JP2000274285A - 予混合圧縮自着火エンジンとその制御方法 - Google Patents

予混合圧縮自着火エンジンとその制御方法

Info

Publication number
JP2000274285A
JP2000274285A JP11356249A JP35624999A JP2000274285A JP 2000274285 A JP2000274285 A JP 2000274285A JP 11356249 A JP11356249 A JP 11356249A JP 35624999 A JP35624999 A JP 35624999A JP 2000274285 A JP2000274285 A JP 2000274285A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
control
fuel
exhaust gas
compression ignition
gas
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11356249A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3969918B2 (ja
Inventor
Shoji Asada
昭治 浅田
Koji Moriya
浩二 守家
Takahiro Sako
孝弘 佐古
Yuji Nakamura
裕司 中村
Hiroshi Fujimoto
洋 藤本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Osaka Gas Co Ltd
Original Assignee
Osaka Gas Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Osaka Gas Co Ltd filed Critical Osaka Gas Co Ltd
Priority to JP35624999A priority Critical patent/JP3969918B2/ja
Publication of JP2000274285A publication Critical patent/JP2000274285A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3969918B2 publication Critical patent/JP3969918B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B1/00Engines characterised by fuel-air mixture compression
    • F02B1/12Engines characterised by fuel-air mixture compression with compression ignition
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Combustion Methods Of Internal-Combustion Engines (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、燃料と燃焼用酸素含有ガスとをシ
リンダ3内に吸気するとともに、シリンダ3内において
予混合気を圧縮自着火させて燃焼させ、クランク軸9の
回転を維持する予混合圧縮自着火エンジン100におい
て、簡単な構造でその自着火タイミングを適正なものと
することができる技術を得ることを目的とする。 【解決手段】 エンジン動作サイクルにおける圧縮自着
火のタイミングを検出する圧縮自着火タイミング検出手
段Aを備えるとともに、予混合気より着火性が高いコン
トロール燃料21をシリンダ3内に供給するコントロー
ル燃料供給手段Bを備え、圧縮自着火タイミング検出手
段Aによって検出された圧縮自着火のタイミングに基づ
いて、コントロール燃料供給手段Bを働かせてコントロ
ール燃料21の供給量を制御し、圧縮自着火のタイミン
グを制御する制御手段Cを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃料と燃焼用酸素
含有ガスとを、シリンダ内に吸気するとともに、このシ
リンダ内において予混合気を圧縮自着火させてクランク
軸の回転を維持する予混合圧縮自着火エンジンに関する
ものであり、このようなエンジンにおいて、好ましい運
転状態を維持する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関であるエンジンは、大きく、火
花点火エンジン(オットーサイクルエンジン)と、圧縮
空気中に液体燃料を噴射するディーゼルエンジンに分け
られるが、都市ガスを燃料とするガスエンジンでは、従
来型のディーゼルエンジンの場合、噴射燃料の圧縮動力
が大きく、機構も複雑になる為、圧倒的多数は、火花点
火エンジン(以下SIエンジンと記す)とされる。SI
エンジンは、シリンダへ空気(燃焼用酸素含有ガスの一
例)と燃料の予混合気を送り込み、シリンダで圧縮した
後、スパークプラグで強制着火する。ところで、エンジ
ンは、圧縮比を増大させる程効率が増大することが分か
っているが、SIエンジンでは、圧縮比を増大させる
と、ノッキングが発生し、その為、通常、圧縮比は10
程度に抑えられる。ノッキングとは、火花点火された燃
焼波が、シリンダ全域に拡がる前に、未燃部が自然燃焼
して、衝撃波を発生する現象であり、この自然着火条件
の成立は、温度依存性が極めて高い。また、圧縮比を増
大させると、ノッキングが発生し易くなるのは、圧縮比
増大とともに、未燃部の温度が増大するためである。
【0003】最近、自然着火を積極的に利用する予混合
圧縮自着火エンジンのコンセプトが話題になっている。
これは、元々、燃料噴射ディーゼルのパティキュレート
を防止する目的で考え出されたものであるが、圧縮空気
中に燃料を噴射するのではなく、主には、SIエンジン
の様に空気と燃料の予混合気をシリンダに供給し、圧縮
によって自然着火させ、回転を続ける。この手法をガス
エンジンに適用すれば、ノッキングの問題を避けつつ、
圧縮比を増大させ、高い効率を得ることが可能となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記予混合圧縮自着火
エンジンを実現するための大きな課題の一つは、着火時
期の制御である。SIエンジンでは、火花点火時期によ
って、燃料噴射ディーゼルでは燃料噴射時期によって着
火時期を制御できるが、予混合圧縮自着火エンジンの場
合、そのままでは(着火時間の制御を適正に行わない
と)、起動からの経過時間、エンジン負荷、空気比等の
変化により、自着火の起こるタイミングが変わり運転を
継続できなくなる。従って、本発明の目的は、予混合圧
縮自着火エンジンにおいて、その自着火タイミングを適
性なものとすることができる技術を得ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
の本発明による、燃料と燃焼用酸素含有ガスとをシリン
ダ内に吸気するとともに、前記シリンダ内において予混
合気を圧縮自着火させて燃焼させ、クランク軸の回転を
維持する予混合圧縮自着火エンジンの制御方法の特徴手
段は、請求項1に記載されているように、エンジン動作
サイクルにおける前記圧縮自着火のタイミングを検出可
能、且つ前記予混合気より着火性が高いコントロール燃
料をシリンダ内に供給可能な構造とし、前記検出された
圧縮自着火のタイミングに基づいて、前記コントロール
燃料の供給量を制御し、前記圧縮自着火のタイミングを
制御することにある。エンジンの動作制御にあっては、
圧縮自着火のタイミングが重要である。従って、まず、
エンジンの動作サイクル中における圧縮自着火の実際の
タイミングを検出する。即ち、エンジンは、吸気、圧
縮、膨張、排気行程を経て動作することから、このよう
な行程を経る時間軸上で、どのタイミングで自着火が発
生しているかを検出する。実際上は、このような自着火
は、圧縮行程の最終段階、若しくは膨張行程の初期の段
階において、発生することが好ましい。このような検出
は、例えば、シリンダ内の内圧若しくは温度の変化を、
クランク軸の回転角と関連付けて検出することにより、
行うことができる。そして、本願にあっては、予混合気
より着火性が高いコントロール燃料をシリンダ内に供給
可能な構造とし、検出された圧縮自着火のタイミングに
基づいて、コントロール燃料の供給量を制御すること
で、シリンダ内の予混合気の着火性を変化させることが
でき、結果的に圧縮自着火のタイミングを制御すること
ができる。即ち、予混合気に供給するコントロール燃料
の供給量に対して、自着火のタイミングを早めることが
でき、コントロール燃料の供給量を制御することで、例
えば、好ましい圧縮自着火を実現することができる。
【0006】以上が、圧縮自着火のタンミングの制御方
法に関するものであるが、このような予混合圧縮自着火
エンジンは、請求項2に記載されているように、以下の
ように構成することが好ましい。即ち、燃料と燃焼用酸
素含有ガスとをシリンダ内に吸気するとともに、前記シ
リンダ内において予混合気を圧縮自着火させて燃焼さ
せ、クランク軸の回転を維持する予混合圧縮自着火エン
ジンを構成するに、エンジン動作サイクルにおける前記
圧縮自着火のタイミングを検出する圧縮自着火タイミン
グ検出手段を備えるとともに、前記予混合気より着火性
が高いコントロール燃料を前記シリンダ内に供給するコ
ントロール燃料供給手段を備え、前記圧縮自着火タイミ
ング検出手段によって検出された圧縮自着火のタイミン
グに基づいて、前記コントロール燃料供給手段を働かせ
て前記コントロール燃料の供給量を制御し、前記圧縮自
着火のタイミングを制御する制御手段を備える。この予
混合圧縮自着火エンジンにあっては、圧縮自着火タイミ
ング検出手段により、エンジン動作サイクル内における
経時的な圧縮自着火のタイミングが検出される。一方、
予混合気より着火性が高いコントロール燃料を前記シリ
ンダ内に供給するコントロール燃料供給手段を備えてい
る。さて、本願エンジンには、制御手段が備えられ、こ
の制御手段により前記圧縮自着火タイミング検出手段に
よって検出された圧縮自着火のタイミングに基づいて、
前記コントロール燃料供給手段を働かせて、シリンダ内
の予混合気の着火性を変化させる。結果、圧縮自着火の
タイミングを変更、制御することができ、例えば、これ
を好ましい状態とすることができる。例えば、前記制御
手段が、前記圧縮自着火タイミング検出手段により検出
される情報に従って、圧縮自着火が起こるべきクランク
軸角度タイミングに対する、実際の圧縮自着火のタイミ
ングの遅れ若しくは早まりを検出し、前記実際の圧縮自
着火のタイミングに遅れがある場合に、前記シリンダ内
に供給される前記コントロール燃料の供給量を増加側に
制御し、前記実際の圧縮自着火のタイミングに早まりが
ある場合に、前記シリンダ内に供給される前記コントロ
ール燃料の供給量を減少側に制御することが好ましい。
一般に、予混合圧縮自着火エンジンにおいては、クラン
ク軸の回転角との関係で、圧縮自着火のタイミングとし
て好ましいタイミングが特定される。即ち、ピストンが
上死点にあるタイミングの近傍に、圧縮自着火のタイミ
ングが来ていることが好ましく、このような理想的なタ
イミングは、エンジンの仕様、動作状態が特定される
と、ほぼ一意的に決まる。これが、圧縮自着火が起こる
べきクランク軸回転角度タイミングである。よって、こ
のような情報を予め求めておき、制御手段により、この
タイミングに対して、実際の圧縮自着火のタイミングの
遅れ若しくは早まりを、検出することが可能であり、こ
れを、好ましいタイミングに持っていこうとすると、制
御手段による制御を働かせて、シリンダ内に供給される
コントロール燃料の供給量を増加側に制御したり、コン
トロール燃料の供給量を減少側に制御することにより、
好ましいタイミングとすることができる。
【0007】さて、予混合圧縮自着火エンジンは上記の
構成でほぼ好ましい運転状態を確保できるが、自着火の
タイミングは、例えば、エンジンの運転開始からの経過
時間、エンジン負荷、空気比、あるいは環境温湿度気圧
等の動作条件の変化に対して直接自着火のタイミングを
適切に設定してエンジンの運転状態を良好なものに維持
することが好ましい場合がある。この場合は以下の構成
を採用することができる。このような動作条件の変化に
対して、コントロール燃料の供給量を適切に調整して、
好ましい動作状態を得ようとする提案が以下のものであ
る。
【0008】即ち、燃料と燃焼用酸素含有ガスとをシリ
ンダ内に吸気するとともに、前記シリンダ内において予
混合気を圧縮自着火させて燃焼させ、クランク軸の回転
を維持する予混合圧縮自着火エンジンを構成するに、請
求項3に記載されているように、エンジンの動作条件を
検出する動作条件検出手段を備えるとともに、前記予混
合気より着火性が高いコントロール燃料を前記シリンダ
内に供給するコントロール燃料供給手段を備え、前記動
作条件検出手段によって検出された動作条件に基づい
て、前記コントロール燃料供給手段を働かせて前記コン
トロール燃料の供給量を制御し、前記圧縮自着火のタイ
ミングを制御する制御手段を備える。この構成にあって
は、動作条件検出手段により、自着火タイミングに影響
を及ぼすと考えられる動作条件が検出される。このよう
な動作条件とは、先に示したような、エンジンの運転開
始からの経過時間、エンジン負荷、空気比、あるいは環
境温湿度気圧等である。
【0009】一方、これまで説明してきた例と同様に、
予混合気より着火性が高いコントロール燃料を前記シリ
ンダ内に供給するコントロール燃料供給手段を備えてい
ることにより、コントロール燃料をシリンダ内に供給す
ることが可能となっている。そして、制御手段は、前記
動作条件検出手段によって検出された動作条件に基づい
て、前記前記コントロール燃料供給手段を働かせてコン
トロール燃料の供給量を制御し、前記圧縮自着火のタイ
ミングを制御することができる。即ち、制御手段には、
例えば、動作条件に従った、あるいはこのような動作条
件の変化傾向に対応して、コントロール燃料の供給量の
設定あるいはその変化傾向を設定するための情報が予め
収納されており、このような予め得られている規範情報
に従って、コントロール燃料のシリンダ内への供給量を
制御する。詳しくは、例えば、エンジン負荷が大きい若
しくは環境温度が高い若しくは環境湿度が高い場合にお
いては、圧縮自着火のタイミングが早くなるので、コン
トロール燃料の供給量を減少側に制御して、圧縮自着火
タイミングを遅らせる側に制御し、エンジン負荷が小さ
い若しくは環境温度が低い若しくは環境湿度が低い場合
においては、圧縮自着火のタイミングが遅くなるので、
コントロール燃料の供給量を増加側に制御して、圧縮自
着火タイミングを早める側に制御する。このようにする
ことで、動作条件に適合して、あるいは動作条件の変化
に対応して、コントロール燃料の供給量の制御を伴っ
て、好ましい運転状態を確保できる。
【0010】これらの予混合圧縮自着火エンジンにおい
て、請求項4に記載されているように、前記燃料となる
原料ガスを改質して、前記予混合気より着火性が高いコ
ントロール燃料を得る改質装置を備え、前記コントロー
ル燃料供給手段は、前記改質装置から得られた前記コン
トロール燃料をシリンダ内に供給するように構成されて
いることが好ましい。この構成において、燃料となる原
料ガスを改質して、予混合気より着火性が高いコントロ
ール燃料を得る改質装置を備えることで、燃料からコン
トロール燃料を得ることができる。コントロール燃料供
給手段によって、燃料から得たコントロール燃料のシリ
ンダ内への供給量を制御することができ、圧縮自着火の
タイミングを制御することができる。
【0011】さらに、請求項5に記載されているよう
に、前記燃料が天然ガスを主成分とした燃料であり、前
記改質装置が前記天然ガスを改質して、n−ブタン、水
素を前記コントロール燃料として得る天然ガス改質装置
であることが好ましい。天然ガスを主成分とするエンジ
ンに対して、コントロール燃料としてn−ブタン、水素
を使用することができる。例えば、n−ブタンは天然ガ
ス中に2%程度含まれており、天然ガスを圧力スイング
法(PSA法)や加熱再生法(TSA法)というような
改質方法によって改質し、コントロール燃料としてのn
−ブタンを得ることができる。この場合、前記天然ガス
改質装置をこのような改質方法を用いた改質装置とする
ことで、天然ガスからn−ブタンを得ることができ、こ
れをコントロール燃料としてコントロール燃料供給手段
によってシリンダへの供給量を制御し、圧縮自着火のタ
イミングを制御することができる。また、コントロール
燃料として水素を利用する場合、ニッケル等の触媒を用
いて、反応温度500〜900℃程度で天然ガス中の炭
化水素と水蒸気とを反応させる水蒸気改質方法によって
コントロール燃料としての水素を得ることができる。
【0012】このような予混合圧縮自着火エンジンの構
成において、請求項6に記載されているように、燃焼に
伴って発生する排ガスを熱源として前記改質装置に供給
する排ガス供給機構を備え、前記改質装置が、供給され
る前記排ガスを使用して前記燃料の改質を行うように構
成されていることが好ましい。例えば、コントロールガ
スとしてn−ブタンを利用する場合、前述のPSA法や
TSA法の改質方法は、それぞれ吸着剤を使用して、吸
着・脱離によって物質を改質する方法であり、PSA法
は、吸着過程では常温加圧下で操業して比吸着成分を吸
着し、脱離過程では大気圧又はそれ以下に減圧して比吸
着成分を脱離させる方法であり、TSA法は、吸着過程
では低温下で操業して比吸着成分を吸着し、脱離過程で
は、加熱して比吸着成分を脱離する方法である。このよ
うな改質方法を採用するためには、改質装置において、
加熱することが必要であり、本発明の圧縮自着火エンジ
ンにおいては、排ガスの熱エネルギーを用いて、加熱す
ることができる。また、例えば、コントロールガスとし
て水素を利用する場合、水素を得るための水蒸気改質方
法において、排ガスの熱エネルギを、水蒸気改質のため
の水蒸気を生成するための熱源として利用したり、水蒸
気と天然ガスとの反応熱として利用することができる。
【0013】さらに、このような予混合圧縮自着火エン
ジンにおいて、請求項7に記載されているように、前記
排ガス供給機構が、前記改質装置に供給する排ガス量を
調整する排ガス量調整手段を有し、前記制御手段が、前
記コントロール燃料の供給量を制御するに、前記排ガス
量調整手段を働かせ、前記改質装置に供給する排ガス量
を制御することができる。このように、改質装置に熱源
として供給する排ガスの供給量を変化させると、改質装
置の改質能力が変化し、結果、改質装置によって生成さ
れるコントロール燃料の量が変化する。よって、制御手
段は、予混合気に供給するコントロール燃料の供給量を
制御する為に、改質装置の熱源としての排ガスの供給量
を制御するができ、簡単な構成で、本発明の好ましいタ
イミングで圧縮自着火を行うことができる予混合圧縮自
着火エンジンを構成することができる。
【0014】さらに、このような予混合圧縮自着火エン
ジンにおいて、請求項8に記載されているように、燃焼
に伴って発生する排ガスを導入し、前記排ガス中の未燃
成分を燃焼させる排ガス燃焼手段を備え、前記排ガス供
給機構が、前記排ガス燃焼手段から排出された排ガスを
熱源として前記改質装置に供給するものであることが好
ましい。予混合圧縮自着火エンジンにおいて、予混合気
を圧縮自着火するために、排ガス中に未燃成分が多く存
在することがあるが、排ガス燃焼手段により、その未燃
成分を燃焼させることで、排出する排ガス中の未燃成分
を低下させることができるが、このように排ガスの未燃
成分を燃焼させた場合、その燃焼後の排ガスは高温とな
っている。また、予混合圧縮自着火エンジンにおいて、
予混合気を希薄状態で圧縮自着火させるので、排出され
る排ガスの温度は、通常のエンジンと比べて低温であ
り、400℃程度である。よって、改質装置に充分な熱
源を供給する為には、上記の排ガス燃焼手段によって再
燃焼し、例えば800℃程度に昇温した排ガスを利用す
ることが好ましく、上記の構成を採用することで、本願
の好ましい自着火タイミングを維持することができる予
混合圧縮自着火エンジンにおいて、改質装置の改質能力
を充分発揮させて、効率よくコントロール燃料を生成す
ることができ、排ガスの未燃成分の低下にも実現でき
る。
【0015】さらに、このような予混合圧縮自着火エン
ジンにおいて、請求項9に記載されているように、前記
排ガス燃焼手段が、前記排ガス中の未燃成分を接触酸化
させて燃焼させる酸化触媒部であることができる。即
ち、このような排ガス燃焼手段は、上記のように酸化触
媒による接触燃焼を行うように構成することができ、充
分に排ガス中の未燃成分を燃焼させることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】〔実施例1〕本願の予混合圧縮自
着火エンジン100の構造を図1に基づいて説明する。
エンジン100は、吸入弁1及び排気弁2を備えたシリ
ンダ3と、このシリンダ3内に収納されるピストン4を
備えたエンジン本体5を備えて構成されている。ピスト
ン4は連接棒8によってクランク軸9に接続されてお
り、ピストン4の往復動に従ってクランク軸9に回転出
力を得られる。この構成により、予混合気は、吸気路1
3、吸気弁1を介し、シリンダ3内へ導かれ、圧縮・膨
張行程を経た後、排気弁2、排気路14を介して排気側
へ排気される。一方、吸気路13において、コントロー
ル燃料21を吸気路13に供給可能なコントロール燃料
供給装置を備えている。この構成により、シリンダ3内
へ供給される予混合気にコントロール燃料21を混合す
ることができる。
【0017】エンジンの動作サイクルは、吸気行程、圧
縮行程、膨張行程、排気行程を経て、一サイクルを完了
する。通常、前記吸気行程においては、吸入弁1のみが
開状態とされて、予混合気の吸入が行われる。圧縮行程
においては、吸入弁1及び排気弁2が共に閉状態とされ
ピストン4がシリンダ3内空間を減少させる方向に移動
し、シリンダ3内のガスの圧縮が起こる。この圧縮が完
了する状態におけるピストン4の位置が、上死点と呼ば
れ、本願における圧縮自着火は、この位置の近傍にピス
トン4があるタイミングで起こることが好ましい。膨張
行程は、燃焼によって発生する高圧ガスによりピストン
4がシリンダ内空間を増加する方向に移動する行程であ
る。この行程にあっても、吸入弁1及び排気弁2が共に
閉状態とされる。さらに、排気行程においては、排気弁
2のみが開状態とされ、ピストン4のシリンダ3内空間
を減少させる方向への移動に伴ってシリンダ3内の排ガ
スが排出される。以上の行程は、4サイクルエンジンが
普通に備える行程であり、基本的に予混合圧縮自着火エ
ンジンも、着火が、圧縮に伴って発生される熱によって
起こる以外、他のエンジンと変わるところはない。
【0018】以下 本願の特徴構成に関して説明する。
図1に示すエンジン100には、シリンダ3内の内圧を
検出するための内圧センサ10が備えられるとともに、
クランク軸9の角度を検出するためのクランク角センサ
11が備えられている。内圧センサ10からの出力情報
は予め設定されている設定値と比較され、その比較結
果、及び検出されたクランク角が、エンジンに備えられ
る制御装置12に送られる。従って、制御装置12にお
いては、各時点において、クランク角と設定値に対して
シリンダ内の内圧がどのような状態にあるかの情報を得
ることができる。シリンダ内圧が設定値を越えるタイミ
ングが実際の自着火のタイミングである。このように、
エンジンの動作サイクルにおける圧縮自着火のタンミン
グを検出する手段を、圧縮自着火タイミング検出手段A
と呼ぶ。ここで、この圧縮自着火タイミング検出手段A
においては、クランク軸角度が動作サイクルの時間軸に
代わる情報として認識され、クランク軸角がどの角度に
あるタイミングで、圧縮自着火が起こったかを検出し
て、自着火のタイミングが特定される。
【0019】一方、前述のコントロール燃料供給装置2
2に関して説明すると、コントロール燃料供給装置22
は予混合気よりも着火性の高いコントロール燃料21と
して例えばn−ブタンを備えており、流路23を介して
吸気路13にコントロール燃料21を供給できるように
構成されている。コントロール燃料21の供給量は設定
可能であり、制御装置12の出力信号に基づいて、所定
量のコントロール燃料21を予混合気に供給する。この
ように、予混合気に供給され得るコントロール燃料21
の量を設定し、予混合気に供給する手段をコントロール
燃料供給手段Bと呼ぶ。
【0020】コントロール燃料21を含んだ予混合気
は、コントロール燃料21が予混合気よりも着火性が高
いことから、コントロール燃料21の量を調整すること
で、着火性を変更することができる。即ち、コントロー
ル燃料21を増やすと、着火性が高くなり、圧縮自着火
のタイミングが早くなる。このことを利用して、予混合
気に供給されるコントロール燃料21の量を調整するこ
とで、圧縮自着火のタイミングを調整することができる
のである。
【0021】上記構成により、制御装置12には、エン
ジン100の一動作サイクル内における実際の自着火の
タイミング情報(実際は、各クランク角においてシリン
ダ内圧力が設定値に対して、これを越えたクランク角情
報)が、入力される。一方、この制御装置12は、内部
に記憶手段120を備えており、運転条件に対応して、
圧縮自着火が起こるべきタイミング(特定のクランク
角)情報を備えている。このような好ましい自着火のタ
イミングは、エンジンの仕様が固定されている場合、経
験的に判明しており、予め記憶しておくことができる。
そして、制御装置12内では、エンジン動作時におけ
る、圧縮自着火タイミング検出手段Aによって検出され
た実際の自着火タイミング(シリンダ内圧が前記設定値
を越えるシリンダ角)と、前記好ましい自着火のタイミ
ング(好ましいシリンダ角)との、比較を行う。このよ
うにすることで、実際の自着火のタイミングの遅れ若し
くは早まりを判断する。この結果に基づいて、制御装置
12にあっては、予め記憶させておいたコントロール燃
料21の予混合気に対する供給量を決定し、コントロー
ル燃料供給手段Bを働かせ、コントロール燃料供給装置
22によりコントロール燃料21を圧縮自着火前の予混
合気に供給する。
【0022】このように、圧縮自着火タイミング検出手
段Aにより検出される情報に従って、実際の圧縮自着火
のタイミングの遅れ若しくは早まりを検出し、コントロ
ール燃料供給手段Bを働かせ、圧縮自着火前の予混合気
に供給するコントロール燃料21の量を制御する手段を
制御手段Cと呼び、この制御手段Cにより、予混合気の
着火性が好ましい状態で圧縮自着火するものとなり、圧
縮自着火のタイミングを適切なタイミングとすることが
できる。
【0023】さて、制御装置12には、上記のような内
圧センサ10及びクランク角センサ11からの検出情報
の他に、エンジンに係る負荷情報、及びエンジンの周囲
環境の温湿度情報が入力されるようにシステムが構成さ
れていてもよく、これらの入力情報に基づいて、コント
ロール燃料供給手段Bを働かせ、予混合気に供給するコ
ントロール燃料21の量を制御、即ち、予混合気の着火
性を制御し、自着火タイミングの制御を行うこともでき
る。この構成に関して、以下に説明する。エンジン負荷
に関しては、エンジンの必要回転数等をモニターするエ
ンジン負荷検出センサ17(手段の一例)が備えられる
構成が採用されており、検出される負荷の変動に対して
制御装置12は、エンジン負荷検出手段17により検出
されるエンジン負荷が増大する場合にはコントロール燃
料21の供給量を減少側に制御して、圧縮自着火前の予
混合気の着火性を低め、エンジン負荷が減少する場合に
はコントロール燃料21の供給量を増加側に制御して、
圧縮自着火前の予混合気の着火性を高めることができ
る。結果、エンジン負荷に対しても本願の自着火エンジ
ンは良好に対応できる。さらに環境温度に関しては、環
境温度を検出する温度センサ18(環境温度検出手段の
一例)が備えられており、この環境温度検出手段18に
より検出される環境温度が上昇する場合は、予混合気に
供給されるコントロール燃料21を減少側に制御し、環
境温度が下降する場合は、増加側に制御することができ
る。結果、環境温度等の変動に対しても、自着火のタイ
ミングを好ましいタイミングに設定することができる。
ここで、負荷センサ17や環境温度センサ18のよう
な、エンジンの動作条件を検出する手段を、動作条件検
出手段Dと称する。
【0024】〔実施例2〕以下に、別の実施の形態とし
て、図2に天然ガスを主成分とした都市ガスを主燃料と
し、その都市ガスを改質し、コントロール燃料としてn
−ブタンを得るエンジン100の構成を示す。本実施例
において、主燃料として、メタンを88%程度、n−ブ
タンを2%程度含有する都市ガスである13Aを使用す
る。n−ブタンは都市ガスよりも着火性が高く、n−ブ
タンを上述のコントロール燃料として都市ガスに供給す
ることで圧縮自着火のタイミングを変更することができ
る。エンジン100は、吸気路13より分岐して流路2
5から供給される都市ガスと空気の予混合気を改質して
n−ブタンを得る改質装置30を備える。改質装置30
は、都市ガスを前述のTSA法によって改質する装置で
あり、吸着・脱離の熱源としてシリンダ3から排出され
る排ガスを排気路14を介して供給可能となっている。
即ち、吸気路13から分岐し流路25を介して改質装置
30に供給された予混合気から、排ガスの熱を利用した
TSA法によってn−ブタンを改質し、n−ブタンを流
路30へ送り、n−ブタンを抽出された予混合気は流路
26を介し吸気路13に戻される。これらの構成によ
り、排ガスのエネルギーを利用して、予混合気よりn−
ブタンを抽出することができ、一種類の燃料から常時シ
リンダ3内に供給される主燃料と自着火タイミングを変
更することができるコントロール燃料としてn−ブタン
を得ることができる。抽出されたn−ブタンは流路27
を介してコントロール燃料供給装置31に供給され、コ
ントロール燃料供給装置31に一時的に貯蔵される。コ
ントロール燃料供給装置31は貯蔵しているn−ブタン
をコントロール燃料として、流路28を介して吸気路1
3に供給可能であり、制御装置12からの出力信号に基
づいて、供給量の調節を伴って、n−ブタンを吸気路1
3に供給する。このように、予混合気に供給され得るコ
ントロール燃料の量を設定し、予混合気に供給する手段
をコントロール燃料供給手段Bと呼ぶ。このような構成
によって、前述の実施例と同様に、制御手段Cは、圧縮
自着火タイミング検出手段Aにより検出される情報に従
って、コントロール燃料供給手段Bを働かせ、都市ガス
と空気の予混合気に供給するn−ブタンの量を制御し、
予混合気の着火性が好ましい状態で圧縮自着火させ、圧
縮自着火のタイミングを適切なタイミングとすることが
できる。
【0025】〔実施例3〕さらに、以下に、別の実施の
形態として、図3に天然ガスを主成分とした都市ガスを
主燃料とし、都市ガスと空気の予混合気にn−ブタンを
吸着・脱離可能な改質装置33を吸気路13に備えたエ
ンジン100の構成を示す。改質装置33は予混合気に
含まれるn−ブタンをTSA法によって吸着・脱離可能
であり、熱源として排ガスを利用できる。図3(イ)、
(ロ)に示すように、排気路14内の排ガスは切換弁3
7によって改質装置33に供給される流路36と大気に
排出される流路35に切り換えられ、切換弁37は制御
装置12の出力信号によって切り換えらる。図3(イ)
に示すように、切換弁37によって排ガスが流路35に
導かれ、改質装置33に排ガスを供給していないとき、
即ち常温時は、改質装置33は都市ガスに含まれるn−
ブタンを吸着する。次に、図3(ロ)に示すように、切
換弁37によって排ガスが流路36に導かれ、改質装置
33に排ガスを供給するとき、即ち加熱時は、改質装置
33は前に吸着したn−ブタンを脱離する。これらの構
成で、切替弁37の切換により、吸気路13内のn−ブ
タンを吸着・脱離可能となり、このように、コントロー
ル燃料として予混合気中の着火性能が高い成分を吸着・
脱離により、分離・供給を行う手段をコントロール燃料
供給手段Bと呼ぶ。このことにより、図3(イ)に示す
ように、コントロール燃料供給手段Bを働かせ、n−ブ
タンを吸着すると、シリンダ3内に供給される予混合気
の着火性は低くなり、結果、圧縮自着火のタイミングは
遅くでき、図3(ロ)に示すように、コントロール燃料
供給手段Bを働かせ、n−ブタンを脱離すると、シリン
ダ3内に供給される予混合気の着火性は高くなり、結
果、圧縮自着火のタイミングは早くできる。よって、前
述の実施例及び別実施例と同様に、制御手段Cは、圧縮
自着火タイミング検出手段Aにより検出される情報に従
って、コントロール燃料供給手段Bを働かせ、切換弁3
7を切り換え、都市ガスと空気の予混合気にコントロー
ル燃料としてn−ブタンを供給し、予混合気の着火性を
向上させ、圧縮自着火のタイミングを早めることがで
き、圧縮自着火のタイミングを適切なタイミングとする
ことができる。
【0026】〔実施例4〕さらに、排ガスの熱を利用し
て燃料を改質しコントロール燃料を得る改質装置33を
備えた予混合圧縮自着火エンジン100において、別の
実施の形態について、図4に基づいて説明する。
【0027】図4に示す予混合圧縮自着火エンジン10
0は、前述の実施例と同様に、天然ガス系都市ガスの燃
料を改質して、コントロール燃料としての都市ガスより
も着火性が良いn−ブタンを生成することができる改質
装置33を備えており、流路42に流通する燃料の一部
を改質装置33に供給し、残部を流路43によって、改
質装置33の下流側に合流させるように構成されてお
り、後に説明するが、改質装置33に供給する熱源とし
ての排ガスの供給量を変化させることによって、改質装
置33のn−ブタンを生成する能力が変化し、結果、流
路44内の燃料に含まれているn−ブタンの量が変化す
るように構成されており、流路44内の燃料は流路41
の空気と混合されてシリンダ3内に吸気される。この改
質装置33のように、シリンダに吸気される予混合気
に、都市ガスを改質して生成したn−ブタンをコントロ
ール燃料として供給し、熱源としての排ガスの供給量を
変化させることで、このコントロール燃料の供給量を変
化させることができる手段をコントロール燃料供給手段
Bと呼ぶ。
【0028】また、排気路14に、排ガス中の未燃成分
を接触酸化させて燃焼させる酸化触媒部40を備えてお
り、酸化触媒部40は、シリンダ3から排出される40
0℃程度の排ガスを、酸化触媒によって再燃焼させて、
再燃焼によって800℃程度と高温になった排ガスを排
出するように構成されており、後に説明する切換弁37
及び流路36を介してこの高温の排ガスを改質装置33
に熱源として供給することができるので、改質装置30
は効率よく燃料を改質して、コントロール燃焼としての
n−ブタンを生成することができる。
【0029】また、切換弁37は、酸化触媒部40から
排出された排ガスを、流路36と流路35とへ分割して
流し、流路36へ流す排ガス量を制御装置12によって
制御され、残りの排ガスを流路35に流すように構成さ
れている。
【0030】よって、制御装置12は、上記の実施の形
態と同様に、エンジン動作時における、圧縮自着火タイ
ミング検出手段Aによって検出された実際の自着火タイ
ミング(シリンダ内圧が前記設定値を越えるシリンダ
角)と、前記好ましい自着火のタイミング(好ましいシ
リンダ角)との、比較を行い、このようにすることで、
実際の自着火のタイミングの遅れ若しくは早まりを判断
し、この結果に基づいて、コントロール燃料供給手段B
を働かせ、即ち、切換弁37を制御して、自着火のタイ
ミングが早める場合は、改質装置33に熱源として供給
される高温の排ガスの供給量を増加させ、改質装置33
が生成するn−ブタンの量を増加させ、逆に自着火タイ
ミングを遅める場合は、改質装置33に供給される高温
の排ガスの供給量を減少させる。
【0031】このように、上記実施例における制御手段
Cと同様に、圧縮自着火タイミング検出手段Aにより検
出される情報に従って、実際の圧縮自着火のタイミング
の遅れ若しくは早まりを検出し、コントロール燃料供給
手段Bを働かせ、圧縮自着火前の予混合気に供給するn
−ブタンの量を制御する制御手段Cを備え、この制御手
段Cにより、予混合気の着火性が好ましい状態で圧縮自
着火するものとなり、圧縮自着火のタイミングを適切な
タイミングとすることができる。
【0032】また、上記実施例における動作条件検出手
段Dと同様に、エンジン負荷に関しても、エンジン負荷
検出手段によって検出される負荷の変動に対して制御装
置12は、エンジン負荷が増大する場合にはn−ブタン
の供給量を減少側に制御するべく、切換弁37を制御し
て、改質装置33に供給する排ガス量を減少させて、圧
縮自着火前の予混合気の着火性を低め、エンジン負荷が
減少する場合にはn−ブタンの供給量を増加側に制御す
るべく、改質装置33に供給する排ガス量を増加させ
て、圧縮自着火前の予混合気の着火性を高めることがで
きる。結果、エンジン負荷に対しても本願の自着火エン
ジンは良好に対応できる。さらに環境温度に関しても、
環境温度検出手段18により検出される環境温度が上昇
する場合は、予混合気に供給されるn−ブタンを減少側
に制御するべく、切換弁37を制御して、改質装置33
に供給する排ガス量を減少させて、環境温度が下降する
場合は、改質装置33に供給する排ガス量を増加させ
て、圧縮自着火前の予混合気の着火性を高めることがで
きる。結果、環境温度等の変動に対しても、自着火のタ
イミングを好ましいタイミングに設定することができ
る。ここで、負荷センサ17や環境温度センサ18のよ
うな、エンジンの動作条件を検出する手段を、動作条件
検出手段Dと称する。
【0033】さらに、改質装置33へ供給されず、流路
35に流通する排ガスは、上述のように高温であるため
に、この高温の排ガスを温水若しくは水蒸気生成用の熱
交換器45の熱源として利用することもできる。
【0034】〔実施例5〕さらに、排ガスの熱を利用し
て燃料を改質しコントロール燃料を得る改質装置33を
備えた予混合圧縮自着火エンジン100において、図5
に基づいて説明する。
【0035】図5に示す予混合圧縮自着火エンジン10
0は、天然ガス系都市ガスの燃料を水蒸気改質して、コ
ントロール燃料としての都市ガスよりも着火性が良い水
素を生成することができる改質装置50を備えており、
改質装置50は、ニッケル等の触媒を用いて、反応温度
500〜900℃程度で燃料中の炭化水素と水蒸気とを
反応させる水蒸気改質方法によってコントロール燃料と
しての水素を得るように構成されている。また、改質装
置50に供給される水蒸気は、排ガス中の未燃成分を接
触酸化させて燃焼させる酸化触媒部40から排出される
高温の排ガスを熱源とする熱交換器51において水を蒸
発させて生成される。尚、この熱交換器51において生
成された水蒸気は、一部を改質装置50で利用し、残部
をコジェネレーションシステム等に利用することができ
る。
【0036】さらに、前述の実施の形態4と同様に、切
換弁37によって、熱交換器51から排出された排ガス
を、流路36と流路35とへ分割して流し、流路36へ
流す排ガス量を制御装置12によって制御して、改質装
置50に供給する熱源としての排ガスの供給量を変化さ
せることによって、改質装置50の水素を生成する能力
が変化させ、結果、流路44内の燃料に含まれているコ
ントロール燃料としての水素の量を変化させるこがで
き、この改質装置50のように、シリンダに吸気される
予混合気に、都市ガスを改質して生成した水素をコント
ロール燃料として供給し、熱源としての排ガスの供給量
を変化させることで、このコントロール燃料の供給量を
変化させることができる手段をコントロール燃料供給手
段Bと呼ぶ。
【0037】よって、制御装置12は、上記の実施の形
態と同様に、エンジン動作時における、圧縮自着火タイ
ミング検出手段Aによって実際の自着火のタイミングの
遅れ若しくは早まりを判断し、この結果に基づいて、コ
ントロール燃料供給手段Bを働かせ、即ち、切換弁37
を制御して、自着火のタイミングが早める場合は、改質
装置50に熱源として供給される高温の排ガスの供給量
を増加させ、改質装置33が生成する水素の量を増加さ
せ、逆に自着火タイミングを遅める場合は、改質装置3
3に供給される高温の排ガスの供給量を減少させる。即
ち、上記実施例における制御手段Cと同様に、圧縮自着
火タイミング検出手段Aにより検出される情報に従っ
て、コントロール燃料供給手段Bを働かせ、圧縮自着火
前の予混合気に供給する水素の量を制御する制御手段C
を備え、この制御手段Cにより、予混合気の着火性が好
ましい状態で圧縮自着火するものとなり、圧縮自着火の
タイミングを適切なタイミングとすることができる。
【0038】また、上記実施例における動作条件検出手
段Dと同様に、エンジンの動作条件であるエンジン負荷
及び環境温度に関しても、予混合気に供給するに関して
も、コントロール燃料供給手段Bを働かせ、圧縮自着火
前の予混合気に供給する水素の量を制御し、自着火のタ
イミングを好ましいタイミングに設定することができ
る。
【0039】〔別実施の形態例〕 (イ) 本願の予混合圧縮自着火エンジンに使用できる
燃料としては、都市ガス等が好適であるが、ガソリン、
プロパン、メタノール等、任意の炭化水素系燃料を使用
することができる。 (ロ) 予混合気を生成するにあたっては、燃料とこの
燃料の燃焼のための酸素を含有するガスとを混合すれば
よいが、例えば、燃焼用酸素含有ガスとして空気を使用
することが一般的である。しかしながら、このようなガ
スとしては、例えば、酸素成分含有量が空気に対して高
い酸素富化ガス等を使用することが可能である。 (ハ) 上記の別実施の形態例において、主燃料として
都市ガスを使用し、コントロール燃料としてn−ブタン
及び水素を使用した例を示したが、主燃料として使用さ
れる燃料に含まれている成分のうち、着火性の高い成分
をコントロール燃料として使用、そのコントロール燃料
を主燃料から改質可能であれば本発明に係るエンジンを
構成することができる。 (ニ) 上記の実施の形態例において、自着火のタイミ
ングの検出にあたっては、シリンダ内圧が所定の設定値
を越えるタイミングとして捕らえたが、このようなタイ
ミングの検出は、温度、振動を基準とする、さらに、自
着火の発光を検出するフォトセンサによる方法もあり、
さらに、ノッキングセンサをシリンダに取りつけておい
て、このセンサの信号から検出するようにしてもよい。
さらに、動作サイクルにおけるタイミングの特定は、ク
ランク軸角との関係で特定したが、時間軸において、こ
のタイミングを特定してもよい。 (ホ) 上記の実施の形態例においては、エンジンの動
作条件として、エンジン負荷、環境温度の場合を主に説
明したが、これら、自着火に影響を与える動作条件とし
ては、環境湿度、環境気圧、起動からの経過時間、空気
比、過給圧、燃料ガス組成等もある。従って、これらの
状態を検出するセンサを設け、このセンサの出力に従っ
て制御をすることが好ましい。例えば、環境湿度の上昇
に対してはコントロール燃料の供給量を増加させ、環境
湿度の降下に対してはコントロール燃料の供給量を減少
させる。起動からの経過時間に関しては、この経過時間
が短い場合はコントロール燃料の供給量を比較的増加さ
せて維持し、経過時間が所定の定常運転時間に達した段
階で、初期におけるコントロール燃料の供給量より減少
側に調整するように構成することが好ましい。また、空
気比に関しては、空気比の上昇に対してはコントロール
燃料の供給量を増加させ、空気比の下降に対してはコン
トロール燃料の供給量を減少させる。ここで、空気比
は、圧縮自着火エンジンの場合2〜6の範囲内に設定さ
れることが多く、この程度の範囲における上昇・下降の
変化に対応する。 (ヘ) 上記の実施の形態例においては、所謂、4サイ
クルエンジンに関連して、説明したが、本願は、2サイ
クルエンジンにおいても適応可能である。 (ト) 上記の別実施の形態例においては、改質装置の
熱源として排ガスを利用したが、もちろん、別の手段、
即ち電熱ヒーターやバーナ等で加熱することができる
が、排ガスによって水を蒸発させ、その水蒸気を利用す
ることができる。 (チ) 上記の実施の形態例においては、燃料と燃焼用
酸素含有ガスとの予混合気である予混合気をシリンダ内
に吸入する構造のものを示したが、燃料及び燃焼酸素含
有ガスを別々に、例えば、圧縮行程の初期段階でシリン
ダ内に供給して、予混合気を形成して、これを圧縮・自
着火する構造のものにおいても、本願の発明は適応でき
る。この場合は燃料の流路若しくはシリンダ内にコント
ロール燃料供給手段を設けることで可能である。
【0040】
【発明の効果】従って、上記手法によりコストをあまり
かけずに、予混合圧縮自着火エンジンを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願の予混合圧縮自着火エンジンシステムの構
成を示す図
【図2】本願の予混合圧縮自着火エンジンシステムの構
成を示す部分図
【図3】本願の予混合圧縮自着火エンジンシステムの構
成を示す部分図
【図4】本願の予混合圧縮自着火エンジンシステムの構
成を示す図
【図5】本願の予混合圧縮自着火エンジンシステムの構
成を示す図
【符号の説明】
3 シリンダ 9 クランク軸 12 制御装置 21 コントロール燃料 22 コントロール燃料供給装置 30 改質装置 100 圧縮自着火エンジン A 圧縮自着火タイミング検出手段 B コントロール燃料供給手段 C 制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐古 孝弘 大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪瓦斯株式会社内 (72)発明者 中村 裕司 大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪瓦斯株式会社内 (72)発明者 藤本 洋 大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪瓦斯株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料と燃焼用酸素含有ガスとをシリンダ
    内に吸気するとともに、前記シリンダ内において予混合
    気を圧縮自着火させて燃焼させ、クランク軸の回転を維
    持する予混合圧縮自着火エンジンの制御方法であって、 エンジン動作サイクルにおける前記圧縮自着火のタイミ
    ングを検出可能、且つ前記予混合気より着火性が高いコ
    ントロール燃料をシリンダ内に供給可能な構造とし、 前記検出された圧縮自着火のタイミングに基づいて、前
    記コントロール燃料の供給量を制御し、前記圧縮自着火
    のタイミングを制御する予混合圧縮自着火エンジンの制
    御方法。
  2. 【請求項2】 燃料と燃焼用酸素含有ガスとをシリンダ
    内に吸気するとともに、前記シリンダ内において予混合
    気を圧縮自着火させて燃焼させ、クランク軸の回転を維
    持する予混合圧縮自着火エンジンであって、 エンジン動作サイクルにおける前記圧縮自着火のタイミ
    ングを検出する圧縮自着火タイミング検出手段を備える
    とともに、 前記予混合気より着火性が高いコントロール燃料を前記
    シリンダ内に供給するコントロール燃料供給手段を備
    え、 前記圧縮自着火タイミング検出手段によって検出された
    圧縮自着火のタイミングに基づいて、前記コントロール
    燃料供給手段を働かせて前記コントロール燃料の供給量
    を制御し、前記圧縮自着火のタイミングを制御する制御
    手段を備えた予混合圧縮自着火エンジン。
  3. 【請求項3】 燃料と燃焼用酸素含有ガスとをシリンダ
    内に吸気するとともに、前記シリンダ内において予混合
    気を圧縮自着火させて燃焼させ、クランク軸の回転を維
    持する予混合圧縮自着火エンジンであって、 エンジンの動作条件を検出する動作条件検出手段を備え
    るとともに、 前記予混合気より着火性が高いコントロール燃料を前記
    シリンダ内に供給するコントロール燃料供給手段を備
    え、 前記動作条件検出手段によって検出された動作条件に基
    づいて、前記コントロール燃料供給手段を働かせて前記
    コントロール燃料の供給量を制御し、前記圧縮自着火の
    タイミングを制御する制御手段を備えた予混合圧縮自着
    火エンジン。
  4. 【請求項4】 前記燃料となる原料ガスを改質して、前
    記予混合気より着火性が高いコントロール燃料を得る改
    質装置を備え、 前記コントロール燃料供給手段は、前記改質装置から得
    られた前記コントロール燃料をシリンダ内に供給するよ
    うに構成されている請求項2又は3に記載の予混合圧縮
    自着火エンジン。
  5. 【請求項5】 前記燃料が天然ガスを主成分とした燃料
    であり、前記改質装置が前記天然ガスを改質して、n−
    ブタン、水素を前記コントロール燃料として得る天然ガ
    ス改質装置である請求項2から4の何れか1項に記載の
    予混合圧縮自着火エンジン。
  6. 【請求項6】 燃焼に伴って発生する排ガスを熱源とし
    て前記改質装置に供給する排ガス供給機構を備え、 前記改質装置が、供給される前記排ガスを使用して前記
    燃料の改質を行うように構成されている請求項4又は5
    に記載の予混合圧縮自着火エンジン。
  7. 【請求項7】 前記排ガス供給機構が、前記改質装置に
    供給する排ガス量を調整する排ガス量調整手段を有し、 前記制御手段が、前記コントロール燃料の供給量を制御
    するに、前記排ガス量調整手段を働かせ、前記改質装置
    に供給する排ガス量を制御する請求項6に記載の予混合
    圧縮自着火エンジン。
  8. 【請求項8】 燃焼に伴って発生する排ガスを導入し、
    前記排ガス中の未燃成分を燃焼させる排ガス燃焼手段を
    備え、 前記排ガス供給機構が、前記排ガス燃焼手段から排出さ
    れた排ガスを熱源として前記改質装置に供給するもので
    ある請求項6又は7に記載の予混合圧縮自着火エンジ
    ン。
  9. 【請求項9】 前記排ガス燃焼手段が、前記排ガス中の
    未燃成分を接触酸化させて燃焼させる酸化触媒部である
    請求項8に記載の予混合圧縮自着火エンジン。
JP35624999A 1999-01-21 1999-12-15 予混合圧縮自着火エンジンとその制御方法 Expired - Fee Related JP3969918B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35624999A JP3969918B2 (ja) 1999-01-21 1999-12-15 予混合圧縮自着火エンジンとその制御方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11-13165 1999-01-21
JP1316599 1999-01-21
JP35624999A JP3969918B2 (ja) 1999-01-21 1999-12-15 予混合圧縮自着火エンジンとその制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000274285A true JP2000274285A (ja) 2000-10-03
JP3969918B2 JP3969918B2 (ja) 2007-09-05

Family

ID=26348914

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP35624999A Expired - Fee Related JP3969918B2 (ja) 1999-01-21 1999-12-15 予混合圧縮自着火エンジンとその制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3969918B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002309979A (ja) * 2001-04-13 2002-10-23 Shoden System Kk デュアルフューエル・ディーゼルエンジン
JP2010014085A (ja) * 2008-07-07 2010-01-21 Honda Motor Co Ltd 内燃機関の制御装置
JP2010090747A (ja) * 2008-10-06 2010-04-22 Honda Motor Co Ltd ガソリン−アルコール分離方法
JP2011196367A (ja) * 2010-02-23 2011-10-06 Honda Motor Co Ltd 内燃機関システム
US20220235729A1 (en) * 2021-01-22 2022-07-28 Honda Motor Co., Ltd. Fuel reform apparatus

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002309979A (ja) * 2001-04-13 2002-10-23 Shoden System Kk デュアルフューエル・ディーゼルエンジン
JP2010014085A (ja) * 2008-07-07 2010-01-21 Honda Motor Co Ltd 内燃機関の制御装置
JP2010090747A (ja) * 2008-10-06 2010-04-22 Honda Motor Co Ltd ガソリン−アルコール分離方法
JP2011196367A (ja) * 2010-02-23 2011-10-06 Honda Motor Co Ltd 内燃機関システム
US20220235729A1 (en) * 2021-01-22 2022-07-28 Honda Motor Co., Ltd. Fuel reform apparatus
US11466647B2 (en) * 2021-01-22 2022-10-11 Honda Motor Co., Ltd. Fuel reform apparatus

Also Published As

Publication number Publication date
JP3969918B2 (ja) 2007-09-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4782836B2 (ja) 外部点火内燃機関の運転方法
JP4837694B2 (ja) 内燃機関の制御装置
US20080257304A1 (en) Internal combustion engine and combustion method of the same
JP4739906B2 (ja) 燃料の着火性を向上させたガスエンジン
JP2005282542A (ja) 予混合圧縮自着火運転が可能な内燃機関の制御装置
JP4126971B2 (ja) 混合気を圧縮自着火させて運転する内燃機関、および内燃機関の制御方法
JP4861470B2 (ja) 内燃機関の駆動方法
JP2006002637A (ja) 圧縮自着火式内燃機関の制御装置
JP2004190586A (ja) 圧縮着火型内燃機関
JP2000213384A (ja) 圧縮自着火エンジン
JP3812292B2 (ja) 内燃機関
JP3969918B2 (ja) 予混合圧縮自着火エンジンとその制御方法
JP2001082229A (ja) 圧縮自己着火ガソリン内燃機関
JP4560978B2 (ja) ターボ過給機付火花点火式直噴エンジン
JP2002276519A (ja) エンジン及びその運転方法
JP4340920B2 (ja) 内燃機関の運転方法
JP3969915B2 (ja) 予混合圧縮自着火エンジン及びその運転方法
JP2004353562A (ja) ジメチルエーテル圧縮着火エンジン
JP2000265867A (ja) 予混合圧縮自着火エンジンとその制御方法
JP2006291775A (ja) 内燃機関の制御装置
WO2017191708A1 (ja) パワートレインシステム
JP2000274246A (ja) 予混合圧縮自着火エンジンとその制御方法
JP2000220484A (ja) 予混合圧縮自着火エンジンとその起動方法
JP4070377B2 (ja) 予混合圧縮自着火エンジンとその運転方法
JP2001140681A (ja) 予混合圧縮自着火エンジン及びその運転方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041207

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070222

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070226

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070423

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070524

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070605

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130615

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130615

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees