JP2000280568A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2000280568A
JP2000280568A JP11089555A JP8955599A JP2000280568A JP 2000280568 A JP2000280568 A JP 2000280568A JP 11089555 A JP11089555 A JP 11089555A JP 8955599 A JP8955599 A JP 8955599A JP 2000280568 A JP2000280568 A JP 2000280568A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の画像形成部を用いて、常に位置ずれの
ない高品位な画像を形成することができる画像形成装置
を提供することにある。 【解決手段】 画像形成部としての記録ヘッド1C,1
M,1Y,1BKを支持するための支持構造は、線膨張
係数が異なるヘッドホルダ2001とサブヘッドホルダ
2002,2003,2004の結合構造である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、インクジェット
記録装置,電子写真装置,レーザビームプリンタ,印刷
装置等の画像形成装置に係り、さらに詳しくは、複数の
画像形成部を用いて画像を形成する画像形成装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、複数の画像形成部を用いて、
例えば、各画像形成部毎に対応する異なった色の画像を
順次同一の被記録媒体上に重ねて、連続的にカラー画像
を高速形成するカラー画像形成装置等の種々の画像形成
装置が提案されている。この種の装置としては、例え
ば、複数の画像形成部として、光走査手段(スキャナ
等)と像担持体となる感光体とを用いる電子写真方式の
画像形成装置、あるいは、複数の画像形成部としてイン
ク吐出ヘッドを用いるインクジェット記録装置などが知
られている。これらの画像形成部に対して、被記録媒体
を搬送する搬送手段として、ベルトが使用される場合が
多い。
【0003】ところで、この種のベルトの速度変動によ
り、または、そのベルトや画像形成部としての光走査手
段、感光体、記録ヘッド等の交換により、それらの画像
形成部と被記録媒体との位置関係がずれる場合がある。
この場合には、各画像形成部によって、同一の被記録媒
体上へ画像を順次形成する際に、各画像相互間の位置ず
れが発生するおそれがあり、特に、カラー画像の形成に
おいては、色のにじみや色相の変化といった重大な問題
となる。
【0004】そこで、これらの問題の解消策として、例
えば、ベルト等の搬送手段の移動速度を制御することに
より、負荷変動等による被記録媒体の搬送速度の変動を
抑えて常に設定速度を維持するように制御したり、また
は、各画像形成部が備わる各ユニット間相互を高精度に
位置合わせをするための部材を特別に設ける等の対策が
採られている。
【0005】しかし、このような対策によっても上記の
画像位置ずれの問題を完全には解消することができな
い。それは、環境変動に伴って、特に、装置本体内の温
度変化のために、装置を構成する各ユニット、各部材に
熱膨張,熱収縮による変位・変形が発生し、それに起因
して画像位置ずれが発生するからである。
【0006】そこで、他の対応策として、各画像形成部
が備わる各画像形成ステーションにおいて、ベルト等の
搬送体上や被記録媒体上に、画像位置ずれを検出するた
めのレジストマークを形成し、そのレジストマークをC
CD等の電荷結合素子で構成されるマーク検出器により
検出して、画像位置ずれを補正する装置も提案されてい
る。
【0007】図10は、複数の画像形成部として記録ヘ
ッドが用いられる画像記録装置の概略断面図である。図
10において、301は、原稿画像を読み取って電気信
号に変換するスキャナ部である。このスキャナ部301
にて変換された信号に基づいて、プリンタ部302の記
録ヘッド部305にドライブ信号が与えられる。給紙部
303に収容された被記録部材としての記録紙は、必要
時に一枚ずつベルト搬送部304へ向かって送り出され
る。記録紙は、ベルト搬送部304を通過する際に、記
録ヘッド部305により画像が記録されてから、排紙部
307を経てトレイ420へ送り出される。306は回
復キャップ部であり、記録ヘッド部305の良好な吐出
状態を維持させるための機能をもつ。
【0008】図11(a),(b),(c),(d)
は、図10の記録ヘッド部305における複数の画像記
録ヘッドによる記録画像の位置ずれの種別を説明する模
式図である。
【0009】図11(a)は被記録媒体としての転写材
Sの搬送方向(図中A方向)における画像の位置ずれ
(トップマージンずれ)、図11(b)は転写材Sの搬
送方向と直交する主走査方向(図中のB方向)における
画像の位置ずれ(レフトマージンずれ)、図11(c)
は走査線の傾きずれ、図11(d)は倍率誤差ずれをそ
れぞれ示す。図11(a)または(b)のトップマージ
ンずれまたはレフトマージンずれは、各記録ヘッドが備
わる各画像形成ステーションにおける画像書き出しタイ
ミングのずれに起因して発生する。また、図11(c)
の走査線傾きずれは、記録ヘッドの交換等によって生じ
た角度ずれに起因して発生するものであり、図11
(d)の倍率誤差ずれは、記録ヘッドの製造上の精度に
起因して発生するものである。
【0010】これらの位置ずれ要素を補正するための方
法としては、上述のように画像形成された所定のレジス
トレーションマークをマーク検出器で検出して、それぞ
れの位置ずれ要素の補正制御値を演算する方法がある。
例えば、トップマージンずれまたはレフトマージンずれ
に関しては、画像の書き込みタイミング、あるいは、記
録ヘッドがインクジェット記録ヘッドである場合には画
像書き出しノズルを調整することにより補正できる。ま
た、走査線傾き誤差に関しては、転写材Sの搬送方向に
対する記録ヘッドの取付け角度を調整することにより補
正できる。さらに、倍率誤差に関しては、記録ヘッドの
記録精度を向上させることにより補正できる。このよう
に、各画像形成ステーションにおいて個別に発生する位
置ずれ要素を一括して補正することが可能である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
な位置ずれ補正処理のための機構を装置に搭載すること
は、装置本体の大型化を招くと同時に、装置自体のコス
トの増大にもつながる。また、これらの画像の位置ずれ
補正処理は、通常、画像の記録シーケンス開始前に実行
する必要がある。そのため、通常の画像シーケンス開始
までに、画像の位置ずれ補正処理に要する時間を確保す
ることが必要となる。その結果、記録の位置ずれ補正の
ためのシーケンス回数に応じて、無視できない程の画像
シーケンス休止時間がかかり、画像形成効率を著しく低
下させてしまうという問題が生じる。また、このような
画像の位置ずれ補正処理の終了後に、同様の画像の位置
ずれが発生する頻度は時間関数では把握できにくく、使
用態様に応じて突発的に発生するために時間的予測がつ
きにくいのが現状である。
【0012】仮に、予め画像の位置ずれ検出期間を限定
して設定した場合には、必要のない画像の位置ずれ補正
が頻繁に発生して、画像形成効率を著しく低下させた
り、逆に、画像の位置ずれを補正しなければならない状
態のときに、画像の位置ずれの検知がかからずに、本来
であれば鮮明な画像を形成できるのに、画質の低下した
画像しか形成できないという問題も発生してしまう。ま
た、装置内部に温度検出センサを搭載し、常に温度をモ
ニタして熱膨張の影響を監視することにより、画像形成
タイミングを補正する方法も提案されている。しかし、
この方式の場合は、温度検出センサを搭載することによ
りコストアップの他、温度検出位置における温度と、実
際の熱膨張に関わる部位との温度差のために、適正な補
正を行うことが非常に困難である。
【0013】この発明は、上記の問題点を解消するため
になされたものであり、その目的は、複数の画像形成部
を用いて、常に位置ずれのない高品位な画像を形成する
ことができる画像形成装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明の画像形成装置
は、支持手段によって所定の位置関係に支持される複数
の画像形成部を用いて、被記録媒体に画像を形成可能な
画像形成装置において、前記支持手段は、温度変化に応
じて、前記複数の画像形成部の位置関係を保つように熱
膨張することを特徴とする。
【0015】この発明においては、複数の画像形成部を
支持する支持手段として、例えば、線膨張係数が異なる
複数の材質から成る支持手段を用いることにより、支持
手段は、温度変化に起因する複数の画像形成部の位置関
係の機械的位置変動を補正する。このことにより、機械
的なレジストレーション補正手段無しに、レジストレー
ション補正動作が可能となり、常に、画像の位置ずれの
ない高品位な画像を形成する。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて、本発明の
実施形態について説明する。
【0017】(第1の実施形態)図1は、本発明の第1
の実施形態としての画像記録装置の概略断面図である。
図1において、301は、原稿画像を読み取って電気信
号に変換するスキャナ部である。このスキャナ部301
にて変換された信号に基づいて、プリンタ部302の記
録ヘッド部305にドライブ信号が与えられる。給紙部
303に収容された被記録部材(被記録媒体)としての
記録紙は、必要時に一枚ずつベルト搬送部304へ向か
って送り出される。給送部304からベルト搬送部30
4までの記録紙の搬送系は、ローラ412,413,4
14,415,416、およびガイド418,419に
よって形成されている。記録紙は、ベルト搬送部304
を通過する際に、記録ヘッド部305により画像が記録
されてから、排紙部307を経てトレイ420へ送り出
される。214は、排紙検出用センサ213のレバーで
ある。306は回復キャップ部であり、後述するよう
に、記録ヘッド部305の良好な吐出状態を維持させる
ための機能をもつ。プリンタ部302の基体10におけ
る位置決め部10a,10bは、装置本体側のピン1
4,15によって位置決めされている。
【0018】以下、各々の構成部分について分けて説明
する。
【0019】「記録ヘッド」図2は、記録ヘッド部30
5における長尺された記録ヘッドとインクの供給系の構
成を説明するための模式図である。
【0020】1601は長尺化された記録ヘッド、16
52は記録ヘッド1601内の共通液室、1653は、
記録液吐出面1654に形成された液体吐出用の吐出口
である。本例の吐出口1653は、記録対象としての被
記録材の幅方向における被記録領域に渡って多数が配さ
れている。吐出口1653の個々に通じる不図示の液路
には発熱素子が設けられており、それらの発熱素子が選
択的に駆動されることによって、対応する吐出口165
3から記録液(インク)が吐出される。したがって、記
録ヘッド自体を移動させることなく、画像の記録が実施
できる。1655は、記録液を記録ヘッド1601に供
給する記録液供給タンク、1656は、供給タンク16
55に記録液を補充するためのメインタンクである。供
給タンク1655内の記録液は、供給管1657から記
録ヘッド1601の共通液室1652に供給される。ま
た、記録液の補充のとき、メインタンク1656内の記
録液は、一方向弁を成す補充整流弁1658を介して、
回復用ポンプ1659により供給タンク1655に補充
可能である。1660は、一方向弁を成す回復用整流弁
であり、記録ヘッド1601の吐出機能回復のためにな
される回復動作時に使用される。1661は、回復整流
弁1660が介装されている循環用管、1662は、先
に述べた供給管1657に介装されている電磁弁、16
63は供給タンク1655用の空気抜弁である。
【0021】「記録ヘッドの支持構造」図3は、プリン
タ部302における要部の模式的断面図である。
【0022】図3において、1C,1M,1Y,1BK
は、それぞれシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの
インクを吐出するためのフルマルチタイプのインクジェ
ット記録ヘッドであり、図2の記録ヘッド1601と同
様に構成されて、対応するインクが供給される。200
1は、記録ヘッド1C,1M,1Y,1BKを保持する
部材としてのヘッドホルダであり、本例においては、そ
の材質として鉄系の材料を用いている。2002、20
03、2004は、ヘッドホルダ2001に対して記録
ヘッド1C,1M,1Yを保持するためのサブヘッドホ
ルダであり、本例においては、その材質としてアルミニ
ウム合金から成る材料を用いている。
【0023】記録ヘッド1BKは、レジストレーション
の基準となるヘッドであり、ヘッドホルダ2001に対
して直接支持・固定される。記録ヘッド1C,1M,1
Yは、サプヘッドホルダ2002、2003、2004
を介して、ヘッドホルダ2001に対して支持固定され
る。図3において、記録媒体の搬送方向は矢印X方向で
ある。
【0024】このように、本例のフルマルチタイプの記
録ヘッドは、材質の異なる部材であるヘッドホルダ20
01とサブヘッドホルダ2002、2003、2004
とによって支持されている。また、各々の記録ヘッド
は、ヘッドホルダ2001、サブヘッドホルダ200
2、2003、2004に対して精度良く固定され、各
々の記録ヘッドの平行度およびヘッド間距離は、常温状
態において、所望の精度内に保障されている。
【0025】図3において、記録ヘッド1BKに対する
記録ヘッド1M,1Y,1Cのヘッド間距離は、L1、
L2、L3によって表わされている。また、記録ヘッド
1Y、1M、1Cに取り付けられるサブヘッド200
4、2003、2002の記録媒体の搬送方向(矢印X
方向)における厚みは、各々、e、f、gで表わされて
いる。
【0026】ところで、従来例として前述したように、
装置本体は、その置かれた環境変動、特に温度変化によ
り、熱膨張・収縮を伴う。特に、本例のように、複数の
記録ヘッド1Y、1M、1C、1BKを並置した画像記
録装置の場合、その熱膨張・収縮の影響は、ヘッド間距
離L1、L2、L3の変化となって現れ、その結果、記
録媒体の搬送方向における記録画像のずれ(色ずれ)が
生じて、記録画像を著しく劣化させることになる。図3
においては、これらの熱膨張・収縮の影響を受けたとき
の実際のヘッド間距離をS1、S2、S3として表わし
ている。
【0027】本例においては、このような熱膨張・収縮
によるヘッド間距離の変動による画像ずれ(色ずれ)を
防止(抑止・補正)するために、上述したように、線膨
張係数の異なる材質を記録ヘッド支持部材(ヘッドホル
ダ2001、サブヘッドホルダ2002、2003、2
004)として用いている。このような支持部材を用い
て記録ヘッド1Y、1M、1C、1BKを支持・固定す
ることにより、装置本体が置かれた環境の変動による熱
膨張・収縮によっても、ヘッド間距離の変動を相殺する
ように補正できることになる。すなわち、本例の図3に
現されている記録ヘッド1Y、1M、1C、1BKの配
置構成において、実際のヘッド間距離の変動は、以下の
ような式(1),(2),(3)で表わされる。
【0028】 ΔS1=(L1+e)・ΔT・αB−e・ΔT・αA =ΔT・{(L1+e)・αB−e・αA} =ΔT・{L1・αB+e・(αB−αA)} ……(1) 同様にして、 ΔS2=ΔT・{L2・αB+f・(αB−αA)} ……(2) ΔS3=ΔT・{L3・αB+g・(αB−αA)} ……(3) となる。
【0029】上式(1),(2),(3)において、Δ
T、ΔS1,ΔS2,ΔS3,αA,αBは、次のよう
に規定する。ただし、αA>αBである。
【0030】ΔT:温度変化量(DEG) ΔS1:ヘッド1BKとヘッド1Yとの間の距離L1の
温度変化量ΔT時における変化量 ΔS2:ヘッド1BKとヘッド1Mとの間の距離L2の
温度変化量ΔT時における変化量 ΔS3:ヘッド1BKとヘッド1Cとの間の距離L3の
温度変化量ΔT時における変化量 αA:サブヘッドホルダの線膨張係数(本例のアルミニ
ウム合金の場合は、2.3×10-5(1/℃)程度) αB:ヘッドホルダの線膨張係数(本例の鉄系材料の場
合は、1.1×10-5(1/℃)程度) ここで、温度変化量ΔT(DEG)の時に、各ヘッド間
距離の位置変化量ΔS1=ΔS2=ΔS3=0となるよ
うに、ヘッド間距離L1、L2、L3、及び厚みe,
f,gを設定することにより、熱膨張の影響によるヘッ
ド間距離の変動を相殺できることになる。
【0031】例えば、上式(1)においてΔS1=0と
すると、厚みeが下式(4)によって表わされる。
【0032】 ΔS1=ΔT・{L1・αB+e・(αB−αA)}=0 L1・αB+e・(αB−αA)=0 e・(αB−αA)=−L1・αB e=L1・αB/(αA−αB) ……(4) 具体的に、例えば、L1=20(mm)として、αB=
1.1×10-5、αA=2.3×10-5を代入すると、
次のように厚さeが求まる。
【0033】 e=20×1.1×10-5/(2.3×10-5−1.1×10-5) =18.33 このようにして、厚さeの値を決定することにより、記
録ヘッド1BK,1Yとの間のヘッド間距離は、温度変
化に関係なく常に一定となる。
【0034】同様に、上式(2)においてΔS2=0と
すると、厚さfが下式(5)によって表わされる。
【0035】 f=L2・αB/(αA−αB) ……(5) 具体的に、例えば、L2=40(mm)として、αB=
1.1×10-5,αA=2.3×10-5を代入すると、
次のように厚さfが求まる。
【0036】 f=40×1.1×10-5/(2.3×10-5−1.1×10-5) =36.67 同様に、上式(3)においてΔS3=0とすると、厚さ
gが下式(6)によって表わされる。
【0037】 g=L3・αB/(αA−αB) ……(6) 具体的に、例えば、L3=60(mm)として、αB=
1.1×10-5,αA=2.3×10-5を代入すると、
次のように厚さgが求まる。
【0038】 g=60×1.1×10-5/(2.3×10-5−1.1×10-5) =55.0 以上のようにして算出されたL1,L2,L3,e,
f,gの値の通りに記録ヘッド1Y,1M,1C,1B
Kをホルダ2001,2002,2003,2004に
よって支持することにより、温度変化が生じた場合に、
ヘッドホルダ2001(以下、「部材B」ともいう)
と、サブヘッドホルダ2002,2003,2004
(以下、「部材A」ともいう)との互いの熱収縮・熱膨
張が互いにキャンセルし合う方向にはたらき、結果的
に、記録ヘッド1Y,1M,1C,1BKの位置変動を
なくすことができる。
【0039】例えば、本例のように記録ヘッドの相互間
のヘッド間隔が20mmに設定された記録装置におい
て、仮に、記録ヘッドを保持する部材として単一素材の
アルミニウム支持体を用いた場合、温度変化量ΔTが2
0(DEG)のときに生じる記録ヘッド1Cと記録ヘッ
ド1BKとの間のヘッド間隔の位置変動量ΔS3は、下
式によって表わされる。
【0040】 この場合において、例えば、記録装置の画像記録密度が
600dpiのとき、その1画素は、約42.3μmと
なるから、このΔS3(=27.6μm)のずれ量は1
画素の半分以上となる。そのため、この変動量ΔS3
は、画像品位に大きく影響する量となり、無視すること
はできない。
【0041】また、本例においては、隣接する記録ヘッ
ド相互間のヘッド間隔を20mmとした装置について説
明したが、そのヘッド間隔が広がれば広いほど、上述し
た熱による位置変動量は当然大きくなり、更に、その補
正の必要が生じてくる。また、本例においては、部材A
にアルミニウム、部材Bに鉄を用いているが、これらの
材質は、線膨張係数の組み合わせにより自由に選定でき
ることは言うまでもない。
【0042】以上のような条件のもとに構成された記録
ヘッドの支持構造により、上述したように、装置の置か
れた環境変化、特に、温度変化による熱膨張・収縮が生
じたとしても、記録ヘッドのヘッド間距離を補正するた
め、結果的に、画像のずれ(色ずれ)が発生しない。
【0043】本実施例においては、記録ヘッド1BKを
レジストレーションの基準とすべく、ブラックをレジス
トレーションの基準色として、記録ヘッド1BKと各々
の記録ヘッド1Y,1M,1Cとの間の距離L1,L
2,L3を一定とするような構成について述べた。レジ
ストレーションの基準となる色は、ブラックに限らず、
どの色でもかまわない。
【0044】「インク供給系および回復系」次に、本例
において用いたインクの供給系、ならびに回復系につい
て説明する。
【0045】図2において、記録動作の実施時は、電磁
弁1662が開状態に保たれており、供給タンク165
5内のインク(「記録液」ともいう)は、その自重によ
り共通液室1652に補給され、その液室1652から
不図示の液路を介して吐出口1653に導かれる。ま
た、共通液室1652やインク供給系中に残留する気泡
の除去と共に、記録ヘッド1601を冷却するために実
施される回復動作時は、回復ポンプ1659が駆動され
て、循環管1661を通して矢印A1方向から記録液が
共通液室1652に送り込まれると共に、共通液室16
52から供給管1657を通して、矢印A2方向から記
録液が供給タンク1655に戻されて循環される。更に
また、液路等に対するインクの初期補充時は、電磁弁1
662を開成した状態のまま、ポンプ1659により、
循環管1661を経て矢印A1方向から記録液を共通液
室1652に圧送し、気泡と共に記録液を吐出口165
3から排出させることができる。
【0046】このような記録ヘッドは、通常の非記録動
作時において、吐出口の内部にインクを残したまま放置
される。そこで、キャッピング手段を備える。そのキャ
ッピング手段は、記録ヘッドの吐出面あるいは吐出口面
側に対して接合可能なキャップを有する。そして、非記
録動作時に、そのキャップと記録ヘッドとの接合を行う
ことにより、いわば記録ヘッドに蓋をかぶせた状態とし
て周囲の雰囲気から吐出口を密封し、かつキャップと記
録ヘッドとで形成される空間をインクの飽和蒸気圧にす
ることによって、液路内のインクの蒸発およびそれに伴
うインク粘度の増加や、液路内のインクの乾燥を防止す
る。しかしながら、低湿環境下や長期間記録を休止する
ような場合には、このようなキャッピングを行って液路
内のインクの蒸発防止を図っても、インクの粘度の増加
が発生することがある。この場合には、記録休止期間後
の記録に際して、吐出口からのインクの不吐出や不安定
吐出が生じるおそれがある。
【0047】以下、このような記録休止後の最初の時点
においてインクが吐出するかしないかの問題を「発−問
題」という。この発−問題に対しては、前述したよう
に、回復ポンプ1659を駆動してインクを循環加圧し
て、記録ヘッドの全吐出口からインクを排出させるイン
ク循環加圧手段も併用される。また、インクの不吐出の
状態が軽微な記録ヘッドに対しては、その記録ヘッドの
全エネルギー発生手段としての全発熱素子を駆動して、
用紙等の被記録材に対して記録を行う場合と同様のイン
ク吐出動作を行う。これは、画像記録を行うための吐出
ではないため、以下においては「空吐出」という。
【0048】以上のように、長時間の非記録状態により
インクが乾燥し、その粘度が増加して吐出口及び/また
は液路内に固着している場合には、インクの加圧循環に
より、記録ヘッドの吐出状態を回復させる。また、非記
録状態が比較的短時間であって、増粘インクの固着状態
が軽微な場合には、空吐出動作により記録ヘッドの吐出
状態を回復させる。
【0049】「被記録材」次に、被記録部材について説
明する。
【0050】インクジェット記録方式では、記録ヘッド
から、インクと称される記録用液体の小液滴を飛翔させ
て、それを紙等の被記録材に付着させることによって、
画像の記録を行うものであり、被記録材の記録面におい
てインクが必要以上ににじまずに、印字等の記録画像が
ぼけたりしないことが要求される。また、被記録材とし
ては、それに付着したインクが速やかに内部に吸収され
ること、特に、同一記録面内に異なるインクが短時間内
に重複して付着した場合でもインクの流れ出しや滲み出
しの現象がないこと、さらに印字等の記録ドットの広が
りを画質の鮮明さが損なわれない程度に抑えるような特
質が好適とされる。
【0051】これらの物質は、電子写真複写機等で使用
される普通紙と呼ばれる複写用紙等や、その他一般の記
録用紙として用いられているものでは、充分に満足され
ない場合もある。これらの用紙において、一色のインク
のみによる印字等の記録、もしくは2色のインクの重ね
合わせによる記録では、ある程度満足できる画像品位が
得られる場合が多い。しかし、例えば、3色以上のイン
クの重ね合わせによるフルカラー画像を記録するときの
ように、用紙に付着するインクの量が増える場合には、
充分に満足できるような画像品位の記録が得られないこ
ともある。そこで、上述した被記録材としての特質な満
足する用紙として、そのような特質が得られるようなコ
ーティング(例えば微粉ケイ酸)を基紙の上に施した被
記録材が用いられることもある。
【0052】「スキャナ部」スキャナ部301におい
て、401は原稿、402は、原稿401を走査する原
稿走査ユニットである。原稿走査ユニット402には、
ロッドアレイレンズ403、等倍型色分解ラインセンサ
(カラーイメージセンサ)404、及び露光手段405
が内蔵されている。少なくとも、原稿走査ユニット40
2が、原稿台上の原稿401の画像を読取るべく図1中
の矢印Aの方向に移動走査する時には、原稿走査ユニッ
ト402内の露光手段405内の露光ランプが点灯さ
れ、原稿401からの反射光は、ロッドアレイレンズ4
03により導かれて、カラー情報の読み取りセンサとし
ての等倍型色分解ラインセンサ(以下、「読取りセン
サ」という)404に集光する。そして、原稿410の
カラー画像情報がカラー別に読取られて、電気的なデジ
タル信号に変換される。このデジタル信号は、プリンタ
部302に送り出される。各カラー別の記録ヘッドは、
これら信号に基づく駆動信号が供給されることによっ
て、対応するインクを吐出する。
【0053】「回復動作」図4は、記録ヘッドの回復動
作時の状態の説明図である。前述したように、図4中の
1C,1M,1Y,1BKは、それぞれシアン、マゼン
タ、イエロー、ブラックの各色のインクを吐出するため
のインクジェット記録ヘッドである。各々の記録ヘッド
は、前述したホルダ2001,2002,2003,2
004を少なくとも含む構成のヘッドブロック16に対
して精度良く固定されて、各々の記録ヘッドの平行度、
ヘッド間距離等が所望の精度内に保障されている。
【0054】回復キャップ部306には、図4にような
回復動作時に、各色の記録ヘッド1C,1M,1Y,1
BKの吐出口の夫々に対向してインクを吸収するインク
吸収体3C,3M,3Y,3BKが配設されている。イ
ンク吸収体3C,3M,3Y,3BKは、記録ヘッド1
C,1M,1Y,1BKの吐出面に対して、接離可能な
吸収体ガイド7によって支持されている。図4において
は、インク吸収体3C,3Yが記録ヘッド1C,1Yの
吐出面から離脱し、またインク吸収体3M,3BKが記
録ヘッド1M,1BKの吐出面に当接した状態を示して
いる。インク吸収体3C,3M,3Y,3BKの相互間
には、インク仕切板8が備えられている。また、回復キ
ャップ部306には、各々の仕切板8とヘッドブロック
16との間に介在するインクシール4が設けられてお
り、互いに対向する記録ヘッドとインク吸収体との間が
各インク色にシールされている。
【0055】また、各々のインク吸収体3C,3M,3
Y,3BKの近傍にはインク絞り部材5が設けられてお
り、それらのインク絞り部材5が不図示のレバーによっ
て回動されることにより、対応するインク吸収体3C,
3M,3Y,3BKに吸収されたインクが絞り出されて
落下するようになっている。図4においては、記録ヘッ
ド1Y用のインク吸収体3Yが絞られている状態を示し
ている。
【0056】記録ヘッド1C,1M,1Y,1BKが固
定されているヘッドブロック16は、レール15を介し
てブロックステイ9に挿脱自在に挿入されている。この
ブロックステイ9は、支持軸の中心を回転中心Nとし
て、ヘッドブロック7及び各記録ヘッド3C,3M,3
Y,3BKと一体となって回転可能である。一方、回復
キャップ部306の回復系容器2は、不図示の移動機構
により、図4中実線の回復動作状態から、同図中2点鎖
線の退避位置への移動が可能である。また、回復系容器
2の底部には排インク口13が設けられており、この排
インク口13は、記録ヘッド1C,1M,1Y,1BK
から排出されてインク吸収体3C,3M,3Y,3BK
に吸収されたインクを、排インクホース(不図示)を介
して排インクタンク(不図示)に導くようになってい
る。
【0057】図5は、記録ヘッドによる画像記録時の状
態を示す要部の模式的断面図である。つまり、図5の状
態は、回復系容器2が図4の状態から退避位置へ移動し
た後(図4中2点鎖線の退避位置に移動した後)、記録
ヘッド部305が図4の状態から、水平位置へ回動した
状態である。この図5の状態において、各記録ヘッドが
画像記録信号に基づいてインクを吐出することにより、
それらの記録ヘッドのインク吐出面から所望距離を保っ
て搬送される記録紙上に画像が形成される。
【0058】次に、回復系による回復動作をより詳細に
説明する。
【0059】説明の便宜上、回復動作をキャッピン
グ、予備(空)吐出、インク排出の3つに分けて、
これらの動作を順に説明する。
【0060】「キャッピング」 図6は、記録ヘッドのキャッピング状態を示す要部の模
式的断面図である。本図の状態において、ヘッドブロッ
ク16内の並置された記録ヘッド1C,1M,1Y,1
BKは、吐出回復手段としてのキャップ部306と対向
するように位置決めされる。回復系容器2には、前述し
たように、インクシール4、仕切板8、インク吸収体3
C,3M,3Y,3BKが配設されており、各インク吸
収体は、通常、図6のように対応する各記録ヘッドのイ
ンク吐出面から一定の間隙をもって対向している。これ
により、記録ヘッド1C,1M,1Y,1BKの吐出口
近傍は、インクシール4、仕切板8、インク吸収体3
C,3M,3Y,3BKに囲まれて、適度な湿潤状態が
保たれ、各記録ヘッドにおける吐出口の乾燥が防止され
る。このようなキャッピングによって、記録ヘッドの休
止中やスタンバイ中等において、インク不吐出の発生原
因となる乾燥を予防するとともに、吐出口を保護して、
その吐出口近傍へのゴミ等の付着、侵入を防止する。
【0061】「予備(空)吐出」 図7は、空吐出動作状態を示す要部の模式的断面図であ
る。上述したキャッピング状態、つまり記録ヘッド1
C,1M,1Y,1BKのインク吐出面から一定の間隙
をもってインク吸収体3C,3M,3Y,3BKが保持
されている状態において、記録ヘッド1C,1M,1
Y,1BKにおける全ての吐出エネルギー発生手段とし
ての全発熱素子に、インク吐出パルスを任意のパルス数
だけ与える。このようにして、全ての吐出口から、画像
の記録の寄与しないインクを吐出(空吐出)することに
より、インク固着によるインクの不吐出の防止、粘度の
変化したインク等による吐出不良や画像の乱れを防止す
ることができる。このような空吐出動作は、例えば複写
機におけるコピーON時に行うように設定される。
【0062】「インク排出」 図8(a),(b),(c),(d)は、インク排出動
作として、インク供給系におけるインク加圧循環動作を
行う際のキャップ部306の動作を説明するための模式
図である。キャップ部306の動作には、(a)通常の
キャッピング、(b)はインク加圧循環、(c)吸収体
絞り・払拭、(d)吸収体当接のサイクルがある。以
下、それらの動作(a),(b),(c),(d)のそ
れぞれを−(a)「キャッピング」、−(b)「イ
ンク加圧循環」、−(c)「吸収体絞り・払拭、−
(d)「吸収体当接」に分けて説明する。
【0063】−(a)「キャッピング」 このキャッピングは、前述したキャッピングのことで
あり、通常のスタンバイ状態あるいは休止状態である。
この状態において、例えば、使用者やホストコンピュー
タのコマンドによりインク加圧循環のモードが選択され
たときに、次の「インク加圧循環」の状態になる。
【0064】−(b)「インク加圧循環」 インク加圧循環モードが選択されることにより、各記録
ヘッド1C,1M,1Y,1BKと一定の間隙をもって
保持されていた各インク吸収体3C,3M,3Y,3B
Kは、図8(b)のように、記録ヘッド1C,1M,1
Y,1BKの各々に当接する。これにより、対応するイ
ンク吸収体と記録ヘッドの吐出面同士が接合することに
なる。
【0065】この状態において、各記録ヘッド1C,1
M,1Y,1BKのインク供給系に備わる各インク供給
ポンプ(図2中の「回復ポンプ1659」に相当)を駆
動し、各記録ヘッド1C,1M,1Y,1BKに対する
インク供給圧を強制的に上げる。これにより。記録ヘッ
ド内を通してインク供給系中をインクが循環し、インク
供給系内部の気泡が除去されると共に、記録ヘッドの吐
出口からも加圧されたインクが排出される。そして、そ
の排出インクと共に、インク吐出面に付着したゴミ等も
除去され、吐出口近傍が清掃される。
【0066】記録ヘッドの吐出口から排出されたインク
は、上述したように、インク吐出面に当接するインク吸
収体3(3C,3M,3Y,3BK)によって、他部分
に漏出することなく吸収される。更に、インク吸収体に
おける最大飽和量を超えたインクは、そのインクの自重
によって、インク吸収体を伝わって回復容器2内に落下
して、排インク口13から排インクタンク内(不図示)
に導かれる。このような加圧循環の時間、すなわちイン
ク供給ポンプによる加圧時間は、固着インクの除去や気
泡除去の効率から、通常0.5秒〜数秒程度であること
が好ましい。
【0067】−(c)「吸収体絞り・払拭」 上述した加圧循環が終了すると、記録ヘッドの吐出面に
当接していたインク吸収体3は、再び、吐出面から離脱
する。それから、このインク吸収体3にほぼ飽和状態に
吸収されているインクを絞り部材5によって絞り出す。
絞られたインクは、その自重によって吸収体ガイド7、
仕切板8を伝わって回復容器2内に落下し、排インク口
13を通って、排インクホースから排インクタンク内に
導かれる。これと同時に、つまり記録ヘッドの吐出面よ
り離脱しているインク吸収体3からインクが絞られると
同時に、吐出面払拭用ブレード88(図6,図7参照)
が駆動される。このブレード88は、記録ヘッドの吐出
面に残留しているインク、及びゴミや付着物等を払拭す
る。払拭されたインク等は、インク吸収体3上に落下し
てから、上述した絞り動作により、インクと共に絞り出
されて回復系容器2内に落下し、更に排インクタンクへ
と導かれる。このように、インク吸収体3が吐出面から
離脱すると同時に、記録ヘッドのインク吐出面における
付着残留物がブレード88によって除去されると共に、
それらの付着物がインク吸収体3中の余剰インクと共に
絞り出されることになる。
【0068】このような吸収体絞り・払拭の動作におい
て、インク吸収体3は、絞り部材5によって絞られるこ
とにより、その吸収能力が復活し、次のインク吸収に備
える。このインク吸収体3としては、例えば、高吸収性
スポンジであるPVF樹脂等が好適であり、繰り返しの
使用に耐えうるものが望ましい。本例では、カネボウ社
のベルイータ(商品名)を使用した。
【0069】−(d)「吸収体当接」 上述したように、吸収したインクが絞り落とされた吸収
体3は、次に、再び記録ヘッドの吐出面に当接する。こ
れが「吸収体当接」であり、前述した「インク加圧循
環」の段階においては、吸収体3がほぼ飽和状態であっ
たために記録ヘッドの吐出面から完全に吸収しきれなか
ったインクが、この段階においては、吸収能力が復活さ
れてきれいになった吸収体3の当接によって、完全に吸
収されて清浄されることになる。
【0070】これら一連の動作(a),(b),
(c),(d)を行った後には、再び(a)のキャッピ
ング、すなわちスタンバイ状態となり、清掃された記録
ヘッドが良好に保たれる。通常、これらの一連動作は、
装置本体の電源投入時や、長時間待機した後等に行う。
【0071】以上のように、キャップ、予備(空)
吐出、インク加圧循環による回復動作によって、画像
形成時のインクの吐出不良による記録画像の乱れを防止
(回復)することができる。
【0072】「記録動作」次に、印字等の記録動作につ
いて説明する。
【0073】図9(a)〜(f)は、前述した回復系の
スタンバイ状態から、印字等の記録状態に入る場合の動
作説明図である。
【0074】まず、図9(a)のキャップ状態は、前述
したキャップ状態であり、通常のスタンバイ状態、あ
るいは休止状態である。この状態において、記録モード
(コピーON)が選択されることにより、まず、前述し
た予備(空)吐出動作が行われる。次に、図9(b)
のヘッドアップ状態、すなわち記録ヘッド部305を上
方向へ退避させた状態となる。
【0075】この状態において、キャップ部306を成
す回復系容器2が同図中右上方向へ退避する。この状態
が図9(c)ユニットオープン状態であり、この状態を
経てから、図9(d)ヘッドダウン状態となる。これに
より、記録ヘッドが記録可能な状態(位置)に置かれ、
また回復系容器2は退避位置に置かれる。
【0076】この状態において、被記録媒体としての記
録紙が記録ヘッドのインク吐出面から一定のギャップを
保って、図9(d)中の左方から右方に通紙される。一
方、記録ヘッド1C,1M,1Y,1BKは、入力した
画像信号に基づいて、インクを吐出して、記録紙上に画
像を記録する。
【0077】記録紙への印字等の記録が終了した後、記
録ヘッド部305は、図9(e)のように、再びヘッド
アップ状態となる。続いて、図9(f)のように、回復
系容器2が記録ヘッド部305側の位置へと移動され
て、再び図9(a)のキャップ状態となり、次の印字等
の記録を備えるスタンバイ状態となる。
【0078】以上の図9(a)〜(f)の一連の動作に
より、通常のコピー動作が行われる。また、前述した
インク循環は、本動作における図9(a)のキャップ動
作(スタンバイ動作)中の決められたタイミングで実施
できる。例えば、電源投入時、あるいは一定時間経過毎
に、そのインク循環を行うようにすることにより、ス
ループットの低下を防ぎ、且つ良好な画像を得られるこ
とができる。
【0079】(第2の実施形態)図12は、本発明の第
2の実施形態としての画像記録装置におけるプリンタ部
の要部の模式的断面図である。本実施形態において、記
録ヘッドの支持構造以外に関しては、前述した第1の実
施形態と同様であるため、その同様の部分に関しての説
明は省略する。
【0080】図12を用いて、記録ヘッドの支持構造に
ついて説明する。本例の場合、ヘッドホルダ2001の
材質として鉄系の材料を用いている。また、サブヘッド
ホルダ2002,2003,2004の材質として、亜
鉛から成る材料を用いている。記録ヘッド1BKは、レ
ジストレーションの基準となるヘッドであり、ヘッドホ
ルダ2001に対して直接支持・固定される。記録ヘッ
ド1C,1M,1Yは、各々、サブヘッドホルダ200
2,2003,2004を介して、ヘッドホルダ200
1に対して支持固定される。図12において、記録媒体
の搬送方向は矢印X方向である。
【0081】このように、本例のフルマルチタイプの記
録ヘッドは、材質の異なる部材であるヘッドホルダ20
01とサブヘッドホルダ2002,2003,2004
とによって支持されている。また、各々の記録ヘッド
は、ヘッドホルダ2001、サブヘッドホルダ200
2,2003,2004に対して精度良く固定され、各
々の記録ヘッドの平行度、およびヘッド間距離は、常温
状態において、所望の精度内に保障されている。
【0082】ヘッド間距離L1,L2,L3、厚みe,
f,g、実際のヘッド間距離S1,S2,S3、温度変
化量ΔT、ヘッド間距離の変化量ΔS1,ΔS2,ΔS
3、および線膨張係数αA,αBを前述した第1の実施
形態と同様に設定した場合、それらの関係には、前述し
た場合と同様に式(1),(2),(3),(4),
(5),(6)が成立する。ただし、線膨張係数αA
(>αB)、αBは、ホルダの材質に応じて、次のよう
な値となる。
【0083】αA:サブヘッドホルダの線膨張係数(本
例の亜鉛材料の場合は、3.97×10-5(1/℃)程
度) αB:ヘッドホルダの線膨張係数(本例の鉄系材料の場
合は、1.1×10-5(1/℃)程度) また、ΔS1=0としたときの厚みeに関する上式
(4)において、具体的に、L1=20(mm)とし
て、αB=1.1×10-5、αA=3.97×10-5
代入すると、次のように厚みeが求まる。
【0084】 e=20×1.1×10-5/(3.97×10-5−1.1×10-5) =7.67 このようにして、厚みeの値を決定することにより、記
録ヘッド1BK,1Y間のヘッド間距離は、温度変化に
関係なく常に一定となる。
【0085】同様に、ΔS2=0としたときの厚みfに
関する上式(5)において、具体的に、L2=40(m
m)として、αA=1.1×10-5、αB=3.97×
10-5を代入すると、次のように厚みfが求まる。
【0086】 f=40×1.1×10-5/(3.97×10-5−1.1×10-5) =15.33 同様に、ΔS3=0としたときの厚みgに関する上式
(6)において、具体的に、L3=60(mm)とし
て、αA=1.1×10-5、αB=3.97×10-5
代入すると、次のように厚みgが求まる。
【0087】 g=60×1.1×10-5/(3.97×10-5−1.1×10-5) =23.00 以上のようにして算出されたL1,L2,L3,e,
f,gの値の通りに記録ヘッド1Y,1M,1C,1B
Kをホルダ2001,2002,2003,2004に
よって支持することにより、温度変化が生じた場合に、
ヘッドホルダ2001(以下、「部材B」ともいう)
と、サブヘッドホルダ2002,2003,2004
(以下、「部材A」ともいう)との互いの熱収縮・熱膨
張が互いにキャンセルし合う方向にはたらき、結果的
に、記録ヘッド1Y,1M,1C,1BKの位置変動を
なくすことができる。
【0088】本例においては、部材Aに亜鉛、部材Bに
鉄を用いているために、これらの線膨張の差が大きく、
これらの材質の組み合わせにより、記録ヘッドの構成と
して、図12のような比較的単純かつ小型な構成を採る
ことが可能となる。
【0089】本実施例においては、記録ヘッド1BKを
レジストレーションの基準とすべく、ブラックをレジス
トレーションの基準色として、記録ヘッド1BKと各々
の記録ヘッド1Y,1M,1Cとの間の距離L1,L
2,L3を一定とするような構成について述べた。レジ
ストレーションの基準となる色は、ブラックに限らず、
どの色でもかまわない。
【0090】(第3の実施形態)図13は、本発明の第
3の実施形態としての画像記録装置におけるシリアル方
式のプリンタ部の模式的斜視図である。同図において、
記録ヘッド部1101と一体に構成されるキャリッジ1
214は、モータ1216の駆動により、レール121
3a上を矢印S方向に往復動される。インクタンク12
22C,1222M,1222Y,1222BK内に収
容されたインクは、ポンプ1223C,12223M,
1223Y,1223BKにより、キャリッジ1214
上の記録ヘッド1101部内に搭載された各インク色毎
の記録ヘッド1101C,1101M,1101Y,1
101BK(図14参照)に供給される。被記録部材
(記録紙)は、プラテンローラ1212によって搬送さ
れて、記録ヘッドによる記録位置にて一時停止する。そ
して、記録ヘッド部1101がレール1213a,12
13bに沿って往動しながら、記録ヘッドがインクを吐
出することによって、記録紙上に所定の紙幅分の画像記
録を行う、その所定の紙幅分の画像記録を行ってから、
記録ヘッド1101は、再び、レール1213a,12
13bに沿って復動復帰してホームポジションへ戻り、
この間において、記録紙は、プラテンローラ1212に
より所望量搬送されて再び停止する。そして、このよう
な動作を繰り返すことにより、記録紙上に順次画像記録
が行われる。
【0091】以下においては、このような記録方式、つ
まり停止している記録紙に対して、記録ヘッドを往復動
させつつ記録を行う記録方式をシリアルスキャン方式と
言う。
【0092】図14は、記録ヘッドの支持構造の説明図
である。
【0093】図14において、1101C,1101
M,1101Y,1101BKは、それぞれシアン、マ
ゼンタ、イエロー、ブラックの各色のインクが供給され
るシリアルタイプのインクジェット記録ヘッドである。
1214は、記録ヘッド1101C,1101M,11
01Y,1101BKを保持するための部材としてのキ
ャリッジであり、本例においては、その材質として鉄系
の材料を用いている。
【0094】2002,2003,2004は、記録ヘ
ッド1101C,1101M,1101Yの各々を保持
するためのサブヘッドホルダであり、本例においては、
その材質として亜鉛から成る材料を用いている。記録ヘ
ッド1101BKは、レジストレーションの基準となる
ヘッドであり、キャリッジ1214に対して直接支持・
固定される。記録ヘッド1101C,1101M,11
01Yは、各々、サブヘッドホルダ2002,200
3,2004を介して、キャリッジ1214に対して支
持固定されるよう構成されている。本図において、記録
媒体の搬送方向は、図13中の矢印f方向である。
【0095】このように、本例のシリアルタイプの記録
ヘッドは、材質の異なる部材であるキャリッジ1214
と、サブヘッドホルダ2002,2003,2004と
により支持されている。また、各々の記録ヘッドは、キ
ャリッジ1214、サブヘッドホルダ2002,200
3,2004に対して精度良く固定され、各々の記録ヘ
ッドの平行度、およびヘッド間距離は、常温状態におい
て、所望の精度内に保障されている。
【0096】ヘッド間距離L1,L2,L3、厚みe,
f,g、実際のヘッド間距離S1,S2,S3、温度変
化量ΔT、ヘッド間距離の変化量ΔS1,ΔS2,ΔS
3、および線膨張係数αA,αBを前述した第1の実施
形態と同様に設定した場合、それらの関係には、前述し
た場合と同様に式(1),(2),(3),(4),
(5),(6)が成立する。ただし、線膨張係数αA
(>αB)、αBは、材質に応じて、次のような値とな
る。
【0097】αA:サブヘッドホルダの線膨張係数(本
例の亜鉛材料の場合は、3.97×10-5(1/℃)程
度) αB:キャリッジの線膨張係数(本例の鉄系材料の場合
は、1.1×10-5(1/℃)程度) また、ΔS1=0としたときの厚みeに関する上式
(4)において、具体的に、L1=20(mm)とし
て、αB=1.1×10-5、αA=3.97×10-5
代入すると、次のように厚みeが求まる。
【0098】 e=20×1.1×10-5/(3.97×10-5−1.1×10-5) =7.67 このようにして、厚みeの値を決定することにより、記
録ヘッド1101BK,1101Y間のヘッド間距離
は、温度変化に関係なく常に一定となる。
【0099】同様に、ΔS2=0としたときの厚みfに
関する上式(5)において、具体的に、L2=40(m
m)として、αA=1.1×10-5、αB=3.97×
10-5を代入すると、次のように厚みfが求まる。
【0100】 f=40×1.1×10-5/(3.97×10-5−1.1×10-5) =15.33 同様に、ΔS3=0としたときの厚みgに関する上式
(6)において、具体的に、L3=60(mm)とし
て、αA=1.1×10-5、αB=3.97×10-5
代入すると、次のように厚みgが求まる。
【0101】 g=60×1.1×10-5/(3.97×10-5−1.1×10-5) =23.00 以上のようにして算出されたL1,L2,L3,e,
f,gの値の通りに記録ヘッド1Y,1M,1C,1B
Kをホルダ2001,2002,2003,2004に
よって支持することにより、温度変化が生じた場合に、
ヘッドホルダ2001(以下、「部材B」ともいう)
と、サブヘッドホルダ2002,2003,2004
(以下、「部材A」ともいう)との互いの熱収縮・熱膨
張が互いにキャンセルし合う方向にはたらき、結果的
に、記録ヘッド1Y,1M,1C,1BKの位置変動を
なくすことができる。
【0102】本例においては、部材Aに亜鉛、部材Bに
鉄を用いているために、これらの線膨張の差が大きく、
これらの材質の組み合わせにより、本例のようなシリア
ルスキャン方式の記録ヘッドの構成として、図12のよ
うな比較的単純かつ小型な記録ヘッド構成を採ることが
可能となる。また、上述したような条件を満たす限り、
各々の材質にモールド部材を用いることももちろん可能
である。
【0103】本実施例においては、記録ヘッド1BKを
レジストレーションの基準とすべく、ブラックをレジス
トレーションの基準色として、記録ヘッド1BKと各々
の記録ヘッド1Y,1M,1Cとの間の距離L1,L
2,L3を一定とするような構成について述べた。レジ
ストレーションの基準となる色は、ブラックに限らず、
どの色でもかまわない。
【0104】(第4の実施形態)図15は、本発明の第
4の実施形態としての画像記録装置における電子写真方
式の4ドラムフルカラープリンタ部の模式的断面図であ
る。
【0105】図15において、101C,101M,1
01Y,101BKはそれぞれシアン,マゼンタ,イエ
ロー,ブラックの各色の画像を形成する画像形成ステー
ションであり、各画像形成ステーション101C,10
1M,101Y,101BKは、それぞれ感光ドラム1
02C,102M,102Y,102BK、画像書き込
み手段としての光走査手段103C,103M,103
Y,103BKの他、現像器、クリーナ等を有してい
る。これらのステーション101C,101M,101
Y,101BKは、転写ベルト112によって矢印A方
向に搬送される転写材S上に、シアン,マゼンタ,イエ
ロー,ブラックの画像を順次転写して、カラー画像を形
成する。
【0106】図16を用いて、画像書き込み手段として
の光走査手段の支持構造について説明する。なお、本例
においては、画像書き込み手段として光走査手段を用い
た装置について説明するが、その画像書き込み手段とし
ては、これに限定されるものではない。例えば、画像書
き込み手段として、LEDアレイヘッドを用いた記録ヘ
ッド、静電方式を用いた記録ヘッド等を使用した装置に
ついても、本発明が適用できることは言うまでもない。
【0107】103C,103M,103Y,103B
Kは、それぞれシアン,マゼンタ,イエロー,ブラック
の各色に対応した光走査手段であり、例えば、ポリゴン
スキャナを内蔵したレーザ光走査手段である。2001
は、光走査手段103C,103M,103Y,103
BKを保持する部材としてのホルダであり、本例におい
ては、その材質として鉄系の材料を用いている。200
2,2003,2004は、ホルダ2001に対して光
走査手段103C,103M,103Yを保持するため
のサブホルダであり、本例においては、その材質として
亜鉛から成る材料を用いている。
【0108】光走査手段103BKは、レジストレーシ
ョンの基準となる光走査手段であり、ホルダ2001に
対して直接支持・固定される。光走査手段103C,1
03M,103Yは、各々、サブホルダ2002,20
03,2004を介して、ホルダ2001に対して支持
固定される。図15において、記録媒体としての転写材
Sの搬送方向は、矢印A方向である。
【0109】このように、本例のレーザ光走査手段は、
材質の異なる部材であるホルダ2001とサブホルダ2
002,2003,2004とによって支持されてい
る。また各々のレーザ光走査手段は、ホルダ2001、
サブホルダ2002,2003,2004に対して精度
良く固定され、各々のレーザ光走査手段の感光ドラムに
対する平行度およびレーザ光走査手段間距離は、常温状
態において、所望の精度内に保障されている。
【0110】図16において、レーザ光走査手段103
BKに対するレーザ光走査手段103Y,103M,1
03Cのレーザ光走査手段間距離は、L1,L2,L3
によって表わされている。また、レーザ光走査手段10
3Y,103M,103Cに取り付けられるサブホルダ
2004,2003,2002の転写材Sの搬送方向に
おける厚みは、各々、e,f,gで表わされている。
【0111】ところで、従来例として前述したように、
装置本体は、その置かれた環境変動、特に温度変化によ
り、熱膨張・収縮を伴う。特に、本例のように、複数の
レーザ光走査手段を含む画像形成ステーションを並置し
た画像記録装置の場合、その熱膨張・収縮の影響は、レ
ーザ光走査手段間距離の変化となって現れ、その結果、
記録媒体の搬送方向における記録画像のずれ(色ずれ)
が生じて、記録画像を著しく劣化させることになる。図
16においては、これらの熱膨張・収縮の影響を受けた
ときの実際のレーザ光走査手段間距離をS1、S2、S
3として表わしている。
【0112】本例においては、このような熱膨張・収縮
によるレーザ光走査手段間距離の変動による画像ずれ
(色ずれ)を防止(抑止・補正)するために、上述した
ように、線膨張係数の異なる材質をレーザ光走査手段支
持部材(ホルダ2001,2002,2003,200
4)として用いている。このような支持部材を用いてレ
ーザ光走査手段103Y,103M,103C,103
BKを支持・固定することにより、装置本体が置かれた
環境の変動による熱膨張・収縮によっても、レーザ光走
査手段間距離の変動を相殺するように補正できることに
なる。すなわち、本例の図16に現されているレーザ光
走査手段の配置構成において、実際の各レーザ光走査手
段間距離の変動は、以下のような式(1),(2),
(3)で表わされる。
【0113】 ΔS1=(L1+e)・ΔT・αB−e・ΔT・αA =ΔT・{(L1+e)・αB−e・αA} =ΔT・{L1・αB+e・(αB−αA)} ……(1) 同様にして、 ΔS2=ΔT・{L2・αB+f・(αB−αA)} ……(2) ΔS3=ΔT・{L3・αB+g・(αB−αA)} ……(3) となる。
【0114】上式(1),(2),(3)において、Δ
T、ΔS1,ΔS2,ΔS3,αA,αBは、次のよう
に規定する。ただし、αA>αBである。
【0115】ΔT:温度変化量(DEG) ΔS1:レーザ光走査手段103BKとレーザ光走査手
段103Yとの間の距離L1の温度変化量ΔT時におけ
る変化量 ΔS2:レーザ光走査手段103BKとレーザ光走査手
段103Mとの間の距離L2の温度変化量ΔT時におけ
る変化量 ΔS3:レーザ光走査手段103BKとレーザ光走査手
段103Cとの間の距離L3の温度変化量ΔT時におけ
る変化量 αA:サブホルダの線膨張係数(本例の亜鉛材料の場合
は、3.97×10-5(1/℃)程度) αB:ホルダの線膨張係数(本例の鉄系材料の場合は、
1.1×10-5(1/℃)程度) ここで、温度変化量ΔT(DEG)の時に、各レーザ光
走査手段間距離の位置変化量ΔS1=ΔS2=ΔS3=
0となるように、距離L1、L2、L3、及び厚みe,
f,gを設定することにより、熱膨張の影響によるレー
ザ光走査手段間距離の変動を相殺できることになる。
【0116】例えば、上式(1)においてΔS1=0と
すると、厚みeが下式(4)によって表わさせる。
【0117】 ΔS1=ΔT・{L1・αB+e・(αB−αA)}=0 L1・αB+e・(αB−αA)=0 e・(αB−αA)=−L1・αB e=L1・αB/(αA−αB) ……(4) 具体的に、例えば、L1=100(mm)として、αB
=1.1×10-5、αA=3.97×10-5を代入する
と、次のように厚さeが求まる。
【0118】 e=100×1.1×10-5/(3.97×10-5−1.1×10-5) =38.33 このようにして、厚さeの値を決定することにより、レ
ーザ光走査手段103BK,103Y間の距離は、温度
変化に関係なく常に一定となる。
【0119】同様に、上式(2)においてΔS2=0と
すると、厚さfが下式(5)によって求まる。
【0120】 f=L2・αB/(αA−αB) ……(5) 具体的に、例えば、L2=200(mm)として、αB
=1.1×10-5,αA=3.97×10-5を代入する
と、次のように厚さfが求まる。
【0121】 f=200×1.1×10-5/(3.97×10-5−1.1×10-5) =76.66 同様に、上式(3)においてΔS3=0とすると、厚さ
gが下式(6)によって表わされる。
【0122】 g=L3・αB/(αA−αB) ……(6) 具体的に、例えば、L3=300(mm)として、αB
=1.1×10-5,αA=3.97×10-5を代入する
と、次のように厚さgが求まる。
【0123】 g=300×1.1×10-5/(3.97×10-5−1.1×10-5) =114.99 以上のようにして算出されたL1,L2,L3,e,
f,gの値の通りに、光走査手段103C,103M,
103Y,103BKをホルダ2001,2002,2
003,2004によって支持することにより、温度変
化が生じた場合に、ホルダ2001(以下、「部材B」
ともいう)と、サブホルダ2002,2003,200
4(以下、「部材A」ともいう)との互いの熱収縮・熱
膨張が互いにキャンセルし合う方向にはたらき、結果的
に、光走査手段103C,103M,103Y,103
BKの位置変動をなくすことができる。
【0124】また、本例においては、部材Aに亜鉛、部
材Bに鉄を用いているために、これらの線膨張の差が大
きく、これらの材質の組み合わせにより、光走査手段の
構成として、図16のような比較的単純かつ小型な構成
を採ることが可能となる。
【0125】本実施例においては、記録ヘッド1BKを
レジストレーションの基準とすべく、ブラックをレジス
トレーションの基準色として、記録ヘッド1BKと各々
の記録ヘッド1Y,1M,1Cとの間の距離L1,L
2,L3を一定とするような構成について述べた。レジ
ストレーションの基準となる色は、ブラックに限らず、
どの色でもかまわない。
【0126】(第5の実施形態)本実施形態は、前述し
た図15の画像記録装置における電子写真方式の4ドラ
ムフルカラープリンタ部において、感光ドラム102
C,102M,102Y,102BKの支持構造とし
て、図17のような構造を採っている。
【0127】図17において、102C,102M,1
02Y,102BKは、それぞれシアン、マゼンタ、イ
エロー、ブラックの各色に対応した感光ドラムである。
2001は、感光ドラム102C,102M,102
Y,102BKを保持する部材としてのホルダであり、
本例においては、その材質として鉄系の材料を用いてい
る。2002,2003,2004は、ホルダ2001
に対して感光ドラム102C,102M,102Yを保
持するためのサブホルダであり、本例においては、その
材質として亜鉛から成る材料を用いている。
【0128】感光ドラム102BKは、レジストレーシ
ョンの基準となる感光ドラムであり、ホルダ2001に
対して直接支持・固定される。感光ドラム102C,1
02M,102Yは、各々、サブホルダ2002,20
03,2004を介して、ホルダ2001に対して支持
固定される。図17において、記録媒体の搬送方向は、
図中A方向である。
【0129】このように、本例の感光ドラムは、材質の
異なる部材であるホルダ2001と、サブホルダ200
2,2003,2004とにより支持されている。ま
た、各々の感光ドラムは、ホルダ2001、サブホルダ
2002,2003,2004に対して精度良く固定さ
れ、各々の感光ドラムの平行度、各感光ドラム間距離
は、および各光走査手段までの距離すなわち光路長は、
常温状態において、所望の精度内に保障されている。
【0130】図17において、120BKに対する感光
ドラム102Y,102M,102Cの感光ドラム間距
離は、L1,L2,L3によって表わされている。ま
た、感光ドラム102Y,102M,102Cに取り付
けられるサブホルダ2004、2003,2002のド
ラム間距離方向における厚みは、各々、e,f,gで表
わされている。
【0131】ところで、従来例として前述したように、
装置本体は、その置かれた環境変動、特に温度変化によ
り、熱膨張・収縮を伴う。特に、本例のように、複数の
感光ドラムを含む画像形成ステーションを並置した画像
記録装置の場合、その熱膨張・収縮の影響は、各感光ド
ラム間距離の変化となって現れ、記録媒体の搬送方向に
おける画像ずれ(色ずれ)が生じて、記録画像を著しく
劣化させることになる。図17においては、これらの熱
膨張・収縮の影響を受けたときの実際の感光ドラム間距
離をS1,S2,S3として表わしている。
【0132】本例においては、このような熱膨張・収縮
による感光ドラム間距離の変動による画像ずれ(色ず
れ)を防止(抑止・補正)するために、上述したよう
に、線膨張係数の異なる材質を感光ドラム支持部材(ホ
ルダ2001,2002,2003,2004)に用い
ている。このような支持部材を用いて感光ドラム102
Y,102M,102C,102BKを支持・固定する
ことにより、装置本体が置かれた環境の変動による熱膨
張・収縮によっても、感光ドラム間距離の変動を相殺す
るように補正できることになる。すなわち、本例の図1
7に現されている感光ドラムの配置構成において、実際
の各感光ドラム間距離の変動は、以下のような式
(1),(2),(3)で表わされる。
【0133】 ΔS1=(L1+e)・ΔT・αB−e・ΔT・αA =ΔT・{(L1+e)・αB−e・αA} =ΔT・{L1・αB+e・(αB−αA)} ……(1) 同様にして、 ΔS2=ΔT・{L2・αB+f・(αB−αA)} ……(2) ΔS3=ΔT・{L3・αB+g・(αB−αA)} ……(3) となる。
【0134】上式(1),(2),(3)において、Δ
T、ΔS1,ΔS2,ΔS3,αA,αBは、次のよう
に規定する。ただし、αA>αBである。
【0135】ΔT:温度変化量(DEG) ΔS1:感光ドラム102BKと感光ドラム102Cと
の間の距離L1の温度変化量ΔT時における変化量 ΔS2:感光ドラム102BKと感光ドラム102Mと
の間の距離L2の温度変化量ΔT時における変化量 ΔS3:感光ドラム102BKと感光ドラム102Cと
の間の距離L3の温度変化量ΔT時における変化量 αA:サブホルダの線膨張係数(本例の亜鉛材料の場合
は、3.97×10-5(1/℃)程度) αB:ホルダの線膨張係数(本例の鉄系材料の場合は、
1.1×10-5(1/℃)程度) ここで、温度変化量ΔT(DEG)の時に、各感光ドラ
ム間距離の位置変化量ΔS1=ΔS2=ΔS3=0とな
るように、距離L1、L2、L3、及び厚みe,f,g
を設定することにより、熱膨張の影響による感光ドラム
間距離の変動を相殺できることになる。
【0136】例えば、上式(1)においてΔS1=0と
すると、厚みeが下式(4)によって表わさせる。
【0137】 ΔS1=ΔT・{L1・αB+e・(αB−αA)}=0 L1・αB+e・(αB−αA)=0 e・(αB−αA)=−L1・αB e=L1・αB/(αA−αB) ……(4) 具体的に、例えば、L1=100(mm)として、αB
=1.1×10-5、αA=3.97×10-5を代入する
と、次のように厚さeが求まる。
【0138】 e=100×1.1×10-5/(3.97×10-5−1.1×10-5) =38.33 このようにして、厚さeの値を決定することにより、感
光ドラム102BK,102Y間の距離は、温度変化に
関係なく常に一定となる。
【0139】同様に、上式(2)においてΔS2=0と
すると、厚さfが下式(5)によって求まる。
【0140】 f=L2・αB/(αA−αB) ……(5) 具体的に、例えば、L2=200(mm)として、αB
=1.1×10-5,αA=3.97×10-5を代入する
と、次のように厚さfが求まる。
【0141】 f=200×1.1×10-5/(3.97×10-5−1.1×10-5) =76.66 同様に、上式(3)においてΔS3=0とすると、厚さ
gが下式(6)によって表わされる。
【0142】 g=L3・αB/(αA−αB) ……(6) 具体的に、例えば、L3=300(mm)として、αB
=1.1×10-5,αA=3.97×10-5を代入する
と、次のように厚さgが求まる。
【0143】 g=300×1.1×10-5/(3.97×10-5−1.1×10-5) =114.99 以上のようにして算出されたL1,L2,L3,e,
f,gの値の通りに、感光ドラム102C,102M,
102Y,102BKをホルダ2001,2002,2
003,2004によって支持することにより、温度変
化が生じた場合に、ホルダ2001(以下、「部材B」
ともいう)と、サブホルダ2002,2003,200
4(以下、「部材A」ともいう)との互いの熱収縮・熱
膨張が互いにキャンセルし合う方向にはたらき、結果的
に、感光ドラム102C,102M,102Y,102
BKの位置変動をなくすことができる。
【0144】また、本例においては、部材Aに亜鉛、部
材Bに鉄を用いているために、これらの線膨張の差が大
きく、これらの材質の組み合わせにより、感光ドラムの
構成として、図17のような比較的単純かつ小型な構成
を採ることが可能となる。したがって、本例のような複
数の画像形成ステーションを有する画像形成装置の感光
体ドラム支持方式として、きわめて有効である。
【0145】本実施例においては、記録ヘッド1BKを
レジストレーションの基準とすべく、ブラックをレジス
トレーションの基準色として、記録ヘッド1BKと各々
の記録ヘッド1Y,1M,1Cとの間の距離L1,L
2,L3を一定とするような構成について述べた。レジ
ストレーションの基準となる色は、ブラックに限らず、
どの色でもかまわない。
【0146】(その他)なお、本発明は、特にインクジ
ェット記録方式の中でも、インク吐出を行わせるために
利用されるエネルギとして熱エネルギを発生する手段
(例えば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エ
ネルギによりインクの状態変化を生起させる方式の記録
ヘッド、記録装置において優れた効果をもたらすもので
ある。かかる方式によれば記録の高密度化,高精細化が
達成できるからである。
【0147】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書,同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型,
コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特
に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持
されているシートや液路に対応して配置されている電気
熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急
速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印加
することによって、電気熱変換体に熱エネルギを発生せ
しめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結
果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体(インク)
内の気泡を形成できるので有効である。この気泡の成
長,収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を吐
出させて、少なくとも1つの滴を形成する。この駆動信
号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が
行われるので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐
出が達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信
号としては、米国特許第4463359号明細書,同第
4345262号明細書に記載されているようなものが
適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する
発明の米国特許第4313124号明細書に記載されて
いる条件を採用すると、さらに優れた記録を行うことが
できる。
【0148】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口,液路,電気熱変換体
の組合せ構成(直線状液流路または直角液流路)の他に
熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示す
る米国特許第4558333号明細書,米国特許第44
59600号明細書を用いた構成も本発明に含まれるも
のである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通
するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示
する特開昭59−123670号公報や熱エネルギの圧
力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示す
る特開昭59−138461号公報に基いた構成として
も本発明の効果は有効である。すなわち、記録ヘッドの
形態がどのようなものであっても、本発明によれば記録
を確実に効率よく行うことができるようになるからであ
る。
【0149】さらに、記録装置が記録できる記録媒体の
最大幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドに対しても本発明は有効に適用できる。そのよう
な記録ヘッドとしては、複数記録ヘッドの組合せによっ
てその長さを満たす構成や、一体的に形成された1個の
記録ヘッドとしての構成のいずれでもよい。
【0150】加えて、上例のようなシリアルタイプのも
のでも、装置本体に固定された記録ヘッド、あるいは装
置本体に装着されることで装置本体との電気的な接続や
装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチ
ップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一
体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの
記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
【0151】また、本発明の記録装置の構成として、記
録ヘッドの吐出回復手段、予備的な補助手段等を付加す
ることは本発明の効果を一層安定できるので、好ましい
ものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに
対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧或
は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは別の加熱素子或
はこれらの組み合わせを用いて加熱を行う予備加熱手
段、記録とは別の吐出を行なう予備吐出手段を挙げるこ
とができる。
【0152】また、搭載される記録ヘッドの種類ないし
個数についても、例えば単色のインクに対応して1個の
みが設けられたものの他、記録色や濃度を異にする複数
のインクに対応して複数個数設けられるものであっても
よい。すなわち、例えば記録装置の記録モードとしては
黒色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘ
ッドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによるか
いずれでもよいが、異なる色の複色カラー、または混色
によるフルカラーの各記録モードの少なくとも一つを備
えた装置にも本発明は極めて有効である。
【0153】さらに加えて、以上説明した本発明実施例
においては、インクを液体として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もし
くは液化するものを用いてもよく、あるいはインクジェ
ット方式ではインク自体を30℃以上70℃以下の範囲
内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあ
るように温度制御するものが一般的であるから、使用記
録信号付与時にインクが液状をなすものを用いてもよ
い。加えて、熱エネルギによる昇温を、インクの固形状
態から液体状態への状態変化のエネルギとして使用せし
めることで積極的に防止するため、またはインクの蒸発
を防止するため、放置状態で固化し加熱によって液化す
るインクを用いてもよい。いずれにしても熱エネルギの
記録信号に応じた付与によってインクが液化し、液状イ
ンクが吐出されるものや、記録媒体に到達する時点では
すでに固化し始めるもの等のような、熱エネルギの付与
によって初めて液化する性質のインクを使用する場合も
本発明は適用可能である。このような場合のインクは、
特開昭54−56847号公報あるいは特開昭60−7
1260号公報に記載されるような、多孔質シート凹部
または貫通孔に液状又は固形物として保持された状態
で、電気熱変換体に対して対向するような形態としても
よい。本発明においては、上述した各インクに対して最
も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行するもので
ある。
【0154】さらに加えて、本発明インクジェット記録
装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の
画像出力端末として用いられるものの他、リーダ等と組
合せた複写装置、さらには送受信機能を有するファクシ
ミリ装置の形態を採るもの等であってもよい。
【0155】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、複数の画像形成部を支持する支持手段は、それら複
数の画像形成部の位置関係を保つように熱膨張すること
により、特別な制御手段や検知手段等を用いることな
く、それら複数の画像形成部の温度変化による機械的位
置変動を補正することができる。この結果、機械的なレ
ジストレーション補正無しに、レジストレーション補正
動作が可能となり、簡単な構成によって、常に位置ずれ
のない高品位な画像を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置の第1の実施形態の概略
図である。
【図2】図1の画像形成装置に用いられる長尺記録ヘッ
ドの説明図である。
【図3】図1の画像形成装置における記録ヘッド支持部
分の断面図である。
【図4】図1の画像形成装置における回復系の動作状態
の説明図である。
【図5】図1の画像形成装置における回復系の退避状態
の説明図である。
【図6】図1の画像形成装置におけるキャッピング動作
の説明図である。
【図7】図1の画像形成装置における空吐出動作の説明
図である。
【図8】(a),(b),(c),(d)は、図1の画
像形成装置におけるインク排出動作の説明図である。
【図9】(a),(b),(c),(d),(e),
(f)は、図1の画像形成装置において記録状態に入る
動作の説明図である。
【図10】従来例を説明するための装置全体の概略構成
図である。
【図11】(a),(b),(c),(d)は、図10
の装置における画像ずれの種別の説明図である。
【図12】本発明の画像形成装置の第2の実施形態にお
ける記録ヘッド支持部分の断面図である。
【図13】本発明の画像形成装置の第3の実施形態にお
ける要部の斜視図である。
【図14】図13の画像形成装置における記録ヘッド支
持部分の断面図である。
【図15】本発明の画像形成装置の第4の実施形態にお
ける要部の概略構成図である。
【図16】図15の画像形成装置における光走査手段支
持部分の断面図である。
【図17】本発明の画像形成装置の第5の実施形態にお
ける感光ドラム支持部分の断面図である。
【符号の説明】
1C,1M,1Y,1BK 記録ヘッド(画像形成部) 2001 ヘッドホルダ 2002,2003,2004 サブヘッドホルダ 302 プリンタ部 305 記録ヘッド部 306 回復キャップ部

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持手段によって所定の位置関係に支持
    される複数の画像形成部を用いて、被記録媒体に画像を
    形成可能な画像形成装置において、 前記支持手段は、温度変化に応じて、前記複数の画像形
    成部の位置関係を保つように熱膨張することを特徴とす
    る画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記支持手段は、膨張係数が異なる複数
    の部分を有することを特徴とする請求項1に記載の画像
    形成装置。
  3. 【請求項3】 前記支持手段は、線膨張係数が異なる複
    数の材質から成ることを特徴とする請求項1に記載の画
    像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記支持手段は、前記複数の画像形成部
    の位置関係に及ぼす熱膨張の方向が互いに対向する複数
    の部分を有することを特徴とする請求項1から3のいず
    れかに記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記支持手段は、前記複数の画像形成部
    の位置関係に及ぼす熱膨張の大きさが互いに相殺し合う
    複数の部分を有することを特徴とする請求項1から4の
    いずれかに記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記複数の画像形成部は、前記被記録媒
    体に直接的に作用して画像を形成することを特徴とする
    請求項1から5のいずれかに記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記複数の画像形成部は、前記被記録媒
    体にインクを吐出可能なインクジェット記録ヘッドであ
    ることを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記インクジェット記録ヘッドは、前記
    被記録媒体の幅方向に延在する長尺ヘッドであることを
    特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記インクジェット記録ヘッドは、イン
    クの吐出エネルギーとして熱エネルギーを発生する電気
    熱変換体を有することを特徴とする請求項7または8に
    記載の画像形成装置。
  10. 【請求項10】 前記複数の画像形成部は、前記被記録
    媒体に画像を転写可能な画像担持体であることを特徴と
    する請求項6に記載の画像形成装置。
  11. 【請求項11】 前記画像担持体は感光体ドラムである
    ことを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置。
  12. 【請求項12】 前記複数の画像形成部は、前記被記録
    媒体に間接的に作用して画像を形成することを特徴とす
    る請求項1から5のいずれかに記載の画像形成装置。
  13. 【請求項13】 前記複数の画像形成部は、画像担持体
    から前記被記録媒体に転写される画像を前記画像担持体
    に形成することを特徴とする請求項12に記載の画像形
    成装置。
  14. 【請求項14】 前記複数の画像形成部は、感光体ドラ
    ムから前記被記録媒体に転写される画像を前記感光体ド
    ラムに形成するために、前記感光体ドラムに光ビームを
    照射する光走査手段であることを特徴とする請求項12
    に記載の画像形成装置。
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