JP2000280672A - 綴じ具の固定構造 - Google Patents

綴じ具の固定構造

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JP2000280672A
JP2000280672A JP11093783A JP9378399A JP2000280672A JP 2000280672 A JP2000280672 A JP 2000280672A JP 11093783 A JP11093783 A JP 11093783A JP 9378399 A JP9378399 A JP 9378399A JP 2000280672 A JP2000280672 A JP 2000280672A
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tongue piece
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binding tool
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JP11093783A
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Inventor
Takashi Oda
貴志 小田
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Kokuyo Co Ltd
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Kokuyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 綴じ具と表紙体とを容易に分離できるように
して分別廃棄を難なく行える一方、必要に応じて綴じ具
の再利用を図ることのできる綴じ具の固定構造を提供す
ること。 【解決手段】 綴じ具12のベース20に設けられた脚
筒26と、当該脚筒26に挿通可能な軸部材27とを備
える。軸部材27は、表紙体11の背表紙15に形成さ
れた穴15A内を貫通する状態に配置され、この軸部材
27を受容するように脚筒26が組み合わされる。脚筒
26には、自由端側に爪部37を備えた舌片35が形成
されている一方、軸部材27には舌片35及び爪部37
を受容する凹部43及び係合凹部45が形成されてい
る。脚筒26と軸部材27との相対回転で凹部43及び
係合凹部45内に舌片35及び爪部37ををそれぞれ位
置させることで、軸部材27の以後の脱落が規制されて
綴じ具12が安定して固定状態に保たれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は綴じ具の固定構造に
係り、更に詳しくは、表紙体に固定される綴じ具を容易
に分離することのできる綴じ具の固定構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、背表紙若しくは裏表紙の内面
側に綴じ具を備えてなるバインダー若しくはファイルが
市販されている。このバインダーに用いられる綴じ具と
しては、例えば、ベースと、このベース上に配置された
綴じ部材とを備えて構成されている。
【0003】前記ベースを背表紙に固定するに際して
は、当該ベースと背表紙との同軸線位置に複数の穴を形
成しておき、この穴を介してリベットで固定する、とい
う構成が一般的に採用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、バイン
ダーにおける表紙側は硬質紙又は樹脂シートにより形成
される一方、綴じ具側は耐荷重性能を維持すべく金属製
のものが多く用いられているため、廃棄する場合には、
これらを分別することが要求される。ところが、リベッ
ト固定方式では、両者の分離が困難であり、分別されな
いまま共に廃棄されているのが実情である。
【0005】また、分別廃棄は、近時のゴミ処理問題若
しくは自然環境を保護する観点から最近になって強く要
請されているところであるが、抜本的には、ゴミを発生
しないようにすることが一層好ましい。この点、バイン
ダーに用いる綴じ具は、それ自体が使用不能になること
は殆どなく、表紙側のみが老朽化して使用に堪えなくな
るというのが一般的である。
【0006】
【発明の目的】本発明は、このような問題に着目して案
出されたものであり、その目的は、綴じ具と表紙体とを
容易に分離できるようにして分別廃棄を難なく行える一
方、必要に応じて綴じ具の再利用を図ることのできる綴
じ具の固定構造を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明は、綴じ部材を備えたベースを所定の表紙体
に固定するための綴じ具の固定構造において、前記ベー
スに固定されるとともに前記表紙体上に起立する脚筒
と、前記表紙体の外面側から挿通されて前記脚筒内に挿
通される軸部材とを備え、前記脚筒の外周面部分に周方
向に延びる弾性変形部を設ける一方、前記軸部材の周面
部分に弾性変形部の受容部を設け、前記軸部材を脚筒に
挿通して前記受容部に弾性変形部が位置したときに軸部
材の回転が規制される、という構成を採っている。ここ
で、弾性変形部は、脚筒の外周面部分に周方向に延びる
舌片部により構成することができる一方、受容部は、軸
部材の周面部分を部分的に凹ませた凹部により構成する
ことができる。このような構成によれば、軸部材に対し
て回転方向への外力を付与しない限り、当該軸部材の回
転が規制されて綴じ具を安定して固定状態に保つ一方、
外力を付与して軸部材を回転させることで脚筒から軸部
材を抜き出すことができ、これによって、綴じ具と表紙
体とを難なく分離することができる。そのため、分別廃
棄を容易とするのみならず、表紙体が老朽化して使用に
耐えなくなった場合には、新たな表紙体のみを交換する
ことで綴じ具を廃棄することなく製品寿命が尽きるまで
再利用することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明における舌片は、その自由
端側に爪部を設ける一方、前記凹部に前記爪部を受容す
る係合凹部を形成することが好ましい。これにより、爪
部が係合凹部内に位置したときに軸部材の装着位置が決
定されることとなる。従って、軸部材を脚筒に挿入して
回転したときの位置決めを容易に行うことができる一
方、外力を付与しない限り、爪部が係合凹部から脱落す
るような虞を防止することができる。
【0009】また、前記舌片は、無負荷状態で、自由端
側が脚筒の内周位置よりも内側に位置する姿勢に設けら
れる、という構成を採用するとよい。このような構成に
よれば、前記爪部が係合凹部に強く喰い込むように係合
する状態となり、軸部材の位置的安定性を一層確実に確
保することができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しながら
説明する。
【0011】図1には、本発明に係る綴じ具の固定構造
がバインダーに適用された概略斜視図が示され、図2及
び図3には、その要部側面図及び側断面図が示されてい
る。これらの図において、バインダー10は、表紙体1
1と、この表紙体11の内面側に位置する綴じ具12
と、この綴じ具12を二箇所位置で表紙体11に固定す
る固定具13とにより構成されている。表紙体11は、
本実施例では綴じ具12の固定面となる上下に細長い背
表紙15と、この背表紙15の左右両側に連設された表
表紙16及び裏表紙17とにより構成されている。ここ
で、背表紙15の長手方向(上下方向)二箇所位置に
は、前記固定具13を装着するための穴15A(図3参
照)が設けられている。
【0012】前記綴じ具12は、背表紙15の上下方向
に沿って延びるベース20と、このベース20に所定間
隔毎に設けられた綴じ部材としての多数のリング21
と、ベース20の長手方向両端部に設けられた操作片2
2とを備えて構成されている。リング21は、その上部
中央で突き合された状態で閉ループを構成する従来タイ
プのものであり、前記操作片22を外側に傾倒操作する
ことによりリング21の上部中央を開放して書類の加除
整理が行えるようになっている。
【0013】前記ベース20の長手方向二箇所位置には
穴25が設けられており、この穴25位置に固定具13
が配置されている。固定具13は、ベース20に固定さ
れた脚筒26と、前記背表紙15の穴15Aを貫通して
脚筒26に挿通された軸部材27とにより構成されてい
る。
【0014】前記脚筒26は、取り付け前の状態では、
図4に示されるように、中空の本体筒部30と、この本
体筒部30の図4中上端側に設けられるとともに、当該
本体筒部30の外径よりも小径に設けられて前記ベース
20における穴25の形成縁領域にかしめられる短寸筒
状の連結部31と、本体筒部30の下端から外側に連設
されて背表紙15の内面上に着座可能に設けられたフラ
ンジ部32とにより構成されている。また、本体筒部3
0の周面部分には、コ字状の切欠部34が形成されてお
り、この切欠部34の内側領域に弾性変形部としての舌
片35が形成されている。
【0015】前記舌片35は、図6に示されるように、
無負荷状態において、自由端側が脚筒26を形成する本
体筒部30の内周位置よりも内方に位置する姿勢が初期
形状となるように形成されている。また、舌片35の自
由端側には、本体筒部30の略中心部に向けられた爪部
37が形成されている。
【0016】前記軸部材27は、図5及び図7に示され
るように、前記本体筒部30内に挿通可能な外径に設け
られた中実構造の軸部本体40と、この軸部軸部40の
図5中上端に連設されるとともに脚筒26内への挿通時
のガイド面として作用するコーン部41と、前記軸部本
体40の下端から外側に連設されて前記背表紙15の外
面側に添設されるとともも、下端面の略中央部にコイン
等の外周部分を係合させるための溝42A(図3参照)
が形成されたヘッド42とを備えて構成されている。ま
た、軸部本体40の周面部分には、前述した舌片35を
受容する受容部としての凹部43が形成されている。
【0017】前記凹部43の周方向長さは、舌片35の
周方向長さに略対応した長さに設けられているととも
に、凹部43の図7中右端側には、前記爪部37を受容
してこれに係合可能となる係合凹部45が形成されてい
る。
【0018】次に、本実施例における綴じ具の着脱要領
について説明する。ここでは、綴じ具12のベース20
に脚筒26が既に固定されているものとする。
【0019】先ず、綴じ具12を固定する場合には、背
表紙15の穴15Aに、外側から軸部材27を挿通して
おく。そして、綴じ具12を持って、ベース20に固定
された脚筒26を軸部材27に位置合せして押し込むこ
とで、当該軸部材27を脚筒26内に挿入することがで
き、このとき、脚筒26のフランジ部32と、軸部材2
7のヘッド42とにより背表紙15の穴15Aの形成縁
領域が挟み込まれた状態となる。
【0020】このようにして前記脚筒26と軸部材27
との組み合わせを行った後に、軸部材27のヘッド42
に形成された溝42Aにコイン等を係合させて左右何れ
かに回転させる。そして、爪部37が係合凹部45内に
入り込んだときに、相互の係合がなされ、これによっ
て、綴じ具12の固定作業を完了することとなる。この
際、舌片35は、無負荷状態において脚筒26の内周位
置よりも内方に位置する状態を初期形状としているた
め、爪部37が係合凹部45に係合するときに、同係合
状態を手先の触感或いは係合時の音によって確認するこ
とができることとなる。
【0021】この一方、綴じ具12を取り外すときは、
軸部材27を図8中時計方向に回転させればよく、同回
転によって爪部37を係合凹部45から脱出させること
で軸部材27を脚筒26より抜き出すことができる。
【0022】従って、このような実施例によれば、綴じ
具12の着脱を極めて簡易且つ迅速に行うことができる
という効果を得る。
【0023】なお、本発明は、図示、説明した綴じ具1
2に限定されるものではなく、書類を綴じ込みできる構
成を備えた種々の綴じ具を対象として適用することがで
きる。また、弾性変形部としては、舌片35に限らず、
軸部材27の外周面に対して適宜係脱できる弾性を備え
た領域が脚筒26に形成されていれば足りる。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
綴じ具のベースに固定された脚筒に弾性変形部を設ける
とともに、表紙体を貫通して脚筒内に挿通される軸部材
に受容部を設け、前記弾性変形部を受容部に受容させる
ことにより相互の回転を規制することができる構成とし
たから、軸部材に対して回転方向への外力を付与しない
限り、当該軸部材の回転が規制されて綴じ具を安定して
固定状態に保つことができる。この一方、外力を付与し
て軸部材を回転させることで脚筒から軸部材を抜き出す
ことができ、これによって、綴じ具と表紙体とを難なく
分離して廃棄することができる。また、表紙体のみが使
用に耐えなくなっても、新たな表紙体のみを交換するこ
とで綴じ具を廃棄することなく当該綴じ具の製品寿命が
尽きるまで再利用することができる。
【0025】また、弾性変形部を構成する舌片の自由端
側に爪部を設ける一方、受容部を構成する凹部に係合凹
部を形成して当該係合凹部に爪部が係合可能となる構成
としたから、相互の係合位置をもって軸部材の装着位置
が決定されることとなり、軸部材を脚筒に挿入して回転
したときの位置決めを容易に行うことができる一方、外
力を付与しない限り、爪部が係合凹部から脱落するよう
な虞を防止することができる。
【0026】更に、舌片は、無負荷状態で、自由端側が
脚筒の内周位置よりも内側に位置する姿勢に設けられて
いるため、爪部が係合凹部に強く喰い込むように係合す
る状態となり、軸部材の位置的安定性を一層確実に確保
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】綴じ具の固定構造が適用されたバインダーの概
略展開斜視図。
【図2】前記固定構造を示す要部側面図。
【図3】前記固定構造を示す要部側断面図。
【図4】ベースに固定する前の脚筒を示す概略斜視図。
【図5】軸部材の概略斜視図。
【図6】図5のA−A線矢視拡大断面図。
【図7】図6のB−B線矢視拡大断面図。
【図8】図2のC−C線に沿う要部矢視拡大断面図。
【符号の説明】
11 表紙体 12 綴じ具 20 ベース 21 リング(綴じ部材) 26 脚筒 27 軸部材 35 舌片(弾性変形部) 37 爪部 43 凹部(受容部) 45 係合凹部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 綴じ部材を備えたベースを所定の表紙体
    に固定するための綴じ具の固定構造において、 前記ベースに固定されるとともに前記表紙体上に起立す
    る脚筒と、前記表紙体の外面側から挿通されて前記脚筒
    内に挿通される軸部材とを備え、 前記脚筒の外周面部分に周方向に延びる弾性変形部を設
    ける一方、前記軸部材の周面部分に弾性変形部の受容部
    を設け、前記軸部材を脚筒に挿通して前記受容部に弾性
    変形部が位置したときに軸部材の回転が規制されること
    を特徴とする綴じ具の固定構造。
  2. 【請求項2】 綴じ部材を備えたベースを所定の表紙体
    に固定するための綴じ具の固定構造において、 前記ベースに固定されるとともに前記表紙体上に起立す
    る脚筒と、前記表紙体の外面側から挿通されて前記脚筒
    内に挿通される軸部材とを備え、 前記脚筒の外周面部分に周方向に延びる舌片部を設ける
    一方、前記軸部材の周面部分に舌片部を受容可能な凹部
    を設け、前記軸部材を脚筒に挿通して前記凹部内に舌片
    部が位置したときに軸部材の回転が規制されることを特
    徴とする綴じ具の固定構造。
  3. 【請求項3】 前記舌片の自由端側に爪部が設けられる
    一方、前記凹部に前記爪部を受容する係合凹部が形成さ
    れていることを特徴とする請求項2記載の綴じ具の固定
    構造。
  4. 【請求項4】 前記舌片は、無負荷状態で、自由端側が
    脚筒の内周位置よりも内方に位置する姿勢に設けられて
    いることを特徴とする請求項2又は3記載の綴じ具の固
    定構造。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011156959A1 (en) * 2010-06-17 2011-12-22 World Wide Stationery Manufacturing Company Limited A ring binder mechanism

Cited By (1)

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Date Code Title Description
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20030430