JP2000282064A - 合成ガスの利用方法及びその合成ガスを用いた発電装置 - Google Patents

合成ガスの利用方法及びその合成ガスを用いた発電装置

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JP2000282064A
JP2000282064A JP11091510A JP9151099A JP2000282064A JP 2000282064 A JP2000282064 A JP 2000282064A JP 11091510 A JP11091510 A JP 11091510A JP 9151099 A JP9151099 A JP 9151099A JP 2000282064 A JP2000282064 A JP 2000282064A
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Kazuaki Ota
和明 太田
Masatoshi Hanzawa
正利 半沢
Akira Tanaka
皓 田中
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    • Y02P20/129Energy recovery, e.g. by cogeneration, H2recovery or pressure recovery turbines

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来に比べて高い圧力で可燃性の合成ガスを
ガスタービンの入口に供給する。従来のガスタービン複
合発電装置と組合せて高い発電効率の発電装置を得る。 【解決手段】 温度380〜1000℃、圧力25〜3
5MPaで炭化水素資源を水と反応させてメタン、水素
及び一酸化炭素を主成分とする可燃性ガスと、二酸化炭
素と、水分を含む合成ガスを生成する。この合成ガスで
第1ガス膨張タービン41を駆動して発電機で発電す
る。タービン41から排出したガスを段階的に冷却して
水分と二酸化炭素を分離し、残余の可燃性ガスをガスタ
ービン51で燃焼して回転エネルギとして利用する。ガ
スタービン51の排ガスの熱エネルギをボイラ53に供
給して蒸気エネルギを生成させ、蒸気タービン54の回
転エネルギとして利用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、石炭、重質油等の
炭化水素資源、或いはバイオマス等の再生可能な資源を
超臨界状態の水で分解し、この分解により生じた可燃性
ガスを燃料ガスとして利用する方法及びこの燃料ガスに
より発電する発電装置、特にガスタービン複合発電装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】これまで石炭、重質油、天然ガス等の炭
化水素資源である化石燃料を用いて発電が行われてい
る。近年、二酸化炭素の排出量を削減する観点から、こ
の種の発電装置の熱効率の向上が求められている。その
ため、熱効率に優れたガスタービン複合発電が注目され
ている。従来、石炭からガスタービン複合発電装置用の
燃料ガスを作る方法として、ガス化炉を用いた石炭のガ
ス化が広く試みられている。またガスタービンを用いた
発電において、高い発電効率を達成するために、燃焼に
よる作動ガスの温度を上昇させる方法や、ガスタービン
の入口圧力を増大させる方法等が検討されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ガス化炉を用
いて石炭から燃料ガスを作る場合、ガス化炉が大型化す
るため、ガスタービンの入口圧力を増大しようとして
も、ガス化炉の強度やその動力源において問題があっ
た。即ち、従来の方法ではガスタービンの入口圧力を高
めることができず、かつガス化炉が大型であるがために
熱エネルギのロスも大きくなる不具合があった。本発明
の目的は、従来に比べて高い圧力で可燃性の合成ガスを
ガスタービンの入口に供給することのできる合成ガスの
利用方法を提供することにある。本発明の更に別の目的
は、従来のガスタービン複合発電設備と組合せて高い発
電効率が得られる発電装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
図1に示すように温度380〜1000℃、圧力25〜
35MPaで炭化水素資源を水と反応させてメタン、水
素及び一酸化炭素を主成分とする可燃性ガスと、二酸化
炭素と、水分を含む合成ガスを生成した後、この合成ガ
スを利用する方法であって、上記合成ガスを第1ガス膨
張タービン41に供給して膨張することにより回転エネ
ルギとして動力を回収し、第1ガス膨張タービン41か
ら排出したガスを5〜250℃に段階的に冷却してこの
排出ガスから水分とともに二酸化炭素の一部又は全部を
分離除去し、水分とともに二酸化炭素の一部又は全部を
分離した5〜250℃、4〜10MPaの可燃性ガスを
ガスタービン51で燃焼して回転エネルギとして利用
し、ガスタービン51の排ガスの熱エネルギをボイラ5
3に供給しボイラ53の蒸気エネルギを蒸気タービン5
4で回転エネルギとして利用することを特徴とする合成
ガスの利用方法である。
【0005】請求項2に係る発明は、図1に示すように
温度380〜1000℃、圧力25〜35MPaで炭化
水素資源を水と反応させてメタン、水素及び一酸化炭素
を主成分とする可燃性ガスと、二酸化炭素と、水分を含
む合成ガスを膨張することにより回転エネルギとして回
収する第1ガス膨張タービン41と、第1ガス膨張ター
ビン41の回転エネルギにより発電する第1発電機42
と、第1ガス膨張タービン41から排出したガスを5〜
250℃に段階的に冷却してこの排出ガスからから水分
とともに二酸化炭素の一部又は全部を分離除去する分離
装置44,47と、水分とともに二酸化炭素の一部又は
全部を分離した5〜250℃、4〜10MPaの可燃性
ガスの燃焼エネルギで駆動されるガスタービン51と、
ガスタービン51の回転エネルギにより発電する第2発
電機52と、ガスタービン51の排ガスの熱エネルギを
蒸気エネルギにするボイラ53と、ボイラ53の蒸気エ
ネルギで駆動される蒸気タービン54と、蒸気タービン
54の回転エネルギにより発電する第3発電機55とを
備えた発電装置50である。
【0006】請求項1及び2に係る発明では、合成ガス
は380〜1000℃で25〜35MPaの高温高圧で
あるため、合成ガスの保有しているエネルギは高く、ガ
ス膨張タービン41でこの合成ガスを膨張させることに
より、第1発電機42を作動させて発電で動力を回収す
る。またガス膨張タービン41から排出された合成ガス
は段階的に冷却されて水分とともに二酸化炭素の一部又
は全部が除去され、5〜250℃、4〜10MPaの高
温高圧の状態でガスタービン51に供給され、発電装置
50でガスタービン複合発電が行われる。
【0007】請求項3に係る発明は、図3に示すように
温度380〜1000℃、圧力25〜35MPaで炭化
水素資源を水と反応させてメタン、水素及び一酸化炭素
を主成分とする可燃性ガスと、二酸化炭素と、水分を含
む合成ガスを生成した後、上記合成ガスを利用する方法
であって、上記合成ガスを第1ガス膨張タービン41に
供給して膨張することにより回転エネルギとして動力を
回収し、第1ガス膨張タービン41から排出したガスを
5〜250℃に段階的に冷却してこの排出ガスから水分
とともに二酸化炭素の一部又は全部を分離除去し、水分
とともに二酸化炭素の一部又は全部を分離した5〜25
0℃、4〜10MPaの可燃性ガスを第2ガス膨張ター
ビン66に供給して膨張することにより回転エネルギと
して動力を回収し、第2ガス膨張タービン66から排出
された1〜2MPaの可燃性ガスをガスタービン69に
供給して回転エネルギとして利用し、ガスタービン69
の排ガスの熱エネルギをボイラ71に供給しボイラ71
の蒸気エネルギを蒸気タービン72で回転エネルギとし
て利用することを特徴とする合成ガスの利用方法であ
る。
【0008】請求項4に係る発明は、図3に示すように
温度380〜1000℃、圧力25〜35MPaで炭化
水素資源を水と反応させてメタン、水素及び一酸化炭素
を主成分とする可燃性ガスと、二酸化炭素と、水分を含
む合成ガスを膨張することにより回転エネルギとして動
力を回収する第1ガス膨張タービン41と、第1ガス膨
張タービン41の回転エネルギにより発電する第4発電
機62と、第1ガス膨張タービン41から排出したガス
を5〜250℃に段階的に冷却してこの排出ガスからか
ら水分とともに二酸化炭素の一部又は全部を分離除去す
る分離装置44,47と、水分とともに二酸化炭素の一
部又は全部を分離した5〜250℃、4〜10MPaの
可燃性ガスを膨張することにより回転エネルギとして動
力を回収する第2ガス膨張タービン66と、第2ガス膨
張タービン66の回転エネルギにより発電する第5発電
機67と、第2ガス膨張タービン66から排出した1〜
2MPaの可燃性ガスの燃焼エネルギで駆動されるガス
タービン69と、ガスタービン69の回転エネルギによ
り発電する第6発電機70と、ガスタービン69の排ガ
スの熱エネルギを蒸気エネルギにするボイラ71と、ボ
イラ71の蒸気エネルギで駆動される蒸気タービン72
と、蒸気タービン72の回転エネルギにより発電する第
7発電機73とを備えた発電装置60である。
【0009】請求項3及び4に係る発明では、請求項1
及び2に係る発明と同様に、高温高圧の合成ガスを第1
ガス膨張タービン41で膨張させることにより、第4発
電機62を作動させて発電で動力を回収する。またガス
膨張タービン41から排出された高温高圧の合成ガスは
段階的に冷却されて水分とともに二酸化炭素の一部又は
全部が除去され、第2ガス膨張タービン66で膨張して
第5発電機67を作動させて発電で動力を回収する。更
にガス膨張タービン66から排出された1〜2MPaの
高圧の合成ガスは減圧されてガスタービン69に供給さ
れ、発電装置60でガスタービン複合発電が行われる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明における原料としては、石
炭、石炭コークス、石油コークス、チャー等の固体の炭
化水素資源、或いは石油蒸留残渣、天然タール等の重質
油からなる炭化水素資源が挙げられる。石炭としては、
草炭、褐炭、亜歴青炭、歴青炭、無煙炭等が例示され
る。また本発明の酸化剤には、酸素、過酸化水素水等が
挙げられる。炭化水素資源を水を含むスラリー又はエマ
ルジョンの形態にすることが、合成ガスを生成する際の
反応促進及びコーキング現象抑制の観点から、好まし
い。炭化水素資源が石炭のような固体の場合、スラリー
に調製され、炭化水素資源が重質油のような液体の場
合、エマルジョンに調製される。スラリー中の水に対す
る炭化水素資源の濃度が5〜60重量%、好ましくは2
0〜40重量%になるように調製される。5重量%未満
では炭化水素資源の分解効率に劣り、60重量%を超え
るとスラリーが流動性に欠け取扱いにくくなる。このス
ラリー又はエマルジョンを水の超臨界状態の温度及び圧
力である380〜1000℃で25〜35MPに維持し
て、メタン、水素等を含む可燃性ガスを生成する。
【0011】本発明の第1実施の形態を図面に基づいて
説明する。図1に示すように、それぞれ圧力25〜35
MPaであって温度の異なる3つの反応領域11,12
及び13を有する単一の反応器10において原料の炭化
水素資源が処理される。この反応器10は両端が封止さ
れた管状に形成される。反応器10の外周部には保温の
ためのヒータ10aが、また内周部には第1反応領域1
1がそれぞれ設けられる。また反応器10の中心部には
第2反応領域12が設けられ、この第2反応領域12に
続いて反応器10の中心部に第3反応領域13が設けら
れる。反応器10の一端には第1反応領域11に通じる
炭化水素資源の供給口14a及び水の供給口14bがそ
れぞれ設けられる。第1反応領域11と第2反応領域1
2とは筒状の熱良導体からなる耐熱金属、例えばNi−
Crの耐熱合金(商品名:MCアロイ、三菱マテリアル
製)の仕切板16で区画される。仕切板16は反応器1
0の一端の内壁に密着し、反応器10の他端の内壁とは
間隔をあけて設けられる。この間隔は第1反応領域11
と第2反応領域12とを連通する連通部17を構成し、
この部分から、熱分解などを受けた流体が反応領域12
に流入する。この仕切板16は高温にさらされ、腐食が
大きくなるおそれがあるため、仕切板16は交換可能に
構成される。更に反応器10の他端の中心部には酸化剤
の供給パイプ18が貫通し、仕切板16の端部から僅か
に仕切板内部に入った第2反応領域12まで延びて設け
られる。反応器10の他端には第3反応領域13で転換
した水素を含む可燃性ガス及び二酸化炭素及び超臨界水
からなる流体を排出する排出口19が設けられる。炭化
水素資源の供給口14aには、タンク21に貯えられた
原料の液状の炭化水素資源がポンプ22で圧送されて予
熱器23を介して供給される。タンク21の周囲にはヒ
ータ24が設けられ、原料を100〜200℃に加熱す
る。水の供給口14bには、タンク26に貯えられた水
がポンプ27で圧送され、予熱器28で200〜400
℃に加熱されて供給される。供給パイプ18には、タン
ク31に貯えられた酸化剤である濃度50〜60%の過
酸化水素水がポンプ32で圧送され、予熱器33で20
0〜600℃に加熱されて供給される。タンク21又は
31にはアルカリ金属又はアルカリ土類金属の酸化物、
水酸化物、炭酸塩等からなるアルカリ触媒が添加される
ことが反応器内での炭化水素資源の分解を促進し、かつ
資源中の硫黄、重金属等の不純物を除去するため、好ま
しい。ポンプ22,27,32、予熱器23,28,3
3、仕切板16、ヒータ24、反応器10のヒータ10
a及び第2反応領域12での燃焼により、反応器10の
内部が水の超臨界状態に維持される。この実施の形態で
は、ガス膨張タービン41、第1発電機42、ガスター
ビン51、第2発電機52、ボイラ53、蒸気タービン
54、第3発電機55により発電装置50が構成され
る。
【0012】次にこのような装置による反応について説
明する。 (a) 第1反応領域での反応 先ず原料の炭化水素資源と水を反応器10の第1反応領
域11に導入し、温度380〜1000℃、圧力25〜
35MPaの水の超臨界状態で反応させる。この反応は
炭化水素資源の熱分解又は加水分解のいずれか一方又は
双方であり、この分解反応により軽質化された油分及び
残渣が生成される。第1反応領域11の温度が380℃
未満、圧力が25MPa未満では、反応速度が遅く、ま
た第1反応領域11の温度が1000℃を超え、圧力が
35MPaを超えると、反応器10に負荷がかかり過
ぎ、効率的でない。炭化水素資源の熱分解・加水分解に
際して、流動性を持たせるために、炭化水素資源が固体
である場合には、炭化水素資源を水と混合してスラリー
の形態で第1反応領域11に供給する。これにより反応
が促進され、コーキング現象が抑制される。
【0013】(b) 第2反応領域での反応 第1反応領域11で生成された軽質化油分及び残渣が連
通部17を通って第2反応領域12に流入する。ここで
酸化剤の過酸化水素水が供給パイプ18により第2反応
領域12に供給される。この酸化剤にはアルカリ金属又
はアルカリ土類金属の酸化物、水酸化物、炭酸塩等から
なる添加剤を添加してもよい。酸化剤と流入してきた油
分及び残渣の一部が燃焼し、燃焼熱により第2反応領域
12が650〜1000℃の高温になる。
【0014】(c) 第3反応領域での反応 第2反応領域12で生成された水素、二酸化炭素、一酸
化炭素及びメタンを主成分とするガスは、第3反応領域
13において水素及び二酸化炭素を主成分とする可燃性
ガスに転換する。この第3反応領域13の温度は450
〜1000℃、圧力は25〜35MPaである。第3反
応領域13の好ましい温度は550〜800℃であり、
好ましい圧力は25〜30MPaである。第3反応領域
13で転換した水素を含む可燃性ガスと二酸化炭素と水
からなる流体は排出口19から排出されて、ガス膨張タ
ービン41に送られる。排出口19から排出される流体
は700〜1000℃、25〜30MPaのエネルギを
有する。このガス膨張タービン41において、上記流体
は膨張することにより回転エネルギが回収される。回収
された回転エネルギはガス膨張タービン41を駆動し、
このガス膨張タービン41と回転軸が直結している第1
発電機42により発電する。ガス膨張タービン41から
排出されたガスは冷却器43で100〜250℃に冷却
された後、分離装置44に入り、ここで排出ガスから先
ず水分が分離される。分離した水は減圧弁45で減圧さ
れ、上述した水のタンク26に送られ、再使用される。
更に水分が除去されたガスは冷却器46により5〜25
℃まで冷却され、分離装置47で分離され、減圧弁48
で減圧されて二酸化炭素が液化CO2の形態で分離除去
される。
【0015】二酸化炭素と水分を分離された可燃性ガス
は5〜25℃、4〜10MPa、例えば10℃で5MP
aのエネルギを有し、この可燃性ガスはガスタービン5
1に送られ燃焼して燃焼エネルギを発生する。この燃焼
エネルギでガスタービン51と回転軸が直結している第
2発電機52を駆動し発電する。ガスタービン51から
排出された排ガスはボイラ53に送られ、ここで排ガス
の熱エネルギにより蒸気エネルギを発生する。この蒸気
エネルギで蒸気タービン54を駆動し、この蒸気タービ
ン54と回転軸が直結している第3発電機55により発
電する。二酸化炭素及び水を含む排ガスはボイラ53か
ら外部に排出される。この実施の形態ではガスタービン
51への供給圧力が高いため、ガスタービン複合発電装
置50の発電効率はより向上する。
【0016】なお、図1では単一の仕切板16を有する
反応器10を示したが、仕切板の数はこれに限らず、例
えば図2に示すように3重の仕切板16a,16b,1
6cで第2及び第3反応領域を包囲してもよい。この仕
切板は2重、4重、5重でもよい。この仕切板の包囲数
は、反応器10の温度を十分に下げ、かつ原料を十分に
熱分解させるに必要な数だけ設定する。即ち、この仕切
板の包囲数は、熱回収率、原料の分解し易さ、仕切板の
熱伝導性などから決定される。仕切板を複数設けた場合
には、図2に示すように、原料と水は仕切板16aと1
6bとの間、仕切板16bと16cとの間に、反応器1
0の下部から供給することが好ましい。また図1及び図
2では、分解生成したガスの排出口19を上部に、酸化
剤の供給パイプ18を下部に有する反応器10を示して
いるが、反応器の設置方向はこの方向に限らず、排出口
を下部に、供給パイプを上部にしてもよく、或いは反応
器を水平方向に設置して排出口及び供給パイプを左右両
側に配置するようにしてもよい。
【0017】次に本発明の第2実施の形態を図3に基づ
いて説明する。図3において、図1に示した構成要素又
は工程と同一の構成要素又は工程は図1と同一符号で示
す。この実施の形態では、第1ガス膨張タービン41、
第4発電機62、第2ガス膨張タービン66、第5発電
機67、ガスタービン69、第6発電機70、ボイラ7
1、蒸気タービン72及び第7発電機73により発電装
置60が構成される。第1の実施の形態と同様に、第3
反応領域13で転換した水素を含む可燃性ガスと二酸化
炭素と水からなる流体が排出口19から排出されて、第
1ガス膨張タービン41に送られる。第1ガス膨張ター
ビン41において、上記流体は膨張することにより回転
エネルギが回収される。回収された回転エネルギは第1
ガス膨張タービン41を駆動し、第1ガス膨張タービン
41と回転軸が直結している第4発電機62により発電
する。第1ガス膨張タービン41から排出されたガスは
第1の実施の形態と同様に冷却器43で冷却された後、
分離装置44に入り、ここで水分が分離され、水が除去
されたガスは冷却器46で冷却された後、分離装置47
に入り、ここで二酸化炭素が分離され、第1の実施の形
態と同様に液化CO2の形態で回収される。
【0018】二酸化炭素と水分を分離された可燃性ガス
は第2ガス膨張タービン66に送られる。この可燃性ガ
スは5〜50℃、4〜10MPa、例えば25℃で6M
Paのエネルギを有し、この可燃性ガスのエネルギで第
2ガス膨張タービン66を駆動し、第2ガス膨張タービ
ン66と回転軸が直結している第5発電機67により発
電する。
【0019】第2ガス膨張タービン66から減圧弁68
を通って排出された可燃性ガスは1〜2MPa、例えば
2MPaのエネルギを有し、この可燃性ガスはガスター
ビン69に送られ燃焼して燃焼エネルギを発生する。こ
の燃焼エネルギでガスタービン69と回転軸が直結して
いる第6発電機70を駆動して発電する。ガスタービン
69から排出された排ガスはボイラ71に送られ、ここ
で排ガスの熱エネルギにより蒸気エネルギを発生する。
この蒸気エネルギで蒸気タービン72を駆動し、この蒸
気タービン72と回転軸が直結している第7発電機73
により発電する。二酸化炭素及び水を含む排ガスはボイ
ラ71から外部に排出される。この実施の形態では、第
1の実施の形態と比べて、ガス膨張タービンの数及び発
電機の数が多く、より高い発電効率で発電を行うことが
できる。
【0020】
【発明の効果】以上述べたように、本発明は炭化水素資
源を超臨界状態の水と反応させてメタン、水素及び一酸
化炭素を主成分とする可燃性ガスと、二酸化炭素と、水
分を含む合成ガスを生成させ、この合成ガスを第1ガス
膨張タービンに供給して回転エネルギを回収し、第1ガ
ス膨張タービンから排出したガスから二酸化炭素と水分
を除去した後、残りの可燃性ガスでガスタービンを回転
させ、ガスタービンの排ガスをボイラに供給して蒸気を
生成させ、この蒸気エネルギで蒸気タービンを回転させ
ることにより、次の優れた効果を有する。 (1) 炭化水素資源を超臨界状態の水と反応させて生成し
た可燃性の合成ガスは十分に高い熱量を有しており、ガ
ス膨張タービンで直接に燃焼可能である。従って従来に
比べて高い圧力で可燃性の合成ガスをガス膨張タービン
の入口に供給できるため、従来のガスタービン複合発電
装置と組合せて高い発電効率が得られる。 (2) 燃焼排気温度も高くできるため、排熱用ボイラ及び
蒸気タービンの各効率も向上し、複合発電全体の効率を
より一層向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第1実施の形態の合成ガスの生成装置と
ガスタービン複合発電装置の構成図。
【図2】別の反応器の構成図。
【図3】本発明第2実施の形態の合成ガスの生成装置と
ガスタービン複合発電装置の構成図。
【符号の説明】
10 反応器 11,12,13 反応領域 14a 炭化水素資源の供給口 14b 水の供給口 18 酸化剤の供給パイプ 19 可燃性ガス、二酸化炭素、水を含む流体の排出口 41 第1ガス膨張タービン 42 第1発電機 44,47 分離装置 51 ガスタービン 52 第2発電機 53 ボイラ 54 蒸気タービン 55 第3発電機 50 発電装置 60 発電装置 62 第4発電機 66 第2ガス膨張タービン 67 第5発電機 69 ガスタービン 70 第6発電機 72 蒸気タービン 73 第7発電機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 皓 東京都文京区小石川1丁目3番25号 三菱 マテリアル株式会社システム事業センター 内 Fターム(参考) 3G081 BA02 BA15 BB00 BC07 DA22 DA23 4H029 BA11 BA13 BA14 BA15 BA18 BB11 BB12 BC02 BC03 BC04 BC05

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 温度380〜1000℃、圧力25〜3
    5MPaで炭化水素資源を水と反応させてメタン、水素
    及び一酸化炭素を主成分とする可燃性ガスと、二酸化炭
    素と、水分を含む合成ガスを生成した後、前記合成ガス
    を利用する方法であって、 前記合成ガスを第1ガス膨張タービン(41)に供給して膨
    張することにより回転エネルギとして動力を回収し、 前記第1ガス膨張タービン(41)から排出したガスを5〜
    250℃に段階的に冷却して前記排出ガスから水分とと
    もに二酸化炭素の一部又は全部を分離除去し、 前記水分とともに二酸化炭素の一部又は全部を分離した
    5〜250℃、4〜10MPaの可燃性ガスをガスター
    ビン(51)で燃焼して回転エネルギとして利用し、 前記ガスタービン(51)の排ガスの熱エネルギをボイラ(5
    3)に供給し前記ボイラ(53)の蒸気エネルギを蒸気タービ
    ン(54)で回転エネルギとして利用することを特徴とする
    合成ガスの利用方法。
  2. 【請求項2】 温度380〜1000℃、圧力25〜3
    5MPaで炭化水素資源を水と反応させてメタン、水素
    及び一酸化炭素を主成分とする可燃性ガスと、二酸化炭
    素と、水分を含む合成ガスを膨張することにより回転エ
    ネルギとして回収する第1ガス膨張タービン(41)と、 前記第1ガス膨張タービン(41)の回転エネルギにより発
    電する第1発電機(42)と、 前記第1ガス膨張タービン(41)から排出したガスを5〜
    250℃に段階的に冷却して前記排出ガスからから水分
    とともに二酸化炭素の一部又は全部を分離除去する分離
    装置(44,47)と、 前記水分とともに二酸化炭素の一部又は全部を分離した
    5〜250℃、4〜10MPaの可燃性ガスの燃焼エネ
    ルギで駆動されるガスタービン(51)と、 前記ガスタービン(51)の回転エネルギにより発電する第
    2発電機(52)と、 前記ガスタービン(51)の排ガスの熱エネルギを蒸気エネ
    ルギにするボイラ(53)と、 前記ボイラ(53)の蒸気エネルギで駆動される蒸気タービ
    ン(54)と、 前記蒸気タービン(54)の回転エネルギにより発電する第
    3発電機(55)とを備えた発電装置。
  3. 【請求項3】 温度380〜1000℃、圧力25〜3
    5MPaで炭化水素資源を水と反応させてメタン、水素
    及び一酸化炭素を主成分とする可燃性ガスと、二酸化炭
    素と、水分を含む合成ガスを生成した後、前記合成ガス
    を利用する方法であって、 前記合成ガスを第1ガス膨張タービン(41)に供給して膨
    張することにより回転エネルギとして動力を回収し、 前記第1ガス膨張タービン(41)から排出したガスを5〜
    250℃に段階的に冷却して前記排出ガスからから水分
    とともに二酸化炭素の一部又は全部を分離除去し、 前記水分とともに二酸化炭素の一部又は全部を分離した
    5〜250℃、4〜10MPaの可燃性ガスを第2ガス
    膨張タービン(66)に供給して膨張することにより回転エ
    ネルギとして動力を回収し、 前記第2ガス膨張タービン(66)から排出された1〜2M
    Paの可燃性ガスをガスタービン(69)に供給して回転エ
    ネルギとして利用し、 前記ガスタービン(69)の排ガスの熱エネルギをボイラ(7
    1)に供給し前記ボイラ(71)の蒸気エネルギを蒸気タービ
    ン(72)で回転エネルギとして利用することを特徴とする
    合成ガスの利用方法。
  4. 【請求項4】 温度380〜1000℃、圧力25〜3
    5MPaで炭化水素資源を水と反応させてメタン、水素
    及び一酸化炭素を主成分とする可燃性ガスと、二酸化炭
    素と、水分を含む合成ガスを膨張することにより回転エ
    ネルギとして動力を回収する第1ガス膨張タービン(41)
    と、 前記第1ガス膨張タービン(41)の回転エネルギにより発
    電する第4発電機(62)と、 前記第1ガス膨張タービン(41)から排出したガスを5〜
    250℃に段階的に冷却して前記排出ガスからから水分
    とともに二酸化炭素の一部又は全部を分離除去する分離
    装置(44,47)と、 前記水分とともに二酸化炭素の一部又は全部を分離した
    5〜250℃、4〜10MPaの可燃性ガスを膨張する
    ことにより回転エネルギとして動力を回収する第2ガス
    膨張タービン(66)と、 前記第2ガス膨張タービン(66)の回転エネルギにより発
    電する第5発電機(67)と、 前記第2ガス膨張タービン(66)から排出した1〜2MP
    aの可燃性ガスの燃焼エネルギで駆動されるガスタービ
    ン(69)と、 前記ガスタービン(69)の回転エネルギにより発電する第
    6発電機(70)と、 前記ガスタービン(69)の排ガスの熱エネルギを蒸気エネ
    ルギにするボイラ(71)と、 前記ボイラ(71)の蒸気エネルギで駆動される蒸気タービ
    ン(72)と、 前記蒸気タービン(72)の回転エネルギにより発電する第
    7発電機(73)とを備えた発電装置。
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