JP2000277165A - 光充電式二次電池 - Google Patents

光充電式二次電池

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JP2000277165A
JP2000277165A JP11078189A JP7818999A JP2000277165A JP 2000277165 A JP2000277165 A JP 2000277165A JP 11078189 A JP11078189 A JP 11078189A JP 7818999 A JP7818999 A JP 7818999A JP 2000277165 A JP2000277165 A JP 2000277165A
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secondary battery
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JP11078189A
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Ritsuko Inoue
律子 井上
Koichiro Hikuma
弘一郎 日隈
Haruo Watanabe
春夫 渡辺
Tomiichi Watanabe
富一 渡辺
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光電変換素子の一部が遮光された場合でも十
分な充電性能を維持する。 【解決手段】 可撓性を有する光電変換シート3を、充
放電可能な蓄電池4に対して電気的に接続する。光電変
換シート3上に形成される複数の光電変換素子11を、
それぞれ、この光電変換シート3の長手方向に対して並
行に配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光電変換素子によ
って蓄電池を充電する構成とされた光充電式二次電池に
関する。
【0002】
【従来の技術】光電変換素子は、太陽電池とも言われて
おり、太陽光等の光エネルギを電気エネルギに変換する
素子である。この光電変換素子は、光エネルギから電気
エネルギを取り出す際に、従来から利用されてきた化石
燃料等と異なり、二酸化炭素等の排出物を出さない。ま
た、光電変換素子は、ほぼ無尽蔵と言われている太陽光
等の光エネルギから電気エネルギを取り出すことができ
るために、半永久的に発電を行うことができる。そのた
め、光電変換素子は、地球環境問題に鑑みて、その利用
用途や利用規模が今後も益々拡大してゆくものと考えら
れている。
【0003】しかしながら、光電変換素子は、太陽光等
の光エネルギに時間的な変動が大きい場合が多く、この
光エネルギを変換して発電した電気エネルギにも時間的
な変動が大きくなってしまうために、電気機器の直接の
電源とすることには適さない場合が多い。また、光電変
換素子は、太陽光等の光エネルギが空間的に希薄な状態
で存在していることから、利用に適した所定量の電力を
得るためには大きな受光面積を必要とする。
【0004】したがって、光電変換素子は、電気器の補
助的な電源として、又は変換した電気エネルギを一度蓄
電池に充電し、この蓄電池から放電させて利用するとい
った用途で用いられている。
【0005】一方、電気機器は、近年の各種加工技術の
進展により、小型化が進んでおり、携帯型の機器とされ
ることが多い。そのため、電気機器は、その電源とし
て、通常、携帯に便利で手軽に利用することができる乾
電池が用いられている。
【0006】そこで、上述したような光電変換素子の利
点と、乾電池の利便性とを組み合わせた光充電式二次電
池が、例えば特開昭63−314780号公報「電池」
や特開平2−73675号公報「円筒形充電式太陽電
池」等に記載されているように、提案されている。この
ような従来の光充電式二次電池は、発電部としての光電
変換素子と、充放電部としての蓄電池とを円筒形規格電
池型に組み合わせて使用することによって、通常用いら
れている電気機器を、光エネルギによって生産した電力
により駆動させることを実現している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
光充填式二次電池は、一方向から照射される太陽光等の
光エネルギを、蓄電池の外表面積の全てを有効に活用し
て光電変換素子に受光させることが困難なばかりか、そ
の構造上、蓄電池の外表面積を超えて光電変換素子の受
光面積を備えることができない。そのため、従来の光充
電式二次電池は、蓄電池を充電する際の充電時間が実用
に耐えないほど長く、さらには光電変換素子が蓄電池を
充電するために必要な電力すら発電できないことがある
といった問題があった。
【0008】そこで、本発明の発明者らは、鋭意検討を
行った結果、可撓性を有する光電変換素子と蓄電池とを
組み合わせた構成とすることによって、太陽光等の光エ
ネルギを通常用いられている電気機器の電源として利用
することを可能とした光充電式二次電池を発明した(特
願平10−351505号)。この発明により、本発明
者らは、実用的な充電性能を備えるとともに、通常用い
られている電気機器の電源としての利用が容易である光
充電式二次電池を実現している。
【0009】ところで、上述したような光充電式二次電
池は、蓄電池を充電する際に、可撓性を有する光電変換
素子を引き延ばし、受光面積を大きくして使用する。こ
のとき、光電変換素子には、光が十分に照射される部分
と、遮蔽物等に遮られて十分な光が照射されない部分と
が生じてしまう場合が考えられる。光充電式二次電池
は、この場合に、十分な光が照射されない部分に位置す
る光電変換素子が効率よく発電することができなくなっ
て素子全体としての発電効率が低下し、延いては充電性
能が低下してしまう虞があった。
【0010】そこで、本発明は、光電変換素子が複数形
成された可撓性を有する光電変換シートと蓄電池とを組
み合わせたことによって実用に十分耐え得る充電性能を
備えるとともに、この光電変換素子の一部に光が十分に
照射されない場合であっても十分な充電性能を維持する
ことが可能な光充電式二次電池を提供することを目的と
する。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係る光充電式二
次電池は、充放電可能な蓄電池と、少なくとも充電時に
は当該蓄電池と電気的に接続されるとともに可撓性を有
する光電変換シートとを備える。上記光電変換シートに
は、その長手方向に対して並行に配置されて電気的に直
列接続された複数の光電変換素子が形成されてなる。
【0012】以上のように構成された光充電式二次電池
は、電気的に直列接続された複数の光電変換素子が、光
電変換シートの長手方向に対して並行に配置されている
ことから、この光電変換素子の一部に光が十分に照射さ
れない場合であっても、光電変換シート全体での発電効
率が低下してしまうことを防止することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら詳細に説明する。以下では、本
発明を適用した光充電式二次電池として、図1乃至図3
に示すような光充電式二次電池1について説明すること
とする。
【0014】本発明に係る光充電式二次電池1は、円筒
状の巻き芯部2と、この巻き芯部2に対して捲回された
引き延ばし自在に配設された可撓性を有する光電変換シ
ート3と、巻き芯部2の内部に設けられた蓄電池4及び
制御回路部5とを備える。光充電式二次電池1は、図1
及び図2に示すように、光電変換シート3を巻き芯部2
に捲回した状態で、全体円筒形状を呈する。また、光充
電式二次電池1は、図3に示すように、光電変換シート
3を巻き芯部2から引き延ばした状態で、光電変換シー
ト3に受光させて蓄電池4を充電する。
【0015】巻き芯部2は、例えばABS樹脂等の樹脂
材料によって円筒形状に形成されている。巻き芯部2
は、光電変換シート3が捲回される幅よりも僅かに長く
形成されている。したがって、光充電式二次電池1は、
巻き芯部2が光電変換シート3の全幅に亘って巻き取る
ことができ、この光電変換シート3がはみ出してしまう
ことがない。また、巻き芯部2には、その両端部にそれ
ぞれ上部フランジ6と下部フランジ7とが設けられてい
る。
【0016】上部フランジ6及び下部フランジ7は、巻
き芯部2と同様な材料によって略円形平板状に形成され
ており、接着剤等の固定手段により、巻き芯部2の両端
部にそれぞれ固定されている。なお、上部フランジ6及
び下部フランジ7は、巻き芯部2と一体に形成されてい
てもよい。
【0017】上部フランジ6及び下部フランジ7は、そ
の径が、巻き芯部2に捲回された状態での光電変換シー
ト3の径と略同一、若しくはやや大となるように形成さ
れている。これにより、上部フランジ6及び下部フラン
ジ7は、光電変換シート3の側縁部を保護することがで
きるとともに、引き延ばされた光電変換シート3を巻き
芯部2に巻き取る際のガイドとなり、位置ずれせずに光
電変換シート3を巻き芯部2に捲回させることができ
る。
【0018】巻き芯部2、上部フランジ6及び下部フラ
ンジ7は、電気絶縁性を示す材料によって形成されるこ
とが望ましい。これにより、光充電式二次電池1は、内
部の配線等がこれら各部を介して短絡したり、これら各
部が例えば電気機器の電池収納部の端子等に接触するこ
とによって電気的に短絡したりといったことを防止する
ことができる。
【0019】また、巻き芯部2、上部フランジ6及び下
部フランジ7は、断熱特性の優れた材料によって形成さ
れることが望ましい。これにより、光充電式二次電池1
は、例えば自動車のダッシュボードに放置される等して
高温に晒された場合に、内部に収納した蓄電池4の温度
が上昇して破損してしまうことを防止することができ
る。巻き芯部2、上部フランジ6及び下部フランジ7
は、同様の理由から、例えば白色等のように、光や熱を
吸収しにくい色に着色されていることが望ましい。
【0020】上部フランジ6と下部フランジ7とには、
それぞれ正極端子8と負極端子9とが設けられている。
正極端子8と負極端子9とは、導電性材料によって形成
されており、それぞれ図示しない結線手段により、制御
回路部5の所定の端子と電気的に接続されている。
【0021】光電変換シート3は、図4及び図5に示す
ように、可撓性を有して略矩形シート状に形成されたシ
ート状基板10と、このシート状基板10上に配置され
た複数の光電変換素子11とによって構成されている。
【0022】シート状基板10は、例えばポリエステル
等の絶縁性を有する材料によって形成され、可撓性を有
するようにシート状に形成されている。
【0023】各光電変換素子11は、シート状基板10
上に、第1の電極層12と、光電変換層13と、第2の
電極層14とがそれぞれ薄膜状に順次積層して形成され
てなる。光電変換素子11を構成する各層は、例えば、
スパッタ法や蒸着法に代表される各種PVD法、又はプ
ラズマCVD法やMOCVD法に代表される各種CVD
法によってシート状基板10上に薄膜状に形成されてい
る。光電変換素子11は、各層が薄膜状に形成されてい
ることによって、シート上基板10と同様に十分な可撓
性を有している。
【0024】光電変換シート3においては、各光電変換
素子11が互いに電気的に直列に接続されており、短手
方向の両端部に位置する光電変換素子11の電極層にそ
れぞれ正極端子12aと負極端子14aとが形成されて
いる。正極端子12aと負極端子14aとは、それぞれ
結線部材15を介して制御回路部5の所定の端子と電気
的に接続されている。
【0025】また、光電変換素子11は、シート状基板
10とは反対側、すなわち外方に臨む側の主面11aか
ら太陽光等の光が入射される構成とされている。第1の
電極層12及び第2の電極層14は、導電性材料によっ
て形成されており、光電変換層13に対して一対の電極
としての機能を果たしている。光電変換層13は、例え
ば、a−Siのpin接合構造に代表される非結晶半導
体薄膜を備えて形成されて、太陽光等の光が入射される
ことによって起電力が生ずる構成とされ、いわゆる光電
変換効果を有する膜構成で形成されている。
【0026】光電変換層13は、例えばペリレン等のp
型有機半導体と、例えば銅フタロシアニン等のn型有機
半導体とにより形成されるpn接合構造であってもよ
い。なお、光電変換層13は、上述した薄膜構造に限定
されるものではなく、十分な可撓性を有して光電変換効
果を有する膜構成で形成されていればよい。
【0027】なお、第1の電極層12は、例えば、A
g,Al,Cr,Ni,Cu等の金属材料によって形成
されて、光電変換層13に受光させる光に対する反射率
が高くなるように形成されていることが望ましい。これ
により、光電変換層13を透過した光を反射して再び光
電変換層13に入射させ、光電変換層13の光電変換効
率を向上させることができる。また、第2の電極層14
は、例えば、Zn,SnO2或いはIn23等の金属酸
化物を主成分とする材料によって形成された、いわゆる
透明電極として形成されていることが望ましい。これに
より、光電変換層13に受光させる光を効率よく透過し
て、光電変換層13の光電変換効率を向上させることが
できる。
【0028】なお、図4及び図5においては、特定の光
電変換素子11の第1の電極層12及び第2の電極層1
4が、それぞれ、この光電変換素子11と隣接する別の
光電変換素子11の第2の電極層14及び第1の電極層
12とされて、複数の光電変換素子11が各々の電極層
を共有する構成とされた例を示す。これにより、光電変
換シート3においては、隣接する光電変換素子11同士
が電気的に直列接続された構成とされている。
【0029】この場合には、例えば、第1の電極層12
及び第2の電極層14を、上述したようにZn,SnO
2或いはIn23等の金属酸化物を主成分とする材料に
よって形成し、第1の電極層12とシート状基板10と
の間に、例えば金属材料等によって形成された光反射層
(図示せず)を備えて形成してもよい。これにより、各
光電変換素子11は、第2の電極層14を介して十分な
量の光を受光することができるとともに、光反射層によ
って光電変換効率を向上させることができる。
【0030】また、この場合には、各光電変換素子11
同士が、その長手方向の長さと略同等の長さの電極によ
って「線」で接続されていることとなる。したがって、
例えば、各光電変換素子11同士が、例えばリード線等
によって「点」で接続された場合と比較して、断線等の
結線不良が生じてしまう虞を低減することができる。ま
た、これにより、後述するように、光電変換素子11上
に光が十分に照射されない部分が生じた場合であって
も、光が照射された部分で発電した電力を、正極端子1
2a及び負極端子14aに対して確実に供給することが
できる。
【0031】また、光電変換シート3においては、その
長手方向に対して並行に各光電変換素子11が配置され
ている。すなわち、各光電変換素子11の一対の電極層
は、光電変換シート3の長手方向と並行になるように配
設されている。これにより、光充電式二次電池は、蓄電
池を充電するために光電変換シート3を引き延ばした際
に、この光電変換素子の一部に光が十分に照射されない
場合であっても、光電変換シート全体での発電効率が低
下してしまうことを防止することができる。
【0032】具体的には、例えば、図6に示すように、
光電変換シート3を引き延ばして蓄電池4を充電する際
に、この光電変換シート3は、長尺形状を呈しているた
めに、ゴミ等の遮蔽物20によって、その短手方向を横
断するように遮光されてしまう場合が考えられる。この
場合でも、光電変換シート3は、光が照射されている部
分で各光電変換素子11が十分に発電を行うことができ
るとともに、各光電変換素子11が直列に接続されてい
ることから、各光電変換素子11の内部抵抗が極端に上
昇してしまうことがなく、正極端子12aと負極端子1
4aとの位置で十分な電圧を維持することができる。
【0033】以下では、本発明の優位性を検証するため
に、図7に示すように、各光電変換素子11が光電変換
シート3の短手方向に対して並行に配設されているとし
た場合について説明することとする。なお、図7に示す
光電変換シートは、各光電変換素子の配設方向のみが本
発明と異なるため、図6と同一の符号を付して説明する
こととする。
【0034】この場合には、図6と同様に、光電変換シ
ート3は、その短手方向を横断するように遮蔽物20に
よって遮光されてしまうと、遮光された光電変換素子1
1では、電流が流れる全幅に亘って遮光部が生じてしま
うため、内部抵抗が極端に上昇してしまう。このとき、
光電変換シート3は、各光電変換素子11が直列に接続
されていると、遮光されて内部抵抗が上昇した光電変換
素子11によって、全体での電流値が極端に低下してし
まう。
【0035】これに対して、本発明に係る光電変換シー
ト3は、上述したように、短手方向を横断するように遮
蔽物20によって遮光された場合でも、各光電変換素子
11の内部抵抗が極端に上昇することを防止することが
でき、光電変換シート3全体での電流値の低下を防止し
て、十分な電力を維持することができる。
【0036】また、光電変換シート3は、巻き芯部2に
対して捲回されて引き延ばし自在に配設されており、最
内周側となる一側が巻き芯部2に接続固定されている。
光電変換シート3は、上述した正極端子12a及び負極
端子14aが、この最内周側の一側に設けられている。
【0037】さらに、光電変換シート3は、巻き芯部2
に対して捲回した状態で、その受光面が内側となるよう
に配設されている。これにより、光充電式二次電池1
は、光電変換シート3が巻き芯部2に捲回されて放電使
用される際に、光電変換シート3の受光面が外方に露出
することがなく、受光面が傷つく等して破損してしまう
ことを防止することができる。
【0038】なお、本実施の形態においては、光電変換
シート3が、その受光面を内側にして巻き芯部2に捲回
されるように配設されるとしたが、このような構成に限
定されるものではなく、例えば、光電変換シート3が、
その受光面を外側にして巻き芯部2に捲回されるように
配設してもよい。これにより、光充電式二次電池1は、
光電変換シート3を引き延ばさずに巻き芯部2に捲回し
たままの状態であっても、蓄電池4を充電することがで
きる。
【0039】蓄電池4は、巻き芯部2の内部空間に収納
されており、充放電が可能な二次電池である。蓄電池4
は、具体的には例えば、ニッケル−水素二次電池、ニッ
ケル−カドミウム二次電池、ニッケル−亜鉛二次電池、
亜鉛−酸化銀二次電池、鉄−ニッケル二次電池等であ
る。
【0040】蓄電池4は、ニッケル−水素二次電池であ
ることが望ましい。これにより、蓄電池4は、体積当た
りのエネルギ密度を向上させることができるとともに、
鉛やカドミウムといった重金属を使用せず、環境適合性
に優れたものとなる。
【0041】蓄電池4は、所定の電池規格形状を有する
規格乾電池であってもよい。蓄電池4は、具体的には、
IECやJIS等により定められた、いわゆる単3型と
呼ばれるR6型電池、単4型と呼ばれるR03型電池、
単5型と呼ばれるR1型電池、あるいはボタン型と呼ば
れるR44型電池、R1220型電池等であってもよ
い。これにより、光充電式二次電池1においては、開発
・製造コストを抑えることができる。
【0042】ただし、蓄電池4は、蓄電容量の観点から
みた場合には、規格蓄電池を使用せずに、巻き芯部2の
内部空間に直接電解液等の蓄電池構成物を封入すること
が望ましい。これにより、蓄電池4は、規格蓄電池の外
装部に相当する空間にまで蓄電池構成物を封入すること
ができ、蓄電容量を増大させることができる。
【0043】また、蓄電池4は、巻き芯部2に対して着
脱自在であるように構成してもよい。具体的には、例え
ば下部フランジ7の一部を開閉自在として、この開閉部
から巻き芯部2に対して蓄電池4を挿脱するように構成
してもよい。あるいは、例えば、光電変換シート3を引
き延ばした状態で外方へと露出する巻き芯部2の一部を
開閉自在として、この開閉部から巻き芯部2に対して蓄
電池4を着脱するように構成してもよい。
【0044】これにより、光充電式二次電池1において
は、蓄電池4が充放電を繰り返して寿命が尽きた場合で
も、この蓄電池4のみを交換することができる。したが
って、光充電式二次電池1は、蓄電池4に比べて長い寿
命を有する他の各部を、寿命が尽きた蓄電池4とともに
廃棄する必要がなくなり、資源の有効活用の観点から望
ましいものとなる。
【0045】また、これにより、光充電式二次電池1
は、蓄電池4を充電するための充電器として利用するこ
とができる。すなわち、光充電式二次電池1によって蓄
電池4を充電し、充電が完了した蓄電池4を光充電式二
次電池1から取り出して、この蓄電池4を電子機器の電
源として利用することもできる。
【0046】さらに、蓄電池4は、上述したように規格
蓄電池を利用するとともに、巻き芯部2に対して着脱自
在としてもよい。このように、蓄電池4として規格蓄電
池を着脱自在に使用することで、光充電式二次電池1
は、蓄電池4を交換する際に、この交換作業を簡便且つ
容易に行えるようになる。また、この場合にも、上述し
たように、蓄電池4を充電するための充電器として光充
電式二次電池1を使用してもよい。これにより、規格蓄
電池形状を有する蓄電池4は、光充電式二次電池1から
着脱自在とされて、通常の規格電池を電源とする電気機
器に対して用いることが容易となる。
【0047】また、蓄電池4は、その放電電圧が0.6
〜1.9Vであることが望ましい。これにより、光充電
式二次電池1は、通常の筒型規格電池を電源として用い
る電気機器に対して用いられた場合に、それら電気機器
の動作電圧に満たずに動作させることができなかった
り、許容電圧を超えてしまって機器を破損してしまった
りといったことを防止することができる。
【0048】制御回路部5は、図1に示すように、巻き
芯部2の内部空間に配設されている。制御回路部5は、
光電変換シート3と蓄電池4との整流機能、光電変換シ
ート3による蓄電池4の過充電防止機能、蓄電池4の過
放電防止機能等から選ばれる機能を適宜備える。制御回
路部5は、具体的には、ダイオードやオペアンプ等を用
いた電気的な回路によって構成することができるが、電
気/電子分野で通常用いられているような整流回路、過
充電防止回路及び過放電防止回路によって構成すること
ができるため、その回路構成についての詳細な説明を省
略する。
【0049】また、制御回路部5は、少なくとも4つの
端子を備えており、これら端子にそれぞれ、光電変換シ
ート3の正極端子12a及び負極端子14aと、蓄電池
4の正極端子及び負極端子とが電気的に接続される。そ
して、制御回路部5は、蓄電池4の光電変換シート3に
よる充電と、蓄電池4からの放電とを効率よく行うこと
ができるように機能する。
【0050】光充電式二次電池1は、以上で説明したよ
うに構成され、光電変換シート3を巻き芯部2に捲回し
た状態で、図2に示すように、全体略円筒形状を呈す
る。この状態で、光充電式二次電池1は、電気機器の電
源として、これら電気機器に対して着脱して用いること
が容易となる。
【0051】また、光充電式二次電池1は、光電変換シ
ート3を巻き芯部2に捲回した状態で、所定の筒型電池
規格形状を有するように各部の寸法等を定められること
が望ましい。光充電式二次電池1は、具体的には例え
ば、IECやJIS等により定められた、いわゆる単1
型と呼ばれるR20型電池、単2型と呼ばれるR14型
電池、あるいは単3型と呼ばれるR6型電池等であって
もよい。
【0052】これにより、光充電式二次電池1は、通常
の筒型規格電池を収納して使用するように設計された電
気機器に対して用いることを容易とすることができる。
したがって、この場合に、光充電式二次電池1は、太陽
光の光エネルギを電気エネルギに変換して蓄え、通常用
いられているような筒型規格電池を使用する電気機器の
電源とすることができる。
【0053】また、光充電式二次電池1は、図3に示す
ように、光電変換シート3を巻き芯部2から引き延ばし
た状態で、蓄電池4を充電する。このとき、光充電式二
次電池1は、光電変換シート3の受光面積を大きくする
ことができ、また、光電変換シート3の受光面積に全て
を光の照射方向に向けることができるために、この光電
変換シート3の発電力を向上させることができる。した
がって、光充電式二次電池1は、蓄電池4を充電する際
の充電時間を実用上十分に短くすることができる。
【0054】なお、本発明に係る光充電式二次電池は、
蓄電池4の形状・個数・収納位置等に限定されるもので
はない。蓄電池4は、例えば、光充電式二次電池1の内
部に複数設けられて、コイルスプリングや板バネ等の弾
性体によって位置ずれしないように支持固定されてもよ
い。
【0055】また、本発明に係る光充電式二次電池は、
上述したように、光電変換シート3の最内周側となる一
側が巻き芯部2に対して接続固定された構成に限定され
るものではなく、例えば、光電変換シート3を光充電式
二次電池1に対して着脱自在としてもよい。これによ
り、光充電式二次電池1は、光電変換シート3に物理的
あるいは電気的な破損が生じた場合等に、これを正常な
光電変換シート3に交換して使用することができる。す
なわち、本発明に係る光充電式二次電池は、光電変換シ
ート3が少なくとも充電時には蓄電池4と電気的に接続
される構成であればよい。
【0056】また、本発明に係る光充電式二次電池は、
図8に示すように、外周壁を備えて構成されてもよい。
以下では、この外周壁を備えて構成された光充電式二次
電池50について説明することとする。なお、以下の説
明においては、上述した光充電式二次電池1と同一又は
同等の部位については説明を省略し、図面において同じ
符号を付すこととする。
【0057】光充電式二次電池50は、図8に示すよう
に、上部フランジ6及び下部フランジ7と略同径の略円
筒形状を呈する外周壁51を備えて構成される。光充電
式二次電池50は、図9に示すように、上部フランジ6
及び下部フランジ7にそれぞれ、外周壁51の側縁部が
回動自在に嵌合する溝部6a及び溝部7aが設けられて
いる。したがって、光充電式二次電池50においては、
外周壁51が巻き芯部2、上部フランジ6及び下部フラ
ンジ7に対して自在に回動する。
【0058】また、外周壁51には、図10に示すよう
に、スリット51aが穿孔されている。スリット51a
は、光電変換シート3を引き出すに十分な幅と厚みとを
有して外周壁51に穿孔されている。
【0059】さらに、光充電式二次電池50において
は、図10に示すように、光電変換シート3の最外周部
に係止部3aが形成されている。この係止部3aは、光
電変換シート3が巻き芯部2に捲回された際に、スリッ
ト51aに接合するに十分な厚みを有して形成されてい
る。係止部3aは、光電変換シート3が外周壁51の内
部完全に巻き込まれてしまうことを防止する機能を有す
るとともに、光電変換シート3を引き出す際の取っ手と
しての機能を有している。
【0060】光充電式二次電池50は、図11に示すよ
うに、蓄電池4を充電する際に係止部3aが引き出され
ることにより、光電変換シート3が巻き芯部2から引き
出される。また、光充電式二次電池50は、外周壁51
を巻き芯部2に対して回転させることにより、光電変換
シート3を巻き芯部2に巻き取ることができる。
【0061】したがって、光充電式二次電池50は、ス
リット51aを有する外周壁51が回動自在に備えられ
ていることによって、光電変換シート3の引き出し及び
巻き取りが容易となる。また、光充電式二次電池50は
外周壁51を備えることによって、電気機器に収納され
た際に、光電変換シート3が巻きほぐれてしまうといっ
たことがない。さらに、光充電式二次電池50は、外周
壁51を備えることによって、光電変換シート3を保護
し、光電変換シート3が外環境の塵埃や衝撃等によって
損傷してしまうことを防止するとともに、蓄電池4が直
射日光等によって加熱してしまうことを防止することが
できる。外周壁51は、蓄電池4の加熱防止効果をさら
に向上するためには、例えば白色等のように光や熱を吸
収しにくい色に着色されていることが望ましい。
【0062】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明に係る光
充電式二次電池は、光電変換素子の一部に光が十分に照
射されない場合であっても、この光電変換素子が複数形
成された光電変換シート全体での発電効率の低下を防止
することができる。そのため、この場合でも光電変換シ
ートが蓄電池に対して十分な充電性能を維持することが
でき、実用に十分耐え得る充電性能を有することができ
る。したがって、本発明に係る光充電式二次電池によれ
ば、太陽光等の光エネルギを電気機器の電源として利用
することが実用的となり、有害な排出物の発生による環
境汚染を防止することができるとともに、地球資源を有
効に活用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光充電式二次電池を示す概略断面
図である。
【図2】同光充電式二次電池の使用状態を示す斜視図で
ある。
【図3】同光充電式二次電池の充電状態を示す斜視図で
ある。
【図4】同光充電式二次電池に備えられる光電変換シー
トを示す平面図である。
【図5】同光電変換シートを示す、図4でのA−A線に
おける断面図である。
【図6】同光電変換シートを示す平面図である。
【図7】同光電変換シートの優位性を説明するために示
す光電変換シートの平面図である。
【図8】本発明に係る別の光充電式二次電池を示す概略
断面図である。
【図9】同光充電式二次電池に備えられる外周壁を示す
要部拡大断面図である。
【図10】同光充電式二次電池を示す断面図である。
【図11】同光充電式二次電池の使用状態を示す斜視図
である。
【符号の説明】
1 光充電式二次電池、2 巻き芯部、3 光電変換シ
ート、4 蓄電池、10 シート状基板、11 光電変
換素子、12a 正極端子、14a 負極端子、15
結線部材
フロントページの続き (72)発明者 渡辺 春夫 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 渡辺 富一 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 5F051 BA15 DA01 DA20 EA01 EA20 JA02 JA09 JA17 5G003 AA06 BA01 FA01 5H030 AA02 AA06 AS18 BB07 DD04

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 充放電可能な蓄電池と、少なくとも充電
    時には当該蓄電池と電気的に接続されるとともに可撓性
    を有する光電変換シートとを備え、 上記光電変換シートには、その長手方向に対して並行に
    配置されて電気的に直列接続された複数の光電変換素子
    が形成されていることを特徴とする光充電式二次電池。
  2. 【請求項2】 上記蓄電池は、円筒形状を呈する巻き芯
    部に設けられ、 上記光電変換シートは、上記巻き芯部に対して捲回され
    て引き延ばし自在に配設され、 上記巻き芯部に上記光電変換シートを捲回した状態で、
    全体略円筒形状を呈することを特徴とする請求項1記載
    の光充電式二次電池。
  3. 【請求項3】 上記巻き芯部に上記光電変換素子を捲回
    した状態で、所定の円筒電池規格形状となることを特徴
    とする請求項2記載の光充電式二次電池。
  4. 【請求項4】 上記蓄電池は、放電電圧が0.6〜1.
    9Vであることを特徴とする請求項2記載の光充電式二
    次電池。
  5. 【請求項5】 上記蓄電池は、上記巻き芯部に対して着
    脱自在であることを特徴とする請求項2記載の光充電式
    二次電池。
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