JP2000279421A - 内視鏡用処置具 - Google Patents

内視鏡用処置具

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JP2000279421A
JP2000279421A JP11089383A JP8938399A JP2000279421A JP 2000279421 A JP2000279421 A JP 2000279421A JP 11089383 A JP11089383 A JP 11089383A JP 8938399 A JP8938399 A JP 8938399A JP 2000279421 A JP2000279421 A JP 2000279421A
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JP
Japan
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forceps
link
piece
pin
forceps piece
Prior art date
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Pending
Application number
JP11089383A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsunori Machida
光則 町田
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Fujinon Corp
Original Assignee
Fuji Photo Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、鉗子部16におけるリンク40と鉗
子片46との間に所定の隙間を形成することにより、リ
ンク40と鉗子片46との回動操作性を向上させ、ラッ
ピング加工等の2次加工を不要にする内視鏡用処置具を
提供する。 【解決手段】本発明の生検鉗子10は、鉗子部16に配
設されるリンク40と鉗子片46とがピン44により回
動自在に連結される。ピンの長さL1は、リンク40と
鉗子片46とを重ね合わせた長さt1+t2よりも長く
形成される。また、ピン44の軸部54には、外周面に
段部62が形成され、この段部62が鉗子片46に当接
される。これにより、前記鉗子片46の位置が規制さ
れ、リンク40と鉗子片46との間に所定の隙間d1が
形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内視鏡の鉗子孔か
ら挿入されて使用される生検鉗子、把持鉗子等の内視鏡
用処置具に関する。
【0002】
【従来の技術】生検鉗子、把持鉗子等の鉗子は、内視鏡
の鉗子孔から挿入されて使用され、鉗子の手元操作部を
操作することにより、一対の鉗子片が開閉操作される。
この鉗子片は、複数のリンクからなるリンク機構によっ
て開閉動作される。前記リンク機構のリンクと鉗子片と
を連結するピンは、リンク及び鉗子片に形成されたピン
挿入孔に挿入された後、かしめ加工されて鉗子片及びリ
ンクに取り付けられる。この状態において、リンクと鉗
子片は密着されているので回動操作性が悪く、このた
め、従来の鉗子は、かしめ加工後に鉗子片とリンクとの
間にダイヤモンドペーストを注入し、鉗子片とリンクと
の密着面をラッピング加工して鉗子片とリンク間に隙間
を持たせることにより、回動操作性を向上させていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の鉗子は、ピンのかしめ加工後にラッピング加工を行
う必要があるので、鉗子の組み立てに手間がかかるとい
う欠点があった。本発明はこのような事情に鑑みてなさ
れたもので、手間をかけずに組み立てることができる内
視鏡用処置具を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するために、挿入部先端に軸支された一対の鉗子片と、
該一対の鉗子片の後端に軸支された一対のリンクと、該
一対のリンクの後端に軸支されたスライダと、を備え、
手元操作部を操作して前記スライダを前後動させ、前記
一対の鉗子片を開閉させる内視鏡用処置具において、前
記鉗子片の後端とリンクとは段付き形状のピンを介して
軸支されるとともに、前記ピンは前記鉗子片とリンクと
を重ねた厚さよりも長く形成され、該ピンの段部によっ
て前記鉗子片の後端とリンクとは所定の隙間をもって連
結されることを特徴とする。
【0005】本発明によれば、鉗子片の後端とリンクと
の間には所定の隙間が形成されているので、前記鉗子片
とリンクとはスムーズに回動操作される。したがって、
ラッピング加工等の2次加工が不要になり、手間をかけ
ずに鉗子片とリンクとを連結することができる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下添付図面に従って本発明に係
る内視鏡用処置具の好ましい実施の形態について詳説す
る。図1は、本発明の内視鏡用処置具が適用された生検
鉗子10の正面図である。同図に示す生検鉗子10は、
術者が操作時に使用する手元操作部12、内視鏡の鉗子
孔等に挿入される挿入部14、及び鉗子部(先端部)1
6から構成されている。
【0007】前記手元操作部12には軸状体18が設け
られ、この軸状体18は、筒状に形成された操作子20
に摺動自在に挿入されている。前記操作子20の、上下
端部にはフランジ22、24が形成されており、前記操
作子20の内部には、半径方向にビス(図示せず)が設
けられ、このビスは軸状体18内に摺動自在に配置され
たスライダ(図示せず)にねじ込まれている。これによ
って、操作子20とスライダとが一体に連結されてい
る。前記スライダには、操作ワイヤ26の基端部が固定
され、この操作ワイヤ26の先端部は鉗子部16に連結
されている。
【0008】前記軸状体18の上端部には、リング状の
指掛け部28が形成されている。この指掛け部28に
は、操作時において、術者の親指が挿通され、この状態
で人指し指と中指を操作子20のフランジ22とフラン
ジ24との間に挿入した後、操作子20が押し引き操作
されるようになっている。操作子20が操作されると、
前記スライダ及び操作ワイヤ26を介して連結された前
記鉗子部16が作動される。
【0009】前記手元操作部12は、その外周部が可撓
性を有する密着コイルばね30で形成されている。この
密着コイルばね30の基端部は、前記軸状体18の下端
部に固着されている。密着コイルばね30の内部には、
前記操作ワイヤ26が挿通され、密着コイルばね30の
先端部は、鉗子部16を構成する略筒状に形成された鉗
子部本体32に接合されている。
【0010】前記鉗子部16は図2及び図3に示すよう
に、操作ワイヤ26の先端部に連結されるスライダ34
を備え、このスライダ34にはピン36を介してリンク
38、40が回動自在に支持されている。このリンク3
8、40の他端には略くの字状に形成された鉗子片4
6、48がピン42、44を介して連結されている。前
記鉗子片46、48は、その重なり部において、軸50
を介して鉗子部本体32に軸支されている。したがっ
て、前記鉗子部16の鉗子片46、48は、図1の操作
子20が上下移動され、操作ワイヤ26が押し込み、又
は引き込み操作されることにより、ピン50を中心に互
いに逆方向に回動され、開閉操作される。
【0011】前記ピン44は、図4に示すように、軸部
54と、該軸部54の端部に設けられたフランジ52か
ら構成される。前記軸部54は、大径部54Aと小径部
54Bとからなり、軸部54の外周面には、段部62が
形成される。この軸部54は、小径部54Bが鉗子片4
6に形成されたピン挿入孔60に挿入され、大径部54
Aがリンク40に形成されたピン挿入孔58に挿入され
るとともに、前記段部62が鉗子片46に当接して、鉗
子片46の位置が規制される。
【0012】また、前記ピン44は、その長さL1がリ
ンク40と鉗子片46を重ねた厚さt1+t2よりもd
1だけ長く形成される。具体的には、大径部54Aの長
さL2が、リンク40のピン挿入孔58の長さt3より
もd1だけ長く形成されている。これにより、リンク4
0と鉗子片46との間には所定の隙間d1=L1−(t
1+t2)が形成される。ここで所定の隙間d1とは、
リンク40と鉗子片46とを回動させるために適切な隙
間であり、本実施例では、約0.02〜0.05mmに
設定される。
【0013】次に上記の如く構成された生検鉗子10の
作用について説明する。リンク40と鉗子片46とは、
ピン44をかしめ加工することにより連結される。即
ち、前記ピン44の軸部54をリンク40、46のピン
挿入孔58、60に挿入し、ピン44のフランジ52を
リンク40の座41に当接させ、ピン44をかしめてピ
ン44の端部を塑性変形させて図4のかしめ部66を形
成する。このかしめ加工により、鉗子片46は、段部6
2とかしめ部66に挟着され、リンク40は、挟着され
た鉗子片46と所定の隙間を介してピン44により回動
自在に連結される。
【0014】このとき、リンク40と鉗子片46との隙
間が小さ過ぎると、リンク40と鉗子片46とが密着し
て回動しにくくなる。逆にリンク40と鉗子片46との
隙間が大き過ぎると、リンク40と鉗子片46との回動
はしやすいが、リンク40と鉗子片46との間にガタツ
キが生じる。これに対し、本実施例では、リンク40と
鉗子片46との間に適切な大きさの隙間が形成されてい
るので、かしめ加工後のリンク40と鉗子片46との回
動操作性がよい。
【0015】このように、本実施の形態の生検鉗子10
によれば、リンク40と鉗子片46との間に所定の隙間
を設けたので、かしめ加工後のリンク40と鉗子片46
との回動操作性が良く、リンク40と鉗子片46との操
作性を向上させるための2次加工が不要になる。したが
って、リンク40と鉗子片46とを手間をかけずに連結
することができる。
【0016】以上は、リンク40と鉗子片46との連結
構造とその作用についての説明であるが、ピン42にお
けるリンク38と鉗子片48との連結構造も、前記連結
構造と同様に構成することにより、手間をかけずに連結
することができる。また、リンク38、40とスライダ
34との連結構造も前述した連結構造と同様に構成する
とよい。例えば、図5に示すようにピン36の軸部72
の長さL3を、リンク38、40とスライダ34を重ね
た厚さt4+t5+t6よりも長く形成する。また、ピ
ン36の軸部72に段部70を形成し、この段部70を
リンク38に当接させ、リンク38の位置を規制する。
そして、ピン36をかしめてかしめ部68を形成し、リ
ンク38とスライダ34との間に所定の隙間d2=L3
−(t4+t5+t6)を形成する。これにより、スラ
イダ34に対するリンク38、40の回動操作性が向上
する。
【0017】なお、上述した実施の形態では生検鉗子1
0を例示したが、これに限られるものではなく、ピンに
より回動自在に連結されるリンクが用いられる内視鏡用
処置具であれば適用することができる。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の内視鏡用
処置具によれば、段付き形状のピンによってリンクと鉗
子片とを所定の隙間を設けて連結したので、ラッピング
加工等の2次加工が不要になり、手間をかけずにリンク
と鉗子片とを連結して処置具を組み立てることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態の生検鉗子の全体図
【図2】図1に示した生検鉗子の鉗子部の縦断面図
【図3】図2に示した鉗子部の3−3線に沿う断面図
【図4】図3に示したピンの部分拡大図
【図5】他の実施例を示す説明図
【符号の説明】
10…生検鉗子、16…鉗子部、38…リンク、40…
リンク、42…ピン、44…ピン、46…鉗子片、48
…鉗子片、52…フランジ、54…軸部、62…段部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】挿入部先端に軸支された一対の鉗子片と、
    該一対の鉗子片の後端に軸支された一対のリンクと、該
    一対のリンクの後端に軸支されたスライダと、を備え、
    手元操作部を操作して前記スライダを前後動させ、前記
    一対の鉗子片を開閉させる内視鏡用処置具において、 前記鉗子片の後端とリンクとは段付き形状のピンを介し
    て軸支されるとともに、前記ピンは前記鉗子片とリンク
    とを重ねた厚さよりも長く形成され、該ピンの段部によ
    って前記鉗子片の後端とリンクとは所定の隙間をもって
    連結されることを特徴とする内視鏡用処置具。
JP11089383A 1999-03-30 1999-03-30 内視鏡用処置具 Pending JP2000279421A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7354439B2 (en) 2002-07-17 2008-04-08 Pentax Corporation Treatment tool for endoscope having end effector operating like pincers
JP2019047959A (ja) * 2017-09-11 2019-03-28 住友ベークライト株式会社 高周波処置具用先端処置具、及び、医療用の高周波処置具

Cited By (3)

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JP7000754B2 (ja) 2017-09-11 2022-01-19 住友ベークライト株式会社 高周波処置具用先端処置具、及び、医療用の高周波処置具

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