JP2000278623A - 電子番組表を利用した予約制御装置及びプログラム記録媒体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】録画予約や視聴予約の予約管理を番組ＩＤで行
っている場合、番組ＩＤの生成・管理が煩雑になり、番
組の放送時間帯が変更になって番組ＩＤが変更された場
合、受信機側では予約の実行が適切に行われないという
問題があった 【解決手段】電子番組表を取得する手段１００と、取得
した番組表を用いて視聴者が選択した番組の録画または
視聴を予約する情報を登録する手段１０１と、前記電子
番組表が更新されたか否かを判定する手段１０３と、前
記電子番組表が更新された際に、前記登録された番組の
予約情報を元に更新されたＴＶ番組表に記載された前記
登録された予約情報に相当する番組情報を検索する手段
１０５と、登録された予約情報と更新された番組情報を
比較する情報比較手段１０４と、前記比較手段の比較結
果に応じて予約情報の更新を行う手段１０７とを設け
た。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、放送電波の受信や
インターネットへの接続によって取得した電子番組表(E
lectric Program Guide:ＥＰＧ)を利用してテレビ番組
の録画予約や視聴予約をおこなうための電子番組表を利
用した予約制御装置及びプログラム記録媒体に関するも
のである。

【０００２】

【従来の技術】近年、放送電波の受信やインターネット
への接続によって取得したＥＰＧを利用してテレビ番組
の録画や視聴の予約が行なわれる環境が整いつつある。
このＥＰＧを利用して録画予約や視聴予約を行うににあ
たっては番組表の各番組に割り当てられた番組識別番号
（番組ＩＤ)で録画予約や視聴予約の管理を行うことが
可能である。番組ＩＤの例としては、Ｇコードなどがあ
る。予約管理を行うためにはこの番組ＩＤが番組を一意
に特定出来ることが保証されていなくてはならない。番
組ＩＤを決める一例として、該当する番組の放送時間、
番組カテゴリ（スポーツ番組、ドラマ、ニュース、映
画、バラエティ番組、歌番組、クイズ番組等、番組の種
類を分類する本発明の番組分類に対応する）等に基づい
て番組ＩＤが生成される場合がある。このような番組Ｉ
Ｄを用いて視聴や録画の予約を行っている場合、番組Ｉ
Ｄから予約開始時刻や予約終了時刻を取得することが出
来る。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、野球中継の放
送時間延長や緊急報道番組が放送される場合があり、番
組の放送時間帯の変更が頻繁に起こる。番組ＩＤから放
送開始時刻や終了時刻を知ることが出来たが、一旦番組
の放送時間帯が変更になった場合には番組ＩＤも変更さ
れるため、番組ＩＤの放送開始時間と終了時間を利用し
て行った録画や視聴予約が所望の通り行えなくなるとい
う課題がある。

【０００４】すなわち番組内容は同じでありながら放送
時間帯が変更されたために番組ＩＤを変更しなくてはな
らないという課題がある。

【０００５】この番組ＩＤを使うことによって生じる問
題を解消するためには、最初に付与された番組ＩＤを送
り手側（放送局側やインターネットのＥＰＧサービス提
供者側）で番組の放送時刻の変更に応じて放送時刻変更
前の番組ＩＤから新しい番組ＩＤに変更する処理が必要
である。このような番組ＩＤの付け替えを行うために送
り手側ではすべての番組について番組ＩＤを管理して変
更を行わなくてはならず、ＥＰＧデータの生成が煩雑か
つ複雑であるという課題がある。

【０００６】また番組ＩＤの付け替えを行わない場合に
は、ＥＰＧ情報を使う視聴者側で録画情報や予約情報が
番組放送の変更に対応できず、希望通りに録画や視聴な
どの予約動作ができなくなるという課題がある。

【０００７】本発明は、番組の放送時間帯が変更になっ
た場合録画予約や視聴予約などの予約動作が所望の通り
行えないという課題と、番組ＩＤ利用して予約動作を行
う場合放送時間帯が変更になったために番組ＩＤも変更
しなくてはならないという課題と、送り手側で全ての番
組ＩＤの管理と変更を行なわなければならないので、Ｅ
ＰＧデータの生成が煩雑かつ複雑であるという課題と、
番組ＩＤの付け替えを行わない場合にはＥＰＧ情報を利
用する視聴者側で予約動作が番組放送変更に対応出来
ず、希望通りに予約動作を行うことが出来ないという課
題を考慮し、電子番組表（ＥＰＧ）を用いて選択した番
組の録画または視聴などの予約動作を、各番組に付与さ
れた番組ＩＤを用いて行うのではなく、ＥＰＧに記載さ
れた番組情報の文字情報を参照して行う電子番組表を利
用した予約制御装置及びプログラム記録媒体を提供する
ことを目的とするものである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために第１の本発明（請求項１に対応）は、電子番組表
（Ｅｌｅｃｔｒｉｃ Ｐｒｏｇｒａｍ Ｇｕｉｄｅ：Ｅ
ＰＧ）を入力するＥＰＧ入力手段と、前記ＥＰＧ入力手
段で入力された電子番組表を利用して予約する番組の予
約情報を登録する予約情報入力手段と、新しい電子番組
表が古い電子番組表に対して変更された場合は、予約し
た番組を前記新しい電子番組表の全部または一部内から
検索する番組検索手段と、前記番組検索手段で検索され
た前記新しい電子番組表の内容に前記予約した番組の予
約情報を置き換える変更手段とを備え、前記変更手段に
よって変更された予約情報に基づいて、予約の制御を行
うことを特徴とする電子番組表を利用した予約制御装置
である。

【０００９】また第２の本発明（請求項２に対応）は、
前記予約した番組の予約情報とは、文字情報であること
を特徴とする第１の発明に記載の電子番組表を利用した
予約制御装置である。

【００１０】また第３の本発明（請求項３に対応）は、
前記変更手段は、前記予約した番組の情報を変更する
際、対応する前記変更された電子番組表の番組情報を利
用することを特徴とする第１〜２の発明のいずれかに記
載の電子番組表を利用した予約制御装置である。

【００１１】また第４の本発明（請求項４に対応）は、
前記予約した番組の予約情報は、少なくともその番組の
番組名またはその番組の出演者またはその番組の番組詳
細情報を含むことを特徴とする第１〜３の発明のいずれ
かに記載の電子番組表を利用した予約制御装置である。

【００１２】また第５の本発明（請求項５に対応）は、
前記番組検索手段は、前記予約した番組の情報から単語
を抽出し、前記変更された電子番組表の情報に含まれる
文字情報から単語を抽出し、単語間の類似度を計算する
ことによって検索することを特徴とする第１〜４の発明
のいずれかに記載の電子番組表を利用した予約制御装置
である。

【００１３】また第６の本発明（請求項６に対応）は、
前記類似度は、単語を表すより根元的な単語を要素とし
た単語の組み合わせ（単語ベクトル）で表し、比較する
単語同士の単語ベクトル間の距離を内積で定義すること
によって求められることを特徴とする第５の発明に記載
の予約制御装置である。

【００１４】また第７の本発明（請求項７に対応）は、
前記番組検索手段は、前記予約した番組の番組分類と前
記新しい電子番組表の番組の番組分類が一致したとき、
前記検索を行うことを特徴とする第１〜６の発明のいず
れかに記載の電子番組表を利用した予約制御装置であ
る。

【００１５】また第８の本発明（請求項８に対応）は、
前記番組検索手段は、前記予約した番組のチャンネルと
同じチャンネルの前記新しい電子番組表に絞って、前記
検索を行うことを特徴とする第１〜７の発明のいずれか
に記載の電子番組表を利用した予約制御装置である。

【００１６】また第９の本発明（請求項９に対応）は、
前記予約とは、録画予約、または視聴予約、または他の
機器の動作状態と連携している予約であることを特徴と
する第１〜８の発明のいずれかに記載の電子番組表を利
用した予約制御装置である。

【００１７】また第１０の本発明（請求項１０に対応）
は、前記ＥＰＧ入力手段は、放送波の受信、インターネ
ット、無線通信、公衆回線網、有線通信、記録媒体のい
ずれかを用いて前記番組表を入力することを特徴とする
第１〜９の発明のいずれかに記載の電子番組表を利用し
た予約制御装置である。

【００１８】また第１１の本発明（請求項１１に対応）
は、第１〜１０の発明のいずれかに記載の電子番組表を
利用した予約制御装置の各手段の全部または一部の機能
をコンピュータに実行させるためのプログラムを格納し
ていることを特徴とするプログラム記録媒体である。

【００１９】

【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。

【００２０】（第１の実施の形態）図１は本発明の第１
の実施の形態による番組表を使った録画および視聴予約
制御装置の構成を示すブロック図である。

【００２１】図１において、１００は、ＥＰＧ情報がテ
レビ放送やインターネットへの接続によって入力される
番組情報入力部である。１０１は、番組情報入力部１０
０に入力されたＥＰＧ情報を使って視聴者が視聴したい
情報や録画したい情報を予約入力する予約情報入力部で
ある。１０２は、番組情報入力部１００に入力されたＥ
ＰＧ情報や予約情報入力部１０１から入力された番組予
約情報を蓄積する情報蓄積部である。１０３は、新たに
入力されたＥＰＧ番組情報が以前に番組情報入力部１０
０から入力された情報と比較して更新されたか否かを判
定する番組情報更新判定部である。１０４は、視聴者が
入力した視聴予約情報や録画予約情報と、最新に更新さ
れたＥＰＧ番組情報を比較する予約情報比較部である。
１０５は、視聴者が入力した番組予約情報と、更新され
たＥＰＧ番組情報との一致度を判定する予約情報一致度
判定部である。１０７は、予約情報一致度判定部１０５
の判定結果に基づいて情報蓄積部１０２の番組予約情報
の更新を行う情報更新部である。１０８は、情報蓄積部
１０２から番組予約情報を読み出す予約情報読み出し部
である。１０９は、現時刻を生成する時刻管理部であ
る。１１０は、予約情報読み出し部１０８で読み出され
た予約情報の予約実行時間と現時刻を比較する予約時刻
比較部である。１１１は、予約時刻比較部１１０で現在
時刻と予約情報読み出し部１０８で読み出した予約開始
時間が一致したときに録画または視聴予約信号を発生
し、予約終了時間が一致したときに録画または視聴終了
信号を発生する録画機器御部である。１１２は、録画機
器制御部１１１で生成された録画制御信号によって予約
情報読み出し部１０８で読み出した番組の録画を実行す
る録画機器である。

【００２２】次にこのような本実施の形態の動作を説明
する。

【００２３】まず、番組情報入力部１００は、図示され
ていないテレビ放送やインターネットへの接続によって
取得したＥＰＧ情報を入力し、情報蓄積部１０２は、そ
のＥＰＧ情報を蓄積する。取得されたＥＰＧ情報を使っ
て視聴者が入力した予約情報は、予約情報入力部１０１
から入力され情報蓄積部１０２に蓄積される。番組情報
更新判定部１０３では番組情報入力部１００から入力さ
れた番組情報を以前に入力された番組情報と比較して更
新されているか否かを判定し、更新されている場合には
情報蓄積部１０２に蓄積されている番組情報を更新す
る。予約情報比較部１０４は、更新された最新の番組情
報と視聴者の設定した予約情報リストを比較する。予約
情報リストとは、視聴者が行った一連の予約情報であ
り、情報蓄積部１０２は、その予約情報リストを蓄積す
る。予約情報比較部１０４は、更新された番組情報と視
聴者が入力した予約情報リストとの比較を行うととも
に、視聴者が新たに入力した予約情報が予約情報リスト
に無い場合には予約リストを更新して情報蓄積部１０２
に蓄積する。また予約情報一致度判定部１０５は、予約
情報リストと更新された番組情報の一部が一致する場合
には更新された番組情報と予約情報リストにある予約情
報の一致度を判定して予約番組の情報の更新を行うか否
かを以下のように判断する。

【００２４】予約情報一致度判定部１０５のより詳細な
構成を図２に示す。

【００２５】図２において、図１と同一符号は同一又は
相当部分を示す。

【００２６】図２において、２００は、視聴者が入力し
た番組予約情報（予約番組文字列）を保持する予約情報
リスト保持部である。２０１は、最新に更新された複数
番組のＥＰＧ番組情報を保持する新番組情報保持部。２
０２は、予約情報リスト保持部２００で保持されている
予約リストの各番組の番組カテゴリと、新番組情報保持
部２０１に保持されている番組の最新の番組カテゴリを
比較する番組カテゴリ比較部である。２０４は、前記カ
テゴリ比較部２０２で比較した番組カテゴリが一致した
際に予約情報リスト保持部２００で保持されている予約
リストの各番組の番組情報文字列と、新番組情報保持部
２０１に保持されている最新の番組情報文字列の比較を
行う番組情報文字列比較部である。２０５は、番組情報
文字列比較部２０４で比較された結果から予約情報リス
ト保持部２００で保持されている予約リストの各番組の
番組情報文字列と新番組情報保持部２０１に保持されて
いる最新の番組情報の番組情報文字列の一致度を算出す
る一致度算出部である。２０６は新番組情報保持部２０
１に登録された情報を予約情報蓄積部１０２に書き込み
予約情報リスト（予約番組文字列）を更新する情報更新
部である。

【００２７】図２に基づいて予約情報一致度判定部１０
５の動作を詳細に説明する。予約情報リスト保持部２０
０は情報蓄積部１０２から視聴者が入力した予約情報リ
ストを抽出する、新番組情報保持部２０１は情報蓄積部
１０２に蓄積された最新のＥＰＧ情報を抽出する。図３
(a)に新番組情報保持部２０１に保持されたＥＰＧ情報
の例を挙げる。各番組情報は予約日、予約チャンネル、
予約開始時刻、予約終了時刻、番組カテゴリ、番組情報
文字列(番組名、出演者、内容説明など)である。図３
(b)には予約情報リスト保持部２００に保持された視聴
者が入力した番組予約情報の例を示している。ここで表
示されている情報文字列も図３(a)のＥＰＧ情報の例と
同じく、予約日、予約チャンネル、予約開始時刻、予約
終了時刻、番組カテゴリ、番組情報文字列(番組名、出
演者、内容説明など)の順で示されている。番組カテゴ
リ比較部２０２では予約情報リスト保持部２００に保持
された予約リストに含まれる各予約情報の番組カテゴリ
と、新番組情報保持部２０１に保持されている番組カテ
ゴリと一致するものがあるかをどうかを検索する。ここ
でいう番組カテゴリとは、たとえば、スポーツ、映画、
教養、ニュースといったような放送番組の全般的な内容
を表すものである。この番組カテゴリは、番組の放送時
刻が変更になったような場合にも、番組の性格は変わら
ないので一般的に変更されない。

【００２８】一致するカテゴリが無い場合には処理を効
率的に行うために以下の処理は行わない。また一致する
番組カテゴリが複数存在する場合にはその全ての番組に
ついて以下の処理を行う。

【００２９】以下では予約情報リスト保持部２００に保
持された予約リストに含まれる番組Ａを例にとって説明
する。

【００３０】番組カテゴリ比較部２０２で一致するカテ
ゴリが見つかった場合には、新番組情報保持部２０１の
番組情報文字列と予約情報リスト保持部２００に保持さ
れている番組Ａの番組情報文字列の比較を行い、予約情
報の更新または追加を行うかどうかを決定する。すなわ
ち番組情報文字列比較部２０４で番組情報文字列の比較
を行い、一致度算出部２０５で一致度を算出し、その結
果に基づいて予約情報の処理方法を決定する。一致度算
出部２０５での一致度の算出方法を以下に述べる。

【００３１】番組情報文字列比較部２０４では番組情報
を持つ新番組情報保持部２０１の更新された番組情報文
字列に含まれる単語と予約情報リスト保持部２００に保
持されている番組Ａの番組情報文字列に含まれる単語の
一致度を判定する。この際行われる単語の抽出にはテキ
スト自動翻訳処理の分野で公知の形態素解析手法を用い
て行うことが出来る。単語の一致度に応じた評価値を一
致度算出部２０５に出力する。評価値の算出は予約情報
リスト保持部２００に保持されている番組Ａから抽出さ
れた単語が、新番組情報保持部２０１の番組情報文字列
から抽出された単語に何％含まれているかで評価する。
たとえば番組Ａの情報文字列から抽出された単語が１０
個あったとき、その単語のうち８個が新予約番組情報保
持部２０１の番組の番組情報文字列から抽出された単語
に含まれていたときの評価値は８０％となる。本実施の
形態ではこの評価値が７５％以上のとき、同じ番組が更
新されたと判断するとしている。またまれにしか起こら
ない場合ではあるが、新番組情報保持部２０１の番組情
報文字列から抽出された単語数が予約情報リスト保持部
２００に保持されている番組Ａから抽出された単語より
少なくなってしまった際には、新番組情報保持部２０１
の番組情報文字列から抽出された単語がすべて予約情報
リスト保持部２００に保持されている番組Ａから抽出さ
れた単語に含まれているときに同じ番組と判断するとし
ている。

【００３２】以上のような処理を、番組情報が更新され
る度に、予約情報リスト保持部２００に保持されている
全ての予約された番組について行ない予約情報を最新の
情報に更新する。

【００３３】このように、本第１の実施の形態にかかる
電子番組表を使った録画および視聴予約制御装置では、
番組ＩＤを用いずに番組情報に含まれる情報文字列を使
って番組情報の更新ができるようにしたので、番組の開
始時刻や終了時刻が変更されたときにも放送局側で番組
ＩＤの変更対応を行わなくても受信機側で予約情報の変
更が可能となり、番組表配信システムの運用が効率的に
行えるようになるとともに、受信機側では番組ＩＤを参
照することなく予約情報の更新ができる。また最初にＥ
ＰＧ情報が更新されているか否かを判断する手段を設け
るとともに、予約登録リストに記述されている各予約リ
ストの各番組カテゴリと新規予約情報の番組カテゴリと
をまず比較するように構成したので、予約情報を更新さ
れたＥＰＧの全番組と一致しているか否かを判定する必
要が無くなり、番組を更新するか否かを効率的に判定す
ることが出来る。

【００３４】（第２の実施の形態）次に第２の実施の形
態について説明する。

【００３５】図４は本発明の第２の実施の形態による電
子番組表を使った録画および視聴予約制御装置の予約情
報一致度判定部１０５の詳細を示すブロック図である。

【００３６】図４において、図１および図２と同一符号
は同一又は相当部分を示している。

【００３７】４００は、視聴者が入力した予約リスト情
報を保持する予約情報リスト保持部である。４０１は、
最新のＥＰＧ番組情報を保持する新番組情報保持部であ
る。４０２は、予約情報リスト保持部４００で保持され
ている予約リストの各番組の番組カテゴリと、新番組情
報保持部４０１に保持されている最新の番組の番組カテ
ゴリの比較を行う番組カテゴリ比較部である。４０３
は、予約情報リスト保持部４００で保持されている予約
リストの各番組の番組タイトルと、新番組情報保持部４
０１に保持されている最新のＥＰＧ番組情報の番組タイ
トルを比較する番組名比較部である。４０４は、予約情
報リスト保持部４００で保持されている予約番組リスト
の各番組の出演者と、新番組情報保持部４０１に保持さ
れている最新の予約情報の出演者を比較する番組出演者
比較評価部である。４０５は、予約情報リスト保持部４
００で保持されている予約リストの各番組の情報文字列
に含まれる単語と、新番組情報保持部４０１に保持され
ている最新の予約情報文字列に含まれる単語を抽出する
単語抽出部である。４０６は、単語抽出部４０５で抽出
された予約情報リスト保持部４００で保持されている予
約リストの各番組の単語と、新番組情報保持部４０１に
保持されている最新の予約情報の単語を比較してその一
致度を評価する単語比較評価部である。４０７-1、４０
７-２、４０７-３は、それぞれ番組名比較部４０３、番
組出演者比較評価部４０４、単語比較評価部４０６で評
価された評価値を算出する一致度算出部である。４０８
は、一致度算出部４０７-1、４０７-２、４０７-３で算
出されたそれぞれの評価値から最新の番組情報と予約情
報リストに登録されている中の最大の一致度を総合的に
算出する総合一致度算出部である。４０９は、情報蓄積
部１０２の情報を、更新された番組情報文字列で更新す
る情報更新部である。

【００３８】次にこのような本実施の形態の動作につい
て説明する。

【００３９】特に図４に基づいて本実施の形態での予約
情報一致度判定部１０５の動作を詳細に説明する。その
他の動作は第１の実施の形態と同一である。

【００４０】予約情報リスト保持部４００では、視聴者
が行った番組予約の予約情報リストを情報蓄積部１０２
から抽出する。新番組情報保持部４０１は情報蓄積部１
０２に蓄積された最新のＥＰＧ番組情報を抽出する。図
５(a)に新番組情報保持部４０１に保持された番組情報
リストの例を挙げる。各番組情報は予約日、予約チャン
ネル、予約開始時刻、予約終了時刻、番組カテゴリ、番
組情報文字列(番組名、出演者、内容説明など)である。
図５(b)には予約情報リスト保持部４００に保持されて
いる予約番組情報文字列の例を示している。ここで表示
されている情報文字列も番組リストの例と同じく予約
日、予約チャンネル、予約開始時刻、予約終了時刻、番
組カテゴリ、番組情報文字列(番組名、出演者、内容説
明など)の順で示されている。番組カテゴリ比較部４０
２では予約情報リスト保持部４００に保持された予約リ
ストに含まれる番組カテゴリ情報と、新番組情報保持部
４０１に保持されている番組カテゴリとを比較して一致
した番組カテゴリがあるかをどうかを検索する。ここで
いう番組カテゴリとは、第１の実施の形態と同様に、た
とえば、スポーツ、映画、教養、ニュースといったよう
な放送番組の性格を表す全般的な内容を表すものであ
る。この番組カテゴリは、番組の放送時刻が変更になっ
たような場合にも、番組の性格は変わらないので一般的
に変更されない。

【００４１】一致するカテゴリが無い場合には処理を効
率的に行うために以下の処理は行わない。また一致する
番組カテゴリが複数存在する場合にはその全ての番組に
ついて以下の処理を行う。

【００４２】以下では予約情報リスト保持部４００に保
持された予約リストに含まれる番組Ａを例にとって説明
する。

【００４３】一致するカテゴリが存在した場合には新番
組情報保持部４０１の一つまたは複数の番組情報文字列
と予約情報リスト保持部４００に保持されている番組Ａ
の情報文字列の比較を以下に示すように行い、その結果
に応じて予約情報の更新・追加を行うかどうかを決定す
る。すなわち番組名比較部４０３、番組出演者比較評価
部４０４、単語比較評価部４０６のそれぞれで新番組情
報保持部４０１に保持されている、番組Ａと番組カテゴ
リを同じくする番組の番組名、番組出演者、単語と予約
情報リスト保持部４００に保持されている番組Ａの番組
名、番組出演者および単語との比較を行い、一致度算出
部４０７-1、４０７-２、４０７-３で一致度を算出す
る。

【００４４】以下に一致度算出部４０７-1、４０７-
２、４０７-３での一致度の算出方法を述べる。

【００４５】番組名比較部４０３では入力された新番組
情報保持部４０１に保持されている新番組情報文字列か
ら番組名（図５(a)の例では大阪の音、難波の出来事、
プロ野球〜甲子球場、Mr. Xの楽しい音楽、催し、宗教
の旅、宇宙への旅、アンパン大好き）と、予約情報リス
ト保持部４００で保持されている番組Ａの番組情報文字
列から番組名（図５(b)の例では番組Ａの番組名は「Mr.
Xの楽しい音楽」）を抽出して、その一致度を判定す
る。図５(b)の例のように番組名が番組Ａと新番組情報
保持部４０１に保持されている番組とで一致した時には
予約情報リストに保持されている番組と更新された新番
組情報は同じ情報と判断でき（一致度は１）、番組情報
（放送時刻）が変更されているので予約情報リストに保
持されている番組情報(0728,8,06:02:00,07:02:00,G1,M
r. Xの楽しい音楽 ゲスト小沢次郎、減部加羅屋)を新
予約番組情報(0728,8,06:05:00,07:05:00,G1,Mr. Xの楽
しい音楽 ゲスト小沢次郎、減部加羅屋)に更新する。
また図５(c)の例のように新番組情報保持部４０１に保
持されている番組名と予約情報リスト保持部４００に保
持されている番組Ａの番組名の一部が一致した時にはそ
の一致度に応じた評価値を総合一致度算出部４０８に出
力する。評価値の算出はタイトルに含まれる単語を比較
することで行っている。図５(c)の例では番組Ａの番組
タイトルに含まれる大阪、音、「響き」と、予約情報リ
スト保持部４００に保持されている番組情報文字列中の
番組Ａと番組カテゴリを同じくする番組の番組名に含ま
れる単語（図５(a)の例では大阪、音）の一致状況から
一致度を判定する。この例では３個の単語中２個が一致
しているので一致度は0.67と判定する。また、予約情報
リスト保持部４００に保持されている対象の番組の番組
タイトルに含まれる単語がすべて新予約番組情報保持部
４０１の番組の番組タイトルに含まれる時にはこの評価
値は１となる。

【００４６】番組出演者比較評価部４０４では入力され
た予約情報リスト保持部４００に保持されている番組Ａ
の情報文字列に含まれる番組出演者と、新番組情報保持
部４０１の番組情報文字列に含まれる番組出演者との一
致度を判定する。番組出演者の一致度に応じた評価値を
総合一致度算出部４０８に出力する。評価値の算出は新
番組情報保持部４０１の番組情報文字列に含まれる番組
出演者のうち、予約情報リスト保持部４００に保持され
ている番組の出演者名に含まれている割合で評価する。
例えば番組Ａに出演者が３名いて、その出演者が新番組
情報保持部４０１に保持されている番組Ａと番組カテゴ
リを同じくする番組Ｂの中の出演者5名中２名含まれて
いるときにはこの評価値は２／３＝0.67とする。

【００４７】単語比較評価部４０６では入力された予約
情報リスト保持部４００に保持されている番組Ａの番組
情報文字列から単語抽出部４０５で抽出された単語と、
新予約番組情報保持部４０１に保持されている番組の番
組情報文字列から単語抽出部４０５で抽出された単語と
の一致度を判定する。単語抽出部４０５では公知の形態
素解析手法を用いて、対象となる番組の番組情報文字列
から単語を抽出する。単語の一致度に応じた評価値を総
合一致度算出部４０８に出力する。評価値は、新予約番
組情報保持部４０１の番組情報文字列に含まれる単語
と、予約情報リスト保持部４００に保持されている番組
Ａの番組情報文字列に含まれる単語との一致の割合で評
価する。例えば、番組Ａの情報文字列に含まれる単語が
すべて新予約番組情報保持部４０１のある番組Ｂの情報
文字列に含まれる時には評価値は１となる。

【００４８】総合一致度算出部４０８では、一致度算出
部４０７-1、４０７-２、４０７-３で算出されたそれぞ
れの評価値の重み付き加算平均で評価値を求め、その値
に応じて予約情報リストに登録されている番組情報を最
新の番組情報で更新するかどうかを決定し、予約情報蓄
積部１０１の蓄積情報に反映する。本実施の形態では番
組名に対する重みは０．５,出演者に対する重みは０．
２、単語に対する重みは０．２とした。すなわち本実施
の形態では総合一致度評価値Ｖは以下に示す数１のよう
にして総合一致度評価値を求めている。

【００４９】

【数１】Ｖ＝０．６×（４０７-１評価値）＋０．２×
（４０７-２評価値）＋０．２×（４０７-３評価値） 本実施の形態では総合一致度評価値が０．７５以上だっ
た場合、番組情報が更新されたと判断して情報更新部４
０９で予約番組情報の更新を行っている。それ以下の場
合には更新は行わないで、視聴者に番組が更新された可
能性があること通知する。

【００５０】このように、本実施の形態にかかる番組表
を使った録画および視聴予約制御装置では、番組情報文
字列(番組名、出演者、内容説明など)に含まれる複数の
番組情報を用いて複数の観点から予約登録リストと新規
予約情報を比較するように構成したので、ＥＰＧから番
組ＩＤを取り除くことができ、放送局側で番組ＩＤ生成
・管理の作業を除けるので番組表制作の効率化が可能と
なるとともに、受信機側では番組の開始時刻や終了時刻
が変更されたときにも、番組ＩＤを用いることなくより
柔軟に予約情報の更新が可能となる。また最初にＥＰＧ
情報が更新されているか否かを判断する手段を設けると
ともに、予約登録リストに記述されている各予約リスト
の各番組カテゴリと新規予約情報の番組カテゴリをまず
比較してカテゴリの一致した番組のみ以後の処理を行う
ように構成したので、番組を更新するか否かを効率的に
判定することが出来る。

【００５１】なお、本実施の形態では番組名、単語、番
組出演者の３つの評価尺度を用いて番組情報の更新の判
定を行っているが、これらの尺度のうちどれか１つの尺
度を用いても同様な更新判定を行っても同様な効果を得
ることができる。

【００５２】（第３の実施の形態）次に第３の実施の形
態について説明する。

【００５３】図５は本発明の第２の実施の形態による電
子番組表を使った録画および視聴予約制御装置の予約情
報一致度判定部１０５の詳細を示すブロック図である。

【００５４】図５において、図４と同一符号は同一又は
相当部分を示している。

【００５５】６０１−１、６０１−２は、予約情報リス
ト保持部４００で保持されている予約リストの各番組の
情報文字列に含まれる単語と、新番組情報保持部４０１
に保持されている最新の番組情報文字列に含まれる単語
を抽出する単語抽出部である。６０２は単語類似度評価
部である。６０３は、単語抽出部６０１−１、６０１−
２で抽出された予約情報リスト保持部４００で保持され
ている予約リストの各番組の単語と、新番組情報保持部
４０１に保持されている最新の番組情報の単語の類似度
を求め、単語類似度評価部６０２で評価された結果に単
語類似度の評価結果に基づき、予約リストの各番組と新
番組情報保持部４０１に保持されている最新の番組の番
組情報文字列の統合類似度を算出する総合類似度算出部
である。

【００５６】次にこのような本実施の形態の動作を説明
する。

【００５７】図６に基づいて本実施の形態での予約情報
一致度判定部１０５の動作を詳細に説明する。その他の
動作は第１の実施の形態と同一である。

【００５８】予約情報リスト保持部４００では、視聴者
が行った番組予約の予約情報リストを情報蓄積部１０２
から抽出する。新番組情報保持部４０１は情報蓄積部１
０２に入力・蓄積更新された最新のＥＰＧ番組情報を抽
出する。番組カテゴリ比較部４０２では、まず予約情報
リスト保持部４００に保持された予約リストに含まれる
ひとつの番組を取り出す（以下番組Ａと記す）。ここで
いう番組カテゴリとは、たとえば、スポーツ、映画、教
養、ニュースといったような放送番組の全般的な内容を
表すものである。この番組カテゴリは、番組の放送時刻
が変更になったような場合にも、番組の性格は変わらな
いので一般的に変更されない。番組の新番組情報保持部
４０１に保持されている番組の中で番組Ａの番組カテゴ
リ情報と一致した番組があるかをどうかを検索する。情
報蓄積部１０２の更新された番組情報の中に一致する番
組カテゴリが無い場合には処理を効率的に行うために以
下の処理は行わない。また一致する番組カテゴリが複数
存在する場合にはその全ての番組について以下の処理を
行う。

【００５９】一致する番組カテゴリが存在した場合に
は、予約情報リスト保持部４００に保持されている予約
登録されて更新するかどうかを判定する番組Ａの番組情
報文字列と、新番組情報保持部４０１に保持されている
番組Ａと同じ番組カテゴリを持つ各番組の番組情報文字
列との比較を以下に示す様に行い、その結果に応じて番
組Ａの予約情報の更新・追加を行うかどうかを決定す
る。すなわち単語抽出部６０１−１では新番組情報保持
部４０１に保持されている各番組の番組情報文字列に含
まれる単語を、単語抽出部６０１−２では予約情報リス
ト保持部４００の番組Ａに含まれる単語をそれぞれ抽出
する。単語類似度評価部６０２では、予約情報リスト保
持部４００に保持されている番組Ａの単語と、新番組情
報保持部４０１に保持されている各番組で、番組Ａと番
組カテゴリが一致する全ての番組の単語の類似度を評価
する。類似度を求める手段としては公知の類義語辞書を
用いる手法を用いることができる。すなわち、単語を、
それを説明する別のより根源的な単語を要素とした単語
の組み合わせ（単語ベクトル）で表す。比較する単語同
士の単語ベクトル間の距離をベクトルの内積で定義され
るような方法を用いて類似度を計算する。（単語間の類
似度計算に関する手法については、Pre-COLING WORKSHO
P,"Thesaurus and Word Similarity Measures", Naohik
o Uramoto, http://www.mag.keio.ac.jp/~hiro/ilab/ab
road/session/c6e.html や 1997年11月25日〜27日,電子
情報通信学会「言語理解とコミュニケーション」研究
会, 「多次元空間における日常語の概念表現の最適
化」, 笠原要, http://www.sonycsl.co.jp/person/naga
o/nlsym97/kasahara/#SECTION02 等で開示されてい
る。） ここで単語間の類似度の求め方の例を簡単に説明する。
例えば赤色とワイン色との色の類似度は次の手順で求め
ることが出来る。すなわち赤色とワイン色を色の３原色
（Ｒ、Ｇ、Ｂ）表現を使ってより根元的な表現にする。
赤色は（１．０、０．０、０．０）、ワイン色は（０．
７、０．３、０．０）と表すことが出来る。次にこれら
の内積をとる。すなわち以下に示す数２のようになる。

【００６０】

【数２】 （１．０、０．０、０．０）＊（０．７、０．３、０．
０）＝ ０．７＋０．０＋０．０＝ ０．７ 従って、赤色とワイン色との単語間の類似度を０．７と
判断する。

【００６１】以上の考え方を一般化して、単語間の類似
度が原理的に評価出来る。その際３原色に相当するもの
をどのように決定するかが問題になるが、それは対象と
するデータベース（本実施の形態ではＥＰＧデータ）が
決まれば、そのデータベースに含まれる単語を予め決め
られた複数の尺度で評価してその結果をその単語ベクト
ルの各要素とすることで解決出来る。例えば、単語Ａを
ａ、ｂ、ｃ、ｄ、ｅ、ｆ、ｇというそれぞれの評価尺度
で評価してそれらの評価値がＨａ、Ｈｂ、Ｈｃ、Ｈｄ、
Ｈｅ、Ｈｆ、Ｈｇであったとすると、単語Ａはこれらの
評価値を使って（Ｈａ、Ｈｂ、Ｈｃ、Ｈｄ、Ｈｅ、Ｈ
ｆ、Ｈｇ）と表現出来る。

【００６２】評価尺度ａ、ｂ、ｃ、ｄ、ｅ、ｆ、ｇを決
めることと、ある単語をその尺度に展開する時に評価す
る人の主観的な尺度が入るが、有限のデータ集合につい
ては必ず以上の評価が可能である。

【００６３】単語抽出部６０１−１、６０１−２で各々
抽出された単語が全て一致している場合の類似度を１０
０として、新番組情報保持部４０１に保持されている各
番組の番組情報文字列に含まれる単語と、予約情報リス
ト保持部４００の番組Ａの番組情報文字列に含まれる単
語との類似度を求める。統合類似度算出部６０３では単
語類似度評価部６０２で求められた各番組の各単語の類
似度から番組Ａに最も類似度の高い番組を検索する。例
えば、番組Ａに単語x,単語yの２個が含まれていて、更
新された番組Ｂに単語が１０個含まれる場合を考える
（ＥＰＧ情報は多くの場合、更新された情報のほうがよ
り多くの番組情報を含む）。単語xの類似度評価が８
０、単語yの類似度評価が６０のとき、番組Ａと番組Ｂ
の統合類似度は番組Ａに含まれる単語a,bの類似度の平
均値をとり７０としている。情報更新された番組の全て
ついてこの類似度を求め、最大の類似度をもつ番組を、
番組Ａの更新候補番組とする。この類似度が７５以上の
とき本実施の形態では予約情報の差し替えを行うものと
している。

【００６４】以上のような処理を、番組情報が更新され
る度に、予約情報リスト保持部４００に保持されている
全ての予約された番組について行ない予約情報を最新の
番組情報に維持する。

【００６５】このように、本実施の形態にかかる番組表
を使った録画および視聴予約制御装置では、予約番組情
報文字列(番組名、出演者、内容説明など)に含まれる単
語と、新規番組情報文字列(番組名、出演者、内容説明
など)に含まれる単語との総合的な類似度を求め比較す
るものとしたので、番組の説明の文字列が変更されたと
きにも類似度によって、更新された番組と予約された番
組を比較することが可能となるので、より柔軟に番組情
報の更新が可能となる。

【００６６】なお、本発明の電子番組表を利用した予約
制御装置の各手段の全部または一部の機能を専用のハー
ドウェアによって実現しても構わないし、またコンピュ
ータのプログラムによってソフトウェア的に実現しても
構わない。

【００６７】さらに、本発明の電子番組表を利用した予
約制御装置の各手段の全部または一部の機能をコンピュ
ータに実行させるためのプログラムを格納しているプロ
グラム記録媒体も本発明に属する。

【００６８】さらに、本実施の形態の番組情報入力部は
本発明のＥＰＧ入力手段の例であり、本実施の形態の予
約情報入力部は本発明の予約情報入力手段の例であり、
本実施の形態の予約情報一致度判定部は本発明の番組検
索手段の例であり、本実施の形態の情報更新部は本発明
の変更手段の例である。

【００６９】さらに、本発明のＥＰＧ入力手段は、本実
施の形態におけるインターネットへの接続や放送電波か
らＥＰＧ情報を入力するとしたがこれに限らず、無線通
信、電話などの公衆回線網、ケーブルテレビ網などの有
線通信、ＣＤ−ＲＯＭやフロッピーディスクやＤＶＤ−
ＲＯＭやフラッシュカードなどの記録媒体等からＥＰＧ
情報を入力しても構わない。要するに、任意の通信手段
または任意の記録媒体を介してＥＰＧ情報を入力するも
のでありさえすればよい。

【００７０】さらに、本発明の予約情報入力手段は、セ
ットトップボックスに組み込まれているタイプのもので
もよく、セットトップボックスに付属のリモコンでも構
わない。さらにＶＣＲやＤ−ＶＨＳなどの録画機器に組
み込まれていても構わない。このいずれかの場合、ＥＰ
Ｇ情報を表示するためのモニタ画面を持っていてもよ
く、さらにモニタ画面を持っている場合は、リモコンや
マウスをつかって番組表の番組欄を選択することにより
予約情報の入力を簡単に行うことが出来るものでも構わ
ない。

【００７１】さらに、本発明の予約情報入力手段は、セ
ットトップボックス等の受信装置とＶＣＲやＤ−ＶＨＳ
などの録画機器を制御するコンピュータに組み込まれて
いてもよい。この場合、予約情報の入力はタッチパネル
式のコンピュータで、コンピュータのモニタ画面に表示
されたＥＰＧ情報の番組欄を視聴者が触れることにより
番組の予約情報を入力することができる。もちろんコン
ピュータのモニタ画面に表示されているＥＰＧ情報の番
組欄をマウスやキーボードでクリックによる選択あるい
は、チャンネルや番組ＩＤを入力することによって予約
情報を入力するように構成してもよいことは言うまでも
ない。

【００７２】さらに、本発明の電子番組表を利用した予
約制御装置を構成するＥＰＧ入力手段、予約情報入力手
段、番組検索手段、変更手段の各手段の一部または全部
は、互いにネットワークに接続された分散環境下でその
機能を実現しても構わないし、単体の装置として外部の
機器とネットワークを介して情報をやりとりするように
してその機能を実現しても構わないし、また、セットト
ップボックス、受像器や、ＶＣＲやＤ−ＶＨＳなどの録
画機器に内蔵されていても構わない。ネットワークを利
用して本発明の電子番組表を利用した予約制御装置を実
現する場合のネットワークとしては同期通信であるＩＥ
ＥＥ１３９４バス等を利用してもよいし、非同期通信で
あるＡＴＭ網などを用いてもかまわない。あるいはＩＰ
通信をもちいても構わない。

【００７３】さらに、本発明の電子番組表を利用した予
約制御装置をＩＰ通信網を用いて行う場合は、本発明の
電子番組表を利用した予約制御装置をＪＡＶＡアプレッ
トやＪＡＶＡアプリケーション等のソフトウェアで各機
能を実現すれば、マルチプラットホームかつ分散環境下
で本発明の電子番組表を利用した予約制御装置を実現す
ることが出来る。

【００７４】さらに本発明の番組検索手段は、本実施の
形態で説明したように類似度を７５％としたが、これに
限らず７０％、８０％など、要するに本電子番組表を利
用した予約制御装置を実際に使用してみて類似度の数値
を経験的に適切な値にしさせすればよい。

【００７５】さらに本発明の番組検索手段は、本実施の
形態で説明したものに限らず、番組ＩＤを用いないで検
索する任意の方法も本発明に属する。

【００７６】さらに本発明の予約は、番組の録画予約、
視聴予約、または他の機器の動作状態と連携している予
約など、任意の用途で用いられる予約でありさえすれば
よい。ここで他の機器の動作状態と連携している予約と
は、例えば、番組終了時刻に風呂がたきあがるように予
約するなど、炊飯器、エアコン等の電化機器の動作開始
または終了を知らせる目的で予約することを指してい
る。

【００７７】

【発明の効果】以上説明したところから明らかなよう
に、本発明は、番組の開始時刻や終了時刻が変更された
ときにも放送局側で番組ＩＤの変更対応を行わなくても
受信機側で予約情報の変更が可能となり、番組表配信シ
ステムの運用を効率的に行えるようになるとともに、受
信機側では番組ＩＤを参照することなく正確に予約情報
の更新ができる電子番組表を利用した予約制御装置及び
プログラム記録媒体を提供することが出来る。

【００７８】また、本発明は、番組を更新するか否かを
効率的に判定することができる電子番組表を利用した予
約制御装置及びプログラム記録媒体を提供することが出
来る。

【００７９】また、本発明は、番組タイトルが付与され
ていないような番組の場合にも更新された番組情報を以
前に登録された番組情報と差し替えて登録ができる電子
番組表を利用した予約制御装置及びプログラム記録媒体
を提供することが出来る。

【００８０】また、本発明は、番組タイトルのみを参照
することで更新された番組情報を以前に登録された番組
情報と差し替えて登録ができる電子番組表を利用した予
約制御装置及びプログラム記録媒体を提供することが出
来る。

【００８１】また、本発明は、放送局側で番組識別番号
をそれぞれの番組に付与されていなくても番組出演者の
情報を用いて更新された番組情報を以前に登録された番
組情報と差し替えて登録ができる電子番組表を利用した
予約制御装置及びプログラム記録媒体を提供することが
出来る。

【００８２】また、本発明は、番組情報の表現が変わっ
た時にでも番組情報文字列の類似度に応じて更新された
番組情報を以前に登録された番組情報と差し替えて登録
ができる電子番組表を利用した予約制御装置及びプログ
ラム記録媒体を提供することが出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施の形態にかかる番組表を使
った録画および視聴予約制御装置の構成を示すブロック
図

【図２】本発明の第１の実施の形態にかかる番組表を使
った録画および視聴予約制御装置の構成を示すブロック
図

【図３】（ａ）本発明の第１の実施の形態にかかるＥＰ
Ｇ情報の例であり、情報蓄積部１０２に入力されたＥＰ
Ｇ情報の例を示す図 （ｂ）本発明の第１の実施の形態にかかるＥＰＧ情報の
例であり、視聴者が入力した番組予約情報の例を示す図

【図４】本発明の第２の実施の形態にかかる番組表を使
った録画および視聴予約制御装置の構成を示すブロック
図

【図５】（ａ）本発明の第２の実施の形態にかかるＥＰ
Ｇ情報の例であり、新番組情報文字列からの番組名の例
を示す図 （ｂ）本発明の第２の実施の形態にかかるＥＰＧ情報の
例であり、予約番組情報文字列からの番組名の例を示す
図 （ｃ）本発明の第２の実施の形態にかかるＥＰＧ情報の
例であり、新番組情報保持部４０１に保持されている番
組名の例を示す図

【図６】本発明の第３の実施の形態にかかる番組表を使
った録画および視聴予約制御装置の構成を示すブロック
図

【符号の説明】

１００ 番組情報入力部 １０１ 予約情報入力部 １０２ 番組情報蓄積部 １０３ 番組情報更新判定部 １０４ 予約情報比較部 １０５ 予約情報一致度判定部 １０７ 情報更新部 １０８ 予約情報読み出し部 １０９ 時刻管理部 １１０ 予約時刻比較部 １１１ 録画機器制御部 １１２ 録画機器 ２００ 予約情報リスト保持部 ２０１ 新予約番組情報保持部 ２０２ 番組カテゴリ比較部 ２０３ 番組名比較部 ２０４ 番組出演者比較評価部 ２０５ 単語抽出部 ２０６ 単語比較評価部 ２０７ 一致度算出部 ２０８ 総合一致度算出部 ２０９ 登録判定部 ４００予約情報リスト保持部 ４０１新番組情報保持部 ４０２番組カテゴリ比較部 ４０３番組名比較部 ４０４番組出演者比較評価部 ４０５単語抽出部 ４０６単語比較評価部 ４０７-1、４０７-２、４０７-３一致度算出部 ４０８総合一致度算出部 ４０９登録判定部 ６０１−１、６０１−２ 単語抽出部 ６０２ 単語類似度評価部 ６０３ 統合類似度算出部

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 経田 樹朗 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 竹田 享司 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Ｆターム(参考） 5C025 AA30 BA27 CA09 CB08 CB09 DA05 DA08 5C063 AA01 AB05 AB09 AB20 DA03 EB27 EB32 EB33 EB45 EB50

Claims (11)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 電子番組表（Ｅｌｅｃｔｒｉｃ Ｐｒｏ
   ｇｒａｍ Ｇｕｉｄｅ：ＥＰＧ）を入力するＥＰＧ入力
   手段と、 前記ＥＰＧ入力手段で入力された電子番組表を利用して
   予約する番組の予約情報を登録する予約情報入力手段
   と、 新しい電子番組表が古い電子番組表に対して変更された
   場合は、予約した番組を前記新しい電子番組表の全部ま
   たは一部内から検索する番組検索手段と、 前記番組検索手段で検索された前記新しい電子番組表の
   内容に前記予約した番組の予約情報を置き換える変更手
   段とを備え、 前記変更手段によって変更された予約情報に基づいて、
   予約の制御を行うことを特徴とする電子番組表を利用し
   た予約制御装置。
2. 【請求項２】 前記予約した番組の予約情報とは、文字
   情報であることを特徴とする請求項１記載の電子番組表
   を利用した予約制御装置。
3. 【請求項３】 前記変更手段は、前記予約した番組の情
   報を変更する際、対応する前記変更された電子番組表の
   番組情報を利用することを特徴とする請求項１〜２のい
   ずれかに記載の電子番組表を利用した予約制御装置。
4. 【請求項４】 前記予約した番組の予約情報は、少なく
   ともその番組の番組名またはその番組の出演者またはそ
   の番組の番組詳細情報を含むことを特徴とする請求項１
   〜３のいずれかに記載の電子番組表を利用した予約制御
   装置。
5. 【請求項５】 前記番組検索手段は、前記予約した番組
   の情報から単語を抽出し、前記変更された電子番組表の
   情報に含まれる文字情報から単語を抽出し、単語間の類
   似度を計算することによって検索することを特徴とする
   請求項１〜４のいずれかに記載の電子番組表を利用した
   予約制御装置。
6. 【請求項６】 前記類似度は、単語を表すより根元的な
   単語を要素とした単語の組み合わせ（単語ベクトル）で
   表し、比較する単語同士の単語ベクトル間の距離を内積
   で定義することによって求められることを特徴とする請
   求項５記載の予約制御装置。
7. 【請求項７】 前記番組検索手段は、前記予約した番組
   の番組分類と前記新しい電子番組表の番組の番組分類が
   一致したとき、前記検索を行うことを特徴とする請求項
   １〜６のいずれかに記載の電子番組表を利用した予約制
   御装置。
8. 【請求項８】 前記番組検索手段は、前記予約した番組
   のチャンネルと同じチャンネルの前記新しい電子番組表
   に絞って、前記検索を行うことを特徴とする請求項１〜
   ７のいずれかに記載の電子番組表を利用した予約制御装
   置である。
9. 【請求項９】 前記予約とは、録画予約、または視聴予
   約、または他の機器の動作状態と連携している予約であ
   ることを特徴とする請求項１〜８のいずれかに記載の電
   子番組表を利用した予約制御装置。
10. 【請求項１０】 前記ＥＰＧ入力手段は、放送波の受
    信、インターネット、無線通信、公衆回線網、有線通
    信、記録媒体のいずれかを用いて前記番組表を入力する
    ことを特徴とする請求項１〜９のいずれかに記載の電子
    番組表を利用した予約制御装置。
11. 【請求項１１】 請求項１〜１０のいずれかに記載の電
    子番組表を利用した予約制御装置の各手段の全部または
    一部の機能をコンピュータに実行させるためのプログラ
    ムを格納していることを特徴とするプログラム記録媒
    体。