JP2000280593A - スタンプ台 - Google Patents
スタンプ台Info
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Abstract
能を持ちつつ、使用するインキの粘度が低いものでも高
いものでも、押圧の強弱に関わらず使い始めから使い終
わりまで比較的一定のインキ付着量を維持することがで
きるスタンプ台を提供すること。 【解決手段】少なくとも長繊維フェルトからなるインキ
含浸体と表布を設けたことを特徴とするスタンプ台と
し、より好ましくは、インキ含浸体を2層以上のフェル
トからなる多層フェルトとし、その上に繊維目付量が4
0〜70g/m2の不織布、表布を積層した構成のスタ
ンプ台とした。
Description
付着させるためのスタンプ台に関するものであり、特に
使い始めから使い終わりまで比較的一定の付着量を維持
し、印影が良好で、かつ、温度や湿度などの外部環境の
変化にも強いスタンプ台に関するものである。
るためのスタンプ台としては、良好な印影を得るために
的確にスタンプにインキを付着させることが求められ
る。また、良好な印影を長期間得るという、いわゆる長
寿命であることも求められる。インキの付着量は多過ぎ
てもいけないし、少な過ぎても良好な印影を得ることは
できない。
キを多く充填したものもあるが、使い始めに必要以上の
インキが過剰に供給されてしまうので、特に強い押圧力
で使用した際に印影がつぶれてしまう上、表布上にイン
キが浮き、残ってしまうなどの不具合があった。逆に、
使い始めから適正な印影を得るためにインキの充填量を
減らすと、インキが最後まで追従せずに寿命が短く、早
々に印影が薄れてきてしまうため、インキを補充する頻
度が高かく、煩わしかった。
パッドを構成したものは、インキ保持部材が短繊維フェ
ルトにより構成されており、インキ量が減ってきた際
に、インキが最後まで追従せずインキ保持部材に残って
しまい、寿命が短いなどの上記問題がある上、ユーザー
によるインキ補充の際の補充量がばらついた場合、上記
問題が顕著に現れ、スタンプ台の性能がユーザーの使い
方によって大きく左右されることになり、好ましくなか
った。
としたものに、実開昭55−107365号公報や特開
平7−52509号公報、特開平7−256997号公
報などがある。そこには、インキ保持層および表布を多
層にし、インキ含浸体から表布に至る全体において毛細
管作用によりインキを常に最上層に引っ張るような構成
のものが提案されている。表布を除いた最上層にはイン
キ保持力の強い不織布やフェルトなどが使用されるが、
この構成にすることで最後までインキを使い切ることが
可能になるので、寿命が延びるというものである。
が最も集中すると、インキ寿命は延びるものの、インキ
が過剰にスタンプに付着し易くなり、特に強い押圧力で
スタンプ台表面にスタンプを押し付けたときや使い始め
において、印影がつぶれたり、滲んだりし、細かい印影
がつぶれたりすることがあった。さらに、インキの粘度
が低い場合は、この現象が顕著であった。また、スタン
プ台表面にインキが比較的露出することになるので、イ
ンキが周囲の温度や湿度の影響を受け、乾燥しやすかっ
たり、空気中の水分を吸ってしまいスタンプ台表面がべ
とべとになってしまう吸湿を生じやすいことなどの不具
合があった。
は、接着剤により表布とフェルトを貼着してインキ吐出
をコントロールするものが提案されているが、構造上、
そのコントロールを繊細にすることは困難で、製造上も
難しいものであった。
やかなスタンプ印影を得るという基本的な性能を持ちつ
つ、使用するインキの粘度が低いものでも高いもので
も、押圧の強弱に関わらず使い始めから使い終わりまで
比較的一定のインキ付着量を維持し、かつ、温度や湿度
などの外部環境の変化にも強いスタンプ台を提供するこ
とを目的とする。
に鑑み鋭意研究を重ねた結果、スタンプ台インキ含浸体
に長繊維フェルトを使用し、そのインキ保持力を制御す
ることで、本発明の目的が達成されることを見いだし、
この知見に基づいて本発明をなすに至った。即ち本発明
のスタンプ台は、 「1.少なくとも長繊維フェルトからなるインキ含浸体
と表布を設けたことを特徴とするスタンプ台。 2.インキ含浸体が2層以上のフェルトからなる多層フ
ェルトであって、その上層に長繊維フェルト、下層に短
繊維フェルトを配置した第1項に記載のスタンプ台。 3.長繊維フェルトと表布の間に繊維目付量が40〜7
0g/m2の不織布を設けた第1項または第2項のいず
れかに記載のスタンプ台。 4.少なくとも色材、有機溶剤、アセチレングリコール
又はアセチレングリコール誘導体を含有するスタンプ台
用インキ組成物を含浸した第1項ないし第3項のいずれ
かに記載のスタンプ台。」を特徴とするものである。
装材でケースを形成し、その中にインキパッドを収納
し、インキを含浸するものが挙げられる。インキパッド
は、少なくともインキ含浸体として長繊維フェルトを用
い、その上に表布を配置した構成である。
ェルトのようにインキ保持力の異なる2層以上のフェル
トからなる多層フェルトとしたり、フェルトと表布の間
に不織布を配置した構成としても良い。
mm程度にカットした短繊維を用いてウェブを形成する
短繊維フェルトであったが、近年になって合成繊維の製
造技術の発達により紡糸機から紡出する長繊維(フィラ
メント糸)を、直接ウェブに形成する製造技術が確立
し、長繊維フェルトが使われるようになってきたもので
ある。長繊維フェルトは、フェルトを構成する単繊維の
長さが80mm〜エンドレス、より好ましくはエンドレ
スで構成されており、従来の短繊維フェルトに比べてよ
り複雑な三次元立体構造と連続的な繊維構造を持つもの
である。エンドレスとは、いわゆる無終端のフィラメン
ト糸ということで、フェルトを各種材料として使用する
際にカットするまで繊維が無終端として存在するような
ものである。上記三次元立体構造によりスタンプインキ
の保持力が大きく、連続的な繊維構造を持つことにより
毛細管力が強くなり、インキの追従性が格段に良くなる
ものである。
ル系とに区分されるが、まず紡糸したのち、スパンボン
ド法、メルトブロー法、フラッシュ紡糸法、トウ開繊
法、バーストファイバー法などにより長繊維ウェブを形
成して、熱圧着法、接着剤接合法、機械的交絡法などの
ボンディング行程を経て形成される。長繊維フェルトを
構成する繊維材としては、ポリエステル、ナイロン、ポ
リプロピレン、アクリル、ポリアミドなどの合成繊維な
どが挙げられるが、ポリエステル長繊維からなるもの
が、インキ保持力および毛細管力によるインキ追従性の
面で好ましい。
長く、濃い印影を得つつ、使用するインキの粘度が低い
ものでも高いものでも比較的一定のインキ付着量を維持
し、かつ、温度や湿度などの外部環境の変化にも強いス
タンプ台とすることができるのである。
来から存在する短繊維を用いてカード(ウェブ)形成す
るもので、熱圧着法、機械的交絡法などのボンディング
行程を経て形成される。短繊維フェルトを構成する繊維
材としては、羊毛などの天然繊維またはポリエステル、
アクリル、レーヨン、ポリアミドなどの合成繊維などが
挙げられ、単独または混合して用いられる。
長繊維フェルトを設け、下層側に短繊維フェルトを設け
るのがよい。多層フェルトの各層間においてインキをよ
り表面方向に導くために、上記のように積層し多層フェ
ルトを形成する。長繊維フェルトは短繊維フェルトに対
し、インキの保持力、追従性がよいので、インキが多層
フェルトの表面側に引っ張られ、インキが残り少なくな
っても追従し、インキの使用効率等が向上するのであ
る。
密度やインキとの濡れ性などによりインキ保持力を制御
したフェルト材を積層し多層フェルトを形成し、補助的
作用として使用すると、より大きな効果が得られるの
で、好ましい。
長繊維フェルトが他の層よりも薄くなっていると、イン
キ保持および、過剰な浸みだしなどを効率的に防止で
き、好ましい。下層と上層の厚みの関係は2:1〜5:
1程度が好ましい。
に、フェルト材の下に連続気泡を有するフォーム材など
を設けることもできる。
綿、絹等の天然繊維やポリエステル、アクリル等の合成
繊維を用いた繊編物や直径が数μm以下の超極細繊維を
用いて繊編物としたもの等が挙げられる。超極細繊維は
インキの浸透性が比較的良好であるが高価である。ま
た、ポリエステル繊維は耐久性に優れているが油性イン
キとの親和性が高くインキが表布に保持されてしまうの
でインキ付着量が過剰になる傾向がある。表布としては
綿布の様な性能バランスがよく安価である表布を用いる
のがよい。
プ面へのインキ付着量を調節する目的で不織布を設けて
も良い。不織布の繊維目付量は40〜70g/m2が好
ましい。このような不織布は、短繊維を用い、乾式法に
てウェブ形成し、ケミカルボンド式にて樹脂接着し、成
形されるものが挙げられ、その厚みは、0.3〜0.6
mm程度が好ましい。繊維目付量がこの範囲を下回る
と、スタンプへのインキ付着量調節機能が不十分であり
インキ付着が過大となる傾向があり、上回ると不織布中
のインキ移動が不十分となりインキ付着量が過小となる
傾向があり、好ましくない。繊維目付量とは、絹織物等
の厚薄軽重を表現し、通常平方メートル当たりの繊維量
(g)で示される値である。
布、表布などを含めたインキパッド全体において長繊維
フェルトのインキ保持力が最大になるように組み合わせ
るとより好ましい作用・効果を得ることができる。
プ台押印時の感触をよくするためのクッション材等を用
いても良い。
成物は、色材や樹脂などを水や有機溶剤などの溶剤に溶
解、分散させたものが使用されるが、印影の乾燥性や鮮
明性、などの点で、有機溶剤系の方が好ましい。
組成物の主要成分となるもので、ポリエチレングリコー
ル、ポリプロピレングリコール、ポリグリセリン等のポ
リアルキレングリコール類やポリオキシエチレンアルキ
ルエーテル、ポリオキシプロピレンアルキルエーテル等
のポリオキシアルキレンアルキルエーテル類などの蒸気
圧0.01mmHg(25℃)以下の低蒸気圧溶剤など
が挙げられる。もちろん、諸性能のバランスに影響を与
えない範囲でその他の有機溶剤を使用することも可能で
ある。使用する有機溶剤のうち分子量が200〜900
のポリプロピレングリコールは蒸気圧が0.01mmH
g(25℃)以下であり、なおかつ吸湿性が少なく、本
発明のスタンプ台インキパッドとの相性がいいので、好
ましい。配合量は60〜90重量%が好ましい。また、
主溶剤としての有機溶剤は、各種スタンプ・印の基材と
なる天然ゴムや感光性樹脂などを溶かしたり、変質させ
たりしないものが選ばれる。
散するものであればよく、従来公知の染料や顔料を使用
することができる。染料としては、塩基性染料、酸性染
料、直接染料、などの油溶性染料および水溶性染料が用
いられる。顔料としては、カーボンブラック、群青、紺
青、弁柄、カドミウムレッド、カドミウムイエロー、イ
ンダスロンブルー、フタロシアニンブルー、フタロシア
ニングリーン、レーキレッド、リソールレッド、ハンザ
イエロー、酸化チタン、蛍光顔料などの有機顔料や無機
顔料が使用できる。また、顔料の分散性などを改善する
ため合成樹脂、ワックス等で処理した加工顔料を用いる
こともできる。色材は1種または2種以上混合して用い
られ、その使用量はインキ組成物全量に対して3〜20
重量%が適当である。
で、外部環境の変化に強いバランスの良い性能を持つイ
ンキ組成物とするために、アセチレングリコール又はア
セチレングリコール誘導体を配合するとさらに良好であ
る。アセチレングリコール又はアセチレングリコール誘
導体を用いることにより、本発明のスタンプ台のインキ
パッドの各構成での作用がより好適に働く上、紙面など
でのインキの浸透性がよくなり、インキ充填性、印影の
乾燥性も向上し、外部環境の変化にも強いスタンプ台を
得ることができるので、好ましい。
の多層フェルト材への浸透性を向上させることができる
ことから、生産時のインキ充填や使用によりインキを消
費した場合のユーザーによるインキの再充填も容易にな
り、良好なインキ充填性を示すものである。
上げることは、例えば、ユーザーなどにより押圧時に過
剰なインキが表面へ浸み出すほどインキを充填された場
合でさえも、インキをフェルト材へ引き戻す効果がイン
キ自体にあるため、パッド面からスタンプ材へインキを
転写する際に、必要以上のインキがスタンプ材の印面に
付着しにくくなり、より有利な方向へ働く相乗効果をも
たらすので、好ましい。
コール誘導体としては、2,4,7,9−テトラメチル
−5−デシンー4,7−ジオールや2,4,7,9−テ
トラメチル−5−デシンー4,7−ジオール−ジ(ポリ
オキシエチレン)エーテルなどが挙げられる。インキ組
成物全体に対するアセチレングリコール又はアセチレン
グリコール誘導体の配合量は0.1〜10.0重量%が
よく、0.1〜3.0重量%がさらに好ましい。この範
囲より少ないと、その効果が得られにくくなり、この範
囲を超えて配合しても、その効果はそれ以上変わらない
上、インキ組成物全体の物性に大きな影響を与えてしま
うおそれが発生し、特にアセチレングリコールの吸湿に
より吸湿時の印影が劣化する傾向があり、好ましくな
い。また、コスト面でも比較的高価なので、安価な主溶
剤をより多く用いることが好ましい。アセチレングリコ
ールおよびアセチレングリコール誘導体はそれぞれ単独
で配合してもよいが、混合して配合してもかまわない。
応じて、界面活性剤や防腐剤などの添加剤も適宜配合す
ることができる。
好適なインキ組成物にて説明したが、上記のインキ組成
物以外の、例えば水系のインキ組成物などを本発明のス
タンプ台用インキに用いても、本発明の効果が得られる
ことはいうまでもない。
詳細に説明する。 実施例1 まず、インキ含浸体として、エンドレスのポリエステル
繊維を用い、スパンボンド法により長繊維ウェブを作成
し、ニードルパンチ法にてボンディング成形した厚さ
6.0mmの長繊維フェルトを最下層に設けた。その上
に、表布として綿布を設け、盤面サイズ58mm×92
mmのインキパッドを構成した。次に、下記の組成のス
タンプ台用インキ組成物1のうち、はじめにポリプロピ
レングリコールとポリビニルブチラール樹脂を60℃オ
イルバスにて撹拌溶解し、その後アセチレングリコール
とカーボンブラックを添加、撹拌した後、3本ロールに
て顔料を分散し、スタンプ台用インキ組成物を得た。 (スタンプ台用インキ組成物1) ピグメントブラック 7(黒色顔料) 10部 ポリビニルブチラール樹脂 5部 ポリプロピレングリコール(有機溶剤) 84部 アセチレングリコール 1部 ※粘度500mPa・S(20℃) その後、インキパッドをプラスチック製のケース(図示
せず)に格納し、上記インキ組成物1を15g充填して
スタンプ台を完成し、各種試験を行った。
下層として、短繊維の羊毛/アクリル繊維製の厚さ4.
0mmの短繊維フェルトを、上層として、エンドレスの
ポリエステル繊維を用い、スパンボンド法により長繊維
ウェブを作成し、ニードルパンチ法にてボンディング成
形した厚さ2.0mmの長繊維フェルトを設けた。その
上に、表布として綿布を設け、盤面サイズ58mm×9
2mmのインキパッドを構成した。次に、実施例1と同
様に、上記インキ組成物1を充填して、各種試験を行っ
た。各層を組み合わせたときのインキの保持力は長繊維
フェルトが最大で、次いで短繊維フェルト、表布の順で
あった。
下層として、短繊維の羊毛/アクリル繊維製の厚さ4.
0mmの短繊維フェルトを、上層として、エンドレスの
ポリエステル繊維を用い、スパンボンド法により長繊維
ウェブを作成し、ニードルパンチ法にてボンディング成
形した厚さ2.0mmの長繊維フェルトを設けた。その
上に、短繊維ポリエステル/レーヨン製、ケミカルボン
ド法によって成形された繊維目付量51g/m2、厚さ
0.57mmの不織布を、さらにその上に、表布として
綿布を設け、盤面サイズ58mm×92mmのインキパ
ッドを構成した。次に、実施例1と同様に、上記インキ
組成物1を充填して、各種試験を行った。各層を組み合
わせたときのインキの保持力は長繊維フェルトが最大
で、次いで短繊維フェルト、表布、不織布の順であっ
た。
ケミカルボンド法によって成形された繊維目付量68g
/m2、厚さ0.44mmの不織布にした以外は、実施
例3と同様にしてインキパッドを得たのち、上記インキ
組成物1を充填して、各種試験を行った。各層を組み合
わせたときのインキの保持力は長繊維フェルトが最大
で、次いで短繊維フェルト,表布、不織布の順であっ
た。
ケミカルボンド法によって成形された繊維目付量92g
/m2、厚さ0.62mmの不織布にした以外は、実施
例3と同様にしてインキパッドを得たのち、上記インキ
組成物1を充填して、各種試験を行った。各層を組み合
わせたときのインキの保持力は長繊維フェルトが最大
で、次いで短繊維フェルト,表布、不織布の順であっ
た。
ケミカルボンド法によって成形された繊維目付量37g
/m2、厚さ0.27mmの不織布にした以外は、実施
例3と同様にしてインキパッドを得たのち、上記インキ
組成物1を充填して、各種試験を行った。各層を組み合
わせたときのインキの保持力は長繊維フェルトが最大
で、次いで短繊維フェルト,表布、不織布の順であっ
た。
2を充填した以外は、実施例1と同様にして、各種試験
を行った。 (スタンプ台用インキ組成物2) ピグメントブラック 7(黒色顔料) 10部 ポリビニルブチラール樹脂 5部 ポリプロピレングリコール(有機溶剤) 85部 ※粘度500mPa・S(20℃) 上記の組成のスタンプ台用インキ組成物2のうち、はじ
めにポリプロピレングリコールとポリビニルブチラール
樹脂を60℃オイルバスにて撹拌溶解し、その後カーボ
ンブラックを添加、撹拌した後、3本ロールにて顔料を
分散し、スタンプ台用インキ組成物を得た。各層を組み
合わせたときのインキの保持力は長繊維フェルトが最大
で、次いで短繊維フェルト,表布、不織布の順であっ
た。
維製の厚さ6.0mmの短繊維フェルトとした以外は、
実施例1と同様にしてインキパッドを得たのち、上記イ
ンキ組成物1を充填して、各種試験を行った。
下層として、短繊維の羊毛/アクリル繊維製の厚さ4.
0mmの短繊維フェルトを、上層として、短繊維のポリ
エステル繊維を用い、ニードルパンチ法にてボンディン
グ成形した厚さ2.0mmの短繊維フェルトを設けた。
その上に、表布として綿布を設け、盤面サイズ58mm
×92mmのインキパッドを構成した。次に、実施例1
と同様に、上記インキ組成物1を充填して、各種試験を
行った。
2を充填した以外は、比較例1と同様にして、各種試験
を行った。
1に記載した。
C用紙(XEROX社P紙)に捺印したときの印影を目
視評価した。ゴム印へインキを転写させる際のゴム印を
スタンプ台表面に押圧する押圧力は1.0kgと4.0
kgの2種類で行った。
用紙(XEROX社P紙)に、スタンプ台押印圧2.0
kg、紙面押印圧2.5kgの条件で4sec/1回の
スピードにて連続捺印させ、1000回おきのインキ消
費量を測定し、インキ消費量が、0.3g/1000回
未満となった点を終点とした。
置し、その後ゴム印にてPPC用紙(XEROX社P
紙)に捺印したときの印影を目視評価した。
の後ゴム印にてPPC用紙(XEROX社P紙)に捺印
したときの印影を目視評価した。
台は、印影性能が終始優れ、寿命が長く、外部環境の変
化にも強いスタンプ台であることが判る。
めの印影がつぶれ、特に押圧力が高いときに使い終わり
の際の印影との差が大きく、寿命も短いものであった。
キ含浸体に長繊維フェルトを用いインキ保持力を制御す
ることなどにより、鮮やかなスタンプ印影を得るという
基本的な性能を持ちつつ、使用するインキの粘度が低い
ものでも高いものでも、押圧力の強弱にかかわらず使い
始めから使い終わりまで比較的一定のインキ付着量を維
持し、かつ、温度や湿度などの外部環境の変化にも強い
スタンプ台を得ることができた。
図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 少なくとも長繊維フェルトからなるイン
キ含浸体と表布を設けたことを特徴とするスタンプ台。 - 【請求項2】 インキ含浸体が2層以上のフェルトから
なる多層フェルトであって、その上層に長繊維フェル
ト、下層に短繊維フェルトを配置した請求項1に記載の
スタンプ台。 - 【請求項3】 長繊維フェルトと表布の間に繊維目付量
が40〜70g/m 2の不織布を設けた請求項1または
2のいずれかに記載のスタンプ台。 - 【請求項4】 少なくとも色材、有機溶剤、アセチレン
グリコール又はアセチレングリコール誘導体を含有する
スタンプ台用インキ組成物を含浸した請求項1ないし3
のいずれかに記載のスタンプ台。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09364899A JP4274500B2 (ja) | 1999-03-31 | 1999-03-31 | スタンプ台 |
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---|---|
JP2000280593A true JP2000280593A (ja) | 2000-10-10 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006028388A (ja) * | 2004-07-20 | 2006-02-02 | Shachihata Inc | 油性インキ |
JP2006089609A (ja) * | 2004-09-24 | 2006-04-06 | Shachihata Inc | 油性インキ |
-
1999
- 1999-03-31 JP JP09364899A patent/JP4274500B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006028388A (ja) * | 2004-07-20 | 2006-02-02 | Shachihata Inc | 油性インキ |
JP2006089609A (ja) * | 2004-09-24 | 2006-04-06 | Shachihata Inc | 油性インキ |
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