JP2009231865A - センサ制御装置 - Google Patents

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恒春 河西
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Abstract

【課題】従来のセンサ制御装置は、複数の容量センサ検出手段を非同期で動作させた場合、セトリング動作が重なることにより、容量センサの検出値にノイズの影響が出るという問題があった。
【解決手段】ある容量センサ検出手段は、スイッチトキャパシタ回路が容量センサの容量を電気信号に変換するセトリング動作を開始したことを示すセトリング実行信号を生成するセトリング実行信号生成手段と、他の容量センサ検出手段のセトリング実行信号生成手段から出力されるセトリング実行信号の有無を検出するセトリング実行信号検出手段と、を備えている。制御手段は、セトリング実行信号検出手段の検出結果に基づいて、スイッチトキャパシタ回路およびAD変換手段の動作を制御する。このような構成とすることで、容量センサ検出手段同士でセトリング動作が重なることがなくなり、ノイズの影響のない検出値を得ることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、容量センサを制御し、容量センサからの信号を処理するセンサ制御装置に関する。
近年、生体に現れる振動などをセンサで検出して、そこから得られる情報を用いて健康管理やダイエット運動に反映する習慣が浸透している。例えば、脈波を検出して心拍数を得て、その結果から運動の強弱を知り、自己管理しようというものである。
運動の強弱は運動強度とも呼ばれ、例えば、心拍数から公知の計算式を用いて算出することができる。
まず、運動強度を知る上で、心拍数の最高心拍数と安静時心拍数とを知る必要がある。最高心拍数は、次に示す式で表すことが知られている。
最高心拍数=220−年齢
ここで、最高心拍数とは、これ以上に心拍数を上げると心臓などに障害が起こる可能性があるという数値のことである。上記の式を用いて例示すると、被験者の年齢が40歳ならば、最高心拍数は180となる。安静時心拍数とは、被験者が安静にしているときの心拍数である。
運動強度は、一例をあげると、年齢が40歳の被験者の安静時心拍数が70であるとき、このときの運動強度が0%となり、被験者が運動したことで最も高くなった心拍数、つまり最高心拍数が180であるとき、このときの運動強度が100%となる。このように、運動強度は、被験者ごとに変わるものである。
一般に運動強度40%〜80%までが有酸素運動、80%を超えると無酸素運動になるとされる。健康管理やダイエット運動には、有酸素運動が適していると言われている。
年齢が40歳の被験者の場合、有酸素運動を行い、ダイエットに適した運動を行おうとしたときの心拍数の上限ともいえる数値は、上述の式と説明とによれば、最高心拍数180に0.8を乗じた数値である144となる。
つまり、この被験者の場合、心臓などに負担をかけずにダイエットに効果がある運動を実施する場合、心拍数の上限を144として、これを超えないようにすればよい。
このように運動中の心拍数を管理するには、運動中の心拍数をモニターする必要がある。一般的に心拍数をもっとも測りやすいのは手首の手の平側の親指に近い側の動脈であるとされ、この部位を指先で押圧することによって脈波を感じ取り、心拍数を測定することができる。
しかしながら、安静時での測定ならばよいが、運動中での測定は、指先の押圧が安定せず正確な測定ができない。また、運動中に常時手首に指先を当てていることは、運動の妨げにもなる。そこで、心拍数を電気的に計測する心拍計が提案されている。
そのような心拍計に用いられるセンサにはいくつかの種類がある。例えば、生体の被測定箇所の抵抗値の変化を検出する電極式センサ、光の吸収量または反射量の変化を検出する光電式センサ、圧力が加わったことによる容量変化を検出する容量センサ、超音波の吸収量または反射量の変化を検出する超音波センサなどである。
中でも、容量センサの値を検出する回路として、スイッチトキャパシタ回路が知られている。次に、スイッチトキャパシタ回路を用いた信号検出について説明する。
[スイッチトキャパシタ回路の説明:図13]
図13を用いて、スイッチトキャパシタ回路について説明する。図13において、1301は定電流源、1302は容量センサ、1303は充電スイッチ、1304は放電スイッチ、1305はサンプリング容量、1306はAD変換器である。
定電流源1301は、充電スイッチ1303の一方の端子、サンプリング容量1305の一方の端子、およびAD変換機1306に接続されている。充電スイッチ1303の他方の端子は、センサ容量1302の一方の端子および放電スイッチ1304の一方の端子に接続されている。容量センサ1302の他方の端子、放電スイッチ1304の他方の端子、およびサンプリング容量1305の他方の端子は、グランド端子(GND)に接続されている。
定電流源1301が動作しているとき、サンプリング容量1305は、一定の電流で充電される。充電スイッチ1303がオン、放電スイッチ1304がオフすると、容量センサ1302にも充電が行われる。このとき、容量センサ1302とサンプリング容量1305との間でも、両者の電圧が等しくなるように電荷の移動が起こる。
次に、充電スイッチ1303がオフ、放電スイッチ1304がオンすると、サンプリング容量1305の電圧は保持されたままで、センサ容量1302の電圧は、グランド端子のレベルとなる。このような充電スイッチ1303と放電スイッチ1304とのオンオフ動作を高速で繰り返すことにより、容量センサ1302およびサンプリング容量1305の電圧は、容量センサ1302が持つ容量値に応じた電圧に落ち着く。この動作をセトリング動作という。
続いて、定電流源1301の動作を停止するとともに、充電スイッチ1303をオフにすることにより、サンプリング容量1305の電圧は保持され、AD変換機1306により電圧をデジタル値に変換することができるのである。すなわち、このデジタル値はセンサ容量をあらわすことになる。
このように、スイッチトキャパシタ回路は、容量センサを擬似的に抵抗と同じ働きをさせることにより、容量センサの容量値をデジタル値に変換しやすい電圧に変換する、という働きを持っている。このため、容量値の検出に一般的に用いられている。
しかし、このようなスイッチトキャパシタ回路の動作は、高速クロックを用いて充電スイッチ1303と放電スイッチ1304とをオンオフし、容量センサ1302およびサンプリング容量1305の充放電を行うため、不要輻射やノイズを発生し、外部の回路および装置に影響を与える。
このような問題を解決するため、スイッチトキャパシタ回路のノイズを低減する技術が多く提案されている。例えば、スイッチトキャパシタ回路のスイッチのオンオフの時間を制御することにより、ノイズを低減する技術がある(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1に示した従来技術は、スイッチトキャパシタ回路を用いた積分装置に関するものである。
[従来技術の詳細な説明:図14]
特許文献1に示した従来技術を図14を用いて説明する。図14は、特許文献1に示した従来技術を説明しやすいようにその主旨を逸脱しない程度に書き直した図である。
図14において、1401,1402はゲート電圧制御回路、1403,1404は電荷充電用スイッチ、1405,1406は電荷放電用スイッチ、1407はサンプリング
キャパシタ、1408はインテグレーションキャパシタ、1409はオペアンプである。
ゲート電圧制御回路1401は、電荷充電用スイッチ1403,1404の制御端子に接続されており、電荷充電用スイッチ1403,1404のオンオフの遷移時間を制御する。
ゲート電圧制御回路1402は、電荷放電用スイッチ1405,1406の制御端子に接続されており、電荷放電用スイッチ1405,1406のオンオフの遷移時間を制御する。
電荷充電用スイッチ1403,1404がオンし、電荷放電用スイッチ1405,1406がオフしている状態では、信号S1401に入力された電圧が、サンプリングキャパシタ1407に充電される。
次に、電荷充電用スイッチ1403,1404がオフし、電荷放電用スイッチ1405,1406がオンすることにより、サンプリングキャパシタ1407の電荷が放電され、インテグレーションキャパシタ1408に蓄積される。
この蓄電された電荷は、オペアンプ1409により積分されて、信号S1402として出力される。
このような動作を繰り返し、サンプリングキャパシタ1407の充放電が繰り返されることにより、ノイズが発生する。
特許文献1に示した従来技術では、ゲート電圧制御回路1401,1402を設けて、電荷充電用スイッチ1403,1404、電荷放電用スイッチ1405,1406のオフからオンの遷移時間が長くなるように制御、そしてオンからオフの遷移時間を短くなるように制御することにより、ノイズを低減している。
特開2005−196368号公報(第6頁、第1図)
特許文献1に示した従来技術は、積分装置であるが、充放電スイッチの制御に関しては、容量センサの容量値を検出するため容量センサに擬似的に抵抗と同じ働きをさせる回路にも応用できる。しかしながら、発明者が検討したところによると、特許文献1に示した従来技術のような構成では、サンプリングキャパシタの充放電によるノイズは除去することができるが、スイッチトキャパシタ回路の動作が原因で発生する全てのノイズを除去することができないと分かった。
そのため、スイッチトキャパシタ回路を備えた容量センサ検出手段を複数、非同期で動作させる場合には、発生するノイズの影響でセトリング動作が正常に行われなくなるという問題が発生するのである。
すなわち、複数の容量センサ検出手段を非同期で動作させると、お互いのスイッチトキャパシタ回路の動作が重なるということが起こる。この状態では、特に、容量に擬似的に抵抗と同じ働きをさせる構成のスイッチトキャパシタ回路では、お互いが発生するノイズの影響でセトリング動作が正常に行われなくなるのである。
このような問題が発生すると、その後のAD変換によるデジタル値のバラつきとなって現れ、正確な容量値検出ができず、脈波波形の検出の妨げとなってしまうのである。
本発明のセンサ制御装置は、上述の課題を解決するためになされたものであって、複数の容量センサ検出手段が非同期で動作した場合においても、お互いのセトリング動作が重なることがないためノイズの影響を受けることなく、セトリング動作が正常に行われ、正確な容量値検出が行えるセンサ制御装置を提供するものである。
上記した目的を達するため、本発明のセンサ制御装置は、以下に記した構成を採用するものである。
容量センサと、容量センサの容量を電気信号に変換し、出力するスイッチトキャパシタ回路と、スイッチトキャパシタ回路から出力される電気信号を入力してAD変換するAD変換手段と、スイッチトキャパシタ回路およびAD変換手段の動作を制御する制御手段と、を有する容量センサ検出手段を、複数備えたセンサ制御装置において、
一方の容量センサ検出手段は、スイッチトキャパシタ回路が容量センサの容量を電気信号に変換するセトリング動作を開始したことを示すセトリング実行信号を生成するセトリング実行信号生成手段と、他方の容量センサ検出手段のセトリング実行信号生成手段から出力されるセトリング実行信号の有無を検出するセトリング実行信号検出手段と、を備えてなり、
制御手段は、セトリング実行信号検出手段の検出結果に基づいて、スイッチトキャパシタ回路およびAD変換手段の動作を制御することを特徴とする。
このような構成を有することにより、容量センサ検出手段は、スイッチトキャパシタ回路の動作期間が重なることがなく、セトリング動作において他の容量センサ検出手段のセトリング動作によるノイズの影響を受けることなくセトリング動作を正常に行うことができる。
セトリング実行信号生成手段は、セトリング実行信号を、セトリング動作を開始した直後からセトリング動作が終了するまでの期間に出力することを特徴とする。
このような構成を有することにより、セトリング実行信号の出力時間を短くすることができ、容量センサ検出手段の処理時間を短縮することができる。
本発明によれば、容量センサ検出手段が、容量センサの容量値を検出する際、セトリング動作において他の容量センサ検出手段のセトリング動作によるノイズの影響を受けることなくセトリング動作が正常に行われることにより、正確な容量値検出を行うことができる。これにより、正確な脈波波形を検出することができる。
また、セトリング実行信号の出力時間を短くすることができるので、容量センサ検出手段の処理時間を短縮することができる。これにより、センサ制御装置の処理時間も短縮される。その結果、センサ制御装置の待機時間を長くすることができ、消費電流を低減させることができる。
以下、本発明のセンサ制御装置について図を用いて詳細に説明する。本発明の実施形態にあっては、容量センサ検出手段を2つ設ける場合を例にして説明する。なお、複数の図面を用いて説明するが、各図において同一の構成要素及び信号には、同一の符号を付している。
[第1の実施形態の構成の説明:図1]
まず、図1を用いて本発明のセンサ制御装置の第1の実施形態の構成を説明する。
図1において、101,107は制御手段である。102,108は容量センサである。103,109はスイッチトキャパシタ回路である。104,110はAD変換手段である。105,111はセトリング実行信号生成手段である。106,112はセトリン
グ実行信号検出手段である。120は第1の容量センサ検出手段、130は第2の容量センサ検出手段である。S101,S102はセトリング実行信号である。S103およびS104は電気信号である。
第1の容量センサ検出手段120は、制御手段101と、容量センサ102と、スイッチトキャパシタ回路103と、AD変換手段104と、セトリング実行信号生成手段105と、セトリング実行信号検出手段106とから構成されている。
制御手段101は、スイッチトキャパシタ回路103,AD変換手段104,セトリング実行信号生成手段105と接続しており、これらを制御するための手段である。また、制御手段101は、セトリング実行信号検出手段106からの出力信号を受け取ることができるように接続されている。
容量センサ102は、容量値の検出を行うため、スイッチトキャパシタ回路103に接続している。スイッチトキャパシタ回路103からの電気信号S103は、AD変換手段104に入力している。AD変換手段104は、電気信号S103をAD変換し、デジタル信号として出力する。
第2の容量センサ検出手段130についても、第1の容量センサ検出手段120と同様に、制御手段107,容量センサ108,スイッチトキャパシタ回路109,AD変換手段110,セトリング実行信号生成手段111,セトリング実行信号検出手段112で構成しており、第1の容量センサ検出手段120と同様に各要素は接続されている。
第1の容量センサ検出手段120のセトリング実行信号生成手段105は、スイッチトキャパシタ回路103が動作している、すなわち、セトリング動作中であることを示すために、第2の容量センサ検出手段130のセトリング実行信号検出手段112に対してセトリング実行信号S101を出力するために接続されている。
同様に、第2の容量センサ検出手段130のセトリング実行信号生成手段111は、スイッチトキャパシタ回路109がセトリング動作中であることを示すために、第1の容量センサ検出手段120のセトリング実行信号検出手段106に対してセトリング実行信号S102を出力するために接続されている。
つまり、双方の容量センサ検出手段は、セトリング動作中であることを示すセトリング実行信号を生成する手段と、セトリング実行信号の有無を検出する手段と、をそれぞれ有している。そして、一方の容量センサ検出手段は、他方の容量センサ検出手段に対して、セトリング動作中であることを示すセトリング実行信号を出力し、他方の容量センサ検出手段は、それを受信することで、一方の容量センサ検出手段がセトリング動作中であることを知るのである。
本発明の実施形態では、容量センサ検出手段を2つ設ける例を用いているが、容量センサ検出手段を3つ以上設けるときであっても同様である。ある容量センサ検出手段は、自分以外の他のすべての容量センサ検出手段に対して、セトリング動作中であることを示すセトリング実行信号を出力し、それを受信した他の容量センサ検出手段は、自分以外の容量センサ検出手段がセトリング動作中であることを知りえるのである。
[第1の実施形態におけるスイッチトキャパシタ回路の説明:図2]
次に、本発明の第1の実施形態におけるスイッチトキャパシタ回路について説明する。
図1に示すスイッチトキャパシタ回路103とスイッチトキャパシタ回路109とは、その構成が同じであるから、スイッチトキャパシタ回路103を例にして図2を用いて説明する。なお、すでに説明している構成には同一の番号を付与している。
図2に示すスイッチトキャパシタ回路は、容量センサ102を含むように記載している。図1に示すように、容量センサ102は、スイッチトキャパシタ回路103には含まれないが、説明をしやすくするため、記載している。
図2において、301は定電流源である。302はサンプリング容量である。303,304はスイッチである。図2に示す例では、スイッチ303,スイッチ304は、アナログスイッチを使用する。
S301〜S303は、制御手段101より出力される制御信号である。S301は定電流源301の動作を制御する信号、S302はスイッチ303を制御する信号、そして、S303はスイッチ304を制御する信号である。
定電流源301の動作は、制御手段101から出力される信号S301により制御される。ここでは、信号S301がHighレベルのとき、定電流源301が動作し、Lowレベルのとき、停止するものとする。定電流源301は、動作しているとき、一定の電流を出力する機能を持っており、スイッチ303とサンプリング容量302との一方の端子に接続されるとともに、電気信号S103として図1に示すAD変換手段104にも接続されている。
サンプリング容量302の他方の端子は、グランド端子(GND)に接続されている。スイッチ303は、他方の端子が容量センサ102とスイッチ304の一方の端子に接続されている。容量センサ102とスイッチ304の他方の端子は、ともにグランド端子に接続されている。
スイッチ303,304は、それぞれ制御手段101から出力される信号S302と信号S303とにより制御される。ここでは、スイッチ303は、信号S302がHighレベルのときオン、Lowレベルのときオフするものとする。同様に、スイッチ304は、信号S303がHighレベルのときオン、Lowレベルのときオフする。
図2に示すスイッチ303,304は、アナログスイッチを用いる例を示したが、それに限定されるものではなく、PチャンネルMOS(Metal Oxide Semiconductor)FET(Field Effect Transistor:電界効果トランジスタ)、NチャンネルMOSFET、あるいはトランジスタなど信号を接続,遮断できる素子を用いることができる。
定電流源301を動作させた状態で、スイッチ303,304を一定時間交互にオンオフさせた後、定電流源301の動作を停止させ、スイッチ303をオフすることにより、電気信号S103の電圧は、容量センサ102の容量値に応じた電圧に落ち着く。これにより、電気信号S103は、図1に示すAD変換手段104によりデジタル値に変換できるようになる。
図2に示す例では、スイッチ303,304のオンオフの制御は、図1に示す制御手段101からの信号S302および信号S303で行っているが、信号S302,S303と同様の制御信号を出力するハードウェア回路を設け、制御手段101はそのハードウェア回路を制御するといった構成としてもよい。
[第1の実施形態におけるセトリング実行信号生成手段の説明:図3]
次に、本発明の第1の実施形態におけるセトリング実行信号生成手段について説明する。
セトリング実行信号生成手段105とセトリング実行手段生成手段111とは、その構成が同じであるから、セトリング実行信号生成手段105を例にして図3を用いて説明す
る。なお、すでに説明している構成には同一の番号を付与している。
図3において、401はD型フリップフロップである。S101はセトリング実行信号である。S401は図1に示す制御手段101がD型フリップフロップ401に書き込むデータ信号である。S402はD型フリップフロップ401にデータ信号S401を書き込むためのクロック信号である。
D型フリップフロップ401は、データ端子Dに入力された信号レベルをクロック端子CKに入力される信号の立ち上がりエッジで取り込み、出力端子Qから出力するという機能を有する。従って、図1に示す制御手段101は、データ信号S401にHighレベルを出力した状態で、クロック信号S402にパルスを出力すると、クロック信号S402の立ち上がりのタイミングで、セトリング実行信号S101にHighレベルが出力される。そして、データ信号S401にLowレベルを出力して、同様のクロック信号S402を出力すると、セトリング実行信号S101はLowレベルとなる。
図3に示す例では、セトリング実行信号生成手段105として、D型フリップフロップを用いたが、それに限定されるものではなく、JKフリップフロップあるいはRSラッチなど信号レベルを保持できる素子を用いることができる。
[第1の実施形態におけるセトリング実行信号検出手段の説明:図4]
次に、本発明の第1の実施形態におけるセトリング実行信号検出手段について説明する。
セトリング実行信号検出手段106とセトリング実行手段検出手段112とは、その構成が同じであるから、セトリング実行信号検出手段106を例にして図4を用いて説明する。なお、すでに説明している構成には同一の番号を付与している。
図4において、501は3ステートバッファである。S102はセトリング実行信号である。S501は図1に示す制御手段101が3ステートバッファ501を制御する信号である。S502は3ステートバッファ501の出力信号である。
3ステートバッファ501は、信号S501がHighレベルのときオフして出力をハイインピーダンス状態にする。信号S501がLowレベルのときオンし、セトリング実行信号S102をそのまま信号S502として出力する機能を有する。従って、図1に示す制御手段101は、信号S501をLowレベルにすることにより、第2の容量センサ検出手段130のセトリング実行信号生成手段111より出力されたセトリング実行信号S102のレベルを確認することができる。
図4に示す例では、セトリング実行信号検出手段106として、制御信号がLowレベルでオンとなる3ステートバッファを用いたが、それに限定されるものではなく、制御信号がHighでオンとなる3ステートバッファ、または、3ステートインバータ、オープンドレインバッファなど信号を遮断できる素子を用いることができる。さらに、ANDゲートやORゲートなど、信号をマスクできるものも用いることができる。
[第1の実施形態におけるAD変換手段の説明:図5]
次に、本発明の第1の実施形態における制御手段について説明する。
AD変換手段104とAD変換手段110とは、その構成が同じであるから、AD変換手段104を例にして図5を用いて説明する。なお、すでに説明している構成には同一の番号を付与している。
図5において、601はAD変換器である。S103は電気信号である。S601は、
図1に示す制御手段101が出力するAD変換器601を制御する信号である。S602はAD変換器601が出力するデジタル信号である。S603はAD変換器が図1に示す制御手段101に対して出力するAD変換の終了信号である。
AD変換器601は、信号S601がHighレベルのとき動作し電気信号S103のAD変換を行い、Lowレベルのとき停止するものとする。また、AD変換動作が終了すると、信号S603にHighレベルを出力する機能を有する。これは、AD変換の結果であるデジタル信号を出力する準備が整ったことを示す。
ここで、AD変換器の変換方式は、特定の方式に限定されるものではない。また、図5に示す例では、AD変換器601へのAD変換の指示を信号S601のレベル変化で行っているが、シリアル通信、パラレル通信などを通したコマンドによる指示でもよい。同様に、AD変換の終了信号もシリアル通信、パラレル通信などを通してステータス情報を読み取る方法でもよい。さらに、AD変換器601へ指示を出す信号S601とAD変換終了の信号を受け取る信号とが共通の信号でもかまわない。
[第1の実施形態における制御手段の説明:図6]
次に、本発明の第1の実施形態における制御手段について説明する。制御手段101と制御手段107とは、その構成が同じであるから、制御手段101を例にして図6を用いて説明する。なお、すでに説明している構成には同一の番号を付与している。
図6において、701はプログラム用のメモリ,動作用メモリ,汎用タイマ機能,汎用IO端子などを内蔵する一般的な1チップマイクロコントローラである。S502は、図1に示すセトリング実行信号検出手段106の出力信号である。
S301は図1および図2に示すスイッチトキャパシタ回路103の定電流源301を制御する信号である。S302はスイッチトキャパシタ回路103のスイッチ303を制御する信号である。S303はスイッチトキャパシタ回路103のスイッチ304を制御する信号である。
S401は、図1および図3に示すセトリング実行信号生成手段105のD型フリップフロップ401のデータ信号である。S402は、セトリング実行信号生成手段105のD型フリップフロップ401のクロック信号である。
S501は、図1および図4に示すセトリング実行信号検出手段106の3ステートバッファ501を制御する信号である。
S601は、図1および図5に示すAD変換手段104のAD変換器601を制御する信号である。S603は、AD変換器601が出力するAD変換終了信号である。
1チップマイクロコントローラ701は、内蔵メモリに書き込まれたプログラムに従って動作し、内蔵の汎用IO機能を用いて信号を出力または確認し、スイッチトキャパシタ回路103,AD変換手段104,セトリング実行信号生成手段105,セトリング実行信号検出手段106を制御する。
図6に示す例では、制御手段101として、1チップマイクロコントローラを用いたが、それに限定されるものではなく、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array:プログラム可能な集積回路)またはPLD(Programmable Logic Device:論理回路を変更可能な集積回路)などで構成されてもよく、もちろん、ディスクリートの回路で構成されてもよい。
[第1の実施形態の動作の説明:図1〜図8]
次に、本発明のセンサ制御装置における第1の実施形態の動作について図1〜図8を用いて詳細に説明する。第1の容量センサ検出手段120と第2の容量センサ検出手段130との動作は同じであるので、第1の容量センサ検出手段120の動作を取り上げて説明する。図1から図6は、すでに説明しているので、ここでの説明は省略する。図7,図8は、制御手段101の動作手順を示した処理例をフロー図の形式で示すものである。
図7において、801は、第2の容量センサ検出手段130のセトリング実行信号生成手段111から出力されるセトリング実行信号S102のレベルを確認する手順である。802は、第1の容量センサ検出手段120のセトリング実行信号S101をLowレベルにする手順である。803は、スイッチトキャパシタ回路103の定電流源301の動作を開始する手順である。804は、スイッチトキャパシタ回路103のスイッチ303をオンするとともに、スイッチ304をオフする手順である。805は、スイッチトキャパシタ回路103のスイッチ303をオフするとともに、スイッチ304をオンする手順である。806は、セトリング動作に必要な時間が経過したかを確認する手順である。807は、スイッチ303をオフするとともに、定電流源301の動作を停止する手順である。808は、セトリング実行信号S101をHighレベルにする手順である。
図8において、901は、AD変換手段104のAD変換器601の動作を開始する手順である。902は、AD変換器601の変換動作終了を確認する手段である。903は、AD変換器601の動作を停止する手順である。
まず、図7の手順801に示すように、制御手段101は、3ステートバッファ501への信号S501をLowレベルにすることにより、セトリング実行信号生成手段111からのセトリング実行信号S102のレベルを確認し、セトリング実行信号S102がHighレベルになるのを待つ。セトリング実行信号S102がLowレベルの間は、第2の容量センサ検出手段130がセトリング動作中であると判断し、次の手順802へは進まない。ここで、セトリング実行信号S101およびセトリング実行信号S102とも、Lowレベルでセトリング動作中、Highレベルでセトリング動作をしていないことを表すものとする。
セトリング実行信号S102がHighレベルであることを確認したら、手順802で第1の容量センサ検出手段120がセトリング動作中であることを示すため、セトリング実行信号生成手段105から出力されるセトリング実行信号をLowにする。具体的には、制御手段101は、D型フリップフロップ401の信号S401にLowレベルを出力した状態で、信号S402に立ち上がりエッジを有するような信号を出力する。
次に、制御手段101は、定電流源301の動作を開始するために信号S301にHighレベルを出力する。
続いて、制御手段101は、手順804および手順805でスイッチ303およびスイッチ304を交互にオンオフさせるように信号S302および信号S303を出力する。
手順806に示すように、これをセトリング動作を完了するのに必要な期間繰り返す。スイッチ303,304のオンオフ時間、およびセトリング動作を完了するのに必要な時間は、スイッチトキャパシタ回路103を構成する部品の特性、および容量センサ102の検出範囲などセンサ制御装置の仕様で異なるため、あらかじめ、実験で求めておくとよい。
セトリング動作を完了する時間を経過したら、制御手段101は、スイッチ303をオ
フするために信号S302にLowレベルを出力するとともに、定電流源301の動作を停止するために信号S301にLowレベルを出力する(手順807)。これにより、スイッチトキャパシタ回路103は、サンプリング容量302に保持された容量センサ102の容量値に応じた電圧を電気信号S103として出力する。
そして、セトリング動作を終了したことを第2の容量センサ検出手段130に知らせるために、セトリング実行信号S101にHighレベルを出力するようにセトリング実行信号生成手段105に対し指示を出す(手順808)。具体的には、制御手段101は、D型フリップフロップ401の信号S401にHighレベルを出力した状態で、信号S402に立ち上がりエッジを有するような信号を出力する。
続いて、手順901において、制御手段101は、AD変換手段104に対して、スイッチトキャパシタ回路103からの電気信号S103のAD変換を開始するように信号S601にHighレベルを出力する。
そして、制御手段101は、手順902に示すようにAD変換器601のAD変換動作が終了する、すなわち信号S603がHighレベルを出力するまで待つ。
信号S603のHighレベルが検出され、AD変換動作の終了が確認されると、制御手段101は、AD変換器601の動作を停止するために信号S601をLowレベルにする(手順903)。
以上が、第1の実施形態における容量センサ検出手段120の一連の処理である。第1の実施形態では、セトリング実行信号生成手段105およびセトリング実行信号検出手段106を制御手段101とは別の構成で実現しているが、制御手段101が備えている汎用IO機能などを用いることで、一体に構成することができる。
また、制御手段101として使われる1チップマイクロコントローラには、AD変換器を内蔵しているものが多く見られる。AD変換手段104は、そういった1チップマイクロコントローラ内蔵のAD変換器を使用してもよい。さらに、スイッチトキャパシタ回路を内蔵している1チップマイクロコントローラも存在する。従って、スイッチトキャパシタ回路103も、そのような1チップマイクロコントローラ内蔵の機能を使うこともできる。
このように、複数の容量センサ検出手段のセトリング動作が重ならないようにして容量センサの容量値を検出することにより、セトリング動作において他の容量センサ検出手段のセトリング動作によるノイズの影響を受けることなく、正確な容量値検出を行うことができる。これにより、バラつきのないデジタル信号を得ることができ、正確な脈波波形を検出することができる。
[第2の実施形態の構成の説明:図9]
次に、図9を用いて本発明のセンサ制御装置の第2の実施形態の構成を説明する。
本発明のセンサ制御装置の第2の実施形態は、複数の容量センサ検出手段から出力されるセトリング実行信号の送受信を共通の信号で行うように構成したものである。つまり、セトリング実行信号生成手段とセトリング実行信号検出手段とを1つのセトリング実行信号生成検出手段で構成するものである。
図9において、201,202はセトリング実行信号生成検出手段である。210は第1の容量センサ検出手段、220は第2の容量センサ検出手段である。S201はセトリング実行信号である。その他の構成は、第1の実施形態と同様であるので、同一の番号を
付与し、ここでの説明は省略する。
なお、第2の実施形態の第1の容量センサ検出手段210と第1の実施形態の第1の容量センサ検出手段120、第2の実施形態の第2の容量センサ検出手段220と第1の実施形態の第2の容量センサ検出手段130とは、それぞれ「第1」,「第2」と表記している。このような表記は、一方の容量センサ検出手段と他方の容量センサ検出手段とを分かつために便宜上用いているものであるから、説明をしやすくするため、第2の実施形態の説明においても、容量センサ検出手段は、「第1」,「第2」と表記する。
第1の容量センサ検出手段210は、制御手段101と、容量センサ102と、スイッチトキャパシタ回路103と、AD変換手段104と、セトリング実行信号生成検出手段201とから構成されている。
制御手段101は、セトリング実行信号生成検出手段201と信号の送受を行う。第1の容量センサ検出手段210を構成するその他の要素との接続については、すでに説明した第1の実施形態と同じである。なお、第2の容量センサ検出手段220についても同様である。
第1の容量センサ検出手段210のセトリング実行信号生成検出手段201が、スイッチトキャパシタ回路103が動作している、すなわちセトリング動作中であることを示すために第2の容量センサ検出手段220のセトリング実行信号生成検出手段202に対して出力するセトリング実行信号S201と、第2の容量センサ検出手段220のセトリング実行信号生成検出手段202が、スイッチトキャパシタ回路109がセトリング動作中であることを示すために第1の容量センサ検出手段210のセトリング実行信号生成検出手段201に対して出力するセトリング実行信号S201とは、共通の信号を用いる。
[第2の実施形態におけるセトリング実行信号生成検出手段の説明:図10]
次に、本発明の第2の実施形態におけるセトリング実行信号生成検出手段201について説明する。セトリング実行信号生成検出手段201とセトリング実行手段生成手段202とは、その構成が同じであるから、セトリング実行信号生成手段201を例にして図10を用いて説明する。なお、すでに説明している構成には同一の番号を付与している。
図10において、1001はD型フリップフロップである。1002は3ステートバッファである。1003は抵抗である。1004はFETである。
S201はセトリング実行信号、S401は制御手段101がD型フリップフロップ1001に書き込むデータ信号、S402は制御手段101がD型フリップフロップ1001にデータ信号S401を書き込むためのクロック信号、S501は制御手段101が3ステートバッファ1002を制御する信号、S502は3ステートバッファ1002の出力信号である。
D型フリップフロップ1001は、データ端子Dに入力された信号レベルをクロック端子CKに入力される信号の立ち上がりエッジで取り込み、同じ極性のレベルを出力端子Qから出力し、反転した極性のレベルをQBより出力するという機能を有している。従って、制御手段101は、データ信号S401にHighレベルを出力した状態で、クロック信号S402にパルスを出力すると、クロック信号S402の立ち上がりのタイミングで、QB端子にLowレベルが出力される。そして、データ信号S401にHighレベルを出力して同様のクロック信号S402を出力すると、QB端子はLowレベルとなる。
図10に示す例では、セトリング実行信号S201を出力するためにD型フリップフロップを用いたが、それに限定されるものではなく、JKフリップフロップあるいはRSラ
ッチなど信号レベルを保持できる素子を用いることができる。
3ステートバッファ1002は、信号S501がHighレベルのときオフして出力をハイインピーダンス状態にする。信号S501がLowレベルのときオンし、セトリング実行信号S201をそのまま信号S502として出力する機能を有している。従って、制御手段101は、信号S501をLowレベルにすることにより、容量センサ検出手段220のセトリング実行信号生成検出手段202より出力されたセトリング実行信号S201のレベルを確認することができる。
図10に示す例では、セトリング実行信号S201を確認する構成として、制御信号がLowレベルでオンとなる3ステートバッファを用いたが、それに限定されるものではなく、制御信号がHighでオンとなる3ステートバッファ、または、3ステートインバータ、オープンドレインバッファなど信号を遮断できる素子を用いることができる。さらに、ANDゲート、ORゲートなど信号をマスクできるものであってもよい。
FET1004は、ゲート端子GがD型フリップフロップ1001のQB端子に接続されている。ソース端子Sは、グランドレベルGNDに接続されている。そして、ドレイン端子DRは、3ステートバッファ1002の入力端子と抵抗1003の一方の端子に接続されるとともに、セトリング実行信号S201としてセトリング実行信号生成検出手段202に接続されている。
抵抗1003の他方の端子は、VCCレベルに接続されている。ここで、VCCレベルは、Highレベルと同一のレベルであるとする。
図10に示す例において、FET1004は、NチャンネルMOSFETで構成されているものとする。NチャンネルMOSFETは、ソース端子Sより高い電圧をゲート端子Gに印加することにより、ドレイン端子DRとソース端子Sとの間がオン状態となる。これにより、D型フリップフロップ1001のQB端子より、Highレベルが出力されると、オン状態となり、セトリング実行信号S201は、Lowレベルとなる。そして、D型フリップフロップ1001のQB端子より、Lowレベルが出力されると、FET1004がオフ状態となり、ドレイン端子DRは、ハイインピーダンスとなるが、抵抗1003によりVCCレベルにプルアップされているため、Highレベルを出力することになる。
FET1004は、CMOS出力を一般的なオープンドレイン出力に変換する役割を持っているが、このように、オープンドレイン出力とすることにより、複数の容量センサ検出手段のセトリング実行信号をワイアードオアで接続することができ、配線の数およびスペースを削減することができる。
図10に示す例では、FET1004としてNチャンネルMOSFETを用いたが、それに限定されるものではなく、オープンドレイン出力のバッファやオープンドレイン出力のANDゲート、あるいはトランジスタなどでも構成することができる。
抵抗1003は、セトリング実行信号S201をプルアップする目的で設けられているため、抵抗値は、FET1004に使用される素子の電流供給能力に応じて選択される。
また、セトリング信号S201は、複数の容量センサ検出手段内のセトリング実行信号生成検出手段の全てに共通な信号であるため、抵抗1003は、全てのセトリング実行信号生成検出手段に設けられる必要はない。どれか1つのセトリング実行信号生成検出手段に設ければ、セトリング信号S201をプルアップすることができるのである。
なお、第2の実施形態における制御手段101、スイッチトキャパシタ回路103、およびAD変換手段104は、第1の実施形態と同一であるため、ここでの説明は省略する。
[第2の実施形態の動作の説明:図9〜図11]
次に、本発明のセンサ制御装置における第2の実施形態の動作について図9から図11を用いて詳細に説明する。第1の容量センサ検出手段210と第2の容量センサ検出手段220との動作は同じであるので、第1の容量センサ検出手段210の動作を取り上げて説明する。図11は、第2の実施形態における制御手段101および制御手段107の動作手順を示した処理例をフロー図の形式で示すものである。
図11において、1101は、第2の容量センサ検出手段220のセトリング実行信号生成検出手段202から出力されるセトリング実行信号S201のレベルを確認する手順である。1102は、セトリング実行信号S201をLowレベルにする手順である。1103は、スイッチトキャパシタ回路103の定電流源301の動作を開始する手順である。1104は、スイッチトキャパシタ回路103のスイッチ303をオンするとともに、スイッチ304をオフする手順である。1105は、スイッチトキャパシタ回路103のスイッチ303をオフするとともに、スイッチ304をオンする手順である。1106は、セトリング動作に必要な時間が経過したかを確認する手順である。1107は、スイッチ303をオフするとともに、定電流源301の動作を停止する手順である。1108は、セトリング実行信号S201をHighレベルにする手順である。
まず、図11の手順1101に示すように、制御手段101は、3ステートバッファ1002への信号S501をLowレベルにすることにより、第2の容量センサ検出手段220のセトリング実行信号生成検出手段202がセトリング実行信号S201にLowレベルを出力しているかを確認する。セトリング実行信号S201がLowレベルの間は、第2の容量センサ検出手段220がセトリング動作中であると判断し、セトリング実行信号S102がHighレベルになるまで、次の手順1102へは進まない。ここで、セトリング実行信号S201は、Lowレベルでセトリング動作中、Highレベルでセトリング動作をしていないことを表すものとする。
セトリング実行信号S201がHighレベルであることを確認したら、手順1102において第1の容量センサ検出手段210がセトリング動作中であることを示すため、セトリング実行信号生成検出手段201に指示を出し、セトリング実行信号S201をLowにする。具体的には、制御手段101は、D型フリップフロップ1001の信号S401にLowレベルを出力した状態で、信号S402に立ち上がりエッジを有するような信号を出力する。
次に、制御手段101は、定電流源301の動作を開始するために信号S301にHighレベルを出力する。
続いて、制御手段101は、手順1104および手順1105でスイッチ303およびスイッチ304を交互にオンオフさせるように信号S302および信号S303を出力する。手順1106に示すように、これをセトリング動作を完了するのに必要な期間繰り返す。スイッチ303、スイッチ304のオンオフ時間、およびセトリング動作を完了するのに必要な時間は、スイッチトキャパシタ回路103を構成する部品の特性、および容量センサの検出範囲などセンサ制御装置の仕様で異なるため、あらかじめ、実験で求めておくとよい。
セトリング動作を完了する時間を経過したら、制御手段101は、スイッチ303をオ
フするために信号S302にLowレベルを出力するとともに、定電流源301の動作を停止するために信号S301にLowレベルを出力する(手順1107)。これにより、スイッチトキャパシタ回路103は、サンプリング容量302に保持された容量センサ102の容量値に応じた電圧を電気信号S103として出力する。
そして、セトリング動作を終了したことを容量センサ検出手段220に知らせるために、セトリング実行信号S201にHighレベルを出力するようにセトリング実行信号生成検出手段201に対し指示を出す(手順1108)。具体的には、制御手段101は、D型フリップフロップ1001の信号S401にHighレベルを出力した状態で、信号S402に立ち上がりエッジを有するような信号を出力する。
続いて、AD変換手段104の制御を行うが、第1の実施形態と同一であるため、ここでの説明は、省略する。
以上が、第2の実施形態における第1の容量センサ検出手段210の一連の処理である。第2の実施形態では、セトリング実行信号生成検出手段201を制御手段101とは別の回路で実現しているが、すでに説明した第1の実施形態と同様に、制御手段101が備えている汎用IO機能などで実現してもよい。また、AD変換手段104は、1チップマイクロコントローラ内蔵のAD変換器を使用してもよく、スイッチトキャパシタ回路を内蔵している1チップマイクロコントローラを用いるのであれば、スイッチトキャパシタ回路103は、そのような1チップマイクロコントローラ内蔵の機能を使うこともできる。
このように、複数の容量センサ検出手段のセトリング動作が重ならないようにして容量センサの容量値を検出することにより、セトリング動作において他の容量センサ検出手段のセトリング動作によるノイズの影響を受けることなく、正確な容量値検出を行うことができる。これにより、バラつきのないデジタル信号を得ることができ、正確な脈波波形を検出することができる。
さらに、セトリング実行信号S201をオープンドレイン出力とすることにより、複数の容量センサ検出手段のセトリング実行信号をワイアードオアで接続することができ、配線の数、すなわち配線スペースを削減することができる。従って、このような構成は、容量センサ検出手段の数が多い構成ほど有効となる。
さらに、セトリング実行信号生成検出手段を1チップマイクロコントローラの汎用IO機能で実現するような場合に、使用するIO数を削減することができ、より小型の1チップマイクロコントローラが使用できるようになり、装置を小型化することができるのである。
[異なる動作の説明:図1〜図6、図12]
以上説明した本発明の第1の実施形態および第2の実施形態の制御手段101,107の動作は、それに限定するものではない。次に、別の動作を図を用いて説明する。以下、説明する動作については、便宜上、第3の動作と称して説明する。
この第3の動作は、第1の実施形態の構成および第2の実施形態の構成のいずれにも適用できるが、第1の実施形態の構成で説明を行う。図12は、第3の動作を説明するための動作手順を示したフロー図であり、制御手段101および制御手段107の動作手順を示したものである。
図12において、1201は、第2の容量センサ検出手段130のセトリング実行信号生成手段111から出力されるセトリング実行信号S102のレベルを確認する手順である。1202は、スイッチトキャパシタ回路103の定電流源301の動作を開始する手
順である。1203は、スイッチトキャパシタ回路103のスイッチ303をオンするとともに、スイッチ304をオフする手順である。1204は、スイッチトキャパシタ回路103のスイッチ303をオフするとともに、スイッチ304をオンする手順である。1205は、セトリング実行信号S101をLowレベルにする手順である。1206は、セトリング動作に必要な時間が経過したかを確認する手順である。1207は、スイッチ303をオフするとともに、定電流源301の動作を停止する手順である。1208は、セトリング実行信号S101をHighレベルにする手順である。
まず、図12の手順1201に示すように、制御手段101は、3ステートバッファ501への信号S501をLowレベルにすることにより、セトリング実行信号生成手段111からのセトリング実行信号S102のレベルを確認し、セトリング実行信号S102がHighレベルになるのを待つ。セトリング実行信号S102がLowレベルの間は、容量センサ検出手段130がセトリング動作中であると判断し、次の手順802へは進まない。ここで、セトリング実行信号S101およびセトリング実行信号S102とも、Lowレベルでセトリング動作中、Highレベルでセトリング動作をしていないことを表すものとする。
セトリング実行信号S102がHighレベルであることを確認したら、手順1202において、制御手段101は、定電流源301の動作を開始するために信号S301にHighレベルを出力する。
続いて、制御手段101は、手順1203および手順1204でスイッチ303およびスイッチ304を交互にオンオフさせるように信号S302および信号S303を出力する。手順1206に示すように、手順1203および手順1204をセトリング動作を完了するのに必要な期間繰り返す。スイッチ303,304のオンオフ時間、およびセトリング動作を完了するのに必要な時間は、スイッチトキャパシタ回路103を構成する部品の特性、および容量センサの検出範囲などセンサ制御装置の仕様で異なるため、あらかじめ、実験で求めておくとよい。
手順1205において、容量センサ検出手段120は、セトリング動作中であることを示すため、セトリング実行信号生成手段105から出力されるセトリング実行信号をLowにする。具体的には、制御手段101は、D型フリップフロップ401の信号S401にLowレベルを出力した状態で、信号S402に立ち上がりエッジを有する信号を出力する。
第3の動作において、手順1205は、手順1204の後に行われているが、手順1203から手順1206の間で表されるセトリング動作開始から終了までの間であれば、どのタイミングでも、何回行われてもよい。
セトリング動作を完了する時間を経過したら、制御手段101は、スイッチ303をオフするために信号S302にLowレベルを出力するとともに、定電流源301の動作を停止するために信号S301にLowレベルを出力する(手順1207)。これにより、スイッチトキャパシタ回路103は、サンプリング容量302に保持した容量センサ102の容量値に応じた電圧を電気信号S103として出力する。
そして、セトリング動作を終了したことを第2の容量センサ検出手段130に知らせるために、セトリング実行信号S101にHighレベルを出力するようにセトリング実行信号生成手段105に対し指示を出す(手順1208)。具体的には、制御手段101は、D型フリップフロップ401の信号S401にHighレベルを出力した状態で、信号S402に立ち上がりエッジを有するような信号を出力する。
続いて、AD変換手段104の制御を行うが、第1の実施形態と同一であるため、ここでの説明は、省略する。
以上が、第3の動作における第1の容量センサ検出手段120の一連の処理である。第3の動作は、複数の容量センサ検出手段のセトリング動作が重ならないようにして容量センサの容量値を検出することに加えて、セトリング実行信号をセトリング動作中にLowレベルにすることにより、Lowレベルの出力期間が短縮されるという効果を有している。
これにより、容量センサ検出手段の待ち時間が短縮され、容量センサの容量値を検出する処理時間も短縮される。
本発明のセンサ制御装置は、正確な容量値検出を短い処理時間で行うことができるため、センサからの正確な信号検出や低消費電流が要求される心拍計や血圧計、脈波を用いる身体機能測定装置に搭載することができる。
本発明のセンサ制御装置の第1の実施形態を説明するブロック図である。 本発明のセンサ制御装置のスイッチトキャパシタ回路を説明する回路図である。 本発明のセンサ制御装置の第1の実施形態におけるセトリング実行信号生成手段を説明する回路図である。 本発明のセンサ制御装置の第1の実施形態におけるセトリング実行信号検出手段を説明する回路図である。 本発明のセンサ制御装置のAD変換手段を説明する回路図である。 本発明のセンサ制御装置の制御手段を説明する回路図である。 本発明のセンサ制御装置の第1の実施形態における制御手段の処理を説明するフロー図である。 本発明のセンサ制御装置の第1の実施形態における制御手段の処理を説明するフロー図である。 本発明のセンサ制御装置の第2の実施形態を説明するブロック図である。 本発明のセンサ制御装置の第2の実施形態におけるセトリング実行信号生成検出手段を説明する回路図である。 本発明のセンサ制御装置の第2の実施形態における制御手段の処理を説明するフロー図である。 本発明のセンサ制御装置の制御手段の異なる処理動作を説明するフロー図である。 スイッチトキャパシタ回路を説明する回路図である。 特許文献1に示した従来技術を説明する回路図である。
符号の説明
101,107 制御手段
102,108 容量センサ
103,109 スイッチトキャパシタ回路
104,110 AD変換手段
105,111 セトリング実行信号生成手段
106,112 セトリング実行信号検出手段
201,202 セトリング実行信号生成検出手段
120,210 第1の容量センサ検出手段
130,220 第2の容量センサ検出手段
S101、S102、S201 セトリング実行信号

Claims (2)

  1. 容量センサと、
    前記容量センサの容量を電気信号に変換し、出力するスイッチトキャパシタ回路と、
    前記スイッチトキャパシタ回路から出力される前記電気信号を入力してAD変換するAD変換手段と、
    前記スイッチトキャパシタ回路および前記AD変換手段の動作を制御する制御手段と、を有する容量センサ検出手段を、複数備えたセンサ制御装置において、
    ある前記容量センサ検出手段は、前記スイッチトキャパシタ回路が前記容量センサの容量を前記電気信号に変換するセトリング動作を開始したことを示すセトリング実行信号を生成するセトリング実行信号生成手段と、他の前記容量センサ検出手段の前記セトリング実行信号生成手段から出力される前記セトリング実行信号の有無を検出するセトリング実行信号検出手段と、を備えてなり、
    前記制御手段は、前記セトリング実行信号検出手段の検出結果に基づいて、前記スイッチトキャパシタ回路および前記AD変換手段の動作を制御することを特徴とするセンサ制御装置。
  2. 前記セトリング実行信号生成手段は、前記セトリング実行信号を、前記セトリング動作を開始した直後から前記セトリング動作が終了するまでの期間に出力することを特徴とする請求項1に記載のセンサ制御装置。
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WO2014198775A1 (en) * 2013-06-11 2014-12-18 Iee International Electronics & Engineering S.A. Capacitve sensing system and method
WO2016152714A1 (ja) * 2015-03-20 2016-09-29 住友理工株式会社 静電容量型脈波計測装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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