JP2000215920A - 光充電式二次電池 - Google Patents

光充電式二次電池

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JP2000215920A
JP2000215920A JP11016209A JP1620999A JP2000215920A JP 2000215920 A JP2000215920 A JP 2000215920A JP 11016209 A JP11016209 A JP 11016209A JP 1620999 A JP1620999 A JP 1620999A JP 2000215920 A JP2000215920 A JP 2000215920A
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storage battery
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JP11016209A
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Ritsuko Inoue
律子 井上
Haruo Watanabe
春夫 渡辺
Tomiichi Watanabe
富一 渡辺
Koichiro Hikuma
弘一郎 日隈
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 実用に十分な蓄電容量を確保する。 【解決手段】 円筒形状の巻き芯部2に、可撓性を有す
る光電変換素子3を捲回可能に配設する。蓄電池4の充
放電を制御する制御回路部5を、光電変換素子3に形成
する。これにより、蓄電池4の体積を巻き芯部2の内部
空間と略同等とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光電変換素子によ
って蓄電池を充電する構成とされた光充電式二次電池に
関する。
【0002】
【従来の技術】光電変換素子は、太陽電池とも言われて
おり、太陽光等の光エネルギを電気エネルギに変換する
素子である。この光電変換素子は、光エネルギから電気
エネルギを取り出す際に、従来から利用されてきた化石
燃料等と異なり、二酸化炭素等の排出物が出ない。ま
た、光電変換素子は、ほぼ無尽蔵と言われている太陽光
等の光エネルギから電気エネルギを取り出すことができ
るために、半永久的に発電を行うことができる。そのた
め、光電変換素子は、地球環境問題に鑑みて、その利用
用途や利用規模が今後も益々拡大してゆくものと考えら
れている。
【0003】しかしながら、光電変換素子は、太陽光等
の光エネルギに時間的な変動が大きい場合が多く、この
光エネルギを変換して発電した電気エネルギにも時間的
な変動が大きくなってしまうために、電気機器の直接の
電源とすることには適さない場合が多い。また、光電変
換素子は、太陽光等の光エネルギが空間的に希薄な状態
で存在していることから、利用に適した所定量の電力を
得るためには大きな受光面積を必要とする。
【0004】したがって、光電変換素子は、電気機器の
補助的な電源として、又は変換した電気エネルギを一度
蓄電池に充電し、この蓄電池から放電させて利用すると
いった用途で用いられている。
【0005】一方、電気機器は、近年の各種加工技術の
進展により、小型化が進んでおり、携帯型の機器とされ
ることが多い。そのため、電気機器は、その電源とし
て、通常、携帯に便利で手軽に利用することができる乾
電池が用いられている。
【0006】そこで、上述したような光電変換素子の利
点と、乾電池の利便性とを組み合わせた光充電式二次電
池が、例えば特開昭63−314780号公報「電池」
や特開平2−73675号公報「円筒型充電式太陽電
池」等に記載されているように、提案されている。斯か
る従来の光充電式二次電池は、発電部としての光電変換
素子と、充放電部としての蓄電池とを円筒形規格乾電池
型に組み合わせて使用することによって、通常用いられ
ている電気機器を、光エネルギによって生産した電力に
より駆動させることを実現している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
光充電式二次電池は、一方向から照射される太陽光等の
光エネルギを、蓄電池の外表面積のすべてを有効に活用
して光電変換素子に受光させることが困難なばかりか、
その構造上、蓄電池の外表面積を超えて光電変換素子の
受光面積を備えることができない。そのため、従来の光
充電式二次電池は、蓄電池を充電する際の充電時間が実
用に耐えない程長く、さらには光電変換素子が蓄電池を
充電するために必要な電力すら発電できないことがある
といった問題があった。
【0008】そこで、本発明の発明者らは、鋭意検討を
行った結果、可撓性を有する光電変換素子と蓄電池とを
組み合わせた構成とすることによって、太陽光等の光エ
ネルギを通常用いられている電気機器の電源として利用
することを可能とした光充電式二次電池を考案した(特
願平10−351505号)。この考案により、本発明
者らは、実用的な充電性能を備えるとともに、通常用い
られている電気機器の電源としての利用が容易である光
充電式二次電池を実現している。
【0009】ところで、上述したような光充電式二次電
池は、光エネルギを効率よく蓄電池に充電し、蓄電池か
らの放電を効率よく行うために、この蓄電池と光電変換
素子との間に蓄電池の充放電を制御するための制御回路
部を備えることが重要となる。しかしながら、光充電式
二次電池は、蓄電容量を可能な限り大きくすることが望
まれていることから、蓄電池の体積が制御回路部を備え
ることによって削減され、蓄電容量が減少してしまうこ
とは望ましくない。
【0010】そこで、本発明は、可撓性を有する光電変
換素子と蓄電池とを組み合わせたことによって実用に十
分耐えうる充電性能を備えるとともに、制御回路部を光
電変換素子に形成することによって、実用に十分な蓄電
容量を備える光充電式二次電池を提供することを目的と
する。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ために、本発明に係る光充電式二次電池は、充放電可能
な蓄電池と、少なくとも充電時には当該蓄電池と電気的
に接続されるとともに可撓性を有する光電変換素子とを
備え、上記光電変換素子には、上記蓄電池の充放電を制
御する制御回路部が形成されてなる。
【0012】以上のように構成された光充電式二次電池
は、光電変換素子によって蓄電池を充電することができ
るとともに、制御回路部が備えられたことによって、蓄
電池の充放電を効率よく行うことができる。また、光充
電式二次電池は、蓄電池の充放電を制御する制御回路部
が光電変換素子に形成されていることから、蓄電池の体
積が削減されることがなく、実用に十分な蓄電容量を備
える。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら詳細に説明する。以下では、図
1乃至図3に示すような光充電式二次電池1について説
明することとする。
【0014】本発明に係る光充電式二次電池1は、円筒
状の巻き芯部2と、この巻き芯部2に対して捲回されて
引き延ばし自在に配設された可撓性を有する光電変換素
子3と、巻き芯部2の内部に設けられた蓄電池4と、光
電変換素子3上に形成された制御回路部5とを備える。
光充電式二次電池1は、図1及び図2に示すように、光
電変換素子3を巻き芯部2に捲回した状態で、全体略円
筒形状を呈する。また、光充電式二次電池1は、図3に
示すように、光電変換素子3を巻き芯部から引き延ばし
た状態で、光電変換素子3に受光させて蓄電池4を充電
する。
【0015】巻き芯部2は、例えばABS樹脂等の樹脂
材料によって円筒形状に形成されている。巻き芯部2
は、光電変換素子3が捲回される幅よりも僅かに長く形
成されている。したがって、巻き芯部2は、光電変換素
子3の全幅に亘って巻き取ることができ、この光電変換
素子3がはみ出してしまうことがない。また、巻き芯部
2には、その両端部に上部フランジ6及び下部フランジ
7が設けられている。
【0016】上部フランジ6及び下部フランジ7は、巻
き芯部2と同様な材料によって略円形平板状に形成され
ており、接着剤等の固定手段により、巻き芯部2の両端
部に固定されている。なお、上部フランジ6及び下部フ
ランジ7は、巻き芯部2と一体に形成されていてもよ
い。
【0017】上部フランジ6及び下部フランジ7は、そ
の径が、巻き芯部2に捲回された状態での光電変換素子
3の径と略同一、若しくはやや大となるように形成され
ている。これにより、上部フランジ6及び下部フランジ
7は、光電変換素子3の側縁部を保護することができる
とともに、引き延ばされた光電変換素子3を巻き芯部2
に巻き取る際のガイドとなり、位置ずれせずに光電変換
素子3を巻き芯部2に捲回させることができる。
【0018】巻き芯部2、上部フランジ6及び下部フラ
ンジ7は、電気絶縁性を示す材料によって形成されるこ
とが望ましい。これにより、光充電式二次電池1は、内
部の配線等がこれら各部を介して短絡したり、これら各
部が例えば電気機器の電池収納部の端子等に接触するこ
とによって電気的に短絡したりといったことを防止する
ことができる。
【0019】また、巻き芯部2、上部フランジ6及び下
部フランジ7は、断熱特性の優れた材料によって形成さ
れることが望ましい。これにより、光充電式二次電池1
は、例えば自動車のダッシュボードに放置される等して
高温に晒された場合に、内部に収納した蓄電池4の温度
が上昇して破損してしまうことを防止することができ
る。巻き芯部2、上部フランジ6及び下部フランジ7
は、同様の理由から、例えば白色等の光や熱を吸収しに
くい色に着色されていることが望ましい。
【0020】上部フランジ6と下部フランジ7とには、
それぞれ正極端子8と負極端子9とが設けられている。
正極端子8と負極端子9とは、導電性材料によって形成
されており、それぞれ図示しない結線手段により、制御
回路部5の所定の端子と接続されている。
【0021】光電変換素子3は、可撓性を有して略矩形
シート状に形成された光電変換素子、いわゆる太陽電池
である。光電変換素子3は、具体的には例えば、ポリエ
ステルフィルム等の絶縁性フィルム上に、Ag,Al,
Cr,Ni,CuあるいはCを主成分とする金属電極を
配した反射電極層と、a−Siのpin接合構造に代表
される非結晶半導体薄膜からなる光電変換層と、Zn
O,SnO2あるいはIn23等の金属酸化物を主成分
とする透明電極層とを順次積層して可撓性を有するよう
に薄膜状に形成したものである。光電変換素子3は、各
層が、スパッタ法や蒸着法に代表されるPVD法、又は
プラズマCVD法やMOCVD法に代表されるCVD法
により薄膜状に形成されてなる。光電変換層は、例えば
ペリレン等のp型有機半導体と、例えば銅フタロシアニ
ン等のn型有機半導体とにより形成されてpn接合構造
としてもよい。なお、光電変換素子3は、上述した構成
の素子に限定されるものではなく、可撓性を有する光電
変換素子であればよい。
【0022】また光電変換素子3は、巻き芯部2に対し
て捲回されて引き延ばし自在に配設されており、最内周
側となる一側が巻き芯部2に接続固定されている。光電
変換素子3は、この最内周側の一側に、図示しない正極
端子と負極端子とが設けられており、それぞれ図示しな
い結線手段によって、制御回路部の所定の端子と電気的
に接続されている。
【0023】また、光電変換素子3は、巻き芯部2に対
して捲回した状態で、その受光面が内側となるように配
設されている。これにより、光充電式二次電池1は、光
電変換素子3が巻き芯部2に捲回されて放電使用される
際に、光電変換素子3の受光面が外方に露出することが
なく、光電変換素子3の受光面が傷つく等して破損して
しまうことを防止することができる。
【0024】なお、本実施の形態においては、光電変換
素子3が、その受光面を内側にして巻き芯部2に捲回さ
れるように配設されるとしたが、斯かる構成に限定され
るものではなく、例えば、光電変換素子3が、その受光
面を外側にして巻き芯部2に捲回されるように配設して
もよい。これにより、光充電式二次電池1は、光電変換
素子3を引き延ばさずに巻き芯部2に捲回したままの状
態であっても、蓄電池4を充電することができる。
【0025】蓄電池4は、巻き芯部2の内部空間に収納
されており、充放電が可能な二次電池である。蓄電池4
は、具体的には例えば、ニッケル−水素二次電池、ニッ
ケル−カドミウム二次電池、ニッケル−亜鉛二次電池、
亜鉛−酸化銀二次電池、鉄−ニッケル二次電池等であ
る。
【0026】蓄電池4は、ニッケル−水素二次電池であ
ることが望ましい。これにより、蓄電池4は、体積当た
りのエネルギ密度を向上させることができるとともに、
鉛やカドミウムといった重金属を使用せず、環境適合性
に優れたものとなる。
【0027】蓄電池4は、所定の電池規格形状を有する
規格乾電池であってもよい。蓄電池4は、具体的には、
IECやJIS等により定められた、いわゆる単3型と
呼ばれるR6型電池、単4型と呼ばれるR03型電池、
単5型と呼ばれるR1型電池、あるいはボタン型と呼ば
れるR44型電池、R1220型電池等であってもよ
い。これにより、光充電式二次電池1においては、開発
・製造コストを抑えることができる。
【0028】ただし、蓄電池4は、蓄電容量の観点から
みた場合には、規格蓄電池を使用せずに、巻き芯部2の
内部空間に直接電解液等の蓄電池構成物を封入すること
が望ましい。これにより、蓄電池4は、規格蓄電池の外
装部に相当する空間にまで蓄電池構成物を封入すること
ができ、蓄電容量を増大させることができる。
【0029】また、蓄電池4は、巻き芯部2に対して着
脱自在であるように構成してもよい。具体的には、例え
ば下部フランジ7の一部を開閉自在として、この開閉部
から巻き芯部2に対して蓄電池4を挿脱するように構成
してもよい。あるいは、例えば、光電変換素子3を引き
延ばした状態で外方へと露出する巻き芯部2の一部を開
閉自在として、この開閉部から巻き芯部2に対して蓄電
池4を着脱するように構成してもよい。
【0030】これにより、光充電式二次電池1において
は、蓄電池4が充放電を繰り返して寿命が尽きた場合で
も、この蓄電池4のみを交換することができる。したが
って、光充電式二次電池1は、蓄電池4に比べて長い寿
命を有する他の各部を、寿命が尽きた蓄電池4とともに
廃棄する必要がなくなり、資源の有効活用の観点から望
ましいものとなる。
【0031】また、これにより、光充電式二次電池1
は、蓄電池4を充電するための充電器として利用するこ
とができる。すなわち、光充電式二次電池1によって蓄
電池4を充電し、充電が完了した蓄電池4を光充電式二
次電池1から取り出して、この蓄電池4を電子機器の電
源として利用することもできる。
【0032】さらに、蓄電池4は、上述したように規格
蓄電池を利用するとともに、巻き芯部2に対して着脱自
在としてもよい。このように、蓄電池4として規格蓄電
池を着脱自在に使用することで、光充電式二次電池1
は、蓄電池4を交換する際に、この交換作業を簡便且つ
容易に行えるようになる。また、この場合にも、上述し
たように、蓄電池4を充電するための充電器として光充
電式二次電池1を使用してもよい。これにより、規格蓄
電池形状を有する蓄電池4は、光充電式二次電池1から
着脱自在とされて、通常の規格電池を電源とする電気機
器に対して用いることが容易となる。
【0033】また、蓄電池4は、その放電電圧が0.6
〜1.9Vであることが望ましい。これにより、光充電
式二次電池1は、通常の筒型規格電池を電源として用い
る電気機器に対して用いられた場合に、それら電気機器
の動作電圧に満たずに動作させることができなかった
り、許容電圧を超えてしまって機器を破損してしまった
りといったことを防止することができる。
【0034】制御回路部5は、図3に示すように、光電
変換素子3の巻き芯部2に対する接続部近傍に形成され
ている。制御回路部5は、光電変換素子3と蓄電池4と
の整流機能、光電変換素子3による蓄電池4の過充電防
止機能、蓄電池4の過放電防止機能等から選ばれる機能
を適宜備える。制御回路部5は、具体的には、ダイオー
ドやオペアンプ等を用いた電気的な回路によって構成す
ることができるが、電気/電子分野で通常用いられてい
るような整流回路、過充電防止回路及び過放電防止回路
によって構成することができるため、その回路構成につ
いての詳細な説明を省略する。
【0035】また、制御回路部5は、少なくとも4つの
端子を備えており、これら端子にそれぞれ、光電変換素
子3の正極端子及び負極端子と、蓄電池4の正極端子及
び負極端子とが電気的に接続される。そして、制御回路
部5は、蓄電池4の光電変換素子3による充電と、蓄電
池4からの放電とを効率よく行うことができるように機
能する。
【0036】また、制御回路部5は、上述したように、
光電変換素子3の巻き芯部2に対する接続部近傍に形成
されている。制御回路部5が形成された部位は、図3に
示すように、光電変換素子3を巻き芯部2から引き延ば
して受光させる際に、巻き芯部2の陰になる部位であ
る。そのため、光充電式二次電池1においては、例え
ば、この部位に光電変換素子3の光電変換層が形成され
ても、この光電変換層に効率よく光エネルギを受光させ
ることが困難である。光充電式二次電池1においては、
光電変換素子3の巻き芯部2に対する接続部近傍、すな
わち、光電変換素子3の巻き芯部2の陰になる部位に制
御回路部5が形成されていることによって、光電変換素
子3の発電効率が犠牲になることがない。
【0037】さらに、光充電式二次電池1は、制御回路
部5が光電変換素子3上に形成されていることから、こ
の制御回路部5を巻き芯部2の内部空間に収納する必要
がない。そのため、光充電式二次電池1は、巻き芯部2
の内部空間を最大限に利用して蓄電池4を収納すること
ができる。したがって、光充電式二次電池1は、蓄電池
4の体積を巻き芯部2の内部空間の体積と略同等とする
ことができ、蓄電池4の蓄電容量を最大限に大きくする
ことができる。これにより、光充電式二次電池1は、実
用に十分な蓄電容量を備えることができる。
【0038】また、制御回路部5は、回路を構成する各
部材が薄膜状に形成されることが望ましい。これによ
り、光充電式二次電池1は、制御回路部5によって光電
変換素子3の厚みが増加してしまうことがない。したが
って、光充電式二次電池1は、光電変換素子3が巻き芯
部2に捲回した際に膨らんでしまうことがなく、全体略
円筒形状とすることができる。
【0039】なお、本実施の形態においては、制御回路
部5を、光電変換素子3の巻き芯部2に対する接続部近
傍に形成されるとしたが、本発明は斯かる構成に限定さ
れるものではない。制御回路部5は、例えば、図4に示
すように、光電変換素子3の受光面となる部位の一部に
形成してもよい。ただし、この場合には、制御回路部5
にも太陽光等の光が照射されてしまい、この光により温
度が上昇してしまうことによって制御回路部5が破損し
てしまうといった虞が生じる。そのため、光充電式二次
電池1は、光電変換素子3の制御回路部5が形成された
部位に光や熱を遮断する遮光膜(図示せず)を形成する
ことが望ましい。遮光膜は、例えばAl等の金属薄膜や
Si等の半導体薄膜を制御回路部5から電気的に絶縁し
た状態で形成すればよい。
【0040】光充電式二次電池1は、以上で説明したよ
うに構成され、光電変換素子3を巻き芯部2に捲回した
状態で、図2に示すように、全体略円筒形状を呈する。
この状態で、光充電式二次電池1は、電気機器の電源と
して、これら電気機器に対して着脱して用いることが容
易となる。
【0041】また、光充電式二次電池1は、光電変換素
子3を巻き芯部2に捲回した状態で、所定の筒型電池規
格形状を有するように各部の寸法等を定められることが
望ましい。光充電式二次電池1は、具体的には例えば、
IECやJIS等により定められた、いわゆる単1型と
呼ばれるR20型電池、単2型と呼ばれるR14型電
池、あるいは単3型と呼ばれるR6型電池等であっても
よい。
【0042】これにより、光充電式二次電池1は、通常
の筒型規格電池を収納して使用するように設計された電
気機器に対して用いることを容易とすることができる。
したがって、この場合に、光充電式二次電池1は、太陽
光の光エネルギを電気エネルギに変換して蓄え、通常用
いられているような筒型規格電池を使用する電気機器の
電源とすることができる。
【0043】また、光充電式二次電池1は、図3に示す
ように、光電変換素子3を巻き芯部2から引き延ばした
状態で、蓄電池4を充電する。このとき、光充電式二次
電池1は、光電変換素子3の受光面積を大きくすること
ができ、また、光電変換素子3の受光面積に全てを光の
照射方向に向けることができるために、この光電変換素
子3の発電力を向上させることができる。したがって、
光充電式二次電池1は、蓄電池4を充電する際の充電時
間を実用上十分に短くすることができる。
【0044】なお、本発明に係る光充電式二次電池は、
蓄電池4の形状・個数・収納位置等に限定されるもので
はない。蓄電池4は、例えば、光充電式二次電池1の内
部に複数設けられて、コイルスプリングや板バネ等の弾
性体によって位置ずれしないように支持固定されてもよ
い。
【0045】また、本発明に係る光充電式二次電池は、
上述したように、光電変換素子3の最内周側となる一側
が巻き芯部2に接続固定された構成に限定されるもので
はなく、例えば、光電変換素子3を光充電式二次電池1
に対して着脱自在としてもよい。これにより、光充電式
二次電池1は、光電変換素子3に物理的あるいは電気的
な破損が生じた場合等に、これを正常な光電変換素子3
に交換して使用することができる。すなわち、本発明に
係る光充電式二次電池は、光電変換素子3が少なくとも
充電時には蓄電池4と電気的に接続される構成であれば
よい。
【0046】また、本発明に係る光充電式二次電池は、
図5に示すように、外周壁を備えて構成されてもよい。
以下では、この外周壁を備えて構成された光充電式二次
電池10について説明することとする。なお、以下の説
明においては、上述した光充電式二次電池1と同一又は
同等の部位については説明を省略し、図面において同じ
符号を付すこととする。
【0047】光充電式二次電池10は、図5に示すよう
に、上部フランジ6及び下部フランジ7と略同径の略円
筒形状を呈する外周壁11を備えて構成される。光充電
式二次電池10は、図6に示すように、上部フランジ6
及び下部フランジ7にそれぞれ、外周壁11の側縁部が
回動自在に嵌合する溝部6a及び溝部7aが設けられて
いる。したがって、光充電式二次電池10においては、
外周壁11が巻き芯部2、上部フランジ6及び下部フラ
ンジ7に対して自在に回動する。
【0048】また、外周壁11には、図7に示すよう
に、スリット11aが穿孔されている。スリット11a
は、光電変換素子3を引き出すに十分な幅と厚みとを有
して外周壁11に穿孔されている。
【0049】さらに、光充電式二次電池10において
は、図7に示すように、光電変換素子3の最外周部に係
止部3aが形成されている。この係止部3aは、光電変
換素子3が巻き芯部2に捲回された際に、スリット11
aに接合するに十分な厚みを有して形成されている。係
止部3aは、光電変換素子3が外周壁11の内部完全に
巻き込まれてしまうことを防止する機能を有するととも
に、光電変換素子3を引き出す際の取っ手としての機能
を有している。
【0050】光充電式二次電池10は、図8に示すよう
に、蓄電池4を充電する際に係止部3aが引き出される
ことにより、光電変換素子3が巻き芯部2から引き出さ
れる。また、光充電式二次電池10は、外周壁11を巻
き芯部2に対して回転させることにより、光電変換素子
3を巻き芯部2に巻き取ることができる。
【0051】したがって、光充電式二次電池10は、ス
リット11aを有する外周壁11が回動自在に備えられ
ていることによって、光電変換素子3の引き出し及び巻
き取りが容易となる。また、光充電式二次電池10は外
周壁11を備えることによって、電気機器に収納された
際に、光電変換素子3が巻きほぐれてしまうといったこ
とがない。さらに、光充電式二次電池10は、外周壁1
1を備えることによって、光電変換素子3を保護し、光
電変換素子3が外環境の塵埃や衝撃等によって損傷して
しまうことを防止するとともに、蓄電池4が直射日光等
によって加熱してしまうことを防止することができる。
外周壁蓄電池4の加熱防止効果をさらに向上するために
は、例えば白色等のように光や熱を吸収しにくい色に着
色されていることが望ましい。
【0052】また、光充電式二次電池10は、図7に示
すように、光電変換素子3上において、巻き芯部から引
き出されたときに外周壁11の内部に位置するような部
位に制御回路部5が形成されることが望ましい。光充電
式二次電池10においては、外周壁11が備えられてい
ることから、光電変換素子3が引き出された際に外周壁
11の内部に位置する部位に光電変換層が形成されて
も、この光電変換層を受光させることが困難となる。そ
のため、光充電式二次電池10においては、この部位に
制御回路部5が形成されても光電変換素子3の発電効率
が犠牲になることがない。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る光充
電式二次電池は、充放電可能な蓄電池と可撓性を有する
光電変換素子とを備え、この光電変換素子に蓄電池の充
放電を制御する制御回路部か形成されてなる。光充電式
二次電池は、光電変換素子が可撓性を有していることに
よって、この光電変換素子を容易に収納することができ
る。また、光充電式二次電池は、光電変換素子3を引き
延ばした状態で受光させることができることから、実用
に十分耐えうる充電性能を有することができる。さら
に、光充電式二次電池は、制御回路部が光電変換素子に
形成されることによって、実用に十分な蓄電容量を備え
ることができる。したがって、斯かる光充電式二次電池
によれば、太陽光等の光エネルギを電気機器の電源とし
て利用することが実用的となり、地球資源の有効活用と
廃棄物の発生防止を可能とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光充電式二次電池を示す断面図で
ある。
【図2】同光充電式二次電池の使用状態を示す斜視図で
ある。
【図3】同光充電式二次電池の充電状態を示す斜視図で
ある。
【図4】本発明に係る別の光充電式二次電池の充電状態
を示す斜視図である。
【図5】本発明に係るさらに別の光充電式二次電池を示
す断面図である。
【図6】同光充電式二次電池の要部拡大断面図である。
【図7】同光充電式二次電池の充電状態を示す断面図で
ある。
【図8】同光充電式二次電池の充電状態を示す斜視図で
ある。
【符号の説明】
1 光充電式二次電池、2 巻き芯部、3 光電変換素
子、4 蓄電池、5制御回路部、6 上部フランジ、7
下部フランジ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 富一 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 日隈 弘一郎 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 5F051 BA05 BA15 EA01 JA02 JA09 JA17 5H030 AA03 AS18 BB07 DD04 FF44

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 充放電可能な蓄電池と、少なくとも充電
    時には当該蓄電池と電気的に接続されるとともに可撓性
    を有する光電変換素子とを備え、 上記光電変換素子には、上記蓄電池の充放電を制御する
    制御回路部が形成されていることを特徴とする光充電式
    二次電池。
  2. 【請求項2】 上記光電変換素子は、上記制御回路部が
    形成された部位に遮光膜が形成されていることを特徴と
    する請求項1記載の光充電式二次電池。
  3. 【請求項3】 上記蓄電池は、円筒形状を呈する巻き芯
    部に設けられ、 上記光電変換素子は、上記巻き芯部に対して捲回されて
    引き延ばし自在に配設され、 上記巻き芯部に上記光電変換素子を捲回した状態で、全
    体略円筒形状を呈することを特徴とする請求項1記載の
    光充電式二次電池。
  4. 【請求項4】 上記制御回路部は、上記光電変換素子の
    上記巻き芯部に対する接続部近傍に形成されていること
    を特徴とする請求項3記載の光充電式二次電池。
  5. 【請求項5】 上記巻き芯部に上記光電変換素子を捲回
    した状態で、所定の円筒電池規格形状となることを特徴
    とする請求項3記載の光充電式二次電池。
  6. 【請求項6】 上記蓄電池は、放電電圧が0.6〜1.
    9Vであることを特徴とする請求項3記載の光充電式二
    次電池。
  7. 【請求項7】 上記蓄電池は、所定の電池規格形状を有
    する規格蓄電池であることを特徴とする請求項3記載の
    光充電式二次電池。
  8. 【請求項8】 上記蓄電池は、上記巻き芯部に対して着
    脱自在であることを特徴とする請求項3記載の光充電式
    二次電池。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012238598A (ja) * 2008-03-06 2012-12-06 Toshiba Corp 電動軽車両のバッテリ装置および電動軽車両

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