JP2000283600A - 空気調和装置 - Google Patents

空気調和装置

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JP2000283600A
JP2000283600A JP11088015A JP8801599A JP2000283600A JP 2000283600 A JP2000283600 A JP 2000283600A JP 11088015 A JP11088015 A JP 11088015A JP 8801599 A JP8801599 A JP 8801599A JP 2000283600 A JP2000283600 A JP 2000283600A
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heat
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air conditioner
refrigerant
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JP11088015A
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Tsukasa Chiyotani
司 千代谷
Hideaki Tsuchiyama
英明 土山
Kazuo Yoshimura
和男 吉村
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クランクケースヒータ等の外部熱源を用いる
ことなく冷媒の寝込みを防止し、経済性および信頼性を
向上した圧縮機を提供する。 【解決手段】 第1の圧縮機1aと第2圧縮機1bは、
2枚の熱伝導板31a、31bで挟持し、合体固定す
る。ここで、圧縮機1bをOFF優先の圧縮機として能
力制御により停止した場合。圧縮機1aと圧縮機1bを
結合する熱伝導板31a、31bを介して運転中の圧縮
機1aの熱を停止中の停止優先圧縮機1bへと伝達し、
圧縮機1bの温度を圧縮機1aの温度とほぼ同じに保持
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、1つの冷凍サイク
ルに複数の圧縮機を並列に接続してなる冷凍サイクルを
用いた空気調和装置の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、空気調和装置やショーケース等の
冷凍サイクル装置に用いられる圧縮機は、1つの冷凍サ
イクル中に大容量のものが1つ設けられ、インバータ駆
動により能力制御が行われていた。
【0003】近年では、省エネ、きめ細やかな能力制御
による快適性の向上、またシステムコストダウン等を目
的に、1つの冷凍サイクル中に2つ以上の小容量の圧縮
機を並列に接続して用いるシステム開発が行われてい
る。
【0004】このようなシステムでは、運転中に空調負
荷が低下した場合、能力制御により1台の圧縮機を停止
させると、停止された圧縮機は周辺の空気により自然冷
却され、その内部や周辺配管内の温度が下がる。同一圧
力下において冷媒は、より温度の低いところで凝縮する
性質があるため、運転中の圧縮機により加熱されたガス
冷媒は、温度の低い停止中の圧縮機内やその圧縮機の吸
込側冷媒配管内に触れると容易に凝縮してしまい、液冷
媒となってその内部に溜まることがあった。このような
状態で停止していた圧縮機を再起動すると、大量の液冷
媒が圧縮部に流入し、液圧縮により圧縮部が損傷するこ
とがあった。また、冷媒は潤滑油中に溶け込みながら寝
込むため、潤滑油が冷媒回路中に放出されて潤滑不足が
生じ、摺動部が損傷することがあった。更に、圧縮機内
で冷媒の寝込み量が多くなると、液冷媒に侵されるた
め、電動モータの絶縁不良の原因となることもあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この冷媒の寝込みを防
止するために、吐出側冷媒配管の圧縮機の吐出管付近に
逆止弁を設けたり、圧縮機にクランクケースヒータを設
けるなどの施策が行われている。
【0006】しかしながら、逆止弁を設けても逆止弁か
らの冷媒の漏れがあり、また、吸込側冷媒配管側からの
液冷媒の流入もあるため、冷媒の寝込み(液状態での貯
溜)を防止することはできなかった。また、クランクケ
ースヒータを用いる場合は、消費電力が増加し省エネを
阻害してしまうという問題があった。
【0007】本発明は、上記事情を考慮してなされたも
ので、消費電力を増加させることなく寝込みを防止し、
エネルギー効率、経済性および信頼性を向上した空気調
和装置を提供することを目的としたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を解決するため
に請求項1の発明は、各々が独立してON−OFF制御
される複数の圧縮機と、この複数の圧縮機を一つの冷凍
サイクル内で並列に接続して能力制御を行う冷凍サイク
ルと、からなる空気調和装置装置において、一方の圧縮
機の熱源の一部を、他方の圧縮機に伝達する熱伝達手段
を有することを特徴とする。
【0009】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、熱伝達手段は、複数の圧縮機を熱伝導体により狭持
する構造とすることを特徴とする。
【0010】請求項3の発明は、請求項1または請求項
2の発明において、熱伝達手段は、それぞれの圧縮機を
載置する底板を熱伝導体を介して連結する構造とするこ
とを特徴とする。
【0011】請求項4の発明は、請求項2または3の発
明において、熱伝導体は熱伝導板であることを特徴とす
る。
【0012】請求項5の発明は、請求項4の発明におい
て、熱伝導板に、それぞれの圧縮機ケースの形状に対応
した凹部を形成したことを特徴とする。
【0013】請求項6の発明は、請求項1の発明におい
て、圧縮機の吐出管から吐出される冷媒を他の圧縮機の
潤滑油内に通過させる冷媒配管からなる熱伝導回路とす
ることを特徴とする。
【0014】請求項7の発明は、請求項6の発明におい
て、複数の圧縮機のうちでOFF優先の圧縮機を定め、
このOFF優先の圧縮機内に前記OFF優先の圧縮機に
定められていない他方の圧縮機に接続された熱伝導回路
の冷媒配管を通した構造とすることを特徴とする。
【0015】請求項8の発明は、請求項1の発明におい
て、複数の圧縮機の吐出管に接続され、他の圧縮機の潤
滑油近傍の圧縮機ケース表面を前記冷媒配管で囲う熱伝
導回路とすることを特徴とする。
【0016】請求項9の発明は、請求項8の発明におい
て、複数の圧縮機のうちでOFF優先の圧縮機を定め、
このOFF優先の圧縮機の潤滑油近傍の圧縮機ケース表
面をOFF優先の圧縮機に定められていない他方の圧縮
機に接続された熱伝導回路の冷媒配管で囲う構造とする
ことを特徴とする。
【0017】請求項10の発明は、請求項1〜9いずれ
かの発明において、複数の圧縮機と熱伝導手段の間隙、
あるいは熱伝導手段の相互の間隙に熱伝導材を充填する
ことを特徴とする。
【0018】請求項11の発明は、請求項1〜10いず
れかの発明において、複数の圧縮機の周辺を断熱防音材
で囲うことを特徴とする。
【0019】上述した構成により、請求項1〜4の発明
によれば、熱伝達手段を介して運転中の圧縮機で発生し
た熱を、停止側の圧縮機に伝熱することにより停止側の
圧縮機内の冷媒が加熱されるのでクランクケースヒータ
などの外部熱源を用いなくても停止側の圧縮機内で冷媒
が液状態で寝込まなくなり、冷媒の寝込みに起因する圧
縮機の圧縮部の損傷、摺動部の焼付、電動モータの絶縁
不良等を防止できる。
【0020】請求項5の発明によれば、請求項4の発明
に加えて、伝熱板に形成された凹部に より、伝熱板と
圧縮機の接触面積が増えるので、熱伝達が促進され、寝
込み防止の効果が大きくなる。
【0021】請求項6および7の発明によれば、運転中
の圧縮機から吐出された高温度の吐出ガスが、停止中の
圧縮機の潤滑油中を通ることで潤滑油が温められ、冷媒
が潤滑油中に溶け込むことを防止できる。
【0022】請求項8および9の発明によれば、運転中
の圧縮機から吐出された高温度の吐出ガスが、停止中の
圧縮機の潤滑油近傍の圧縮機ケースを温めることで圧縮
機内の潤滑油が温められ、冷媒の潤滑油中への溶け込み
を防止できる。
【0023】請求項10の発明によれば、請求項1〜9
の発明に加えて、圧縮機と熱伝導体の間の間隙や熱伝導
体相互間の間隙にシリコン等の熱伝導材が充填されるこ
とで熱伝達が促進され、冷媒の寝込み防止の効果が大き
くなる。
【0024】請求項11の発明によれば、請求項1〜1
0の発明に加えて、断熱防音材が圧縮機の周辺を囲うこ
とにより、周囲空気の影響を受けにくくなるので、熱伝
達が促進され、寝込み防止の効果が大きくなる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例につき、図
面を参照して詳細に説明する。まず、本発明に係る圧縮
機の第1の実施形態について説明する。
【0026】図1に示すように、本発明に係る空気調和
装置は、圧縮機1a、1bからなる圧縮装置1、凝縮器
2、キャピラリチューブあるいは電子膨張弁からなる減
圧器3、蒸発器4を順次、冷媒配管5で接続してなる冷
凍サイクルを備え、この冷凍サイクルは1つの冷凍サイ
クルの循環経路中に複数の圧縮機を並列に接続して構成
されている。
【0027】図2に示すように、圧縮装置1は、第1の
圧縮機1aと第2の圧縮機1bを2台並列に接続した構
成とし、圧縮機1a、1bの吐出管21a、21bにそ
れぞれ吐出側冷媒配管22a、22bを接続し、これら
を凝縮器側接続配管24に集合し凝縮器2に接続してい
る。また、吐出管22のうち、圧縮機1bに接続した吐
出側冷媒配管22bに吐出方向とは反対方向への冷媒の
逆流を防止する逆止弁23を設けている。
【0028】吸込側は、蒸発器4から配管接続された蒸
発器側接続配管25に2本の吸込側冷媒配管26a、2
6bを並列接続し、これらを圧縮機1a、1bの吸込管
28a、28bにそれぞれアキュームレータ27a、2
7bを介して接続している。
【0029】そして、このように接続される圧縮装置1
は空気調和装置の室外ユニットの底板29に載置し、第
1の圧縮機1aと第2の圧縮機1bは、熱伝達手段であ
る熱伝導体31で挟持し、合体固定されている。
【0030】図3に示すように、熱伝導体31は2枚の
板状の熱伝導板31aおよび31bからなり、圧縮機1
aの円筒状の圧縮機ケースの外形に対応した円弧状の凹
部32aと、圧縮機1bに対応した凹部32bを各々に
形成している。
【0031】圧縮機を挟持する際は、熱伝導板31aお
よび31bに形成された凹部32aと圧縮機1aの圧縮
機ケース外周面が面接触をするように配置する。また、
圧縮機1bに対応する凹部32bを圧縮機1bの圧縮機
ケースに同様に配置する。
【0032】次に本構成における作用を説明する。
【0033】空気調和装置が運転中に空調負荷が低下し
た場合、片側の圧縮機を停止することにより空調能力が
小さくなるように制御される。ここで、一方の圧縮機1
bが停止されたとすると、図1中の圧縮装置1の内、他
方の圧縮機1aの1台のみの運転となり、圧縮機1b内
部および周辺の配管内部の冷媒は自然冷却され温度が下
がる。この温度低下した冷媒に圧縮機1aにより加熱さ
れて飽和温度の高くなったガス冷媒が触れると容易に凝
縮し、凝縮した冷媒は液冷媒として圧縮機1bおよび周
辺配管の内部に溜まり寝込むことになる。
【0034】本実施の形態では、圧縮機1aと圧縮機1
bを結合する熱伝導板31a、31bを介して運転中の
圧縮機1aの熱が停止中の圧縮機1bへと伝達され圧縮
機1bは圧縮機1aの温度とほぼ同じ温度を保持するこ
とができる。これにより、停止中の圧縮機1b内部およ
び周辺配管の内部で冷媒が凝縮しなくなるので、冷媒の
寝込みが少なくなり、停止中の圧縮機1bを再び起動し
た時、液圧縮や液冷媒による摺動部の潤滑不良等に起因
する圧縮機の損傷を防止することができる。
【0035】また、2台の圧縮機を結合する熱伝導板に
圧縮機ケースの外形に対応した凹部を形成したことによ
り、熱伝導板と圧縮機との接触面積が増すので、熱伝導
性の向上と同時に構造体としての強度が向上し、圧縮機
運転時の振動や共振を低減することができる。
【0036】ここで、圧縮装置1(1a、1b)と熱伝
導体31(31a、31b)の間隙、あるいは熱伝導板
31a、31bの相互間に充填可能な熱伝導材としてシ
リコン等(図示しない)を充填する構成としてもよい。
【0037】また、図4に示すように、並列に接続され
た圧縮機の周辺を断熱防音材41で囲う構成としてもよ
い。
【0038】このような構成にすることによって、熱伝
達が促進されるので、冷媒の寝込み防止の効果が大きく
なる。
【0039】なお、熱伝導板は圧縮機相互間で熱交換す
るものなので、第一の実施の形態のように、熱伝導板で
圧縮機を挟持する構成に限られず、図5に示すように、
それぞれの圧縮機を載置する底板52a、52bを熱伝
導板51を介して連結する構造としてもよい。
【0040】次に本発明に係る圧縮機の第2の実施の形
態について説明する。
【0041】図6に示すように、第1の圧縮機1′aと
第2の圧縮機1′bとは、1つの冷凍サイクルに並列し
て構成されている。圧縮機1′a、圧縮機1′bのそれ
ぞれの吐出管61a、61bに吐出側冷媒配管62a、
62bをそれぞれ接続する。吐出側冷媒配管62a、6
2bは凝縮器側接続配管66に集合し凝縮器に接続す
る。圧縮機1′aに接続される吐出側冷媒配管62a
は、配管66に接続される途中で、吐出管から排出され
る高温度の冷媒をもう一方の圧縮機1′b内部の潤滑油
溜り部64に通過させる熱伝導回路を形成している。同
様に圧縮機1′bに接続される吐出側冷媒配管62b
は、圧縮機1′a内部の潤滑油溜り部63を通る構造と
している。また、両圧縮機の吐出側冷媒配管66に逆止
弁65a、65bをそれぞれ設けている。
【0042】また、上記圧縮機の吸込側は、図1中の蒸
発器4から配管接続された蒸発器側接続配管67に吸込
側冷媒配管68a、68bを接続し、これを圧縮機1′
a、1′bの吸込管610a、610bにそれぞれ接続
している。また、吸込側冷媒配管68a、68bにアキ
ュームレータ69a、69bをそれぞれ設けている。
【0043】次に本構成における作用を説明する。
【0044】圧縮機1′aにより圧縮された冷媒は高温
高圧のガスに変化し吐出管61aより吐出される。吐出
ガスは接続配管66を通って凝縮器2に導かれる途中、
圧縮機1′b内部の潤滑油溜り部64を通過することに
より高温度の吐出ガスと潤滑油とが互いに熱交換され
る。
【0045】同様に、圧縮機1′bより吐出された吐出
ガスは圧縮機1′a内部の潤滑油溜り部63を通過する
ことにより潤滑油と熱交換される。
【0046】空調機運転中に空調負荷が低下した場合、
片側の圧縮機は停止されて能力制御される。圧縮機1′
bが停止されたとすると、図1中の圧縮装置1は圧縮機
1′aの1台のみの運転となり、圧縮機1′b内部およ
び周辺の配管内部の冷媒は自然冷却され温度が下がる。
【0047】この温度低下した冷媒に運転中の圧縮機
1′aにより加熱されて飽和温度の高くなったガス冷媒
が触れると、ガス冷媒は容易に凝縮し、凝縮した液冷媒
として圧縮機1′bおよび周辺配管の内部に溜まること
になる。また、潤滑油と冷媒は相溶性が良く、凝縮した
冷媒は潤滑油中に溶け込みながら寝込むことになる。
【0048】本実施の形態では、停止した圧縮機1′b
内部の潤滑油中を、圧縮機1′aより吐出された高温度
の吐出ガスが通過することにより吐出ガスと潤滑油とが
互いに熱交換される。
【0049】よって、圧縮機1′b内部の潤滑油は、圧
縮機1′aの吐出ガスの温度とほぼ同じ温度を保持する
ことができる。
【0050】これにより、冷媒の寝込みおよび潤滑油中
への溶け込みが少なくなり、停止させた圧縮機1′bを
再び起動した時、液圧縮や液冷媒による摺動部の潤滑不
良等に起因する圧縮機の損傷を抑えられる。基本的に
は、停止した圧縮機内部および周辺の配管内部の温度を
凝縮器の熱交中間温度以上とすることで冷媒の寝込み現
象を防止することが可能である。
【0051】従って、従来のクランクケースヒータに通
電して得られる効果と同等の効果をヒータ電気入力なし
に得ることができる。
【0052】また、両方の圧縮機が運転中の場合、既に
潤滑油は潤滑油中を通過する吐出ガスと近い温度まで上
昇しており、吐出ガスと潤滑油の間で熱交換はほどんど
なく運転の障害とはならない。
【0053】また、圧縮機1′aに小容量の圧縮機、圧
縮機1′bに大容量の圧縮機を用いて能力制御を行う場
合、圧縮機1′aのみの運転、圧縮機1′bのみの
運転、圧縮機1′aと圧縮機1′bを同時に運転、の
3通りの運転方法が考えられる。本実施の形態において
は、両方の圧縮機で互いに熱交換が可能なので上記の
、の運転方法に対して、冷媒の寝込みを防止するこ
とができる。
【0054】さらに、第2の実施の形態において、2台
の圧縮機のうちでOFF優先の圧縮機を定めた場合に
は、OFF優先の圧縮機のみの潤滑油と熱交換する構成
としてもよい。このときの構成を図7に示す。なお、図
6と同等部については同等の符号を付し、その詳細な説
明を省略する。
【0055】図7に示すように、圧縮機1′bをOFF
優先の圧縮機とした場合、圧縮機内部で潤滑油と吐出ガ
スを熱交換させるための熱伝導回路を構成する吐出管6
2は、圧縮機1′aから排出される吐出ガスを圧縮機
1′b内部を通して接続配管66へ接続する吐出側冷媒
配管62aのみとし、熱交換は圧縮機1′b内部の潤滑
油溜り部64のみで行う構成とする。また、逆止弁は圧
縮機1′bの吐出管61b側にのみ設けている。
【0056】本実施の形態では、停止した圧縮機1′b
内部の潤滑油中を、圧縮機1′aより吐出された高温度
の吐出ガスが通過することにより吐出ガスと潤滑油とが
互いに熱交換される。
【0057】よって、圧縮機1′b内部の潤滑油は、圧
縮機1′aの吐出ガスの温度とほぼ同じ温度を保持する
ことができる。これにより、冷媒の寝込みおよび潤滑油
中への溶け込みが少なくなり、OFF優先の圧縮機1′
bを再び起動した時、液圧縮や液冷媒による摺動部の潤
滑不良等に起因する圧縮機の損傷を抑えられる。
【0058】また、上記の構成により、第二の実施の形
態にくらべ構造が簡単となり、部品コスト、製造コスト
を低減することができる。
【0059】なお、第二の実施の形態は、高温度の吐出
ガスと潤滑油とを熱交換させることで目的を達成するも
のであり、図8に示すように、吐出側冷媒配管を潤滑油
溜り近傍の圧縮機ケース表面に巻き付けて熱交換させる
構成としても同等の効果が得られる。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
停止中の圧縮機に運転中の圧縮機の熱を伝熱手段により
熱伝達することにより、クランクケースヒータなどの外
部熱源を用いずに、停止中の圧縮機およびその周辺の配
管を加熱し、冷媒の寝込みを防止することで、停止した
圧縮機を再起動した場合、冷媒の寝込みに起因する、圧
縮部の損傷、摺動部の焼付、電動モータの絶縁不良等の
不具合を解消できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る冷凍サイクルを示す概略図。
【図2】本発明に係る空気調和装置の第1の実施の形態
を示す図。
【図3】図2の上面図。
【図4】本発明に係る空気調和装置の第1の実施の形態
の変形実施例を示す図。
【図5】本発明に係る空気調和装置の第1の実施の形態
の変形実施例を示す図。
【図6】本発明に係る空気調和装置の第2の実施の形態
を示す図。
【図7】本発明に係る空気調和装置の第2の実施の形態
の変形実施例を示す図。
【図8】本発明に係る空気調和装置の第2の実施の形態
の変形実施例を示す図。
【符号の説明】
1…圧縮装置 1a…第一の圧縮機 1b…第二の圧縮機 22、62…吐出側冷媒配管 23…逆止弁 29、52…圧縮機を載置する底板 31a、31b、51…熱伝導板 32a、32b…凹部 41…断熱防音材 63…圧縮機1′a内部の潤滑油溜り部 64…圧縮機1′b内部の潤滑油溜り部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉村 和男 静岡県富士市蓼原336番地 株式会社東芝 富士工場内 Fターム(参考) 3H003 AA01 AB02 AC03 BD02 BF01 BG08 CD05 CE03 CF01 CF04 3H076 AA03 AA39 BB16 CC07 CC76 CC99

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】各々が独立してON−OFF制御される複
    数の圧縮機を有し、前記複数の圧縮機を一つの冷凍サイ
    クル内で並列に接続して能力制御を行う冷凍サイクルを
    備えた空気調和装置において、一方の圧縮機の熱源の一
    部を他方の圧縮機に伝達する熱伝達手段を有することを
    特徴とする空気調和装置。
  2. 【請求項2】前記熱伝達手段は、前記複数の圧縮機を熱
    伝導体により狭持する構造とすることを特徴とする請求
    項1に記載の空気調和装置。
  3. 【請求項3】前記熱伝達手段は、それぞれの圧縮機を載
    置する底板を熱伝導体を介して連結する構造とすること
    を特徴とする請求項1または2に記載の空気調和装置。
  4. 【請求項4】前記熱伝導体は、熱伝導板であることを特
    徴とする請求項2または3のいずれかに記載の空気調和
    装置。
  5. 【請求項5】前記熱伝導板に、それぞれの圧縮機ケース
    の形状に対応した凹部を形成したことを特徴とする請求
    項4に記載の空気調和装置。
  6. 【請求項6】前記熱伝達手段は、圧縮機の吐出管から吐
    出される冷媒を他の圧縮機の潤滑油内に通過させる冷媒
    配管からなる熱伝導回路とすることを特徴とする請求項
    1に記載の空気調和装置。
  7. 【請求項7】請求項6に記載の空気調和装置において、
    前記複数の圧縮機のうちでOFF優先の圧縮機を定め、
    このOFF優先の圧縮機内に他方の圧縮機に接続された
    熱伝導回路の冷媒配管を通した構造とすることを特徴と
    する空気調和装置。
  8. 【請求項8】前記熱伝達手段は、前記複数の圧縮機の吐
    出管に接続され、他の圧縮機の潤滑油近傍の圧縮機ケー
    ス表面を前記冷媒配管で囲う熱伝導回路とすることを特
    徴とする請求項1に記載の空気調和装置。
  9. 【請求項9】請求項8に記載の空気調和装置において、
    前記複数の圧縮機のうちでOFF優先の圧縮機を定め、
    このOFF優先の圧縮機の潤滑油近傍の圧縮機ケース表
    面を他方の圧縮機に接続された熱伝導回路の冷媒配管で
    囲う構造とすることを特徴とする空気調和装置。
  10. 【請求項10】前記複数の圧縮機と前記熱伝導手段の間
    隙、あるいは前記熱伝導手段の相互の間隙に熱伝導材を
    充填することを特徴とする請求項1〜9いずれかに記載
    の空気調和装置。
  11. 【請求項11】前記複数の圧縮機の周辺を断熱防音材で
    囲う構造とすることを特徴とする請求項1〜10いずれ
    かに記載の空気調和装置。
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