JP2000278858A - 配電線自動区分開閉装置 - Google Patents

配電線自動区分開閉装置

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JP2000278858A
JP2000278858A JP11080834A JP8083499A JP2000278858A JP 2000278858 A JP2000278858 A JP 2000278858A JP 11080834 A JP11080834 A JP 11080834A JP 8083499 A JP8083499 A JP 8083499A JP 2000278858 A JP2000278858 A JP 2000278858A
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Toshiro Kajima
俊郎 梶間
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Nissin Electric Co Ltd
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    • Y04SSYSTEMS INTEGRATING TECHNOLOGIES RELATED TO POWER NETWORK OPERATION, COMMUNICATION OR INFORMATION TECHNOLOGIES FOR IMPROVING THE ELECTRICAL POWER GENERATION, TRANSMISSION, DISTRIBUTION, MANAGEMENT OR USAGE, i.e. SMART GRIDS
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  • Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)
  • Emergency Protection Circuit Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 時限順送方式で区分開閉制御される配電系統
に健全区間が復旧されないような異常事態の発生時に、
その原因の究明に必要な情報が得られるようにし、前記
異常事態の原因を容易かつ迅速に究明し得るようにす
る。 【解決手段】 制御装置7に、区分開閉器6の上流側の
系統電源の有から無への停電変化,その逆の復旧変化を
監視して検出する手段と、開閉器6の入から切,その逆
の変化を監視して検出する手段と、開閉器6の上流側の
系統電源の復旧により設定された投入時間の経過後に開
閉器6を投入し,投入後の設定された事故検出時間内の
系統電源の停電変化により開閉器6を開放状態にロック
する手段と、系統電源の停電変化,復旧変化及び開閉器
6の開放等の選定された状態変化の発生を検知して不揮
発のメモリ15に時間情報,状態情報等のイベント情報
を書込む手段とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、とくに高圧配電系
統(6.6kV系統)の区分開閉装置として好適な配電
線自動区分開閉装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、高圧配電系統においては、図2の
単線系統図に示すように変電所1の配電トランス2の2
次側から遮断器3を介して引出された配電線4が複数の
配電線自動区分開閉装置5の区分開閉器6により区分さ
れる。
【0003】そして、配電線自動区分開閉装置5は区分
開閉器6と,その開閉を制御する制御装置7とからな
り、この制御装置7により区分開閉器6の開閉が制御さ
れ、その負荷側に地絡,短絡の事故が発生し、遮断器
3,区分開閉器6が開放されて系統停電になると、従来
は、つぎに説明する時限順送方式の試送電(試充電)に
より変電所1の遮断器3を再々閉路して事故区間より上
流側の健全区間を復旧することが一般に行われている。
【0004】すなわち、いずれかの区間に地絡又は短絡
の事故が発生すると、過電流の通流により、遮断器3が
直ちに開放されて配電線4が事故停電し、このとき、各
区分開閉器6は上流側の系統電圧の消失に基づいて開放
される。
【0005】そして、事故停電の発生から一定時間が経
過すると、変電所1の遮断器3が投入されて再閉路し、
各区分開閉器6はそれぞれの制御装置7の制御で順に時
限投入される。
【0006】この時限投入により事故区間の区分開閉器
6が再閉路すると、遮断器3が再び開放されて配電線4
が停電し、このとき、事故区間の区分開閉器6は、事故
検出時間内の電圧消失により開放されて投入禁止にロッ
クされる。この投入後の開放状態のロックは投入ロック
とも呼ばれるが、以下においてはロックの状態を明らか
にするため、開放ロックという。
【0007】そして、一定時間後に遮断器3が再々閉路
すると、上流側健全区間の区分開閉器6は順次に投入さ
れ、このとき、事故区間の区分開閉器6は開放ロックさ
れているため、事故区間が系統から切離される。
【0008】この事故区間の切離しにより、上流側健全
区間が復電し、試送電による健全区間の復旧が完了す
る。なお、図中の8は各開閉装置5と例えば電力会社営
業所の中央装置とを結ぶ通信ケーブルである。
【0009】つぎに、区分開閉器6及び制御装置7の具
体的な構成及び動作について説明する。本発明の実施の
1形態の図1に示すように、区分開閉器6は、配電線4
のA,B,C各相毎の連動する主回路接点9a,9b,
9cと、連動する表示用の補助接点10と、各接点9a
〜9c,10を連動して投入開放する投入コイル11,
開放コイル11’とを備える。
【0010】一方、制御装置7は配電線4から制御用ト
ランス12を介して電源回路13に単相電源(制御電
源)が供給され、電源回路13から装置内各部に直流の
駆動電源が供給されて動作する。
【0011】なお、電源回路13は通常、停電バックア
ップ回路を内蔵し、系統電源の停電中にも必要な給電を
継続する。
【0012】そして、制御装置7はマイクロコンピュー
タ構成の制御処理部14に不揮発性のメモリ15,プロ
グラム可能なタイマ回路(プログラマブルタイマ回路)
16,制御出力回路17,表示入力回路18等をバス結
合して形成され、制御処理部14は図示省略されたセン
サ部からの区分開閉器6の上流側(変電所側),負荷側
の系統電圧,系統電流等の情報を収集するとともに、配
電線4の事故停電後、変電所1の遮断器3が再閉路して
自区間の区分開閉器6の上流側の系統電源が復旧し、制
御装置7の動作電源が復旧すると、従来は、図8,図9
の事故処理のプログラムを実行する。
【0013】そして、図8のステップS1 で電源の復旧
を確認すると、ステップS2 に移行し、メモリ15に開
放ロックがセットされて区分開閉器6が開放ロックされ
ているか否かを判別する。
【0014】このとき、開閉器6が開放ロックされてお
らず、いわゆる「非ロック」であれば、ステップS3
移行し、上流側の停電から区分開閉器6を投入するまで
の時限(投入時限)の計時処理を実行し、タイマ回路1
6による投入時限のタイマ値(例えば7秒)Txのカウ
ント(計時)を開始する。
【0015】そして、ステップS4 ,S5 ,S6 のルー
プにより、動作電源の停電の有,無及びレバー操作等に
よる区分開閉器6の手動の投入操作の有,無を確認しな
がら、タイマ値Txをカウントする。
【0016】さらに、タイマ値Txが0になってその計
時が終了し、投入時限が経過すると、区分開閉器6を投
入するため、ステップS7 により制御出力回路16に投
入制御を出力し、ステップS8 により区分開閉器6の投
入制御の許容時間のタイマ値Tsをセットしてこのタイ
マ値Tsを計時する。
【0017】そして、ステップS9 ,S10,S11の投入
監視ループにより、前記の動作電源の停電の有,無を確
認しながら区分開閉器6が時間内に正常に投入されて再
閉路するか否かを判別し、時間内に正常に投入されて再
閉路すると、ステップS10から図9のステップS12に移
行してメモリ15に区分開閉器6の開放ロックをセット
した後、事故区間が区分開閉器6の負荷側の自区間か否
かを判別して事故区間を検出するため、ステップS13
移行し、タイマ回路16により事故区間の検出時間のタ
イマ値Ty(例えば5.5秒)のカウントを開始する。
【0018】さらに、ステップS14,S15,S16の事故
区間検出ループにより、動作電源の停電の有,無を確認
しながら検出時間内に区分開閉器6が再び開放するか否
かを判別し、自区間が事故区間でなく、検出時間内に区
分開閉器6が開放しなければ、ステップS17によりメモ
リ15にセットされていた開放ロックをクリアして解除
し、区分開閉器6の投入を完了する。
【0019】つぎに、区分開閉器6の投入中(閉成中)
にステップS18,S19,S20により、動作電源の有,無
及び区分開閉器6の開放の有,無を確認しながらその開
放制御の発生を監視,検出する。
【0020】そして、負荷側の事故区間の区分開閉器6
が投入され、自区間の区分開閉器6の開放が必要になる
と、ステップS21に移動して制御出力回路16に開放制
御を出力し、区分開閉器6を開放する。
【0021】さらに、ステップS22によりメモリ15に
開放ロックをセットし、区分開閉器6を開放状態にロッ
クして図8のステップS1 に戻る。
【0022】ところで、図9のステップS12,S22等に
よりメモリ15に開放ロックが設定されて区分開閉器6
が開放すると、その後、図8のステップS2 に戻ったと
きに、同ステップS2 をロック中で通過してステップS
23に移行し、ステップS23,S24,S25のループにより
動作電源の有,無及び区分開閉器6の手動の投入操作の
有,無を確認しながら区分開閉器6の投入制御の発生の
有,無を監視し、この投入制御が発生すると、ステップ
7 に移行して区分開閉器6の投入制御を行う。
【0023】また、ステップS7 〜S10の開閉器6の投
入制御中に、装置内故障等により、区分開閉器6が投入
されずにタイマ値Tsの計時が終了し、いわゆるタイム
アップ状態になると、ステップS11からステップS26
移行してメモリ15に開放ロックをセットし、ステップ
1 に戻る。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の図8,図9
の制御を行う配電線自動区分開閉装置の場合、とくに高
圧配電系統にあっては、何らかの原因で区分開閉器6が
開放ロックされなかったり、不用意に開放ロックされた
りし、事故停電後に上流の健全区間が復旧されない異常
事態が発生すると、その原因の究明が困難で復旧が遅れ
る等の問題点がある。
【0025】そして、区分開閉器6が開放ロックされな
かったり、不用意に開放ロックされたりする事態は、例
えばつぎの〈1〉,〈2〉のような場合に生じる。
【0026】〈1〉配電系統に微小な地絡事故が発生し
た場合 この場合、事故停電後の変電所1の遮断器3の再閉路に
より、図10の(a)に示すように事故区間の区分開閉
器6の上流側の電源がt1 時に復旧し、この復旧から投
入時限(タイマ値Tx(=7秒))が経過したt2
に、同図の(b)に示すようにその区分開閉器6の投入
制御が発生すると、同図の(c)に示すように事故区間
の区分開閉器6が投入されて閉成するとともに、同図の
(d)に示すようにメモリ15にその開閉器6の開放ロ
ックがセットされて事故検出時間(タイマ値Ty(=
5.5秒))が計時される。
【0027】このとき、微小な地絡事故であるため、変
電所1の事故検出が遅れ、図10の(a)に示すように
事故検出時間の終了(t3 時)より遅れたt4 時に変電
所1の遮断器3が開放すると、その区間が事故区間とし
て検出されず、当該区間の区分開閉器6は検出時限終了
後、メモリ15に記憶されていた開放ロックがクリアさ
れて解除される。
【0028】そのため、変電所1の遮断器3が再々閉路
し、図10の(a)に示すように、t5 時に再び事故区
間の区分開閉器6の上流側が復電すると、同図の(d)
に示すように事故区間の区分開閉器6が再び投入され
て、事故区間が切離されず、上流側の健全区間が復旧さ
れない事態を招く。
【0029】そして、この〈1〉の場合は変電所1側に
原因があるにもかかわらず、従来は、事故区間の区分開
閉器6の誤動作又はその制御装置7の誤制御が原因では
ないかと疑われて誤判断されるおそれがあり、この結
果、必要な措置が遅れて健全区間の復旧に遅れが生じ
る。
【0030】〈2〉健全区間の開閉器の誤制御又は誤動
作が発生した場合 すなわち、事故停電後の変電所1の遮断器の再閉路によ
り、図11の(a)に示すように、t1 ’時に正常区間
の区分開閉器6の上流側が復旧し、投入時限(Tx)が
経過したt2 ’時に同図の(b)に示すように投入制御
が発生し、同図の(c)に示すように開閉器6が正常に
投入されたとする。
【0031】このとき、健全区間であればt2 ’時から
事故検出時間Ty(5.5秒)が経過しても区分開閉器
6は開放されず、事故検出時間Tyが経過したとき(t
3 ’時)に、図11の(d)に示すようにメモリ15に
記憶された開放ロックはクリアされて解除される。
【0032】つぎに、事故区間の区分開閉器6が投入さ
れて変電所の遮断器がt4 ’時に再び開放され、その後
変電所の遮断器が再々閉路し、図11の(a)に示すよ
うにt5 ’時に前記健全区間の区分開閉器6の上流側の
電源が復旧すると、t5 ’時から投入時限(Tx)が経
過したt6 時に同図の(b)の投入制御が発生する。
【0033】このとき、区分開閉器6の誤動作又は誤制
御により、例えば図11の(b)に示すように投入制御
が同図の(d)のt6 時〜t7 時の事故検出時間Tyよ
り十分に短い時間しか発生せず、同図の(c)に示すよ
うに区分開閉器6が事故検出時間Tyの経過前に開放さ
れると、同図の(d)に示すように事故検出時間Tyが
経過してもメモリ15の開放ロックが解除されず、以
降、この健全区間の区分開閉器6が開放され続け、事故
区間の上流の健全区間が復旧しなくなる。
【0034】この〈2〉の場合、開放ロックした区分開
閉器6や制御装置7等を種々調べなければならず、原因
の究明に時間を要し、とくに、一時的,突発的な誤動作
であれば、再現することができないため、いわゆる機器
故障か系統電圧の異常なのかが分からず原因を究明する
ことができない。
【0035】そして、22kV,77kV等の特別高圧
系統にあっては、変電所に自動波形記録装置が設置され
ているため、この記録装置の記録波形から前記の原因を
解析して究明することが可能であるが、6.6kVの高
圧配電系統にあっては、一般に、変電所に前記の自動波
形記録装置が設けられないため、前記の異常事態の原因
の究明が極めて困難である。
【0036】本発明は、時限順送方式で区分開閉制御さ
れる配電系統に健全区間が復旧しないような異常事態が
発生したときに、区分開閉器やその制御装置の状態を調
べたり、変電所の自動波形記録装置の記録波形を解析し
たりすることなく、その原因の究明に必要な情報が容易
に得られるようにし、原因の究明が容易かつ迅速に行え
るようにすることを課題とする。
【0037】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めに、本発明の配電線自動区分開閉装置においては、制
御装置に、区分開閉器の上流側の系統電源の有から無へ
の停電変化,その逆の復旧変化を監視して検出する手段
と、区分開閉器の入から切,その逆の変化を監視して検
出する手段と、区分開閉器の上流側の系統電源の復旧に
より設定された投入時間の経過後に区分開閉器を投入
し,投入後の設定された事故検出時間内の系統電源の停
電変化により区分開閉器を開放状態にロックする手段
と、系統電源の停電変化,復旧変化及び区分開閉器の開
放等の選定された状態変化の発生を検知して不揮発のメ
モリに時間情報,状態情報等のイベント情報を書込む手
段とを備える。
【0038】したがって、配電系統の事故停電後、試送
電等により上流側の系統電源や自区間の区分開閉器の選
定された状態変化が発生すると、その時間情報や状態情
報等がイベント情報として制御装置の不揮発性のメモリ
に書込まれて記憶される。
【0039】そのため、事故停電後に健全区間が正常に
復帰しないような異常な事態が発生した場合、前記メモ
リの記憶内容を読出して解析(分析)することにより、
区分開閉器や制御装置の各部を調べたり、変電所の自動
波形記録装置の記録を調べたりすることなく、容易かつ
迅速に原因を究明して必要な措置を迅速に実施すること
ができる。
【0040】
【発明の実施の形態】本発明の実施の1形態につき、図
1ないし図7を参照して説明する。図1は電柱に装柱さ
れた配電線自動区分開閉装置5の構成を示し、従来装置
と異なる点は、制御装置7の不揮発性のメモリ15を、
後述のイベント情報が書込めるように、例えば8ビット
×64Kビットの比較的大容量(数10Kバイト程度)
のEEPROMにより形成した点である。
【0041】なお、従来装置にあっては、メモリ15は
書込まれる情報量が少なく、数バイト程度のEEPRO
M等からなる。
【0042】また、制御処理部14の事故処理のプログ
ラムを図8,図9の従来プログラムから図3,図4のプ
ログラムに変更した点である。
【0043】そして、本形態の制御装置7はつぎの〜
の手段を備える。 区分開閉器6の上流側の系統電源の有から無への停電
変化,その逆の復旧変化を監視して検出する手段 区分開閉器6の入から切,その逆の変化を監視して検
出する手段 区分開閉器6の上流側の系統電源の復旧により設定さ
れた投入時間の経過後に区分開閉器6を投入し,投入後
設定された事故検出時間内の系統電源の停電変化により
区分開閉器6を開放状態にロックする手段 系統電源の停電変化,復旧変化及び区分開閉器6の開
放等の選定された状態変化の発生を検知してメモリ15
に時間情報,状態情報等のイベント情報を書込む手段
【0044】そして、図3,図4のプログラムが図8,
図9の従来プログラムと異なる点は、系統電源の有無の
状態変化,開閉器6の入切の状態変化及び区分開閉器6
の投入制御出力が発生した場合に、その時刻や状態変化
等のイベント情報をメモリ15に書込むようにした点で
ある。
【0045】具体的には、ステップS1 で電源の「無」
から「有」の変化があった場合,ステップS4 ,S9
14,S18,S23で電源の「有」から「無」の変化があ
った場合及びステップS5 ,S15,S19,S24で開閉器
6の「切」から「入」の変化があった場合,ステップS
6 ,S11,S16でタイマ値Tx,Ts,Tyがカウント
してタイムアップした場合,ステップS20,S25で区分
開閉器6の開放,投入の制御が発生した場合に、ステッ
プS1E及びステップS4E,S9E,S14E ,S18 E ,S
23E のイベント記録処理,ステップS5E,S15E ,S
19E ,S24E ,ステップS6E,S11E ,S16E のイベン
ト記録処理を行う。
【0046】そして、ステップS1Eのイベント記録処理
は図5に示すように、ステップSaの電源「入」のカウ
ント値(回数)Npの+1の歩進と、ステップSbのイ
ベント記録とからなる。
【0047】このイベント記録は、状態変化の時間情報
を例えば電源の投入(復旧)を基準とした相対時刻の情
報とし、この時間情報と、最新の電源「入」のカウント
値Npの情報と、設定項目の情報(以下イベントデータ
という)とをイベント情報としてメモリ15に書込むも
のである。
【0048】そして、前記の設定項目の情報は、例えば
電源の有無(入切),電圧の有無,開閉器の入切,開放
ロックの有無の各1ビット及び状態変化が発生したステ
ップのシーケンス番号(NO.)の4ビットの1バイト
からなる。
【0049】また、残りのステップS4E〜S23E ,S5E
〜S24E ,S6E〜S16E のイベント記録処理は例えば図
6のステップS16E に示すように、ほぼ図5のステップ
Sbの処理からなり、この処理により記録されるイベン
ト情報は、前記の相対時刻の時間情報,電源「入」のカ
ウント値Npの情報及びイベントデータで構成される。
【0050】つぎに、本形態のメモリ15の構成例につ
いて説明する。メモリ15は前記したように、例えば8
ビット×64Kバイトの十分な容量のEEPROMから
なり、図7のメモリマップに示すように先頭の10バイ
トが開閉器状態の記録領域m1 であり、つぎの2バイト
が電源「入」の全回数を記憶する領域m2 であり、その
つぎの2バイトが次回のイベント情報の書込みアドレス
の領域m3 である。そして、領域m3 以降にイベント情
報が書込まれる。
【0051】なお、領域m2 には約65000のカウン
ト値Npを書込むことができ、計画・事故停電を50回
/年としても、50年分(50回/年×50年=250
0回)以上もの記録が可能である。
【0052】そして、メモリ15の領域m3 以降の各イ
ベント領域m4 ,m5 ,…に、各時刻のイベント情報が
順次に書込まれる。
【0053】このとき、各イベント領域m4 ,m5 ,…
はそれぞれ先頭の3バイトの相対時刻の領域maに、電
源投入(復旧)時点を基準としてつぎに停電が発生する
までタイマ割込みが発生する10msec毎に1ビット
の相対時間情報が書込まれ、最大で約1600万回(1
60,000秒)のタイマ割込み,すなわち約46時間
(約2日間)の時間情報の記録が可能である。
【0054】また、領域maのつぎの2バイトの電源
「入」の個別のカウント値の領域mbに、イベント発生
毎の電源「入」のカウント値Npが書込まれ、そのつぎ
の1バイトにイベントデータの領域mcにイベントデー
タが書込まれる。
【0055】したがって、電源の入切(有無),区分開
閉器6の入切等の選定された状態変化が発生する毎に、
その時刻の情報や状態情報等のイベント情報が制御装置
7内の不揮発性のメモリ15に書込まれて記憶・保持さ
れる。
【0056】具体的には、例えば図10の微小地絡事故
が発生した場合、同図の時刻t1 を基準にして、時刻t
1 ,t2 ,t2a,t2b,t3 ,t4 ,t4a,t4b,…の
状態変化の発生毎に、それぞれのときのイベント情報が
メモリ15に書込まれて記憶・保持される。
【0057】また、例えば図11の負荷側事故が発生し
たときには、時刻t1 ’,t2 ’,t2a’,t2b’,t
3 ’,t4 ’,t4a’,t4b’,…の状態変化の発生毎
に、それぞれのイベント情報がメモリ15に書込まれて
記憶・保持される。
【0058】したがって、配電系統の停電後、試送電に
よって事故区間の上流側の健全区間が復旧しないとき
に、必要な開閉装置5のメモリ15の記憶内容を読出す
ことにより、各開閉装置5の区分開閉器6,制御装置7
の各部の状態を調べたり、変電所1の自動波形記録装置
の記録波形を解析したりすることなく、容易かつ迅速に
その原因を究明することができ、とくに、変電所1に自
動波形記録装置が設けられない高圧配電系統において、
著しい効果を奏する。
【0059】なお、20kV級等の特別高圧配電系統に
適用しても同様の効果が得られるのは勿論である。
【0060】そして、メモリ15の記憶内容の読出しは
どのような手法で行ってもよく、例えば、各開閉装置5
に作業員が出向いて個別に読出してもよく、通信により
自動的にかつ集中的に読出すようにしてもよい。
【0061】また、メモリ15に書込んで記憶する状態
変化は適当に選定すればよく、この選定にしたがって、
図3,図4と同様のプログラムにステップS1E,…,S
24Eと同様のステップを適当に設ければよい。
【0062】なお、事故処理のプログラムは図3,図4
と異なっていてもよく、その場合にも、プログラム中に
ステップS1E,…,S24E と同様のステップを設ければ
よい。
【0063】
【発明の効果】本発明は、以下に記載する効果を奏す
る。配電系統の事故停電後、試送電等により上流側の系
統電源の復旧,停電や自区間の区分開閉器6の入,切等
の選定された状態変化が発生したときに、その時間情報
や状態情報等をイベント情報として制御装置7の不揮発
性のメモリ15に書込んで記憶することができる。
【0064】したがって、事故停電後に健全区間が正常
に復旧しないような異常な事態が発生した場合、メモリ
15の記憶内容を読出して解析(分析)することによ
り、区分開閉器6や制御装置7の各部を調べたり、変電
所1の自動波形記録装置の記録を調べたりすることな
く、容易かつ迅速に原因を究明して必要な措置を迅速に
実施することができ、とくに、変電所1に自動波形記録
装置が設置されない高圧配電系統(6.6kV系統)に
適用して著しい効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の1形態の回路ブロック図であ
る。
【図2】図1の開閉装置が設けられる配電系統の単線系
統図である。
【図3】図1の動作説明用の一部のフローチャートであ
る。
【図4】図1の動作説明用の他の一部のフローチャート
である。
【図5】図3の一部の詳細なフローチャートである。
【図6】図4の一部の詳細なフローチャートである。
【図7】図1の不揮発性のメモリのメモリマップであ
る。
【図8】従来装置の動作説明用の一部のフローチャート
である。
【図9】従来装置の動作説明用の他の一部のフローチャ
ートである。
【図10】(a)〜(d)は開閉器制御の1例のタイミ
ングチャートである。
【図11】(a)〜(d)は開閉器制御の他の例のタイ
ミングチャートである。
【符号の説明】
4 配電線 6 区分開閉器 7 制御装置 15 不揮発性のメモリ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 時限順送方式で事故区間を切離して健全
    区間を復旧する配電系統に設けられ,区分開閉器及び該
    開閉器の開閉を制御する制御装置からなる配電線自動区
    分開閉装置において、 前記制御装置に、 前記区分開閉器の上流側の系統電源の有から無への停電
    変化,その逆の復旧変化を監視して検出する手段と、 前記区分開閉器の入から切,その逆の変化を監視して検
    出する手段と、 前記区分開閉器の上流側の系統電源の復旧により設定さ
    れた投入時間の経過後に前記区分開閉器を投入し,投入
    後の設定された事故検出時間内の前記系統電源の停電変
    化により前記区分開閉器を開放状態にロックする手段
    と、 前記系統電源の停電変化,復旧変化及び前記区分開閉器
    の開放等の選定された状態変化の発生を検知して不揮発
    のメモリに時間情報,状態情報等のイベント情報を書込
    む手段とを備えたことを特徴とする配電線自動区分開閉
    装置。
JP11080834A 1999-03-25 1999-03-25 配電線自動区分開閉装置 Pending JP2000278858A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100413171C (zh) * 2005-12-08 2008-08-20 Tcl低压电器(无锡)有限公司 区域选择性连锁装置
JP2010130712A (ja) * 2008-11-25 2010-06-10 Toshiba Corp 配電線自動化用子局装置
CN111123028A (zh) * 2019-11-26 2020-05-08 国网浙江省电力有限公司衢州供电公司 一种基于分层模型的有源低压配电网故障定位优化方法

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