JP2001267225A - マスク収納方法及びマスク収納装置、マスク収納容器、並びに露光装置 - Google Patents

マスク収納方法及びマスク収納装置、マスク収納容器、並びに露光装置

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JP2001267225A
JP2001267225A JP2000077038A JP2000077038A JP2001267225A JP 2001267225 A JP2001267225 A JP 2001267225A JP 2000077038 A JP2000077038 A JP 2000077038A JP 2000077038 A JP2000077038 A JP 2000077038A JP 2001267225 A JP2001267225 A JP 2001267225A
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Shinichi Hirakawa
伸一 平川
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    • GPHYSICS
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    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70691Handling of masks or workpieces
    • G03F7/70733Handling masks and workpieces, e.g. exchange of workpiece or mask, transport of workpiece or mask
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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 多種のマスクに対して効率良く収納及び取り
出しができるマスク収納方法及びマスク収納装置並びに
露光装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 露光装置1は、マスクを個別に収納する
マスクケースを複数収納するケース容器3と、ケース容
器3を保管する保管部4と、ケース容器3を保管部4か
らライブラリ5に移送する移送装置6と、ライブラリ5
に配されたケース容器3からマスクMの取り出しを行う
マスク搬送装置7とを備えている。露光工程で必要なマ
スクはケース容器3ごとライブラリ5に移送され保管さ
れるべきマスクは保管部4において保管されるので限ら
れた装置内のスペースは有効に使用されるとともに、マ
スクは露光装置本体2に向かって効率良く取り出され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マスクを収納する
ためのマスク収納方法及びマスク収納装置、マスク収納
容器、並びにこのマスクのパターンの像を基板に転写す
る露光装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体製造工程や液晶表示素子製造工程
の一部である露光工程において回路等のパターンをウェ
ーハ(またはガラス基板)上に転写する場合、レチクル
やマスク(以下、マスクという)が使用される。通常こ
のパターンは各露光工程ごとにそれぞれ異なっているの
で、各工程に応じた種々のマスクが多量に必要とされ
る。この露光工程で使用される複数のマスクは例えば図
6に示すように、ケース61に個別に収納された状態
で、ライブラリ62に保管されるようになっており、露
光工程において使用されるべきマスクMは搬送アーム6
2によってケース61から取り出された後、キャリア6
6、ロードアーム67からなる搬送機構69によって露
光装置本体63のマスクステージ64へ搬送される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この場合マスクMは、
露光装置本体63のマスクステージ64とは離間した位
置にあるライブラリ62に保管されている状態であっ
て、このライブラリ62の位置においてケース61から
取り出されてからマスクステージ64に搬送されるとと
もに、露光工程を終えたマスクMはこの搬送機構69の
アンロードアーム68によってマスクステージ64から
取り出され、ライブラリ62のケース61に戻される。
すなわち複数のマスクMを用いて露光工程を行う場合、
マスクMは離間した位置関係にあるライブラリ62とマ
スクステージ64との間を1枚ずつ搬送されなければな
らず、効率が低い。また、マスクは表面を現した状態で
搬送されるため、損傷等の不具合が発生する可能性を有
する。
【0004】一方、ライブラリを露光装置本体(マスク
ステージ)の近傍に配置する方法が考えられるが、この
ときライブラリ内のマスクは、ロボットアームなどの搬
送装置によって露光装置本体のマスクステージに搬送さ
れるので、ライブラリはこの搬送装置にアクセス可能な
位置に配置される必要がある。このとき、ある程度の占
有スペースを必要とするライブラリの配置位置は露光装
置内において限定されるので、装置内の限られたスペー
スを有効に使用できない場合がある。さらに、このロボ
ットアームの近傍に予め多量のマスクを保管しておくこ
とは、必要なマスクのみを露光装置本体に搬送したり、
露光工程を終えたマスクを再びケースに収納する場合に
おいて、搬送作業及び収納作業が煩雑したものとなり作
業性の低下を招く恐れがある。
【0005】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、限られたスペースを有効利用しつつ多種のマ
スクを効率良く収納するとともに、処理対象のマスクを
効率良く取り出すことができるマスク収納方法及びマス
ク収納装置、マスク収納容器、並びにこのマスク収納装
置から搬送されたマスクのパターンの像を基板に転写す
る露光装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め本発明は、実施の形態に示す図1〜図5に対応付けし
た以下の構成を採用している。本発明のマスク収納方法
は、露光装置(1)全体を取り囲むチャンバ(C)内に
おいて複数のマスク(M)を収納した収納容器(3、
8)を所定の保管位置(11)に保管し、処理対象のマ
スク(M)を収納した前記収納容器(3、8)をマスク
取り出し位置(10)に移送した後に、このマスク
(M)を前記収納容器(3、8)から取り出すことを特
徴とする。
【0007】本発明によれば、収納容器(3、8)に収
納されている複数のマスク(M)はマスク取り出し位置
(10)とは別に設けられた保管位置(11)において
保管されており、マスク取り出し位置(10)には処理
対象とされるマスク(M)のみが収納容器(3、8)に
収納されたまま移送される。したがって、マスク取り出
し位置(10)におけるマスク(M)の取り出し作業性
は良い。また、マスク(M)は処理工程直前まで収納容
器(3、8)に収納されているため、損傷等の不具合の
発生は低減される。
【0008】そして、マスク取り出し位置(10)に配
置した収納容器(3、8)に複数のマスク(M)を収納
してから前記保管位置(11)へ前記収納容器(3、
8)を移送することにより、処理工程を終えたマスク
(M)は、効率良く収納容器(3、8)に収納されると
ともに、この収納容器(3、8)に複数枚収納されてか
ら一括して保管位置(11)へ戻されるので、作業性が
良い。
【0009】保管位置(11)から複数の収納容器
(8)をマスク取り出し位置(10)に移送し、収納容
器(8)のそれぞれからマスク(M)を取り出すように
することにより、例えば一つの工程において使用される
マスク(M)の組み合わせを収納した複数の収納容器
(8)を、ブロック単位で保管位置(11)からマスク
取り出し位置(10)に移送し、取り出し作業を行うこ
とができる。すなわち複数のマスク(M)を一括して管
理・移送することができるので、移送性及び作業性は良
好である。
【0010】本発明のマスク収納装置は、複数のマスク
(M)を収納する収納容器(3、8)と、前記収納容器
(3、8)を露光装置(1)全体を取り囲むチャンバ
(C)内における所定の保管位置(11)で保管する保
管手段(4)と、所定のマスク取り出し位置(10)で
前記収納容器(3、8)からマスク(M)の取り出しを
行うマスク取り出し手段(5、7)と、前記収納容器
(3、8)を前記保管位置(11)と前記マスク取り出
し位置(10)との間で移送する移送装置(6)とを備
えることを特徴とする。
【0011】本発明によれば、収納容器(3、8)に収
納されている複数のマスク(M)は、この収納容器
(3、8)に収納された状態で移送装置(6)によって
マスク取り出し位置(10)に移送され、このマスク取
り出し位置(10)において取り出される。すなわち、
必要に応じて所望のマスク(M)が収納容器(3、8)
ごと移送され、保管されるべきマスク(M)は保管位置
(11)において保管されるため、多種にたわるマスク
(M)の取り出し作業を効率良く行うことができるとと
もに、限られたスペースにおいてマスク(M)の保管ス
ペースを効率良く得ることができる。
【0012】また、前記マスク取り出し手段(5、7)
は前記収納容器(3、8)とともに、少なくとも1つ以
上のマスク(M)を個別に収納可能なライブラリ(5)
を備えるので、保管位置(11)から移送された収納容
器(3、8)のマスク(M)と、例えば別系統の移送手
段で移送されたマスク(M)とをこのライブラリ(5)
に収納することも可能であり、多種にわたるマスク
(M)に対して様々なマスク(M)の収納形態をフレキ
シブルに実現することができる。
【0013】前記複数のマスク(M)はそれぞれ、1枚
又は複数枚ずつ前記マスク(M)を収納可能なマスクケ
ース(8)に収納されており、収納容器(3)は、前記
マスク(M)が収納されたマスクケース(8)を複数個
収納するので、マスク(M)をマスクケース(8)に収
納したまま簡単にブロック単位で保管、搬送することが
できる。
【0014】本発明の露光装置は、マスク収納装置から
搬送されたマスク(M)のパターンの像を基板(W)に
転写する露光装置であって、前記マスク収納装置は、複
数の前記マスク(M)を収納する収納容器(3、8)
と、前記収納容器(3、8)を所定の保管位置(11)
で保管する保管手段(4)と、所定のマスク取り出し位
置(10)で前記収納容器(3、8)からマスク(M)
の取り出しを行うマスク取り出し手段(5、7)と、前
記収納容器(3、8)を前記保管位置(11)と前記マ
スク取り出し位置(10)との間で移送する移送装置
(6)とを備えることを特徴とする。
【0015】本発明によれば、露光工程において使用さ
れるマスク(M)を収納した収納容器(3、8)は、保
管位置(11)から移送装置(6)によってマスク取り
出し位置(10)に移送され、露光工程において使用さ
れるマスク(M)はこのマスク取り出し位置(10)に
おいてマスク取り出し手段(5、7)によって取り出さ
れる。このように、露光工程において使用されるマスク
(M)のみをマスク取り出し位置(10)に移送し、保
管されるべきマスク(M)は保管位置(11)に保管さ
れるので、マスク(M)の取り出し作業は効率良く行わ
れるとともに、マスク(M)の保管スペースを確保する
ことができる。
【0016】本発明のマスク収納容器は、マスク(M)
を1枚又は複数枚ずつ収納したマスクケース(8)を複
数個収納する収納部(3)を有することを特徴とする。
【0017】本発明によれば、マスク(M)をマスクケ
ース(8)に収納したまま簡単にブロック単位で保管、
搬送することができる。
【0018】また、前記マスク収納容器は、収納する複
数のマスク(M)の識別情報を示すコード部材(B)が
設けられているので、マスク(M)をブロック単位で簡
単に管理することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態による
マスク収納方法及びマスク収納装置並びに露光装置を図
面を参照して説明する。図1は本発明のマスク収納装置
を備えた露光装置の一実施形態を示す平面図であり、図
2は露光装置本体を説明するための構成図である。
【0020】これらの図において、露光装置1は、マス
クMのパターンの像をウェーハ(基板)W上に転写する
露光装置本体2と、マスクMを個別に収納するマスクケ
ース8を複数収納するケース容器3と、このマスクMを
所定の保管位置11で保管する保管部(保管手段)4
と、マスクMの取り出し位置10に配されたライブラリ
5と、マスクMを保管部4とライブラリ5との間で移送
する移送装置6と、マスク取り出し位置10に配された
ライブラリ5に収納されているマスクMを取り出して露
光装置本体2に渡すためのマスク搬送装置(マスク取り
出し手段)7とを備えている。そしてこれらはチャンバ
C内部に配設されている。チャンバCは不図示の空気清
浄装置及び温度調整装置を備えており、これら両装置に
よってチャンバCの内部は、恒温且つ高清浄度に維持さ
れている。
【0021】図2に示すように、露光装置本体2は、光
源21からの光束をマスクM上に導く照明光学系22
と、この照明光学系22内に配され、光束を通過させる
開口Sの面積を調整してこの光束によるマスクMの照明
範囲を規定する絞り部材23と、マスクMを保持するマ
スクステージ25と、光束で照明されたマスクM上のパ
ターンの像をウェーハ(基板)W上に投影する投影光学
系24と、ウェーハWを保持するウェーハステージ26
とを備えている。
【0022】照明光学系22は、超高圧水銀ランプから
なる光源21からの光束を集光するための楕円鏡27
と、この楕円鏡27によって集光された光束のうちシャ
ッタ28の開閉動作に応答して反射鏡29から入射され
る光束のうち露光に必要な波長のみを通過させる波長フ
ィルタ30と、この波長フィルタ30を通過した照明光
を均一な照度分布の光束に調整するフライアイインテグ
レータ31と、レンズ系32とを備えている。このとき
絞り部材23はフライアイインテグレータ31とレンズ
系32との間に配されており、フライアイインテグレー
タ31から入射される光束のうち開口Sを通過させた光
束のみをレンズ系32に送るようになっている。そして
この絞り部材23の開口Sにより規定されたパターンの
像がレンズ系32を介してマスクM上に結像し、これに
よりウェーハWの特定領域にマスクMのパターン像が露
光される。
【0023】絞り部材23は、平面L字状に屈曲する一
対の羽根を光束の光軸と直交させた状態で組み合わせて
矩形状の開口Sを生じさせるものである。これらの羽根
は図示しない駆動機構によって光軸と直交する面内で移
動可能とされており、これら羽根の位置の変化に伴って
開口Sの大きさが変化する。
【0024】投影光学系24は、開口Sによって規定さ
れたマスクMの照明範囲に存在するパターンの像をウェ
ーハWに結像させ、ウェーハWの特定領域にパターン像
を露光するためのものである。
【0025】ウェーハステージ26は、互いに直交する
方向へ移動可能な一対のブロックを重ね合わせたもので
あって、XY平面に沿った水平方向に移動可能となって
いる。すなわちこのウェーハステージ26に固定された
ウェーハWはXY平面に沿った水平方向に移動可能に支
持されている。
【0026】この露光装置本体2は、平面視矩形状のマ
スクMに形成されたパターンの像をウェーハWの異なる
領域に対してこのパターンの像の一部を重ね合わせつつ
露光するものである。すなわち、ある1つのマスクMを
用いて1回の露光が終了した後、マスクMを交換すると
ともにウェーハステージ26を駆動してウェーハWの別
の領域を投影光学系24に対して位置決めし、以下、露
光終了毎に同様手順を繰り返してウェーハW上の全領域
を露光する。
【0027】マスク取り出し位置10に配されているマ
スクケース8は、露光処理において使用するマスクMを
個別に収納するためのものであって、図3に示すように
ケース容器(マスク収納容器)3内部に複数収納されて
いる。ケース容器3には段部3aが複数段設けられてお
り、この段部3aにマスクケース8の両端に設けられた
係合部8aを係合させることにより、マスクケース8は
ケース容器3内部に複数収納されるようになっている。
すなわちマスクMは、それぞれのマスクケース8に個別
に収納されつつケース容器3に複数枚ブロック単位で収
納されている。
【0028】ケース容器3内部に複数のブロック単位で
収納されるマスクMは、例えば一つのウェーハW上に複
数のマスクMのパターンの像の一部を重ね合わせつつ露
光を行う露光方法などにおいて、一連の処理で用いられ
るべき組み合わせを1ブロックとして収納されるように
なっており、これらのマスクMを一括して管理可能とな
っている。このときケース容器3は、ブロック単位で収
納されているマスクMの組み合わせを識別するためのバ
ーコードBを備えている。
【0029】マスクケース8は一側面をケース容器3の
外部に露出させており、この面にはマスクケース8内部
に収納されているマスクMを出し入れするための開閉扉
8bが形成されている。なお、マスクケース8に収納さ
れているマスクMの表面には異物の付着を防止するため
のペリクル(不図示)が貼り付けられている。
【0030】図1に示すように、マスクMを複数収納し
たケース容器3は、チャンバC内部の所定の保管位置1
1に設けられた保管部4に保管されるようになってい
る。この保管位置11は露光装置1においてチャンバC
内部の任意の位置に設定することが可能である。また、
この保管位置11には不図示のバーコードリーダーが設
置されており、保管部4に保管されバーコードBを備え
た複数のケース容器3の識別を行うようになっている。
【0031】この場合、ケース容器3は保管位置11に
おいて複数(図1では3つ)保管されている。また、こ
の保管位置11近傍のチャンバCの一部には開口部12
及びこの開口部12を開閉するための開閉扉13が設け
られており、チャンバC外部との間で、マスクMを個別
に収納するマスクケース8をブロック単位で収納したケ
ース容器3を出し入れ可能としている。このとき、予め
保管位置11にケース容器3を配置しておき、このケー
ス容器3に対してマスクMを個別に収納したマスクケー
ス8を出し入れすることも可能である。
【0032】移送装置6は、ケース容器3をマスク取り
出し位置10と保管位置11との間で移送するためのも
のである。この場合移送装置6は、露光工程で使用され
るべき一連のマスクMを収納したマスクケース8を複数
収納するケース容器3をマスク取り出し位置10に配さ
れているライブラリ5に移送するとともに、露光工程を
終えライブラリ5においてケース容器3のマスクケース
8に戻されたマスクMを保管位置11の保管部4に移送
するようになっている。
【0033】ライブラリ5はマスク取り出し位置10に
設けられるものであって、図4に示すように、移送装置
6によって移送されるケース容器3を保持するための保
持部5aを備えている。移送装置6はマスクMを複数収
納したケース容器3をこの保持部5aに移送するように
なっており、ケース容器3はライブラリ5に収納される
ようになっている。すなわち、マスクMはブロック単位
でライブラリ5内部に収納されるようになっている。
【0034】ライブラリ5と露光装置本体2との間には
マスク搬送装置7が設置されている。このマスク搬送装
置7は、マスク取り出し位置10にある複数のマスクケ
ース8のうち選択されたマスクケース8からマスクMを
取り出して露光装置本体2に渡すとともに、露光工程を
終えたマスクMを露光装置本体2から受け取り、マスク
取り出し位置10に配されている複数のマスクケース8
のうち選択されたマスクケース8に戻すようになってい
る。
【0035】すなわちマスク搬送装置7は、マスク取り
出し位置10に設けられているライブラリ5と露光装置
本体2との双方にアクセス可能な位置に配置されてい
る。ケース容器3内部にブロック単位で収納されるマス
クMは移送装置6によってマスク搬送装置7にアクセス
される位置まで移送される。
【0036】マスク搬送装置7は、マスクMを露光装置
本体2とマスク取り出し位置10に配されたライブラリ
5との間において搬送するためのものであって、マスク
Mを吸着するための搬送アーム71を備えている。この
搬送アーム71は図2中、XY平面に沿った水平方向及
びZ方向に沿った鉛直方向に移動自在、且つZ軸回りに
回転自在に支持されており、マスク取り出し位置10に
あるライブラリ5及びマスクステージ25の双方にアク
セス可能となっている。また、搬送アーム71の上面に
はマスクMを真空吸着するための空気孔(不図示)が設
けられている。この空気孔は、不図示の電磁弁を介して
露光装置本体2の真空系統に接続されている。そして、
この電磁弁を制御して、搬送アーム71上に移載したマ
スクMを吸着することにより、搬送中のマスクMの脱落
を回避することができるようになっている。また、マス
クケース8に設けられている開閉扉8bを開閉するため
の開閉機構(不図示)がライブラリ5に設けられてお
り、この開閉機構で開けられたマスクケース8内部に搬
送アーム71が進入してマスクMを取り出し、マスクス
テージ25に対してマスクMの交換を可能とするととも
に、露光工程を終えたマスクMをライブラリ5のマスク
ケース8内部に戻すことができるようになっている。な
お、搬送アームに開閉扉8bの開閉機構を設けても良い
し、ケース容器3に設けても良い。
【0037】また、チャンバCのうちマスク取り出し位
置10の近傍の一部には、マスクMを収納したマスクケ
ース8あるいはこのマスクケース8を複数収納するケー
ス容器3をチャンバC外部との間で出し入れ可能な開口
部18が形成されており、この開口部18には開閉扉1
9が設置されている。そしてこの開口部18から、ライ
ブラリ5に対してケース容器3あるいはマスクケース8
が出し入れできるようになっている。
【0038】このような構成を持つ露光装置1は図示し
ない制御系によってその動作を制御されるようになって
おり、チャンバCの外部に設けられた制御操作盤を操作
することにより、露光装置1はその動作を制御されるよ
うになっている。
【0039】このように構成されたマスク収納装置を備
えた露光装置の動作について説明する。露光工程におい
て転写するパターンを形成された複数のマスクMはチャ
ンバC内部における所定の保管位置11に設けられた保
管部4に保管される。このときマスクMは個別にマスク
ケース8に収納されるとともに、ブロック単位でケース
容器3に収納される。この場合ケース容器3内部に複数
のブロック単位で収納されるマスクMは、例えば一つの
ウェーハW上に複数のマスクMのパターンの像を重ね合
わせつつ露光を行う露光方法、あるいは一つのウェーハ
W上の異なる領域に対して複数のマスクMのパターンの
像の周辺部どうしを重ね合わせつつ露光を行う露光方法
などにおいて、一連の処理で用いられるべき組み合わせ
を1ブロックとして収納されるようになっている。すな
わち、例えばウェーハW上にICパターンを形成する場
合、このICパターンは複数のマスクMのそれぞれに形
成されているパターンの像を重ね合わせるようにウェー
ハWに転写することにより形成されるが、この1つのI
Cパターンを形成するための1組のマスクMがブロック
単位で一括してケース容器3に収納されている。なおこ
のとき、露光工程において使用されるマスクMの順序を
考慮して、ケース容器3内におけるマスクケース8の収
納配列を決めると良い。
【0040】ケース容器3は、マスクMを収納したマス
クケース8を複数収納させた状態で、開閉扉13を開け
ることにより開口部12から保管部4に収納される。こ
のときケース容器3を予め保管部4に配置させておき、
マスクMを収納したマスクケース8のみを開口部12か
らケース容器3に収納させることも可能である。保管部
4は複数のケース容器3を保管することができるように
なっているので、複数の組み合わせのマスクMが保管部
4に保管可能となっている。
【0041】次に、移送装置6が所望のマスクMを収納
したケース容器3をライブラリ5に向かって移送するに
際し、保管部4近傍に設けられたバーコードリーダーが
ケース容器3のバーコードBを読み取る。バーコードB
はケース容器3内部にブロック単位で収納されているマ
スクMのパターンに対応した情報を備えており、制御部
はバーコードリーダーにこのバーコードBを読み取らせ
て所望のマスクMを収納するケース容器3かどうかを識
別する。ライブラリ5に移送すべきケース容器3の選択
は、チャンバCの外部に設けられている制御操作盤の選
択操作に基づき行われる。保管部4に保管されている複
数のケース容器3のうち所望のマスクMを収納している
と識別されたケース容器3は、移送装置6によってライ
ブラリ5に自動的に移送される。すなわち、露光工程に
おいて使用されるべきマスクMは移送装置6によって所
定のタイミングでライブラリ5に向かって移送される。
【0042】なお移送装置6は、ケース容器3を、バー
コード情報に基づいた識別を行わずに移送することも可
能である。すなわち、例えばケース容器3を予め工程順
に保管位置11に保管し、この保管配列順に移送するこ
とも可能である。
【0043】保管位置11に保管されるケース容器3
は、移送装置6によってマスク取り出し位置10のライ
ブラリ5に移送される。移送装置6はケース容器3をラ
イブラリ5に接近させたら、ライブラリ5の保持部5a
に保持させる。このときそれぞれのマスクケース8はそ
の開閉扉8bをケース容器3の外部に露出させており、
移送装置6はマスクケース8をそれぞれの開閉扉8bと
マスク搬送装置7とを対向させるようにライブラリ5の
保持部5aに保持させる。
【0044】次いで制御部は、ライブラリ5に配置され
た複数のマスクケース8のうち選択されたマスクケース
8に向かってマスク搬送装置7を接近させる。マスク搬
送装置7は、自身に設けられた開閉機構によってマスク
ケース8の開閉扉8bを開けてこのマスクケース8内部
に進入し、露光工程において使用されるべき所望のマス
クMを取り出す。このときマスクMは、マスク搬送装置
7の搬送アーム71に設けられた空気孔によって真空吸
着されつつマスクケース8から取り出されるようになっ
ており、脱落を防止されつつ安定して取り出されるよう
になっている。
【0045】マスク搬送装置7は、露光工程順に必要な
マスクMを、ライブラリ5に配されたケース容器3のそ
れぞれのマスクケース8から1枚ずつ取り出す。マスク
ケース8から所望のマスクMを取り出したマスク搬送装
置7は、このマスク搬送装置7を挟んでライブラリ5と
は反対側に設けられた露光装置本体2に向かってこのマ
スクMを搬送するために180度旋回する。旋回したマ
スク搬送装置7は搬送アーム71を延ばして、露光装置
本体2に設けられたマスクステージ25にマスクMを移
載する。
【0046】露光装置本体2のマスクステージ25に設
置されたマスクMには、光源21からの露光光が照明さ
れる。露光光を照明されたマスクMは、そのパターンの
像をウェーハW上に転写させる。このときマスクMは、
絞り部材23の開口Sの大きさを設定することによって
照明領域を規定される。
【0047】そして、この1回目のマスクMのパターン
の像のウェーハWへの転写が終了したら、この露光工程
を終えたマスクMをライブラリ5に配されているマスク
ケース8に戻すために、マスク搬送装置7はマスクステ
ージ25に設置されているマスクMに搬送アーム71を
接近させる。露光工程を終えたマスクMはこの搬送アー
ム71の真空孔によって吸着保持される。搬送アーム7
1にマスクMを保持させたマスク搬送装置7は180度
旋回し、ライブラリ5に配されている複数のマスクケー
ス8のうち選択されたマスクケース8に向かってマスク
Mを接近させ、開閉機構によってマスクケース8の開閉
扉8bを開け、このマスクケース8内部に搬送アーム7
1を進入させることによって、露光工程を終えたマスク
Mをマスクケース8内部に収納させる。
【0048】1回目の露光工程で使用されたマスクMを
マスクケース8に収納させたマスク搬送装置7は、2回
目の露光工程において使用されるべきマスクMを、ケー
ス容器3に収納されている別のマスクケース8から取り
出し、露光装置本体2のマスクステージ25に移載す
る。2回目の露光工程用としてマスクステージ25に設
置されたマスクMは、光源21からの露光光を照射され
ることによって、ウェーハステージ26上のウェーハW
にパターンの像を転写させる。このとき、ウェーハW上
の異なる領域に対して複数のマスクMのパターンの像の
周辺部どうしを重ね合わせつつ露光を行う露光方法の場
合においては、ウェーハステージ26は1回目の露光時
とは水平方向に移動されており、そのため、2回目の露
光によって転写されるパターンの像は、1回目の露光に
よって転写されたパターンの像とその周辺部を互いに重
ね合わすように転写される。
【0049】そして2回目の露光工程に使用されたマス
クMは、マスク搬送装置7によってライブラリ5に配さ
れている複数のマスクケース8のうち選択されたマスク
ケース8内部に収納される。そして、所望のパターン形
状がウェーハW上に形成されるまでこの動作が繰り返さ
れる。すなわち、1つのウェーハWに所望のパターン形
状を形成させるための複数のマスクMの組み合わせは1
つのケース容器3にブロック単位で一括して収納されて
おり、マスク搬送装置7はマスク取り出し位置10のラ
イブラリ5に配置されたケース容器3から露光工程に必
要なマスクMを取り出すようになっている。
【0050】1つのウェーハWに対しての全ての露光工
程が終了したら、ライブラリ5にあるケース容器3に収
納されているマスクMは、移送装置6によってケース容
器3ごと保管位置11の保管部4に移送される。そし
て、他のパターンを他のウェーハWに形成させるため
に、保管部4に保管され他の組み合わせを備えているマ
スクMを収納しているケース容器3が、移送装置6によ
ってライブラリ5に移送される。そして、移送装置6に
よってライブラリ5に移送されたマスクMは、マスク搬
送装置7によって露光装置本体2に搬送される。露光装
置本体2はこのマスクMを用いて他のパターンをマスク
Mに形成する。
【0051】このように、マスクケース8に個別に収納
されケース容器3内部に複数収納されるマスクMは、チ
ャンバC内部においてマスク取り出し位置10とは別の
位置に任意に設定される保管位置11に保管されるた
め、露光装置1内の空いたスペースを有効に使用するこ
とができるとともに、露光装置1内に多くのマスクMを
収納することができる。
【0052】マスク取り出し位置10のライブラリ5に
は露光工程で使用されるべき複数のマスクMのみがケー
ス容器3に収納されたまま移送され、保管されるべきマ
スクMは保管位置11に保管されるため、マスク取り出
し位置10は整然とされるので、マスク取り出し位置1
0におけるマスクMの取り出し作業性は良い。また、露
光工程で使用されるべき複数のマスクMはケース容器3
に収納されたまま一括してマスク取り出し位置10のラ
イブラリ5まで移送されるので移送性も良い。さらに、
マスクMは露光装置本体2に渡される直前までマスクケ
ース8に収納されているため、移送中の損傷等の不具合
の発生は低減される。
【0053】露光工程を終えたマスクMは、マスク取り
出し位置10に配置されたマスクケース8に個別に収納
され、このマスクケース8は複数枚一括された状態でケ
ース容器3ごと保管位置11に移送されることにより、
作業性が良い。
【0054】また、マスクMを1枚ずつ収納するマスク
ケース8を、複数枚で1つの組み合わせとしてケース容
器3に収納するようにしたため、多数回露光が一般的な
ICパターンの形成時などにおいて、マスクMの管理は
安定して行われる。さらに、露光順序に応じてマスクM
を収納したマスクケース8をケース容器3に一括して収
納するようにすれば、個別に管理する場合に比べてライ
ブラリ5に収納する際の作業性を向上させることができ
る。
【0055】ライブラリ5への収納方法の他の実施形態
として、図5に示すような形態とすることが可能であ
る。このライブラリ5の下段側には、ブロック単位で複
数のマスクケース8を収納させているケース容器3が設
置されており、上段側には、マスクMを個別に収納する
マスクケース8が複数設置されている。すなわち、マス
ク取り出し位置10に配置したライブラリ5は、ケース
容器3と、このケース容器3に連続するように少なくと
も1つ以上のマスクケース8とを収納可能となってい
る。もちろん、複数のケース容器3を収納できるような
構成であっても良い。
【0056】この場合下段のケース容器3は、保管部4
から移送装置6によってライブラリ5に移送されたもの
である。一方、ケース容器3に連続するように複数段配
置されているマスクケース8は、例えばチャンバCのラ
イブラリ5近傍に設けられた開口部18から開閉扉19
を開け、例えば手動によって収納されたものである。こ
のような構成とすることにより、例えば一連の工程中に
他のマスクMを使用したい場合には所望のマスクMを開
口部18からライブラリ5に収納すればよく、種々の露
光工程に対してフレキシブルに対応することができる。
【0057】ライブラリ5にケース容器3を移送する構
成の他に、マスク搬送装置7がアクセス可能な位置にマ
スク取り出し位置10を設定しておいて、このマスク取
り出し位置10に所定の保管位置11からマスクMを備
えたライブラリ5を移送することも可能である。
【0058】さらに、1つのマスクケース8に段部を数
段設け、この段部にそれぞれマスクMを配置することに
よって、複数のマスクMが1つのマスクケース8に収納
される構成とすることも可能である。
【0059】ケース容器3をチャンバCの外部に設け、
例えば自動搬送車などによって搬送し、チャンバCの一
部に設けられた開口部18からマスク取り出し位置10
に配置することも可能である。さらに、マスク製造装置
から露光装置1に向かう搬送機構を設け、マスク製造装
置において製造されたマスクが直接露光装置1に搬送さ
れ、ケース容器3またはマスクケース8に収納された形
態で保管位置11に保管される構成とすることも可能で
ある。
【0060】保管位置11の保管部4は、マスクMを個
別に収納したマスクケース8を保管することも可能であ
る。この場合、移送装置6は保管部4から複数のマスク
ケース8をマスク取り出し位置10のライブラリ5に移
送可能となっており、マスク搬送装置7は、ライブラリ
5に複数収納されたマスクケース8のそれぞれからマス
クMを取り出して、露光装置本体2に搬送することがで
きる。
【0061】また、露光工程を終えたマスクMを保管位
置11に移送する場合、マスク取り出し位置10にマス
クケース8を複数配置し、マスク搬送装置7がマスクM
をこれらのマスクケース8に個別に収納するとともに、
移送装置6がそれぞれのマスクケース8を個別に保管位
置11に移送することも可能である。
【0062】さらに、ケース容器3(あるいはマスクケ
ース8)を保管部4に戻す際、移送装置6によって行わ
ずに、他の移送機構・移送経路によって移送することも
可能である。さらに、これらケース容器3(あるいはマ
スクケース8)を保管部4に戻さずに、他の所定の保管
位置に移送することももちろん可能である。
【0063】なお、上述した実施形態においては、ケー
ス容器3(あるいはマスクケース8)の移送は単一の移
送装置6によって行われているが、複数の移送装置を配
置し、それぞれの移送装置を組み合わせてケース容器3
(あるいはマスクケース8)を移送する形態とすること
も可能である。
【0064】また、上述した実施形態においては、ケー
ス容器3の識別部をバーコードとし、読み取り部をバー
コードリーダーとしているが、例えば、識別部を文字、
数字とし、読み取り部をOCR(Optical Ch
aracter Reader)等の光学式読み取り装
置としてもよい。同様に、識別部を磁気テープとし、読
み取り部を磁気ヘッドとしてもよく、さらに、識別部と
してバーコードの代わりに、横、縦の両方向に情報を持
つ2次元コードを使用してもよい。
【0065】なお、基板としては、半導体デバイス用の
半導体ウェーハのみならず、液晶表示デバイス用のガラ
スプレートや、薄膜磁気ヘッド用のセラミックウェーハ
であってもよい。
【0066】露光装置1としては、マスクMとウェーハ
Wとを静止した状態でマスクMのパターンを露光し、基
板を順次ステップ移動させるステップ・アンド・リピー
ト方式の露光装置(ステッパー)に限らず、マスクMと
基板とを同期移動してマスクMのパターンを基板に露光
するステップ・アンド・スキャン方式の走査型露光装置
(スキャニング・ステッパー)にも適用することができ
る。
【0067】露光装置1の種類としては、上記半導体製
造用のみならず、液晶表示デバイス製造用の露光装置
や、薄膜磁気ヘッド、撮像素子(CCD)あるいはマス
クMなどを製造するための露光装置などにも広く適用で
きる。
【0068】また、照明光学系22の光源21として、
水銀ランプから発生する輝線(g線(436nm)、h
線(404.7nm)、i線(365nm))、KrF
エキシマレーザ(248nm)、ArFエキシマレーザ
(193nm)、F2 レーザ(157nm)のみなら
ず、X線や電子線などの荷電粒子線などを用いることが
できる。例えば、電子線を用いる場合には、電子銃とし
て熱電子放射型のランタンヘキサボライト(LaB6
)、タンタル(Ta)を用いることができる。また、
YAGレーザや半導体レーザなどの高周波などを用いて
もよい。
【0069】投影光学系24の倍率は、等倍系のみなら
ず、縮小系および拡大系のいずれでもよい。また、投影
光学系24としては、エキシマレーザなどの遠紫外線を
用いる場合は硝材として石英や蛍石などの遠紫外線を透
過する材料を用い、F2 レーザを用いる場合は反射屈折
系または屈折系の光学系にし(マスクMも反射型タイプ
のものを用いる)、また電子銃を用いる場合には光学系
として電子レンズおよび偏向器からなる電子光学系を用
いればよい。なお、電子線が通過する光路は、真空状態
にすることはいうまでもない。また、投影光学系24を
用いることなく、マスクMと基板とを密接させてマスク
Mのパターンを露光するプロキシミティ露光装置にも適
用することができる。
【0070】マスクステージ25やウェーハステージ2
6にリニアモータを用いる場合には、エアベアリングを
用いたエア浮上型およびローレンツ力またはリアクタン
ス力を用いた磁気浮上型のどちらを用いてもよい。ま
た、各ステージ25、26は、ガイドに沿って移動する
タイプでもよく、ガイドを設けないガイドレスタイプで
あってもよい。
【0071】ウェーハステージ26の移動により発生す
る反力は、フレーム部材を用いて機械的に床(大地)に
逃がしてもよい。マスクステージ25の移動により発生
する反力は、フレーム部材を用いて機械的に床(大地)
に逃がしてもよい。
【0072】複数の光学素子から構成される照明光学系
22および投影光学系24をそれぞれ露光装置本体2に
組み込んでその光学調整をするとともに、多数の機械部
品からなるマスクステージ25やウェーハステージ26
を露光装置本体2に取り付けて配線や配管を接続し、さ
らに総合調整(電気調整、動作確認等)をすることによ
り本実施の形態の露光装置1を製造することができる。
なお、露光装置1の製造は、温度及びクリーン度等が管
理されたクリーンルームで行うことが望ましい。
【0073】半導体デバイスや液晶表示素子等のデバイ
スは、各デバイスの機能・性能設計を行うステップ、こ
の設計ステップに基づいたマスクMを製作するステッ
プ、ウェーハW、ガラスプレート等を製作するステッ
プ、前述した実施の形態の露光装置1によりマスクMの
パターンをウェーハW、ガラスプレートに露光するステ
ップ、各デバイスを組み立てるステップ、検査ステップ
等を経て製造される。
【0074】
【発明の効果】本発明のマスク収納方法及びマスク収納
装置並びに露光装置は以下のような効果を有するもので
ある。請求項1に記載の発明によれば、収納容器に収納
されている複数のマスクはマスク取り出し位置とは別に
設けられた保管位置において保管されており、マスク取
り出し位置には処理対象とされるマスクのみが収納容器
に収納されたまま移送される。したがって、マスク取り
出し位置におけるマスクの取り出し作業性は良い。ま
た、マスクは処理工程直前まで収納容器に収納されてい
るため、損傷等の不具合の発生は低減される。
【0075】請求項2に記載の発明によれば、マスク取
り出し位置に配置した収納容器に複数のマスクを収納し
てから保管位置へ収納容器を移送することにより、処理
工程を終えたマスクは、効率良く収納容器に収納される
とともに、この収納容器に複数枚収納されてから一括し
て保管位置へ戻されるので、作業性が良い。
【0076】請求項3に記載の発明によれば、保管位置
から複数の収納容器をマスク取り出し位置に移送し、収
納容器のそれぞれからマスクを取り出すようにすること
により、例えば一つの工程において使用されるマスクの
組み合わせを収納した複数の収納容器を、ブロック単位
で保管位置からマスク取り出し位置に移送し、取り出し
作業を行うことができる。すなわち複数のマスクを一括
して管理・移送することができるので、移送性及び作業
性は良好である。
【0077】請求項4に記載の発明によれば、収納容器
に収納されている複数のマスクは、この収納容器に収納
された状態で移送装置によってマスク取り出し位置に移
送され、このマスク取り出し位置において取り出され
る。すなわち、必要に応じて所望のマスクが収納容器ご
と移送され、保管されるべきマスクは保管位置において
保管されるため、多種にたわるマスクの取り出し作業を
効率良く行うことができるとともに、限られたスペース
においてマスクの保管スペースを効率良く得ることがで
きる。
【0078】請求項5に記載の発明によれば、マスク取
り出し手段は収納容器とともに、少なくとも1つ以上の
マスクを個別に収納可能なライブラリを備えるので、保
管位置から移送された収納容器のマスクと、例えば別系
統の移送手段で移送されたマスクとをこのライブラリに
収納することも可能であり、多種にわたるマスクに対し
て様々なマスクの収納形態をフレキシブルに実現するこ
とができる。
【0079】請求項6に記載の発明によれば、複数のマ
スクはそれぞれ、1枚又は複数枚ずつマスクを収納可能
なマスクケースに収納されており、収納容器は、マスク
が収納されたマスクケースを複数個収納するので、マス
クをマスクケースに収納したまま簡単にブロック単位で
保管、搬送することができる。
【0080】請求項7に記載の発明によれば、露光工程
において使用されるマスクを収納した収納容器は、保管
位置から移送装置によってマスク取り出し位置に移送さ
れ、露光工程において使用されるマスクはこのマスク取
り出し位置においてマスク取り出し手段によって取り出
される。このように、露光工程において使用されるマス
クのみをマスク取り出し位置に移送し、保管されるべき
マスクは保管位置に保管されるので、マスクの取り出し
作業は効率良く行われるとともに、マスクの保管スペー
スを確保することができる。
【0081】請求項8に記載の発明によれば、マスクを
マスクケースに収納したまま簡単にブロック単位で保
管、搬送することができる。
【0082】請求項9に記載の発明によれば、マスク収
納容器は、収納する複数のマスクの識別情報を示すコー
ド部材が設けられているので、マスクをブロック単位で
簡単に管理することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のマスク収納装置を備えた露光装置の一
実施形態を示す平面図である。
【図2】露光装置本体の説明をするための構成図であ
る。
【図3】収納容器を説明するための正面図である。
【図4】収納容器がライブラリに収納されている様子を
説明するための正面図である。
【図5】収納容器がライブラリに収納されている様子を
説明するための正面図である。
【図6】従来のマスク収納装置を備えた露光装置を説明
するための図である。
【符号の説明】
1 露光装置 2 露光装置本体 3 ケース容器(マスク収納容器) 4 保管部(保管手段) 5 ライブラリ 6 移送装置 7 マスク搬送装置 8 マスクケース 10 マスク取り出し位置 11 保管位置 22 照明光学系 24 投影光学系 25 マスクステージ 26 ウェーハステージ B バーコード(コード部材) C チャンバ M マスク W ウェーハ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 露光装置全体を取り囲むチャンバ内にお
    いて複数のマスクを収納した収納容器を所定の保管位置
    に保管し、処理対象のマスクを収納した前記収納容器を
    マスク取り出し位置に移送した後に、このマスクを前記
    収納容器から取り出すことを特徴とするマスク収納方
    法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のマスク収納方法であっ
    て、 前記マスク取り出し位置に配置した収納容器に複数のマ
    スクを収納してから前記保管位置へ前記収納容器を移送
    することを特徴とするマスク収納方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載のマスク収納方
    法であって、 前記保管位置から複数の前記収納容器を前記マスク取り
    出し位置に移送し、前記収納容器のそれぞれからマスク
    を取り出すことを特徴とするマスク収納方法。
  4. 【請求項4】 複数のマスクを収納する収納容器と、 前記収納容器を露光装置全体を取り囲むチャンバ内にお
    ける所定の保管位置で保管する保管手段と、 所定のマスク取り出し位置で前記収納容器からマスクの
    取り出しを行うマスク取り出し手段と、 前記収納容器を前記保管位置と前記マスク取り出し位置
    との間で移送する移送装置とを備えることを特徴とする
    マスク収納装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のマスク収納装置であっ
    て、 前記マスク取り出し手段は前記収納容器とともに、少な
    くとも1つ以上のマスクを個別に収納可能なライブラリ
    を備えることを特徴とするマスク収納装置。
  6. 【請求項6】 請求項4又は5に記載のマスク収納装置
    であって、 前記複数のマスクはそれぞれ、1枚又は複数枚ずつ前記
    マスクを収納可能なマスクケースに収納されており、前
    記収納容器は、前記マスクが収納されたマスクケースを
    複数個収納することを特徴とするマスク収納装置。
  7. 【請求項7】 マスク収納装置から搬送されたマスクの
    パターンの像を基板に転写する露光装置であって、 前記マスク収納装置は、複数の前記マスクを収納する収
    納容器と、 前記収納容器を所定の保管位置で保管する保管手段と、 所定のマスク取り出し位置で前記収納容器からマスクの
    取り出しを行うマスク取り出し手段と、 前記収納容器を前記保管位置と前記マスク取り出し位置
    との間で移送する移送装置とを備えることを特徴とする
    露光装置。
  8. 【請求項8】 マスクを1枚又は複数枚ずつ収納したマ
    スクケースを複数個収納する収納部を有することを特徴
    とするマスク収納容器。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載のマスク収納容器であっ
    て、 前記マスク収納容器は、収納する複数のマスクの識別情
    報を示すコード部材が設けられていることを特徴とする
    マスク収納容器。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002116533A (ja) * 2000-10-11 2002-04-19 Dainippon Printing Co Ltd エリアコード付きフォトマスク用ブランクスとエリアコード付きフォトマスク、およびフォトマスクの製造方法
CN116341886A (zh) * 2023-05-31 2023-06-27 长鑫存储技术有限公司 光罩资源处理方法及系统、装置、设备和介质

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