JP2000275282A - ワンチップ極値検出装置 - Google Patents

ワンチップ極値検出装置

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JP2000275282A
JP2000275282A JP11083264A JP8326499A JP2000275282A JP 2000275282 A JP2000275282 A JP 2000275282A JP 11083264 A JP11083264 A JP 11083264A JP 8326499 A JP8326499 A JP 8326499A JP 2000275282 A JP2000275282 A JP 2000275282A
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extreme value
signal
cpu
capacitor
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Yurika Tsunoda
ユリカ 角田
Yoshikazu Sato
由和 佐藤
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Mitsubishi Electric Corp
Mitsubishi Electric Semiconductor Systems Corp
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Mitsubishi Electric Corp
Mitsubishi Electric Semiconductor Systems Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 CPU負荷を低減し、ノイズの発生を抑えた
ワンチップ極値検出装置を得る。 【解決手段】 ワンチップ極値検出装置は、第一の入力
ピンAINより入力された外部信号の極値を検出する極
値検出部と極値を保持するキャパシタとキャパシタに極
値を検出するための初期電位を与える半導体素子とを含
む極値保持回路10と、半導体素子のオン、オフを制御
する制御信号を出力する極値リセット制御回路40を設
けた。極値リセット制御回路40はCPU3の極値リセ
ット制御指令43を受けることにより半導体素子をオン
状態からオフ状態にする制御信号を出力するとともに、
A/D変換器2はCPU3のA/D変換起動指令21を
受けることによりキャパシタに保持されている電位を取
り込み、A/D変換動作を開始するように制御されるよ
うにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はワンチップ極値検出
装置の構成に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のエンジンのノッキングを検出する
ためのA/D変換器内蔵マイコンを利用したピーク値検
出装置はピーク値の検出をマイコン内蔵のプログラムで
実現していた。図12に従来のピーク値検出装置の構成
を示す。図12において、エンジンのノッキングを検出
するノックセンサ1の出力はマイコン5に内蔵されてい
るアナログ電位をデジタル値に変換するA/D変換器2
の入力に与えられている。A/D変換器2の出力である
デジタル値はマイコン5内蔵のCPU3に読み込まれ、
マイコン5に内蔵されたメモリ上のソフトウェアにより
処理されていた。エンジンでノッキングが発生している
ときにノックセンサ1から入力される信号にはノッキン
グの情報が含まれているが、そのノッキングの情報の周
波数成分の上限は20KHz程度なので、20KHzま
での情報を取り込むために、入力された信号をサンプリ
ング周期20μS程度でサンプリングが行われる。A/
D変換器2によりサンプリングされたデータをA/D変
換してCPU3に取り込む。
【0003】ノッキングを検出するためにCPU3が行
うソフトウェアによる処理としては、図13に示すA/
D変換器からのデータ入力・判定処理と図14に示すピ
ーク値判定処理がある。図13に示すデータ入力・判定
処理はサンプリング周期毎に起動される処理で、ステッ
プS10でA/D変換器2を起動する指示を行う。A/
D変換器2はノックセンサ1から入力された信号をサン
プリングしてA/D変換動作を開始する。次のステップ
S11でA/D変換器2の変換動作が完了したら変換さ
れたデータをCPU3に入力する。次のステップS12
で今回入力されたデータと前回までに入力された最大値
のデータとの大小比較を行い、もし今回入力されたデー
タの方が前回までに入力された最大値のデータよりも大
きければ次のステップS13の処理をする。もし今回入
力されたデータの方が前回までに入力された最大値のデ
ータよりも小さければ、前回までに入力された最大値の
データを更新せずにデータ入力・判定処理を終了する。
ステップS13では今回入力されたデータを新たに前回
までに入力された最大値のデータとして更新し、データ
入力・判定処理を終了する。
【0004】図14に示すピーク値判定処理は数10〜
数100回のデータ入力・判定処理が行われた後に起動
される処理で、例えばエンジンのノッキング判定を行う
場合であれば、エンジンの回転体の一回転に一度程度の
割合で処理される。処理内容としては、ステップS20
で図13で示したデータ入力・判定処理により得られた
前回までに入力された最大値のデータと前もって設定さ
れているノッキング判定値との大小比較を行い、もし前
回までに入力された最大値のデータの方がノッキング判
定値よりも大きければノッキングが発生しているので異
常と判断し、ステップS21の処理を行う。もし前回ま
でに入力された最大値のデータの方がノッキング判定値
よりも小さければ、ノッキングの発生はないので正常と
判断し、ステップ22の処理を行う。ステップS21で
はノッキングの対策の処理を行う異常処理を行い、異常
処理完了後、次のステップS22の処理を行う。ステッ
プS22では、データ入力・判定処理で使用される前回
までに入力された最大値のデータをゼロに初期化してピ
ーク値判定処理を終了する。
【0005】このようにCPU3はエンジンのノッキン
グを検出するために、頻繁に発生するデータ入力・判定
処理と発生頻度は小さいがピーク値判定処理を実行しな
ければならず、CPU3の負荷が重いという課題があっ
た。
【0006】この発明は上述のような問題を解決するた
めになされたもので、A/D変換器内蔵マイコン内に少
量のH/Wを付加することにより頻繁に発生するプログ
ラム処理を大幅に減らし、CPU負荷の低減を実現した
ワンチップ極値検出装置を得ることを目的としている。
また、アナログ回路を含むため、付加するH/Wもノイ
ズの発生を抑えたワンチップ極値検出装置を得ることを
目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係わるワン
チップ極値検出装置においては、外部信号を入力する第
1の入力ピンと、前記第1の入力ピンより入力された前
記外部信号の極値を検出する極値検出部と、前記極値検
出部により検出された極値を保持するキャパシタと、前
記キャパシタに接続されており、オン状態のときに前記
キャパシタに極値を検出するための初期電位を与える半
導体素子と、前記半導体素子の制御端に与えられ、前記
半導体素子のオン、オフを制御する制御信号を出力する
制御回路と、前記キャパシタに保持されている電位をデ
ジタル値に変換するA/D変換器と、前記制御回路およ
び前記A/D変換器を制御するとともに、前記A/D変
換器から出力されたデジタル値を受けるCPUとを備
え、前記制御回路は前記CPUから第1の指令を受ける
ことにより前記半導体素子をオン状態からオフ状態にす
る前記制御信号を出力するとともに、前記A/D変換器
は前記CPUから第2の指令を受けることにより前記キ
ャパシタに保持されている電位に対し、A/D変換動作
を開始するように制御されるようにしたものである。
【0008】第2の発明に係わるワンチップ極値検出装
置においては、外部信号の極値を検出する必要のある計
測期間と前記外部信号の極値を検出する必要のない非計
測期間とがあり、前記計測期間はCPUからの第1の指
令を受けることにより開始され、A/D変換動作の完了
に応答して終了するとともに、制御回路はA/D変換動
作の完了以降に半導体素子をオフ状態からオン状態にす
るように制御され、次の計測期間の開始を示す前記CP
Uから前記第1の指令を受けるまでの期間、前記半導体
素子のオン状態を継続するように制御されるようにした
ものである。
【0009】第3の発明に係わるワンチップ極値検出装
置においては、CPUのリセットを行う第1のリセット
信号を入力する第2の入力ピンをさらに備え、制御回路
はさらに前記第2の入力ピンより入力された前記第1の
リセット信号によってでも半導体素子をオンにする制御
信号が出力されるようにしたものである。
【0010】第4の発明に係わるワンチップ極値検出装
置においては、CPUのリセットを行う第2のリセット
信号を入力する第3の入力ピンと、第2のリセット信号
とは異なる第3のリセット信号を入力する第4の入力ピ
ンとをさらに備え、制御回路はさらに第4の入力ピンよ
り入力された第3のリセット信号によってでも半導体素
子をオンにする制御信号を出力されるようにしたもので
ある。
【0011】第5の発明に係わるワンチップ極値検出装
置においては、制御回路はさらにCPUの第3の指令に
よってでも半導体素子をオンにする制御信号を出力され
るようにしたものである。
【0012】第6の発明に係わるワンチップ極値検出装
置においては、第1の入力ピンより入力された外部信号
を一方の入力端に入力し、キャパシタに保持されている
信号を他方の入力端に入力し、制御端に入力された選択
信号に基づいて前記入力端に入力されたいずれか一方の
信号を選択し、選択された信号をA/D変換器の入力端
に与えるセレクタと、CPUの第4の指令により書き込
まれ、書き込まれたデータに基づいて前記選択信号を出
力する第1のレジスタとをさらに設けるようにしたもの
である。
【0013】第7の発明に係わるワンチップ極値検出装
置においては、極値検出部およびA/D変換器の間を接
続する信号線とキャパシタとの間に挿入され、制御端に
与えられたスイッチ制御信号によりオン、オフが制御さ
れるスイッチ回路と、前記スイッチ回路の制御端に与え
られ、CPUの第5の指令によりデータが書き込まれ、
その書き込まれたデータに応答して前記スイッチ制御信
号を出力する第2のレジスタとをさらに設けるようにし
たものである。
【0014】第8の発明に係わるワンチップ極値検出装
置においては、A/D変換器は複数の入力信号をそれぞ
れ入力する複数の入力チャネルを有し、この複数の入力
チャネルのいずれか一つを選択し、選択された入力チャ
ネルに入力された入力信号をA/D変換し、キャパシタ
に保持されている信号を前記複数の入力チャネルの内の
所定の入力チャネルに入力し、第1の入力ピンより入力
された外部信号を前記複数の入力チャネルの内の前記所
定の入力チャネル以外のいずれか一つに入力されるよう
にしたものである。
【0015】第9の発明に係わるワンチップ極値検出装
置においては、複数の外部信号をそれぞれ入力する複数
の入力ピンと、前記複数の入力ピンに対応して設けら
れ、複数の第1のスイッチ制御信号をそれぞれ受け、各
々は、対応する入力ピンに入力された外部信号を入力す
る共通端と、対応する第1のスイッチ制御信号に基づい
て前記共通端に入力された外部信号を、そのいずれか一
つから出力する第1および第2の接点とを有し、前記第
1の接点には第1の信号線が接続される第1のスイッチ
群内の複数のスイッチと、前記第1のスイッチ群内の複
数のスイッチに対応して設けられ、複数の第2のスイッ
チ制御信号をそれぞれ受け、各々は、第2の信号線が接
続された第1の接点と、前記第1のスイッチ群内の対応
するスイッチの前記第2の接点と、対応する第2のスイ
ッチ制御信号に基づき前記第1および第2の接点の内の
いずれか一つに入力された信号を選択して出力するため
の共通端とを有する第2のスイッチ群内の複数のスイッ
チと、前記第1の信号線に出力された信号の極値を検出
する極値検出部と、前記極値検出部により検出された極
値を保持するとともに、前記第2の信号線に接続されて
いるキャパシタと、前記キャパシタに接続されており、
オン状態のときに前記キャパシタに極値を検出するため
の初期電位を与える半導体素子と、前記半導体素子の制
御端に与えられ、前記半導体素子のオン、オフを制御す
る制御信号を出力する制御回路と、前記第2のスイッチ
群内の各スイッチの共通端より出力される複数の信号を
それぞれ入力する複数の入力チャネルを有し、この複数
の入力チャネルのいずれか一つを選択し、選択された入
力チャネルに入力された信号をA/D変換するA/D変
換器と、前記制御回路、前記A/D変換器、前記複数の
第1のスイッチ制御信号および前記複数の第2のスイッ
チ制御信号を制御するとともに前記A/D変換器から出
力されたデジタル値を受ける前記CPUとを備え、前記
制御回路は前記CPUから第1の指令を受けることによ
り前記半導体素子をオン状態からオフ状態にする前記制
御信号を出力するとともに、前記A/D変換器は前記C
PUから第2の指令を受けることにより前記キャパシタ
に保持されている電位に対し、A/D変換動作を開始す
るように制御されるようにしたものである。
【0016】第10の発明に係わるワンチップ極値検出
装置においては、極値検出部に入力される外部信号の極
値を検出する必要のある計測期間と前記外部信号の極値
を検出する必要のない非計測期間とがあり、前記計測期
間はCPUからの第1の指令を受けることにより開始さ
れ、A/D変換動作の完了に応答して終了するととも
に、制御回路はA/D変換動作の完了以降に半導体素子
をオフ状態からオン状態にするように制御され、次の計
測期間の開始を示す前記CPUから前記第1の指令を受
けるまでの期間、前記半導体素子のオン状態を継続する
ように制御されるようにしたものである。
【0017】第11の発明に係わるワンチップ極値検出
装置においては、極値検出部はピーク値を検出するダイ
オードを含むとともに、半導体素子のオンオフ端の一方
がキャパシタと接続され、前記半導体素子のオンオフ端
の他方が接地線と接続されるようにしたものである。
【0018】第12の発明に係わるワンチップ極値検出
装置においては、極値検出部はボトム値を検出するダイ
オードを含むとともに、半導体素子のオンオフ端の一方
がキャパシタと接続され、前記半導体素子のオンオフ端
の他方が電源線と接続されるようにしたものである。
【0019】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1に実施の形態
1によるワンチップ極値検出装置の構成図を示す。ワン
チップ極値検出装置はマイコン5により実現され、マイ
コン5はノックセンサ等のセンサからの信号を入力する
入力ピンAINと、リセット信号を入力する入力ピンR
ST1、RST2と、入力ピンAINに入力された信号
のピーク値またはボトム値である極値を検出し、検出さ
れた極値を保持する極値保持回路10と、極値保持回路
10からの出力信号および入力ピンAINからの信号の
いずれか一方を選択するセレクタ20と、セレクタ20
の選択制御信号を出力する1ビットのレジスタ30と、
セレクタ20の出力信号を入力してA/D変換するA/
D変換器2と、極値保持回路10内の極値を検出するた
めの初期電位を与えるタイミング信号を生成する極値リ
セット制御回路40と、A/D変換器2および極値リセ
ット制御回路40の制御を行い、さらにA/D変換器2
からの入力データなどを処理するCPU3とにより構成
されている。
【0020】図2に極値保持回路10の構成の一例を示
す。図2で示した極値保持回路10はピーク値を検出・
保持する回路で、極値検出部13、キャパシタCおよび
NMOSトランジスタ11により構成されている。また
極値検出部13はダイオードD1により構成されてい
る。
【0021】図1で示された入力ピンAINは図2で示
された極値保持回路10内のダイオードD1のアノード
側とセレクタ20の第1の入力端に接続されている。ダ
イオードD1のカソード側は極値保持線19を介してキ
ャパシタCの一方の電極と、NMOSトランジスタ11
の一方のソース/ドレインと、セレクタ20の第2の入
力端とに接続されている。図2で示されたキャパシタC
の他方の電極とNMOSトランジスタ11の他方のソー
ス/ドレインは接地線と接続されている。セレクタ20
の出力端はA/D変換器2のデータ入力端と接続されて
いる。A/D変換器2の出力はCPU3の入出力バスを
介して取り込めるように接続されている。またA/D変
換器2はCPU3からのA/D変換起動指令21に基づ
いてA/D変換動作が開始されるように制御されてい
る。NMOSトランジスタ11のゲートは極値リセット
信号線12と接続されている。セレクタ20の二つの入
力端の選択を制御する制御入力端は1ビットのレジスタ
30の出力端と接続され、レジスタ30はCPU3のセ
レクタ選択指令31に基づいて“1”または“0”が書
き込まれる。レジスタ30に“1”が書き込まれたとき
はセレクタ20の第2の入力端が選択され、“0”が書
き込まれたときはセレクタ20の第1の入力端が選択さ
れる。
【0022】図3に極値リセット制御回路40の構成を
示す。極値リセット制御回路40はOR回路41と、1
ビットのレジスタ42とにより構成されている。
【0023】OR回路41の出力端は極値リセット信号
線12と接続されている。マイコン5の外部よりCPU
3のリセットを除く極値をリセットするための専用のリ
セット信号を入力する入力ピンRST2は、OR回路4
1の第1の入力端に接続されている。マイコン5の外部
よりCPU3のリセットを含むリセット信号を入力する
入力ピンRST1は、レジスタ42に“1”を書き込む
レジスタ42のダイレクトセット入力端と、CPU3の
リセットを行うためのCPU3のリセット入力端とに接
続されている。レジスタ42からの出力信号はOR回路
41の第2の入力端に与えられている。レジスタ42は
CPU3の極値リセット制御指令43に基づいて“0”
または“1”が書き込まれる。OR回路41の第3の入
力端にはOR回路41の出力を一時的に活性化するCP
U3の極値リセット指令44が与えられている。
【0024】次に図1に示すワンチップ極値検出装置の
動作について説明する。図4にエンジンのノッキングを
検出する用途にワンチップ極値検出装置を適用した場合
のタイミング図を示す。ワンチップ極値検出装置の電源
が投入されると、まず初めに外部からリセット信号が入
力ピンRST1に与えられ、その信号がCPU3と、極
値リセット制御回路40内のレジスタ42のダイレクト
セット入力端とに与えられる。その結果、CPU3はリ
セットされるとともに、レジスタ42に“1”がセット
されるので、OR回路41の第2の入力端の電位は
“H”レベルとなり、OR回路41の出力すなわち極値
リセット信号線12の電位は“H”レベルとなる。極値
リセット信号線12の電位が“H”レベルであるので、
図2で示された極値保持回路10内のNMOSトランジ
スタ11がオンし、キャパシタCに保持されている電荷
が放電してキャパシタCの電位レベルは0Vとなる。
【0025】次にCPU3はプログラムにより初期化処
理を行う。初期化処理は、セレクタ20のデータ入力と
して極値保持線19と接続された第2の入力端を選択す
るようにレジスタ30にセレクタ選択指令31を用いて
“1”を書き込む。
【0026】ところで、入力ピンAINから入力される
信号にはノッキング情報以外にノイズも含まれている。
そのため、ワンチップ極値検出装置はノッキングが発生
する可能性のある計測期間を算出し、それ以外の非計測
期間に入力される信号を無視するように制御し、ノイズ
の影響を軽減する必要がある。
【0027】そのために、図1では示していないが、C
PU3にエンジンの回転体の回転位置を検出するセンサ
からの回転タイミング信号が入力されている。ここでは
エンジン内の回転体が一回転につき一回の回転タイミン
グ信号が得られるものとする。ノッキングは点火時期と
関連しており、エンジンの回転体において、ノッキング
が発生しやすい回転位置範囲がある。その回転位置範囲
をCPU3が回転タイミング信号が入力されたときを基
準回転位置として、そこからA/T回転した回転位置か
らB/T回転した回転位置までとすればよい。ここで、
0<A<B<Tであり、A/TおよびB/Tの値はワン
チップ極値検出装置を組み込むシステムにより最適な値
が前もって求められている。
【0028】よって、回転体が上述の回転位置範囲にあ
るときにセンサからの信号を計測すればよい。CPU3
は回転タイミング信号が入力されたタイミングt1と次
に入力されたタイミングt4との時間差から一回転に要
する時間すなわち周期T=t4−t1を算出し、その回
転タイミング信号が入力されたタイミングt1を基準と
して回転体がA/T回転したタイミングt2で計測を開
始し、B/T回転したタイミングt3で計測を終了すれ
ばよい。このタイミングt2からタイミングt3までの
計測期間の間だけ入力ピンAINから入力される信号の
ピーク値が得られるように制御する。なお回転体の回転
速度は変化するので一回転に要する時間Tを常に監視す
る必要があり、その変化に対応してタイミングt2およ
びタイミングt3を制御する必要がある。
【0029】CPU3はタイミングt2のときに極値リ
セット制御回路40内のレジスタ42の内容を“0”に
する極値リセット制御指令43を実行する。その結果、
極値リセット制御回路40内のOR回路41の第2の入
力端の電位は“H”レベルから“L”レベルに変わる。
このときOR回路41の第2の入力端以外の入力端の電
位はすべて“L”レベルになっているのでOR回路41
の出力でもある極値リセット信号線12の電位は“H”
レベルから“L”レベルに変わることにより非活性状態
となる。その結果、図2で示された極値保持回路10内
のNMOSトランジスタ11がオンからオフに変わり、
キャパシタCにピーク値を保持できる状態すなわち計測
期間に入る。
【0030】この計測期間中に入力ピンAINから信号
が入力されると、極値保持回路10内のダイオードD1
で構成される極値検出部13により入力された信号の電
位とキャパシタCの電位を比較し、入力された信号の電
位の方が高電位であればダイオードD1が導通状態とな
り、キャパシタCの電位が入力された信号の電位まで上
昇する。逆に入力された信号の電位の方が低ければダイ
オードD1が遮断状態になり、キャパシタCの電位は保
持される。このようにして入力信号のピーク値を検出
し、そのピーク値をキャパシタCに充電することにより
ピーク値が保持される。
【0031】CPU3は計測期間の完了であるタイミン
グt3の時点でピーク値入力・判定処理を開始する。そ
のピーク値入力・判定処理の処理フローを図5に示す。
ピーク値入力・判定処理は、ステップS30によりCP
U3よりA/D変換器2を起動するA/D変換起動指令
21を実行する。このときセレクタ20の入力として第
2の入力端である極値保持線19側を選択しているの
で、極値保持線19上の電位がA/D変換器2に入力さ
れ、その入力された電位をA/D変換する。次のステッ
プS31でA/D変換器2の変換動作が完了したら変換
されたピーク値のデータをCPU3に取り込む。
【0032】次のステップS32で取り込まれたピーク
値のデータと前もって設定されているノッキング判定値
との大小比較を行い、もし取り込まれたピーク値のデー
タの方がノッキング判定値よりも大きければノッキング
が発生しているので異常と判断し、ステップS33の処
理を行う。もし取り込まれたピーク値のデータの方がノ
ッキング判定値よりも小さければ、ノッキングの発生は
ないので正常と判断し、ステップ34の処理を行う。ス
テップS33ではノッキングの対策の処理を行う異常処
理を行い、異常処理完了後、次のステップS34の処理
を行う。ステップS34では、極値リセット制御回路4
0内のレジスタ42に“1”を書き込む極値リセット制
御指令43を実行することにより、極値リセット信号線
12を活性化し、極値保持回路10内のNMOSトラン
ジスタ11をオン状態とし、キャパシタCが放電状態に
してピーク値入力・判定処理を終了する。なお、ピーク
値入力・判定処理の終了以降は極値リセット信号線12
の活性状態が継続するので、ピーク値を保持できない非
計測期間となる。すなわち、入力ピンAINに信号が入
力されても無視される。
【0033】従来のA/D変換器内蔵のマイコンではソ
フトウェアによりエンジンの回転体が一回転する間に多
量の処理を行わなくてはならない。すなわち、20μS
程度の間隔でセンサからの信号を時系列的にサンプリン
グしてA/D変換し、A/D変換されたデータをCPU
3に取り込み、取り込まれたデータの中で最大値のデー
タを抽出するデータ入力・判定処理と、エンジンの回転
体が一回転につき一回程度の間隔で最大値のデータが前
もって設定されている設定値を超えたか否かを判定する
ピーク判定処理が必要になる。それに対して、前述のよ
うに制御されるので、本実施の形態1のワンチップ極値
検出装置のCPU3は回転体が一回転する間にピーク値
入力・判定処理を一回を行えばよいので、CPU負荷が
大幅に軽減できるという効果がある。
【0034】なお、図4のタイミング図ではエンジンの
ノックセンサからの信号を入力したワンチップ極値検出
装置の例を説明したが、入力ピンから入力された信号を
A/D変換しながら時系列的にCPUに取り込み、取り
込まれたデータをプログラムにより処理し、ピーク値ま
たはボトム値を得ているものであれば、どのような用途
でも適用することができる。
【0035】また、非計測期間中は極値リセット信号線
12の活性化状態が継続されるように制御されているの
で、極値保持回路10内のキャパシタCの放電期間を長
くすることができる。このことはキャパシタCの放電を
制御するNMOSトランジスタ11のドライブ能力を下
げた小さなトランジスタサイズにする、あるいは抵抗と
なる素子を極値保持線19と接地線との間にNMOSト
ランジスタ11に直列接続されるように挿入することに
より、放電の時定数を大きくし、キャパシタCの放電電
流を小さくすることによりノイズの発生を抑えることが
できるという効果がある。
【0036】また、図4で示したタイミング図では、タ
イミングt2のときに極値リセット制御回路40内のレ
ジスタ42の内容を“0”にする極値リセット制御指令
43を実行することにより極値リセット信号線12を非
活性化させ、極値保持回路10内のNMOSトランジス
タ11をオフ状態にして、キャパシタCにピーク値が保
持できる計測期間にした。次にその後のタイミングt3
のときにキャパシタCに保持されているピーク値をA/
D変換起動指令21を実行することによりA/D変換を
開始するように制御していた。
【0037】ここでワンチップ極値検出装置を制御する
ときのタイミングを変えた例を図6に示す。図6におい
て、タイミングt10でワンチップ極値検出装置の電源
が投入されたことにより、外部よりリセット信号が入力
ピンRST1に与えられる。その結果、CPU3はリセ
ットされるとともに、レジスタ42に“1”がセットさ
れるので、OR回路41の第2の入力端の電位は“H”
レベルとなり、OR回路41の出力すなわち極値リセッ
ト信号線12の電位は“H”レベルとなる。
【0038】次にタイミングt11において、ワンチッ
プ極値検出装置の電源投入後に起動されるプログラムの
初期化処理において極値リセット制御回路40内のレジ
スタ42の内容を“0”にする極値リセット制御指令4
3を実行する。その結果、ワンチップ極値検出装置の電
源投入により極値リセット信号線12が活性化されてい
たものが非活性状態に変わり、キャパシタCにピーク値
を保持できる計測期間になる。その後、任意の時間経過
後のタイミングt12において、キャパシタCに保持さ
れているピーク値をA/D変換起動指令21を実行する
ことにより読み出すように制御してもよい。このように
制御することにより電源投入後から任意時間経過後まで
に入力された信号のピーク値を検出できるようになる。
【0039】さらに、計測期間中に入力ピンRST2に
外部からリセット信号を与えることにより、極値リセッ
ト制御回路40内のOR回路41の出力端と接続されて
いる極値リセット信号線12が一時的に活性化され、極
値保持回路10内のキャパシタC上の電荷を放電しキャ
パシタの電位が0Vとなる。次に入力ピンRST2に与
えられているリセット信号を解除することにより極値リ
セット信号線12が非活性状態に戻り、入力ピンAIN
から入力される信号の極値保持の動作が開始される。
【0040】このように制御することによりマイコン5
内のCPU3のプログラムの判断ではなく、マイコン5
の外部の各種条件によりピーク値を保持する極値保持回
路10内のキャパシタCの電位を初期化することができ
るので自由度が増加する。またマイコン5の外部の判断
でマイコン5内のキャパシタCの電位を初期化しできる
ので、マイコン5外部とマイコン5のキャパシタCの初
期化動作および極値保持開始のタイミングにおいて同期
がとれ、そのマイコン5を搭載するボードおよびCPU
3のプログラムのデバックが容易になるという効果があ
る。
【0041】また、計測期間中にCPU3が極値リセッ
ト指令44を実行することにより、極値リセット制御回
路40内のOR回路41の出力端と接続されている極値
リセット信号線12が一時的に活性化され、極値保持回
路10内のキャパシタC上の電荷を放電しキャパシタC
の電位が0Vとなる。その後すぐに極値リセット信号線
12が非活性状態に戻りキャパシタCの電位の初期化設
定動作が終了し、入力ピンAINから入力される信号の
極値保持の動作が開始される。すなわち、極値リセット
指令44は命令が実行されている短い時間のみ極値リセ
ット信号線12を活性化する。このように制御すること
によりCPU3のプログラムで極値保持回路10内のキ
ャパシタCの電位を初期化し、初期化設定動作が完了す
ると同時に改めてピーク値を検出できるようになる。
【0042】さらに、CPU3からのセレクタ選択指令
31によりレジスタ30に書き込まれた内容により、A
/D変換器2に入力される信号をセレクタ20により切
り替えられるように構成されている。すなわち、外部か
らの信号を入力する入力ピンAINに接続されたセレク
タ20の第1の入力端と、キャパシタCに保持されてい
るピーク値の信号が与えられる極値保持線19に接続さ
れたセレクタ20の第2の入力端とを選択できるように
したので、レジスタ30をセレクタ20の第1の入力端
から入力するように設定すれば、通常のA/D変換器内
蔵マイコンと同様に扱えるという効果がある。また、A
/D変換器も一つで実現することができる。
【0043】これまで極値保持回路10として図2で示
された構成で説明したが、その変形として図7の構成で
も実現することができる。ここでは図7の構成と動作に
ついて説明する。図7で示した極値保持回路10は図2
と示した極値保持回路10と同様にピーク値を保持する
回路で、極値検出部13、キャパシタC、スイッチ回路
114およびNMOSトランジスタ11により構成され
ている。また、極値検出部13はダイオードD1により
構成され、スイッチ回路114はNMOSトランジスタ
16、PMOSトランジスタ17およびインバータ18
により構成されている。さらにマイコン5内にはCPU
3の指令により制御される1ビットのレジスタ112が
具備されている。
【0044】極値検出部13内のダイオードD1のアノ
ード側は図1の入力ピンAINに接続されている。ダイ
オードD1のカソード側はNMOSトランジスタ11の
一方のソース/ドレインとスイッチ回路114内のNM
OSトランジスタ16の一方のソース/ドレインとPM
OSトランジスタ17の一方のソース/ドレインと極値
保持線19とに接続されている。スイッチ回路114内
のNMOSトランジスタ16の他方のソース/ドレイン
とPMOSトランジスタ17の他方のソース/ドレイン
はキャパシタCの一方の電極と接続されている。キャパ
シタCの他方の電極とNMOSトランジスタ11の他方
のソース/ドレインは接地線と接続されている。NMO
Sトランジスタ11のゲートは極値リセット信号線12
と接続されている。スイッチ回路114内のインバータ
18の出力端はPMOSトランジスタ17のゲートと接
続されている。スイッチ回路114内のNMOSトラン
ジスタ16のゲートとインバータ18の入力端は極値保
持許可線110と接続されている。極値保持許可線11
0はCPU3のスイッチ制御指令111に基づいて
“1”、“0”が書き込まれるレジスタ112の出力端
と接続されている。
【0045】次に図7の動作について説明する。極値保
持許可線110の電位が“H”レベルすなわち活性状態
にあるときはインバータ18の出力の電位が“L”レベ
ルとなり、スイッチ回路114内のNMOSトランジス
タ16およびPMOSトランジスタ17はオン状態にな
る。この状態で入力ピンAINから信号が入力される
と、ダイオードD1で構成される極値検出部13により
入力された信号のピーク値を検出し、そのピーク値をキ
ャパシタCに充電することによりピーク値を保持する。
また、極値保持許可線110の電位が“L”レベルすな
わち非活性状態にあるときはスイッチ回路114内のイ
ンバータ18の出力の電位が“H”レベルとなり、NM
OSトランジスタ16およびPMOSトランジスタ17
はオフ状態になる。この状態ではキャパシタCが極値保
持線19から切り離されているため、入力ピンAINか
ら信号が入力されると、ダイオードD1で構成される極
値検出部13により入力された信号のピーク値は保持さ
れることなく入力信号がそのまま極値保持線19に与え
られる。
【0046】このように構成することにより、キャパシ
タCと極値保持線19との間にスイッチ回路114を設
けたので、スイッチ回路114をオフすなわち極値保持
許可線110を非活性状態するように設定すれば、通常
のA/D変換器内蔵マイコンと同様に扱えるという効果
がある。ゆえに、極値保持回路10として図7で示した
ものを使用するときは、図1で示したセレクタ20とレ
ジスタ30とを削除した構成でもよい。
【0047】これまで図2および図7で示した極値保持
回路10はピーク値の保持を目的としたものであった。
極値保持回路10の構成として、これら図2および図7
の代わりに図8で示した構成とすることによりボトム値
の保持を目的とすることができる。ここでは図8の構成
と動作について説明する。ボトム値を保持する極値保持
回路10は極値検出部13、キャパシタC、PMOSト
ランジスタ14およびインバータ15により構成されて
いる。また、極値検出部13はダイオードD2により構
成されている。極値検出部13内のダイオードD2のカ
ソード側は図1の入力ピンAINに接続されている。ダ
イオードD2のアノード側はPMOSトランジスタ14
の一方のソース/ドレインとキャパシタCの一方の電極
と極値保持線19とに接続されている。PMOSトラン
ジスタ14の他方のソース/ドレインは電源線と接続さ
れている。キャパシタCの他方の電極は接地線と接続さ
れている。PMOSトランジスタ14のゲートはインバ
ータ15の出力端と接続されている。インバータ15の
入力端は極値リセット信号線12と接続されている。
【0048】次に図8の動作について説明する。ワンチ
ップ極値検出装置の電源が投入されることにより極値リ
セット信号線12が活性化されインバータ15の出力の
電位は“L”レベルとなる。その結果、PMOSトラン
ジスタ14はオンし、キャパシタCの電位は電源電位ま
でプリチャージされる。極値リセット信号線12が非活
性化状態になると、PMOSトランジスタ14がオフさ
れプリチャージ動作を終了する。この状態で入力ピンA
INから信号が入力されると、ダイオードD2で構成さ
れる極値検出部13により入力された信号のボトム値を
検出し、そのボトム値までキャパシタCにプリチャージ
されている電荷を放電することにより、ボトム値を保持
する。
【0049】このような構成にすることにより従来のA
/D変換器内蔵マイコンに少ない部品追加で、ボトム値
を保持できるワンチップ極値検出装置を実現することが
できるようになる。
【0050】極値保持回路10の極値検出部13の構成
として部品点数を減らすため図2および図7で示したダ
イオードD1もしくは図8で示したダイオードD2を使
用しているが、ダイオードD1またはダイオードD2の
順方向電圧による電圧降下の影響でCPU3に読み込ま
れる極値の値の精度が悪くなるという問題がある。その
問題を解決するために、CPU3でダイオードD1また
はダイオードD2の順方向電圧を知ることができればC
PU3に読み込まれた極値の値を補正することができ
る。
【0051】そのため、初めに入力ピンAINに一定値
の電位を与えておき、極値保持回路10の極値保持線1
9の電位と、セレクタ20を切り替えて入力ピンAIN
に与えられている一定値の電位とをA/D変換器2を介
してCPU3に取り込み、読み込まれた二つの値の差に
よりダイオードの順方向電圧を知ることができる。その
差の値を保存しておき、以降CPU3が極値保持回路1
0の信号をA/D変換器2を介して読み込んだときに、
その差の値で補正すれば測定精度を向上させることがで
きる。
【0052】一定の電位の与え方として外部から与える
のではなく、チップ内部に簡単な定電圧回路あるいは抵
抗分割により一定の電圧を発生する電圧生成回路を用意
し、その定電圧回路あるいは電圧生成回路からの出力を
CPU3でオンオフ制御ができるスイッチ回路を介して
入力ピンAIN1に与えるようにしてもよい。
【0053】実施の形態2.図9に実施の形態2による
ワンチップ極値検出装置の構成図を示す。ワンチップ極
値検出装置はマイコン5により実現され、マイコン5は
ノックセンサ等のセンサからの第1のアナログ信号を入
力する入力ピンAIN1と、入力ピンAIN1に入力さ
れたアナログ信号のピーク値またはボトム値である極値
を検出し、検出された極値を保持する極値保持回路10
と、第2のアナログ信号を入力する入力ピンAIN2
と、入力ピンAIN1と入力ピンAIN2のいずれか一
方を選択するスイッチSWと、極値保持回路10の出力
信号とスイッチSWで選択された信号とを入力してA/
D変換するA/D変換器2と、極値保持回路10内の極
値を検出するための初期電位を与えるタイミング信号を
生成する極値リセット制御回路40と、スイッチSWを
制御する1ビットのレジスタ50と、A/D変換器2お
よび極値リセット制御回路40の制御を行い、さらにA
/D変換器2からの入力データなどを処理するCPU3
とにより構成されている。
【0054】極値保持回路10の構成は実施の形態1で
説明したピーク値を保持する図2の構成、図2の変形の
構成である図7の構成およびボトム値を保持する図8の
構成のいずれでもよい。また、極値リセット制御回路4
0の構成は実施の形態1で説明した図3で示した構成と
同一である。A/D変換器2の構成は図には示していな
いが複数のアナログ信号を入力する複数の入力チャネル
と、それらの複数の入力チャネルのいずれか一つを選択
するセレクタと、セレクタにより選択された入力チャネ
ルから入力されるアナログ信号をA/D変換するA/D
変換器と、CPU3の指令に基づいてセレクタおよびA
/D変換器を制御するA/D制御回路とにより構成され
ている。ここではA/D変換器2の入力チャネルは2チ
ャネルあるものとして説明する。
【0055】スイッチSWの構成を図10に示す。この
スイッチSWは接点A1、A2、共通端Bおよび制御端
Cの四つの端子と、インバータ101、NMOSトラン
ジスタ102、104およびPMOSトランジスタ10
3、105とにより構成されている。接点A1はNMO
Sトランジスタ102の一方のソース/ドレインとPM
OSトランジスタ103の一方のソース/ドレインとに
接続されている。接点A2はNMOSトランジスタ10
4の一方のソース/ドレインとPMOSトランジスタ1
05の一方のソース/ドレインとに接続されている。共
通端BはNMOSトランジスタ102の他方のソース/
ドレインと、PMOSトランジスタ103の他方のソー
ス/ドレインと、NMOSトランジスタ104の他方の
ソース/ドレインと、PMOSトランジスタ105の他
方のソース/ドレインとに接続されている。制御端Cは
NMOSトランジスタ102のゲートと、PMOSトラ
ンジスタ105のゲートと、インバータ101の入力端
とに接続されている。インバータ101の出力端はNM
OSトランジスタ104のゲートと、PMOSトランジ
スタ103のゲートとに接続されている。
【0056】以上のように接続されているため、このス
イッチSWは制御端Cの電位が“H”レベルであるとN
MOSトランジスタ102とPMOSトランジスタ10
3が共にオン状態となり接点A1と共通端B間が導通状
態になる。また、NMOSトランジスタ104とPMO
Sトランジスタ105が共にオフ状態であるので接点A
2と共通端B間が遮断状態になる。制御端Cの電位が
“L”レベルであるとNMOSトランジスタ102とP
MOSトランジスタ103が共にオフ状態なるので接点
A1と共通端B間が遮断状態になる。また、NMOSト
ランジスタ104とPMOSトランジスタ105が共に
オン状態となり接点A2と共通端B間が導通状態にな
る。
【0057】図9において、入力ピンAIN1は極値保
持回路10内のダイオードD1(図2または図7)のア
ノード側あるいはダイオードD2(図8)のカソード側
と、スイッチSWの接点A1と接続されている。極値保
持回路10内の極値保持線19はA/D変換器2の第1
の入力チャネルに接続されている。入力ピンAIN2は
スイッチSWの接点A2に接続されている。スイッチS
Wの共通端BはA/D変換器2の第2の入力チャネルに
接続されている。スイッチSWの制御端CはCPU3の
スイッチ制御指令51により“1”、“0”が書き込ま
れるレジスタ50の出力端と接続されている。これ以外
の接続である極値リセット制御回路40とCPU3との
接続関係は実施の形態1と同様であるので説明を省略す
る。
【0058】次に図9の動作について説明する。まず、
スイッチSWの接点A2と共通端B間が導通状態になる
ように設定する。そのため、前もってCPU3がレジス
タ50の内容を“0”とするスイッチ制御指令51を実
行しておく。このようにスイッチSWを設定しておくこ
とにより、入力ピンAIN1からの信号は極値保持回路
10を介してA/D変換器2の第1の入力チャネルに与
えられ、入力ピンAIN2からの信号は直接A/D変換
器2の第2の入力チャネルに与えられるようになる。
【0059】入力ピンAIN1からの信号を直接読み込
む必要のあるときは、CPU3がレジスタ50の内容を
“1”にするスイッチ制御指令51を実行することによ
りスイッチSWを切り替え接点A1と共通端B間が導通
状態になるように制御する。CPU3がA/D変換起動
指令21を実行することによりA/D変換器2は前もっ
て指定されていた第2の入力チャネル上の信号を取り込
みA/D変換が行われる。CPU3はA/D変換動作の
完了後、データを読み込めばよい。これ以外の動作であ
る極値保持回路10および極値リセット回路40の動作
は実施の形態1と同様であるので説明を省略する。また
図4で示したタイミング図の動作も実施の形態1と同様
となるので説明は省略する。
【0060】以上のように制御されるので、実施の形態
1と同様に、本実施の形態2のワンチップ極値検出装置
のCPU3は回転体が一回転する間にピーク値入力・判
定処理を一回を行えばよいので、CPU負荷が大幅に軽
減できるという効果がある。
【0061】なお、エンジンのノックセンサからの信号
を入力したワンチップ極値検出装置の例を説明したが、
入力ピンから入力された信号をA/D変換しながら時系
列的にCPUに取り込み、取り込まれたデータをプログ
ラムにより処理し、ピーク値またはボトム値を得ている
ものであれば、どのような用途でも適用することができ
る。
【0062】また、実施の形態1と同様に、非計測期間
中は極値リセット信号線12の活性化状態が継続される
ようにしたので、極値保持回路10内のキャパシタCの
放電期間を長くすることができる。このことはキャパシ
タCの放電を制御するNMOSトランジスタ11のドラ
イブ能力を下げた小さなトランジスタサイズにする、あ
るいは抵抗となる素子を極値保持線19と接地線との間
にNMOSトランジスタ11に直列接続されるように挿
入することにより、放電の時定数を大きくし、キャパシ
タCの放電電流を小さくすることによりノイズの発生を
抑えることができるという効果がある。
【0063】さらに、極値保持回路10の極値検出部1
3の構成として部品点数を減らすため図2および図7で
示したダイオードD1もしくは図8で示したダイオード
D2を使用しているが、ダイオードD1またはダイオー
ドD2の順方向電圧による電圧降下の影響でCPU3に
読み込まれる極値の値の精度が悪くなるという問題があ
る。その問題を解決するために、CPU3でダイオード
D1またはダイオードD2の順方向電圧を知ることがで
きればCPU3に読み込まれた極値の値を補正すること
ができる。
【0064】そのため、初めに入力ピンAIN1に一定
値の電位を与えておき、極値保持回路10の極値保持線
19の電位と、スイッチSWを切り替えて入力ピンAI
N1に与えられている一定値の電位とをA/D変換器2
を介してCPU3に取り込み、読み込まれた二つの値の
差によりダイオードの順方向電圧を知ることができる。
その差の値を保存しておき、以降CPU3が極値保持回
路10の信号をA/D変換器2を介して読み込んだとき
に、その差の値で補正すれば測定精度を向上させること
ができる。
【0065】一定の電位の与え方として外部から与える
のではなく、チップ内部に簡単な定電圧回路あるいは抵
抗分割により一定の電圧を発生する電圧生成回路を用意
し、その定電圧回路あるいは電圧生成回路からの出力を
CPU3でオンオフ制御ができるスイッチ回路を介して
入力ピンAIN1に与えるようにしてもよい。
【0066】また、入力ピンAIN1から入力される信
号と、入力ピンAIN2から入力される信号とを選択す
るスイッチSWを設け、選択された信号をA/D変換器
2の第2の入力チャネルに入力するようにしたので、入
力ピンAIN1からの信号が必要なときのみ入力ピンA
IN1からの信号を直接A/D変換器2に入力し、それ
以外は入力ピンAIN2からの信号をA/D変換器2に
入力することができるので、入力ピンAIN1および入
力ピンAIN2から入力される信号の処理機能を通常の
A/D変換器内蔵マイコンと同様に扱うこともできると
いう効果もある。
【0067】実施の形態3.図11に実施の形態3によ
るワンチップ極値検出装置の構成図を示す。ワンチップ
極値検出装置はマイコン5により実現され、マイコン5
はn個のアナログ信号を入力する入力ピンAIN1、A
IN2、・・・、AINnと、n個の入力ピンAIN
1、AIN2、・・・、AINnに接続されたG1スイ
ッチ群56と、G1スイッチ群56により選択されたア
ナログ信号のピーク値またはボトム値である極値を検出
し、検出された極値を保持する極値保持回路10と、n
個の入力チャネルを持つA/D変換器2と、A/D変換
器2の各入力チャネルに接続されたG2スイッチ群57
と、極値保持回路10内の極値を検出するための初期電
位を与えるタイミング信号を生成する極値リセット制御
回路40と、G1スイッチ群56内の各スイッチを制御
するnビットのレジスタ52と、G2スイッチ群57内
の各スイッチを制御するnビットのレジスタ54と、A
/D変換器2および極値リセット制御回路40の制御を
行い、さらにA/D変換器2からの入力データなどを処
理するCPU3とにより構成されている。
【0068】極値保持回路10の構成は実施の形態1で
説明したピーク値を保持する図2の構成、図2の変形の
構成である図7の構成およびボトム値を保持する図8の
構成のいずれでもよい。また、極値リセット制御回路4
0の構成は実施の形態1で説明した図3で示した構成と
同一である。A/D変換器2の構成は図には示していな
いがn個のアナログ信号を入力するn個の入力チャネル
と、それらのn個の入力チャネルのいずれか一つを選択
するセレクタと、セレクタにより選択された入力チャネ
ルから入力される信号をA/D変換するA/D変換器
と、セレクタおよびA/D変換器を制御するA/D制御
回路とにより構成されている。
【0069】また、G1スイッチ群56はn個のスイッ
チSW11、SW12、・・・、SW1nにより構成さ
れ、G2スイッチ群57はn個のスイッチSW21、S
W22、・・・、SW2nにより構成されている。スイ
ッチSW11、SW12、・・・、SW1nおよびスイ
ッチSW21、SW22、・・・、SW2nの各々の内
部構成は実施の形態2で説明したスイッチSWの構成を
示す図10と同一であるので内部構成、動作の説明は省
略する。
【0070】n個の入力ピンAIN1、AIN2、・・
・、AINnはそれぞれG1スイッチ群56内のn個の
スイッチSW11、SW12、・・・、SW1nの共通
端Bとそれぞれ接続されている。G1スイッチ群56内
のn個のスイッチSW11、SW12、・・・、SW1
nのそれぞれの接点A1は極値入力信号線60と接続さ
れ、その極値入力信号線60は極値保持回路10内のダ
イオードD1(図2または図7)のアノード側あるいは
ダイオードD2(図8)のカソード側と接続されてい
る。極値保持回路10の出力である極値保持線19はG
2スイッチ群57内のn個のスイッチSW21、SW2
2、・・・、SW2nのそれぞれの接点A1と互いに接
続されている。G1スイッチ群56内のn個のスイッチ
SW11、SW12、・・・、SW1nのそれぞれの接
点A2はG2スイッチ群57内のn個のスイッチSW2
1、SW22、・・・、SW2nのそれぞれの接点A2
と接続されている。
【0071】G2スイッチ群57内のn個のスイッチS
W21、SW22、・・・、SW2nのそれぞれの共通
端BはA/D変換器2の第1から第nまでのそれぞれの
入力チャネルに接続されている。G1スイッチ群56内
のn個のスイッチSW11、SW12、・・・、SW1
nのそれぞれの制御端Cはnビットから成るレジスタ5
2のそれぞれのビットの出力端と接続されている。ま
た、レジスタ52のそれぞれのビットはCPU3のSW
1制御指令53によりそれぞれ“1”または“0”が書
き込まれる。同様に、G2スイッチ群57内のn個のス
イッチSW21、SW22、・・・、SW2nのそれぞ
れの制御端Cはnビットから成るレジスタ54のそれぞ
れのビットの出力端と接続されている。また、レジスタ
54のそれぞれのビットはCPU3のSW2制御指令5
5によりそれぞれ“1”または“0”が書き込まれる。
これ以外の接続である極値リセット回路40とCPU3
との接続関係は実施の形態1と同様であるので説明を省
略する。
【0072】次に図11の動作について説明する。例え
ば、G1スイッチ群56内のスイッチSW11およびG
2スイッチ群57内のスイッチSW21の各々において
接点A1と共通端Bとの間が導通状態になるように、そ
して、その他のG1スイッチ群56内のスイッチSW1
2、・・・、SW1nとG2スイッチ群57内のSW2
2、・・・、SW2nの各々において接点A2と共通端
Bとの間が導通状態になるようにSW1制御指令53お
よびSW2制御指令55を用いてレジスタ52およびレ
ジスタ54を設定しておく。
【0073】このように設定しておくことにより、入力
ピンAIN1からの信号は極値保持回路10を介してA
/D変換器2の第1の入力チャネルに与えられ、入力ピ
ンAIN2から入力ピンAINnまでの信号はそれぞれ
直接A/D変換器2の第2から第nまでの入力チャネル
に与えられるようになる。CPU3が実行するプログラ
ムにより、入力ピンAIN1からの信号を直接読み込む
必要のあるときにG1スイッチ群56内のスイッチSW
11およびG2スイッチ群57内のスイッチSW21を
それぞれ切り替え、接点A2と共通端B間が導通状態に
なるように制御すればよい。CPU3がA/D変換起動
指令21を実行することによりA/D変換器2は前もっ
て指定されている入力チャネル上の信号を取り込みA/
D変換が行われる。CPU3はA/D変換動作の完了
後、データを読み込めばよい。
【0074】CPU3のSW1制御指令53を実行する
ことによりG1スイッチ群56内のスイッチSW11、
SW12、・・・、SW1nを、SW2制御指令55を
実行することによりG2スイッチ群57内のスイッチS
W21、SW22、・・・、SW2nを自在に制御でき
るレジスタ52およびレジスタ54を設けたので、入力
ピンAIN1からAINnまでのいずれからの入力信号
でも極値保持回路10の入力として指定でき、また、極
値保持回路10の出力である極値保持線19を任意のA
/D変換器2の入力チャネルに接続できるようにした。
さらに、入力ピンAINmからA/D変換器2の入力チ
ャネルmにバイパスする設定もできるようにした。mは
1〜nの任意の自然数である。これ以外の動作である極
値保持回路10および極値リセット回路40の動作は実
施の形態1と同様であるので説明を省略する。また図4
で示したタイミング図の動作も実施の形態1と同様とな
るので説明は省略する。
【0075】以上のようにワンチップ極値検出装置を構
成したので、システム上、どの入力ピンAINmをセン
サなどのどの外部モジュールに接続しても必要に応じて
極値保持回路10を接続することができる。また、それ
ぞれの入力ピンAINmをA/D変換器2のそれぞれの
入力チャネルmにバイパスすることもできるので、入力
ピンAIN1、AIN2、・・・AINnから入力され
る信号の処理機能を従来のA/D変換器内蔵マイコンと
同様にすることができるという利点もある。このように
したので、例えば、従来のA/D変換器内蔵マイコンを
搭載していたボードに本実施の形態3によるマイコン5
代わりに搭載することにより、従来のA/D変換器内蔵
マイコンとしても使用可能であるし、入力ピンAIN1
からAINnまでに与えられる信号の中で任意の信号の
極値を検出するように動作させることも可能となるの
で、システム構成の自由度が増加するとともに、専用の
ボードを新たに製作する必要もないので開発負荷の軽減
につながるという効果もある。
【0076】また、実施の形態1と同様に、本実施の形
態3のワンチップ極値検出装置のCPU3は回転体が一
回転する間にピーク値入力・判定処理を一回を行えばよ
いので、CPU負荷が大幅に軽減できるという効果があ
る。
【0077】なお、図4のタイミング図ではエンジンの
ノックセンサからの信号を入力したワンチップ極値検出
装置の例を説明したが、入力ピンから入力された信号を
A/D変換しながら時系列的にCPUに取り込み、取り
込まれたデータをプログラムにより処理し、ピーク値ま
たはボトム値を得ているものであれば、どのような用途
でも適用することができる。
【0078】さらに、実施の形態1と同様に、非計測期
間中は極値リセット信号線12の活性化状態が継続され
るようにしたので、極値保持回路10内のキャパシタC
の放電期間を長くすることができる。このことはキャパ
シタCの放電を制御するNMOSトランジスタ11のド
ライブ能力を下げた小さなトランジスタサイズにする、
あるいは抵抗となる素子を極値保持線19と接地線との
間にNMOSトランジスタ11に直列接続されるように
挿入することにより、放電の時定数を大きくし、キャパ
シタCの放電電流を小さくすることによりノイズの発生
を抑えることができるという効果がある。
【0079】極値保持回路10の極値検出部13の構成
として部品点数を減らすため図2および図7で示したダ
イオードD1もしくは図8で示したダイオードD2を使
用しているが、ダイオードD1またはダイオードD2の
順方向電圧による電圧降下の影響でCPU3に読み込ま
れる極値の値の精度が悪くなるという問題がある。その
問題を解決するために、CPU3でダイオードD1また
はダイオードD2の順方向電圧を知ることができればC
PU3に読み込まれた極値の値を補正することができ
る。
【0080】そのため、初めにスイッチSW1mおよび
スイッチSW2mをそれぞれ接点A1と共通端B間が導
通状態になるように設定し、入力ピンAINmに一定値
の電位を与えておく。次に極値保持回路10の出力であ
る極値保持線19の電位と、スイッチSW1mおよびス
イッチSW2mを切り替えて入力ピンAINmに与えら
れている一定値の電位とをA/D変換器2を介してCP
U3に読み込む。CPU3は読み込まれた二つの値の差
によりダイオードの順方向電圧を知ることができる。そ
の差の値を保存しておき、以降CPU3が極値保持回路
10の信号をA/D変換器2を介して読み込んだとき
に、その差の値で補正すれば測定精度を向上させること
ができる。
【0081】一定の電位の与え方として外部から与える
のではなく、チップ内部に簡単な定電圧回路あるいは抵
抗分割により一定の電圧を発生する電圧生成回路を用意
し、その定電圧回路あるいは電圧生成回路からの出力を
CPU3でオンオフ制御ができるスイッチ回路を介して
入力ピンAINmに与えるようにしてもよい。
【0082】
【発明の効果】第1の発明に係わるワンチップ極値検出
装置において、第1の入力ピンより入力された外部信号
の極値を検出する極値検出部と、極値を保持するキャパ
シタと、キャパシタに極値を検出するための初期電位を
与える半導体素子と、半導体素子のオン、オフを制御す
る制御信号を出力する制御回路を設け、制御回路はCP
Uから第1の指令を受けることにより半導体素子をオン
状態からオフ状態にする制御信号を出力するとともに、
A/D変換器はCPUから第2の指令を受けることによ
りキャパシタに保持されている電位に対し、A/D変換
動作を開始するように制御されるようにした。その結
果、従来のA/D変換器内蔵マイコンに少量のH/Wを
付加することにより極値の判断をプログラムで行う必要
がなくなるのでCPUの負荷を大幅に軽減できるという
効果がある。
【0083】第2の発明に係わるワンチップ極値検出装
置において、制御回路はA/D変換動作の完了以降に半
導体素子をオフ状態からオン状態にするように制御さ
れ、次の計測期間の開始を示すCPUから第1の指令を
受けるまでの期間、半導体素子のオン状態を継続するよ
うに制御されるようにした。その結果、半導体素子のオ
ン状態の期間が長くなるように制御することも可能なの
で、キャパシタに極値を検出するための初期電位を与え
る期間を長くすることができ、初期電位を設定するとき
にキャパシタに流れる電流を小さくできる。それにより
ノイズの発生を抑えることができるという効果がある。
【0084】第3の発明に係わるワンチップ極値検出装
置において、CPUのリセットを行う第1のリセット信
号を入力する第2の入力ピンをさらに備え、制御回路は
さらに第2の入力ピンより入力された第1のリセット信
号によってでも半導体素子をオンにする制御信号を出力
するようにしたので、電源投入後ただちにキャパシタの
初期化ができるという効果がある。さらに、CPUの第
1の指令を実行することにより半導体素子がオフ状態に
なるので、それ以降、任意の時間までの極値を検出する
使用法も可能となるという効果がある。
【0085】第4の発明に係わるワンチップ極値検出装
置において、CPUのリセットを行う第2のリセット信
号を入力する第3の入力ピンと、第2のリセット信号と
は異なる第3のリセット信号を入力する第4の入力ピン
とをさらに備え、制御回路はさらに第4の入力ピンより
入力された第3のリセット信号によってでも半導体素子
をオンにする制御信号を出力するようにしたので、ソフ
トウェアを介さずに外部の判断でもキャパシタの電位を
初期化することができるので、ワンチップ極値検出装置
を搭載したボードやシステムの自由度が増すという効果
がある。
【0086】第5の発明に係わるワンチップ極値検出装
置において、制御回路はさらにCPUの第3の指令によ
ってでも半導体素子をオンにする制御信号を出力するこ
とができるようにしたので、ワンチップ極値検出装置内
のCPUが実行するソフトウェアの判断によってでも改
めてキャパシタの電位を初期化し、その後直ちに信号の
極値を検出する使用法も可能になるという効果がある。
【0087】第6の発明に係わるワンチップ極値検出装
置において、第1の入力ピンより入力された外部信号を
一方の入力端に入力し、キャパシタに保持されている信
号を他方の入力端に入力し、制御端に入力された選択信
号に基づいて選択するセレクタと、CPUの第4の指令
により書き込まれ、書き込まれたデータに基づいて選択
信号を出力する第1のレジスタとをさらに設けるように
した。その結果、A/D変換器を増やさずに外部信号
と、その外部信号の極値との両方をA/D変換器の入力
することができるとともに、外部信号を入力するように
セレクタを設定すれば、通常のA/D変換器内蔵マイコ
ンと同様に扱うことができるという利点がある。
【0088】第7の発明に係わるワンチップ極値検出装
置において、極値検出部およびA/D変換器の間を接続
する信号線とキャパシタとの間に挿入され、制御端に与
えられたスイッチ制御信号によりオン、オフが制御され
るスイッチ回路と、スイッチ回路の制御端に与えられ、
CPUの第5の指令により書き込まれ、書き込まれたデ
ータに応答してスイッチ制御信号を出力する第2のレジ
スタとをさらに設けるようにした。その結果、A/D変
換器を増やさずに外部信号と、その外部信号の極値の信
号とのいずれかを必要に応じてA/D変換器の入力にす
ることができ、通常のA/D変換器内蔵マイコンとして
も利用することができるという効果がある。
【0089】第8の発明に係わるワンチップ極値検出装
置において、A/D変換器は複数の入力信号をそれぞれ
入力する複数の入力チャネルを有し、この複数の入力チ
ャネルのいずれか一つを選択し、選択された入力チャネ
ルに入力された入力信号をA/D変換し、キャパシタに
保持されている信号を複数の入力チャネルの内の所定の
入力チャネルに入力し、第1の入力ピンより入力された
外部信号を複数の入力チャネルの内の所定の入力チャネ
ル以外のいずれか一つに入力するようにした。その結
果、第1の入力ピンに入力された信号の極値と、任意の
タイミングで第1の入力ピンに入力されている信号その
ものの電位を知ることができるという効果がある。
【0090】第9の発明に係わるワンチップ極値検出装
置において、複数の入力ピンに対応して設けられ、複数
の第1のスイッチ制御信号をそれぞれ受け、各々は、対
応する入力ピンに入力された外部信号を入力する共通端
と、対応する第1のスイッチ制御信号に基づいて共通端
に入力された外部信号を、そのいずれか一つから出力す
る第1および第2の接点とを有し、第1の接点には第1
の信号線が接続される第1のスイッチ群内の複数のスイ
ッチと、第1のスイッチ群内の複数のスイッチに対応し
て設けられ、複数の第2のスイッチ制御信号をそれぞれ
受け、各々は、第2の信号線が接続された第1の接点
と、第1のスイッチ群内の対応するスイッチの第2の接
点と、対応する第2のスイッチ制御信号に基づき第1お
よび第2の接点の内のいずれか一つに入力された信号を
選択して出力するための共通端とを有する第2のスイッ
チ群内の複数のスイッチと、第1の信号線に出力された
信号の極値を検出する極値検出部と、極値検出部により
検出された極値を保持するとともに、第2の信号線に接
続されているキャパシタと、オン状態のときにキャパシ
タに極値を検出するための初期電位を与える半導体素子
と、半導体素子のオン、オフを制御する制御信号を出力
する制御回路と、複数の入力チャネルを有し、選択され
た入力チャネルに入力された信号をA/D変換するA/
D変換器と、CPUとを備え、制御回路はCPUから第
1の指令を受けることにより半導体素子をオン状態から
オフ状態にする制御信号を出力するとともに、A/D変
換器はCPUから第2の指令を受けることによりキャパ
シタに保持されている電位に対し、A/D変換動作を開
始されるようにした。その結果、従来のA/D変換器内
蔵マイコンに少量のH/Wを付加することにより極値の
判断をプログラムで行う必要がなくなるのでCPUの負
荷を大幅に軽減できるという効果がある。さらに、極値
保持回路の入力となる入力ピンおよび極値保持回路の出
力を与えるA/D変換器の入力チャネルを自由に設定で
きるので、ワンチップ極値検出装置を搭載したボードや
システムの自由度が増すという効果がある。
【0091】第10の発明に係わるワンチップ極値検出
装置において、制御回路はA/D変換動作の完了以降に
半導体素子をオフ状態からオン状態にするように制御さ
れ、次の計測期間の開始を示すCPUから第1の指令を
受けるまでの期間、半導体素子のオン状態を継続するよ
うに制御されるようにした。その結果、半導体素子のオ
ン状態の期間が長くなるように制御することも可能なの
で、キャパシタに極値を検出するための初期電位を与え
る期間を長くすることができ、初期電位を設定するとき
にキャパシタに流れる電流を小さくできる。それにより
ノイズの発生を抑えることができるという効果がある。
【0092】第11の発明に係わるワンチップ極値検出
装置において、極値検出部はピーク値を検出するダイオ
ードを含むとともに、半導体素子のオンオフ端の一方が
キャパシタと接続され、半導体素子のオンオフ端の他方
が接地線と接続されるようにしたので、少ない部品でピ
ーク値を保持できるようになるという効果がある。
【0093】第12の発明に係わるワンチップ極値検出
装置において、極値検出部はボトム値を検出するダイオ
ードを含むとともに、半導体素子のオンオフ端の一方が
キャパシタと接続され、半導体素子のオンオフ端の他方
が電源線と接続されるようにしたので、少ない部品でボ
トム値を保持できるようになるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1によるワンチップ極値
検出装置の構成図である。
【図2】 図1、図9および図11のピーク値を保持す
る極値保持回路10の構成図である。
【図3】 図1、図9および図11の極値リセット制御
回路40の構成図である。
【図4】 本発明の実施の形態1によるワンチップ極値
検出装置の動作を説明するタイミング図である。
【図5】 本発明の実施の形態1によるワンチップ極値
検出装置のソフトウェアの動作を説明するフローチャー
トである。
【図6】 本発明の実施の形態1の利用形態を変形した
ときのワンチップ極値検出装置の動作を説明するタイミ
ング図である。
【図7】 図1、図9および図11のピーク値を保持す
る別の極値保持回路10の構成図である。
【図8】 図1、図9および図11のボトム値を保持す
る極値保持回路10の構成図である。
【図9】 本発明の実施の形態2によるワンチップ極値
検出装置の構成図である。
【図10】 図9、図11のスイッチSWの構成図であ
る。
【図11】 本発明の実施の形態3によるワンチップ極
値検出装置の構成図である。
【図12】 従来のピーク値検出装置の構成図である。
【図13】 従来のピーク値検出装置のソフトウェアの
動作を説明するフローチャートである。
【図14】 従来のピーク値検出装置のソフトウェアの
動作を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
2 A/D変換器 3 CPU 10 極値保持回路 11 NMOSトランジスタ 13 極値検出部 14 PMOSトランジスタ 20 セレクタ 21 A/D変換起動指令 30、112 レジスタ 40 極値リセット制御回路 43 極値リセット制御指令 44 極値リセット指令 56 G1スイッチ群 57 G2スイッチ群 111 スイッチ制御指令 114 スイッチ回路 AIN、AIN1〜AINn、RST1、RST2 入
力ピン C キャパシタ D1、D2 ダイオード SW、SW11〜SW1n、SW21〜SW2n スイ
ッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 由和 東京都港区浜松町二丁目4番1号 三菱電 機セミコンダクタシステム株式会社内 Fターム(参考) 2G035 AA08 AA13 AB04 AB13 AC05 AC21 AC22 AD03 AD04 AD17 AD28 AD45 AD65

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部信号を入力する第1の入力ピンと、 前記第1の入力ピンより入力された前記外部信号の極値
    を検出する極値検出部と、 前記極値検出部により検出された極値を保持するキャパ
    シタと、 前記キャパシタに接続されており、オン状態のときに前
    記キャパシタに極値を検出するための初期電位を与える
    半導体素子と、 前記半導体素子の制御端に与えられ、前記半導体素子の
    オン、オフを制御する制御信号を出力する制御回路と、 前記キャパシタに保持されている電位をデジタル値に変
    換するA/D変換器と、 前記制御回路および前記A/D変換器を制御するととも
    に、前記A/D変換器から出力されたデジタル値を受け
    るCPUとを備え、 前記制御回路は前記CPUから第1の指令を受けること
    により前記半導体素子をオン状態からオフ状態にする前
    記制御信号を出力するとともに、 前記A/D変換器は前記CPUから第2の指令を受ける
    ことにより前記キャパシタに保持されている電位に対
    し、A/D変換動作を開始するように制御されているこ
    とを特徴とするワンチップ極値検出装置。
  2. 【請求項2】 外部信号の極値を検出する必要のある計
    測期間と前記外部信号の極値を検出する必要のない非計
    測期間とがあり、前記計測期間はCPUからの第1の指
    令を受けることにより開始され、A/D変換動作の完了
    に応答して終了するとともに、 制御回路はA/D変換動作の完了以降に半導体素子をオ
    フ状態からオン状態にするように制御され、次の計測期
    間の開始を示す前記CPUから前記第1の指令を受ける
    までの期間、前記半導体素子のオン状態を継続するよう
    に制御されていることを特徴とした請求項1記載のワン
    チップ極値検出装置。
  3. 【請求項3】 CPUのリセットを行う第1のリセット
    信号を入力する第2の入力ピンをさらに備え、 制御回路はさらに前記第2の入力ピンより入力された前
    記第1のリセット信号によってでも半導体素子をオンに
    する制御信号を出力することを特徴とした請求項1また
    は請求項2記載のワンチップ極値検出装置。
  4. 【請求項4】 CPUのリセットを行う第2のリセット
    信号を入力する第3の入力ピンと、 前記第2のリセット信号とは異なる第3のリセット信号
    を入力する第4の入力ピンとをさらに備え、 制御回路はさらに前記第4の入力ピンより入力された前
    記第3のリセット信号によってでも半導体素子をオンに
    する制御信号を出力することを特徴とした請求項1また
    は請求項2記載のワンチップ極値検出装置。
  5. 【請求項5】 制御回路はさらにCPUの第3の指令に
    よってでも半導体素子をオンにする制御信号を出力する
    ことを特徴とした請求項1または請求項2記載のワンチ
    ップ極値検出装置。
  6. 【請求項6】 第1の入力ピンより入力された外部信号
    を一方の入力端に入力し、キャパシタに保持されている
    信号を他方の入力端に入力し、制御端に入力された選択
    信号に基づいて前記入力端に入力されたいずれか一方の
    信号を選択し、選択された信号をA/D変換器の入力端
    に与えるセレクタと、 CPUの第4の指令により書き込まれ、書き込まれたデ
    ータに基づいて前記選択信号を出力する第1のレジスタ
    とをさらに設けたことを特徴とする請求項1ないし請求
    項5のいずれか一項記載のワンチップ極値検出装置。
  7. 【請求項7】 極値検出部およびA/D変換器の間を接
    続する信号線とキャパシタとの間に挿入され、制御端に
    与えられたスイッチ制御信号によりオン、オフが制御さ
    れるスイッチ回路と、 前記スイッチ回路の制御端に与えられ、CPUの第5の
    指令によりデータが書き込まれ、その書き込まれたデー
    タに応答して前記スイッチ制御信号を出力する第2のレ
    ジスタとをさらに設けたことを特徴とする請求項1ない
    し請求項5のいずれか一項記載のワンチップ極値検出装
    置。
  8. 【請求項8】 A/D変換器は複数の入力信号をそれぞ
    れ入力する複数の入力チャネルを有し、この複数の入力
    チャネルのいずれか一つを選択し、選択された入力チャ
    ネルに入力された入力信号をA/D変換し、キャパシタ
    に保持されている信号を前記複数の入力チャネルの内の
    所定の入力チャネルに入力し、第1の入力ピンより入力
    された外部信号を前記複数の入力チャネルの内の前記所
    定の入力チャネル以外のいずれか一つに入力したことを
    特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか一項記載
    のワンチップ極値検出装置。
  9. 【請求項9】 複数の外部信号をそれぞれ入力する複数
    の入力ピンと、 前記複数の入力ピンに対応して設けられ、複数の第1の
    スイッチ制御信号をそれぞれ受け、各々は、対応する入
    力ピンに入力された外部信号を入力する共通端と、対応
    する第1のスイッチ制御信号に基づいて前記共通端に入
    力された外部信号を、そのいずれか一つから出力する第
    1および第2の接点とを有し、前記第1の接点には第1
    の信号線が接続される第1のスイッチ群内の複数のスイ
    ッチと、 前記第1のスイッチ群内の複数のスイッチに対応して設
    けられ、複数の第2のスイッチ制御信号をそれぞれ受
    け、各々は、第2の信号線が接続された第1の接点と、
    前記第1のスイッチ群内の対応するスイッチの前記第2
    の接点と、対応する第2のスイッチ制御信号に基づき前
    記第1および第2の接点の内のいずれか一つに入力され
    た信号を選択して出力するための共通端とを有する第2
    のスイッチ群内の複数のスイッチと、 前記第1の信号線に出力された信号の極値を検出する極
    値検出部と、 前記極値検出部により検出された極値を保持するととも
    に、前記第2の信号線に接続されているキャパシタと、 前記キャパシタに接続されており、オン状態のときに前
    記キャパシタに極値を検出するための初期電位を与える
    半導体素子と、 前記半導体素子の制御端に与えられ、前記半導体素子の
    オン、オフを制御する制御信号を出力する制御回路と、 前記第2のスイッチ群内の各スイッチの共通端より出力
    される複数の信号をそれぞれ入力する複数の入力チャネ
    ルを有し、この複数の入力チャネルのいずれか一つを選
    択し、選択された入力チャネルに入力された信号をA/
    D変換するA/D変換器と、 前記制御回路、前記A/D変換器、前記複数の第1のス
    イッチ制御信号および前記複数の第2のスイッチ制御信
    号を制御するとともに前記A/D変換器から出力された
    デジタル値を受ける前記CPUとを備え、 前記制御回路は前記CPUから第1の指令を受けること
    により前記半導体素子をオン状態からオフ状態にする前
    記制御信号を出力するとともに、 前記A/D変換器は前記CPUから第2の指令を受ける
    ことにより前記キャパシタに保持されている電位に対
    し、A/D変換動作を開始するように制御されているこ
    とを特徴とするワンチップ極値検出装置。
  10. 【請求項10】 極値検出部に入力される外部信号の極
    値を検出する必要のある計測期間と前記外部信号の極値
    を検出する必要のない非計測期間とがあり、前記計測期
    間はCPUからの第1の指令を受けることにより開始さ
    れ、A/D変換動作の完了に応答して終了するととも
    に、制御回路はA/D変換動作の完了以降に半導体素子
    をオフ状態からオン状態にするように制御され、次の計
    測期間の開始を示す前記CPUから前記第1の指令を受
    けるまでの期間、前記半導体素子のオン状態を継続する
    ように制御されていることを特徴とした請求項9記載の
    ワンチップ極値検出装置。
  11. 【請求項11】 極値検出部はピーク値を検出するダイ
    オードを含むとともに、半導体素子のオンオフ端の一方
    がキャパシタと接続され、前記半導体素子のオンオフ端
    の他方が接地線と接続されていることを特徴とする請求
    項1ないし請求項10のいずれか一項記載のワンチップ
    極値検出装置。
  12. 【請求項12】 極値検出部はボトム値を検出するダイ
    オードを含むとともに、半導体素子のオンオフ端の一方
    がキャパシタと接続され、前記半導体素子のオンオフ端
    の他方が電源線と接続されていることを特徴とする請求
    項1ないし請求項10のいずれか一項記載のワンチップ
    極値検出装置。
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