーザ装置を色素レーザ多段増幅装置の上側な
いしは下側に配置し、光ファイバーを通すための1個な
いしは複数の取り出し口を増幅器10と増幅器13の間
の最適な位置に配置することにより、励起レーザ装置と
色素レーザ多段増幅装置間の光ファイバーの長さを短く
でき、高効率なレーザ装置を得ることができる。
【0146】また、取り出し口17Aの近くに励起レー
ザ装置の光ファイバー入射部を配置することにより、励
起レーザ装置と色素レーザ多段増幅装置間の光ファイバ
ーの長さをさらに短くでき、さらに高効率なレーザ装置
を得ることができる。
ザ装置の光ファイバー入射部を配置することにより、励
起レーザ装置と色素レーザ多段増幅装置間の光ファイバ
ーの長さをさらに短くでき、さらに高効率なレーザ装置
を得ることができる。
【0147】実施の形態13.以下この発明の実施の形
態13を図について説明する。図38は、本実施の形態
の形態に係るレーザ装置を上面から見た図である。本実
施の形態に係るレーザ装置は、1式の励起レーザ装置3
1aを色素レーザ多段増幅装置8の背面に対して直角方
向に、かつ、色素レーザ多段増幅装置8の支持部8aを
介して増幅器10と増幅器13の間に配置した場合であ
る。なお、図38では、励起レーザ装置31aの光ファ
イバー入射部を色素レーザ多段増幅装置8のレーザ光1
6の光軸に対して垂直に配置したが、光ファイバー入射
部をレーザ光軸に対して平行に配置した場合でも良い。
態13を図について説明する。図38は、本実施の形態
の形態に係るレーザ装置を上面から見た図である。本実
施の形態に係るレーザ装置は、1式の励起レーザ装置3
1aを色素レーザ多段増幅装置8の背面に対して直角方
向に、かつ、色素レーザ多段増幅装置8の支持部8aを
介して増幅器10と増幅器13の間に配置した場合であ
る。なお、図38では、励起レーザ装置31aの光ファ
イバー入射部を色素レーザ多段増幅装置8のレーザ光1
6の光軸に対して垂直に配置したが、光ファイバー入射
部をレーザ光軸に対して平行に配置した場合でも良い。
【0148】図39は、図38に示した複数の励起レー
ザ装置31aおよび色素レーザ多段増幅装置8を側面か
ら見た図である。例えば、励起レーザ装置31aとし
て、5台の励起レーザ装置を収納架台41に縦方向に段
積みして配置した場合である。架台に収納された各励起
レーザ装置31aの構成は前記各実施の形態で説明した
構成と同様である。
ザ装置31aおよび色素レーザ多段増幅装置8を側面か
ら見た図である。例えば、励起レーザ装置31aとし
て、5台の励起レーザ装置を収納架台41に縦方向に段
積みして配置した場合である。架台に収納された各励起
レーザ装置31aの構成は前記各実施の形態で説明した
構成と同様である。
【0149】色素レーザ多段増幅装置8は筐体内部の正
面に支持部8aを形成し、この支持部8aに発振器9、
複数の増幅器10〜13を発振器9から出射されたレー
ザ光の光軸に合わせて配置する。また、支持部8aには
第1段目の増幅器10と第2段目の増幅器11との中間
における上方に、励起レーザ装置31aから引き出され
た一束のファイバーの取り入れ口7Cが貫通している。
更に、筐体の前面には開閉部8bを設け色素レーザ多段
増幅装置の光軸等の調整時に開閉する。
面に支持部8aを形成し、この支持部8aに発振器9、
複数の増幅器10〜13を発振器9から出射されたレー
ザ光の光軸に合わせて配置する。また、支持部8aには
第1段目の増幅器10と第2段目の増幅器11との中間
における上方に、励起レーザ装置31aから引き出され
た一束のファイバーの取り入れ口7Cが貫通している。
更に、筐体の前面には開閉部8bを設け色素レーザ多段
増幅装置の光軸等の調整時に開閉する。
【0150】図40は、図38に示した1台の励起レー
ザ装置31aの構成を上面から見た図である。光分配伝
送系37の片側に1個の発振器31を配置し、かつ、光
分配伝送系37の他方の片側に発振器31に対向して4
台の増幅器(No1〜No4)40を1つの架台41上
に配置した場合である。励起レーザ装置31aの構成お
よび動作に関しては図2示した励起レーザ装置と同様で
ある。
ザ装置31aの構成を上面から見た図である。光分配伝
送系37の片側に1個の発振器31を配置し、かつ、光
分配伝送系37の他方の片側に発振器31に対向して4
台の増幅器(No1〜No4)40を1つの架台41上
に配置した場合である。励起レーザ装置31aの構成お
よび動作に関しては図2示した励起レーザ装置と同様で
ある。
【0151】次に本実施の形態の動作について説明す
る。図38と図39にて、5個の励起レーザ装置31a
を縦方向に段積みし、かつ、この1式の励起レーザ装置
を1個の色素レーザ多段増幅装置8の支持部8a側に配
置する。励起レーザ装置31aから出た光ファイバー7
は支持部8aに貫通した取り入れ口7Cを通過し、色素
レーザ多段増幅装置8の増幅器10〜13まで導かれ
る。色素レーザ多段増幅装置8の各増幅器間のレーザ光
軸等の調整は、移動可能な扉等にて構成された開閉部8
b側から行う。図41は、本実施の形態に係るレーザ装
置の色素レーザ多段増幅装置8を開閉部を取り去った正
面から見た場合である。正面の支持部には光ファイバー
7を通すための貫通孔等の取り入れ口7Cを1個設けた
場合である。
る。図38と図39にて、5個の励起レーザ装置31a
を縦方向に段積みし、かつ、この1式の励起レーザ装置
を1個の色素レーザ多段増幅装置8の支持部8a側に配
置する。励起レーザ装置31aから出た光ファイバー7
は支持部8aに貫通した取り入れ口7Cを通過し、色素
レーザ多段増幅装置8の増幅器10〜13まで導かれ
る。色素レーザ多段増幅装置8の各増幅器間のレーザ光
軸等の調整は、移動可能な扉等にて構成された開閉部8
b側から行う。図41は、本実施の形態に係るレーザ装
置の色素レーザ多段増幅装置8を開閉部を取り去った正
面から見た場合である。正面の支持部には光ファイバー
7を通すための貫通孔等の取り入れ口7Cを1個設けた
場合である。
【0152】図42は、取り入れ口7Cの位置を示すた
めの説明図である。図41と同様にレーザ装置を上側か
ら見た場合である。図では、例えば、5台の励起レーザ
装置31の光ファイバー入射部51から出た光ファイバ
ーに関して、光ファイバー入射部51とA点の間の光フ
ァイバーの長さはすべて同じであり、この長さをL0と
する。なお、A点は取り入れ口7Cの近傍に位置し、各
増幅器に対して複数の光ファイバーを分ける点である。
めの説明図である。図41と同様にレーザ装置を上側か
ら見た場合である。図では、例えば、5台の励起レーザ
装置31の光ファイバー入射部51から出た光ファイバ
ーに関して、光ファイバー入射部51とA点の間の光フ
ァイバーの長さはすべて同じであり、この長さをL0と
する。なお、A点は取り入れ口7Cの近傍に位置し、各
増幅器に対して複数の光ファイバーを分ける点である。
【0153】色素レーザ多段増幅装置8内の光ファイバ
ーに関しては、A点から増幅器10の光ファイバーのB
点までの光ファイバー長をL1、A点から増幅器11の
光ファイバーのC点までの光ファイバー長をL2、A点
から増幅器12の光ファイバーのD点までの光ファイバ
ー長をL3、A点から増幅器13の光ファイバーのE点
までの光ファイバー長をL4とする。また、B点から増
幅器10の光ファイバー出口までの光ファイバー長をL
cとし、同様に、C点、D点とE点から各増幅器11〜
13の光ファイバー長をLcとする。
ーに関しては、A点から増幅器10の光ファイバーのB
点までの光ファイバー長をL1、A点から増幅器11の
光ファイバーのC点までの光ファイバー長をL2、A点
から増幅器12の光ファイバーのD点までの光ファイバ
ー長をL3、A点から増幅器13の光ファイバーのE点
までの光ファイバー長をL4とする。また、B点から増
幅器10の光ファイバー出口までの光ファイバー長をL
cとし、同様に、C点、D点とE点から各増幅器11〜
13の光ファイバー長をLcとする。
【0154】さらに、増幅器10と増幅器11間にてレ
ーザ光が通過する距離をd1、増幅器11と増幅器12
間にてレーザ光が通過する距離をd2、増幅器12と増
幅器13間にてレーザ光が通過する距離をd3、増幅器
10と増幅器13間にてレーザ光が通過する距離をdと
する。(ただし、d=d1+d2+d3である。)
ーザ光が通過する距離をd1、増幅器11と増幅器12
間にてレーザ光が通過する距離をd2、増幅器12と増
幅器13間にてレーザ光が通過する距離をd3、増幅器
10と増幅器13間にてレーザ光が通過する距離をdと
する。(ただし、d=d1+d2+d3である。)
【0155】図43は、増幅器10〜13の両側から光
ビームを入射する場合に複数の取り入れ口を設けた場合
の構成を示す。例えば、図では、1式の励起レーザ装置
に対して、支持部8aの上と下に各1個の取り入れ口7
Cと7Dとを設けた。
ビームを入射する場合に複数の取り入れ口を設けた場合
の構成を示す。例えば、図では、1式の励起レーザ装置
に対して、支持部8aの上と下に各1個の取り入れ口7
Cと7Dとを設けた。
【0156】次に本実施の形態の動作について説明す
る。図41にて、5台の励起レーザ装置31aから出た
光ファイバー7は支持部8aに設けられた取り入れ口7
Cを通過した後に分けられ、色素レーザ多段増幅装置8
の各増幅器10〜13に伝送される。この際、パルス発
振を行う励起レーザ装置31aにおいて、色素レーザ多
段増幅装置8の各増幅器10〜13にて発生したレーザ
光が次の増幅器にて効率良く光増幅されるためには、こ
のレーザ光と光ファイバーから出射させる光ビームのパ
ルスタイミングを一致させることが必要である。
る。図41にて、5台の励起レーザ装置31aから出た
光ファイバー7は支持部8aに設けられた取り入れ口7
Cを通過した後に分けられ、色素レーザ多段増幅装置8
の各増幅器10〜13に伝送される。この際、パルス発
振を行う励起レーザ装置31aにおいて、色素レーザ多
段増幅装置8の各増幅器10〜13にて発生したレーザ
光が次の増幅器にて効率良く光増幅されるためには、こ
のレーザ光と光ファイバーから出射させる光ビームのパ
ルスタイミングを一致させることが必要である。
【0157】例えば、増幅器10と増幅器11間にて、
(光ファイバー入射部から出射された光ビームが増幅器
10に到達するまでの時間)+(増幅器10から出射し
たレーザ光が増幅器11に到達するまでの時間)=(光
ファイバー入射部から出射された光ビームが増幅器11
に到達するまでの時間)。ただし、この際、5台の励起
レーザ装置は同じ時刻にレーザ光を出射し、また、各増
幅器の光ファイバー出口から増幅器までの距離は等しい
と考える。
(光ファイバー入射部から出射された光ビームが増幅器
10に到達するまでの時間)+(増幅器10から出射し
たレーザ光が増幅器11に到達するまでの時間)=(光
ファイバー入射部から出射された光ビームが増幅器11
に到達するまでの時間)。ただし、この際、5台の励起
レーザ装置は同じ時刻にレーザ光を出射し、また、各増
幅器の光ファイバー出口から増幅器までの距離は等しい
と考える。
【0158】上記で説明したように、光ファイバー用の
取り出し口7C又は7Dを決めるL1が上記式(8)を
満足するようにすれば、色素レーザ多段増幅装置8内に
配置した光ファイバーの長さを最短にでき、光ファイバ
ーの伝送損失が小さくなる。また、励起レーザ装置内の
光ファイバー入射部51を前記取り出し口7C又は7D
の近くに配置して、上記の場合よりさらに光ファイバー
入射部51と取り出し口7C又は7Dの光ファイバー長
を短くすると、光ファイバーの伝送損失がもっと小さく
なる。
取り出し口7C又は7Dを決めるL1が上記式(8)を
満足するようにすれば、色素レーザ多段増幅装置8内に
配置した光ファイバーの長さを最短にでき、光ファイバ
ーの伝送損失が小さくなる。また、励起レーザ装置内の
光ファイバー入射部51を前記取り出し口7C又は7D
の近くに配置して、上記の場合よりさらに光ファイバー
入射部51と取り出し口7C又は7Dの光ファイバー長
を短くすると、光ファイバーの伝送損失がもっと小さく
なる。
【0159】実施の形態14.以下この発明の実施の形
態14を図について説明する。図44は、本実施の形態
に係るレーザ装置を側面から見た図である。これは、例
えば、1個ないしは複数の色素レーザ多段増幅装置8を
収納した筐体の全てを収納した筐体を下段配置し、この
筐体の上部に床面41aを介して発振器型レーザ装置全
体を収納した筐体を載置して構成した場合である。
態14を図について説明する。図44は、本実施の形態
に係るレーザ装置を側面から見た図である。これは、例
えば、1個ないしは複数の色素レーザ多段増幅装置8を
収納した筐体の全てを収納した筐体を下段配置し、この
筐体の上部に床面41aを介して発振器型レーザ装置全
体を収納した筐体を載置して構成した場合である。
【0160】図45は、図44に示した発振器型レーザ
装置31を上面から見た図である。例えば、4台の発振
器型レーザ装置(No1〜No4)31を同一の架台4
1上に配置した場合である。ここで42は電力線43に
より発振器型レーザ装置31に電力を供給する電源であ
る。また、7(1)、7(2)、7(3)、7(4)は
光ファイバーである。
装置31を上面から見た図である。例えば、4台の発振
器型レーザ装置(No1〜No4)31を同一の架台4
1上に配置した場合である。ここで42は電力線43に
より発振器型レーザ装置31に電力を供給する電源であ
る。また、7(1)、7(2)、7(3)、7(4)は
光ファイバーである。
【0161】なお、図45では、発振器型レーザ装置3
1の全てに対応する大容量の電源42を個々の発振器型
レーザ装置31と分離し、電力線43を介して発振器型
レーザ装置31に接続した場合を示したが、小容量の電
源を個々の発振器型レーザ装置内に組み込んでも良い。
1の全てに対応する大容量の電源42を個々の発振器型
レーザ装置31と分離し、電力線43を介して発振器型
レーザ装置31に接続した場合を示したが、小容量の電
源を個々の発振器型レーザ装置内に組み込んでも良い。
【0162】図46は、本実施の形態に係る発振器型レ
ーザ装置31の構成の一例を示す。例えば、励起光源と
して半導体レーザ光を用いて、このレーザ光をレーザ媒
質の側面から照射する半導体励起固体レーザ装置を示
す。44はYAG(構造式:Y3Al5O12)、リサ
フ(LiSrAiF6)、チタンサファイヤ等の結晶を
用いたレーザ媒質、45は例えば半導体レーザ等を用い
た励起光源である。46と47はレーザ光をレーザ媒質
44内に閉じ込める共振器ミラーであり、46は発振波
長に対して全反射するミラー、47は発振波長に対して
部分透過するミラーにて構成される。49は発振器型レ
ーザ装置から出射したレーザビーム、50は1個ないし
は複数の凸レンズないしは凹レンズを組み合わせた集光
光学系、51はレーザビーム49を光ファイバー7に入
射する光ファイバーの入射部である。
ーザ装置31の構成の一例を示す。例えば、励起光源と
して半導体レーザ光を用いて、このレーザ光をレーザ媒
質の側面から照射する半導体励起固体レーザ装置を示
す。44はYAG(構造式:Y3Al5O12)、リサ
フ(LiSrAiF6)、チタンサファイヤ等の結晶を
用いたレーザ媒質、45は例えば半導体レーザ等を用い
た励起光源である。46と47はレーザ光をレーザ媒質
44内に閉じ込める共振器ミラーであり、46は発振波
長に対して全反射するミラー、47は発振波長に対して
部分透過するミラーにて構成される。49は発振器型レ
ーザ装置から出射したレーザビーム、50は1個ないし
は複数の凸レンズないしは凹レンズを組み合わせた集光
光学系、51はレーザビーム49を光ファイバー7に入
射する光ファイバーの入射部である。
【0163】図47は、発振器型レーザ装置から出射し
たビームを複数のビームに分割する際の構成の一例を示
す。例えば、レーザビーム49を3本のビームに分割し
て光ファイバー7(1)〜7(3)に入射する場合を示
す。33はビームスプリッター、36は全反射ミラーで
ある。なお、ビームを分割しない場合は、レーザビーム
49をそのまま光ファイバー入射部51に入射すればよ
い。
たビームを複数のビームに分割する際の構成の一例を示
す。例えば、レーザビーム49を3本のビームに分割し
て光ファイバー7(1)〜7(3)に入射する場合を示
す。33はビームスプリッター、36は全反射ミラーで
ある。なお、ビームを分割しない場合は、レーザビーム
49をそのまま光ファイバー入射部51に入射すればよ
い。
【0164】図48と図49は、発振器型レーザ装置か
ら出射されるレーザ光(基本波)49を高調波に波長変
換する場合の構成の1例である。52は固体レーザ装置
にて発生したレーザ光49の波長を変換する波長変換素
子、60は基本波と高調波を分離するダイクロイックミ
ラー、61はダンパーである。48は波長変換されたレ
ーザ光である。図48では波長変換素子52を共振器ミ
ラー47の外部に置いた場合(外部変換型)であり、図
6は、波長変換素子52を共振器ミラー47の内部に置
いた場合(内部変換型)である。例えば、1/2倍の波
長を得る際には、KTP(構造式:KTiOPO4)、
BBO(BaB2O4)、KN(KNbO3)、LBO
等のSHG(Second Harmonic Gen
eration)結晶が用いられる。
ら出射されるレーザ光(基本波)49を高調波に波長変
換する場合の構成の1例である。52は固体レーザ装置
にて発生したレーザ光49の波長を変換する波長変換素
子、60は基本波と高調波を分離するダイクロイックミ
ラー、61はダンパーである。48は波長変換されたレ
ーザ光である。図48では波長変換素子52を共振器ミ
ラー47の外部に置いた場合(外部変換型)であり、図
6は、波長変換素子52を共振器ミラー47の内部に置
いた場合(内部変換型)である。例えば、1/2倍の波
長を得る際には、KTP(構造式:KTiOPO4)、
BBO(BaB2O4)、KN(KNbO3)、LBO
等のSHG(Second Harmonic Gen
eration)結晶が用いられる。
【0165】次に本実施の形態の動作について説明す
る。図44と図45にて、縦方向に5段積みされた発振
器型レーザ装置31を筐体に収納して上段に配置し、か
つ、1個ないしは複数の色素レーザ多段増幅装置8を筐
体に収納して下段に配置する。各発振器型レーザ装置3
1から出た光ファイバー7(1)〜7(4)は床面41
aに設けた取り出し口7Aを通り、各々の色素レーザ多
段増幅装置8の各増幅器10〜13に伝送される。
る。図44と図45にて、縦方向に5段積みされた発振
器型レーザ装置31を筐体に収納して上段に配置し、か
つ、1個ないしは複数の色素レーザ多段増幅装置8を筐
体に収納して下段に配置する。各発振器型レーザ装置3
1から出た光ファイバー7(1)〜7(4)は床面41
aに設けた取り出し口7Aを通り、各々の色素レーザ多
段増幅装置8の各増幅器10〜13に伝送される。
【0166】なお、図44では、上段に発振器型レーザ
装置31を下段に色素レーザ多段増幅装置8を配置した
が、上段色素レーザ多段増幅装置8を下段に発振器型レ
ーザ装置31を配置してもよい。また、下段に色素レー
ザ多段増幅装置8を配置し、かつ、下段の下に更に段を
掘り下げ発振器型レーザ装置31を配置してもよい。
装置31を下段に色素レーザ多段増幅装置8を配置した
が、上段色素レーザ多段増幅装置8を下段に発振器型レ
ーザ装置31を配置してもよい。また、下段に色素レー
ザ多段増幅装置8を配置し、かつ、下段の下に更に段を
掘り下げ発振器型レーザ装置31を配置してもよい。
【0167】図46にて、電源42から電源線43を介
して半導体レーザ45に電力が供給され、半導体レーザ
光が発生する。次に、このレーザ光をレーザ媒質44の
側面に入射する。このレーザ光はレーザ媒質44に吸収
され、この吸収されたエネルギーは半導体レーザ光とは
異なる波長の光として放出される。この光を共振器ミラ
ー46と47によりレーザ媒質44内に閉じ込て光増幅
を行うと同時に、共振器ミラー47を部分透過ミラーで
構成して、この増幅されたレーザ光の一部を取り出すこ
とによりレーザ光49を発生させる。
して半導体レーザ45に電力が供給され、半導体レーザ
光が発生する。次に、このレーザ光をレーザ媒質44の
側面に入射する。このレーザ光はレーザ媒質44に吸収
され、この吸収されたエネルギーは半導体レーザ光とは
異なる波長の光として放出される。この光を共振器ミラ
ー46と47によりレーザ媒質44内に閉じ込て光増幅
を行うと同時に、共振器ミラー47を部分透過ミラーで
構成して、この増幅されたレーザ光の一部を取り出すこ
とによりレーザ光49を発生させる。
【0168】なお、図46では、レーザ媒質44の側面
から半導体レーザ光を照射する場合について示したが、
レーザ媒質44の片端に配置した共振器ミラー46の外
側に半導体レーザ45を配置し、共振器ミラー46を通
して半導体レーザ光をレーザ媒質44に照射してもよ
い。ただし、この場合、半導体レーザ光が通過するよう
に、半導体レーザ光に対する共振器ミラー46の透過率
を設定する。
から半導体レーザ光を照射する場合について示したが、
レーザ媒質44の片端に配置した共振器ミラー46の外
側に半導体レーザ45を配置し、共振器ミラー46を通
して半導体レーザ光をレーザ媒質44に照射してもよ
い。ただし、この場合、半導体レーザ光が通過するよう
に、半導体レーザ光に対する共振器ミラー46の透過率
を設定する。
【0169】図47にて、レーザ光49を複数本のビー
ムに分割して、光ファイバー7(1)〜7(3)に入射
する場合を示す(図では3本の場合を示す)。レーザ光
49は、2枚のビームスプリッター33と全反射ミラー
36により3本のレーザビームに分割された後に、各レ
ーザビームは集光光学系50により集光され、光ファイ
バー入射部51に入射される。この際、2個のビームス
プリッター33の透過率を設定することにより、各光フ
ァイバー7(1)〜7(3)に所定のレーザ出力を入射
することができる。
ムに分割して、光ファイバー7(1)〜7(3)に入射
する場合を示す(図では3本の場合を示す)。レーザ光
49は、2枚のビームスプリッター33と全反射ミラー
36により3本のレーザビームに分割された後に、各レ
ーザビームは集光光学系50により集光され、光ファイ
バー入射部51に入射される。この際、2個のビームス
プリッター33の透過率を設定することにより、各光フ
ァイバー7(1)〜7(3)に所定のレーザ出力を入射
することができる。
【0170】図48にて、発振器型レーザ装置31から
出射されたレーザ光49を波長変換素子52に入射す
る。この際、レーザ光49の変換効率よく発生するため
に、偏光素子および波長変換素子52の温度の調整によ
り、レーザ光49の偏光方向を波長変換素子52の位相
整合条件に合わせるように設定する。
出射されたレーザ光49を波長変換素子52に入射す
る。この際、レーザ光49の変換効率よく発生するため
に、偏光素子および波長変換素子52の温度の調整によ
り、レーザ光49の偏光方向を波長変換素子52の位相
整合条件に合わせるように設定する。
【0171】波長変換素子52にて発生した高調波はダ
イクロイックミラー60により基本波と分離される。高
調波を集光光学系50により集光し、光ファイバー入射
部51に入射する。また、ダイクロイックミラー60を
通過した基本波をダンパー61に入射する。
イクロイックミラー60により基本波と分離される。高
調波を集光光学系50により集光し、光ファイバー入射
部51に入射する。また、ダイクロイックミラー60を
通過した基本波をダンパー61に入射する。
【0172】図49にて、レーザ媒質44から出射され
たレーザ光49を波長変換素子52に入射する。この
際、共振器ミラー47に基本波を全反射し、高調波を通
過するコーティング膜を蒸着することにより、基本波を
共振器ミラー内に閉じ込め、高調波のみを共振器ミラー
47を介して取り出す。高調波を集光光学系50により
集光し、光ファイバー入射部51に入射する。
たレーザ光49を波長変換素子52に入射する。この
際、共振器ミラー47に基本波を全反射し、高調波を通
過するコーティング膜を蒸着することにより、基本波を
共振器ミラー内に閉じ込め、高調波のみを共振器ミラー
47を介して取り出す。高調波を集光光学系50により
集光し、光ファイバー入射部51に入射する。
【0173】以上のように、本実施の形態によれば、縦
方向に段積みした励起レーザ装置を色素レーザ多段増幅
装置の上側ないしは下側に配置することにより、励起レ
ーザ装置と色素レーザ多段増幅装置間の光ファイバーの
長さを短くし、高効率なレーザ装置を得ることを目的と
する。
方向に段積みした励起レーザ装置を色素レーザ多段増幅
装置の上側ないしは下側に配置することにより、励起レ
ーザ装置と色素レーザ多段増幅装置間の光ファイバーの
長さを短くし、高効率なレーザ装置を得ることを目的と
する。
【0174】尚、励起レーザ装置としてとして何れの構
成の発振器型レーザ装置を使用するかはレーザ装置の設
計仕様によるものである。また、励起レーザ装置に発振
器型の固体レーザ装置を用いて、複数の励起レーザ装置
を縦方向に段積みし、複数の励起レーザ装置の占有面積
を少なくできるので、コンパクトにて、高出力かつ高指
向性なレーザ装置を得ることができる。
成の発振器型レーザ装置を使用するかはレーザ装置の設
計仕様によるものである。また、励起レーザ装置に発振
器型の固体レーザ装置を用いて、複数の励起レーザ装置
を縦方向に段積みし、複数の励起レーザ装置の占有面積
を少なくできるので、コンパクトにて、高出力かつ高指
向性なレーザ装置を得ることができる。
【0175】なお、上記実施の形態では、同位体分離用
色素レーザ多段増幅装置に対して説明したが、例えば、
複数の光ファイバーを用いたレーザ加工装置やレーザ医
療装置であってもよく、上記と同様の効果を奏する。ま
た、上記実施の形態では、パルスレーザ装置に対して説
明したが、例えば、連続発振のレーザ装置であってもよ
く、上記と同様の効果を奏する。また、上記実施の形態
では、光ビームを各増幅器10〜13の片側から照射し
た場合に対して説明したが、光ビームを各増幅器10〜
13の両側から照射した場合でも、上記と同様の効果を
奏する。
色素レーザ多段増幅装置に対して説明したが、例えば、
複数の光ファイバーを用いたレーザ加工装置やレーザ医
療装置であってもよく、上記と同様の効果を奏する。ま
た、上記実施の形態では、パルスレーザ装置に対して説
明したが、例えば、連続発振のレーザ装置であってもよ
く、上記と同様の効果を奏する。また、上記実施の形態
では、光ビームを各増幅器10〜13の片側から照射し
た場合に対して説明したが、光ビームを各増幅器10〜
13の両側から照射した場合でも、上記と同様の効果を
奏する。
【0176】尚、図50〜図58にそれぞれ示した色素
レーザ多段増幅装置に関しては、前記他の実施の形態に
係る色素レーザ多段増幅装置を説明する図34〜図3
9、及び図41〜43のと同様であり、入射されるレー
ザビームが増幅器を備えた励起レーザ装置によるもの
か、増幅器を備えない発振器型の励起レーザ装置による
ものかの違いであり、構成ならび動作は図34〜図3
9、及び図41〜43に示された色素レーザ多段増幅装
置と同様である。
レーザ多段増幅装置に関しては、前記他の実施の形態に
係る色素レーザ多段増幅装置を説明する図34〜図3
9、及び図41〜43のと同様であり、入射されるレー
ザビームが増幅器を備えた励起レーザ装置によるもの
か、増幅器を備えない発振器型の励起レーザ装置による
ものかの違いであり、構成ならび動作は図34〜図3
9、及び図41〜43に示された色素レーザ多段増幅装
置と同様である。
【0177】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、レーザ光を発
生する固体レーザ装置、この発生したレーザ光を複数の
レーザビームに分割する光分割手段、及びこの分割され
た各レーザビームをそれぞれ増幅して光ファイバーに入
射する複数の増幅器よりなる励起レーザ装置と、レーザ
光を発する発振器、及びこの発生したレーザ光を順次通
過させると共に、前記光ファイバーからのレーザビーム
照射に基づくエネルギーを前記発振器より発せられて通
過するレーザ光に吸収させて光増幅を起こし色素レーザ
光を発生する複数段の増幅器よりなるレーザ多段増幅装
置とから構成することで、コンパクトにて高出力なレー
ザ措置を提供できるという効果がある。
生する固体レーザ装置、この発生したレーザ光を複数の
レーザビームに分割する光分割手段、及びこの分割され
た各レーザビームをそれぞれ増幅して光ファイバーに入
射する複数の増幅器よりなる励起レーザ装置と、レーザ
光を発する発振器、及びこの発生したレーザ光を順次通
過させると共に、前記光ファイバーからのレーザビーム
照射に基づくエネルギーを前記発振器より発せられて通
過するレーザ光に吸収させて光増幅を起こし色素レーザ
光を発生する複数段の増幅器よりなるレーザ多段増幅装
置とから構成することで、コンパクトにて高出力なレー
ザ措置を提供できるという効果がある。
【0178】請求項2の発明によれば、励起レーザ装置
における固体レーザ装置と、光分割手段と複数の増幅器
を同一架台に配置すると共に、この架台を複数段積みし
てレーザ多段増幅装置の近傍に配置したことで、複数の
励起レーザ装置の占有面積を少なくできるので、コンパ
クトにて高出力なレーザ装置を提供できるという効果が
ある。
における固体レーザ装置と、光分割手段と複数の増幅器
を同一架台に配置すると共に、この架台を複数段積みし
てレーザ多段増幅装置の近傍に配置したことで、複数の
励起レーザ装置の占有面積を少なくできるので、コンパ
クトにて高出力なレーザ装置を提供できるという効果が
ある。
【0179】請求項3の発明によれば、励起レーザ装置
における固体レーザ装置と、光分割手段と複数の増幅器
を同一架台に配置すると共に、この架台を複数段積みし
てレーザ多段増幅装置に接触させて配置したことで、励
起レーザ装置とレーザ多段増幅装置における増幅器間の
光ファイバーの長さを短くすることができるため高効率
なレーザ装置を提供できるという効果がある。
における固体レーザ装置と、光分割手段と複数の増幅器
を同一架台に配置すると共に、この架台を複数段積みし
てレーザ多段増幅装置に接触させて配置したことで、励
起レーザ装置とレーザ多段増幅装置における増幅器間の
光ファイバーの長さを短くすることができるため高効率
なレーザ装置を提供できるという効果がある。
【0180】請求項4の発明によれば、励起レーザ装置
における固体レーザ装置と、光分割手段と複数の増幅器
を同一架台に配置すると共に、この架台を複数段積みし
てレーザ多段増幅装置の背面に配置したことで、励起レ
ーザ装置とレーザ多段増幅装置における増幅器間の光フ
ァイバーの長さを更に短くすることができるため高効率
なレーザ装置を提供できるという効果がある。
における固体レーザ装置と、光分割手段と複数の増幅器
を同一架台に配置すると共に、この架台を複数段積みし
てレーザ多段増幅装置の背面に配置したことで、励起レ
ーザ装置とレーザ多段増幅装置における増幅器間の光フ
ァイバーの長さを更に短くすることができるため高効率
なレーザ装置を提供できるという効果がある。
【0181】請求項5の発明によれば、励起レーザ装置
とレーザ多段増幅装置とを積層して配置したことで、励
起レーザ装置とレーザ多段増幅装置における増幅器間の
光ファイバーの長さを短くすることができるため高効率
なレーザ装置を提供できるという効果がある。また、複
数の励起レーザ装置の占有面積を少なくできるためレー
ザ装置をコンパクトにできる。
とレーザ多段増幅装置とを積層して配置したことで、励
起レーザ装置とレーザ多段増幅装置における増幅器間の
光ファイバーの長さを短くすることができるため高効率
なレーザ装置を提供できるという効果がある。また、複
数の励起レーザ装置の占有面積を少なくできるためレー
ザ装置をコンパクトにできる。
【0182】請求項6の発明によれば、固体レーザ装置
は、レーザ媒質としてYAGを用いたことで、励起レー
ザ装置のコンパクト化に寄与できるという効果がある。
は、レーザ媒質としてYAGを用いたことで、励起レー
ザ装置のコンパクト化に寄与できるという効果がある。
【0183】請求項7の発明によれば、固体レーザ装置
は、励起光源に半導体レーザを用いたことで、励起レー
ザ装置のコンパクト化に寄与できるという効果がある。
は、励起光源に半導体レーザを用いたことで、励起レー
ザ装置のコンパクト化に寄与できるという効果がある。
【0184】請求項8の発明によれば、励起レーザ装置
内の増幅手段は、発生させたレーザ光の波長を変換する
波長変換素子を有したことで、出射されたレーザビーム
の波長を用途に合わせた波長のレーザビームに容易に変
更できるという効果がある。
内の増幅手段は、発生させたレーザ光の波長を変換する
波長変換素子を有したことで、出射されたレーザビーム
の波長を用途に合わせた波長のレーザビームに容易に変
更できるという効果がある。
【0185】請求項9の発明によれば、レーザ多段増幅
装置は、複数の増幅器を取り付ける支持部に、励起レー
ザ装置より複数の光ファイバーの取り出すための1個な
いしは複数の取り出し部を設けたので、各増幅器にたい
する光ファイバーの引き回し長さを短くできるため、光
ファイバー伝送損失によるレーザビームの損失を抑制で
きるという効果がある。
装置は、複数の増幅器を取り付ける支持部に、励起レー
ザ装置より複数の光ファイバーの取り出すための1個な
いしは複数の取り出し部を設けたので、各増幅器にたい
する光ファイバーの引き回し長さを短くできるため、光
ファイバー伝送損失によるレーザビームの損失を抑制で
きるという効果がある。
【0186】請求項10の発明によれば、取り出し部
は、L1={1−(vf/vc)}×d/2およびL1
+L4=d(L1はレーザ多段増幅装置内における取り
出し部から第1の段目の増幅器までの光ファイバー長、
L4はレーザ多段増幅装置内における取り出し部から最
終段目の増幅器増幅器までの光ファイバー長、d:第1
の段目の増幅器と最終段目の増幅器(13)の間の距
離、vfは光ファイバー内にてレーザ光が伝わる速度、
vcは大気中をレーザ光が伝わる速度)の関係式を満た
す位置に設けたことで、光ファイバー入射口とレーザ多
段増幅装置における増幅器との距離を短くすることがで
き、依って、レーザ多段増幅装置内の光ファイバー長を
短くし、光ファイバー伝送損失によるレーザビームの損
失を抑制できるという効果がある。
は、L1={1−(vf/vc)}×d/2およびL1
+L4=d(L1はレーザ多段増幅装置内における取り
出し部から第1の段目の増幅器までの光ファイバー長、
L4はレーザ多段増幅装置内における取り出し部から最
終段目の増幅器増幅器までの光ファイバー長、d:第1
の段目の増幅器と最終段目の増幅器(13)の間の距
離、vfは光ファイバー内にてレーザ光が伝わる速度、
vcは大気中をレーザ光が伝わる速度)の関係式を満た
す位置に設けたことで、光ファイバー入射口とレーザ多
段増幅装置における増幅器との距離を短くすることがで
き、依って、レーザ多段増幅装置内の光ファイバー長を
短くし、光ファイバー伝送損失によるレーザビームの損
失を抑制できるという効果がある。
【0187】請求項11の発明によれば、レーザ多段増
幅装置は、第1段目の増幅器の上方に発振器を配置し、
光学系を通してレーザ光を前記第1段目の増幅器に導く
ことで、レーザ多段増幅装置内の光ファイバー長を短く
し、光ファイバー伝送損失によるレーザビームの損失を
抑制できるという効果がある。
幅装置は、第1段目の増幅器の上方に発振器を配置し、
光学系を通してレーザ光を前記第1段目の増幅器に導く
ことで、レーザ多段増幅装置内の光ファイバー長を短く
し、光ファイバー伝送損失によるレーザビームの損失を
抑制できるという効果がある。
【0188】請求項12の発明によれば、レーザ多段増
幅装置は、支持部を介して第1段目の増幅器の裏面に発
振器を配置し、前記支持部に形成した貫通孔より光学系
を通してレーザ光をレーザ多段増幅装置内の第1段目の
増幅器に導くことで、レーザ多段増幅装置の高さを低く
することにより、装置を配置する建物の高さを低くでき
るので、低コストにて、高出力名レーザ装置を得ること
ができ、また、レーザ多段増幅装置内の光ファイバー長
を短くし、光ファイバー伝送損失によるレーザビームの
損失を抑制できるという効果がある。
幅装置は、支持部を介して第1段目の増幅器の裏面に発
振器を配置し、前記支持部に形成した貫通孔より光学系
を通してレーザ光をレーザ多段増幅装置内の第1段目の
増幅器に導くことで、レーザ多段増幅装置の高さを低く
することにより、装置を配置する建物の高さを低くでき
るので、低コストにて、高出力名レーザ装置を得ること
ができ、また、レーザ多段増幅装置内の光ファイバー長
を短くし、光ファイバー伝送損失によるレーザビームの
損失を抑制できるという効果がある。
【0189】請求項13の発明によれば、励起レーザ装
置における光ファイバー入射部をレーザ多段増幅装置に
おける光ファイバーの取り出し部の近傍に、かつ、取り
出し部に対向して配置したことで、光ファイバー入射口
とレーザ多段増幅装置における増幅器との距離を短くす
ることができ、依って、レーザ多段増幅装置内の光ファ
イバー長を短くし、光ファイバー伝送損失によるレーザ
ビームの損失を抑制できるという効果がある。
置における光ファイバー入射部をレーザ多段増幅装置に
おける光ファイバーの取り出し部の近傍に、かつ、取り
出し部に対向して配置したことで、光ファイバー入射口
とレーザ多段増幅装置における増幅器との距離を短くす
ることができ、依って、レーザ多段増幅装置内の光ファ
イバー長を短くし、光ファイバー伝送損失によるレーザ
ビームの損失を抑制できるという効果がある。
【0190】請求項14の発明によれば、励起レーザ装
置を構成する発振器と複数の増幅器を光分配伝送系37
に対して一列に配置したことで、架台より装置の取り出
しを行うことができ、容易に装置の交換と保守を行うこ
とができるという効果がある。
置を構成する発振器と複数の増幅器を光分配伝送系37
に対して一列に配置したことで、架台より装置の取り出
しを行うことができ、容易に装置の交換と保守を行うこ
とができるという効果がある。
【0191】請求項15の発明によれば、記励起レーザ
装置を構成する発振器と複数の増幅器の間のビーム分割
方式に関して、光分配伝送手段は前記発振器より発せら
れた一方のレーザ光を各光学部品を通過する毎に2本の
レーザビームに分割して各増幅器に入射させるトーナメ
ント方式としたことで、各レーザビームが各光学部品を
通過及び反射する面数の差を最小にし、各増幅器に入射
するビーム波面を同様にできるという効果がある。
装置を構成する発振器と複数の増幅器の間のビーム分割
方式に関して、光分配伝送手段は前記発振器より発せら
れた一方のレーザ光を各光学部品を通過する毎に2本の
レーザビームに分割して各増幅器に入射させるトーナメ
ント方式としたことで、各レーザビームが各光学部品を
通過及び反射する面数の差を最小にし、各増幅器に入射
するビーム波面を同様にできるという効果がある。
【0192】請求項16の発明によれば、発振器から出
射したレーザビームが前記光分配伝送系37の光学部品
を通過して各増幅器に入射する際に、各入射したレーザ
ビームの通過する光学部品の面数を等しくしたので、光
学部品の表面がレーザビームのビーム波面に及ぼす影響
を同じにできるため、同じビーム波面を有するレーザビ
ームを各増幅器に入射することができるという効果があ
る。
射したレーザビームが前記光分配伝送系37の光学部品
を通過して各増幅器に入射する際に、各入射したレーザ
ビームの通過する光学部品の面数を等しくしたので、光
学部品の表面がレーザビームのビーム波面に及ぼす影響
を同じにできるため、同じビーム波面を有するレーザビ
ームを各増幅器に入射することができるという効果があ
る。
【0193】請求項17の発明によれば、励起レーザ装
置は増幅器を使用しない発振器型励起レーザ装置に代え
たので、励起レーザ装置を更にコンパクト化できるとい
う効果がある。
置は増幅器を使用しない発振器型励起レーザ装置に代え
たので、励起レーザ装置を更にコンパクト化できるとい
う効果がある。
【0194】請求項18の発明によれば、架台に防振装
置を設けたので、発振器と複数の増幅器の間のレーザ光
の光軸に及ぼす床の影響を抑制でき、発振器から出射し
たレーザ光を増幅器へ安定に入射できるため、安定に
て、高出力なレーザ装置を得ることができるという効果
がある。
置を設けたので、発振器と複数の増幅器の間のレーザ光
の光軸に及ぼす床の影響を抑制でき、発振器から出射し
たレーザ光を増幅器へ安定に入射できるため、安定に
て、高出力なレーザ装置を得ることができるという効果
がある。
【図1】 この発明の実施の形態1に係る励起レーザ装
置の側面図である。
置の側面図である。
【図2】 本実施の形態に係るレーザ装置を上面から見
た図である。
た図である。
【図3】 本実施の形態に係る発振器の構成図である。
【図4】 本実施の形態に係る増幅器の構成図である。
【図5】 本実施の形態に係る他の増幅器の構成図であ
る。
る。
【図6】 本実施の形態に係る他の増幅器の構成図であ
る。
る。
【図7】 本実施の形態に係る励起レーザ装置の構成図
である。
である。
【図8】 本実施の形態に係る他の励起レーザ装置の構
成図である。
成図である。
【図9】 この発明の実施の形態2に係る励起レーザ装
置の構成図である。
置の構成図である。
【図10】 本実施の形態に係る他の励起レーザ装置の
構成図である。
構成図である。
【図11】 この発明の実施の形態3に係る励起レーザ
装置の構成図である。
装置の構成図である。
【図12】 本実施の形態に係る他の励起レーザ装置の
構成図である。
構成図である。
【図13】 この発明の実施の形態4に係る励起レーザ
装置の構成図である。
装置の構成図である。
【図14】 本実施の形態に係る他の励起レーザ装置の
構成図である。
構成図である。
【図15】 本実施の形態に係る他の励起レーザ装置の
構成図である。
構成図である。
【図16】 本実施の形態に係る他の励起レーザ装置の
構成図である。
構成図である。
【図17】 この発明の実施の形態4に係る励起レーザ
装置の構成図である。
装置の構成図である。
【図18】 本実施の形態に係る他の励起レーザ装置の
側面図である。
側面図である。
【図19】 この発明の実施の形態6に係るレーザ装置
の側面図である。
の側面図である。
【図20】 本実施の形態に係るレーザ装置の上面図で
ある。
ある。
【図21】 本実施の形態に係る他のレーザ装置の上面
図である。
図である。
【図22】 増幅器10と増幅器13間の距離dに対し
て光ファイバー長が最短となる場合の光ファイバー長L
1とL4を説明する図である。
て光ファイバー長が最短となる場合の光ファイバー長L
1とL4を説明する図である。
【図23】 この発明の実施の形態7に係るレーザ装置
を上面から図である。
を上面から図である。
【図24】 この発明の実施の形態8に係るレーザ装置
の側面図である。
の側面図である。
【図25】 本実施の形態において色素レーザ多段増幅
装置における発振器と各増幅器の関係を立体に示した図
である。
装置における発振器と各増幅器の関係を立体に示した図
である。
【図26】 本実施の形態に係るレーザ装置を上面から
見た図である。
見た図である。
【図27】 本実施の形態に係る他のレーザ装置を上面
から見た図である。
から見た図である。
【図28】 本実施の形態に係る他のレーザ装置の側面
図である。
図である。
【図29】 この実施の形態9に係る色素レーザ多段増
幅装置の断面図である。
幅装置の断面図である。
【図30】 この発明の実施の形態10に係るレーザ装
置の側面図である。
置の側面図である。
【図31】 本実施の形態に係るレーザ装置を上面から
見た図である。
見た図である。
【図32】 この発明の実施の形態11に係るレーザ装
置の側面図である。
置の側面図である。
【図33】 本実施の形態に係るレーザ装置を上面から
見た図である。
見た図である。
【図34】 この発明の実施の形態12に係る色素レー
ザ多段増幅装置を上面から見た図である。
ザ多段増幅装置を上面から見た図である。
【図35】 同じく本実施の形態に係る色素レーザ多段
増幅装置を上面から見た図である。
増幅装置を上面から見た図である。
【図36】 同じく本実施の形態に係る色素レーザ多段
増幅装置を上面から見た図である。
増幅装置を上面から見た図である。
【図37】 同じく本実施の形態に係る色素レーザ多段
増幅装置を上面から見た図である。
増幅装置を上面から見た図である。
【図38】 この発明の実施の形態13に係るレーザ装
置を上面から見た図である。
置を上面から見た図である。
【図39】 本実施の形態に係るレーザ装置の側面図で
ある。
ある。
【図40】 本実施の形態に係る励起レーザ装置を上面
から見た図である。
から見た図である。
【図41】 本実施の形態に係る色素レーザ多段増幅装
置を正面から見た図である。
置を正面から見た図である。
【図42】 本実施の形態に係る色素レーザ多段増幅装
置を上面から見た図である。
置を上面から見た図である。
【図43】 本実施の形態に係る他のレーザ装置の側面
図である。
図である。
【図44】 この発明の実施の形態14に係るレーザ装
置の側面図である。
置の側面図である。
【図45】 本実施の形態に係る発振器型励起レーザ装
置を上面から見たである。
置を上面から見たである。
【図46】 本実施の形態に係る発振器型励起レーザ装
置の構成図である。
置の構成図である。
【図47】 本実施の形態に係る他の発振器型励起レー
ザ装置の構成図である。
ザ装置の構成図である。
【図48】 本実施の形態に係る他の発振器型励起レー
ザ装置の構成図である。
ザ装置の構成図である。
【図49】 本実施の形態に係る他の発振器型励起レー
ザ装置の構成図である。
ザ装置の構成図である。
【図50】 本実施の形態に係る色素レーザ多段増幅装
置における取り出し部を示した図ある。
置における取り出し部を示した図ある。
【図51】 本実施の形態に係る色素レーザ多段増幅装
置における取り出し部の配置を示した図ある。
置における取り出し部の配置を示した図ある。
【図52】 本実施の形態に係る2個の色素レーザ多段
増幅装置における取り出し部を示した図ある。
増幅装置における取り出し部を示した図ある。
【図53】 本実施の形態に係る2個の色素レーザ多段
増幅装置における取り出し部を示した図ある。
増幅装置における取り出し部を示した図ある。
【図54】 本実施の形態に係るレーザ装置を上面から
見た図である。
見た図である。
【図55】 本実施の形態に係るレーザ装置を側面から
見た図である。
見た図である。
【図56】 本実施の形態に係る色素レーザ多段増幅装
置を正面から見た図である。
置を正面から見た図である。
【図57】 本実施の形態に係る色素レーザ多段増幅装
置を上面から見た図である。
置を上面から見た図である。
【図58】 本実施の形態に係る他のレーザ装置を側面
から見た図である。
から見た図である。
【図59】 従来のレーザ装置の構成図である。
【図60】 従来の励起レーザ装置の構成図である。
【図61】 従来装置において光分割器の一例としての
レンズアレイの構成図である。
レンズアレイの構成図である。
7a〜7c 光ファイバー、8a〜8d 色素レーザ多
段増幅装置、9,31発振器、32 レーザ光、37
光分配伝送路、38,39 レーザビーム、10〜1
3,40 増幅器、41 架台、80 防振装置。
段増幅装置、9,31発振器、32 レーザ光、37
光分配伝送路、38,39 レーザビーム、10〜1
3,40 増幅器、41 架台、80 防振装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 美濃和 芳文 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 多田 稔 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 浅川 益雄 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 八木 重典 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5F072 AB01 AC02 JJ01 JJ04 JJ20 KK05 KK12 KK15 PP07 QQ02 SS06 YY17
Claims (18)
- 【請求項1】 レーザ光を発生する固体レーザ装置、こ
の発生したレーザ光を複数のレーザビームに分割する光
分割手段、及びこの分割された各レーザビームをそれぞ
れ増幅して光ファイバーに入射する複数の増幅器よりな
る励起レーザ装置と、 レーザ光を発する発振器、及びこの発生したレーザ光を
順次通過させると共に、前記光ファイバーからのレーザ
ビーム照射に基づくエネルギーを前記発振器より発せら
れて通過するレーザ光に吸収させて光増幅を起こし色素
レーザ光を発生する複数段の増幅器よりなるレーザ多段
増幅装置とから構成することを特徴とするレーザ装置。 - 【請求項2】 励起レーザ装置における固体レーザ装置
と、光分割手段と複数の増幅器を同一架台に配置すると
共に、この架台を複数段積みしてレーザ多段増幅装置の
近傍に配置したことを特徴とする請求項1に記載のレー
ザ装置。 - 【請求項3】 励起レーザ装置における固体レーザ装置
と、光分割手段と複数の増幅器を同一架台に配置すると
共に、この架台を複数段積みしてレーザ多段増幅装置に
接触させて配置したことを特徴とする請求項2に記載の
レーザ装置。 - 【請求項4】 励起レーザ装置における固体レーザ装置
と、光分割手段と複数の増幅器を同一架台に配置すると
共に、この架台を複数段積みしてレーザ多段増幅装置の
背面に配置したことを特徴とする請求項2に記載のレー
ザ装置。 - 【請求項5】 励起レーザ装置とレーザ多段増幅装置と
を積層して配置したことを特徴とする請求項2に記載の
レーザ装置。 - 【請求項6】 固体レーザ装置は、レーザ媒質としてY
AGを用いたことを特徴とする請求項1ないし5のいず
れかに記載のレーザ装置。 - 【請求項7】 固体レーザ装置は、励起光源に半導体レ
ーザを用いたことを特徴とする請求項1ないし5のいず
れかに記載のレーザ装置。 - 【請求項8】 励起レーザ装置内の増幅手段は、発生さ
せたレーザ光の波長を変換する波長変換素子を有したこ
とを特徴とする請求項1に記載のレーザ装置。 - 【請求項9】 レーザ多段増幅装置は、複数の増幅器を
取り付ける支持部に、励起レーザ装置より複数の光ファ
イバーの取り出すための1個ないしは複数の取り出し部
を設けたことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか
に記載のレーザ装置。 - 【請求項10】 取り出し部は、L1={1−(vf/
vc)}×d/2およびL1+L4=d(L1はレーザ
多段増幅装置内における取り出し部から第1の段目の増
幅器までの光ファイバー長、L4はレーザ多段増幅装置
内における取り出し部から最終段目の増幅器増幅器まで
の光ファイバー長、d:第1の段目の増幅器と最終段目
の増幅器(13)の間の距離、vfは光ファイバー内に
てレーザ光が伝わる速度、vcは大気中をレーザ光が伝
わる速度)の関係式を満たす位置に設けたことを特徴と
する請求項9に記載のレーザ装置。 - 【請求項11】 レーザ多段増幅装置は、第1段目の増
幅器の上方に発振器を配置し、光学系を通してレーザ光
を前記第1段目の増幅器に導くことを特徴とする請求項
1に記載のレーザ装置。 - 【請求項12】 レーザ多段増幅装置は、支持部を介し
て第1段目の増幅器の裏面に発振器を配置し、前記支持
部に形成した貫通孔より光学系を通してレーザ光を前記
第1段目の増幅器に導くことを特徴とする請求項に記載
のレーザ装置。 - 【請求項13】 励起レーザ装置における光ファイバー
入射部をレーザ多段増幅装置における光ファイバーの取
り出し部の近傍に、かつ、取り出し部に対向して配置し
たことを特徴とする請求項9または10に記載のレーザ
装置。 - 【請求項14】 励起レーザ装置を構成する発振器と複
数の増幅器を光分配伝送系37に対して一列に配置した
ことを特徴とする請求項2に記載のレーザ装置。 - 【請求項15】 前記励起レーザ装置を構成する発振器
と複数の増幅器の間のビーム分割方式に関して、光分配
伝送手段は前記発振器より発せられた一方のレーザ光を
各光学部品を通過する毎に2本のレーザビームに分割し
て各増幅器に入射させるトーナメント方式としたことを
特徴とする請求項2に記載のレーザ装置。 - 【請求項16】 発振器から出射したレーザビームが前
記光分配伝送系37の光学部品を通過して各増幅器に入
射する際に、各入射したレーザビームが通過する光学部
品の面数を等しくしたことを特徴とする請求項15に記
載のレーザ装置。 - 【請求項17】 励起レーザ装置は増幅器を使用しない
発振器型励起レーザ装置に代えることを特徴とする請求
項1に記載のレーザ装置。 - 【請求項18】 架台に防振装置を設けたことを特徴と
する請求項2ないし4のいずれかに記載のレーザ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8851599A JP2000286490A (ja) | 1999-03-30 | 1999-03-30 | レーザ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8851599A JP2000286490A (ja) | 1999-03-30 | 1999-03-30 | レーザ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000286490A true JP2000286490A (ja) | 2000-10-13 |
Family
ID=13944975
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8851599A Pending JP2000286490A (ja) | 1999-03-30 | 1999-03-30 | レーザ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000286490A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007518104A (ja) * | 2004-01-06 | 2007-07-05 | ザイゴ コーポレーション | 多軸干渉計ならびに多軸干渉計を用いる方法およびシステム |
JP2009534850A (ja) * | 2006-04-19 | 2009-09-24 | モビアス フォトニクス, インク. | 1つの主発振器に結合した複数の同期増幅器を有するレーザー装置 |
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JP2015519758A (ja) * | 2012-06-12 | 2015-07-09 | フォトン エネルギー ゲーエムベーハー | 集積増幅器を備える、短パルスレーザ用可動式モジュールハウジング |
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CN113485167A (zh) * | 2021-07-12 | 2021-10-08 | 湖南大科激光有限公司 | 一种集中式激光供应控制系统 |
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-
1999
- 1999-03-30 JP JP8851599A patent/JP2000286490A/ja active Pending
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KR102507094B1 (ko) | 2016-01-13 | 2023-03-08 | 삼성디스플레이 주식회사 | 레이저 결정화 장치 |
CN113485167A (zh) * | 2021-07-12 | 2021-10-08 | 湖南大科激光有限公司 | 一种集中式激光供应控制系统 |
CN113534687A (zh) * | 2021-07-12 | 2021-10-22 | 湖南大科激光有限公司 | 一种集中式激光供应系统 |
CN113485167B (zh) * | 2021-07-12 | 2022-10-25 | 湖南大科激光有限公司 | 一种集中式激光供应控制系统 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040713 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20041109 |