JP2000277601A - 基板収納装置および露光装置 - Google Patents

基板収納装置および露光装置

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JP2000277601A
JP2000277601A JP11080554A JP8055499A JP2000277601A JP 2000277601 A JP2000277601 A JP 2000277601A JP 11080554 A JP11080554 A JP 11080554A JP 8055499 A JP8055499 A JP 8055499A JP 2000277601 A JP2000277601 A JP 2000277601A
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mask
substrate
storage device
exposure apparatus
unit
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Seiji Miyazaki
聖二 宮崎
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    • G03F7/70733Handling masks and workpieces, e.g. exchange of workpiece or mask, transport of workpiece or mask
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板が大型化しても、基板をコンパクトに収
納する。 【解決手段】 複数の基板Mを一方向に配列させて保
持、収納する基板収納装置10であって、複数の基板M
を前記一方向にそれぞれ移動させる移動手段13を備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マスク等の基板を
収納する基板収納装置、およびこの基板収納装置に収納
された基板を用いて露光処理を行う露光装置に関し、特
に大型の基板に用いて好適な基板収納装置および露光装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、パソコンやテレビ等の表示デバイ
スとしては、薄型化を可能とする液晶ディスプレイが多
用されるようになっている。この種の液晶ディスプレイ
は、平面視矩形の板状の感光部材上に透明薄膜電極をフ
ォトリソグラフィの手法で所望の形状にパターニングす
ることにより製造されている。そして、このフォトリソ
グラフィの装置として、マスク上に形成されたパターン
を感光部材上のフォトレジスト層に露光する露光装置が
多く用いられている。
【0003】ところで、上記の液晶ディスプレイでは、
画面の見やすさから大型化が進んでいる。そのため、従
来の液晶ディスプレイサイズで感光部材の大きさを最適
化している露光装置においては、従来の大きさの感光部
材に対して大型化したディスプレイを配置すると、所定
枚数の液晶ディスプレイを得るための露光処理時間が増
加し、生産効率を低下させてしまう。
【0004】そして、この露光処理時間の増加を回避す
るための一手段として、マスク、感光部材の大型化を含
めた有効露光面積を拡大する方法が採用されている。こ
れは、露光回数の増加を最小に抑えれば、極端な処理能
力の低下に直結しないという理由からである。
【0005】通常、感光部材一枚の露光処理時間は、一
回当たりの露光時間と、露光回数の積とで概ね規定され
る。例えば、生産する液晶ディスプレイと同一、もしく
は整数倍の露光面積を有する大型マスクを使用し、感光
部材とマスクとを同期移動させながら走査露光するスキ
ャン方式の露光装置や、比較的小型のマスクを使用し、
これを静止させた状態で感光部材の移動と露光を繰り返
すことによりディスプレイを形成するステッパー方式の
露光装置でも、一回当たりの露光面積を拡大することに
より、露光回数を削減できるため露光処理時間を短縮す
ることが可能となっている。
【0006】一方、上記のマスクは、異物の付着を防止
するために、密封した状態で当該マスクを保持する専用
容器に収納されるようになっている。そして、マスクを
収納するため収納装置では、生産メーカの要求によって
は若干の相違があるが、液晶ディスプレイの製造工程に
対応するための必要数として、大型マスクを使用するス
キャン方式の露光装置では10〜20枚前後、半導体製
造装置協会(SEMI)の標準規格サイズである6イン
チを採用するステッパー方式の露光装置では40枚前後
の上記専用容器を収納するようになっている。この数値
は、今後も維持されると予想されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来の基板収納装置および露光装置には、以下
のような問題が存在する。露光面積の拡大によりマスク
および感光部材も大型化が進行し、これに伴ってこれら
基板を収納する収納装置も大型化が懸念される。例え
ば、マスクの大型化は、これを収納する容器の大型化に
直結し、従って、この容器を収納するための収納装置も
容器数に対応して大型化してしまう。また、露光装置に
おいても、マスク、感光部材の大型化に伴って、これら
を保持するマスクステージおよび基板ステージの大きさ
が増してしまう。
【0008】さらに、マスクの大型化は、マスクの厚さ
方向の収納装置寸法にも悪影響を及ぼしている。すなわ
ち、マスクの大型化による重量増加は、露光時の焦点方
向の変形量の増加となり、露光性能(解像力)の低下と
なって現れる。そのため、マスクの厚さを増やすこと
で、この変形量を抑制するという対策が採られるが、こ
れは収納装置内における容器の設置間隔に影響を及ぼし
てしまう。
【0009】例えば、従来の収納装置では、容器の設置
間隔を次のような条件で設定している。 マスク設置間隔= マスク厚 …(1) +ペリクルフレーム高さ …(2) +搬送用アームのすくい上げ量 …(3) +(容器壁厚×2) …(4) +容器間の間隙 …(5) +マスクと容器との間隔 …(6) (1)マスクの厚さ方向の寸法。 (2)異物の付着を防止するために使用するペリクルを
保持するフレームの高さ。 (3)容器からのマスクの着脱の際に必要な搬送アーム
の上昇量。 (4)容器を構成する部材の厚さ。 (5)隣接する容器同士が接触しないようにするための
隙間。 (6)収納されたマスクと容器とが接触しないように設
ける隙間。
【0010】このように、マスクの厚さが増すことによ
り、マスク設置間隔が増し、結果的にマスク収納装置お
よびこのマスク収納装置を備えた露光装置も大型化して
しまうという問題が発生する。露光装置の大型化は、床
強度や専有面積等の当該露光装置の設置条件に関しても
高額な投資をディスプレイメーカに課すことになるが、
製品競争力を維持する観点からも安直な大型化は許容さ
れず、各装置の小型化が重要課題となっていた。
【0011】本発明は、以上のような点を考慮してなさ
れたもので、マスク等の基板が大型化してもこの基板を
コンパクトに収納できる基板収納装置および露光装置を
提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、実施の形態を示す図1ないし図8に対応
付けした以下の構成を採用している。本発明の基板収納
装置は、複数の基板(M)を一方向に配列させて保持、
収納する基板収納装置(10)であって、複数の基板
(M)を前記一方向にそれぞれ移動させる移動手段(1
3)を備えることを特徴とするものである。
【0013】従って、本発明の基板収納装置では、基板
(M)を専用の容器に収納せずに基板(M)自体を保持
する。これにより、上記マスク設置間隔の内、容器に係
わる項目の厚さを減らすことができる。また、各基板
(M)毎に上記項目(3)の搬送用アームのすくい上げ
用スペースを設定するのではなく、例えば基板収納装置
として一つのみ設定すれば、搬送時、移動手段(13)
により他の基板を移動させて、搬送対象となる基板
(M)に上記すくい上げ用スペースを設定することがで
き、他の基板用のすくい上げ用スペースを減らすことが
できる。
【0014】また、本発明の露光装置は、マスク(M)
のパターンを感光部材(P)に露光する露光装置(1)
において、マスク(M)を収納するマスク収納装置(1
0)と、感光部材(P)を収納する感光部材収納装置と
の少なくともどちらか一方として、請求項1から5のい
ずれかに記載された基板収納装置(10)が用いられる
ことを特徴とするものである。
【0015】従って、本発明の露光装置では、マスク収
納ケース(10)と感光部材収納装置との少なくともど
ちらか一方において、上記と同様に、容器の厚さに係わ
る分およびすくい上げ用スペースに係わる分の厚さを減
らすことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の基板収納装置およ
び露光装置の実施の形態を、図1ないし図8を参照して
説明する。ここでは、基板をマスク、感光部材をガラス
プレートとし、基板収納装置をマスク収納装置、露光装
置をマルチレンズスキャン方式とする場合の例を用いて
説明する。また、これらマスクおよびガラスプレートは
XY平面に沿って配置され、XY平面のうち走査方向を
X方向、X方向と直交するクロススキャン方向をY方向
とし、XY平面に直交する方向をZ方向として説明す
る。
【0017】図2は、露光装置1の平面図を示してい
る。また、図3は、露光装置1内部の外観斜視図であ
る。露光装置1は、露光装置本体2とマスク搬送部3と
プレート搬送部(不図示)とを主体として構成されてい
る。これら露光装置本体2、マスク搬送部3およびプレ
ート搬送部は、恒温且つ高清浄度に維持されたチャンバ
4内に配設されている(図3中、チャンバ4は不図
示)。
【0018】露光装置本体2は、平面視矩形のマスク
(基板)Mとガラスプレート(感光部材)Pとを同期移
動して、マスクMに形成された回路パターンをガラスプ
レートPに露光するものであって、複数(図3では五
つ)の照明光学系5と、マスクMを保持するマスクステ
ージ6と、複数(図3では五つ)の投影光学系7と、ガ
ラスプレートPを保持するプレートステージ8とを主体
として構成されている。マスクステージ6とプレートス
テージ8とは、投影光学系7を挟むようにキャリッジ9
により、それぞれ下方から一体的に支持されている。
【0019】各照明光学系5は、不図示の光源からの露
光光により、並列する複数の光路に位置するマスクM上
の異なる照明領域を照明するものである。各投影光学系
7は、マスクMを透過した露光光をそれぞれガラスプレ
ートP上の異なる転写領域に、マスクMの照明領域のパ
ターン像を結像するようになっている。
【0020】マスク搬送部3は、マスク収納装置(基板
収納装置)10と搬送装置11とから概略構成されてい
る。マスク収納装置10は、露光処理で使用するマスク
Mを収納するものであって、チャンバ(筐体)12と該
チャンバ12内に配設された保持機構(移動手段)13
と不図示のバーコードリーダ(読み取り手段)とから概
略構成されている。
【0021】チャンバ12には、いずれも不図示の空気
清浄装置(空気清浄化手段)および温度調整装置(温度
調整手段)が設けられている。そして、これら両装置に
よってチャンバ12の内部は、マスクMへの異物の付着
防止、且つ一定温度が維持されるように、恒温の清浄空
気による強制空調が行われるようになっている。また、
チャンバ12には、搬送装置11に対向させて、図4に
示すように、開口部14と、該開口部14を開閉する開
閉扉15とが設けられている。
【0022】保持機構13は、マスクMを鉛直方向であ
るZ方向(一方向)に複数(図4では七段)配列させて
保持するものであって、図1に示すように、Z方向に延
在する複数のボールネジ(軸部材)16と、該ボールネ
ジ16に螺合するナット部材(移動部材)17と、該ナ
ット部材17に取り付けられたX方向に延在する長尺の
保持部材18と、サーボモータ等を有する駆動部19と
から構成されている。
【0023】ボールネジ16は、Y方向にマスクMの幅
よりも大きい間隔をあけて配置された一対が組を成し、
この組がX方向に沿って一定のピッチで複数(図では七
組)配置されている(図1に示すように、+X方向から
順に16a、16b、…、16gとする)。各ボールネ
ジ16は、Z方向に沿った軸線周りに回転自在の構成と
なっている。また、一対のボールネジ16の内、−Y方
向側(図5中右側)のボールネジ16には右ネジが形成
され、+Y方向側(同左側)のボールネジ16には左ネ
ジが形成されている。
【0024】ナット部材17は、各ボールネジ16に螺
合する雌ネジを有し、各ボールネジ16に対して一つず
つ配置されている。これらのナット部材17は、ボール
ネジ16が軸線周りに回転したときに、その回転方向に
応じて+Z方向または−Z方向に自在に移動するように
ボールネジ16に支持されている。また、ナット部材1
7は、組を成すボールネジ16に対応して各組の高さが
同一になるように、且つ、図4に示すように、+X方向
から−X方向(右側から左側)へ向けて順次高さが低く
なるようにボールネジ16に支持されている(図4に示
すように、+X方向から順に17a、17b、…、17
gとする)。
【0025】保持部材18は、組を成すナット部材17
のそれぞれからチャンバ12の内側へ向けて延出し、こ
れら一対の保持部材18で一枚のマスクMのY方向両端
を下方から支持するものである(ナット部材17a〜1
7gに対応して18a〜18gとする)。そして、ボー
ルネジ16a〜16g、ナット部材17a〜17g、保
持部材18a〜18gが、複数のマスクMのそれぞれに
対応して組を成す構成になっている。また、マスクMを
収納するためのスロットS(Sa〜Sg)は、上記各組
に対応して、各保持部材18a〜18gの上部に、隣り
合う保持部材との間で形成されるようになっている(た
だし、スロットSaについては、上部に隣り合う保持部
材はない)。
【0026】駆動部19は、ボールネジ16を回転させ
ることでナット部材17をZ方向に移動させるものであ
って、ボールネジ16a〜16gのそれぞれを個別に、
且つ正逆回転方向切替自在に回転駆動を与えるようにな
っている。駆動部19には、制御部20が接続されてい
る。制御部20は、駆動部19に対してボールネジ16
の回転方向および回転量に関する指示を与えるものであ
る。
【0027】バーコードリーダは、チャンバ12の上方
に配置され、マスク収納装置10に対してマスクMが搬
送される際に、図1に示すように、当該マスクMの照明
領域外の上面に貼設もしくは描画されたバーコード(識
別部)21を読み取り、読み取った結果を制御部20に
出力するものである。このバーコード21には、当該マ
スクMの回路パターンを識別するための情報が記されて
いる。
【0028】搬送装置11は、後述するマスク容器装填
部23と、マスク収納装置10と、露光装置本体2のマ
スクステージ6との間でマスクMを搬送するものであっ
て、マスクMを吸着するための搬送アーム(搬送部)2
2を有している。搬送アーム22は、XY平面に沿った
水平方向およびZ方向に沿った鉛直方向に移動自在、且
つZ軸周りに回転自在とされるとともに、マスク収納装
置10のチャンバ12に設けられた開閉扉15を開閉す
る開閉機構(不図示)を有している。
【0029】また、搬送アーム22の上面には、マスク
Mを真空吸着するための空気穴(不図示)が設けられて
いる。この空気穴は、不図示の電磁弁を介して露光装置
本体2の真空系統に接続されている。そして、この電磁
弁を制御して、搬送アーム22上に移載したマスクMを
吸着することにより、搬送中のマスクMの脱落を回避す
ることができるようになっている。この搬送アーム22
の駆動、マスクMに対する真空吸着および上記バーコー
ドリーダは、上記制御部20によって統括制御されてい
る。
【0030】一方、図2に示すように、搬送装置11を
挟んで露光装置本体2の反対側のチャンバ4側面には、
マスク容器装填部23が設けられている。マスク容器装
填部23は、露光処理に用いるマスクMを内蔵する専用
の容器24が装填されるものである。容器24には、開
口部と、該開口部を開閉する扉(いずれも不図示)とが
設けられている。この扉は、搬送アーム22に設けられ
た開閉機構によって開閉するものである。容器24は、
マスクMをマスク収納装置10へ収納するまでの間に、
該マスクMに異物が付着することを防止する目的で使用
されるものであって、扉がチャンバ4内に臨むように装
填される。
【0031】マスク容器装填部23の近傍には、マスク
収納装置10内部のマスクMの収納状況を表示する表示
盤(不図示)と、マスク収納装置10へのマスクMの収
納、回収を指示するための操作盤25とが設置されてい
る。操作盤25には、スロット番号を入力する数値入力
用のテンキー、および収納、回収を指示するためのボタ
ンが配置されている。操作盤25からの操作結果は、制
御部20に出力されるようになっている。
【0032】プレート搬送部は、コータ・デベロッパ等
の外部装置と、露光装置本体2のプレートステージ8と
の間でガラスプレートPを搬送するものである。なお、
ガラスプレートPを複数枚収納する不図示のキャリア
(カセット)をチャンバ12内に配置する場合、ガラス
プレートPは、上記マスクMと同様に、専用の容器に入
れられることなく、直接キャリア内に収納する構成にす
る。
【0033】上記の構成の基板収納装置および露光装置
の内、まず保持機構13の作用について以下に説明す
る。図5に示すスロットSb、Seのように、マスクM
が収納されていないスロットSの配置間隔は、隣り合う
上方の保持部材18と干渉しない程度の微小隙間L1に
設定する。また、スロットSaを除きマスクMを収納す
るスロットSの配置間隔は、次の条件で設定される。 スロット間隔L2= マスク厚+保持部材18、ペリク
ルフレーム26の内、厚さの大きい方とマスクMとの間
の隙間(隣り合う上方のスロットにマスクMが収納され
ていないときは、保持部材18とマスクMとの間の隙
間)
【0034】一方、スロットSaは、チャンバ12の上
壁との間隔が次の条件で設定される。 スロット間隔= マスク厚+マスクとチャンバ12の上
壁との間の隙間+他のスロットの間隔増加分(マスクM
を収納していないスロットにマスクMを収納した際に増
加する間隔)
【0035】そして、制御部20は、スロットSa〜S
gがマスクMの収納の有無に応じて上記配置間隔になる
ように駆動部19に指示を出す。駆動部19は、指示に
応じて各スロットSa〜Sgを形成する組のボールネジ
16を対でそれぞれ互いに逆方向に回転させる。これに
より、回転するボールネジ16に螺合するナット部材1
7を介して保持部材18が、ボールネジ16の回転方向
に応じて上昇または下降することで、隣り合う保持部材
との間に所定の間隔を有するように移動する。
【0036】続いて、マスクMをマスク収納装置10の
スロットSbに収納した後に、スロットScからマスク
Mを取り出して露光装置本体2へ搬送する動作について
説明する。 <マスクMの容器24からの取り出し>まず、マスクM
を内蔵する容器24をマスク容器装填部23に装填す
る。オペレータは、表示盤によってマスク収納装置10
内の空きスロット(保持部材がマスクを保持していない
組)の番号を確認し、操作盤25からマスクMを収納す
べきスロット番号(ここでは、スロットSb)および収
納実行の指示を入力する。
【0037】これにより、制御部20は、搬送装置11
の搬送アーム22を操作して容器24内のマスクMに対
する取り出し動作を行う。すなわち、まず、制御装置2
0は、容器24の扉に搬送アーム22を対向させるとと
もに、容器24内のマスクMの下面と搬送アーム22の
上面とが干渉しない位置に搬送アーム22をZ方向に移
動させる。
【0038】次に、制御部20は、搬送アーム22の開
閉機構により容器24の扉を開けた後、搬送アーム22
を容器24内に進入させるとともに、搬送アーム22が
マスクMを保持する位置になるように−Y方向に移動さ
せる。そして、搬送アーム22を+Z方向に上昇させ、
マスクMを搬送アーム22上に載置する。このとき、搬
送アーム22は、空気穴においてマスクMを真空吸着し
て固定する。この後、搬送アーム22は、マスクMが容
器24から完全に取り出される位置まで+Y方向に退避
するとともに、開閉機構により容器24の扉を閉じる。
以上の動作により、マスクMは、搬送アーム22により
容器24内から取り出される。
【0039】<マスク収納装置10へのマスクMの収容
>制御部20は、搬送アーム22をマスク収納装置10
へ進入させるに先だって、保持機構13を作動させる。
すなわち、制御部20は、駆動装置19に指示を出し
て、図6に示すように、スロットSbの間隔L1が間隔
L2に保持部材18bとマスクMの下面とが干渉しない
量を加えた距離に拡がるようにボールネジ16a、ナッ
ト部材17aを介して保持部材18aを上昇させる。な
お、スロットSbの上方に複数のスロットが配設されて
いるときには、両スロットを形成する複数のナット部材
および保持部材を同時に上昇させる。
【0040】次に、制御部20は、搬送アーム22の開
閉機構によってチャンバ12の開閉扉15を開ける。そ
して、制御装置20は、スロットSbに搬送アーム22
を対向させるとともに、保持するマスクMの下面と保持
部材18bの上面とが干渉しない位置に搬送アーム22
をZ方向に移動させる。この位置から搬送アーム22
は、+X方向に移動してマスク収納装置10内に進入
し、マスクMの載置位置で停止するとともに、マスクM
に対する真空吸着を解除する。
【0041】次に、制御装置20は、搬送アーム22の
下面と、スロットScに収納されているマスクMの上面
とが接触しない位置まで搬送アーム22をZ方向に下降
させることで、図7に示すように、マスクMを保持部材
18b上に移載する。なお、スロットScにマスクMが
収容されていない場合は、マスクMが収容されている場
合に対してさらに間隔L1だけ隙間があるため、マスク
Mの搬送に支障を来すことはない。この後、制御部20
は、搬送アーム22をチャンバ12に干渉しない位置ま
で−X方向に退避させた後に、開閉機構によりチャンバ
12の開閉扉15を閉じる。
【0042】以上の動作により、マスクMは、搬送アー
ム22からマスク収納部10のスロットSbに収納され
る。なお、搬送アーム22の搬入時、バーコードリーダ
がマスクMに貼設されたバーコード21を読み取り、読
み取った結果を制御部20に出力する。制御部20は、
マスクMの種類およびこのマスクMがスロットSbに収
納されたことを記憶するとともに、表示盤に表示させ
る。
【0043】<マスク収納装置10からのマスクMの取
り出し>マスクMをマスク収納装置10から露光装置本
体2へ搬送する際や、マスク収納装置10から容器24
へ回収する際の動作であるマスク収納装置10からのマ
スクMの取り出しについて説明する。(ここでは、図7
に示すスロットScに収容されているマスクMを取り出
すものとする。)
【0044】まず、制御部20は、搬送アーム22をマ
スク収納装置10へ進入させるに先だって、保持機構1
3を作動させる。すなわち、制御部20は、駆動装置1
9に指示を出して、スロットScを含めた当該スロット
Scよりも上方に位置するスロットSa〜Sc全体が+
Z方向に微小量上昇するように、ボールネジ16a〜1
6cを回転させる。
【0045】これにより、保持部材18a〜18cが上
昇し、マスク収納装置10内へ進入する搬送アーム22
の下面とスロットSdに収納されているマスクMの上
面、および搬送アーム22の上面とスロットScに収納
されているマスクMの下面(実際には、ペリクルフレー
ム26の下面)とが干渉することを回避することができ
る。
【0046】次に、制御部20は、駆動装置19に指示
を出して、搬送アーム22がスロットSc内のマスクM
を保持して上昇した際にも、当該マスクMの上面がスロ
ットSb内のマスクMの下面(実際には、ペリクルフレ
ーム26の下面)と干渉しない位置まで、スロットSc
よりも上方に位置するスロットSa、Sbが+Z方向に
上昇するようにボールネジ16a、16bを回転させ
る。
【0047】これにより、保持部材18a、18bが上
昇し、搬送アーム22がスロットSc内のマスクMを保
持して+Z方向に上昇した際、およびマスクMを保持し
ながら−X方向に退避した際に、当該マスクMの上面と
スロットSbに収容されたマスクMの下面(ペリクルフ
レーム26の下面)とが干渉することを回避できる。保
持機構13の作動が完了すると、制御部20は、搬送ア
ーム22の開閉機構によりチャンバ12の開閉扉15を
開ける。
【0048】続いて、制御装置20は、スロットScに
搬送アーム22を対向させるとともに、該搬送アーム2
2の上面とスロットScのマスクMの下面とが干渉しな
い位置に搬送アーム22をZ方向に移動させる。この位
置から搬送アーム22は、+X方向に移動してマスク収
納装置10内に進入し、マスクMの載置位置で停止す
る。
【0049】ここで、制御装置20は、搬送アーム22
の上面にマスクMが載置される位置まで当該搬送アーム
22を+Z方向に上昇させ、マスクMを真空吸着する。
この後、制御部20は、マスクMがチャンバ12に干渉
しない位置まで搬送アーム22を−X方向に退避させた
後、搬送アーム22の開閉機構によりチャンバ12の開
閉扉15を閉じる。
【0050】以上の動作により、マスクMは、搬送アー
ム22によりマスク収納装置10内から取り出される。
なお、マスクMの搬出時、バーコードリーダがマスクM
に貼設されたバーコード21を読み取り、読み取った結
果を制御部20に出力する。制御部20は、マスクMの
種類が所定のものであるかを照合するとともに、マスク
MがスロットScから搬出されたことを記憶する。
【0051】<露光装置本体2へのマスクMの搬送>マ
スクMが所定通りである場合、制御部29は、搬送アー
ム22を露光装置本体2へ対向させる。そして、制御部
20は、搬送アーム22を+Y方向に移動させてマスク
Mがマスクステージ6の上方に位置した後に、搬送アー
ム22を−Z方向に下降させる。マスクMがマスクステ
ージ6上に載置されると、制御部20はマスクMに対す
る真空吸着を解除し、搬送アーム22をマスクステージ
6上から退避させる。
【0052】<容器24へのマスクMの回収>マスク収
納装置10からマスクMを取り出した後、容器24へ回
収する場合は、先ずオペレータが、マスクを内蔵しない
状態の空の容器24をマスク容器装填部23に装填す
る。そして、オペレータは、表示盤に表示されるマスク
収納装置10内の収納状況から所望のスロットSの番号
を選択し、この番号と回収指示を操作盤25に入力す
る。
【0053】マスク収納装置10からマスクMを取り出
した後、制御部20は、容器24の扉に搬送アーム22
を対向させるとともに、容器24内のマスク保持部材
(不図示)と搬送アーム22に吸着保持されたマスクM
(ペリクルフレーム26)の下面とが干渉しない位置に
搬送アーム22をZ方向に移動させる。
【0054】次に、制御部20は、搬送アーム22の開
閉機構により容器24の扉を開けた後、マスクMを吸着
保持したまま搬送アーム22を−Y方向に移動して容器
24内に進入させるとともに、マスク保持部材の所定位
置にマスクMを保持させる位置で停止させる。ここで、
制御部20は、電磁弁を制御して搬送アーム22上のマ
スクMへの吸着を解除する。
【0055】この後、制御部20は、搬送アーム22を
下降させて、マスク保持部材上にマスクMを移載する。
そして、搬送アーム22が容器24と干渉しない位置ま
で+Y方向に退避した後、開閉機構を用いて容器24の
扉を閉じる。以上の動作により、マスク収納装置10内
のマスクMを容器24に回収することができる。
【0056】なお、露光装置本体2のマスクステージ6
へ搬送され、マスクMとガラスプレートPとのアライメ
ントが行われると露光処理が実施される。すなわち、キ
ャリッジ9がX方向に移動することにより、マスクステ
ージ6とプレートステージ8とが投影光学系7に対して
一体的に移動する。これにより、照明光学系5によって
露光光を照明されたマスクM上の照明領域のパターン
が、投影光学系7を介して逐次、ガラスプレートP上の
転写領域に投影転写される。
【0057】本実施の形態の基板収納装置では、制御部
20が保持機構13を操作することで、マスクMの搬送
時に搬送アーム22のすくい上げ量分の隙間を各スロッ
ト毎に形成することができるので、マスクMの搬送を行
わないときに各スロットの間隔を、搬送アーム22のす
くい上げ量を含まないように設定できるとともに、マス
クMを収納しないスロットの間隔を隣り合う保持部材1
8と干渉しない程度の微小隙間L1に設定できるので、
マスクMが大型化してもマスク収納装置10のZ方向の
高さを小さくすることができる。従って、このマスク収
納装置10を備えた露光装置1も、その大きさを小さく
することができ、これに伴って、露光装置1の設置条件
に対しても多額の投資を行う必要がなくなるという効果
が得られる。
【0058】また、本実施の形態の基板収納装置では、
空気清浄装置および温度調整装置を備えたチャンバ12
内にマスクMを収納するので、マスクMを専用の容器に
収容することなく直接収納することが可能になり、容器
の壁厚およびマスクMと容器との隙間も予め設定する必
要がなくなり、マスク収納装置10のZ方向の高さを一
層小さくすることができる。
【0059】さらに、本実施の形態の基板収納装置で
は、バーコードリーダがマスクMに貼設もしくは描画さ
れたバーコード21を読み取るので、装置内に収納する
マスクMおよび装置から搬出されるマスクMの種類を確
実に識別することができる。そのため、このマスク収納
装置10を備えた露光装置1では、露光処理を行うため
に露光装置本体2へ搬送するマスクMを誤認することを
防止できる。また、バーコードリーダが読み取った結果
を表示盤に表示させているので、オペレータはマスクM
の回収指示の際に、回収対象となるマスクMが収納され
ているスロットを容易に認識することができる。
【0060】また、本実施の形態の基板収納装置では、
ボールネジ16を回転して一対の保持部材18をZ方向
に移動させる際に、ボールネジ16の回転方向が逆にな
る構成にしてあるので、ボールネジ16の回転により発
生する反力を相殺することができる。
【0061】なお、上記実施の形態において、マスク収
納装置10に保持機構13を設ける構成としたがこれに
限定されるものではなく、例えば、ガラスプレートPを
収納するためのプレート収納装置(感光部材収納装置)
に保持機構13を設ける構成や、これらマスク収納装置
10、プレート収納装置の双方に設ける構成であっても
よい。
【0062】また、上記実施の形態において、マスクM
が鉛直方向に配列され、保持部材18がこの鉛直方向に
移動自在としたが、特に大型の液晶表示デバイス用のガ
ラスプレートを製造する際には、マスクとガラスプレー
トとを鉛直方向に沿って配置するのに合わせて、図8に
示すように、マスクM(またはガラスプレートP)を倒
伏しない程度に傾斜させた略鉛直に複数保持し、各マス
クM(またはガラスプレートP)を保持する保持部材1
8をそれぞれ水平方向に移動させるような構成を採用し
てもよい。
【0063】また、上記実施の形態では、露光装置本体
2、マスク収納装置10およびマスク容器装填部23間
の搬送を単一の搬送装置11で行っているが、複数の搬
送装置を配置し、それぞれの搬送装置が並行して作動す
る構成にすることで、搬送時間を短縮することが可能に
なり、生産効率を向上させることができる。
【0064】さらに、上記実施の形態では、オペレータ
がマスク収納装置10内の空きスロットの番号を確認
し、操作盤25から入力する構成としたが、例えば、オ
ペレータの収納実行の指示に基づき、制御部20が自動
的に空きスロットを判定するような構成であってもよ
い。
【0065】また、上記実施の形態では、マスク収納装
置10に対するマスクMの受け渡しの際に、搬送アーム
22を上下動させる構成としているが、これに限定され
ることなく、例えば、保持機構13の作動により、搬送
アーム22の位置に合わせて保持部材18が上下方向に
移動するような構成であってもよい。
【0066】なお、上記実施の形態では、識別部をバー
コード21とし、読み取り部をバーコードリーダとした
が、例えば、識別部を文字、数字とし、読み取り部をO
CR(Optical Character Read
er)等の光学式読み取り装置としてもよい。同様に、
識別部を磁気テープとし、読み取り部を磁気ヘッドとし
てもよく、さらに、識別部としてバーコードの代わり
に、横、縦の両方向に上方を持つ2次元コードを使用し
てもよい。
【0067】なお、基板としては、液晶表示デバイス用
のマスクMおよびガラスプレートPのみならず、半導体
デバイス用の半導体ウエハ、薄膜磁気ヘッド用のセラミ
ックウエハ、あるいは露光装置で用いられるマスクまた
はレチクルの原版(合成石英、シリコンウエハ)等が適
用される。
【0068】露光装置1としては、マスクMとガラスプ
レートPとを同期移動してマスクMのパターンをガラス
プレートPに露光するステップ・アンド・スキャン方式
の走査型露光装置(スキャニング・ステッパー)に限ら
ず、マスクMとガラスプレートPとを静止した状態でマ
スクMのパターンを露光し、ガラスプレートPを順次ス
テップ移動させるステップ・アンド・リピート方式の露
光装置(ステッパー)にも適用することができる。
【0069】露光装置1の種類としては、上記液晶表示
デバイス製造用のみならず、半導体製造用の露光装置
や、薄膜磁気ヘッド、撮像素子(CCD)あるいはマス
クMなどを製造するための露光装置などにも広く適用で
きる。
【0070】また、照明光学系5の光源として、水銀ラ
ンプから発生する輝線(g線(436nm)、h線(4
04.7nm)、i線(365nm))、KrFエキシ
マレーザ(248nm)、ArFエキシマレーザ(19
3nm)、F2レーザ(157nm)のみならず、X線
や電子線などの荷電粒子線などを用いることができる。
例えば、電子線を用いる場合には、電子銃として熱電子
放射型のランタンヘキサボライト(LaB6)、タンタ
ル(Ta)を用いることができる。また、YAGレーザ
や半導体レーザ等の高周波などを用いてもよい。
【0071】投影光学系7の倍率は、等倍系のみなら
ず、縮小系および拡大系のいずれでもよい。また、投影
光学系7としては、エキシマレーザなどの遠紫外線を用
いる場合は硝材として石英や蛍石などの遠紫外線を透過
する材料を用い、F2レーザを用いる場合は反射屈折系
または屈折系の光学系にし(マスクMも反射型タイプの
ものを用いる)、また電子銃を用いる場合には光学系と
して電子レンズおよび偏向器からなる電子光学系を用い
ればよい。なお、電子線が通過する光路は、真空状態に
することはいうまでもない。また、投影光学系7を用い
ることなく、マスクMとガラスプレートPとを密接させ
てマスクMのパターンを露光するプロキシミティ露光装
置にも適用することができる。
【0072】プレートステージ8やマスクステージ6に
リニアモータを用いる場合は、エアベアリングを用いた
エア浮上型およびローレンツ力またはリアクタンス力を
用いた磁気浮上型のどちらを用いてもよい。また、各ス
テージ6,8は、ガイドに沿って移動するタイプでもよ
く、ガイドを設けないガイドレスタイプであってもよ
い。
【0073】プレートステージ8の移動により発生する
反力は、フレーム部材を用いて機械的に床(大地)に逃
がしてもよい。マスクステージ6の移動により発生する
反力は、フレーム部材を用いて機械的に床(大地)に逃
がしてもよい。
【0074】複数の光学素子から構成される照明光学系
5および投影光学系7をそれぞれ露光装置本体に組み込
んでその光学調整をするとともに、多数の機械部品から
なるマスクステージ6やプレートステージ8を露光装置
本体2に取り付けて配線や配管を接続し、更に総合調整
(電気調整、動作確認等)をすることにより本実施の形
態の露光装置1を製造することができる。なお、露光装
置1の製造は、温度およびクリーン度等が管理されたク
リーンルームで行うことが望ましい。
【0075】液晶表示素子や半導体デバイス等のデバイ
スは、各デバイスの機能・性能設計を行うステップ、こ
の設計ステップに基づいたマスクMを製作するステッ
プ、ガラスプレートP、ウエハ等を製作するステップ、
前述した実施の形態の露光装置1によりマスクMのパタ
ーンをガラスプレートP、ウエハに露光するステップ、
各デバイスを組み立てるステップ、検査ステップ等を経
て製造される。
【0076】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る基
板収納装置は、移動手段が複数の基板を、該基板の配列
方向にそれぞれ移動させる構成となっている。これによ
り、この基板収納装置では、基板の搬送を行わないとき
に各スロットの間隔を、搬送装置のすくい上げ量を含ま
ないように設定できるとともに、基板を収納しないスロ
ットの間隔を微小隙間に設定できるので、基板が大型化
しても基板配列方向の高さを小さくすることができると
いう効果が得られる。
【0077】請求項2に係る基板収納装置は、移動手段
が軸部材と、軸部材に移動自在に支持される移動部材
と、移動部材に設けられて基板を保持する保持部材と、
移動部材を移動させる駆動部とを備える構成となってい
る。これにより、この基板収納装置では、基板の搬送を
行う際に駆動部によって所定の移動部材を軸部材に沿っ
て移動させることで、搬送装置のすくい上げ量を形成で
きるので、基板の搬送を行わないときに各スロットの間
隔を、上記すくい上げ量を含まないように設定できると
ともに、基板を収納しないスロットの間隔を微小隙間に
設定できるので、基板が大型化しても基板配列方向の高
さを小さくすることができるという効果が得られる。
【0078】請求項3に係る基板収納装置は、読み取り
手段が基板に貼設または描画された識別部を読み取る構
成となっている。これにより、この基板収納装置では、
装置内に収納する基板および装置から搬出される基板の
種類を確実に識別できるという効果が得られる。
【0079】請求項4に係る基板収納装置は、温度調整
手段および空気清浄化手段を備えた筐体内に収容される
構成となっている。これにより、この基板収納装置で
は、基板を専用の容器を介さずに直接収納することが可
能になり、容器の壁厚および基板と容器との隙間も予め
設定する必要がなくなり、基板収納装置の基板配列方向
の高さを一層小さくすることができるという効果が得ら
れる。
【0080】請求項5に係る基板収納装置は、制御部
が、基板の搬送時に隣り合う基板が所定間隔をあけるよ
うに移動手段を制御する構成となっている。これによ
り、この基板収納装置では、基板を搬送しないときに各
スロットの間隔を、搬送装置のすくい上げ量を含まない
ように設定できるとともに、基板を収納しないスロット
の間隔を微小隙間に設定できるので、基板が大型化して
も基板配列方向の高さを小さくすることができるという
効果が得られる。
【0081】請求項6に係る露光装置は、マスクを収納
するマスク収納装置と、感光部材を収納する感光部材収
納装置の少なくともどちらか一方に請求項1から5に記
載された基板収納装置が用いられる構成となっている。
これにより、この露光装置では、装置内にマスク収納装
置と感光部材収納装置の少なくとも一方を配置しても、
その大きさを小さくすることができ、これに伴って、露
光装置の設置条件に対しても多額の投資を行う必要がな
くなるという効果が得られる。
【0082】請求項7に係る露光装置は、搬送部が基板
収納装置と露光装置本体との間で基板を搬送し、制御部
が、搬送部の位置に対応して隣り合う基板が所定間隔を
あけるように移動手段を制御する構成となっている。こ
れにより、この露光装置では、基板を搬送しないときに
各スロットの間隔を、搬送装置のすくい上げ量を含まな
いように設定できるとともに、基板を収納しないスロッ
トの間隔を微小隙間に設定でき、基板収納装置を小さく
できるので、基板が大型化しても露光装置は大型化せ
ず、これに伴って、露光装置の設置条件に対しても多額
の投資を行う必要がなくなるという効果が得られる。
【0083】請求項8に係る露光装置は、読み取り手段
が基板に貼設または描画された識別部を読み取る構成と
なっている。これにより、この露光装置では、露光処理
を行うために露光装置本体へ搬送する基板を誤認するこ
とを防止できる。また、読み取り手段が読み取った結果
を表示盤に表示させることもできるので、オペレータは
基板の回収指示の際に、回収対象となる基板が収納され
ているスロットを容易に認識できるという効果も得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態を示す図であって、マス
ク収納装置を構成する保持機構の外観斜視図である。
【図2】 本発明の実施の形態を示す図であって、マス
ク収納装置を備える露光装置の平面図である。
【図3】 同露光装置内部の外観斜視図である。
【図4】 本発明の実施の形態を示す図であって、保持
機構を有するマスク収納装置の右側面図である。
【図5】 同マスク収納装置の正面図である。
【図6】 同マスク収納装置にマスクを収納する際の保
持機構の動作を説明する説明図である。
【図7】 同マスク収納装置にマスクを収納する際の保
持機構の動作を説明する説明図である。
【図8】 本発明の別の実施の形態を示す図であって、
略鉛直方向に沿ったマスクを保持するマスク収納装置の
部分正面図である。
【符号の説明】
M マスク(基板) P ガラスプレート(感光部材) 1 露光装置 10 マスク収納装置(基板収納装置) 12 チャンバ(筐体) 13 保持機構(移動手段) 16 ボールネジ(軸部材) 17 ナット部材(移動部材) 18 保持部材 19 駆動部 20 制御部 21 バーコード(識別部) 22 搬送アーム(搬送部)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の基板を一方向に配列させて保持、
    収納する基板収納装置であって、 前記複数の基板を前記一方向にそれぞれ移動させる移動
    手段を備えることを特徴とする基板収納装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の基板収納装置において、 前記移動手段は、前記一方向に沿って延在する軸部材
    と、 該軸部材に前記一方向に移動自在に支持される移動部材
    と、 該移動部材に設けられ前記基板を保持する保持部材と、 該移動部材を前記一方向に移動させる駆動部とを備え、 前記軸部材と移動部材と保持部材とは、前記複数の基板
    のそれぞれに対応して設けられることを特徴とする基板
    収納装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の基板収納装置に
    おいて、 前記基板に貼設または描画された識別部を読み取る読み
    取り手段を備えることを特徴とする基板収納装置。
  4. 【請求項4】 請求項1から3のいずれかに記載の基板
    収納装置において、 温度調整手段および空気清浄化手段を備えた筐体内に収
    容されることを特徴とする基板収納装置。
  5. 【請求項5】 請求項1から4のいずれかに記載の基板
    収納装置において、 前記基板の搬送時に、隣り合う基板が所定間隔をあける
    ように前記移動手段を制御する制御部を備えることを特
    徴とする基板収納装置。
  6. 【請求項6】 マスクのパターンを感光部材に露光する
    露光装置において、 前記マスクを収納するマスク収納装置と、前記感光部材
    を収納する感光部材収納装置との少なくともどちらか一
    方として、請求項1から5のいずれかに記載された基板
    収納装置が用いられることを特徴とする露光装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の露光装置において、 前記一方向に移動自在、且つ前記基板収納装置と露光装
    置本体との間で前記基板を搬送する搬送部と、 該搬送部を所定位置に移動させるとともに、該所定位置
    に対応して隣り合う前記基板が所定間隔をあけるように
    前記移動手段を制御する制御部とを備えることを特徴と
    する基板収納装置。
  8. 【請求項8】 請求項6または7記載の露光装置におい
    て、 前記基板に貼設または描画された識別部を読み取る読み
    取り手段を備えることを特徴とする露光装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100703544B1 (ko) 2005-01-05 2007-04-03 삼성에스디아이 주식회사 트레이의 정렬장치
CN109500789A (zh) * 2018-11-22 2019-03-22 东台市高科技术创业园有限公司 一种微调式金属容置机构
CN109531524A (zh) * 2018-11-22 2019-03-29 东台市高科技术创业园有限公司 一种锁定式金属容置机构

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KR100703544B1 (ko) 2005-01-05 2007-04-03 삼성에스디아이 주식회사 트레이의 정렬장치
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