JP2000284364A - 映像投射用光源装置 - Google Patents
映像投射用光源装置Info
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Abstract
せず、反射鏡からの光利用効率を向上させた安全な映像
投射用光源装置を提供する。 【解決手段】 球面、楕円面、放物面等の反射面を有
する凹面反射鏡と、同凹面反射鏡内に組み込まれる電極
間距離の短い放電ランプと、前記凹面反射鏡の開口部端
に設けられる側壁部品とを有し、同側壁部品は前記凹面
反射鏡の側孔を閉塞しかつ、発光領域を制御するように
構成されたことを特徴とする。
Description
ク長)の短い放電ランプを凹面反射鏡と組み合わせて用
いられる光学的に効率が良く、主に液晶プロジェクタや
スライドプロジェクタ用等の光源装置として用いられる
映像投射用光源装置に関する。
プロジェクタや映写機などに使用されている。この映像
投射用光源装置を使用した液晶プロジェクタは、用途と
してテレビ(CRT)やOHPの代わりとして普及して
いる。
解像度の高い液晶プロジェクタが出始めている。また、
汎用性の観点から、液晶プロジェクタはより小型化、モ
バイル化へと移行しつつある。こうした時代の要求を満
足するために、液晶プロジェクタ内に組み込まれる映像
投射用光源装置も、より小型化、高輝度化を要求されて
いる。
図るため、近年では反射鏡との組み合わせを考慮し、点
光源に近いアーク長が1mm程度の超高圧水銀放電ラン
プなどが開発され、より集光効率が高く、より輝度の高
い、映像投射用光源装置が使用されている。このように
放電ランプの小型化、高輝度化が進むことにより、映像
投射用光源装置の大きさは反射鏡の大きさに左右される
ことが多くなってきている。
用される場合、映像投射用光源装置の反射鏡からの光の
発光領域は、液晶パネルが四角形であることや、光を制
御する投射レンズ、例えばインテグレータレンズなどが
四角形できていることなどから、四角形の均一光とする
ことが望ましい。
射鏡からの光の発光領域は、ほぼ円形となり、すべての
光が液晶パネルやインテグレータレンズへ入射しないの
で、不要光が発生し、光利用効率は下がる。また、球面
および回転楕円面の反射面を有する反射鏡からの光は、
球面または回転楕円面の焦点で集光する前にレンズによ
り制御されてから、液晶パネルに入射する場合が多いの
で、光利用効率が下がる。
を上げるために、反射鏡の開口部端形状を円形からより
四角形に近似する形状にするために、対面の2辺もしく
は4辺をカット等の加工をすることで、ほぼ四角形の光
を液晶パネルや投射レンズ等に入射させることができ
る。また、反射鏡の開口部端部対面の2辺もしくは4辺
をカット等の加工をすることにより、反射鏡の小型化も
できる。
2辺もしくは4辺をカット等の加工をすると端部には側
孔が生じてしまい、同側孔から光が漏れたり、放電ラン
プが万一破損した場合に、放電ランプの破片が同側孔か
ら飛散してしまうといった不具合を生じる。
示すように反射鏡成型時に、側孔を塞ぐように反射鏡と
一体で側壁を設ける構造の反射鏡11が作製されてい
る。ところが、反射鏡と一体で側壁を設ける構造の反射
鏡11にすると、反射鏡成型時に側壁付近で、大きく反
射面形状が変化してしまうことや、側壁付近で反射鏡の
肉厚が大きく変化してしまうことなどの理由により、反
射鏡の反射面の精度が大きく損なわれてしまうという問
題が起こる。反射面の精度低下は、組み込まれる放電ラ
ンプがより点光源に近くなった近年においては、反射面
からの光の出射強度に大きく影響して、光利用効率を著
しく低下させてしまう。
反射鏡11の場合、反射鏡の深度が大きくなると、反射
面に蒸着されるダイクロイック反射膜の蒸着段階におい
て、側壁が影となって、前記ダイクロイック反射膜にム
ラができやすくなり、光学特性の低下を招く不具合を生
じる。
点を解消するためになされたものであり、発光領域を制
御し、光学特性を低下させず、反射鏡からの光利用効率
を向上させた安全な映像投射用光源装置を提供すること
を目的とする。
め請求項1記載の発明は、球面、楕円面、放物面等の反
射面を有する凹面反射鏡と、同凹面反射鏡内に組み込ま
れる電極間距離の短い放電ランプと、前記凹面反射鏡の
開口部端に設けられる側壁部品とを有し、同側壁部品は
前記凹面反射鏡の側孔を閉塞しかつ、発光領域を制御す
るように構成されたことを特徴とする映像投射用光源装
置である。
部に前面カバーを設けたことを特徴とする請求項1記載
の映像投射用光源装置であり、請求項3記載の発明は、
前記側壁部品が放電ランプの端部よりも前方に位置する
ことにより、同側壁部品がスペーサとしての機能を有す
ることを特徴とする請求項1または請求項2記載の映像
投射用光源装置である。
の漏洩光をなくしたり、反射面の精度低下を防止できる
とともに、反射面に形成したダイクロイック反射膜のム
ラをなくすことができ、光学特性の低下の防止と光利用
効率を向上させることができる。
特性を損なうことなく前面カバーを取り付けることが容
易になるうえ、万一、放電ランプが破損した場合におい
て、放電ランプの飛散物が反射鏡から飛散するのを防止
することができる。そして、請求項3記載の発明によれ
ば、放電ランプが反射鏡の深度内に収まらない場合、ス
ペーサを有する機能として、側壁部品の上下左右の長さ
を大きく取ることで、放電ランプを反射鏡内に収めるこ
とができ、光学特性や光利用効率の低下を防ぐことがで
きる。
は、本発明に係わる映像投射用光源装置の一実施例を示
す要部断面図である。図1において、1は石英ガラス製
発光管(放電ランプ)の発光部である。同発光部は最大
外径が7mmで、発光部内には、封入物としてハロゲン
ガス、Hg、始動用アルゴンが封入されている。
2bとモリブデン箔3a,3bとが封止部4a,4bに
埋め込まれて固定されている。電極2a,2b間の距離
すなわちアーク長は1mmとなっている。封止部4aの
一部と放電ランプの口金5は、接着剤6を介して側孔8
を有する反射鏡7に固着されている。9は側孔8を塞ぐ
側壁部品であり、反射鏡7の開口部側の端面に耐熱性の
無機系接着剤等を介して側壁部品9を固定している。反
射鏡7と側壁部品9の使用部材の例としては、反射鏡7
は膨張係数を比較的低く抑えたホウケイ酸ガラスまた
は、結晶化ガラスを使用し、側壁部品9は耐熱性を重視
して、セラッミクスを使用している。
り、(b)は側壁部品9を示す側面図である。(a)と
(b)とを合わせると、(c)のような映像投射用光源
装置の外形を構成する。(c)と放電ランプとを組み合
わせ、専用電子安定器を用いて、ランプ電力100Wで
放電ランプの管軸が水平になるように水平点灯される。
り、(a)は本発明の実施例の映像投射用光源装置、
(b)は従来例の反射鏡と一体で側壁を設ける構造の映
像投射用光源装置である。双方とも反射鏡は同じ曲率
(f=6、回転放物面)の反射鏡とし、反射鏡の成型時
の条件もほぼ同一である。図3(a),(b)におい
て、映像投射用光源装置における反射鏡の面精度を反射
鏡の中心から図の矢印の方向に沿い、三次元測定器を用
いて間隔1mmで、斜線部(有効径の反射鏡底部側半
分)と斜線部以外とに分けて、それぞれの設計値からの
最大ズレ幅(mm)を測定した結果を表1に記す。
なくてはならない部分、すなわち斜線部が、いかに設計
値に近くできているかで出射強度、つまり光利用効率が
高くなるかが決定される。表1からわかるように、従来
例のような反射鏡と一体化で側壁を設ける反射面では、
設計値からズレ易くなり、面精度が悪くなることがわか
る。
り、側壁部品9に前面カバー10のガラスを有する映像
投射用光源装置となっている。従来例では前面カバーを
受ける溝を反射鏡の開口部側端面にあらかじめ設ける
と、反射面の面精度は更に悪くなるが、本発明では側壁
部品は反射面ではないため、反射面の面精度は損なわれ
ない。また、加工精度をそれほど要求されないため、材
質を問わずに複雑な形状も可能となる。
り、側壁部品9がスペーサの機能を果した映像投射用光
源装置となっている。これは放電ランプの仕様変更等に
より、ランプ形状が変更され、反射鏡に放電ランプが収
まらない場合、従来例においては、側壁部分に更にスペ
ーサが付いた構造になるため、ダイクロイック反射膜の
ムラが更に発生し易くなる。また、スペーサの長さを変
更するには、反射鏡の成形型の変更もしくは後加工など
の手段しかなく、容易ではなかったが、本発明では光学
的な影響をほとんど受けずにスペーサの長さを変更する
のが容易になる。
作製したが、その他の部材としてガラスや金属などを使
用しても良い。また、側壁部品9の内面に反射膜などを
施して、反射面として利用しても良い。
無機系接着剤のみならず、耐熱性の有機系の接着剤でも
よい。さらに、反射鏡7と側壁部品9との固定は接着剤
を使用せずに、映像投射用光源装置内のランプボックス
に収めることによって行なってもよい。また、反射面は
回転放物面のみならず、球面、楕円面、その他の形状を
有する反射面でもよい。さらに、前記アーク長を1mm
以下とすることにより、集光効率と輝度がさらに高い映
像投射用光源装置が得られる。
反射面の面精度をほぼ設計値通りに再現しかつ、ダイク
ロイック反射膜にムラのない、光利用効率が高く、安全
な映像投射用光源装置が得られる。
を示す要部断面図である。
の各部品を示す外形図である。
る。
る。
図である。
Claims (3)
- 【請求項1】球面、楕円面、放物面等の反射面を有する
凹面反射鏡と、同凹面反射鏡内に組み込まれる電極間距
離の短い放電ランプと、前記凹面反射鏡の開口部端に設
けられる側壁部品とを有し、同側壁部品は前記凹面反射
鏡の側孔を閉塞しかつ、発光領域を制御するように構成
されたことを特徴とする映像投射用光源装置。 - 【請求項2】前記凹面反射鏡は、側壁部品の端部に前面
カバーを設けたことを特徴とする請求項1記載の映像投
射用光源装置。 - 【請求項3】前記凹面反射鏡は、前記側壁部品が放電ラ
ンプの端部よりも前方に位置することにより、同側壁部
品がスペーサとしての機能を有することを特徴とする請
求項1または請求項2記載の映像投射用光源装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11090433A JP2000284364A (ja) | 1999-03-31 | 1999-03-31 | 映像投射用光源装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11090433A JP2000284364A (ja) | 1999-03-31 | 1999-03-31 | 映像投射用光源装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000284364A true JP2000284364A (ja) | 2000-10-13 |
Family
ID=13998487
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11090433A Pending JP2000284364A (ja) | 1999-03-31 | 1999-03-31 | 映像投射用光源装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000284364A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002319310A (ja) * | 2001-04-23 | 2002-10-31 | Osram-Melco Ltd | 反射鏡付放電ランプ |
-
1999
- 1999-03-31 JP JP11090433A patent/JP2000284364A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002319310A (ja) * | 2001-04-23 | 2002-10-31 | Osram-Melco Ltd | 反射鏡付放電ランプ |
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