JP2002107590A - 光ファイバテープ心線及びその製造方法 - Google Patents

光ファイバテープ心線及びその製造方法

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JP2002107590A
JP2002107590A JP2000300172A JP2000300172A JP2002107590A JP 2002107590 A JP2002107590 A JP 2002107590A JP 2000300172 A JP2000300172 A JP 2000300172A JP 2000300172 A JP2000300172 A JP 2000300172A JP 2002107590 A JP2002107590 A JP 2002107590A
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Japan
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optical fiber
curable resin
overcoat
ultraviolet
ultraviolet curable
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JP2000300172A
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Atsushi Suzuki
厚 鈴木
Tomoyuki Hattori
知之 服部
Toshifumi Hosoya
俊史 細谷
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Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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  • Optical Fibers, Optical Fiber Cores, And Optical Fiber Bundles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 単心分離性を高水準に維持しながら水中若し
くは多湿環境下で使用される場合であっても伝送損失の
増加を十分に防止することが可能であり、しかも簡便な
方法で効率よく且つ確実に得ることができる光ファイバ
テープ心線を提供すること。 【解決手段】 着色紫外線硬化樹脂からなる着色層3a
〜3dを最外層に備える光ファイバ心線1a〜1dを、
ヤング率400〜1500MPa、破断伸び率20〜6
0%の第一の紫外線硬化樹脂からなるオーバーコート層
5a〜5dで被覆してオーバーコート心線6a〜6dと
し、さらにオーバーコート心線6a〜6dを互いに並列
となるように配置して第二の紫外線硬化樹脂からなる一
括被覆層7で被覆して一体化してなることを特徴とする
光ファイバテープ心線100。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光ファイバテープ心
線に関するものであり、詳しくは、複数本の光ファイバ
心線を互いに並列に配置してテープ状に一体化した光フ
ァイバテープ心線に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、複数本の光ファイバ心線を並
列に配置し、これらを一体化する一括被覆層を設けて一
本の光ファイバ心線とした光ファイバテープ心線が知ら
れている。
【0003】図3(a)、(b)はそれぞれ従来の光フ
ァイバテープ心線の一例を示す断面図であり、(a)は
一括被覆型4心構造、(b)はエッジボンディング型4
心構造、をそれぞれ有している。これらの光ファイバテ
ープ心線において、図示の通り、光ファイバ心線1はガ
ラスファイバ2、並びにその外側を被覆するコーティン
グ層3及び着色層4で構成されている。ここで、着色層
4は光ファイバ心線1を単心に分離する際にその識別を
可能とするとともに、ガラスファイバに機械的な衝撃等
が加わらないようにする緩衝層としての機能を有してい
る。このような構成を有する複数の光ファイバ心線は、
互いに並列に配置され、図3に示すように紫外線硬化樹
脂等からなる一括被覆層7によって一体化されている。
このような光ファイバテープ心線においては、一括被覆
層7を分断することによって光ファイバ心線1を単心に
分離して使用することが可能となっている。そして、単
心分離性を得るために、通常、着色層4には剥離剤が添
加されており、着色層4と一括被覆層7との密着力は比
較的小さい値に設定される。
【0004】このような構成を有する従来の光ファイバ
テープ心線においては、水中若しくは多湿雰囲気下で使
用された場合に伝送損失が増加しやすいという問題があ
った。例えば、従来の光ファイバテープ心線を60℃程
度の温水中に長時間浸漬した場合には、着色層と一括被
覆層との界面が部分的に剥離し、この剥離した部分に水
が溜まって部分的膨れが生じやすくなり、その結果、光
ファイバ心線がその永手方向にマイクロベンドを受けて
伝送損失が増加してしまう。
【0005】そこで、かかる現象を回避すべく種々の提
案がなされている。例えば、特開平7−311324号
公報には、光ファイバ心線の被覆層として着色紫外線硬
化樹脂からなる着色層を設け、さらにこれらの光ファイ
バ心線の複数本を紫外線硬化樹脂からなる一括被覆層で
被覆して一体化した光ファイバテープ心線において、着
色層と一括被覆層との間の密着力を光ファイバ心線1本
当たりの引抜力で5〜20g/mmとすることにより光
ファイバテープ心線の伝送損失の増加を防止する技術が
開示されている。
【0006】上記従来の光ファイバテープ心線におい
て、着色層と一括被覆層との間の密着力は、通常、着色
層及び一括被覆層の粘着力に依存するものであり、各層
の表面硬化度の調節や着色剤への離型剤の添加によって
制御されるものである。したがって、このような方法で
は、着色層と一括被覆層の間の密着力を高めると水中も
しくは多湿環境下での伝送損失増加防止効果が向上する
が、その反面、光ファイバ心線を単心に分離する際に一
括被覆層が剥がれにくくなり、その結果、作業性が低下
する;着色層が一括被覆層とともに剥がれる(色剥が
れ);過剰の力を加えてガラスファイバが破損する、と
いった現象が起こりやすくなるなど単心分離性が不十分
となる。
【0007】また、着色層と一括被覆層との間の密着力
を各層の表面硬化度により制御する場合、各層の形成工
程において樹脂を硬化させる際に照射する紫外光の強度
を一定に保つ必要があるが、実際には、紫外線の照射に
伴って被照射物(樹脂原料を含む塗工液など)から発生
する揮発物が紫外線照射装置内の石英管に付着したり、
紫外線を集光するためのミラーが加熱されて反射率が低
下するなどの現象が起こるため、紫外線の強度は経時的
に低下してしまう。したがって、大量の光ファイバテー
プ心線を製造する際に、それぞれの光ファイバテープ心
線における着色層と一括被覆層との間の密着力を一定に
保つには、紫外線照射装置の洗浄や冷却を頻繁に行って
紫外線の強度を制御する必要があり、効率が著しく低下
してしまう。
【0008】また、特開平9−33773号公報には、
一括被覆層の吸水率を全体として1.5%以下である光
ファイバテープ心線が開示されている。しかしながら、
このような光ファイバテープ心線であっても、着色層と
一括被覆層との間にブリスター(水膨れ)が発生して部
分的膨れを生じてしまい、伝送損失の増加を防止する上
で未だ十分なものではなかった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記従来技術
の有する課題に鑑みてなされたものであり、単心分離性
を高水準に維持しながら水中若しくは多湿環境下で使用
される場合であっても伝送損失の増加を十分に防止する
ことが可能であり、しかも簡便な方法で効率よく且つ確
実に得ることができる光ファイバテープ心線を提供する
ことを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記目的を
解決すべく鋭意研究を重ねた結果、従来の光ファイバテ
ープ心線のように、光ファイバ心線(着色層)と一括被
覆層との間の粘着力を制御して密着力を付与する方法で
は水中若しくは多湿環境下での伝送損失増加防止性と単
心分離性との双方を両立することは困難であり、光ファ
イバ心線と一括被覆層との間に、ヤング率400〜15
00MPa、破断時の伸び率20〜60%の紫外線硬化
樹脂からなるオーバーコート層を設けた場合に、水中若
しくは多湿環境下で使用した場合であっても伝送損失の
増加が十分に防止されることを見出し、本発明を完成す
るに至った。
【0011】すなわち、本発明の光ファイバテープ心線
は、着色紫外線硬化樹脂からなる着色層を最外層に備え
る光ファイバ心線を、ヤング率400〜1500MP
a、破断伸び率20〜60%の第一の紫外線硬化樹脂か
らなるオーバーコート層で被覆してオーバーコート心線
とし、さらに前記オーバーコート心線の複数本を互いに
並列となるように配置して第二の紫外線硬化樹脂からな
る一括被覆層で被覆して一体化してなることを特徴とす
るものである。
【0012】また、本発明の光ファイバテープ心線の製
造方法は、着色紫外線硬化樹脂からなる着色層を最外層
に備える光ファイバ心線を、ヤング率400〜1500
MPa、破断伸び率20〜60%の第一の紫外線硬化樹
脂からなるオーバーコート層で被覆してオーバーコート
心線とする第一のステップと、前記オーバーコート心線
の複数本を互いに並列となるように配置して第二の紫外
線硬化樹脂からなる一括被覆層で被覆して一体化する第
二のステップと、を含むことを特徴とするものである。
【0013】本発明によれば、最外層に着色紫外線硬化
樹脂からなる着色層を備える光ファイバ心線の複数本
と、これらの光ファイバ心線を一体化する紫外線硬化樹
脂からなる一括被覆層と、の間にヤング率400〜15
00MPa、破断時の伸び率20〜60%の紫外線硬化
樹脂からなるオーバーコート層を設けることによって、
オーバーコート層を構成する紫外線硬化樹脂の硬化収縮
により光ファイバ心線とオーバーコート層との間の密着
力が物理的に高められるので、光ファイバ心線とオーバ
ーコート層との間の化学的な密着力が低くとも水中若し
くは多湿環境下でのブリスター(水膨れ)の発生を十分
に防止することができる。また、本発明の光ファイバテ
ープ心線においては、光ファイバ心線を単心に分離する
際にコーティング層を一括被覆層とともに分断して剥が
すこと作業を容易に且つ確実に行うことができる。従っ
て、単心分離性を十分に高水準に維持しながら、水中若
しくは多湿環境下での伝送損失の増加を十分に防止する
ことが可能となる。しかも、上記の構成を有する本発明
の光ファイバテープ心線は、上記本発明の製造方法によ
って効率よく且つ確実に製造することが可能なものであ
る。
【0014】なお、ここでいうヤング率とは、JIS
K 7127に規定される方法に準拠して測定される値
[MPa]をいう。すなわち、本発明にかかるヤング率
とは、紫外線硬化性樹脂を窒素雰囲気下、照射光量10
0mJ/cm2で硬化させて得られる厚み100μmの
紫外線硬化樹脂からJIS2号ダンベル片を得、このダ
ンベル片を23℃、50%RH、標線25mm、チャッ
ク間距離25mm、引張り速度1mm/minで引張
り、伸び率が2.5%に達したときの張力をダンベル片
の断面積で除した値[MPa]をいう。
【0015】また、ここでいう破断伸び率とは、JIS
K 7127に規定される方法に準拠して測定される
値[%]をいう。すなわち、本発明にかかる破断伸び率
とは、紫外線硬化性樹脂を窒素雰囲気下、照射光量10
0mJ/cm2で硬化させて得られる紫外線硬化樹脂か
ら厚み100μmのJIS2号ダンベル片を得、このダ
ンベル片を23℃、50%RH、標線25mm、チャッ
ク間距離70mm、引張り速度50mm/minで引張
り、破断したときの伸び率[%]をいう。
【0016】本発明においては、前記一括被覆層が、実
質的に、互いに隣接するオーバーコート心線の外周面と
それらの共通接線とにより構成される空隙にのみ配置さ
れていることが好ましい。
【0017】また、本発明においては、前記一括被覆層
及び前記オーバーコート層が、それぞれ同一のオリゴマ
ーを含有する紫外線硬化性樹脂を硬化させて得られる紫
外線硬化樹脂からなることが好ましい。
【0018】さらに、本発明においては、前記オーバー
コート層が、前記紫外線硬化性樹脂を酸素濃度0.1〜
10容量%の雰囲気中で硬化させて得られる紫外線硬化
樹脂からなることが好ましい。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、場合により図面を参照しつ
つ本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。な
お、図面中、同一又は相当部分には同一の符号を付する
こととする。
【0020】図1は本発明の光ファイバテープ心線の好
適な一実施形態を示す模式断面図である。図1におい
て、4本の光ファイバ心線1a〜1dは、それぞれガラ
スファイバ2a〜2d並びにその外周に配置されたコー
ティング層3a〜3d及び着色層4a〜4dを備えてお
り、これらは互いに並列に配置されている。これらの光
ファイバ心線1a〜1dの外周はそれぞれヤング率40
0〜1500MPa、破断伸び率20〜60%の紫外線
硬化樹脂からなるオーバーコート層5a〜5dで被覆さ
れてオーバーコート心線6a〜6dを形成している。こ
こで、各オーバーコート心線においては、着色層とオー
バーコート層との間にオーバーコート層を構成する紫外
線硬化樹脂の硬化収縮に起因する密着力が付与されてい
る。さらに、オーバーコート心線6a〜6dは、紫外線
硬化樹脂からなる一括被覆層7によって被覆されて一体
化されて4心型の光ファイバテープ心線100を形成し
ている。
【0021】このような構成を有する本発明の光ファイ
バテープ心線によれば、オーバーコート層を構成する紫
外線硬化樹脂の硬化収縮によって着色層とオーバーコー
ト層との間の密着力が物理的に高められるので、光ファ
イバ心線とオーバーコート層との間の化学的な密着力が
低くとも水中若しくは多湿環境下でのブリスター(水膨
れ)の発生を十分に防止することができ、その結果、水
中若しくは多湿環境下での伝送損失の増加を十分に防止
することが可能となる。また、光ファイバテープ心線か
ら光ファイバ心線を単心に分離する際には、例えばオー
バーコート層5aと一括被覆層7とを分断し、着色層4
aからオーバーコート層5aを剥がすことによって光フ
ァイバ心線1aを単心に分離することができる。
【0022】ここで、オーバーコート層5a〜5dを構
成する紫外線硬化樹脂のヤング率は、前述の通り400
〜1500MPaであり、好ましくは600〜1200
MPaである。オーバーコート層を構成する紫外線硬化
樹脂のヤング率が前記下限値未満であると、少しの側圧
に対しても伝送損失が増加する。他方、ヤング率が前記
上限値を超えると、樹脂が硬化する際の収縮応力が過剰
に大きくなり、ガラスファイバが長手方向に蛇行して伝
送損失が増加してしまう。
【0023】また、オーバーコート層5a〜5dを構成
する紫外線硬化樹脂の破断伸び率は、前述の通り20〜
60%であり、好ましくは40〜50%である。オーバ
ーコート層を構成する紫外線硬化樹脂の破断時の伸び率
が前記下限値未満であると、光ファイバテープ心線を捻
回する場合等に少しの歪みに対しても割れ等の傷が発生
してしまう。また、前記上限値を超えるとオーバーコー
ト層が分断されにくくなり、光ファイバテープ心線の単
心分離性が不十分となる。
【0024】本発明にかかるオーバーコート層の材料と
して使用される紫外線硬化樹脂としては、そのヤング率
及び破断時の伸び率が上記の範囲内である限り特に制限
はないが、ウレタンアクリレート系紫外線硬化樹脂を用
いることが好ましく、例えば、下記のオリゴマーA又は
B: オリゴマーA:ポリテトラメチレングリコール(PTM
G)、トリレンジイソシアネート(TDI)及びヒドロ
キシエチルアクリレート(HEA)の共重合体 オリゴマーB:ポリプロピレングリコール(PPG)、
トリレンジイソシアネート(TDI)及びヒドロキシエ
チルアクリレート(HEA)の共重合体 のうちのいずれかを含有する紫外線硬化性樹脂を硬化さ
せて得られる紫外線硬化樹脂を用いることができる。
【0025】本発明にかかるオーバーコート層は、上記
のオリゴマーと、必要に応じて添加される希釈モノマー
及び光開始剤とを含有する紫外線硬化性樹脂を光ファイ
バ心線の外周面に塗布し、紫外線を照射して硬化させる
ことによって得ることができる。ここで、前記希釈モノ
マーとしてはN−ビニルピロリドン、エチレンオキサイ
ド変性ビスフェノールAジアクリレート、イソボルニル
アクリレート、フェノキシエチルアクリレート等、光開
始剤としてはイルガキュア184(チバガイギー社製)
等が挙げられる。
【0026】また、上記の紫外線硬化性樹脂を硬化させ
る際の雰囲気中の酸素濃度は0.01〜10容量%であ
ることが好ましい。酸素濃度が0.01容量%未満であ
ると、表面の硬化反応が過剰に進行してしまい、オーバ
ーコート層の表面に十分な接着力が得られない傾向にあ
る。他方、雰囲気の酸素濃度が増加するとオーバーコー
ト層表面の接着力が向上する傾向にあるが、10容量%
を超えるとオーバーコート層内部までもが硬化不十分と
なり、一括被覆層を形成するための紫外線硬化性樹脂を
塗布し硬化させてもオーバーコート層の硬化が十分に進
行せず、光ファイバ心線とオーバーコート層との密着力
が低下してブリスターが発生しやすくなる傾向にある。
【0027】本発明にかかる光ファイバ心線1a〜1d
のガラスファイバ2a〜2dとしては、従来より公知の
ものを使用することができるが、具体的には、石英系の
単一モードファイバ若しくはマルチモードファイバ等が
挙げられる。
【0028】コーティング層3a〜3dは、ガラスファ
イバ2に機械的な衝撃が加わらないようにするための緩
衝層としての機能を有しているものであり、その材料と
してはウレタンアクリレート系紫外線硬化樹脂などの従
来より公知の樹脂を使用することができる。
【0029】着色層4a〜4dは、コーティング層3a
〜3dと同様に緩衝層としての機能を有するとともに、
光ファイバ心線1a〜1dを単心に分離する際にそれぞ
れの識別を可能とするものである。着色層4a〜4dを
構成する着色紫外線硬化樹脂としては特に制限はない
が、ウレタンアクリレート系の紫外線硬化性樹脂を主成
分とし、発色性や隠蔽性を付与するための酸化チタン又
は有機顔料や単心分離性を向上させるための剥離剤が添
加された紫外線硬化性樹脂を硬化させて得られる着色紫
外線硬化樹脂が好適に使用される。また、一般的に、酸
化チタンや有機顔料が添加された紫外線硬化性樹脂は光
透過性が低く、その硬化性が不十分となる場合がある
が、3官能以上の多官能モノマーを配合すると架橋密度
が増加して紫外線硬化性樹脂の硬化性を向上させること
ができる。このようにして得られる樹脂のヤング率は、
好ましくは400〜1500MPaであり、破断伸び率
は好ましくは10%以下である。なお、ここでいうヤン
グ率とは、ダンベル片の厚さを8μmとすること以外は
上記のヤング率の測定と同様にして、JIS K 71
27に規定される方法に準拠して測定される値[MP
a]をいう。
【0030】一括被覆層7は紫外線硬化樹脂で構成され
ており、その樹脂の硬化収縮及び表面の粘着力によって
十分に高い密着力をもってオーバーコート心線6a〜6
dを被覆している。一括被覆層7を構成する紫外線硬化
樹脂としては特に制限はないが、オーバーコート層5a
〜5dを構成する紫外線硬化樹脂に用いられるオリゴマ
ーと同一のものを含有する紫外線硬化性樹脂を硬化して
得られる紫外線硬化樹脂を用いることが好ましく、一括
被覆層7とオーバーコート層6a〜6dとが同一の紫外
線硬化樹脂で構成されることが特に好ましい。一括被覆
層とオーバーコート層とがそれぞれ同一のオリゴマーを
含有する紫外線硬化性樹脂を硬化して得られる紫外線硬
化樹脂で構成される場合には、一括被覆層を構成する紫
外線硬化樹脂とオーバーコート層を構成する紫外線硬化
樹脂との間の相溶性が高められて両層間の密着力が増加
し、水中若しくは多湿環境下での伝送損失増加防止効果
がより向上する傾向にある。
【0031】次に、本発明の光ファイバテープ心線の他
の好適な実施形態を図2に示す。図2に示す光ファイバ
ーテープ心線は、一括被覆層が、実質的に、互いに隣接
するオーバーコート心線の外周面とそれらの共通接線と
により構成される空隙にのみ配置されている、いわゆる
エッジボンディング型構造を有する点で図1の光ファイ
バーテープ心線と相違する。例えば、図1において、互
いに隣接するオーバーコート心線6a、6bはそれぞれ
の外周面とそれらの共通接線とにより構成される空隙に
配置された一括被覆層7a、7bによって被覆されて一
体化している。なお、図2には互いに隣接する2つの一
括被覆層同士(例えば7aと7c)はそれぞれ別体とな
っているエッジボンディング型光ファイバテープ心線を
示したが、本発明にかかるエッジボンディング型光ファ
イバテープ心線とは、互いに隣接する2つの一括の一部
または全部が薄膜状の紫外線硬化樹脂で連結されている
ものをも包含する。また、エッジボンディング型光ファ
イバテープ心線の一括被覆層7a〜7fにおいては、光
ファイバテープ心線の外周面となる面が平滑または光フ
ァイバーテープ心線の内部にむけて窪んだ形状であるこ
とが好ましい。
【0032】上記の構成を有する本発明の光ファイバテ
ープ心線は、本発明の製造方法によって効率よく且つ確
実に得ることができる。
【0033】図4は本発明の光ファイバーテープ心線の
製造方法において使用される製造装置の一例を示す概略
構成図である。図4に示す装置においては、先ず、光フ
ァイバ心線繰り出し用サプライ201から集線装置20
5を経て塗布装置206へと複数本の光ファイバ心線1
が移送される。ここで、サプライ201は、巻回した光
ファイバ心線1を送り出すための回転可能な複数のリー
ル202と、各リール202から移送される光ファイバ
心線1に張力(通常数十g程度)を付与してたわみを防
止するダンサローラー203と、リール202の個数に
対応した溝を有しており複数の光ファイバ心線を一定の
間隔をもって並列させると共にこれらの移送方向を固定
するガイドローラ204とを備えている。このようにし
て搬送される複数本の光ファイバ心線1は、集線装置2
05と塗布装置206との間で紙面に対して垂直な方向
に互いに並列に配置されている。
【0034】塗布装置206に接続された加圧タンク2
07にはオリゴマーを含有する紫外線硬化性樹脂が収容
されており、加圧タンク207から塗布装置206に紫
外線硬化性樹脂が供給されて光ファイバ心線1に塗布さ
れる。さらに、紫外線照射装置208において、紫外線
硬化性樹脂塗布後の光ファイバ心線1に紫外線を照射し
て紫外線硬化性樹脂を硬化させることによって、第一の
紫外線硬化樹脂からなるオーバーコート層が形成されて
オーバーコート心線6が得られる。ここで、紫外線照射
装置209における上記の硬化処理は、酸素濃度0.0
1〜10容量%の雰囲気中で行うことが好ましい。雰囲
気の酸素濃度が0.01容量%未満であると、樹脂の表
面の硬化反応が過剰に進行しやすくなり、その結果オー
バーコート層の表面の接着力が低下してブリスターが発
生しやすくなる傾向にある。他方、雰囲気の酸素濃度が
増加するとオーバーコート層表面の接着力が向上する傾
向にあるが、10容量%を超えるとオーバーコート層内
部の硬化が不十分であったりオーバーコート層表面の接
着力が不十分となったりして所望の特性が得られにくく
なる傾向にある。
【0035】なお、本発明においては、塗布装置206
と紫外線照射装置208とを接続箱209により連結し
て気密構造とし、これらの内部に窒素ガス等の不活性ガ
スと上記の濃度の酸素ガスとの混合ガスで置換すること
が好ましい。接続箱209を用いて塗布装置206と紫
外線照射装置208との間を気密構造とすると、樹脂の
硬化工程における雰囲気の酸素濃度の制御が簡便且つ容
易となる傾向にある。なお、塗布装置206と接続箱2
09との連結部、及び接続箱209と紫外線照射装置2
08との連結部にはゴム等の弾性体を用いることができ
る。また、必要に応じて、接続箱209に混合ガスを導
入するための吹き込み口や混合ガスを放出させるための
排気口を設けてもよい。
【0036】次に、全てのオーバーコート心線6を互い
に並列となるように配置した後、オリゴマーを含有する
紫外線硬化性樹脂がタンク207’から塗布装置20
6’に供給されて、塗布装置206’においてその紫外
線硬化性樹脂がオーバーコート心線6に塗布される。そ
して、紫外線照射装置208’において紫外線硬化性樹
脂の硬化により第二の紫外線硬化樹脂からなる一括被覆
層が形成されて、複数のオーバーコート心線6が一体化
した本発明の光ファイバテープ心線100が得られる。
ここで、オーバーコート層を構成する第一の紫外線硬化
樹脂と一括被覆層を構成する第二の紫外線硬化樹脂と
は、それぞれ同一のオリゴマーを含有する紫外線硬化性
樹脂から得られたものであることが好ましく、同一の紫
外線硬化樹脂であることが特に好ましい。また、一括被
覆層を作製する際に、紫外線照射装置208’における
雰囲気の酸素濃度を0.01〜10容量%とすることが
好ましい。
【0037】このようにして得られた光ファイバテープ
心線100は、ガイドローラ210、送り出しキャプス
タン211、巻き取り張力ダンサー212を経て、巻き
取り装置213にてリール215に巻き取られる。リー
ル215に巻き取られる光ファイバテープ心線1の張力
はガイドローラ215により所望の値に設定することが
可能であるが、通常、数十〜数百gである。
【0038】なお、本発明の製造方法において、図2に
示すようなエッジボンディング型光ファイバテープ心線
を製造する場合には、塗布装置206’において互いに
隣接するオーバーコート心線6の外周面とそれらの共通
接線とで構成される空隙に紫外線硬化性樹脂を塗布し、
紫外線照射装置208’で硬化させればよい。エッジボ
ンディング型光ファイバテープ心線の製造方法の詳細に
ついては、特開平2−190805号公報に開示されて
いる。
【0039】
【実施例】以下、実施例及び比較例に基づいて本発明を
より具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に何ら
限定されるものではない。 (紫外線硬化性樹脂)以下の実施例及び比較例において
は、それぞれ以下に示す組成を有する紫外線硬化性樹脂
A、Bを用いて光ファイバテープ心線を作製した。
【0040】紫外線硬化性樹脂A オリゴマー:ポリテトラメチレングリコール(PTM
G)、トリレンジイソシアネート(TDI)及びヒドロ
キシエチルアクリレート(HEA)の共重合体 希釈モノマー:N−ビニルピロリドン及びエチレンオキ
サイド変性ビスフェノールAジアクリレートの混合物 光開始剤:イルガキュア184(チバガイギー社製) オリゴマー/希釈モノマー/光開始剤比:60/39/
紫外線硬化性樹脂B オリゴマー:ポリプロピレングリコール(PPG)、ト
リレンジイソシアネート(TDI)及びヒドロキシエチ
ルアクリレート(HEA)の共重合体 希釈モノマー:イソボルニルアクリレート及びフェノキ
シエチルアクリレートの混合物 光開始剤:イルガキュア184(チバガイギー社製) オリゴマー/希釈モノマー/光開始剤比:60/39/
1。
【0041】実施例1 図4に示す装置を用いて、以下に示す手順に従って図1
に示す構造を有する光ファイバテープ心線を作製した。
【0042】光ファイバ心線としては、外径125μm
のシングルモードの光ファイバ裸ガラスをウレタンアク
リレート系紫外線硬化樹脂からなる層で二重に被覆し、
さらにその上から紫外線硬化樹脂からなる着色層で被覆
したもの(外径:250μm)を用いた。この光ファイ
バ心線の4本を、光ファイバ心線繰り出し用サプライの
4個のリールに巻回し、集線装置、塗布装置へと順次移
送した。
【0043】(オーバーコート心線の作製)次に、塗布
装置においてこれらの光ファイバ心線に上記の紫外線硬
化性樹脂Aを塗布し、さらに紫外線照射装置において、
酸素濃度0.01容量%の雰囲気中で紫外線硬化性樹脂
Aを硬化させてオーバーコート層を形成して、オーバー
コート心線とした。
【0044】(光ファイバテープ心線の作製)さらに、
これら4本のオーバーコート心線を互いに並列となるよ
うに配置し、紫外線硬化性樹脂Aを塗布し、硬化させて
一括被覆層を形成して、目的の光ファイバテープ心線
(外径:300μm)を得た。このようにして得られた
光ファイバテープ心線を、巻き取り装置のリールに巻き
取り張力150gで巻き取った。
【0045】実施例2 実施例1のオーバーコート心線の作製における酸素濃度
を0.1容量%としたこと以外は実施例1と同様にし
て、図1に示す構造を有する光ファイバテープ心線を作
製した。
【0046】実施例3 実施例1のオーバーコート心線の作製における酸素濃度
を5容量%としたこと以外は実施例1と同様にして、図
1に示す構造を有する光ファイバテープ心線を作製し
た。
【0047】実施例4 紫外線硬化性樹脂Bを用いて一括被覆層を形成したこと
以外は実施例3と同様にして、図1に示す構造を有する
光ファイバテープ心線を作製した。
【0048】実施例5 実施例1のオーバーコート心線の作製における酸素濃度
を10容量%としたこと以外は実施例1と同様にして、
図1に示す構造を有する光ファイバテープ心線を作製し
た。
【0049】実施例6 実施例1のオーバーコート心線の作製における酸素濃度
を21容量%としたこと以外は実施例1と同様にして、
図1に示す構造を有する光ファイバテープ心線を作製し
た。
【0050】実施例7 一括被覆層を、互いに隣接するオーバーコート心線の外
周面とそれらの共通接線とにより構成される空隙にのみ
配置してエッジボンディング型構造としたこと以外は実
施例3と同様にして、図2に示す光ファイバテープ心線
を作製した。
【0051】比較例1 実施例1と同様の光ファイバ心線の4本を並列に配置
し、これらに紫外線硬化性樹脂Aを塗布し、酸素濃度1
容量%の雰囲気中で硬化させて一括被覆層を形成して、
図3(a)に示す光ファイバテープ心線を作製した。
【0052】比較例2 実施例1と同様の光ファイバ心線の4本を並列に配置
し、これらに紫外線硬化性樹脂Aを塗布し、無酸素雰囲
気中で硬化させて一括被覆層を形成して、図3(a)に
示す光ファイバテープ心線を作製した。
【0053】比較例3 実施例1と同様の光ファイバ心線の4本を並列に配置
し、これらに紫外線硬化性樹脂Aを塗布し、無酸素雰囲
気中で硬化させて一括被覆層を形成して、図3(b)に
示す光ファイバテープ心線を作製した。
【0054】このようにして得られた実施例1〜7の光
ファイバテープ心線のそれぞれについて、オーバーコー
ト層を構成する紫外線硬化樹脂のヤング率及び破断伸び
率を表1に示す。
【0055】
【表1】
【0056】次に、実施例1〜7及び比較例1〜3の光
ファイバテープ心線を用いて、以下に示す試験を行っ
た。 (温水特性評価試験)光ファイバテープ心線700mを
コイル状に巻回して直径300mmの束とし、60℃温
水中に浸漬させたまま14日間保持した。その後、各光
ファイバテープ心線の4本の光ファイバ心線の伝送損失
を、光パルス試験機(OTDR、アンリツ社製、波長:
1.55μm)を用いて測定した。各光ファイバテープ
心線の4本の光ファイバ心線のうち伝送損失が最大のも
のについての結果を表2に示す。
【0057】(単心分離性評価試験)被検者が人手で光
ファイバテープ心線を延べ10m分断して単心の光ファ
イバ心線に分離する作業を行い、そのときの作業容易性
について以下の基準: ◎:着色心線毎に分離可能であり且つ着色層の剥がれが
認められなかった ○:オーバーコート心線毎に分離可能であった ×:着色層剥がれなしでの着色心線毎の分離、並びにオ
ーバーコート心線毎の分離が不可能であった に基づいて評価した。その結果を表2に示す。
【0058】
【表2】
【0059】表2に示すように、実施例1〜7の光ファ
イバテープ心線においては、温水に浸漬した場合の伝送
損失の増加が十分に防止されていることが確認された。
また、これらの光ファイバテープ心線はいずれも良好な
単心分離性を示した。
【0060】これに対して、比較例1の光ファイバテー
プ心線は単心分離性が不十分であり、2〜3の光ファイ
バテープ心線においては、温水に浸漬した場合に伝送損
失が増加してしまった。
【0061】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明の光ファイバ
テープ心線によれば、単心分離性を高水準に維持しなが
ら水中若しくは多湿環境下で使用される場合であっても
伝送損失の増加を十分に防止することが可能となる。さ
らには、本発明の製造方法によって、上記本発明の光フ
ァイバテープ心線を効率よく且つ確実に得ることが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ファイバテープ心線の好適な一実施
形態を示す模式断面図である。
【図2】本発明の光ファイバテープ心線の他の好適な一
実施形態を示す模式断面図である。
【図3】(a)及び(b)はそれぞれ従来の光ファイバ
テープ心線の一例を示す模式断面図である。
【図4】本発明の光ファイバテープ心線の製造方法にお
いて用いられる製造装置の一例を示す概略構成図であ
る。
【符号の説明】
1、1a〜1d…光ファイバ心線、2、2a〜2d…ガ
ラスファイバ、3,3a〜3d…コーティング層、4、
4a〜4d…着色層、5a〜5d…オーバーコート層、
6a〜6d…オーバーコート心線、7、7a〜7f…一
括被覆層、100…光ファイバテープ心線、201…光
ファイバ繰り出し用サプライ、202、215…リー
ル、203、212…ダンサローラ−、204、21
0、214…ガイドローラー、205…集線装置、20
6、206’…塗布装置、207、207’…加圧式タ
ンク、208、208’…紫外線照射装置、209…接
続箱、211…キャプスタン、213…巻き取り装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01B 13/00 551 H01B 13/00 551Z // H01B 11/00 11/00 L (72)発明者 細谷 俊史 神奈川県横浜市栄区田谷町1番地 住友電 気工業株式会社横浜製作所内 Fターム(参考) 2H001 BB15 DD23 DD35 KK17 KK22 MM01 PP01 2H050 BA01 BA18 BB33R BB33S BC05 BD02 BD05

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 着色紫外線硬化樹脂からなる着色層を最
    外層に備える光ファイバ心線を、ヤング率400〜15
    00MPa、破断伸び率20〜60%の第一の紫外線硬
    化樹脂からなるオーバーコート層で被覆してオーバーコ
    ート心線とし、さらに前記オーバーコート心線の複数本
    を互いに並列となるように配置して第二の紫外線硬化樹
    脂からなる一括被覆層で被覆して一体化してなることを
    特徴とする光ファイバテープ心線。
  2. 【請求項2】 前記一括被覆層が、実質的に、互いに隣
    接するオーバーコート心線の外周面とそれらの共通接線
    とにより構成される空隙にのみ配置されていることを特
    徴とする、請求項1に記載の光ファイバテープ心線。
  3. 【請求項3】 前記第一の紫外線硬化樹脂及び前記第二
    の紫外線硬化樹脂が、それぞれ同一のオリゴマーを含有
    する紫外線硬化性樹脂を硬化させて得られるものである
    ことを特徴とする、請求項1又は2に記載の光ファイバ
    テープ心線。
  4. 【請求項4】 前記オーバーコート層が、前記紫外線硬
    化性樹脂を酸素濃度0.01〜10容量%の雰囲気中で
    硬化させて得られる紫外線硬化樹脂からなることを特徴
    とする、請求項1〜3のうちのいずれか一項に記載の光
    ファイバテープ心線。
  5. 【請求項5】 着色紫外線硬化樹脂からなる着色層を最
    外層に備える光ファイバ心線を、ヤング率400〜15
    00MPa、破断伸び率20〜60%の第一の紫外線硬
    化樹脂からなるオーバーコート層で被覆してオーバーコ
    ート心線とする第一のステップと、 前記オーバーコート心線の複数本を互いに並列となるよ
    うに配置して第二の紫外線硬化樹脂からなる一括被覆層
    で被覆して一体化する第二のステップと、を含むことを
    特徴とする光ファイバーテープ心線の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記第二のステップにおいて、前記一括
    被覆層を、実質的に、互いに隣接するオーバーコート心
    線の外周面とそれらの共通接線とにより構成される空隙
    にのみ形成させることを特徴とする、請求項5に記載の
    光ファイバーテープ心線の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記第一の紫外線硬化樹脂及び前記第二
    の紫外線硬化樹脂として、それぞれ同一のオリゴマーを
    含有する紫外線硬化性樹脂を硬化させて得られるものを
    用いることを特徴とする、請求項5又は6に記載の光フ
    ァイバーテープ心線の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記第一のステップにおいて、前記紫外
    線硬化性樹脂を酸素濃度0.01〜10容量%の雰囲気
    中で硬化させて前記第一の紫外線硬化樹脂を得ることを
    特徴とする、請求項5〜7のうちのいずれか一項に記載
    の光ファイバテープ心線の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005101081A1 (ja) * 2004-04-14 2005-10-27 Hitachi Cable, Ltd. 光ファイバテープユニット及び光ファイバケーブル
WO2005101080A1 (ja) * 2004-04-14 2005-10-27 Hitachi Cable, Ltd. 光ファイバテープユニット及び光ファイバケーブル
JP2007163954A (ja) * 2005-12-15 2007-06-28 Furukawa Electric Co Ltd:The 光ファイバ心線および光ファイバテープ心線

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