JP2000276871A - 情報記録媒体、情報書き込み装置及び情報電子機器 - Google Patents

情報記録媒体、情報書き込み装置及び情報電子機器

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JP2000276871A
JP2000276871A JP11077459A JP7745999A JP2000276871A JP 2000276871 A JP2000276871 A JP 2000276871A JP 11077459 A JP11077459 A JP 11077459A JP 7745999 A JP7745999 A JP 7745999A JP 2000276871 A JP2000276871 A JP 2000276871A
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JP11077459A
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Katsuhiko Asai
克彦 浅井
Eiji Yamakawa
英二 山川
Tokifumi Shibata
兆史 芝田
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 媒体に記録されている内容を表示可能であっ
て、かつ、駆動電力の供給を停止しても表示を維持でき
る情報記録媒体を得る。 【解決手段】 メモリ性を有する液晶を用いて表示画面
を構成した液晶表示素子100を備えた情報記録媒体
(光ディスク)50。この媒体50は書き込み・読み出
し装置10に挿入して使用される。液晶表示素子100
はカイラルネマティック液晶からなり、光記録素子51
に記録された内容を画像表示し、表示された画像は液晶
への電圧印加を停止した後も維持される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報記録媒体、情
報書き込み装置及び情報電子機器、特に、フロッピーデ
ィスク、光ディスク、磁気テープ、半導体メモリ等の情
報記録媒体、このような記録媒体にデータを記録するた
めの書き込み装置及び情報電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、情報記録媒体として、フロッピー
ディスク、光ディスク、磁気テープ、半導体メモリ等各
種の媒体が提供されている。これらの情報記録媒体は、
パーソナルコンピュータやデジタルカメラなどの情報電
子機器が普及するにつれてデータ記録量が増大し、使用
される機会が極めて多くなってきている。
【0003】しかしながら、使用者はこれらの情報記録
媒体を情報電子機器に装着し、記録されているデータを
ディスプレイに表示して初めて記録内容を認識すること
ができ、それ以外には手書きのラベルを媒体の表面に貼
り付けるなどして記録内容を識別していた。
【0004】そこで、従来では、記録媒体に、書き換え
可能な可逆性表示部を設けたり、液晶ディスプレイを設
けることが提案されている。例えば、特開平6−243
630号公報には、液晶画面を有する磁気テープが提案
されている。また、特開平7−78447号公報には、
可逆性感熱記録層を備えたビデオカセット用ラベルが開
示されている。あるいは、特許第2643342号公報
には、波長の異なる光を受けて着色/消色する可逆性変
色部材が固着されたICメモリカードが開示されてい
る。
【0005】さらに、特開平5−81824号公報に
は、記録媒体の使用量又は残量を示す表示部を設けたフ
ロッピーディスクが開示され、スピロラン化合物やフル
キド化合物などの光可逆性材料、In−Sb−Se、A
g−Sb−Sn、TeOxなどの熱可逆性材料が表示部
に用いられる旨の記載がある。特開平7−234635
号公報には、書き換え可能な印字層と接着層とを備えた
記録媒体用ラベルが開示されている。特開平7−296
574号公報には、透明状態と白濁状態とに変化する可
逆性感熱体よりなる表示媒体を備えたフロッピーディス
クが開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記各
種の表示手段のうち、液晶ディスプレイを用いたもの
は、記録媒体の内容表示のために液晶ディスプレイを駆
動し続ける必要があったり、長時間放置すると内容表示
が消滅するという問題点を有している。特に、フルカラ
ー表示により視覚的に理解容易にしようとすると、この
問題点が顕著となる。
【0007】一方、可逆性材料により内容表示を行うも
のは、表示を維持するのに電力の供給を維持することは
不要であるが、フルカラー表示を行える特性の良好な可
逆性材料がなく、表現性に乏しいという問題点を有して
いる。
【0008】そこで、本発明の目的は、駆動電力の供給
を停止しても内容表示を維持できる情報記録媒体を提供
することにある。さらに、本発明の目的は、前記目的に
加えて、表現性に優れた内容表示が可能な情報記録媒体
を提供することにある。さらに、本発明の目的は、前記
情報記録媒体を効果的に使用できる情報書き込み装置及
び情報電子機器を提供することにある。
【0009】
【発明の構成、作用及び効果】以上の目的を達成するた
め、本発明は、記録素子を筐体内に収容した情報記録媒
体であって、前記筐体上にメモリ性を有する液晶を用い
て表示画面を構成した表示素子を備えている。この表示
画面に記録素子に記録されている内容の所定の項目を表
示することで、使用者は直ちに記録内容を認識すること
ができる。
【0010】メモリ性を有する液晶は、画面を書き換え
た後電力の供給を停止しても長時間表示画像が維持され
る。この種の液晶としては室温でコレステリック相を示
すカイラルネマティック液晶あるいは室温より高い温度
でコレステリック相を示して加熱温度に応じた可視波長
域の光を反射し、その温度から急冷することによって反
射状態のまま固体化する液晶を使用することが好まし
い。フルカラーの表示素子を比較的安価に製作すること
ができるからである。
【0011】表示素子の書き換えを行うための駆動源と
なる電源を情報記録媒体自身に設けず、外部から電力供
給を受ける端子を設けるようにしてもよい。このように
しても書き換えの必要のあるときに外部から電力を供給
してやれば書き換えを行うことができ、書き換え時以外
は電力供給を断っても表示を保つことができる。
【0012】電源とこの電源により表示素子の書き換え
を行う書き換え手段とを情報記録媒体に設けてもよい。
この場合も、表示を維持するための電力は不要であり、
例えば、記録内容に関連した情報を表示素子に表示して
おけば記録内容の確認は可能である。また、情報記録媒
体に電源と書き換え手段とを設けたことにより、情報書
き込み装置なしで表示を更新することができる。この場
合、表示素子の画面に表示される情報の項目を変更可能
としてもよい。このようにすることで操作者の好みにあ
った表示が行える。
【0013】さらに、本発明に係る情報書き込み装置及
び情報電子機器は、前記情報記録媒体の記録素子に情報
を記録するための第1の情報記録手段と、情報記録媒体
の表示素子に情報を記録するための第2の情報記録手段
とを備えている。ここで、情報書き込み装置とは、例え
ば、光ディスク、フロッピーディスク、ICカードの書
き込み/読み取り装置であり、情報電子機器とは、例え
ば、パーソナルコンピュータやデジタルカメラである。
これらの装置、機器が前記情報記録媒体(光ディスク、
フロッピーディスク,ICカード等である)の液晶表示
素子に情報を記録するための手段を備えることで、前記
情報記録媒体を効果的に使用することができる。表示素
子の画面に書き込むべき情報の項目を可変とすれば、表
示を操作者の好みに合わせられる。情報記録媒体の残容
量を検知してこれを表示素子に数字などで表示するよう
にしてもよい。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る情報記録媒
体、情報書き込み装置及び情報電子機器の実施形態につ
いて、添付図面を参照して説明する。
【0015】(第1実施形態、図1〜図4参照)図1は
情報電子機器であるパソコン本体1、該本体1に接続さ
れた書き込み・読み出し装置10、該装置10に挿入し
て使用される情報記録媒体である光ディスク50の外観
を示す。パソコン本体1はディスプレイ2、キーボード
3を備えている。
【0016】光ディスク50は、図2に示すように、光
記録素子(光ディスク)51と、該光記録素子51を回
転可能に収容した筺体52と、該筺体52の表面に取り
付けた液晶表示素子100とで構成されている。筺体5
2には光記録素子51に対する書き込み・読み出しのア
クセス用窓部を開閉するシャッタ53、液晶表示素子1
00の走査電極及び信号電極の窓部を開閉するシャッタ
54,55が設けられている。
【0017】書き込み・読み出し装置10は正面部に光
ディスク50の挿入口11、取り出しキー12、ビジー
ランプ13を備え、背面部に電源スイッチ14を備えて
いる。その内部には、図3に示すように、光記録素子5
1を回転駆動するための駆動部15、光ヘッド16とそ
の位置制御部17と光ヘッド16の移動をガイドするス
ライド軸18、光ディスク50の装着確認センサ19、
アクセス用窓部のシャッタ53を開閉する機構21が設
置され、これらは周知のものである。さらに、書き込み
・読み出し装置10内には、液晶表示素子100の電極
用窓部のシャッタ54,55を開閉する機構22、走査
電極及び信号電極へ駆動電圧を印加するための出力端子
部25,26を備えた駆動IC23,24が設置されて
いる。
【0018】図4は装置10内における液晶表示素子1
00と駆動IC23,24との電気的な接続関係を示
す。素子100は表示領域101を有し、走査電極11
3がフレキシブル基板131を介して電極窓56まで延
在され、電極窓内に設けられた接続端子を介して走査駆
動IC23の端子部25に接続される。信号電極114
もフレキシブル基板132を介して電極窓57まで延在
され、電極窓内に設けられた接続端子を介して信号駆動
IC24の端子部26に接続される。液晶表示素子10
0に関しては後に詳述するが、マトリクス状に配置され
た電極113,114に所定のパルス電圧を印加するこ
とで駆動され、図2に示すように、「フォーマット済
み」という文字等が表示される。
【0019】(液晶表示素子、図5〜図7参照)次に、
液晶表示素子100について図5を参照して説明する。
この液晶表示素子100は光吸収層121の上に、赤色
の選択反射と透明状態の切り換えにより表示を行う赤色
表示層111Rを配し、その上に緑色の選択反射と透明
状態の切り換えにより表示を行う緑色表示層111Gを
積層し、さらに、その上に青色の選択反射と透明状態の
切り換えにより表示を行う青色表示層111Bを積層し
たものである。
【0020】各表示層111R,111G,111B
は、それぞれ透明電極113,114を形成した透明基
板112間に樹脂製柱状構造物115、液晶116及び
スペーサ117を挟持したものである。透明電極11
3,114上には必要に応じて絶縁膜118、配向制御
膜119が設けられる。また、基板112の外周部(表
示領域外)には液晶116を封止するためのシール材1
20が設けられる。
【0021】透明電極113,114はそれぞれ前記端
子部25,26に接続するために外方に引き出されてい
る。図5では信号電極114の端部がフレキシブル基板
132を介して電極窓57内に設けられた、出力端子部
26に接続するための接続端子55’に接続されている
状態を示す。そして、透明電極113,114の間にそ
れぞれ所定のパルス電圧が印加される。この印加電圧に
応答して、液晶116が可視光を透過する透明状態と特
定波長の可視光を選択的に反射する選択反射状態との間
で表示が切り換えられる。
【0022】各表示層111R,111G,111Bに
設けられている透明電極113,114は、それぞれ微
細な間隔を保って平行に並べられた複数の帯状電極より
なり、その帯状電極の並ぶ向きが互いに直角方向となる
ように対向させてある。これら上下の帯状電極に順次通
電が行われる。即ち、各液晶116に対してマトリクス
状に順次電圧が印加されて表示が行われる。これをマト
リクス駆動と称する。このようなマトリクス駆動を各表
示層ごとに順次、もしくは同時に行うことにより液晶表
示素子100にフルカラー画像の表示を行う。
【0023】詳しくは、2枚の基板間にコレステリック
相を示す液晶を挟持した液晶表示素子では、液晶の状態
をプレーナ状態とフォーカルコニック状態に切り換えて
表示を行う。液晶がプレーナ状態の場合、コレステリッ
ク液晶の螺旋ピッチをP、液晶の平均屈折率をnとする
と、波長λ=P・nの光が選択的に反射される。また、
フォーカルコニック状態では、コレステリック液晶の選
択反射波長が赤外光域にある場合には散乱し、それより
も短い場合には可視光を透過する。そのため、選択反射
波長を可視光域に設定し、素子の観察側と反対側に光吸
収層を設けることにより、プレーナ状態で選択反射色の
表示、フォーカルコニック状態で黒の表示が可能にな
る。また、選択反射波長を赤外光域に設定し、素子の観
察側と反対側に光吸収層を設けることにより、プレーナ
状態では赤外光域の波長の光を反射するが可視光域の波
長の光は透過するので黒の表示、フォーカルコニック状
態で散乱による白の表示が可能になる。
【0024】(フルカラー表示)各表示層111R,1
11G,111Bを積層した液晶表示素子100は、青
色表示層111B及び緑色表示層111Gを液晶がフォ
ーカルコニック配列となった透明状態とし、赤色表示層
111Rを液晶がプレーナ配列となった選択反射状態と
することにより、赤色表示を行うことができる。また、
青色表示層111Bを液晶がフォーカルコニック配列と
なった透明状態とし、緑色表示層111G及び赤色表示
層111Rを液晶がプレーナ配列となった選択反射状態
とすることにより、イエローの表示を行うことができ
る。同様に、各表示層の状態を透明状態と選択反射状態
とを適宜選択することにより赤色、緑色、青色、白色、
シアン、マゼンタ、イエロー、黒色の表示が可能であ
る。さらに、各表示層111R,111G,111Bの
状態として中間の選択反射状態を選択することにより中
間色の表示が可能となり、フルカラー表示素子として利
用できる。
【0025】液晶表示素子100における各表示層11
1R,111G,111Bの積層順については、図5に
示す以外の場合も可能である。しかし、短波長領域に比
べて長波長領域の光の方が透過率が高いことを考慮する
と、上側の層に含まれる液晶の選択反射波長の方を下側
の層に含まれる液晶の選択反射波長よりも短くしておく
方が、下側の層へより多くの光が透過するので明るい表
示を行うことができる。従って、観察側(矢印A方向)
から順に、青色表示層111B、緑色表示層111G、
赤色表示層111Rとなることがもっとも望ましく、こ
の状態が最も好ましい表示品位が得られる。
【0026】(表示素子の各種材料)透明基板112と
しては、無色透明のガラス板や透明樹脂フィルムを使用
することができる。透明樹脂フィルムの材料としては、
ポリカーボネイト樹脂、ポリエーテルスルフォン樹脂、
ポリエチレンテレフタレート樹脂、ノルボルネン樹脂、
ポリアリレート樹脂、非晶質ポリオレフィン樹脂、変性
アクリレート樹脂等が挙げられる。樹脂フィルムの特性
としては、高透光性、光学異方性がない、寸法安定性、
表面平滑性、耐摩擦性、耐屈曲性、高電気絶縁性、耐薬
品性、耐液晶性、耐熱性、耐湿性、ガスバリヤー性等が
あり、使用する環境や用途に合わせて必要な特性を持つ
ものを選択すればよい。
【0027】透明電極113,114としてはITO
(Indium Tin Oxide)等の透明電極が使用可能であ
り、アルミニウム、シリコン等の金属電極、あるいはア
モルファスシリコン、BSO(Bismuth Silicon Oxid
e)等の光導電性膜を使用することもできる。また、最
下層の透明電極114については光吸収体としての役割
も含めて黒色の電極を使用することができる。
【0028】絶縁膜118はガスバリア層としても機能
するように酸化シリコンなどの無機膜あるいはポリイミ
ド樹脂、エポキシ樹脂などの有機膜が用いられ、基板1
12間のショートを防いだり、液晶の信頼性を向上させ
る。また、配向制御膜119としてはポリイミドが代表
的なものである。
【0029】液晶116としては、室温でコレステリッ
ク相を示すものが好ましく、特に、ネマティック液晶に
カイラルドーパントを添加することによって得られるカ
イラルネマティック液晶が好適である。
【0030】カイラルドーパントは、ネマティック液晶
に添加された場合にネマティック液晶の分子を捩る作用
を有する添加剤である。カイラルドーパントをネマティ
ック液晶に添加することにより、所定の捩れ間隔を有す
る液晶分子の螺旋構造が生じ、これによりコレステリッ
ク相を示す。
【0031】カイラルネマティック液晶は、カイラルド
ーパントの添加量を変えることにより、螺旋構造のピッ
チを変化させることができ、これにより液晶の選択反射
波長を制御することができるという利点がある。なお、
一般的には、液晶分子の螺旋構造のピッチを表す用語と
して、液晶分子の螺旋構造に沿って液晶分子が360度
回転したときの分子間の距離で定義される「ヘリカルピ
ッチ」を用いる。
【0032】柱状構造物115に使用する材料として
は、例えば、熱可塑性樹脂を用いることができる。これ
には、加熱により軟化し冷却により固化する材料で、使
用する液晶材料と化学反応を起こさないことと適度な弾
性を有することが望まれる。
【0033】具体例としては、例えば、ポリ塩化ビニル
樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、ポリメタクリル酸エス
テル樹脂、ポリアクリル酸エステル樹脂、ポリ酢酸ビニ
ル樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエチ
レン樹脂、ポリプロピレン樹脂、フッ素樹脂、ポリウレ
タン樹脂、ポリアクリロニトリル樹脂、ポリビニルエー
テル樹脂、ポリビニルケトン樹脂、ポリビニルピロリド
ン樹脂、ポリカーボネイト樹脂、塩素化ポリエーテル樹
脂、飽和ポリエステル樹脂等が挙げられる。
【0034】これらを単独か複数混合するか、または少
なくともこれらの1種類か混合物を少なくとも含むよう
な材料から柱状構造物115を形成すればよい。
【0035】前記物質を公知の印刷方法を用い、図6に
示すように、ドット柱状を形成するようにパターンを用
いて印刷する。液晶表示素子の大きさや、画素解像度に
より、断面形状の大きさや、配列ピッチ、形状(円柱、
太鼓状、多角形等)は適宜選択される。また、電極11
3間に優先的に柱状構造物115を配置すると開口率が
向上するのでより好ましい。
【0036】スペーサ117としては、加熱や加圧によ
って変形しない硬質材料からなる粒子が好ましい。例え
ば、ガラスファイバを微細化したもの、ボール状の珪酸
ガラス、アルミナ粉末等の無機材料、あるいはジビニル
ベンゼン系架橋重合体やポリスチレン系架橋重合体等の
有機系合成球状粒が使用可能である。
【0037】このように、2枚の基板112間のギャッ
プを所定の大きさに保つ硬質のスペーサ117と、表示
領域内に所定の配置規則に基づいて配置されて一対の基
板112を接着支持する熱可塑性高分子材料を主成分と
する樹脂構造物115とを設けることにより、基板11
2の全域にわたって両基板112を強固に支持すると共
に、配列ムラがなく、しかも、低温環境下において気泡
の発生を抑えることができる。
【0038】(液晶表示素子の製造例)ここで、液晶表
示素子100の製造例について簡単に説明する。まず、
2枚の透明基板上にそれぞれ複数の帯状の透明電極を形
成する。透明電極は、基板上にITO膜をスパッタリン
グ法等で形成した後、フォトリソグラフィ法によりパタ
ーニングを行って形成する。
【0039】次に、透明な絶縁膜や配向制御膜を各基板
の透明電極形成面に形成する。絶縁膜及び配向制御膜
は、それぞれ、酸化シリコン等の無機材料やポリイミド
樹脂などの有機材料を用いて、スパッタリング法、スピ
ンコート法、あるいはロールコート法など公知の方法に
よって形成することができる。
【0040】なお、配向制御膜には通常ラビング処理は
施さない。配向制御膜の働きはまだ明確でないが、配向
制御膜の存在により、液晶分子に対してある程度のアン
カリング効果を持たせることができるものと考えられ、
液晶表示素子の特性が経時的に変化するのを防止するこ
とができる。また、これらの薄膜に色素を添加するなど
してカラーフィルタとしての機能を持たせ、色純度やコ
ントラストを高めるようにしてもよい。
【0041】こうして透明電極、絶縁膜、及び配向制御
膜が設けられた一方の基板の電極形成面に樹脂構造物を
形成する。樹脂構造物は、樹脂を溶剤に溶解したペース
ト状の樹脂材料を、スクリーン版やメタルマスク等を介
してスキージで押し出して平板上に載置した基板に印刷
を行う印刷法、ディスペンサ法やインクジェット法など
の、樹脂材料をノズルの先から基板上に吐出して形成す
る方法、あるいは、樹脂材料を平板あるいはローラ上に
供給した後、これを基板表面に転写する転写法などによ
り形成することができる。樹脂構造物の形成時の高さ
は、所望の液晶表示層の厚みより大きくすることが望ま
しい。
【0042】他方の基板の電極形成面には、紫外線硬化
樹脂や熱硬化性樹脂等を用いてシール材を設ける。シー
ル材は、基板の外縁部で連続する環状に配置する。シー
ル材の配置は、上述した樹脂構造物と同様に、ディスペ
ンサ法やインクジェット法など樹脂をノズルの先から基
板上に吐出して形成する方法や、スクリーン版、メタル
マスク等を用いた印刷法、樹脂を平板あるいはローラ上
に形成した後、透明基板上に転写する転写法などによっ
て行えばよい。に、少なくとも一方の基板の表面に、従
来公知の方法によりスペーサを散布する。
【0043】そして、これら一対の基板を電極形成面が
対向するように重ね合わせ、この基板対の両側から加圧
しながら加熱する。加圧及び加熱は、例えば、図7に示
すように、平板150上に樹脂構造物115が形成され
た基板112aを載せ、対向基板112bを重ねて、端
部から加熱・加圧ローラ151により加熱・加圧しなが
ら、ローラ151と平板150との間を通過させること
により行うことができる。このような方法を用いると、
フィルム基板などの可撓性を有するフレキシブル基板を
用いても精度よくセルを作製することができる。熱可塑
性高分子材料で樹脂構造物を形成しておくと、樹脂構造
物を加熱により軟化させ冷却により固化させて、樹脂構
造物で両基板を接着させることができる。また、シール
材として熱硬化性樹脂材料を用いた場合は、この基板の
重ね合わせの際の加熱によりシール材を硬化させるとよ
い。
【0044】この重ね合わせ工程において、液晶材料を
一方の基板上に滴下し、基板の重ね合わせと同時に液晶
材料を液晶素子に注入する。この場合、予めスペーサを
液晶材料に含ませておき、これを少なくとも一方の基板
の帯状電極形成面に滴下すればよい。
【0045】液晶材料を基板の端部に滴下し、ローラで
基板を重ね合わせながら液晶材料を他端へと押し広げる
ことにより、基板全域に液晶材料を充填することができ
る。こうすることにより、基板を重ね合わせる際に生じ
た気泡を液晶材料に巻き込むのを低減することができ
る。
【0046】その後、少なくとも樹脂構造物を構成する
樹脂材料の軟化温度以下に基板温度が低下するまで基板
を加圧し続けてから加圧を停止し、さらに、シール材と
して光硬化性樹脂材料を用いた場合は、その後に光照射
を行ってシール材を硬化させる。
【0047】同様の手順で、液晶材料を選択反射波長が
異なるものに変更し、青色表示用、緑色表示用、および
赤色表示用のセルを作製する。こうして作製したセルを
3層に積層し、これらを接着剤で貼りつけ、さらに最下
層に光吸収層を設けてフルカラーの液晶表示素子とす
る。
【0048】(制御回路、図8、図9参照)次に、前記
書き込み・読み出し装置10に収容されている制御回路
60を図8を参照して説明する。この制御回路60は、
中央処理装置61を中心として構成され、各種制御プロ
グラムを記憶したROM62、各種情報を一時記憶する
RAM63、電源64を備えている。中央処理装置61
は、外部機器(パソコン本体)1とインターフェース6
6を介して信号を交換し、かつ、前記取り出しキー1
2、センサ19からの信号が入力される。また、中央処
理装置61は前記ビジーランプ13、ディスク駆動部1
5、光ヘッド制御部65、ヘッド位置制御部17へ信号
を出力する。
【0049】外部機器1からはインターフェース66を
通じて中央処理装置61、バッファ67、画像処理装置
68に信号が入力される。インターフェース66を通じ
て送信されてくるデータは一旦バッファ67に蓄積さ
れ、光ヘッド制御部65が順次これを読み出して光ヘッ
ド16により記録素子である光ディスク50にデータを
書き込む。光ディスク50からデータを読み出す場合は
データが逆の経路をたどって読み出される。
【0050】一方、画像処理装置68は中央処理装置6
1からの指示により光ディスク50への情報書き込みが
あった場合などに液晶表示素子100に書き込むべき画
像データを作成し、画像メモリ69に出力する。そし
て、中央処理装置61からの指令により表示駆動部70
が画像メモリ69に蓄積された画像データに基づいて液
晶表示素子100に画像の書き込みを行う。また、画像
処理装置68は液晶表示素子100の表示項目や表示レ
イアウトの変更を行う際、外部機器1から画像データを
受け取り必要な画像処理を施して画像メモリ69に出力
する。
【0051】液晶表示素子100の画素構成は、図9に
示すように、それぞれ複数本の走査電極R1,R2〜R
mと信号電極C1,C2〜Cn(n,mは自然数)との
マトリクスで表される。走査電極R1,R2〜Rmは、
前述の如く、走査駆動IC23の出力端子部25に接続
され、信号電極C1,C2〜Cnは信号駆動IC24の
出力端子部26に接続される。
【0052】各駆動IC23,24は中央処理装置61
に接続されたLCDコントローラ71に接続されてお
り、駆動IC23,24とLCDコントローラ71とで
表示駆動部70を形成している。LCDコントローラ7
1は画像メモリ69に蓄積された情報に基づいて駆動I
C23,24を制御し、液晶表示素子100の各走査電
極及び信号電極間に順次電圧を印加し、液晶表示素子1
00に画像を書き込む。
【0053】走査駆動IC23は、走査電極R1,R2
〜Rmのうち所定のものに選択信号を出力して選択状態
とする一方、その他の電極には非選択信号を出力し非選
択状態とする。走査駆動IC23は、所定の時間間隔で
電極を切り換えながら順次各走査電極R1,R2〜Rm
に選択信号を印加してゆく。一方、信号駆動IC24
は、選択状態にある走査電極R1,R2〜Rm上の各画
素を書き換えるべく、画像データに応じた信号を各信号
電極C1,C2〜Cnに同時に出力する。例えば、走査
電極Raが選択されると(aはa≦mを満たす自然
数)、この走査電極Raと各信号電極C1,C2〜Cn
との交差部分の画素LRa−C1〜LRa−Cnが同時
に書き換えられる。これにより、各画素における走査電
極と信号電極との電圧差が画素の書き換え電圧となり、
各画素がこの書き換え電圧に応じて書き換えられる。
【0054】ここで、コレステリック相を示す液晶の捩
れを解くための第1の閾値電圧をVth1とすると、電
圧Vth1を十分な時間印加した後に電圧を第1の閾値
電圧Vth1よりも小さい第2の閾値電圧Vth2以下
に下げるとプレーナ状態になる。また、Vth2以上で
Vth1以下の電圧を十分な時間印加するとフォーカル
コニック状態になる。この二つの状態は電圧印加を停止
した後でも安定に維持される。また、Vth1〜Vth
2間の電圧を印加することにより、中間調の表示、即
ち、階調表示が可能である。
【0055】各画素の書き換えは前述した方法で行うこ
とができるが、既に画像が表示されている場合、この画
像による影響をなくすために、書き換え前に各画素を全
て同じ表示状態にリセットすることが好ましい。リセッ
トは全画素を一括して行ってもよいし、走査電極ごとに
行ってもよい。例えば、各画素をフォーカルコニック状
態にリセットする場合は、十分な透明状態が得られるよ
うにするために、比較的長い時間が必要であることが判
明している。従って、書き換えに先だって全画素を一括
してフォーカルコニック状態にリセットすると、各走査
電極ごとにリセットを行う場合に比較して、書き換えの
時間を短くすることができて好ましい。
【0056】(他の液晶表示素子)なお、前記液晶表示
素子100においては、樹脂製柱状構造物が液晶表示層
内に含まれる素子構成について説明した。高分子の3次
元網目構造のなかに液晶が分散された、あるいは、液晶
中に高分子の3次元網目構造が形成された、いわゆる高
分子分散型の液晶複合膜として液晶表示層を構成するこ
とも可能である。
【0057】(制御手順、図10〜図13参照)次に、
前記書き込み・読み出し装置10において中央処理装置
61が処理する制御手順について説明する。
【0058】図10は中央処理装置61のメインルーチ
ンを示す。ここでは、電源スイッチ14のオンに基づい
て中央処理装置61が起動し、ステップS1で内部RA
M、レジスタ、タイマ等を初期化し、ディスク駆動部1
5を除いて、中央処理装置61に接続される各部への通
電を開始する。そして、ステップS2で光ディスク50
が装着されていることを確認のうえ、ステップS3でデ
ィスク駆動部15をオンすると共に、省電力用タイマを
スタートさせる。具体的には、ディスクを駆動するため
のモータを作動させる。
【0059】次に、ステップS4〜S6のサブルーチン
を順次コールし、必要な処理を実行する。即ち、ステッ
プS4では記録素子51へのアクセスを処理し、ステッ
プS5では液晶表示素子100の画面を更新する。ステ
ップS6では所定のタイミングで駆動部15をオフする
省電力処理を行う。なお、これらのサブルーチンについ
ては後述する。
【0060】次に、ステップS7で使用者からの終了指
令(電源スイッチ14のオフ等)の有無を判定し、終了
指令が無ければステップS4へ戻り、あればステップS
8で中央処理装置61に接続される各部及び中央処理装
置61自身への通電を停止する。
【0061】図11はステップS4で実行されるアクセ
ス処理のサブルーチンを示す。ここでは、まず、ステッ
プS11で外部機器(パソコン本体1)からアクセス要
求が発信されたか否かを判定する。アクセス要求があれ
ばステップS12でディスク駆動部15がオン状態であ
るか否かを判定する。オン状態であればステップS15
へ移行し、オフ状態であればステップS13で該駆動部
15をオンし、ステップS14で省電力用タイマをスタ
ートさせた後、ステップS15へ移行する。
【0062】ステップS15では、光ヘッド16を記録
素子51に近接させ、データの読み出し又は外部機器か
ら送信されたデータの書き込みを行う。ここでの処理は
周知であり、その詳細は省略する。次に、ステップS1
6で前記処理がデータの書き込みであったか否かを判定
し、書き込みであればステップS17で液晶表示素子1
00の画面更新要求をオンする。即ち、書き込まれたデ
ータの内容を液晶表示素子100に表示する処理を実行
するようにセットする。
【0063】図12はステップS5で実行される画面更
新処理のサブルーチンを示す。ここでは、まず、ステッ
プS21で画面更新要求が出されていることを確認のう
え、ステップS22で表示駆動部70をオンする。具体
的には、液晶表示素子100の駆動IC23,24に、
昇圧された電圧を印加する昇圧回路を作動させる。そし
て、ステップS23で前記ステップS17での要求に従
って液晶表示素子100の画面を更新する。更新が終了
したらステップS24で表示駆動部70をオフし、ステ
ップS25で画面更新要求をオフし、このサブルーチン
を終了する。なお、表示項目の変更や表示レイアウトの
変更を行う場合は、外部機器1から画面更新要求を出す
ようにすればよい。
【0064】図13はステップS6で実行される省電力
処理のサブルーチンを示す。まず、ステップS31でデ
ィスク駆動部15がオフ状態にあるか否かを判定し、オ
フ状態であれば直ちにこのサブルーチンを終了する。駆
動部15がオン状態であれば、ステップS32でタイマ
がカウントアップするのを待ち、ステップS33で駆動
部15の電源をオフし、ステップS34でタイマをリセ
ットする。
【0065】(液晶表示素子への表示例)図14は前記
ステップS23で実行される液晶表示素子100上への
表示例を示す。表示は文字や記号だけでなく、色や画像
を組み合わせてもよい。図14(A)の例では、光ディ
スク50への記録内容を円グラフで示すと共に、ディス
クのタイトル、最終更新日、所有者等を表示している。
図14(B)の例では、過去数日分の更新履歴、残り容
量を文字で表示すると共に、記録内容をカラー表示して
いる。図14(C)の例では、このディスクがバックア
ップ専用であること等を表示している。これら以外に
も、記録内容の重要度、最大容量、フォーマット形式、
エラー発生回数、ディスクの製造年月日、通算アクセス
回数等種々の情報を表示することができる。
【0066】液晶表示素子100の画面更新は、光ディ
スク50へのデータ更新のたびに行ってもよいし、パソ
コン本体1を使用してディスプレイ2上に画面を出して
使用者が任意に書き換えできるようにしてもよい。図1
4に示されている各項目を使用者が任意にレイアウトで
きるようにしてもよい。この場合、フォーマットの異な
る種々のレイアウト表示を準備しておき、これらを使用
者が任意に選択して書き込みあるいは書き換えるように
すれば使い勝手が良好となる。
【0067】(他の情報端末機器、図15、図16参
照)前記書き込み・読み出し装置10はパソコン本体1
に対して外付けするタイプを示したが、パソコン本体1
に内蔵したタイプであってもよい。図15はこのように
書き込み・読み出し装置を内蔵したパソコン本体1を示
す。この場合、光ディスク50は挿入口1aから出し入
れされる。図16は書き込み・読み出し装置を内蔵した
ノート型パソコン5を示す。光ディスク50は挿入口5
aから出し入れされる。
【0068】(第2実施形態、図17〜図20参照)図
17は第2実施形態としての情報記録媒体であるメモリ
カード200を示す。このメモリカードは周知の半導体
メモリ素子を筺体201に内蔵したものであり、筺体2
01の表面には記録されているデータに関連した情報を
表示する液晶表示素子100、記録内容に合わせて表示
素子100の画像を順次切り換えるページ送りキー20
2、表示画像を消去する画像消去キー203が設置され
ている。また、メモリカード200の端部には接続端子
部205が設けられている。この接続端子部205は、
パソコンやデジタルカメラ等の情報電子機器との間でデ
ータを交換するため、及び液晶表示素子100を駆動す
る信号を入力するために使用される。なお、液晶表示素
子100は図5に示したものと同じものであり、その駆
動方法も前述のとおりである。
【0069】このメモリカード200において、液晶表
示素子100の走査電極及び信号電極の接続端子は筺体
201に内蔵されており、外部には露出しない構成とさ
れている。
【0070】メモリカード200は図18に示すように
デジタルカメラ210に使用するものであり、液晶表示
素子100はファインダとしても機能するように構成さ
れている。図18(A)は正面を示し、図18(B)は
背面を示している。デジタルカメラ210は、正面にレ
ンズ211、距離測定部212、ファインダ部213を
有し、側面にメモリカード200の挿入口214を有
し、上面にシャッタキー215を有している。また、背
面には装着されたメモリカード200の液晶表示素子1
00を見るための窓部216、キー202,203を操
作するための小窓217,218が形成され、さらにフ
ァインダ219が設けられている。
【0071】図17には、液晶表示素子100にメモリ
カード200に記録された撮影済みの画像に重ねて、現
在の撮影枚数、最終記録日、撮影可能な残り枚数を表示
している状態を示す。
【0072】図19はメモリカード200の制御回路2
20とデジタルカメラ210の制御回路230を示す。
制御回路220はCPU221を中心に構成され、電池
226を備えている。このCPU221には、画像処理
装置222、不揮発性メモリ223、液晶表示素子10
0の表示駆動部224、画像メモリ225、操作キー2
02,203が接続されている。
【0073】デジタルカメラ210の制御回路230は
CPU231を中心に構成され、電池245を備えてい
る。このCPU231はROM232、RAM233を
備え、インターフェース234を介して前記CPU22
1及びメモリ223と信号を交換する。また、CPU2
31は光学系235、撮像素子236、画像処理装置2
37及び画像メモリ238に信号を出力する。さらに、
メモリカード200の装着確認センサ241、シャッタ
キー215などを含む操作パネル242から信号が入力
される。
【0074】メモリカード200の制御回路220には
電池225が内蔵されており、電池225から供給され
る電力によってメモリ223や液晶表示素子100が駆
動される。但し、メモリカード200がデジタルカメラ
210に装着されている状態では液晶表示素子100の
駆動のための電力はデジタルカメラ210の電池245
から供給を受けるようにしてもよい。
【0075】また、ページ送りや画像消去の操作が特に
必要なければ、前記第1実施形態と同様に、液晶表示素
子100の電極を駆動する駆動IC23,24をカメラ
210側に設け、素子100の電極端子を端子部205
(図17参照)に露出させて電気的に接続し、カメラ2
10の制御回路230によって液晶表示素子100の画
面を制御/駆動するようにしてもよい。この場合、メモ
リカード200には、前記制御回路220を設ける必要
がなく、メモリカード200の構成が簡略化される。
【0076】図20は本第2実施形態における液晶表示
素子100上への表示例を示す。図20(A)は、メモ
リカード200に1枚の画像データのみが記録されてい
る場合であり、該1枚の画像を素子100の全面に表示
している。図20(B)はメモリカード200に2枚の
画像データが記録されている場合を示し、図20(C)
は7枚の画像データが記録されている場合を示す。
【0077】このように、撮影枚数の増加に伴って表示
画面を分割して表示することにより、記録内容のサムネ
ール表示が行われ、記録内容を一見して確認することが
できる。画像の記録枚数も同時に知ることができる。メ
モリカード200に電源を設けない場合であってもこの
ような表示は可能であり、液晶の特性からメモリカード
200をカメラ210から取り出して電源が断たれても
表示は維持されることは勿論である。また、図20
(C)に示すように、記録枚数が分割された画面数より
も少ないときは、空いた分割画面100aをブランク表
示をするなどすれば記録枚数が分割画面数より少ないこ
とが一見して認識できる。
【0078】(第3実施形態、図21〜図24参照)図
21は第3実施形態としての情報記録媒体である光ディ
スク80を示す。この光ディスク80は前記第1実施形
態として説明した光ディスク50と基本的には同じ構成
を有し、光記録素子(光ディスク)81を筺体82に回
転可能に収容したものである。異なるのは、二つの液晶
表示素子400,450を備え、これらの素子400,
450にはフルカラーの可逆性感熱記録媒体として機能
する液晶を用いた点にある。従って、光ディスク80の
筺体82には光記録素子81のアクセス用シャッタ83
は設けられているが、液晶表示素子400,450のア
クセス用シャッタは設けられていない。
【0079】なお、図21では素子400には「フォー
マット済み」などの光ディスク80の記録内容を示す情
報を表示し、素子450には所有者の顔写真や似顔絵な
どの画像を表示した例を示している。
【0080】ここで、前記液晶は、Advanced Materia
l、1997、9、No.14、1102−1104頁に開示されているよ
うに、室温より高い温度でコレステリック相を示して加
熱温度に応じた可視波長域の光を反射し、その温度から
急冷することによって反射状態のまま固体化するもので
あり、画素ごとに加熱温度(冷却開始温度)を適切に選
択することで任意のカラー画像を表示することができ
る。このような液晶としては、例えば、10,12−ド
コサジインジオン酸コレステリルエステルやその誘導体
が使用される。このような液晶を複数種類混合して用い
てもよい。複数種類混合して用いると、概して書き込み
の容易性が増し、表示特性も良好になる。
【0081】図23は液晶表示素子400,450の断
面構造を示し、基板401,402間に液晶403とス
ペーサ404と樹脂構造物405とを挟持し、周囲にシ
ール材406を設けたもので、基板402の裏面には光
吸収層407及び支持板408が貼着されている。
【0082】前記液晶表示素子400,450に対して
は、図22に示す書き込み・読み出し装置30に内蔵さ
れたサーマルヘッド31,32によって行われる。サー
マルヘッド31はガイド軸35,36に両端を支持され
た状態でガイド軸35を駆動部37によって回転させる
ことで矢印C方向に往復移動可能であり、表示するべき
画像の色に応じて発熱温度を変化させながら液晶表示素
子400上を走査することにより、液晶表示素子400
を加熱・急冷し、液晶表示素子400に画像を書き込
み、あるいは消去する。サーマルヘッド32はガイド軸
35に一端を支持された状態で矢印C方向に往復移動可
能であり、サーマルヘッド31と同様にして液晶表示素
子450に画像を書き込み、あるいは消去する。一旦所
定の色にリセットしてから画像を書き込むようにしても
よい。
【0083】なお、書き込み・読み出し装置30は、図
3に示した装置10とサーマルヘッド31,32に関連
する以外の部分は同じ構成を有し、同じ部材には同じ符
号を付し、その説明は省略する。
【0084】図24は書き込み・読み出し装置30の制
御回路75を示す。この制御回路75は図8に示した制
御回路60と基本的には同じ構成を有し、同じ部材には
同じ符号を付し、その説明は省略する。中央処理装置6
1はここではサーマルヘッド駆動部37に制御信号を出
力し、サーマルヘッド駆動部37は、画像メモリ69に
蓄積されたデータに基づいてサーマルヘッド31,32
を駆動し、液晶表示素子400,450に画像を書き込
む。
【0085】(他の実施形態)なお、本発明に係る情報
記録媒体、情報書き込み装置及び情報電子機器は前記実
施形態に限定するものではなく、その要旨の範囲内で種
々に変更することができる。特に、情報記録媒体として
は、フロッピーディスクや磁気テープ等幅広く本発明を
適用でき、デジタルビデオカメラ等の情報電子機器に本
発明を適用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態である光ディスクの使用
態様を示す斜視図。
【図2】前記光ディスクとその書き込み・読み出し装置
を示す斜視図。
【図3】前記書き込み・読み出し装置の内部構成を示す
概略図。
【図4】前記光ディスクに設けられている液晶表示素子
とその駆動部との電気的接続を示す説明図。
【図5】液晶表示素子の一例を示す断面図。
【図6】前記液晶表示素子のフィルム基板上に柱状構造
物及びシール材を形成した状態を示す平面図。
【図7】前記液晶表示素子の製作工程を示す説明図。
【図8】前記書き込み・読み出し装置の制御回路を示す
ブロック図。
【図9】前記液晶表示素子のマトリクス駆動回路を示す
ブロック図。
【図10】前記書き込み・読み出し装置の制御手順のメ
インルーチンを示すフローチャート図。
【図11】アクセス処理のサブルーチンを示すフローチ
ャート図。
【図12】画面更新処理のサブルーチンを示すフローチ
ャート図。
【図13】省電力処理のサブルーチンを示すフローチャ
ート図。
【図14】前記液晶表示素子の表示例説明図。
【図15】前記書き込み・読み出し装置をパソコン本体
に内蔵した形態を示す斜視図。
【図16】前記書き込み・読み出し装置をノート型パソ
コンに内蔵した形態を示す斜視図。
【図17】本発明の第2実施形態であるメモリカードを
示す斜視図。
【図18】前記メモリカードとそれが使用されるデジタ
ルカメラを示す斜視図。
【図19】前記メモリカードとデジタルカメラの制御回
路を示すブロック図。
【図20】前記メモリカードに付けられている液晶表示
素子の表示例説明図。
【図21】本発明の第3実施形態である光ディスクを示
す斜視図。
【図22】前記光ディスクの書き込み・読み出し装置の
内部構成を示す概略図。
【図23】前記光ディスクに付けられている液晶表示素
子を示す断面図。
【図24】前記光ディスクの制御回路を示すブロック
図。
【符号の説明】
1…パソコン本体 5…ノート型パソコン 10,30…書き込み・読み出し装置 23,24…駆動IC 31,32…サーマルヘッド 50,80…光ディスク 51,81…記録素子 52,82…筐体 60,75,220,230…制御回路 100,400,450…液晶表示素子 200…メモリカード 205…接続用端子部 210…デジタルカメラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 芝田 兆史 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内 Fターム(参考) 2H088 EA17 EA62 GA03 HA07 MA20 5B035 AA00 BA03 BA05 BB02 BB09 CA01 CA06 CA08 CA11 CA12 CA22 CA27

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録素子を筺体内に収容した情報記録媒
    体であって、前記筐体上にメモリ性を有する液晶を用い
    て表示画面を構成した表示素子を備えたことを特徴とす
    る情報記録媒体。
  2. 【請求項2】 前記表示素子は室温でコレステリック相
    を示すカイラルネマテッィク液晶を用いたものであるこ
    とを特徴とする請求項1記載の情報記録媒体。
  3. 【請求項3】 前記表示素子は室温より高い温度でコレ
    ステリック相を示して加熱温度に応じた可視波長域の光
    を反射し、その温度から急冷することによって反射状態
    のまま固体化する液晶を用いたものであることを特徴と
    する請求項1記載の情報記録媒体。
  4. 【請求項4】 前記表示素子はフルカラー表示可能なも
    のであることを特徴とする請求項1、請求項2又は請求
    項3記載の情報記録媒体。
  5. 【請求項5】 外部から電力の供給を受けるための端子
    を備えたことを特徴とする請求項1記載の情報記録媒
    体。
  6. 【請求項6】 電源と、該電源から電力を供給されて前
    記表示素子の画面に表示される情報を書き換えるための
    書き換え手段とを備えたことを特徴とする請求項1記載
    の情報記録媒体。
  7. 【請求項7】 前記表示素子の画面に表示される情報の
    項目が変更可能であることを特徴とする請求項6記載の
    情報記録媒体。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の情報記録媒体の記録素子
    に情報を記録するための第1の情報記録手段と、前記情
    報記録媒体の表示素子に情報を記録するための第2の情
    報記録手段とを備えたことを特徴とする情報書き込み装
    置。
  9. 【請求項9】 前記第2の情報記録手段は、前記表示素
    子の画面に書き込むべき情報の項目を変更可能であるこ
    とを特徴とする請求項8記載の情報書き込み装置。
  10. 【請求項10】 前記記録素子の残容量を検出する検出
    手段をさらに備え、前記第2の情報記録手段は前記検出
    手段の検出した記録素子の残容量を表示するように前記
    表示素子に書き込みを行うものであることを特徴とする
    請求項8記載の情報書き込み装置。
  11. 【請求項11】 前記第2の情報記録手段は残容量を数
    字で表示するように書き込みを行うものであることを特
    徴とする請求項10記載の情報書き込み装置。
  12. 【請求項12】 請求項1記載の情報記録媒体の記録素
    子に情報を記録するための第1の情報記録手段と、前記
    情報記録媒体の表示素子に情報を記録するための第2の
    情報記録手段とを備えたことを特徴とする情報電子機
    器。
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