JP2000286111A - 薄膜rc素子 - Google Patents

薄膜rc素子

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JP2000286111A
JP2000286111A JP11089966A JP8996699A JP2000286111A JP 2000286111 A JP2000286111 A JP 2000286111A JP 11089966 A JP11089966 A JP 11089966A JP 8996699 A JP8996699 A JP 8996699A JP 2000286111 A JP2000286111 A JP 2000286111A
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resistor
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lower electrode
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Fumio Fukumaru
文雄 福丸
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 理想的なRCフィルタ特性を示す薄膜RC素
子を提供する。 【解決手段】下部電極層2上に誘電体層4と抵抗体層3
とを並設して形成し、前記誘電体層4上に上部容量電極
層6を、前記抵抗体層3上に上部抵抗電極層5を形成
し、抵抗体層3を流れる電流パスを抵抗体層3の厚み方
向とした薄膜RC素子である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は高速動作する電気回
路に配設され、デジタル信号の終端部、もしくはローパ
スフィルタに供される、小型で超薄型の薄膜RC素子に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子機器の小型化、高機能化に伴い、電
子機器内に設置される電子部品にも小型化、薄型化、高
周波対応などの要求が強くなってきている。特に大量の
情報を高速に処理する必要のあるコンピュータの高速デ
ジタル回路では、パーソナルコンピュータレベルにおい
ても、CPUチップ内のクロック周波数が数百MHz、
チップ間バスのクロック周波数も100MHz以上と高
速化が顕著であり、バス終端等でのインピーダンス整合
やフィルタリングの重要性がクローズアップされつつあ
る。また、配線ボード上の実装密度が高まり受動素子の
小型化の傾向が強くなっている。
【0003】従来の配線基板上に実装されているバス終
端等として使用されている受動素子は、チップ抵抗器、
チップ型積層セラミックコンデンサを独立して配線基板
に実装していた。
【0004】また、所定RC回路としてチップ状基板
に、厚膜抵抗体膜、厚膜誘電体膜を有するコンデンサを
形成することも考えられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のように
チップ抵抗器、チップ型積層セラミックコンデンサを基
板の表面に実装することは、配線基板の実装工程で非常
に手間がかかり、また、チップ状基板に厚膜抵抗体膜や
厚膜コンデンサしたとしても、RC回路を構成する素子
としてその占有面積が小型化することができず、製造工
程も煩雑となる。
【0006】さらに、抵抗体及びコンデンサを薄膜で形
成することはも考えされる。しかし、厚膜抵抗体膜から
薄膜抵抗体に、また、厚膜コンデンサから薄膜コンデン
サに代えたとしても、サイズ的にも機能的に代わるとこ
ろはなかった。
【0007】実際の例で考えると、バスライン終端等で
使用されるRC回路では、信号ラインとのインピーダン
ス整合をとるために抵抗値を数十Ω〜数百Ωにする必要
がある。従来のチップ抵抗器、帯状厚膜抵抗体膜、帯状
厚膜抵抗体膜の代替としての薄膜抵抗体では、容量素子
と接続するために、電極パッドや引回し配線パターンが
必要となり、その結果、配線インダクタンスを大きくす
ることにつながり、平面的に広がる厚膜抵抗体膜、薄膜
抵抗体の長さが起因して寄生インダクタンスを発生して
しまう。その結果、例えば、図4に示すように周波数−
減衰量特性が理想的な特性からずれてしまう。例えば、
回路設計上、RCローパスフィルタにおいては、所定周
波数以上の周波数領域において信号が通過しないことが
望ましい。しかしながら抵抗素子と容量素子の両素子が
もつ寄生インダクタンスLpと、容量素子の静電容量C
とできまる共振周波数1/(2π(Lp・C)1/2 )以
上の周波数領域においては、寄生インダクタンスにより
減衰量が低下する。図4の例では、寄生インダクタンス
Lpが数nH、静電容量Cが120pFのため、減衰量
が20dB以下の周波数領域が、1GHz〜10GHz
の領域に現れてしまう。
【0008】実際の回路においては、予期しない高周波
信号の反射や高周波成分の通過を招いてしまうことにな
り、RC回路とは別のフィルタ等が必要になり、実装部
品点数をむやみに増大させてしまう。
【0009】本発明は、上述の課題に鑑みて案出された
ものであり、その目的は、抵抗素子及び抵抗素子と容量
素子との間に生じる寄生インダクタンス分を極限まで低
減し、もって、理想的な特性(インピーダンス整合、フ
ィルタ特性)を有する薄膜RC素子を提供するものであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、下部電極層上
に誘電体層と抵抗体層とを並設し、且つ前記誘電体層上
に上部容量電極層を、前記抵抗体層上に上部抵抗電極層
を形成したことを特徴とする薄膜RC素子である。
【0011】また、好ましくは、誘電体層は、ダイヤモ
ンド、SiO2 、Al2 3 、Si3 4 、またはPb
TiO3 の薄膜から成り、前記抵抗体相は、SiCの薄
膜から成っている。
【0012】
【作用】本発明によれば、抵抗体層の電流の流れ方向
は、下部電極層と上部電極層との間、即ち、素子の厚み
方向となり、抵抗体成分の寄生インダクタンス分を極限
まで小さくなる。また、下部電極層自身が抵抗体層を有
する抵抗素子と、誘電体層を有する容量素子とが共通化
されているため、引回し配線パターン間で発生する寄生
インダクタンス分を極限まで小さくなる。
【0013】これより、理想的な特性(インピーダンス
整合、フィルタ特性)を有し、回路設計者の意図とする
特性を有する薄膜RC素子となる。
【0014】尚、上述の構造のためには、抵抗素子及び
容量素子に共通的な下部電極層上に、抵抗体層及び誘電
体層を選択的に形成しなければならない。
【0015】本発明の抵抗体層として例えばSiCから
なる膜厚1μm以下で薄膜で形成することにより、体積
抵抗率が1000Ωcm以上の抵抗体薄膜を用いること
によって、膜厚方向を電流パスとする抵抗素子を作製す
ることができる。また、抵抗素子と電気的に接続する薄
膜コンデンサの誘電体層として、ダイヤモンド薄膜、S
iO2 薄膜、Al2 3 薄膜などの酸化物薄膜、または
Si3 4 薄膜またはPbTiO3 などの強誘電体膜を
利用することができる。特に、ダイヤモンド薄膜は、抵
抗体層との同時被着が可能となり、好ましい材料であ
る。
【0016】また、抵抗体層上に形成した上部抵抗電極
層としては、薄膜抵抗体の素子厚み方向を電流パスを規
定するように抵抗体層の所定位置に形成することが望ま
しい。これより抵抗体層の実効電流パスを極限まで小さ
くでき、理想的なRC素子が実現できることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の薄膜RC素子を図
面に基づいて説明する。
【0018】図1は本発明の薄膜RC素子の平面図であ
り、図2は、図1中X−X線断面図である。
【0019】図において、1は絶縁基板、2は下部電極
層、3は抵抗体層、4は誘電体層、5は上部抵抗電極
層、6は上部容量電極層であり、7は端子部である。
【0020】絶縁基板1は、例えば、セラミック、ガラ
スなどからなり、例えば、絶縁基板1上には、下部電極
層2が略全面に形成されている。この下部電極層2は、
Tiなどからなり、その膜厚は、0.3μmである。
【0021】この下部電極層2上に、抵抗体層3及び誘
電体層4が並設して被着されている。例えば、抵抗体層
3は、例えば2つの抵抗体層領域からなっている。
【0022】抵抗体層3上には、上部抵抗電極層5が形
成されている。この上部抵抗電極層5も上述の2つの抵
抗体層3の上面の全面に形成されている。
【0023】誘電体層4上には、上部容量電極層6が形
成されている。この上部抵抗電極層5及び上部容量電極
層6は、Ni、Cr、Au、Cuなどが用いられ、図で
は、下層に厚み0.1μmのNi層51、61、上層に
厚み0.2μmのAu層52、62から成る2層構造と
なっている。
【0024】また、この上部抵抗電極層5及び上部容量
電極層6の上部には、半田などの端子部7が形成されて
いる。例えば、半田バンプは、例えば直径0.1〜0.
5mmの概略半球形状となっている。この端子部7は、
2つの抵抗層領域A、Bに形成された上部抵抗電極層5
の全面に略形成されており、また、上部容量電極層6上
の所定位置に形成されている。図では、上部容量電極層
6上に2箇所に形成されている。
【0025】また、絶縁基板1の略全面には、端子部7
を露出するように、絶縁保護膜8が形成されている。
【0026】上述の構造の薄膜RC素子では、抵抗体層
3が被着形成される下部電極層と、誘電体層4が被着形
成される下部電極層とが、絶縁基板1上の略全面に形成
した下部電極層2で共通に用いられている。即ち、抵抗
体層3と誘電体層4とが互いに近接しあって形成されて
いる。これより、抵抗素子と容量素子との接続のための
配線パターンが実質的に不要となり、そのインダクタン
スを極小化することができる。
【0027】また、抵抗素子において、抵抗体層3上
に、その抵抗体層3の形状に応じた形状の上部抵抗電極
層5が形成されている。これにより、抵抗部分の電流パ
スは抵抗体層の厚み方向となり、しかも、薄膜抵抗体に
よって形成されているため、抵抗体層を流れる電流の実
効長は非常に短く、寄生インダクタンスを極限まで小さ
くすることができる。これより、理想的な特性(インピ
ーダンス整合、フィルタ特性)を有する薄膜RC素子を
達成することができる。
【0028】例えば、上述の薄膜RC素子において、端
子部7のうち、抵抗層領域A上に形成された端子部を7
a及び抵抗層領域B上に形成された端子部を7b、上部
容量電極層6上の2つの端子部を7c、7dとして、端
子部7a、7bを用いて所定高周波回路の信号ラインに
接続し、端子部7c、7dを接地電位に接続することに
より、T形フィルタ回路を構成する薄膜RC素子とな
る。
【0029】このようなT形フィルタ回路では、信号ラ
インの入力側、出力側を端子部7a、7bとを入れ換え
て接続しても、入力回路側から見たインピーダンスと、
出力回路側から見たインピーダンスとが常に同一にな
り、端子部7a、7bの極性を考慮することなく、安定
したフィルタ特性が得られ、非常に取り扱いに優れた薄
膜RC素子となる。
【0030】実施例1 上述の下部電極層2の形成は高周波マグネトロンスパッ
タ法を利用して、抵抗体層3及び誘電体層4の形成はE
RCプラズマCVD法を、上部抵抗電極層5および上部
容量電極層6の形成は高周波マグネトロンスパッタ法を
利用して各層を形成した。
【0031】高周波マグネトロンスパッタ法は、スパッ
タ用ガスとしてプロセスチャンバー内にアルゴンガスを
導入し、真空排気により圧力は6. 7Paに維持した。
【0032】加熱した状態の基板1とターゲットとの間
を60mmに設定し、高周波電源により13. 56MH
zの高周波電圧を印可し、ターゲット背面に設置された
永久磁石により形成されたマグネトロン磁界により、タ
ーゲット近傍に高密度のプラズマを生成させてターゲッ
ト表面のスパッタを行う。
【0033】ERCプラズマCVD法で、2段階の連続
した成膜により抵抗体層2となるSiC層と、誘電体層
3となるダイヤモンド層を形成する。第1段階時のプロ
セスガスとして、テトラメチルシラン、メタン、水素を
用いて、第2段階時のプロセスガスとして、メタン、二
酸化炭素、水素をそれぞれ用い、真空排気により圧力を
6.7Paに維持した。外部から磁場コイルにより電子
サイクロトロン共鳴条件の磁束密度以上が得られるよう
に磁場を印加するとともに、マイクロ波を2方向からそ
れぞれ3kWずつ、計6kW入射させてERCプラズマ
を発生させて成膜を行った。成膜時の温度は600℃、
基板表面には金属マスクを設置した。
【0034】作製は以下のとおりの手順で行った。
【0035】厚さ0.25mmのアルミナ基板1上に第
1のマスクパターンでTiターゲットの高周波マグネト
ロンスパッタによりTiの下部電極層2を例えば0.3
μmの厚みで被着形成した。
【0036】次に、ダイヤモンドの誘電体層4を成長さ
せる領域のみに、ダイヤモンド砥粒による前処理を行っ
た後、誘電体層4の被着領域、抵抗体層3の被着領域の
みが開口した第2のマスクパターンを下部電極層2の表
面に設置してERCプラズマCVD法の上述2段階成膜
を行なう。これより、ダイヤモンド砥粒による前処理を
行なった領域に、プロセスガスの炭素成分がダイヤモン
ド成長して誘電体層4が、前処理していない領域には、
プロセスガスのシリコン、炭素成分によって、SiCが
成長して抵抗体層3が夫々形成できる。
【0037】さらに、この第1段階成膜に引き続き、第
2段階成膜時に誘電体層4側のダイヤモンド層がさらに
成長し、所定厚み(0.5μm)のダイヤモンドから成
る誘電体層4が形成される。一方、第1段階成膜時でS
iCのみが成長した抵抗層領域では、第2の段階成膜の
プロセスガスでは、Siがないため、SiCのさらなる
成長は認められず、所定厚み(0.16μm)のSiC
から成る抵抗体層3が形成される。
【0038】即ち、第1の段階成膜は、実質的に抵抗体
層3の厚みによって、成膜条件が制御されるものであ
り、第2の段階成膜は、第1の段階成膜で形成されたダ
イヤモンド層と合算されて、所定厚みの誘電体層4にな
るように成膜条件が制御されるものである。
【0039】次に、誘電体層4及び抵抗体層3上に、上
部抵抗電極層5、上部容量電極層6の形成領域のみが開
口した第3のマスクパターンを設置して、スパッタ法に
よりNi層、Au層の多層構造からなる上部抵抗電極層
5及び上部容量電極層6を被着形成する。具体的には、
Niタゲーットを用いて、各電極層5、6を構成するN
iの下層51、61を形成する。続いてAuタゲーット
を用いて、各電極層5、6を構成するAuの上層52、
62を形成する。
【0040】このように形成して上部抵抗電極層5、上
部容量電極層6を形成した絶縁基板1をチャンバーより
取出し後、実質的に絶縁基板1の全面に、スピンコート
法でBCB(ベンゾシクロブテン)塗布膜を塗布し、露
光、現像により端子部領域のみを除去して、硬化処理し
て、所定形状の絶縁保護膜8を形成する。
【0041】その後、絶縁保護膜8の所定位置、即ち、
現像によって上部抵抗電極層5、上部容量電極層6が露
出している部位に、はんだ印刷、はんだリフローによっ
て0.2mmφのはんだバンプからなる端子部7を形成
した。
【0042】以上のように、厚さ寸法0.4mm以下の
超薄型の薄膜RC素子を形成した。
【0043】得られた薄膜RC素子を特性インピーダン
ス100Ωのライン中に挿入し、入出力間の電圧透過特
性を評価した。結果を図3に示した。従来のRC素子と
比較して、寄生インダクタンスによる共振が現れず、理
想的状態の特性に近似したRCフィルタ特性が得られ
た。
【0044】実施例2 上述の下部電極層2、抵抗体層3、誘電体層4、上部抵
抗電極層5及び上部容量電極層6の形成も高周波マグネ
トロンスパッタ法を利用しても構わない。
【0045】この場合、ターゲットとして、4つのター
ゲット、例えば、Ti、Au、SiC、SiO2 を用い
た。また、各層のパターンニングが連続して行なえるよ
う基板上に設置されるマスクは、真空チャンバー内で交
換できる機構とした。
【0046】また、厚さ0.25mmのアルミナ基板1
上にTiターゲット及びAuターゲットを用いて、Ti
下層、Au上層からなる多層構造の下部電極層2を被着
形成する。
【0047】次に、抵抗体層3領域のみが開口したマス
ク及びSiCターゲットを用いて、所定領域のみにSi
Cからなる抵抗体層3を被着形成する。
【0048】次に、誘電体層4領域のみが開口したマス
ク及びSiO2 ターゲットを用いて、所定領域のみにS
iO2 からなる誘電体層4を被着形成する。
【0049】次に、上部抵抗電極層5、上部容量電極層
6領域のみが開口したマスク、Niターゲット及びAu
ターゲットを用いて、Ni下層、Au上層からなる多層
構造の上部抵抗電極層5、上部容量電極層6を被着形成
する。
【0050】このようにして、下部電極層2、抵抗体層
3、誘電体層4、上部抵抗電極層5・上部容量電極層6
を個別のターゲットを用いて夫々被着形成し、絶縁保護
膜8、端子部7を形成して、厚さ寸法0.4mm以下の
超薄型の薄膜RC素子を形成した。このように得られた
薄膜RC素子を特性インピーダンス100Ωのライン中
に挿入し、入出力電圧透過特性を評価しても、寄生イン
ダクタンスによる共振が現れず、理想的状態の特性に近
似したRCフィルタ特性が得られた。
【0051】尚、誘電体層の形成にあたり夫々ターゲッ
トを変えることにより、SiO2 以外にAl2 3 、S
3 4 、PbTiO3 の薄膜を形成することもでき
る。
【0052】また、上述の実施例では、上部容量電極層
6上には端子部7が2つ、即ち端子部7c、7dが形成
されているが、これは、容量素子の電流パスを2つに分
けて電流パスを分流してインダクタンスの低減を意図し
たものであり、上部容量電極層6の端子部7の形成個
数、形成箇所は任意に変更することができる。また、抵
抗体層3もT型フィルタを意図して、2つの領域に抵抗
体層3及び各々に端子部7a、7bを形成しているが、
例えば、下部電極層2上に、1つの抵抗体層、上部電極
層、(端子部)からなる1つの抵抗体素子を形成し、L
型フィルタに用いても構わず、さらに、複数の抵抗体素
子、複数の容量素子を互いに下部電極層で接続して、多
連型のRC素子としても構わない。
【0053】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、薄膜技
法によって形成された抵抗体層及び薄膜技法によって形
成された誘電体層を共通の下部電極層上に並設し、かつ
外部回路と接続する端子部を各抵抗体層及び誘電体層上
に各上部電極層を介して形成した。即ち、抵抗体素子に
おいて、端子部の直下には、上部抵抗電極層、抵抗体
層、下部電極層が位置していることになり、電流パスを
厚み方向に設定できるため、抵抗素子の実効電流パスを
極限まで小さくでき、寄生インダクタンスを極小化でき
る。
【0054】さらに、下部電極層上に、抵抗体層及び誘
電体層が近接して形成することができるため、この下部
電極層の寄生インダクタンスも極小化できる。
【0055】このため、例えば、RCフィルタとして用
いた場合、理想的なフィルタ特性を簡単に導出できる薄
膜RC素子となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の薄膜RC素子の平面図である。
【図2】図1中X−X線断面の構造を示す断面図であ
る。
【図3】本発明の実施例の薄膜RC素子の電圧透過特性
を示す図である。
【図4】従来のRC素子の電圧透過特性を示す図であ
る。
【符号の説明】
1・・・絶縁基板 2・・・下部電極層 3・・・抵抗体層 4・・・誘電体層 5・・・上部抵抗電極層 6・・・上部容量電極層 7・・・端子部 8・・・絶縁保護膜

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下部電極層上に誘電体層と抵抗体層とを
    並設し、且つ前記誘電体層上に上部容量電極層を、前記
    抵抗体層上に上部抵抗電極層を形成したことを特徴とす
    る薄膜RC素子。
  2. 【請求項2】 前記誘電体層は、ダイヤモンド、SiO
    2 、Al2 3 、Si34 、PbTiO3 の薄膜から
    なり、前記抵抗体層は、SiCの薄膜から成ることを特
    徴とする請求項1記載の薄膜RC素子。
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