JP2000286252A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JP2000286252A
JP2000286252A JP11090638A JP9063899A JP2000286252A JP 2000286252 A JP2000286252 A JP 2000286252A JP 11090638 A JP11090638 A JP 11090638A JP 9063899 A JP9063899 A JP 9063899A JP 2000286252 A JP2000286252 A JP 2000286252A
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insulating film
semiconductor device
amorphous sic
manufacturing
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Koji Kishimoto
光司 岸本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 可動イオン耐性、重金属耐性、耐水性に優
れ、かつステップカバレッジに優れた絶縁膜を提供す
る。 【解決手段】 シリコン基板101上に第1の絶縁膜1
02を形成し、かつ、その上に配線107を形成する
(a)。基板に高周波電力を印加するバイアス系高密度
プラズマCVD法により、配線間をシリコン酸化膜10
8で埋め込み、その上にシラン、メタン、アルゴンを原
料としたアモルファスSiC膜109を形成する
(b)。その後ポリイミド膜110を形成し、開口部1
12を形成する(c)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置の製造
方法に関し、特に、層間絶縁膜やパッシベーション(p
assivation)膜と呼ばれる最上層絶縁膜の形
成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の最上層の絶縁膜としては、
従来、水分および重金属の侵入を防止するためにこれら
の侵入に対する耐性が高いSiN膜、SiON膜が多用
されてきた。図4は、このような従来例の製造工程を示
す工程順の断面図である(以下、これを第1の従来例と
いう)。この従来例は、プラズマSiON膜とポリイミ
ド膜の積層膜を最上層保護絶縁膜として用いるものであ
る。図4(a)に示すように、シリコン基板401の表
面領域内に所要の半導体素子を形成し基板表面上に必要
な下層配線(いずれも図示せず)を形成した後に、全面
にシリコン酸化膜等を堆積し、さらに化学的機械研磨
(CMP:Chemical Mechanical
Polishing)法により平坦化して層間絶縁膜4
02を形成する。所要の下層配線との接続構造を形成し
た後に、スパッタ法、フォトリソグラフィ法およびドラ
イエッチング法を用いて、最上層配線403を形成す
る。
【0003】続いて、図4(b)に示すように、SiH
4 、NH3 、N2 O、N2 を原料ガスとする平行平板型
プラズマCVD(Chemical Vapor De
position)法を用いて、プラズマSiON膜4
04を成膜する。次に、図4(c)に示すように、プラ
ズマSiON膜404上に感光性のポリイミド膜405
を形成する。この後、露光工程を経てボンディングパッ
ド部上のポリイミド膜405を除去した後に、ポリイミ
ド膜405自身をマスクとして、ドライエッチング法に
よりボンディングパッド部上のプラズマSiON膜40
4を除去する。
【0004】しかしながら、SiN膜やSiON膜など
の窒化膜系の絶縁膜では、可動イオンや重金属や水分の
侵入に対する耐性が十分に高いものではないため、半導
体装置の高集積化・高機能化が高度に進行したことによ
り、また半導体装置がより厳しい環境下での使用が想定
されていることにより、これらの絶縁膜では重金属耐性
や耐水性が不足することが起こるようになってきてい
る。そこで、重金属耐性や耐水性の高いパッシベーショ
ン膜が求められているが、そのための材料としては、S
i−N結合およびSi−O結合より結合長が短く耐透過
性に優れた結合、Si−C結合を有するSiCが挙げら
れる。
【0005】図5は、特公平7−114237号公報
(特開平1−54734号公報)にて提案された、アモ
ルファスSiC膜を最終保護膜とする半導体装置の断面
図である(以下、これを第2の従来例という)。この第
2の従来例はパワーMOSトランジスタに係るものであ
って、図5において、501は金属ドレイン電極、50
2は一導電型半導体基板、503は反対導電型半導体
層、504はソース領域である一導電型半導体層、50
5はゲート絶縁膜、506は導電性ゲート電極層、50
7は金属ソース電極、508は金属ゲート電極、509
はアモルファスSiC膜である。
【0006】このアモルファスSiC膜509は、デポ
ジション圧力0.65Torr、デポジション温度38
0℃、パワー200mA、ガス流量比SiH4 /C3
8 =1/1の条件で、プラズマCVD法により、1.0
μmの膜厚に形成したものである。この従来例は、アモ
ルファスSiC膜509の成膜後に、金属ソース電極5
07、金属ゲート電極508上のアモルファスSiC膜
509に選択的に不純物をドープしてその部分の抵抗値
を下げ、各金属電極上のアモルファスSiC膜に直接ワ
イヤボンディングを行って電極とのコンタクトをとるも
のである。あるいは、不純物をドープして抵抗値を下げ
たアモルファスSiC膜上に選択的に蒸着金属膜を設け
アモルファスSiC膜にしみ込ませた後、蒸着金属膜上
にワイヤボンディングを行う。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記公報には、プラズ
マCVD装置については明記されていないものの成膜条
件と出願時の技術水準からみて平行平板型プラズマCV
D装置が用いられていたものと考えられる。第1の従来
例においても、平行平板型プラズマCVD装置を用い
て、SiON膜の成膜を行っていたが、平行平板型プラ
ズマCVD法では成膜圧力が0.5〜数Torrとかな
り高いためイオンの指向性が悪く、さらに、基板表面に
は直流のセルフバイアスしか掛からず、イオン等の比較
的質量の大きい原子などが高速度で基板に引き込まれな
いため、イオン等による斜形部のスパッタエッチング効
果が望めない。そのため、この方法による成膜はステッ
プカバレッジが悪く、高集積化された高密度な半導体装
置では、図4(b)、(c)に示されるように、配線間
にボイド406が発生してしまう。この状況は、アモル
ファスSiC膜を形成する第2の従来例の場合も同様で
あって、パワーMOSトランジスタにおいては問題とは
ならないが、配線幅/配線間隔が0.5μm以下に高集
積化された半導体装置に第2の従来例のアモルファスS
iC膜を適用する場合には、第1の従来例の場合と同様
にボイドの発生が問題となる。
【0008】また、平行平板型プラズマCVD法により
形成されたアモルファスSiC膜は、成膜時のプラズマ
密度が低いために強固なSi−C結合が形成されず、簡
単に不純物を拡散させたり金属をしみ込ませたりするこ
とが可能な絶縁膜しか形成することができない。よっ
て、この方法により形成されたSiC膜は、外部からの
汚染に極度に敏感な高度に集積化された半導体装置のパ
ッシベーション膜としては不向きである。而して、成膜
温度を500℃と上げることにより、十分なパッシベー
ション能力を有するSiC膜を形成することは可能では
ある。しかしながら、アルミニウム配線形成後のパッシ
ベーション膜の形成工程においては、このような高温プ
ロセスを採用することはできない。
【0009】本発明の課題は上述した従来技術の問題点
を解決することであって、その目的は、高密度の強固な
結合の分子構造を持ち、可動イオン耐性、重金属耐性、
耐水性に優れ、かつ、ステップカバレッジに優れた絶縁
膜を低温の製造プロセスにて形成し得るようにすること
である。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明によれば、 半導体基板表面上に第1の絶縁膜を介して複数の配
線を形成する工程と、 前記第1の絶縁膜および前記配線を覆う、アモルフ
ァスSiC膜を含む第2の絶縁膜を形成する工程と、を
有する半導体装置の製造方法であって、前記アモルファ
スSiC膜を基板に高周波電力を印加するバイアス系高
密度プラズマCVD法により形成することを特徴とする
半導体装置の製造方法、が提供される。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て説明する。本発明においては、第2の絶縁膜である層
間絶縁膜またはパッシベーション膜は、高密度プラズマ
CVD法により形成されたアモルファスSiC膜を有し
て形成されるが、より具体的には以下の形態にて形成さ
れる。 アモルファスSiC膜単層膜 下層絶縁膜/アモルファスSiC膜の2層膜 アモルファスSiC膜/上層絶縁膜の2層膜 下層絶縁膜/アモルファスSiC膜/上層絶縁膜の3
層膜
【0012】図3は、本発明にて使用される、高密度プ
ラズマCVD装置の一例を示す誘導結合型プラズマ(I
CP:Inductive Coupled Plas
ma)CVD装置の摸式図である。アルミナ(Al2
3 )製のベルジャー304の側壁と上部に、誘導コイル
303aと303bがそれぞれ設置されている。誘導コ
イル303aと303bには高周波電源308aと30
8bから高周波電力がそれぞれ印加され、これら2つで
プラズマを発生させる。高周波電源308aと308b
は、約2.0MHzの高周波電力を供給し、自動マッチ
ングボックス301aと301bは、それぞれ高周波電
源308a、308bと誘導コイル303a、303b
間にあってプラズマとのマッチングをとる。また、ペデ
スタル307には基板に高周波電力を印加するための1
3.56MHzの高周波電源309が備わり、自動マッ
チングボックス302によりプラズマとのマッチングを
とる。
【0013】被処理基板306は、表面がセラミックで
コーティングされているペデスタル307に静電吸着さ
れている。ペデスタル307の内部に冷却液を循環させ
ることにより、そして、被処理基板306の裏面とペデ
スタル307の表面の間に充填されたヘリウム(He)
の圧力を制御することにより、成膜温度を制御してい
る。反応ガスおよびキャリアガスは、ガス導入口312
よりチェンバー305内に導入される。また、ガスは真
空排気口313により外部へ排気される。尚、各高周波
電源308a、308b、309、誘電コイル303
b、チャンバー305は各接地点311にて接地されて
いる。
【0014】上記プラズマCVD装置において、アモル
ファスSiC膜を成膜するための反応ガスとしては、シ
ラン(SiH4 )とメタン(CH4 )、あるいは、シラ
ンとアセチレン(C22 )を反応ガスとして用いて、
アモルファスSiC膜を成膜することができるが、これ
に限定されるわけではなく、ジシラン(Si26 )や
エチレン(C24 )など適宜の珪化物と炭化物を使用
することができる。高密度プラズマでは、ガスの分解効
率がよいために、どのようなガスを用いても分解、成膜
することができる。ここで、アモルファスSiC膜10
9の組成比は、例えばシランとメタンの流量比を変える
ことによって、変化させることができるので、要求され
る重金属侵入耐性等に合わせて、適宜の値に設定するこ
とが可能である。但し、炭素成分が多いとC−C結合が
多くなり水分や重金属やナトリウム等の可動イオンに対
しする耐性は高くなるが耐熱性が劣化し、シリコン成分
が多いと耐熱性はよくなるが重金属やナトリウム等の可
動イオンに対する耐性が弱くなるので、用途に応じた妥
協点を見いだす必要がある。
【0015】本発明に係る第2の絶縁膜は、半導体装置
の最上層の絶縁膜、すなわちパッシベーション膜として
有利に用いられるが、銅配線が形成される場合のように
配線材料自身が可動性の高いものである場合には、層間
絶縁膜に本発明に係るアモルファスSiC膜を用いるこ
とにより、銅原子の層間の拡散を防止することができ
る。本発明に係る第2の絶縁膜は、その直下に形成され
ている配線がダマシン(damascene)構造であ
る場合には、上記のまたはの構造を採用することが
できるが、通常はまたはの構造が採用される。そし
て、第2の絶縁膜が層間絶縁膜として用いられ、の構
造が採用された場合には、下層絶縁膜を厚く形成しその
表面を化学的機械研磨(CMP)法などにより平坦化し
た後に、その上にアモルファスSiC膜を形成すればよ
い。また、の構造を採用した場合には、上層絶縁膜の
表面を化学的機械研磨法などにより平坦化する。配線が
ダマシン構造ではない通常の配線の場合に、第2の絶縁
膜の最下層にアモルファスSiC膜を用いることが好ま
しくないのは、アモルファスSiC膜の比誘電率は低く
ても約6であり、結晶系(β構造)に至っては約10と
高く、配線間容量が高くなり、配線遅延が無視できなく
なるからである。
【0016】上記のまたはの構造の第2の絶縁膜内
の下層絶縁膜には、CVDシリコン酸化膜、PSG膜、
BPSG膜、フッ素添加シリコン酸化膜、HSQ(ハイ
ドロシルセスキオキサン)を用いた絶縁膜、ポーラスシ
リカ膜、若しくはそれらの複合膜を用いることができ
る。上記のまたはの構造の第2の絶縁膜内の上層絶
縁膜には、CVDシリコン酸化膜、PSG膜、BPSG
膜、シリコン酸化窒化膜、シリコン窒化膜、若しくはそ
れらの複合膜を用いることができるが、第2の絶縁膜が
パッシベーション膜として用いられる場合には、ポリイ
ミド膜、ベンゾシクロブテン膜などの樹脂絶縁膜を単独
で若しくは前記の無機絶縁膜と併用して用いることがで
きる。そして、樹脂絶縁膜としては感光材を添加したも
のを用いることができる。
【0017】なお、本発明において使用される高密度プ
ラズマCVD装置としては、誘導結合型CVD装置に代
えて、ECR(electron cyclotron
resonance)CVD装置やヘリコン波CVD
装置を用いてもよい。
【0018】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て詳細に説明する。 [第1の実施例]図1は、本発明の第1の実施例におけ
る半導体装置の製造方法を説明するための工程順断面図
である。まず、図1(a)に示すように、シリコン基板
101の表面領域内に所要の半導体素子を形成し必要な
下層配線(いずれも図示せず)を形成した後に、全面に
シリコン酸化膜を堆積し平坦化を行って第1の絶縁膜1
02を形成し、これに所要のヴィアホール(図示せず)
を形成する。膜厚20nmのチタン膜103、膜厚80
nmの窒化チタン膜104、膜厚450nmのアルミニ
ウム−銅合金膜105、膜厚50nmの窒化チタン膜1
06を順次スパッタリング法にて堆積して、膜厚600
nmの積層金属膜を形成し、これを公知の方法でパター
ニングして最上層配線107を形成する。
【0019】次に、図1(b)に示すように、第1の絶
縁膜102上および最上層配線107上に、図3に示し
た誘導結合型プラズマCVD装置を用いて、バイアス系
高密度プラズマCVD法により、シリコン酸化膜108
を700nmの膜厚に堆積する。形成条件として、60
sccmのシラン(SiH4 )と120sccmの酸素
(O2 )と120sccmのアルゴン(Ar)をガス導
入口312よりチャンバー305内に導入し、チャンバ
ー内圧力を約6mTorrにする。冷却水の温度と裏面
ヘリウム圧力を調節し、成膜温度は約350℃とする。
誘導コイル303aと303bに印加する高周波電力と
してそれぞれ3000Wと1500Wを供給し、ペデス
タル307に約3000Wの高周波電力を印加する。次
に、このシリコン酸化膜108上に図3に示した誘導結
合型プラズマCVD装置を用い、バイアス系高密度プラ
ズマCVD法によりアモルファスSiC膜109を下記
の手順に従い300nm堆積する〔図1(b)〕。40
sccmのシランと、40sccmのメタンと、100
sccmのアルゴン(Ar)をガス導入口312よりチ
ャンバー305内に導入し、チャンバー内圧力を6mT
orrにする。冷却水の温度と裏面ヘリウム圧力を調節
し、成膜温度を約300℃に調整する。誘導コイル30
3aと303bに印加する高周波電力としてそれぞれ2
000Wと1000Wを供給し、ペデスタル307に約
1500Wの高周波電力を印加する。
【0020】その後、図1(c)に示すように、感光性
のポリイミド膜110を塗布法によりアモルファスSi
C膜109上の全面に形成する。これにより、本実施例
のパッシベーション膜である第2の絶縁膜111の形成
が完了する。次に、露光・現像技術を用いて、ポリイミ
ド膜110に開口部を形成する。次に、ポリイミド膜自
身をマスクとして、ドライエッチング技術を用いて、ボ
ンディングパッドを形成すべき最上層配線107上部の
シリコン酸化膜108およびアモルファスSiC膜10
9を除去し、ボンディング用の開口部112を形成す
る。
【0021】[第2の実施例]図2は、本発明の第2の
実施例を説明するための半導体装置の断面図である。本
実施例は、本発明を層間絶縁膜に適用した例に係るもの
である。図2(a)に示すように、シリコン基板201
の表面領域内に所要の半導体素子を形成しその上に下層
配線を形成した後に、全面にシリコン酸化膜などを堆積
し表面を平坦化して第1の絶縁膜202を形成する。第
1の絶縁膜202の表面にフォトリソグラフィ法および
ドライエッチング法により配線用の溝を形成し、スパッ
タ法、プレーティング法およびCMP法を用いて、窒化
タンタル膜などからなるバリア膜203および銅膜20
4からなる銅配線205を形成する。第1の絶縁膜20
2上と銅配線205上に、図3に示した誘導結合型プラ
ズマCVD装置を用いて、基板に高周波電力を印加する
バイアス系高密度プラズマCVD法によりアモルファス
SiC膜206を50nmの膜厚に堆積する。さらに、
基板に高周波電力を印加するバイアス系高密度プラズマ
CVD法によりシリコン酸化膜207を堆積して第2の
絶縁膜208を形成する。なお、アモルファスSiC膜
206とシリコン酸化膜207の形成条件は、アモルフ
ァスSiC膜109、シリコン酸化膜108を形成した
第1の実施例と同じ条件を用いたが、本実施例は、微細
配線間の埋め込み性を考えなくてよいので、ペデスタル
に印加する高周波電力を第1の実施例の場合より低く抑
えてもよい。
【0022】本実施例では、銅の拡散を防止するために
バリア膜203とアモルファスSiC膜206で銅配線
205を囲んだ構造となっている。この構造により、銅
の拡散と銅配線205の酸化を防止することができる。
しかし、アモルファスSiC膜の比誘電率はシリコン酸
化膜に比べて高いので、配線遅延を防ぐ観点から、アモ
ルファスSiC膜の膜厚は、銅の拡散を防止できる範囲
でなるべく薄くする必要がある。図示されていないが、
また詳細な説明は省略するが、図2の構造を得た後、第
2の絶縁膜208内にスルーホールが開設され、このス
ルーホールを介して下層の銅配線205と接続された、
ダマシン構造若しくは通常構造の上層配線が形成され
る。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による半導
体装置の製造方法は、第2の絶縁膜の少なくとも一部を
構成するアモルファスSiC膜を、基板に高周波電力を
印加するバイアス系高密度プラズマCVD法により形成
するものであるので、以下の効果を享受することができ
る。 バイアス系高密度プラズマCVD法を用いたことに
より、メタン等のプロセスガスが十分に分解可能であ
り、さらに、基板に高周波電力を印加することによっ
て、低温下にても強固なSi−C結合を得ることができ
るため、焼結形成法で得られるSiC膜と同等の緻密な
アモルファスSiC膜の形成が可能である。さらに、S
i−C結合は、Si−N結合およびSi−O結合に比べ
て結合長が短く、また、C原子が4配位であることよ
り、SiN膜やSiON膜(N:3配位、O:2配位)
に比べて、原子密度が大きいため、原子、分子に対する
耐透過性に優れている。よって、本発明によれば、可動
イオン耐性、重金属耐性、耐水性に優れた絶縁膜を提供
することができる。
【0024】 上記したように従来の絶縁膜より、可
動イオン耐性、重金属耐性、耐水性能力の高い絶縁膜を
形成することが可能であるので、同等の耐性の絶縁膜を
形成するのであれば、より薄膜化することが可能であ
る。 基板に高周波電力を印加することにより、イオン等
の比較的質量の大きい原子などが高速度で基板に引き込
まれるために、斜形部のスパッタエッチング効果を利用
することができ、微細配線間を埋め込み、ボイドの発生
を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例における半導体装置の
製造方法を説明するための工程順断面図。
【図2】 本発明の第2の実施例を説明するための半導
体装置の断面図。
【図3】 本発明において用いられる高密度プラズマC
VD装置の一例である誘導結合型高密度プラズマCVD
装置の摸式図。
【図4】 第1の従来例における半導体装置の製造方法
を説明するための工程順断面図。
【図5】 第2の従来例を説明するための半導体装置の
断面図。
【符号の説明】
101 シリコン基板 102 第1の絶縁膜 103 チタン膜 104 窒化チタン膜 105 アルミニウム−銅合金膜 106 窒化チタン膜 107 最上層配線 108 シリコン酸化膜 109 アモルファスSiC膜 110 ポリイミド膜 111 第2の絶縁膜 112 開口部 201 シリコン基板 202 第1の絶縁膜 203 バリア膜 204 銅膜 205 銅配線 206 アモルファスSiC膜 207 シリコン酸化膜 208 第2の絶縁膜 301a、301b 自動マッチングボックス 302 自動マッチングボックス 303a、303b 誘導コイル 304 ベルジャー 305 チャンバー 306 被処理基板 307 ペデスタル 308a、308b 高周波電源 309 高周波電源 311 接地点 312 ガス導入口 313 真空排気口 401 シリコン基板 402 層間絶縁膜 403 最上層配線 404 プラズマSiON膜 405 ポリイミド膜 406 ボイド 501 金属ドレイン電極 502 一導電型半導体基板 503 反対導電型半導体層 504 一導電型半導体層 505 ゲート絶縁膜 506 導電性ゲート電極層 507 金属ソース電極 508 金属ゲート電極 509 アモルファスSiC膜
フロントページの続き Fターム(参考) 5F033 HH09 HH11 HH18 HH32 HH33 MM01 MM08 MM12 MM13 PP15 PP20 QQ09 QQ10 QQ11 QQ37 QQ48 RR01 RR04 RR06 RR08 RR11 RR14 RR15 RR22 RR27 SS01 SS02 SS15 SS19 TT01 TT02 TT04 VV07 XX00 XX02 XX28 5F045 AA08 AA10 AB06 AB32 AB33 AB34 AB35 AB36 AC01 AC08 AC09 AD07 AE15 AE19 AF08 AF10 BB14 BB17 CB04 DC51 DC52 DC61 DP01 DP02 DP04 DQ10 EH01 EH02 EH11 EH16 EH17 GH03 5F058 AD02 AD04 AD05 AD08 AD10 AD11 AH03 BA05 BA07 BD01 BD02 BD03 BD04 BD05 BD06 BD07 BD09 BD10 BD15 BD19 BF01 BF02 BF07 BF09 BF21 BF22 BF23 BF26 BF29 BF30 BF33 BJ03

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (1)半導体基板表面上に第1の絶縁膜
    を介して複数の配線を形成する工程と、 (2)前記第1の絶縁膜および前記配線を覆う、アモル
    ファスSiC膜を含む第2の絶縁膜を形成する工程と、
    を有する半導体装置の製造方法において、前記アモルフ
    ァスSiC膜を基板に高周波電力を印加するバイアス系
    高密度プラズマCVD法により形成することを特徴とす
    る半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記第2の絶縁膜は、前記アモルファス
    SiC膜の下層に形成された酸化シリコン系の絶縁膜を
    有するものであることを特徴とする請求項1記載の半導
    体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記酸化シリコン系の絶縁膜が、バイア
    ス系高密度プラズマCVD法若しくは塗布法またはその
    組合せによって形成されることを特徴とする請求項2記
    載の半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記酸化シリコン系の絶縁膜が、フッ素
    が添加されたシリコン酸化膜を含んでいることを特徴と
    する請求項2または3記載の半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記第2の絶縁膜は、前記アモルファス
    SiC膜の上層に形成された、無機絶縁膜および/また
    は樹脂絶縁膜を有するものであることを特徴とする請求
    項1または2記載の半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記樹脂絶縁膜がポリイミド膜であるこ
    とを特徴とする請求項5記載の半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記樹脂絶縁膜には、感光材が添加され
    ていることを特徴とする請求項5または6記載の半導体
    装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記無機絶縁膜が、シリコン酸化膜、シ
    リコン酸化窒化膜、シリコン窒化膜、PSG膜、BPS
    G膜の中から選択された一層または複数層から形成され
    ることを特徴とする請求項5記載の半導体装置の製造方
    法。
  9. 【請求項9】 前記アモルファスSiC膜が、シランお
    よびメタン、または、シランおよびアセチレンからなる
    反応ガスを用いて形成されることを特徴とする請求項
    1、2または5記載の半導体装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記アモルファスSiC膜が、誘導結
    合型高密度プラズマCVD装置、ECR(electr
    on cyclotron resonance)型高
    密度プラズマCVD装置またはヘリコン波高密度プラズ
    マCVD装置を用いて形成されることを特徴とする請求
    項1、2または5記載の半導体装置の製造方法。
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