JP2000279514A - 腹腔内留置カテーテルの目詰まり防止キャップ - Google Patents

腹腔内留置カテーテルの目詰まり防止キャップ

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JP2000279514A
JP2000279514A JP11127536A JP12753699A JP2000279514A JP 2000279514 A JP2000279514 A JP 2000279514A JP 11127536 A JP11127536 A JP 11127536A JP 12753699 A JP12753699 A JP 12753699A JP 2000279514 A JP2000279514 A JP 2000279514A
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Yutaka Yoshino
豊 吉野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】腹腔内留置カテーテルにおいて、側孔の目詰ま
りの防止、および、長期間に亘って腹腔内で安全に留置
できるようにする。 【解決の手段】腹腔内留置カテーテルの留置部に、多孔
性の目詰まり防止キャップ1を被せて、腹腔内の貯留液
を体外へ円滑かつ確実に排出できるようする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明の腹腔内留置カテーテ
ルは、腹膜透析療法に用いる腹腔内留置カテーテルの先
端開口部や側孔を有する留置部に目詰まりキャップを被
覆して、透析液の腹腔内貯留液が、円滑かつ確実に腹腔
外に排出できるようにした、腹腔内留置カテーテルの目
詰まり防止キャップに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、腹腔内留置カテーテルでは、カテ
ーテル留置部に設けられた、腹腔内に直接開口する側孔
を介して、腹腔内貯留液の体外排出がおこなわれてい
た。しかし、側孔が腹腔内に直接開口しているため、大
網や内臓の表面、内腹壁などがカテーテルの吸引力によ
って、側孔に吸い込まれたり、絡み付いたりしやすい。
そのため、腹腔内留置カテーテルの最も重要な役割をに
なう側孔を塞ぎ込んで、腹腔内貯留液の体外へ排出する
ことは不可能になるという大きな欠点があった。このよ
うな欠点を解決するために、特開平7−184995号
公報には、側孔を穿設した管壁に螺旋状に形成した凸部
を設けた腹腔内留置カテーテルを開示されている。
【0003】しかし、側孔は旧態依然として腹腔内に直
接開口したままである。また、腹膜透析療法では、腹腔
内留置カテーテルを、長期間にわたって腹腔内に留置さ
れることが望ましい。しかしながら、側孔の目詰まりを
おこすため、その都度、腹腔内留置カテーテルを交換を
しなければならないので、腹壁の切開・縫合を繰り返し
おこなわれていた。したがって、患者に与える精神的、
肉体的苦痛は甚大であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする課題
は、留置部の側孔の目詰まりを防止して、腹腔内貯留液
を、円滑かつ確実に体外へ排出するには、腹腔内へ直接
開口する側孔に、どのような手段を講じればよいかとい
う点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の腹腔内留置カテ
ーテル留置部の有する、腹腔内へ直接開口する側孔の目
詰まり防止手段として、多孔材よりなる多孔性の目詰ま
り防止キャップを、留置部に被覆して取り付けることを
最大の特徴としている。このようにすると、腹腔内に直
接開口する留置部の側孔は、多孔材の微小孔を介して、
側孔の開口部より広い範囲から腹腔内貯留液を集めるこ
とになる。因って、吸引力の弱い目詰まり防止キャップ
近傍の腹腔内貯留液の流動は緩やかになる。そのため、
大網などは腹腔内貯留液に浮遊状態となり、吸い込まれ
たり、巻き付いたりしなくなる。従って、腹腔内貯留液
の体外排出量を減少させるかとなく、孔詰まりを防止し
て円滑に体外へ排出することができるようになる。
【0006】
【発明の実施の形態】腹腔内留置カテーテルの目詰まり
を防止キャップは、身体親和性や弾性体、通水性持って
いる質量・形状を持ったものであれば、どのような素材
でも用いることができる。例えば、シリコンゴムや熱可
塑性フッ素樹脂などより製作されたスポンジやメッシュ
などは、好適素材として挙げられる。
【0007】また、腹腔内留置カテーテルの目詰まり防
止キャップの形状は、特に限定するものではないが、腹
腔内に長期間に亘って留置されるので、内臓への接触刺
激を避けるため、可能な限り小さく表面を滑らかにし
て、腹腔内留置カテーテルの先端開口部3と側孔4を有
する留置部2に、被覆して取り付けることを可能にし
た。
【0008】
【実施例】図1は、本発明に係る腹腔内留置カテーテル
の目詰まり防止キャップの1実施例を示す斜視図であ
る。スポンジより成る目詰まり防止キャップ1を作成
し、その長軸方向の片方に、カテーテルの太さ程度の孔
を設ける。この孔を用いて腹腔内留置カテーテルの先端
開口部3を有する留置部2の先端部に被覆して取り付け
ている。
【0009】図2は、第2実施例を示す斜面図である。
腹腔内留置カテーテルの先端開口部3と側孔4を有する
留置部2の外周に、スポンジより作成された目詰まり防
止キャップ1aを被覆して取り付ける。側孔4の大き
さ、形状、個数などについては特に制限はないので、カ
テーテルの強度を損なわない程度の側孔を形成するとよ
い。また、本実施例では、留置部2の先端に先端開口部
3を設けているが、この開口部3を閉塞してもかまわな
い。このことは図示していないが、以下に述べる他の実
施例においても同様である。
【0010】図3は、第3実施例を示した斜視図であっ
て、腹腔内留置カテーテルの先端開口部3と、側孔4を
有する留置部2において、側孔4を有する留置部2の外
周面のみを目詰まり防止キャップ1bで被覆して取り付
る。このようにすると、先端部が開口しているので、腹
膜透析療法に用いられるほかに、腹腔内留置カテーテル
の管腔を介して、外径の細い内視鏡を挿入し、腹腔内臓
の病態を探ることもできる大きな利点がある。
【0011】図4には、第4実施例の低断面図を示し
た。メッシュより作成した目詰まり防止キャップ1cと
内筒7を一体形成した。このような形状に作成した目詰
まり防止キャップ1cを用いて、留置部2の外周面と管
腔5内面から被覆した。取り付けに際しては、留置部外
周とメッシュとの接触面を密着させないことが肝要であ
る。このようにすると、メッシュ1cと留置部2外周の
隙間に貯留液が流れるため、大網に対する側孔4の吸い
込み作用は弱まるので、側孔4の目詰まりは容易に防止
できることになる。また、図示していないが、内筒7を
単独で作成し、留置部2の管腔5内面から被覆すること
もできる。
【0012】図5には、さらに第5実施例の低断面図を
示した。すなわち、先端開口部3と側孔4を有する留置
部2の外周に、メッシュよりなる目詰まり防止キャップ
1cを被覆し、さらにその外側に、腹腔内留置カテーテ
ルの側孔4と同じ程度の側孔4aを備えたチューブ1d
を被覆した。この場合に側孔4と側孔4aが通じるよう
にすると良い。このようにすると、腹腔内留置カテーテ
ルの留置部2とチューブ1dの間にあるメッシュ1cの
部分に腹腔内貯留液の流れが生ずる。したがって、チュ
ーブ1d側孔4aの直接の吸引力を減少して大網などを
吸い込めなくなり、排液量減少することなく目詰まり防
止効果を高めることができる。
【0013】これまで説明した図1から図5までの各実
施例を、犬と猫を対象に腹腔内貯留液の体外排出実験を
試みた。その成績の概要を以下の示す。
【0014】 なお、実験に供した腹腔内留置カテーテルのは内径は
2.5mm、長さ35cmである。分時当たりの体外排
出量は、実験開始直後110ml(平均)であり腹腔内
貯留腋が減少するに従って体外排出量は減少した。この
体外排出量の減少は、腹腔内貯留液の残量と腹腔内圧に
相関するものである。以上の腹腔内貯留液の体外排出実
験から極めて有効な成績が得られた。
【0015】実験2液体の流動実験 腹腔内貯留液の流動状態を知るために、1実験的方法と
して、500mlのボトルに温水(38℃/犬と猫体
温)400mlを注ぎ、それに抹茶(略100μm)3
gを加えて抹茶溶液を5本作成した。抹茶がほぼ沈殿し
たところへ図1から図5までの各実施例を5本のボトル
に個別に挿入した。サイホン原理の応用によって排液
し、液体の流動状態を試みた。その結果、図1、2、
4、5に示した実施例においては、沈殿した抹茶の流動
は非常に緩慢であった。また、図3に示す実施例では、
僅かに早い速度で留置部先端の開口部に向かって流動し
た。なお、すべての実施例において、分時当たりの排出
量には有意差は認められなかった。
【0016】以上二つの実験成績を総括すると、多孔材
より成る目詰まり防止キャップを留置部に被覆したこと
によって、多孔材の微小孔を介して広い範囲から腹腔
内貯留液が集められる。目詰まり防止キャップの吸引
力は弱いので、腹腔内貯留液の流動は緩慢となる。目
詰まり防止キャップの多孔性によって、吸盤作用は生じ
ないので大網は腹腔内貯留液に浮遊状態となるる。腹
腔内貯留液の体外排出量は減少しない、など非常に有効
的な結果が観察された。
【0017】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような腹腔内留
置カテーテルの目詰まり防止キャップの形態で実施例さ
れ、以下に記載するような効果を奏する。
【0018】腹腔内留置カテーテルの側孔を設けた留置
部に、多孔材による目詰まり防止キャップを被覆したこ
とによって、大網などによる側孔の目詰まりを防止し、
先端開口部と側孔は完全に機能するようになり、腹腔内
貯留液は、円滑かつ確実に体外へ排出できるようになっ
た。
【0019】また、目詰まり防止キャップはシリコンや
可撓性フッ素樹脂などより作成されているため、生体親
和性に優れており、また、側孔の目詰まりを解決できた
ことによって長期間に亘って腹腔内留置は可能になっ
た。
【0020】さらに、患者の精神的、肉体的負担を軽減
し、専門家の指示のもとで、自宅療法がおこなえるよう
になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の腹腔内留置カテーテルの目詰まり防止
キャップの第1実施例を示す斜視図である。
【図2】本発明の腹腔内留置カテーテルの目詰まり防止
キャップの第2実施例を示す斜視図である。
【図3】本発明の腹腔内留置カテーテルの目詰まり防止
キャップの第3実施例を示す斜視図である。
【図4】本発明の腹腔内留置カテーテルの目詰まり防止
キャップの第4実施例を示す側断面図である。
【図5】本発明の腹腔内留置カテーテルの目詰まり防止
キャップの第5実施例を示す側断面図である。
【符号の説明】
1、1a、1b、1c、1d 目詰まり防止キャップ 2 留置部 3 先端開口部 4 側孔 5 管腔 6 留置部カテーテルの断面図 7 メッシュ内筒

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多孔材をカテーテルの先端部を被覆するこ
    とのできる形状に成型して成る、腹腔内留置カテーテル
    の目詰まり防止キャップ。
JP11127536A 1999-03-29 1999-03-29 腹腔内留置カテーテルの目詰まり防止キャップ Pending JP2000279514A (ja)

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