JP2000278187A - 給電線を利用した通信システム - Google Patents
給電線を利用した通信システムInfo
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- JP2000278187A JP2000278187A JP11085539A JP8553999A JP2000278187A JP 2000278187 A JP2000278187 A JP 2000278187A JP 11085539 A JP11085539 A JP 11085539A JP 8553999 A JP8553999 A JP 8553999A JP 2000278187 A JP2000278187 A JP 2000278187A
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- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04B—TRANSMISSION
- H04B3/00—Line transmission systems
- H04B3/54—Systems for transmission via power distribution lines
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Power Engineering (AREA)
- Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
- Signal Processing (AREA)
- Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)
- Control Of Position, Course, Altitude, Or Attitude Of Moving Bodies (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 大規模な搬送システムにおいて、台車の動作
を迅速に且つ正確に制御できる通信システムを提供す
る。 【解決手段】 ラインAおよびラインBには、それぞれ
給電線2a、2bが敷設されている。基地局11aは、
給電線2aに確立される通信チャネルAを利用してライ
ンAに位置する台車12と通信を行う。基地局11b
は、給電線2bに確立される通信チャネルBを利用して
ラインBに位置する台車12と通信を行う。乗り移り部
に敷設されている給電線2cには、通信チャネルAおよ
び通信チャネルBが確立される。台車12は、ラインA
からラインBに移動する際、ドグ4を検出すると、利用
すべき通信チャネルを通信チャネルAから通信チャネル
Bに切り替える。
を迅速に且つ正確に制御できる通信システムを提供す
る。 【解決手段】 ラインAおよびラインBには、それぞれ
給電線2a、2bが敷設されている。基地局11aは、
給電線2aに確立される通信チャネルAを利用してライ
ンAに位置する台車12と通信を行う。基地局11b
は、給電線2bに確立される通信チャネルBを利用して
ラインBに位置する台車12と通信を行う。乗り移り部
に敷設されている給電線2cには、通信チャネルAおよ
び通信チャネルBが確立される。台車12は、ラインA
からラインBに移動する際、ドグ4を検出すると、利用
すべき通信チャネルを通信チャネルAから通信チャネル
Bに切り替える。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動体を案内する
ための案内レールに沿って設けられた給電線を利用して
基地局と移動体との間での通信を行う通信システムに係
わる。
ための案内レールに沿って設けられた給電線を利用して
基地局と移動体との間での通信を行う通信システムに係
わる。
【0002】
【従来の技術】近年、工場や倉庫などにおいて、荷物や
各種部品を無人で搬送するための搬送システムが導入さ
れてきている。
各種部品を無人で搬送するための搬送システムが導入さ
れてきている。
【0003】この種の搬送システムの1つとして、案内
レールに沿って設けられた給電線から非接触で台車など
の移動体に電力を供給しながらその移動体を案内レール
に沿って走行させる方式が知られている。この方式で
は、通常、給電線に高周波の交流が印加される。一方、
各移動体には、その給電線に印加される交流から電磁誘
導作用によりエネルギーを取り出すためのコイルが設け
られる。そして、各移動体は、そのエネルギーを利用し
て走行したり、或いは荷役作業などを行う。
レールに沿って設けられた給電線から非接触で台車など
の移動体に電力を供給しながらその移動体を案内レール
に沿って走行させる方式が知られている。この方式で
は、通常、給電線に高周波の交流が印加される。一方、
各移動体には、その給電線に印加される交流から電磁誘
導作用によりエネルギーを取り出すためのコイルが設け
られる。そして、各移動体は、そのエネルギーを利用し
て走行したり、或いは荷役作業などを行う。
【0004】各移動体の動作は、基地局から与えられる
指示に従う。基地局から各移動体に対して指示を与える
方法としては、様々な形態が考えられるが、本願出願人
は、移動体にエネルギーを供給するための給電線を利用
して信号を伝送する通信システムを提案している。
指示に従う。基地局から各移動体に対して指示を与える
方法としては、様々な形態が考えられるが、本願出願人
は、移動体にエネルギーを供給するための給電線を利用
して信号を伝送する通信システムを提案している。
【0005】図6は、給電線を利用した通信システムの
一例の構成図である。この通信システムでは、各台車の
動作は、基地局からの指示に従う。案内レール101
は、各台車120を走行させる経路上に設けらる。給電
線102は、その往路部と復路部とが互いに平行になる
ように案内レール101に沿って敷設される。電源装置
103は、給電線102に高周波の交流を供給する。こ
れにより、給電線102の近傍の磁界は、この高周波の
交流に従って常に変化することになる。
一例の構成図である。この通信システムでは、各台車の
動作は、基地局からの指示に従う。案内レール101
は、各台車120を走行させる経路上に設けらる。給電
線102は、その往路部と復路部とが互いに平行になる
ように案内レール101に沿って敷設される。電源装置
103は、給電線102に高周波の交流を供給する。こ
れにより、給電線102の近傍の磁界は、この高周波の
交流に従って常に変化することになる。
【0006】基地局110は、コンピュータ111、モ
デム112、結合器113を備え、各台車120の動作
を制御する。コンピュータ111は、各台車120に設
けられている制御回路125との通信により、各台車1
20の動作を制御する。モデム112は、コンピュータ
111から出力された信号を変調して結合器113に与
え、また、結合器113によりピックアップされた信号
を復調してコンピュータ111に与える。結合器113
は、容量結合等により、モデム112から与えられる信
号を給電線102に重畳し、また、給電線102に重畳
されている信号をピックアップしてモデム112に与え
る。この構成により、基地局110は、各台車120に
送信すべき信号を給電線102に重畳し、また、各台車
120から出力された信号を給電線102からピックア
ップする。
デム112、結合器113を備え、各台車120の動作
を制御する。コンピュータ111は、各台車120に設
けられている制御回路125との通信により、各台車1
20の動作を制御する。モデム112は、コンピュータ
111から出力された信号を変調して結合器113に与
え、また、結合器113によりピックアップされた信号
を復調してコンピュータ111に与える。結合器113
は、容量結合等により、モデム112から与えられる信
号を給電線102に重畳し、また、給電線102に重畳
されている信号をピックアップしてモデム112に与え
る。この構成により、基地局110は、各台車120に
送信すべき信号を給電線102に重畳し、また、各台車
120から出力された信号を給電線102からピックア
ップする。
【0007】台車120は、コイル121、電源回路1
22、結合器123、モデム124および制御回路12
5を備える。コイル121は、給電線102の近傍の磁
界からエネルギーを取り出す。電源回路122は、コイ
ル121により取り出されたエネルギーから所定の電圧
を生成し、台車120の走行用モータや、台車120の
各回路に供給する。結合器123およびモデム124
は、基本的に、基地局110に設けられている結合器1
13およびモデム112と同じである。制御回路125
は、基地局110から与えられる指示に従い、台車12
0の動作を制御する。
22、結合器123、モデム124および制御回路12
5を備える。コイル121は、給電線102の近傍の磁
界からエネルギーを取り出す。電源回路122は、コイ
ル121により取り出されたエネルギーから所定の電圧
を生成し、台車120の走行用モータや、台車120の
各回路に供給する。結合器123およびモデム124
は、基本的に、基地局110に設けられている結合器1
13およびモデム112と同じである。制御回路125
は、基地局110から与えられる指示に従い、台車12
0の動作を制御する。
【0008】このように、図6に示す通信システムは、
基地局と台車との間で送受信すべき信号を給電線に重畳
することにより、これらの間の通信を実現し、各台車の
動作を基地局から遠隔的に制御している。なお、この方
式に係わる構成および動作については、特開平10−1
26319号に詳しく開示されている。
基地局と台車との間で送受信すべき信号を給電線に重畳
することにより、これらの間の通信を実現し、各台車の
動作を基地局から遠隔的に制御している。なお、この方
式に係わる構成および動作については、特開平10−1
26319号に詳しく開示されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、大規模な工
場や倉庫に上述のような搬送システムを導入する場合に
は、案内レールが長くなるだけでなく、通常、台車の数
も増加する。ところが、走行する台車の数が増えると、
基地局がすべての台車を迅速に制御することが困難にな
る。
場や倉庫に上述のような搬送システムを導入する場合に
は、案内レールが長くなるだけでなく、通常、台車の数
も増加する。ところが、走行する台車の数が増えると、
基地局がすべての台車を迅速に制御することが困難にな
る。
【0010】たとえば、基地局と複数の台車との間の通
信方式としてポーリング方式を採用したとすると、基地
局は、各台車に対して順番にアクセスすることになる
が、この場合、台車の数が多いと、ある台車に対して指
示を送ってからその台車に次の指示を送るまでの時間が
長くなってしまう。このため、基地局は、各台車を迅速
に制御することが困難になる。なお、この問題は、ポー
リング方式を採用した場合だけでなく、複数の台車を時
分割的に制御する方式においても同様に発生し得る。
信方式としてポーリング方式を採用したとすると、基地
局は、各台車に対して順番にアクセスすることになる
が、この場合、台車の数が多いと、ある台車に対して指
示を送ってからその台車に次の指示を送るまでの時間が
長くなってしまう。このため、基地局は、各台車を迅速
に制御することが困難になる。なお、この問題は、ポー
リング方式を採用した場合だけでなく、複数の台車を時
分割的に制御する方式においても同様に発生し得る。
【0011】上記問題を解決するための一案としては、
複数の小規模な搬送システムを互いに接続することによ
り、大規模なシステムを構築する手法が考えられる。こ
の場合、各搬送システム毎にそれぞれ基地局が設けら
れ、各基地局は、それぞれ自分が属する搬送システム内
に位置する台車の動作を制御する。また、これら複数の
搬送システムは、台車が搬送システム間を移動できるよ
うに接続される。
複数の小規模な搬送システムを互いに接続することによ
り、大規模なシステムを構築する手法が考えられる。こ
の場合、各搬送システム毎にそれぞれ基地局が設けら
れ、各基地局は、それぞれ自分が属する搬送システム内
に位置する台車の動作を制御する。また、これら複数の
搬送システムは、台車が搬送システム間を移動できるよ
うに接続される。
【0012】このような構成とすれば、各基地局が制御
すべき台車の数が少なくなるので、大規模な搬送システ
ムにおいても、多数の台車の動作を迅速に制御すること
ができるものと期待される。
すべき台車の数が少なくなるので、大規模な搬送システ
ムにおいても、多数の台車の動作を迅速に制御すること
ができるものと期待される。
【0013】しかしながら、上述のような構成の大規模
搬送システムは開発途上であり、現在までのところ、台
車がある搬送システムから他の搬送システムに移る際の
動作については十分に検討されてきていない。このた
め、上記構成のシステムにおいては、台車がある搬送シ
ステムから他の搬送システムに移る際に、台車の動作が
不安定になったり、或いは、台車をいったん停止させた
状態で通信装置(図6に示す例では、モデム)の設定を
変更する処理が必要になる可能性もある。
搬送システムは開発途上であり、現在までのところ、台
車がある搬送システムから他の搬送システムに移る際の
動作については十分に検討されてきていない。このた
め、上記構成のシステムにおいては、台車がある搬送シ
ステムから他の搬送システムに移る際に、台車の動作が
不安定になったり、或いは、台車をいったん停止させた
状態で通信装置(図6に示す例では、モデム)の設定を
変更する処理が必要になる可能性もある。
【0014】本発明の課題は、大規模な搬送システムに
おいて、台車の動作を迅速に且つ正確に制御できる通信
システムを提供することである。
おいて、台車の動作を迅速に且つ正確に制御できる通信
システムを提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の通信システム
は、移動体を案内するための案内レールに沿ってその移
動体にエネルギーを供給するために設けられた給電線を
利用する構成であって、第1の通信チャネルの信号が重
畳される第1の給電線と、第2の通信チャネルの信号が
重畳される第2の給電線と、上記第1の給電線と第2の
給電線との間に設けられ、上記第1および第2の通信チ
ャネルを利用可能な乗り移り部と、給電線から得られる
エネルギーを利用して案内レールに沿って走行する移動
体とを備える。そして、上記移動体が上記第1の給電線
が設けられている領域から上記乗り移り部を通過して上
記第2の給電線が設けられている領域へ移る際に、上記
乗り移り部において、その移動体の利用すべき通信チャ
ネルが第1の通信チャネルから第2の通信チャネルに切
り替えられる。
は、移動体を案内するための案内レールに沿ってその移
動体にエネルギーを供給するために設けられた給電線を
利用する構成であって、第1の通信チャネルの信号が重
畳される第1の給電線と、第2の通信チャネルの信号が
重畳される第2の給電線と、上記第1の給電線と第2の
給電線との間に設けられ、上記第1および第2の通信チ
ャネルを利用可能な乗り移り部と、給電線から得られる
エネルギーを利用して案内レールに沿って走行する移動
体とを備える。そして、上記移動体が上記第1の給電線
が設けられている領域から上記乗り移り部を通過して上
記第2の給電線が設けられている領域へ移る際に、上記
乗り移り部において、その移動体の利用すべき通信チャ
ネルが第1の通信チャネルから第2の通信チャネルに切
り替えられる。
【0016】移動体は、第1の給電線が設けられている
領域においては、第1の通信チャネルを利用して通信を
行い、第2の給電線が設けられている領域においては、
第2の通信チャネルを利用して通信を行う。移動体が第
1の給電線が設けられている領域から第2の給電線が設
けられている領域へ移動する際には、その移動体が利用
すべき通信チャネルは乗り移り部において切り替えられ
る。ここで、乗り移り部は、第1および第2の通信チャ
ネルの双方を利用できる領域である。したがって、移動
体は、乗り移り部において利用すべき通信チャネルを第
1の通信チャネルから第2の通信チャネルに切り替える
と、その後、即座にその第2の通信チャネルを利用して
通信を行うことができる。
領域においては、第1の通信チャネルを利用して通信を
行い、第2の給電線が設けられている領域においては、
第2の通信チャネルを利用して通信を行う。移動体が第
1の給電線が設けられている領域から第2の給電線が設
けられている領域へ移動する際には、その移動体が利用
すべき通信チャネルは乗り移り部において切り替えられ
る。ここで、乗り移り部は、第1および第2の通信チャ
ネルの双方を利用できる領域である。したがって、移動
体は、乗り移り部において利用すべき通信チャネルを第
1の通信チャネルから第2の通信チャネルに切り替える
と、その後、即座にその第2の通信チャネルを利用して
通信を行うことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施形態の通
信システムが構築される搬送システムの構成図である。
ここでは、2つの搬送システム(以下、「ラインA」お
よび「ラインB」と呼ぶ。)が互いに接続された構成を
採り上げて説明する。
信システムが構築される搬送システムの構成図である。
ここでは、2つの搬送システム(以下、「ラインA」お
よび「ラインB」と呼ぶ。)が互いに接続された構成を
採り上げて説明する。
【0018】案内レール1a、1bは、それぞれ台車を
走行させる経路上に設けられる。給電線2a、2bは、
それぞれ案内レール1a、1bに沿って敷設される。
尚、給電線2a、2bは、それぞれその往路部と復路部
とが互いに平行になるように敷設されており、また、不
図示の電源装置により高周波の交流が印加されている。
これらのことは、図6を参照しながら説明した通りであ
る。
走行させる経路上に設けられる。給電線2a、2bは、
それぞれ案内レール1a、1bに沿って敷設される。
尚、給電線2a、2bは、それぞれその往路部と復路部
とが互いに平行になるように敷設されており、また、不
図示の電源装置により高周波の交流が印加されている。
これらのことは、図6を参照しながら説明した通りであ
る。
【0019】案内レール1cは、台車がラインAとライ
ンBとの間を双方向に移動できるようにそれらの間を接
続するレールである。また、給電線2cは、案内レール
1cに沿って敷設される。給電線2cは、給電線2a、
2bと同様に、その往路部と復路部とが互いに平行にな
るように敷設されており、また、不図示の電源装置によ
り高周波の交流が印加されている。なお、給電線2c
は、給電線2a、2bから電気的に絶縁されている。
ンBとの間を双方向に移動できるようにそれらの間を接
続するレールである。また、給電線2cは、案内レール
1cに沿って敷設される。給電線2cは、給電線2a、
2bと同様に、その往路部と復路部とが互いに平行にな
るように敷設されており、また、不図示の電源装置によ
り高周波の交流が印加されている。なお、給電線2c
は、給電線2a、2bから電気的に絶縁されている。
【0020】ターンテーブル3a、3bは、それぞれ基
地局11a、11bからの指示に従って、台車が走行す
る経路を切り替える。ドグ4は、各台車により検出され
る被検出体であり、案内レール1cの近傍の所定の位置
に設置される。
地局11a、11bからの指示に従って、台車が走行す
る経路を切り替える。ドグ4は、各台車により検出され
る被検出体であり、案内レール1cの近傍の所定の位置
に設置される。
【0021】上記構成の搬送システムにおいて、ライン
AとラインBとを接続する領域(図1に示す例では、案
内レール1c及び給電線2cが設けられている領域)の
ことを、「乗り移り部」と呼ぶ。
AとラインBとを接続する領域(図1に示す例では、案
内レール1c及び給電線2cが設けられている領域)の
ことを、「乗り移り部」と呼ぶ。
【0022】基地局11a、11bは、基本的に、図6
を参照しながら説明した基地局110と同じである。た
だし、基地局11aは、通信チャネルAを利用してライ
ンAに位置する台車と通信を行い、一方、基地局11b
は、通信チャネルBを利用してラインBに位置する台車
と通信を行う。ここで、通信チャネルAおよび通信チャ
ネルBには、たとえば、互いに異なる周波数が割り当て
られている。
を参照しながら説明した基地局110と同じである。た
だし、基地局11aは、通信チャネルAを利用してライ
ンAに位置する台車と通信を行い、一方、基地局11b
は、通信チャネルBを利用してラインBに位置する台車
と通信を行う。ここで、通信チャネルAおよび通信チャ
ネルBには、たとえば、互いに異なる周波数が割り当て
られている。
【0023】基地局と台車との間で送受信される信号
は、給電線に重畳される。給電線への信号の重畳、およ
び給電線からの信号のピックアップは、例えば図2に示
すように、容量結合により実現される。なお、図2にお
いて、通信装置(実施例では、モデム)と結合器との間
を同軸ケーブルで接続する場合には、マッチング回路を
介して結合器に接続する。
は、給電線に重畳される。給電線への信号の重畳、およ
び給電線からの信号のピックアップは、例えば図2に示
すように、容量結合により実現される。なお、図2にお
いて、通信装置(実施例では、モデム)と結合器との間
を同軸ケーブルで接続する場合には、マッチング回路を
介して結合器に接続する。
【0024】上記構成により、給電線2aに通信チャネ
ルAが確立され、給電線2bに通信チャネルBが確立さ
れる。給電線2cは、図3に示すように、結合器13を
介して基地局11aおよび11bに接続される。結合器
13は、案内レール1cに給電線2cを懸架するための
支持材14の、給電線把持部内周面に設けられた導体か
ら構成されている。これにより、基地局11aから送出
される信号は、ラインAの給電線2aに重畳されるとと
もに給電線2cにも重畳され、また、基地局11aは、
給電線2aに重畳されている信号だけでなく、給電線2
cに重畳されている信号もピックアップできる。同様
に、基地局11bから送出される信号は、ラインBの給
電線2bに重畳されると共に給電線2cにも重畳され、
また、基地局11bは、給電線2bに重畳されている信
号だけでなく、給電線2cに重畳されている信号もピッ
クアップできる。すなわち、給電線2cには、通信チャ
ネルAおよび通信チャネルBが確立される。
ルAが確立され、給電線2bに通信チャネルBが確立さ
れる。給電線2cは、図3に示すように、結合器13を
介して基地局11aおよび11bに接続される。結合器
13は、案内レール1cに給電線2cを懸架するための
支持材14の、給電線把持部内周面に設けられた導体か
ら構成されている。これにより、基地局11aから送出
される信号は、ラインAの給電線2aに重畳されるとと
もに給電線2cにも重畳され、また、基地局11aは、
給電線2aに重畳されている信号だけでなく、給電線2
cに重畳されている信号もピックアップできる。同様
に、基地局11bから送出される信号は、ラインBの給
電線2bに重畳されると共に給電線2cにも重畳され、
また、基地局11bは、給電線2bに重畳されている信
号だけでなく、給電線2cに重畳されている信号もピッ
クアップできる。すなわち、給電線2cには、通信チャ
ネルAおよび通信チャネルBが確立される。
【0025】台車12は、ラインAに位置するときは、
基地局11aから給電線2aに確立されている通信チャ
ネルAを介して与えられる指示に従って動作し、ライン
Bに位置するときは、基地局11bから給電線2bに確
立されている通信チャネルBを介して与えられる指示に
従って動作する。台車12の構成は、基本的には、図6
に示した台車120と同じであるが、自己の通信装置が
利用すべき通信チャネルを自動的に切り替える機能を備
える点で台車120とは異なる。
基地局11aから給電線2aに確立されている通信チャ
ネルAを介して与えられる指示に従って動作し、ライン
Bに位置するときは、基地局11bから給電線2bに確
立されている通信チャネルBを介して与えられる指示に
従って動作する。台車12の構成は、基本的には、図6
に示した台車120と同じであるが、自己の通信装置が
利用すべき通信チャネルを自動的に切り替える機能を備
える点で台車120とは異なる。
【0026】図4は、台車12の通信に係わる部分のブ
ロック図である。なお、給電線からエネルギーを取り出
すための構成は、図6を参照しながら説明したものと同
じであり、ここでは省略する。
ロック図である。なお、給電線からエネルギーを取り出
すための構成は、図6を参照しながら説明したものと同
じであり、ここでは省略する。
【0027】結合器21は、たとえば容量結合により、
給電線から信号を取り出してRF/IF部22に与え、
また、RF/IF部22から与えられる信号を給電線に
重畳する。RF/IF部22は、結合器21から与えら
れる無線周波数帯の信号を中間周波数帯の信号に変換し
て復調器23に与え、また、変調器24から与えられる
中間周波数帯の信号を無線周波数帯の信号に変換して結
合器21に与える。なお、RF/IF部22が信号を送
受信するための無線周波数は、周波数切替え部27から
の指示に従う。
給電線から信号を取り出してRF/IF部22に与え、
また、RF/IF部22から与えられる信号を給電線に
重畳する。RF/IF部22は、結合器21から与えら
れる無線周波数帯の信号を中間周波数帯の信号に変換し
て復調器23に与え、また、変調器24から与えられる
中間周波数帯の信号を無線周波数帯の信号に変換して結
合器21に与える。なお、RF/IF部22が信号を送
受信するための無線周波数は、周波数切替え部27から
の指示に従う。
【0028】復調部23は、RF/IF部22から与え
られる信号を復調して通信制御装置26に与える。ま
た、変調部24は、通信制御装置26から与えられる信
号を変調してRF/IF部22に与える。なお、変調方
式は、特に限定されるものではない。
られる信号を復調して通信制御装置26に与える。ま
た、変調部24は、通信制御装置26から与えられる信
号を変調してRF/IF部22に与える。なお、変調方
式は、特に限定されるものではない。
【0029】ドグ検出部25は、図1に示したドグ4を
検出する。ドグの検出方法は、特に限定されるものでは
ないが、例えば、ドグ検出部25を1組の発光素子およ
び受光素子で構成し、ドグ4を反射物とすれば、反射光
の有無によりドグ4を検出できる。
検出する。ドグの検出方法は、特に限定されるものでは
ないが、例えば、ドグ検出部25を1組の発光素子およ
び受光素子で構成し、ドグ4を反射物とすれば、反射光
の有無によりドグ4を検出できる。
【0030】通信制御部26は、基地局との通信を制御
する。たとえば、基地局からポーリング信号を受信した
場合には、その基地局に対して応答信号を返送する。ま
た、基地局から台車の動作を制御するための信号を受信
した場合には、その信号を制御回路に渡す。さらに、ド
グ検出部25によりドグが検出されたときには、周波数
切替え部27に対して、周波数を切り替えさせるための
指示を与える。周波数切替え部27は、通信制御部26
から指示を受け取ると、RF/IF部22が信号を送受
信するための無線周波数を切り替える。なお、本実施形
態の通信システムでは、基地局から台車への信号と台車
から基地局への信号との衝突を避けるために、それぞれ
信号の周波数を、ラインA、ラインBのそれぞれにおい
て互いに異なるように設定している。
する。たとえば、基地局からポーリング信号を受信した
場合には、その基地局に対して応答信号を返送する。ま
た、基地局から台車の動作を制御するための信号を受信
した場合には、その信号を制御回路に渡す。さらに、ド
グ検出部25によりドグが検出されたときには、周波数
切替え部27に対して、周波数を切り替えさせるための
指示を与える。周波数切替え部27は、通信制御部26
から指示を受け取ると、RF/IF部22が信号を送受
信するための無線周波数を切り替える。なお、本実施形
態の通信システムでは、基地局から台車への信号と台車
から基地局への信号との衝突を避けるために、それぞれ
信号の周波数を、ラインA、ラインBのそれぞれにおい
て互いに異なるように設定している。
【0031】次に、ラインAに位置する台車(以下、
「台車K」と呼ぶ。)がラインBに移動する場合を採り
上げて、基地局11a、11b、および台車Kの動作を
説明する。なお、台車Kの通信装置(モデム)は、台車
KがラインAに位置するときには、通信チャネルAを利
用できる状態に設定されているものとする。
「台車K」と呼ぶ。)がラインBに移動する場合を採り
上げて、基地局11a、11b、および台車Kの動作を
説明する。なお、台車Kの通信装置(モデム)は、台車
KがラインAに位置するときには、通信チャネルAを利
用できる状態に設定されているものとする。
【0032】基地局11aは、ラインAに位置する各台
車に対して順番にポーリング信号を送出する。このポー
リング信号は、通信チャネルAにおいて基地局11aか
ら各台車へ伝送される信号に対して割り当てられている
周波数f1 の信号であり、給電線2aおよび2cに重畳
される。
車に対して順番にポーリング信号を送出する。このポー
リング信号は、通信チャネルAにおいて基地局11aか
ら各台車へ伝送される信号に対して割り当てられている
周波数f1 の信号であり、給電線2aおよび2cに重畳
される。
【0033】台車Kは、基地局11aから給電線2aを
介して伝送されてくるポーリング信号を受信すると、基
地局11aへ応答信号を返送する。この応答信号は、通
信チャネルAにおいて各台車から基地局11aへ伝送さ
れる信号に対して割り当てられている周波数f2 の信号
であり、給電線2aに重畳される。なお、周波数f1と
周波数f2 とは互いに異なる。
介して伝送されてくるポーリング信号を受信すると、基
地局11aへ応答信号を返送する。この応答信号は、通
信チャネルAにおいて各台車から基地局11aへ伝送さ
れる信号に対して割り当てられている周波数f2 の信号
であり、給電線2aに重畳される。なお、周波数f1と
周波数f2 とは互いに異なる。
【0034】基地局11aは、台車Kから送出された応
答信号を給電線2aを介して受信すると、台車Kの動作
を制御するための信号を送出する。この制御信号も、通
信チャネルAに対して割り当てられている周波数f1 の
信号であり、給電線2aおよび2cに重畳される。そし
て、台車Kは、給電線2aからその制御信号を取り出
し、その制御信号に従って動作を行う。
答信号を給電線2aを介して受信すると、台車Kの動作
を制御するための信号を送出する。この制御信号も、通
信チャネルAに対して割り当てられている周波数f1 の
信号であり、給電線2aおよび2cに重畳される。そし
て、台車Kは、給電線2aからその制御信号を取り出
し、その制御信号に従って動作を行う。
【0035】台車Kは、基地局11aからの指示に従っ
て移動し、ラインAとラインBとの間の乗り移り部にま
で移動する。ここで、乗り移り部に設けられている給電
線2cには、通信チャネルAおよび通信チャネルBが確
立されている。したがって、台車Kは、ラインAに位置
していたときと同様に、通信チャネルAを利用して基地
局11aと通信を行う。すなわち、台車Kは、基地局1
1aからの指示に従って動作する。
て移動し、ラインAとラインBとの間の乗り移り部にま
で移動する。ここで、乗り移り部に設けられている給電
線2cには、通信チャネルAおよび通信チャネルBが確
立されている。したがって、台車Kは、ラインAに位置
していたときと同様に、通信チャネルAを利用して基地
局11aと通信を行う。すなわち、台車Kは、基地局1
1aからの指示に従って動作する。
【0036】この後、台車Kは、ラインBの方向にさら
に移動し、ドグ4を検出すると、以降、基地局11bと
通信を行うようにするために、利用すべき通信チャネル
を通信チャネルAから通信チャネルBに自動的に切り替
える。ここで、台車Kは、走行しながらドグ4を検出す
ることができる。したがって、台車Kが利用すべき通信
チャネルは、その台車の走行中に自動的に切り替えられ
る。このとき、台車Kは、基地局11a、11bそれぞ
れに対して、台車KがラインAからラインBに乗り移っ
たことを知らせるようになっている。このようにするこ
とにより、基地局11aが通信異常と認識することがな
く、且つ基地局11bに対しても正常に通信を開始する
ことができる。なお、移動体に設けられているセンサ等
により停止している被検出物を検出する方法は周知の技
術である。
に移動し、ドグ4を検出すると、以降、基地局11bと
通信を行うようにするために、利用すべき通信チャネル
を通信チャネルAから通信チャネルBに自動的に切り替
える。ここで、台車Kは、走行しながらドグ4を検出す
ることができる。したがって、台車Kが利用すべき通信
チャネルは、その台車の走行中に自動的に切り替えられ
る。このとき、台車Kは、基地局11a、11bそれぞ
れに対して、台車KがラインAからラインBに乗り移っ
たことを知らせるようになっている。このようにするこ
とにより、基地局11aが通信異常と認識することがな
く、且つ基地局11bに対しても正常に通信を開始する
ことができる。なお、移動体に設けられているセンサ等
により停止している被検出物を検出する方法は周知の技
術である。
【0037】また、乗り移り部に設けられている給電線
2cには、上述したように、通信チャネルAおよび通信
チャネルBが確立されている。したがって、台車Kは、
利用すべき通信チャネルを通信チャネルAから通信チャ
ネルBに切り替えると、即座に通信チャネルBを介して
基地局11bと通信できる状態になる。すなわち、台車
Kは、乗り移り部においては、ドグ4を検出する前は常
に基地局11aと通信でき、一方、ドグ4を検出した後
は常に基地局11bと通信できる。このため、基地局か
ら台車への指示が途切れることはなく、その台車の動作
が不安定になることもない。
2cには、上述したように、通信チャネルAおよび通信
チャネルBが確立されている。したがって、台車Kは、
利用すべき通信チャネルを通信チャネルAから通信チャ
ネルBに切り替えると、即座に通信チャネルBを介して
基地局11bと通信できる状態になる。すなわち、台車
Kは、乗り移り部においては、ドグ4を検出する前は常
に基地局11aと通信でき、一方、ドグ4を検出した後
は常に基地局11bと通信できる。このため、基地局か
ら台車への指示が途切れることはなく、その台車の動作
が不安定になることもない。
【0038】なお、利用すべき通信チャネルを切り替え
る際には、図4を参照しながら説明したように、ドグ検
出部25によりドグ4が検出されると、周波数切替え部
27が、RF/IF部22が信号を送受信するための無
線周波数を切り替える。
る際には、図4を参照しながら説明したように、ドグ検
出部25によりドグ4が検出されると、周波数切替え部
27が、RF/IF部22が信号を送受信するための無
線周波数を切り替える。
【0039】基地局11bは、ラインBに位置する各台
車に対して順番にポーリング信号を送出する。このポー
リング信号は、通信チャネルBおいて基地局11bから
各台車へ伝送される信号に対して割り当てられている周
波数f3 の信号であり、給電線2bおよび2cに重畳さ
れる。なお、周波数f3 は、周波数f1 および周波数f
2 とは異なる。
車に対して順番にポーリング信号を送出する。このポー
リング信号は、通信チャネルBおいて基地局11bから
各台車へ伝送される信号に対して割り当てられている周
波数f3 の信号であり、給電線2bおよび2cに重畳さ
れる。なお、周波数f3 は、周波数f1 および周波数f
2 とは異なる。
【0040】台車Kは、ドグ4を検出した後は、上述し
たように、通信チャネルBを利用できる状態になってい
る。従って、乗り移り部では、基地局11aから送出さ
れるポーリング信号および基地局11bから送出される
ポーリング信号が存在し得るが、台車Kは、基地局11
bから送出されるポーリング信号のみを受信し、基地局
11bに対して応答信号を返送する。この応答信号は、
通信チャネルBにおいて各台車から基地局11bへ伝送
される信号に対して割り当てられている周波数f4 の信
号であり、給電線2bに重畳される。なお、周波数f4
は、周波数f1〜周波数f3 とは異なる。
たように、通信チャネルBを利用できる状態になってい
る。従って、乗り移り部では、基地局11aから送出さ
れるポーリング信号および基地局11bから送出される
ポーリング信号が存在し得るが、台車Kは、基地局11
bから送出されるポーリング信号のみを受信し、基地局
11bに対して応答信号を返送する。この応答信号は、
通信チャネルBにおいて各台車から基地局11bへ伝送
される信号に対して割り当てられている周波数f4 の信
号であり、給電線2bに重畳される。なお、周波数f4
は、周波数f1〜周波数f3 とは異なる。
【0041】以降、台車Kの動作は、台車KがラインB
に位置している期間は、基地局11bから通信チャネル
Bを介して伝送される信号に従って制御される。図5
は、各台車における通信チャネルの切替え処理を説明す
るフローチャートである。この処理は、ドグ4を検出す
ることにより起動される。
に位置している期間は、基地局11bから通信チャネル
Bを介して伝送される信号に従って制御される。図5
は、各台車における通信チャネルの切替え処理を説明す
るフローチャートである。この処理は、ドグ4を検出す
ることにより起動される。
【0042】ステップS1は、ドグ4が検出されたとき
にステップS2以降の処理を実行するための処理であ
る。ステップS2では、当該台車が現在利用している通
信チャネルが通信チャネルAであるか否かを調べる。現
在利用している通信チャネルが通信チャネルAであれ
ば、ステップS3において、利用すべき通信チャネルを
通信チャネルAから通信チャネルBに切り替える。一
方、現在利用している通信チャネルが通信チャネルAで
なければ、現在利用している通信チャネルが通信チャネ
ルBであるものとみなし、ステップS4において、利用
すべき通信チャネルを通信チャネルBから通信チャネル
Aに切り替える。
にステップS2以降の処理を実行するための処理であ
る。ステップS2では、当該台車が現在利用している通
信チャネルが通信チャネルAであるか否かを調べる。現
在利用している通信チャネルが通信チャネルAであれ
ば、ステップS3において、利用すべき通信チャネルを
通信チャネルAから通信チャネルBに切り替える。一
方、現在利用している通信チャネルが通信チャネルAで
なければ、現在利用している通信チャネルが通信チャネ
ルBであるものとみなし、ステップS4において、利用
すべき通信チャネルを通信チャネルBから通信チャネル
Aに切り替える。
【0043】上記通信チャネルの切替え処理は、図5の
フローチャートの処理を記述したプログラムを実行する
ことにより実現してもよいし、或いは、同等の動作を行
うハードウェアで実現してもよい。
フローチャートの処理を記述したプログラムを実行する
ことにより実現してもよいし、或いは、同等の動作を行
うハードウェアで実現してもよい。
【0044】このように、本実施形態の通信システムで
は、通信チャネルAが確立されるラインAと通信チャネ
ルBが確立されるラインBとを接続する乗り移り部に、
それら2つの通信チャネルを確立すると共に、台車がそ
の乗り移り部を通過する際にその台車が利用すべき通信
チャネルが自動的に切り替えられる機能を各台車に持た
せたので、各台車は、一方のラインから他方のラインに
乗り移るときに、基地局との通信が途切れることがな
い。このため、台車が一方のラインから他方のラインに
乗り移る際にも、台車の動作が不安定になることはな
く、また、通信装置の設定を変更するために台車をいっ
たん停止させる必要もない。
は、通信チャネルAが確立されるラインAと通信チャネ
ルBが確立されるラインBとを接続する乗り移り部に、
それら2つの通信チャネルを確立すると共に、台車がそ
の乗り移り部を通過する際にその台車が利用すべき通信
チャネルが自動的に切り替えられる機能を各台車に持た
せたので、各台車は、一方のラインから他方のラインに
乗り移るときに、基地局との通信が途切れることがな
い。このため、台車が一方のラインから他方のラインに
乗り移る際にも、台車の動作が不安定になることはな
く、また、通信装置の設定を変更するために台車をいっ
たん停止させる必要もない。
【0045】なお、上記実施例では、互いに異なる通信
チャネルに対して互いに異なる周波数を割り当てている
が、本発明はこれに限定されるものではない。また、上
記実施例では、互いに異なる通信チャネルが確立される
2つのラインが互いに接続された搬送システムを採り上
げたが、本発明は、この構成に限定されるものではな
い。たとえば、互いに異なる通信チャネルが確立される
3以上のラインが任意の手法で接続(直列接続、メッシ
ュ接続を含む)された搬送システムにも適用可能であ
る。この場合、台車がどのラインからどのラインに乗り
移ろうとしているのかをドグにより認識できるようにし
ておけばよい。
チャネルに対して互いに異なる周波数を割り当てている
が、本発明はこれに限定されるものではない。また、上
記実施例では、互いに異なる通信チャネルが確立される
2つのラインが互いに接続された搬送システムを採り上
げたが、本発明は、この構成に限定されるものではな
い。たとえば、互いに異なる通信チャネルが確立される
3以上のラインが任意の手法で接続(直列接続、メッシ
ュ接続を含む)された搬送システムにも適用可能であ
る。この場合、台車がどのラインからどのラインに乗り
移ろうとしているのかをドグにより認識できるようにし
ておけばよい。
【0046】
【発明の効果】複数の搬送システムから構成される大規
模搬送システムにおいて、台車がある搬送システムから
他の搬送システムに乗り移るときに、その台車と基地局
との通信が途切れることがない。このため、台車の動作
が不安定になることはなく、また、台車が搬送システム
間を移動する際に通信装置の設定のためにその台車をい
ったん停止させる必要もない。
模搬送システムにおいて、台車がある搬送システムから
他の搬送システムに乗り移るときに、その台車と基地局
との通信が途切れることがない。このため、台車の動作
が不安定になることはなく、また、台車が搬送システム
間を移動する際に通信装置の設定のためにその台車をい
ったん停止させる必要もない。
【図1】一実施形態の通信システムが構築される搬送シ
ステムの構成図である。
ステムの構成図である。
【図2】給電線に信号を重畳するための容量結合を説明
する図である。
する図である。
【図3】給電線に2つの通信チャネルを確立するための
構成を示す図である。
構成を示す図である。
【図4】台車の通信に係わる部分のブロック図である。
【図5】通信チャネルの切替え処理を説明するフローチ
ャートである。
ャートである。
【図6】給電線を利用した通信システムの一例の構成図
である。
である。
1a〜1c 案内レール 2a〜2c 給電線 4 ドグ 11a、11b 基地局 12 台車 21 結合器 22 RF/IF部 23 復調部 24 変調部 25 ドグ検出部 26 通信制御部 27 周波数切替え部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年4月6日(2000.4.6)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
Claims (4)
- 【請求項1】 移動体を案内するための案内レールに沿
ってその移動体にエネルギーを供給するために設けられ
た給電線を利用して通信を行う通信システムであって、 第1の通信チャネルの信号が重畳される第1の給電線
と、 第2の通信チャネルの信号が重畳される第2の給電線
と、 上記第1の給電線と第2の給電線との間に設けられ、上
記第1および第2の通信チャネルを利用可能な乗り移り
部と、 給電線から得られるエネルギーを利用して案内レールに
沿って走行する移動体とを備え、 上記移動体が上記第1の給電線が設けられている領域か
ら上記乗り移り部を通過して上記第2の給電線が設けら
れている領域へ移る際に、上記乗り移り部において、そ
の移動体の利用すべき通信チャネルが第1の通信チャネ
ルから第2の通信チャネルに切り替えられる通信システ
ム。 - 【請求項2】 上記乗り移り部には、上記第1および第
2の通信チャネルの信号がそれぞれ重畳される第3の給
電線が設けられている請求項1に記載の通信システム。 - 【請求項3】 上記乗り移り部には被検出体が設けられ
ており、上記移動体がその被検出体を検出したときに、
その移動体の利用すべき通信チャネルが切り替えられる
請求項1に記載の通信システム。 - 【請求項4】 上記第1および第2の通信チャネルに対
してそれぞれ第1および第2の周波数が割り当てられて
おり、 上記移動体は、 第1または第2の周波数の信号を抽出する抽出手段と、 その抽出手段により抽出された信号に基づいて当該移動
体の動作を制御する制御手段と、 当該移動体が上記乗り移り部を通過する際に、上記抽出
手段が抽出すべき信号の周波数を切り替える切替え手段
と、 を有する請求項1に記載の通信システム。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11085539A JP3082763B1 (ja) | 1999-03-29 | 1999-03-29 | 給電線を利用した通信システム |
KR1019990058638A KR20000062206A (ko) | 1999-03-29 | 1999-12-17 | 급전선을 이용한 통신 시스템 |
TW089100232A TW456117B (en) | 1999-03-29 | 2000-01-07 | Communication system using feeder |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11085539A JP3082763B1 (ja) | 1999-03-29 | 1999-03-29 | 給電線を利用した通信システム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3082763B1 JP3082763B1 (ja) | 2000-08-28 |
JP2000278187A true JP2000278187A (ja) | 2000-10-06 |
Family
ID=13861692
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11085539A Expired - Fee Related JP3082763B1 (ja) | 1999-03-29 | 1999-03-29 | 給電線を利用した通信システム |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3082763B1 (ja) |
KR (1) | KR20000062206A (ja) |
TW (1) | TW456117B (ja) |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07112176B2 (ja) * | 1989-11-08 | 1995-11-29 | 東日本旅客鉄道株式会社 | 作業員用列車接近警報装置 |
JP3197915B2 (ja) * | 1991-04-12 | 2001-08-13 | 日本信号株式会社 | 列車通信装置 |
JP2629135B2 (ja) * | 1994-08-04 | 1997-07-09 | オスカー電子株式会社 | 鉄道通信装置および鉄道通信方式 |
JP3374668B2 (ja) * | 1996-09-09 | 2003-02-10 | 株式会社豊田自動織機 | 移動体の通信方法及び通信システム |
JP3351264B2 (ja) * | 1996-10-16 | 2002-11-25 | 株式会社豊田自動織機 | 移動体の給電線重畳通信システム |
-
1999
- 1999-03-29 JP JP11085539A patent/JP3082763B1/ja not_active Expired - Fee Related
- 1999-12-17 KR KR1019990058638A patent/KR20000062206A/ko not_active Application Discontinuation
-
2000
- 2000-01-07 TW TW089100232A patent/TW456117B/zh not_active IP Right Cessation
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
TW456117B (en) | 2001-09-21 |
KR20000062206A (ko) | 2000-10-25 |
JP3082763B1 (ja) | 2000-08-28 |
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