JP2000280067A - ろう付用組成物の連続塗布装置 - Google Patents

ろう付用組成物の連続塗布装置

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JP2000280067A
JP2000280067A JP8795999A JP8795999A JP2000280067A JP 2000280067 A JP2000280067 A JP 2000280067A JP 8795999 A JP8795999 A JP 8795999A JP 8795999 A JP8795999 A JP 8795999A JP 2000280067 A JP2000280067 A JP 2000280067A
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JP
Japan
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slurry solution
brazing composition
immersion tank
tank
composition material
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JP8795999A
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Yoichi Yamashita
陽一 山下
Yutaka Yanagawa
裕 柳川
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Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被塗布体上に所定量のろう付用組成物を安定
して塗布でき、十分な生産性が得られる連続塗布装置を
提供する。 【解決手段】 ろう付用組成物を含むスラリー溶液1が
収容された浸漬槽2、浸漬槽2中のスラリー1溶液を循
環させる循環槽5と循環ポンプ6、被塗布体7をスラリ
ー溶液1に浸漬しこれを略垂直に引上げて前記被塗布体
上に前記スラリー溶液1を付着させるための被塗布体搬
送手段、被塗布体7上に付着したスラリー溶液1中の溶
媒を加熱除去する加熱器12を主要部とする。 【効果】 浸漬槽2に取付けた循環ポンプ6を稼働する
ことにより、浸漬槽2内のろう付用組成物の沈降が防止
され、被塗布体7上に所定量のろう付用組成物が安定し
て塗布されて十分な生産性が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱交換器の熱交換
管などにろう付用組成物を連続的に、生産性良く塗布す
る装置に関する。
【0002】
【従来の技術】熱交換器は、図2に示すように、熱媒体
の流入口20又は流出口21を有する一対の対峙するヘ
ッダ管22と、ヘッダ管22に連通して互いに平行に配
列される複数の熱交換管(Al合金製押出扁平多穴管な
ど)23と、熱交換管23の間に配設される蛇行状に成
形されたコルゲートフィン24とから構成されている。
【0003】前記熱交換器は、一対のヘッダ管22、複
数の熱交換管23、複数のコルゲートフィン24を図2
に示す形状に組付け、熱交換管23には定尺に切断する
前の段階で予めろう付用組成物を塗布しておき、前記組
付体を所定温度に加熱(ブレージング)して3者を1体
にろう付けして製造される。
【0004】前記熱交換管23にろう付用組成物を塗布
するには、従来、スプレーガン、ブラシ、またはスクリ
ーン印刷などが用いられていたが、いずれも連続塗布が
困難でAl合金製押出扁平多穴管などの長尺の被塗布体
に対しては生産性に劣った。
【0005】このようなことから、図3に示すような、
浸漬槽2内のろう付用組成物を含むスラリー溶液1に長
尺の被塗布体7を連続的に浸漬しこれを略垂直に引上げ
て被塗布体7上にスラリー溶液1を付着させ、次いで加
熱器12でスラリー溶液1中の溶媒を加熱除去する連続
塗布法が提案された(特開平9-70660号公報)。図3で
18は攪拌器、13は被塗布体7を供給するアンコイラ
ー、8、9、10は被塗布体7を案内するガイドプーリ
である。
【0006】この方法は、生産性に優れる他、被塗布
体をスラリー溶液中に浸漬しこれを略垂直に引上げるた
めスラリー溶液が被塗布体の表裏全面に均一に付着す
る、被塗布体に余分に付着したスラリー溶液は被塗布
体を伝わって浸漬槽に戻るためろう付用組成物のロスが
少ない、ろう付用組成物の塗布量はスラリー溶液の濃
度を変えることで容易に調節できる、などの利点があ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この連続塗布
法は、ろう付用組成物の塗布量が経時的に減少し、所望
の生産性が得られないという問題がある。攪拌器18は
スペース的に大型のものは取付けられず、十分な攪拌機
能が得られない。本発明者等は、この原因を調査し、そ
れがスラリー溶液中のろう付用組成物が沈降するためで
あることを知見し、さらに検討を進めて本発明を完成さ
せるに至った。本発明は、被塗布体上に所定量のろう付
用組成物を安定して塗布でき、十分な生産性が得られる
連続塗布装置の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
ろう付用組成物を含むスラリー溶液が収容された浸漬
槽、前記浸漬槽内のスラリー溶液を循環させる循環槽と
循環ポンプ、被塗布体を前記浸漬槽内のスラリー溶液に
浸漬しこれを略垂直に引上げて前記被塗布体上に前記ス
ラリー溶液を付着させるための被塗布体搬送手段、前記
被塗布体上に付着したスラリー溶液中の溶媒を加熱除去
する加熱器を主要部とするろう付用組成物の連続塗布装
置である。
【0009】請求項2記載の発明は、前記循環槽が前記
浸漬槽に少なくとも2本のパイプを介して取付けられ、
前記循環ポンプが前記パイプの少なくとも1本に取付け
られていることを特徴とする請求項1記載のろう付用組
成物の連続塗布装置である。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に本発明を図を参照して具体
的に説明する。図1は、本発明装置の実施形態を示す要
部説明図である。この装置はろう付用組成物を含むスラ
リー溶液1が収容された浸漬槽2、浸漬槽2に2本のパ
イプ3、4を介して取付けられた循環槽5、パイプ4に
取付けられた循環ポンプ6、被塗布体7を浸漬槽2に浸
漬しこれを略垂直に引上げて被塗布体7上にスラリー溶
液1を付着させるための下記構成からなる被塗布体搬送
手段、被塗布体7上に付着したスラリー溶液1中の溶媒
を加熱除去する加熱器12を主要部とする。前記被塗布
体搬送手段はアンコイラー13、ガイドプーリ8、9、
10、11、コイラー15から構成される。
【0011】この装置では、循環ポンプ6を稼働するこ
とによりスラリー溶液1が浸漬槽2と循環槽5間で循環
し、浸漬槽2内のろう付用組成物の沈降が防止され、浸
漬槽2内のスラリー溶液1はろう付用組成物の濃度が一
定に保持される。図1で18、19はスラリー溶液を攪
拌するための攪拌器である。
【0012】本発明において、浸漬槽2と循環槽5とを
連結するパイプは3本以上設けても良い。循環ポンプ6
は任意の箇所に取付けられるが、パイプに取付けるのが
簡便であり効果も大きい。また循環ポンプ6は、下方の
パイプに、吐出向きを浸漬槽に向けて取付けるのが、浸
漬槽底部に沈降したろう付用組成物を効率良く浮遊させ
ることができて望ましい。浸漬槽2と加熱器12間の距
離は被塗布体7に付着したスラリー溶液1の過剰分が垂
れ落ちて平衡状態になる距離以上とするのが良い。本発
明装置では、ろう付組成物を循環槽に補給することがで
きるので作業性に優れる。
【0013】
【実施例】以下に本発明を実施例により詳細に説明す
る。 (実施例1)図1に示した本発明装置を用いてアルミニ
ウム合金製押出扁平多穴管(被塗布体)にろう付用組成
物を塗布した。スラリー溶液1には、熱硬化型のアクリ
ル系バインダー、Al−10wt%Si合金粉末(ろう
材)、フッ化物系フラックスからなるろう付用組成物
を、トルエン(溶媒)に含有させたものを用いた。前記
バインダー、ろう材、フラックス、溶媒の重量比は1
0:25:10:55とした。前記スラリー溶液を浸漬
槽2と循環槽5にそれぞれ50リットルづつ入れ、両槽
2、5間のスラリー溶液1を循環ポンプ6により毎分1
0リットルの流量で循環させた。循環ポンプ6は下方の
パイプ4に吐出向きを浸漬槽2に向けて取付けた。この
状態で、アンコイラー13から連続的に供給される被塗
布体7を、浸漬槽2上部の入口16を通して浸漬槽2内
のスラリー溶液1に浸漬し、次いでこの被塗布体7をス
ラリー溶液1から略垂直に引上げて浸漬槽2上部の出口
17を通して加熱器12に搬送し、加熱器12でスラリ
ー溶液1中の溶媒を加熱除去してろう付用組成物が塗布
された被塗布体14を得、これをコイラー15に巻取っ
た。この間、被塗布体7、14はガイドプーリ8、9、
10、11により支持され案内された。攪拌器18、1
9も併用した。攪拌器18はスペース上、小型のものを
用いた。ろう付組成物の補給は行わなかった。
【0014】(実施例2)攪拌器18、19を併用しな
かった他は実施例1と同じ方法によりろう付組成物が塗
布された扁平多穴管14を得、これをコイラー15に巻
取った。
【0015】(比較例1)図2に示した従来装置を用
い、浸漬槽に実施例1と同じ組成のスラリー溶液を10
0リットル入れた他は実施例1と同じ方法によりろう付
組成物が塗布された扁平多穴管14を得、これをコイラ
ー15に巻取った。なお、攪拌器18はスペース上、小
型のものを用いた。
【0016】実施例1、2、比較例1で得られた各々の
扁平多穴管について、ろう付用組成物の塗布量を経時的
に測定した。結果を表1に示す。塗布量は単位面積あた
りの重量で示した。
【0017】
【表1】
【0018】表1より明らかなように、本発明例のNo.
1,2は、いずれも、2時間経過後も、ろう付用組成物の
塗布量は殆ど減少しなかった。これはスラリー溶液中の
ろう付用組成物の沈降が防止されたためである。No.1と
No.2を比較すると循環のみでも十分沈降が防止されるこ
とが分かる。一方比較例のNo.3はろう付用組成物の塗布
量が時間とともに大幅に減少した。これはスラリー溶液
中のろう付用組成物が時間とともに浸漬槽の底部に沈降
したためである。
【0019】なお、上記実施形態では、被塗布体がアル
ミニウム合金製押出偏平多穴管の場合について説明した
が、フィンなどの他の被塗布体についても同様の効果が
得られるものである。
【0020】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明装置で
は、浸漬槽に取付けた循環槽と循環ポンプを稼働して前
記浸漬槽内のスラリー溶液を循環槽との間で循環させる
ことにより、浸漬槽内のろう付用組成物の沈降が防止さ
れ、依って、被塗布体上に所定量のろう付用組成物が安
定して塗布されて十分な生産性が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の実施形態を示す要部説明図であ
る。
【図2】熱交換器の説明図である。
【図3】従来装置の説明図である。
【符号の説明】 1 スラリー溶液 2 浸漬槽 3、4 パイプ 5 循環槽 6 循環ポンプ 7 被塗布体 8、9、10、11 ガイドプーリ 12 加熱器 13 アンコイラー 14 ろう付用組成物が塗布された被塗布体 15 コイラー 16 浸漬槽上部の入口 17 浸漬槽上部の出口 18、19 攪拌器 20 熱媒体の流入口 21 熱媒体の流出口 22 ヘッダ管 23 熱交換管 24 コルゲートフィン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B23K 1/00 330 B23K 1/00 330A 1/08 310 1/08 310 // B23K 101:14 Fターム(参考) 4D075 AB02 BB24Z CA48 DA14 DB07 DC50 EA07 EA31 EB01 EB22 EC10 4E080 AA04 AB02 BA20 EA07 4F040 AA17 AB20 AC02 BA47 CC07 CC08 DB18

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ろう付用組成物を含むスラリー溶液が収
    容された浸漬槽、前記浸漬槽内のスラリー溶液を循環さ
    せる循環槽と循環ポンプ、被塗布体を前記浸漬槽内のス
    ラリー溶液に浸漬しこれを略垂直に引上げて前記被塗布
    体上に前記スラリー溶液を付着させるための被塗布体搬
    送手段、前記被塗布体上に付着したスラリー溶液中の溶
    媒を加熱除去する加熱器を主要部とするろう付用組成物
    の連続塗布装置。
  2. 【請求項2】 前記循環槽が前記浸漬槽に少なくとも2
    本のパイプを介して取付けられ、前記循環ポンプが前記
    パイプの少なくとも1本に取付けられていることを特徴
    とする請求項1記載のろう付用組成物の連続塗布装置。
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