JP2000284156A - 光ファイバ着色心線 - Google Patents
光ファイバ着色心線Info
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- Optical Fibers, Optical Fiber Cores, And Optical Fiber Bundles (AREA)
Abstract
れを防止しファイバ強度の低下を防止すること。 【解決手段】 光ファイバの外周に紫外線硬化性樹脂か
らなる軟質のプラマリ層を有し、該プライマリ層の外周
に紫外線硬化樹脂からなる硬質のセカンダリ層を有し、
該セカンダリ層の外周にインク層を有してなる着色光フ
ァイバ心線において、該インク層のエンピツ硬度が2B
以上であり、かつ破断伸びが2%以上であることを特徴
とする上記着色光ファイバ心線。
Description
用される、石英ガラスを用い外周に着色層を有する光フ
ァイバ着色心線、より詳しくは光ファイバに、プライマ
リ層、セカンダリ層を施した光ファイバ素線上に更にイ
ンク層を施した光ファイバ着色心線に関する。
なる導波構造を有する部分のみ、つまり線引きされたま
まの裸ファイバの状態では、機械的強度、取扱の容易
さ、伝送損失等に問題があるので、樹脂等の保護、補
強、漏光吸収のための被覆を外周に形成した心線として
使用される。
色が施されて使用される場合が多い。このときの着色方
法としては、溶剤型のインクによる着色、または光ファ
イバ素線ハード層への顔料練り込みなども試みられてい
るが、製造速度、作業性などの上で紫外線硬化性インク
が、一般に使用される。この場合、インク表面の硬度が
低い(軟かい)と、耐外傷性が低く、キズが入り易い状
態になっており、着色心線をハンドリングする際やライ
ン走行中にインク層の表面に傷がつきやすく、そのため
にファイバの強度が低下することがあった。一方、イン
ク層表面の硬度が高過ぎると塗膜は一般に伸びがなくな
り、脆くなる傾向があるのでハンドリングの際にインク
層の表面にひび割れが起こり場合によってはインク層が
剥がれて落ちてしまうことがあった。
て、図1に示すように例えば石英製の光ファイバ1の周
りにプライマリ層(紫外線硬化性樹脂層、軟質被覆層)
2が施され、プライマリ層2の周りに紫外線硬化性樹脂
からなる前記プラマリ層よりも硬質のセカンダリ層3が
設けられ、該セカンダリ層3の周りにインク層4が施さ
れたものがある。前記軟質のプライマリ層2のヤング率
は、常温で0.1〜0.5kg/mm2程度であり、セ
カンダリ層3のヤング率は30〜100kg/mm2 が
一般的であって、両被覆層とも温度変化に対するヤング
率変化が少ないものが温度特性が良いと考えられ、その
ような観点から低温でのヤング率の増加のできるだけ少
ない材料が選択されている。またインク層4の厚さは1
〜10μm程度である。(特開平3−96907号公
報)。
ァイバ心線においては最外層であるインク層の存在によ
ってその伝送損失や強度が影響を受けることが知られて
いる。そこで本発明者らは、インク層の塗布形成に用い
るインク組成物の配合組成を適宜に変更することにより
インク層の特性を調整することができること、特にイン
ク層の表面硬度や破断伸び等を適正値とすることができ
るとの知見を得、本発明に到達した。すなわち、本発明
の目的は、インク層を有する着色光ファイバ心線のイン
ク層の表面硬度及び破断伸びを特定範囲とすることによ
り、インク層表面のひび割れを防止してファイバ強度の
低下を抑制することを目的とする。
バの外周に紫外線硬化性樹脂からなる軟質のプラマリ層
を有し、該プライマリ層の外周に紫外線硬化樹脂からな
る硬質のセカンダリ層を有し、該セカンダリ層の外周に
インク層を有する着色光ファイバ心線において、該イン
ク層のエンピツ硬度が2B以上、好ましくは2B以上4
H以下であり、かつ破断伸びが2%以上、好ましくは3
〜60%であることを特徴とする上記着色光ファイバ心
線によって達成することができる。なお、エンピツ硬度
は、硬い順に9H〜2H、H、F、HB、B、2B〜6
Bで表される。
はハンドリング時やライン走行中にインク層に外傷が生
じるのを防ぎ、また硬過ぎて伸びがなくなりハンドリン
グ時にひび割れが生じる等の取扱上の不具合を防ぐこと
ができる。インク層の鉛筆硬度が2Bより低いとハンド
リング時やライン走行中に外傷を受けやすくなり、その
結果として着色心線の強度が低下する場合がある。ま
た、インク層の破断伸びが2%より小さいとインク層が
脆くなり、ハンドリング時にインク層がひび割れる等取
扱上の不具合が発生する。
光ファイバ心線の構造の一具体化例を示す断面図であ
る。例えば、石英製の光ファイバの周りに紫外線硬化性
樹脂からなる軟質のプライマリ層2が施され、該軟質プ
ライマリ層2の周りに紫外線硬化性樹脂からなる前記軟
質被覆層2よりも硬質の硬質セカンダリ層3が設けら
れ、該硬質セカンダリ層3の周りに着色層4が施されて
いる。
クリレート系の紫外線硬化型樹脂を用い、また硬質のセ
カンダリ層にはウレタンアクリレート系の紫外線硬化型
樹脂を用いる。
しては、M−101(東亜合成化学工業製商品名)、S
A−1002(三菱油化ファイン製商品名)のような単
官能、多官能モノマー、U−1301A(新中村化学製
商品名)のようなウレタン系アクリレート、SP−15
09(昭和高分子製商品名)のようなエポキシ系アクリ
レートのオリゴマー、ベンゾイン、ベンゾフェノンのよ
うな開始剤、フタロシアニンブルー、酸化チタンのよう
な有機系又は無機系顔料、n−ブチルアミンのような増
感剤等を配合する。
は、紫外線硬化性のものが好ましく、 SA−1002(多官能モノマー) 5〜30重量部 イルガキュア907(開始剤) 5〜20重量部 フタロシアニンブルー(顔料) 5〜20重量部 が挙げられる。上記インク組成物において、一般に多官
能モノマーの配合量を増加し、開始剤の配合量を変更し
て表面硬化性を上げると表面硬度が上昇する。更に多官
能性モノマーの配合量を増加すると破断伸びが小さくな
る。
光ファイバのガラス径は124〜126μm、セカンダ
リ層の被覆径は230〜260μm、好ましくは240
〜255μm、被覆厚みは10〜40μm、好ましくは
15〜35μm、プライマリ層の被覆厚みは90〜10
5μm、好ましくは95〜100μm、インク層の厚み
は4〜20μm、好ましくは8〜15μmの範囲とす
る。
ンク層の物性が光ファイバの伝送特性とか強度等に影響
を与えることは既に知られており、本発明者らは特にイ
ンク層の表面硬度及び破断伸びに着目し、これらの特性
値がファイバ強度と表面ひび割れにどのような影響が出
るかを評価し、それらの相関関係を明らかにすることで
着色光ファイバ心線の実用性を高めることに成功したも
のである。
が限定を意図するものではない。なお実施例において採
用された測定法につき以下に説明する。
のUVを窒素雰囲気中で照射してPETシート上にシー
ト状に硬化した。試料を遮光して23±2℃、50±5
RHで24時間放置した。その後23±2℃、50±5
RHの条件下で硬度評価を行う。エンピツ硬度の測定は
JIS K−5401に準じて行う。
のUVを窒素雰囲気中で照射してPETシート上にシー
ト状に硬化した。試料を遮光して23±2℃、50±5
RHで24時間放置した。その後23±2℃、50±5
RHの条件下で破断伸びの評価を行う。破断伸びの測定
はJIS K−7113に準じて行う。
斜視図であり、形成された被覆光ファイバを一旦供給リ
ールに巻取り、次に供給リールから繰り出してプーリを
経て、表面に凹凸を有するガイドローラ(外傷付与手段
で表面にサンドペーパーを貼付けてある)に接触して被
覆層に外傷が付与され、次いで巻取りロールに巻取られ
る。〔巻取線速100m/min、ガイドローラ外径1
1mm、ガイドローラに巻いてあるサンドペーパー♯4
00(研磨材粒子の平均粒子径DA=30μm)、巻取
張力100gf〕。次に上記のように外傷を付与した着
色心線の引張強度を測定し、外傷を付与していないもの
(オリジナル)との引張強度との比較を行った。強度は
外傷させたサンプルの強度/オリジナルの強度の比率で
示した。
用いて強度を評価した。図3は本発明における引張り破
断強度測定の一態様示す部分斜視図である。図3の装置
では、ロードセルに接続されたエアーチャックに上下の
ゴム巻きマンドレルにそれぞれ巻かれた被覆光ファイバ
の引張り破断強度を測定すべき被覆光ファイバの一端が
挟持され、該光ファイバの他端は他のエアーチャックに
挟持されている。引張り破断強度の測定に際しては、例
えば下方のエアーチャックを所定の引張り速度で下方に
引張り、光ファイバが切断した際の荷重をロードセルで
測定して該切断の際の荷重を求める。
をそのまま用いて、図3に示すように引張り破断強度を
測定し、(標線間距離300mm、引張り速度100m
m/分)。一方、図2に示したように被覆光ファイバ
(外傷付与前)を走行させつつ(走行速度:100m/
分)、♯400のサンドペーパーを張り付けたローラ
(外径11mm)を外傷付与手段として用いて、張力1
00g重で前記樹脂被覆層の表面に傷を付与した後、上
記と同様に該被覆光ファイバの引張り破断強度を測定す
る(標線間距離300mm、引張り速度100mm/
分)。データの再現性の点からは、このような引張り破
断強度の測定は、それぞれ10回以上(更には20回以
上)繰り返して、外傷付与前の破断強度のメジアン値
(SO )と、外傷付与後の破断強度のメジアン値
(SA )とを求め、これらの値に基づいて上記した強度
維持率RS を求めることが好ましい。
巻いて、インク層表面にひび割れがないか目視で確認し
た。
本発明の光ファイバ心線の断面構造を示す。直径125
μmの石英ガラスからなるシングルモード光ファイバ1
の外周に軟質の紫外線硬化性樹脂(プライマリ層)2と
硬質の紫外線硬化性樹脂(セカンダリ層)3をコーティ
ングし、さらにその外周にインク層4a〜iをダイスを
用いてコーティングした。本実施例で用いた各被覆層の
被覆径及び被覆材料を表1に示す。
バ1上にプライマリ層2、セカンダリ層3を被覆したフ
ァイバ素線を作製し、その上にインク層4(a〜i計9
種)を施し9種の心線を作製した。その際、インク組成
物の配合量等を変化させてインク層の物性(エンピツ硬
度、インク破断伸び)を表2に示されるように種々変更
し、着色光ファイバ心線としての特性を上記各測定法に
基づいて評価し、表2に示される評価結果を得た。
(2Bより低い)とファイバ強度が低下し、インク層の
破断伸びが小さい(2%より小)とインク層の表面にひ
び割れが発生することが分かった。
は、インク層の物性、すなわち表面のエンピツ硬度及び
インク破断伸びをインク組成を調節することで特定の範
囲とし、それにより耐外傷性を改善すると共にファイバ
強度の増加をはかることができる。
の横断面図を表す。
化例を示す斜視図を表す。
の一態様を示す部分斜視図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 光ファイバの外周に紫外線硬化性樹脂か
らなる軟質のプラマリ層を有し、該プライマリ層の外周
に紫外線硬化樹脂からなる硬質のセカンダリ層を有し、
該セカンダリ層の外周にインク層を有してなる着色光フ
ァイバ心線において、該インク層のエンピツ硬度が2B
以上であり、かつ破断伸びが2%以上であることを特徴
とする上記着色光ファイバ心線。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11091605A JP2000284156A (ja) | 1999-03-31 | 1999-03-31 | 光ファイバ着色心線 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11091605A JP2000284156A (ja) | 1999-03-31 | 1999-03-31 | 光ファイバ着色心線 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000284156A true JP2000284156A (ja) | 2000-10-13 |
Family
ID=14031210
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11091605A Pending JP2000284156A (ja) | 1999-03-31 | 1999-03-31 | 光ファイバ着色心線 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000284156A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008197156A (ja) * | 2007-02-08 | 2008-08-28 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 光ケーブル |
JP2019156680A (ja) * | 2018-03-13 | 2019-09-19 | 住友電気工業株式会社 | 光ファイバの製造方法 |
EP4083673A1 (en) * | 2021-04-30 | 2022-11-02 | Corning Research & Development Corporation | Cable assembly having routable splice protectors |
US11561344B2 (en) | 2017-03-21 | 2023-01-24 | Corning Research & Development Corporation | Fiber optic cable assembly with thermoplastically overcoated fusion splice, and related method and apparatus |
-
1999
- 1999-03-31 JP JP11091605A patent/JP2000284156A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008197156A (ja) * | 2007-02-08 | 2008-08-28 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 光ケーブル |
US11561344B2 (en) | 2017-03-21 | 2023-01-24 | Corning Research & Development Corporation | Fiber optic cable assembly with thermoplastically overcoated fusion splice, and related method and apparatus |
JP2019156680A (ja) * | 2018-03-13 | 2019-09-19 | 住友電気工業株式会社 | 光ファイバの製造方法 |
EP4083673A1 (en) * | 2021-04-30 | 2022-11-02 | Corning Research & Development Corporation | Cable assembly having routable splice protectors |
US11867947B2 (en) | 2021-04-30 | 2024-01-09 | Corning Research & Development Corporation | Cable assembly having routable splice protectors |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A621 | Written request for application examination |
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RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
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A977 | Report on retrieval |
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A02 | Decision of refusal |
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