JP2000282309A - 多機能ズボン及びスカート - Google Patents

多機能ズボン及びスカート

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JP2000282309A
JP2000282309A JP11090980A JP9098099A JP2000282309A JP 2000282309 A JP2000282309 A JP 2000282309A JP 11090980 A JP11090980 A JP 11090980A JP 9098099 A JP9098099 A JP 9098099A JP 2000282309 A JP2000282309 A JP 2000282309A
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bag
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Koichi Komoda
厚一 薦田
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MAGIC SEWING KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 完成したズボンに対して改変を加えるだけ
で、長ズボン、半ズボン、ポーチ、手提げ鞄ないし巾着
袋、ショルダーバッグ、リュックサックに自由に形態を
変えられる、従来見られなかった多機能ズボンを提供す
ること。 【解決手段】 両足裾部に脱着手段A1,A2を備えた
半ズボン状本体1と、前記本体1における脱着手段A
1,A2に対応する脱着手段B1,B2を備えて本体1両
足裾部を閉塞する1対の閉塞部材2とから構成し、脱着
手段A1,A2,B1,B2を介して本体の両足裾部に対
して各閉塞部材2を装着することによって、鞄に変え得
るように形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各構成部材を簡単
な手順で組み替えることによって、手提げ鞄や巾着袋、
ショルダー鞄、リュックサック等に形態を変更して使用
することができる多機能ズボン及びスカートに関する。
【0002】
【従来の技術】長ズボンにおける左右膝上付近に予めオ
ープンファスナーを装着しておき、必要に応じて前記オ
ープンファスナーを開放してズボン両足下部を切り離す
ことによって、半ズボンないしショートパンツとしても
使用することができる2ウエイ構造としたズボンは、遅
くとも昭和50年代末頃には提案されていた。この多機能
ズボンは、一々履き替えることなく長ズボンと半ズボン
とを適宜選択できるため、例えばスポーツや水遊び等を
する場合に便利であったが、半ズボンとしての着用時に
は切り離した2本の裾部が邪魔になるといった理由等か
ら、商品としての市場評価はあまり芳しくはなかった。
ところが最近になって、とくに若者を中心に、形態変更
できる機能そのものよりもファッション性が評価され
て、前記多機能ズボンが流行しつつある。
【0003】一方、衣服一般に相当することではある
が、デザインが流行遅れとなったり、サイズやカラーが
不揃いとなったり、一部に織り傷が見られるようなズボ
ンは、商品としての交換価値を失ってしまって製造業者
等における不良在庫と化してしまうことが多い。縫製さ
れたズボンは、ズボンとして使用する以外に利用の途は
なかったので、一旦不良在庫と化してしまうとたとえ優
良な衣料品であっても、バーゲン商品として低価格で供
給される場合を除けば、ウエス等として原料リサイクル
の対象となるか、破棄処分されるしかなかったのであ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】したがって、ズボンの
生産業者や流通業者においては、経営上の観点のみなら
ず資源保護の観点からも、不良在庫化して商品価値が半
減したズボンの活用方法が模索されていたが、前述のよ
うに縫製されたズボンには未だ有効な再利用の途が見出
されていないのが実情であった。
【0005】そこで、本発明者は、最近になって長ズボ
ンと半ズボンの間で適宜形態変更可能なズボンが流行し
はじめたことに着目し、ズボンのさらなる多機能化につ
いて検討することにした。そして、既に縫製された完成
商品たるズボンに対して改変を加えるだけで多機能化を
実現することができれば、新たな商品需要を喚起するこ
とによって現在不良在庫と化しているズボンの有効活用
も同時に図ることができる。したがって、とくに既存の
ズボンを改変するだけでも提供できるような構造からな
る多機能ズボンについて検討することにしたのである。
【0006】
【課題を解決するための手段】ズボンの多機能化を図っ
て所期の課題を解決するために、本発明では、両足裾部
に脱着手段A1,A2を備えた半ズボン状本体と、前記
本体における脱着手段A1,A2に対応する脱着手段B
1,B2を備えて本体両足裾部を閉塞する1対の閉塞部
材とから構成し、脱着手段A1,A2,B1,B2を介し
て本体の両足裾部に対して各閉塞部材を装着することに
よって、鞄に変え得るように形成した。したがって、例
えば不良在庫と化しているような既存のズボンを膝上付
近で切断し、上部の半ズボン状本体における切断部分に
対して脱着手段A1,A2を設けるとともに、この脱着
手段A1,A2に対応する脱着手段B1,B2を備えた1
対の閉塞部材を別途用意するだけで、半ズボンと鞄との
2ウエイにて使用することを可能にしたのである。鞄と
して使用する際には、本体ベルトループ内に紐類を挿通
して巾着袋状にしてもよいし、予め本体腰部付近に短い
提げ手を縫着しておいてもよい。
【0007】ここで、本発明における半ズボン状の本体
とは、膝丈ぐらいの一般的な半ズボンのほか、股下のほ
とんどないようなショートパンツ、膝下付近に両足裾部
が位置するようなバミューダパンツ、女性用のキュロッ
トスカート状のものを含む概念である。
【0008】本発明における脱着手段としては、オープ
ンファスナー(最下端部の止め具が外れて左右に分離す
るファスナー)のほか、面ファスナー、紐類、スナップ
ボタン等のボタン類などが挙げられる。
【0009】1対の閉塞部材は、本体の両足裾部を閉塞
できるならば、その形状は自由に選定できる。例えば、
最も典型的な真円状のほか、楕円形状、変形楕円形状、
略方形状等としてもよい。また、閉塞部材に用いる素材
は、必ずしも本体と同じ素材を用いる必要はなく、皮革
や不織布、ネット状編物等を用いて素材感のアンバラン
スを楽しめるよう工夫することができる。
【0010】請求項2に記載した発明では、前記多機能
ズボンにおける1対の閉塞部材を各端縁に設けた脱着手
段B1,B2を介して相互に結合可能に形成し、本体を
鞄とする際には脱着手段B1,B2を介して本体の両足
裾部における脱着手段A1,A2に対して装着使用する
一方、本体をズボンとする際には相互に結合してポーチ
として本体に吊り下げ使用可能に形成した。したがっ
て、半ズボンとして着用する際には全く不要となる1対
の閉塞部材をポーチとして携帯することができるのであ
る。なお、ポーチとして機能を高めるために、閉塞部材
のいずれか一方または両方に、予めストラップを装着し
ておいてもよい。
【0011】ここで、1対の閉塞部材を相互に結合して
ポーチ状に形成するには、閉塞部材の各端縁に設けた脱
着手段B1,B2により連結を図ることになるのである
が、脱着手段としてオープンファスナーを用いる場合に
は、脱着手段B1,B2のいずれか一方に対してのみス
ライダーを備えたファスナーを使用する。そして、本体
における脱着手段A1,A2のいずれか一つにスライダ
ーを備えたファスナーを使用しておけば、脱着手段B
1,B2と脱着手段A1,A2とが完全に対応するのであ
る。この点、脱着手段として面ファスナーを用いる場合
も同様に、雌雄を交互に装着することで対応することが
できる。また、ボタン類の場合も、脱着手段B1,B2
が脱着手段A1,A2に対応するだけでなく、相互にも
対応しうるように配設すればよい。紐類を用いて本体と
閉塞部材の結合、および閉塞部材同士の結合を図る場合
は、各脱着手段A1,A2,B1,B2として鳩目金具
(アイレット)を用い、紐類を交互に挿通することによ
って容易に対応できる。
【0012】請求項3に記載した発明では、前記多機能
ズボンにおける1対の閉塞部材を二枚重ね可能に形成し
ておき、本体を鞄とする際には脱着手段B1,B2を介
して本体の両足裾部における脱着手段A1,A2に対し
て装着使用する一方、本体をズボンとする際には二枚重
ねの帽子として使用可能に形成した。したがって、半ズ
ボンとして着用する際には全く不要となる1対の閉塞部
材を、帽子として携帯することができるのである。
【0013】このように不使用時の閉塞部材を帽子とし
て携帯可能に構成する場合は、例えばネット状の編物の
ように、1対の閉塞部材を伸縮性のある素材で形成する
のが望ましい。また、二枚重ねとした閉塞部材がずれな
いように、相互の縁部を紐類やボタン類で止着可能に形
成するのが望ましい。
【0014】請求項4に記載した発明では、前記多機能
ズボンにベルトを加えた。すなわち、両端に止着具を備
えたベルトを構成部材として追加して、このベルトを、
本体を鞄とする際には各止着具を本体腰部左右端縁付近
に装着してショルダーベルトとして使用する一方、本体
をズボンとする際には本体ベルトループ内に挿通してウ
エストベルトとして使用可能とした。このように新たに
ベルトを加えることによって、半ズボン、手提げ鞄ない
し巾着袋、ショルダーバッグの計3通りの変更使用が可
能となったのである。
【0015】ここで、本発明においてベルト両端に設け
る止着具としては、金属製や樹脂製のカンのごとき係合
金具のほか、スナップボタン等のボタン類、紐類が挙げ
られる。これらの止着具に対応して本体腰部左右端縁付
近にループ紐、ボタンホール等を設けるのであるが、ベ
ルトループによって代用することとしてもよい。ベルト
は、ウエストベルトとしての使用の便宜を図るべく、長
さ調節可能に形成しておくのが望ましい。例えば、ベル
トの略中間部に調節金具を設けたり、複数個のボタンを
連続配置しておく等が考えられる。
【0016】請求項5に記載した発明では、両端と中央
付近に各々止着具を備えたベルトを多機能ズボンの構成
部材として追加して、本体を鞄とする際には前記ベルト
を二つ折りにして、両端止着具を本体腰部の一端縁付近
に、中央止着具を本体腰部の他端縁付近にそれぞれ装着
して提げ手として使用する一方、本体をズボンとする際
には本体ベルトループ内に挿通してウエストベルトとし
て使用可能とした。前述のように、本体の腰部付近に
は、手提げ鞄としての機能を確保するために短い提げ手
を縫着しておいてもよいのであるが、このベルトを利用
すれば、より長い提げ手が必要な場合に便利である。ま
た、このベルトは、先の請求項4に記載した発明におけ
るショルダーベルトとして使用可能なベルトとしても兼
用することができる。
【0017】請求項6に記載した発明では、ズボンの多
機能性をさらに発展させた。すなわち、本体を半ズボン
状とするために切り離した両足の筒状裾部材の活用を図
るべく、前記多機能ズボンにおいて、脱着手段B1,B
2を介して半ズボン状本体の両足裾部における脱着手段
A1,A2に連結されうる1対の筒状裾部材を構成部材
として追加した。この裾部材は各々裾口側に絞り紐を備
える一方、本体と連結されうる膝側端部付近において前
記絞り紐端部の止着部を備えており、前記裾部材を本体
から離脱した際には膝側端部同士を脱着手段B1,B2
により連結しつつ、絞り紐端部を止着部に固定すること
によって、各々の裾口側を開口部とするリュックサック
として使用することができる。その結果、本体に筒状裾
部材を装着した長ズボンとしての基本的使用形態から、
半ズボンとリュックサック、手提げ鞄ないし巾着袋とリ
ュックサックとしての使用形態までバリエーションが広
がり、さらに先の閉塞部材やベルトを組み合わせること
によって、ポーチ、ショルダーバックと多様に変化させ
て使用することができる多機能ズボンとなったのであ
る。
【0018】ところで、本発明の多機能ズボンは、女性
用スカートに対しても部分的に応用することが可能であ
る。請求項7に記載した発明では、裾部に脱着手段Cを
備えた本体と、前記本体における脱着手段Cに対応する
脱着手段Dを備えて本体裾部を閉塞する閉塞部材とから
スカートを構成し、脱着手段C,Dを介して本体裾部に
対して閉塞部材を装着することによって、鞄に変え得る
多機能スカートを形成した。裾側開口部が一つであるか
二つであるかという相違点を除けば、着脱手段や閉塞部
材等を前述の多機能ズボンと全く同様に形成することが
できる。
【0019】そして、請求項8に記載した発明では、先
の請求項7に記載した多機能スカートにおける閉塞部材
を、略半分に折り畳むと端縁に設けた脱着手段Dによっ
て縁部が閉塞され得るように形成し、本体を鞄とする際
には脱着手段Dを介して本体裾部における脱着手段Cに
対して装着使用する一方、本体をスカートとする際には
折り曲げて縁部を閉塞することによりポーチとして本体
に吊り下げ使用可能に形成した。多機能ズボンにおける
閉塞部材は1対でしかもさほど大きなものではないため
に、二枚合わせのポーチや二枚重ねの帽子として携帯時
の利便性を高めることにしたが、多機能スカートではそ
の裾開口部を閉塞できるような大きな閉塞部材が必要と
なるため、略半分に折り畳んでポーチ状に形態変更可能
に形成したのである。
【0020】したがって、本発明において、例えば脱着
手段としてスライドファスナーを使用する場合には、ス
ライダーを備えた側のファスナーを閉塞部材側に縫着し
ておく必要があるし、脱着手段として面ファスナーを使
用する場合には、閉塞部材の略半分位置において雄部材
と雌部材とを切り替えて縫着しておく必要がある。ま
た、脱着手段としてスナップボタンを用いる場合にも、
同様の対応関係に形成しておく必要がある。その他、脱
着手段として紐類を用いる場合には、スカートの裾部周
縁と閉塞部材の周縁に鳩目金具を装着することによって
対応しうる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明に係
る多機能ズボン及びスカートについて詳細に説明する。
図1は請求項1に係る本発明の多機能ズボンの一例を示
す正面図であり、脱着手段としてスライドファスナーを
用いた場合における、1対の閉塞部材の装着状況を示し
ている。
【0022】半ズボン状の本体1は、その両足裾部11,1
2において脱着手段としてのスライドファスナーA1,A
2が縫着されているのであるが、右足側の裾部11に縫着
されたスライドファスナーA1にはスライダーaを有す
るスライドファスナーが使用されており、左足側の裾部
12に縫着されたスライドファスナーA2にはスライダー
のないスライドファスナーが使用されている。この例の
ズボンでは、スライドファスナーA1,A2が裾部11,12
の外周縁に縫着されており、ズボンの着用時において着
用者の肌に直接触れないように配慮されている。さらに
必要に応じてスライドファスナーA1,A2が外部から
見えないように、本体1の共布で覆ってしまってもよ
い。
【0023】一方、本体の両足裾部11,12を閉塞するた
めの1対の閉塞部材2a,2bは、この例では全体が略
円盤形状に形成されている。閉塞部材2a,2bの各周
縁部には、脱着手段としてのスライドファスナーB1,
B2が縫着されている。前記本体におけるスライドファ
スナーA1,A2と対応するように、右足側裾部11用の
閉塞部材2aにはスライダーのないスライドファスナー
B1が、左足側裾部12用の閉塞部材2bにはスライダー
bを有するスライドファスナーB2が、それぞれ使用さ
れている。したがって、スライドファスナーA1とB1
を接合し、スライドファスナーA2とB2を接合するこ
とにより、半ズボン状本体1の両足裾部11,12に対して
各閉塞部材2a,2bが装着されて、本体1が有底の鞄
となるのである。
【0024】本体1の腰部には、予め提げ手13を縫着し
ておいてもよいし、腰部内に紐14を挿通しておいてもよ
い。提げ手13によれば手提げ鞄となるし、紐14によれば
巾着袋となるわけである。
【0025】図2は、請求項2に記載した発明を示した
もので、図1における1対の閉塞部材2a,2bを結合
してポーチとした状態の斜視図である。右足側に用いた
閉塞部材2aにおけるスライドファスナーB1と、左足
側に用いた閉塞部材2bにおけるスライドファスナーB
2とを合わせて、スライダーbによって両ファスナーを
結合すると、図2に示されるポーチが形成されるのであ
る。いずれか一方の閉塞部材に対して予めストラップ21
や吊金具(図示されていない)等を装着しておけば、完
成したポーチを本体1のベルトやベルトループに吊り下
げ使用することができる。
【0026】図3は、請求項3に記載した発明を示した
もので、1対の閉塞部材2a,2bをネット状編物によ
って形成し、二枚重ねて帽子とした状態の斜視図であ
る。このように、1対の閉塞部材2a,2bをネット状
編物を用いて形成した場合には容易に二枚重ねができる
ので、重ねた状態で周縁部を紐22によって交互に編むよ
うに止着するだけで帽子ができあがるわけである。
【0027】このネット状編物を用いた閉塞部材2a,
2bを本体1の両足裾部11,12に対して装着使用するに
は、脱着手段として鳩目金具を使用するとよい。図4に
示されるように、本体1の両足裾部11,12の下端付近に
おいて鳩目金具A1,A2を列状に配設しておき、この
鳩目金具A1,A2と閉塞部材2a,2bの周縁部とに紐
22を交互に挿通して装着を図るのである。
【0028】図5は、請求項4に記載した、本発明に係
るベルトの一例を示す正面図である。この例のベルト3
は、帯状のベルト本体31の両端部に一対の係合金具32,3
2を設けたもので、図中右側の係合金具32は固定されて
いるが、左側の係合金具32は折り返されたベルト本体31
が挿通されているだけで自由端となっている。そして、
折り返されたベルト本体31の先端部には長さ調節部材と
しての日カン33が装着されている。ベルト本体31は、本
体1におけるベルトループ内に挿通しうる幅に形成され
ており、本体1をズボンとして着用する際には、このベ
ルト3をウエストベルトとして使用する。
【0029】図6は、半ズボンから鞄に変形させた本体
1に対してベルト3をショルダーベルトとして装着した
状態の正面図である。図示されるように、ベルト3両端
部の係合金具32,32を本体1の左右端部に位置するベル
トループ15,15に対してそれぞれ係合することによって
装着している。
【0030】図7は、請求項5に記載した、本発明に係
るベルトの他の一例を示す正面図である。この例のベル
ト3は、ベルト本体31の中央付近において中央止着具と
して長手方向に自由移動可能な係合金具34を追加したほ
かは、先の図5に示したベルト3と同じ構成としてい
る。したがって、このベルト3を提げ手として使用する
際には、図8に示されるように、ベルト本体31を略中間
付近で折り曲げて二つ折りにし、一端に位置した係合金
具34を半ズボン状本体1腰部の任意のベルトループ15に
対して係合する一方、他端に位置した2つの係合金具3
2,32を本体1腰部の他のベルトループ15,15に対して係
合すればよく、この提げ手によってトートバッグ風の鞄
として使用することが可能となる。
【0031】図9は本体1の両足裾部に筒状裾部材を接
続して長ズボンとした状態の正面図、図10は本体1から
裾部材を切り離した状態の正面図である。請求項6に記
載した発明では、本体1を半ズボン状とするために切り
離した両足の筒状裾部材4a,4bの活用を図るべく、
これら1対の筒状裾部材4a,4bをリュックサックと
して変形使用可能にする。そのため、各裾部材4a,4
bの裾口側には、リュックサックとしての使用時には背
負い紐として使用される、先端に留め具42,42を備えた
絞り紐41,41が備えられている。各裾部材4a,4bは、
脱着手段としてのオープンファスナーB1,B2によっ
て、本体1の両足裾部におけるオープンファスナーA
1,A2に対して着脱自在に構成されている。
【0032】図11は裾部材4a,4bをリュックサック
に変形する過程を示した斜視図、図12はリュックサック
の完成状態を示す斜視図である。本体1と各裾部材4
a,4bとを接続するオープンファスナーA1,A2,B
1,B2におけるスライダーa,bは、交互に、すなわち
本体1の右足側裾部と、左足側の裾部材4bに位置する
ように装着されているから、各裾部材4a,4bを本体
1から離脱すると、それらの膝側端部同士をオープンフ
ァスナーB1,B2によって連結することができる。図
示されるように、各裾部材4a,4bには、それらの膝
側端部付近において、絞り紐41,41端部の止着部として
の鳩目金具43,43が装着されている。したがって、留め
具42,42と共に絞り紐41,41を引き絞り、留め具42,42を
鳩目金具43,43内を挿通して掛止することによって、図1
1に示されるようなリュックサックが完成する。なお、
リュックサックの開口部となる各裾部材4a,4bの両
裾口を固定するために、各裾部材4a,4bの両裾口に
は対応する位置に固定手段としてのスナップボタン44を
設けるとよい。
【0033】図13は、本発明に係る多機能スカートの一
例を示す正面図である。スカート状の本体5に対して、
その裾部に脱着手段たるオープンファスナーCを装着し
ている。スカートを鞄に変形する場合には、閉塞部材6
を用いる。この例の閉塞部材6は円形状をしているが、
楕円形状や略方形状に形成してもよいことは、前述のと
おりである。閉塞部材6の周縁部には、本体5側のオー
プンファスナーCに対応したオープンファスナーDが装
着されており、両者の連結を図るスライダーdは閉塞部
材6側に位置している。そして、オープンファスナー
C,Dを結合することによって、本体5の裾部が閉塞部
材6によって閉塞され、有底略筒状の鞄に変形されるわ
けである。なお、この多機能スカートも、前述の多機能
ズボンと同様に、適宜その腰部に加工を施したり、ベル
ト等の部材を加えたりすることができることは言うまで
もない。
【0034】図14は閉塞部材を略半分に折り畳んでポー
チとした状態の斜視図である。閉塞部材6において、ス
ライダーdを備えたオープンファスナーDを装着してお
けば、閉塞部材6を略半分に折り畳んでスライダーdに
よってオープンファスナーDを閉じることができる結
果、ポーチとして使用することができるのである。な
お、ポーチとしての利用の便宜を図るべく、図示される
ように閉塞部材6の縁部にストラップベルト61や吊金具
62を装着しておいてもよい。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、例えば不良在庫と化し
ている既存のズボンやスカートに簡単な加工を施すだけ
で、新しい用途を備えた多機能ズボンないしスカートに
生まれ変わらせることが可能である。また、本発明に係
る多機能ズボンまたは多機能スカートでは、ズボンまた
はスカートとして使用する際、そして鞄として使用する
際、いずれの形態で使用する際にも構成部材が一切邪魔
になることがなく、すべての構成部材を有効に活用し利
用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の多機能ズボンの一例を示す正面図であ
る。
【図2】1対の閉塞部材を結合してポーチとした状態の
斜視図である。
【図3】1対の閉塞部材を二枚重ねて結合し、帽子とし
た状態の斜視図である。
【図4】ネット状編物からなる閉塞部材を本体に装着す
る状態を示した正面図である。
【図5】本発明に係るベルトの一例を示す正面図であ
る。
【図6】ベルトを本体にショルダーベルトとして装着し
た状態の正面図である。
【図7】本発明に係るベルトの他の一例を示す正面図で
ある。
【図8】ベルトを本体に提げ手として装着した状態を右
前方から見た側面図である。
【図9】本体の両足裾部に筒状裾部材を接続して長ズボ
ンとした状態の正面図である。
【図10】本体から裾部材を切り離した状態の正面図で
ある。
【図11】裾部材をリュックサックに変形する過程を示
した斜視図である。
【図12】リュックサックの完成状態を示す斜視図であ
る。
【図13】本発明の多機能スカートの一例を示す正面図
である。
【図14】閉塞部材を略半分に折り畳んでポーチとした
状態の斜視図である。
【符号の説明】
1、5 本体 2,6 閉塞部材 3 ベルト 4a,4b 裾部材

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両足裾部に脱着手段A1,A2を備えた
    半ズボン状本体と、前記本体における脱着手段A1,A
    2に対応する脱着手段B1,B2を備えて本体両足裾部
    を閉塞する1対の閉塞部材とからなり、脱着手段A1,
    A2,B1,B2を介して本体の両足裾部に対して各閉塞
    部材を装着することによって、鞄に変え得るように形成
    してなる多機能ズボン。
  2. 【請求項2】 1対の閉塞部材が、各端縁に設けた脱着
    手段B1,B2を介して相互に結合可能に形成されてな
    り、本体を鞄とする際には脱着手段B1,B2を介して
    本体の両足裾部における脱着手段A1,A2に対して装
    着使用される一方、本体をズボンとする際には相互に結
    合してポーチとして本体に吊り下げ使用可能に形成され
    てなる請求項1記載の多機能ズボン。
  3. 【請求項3】 1対の閉塞部材が、二枚重ね可能に形成
    されてなり、本体を鞄とする際には脱着手段B1,B2
    を介して本体の両足裾部における脱着手段A1,A2に
    対して装着使用される一方、本体をズボンとする際には
    二枚重ねの帽子として使用可能に形成されてなる請求項
    1記載の多機能ズボン。
  4. 【請求項4】 両端に止着具を備えたベルトを有してな
    り、本体を鞄とする際には各止着具を本体腰部左右端縁
    付近に装着してショルダーベルトとして使用する一方、
    本体をズボンとする際には本体ベルトループ内に挿通し
    てウエストベルトとして使用可能とした請求項1記載の
    多機能ズボン。
  5. 【請求項5】 両端と中央付近に各々止着具を備えたベ
    ルトを有してなり、本体を鞄とする際には前記ベルトを
    二つ折りにして、両端止着具を本体腰部の一端縁付近
    に、中央止着具を本体腰部の他端縁付近にそれぞれ装着
    して提げ手として使用する一方、本体をズボンとする際
    には本体ベルトループ内に挿通してウエストベルトとし
    て使用可能とした請求項1記載の多機能ズボン。
  6. 【請求項6】 脱着手段B1,B2を介して半ズボン状
    本体の両足裾部における脱着手段A1,A2に連結され
    うる1対の筒状裾部材を有してなり、該裾部材は各々裾
    口側に絞り紐を備える一方、本体と連結されうる膝側端
    部付近において前記絞り紐端部の止着部を備えており、
    前記裾部材を本体から離脱した際には膝側端部同士を脱
    着手段B1,B2により連結しつつ、絞り紐端部を止着
    部に固定することによって、各々の裾口側を開口部とす
    るリュックサックとして使用可能とした請求項1記載の
    多機能ズボン。
  7. 【請求項7】 裾部に脱着手段Cを備えた本体と、前記
    本体における脱着手段Cに対応する脱着手段Dを備えて
    本体裾部を閉塞する閉塞部材とからなり、脱着手段C,
    Dを介して本体裾部に対して閉塞部材を装着することに
    よって、鞄に変え得るように形成してなる多機能スカー
    ト。
  8. 【請求項8】 閉塞部材が、略半分に折り畳むと端縁に
    設けた脱着手段Dによって縁部を閉塞可能に形成されて
    なり、本体を鞄とする際には脱着手段Dを介して本体裾
    部における脱着手段Cに対して装着使用される一方、本
    体をスカートとする際には折り曲げて縁部を閉塞するこ
    とによりポーチとして本体に吊り下げ使用可能に形成さ
    れてなる請求項7記載の多機能スカート。
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