JP5337039B2 - 静電センサ - Google Patents

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Description

本発明は、静電容量の容量変化を使用した静電センサに関する。
近年のコンピュータや携帯電話端末、PDA(Personal Digital Assistant)などの電子機器は、指で圧力を加えることによって電子機器を操作するための入力装置を備えるものが主流となっている。こうした入力装置としては、ジョイスティック、タッチパッドなどが知られている。
こうした入力装置は、対向して設けられた2枚の電極が、押圧されることにより電極間距離が変化し、静電容量が変化することを利用して、ユーザからの入力を検知、解析する。たとえば、特許文献1にはこうした静電容量の変化を利用した入力装置が開示されている。
特開2001−325858号公報
本発明はこうした状況においてなされたものであり、そのある態様の例示的な目的のひとつは、静電容量変化を検出し、各種信号処理を行う技術の提供にある。
本発明のある態様は、静電センサに関する。この静電センサは、複数のスイッチと、各スイッチに割り当てられた複数のセンサ容量と、複数のセンサ容量の容量値にもとづき、複数のスイッチそれぞれのオン、オフを判定する制御回路と、を備える。複数のセンサ容量はそれぞれ、複数のチャンネルのいずれかに割り当てられている。制御回路は、各チャンネルに割り当てられたセンサ容量の合成容量を検出する容量検出部と、容量検出部により検出されたチャンネルごとの合成容量を所定のしきい値と比較し、チャンネルごとの2値デジタル信号に変換する比較部と、比較部から出力されるチャンネルごとの2値デジタル信号をデコードし、各スイッチのオン、オフを判定するデコーダと、を含む。
この態様によると、あるスイッチのオンオフの判定を、複数のセンサ容量の押圧状態にもとづいて判定するため、スイッチのオン、オフの誤検出を防止できる。
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせ、本発明の表現を、方法、装置などの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明のある態様によれば、スイッチのオン、オフの誤検出を防止できる。
第1の実施の形態に係る静電センサの構成を示すブロック図である。 図1の制御回路の端子表を示す図である。 図1の制御回路のピン配置図である。 各モードのジェスチャの検出条件のテーブルを示す図である。 データ補正演算部の構成を示すブロック図である。 図6(a)、(b)は、データ補正演算部の動作を示す図である。 図1の制御回路のレジスタマップを示す図である。 第2の実施の形態に係る制御回路のデータ補正演算部の構成を示すブロック図である。 図9(a)、(b)は、分割センサ容量の配置および分割センサ容量によるしきい値判定の様子を示す図である。 図10(a)〜(d)は、同時押し判定回路による判定処理を示す図である。
符号の説明
10…第1電圧印加部、12…第2電圧印加部、14…第1サンプルホールド回路、16…第2サンプルホールド回路、20…増幅部、22…処理部、30…可変容量素子、32…参照キャパシタ、300…キャパシタ対、50…カバー、100…容量電圧変換回路、102…第1検出端子、104…第2検出端子、106…出力端子、110…DSP、200…制御回路、202…容量検出部、204…A/Dコンバータ、206…データ補正演算部、208…変換シーケンス制御部、210…データレジスタ、212…インタフェース部、214…パワーマネージメント部、216…クロック生成部、218…リセット信号生成部、230…ノイズフィルタ、232…チャタリングキャンセル部、240…データ更新部、242…チャタリング防止部、244…四分割デコーダ、246…同時押し判定回路、220…入力装置、230…操作ボタン、SW1…第1スイッチ、SW2…第2スイッチ、SW3…第3スイッチ、SW4…第4スイッチ、SW5…第5スイッチ、S
以下、本発明を好適な実施の形態をもとに図面を参照しながら説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は、発明を限定するものではなく例示であって、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
本明細書において、「部材Aが部材Bに接続された状態」とは、部材Aと部材Bが物理的に直接的に接続される場合や、部材Aと部材Bが、電気的な接続状態に影響を及ぼさない他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。同様に、「部材Cが、部材Aと部材Bの間に設けられた状態」とは、部材Aと部材C、あるいは部材Bと部材Cが直接的に接続される場合のほか、電気的な接続状態に影響を及ぼさない他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態に係る静電センサ300の構成を示すブロック図である。静電センサ300は、複数の可変容量(以下、センサ容量という)C0〜C7と、制御回路200と、を備える。
センサ容量Cはそれぞれ対向して設けられた2つの電極を含み、外部からの押圧によって2つの電極間距離が変化することにより容量値が変化する。制御回路200は、静電容量C0〜C7の容量値を測定し、その値にもとづいて各電極対の押圧状態を識別し、必要に応じた信号処理を施して外部へと押圧状態に関する情報を出力する。
以下の実施の形態では、8チャンネルのセンサ入力を備える制御回路200について説明するが、16チャンネル、あるいはその他のチャンネル数にも本発明は適用可能である。
制御回路200は、入出力端子として1番ピンP1〜16番ピンP16を備え、その内部に容量検出部202、A/Dコンバータ204、データ補正演算部206、変換シーケンス制御部208、データレジスタ210、インタフェース部212、パワーマネージメント部214、クロック生成部216、リセット信号生成部218を備える。
図2は、図1の制御回路200の端子表を示す図である。図3は、図1の制御回路200のピン配置図である。
図1を参照する。15番ピンP15には制御回路200のアナログ回路ブロックの電源電圧AVDDが、16番ピンP16には、制御回路200のデジタル回路ブロックの電源電圧DVDDが供給される。7番ピンは接地電圧GNDに接続される。
1番ピンP1、2番ピンP2には、図1に図示されない外部プロセッサが接続される。インタフェース部212は、外部プロセッサ(ホストプロセッサともいう)との間でIC(Inter IC)バスを介してシリアルデータ通信を行うために設けられる。1番ピンP1を介してシリアルデータSDAが送受信され、2番ピンP2には、シリアルデータ伝送の同期クロックSCLが入力される。
パワーマネージメント部214は、制御回路200の電源管理を行うブロックである。パワーマネージメント部214は、制御回路200の動作モードを示すデータINTを3番ピンP3から外部へと出力する。このデータINTは、ホストプロセッサに対する起動信号として、容量変化の検出(ウェイクアップ)を知らせる割込信号INTとしても機能する。一定期間容量変化が検出されないと、パワーマネージメント部214は、間欠駆動を行うアイドルモードに自動的に遷移する。
パワーマネージメントによって、以下のモードが切り替えされる。
1. ノーマルモード
通常の動作状態である。動作状態ピンINTはローレベル(L)に設定される。
2. アイドルモード
間欠動作する状態である。ノーマルモードにおいて未操作(指未検出)状態が一定時間経過すると、センサオフセットキャリブレーションを実行した後、遷移する。アイドルモードにおいてユーザによる操作(指)を検出すると、ノーマルモードに復帰する。間欠動作を無効に設定した場合、ノーマルモードと同じように検出工程を常時行う。動作状態ピンINTはハイレベル(H)に設定される。
3. シャットダウンモード
すべてのアナログ回路、ロジック回路が完全に停止した状態である。SDN端子をローレベル(L)にすることで移行する。シャットダウンモードにおいてSDN端子をハイレベル(H)にすると、ノーマルモードに復帰する。
4. キャリブレーションモード
基準容量Crefと、各チャンネルの容量Ciの容量差を検出し、オフセット調整を自動的に実行するモードである。
動作状態ピンINTは、いずれのセンサにも押圧が検出されないとアイドルモードとなり、ハイレベルとなる。アイドルモードでは、ホストプロセッサが制御回路200にアクセスする必要がないため、このピンINTの状態をすれば、ホストプロセッサを好適に休止することができる。
リセット信号生成部218には、4番ピンP4を介して、外部からのシャットダウン信号SDNが入力される。リセット信号生成部218はシャットダウン信号SDNにもとづいて制御回路200の動作を初期化する。
クロック生成部216は、内蔵するCR発振器からのクロックをシステムクロックとし、制御回路200のその他のブロックへと供給する。
5番ピンには、基準容量Crefが接続される。この基準容量Crefの容量値は、ユーザの入力操作とは無関係に一定に保たれている。6番ピンP6、8番ピンP8〜14番ピンP14にはそれぞれ、センサ容量C0〜C7が接続される。つまりセンサ入力SIN0〜SIN7として機能する。
なお、チャンネル1、3、5、7に対応する8番ピンP8、10番ピンP10、12番ピンP12、14番ピンP14は、センサ容量を接続する代わりに、LED(Light Emitting Diode)が接続可能となっている。LEDを接続する場合、8番ピンP8、10番ピンP10、12番ピンP12、14番ピンP14はそれぞれ、LED制御出力LED0、LED1、LED2、LED3と呼ばれる。LEDが接続された場合、制御回路200に内蔵される図示しないLEDドライバがアクティブとなり輝度が制御される。また、LEDが接続されるチャンネルについてはセンサ容量の監視が無効化される。
容量検出部202は、変換対象となるセンサ容量C0〜C7のいずれかを選択するインタフェース回路と、選択されたセンサ容量Ci(i=0〜7)の容量値を電圧に変換する容量電圧変換(C/V変換)を行うC/V変換回路と、を備える。たとえばC/V変換回路は、各センサ容量Ciと基準容量Crefとの容量差を電圧に変換して検出する。C/V変換回路としては、本出願人が提案する技術(特開2006−253764号公報)を好適に利用できる。容量検出部202は、複数のセンサ容量C0〜C7を時分割的に選択し、各容量値に応じた電圧をシーケンシャルに出力する。
なお、容量検出部202は、その内部に複数のC/V変換回路を備えてもよい。この場合、複数のセンサ容量の容量値に応じた電圧が、パラレルに出力される。
A/Dコンバータ204は、容量検出部202によって電圧に変換されたセンサ容量Ciの容量値をデジタル値に変換する。A/Dコンバータ204はアナログ電源電圧AVDDを基準として10ビットの分解能を有している。
変換シーケンス制御部208は、容量検出部202のインタフェース回路によるセンサ容量Ciの選択処理とA/Dコンバータ204による容量値に応じた電圧のA/D変換処理それぞれのタイミング生成を行う。
データ補正演算部206は、C/V変換、A/D変換された各センサ容量Ciの容量値に応じたデータ(以下、検出データDiという)を必要に応じて補正し、しきい値比較、ジェスチャ検出など、各アプリケーションに応じた処理を行って、所定のデータフォーマットに変換する。
データレジスタ210には、データ補正演算部206により生成されたセンサ容量Ciごとのデータが保持される。また、データレジスタ210には、制御回路200の動作を制御するための制御データなども保持される。
以上が制御回路200の全体構成である。次に、データ補正演算部206によるジェスチャ検出機能について説明する。
ジェスチャ検出機能とは、所定のボタンが、所定の順番でオンしたことを検出する機能である。具体的には、制御回路200は、以下のジェスチャ検出のために、最大でチャンネル0、2、4、6の4つのセンサ入力SIN0、SIN2、SIN4、SIN6を割り当て可能である。ジェスチャ検出に割り当てるセンサは、個別のレジスタ(後述するEN)によって設定される。
ジェスチャ検出は、全検出モードと冗長モードが切り換え可能となっている。全検出モードとは、4つのチャンネルのセンサがすべて順序正しく押された場合のみを検出するモードである。冗長モードとは、4つのチャンネルのうち、いずれか一つがスキップして押された場合も、ジェスチャとして検出するモードである。各モードに対して、順方向(DIR_A)で押された場合と逆方向(DIR_B)で押された場合の2パターンを検出できる。
図4は、各モードのジェスチャの検出条件のテーブルを示す図である。図4の条件は、4チャンネルSIN0、SIN2、SIN4、SIN6がすべて検出対象の場合を示しており、いずれかのチャンネルが不使用の場合、そのチャンネルの条件は冗長となるから無視すればよい。
図5は、データ補正演算部206の構成を示すブロック図である。図6(a)、(b)は、データ補正演算部206の動作を示す図である。データ補正演算部206は、ノイズフィルタ230およびチャタリングキャンセル部232を備える。
ノイズフィルタ230は、A/Dコンバータ204から各センサ容量Ciの容量値を示す8ビットのデータDINを受ける。ノイズフィルタ230は、現在の時刻tの出力値DOUTと、前回の時刻ti−1出力値DOUTj−1の差を、所定幅Δにクランプする。
つまり、
abs(DIN−DOUTjー1)<Δのとき、
DOUT=DIN
となり、
abs(DIN−DOUTjー1)>Δのとき、
DOUT=DOUTjー1±Δ
となる。
図6(a)は、ノイズフィルタ230の動作を示す時間波形図である。実線がノイズフィルタ230の出力データDOUTを、破線がノイズフィルタ230の入力データDINを示す。ノイズフィルタ230によって、A/Dコンバータ204の出力データの増減幅が制限されるため、追従性を悪化させて、ノイズを低減することができる。
ノイズフィルタ230の機能は、入力データDINの値に応じて切り換え可能に構成される。つまりデータDが所定のしきい値レベルより低いとき(つまりボタンがオフ状態のとき)、上述の機能を実行して追従性を悪化させる。
反対に、データDが所定のしきい値レベルより高いとき(つまりボタンがオン状態のとき)、以下の動作を行う。すなわち、データが増加する際には、入力されたデータをそのまま出力する。反対にデータが減少する際には、減少幅を所定の値にクランプする。
このように、データがしきい値以上でオン判定される場合には、データの増加方向の変動にはそのまま追従させ、減少方向の追従性を悪化させる。ノイズフィルタ230の処理を経たデータがしきい値レベル(ON_THもしくはOFF_TH)と比較される。したがって、センサ容量の容量値がしきい値付近で変動した場合に、ボタンのオン、オフが交互に繰り返して判定されるのを防止できる。
図5に戻る。チャタリングキャンセル部232は、デジタル的なフィルタとして機能する。チャタリングキャンセル部232には、各ボタンがオン(1)かオフ(0)を示すデータが入力される。チャタリングキャンセル部232は、そのデータをデータ更新ごとに過去のデータと比較し、所定の回数(後述のSAMP[3:0]で設定される)連続して「1」が入力された場合に、そのセンサをオン状態と判定する。たとえばチャタリングキャンセル部232は、入力が1でカウントアップ、入力が0のときリセットされるカウンタで構成される。
図6(b)は、チャタリングキャンセル部232による多重判定処理を示す図である。同図は所定回数が4の場合を示す。
チャタリングキャンセル部232の出力は、データレジスタ210の所定のアドレス(32h)に書き込まれる。
図7は、図1の制御回路200のレジスタマップを示す図である。各アドレスは1バイト(8ビット)で構成される。各ビットを上位から順にBit7〜Bit0と表記する。レジスタには、制御回路200の動作や機能を設定するための以下のデータが格納される。
(1)アドレス10h〜17h
センサ出力値(SENS_DATA)
アドレス10h〜17hにはそれぞれ、各センサ容量C0〜C7の容量値を示すデータが格納される。各アドレス10h〜17hはそれぞれ1バイト(8ビット)を有する。A/Dコンバータ204によって10ビットでA/D変換されその後、データ補正演算部206によってオフセット補正されたデジタルデータの上位8ビットが格納される。データ補正演算部206が後述のフィルタ処理を実行する場合、フィルタリング後のデータが格納される。アドレス10h〜17hの初期値は、2進数で(10000000)が格納される。つまり、Bit7=1、Bit6〜Bit0=0が初期値である。
(2)アドレス32h
ボタンOn/Off(BTN)
このアドレスの1バイト(8ビット)分のデータ領域Bit7〜Bit0にはそれぞれ、各センサ容量C0〜C8を独立のボタンとして使用する場合の、各ボタンのオン、オフを示すデータが格納される。ボタンのオン状態で1が、オフ状態で0が格納される。初期値はすべて0である。
(3)アドレス35h
ボタン状態値(BTN_STATE)
このアドレスは、「ボタン状態値」を保持するために利用される。このアドレスのデータは、アドレスE2hに値80hが書き込まれるまで保持される。
(3−1)有効チャンネル(CH[2:0])
下位3ビットのBit2〜Bit0が割り当てられる。有効チャンネルCH[2:0]は、同時押し、長押しが有効になっているときの対象となるチャンネル2進数で表示する。初期値は2進数で(000)である。
(3−2)ボタン有効データ(SIMUL)
下位5ビット目Bit4が割り当てられる。「ボタン有効データ」は、「有効チャンネルデータ」がアサートされていることを示し、1がアサート(オン)を、0がネゲート(オフ)を示す。初期値は0である。
(3−3)長押し有効データ(CONTINU)
最上位ビットBit7が割り当てられる。1のとき、設定時間以上連続して「有効チャンネルデータ」がアサート(オン)されていることを示す。0のときネゲートを示す。初期値は0である。
(4)アドレス40h〜47h
オフセット補正値(OFFSET)
これらのアドレスには、各チャンネル0〜7の「オフセット補正値」が格納される。
制御回路200は、起動後に初期シーケンスを完了すると、無操作時の各センサ容量Ciの容量値が8ビット(256階調)のセンター値である128と一致するようにオフセット補正を行う。この際のオフセット値が、チャンネルごとに、アドレス40h〜47hに保持される。
(5)アドレス60h/61h
ジェスチャ速度判定(GES_VEL)
アドレス60hの全8ビットと、61hの下位4ビットの計12ビットには、ジェスチャの入力に要した時間を示すデータが格納される。このデータは、内部クロックのカウント値として表現される。0〜4095クロックまでがカウント可能である。
(6)アドレス62h
ジェスチャ方向判定(GES_DIR)
(6−1)ジェスチャ方向A(DIR_A)
最下位ビットBit0が割り当てられる。順方向のジェスチャが検出されたときに1が格納される。
(6−2)ジェスチャ方向B(DIR_B)
下位2ビット目Bit1が割り当てられる。逆方向のジェスチャが検出されたときに1が格納される。
(7)アドレスE2h
ジェスチャ・クリア(GES_CLR)
アドレスE2hの最上位ビットBit7には、GES_VELとGES_DIRの値をクリアする。BTN_STATE、GES_VELとGES_DIRは、ジェスチャが1回検出されるとその値を保持するため、次のジェスチャを検出するために値を取得後、本レジスタによってクリアする。1でクリアされ、0で自動的に0に戻る。
(8)アドレスE3h
ジェスチャ機能設定(GES_CTL)
上述のように、ジェスチャの検出に割り当て可能なチャンネルは、0、2、4、6の4チャンネルである。GES_CTLの下位3ビットBit3〜Bit0にはそれぞれ、ジェスチャの検出の対象とすべきかを設定するイネーブルデータEN[3]〜EN[0]が書き込まれる。イネーブルデータEN[0]〜EN[3]はそれぞれ、チャンネル0、2、4、6に対応する。たとえばEN[0:3]=(1110)の場合、チャンネル0、2、4がジェスチャ検出の対象となり、チャンネル6は検出対象から除外される。初期値は(1111)である。
GES_CTLの下位5ビット目Bit4には、ジェスチャ検出のモードMODEを設定するデータが格納される。MODE=1のとき全検出モード、MODE=0のとき冗長モードとなる。
(9)アドレスE4h
ジェスチャクロック設定(GES_CLK)
ジェスチャ検出に使用するクロックは、クロック生成部216のCR発振器により生成されるクロックを分周して生成される。ジェスチャクロック設定GES_CLKには、分周比を設定するための2ビットのデータG_DIV[1:0]が格納される。G_DIV=(00)、(01)、(10)、(11)のとき、分周比rはそれぞれ1、2、4、8となる。G_DIVの初期値は(00)である。
CR発振器の周波数をf、ジェスチャサンプリング間隔tsは、
ts=1/(f/(2・16・16)・r)
で与えられる。たとえばCR発振器の周波数が1.1MHzの場合、ジェスチャサンプリング間隔tsは、0.46ms、0.93ms、1.86ms、3.72msとなる。ジェスチャサンプリング間隔tsごとに、ジェスチャ検出の対象となるチャンネルのボタンのオン、オフが監視され、ジェスチャ検出の判定がなされる。
(10)アドレスE5h
ジェスチャタイムアウト値設定(GES_TIMEOUT)
ジェスチャの最大判定時間tmaxを設定するための8ビットデータTO[7:0]が格納される。ジェスチャ最大判定時間tmaxは、
tmax=ts×TO×16[s]
で与えられる。この時間tmaxを超えて入力されるジェスチャは認識されない。言い換えれば一連のジェスチャが、ジェスチャ最大判定時間tmaxの期間内に実行されると、ジェスチャ検出のフラグが立つ。初期値は(11111111)である。
(11)アドレスEDh
ソフトリセット(RESET)
デバイスにリセットをかける際に利用される。1でリセットが実行され、実行後、自動で0に復帰する。すべての内部レジスタの値は初期化されるため、復帰時には電源投入後と同様にホストプロセッサから再設定の書き込みが必要となる。
(12)アドレスEEh
ソフトキャリブレーション(CALIB)
センサオフセットキャンセル処理を、任意に実行させる場合に使用される。1が書き込まれるとキャリブレーションが実行され、実行後に自動的に0復帰する。容量検出部202のゲインを調節した後には必ず1に設定する。
(13)アドレスEFh
設定終了・検出開始(DONE)
初期設定項目の書き込み後、このアドレスに1が書き込まれると、検出工程に入る。検出開始後、再設定を行う場合、ソフトリセット、設定、検出開始の順でホストプロセッサからコマンドが送信される。
(14)アドレスF0h
センサチャンネル設定(SENS_CH)
センサとして使用するチャンネルを定義するためのレジスタである。最上位ビットBit7がセンサ入力SIN7に、最下位ビットBit0がセンサ入力SIN0に対応する。1のとき有効、0のとき無効である。初期値は(00000000)であり全チャンネルが無効化されている。
(15)アドレスF2h
LEDチャンネル設定(LED_CH)
LEDドライバとして使用するチャンネルを定義するために使用される。下位4ビットBit0〜Bit3はそれぞれ、8番、10番、12番、14番ピンのLEDを使用するかを示すデータが格納される。上位4ビットは使用されない。1のとき有効、0のとき無効であり、初期値は(00000000)である。
(16)アドレスF3h
アイドルモード解除対象チャンネル設定(IDLE_CH)
アイドルモードからノーマルモードへの移行を有効にするチャンネルを定義するレジスタである。Bit7〜Bit0がそれぞれ、センサ入力SIN7〜SIN0に対応する。1のとき有効、0のとき無効であり、初期値は(11111111)である。
(17)アドレスF5h
センサ連動駆動対象チャンネル設定(LED_LINK)
LEDが接続されるチャンネルについて、ボタンと連動して発光させるか、ホストプロセッサからの指示に応じて発光するかを設定するためのレジスタである。下位4ビットBit3〜Bit0は、それぞれLED3〜LED0に対応する。1のときボタンと連動、0のときホストプロセッサからのデータDLEDに連動する。下位4ビットの初期値は(1111)である。上位4ビットは使用されない。
(18)アドレスF6h
長押し連続時間、チャタリングキャンセルサンプリング回数設定(TIMES)
アドレスF6hの上位4ビットのBit7〜Bit4は、長押し判定時間を設定するデータCONT_T[3:0]が格納される。CONT_T[3:0]は、10進数で0〜15の値が設定され、所定の単位時間に、CONT_Tの値を乗じた時間が長押し判定時間となる。0のとき長押し判定機能が無効化される。
アドレスF6hの下位4ビットのBit3〜Bit0は、チャタリングキャンセルサンプリング回数SAMP[3:0]が格納される。このデータにより設定されるサンプリング回数以下の連続ボタンレベルは無視される。設定が0のとき、サンプリング機能が無効化される。
(19)アドレスF7h
ボタンOFF−ON判定第2スレッショルド値(TH_ON2)
センサ出力のボタンオフからボタンオンへの切り換え判定のスレッショルド値を設定するデータが格納される。対象となるセンサチャンネルは、後述のレジスタTH_ON2_CHで指定されたチャンネルである。8ビットのセンサ出力値(レジスタSENS_DATA)を128+TH_ON2[6:0]と0比較し、大きければスイッチを有効にする。初期値は(0010000)である。
(20)アドレスF8h
ボタンOFF−ON判定第2スレッショルド値適用チャンネル設定:TH_ON2_CH
センサ出力のボタンオフからボタンオンへの切り換え判定のスレッショルド値として上述のTH_ON2で設定した値を適用するチャンネルを設定するために使用される。1のときTH_ON2を使用、0のときTH_ONを使用する。
(21)アドレスFAh
同時押し選択、間欠駆動イネーブル、未検出有効期間設定:CMD
(21−1)同時押し判定要素選択レジスタ(SIMUL_SEL)
最上位ビットBit7に対応。複数のスイッチの同時押しが発生した場合に、優先するチャンネルを決める判定要素を設定する。1のときセンサレベルが大きいチャンネルが優先される。0のとき先に押されたチャンネルが優先される。
(21−2)間欠駆動イネーブル(INTERMIT_EN)
上位4ビット目Bit4に対応。アイドルモード時に、間欠駆動を行うか否かを選択するために使用される。1のとき間欠駆動、0のとき間欠駆動しない。初期値は1である。
(21−3)未検出有効期間設定(IDLE_T[3:0])
下位4ビットBit3〜Bit0に対応。アイドルモードに移行するまでの時間は、所定の単位時間にIDLE_Tの値を乗じて決定される。設定値が0のとき、アイドルモードへの移行機能が無効化される。
(22)アドレスFBh
ゲイン設定、フィルタ機能(FILTER)
ノイズフィルタ機能の設定に使用される。
(22−1)ゲイン設定(GAIN[2:0])
上位3ビットが割り当てられる。8段階のゲイン調節に使用される。
(22−2)フィルタ・イネーブル(FILTER_EN)
ノイズフィルタ機能の有効・無効を設定するためのレジスタである。上位4ビット目Bit4が割り当てられる。1のとき有効、0のとき無効である。初期状態は無効である。
(22−3)ノイズフィルタ追従(DELTA[3:0])
ノイズフィルタ機能が有効の際の、追従カウントΔを設定するために使用される。下位4ビットBit3〜Bit0が割り当てられる。
(23)アドレスFCh
ボタンOFF−ON判定スレッショルド値(TH_ON)
下位7ビットBit6〜Bit0が使用される。センサ出力のボタンオフからボタンオンへの切り換え判定のスレッショルド値を設定するデータが格納される。レジスタTH_ON2_CHで指定された以外のチャンネルに適用される。8ビットのセンサ出力値(レジスタSENS_DATA)を128+TH_ON[6:0]と0比較し、大きければスイッチを有効にする。初期値は(0010000)である。
(24)アドレスFDh
ボタンON−OFF判定スレッショルド値(TH_OFF)
下位7ビットBit6〜Bit0が使用される。センサ出力のボタンオンからボタンオフへの切り換え判定のスレッショルド値を設定するデータが格納される。8ビットのセンサ出力値(レジスタSENS_DATA)を128+TH_OFF[6:0]と0比較し、小さければスイッチを無効にする。初期値は(0000001)である。
(25)アドレスFEh
LEDポートデータ(DLED)
LEDをセンサとリンクさせない場合に、LEDのオン・オフを制御するデータが格納される。下位4ビットBit3〜Bit0がそれぞれ、ダイオードチャンネルLED3〜LED0の状態を示す。1が点灯、0が消灯である。
(第2の実施の形態)
図8は、第2の実施の形態に係る制御回路のデータ補正演算部206aの構成を示すブロック図である。データ補正演算部206aは、データ更新部240、チャタリング防止部242、四分割デコーダ244、同時押し判定回路246を備える。
データ更新部240は、前段のA/Dコンバータ204からの各チャンネルのデータを受け、サンプリングごとに更新する。チャタリング防止部242は図6のノイズフィルタ230および/またはチャタリングキャンセル部232と同様に機能する。チャタリング防止部242からは、各チャンネルの容量値に応じたデジタルデータが、出力される。
次に四分割デコーダ244の機能を説明する。携帯電話端末などの筐体に、複数のボタン(スイッチ)を設ける場合を想定する。各ボタンについて1個のセンサ容量を割り当てた場合、各ボタンのオン、オフは、対応するセンサ容量の容量値によって判定される。したがってユーザが第1のボタンを押した際に、隣接する別の第2のボタンが同時に押されると、ユーザがいずれのボタンを押そうと意図しているのかを判定しにくい場合がある。この問題を解決するために、本実施の形態では、各ボタンに対して複数のセンサ容量(分割センサ容量という)が割り当てられる。
図9(a)、(b)は、分割センサ容量の配置および分割センサ容量によるしきい値判定の様子を示す図である。図9(a)には3個のボタンB1〜B3が示されており、各ボタンに対して4個の分割センサ容量Cdが割り当てられる。つまり分割センサ容量は、計12個設けられる。複数の分割センサ容量は、制御回路200の複数のチャンネルのいずれかに割り当てられる。ただし、同じボタンに割り当てられた分割センサ容量は、異なるチャンネルに割り当てることが好ましい。つまり、同一のチャンネルに割り当てられた分割センサ容量Cdは、同じボタンには属さないことが好ましい。
さらに、同じチャンネルに属する2つの分割センサ容量Cdは、互いに隣接しないことが望ましい。ここでの「隣接しない」とは、縦、横、斜めに最隣接(Most neighbouring)しないことをいう。最隣接とは、2つの分割センサ容量の間に、別の分割センサ容量が存在しない状態をいう。したがって、たとえば図9(a)において、ボタンB1の容量Cd1に対して、ボタンB1の容量Cd2、Cd1、Cd4は隣接しているといえる。また、ボタンB1の容量Cd1に対して、ボタンB2の容量Cd4、ボタンB3の容量Cd5、Cd6は隣接しているといえる。
制御回路200の6チャンネルのセンサ入力を用いて、3個のボタンを判定する場合、1チャンネルあたり、2個の分割センサ容量が割り当てられる。データ補正演算部206の前段の容量検出部202は、各チャンネルについて2個の分割センサ容量の合計容量が測定される。図9(a)において、分割センサ容量Cdに付された数字は、対応するチャンネルの番号を示す。
つまり四分割デコーダ244には、各チャンネルの合成容量を示すデータが入力される。四分割デコーダ244の比較部(不図示)は、チャンネルごとの合成容量を所定のしきい値と比較し、チャンネルごとのオン、オフを示す2値デジタル信号に変換する。
いま、ユーザの指によって、図9(a)の破線F1で示される領域が押圧されたとする。この状態においてユーザは、ボタンB1のオンを意図しており、隣接するボタンB2の一部が押圧されている。図9(b)はこのときの各チャンネルの容量値を示す。各チャンネルの容量値がしきい値レベルTHを超えるとき、そのチャンネルはオンである。
四分割デコーダ244のデコーダ(不図示)は、比較部から出力されるチャンネルごとの2値デジタル信号をデコードし、各スイッチのオン、オフを判定する。このデコーダは、各チャンネルCHj(j=1〜6)ごとのオン、オフ状態を示すデータDj(j=1〜6)をデコードする。
デコーダは、i番目のボタンBiのオンオフを判定する際に、そのボタンに割り当てられている複数のチャンネルのデータがすべてオン状態か否かを判定する。すべてがオンのとき、そのボタンがオンと判定される。
つまりi番目のボタンBiに、チャンネルk、l、m、nが割り当てられる場合、
Bi=Dk・Dl・Dm・Dn
で与えられる。ここで「・」は論理積を表す。なお、データの論理値の割り当てによっては、論理積以外の論理演算を適宜使用すればよい。
図9(a)の例では、1番目のボタンB1には、チャンネルk=1、l=2、m=3、n=4が割り当てられている。したがって、チャンネル1、2、3、4がすべてオンを示すとき、つまりD1=D2=D3=D4=1のときに、ボタンB1がオンと判定される。
同様に2番目のボタンB2には、チャンネルk=3、l=4、m=5、n=6が割り当てられる。図9(a)、(b)の例では、D3=D4=1、D5=D6=0であるから、ボタンB2はオフと判定される。3番目のボタンB3にはチャンネルk=1、l=2、m=5、n=6が割り当てられる。D1=D2=1、D5=D6=0であるから、ボタンB3はオフと判定される。
このように、第2の実施の形態に係る制御回路200bは、1つのボタンに複数の分割センサ容量を割り当て、各分割センサ容量の判定値をデコード処理する。言い換えれば、1つのボタンのセンサ容量を複数に分割し、分割されたセンサ容量を異なるチャンネルの判定部に割り当て、各チャンネルの判定結果をデコード処理する。その結果、1つのボタンに単一のセンサ容量を割り当てる従来の判定方法よりも精度を高めることができる。
図9(a)、(b)の例では、チャンネルの数よりも分割センサ容量の数の方が多い場合を説明したが、チャンネル数が多い場合には1つのチャンネルに単一の分割センサ容量を割り当ててもよい。
四分割デコーダ244によって、いずれのボタンB1〜B3がオンしたかが判定される。各ボタンのオン、オフを示すデータは、後段の同時押し判定回路246へと出力される。同時押し判定回路246は、複数のボタンが同時に押された場合、以下の判定基準にもとづいて処理する。図10(a)〜(d)は、同時押し判定回路246による判定処理を示す図である。2チャンネルの入力データAin、Binと、それぞれに対する判定の結果得られる出力データAout、Boutが示される。
(1)判定基準1
同時押し判定回路246には所定の判定時間τが設定される。あるボタンが判定時間τの間、連続してオンを示すとき、そのボタンは、判定時間の経過後にオンを示すデータとして出力される。図10(a)に示すように、入力データAinは判定時間τ未満でオフとなるため、出力データAoutはオフのままである。入力データBinは、判定時間τ以上、オンを示すハイレベルを維持する。この場合、出力データBoutは、入力データBinがハイレベルとなってから判定時間τ経過後にハイレベルとなる。
(2)判定基準2
ある入力データがハイレベルとなってから、判定時間τの経過前に別の入力データがハイレベルとなった場合、いずれの入力も無効とされる。
(3)判定基準3
複数の入力データがともにハイレベルの状態のなった後、いずれかがローレベルに遷移して単一入力のみが有効となると、その時刻から判定基準1に従って、有効なチャンネルの判定が行われる。
図10(b)、(c)に示すように、入力データAinがハイレベルとなり、その後、判定時間τが経過する前に入力データBinがハイレベルとなった場合、いずれの入力も無効とされる。
図10(b)では、その後、入力データAinがローレベルに遷移するが、入力データBinが判定時間τの経過前にローレベルとなるため、判定基準3にしたがって出力データBoutはローレベルとなる。
図10(c)では、2つの入力データの一方Ainがローレベルに遷移し、その後入力データBinが判定時間τ以上ハイレベルを維持するため、判定時間τの経過後に出力データBoutがハイレベルとなる。
(4)判定基準4
ある入力データが有効と判定されると、その間に他の入力データがハイレベルとなって複数チャンネルがハイレベルとなっても、先に有効となったチャンネルが優先され、後にハイレベルとなったチャンネルは無効化される。先に有効となったチャンネルがローレベルとなると、その時点から、判定条件1に従って有効なチャンネルの判定が行われる。
図10(d)では、はじめに入力データAinがハイレベルとなり、判定時間τ経過後に出力データAoutがハイレベルとなる。その後、入力データBinもハイレベルとなるが、すでに入力データAinが有効と判定されているため、無視される。その後、入力データAinがローレベルとなり、出力データAoutがローレベルとなると、その時点から入力データBinの判定が開始される。判定開始から判定時間τ経過後に、チャンネルBが有効と判定され、出力データBoutがハイレベルとなる。
チャンネル数が3以上の場合、3チャンネル目以降は2チャンネル目のチャンネルとみなして同様に処理を行う。
実施の形態にもとづき、特定の語句を用いて本発明を説明したが、実施の形態は、本発明の原理、応用を示しているにすぎず、実施の形態には、請求の範囲に規定された本発明の思想を逸脱しない範囲において、多くの変形例や配置の変更が可能である。
本発明は、センサや入力装置に利用できる。

Claims (7)

  1. 複数のボタンと、
    前記複数のボタンそれぞれに割り当てられた複数のセンサ容量と、
    前記複数のボタンそれぞれのオン、オフを判定する制御回路と、
    前記複数のセンサ容量と前記制御回路を接続する複数のチャンネルと、
    を備え、
    前記制御回路は、
    前記複数のチャンネルごとの容量を検出する容量検出部と、
    前記容量検出部により検出された前記容量を所定のしきい値と比較し、比較結果を出力する比較部と、
    前記比較結果にもとづき、各ボタンのオン、オフを判定するデコーダと、
    を備え、
    前記チャンネルの少なくともひとつは前記複数のセンサ容量のうち少なくとも2つが接続され、かつ、該少なくとも2つのセンサ容量は前記複数のボタンのうち異なるボタンにそれぞれ割り当てられていることを特徴とする静電センサ。
  2. 前記デコーダは、あるボタンに割り当てられた複数のチャンネルすべてについて、前記合成容量が前記しきい値より高いとき、そのボタンをオン状態と判定することを特徴とする請求項1に記載の静電センサ。
  3. 前記複数のボタンそれぞれのオン、オフ状態を示すデータを受ける同時押し判定回路をさらに備え、
    前記同時押し判定回路は、あるボタンに対応するデータが所定の判定時間の間、連続してオン状態を示すとき、そのボタンのオン状態を有効なものと判定することを特徴とする請求項1または2に記載の静電センサ。
  4. 前記同時押し判定回路は、あるボタンに対応するデータがオン状態を示してから前記判定時間の経過前に、別のボタンに対応するデータがオン状態を示すと、2つのボタンのオン状態を無効なものと判定することを特徴とする請求項3に記載の静電センサ。
  5. 前記同時押し判定回路は、2つのボタンに対応するデータがともにオン状態を示す状態から、一方のボタンに対応するデータがオフ状態を示す状態に遷移すると、その時刻から、他方のボタンに対応するデータが前記判定時間の間、連続してオン状態を示すか否かを測定することを特徴とする請求項3に記載の静電センサ。
  6. 前記同時押し判定回路は、あるボタンのオン状態が有効と判定されている間、他のボタンに対応するデータがオン状態を示しても前記他のボタンのオン状態を無効と判定することを特徴とする請求項3に記載の静電センサ。
  7. 同じチャンネルに割り当てられた前記少なくとも2つのセンサ容量は、互いに隣接しないよう配置されることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の静電センサ。
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