JP2000279401A - X線透視撮影装置 - Google Patents

X線透視撮影装置

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JP2000279401A
JP2000279401A JP11090323A JP9032399A JP2000279401A JP 2000279401 A JP2000279401 A JP 2000279401A JP 11090323 A JP11090323 A JP 11090323A JP 9032399 A JP9032399 A JP 9032399A JP 2000279401 A JP2000279401 A JP 2000279401A
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ray
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imaging
photographing
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JP11090323A
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Masao Iinuma
正雄 飯沼
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Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
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Publication date
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B6/00Apparatus or devices for radiation diagnosis; Apparatus or devices for radiation diagnosis combined with radiation therapy equipment
    • A61B6/54Control of apparatus or devices for radiation diagnosis
    • A61B6/548Remote control of the apparatus or devices

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  • Apparatus For Radiation Diagnosis (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 単一の透過X線検出器で被検体の正面と側面
二方向の透視撮影ができるX線透視撮影装置を得る。 【解決手段】 X線検出素子がマトリックス状に配列さ
れてなる単一のパネル型X線検出器1を備え、このパネ
ル型X線センサ1をX線透視撮影台50のX線管62に
よる正面方向撮影の場合、天板56の下方におけるX線
管62と対向する正面方向撮影位置PSに天板56に平
行な平行姿勢でセットし、懸垂保持器74に保持されて
天板56の側方に配置したX線管71による側面方向の
撮影の場合には、天板56の側上方の側面方向撮影位置
PFに天板56に対して垂直姿勢でセットするようにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、大腸に造影剤を注
入して行う注腸検査、血管造影撮影、内視鏡検査、整形
外科分野における単純撮影に使用されるX線透視撮影装
置、特に、位置関係を把握するために被検体を正面方向
および側面方向から透視撮影を行う二方向X線透視撮影
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】X線透視撮影装置を用いた検査、診断、
治療などにおいて、診断部位の大きさ、位置、あるい
は、被検体の体内にカテーテルやバイオプシ針などの器
具を挿入するときの経緯、方向などを立体的に把握し、
正確に位置を知ることが必要な場合がある。このような
場合に二方向X線透視撮影装置が使用され、被検体に正
面と側面の二方向からX線を照射して撮影を行うことに
よって、診断部位の大きさ、形状、位置等を立体的に把
握している。
【0003】この種の二方向X線透視撮影装置は、X線
透視撮影台自体が具備している被検体が載置される天板
の上方に配置されたX線管と、天板の下方のX線管と対
向する位置に配置されたテレビカメラが付設されたイメ
ージインテンシファイア(I.I.)・速写装置よりな
る透過X線検出器としてのX線撮像装置とからなる正面
方向透視撮影ユニットとは別構成体の、天板の左右両側
に対向配置される側面方向撮影用のX線管と透過X線検
出器としてのX線フィルムを収容するカセッテとからな
る側面方向撮影ユニットを組み合わせており、カセッテ
は天板上等にカセッテ支持機構でもって脱着可能に配置
され、側面方向撮影用のX線管は一般に天井走行式懸垂
保持器に保持されてカセッテと対向するように配置され
る。
【0004】図5はX線透視撮影台50に側面方向撮影
ユニット70を組み合わせ二方撮影を行うこの種の二方
向X線透視撮影装置の一例を示した正面図である。図に
おいて、51は床上に設置されたX線透視撮影台50の
基台を示し、この基台51に正逆回転可能な電動モータ
52によって回転駆動されるピニオンギヤ53が設けら
れているとともに、そのピニオンギヤ53にカム咬合す
る扇形のラックギヤ54を付設した本体フレーム55が
水平方向の軸芯P1回りに回転可能に取り付けられ、ピ
ニオンギヤ53の駆動回転に伴って本体フレーム55を
回転(起倒)できるように構成されている。
【0005】本体フレーム55には、天板56、速写装
置57及び光学系58を介してテレビカメ59が結合さ
れたイメージインテンシファイア(以下I.I.とい
う)60からなるX線撮像装置61、X線管62等の撮
影用機器が備えられ、これらが一体的に本体フレーム5
5と共にその回転軸芯P1の回りに回転する。なお、X
線管62は、本体フレーム55に固設された支持フレー
ム63で天板56の上方の天板56を挟んでX線撮像装
置61と対向する位置に配置され、また、天板56は、
その上に載置された被検体(図示せず)の体軸方向(紙
面に垂直方向)に移動可能に構成させている。
【0006】この構成のX線透視撮影台50で正面方向
撮影を行うには、X線管62より天板56上の不図示の
被検体に向けてX線を照射し、I.I.60による被検
体の透過X線像の可視光像への変換、テレビカメラ59
による可視像の映像信号への変換、変換された映像信号
を画像処理して不図示のモニタにX線透視画像を映し出
し、撮影部位の位置決めを行って後、速写撮影装置57
によりX線撮影を行ない、被検体の正面方向撮影画像を
X線フィルムに記録する。
【0007】側面方向撮影を行うには、側面方向撮影用
X線管71とX線フィルムを収容するカセッテ72より
なる側面方向撮影ユニット70を用い、図示ではカセッ
テ72を被検体を載置するの天板56の右側に、側面方
向撮影用X線管71を天板56の左側のカセッテ72と
対向する位置に配置し、側面方向撮影用X線管71より
天板56上の被検体に向けてX線を照射し、被検体透過
X線像をカセッテ72で受像することで、被検体の側面
方向撮影画像をX線フィルムに記録する。
【0008】なお、二方向X線透視撮影装置を正面方向
の透視撮影の用途にのみ使用するとき、あるいは、施術
者が被検体(患者)に処置を施す必要があるときには、
側面方向撮影ユニット70は不要であるので、側方向撮
影用X線管71が施術者の邪魔にならないように、側方
向撮影用X線管71をX線透視撮影台50から十分離し
ておくとともに、カセッテ72をX線透視撮影台50よ
り取り外しておく必要がある。
【0009】このために、側面方向撮影用X線管71
は、X線透視撮影台50の天板56の長手方向(すなわ
ち被検体の体軸方向)と天板56の長手方向と直交する
方向(すなわち左右方向)にスライド自在に案内する天
井に沿った天井レール73に垂下された内部に設けられ
た駆動機構によって上下方向に伸縮自在な懸垂保持器7
4の下方に取り付けられており(なお、天井レール73
と懸垂保持器73とで天井走行式懸垂保持器を構成して
いる)、また、カセッテ72は、天板56あるいは本体
フレーム55上に着脱可能に設けられたカセット支持器
75により側面方向撮影用X線管71と対向して垂直姿
勢を保って支持されており、側面方向撮影以外は、側面
方向撮影用X線管71は天井走行式懸垂保持器で待機位
置に移動させ、また、カセッテ支持器75は天板56な
いし本体フレーム55上より取り除かれている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来の二方向透視撮影
装置では、次の問題がある。すなわち、正面方向、側面
方向それぞれの被検体の透過X線画像を撮影するために
は、正面/側面方向それぞれの透過X線検出器が必要で
あるという問題がある。また、側面方向撮影では、正面
方向撮影ユニットのようにI.I.とテレビカメラより
なるテレビ透視系を有していないので、透視による位置
決め、ならびに、撮影画像の確認ができないことと、側
面方向撮影用X線管とカセッテを支持するカセッテ支持
器とは機械的に切り離した関係になっていることから目
視による位置決めであることと相俟って、適切な側方向
撮影が行えず、撮影ミスが生じるという問題がある。
【0011】この問題を解消すべく、正面方向撮影ニッ
トと同様にI.I.とテレビカメラよりなるテレビ透視
系を設けて側面方向撮影でも透視が行えるようにするこ
とも考えられるが、側面方向撮影ユニットにもテレビ透
視系を設けると装置が、大型、高価になるという問題が
ある。
【0012】本発明は、このような事情に鑑みなされた
ものであって、単一の透過X線検出器で正面方向、側面
方向それぞれにおける被検体の透過X線画像を撮影する
ことができると共に、正面/側面方向のいずれの撮影に
おいても透視による位置決め、ならびに、撮影画像を確
認でき、撮影ミスが生じることのないX線透視撮影装置
を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の本発明に係るX線透視撮影装置
は、被検体を載置する天板と、天板の上方に配置された
X線管と、天板を挟んでX線管と対向するように配置さ
れた透過X線検出器と、前記X線管からのX線照射に伴
って透過X線検出器から出力されるX線検出データに基
づきX線透視画像を得る画像処理を行う画像処理手段と
を備えてなるX線透視撮影装置であって、前記透過X線
検出器としてX線検出素子がマトリックス状に配列され
ている単一のX線面センサと、このX線面センサを天板
の下方で前記X線管と対向して天板に平行となる正面方
向撮影位置と、正面方向撮影位置で天板に平行姿勢の前
記X線面センサを、天板の下方の天板に対して垂直姿勢
の中間位置を経て天板の側上部で天板に対して垂直姿勢
となる側面方向撮影位置とに往復移動させる移動手段と
を備えていることを特徴としている。
【0014】また、請求項2に記載の本発明に係るX線
透視撮影装置は、 請求項1に記載のX線透視撮影装置
であって、移動手段が、正面撮影位置で天板に平行姿勢
のX線面センサを回転させて天板の下方で天板に対して
垂直姿勢の中間位置に移動させる第1の移動機構と、中
間位置で垂直姿勢のX線面センサを前記側面撮影位置に
移動させる第2の移動機構とで構成されていることを特
徴としている。
【0015】本発明のX線透視撮影装置は上記のように
構成されており、正面方向撮影は、X線透視撮影台が本
来備えているX線管によるX線撮影で行い、また、側面
方向撮影は天井走行式懸垂器保持等で保持されたX線管
によるX線撮影で行われる。X線透視撮影台のX線管に
よる正面方向撮影の場合には、X線検出素子が縦横にマ
トリクス状に配列されているX線面センサを、移動手段
により正面方向撮影位置に移動させて、天板の下方でX
線管と対向する天板に平行な平行姿勢にセットする。
【0016】本体フレームが水平な起倒状態では、天板
上方にX線透視撮影台のX線管と天板の下方の天板に平
行なX線面センサとが、天板を挟んで垂直方向に対向配
置された状態となる。そして、X線管から被検体にX線
を照射すると、被検体への照射X線に伴って、X線面セ
ンサからX線検出データが出力されるとともに、X線検
出データに基づき画像処理手段による画像処理が行われ
てX線透視画像が得られ、モニタに表示、および/また
は、画像保存メモリに記憶される。この場合、X線管と
X線面センサは、天板に対して垂直方向に対向配置され
ていることから、垂直方向X線撮影、すなわち、正面方
向撮影が行われる。
【0017】天井走行式懸垂保持器等で保持されたX線
管による側面方向X線撮影の場合には、正面方向撮影時
に、天板の下方で天板に平行姿勢にセットされている透
過X線検出用のX線面センサを、移動手段により、回転
させて天板の下方で天板に対して垂直姿勢の中間位置に
移動させて後に、中間位置で垂直姿勢のX線面センサを
垂直姿勢の状態で上方に移動、または、中間位置で垂直
姿勢のX線面センサの180度回転でもって天板の側上
部で天板に対して垂直姿勢となる側面方向撮影位置にセ
ットし、天井走行式懸垂保持器等で保持された側面方向
撮影用のX線管を側面方向撮影位置にセットされたX線
面センサと対向する位置に配置する。この状態では、天
井走行式懸垂保持器等で保持された天板の側方の側面方
向撮影用X線管と天板の側方の側面方向撮影位置にセッ
トされたX線面センサとが、天板を挟んで水平方向に対
向配置された状態となる。
【0018】そして、側面方向撮影用X線管から被検体
にX線を照射すると、被検体へのX線照射に伴って、X
線面センサからX線検出データが出力されるとともに、
X線検出データに基づき画像処理手段による画像処理が
行われてX線透視画像が得えられ、モニタに表示、およ
び/または、画像保存メモリに記憶される。この場合、
天井走行式懸垂保持器等で保持された側面方向撮影用X
線管と天板の側上方の側面方向撮影位置にセットされた
X線面センサは、水平方向に対向配置されていることか
ら、水平方向X線撮影、すなわち、側面方向線撮影が行
われる。
【0019】X線面センサは、移動手段により天板の下
方の天板に平行姿勢の正面方向撮影位置と天板の下方で
の天板に対して垂直姿勢の中間位置を経て天板の側上部
で天板に対して垂直姿勢となる側面方向撮影位置とに切
り換えられるので、単一のX線面センサで、正面/側面
二方向の透視撮影が行える。
【0020】また、X線面センサからのX線検出データ
の画像処理されて得られたX線透視画像をモニタに表示
して必要とする情報が含まれているかが確認でき、確認
の後に画像保持手段に記憶させれば、所望の画像が撮影
でき、撮影ミスが生じることがない。さらに、X線面セ
ンサは、大型のイメージインテンシファイアと違って薄
型・軽量であることと単一のX線面センサで正面方向と
側面方向の撮影が行えることと相俟って装置の小型・軽
量化が図れる。
【0021】
【発明の実施の態様】以下、本発明の一実施例を図面を
参照しながら説明する。図1は実施例に係るX線透視撮
影装置の全体構成を示すブロック図、図2は実施例のフ
ラットパネル型X線センサ(X線面センサ)を正面方向
撮影位置と側面方向撮影位置に移動させる(切り換え
る)移動(切り換え)機構部の構成を示す斜視図であ
り、図5と同一構成品には同一符号を付し、その説明を
省略する。なお、本体フレームと天板よりなる寝台は、
立位から逆傾斜位に起倒するが、説明の便宜上、図示の
ように寝台が水平位にあるとして説明する。
【0022】図1において、1は検出素子がマトリック
ス状に配列されている透過X線検出用のフラットパネル
型X線センサ(X線面センサ)で、このX線面センサは
被検体透過X線情報を画素単位で電気信号(電荷)に変
換して蓄積し、蓄積した電気信号(蓄積電荷)を画素単
位で読み出し可能なX線検出器(以下適宜パネル型X線
センサと称する)である。
【0023】パネル型X線センサ1は、本体フレーム5
5に固設された支持フレーム63で保持されて天板56
の上方に位置する正面方向撮影用のX線管62と対向す
る天板56下方の図中で実線で示す水平姿勢(天板56
に平行な平行姿勢)の正面方向撮影位置PSと、正面方
向撮影位置PSの水平姿勢(天板56に平行な平行姿
勢)より矢印RB方向に90度に回転して図中一点鎖線
で示す天板56の下方の垂直姿勢(天板56に対して垂
直姿勢)の中間位置PPを経て、矢印イで示す上方に移
動して天板56の側上部で垂直姿勢(天板56に対して
垂直姿勢)となる図中二点鎖線で示す側面方向撮影位置
PFとの間を往復移動するように構成されている。図1
の実施例のX線透視撮影装置では、中間位置PPを経て
天板56の下方の水平姿勢の正面方向撮影位置PSと、
天板56の側上部で垂直姿勢となる側面方向撮影位置P
F間の往復移動は、図2にを示す移動機構(移動手段)
で行われる。
【0024】パネル型X線センサ1は、図2に示すよう
に本体フレーム55の軸受け部2a,2bに回転可能に
渡された回転軸3に長手方向に沿って一辺縁が取り付け
固定された支持プレート4上に配置されている。回転軸
3の一端は駆動軸5を介してモータ6に連結されてお
り、モータ6の正逆回転に伴って回転軸3も正逆回転し
て、図に示すように、支持プレート4が90度回転して
実線で示す状態と一点鎖線で示す状態間を往復移動する
ように構成されている。この構成により支持プレート4
上に配置されたパネル型X線センサ1は、X線管62
(図1参照)と正対する天板56の下方の正面方向撮影
位置PSでは水平姿勢(図1、図2で実線で示す姿勢)
となり、また、矢印RB方向に90度回転した天板56
下方の中間位置PPでは垂直姿勢(図1、図2に一点鎖
線で示す状態)となる。また、パネル型X線センサ1
は、一点鎖線で示す中間位置PPでの垂直姿勢の状態を
保って支持プレート4に対して矢印イで示す方向に上昇
して天板56の側上部で垂直姿勢となる側面方向撮影位
置PFに移動する。
【0025】このためにパネル型X線センサ1の両側に
断面コ字形の摺動レール7a,7bが固定されており、
このレール7a,7bが支持プレート4上に固定された
ガイドレール8a,8bに摺動可能に嵌め込まれてい
る。また、摺動レール7a,7bの一方(図では7b)
の側面にはラック9が付設されており、このラック9に
支持プレート4に取り付けられたモータ10で駆動回転
されるピニオン11が咬合している。
【0026】したがって、モータ6で天板56の下方の
図中実線で示す水平姿勢の正面方向撮影位置PSより支
持プレート4を90度矢印RB方向に回転して垂直姿勢
の中間位置PPに移動して後に、モータ10を正転(ま
たは逆転)させると摺動レール7a,7bがガイドレー
ル8a,8bに対して矢印イ方向に上昇し、天板56の
側上部の図中二点鎖線で示す側面方向撮影位置PFに移
動して垂直姿勢を保持する。なお、図では省略されてい
るが、支持プレート4の正面方向撮影位置PSでの水平
姿勢、中間位置PPでの垂直姿勢、側面方向撮影位置P
Fでの垂直姿勢、ならびに、各位置での支持プレート4
に対するパネル型X線センサ1の位置を規正する位置規
制機構が当然に設けられている。
【0027】図1に戻って、パネル型X線センサ1の後
段には、パネル型X線センサ1から出力されるX線デー
タを収集し、画像処理部13へ送り出す信号収集部12
が設置されている。この信号収集部12の後段の画像処
理部13は、X線検出データをディジタル信号に変換す
るA/D変換部14、ディジタル化されたX線検出デー
タを記憶する検出データメモリ15、検出データメモリ
15に記憶されたX線検出データにエッジ強調やフィル
タリングなどの必要な画像処理を施すことによりX線画
像を作成するデータ処理部16、および、得られたX線
画像を記憶するX線画像メモリ17を具備している。通
常、X線透視中、X線画像メモリ17に格納されたX線
画像は次々と更新され続けることになる。
【0028】本体フレーム55に固設された支持フレー
ム63で天板56上に配置されたX線管(正面方向撮影
用X線管)62あるいは天井走行式懸垂保持器で天板5
6の側方に配置された側方向撮影用X線管71は、高電
圧発生器などを含む照射制御部18のコントロールによ
り、管電圧・管電流等の設定照射条件に従って、X線を
患者に照射するよう構成されている。照射制御部18に
よるコントロールは、キーボード19やマウス20から
の設定操作に伴って撮影制御部21から送出される指令
信号に従って行われる。また、本体フレーム55の起
倒、ならびに、位置決めのための天板56の移動は、寝
台制御部22のコントロールにより行われるように構成
されている。寝台制御部22のコントロールも、キーボ
ード19やマウス20からの設定操作に伴って撮影制御
部21から送出される指令信号に従って行われる。
【0029】一方、実施例のX線透視撮影装置は、画像
表示モニタ23を備えており、X線画像メモリ17に記
憶されたX線画像を表示するように構成されている他、
X線画像メモリ17に記憶されたX線画像をフィルムに
焼き付けて画像写真として出力する画像焼き付け記録部
(レーザ式イメージャ)24やX線画像信号をそのまま
記憶保存する画像保存メモリ25も設けられている。そ
して、キーボード19やマウス20からの操作入力によ
り撮影制御部21から送出される指令信号に従って、X
線画像メモリ17に記憶されたX線画像が、画像表示モ
ニタ23へ出力されて表示されたり、画像焼き付け記録
部24から画像写真として送り出したり、画像保存メモ
リ25へ格納保存されたりする構成となっている。
【0030】つぎに、パネル型X線センサ1は固体操作
式の放射線2次元検出器で、特開平4−212456号
公報、特開平4−212458号公報、特開平3−18
5863号公報等で知られているように、X線等の放射
線、ないし、放射線より変換された光を感知し電荷に変
換する半導体層と、電界効果トランジスタ、薄膜トラン
ジスタ(TFT)等で構成されたスイッチング素子マト
リックスとを一体化し、スイッチング素子を2次元に操
作して画素毎の画像信号を得るようにしたもので、その
構成を図3に示す。
【0031】図3(a)において、30は半導体層で、
一方の面にはバイアス電源31に接続されているバイア
ス電極32が、他方面に検出素子(画素)が縦横に配列
するように形成されたマトリックス状の信号電極33が
形成されている。34は薄膜トランジスタ(TFT)等
のスイッチング素子35で構成されたスイッチング素子
マトリックスで、各スイッチング素子35は半導体層3
0のそれぞれの信号電極33に接続されており、半導体
層30とスイッチング素子マトリックス34とは薄膜技
術で製造される。なお、図中36は電荷を蓄積するコン
デンサで、半導体層30、スイッチング素子マトリック
ス34と同様に薄膜技術で製造される。
【0032】この構成において、被検体を透過したX線
がバイアス電極32を透過し半導体層30に入射する
と、X線は半導体層30で吸収され電子―正孔対(電
荷)を生成する。生成された電荷は、バイアス電源31
よりバイアス電極32に印加された電圧により電荷シフ
トが起こり、この電荷がコンデンサ36に蓄積され、こ
のコンデンサ36に蓄積される電荷の量は、半導体層3
0に入射するX線量に依存する。
【0033】スイッチング素子マトリックス34を構成
するスイッチング素子35のスイッチングライン37
は、図3(b)の等価回路に示すようにスイッチング素
子駆動回路38に、読み出しライン39は増幅器40を
介してマルチプレクサ41に接続されており、スイッチ
ング素子駆動回路38でスイッチング素子35が駆動さ
れると、スイッチング素子35がオンされたラインの各
画素のコンデンサ36に蓄積された電荷が同時に読み出
しライン39に出力され、スイッチング素子駆動回路3
8がスイッチング素子35を順次駆動することにより、
画素が2次元的に走査され、読み出しライン39に出力
された信号は、マルチプレクサ41で画素毎の画像信号
にされてA/D変換器42に入力され、A/D変換器4
2より各画素毎のディジタル画像信号が得られ、このデ
ィジタル画像信号を処理すとにより2次元X線画像が得
られる。
【0034】なお、パネル型X線センサ1から得られる
X線検出データを記憶する検出データメモリ15やX線
画像メモリ17は、パネル型X線センサ1での縦横マト
リクス構成に対応するマトリックスを持つフレームメモ
リ方式の記憶デバイスが使われている。
【0035】以上に述べた構成のX線透視撮影装置によ
り正面方向撮影と側面方向撮影を実行する装置動作を説
明する。正面方向撮影を行うには、キーボード19また
はマウス20からの入力操作により正面方向撮影を選択
指定すると、パネル型X線センサ1が正面方向撮影位置
PSにセットされて後、正面方向撮影用X線管62から
天板56の上に載置された被検体に向けてX線が照射さ
れる。X線照射に伴ってパネル型X線センサ1から出力さ
れるデータが検出データメモリ15に格納されるととも
に、データ処理部16により画像データ処理が行われ、
X線透視画像がモニタ23に表示される。
【0036】施術者は、モニタ23に映し出されたX線
透視画像でもって位置決め、撮影部位を確認し、関心部
位である場合にはキーボード19またはマウス20から
のコマンド、ないし、図示しない記憶スイッチをオンし
てモニタ23で確認した必要なX線透視画像を画像保存
メモリ25に保存したり、あるいは、画像焼き付け記録
部24により画像写真として出力したりする。これによ
り関心部位を的確に撮影し、その画像を記憶保存するこ
とができる。
【0037】また、側面方向撮影を行うには、天井走行
式懸垂保持器で保持された側面方向撮影用X線管71を
待機位置より図1に示す天板56の側方に位置させて後
に、キーボード19またはマウス20からの入力操作に
より側面方向撮影を選択指定すると、パネル型X線セン
サ1が側面方向撮影位置PFにセットされ、側面方向撮
影用X線管71から天板56の上に載置された被検体に
向けてX線が照射される。X線照射に伴ってパネル型X線
センサ1から出力されるデータが検出データメモリ15
に格納されるとともに、データ処理部16により画像デ
ータ処理が行われ、X線透視画像がモニタ23に表示さ
れる。
【0038】施術者は、モニタ23に映し出されたX線
透視画像でもって天井走行式懸垂保持器で保持された側
面方向撮影用X線管71の上下/左右/前後位置の調
整、および/または、キーボード19またはマウス20
からの入力操作による天板56の移動で位置決めないし
撮影部位を確認し、関心部位である場合にはキーボード
19またはマウス20からのコマンド、ないし、図示し
ない記憶スイッチをオンしてモニタ23で確認した必要
なX線透視画像を画像保存メモリ25に保存したり、あ
るいは、画像焼き付け記録部24により画像写真として
出力したりする。これにより側面方向撮影においても正
面方向撮影と同様に、関心部位を的確に撮影し、その画
像を記憶保存することができる。
【0039】図4は、回転操作のみでパネル型X線セン
サ1を、正面方向撮影用のX線管と対向する天板の下方
の天板に平行な平行姿勢の正面方向撮影位置と、正面方
向撮影位置の平行姿勢より天板の下方の天板に対して垂
直姿勢の中間位置を経ての天板の側上部で天板に対して
垂直姿勢となる側面撮影位置との間を往復移動させる移
動機構(移動手段)の他の実施例を示す斜視図である。
【0040】図において、27は本体フレーム55の起
倒軸心P1(図1参照)と平行な軸心P2の回りに回転
可能に軸26により本体フレーム55に枢着された回転
自在の回転プレート27で、この回転プレート27の端
部は軸心P2と直交する軸心P3の回りに回転する蝶番
機構28とされ、この蝶番機構28に支持プレート4の
一辺縁が固定支持されており、この支持プレート4上に
パネル型X線センサ1が配置されている。
【0041】この構成により支持プレート4に配置され
たパネル型X線センサ1は、X線管62(図1参照)と
正対する天板56の下方の正面方向撮影位置PSでは実
線で示す天板56に平行な平行姿勢となり、この平行姿
勢の状態より軸心P3のまわりに矢印RB方向に90度
回転させると中間位置PPでは一点鎖線で示す天板56
に対して垂直姿勢となり、この中間位置PPの垂直姿勢
の状態より軸心P2のまわりに矢印RE方向に180度
回転させると2点鎖線で示す側面方向撮影位置PFに移
動して、天板56に対して垂直姿勢となる。
【0042】なお、天板56の下方の図中で実線で示す
平行姿勢の正面方向撮影位置PSより垂直姿勢の中間位
置PPを経ての垂直姿勢の側面方向撮影位置PFへの往
復移動のための軸心P2,P3の回りの回転操作は手動
であってもよいが、装置を遠隔操作式とする場合にはモ
ータ駆動が望ましい。また、図では省略されているが、
支持プレート4の正面撮影位置PSでの垂直姿勢、中間
位置PPでの垂直姿勢、側面方向撮影位置PFでの垂直
姿勢を規正する位置規制機構が当然に設けられている。
【0043】上記の本発明の実施例では、側面方向撮影
用のX線管を天井走行式懸垂保持器で保持したが、床上
走行式保持器、据置式保持器で保持してもよい。
【0044】
【発明の効果】本発明のX線透視撮影装置によれば、単
一の透過X線検出器で被検体の正面方向、側面方向それ
ぞれにおける透視撮影を単一の透過X線検出器で行うこ
とができる。また、正面/側面方向のいずれの撮影にお
いても透視による位置決め、ならびに、撮影画像を確認
できるので、撮影ミスが生じることがない。さらに、X
線面センサは、大型のイメージインテンシファイアと違
って薄型・軽量であることと単一のX線面センサで正面
方向と側面方向の撮影が行えることと相俟って装置の小
型・軽量化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るX線透視撮影装置の一実施例の構
成を示すブロック図である。
【図2】実施例におけるパネル型X線センサの移動機構
部の構成を示す斜視図である。
【図3】パネル型X線センサの構成を示す模式図、なら
びに、等価回路である。
【図4】パネル型X線センサの移動機構部の他の実施例
を示す斜視図である。
【図5】従来の二方向透視撮影装置の構成を示す正面図
である。
【符号の説明】
1:パネル型X線センサ(X線面センサ) 13:画像処理部 55:本体フレーム 56:天板 62:X線管(正面方向撮影用) 71:X線管(側面方向撮影用) PS:正面方向撮影位置 PP:中間位置 PF:側面方向撮影位置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検体を載置する天板と、天板の上方に
    配置されたX線管と、天板を挟んでX線管と対向するよ
    うに配置された透過X線検出器と、前記X線管からのX
    線照射に伴って透過X線検出器から出力されるX線検出
    データに基づきX線透視画像を得る画像処理を行う画像
    処理手段とを備えてなるX線透視撮影装置において、前
    記透過X線検出器としてX線検出素子がマトリックス状
    に配列されている単一のX線面センサと、このX線面セ
    ンサを天板の下方で前記X線管と対向して天板に平行と
    なる正面方向撮影位置と、正面方向撮影位置で天板に平
    行姿勢の前記X線面センサを、天板の下方の天板に対し
    て垂直姿勢の中間位置を経て天板の側上部で天板に対し
    て垂直姿勢となる側面方向撮影位置とに往復移動させる
    移動手段とを備えていることを特徴とするX線透視撮影
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のX線透視撮影装置であ
    って、前記移動手段が、正面方向撮影位置で天板に平行
    姿勢のX線面センサを回転させて天板の下方で天板に対
    して垂直姿勢の中間位置に移動させる第1の移動機構
    と、中間位置で垂直姿勢のX線面センサを側面方向撮影
    位置に移動させる第2の移動機構とで構成されているこ
    とを特徴とするX線透視撮影装置。
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