JP2000274005A - 天井野縁構造 - Google Patents

天井野縁構造

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JP2000274005A
JP2000274005A JP11076957A JP7695799A JP2000274005A JP 2000274005 A JP2000274005 A JP 2000274005A JP 11076957 A JP11076957 A JP 11076957A JP 7695799 A JP7695799 A JP 7695799A JP 2000274005 A JP2000274005 A JP 2000274005A
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ceiling
edge
margin
engaging
ceiling edge
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JP11076957A
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English (en)
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Masaki Tsuchiya
雅紀 土屋
Osamu Ishiwatari
修 石渡
Yoshiharu Osada
義治 長田
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Misawa Homes Co Ltd
Original Assignee
Misawa Homes Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、天井野縁を天井野縁受けの
任意の箇所に容易に取り付けて固定することができる天
井野縁構造を提供すること。 【解決手段】 下部に天井材11が取り付けられる天井
野縁2…が所定間隔をあけて配置され、これら天井野縁
2…は該天井野縁2…と直交するように配置された天井
野縁受け3に固定され、天井野縁受け3は構築物に固定
された支持部5に取り付けられて支持されている。天井
野縁2は、天井野縁受け3に係合する係合部材4を介し
て該天井野縁受け3に固定されており、天井野縁2には
係合部材4を挿入する開口部21が形成されている。係
合部材4は、開口部21から天井野縁2内部に挿入され
て所定角度回転されることにより天井野縁2内部に形成
された被係止部26,27に係合している第1係合部4
3,44と、第1係合部43,44より上方に突出し
て、天井野縁受け3と係合している第2係合部45とを
備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、下部に天井材を取
り付ける天井野縁を支持する天井野縁構造に関するもの
である。
【0002】
【背景の技術】従来、部屋に天井を構成する場合、例え
ば、部屋の上部側に天井野縁を組み、この天井野縁に天
井板を貼設することが多い。このような天井板を貼設す
る天井野縁を支持する構造のうち該天井野縁を上部で天
井野縁受けが支持している天井野縁構造があり、その一
例として特開平11−22098号公報に記載のものが
知られている。
【0003】この公報では、水平に配置された梁材に複
数の野縁受け吊具が所定の間隔をあけて取り付けられ、
これら野縁受け吊具に垂直に吊り下げられた状態となる
ようにボルトの上端部が取り付けられており、これらボ
ルト下端部に、直線状に延びる断面コ字状の野縁受けが
吊り下げられた状態で水平に支持されている。そして、
該野縁受けには、所定の間隔で複数の野縁支持具が取り
付けられており、これら野縁支持具によって直線状に延
びる断面四角形の中空パイプ状をした天井野縁が、野縁
受けに対してそれぞれ直交方向で支持されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来例
では、梁材に野縁受け吊具を介して吊設された状態とな
っている野縁受けが野縁支持具を介して天井野縁を支持
している構成となっているが、天井野縁を野縁支持具に
取り付ける場合には、ビスなどの止着部材によって取り
付けられている。よって、野縁支持具に取り付ける天井
野縁の方にもビス穴等の加工がされている必要があり、
予め固定箇所が決められているばかりか、取り付けにビ
ス等の止着部材を用いることで、取り付け作業時に止着
を行うための道具(ドライバーなど)が必要となりその
作業に手間がかかる。また、野縁受けを用いずに天井野
縁を支持する構成の天井野縁構造もあるが、このような
構造においても同様に上部が構築物の上方に接続された
支持材の下端部に直接、ビスなどの止着部材を介して天
井野縁を取り付ける構成が一般的であり、同様の手間が
かかる。
【0005】本発明は、上記事情を鑑みてなされたもの
で、その目的は、天井野縁を天井野縁受けの任意の箇所
に容易に取り付けて固定することができる天井野縁構造
を提供することにある。また、天井野縁受けを用いない
場合にも天井野縁を建物に固定された支持部材に容易に
支持させる天井野縁構造を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決すべく
請求項1記載の発明は、例えば、図1に示すように、下
部に天井材11が取り付けられる天井野縁2…が所定間
隔をあけて配置され、これら天井野縁2…は該天井野縁
2…と直交するように配置された天井野縁受け3に固定
され、前記天井野縁受け3は構築物に固定された支持部
5に取り付けられて支持されている天井野縁構造であっ
て、前記天井野縁2は、前記天井野縁受け3に係合する
係合部材4を介して該天井野縁受け3に固定されてお
り、この天井野縁2には前記係合部材4を挿入する開口
部21が形成され、前記係合部材4は、前記開口部21
から天井野縁2内部に挿入されて所定角度回転されるこ
とにより前記天井野縁2内部に形成された被係止部2
6,27に係合する第1係合部43,44と、前記第1
係合部43,44より上方に突出して、前記天井野縁受
け3と係合する第2係合部45とを備え、前記係合部材
4の第1係合部43,44は前記天井野縁2内部に形成
された被係止部26,27に係合され、前記係合部材4
の第2係合部45は前記天井野縁受け3に係合されてい
るものである。
【0007】前記天井野縁2および天井野縁受け3は、
木製であってもよいし金属製であってもよく、さらには
合成樹脂製であってもよい。前記支持部は構築物に固定
されているものであるならば、どのようなものでもよ
く、例えば壁体間に架設された梁や上階の床スラブなど
でもよい。
【0008】また、前記支持部5は前記構築物の一部と
して捉えられてもよい。前記係合部材4は、前記第1係
合部および第2係合部でそれぞれ天井野縁および天井野
縁受けにそれぞれ係合し、前記天井野縁を天井野縁受け
に固定支持された状態とする。前記第1係合部43(4
4)は前記天井野縁内部に挿入されて所定角度回転され
ることにより前記天井野縁内部の前記被係止部に係合す
るものであれば、どのように形成されていてもよい。つ
まり、前記第1係合部43(44)は前記天井野縁2内
部への挿入した際には、前記被係止部26(27)に係
止されることはなく、前記天井野縁内部に挿入して所定
角度回転させて初めて係止されるものである。
【0009】また、第1係合部43(44)と被係止部
26(27)との係合状態を保持するために、前記第1
係合部43(44)の回転を不能にする構成を前記係合
部材4に設けられていれば好適である。前記第2係合部
45は前記天井野縁受け3に係合されるように構成され
ていれば、どのように構成されていてもよく、前記天井
野縁受け3上面31に係合されるように構成されていて
もよいし、又天井野縁受け3の一部に被係合部を設け、
この被係合部に係合されるように構成されていてもよ
い。つまり、前記天井野縁の開口部から内部に前記係合
部材の第1係合部を挿入して所定角度回転させて、前記
被係合部に係合させ、前記第2係合部を前記天井野縁受
けに係合させるだけで、前記天井野縁は前記天井野縁受
けに固定支持された状態となる。よって、ビスなどの止
着手段を用いることなく前記天井野縁を前記天井野縁受
けに固定支持させることができ、その取り付け作業は容
易に行うことができる。
【0010】請求項1記載の天井野縁構造にあっては、
下部に天井材11が取り付けられ、所定間隔あけて配置
されている前記天井野縁2は、前記天井野縁受け3に係
合する係合部材4を介して該天井野縁受け3に固定され
ており、前記係合部材4は、その第1係合部43(4
4)を、前記天井野縁内部2に挿入させて所定角度回転
させることにより前記天井野縁2内の被係止部26(2
7)に係合させ、前記第2係合部45に前記天井野縁受
け3を係合させるだけで、前記天井野縁2を前記天井野
縁受け3に容易に支持固定させることができる。したが
って、前記天井野縁2は前記天井野縁受け3に前記係合
部材4を介して容易に固定支持させることができ、この
係合部材4の取り付けも前記天井野縁2及び天井野縁受
け3のそれぞれに係合すればよいので、容易に行うこと
ができる。その際、ビスなどの止着部材を用いることな
く前記天井野縁を天井野縁吊具に取り付ける作業を行
え、天井の施工期間の短縮化を図ることができる天井野
縁構造となる。
【0011】請求項2記載の発明は、請求項1記載の天
井野縁構造において、例えば、図5に示すように、前記
係合部材4は、前記天井野縁2内部に挿入される挿入部
41と、該挿入部41から上方に延出して設けられた延
出部42とを備え、前記第1係合部43,44は前記挿
入部41に前記延出部42を挟んで2つ設けられ、前記
第2係合部45は前記延出部42に設けられているもの
である。
【0012】請求項2記載の天井野縁構造にあっては、
請求項1記載の発明と同様の効果を得ることができると
ともに、前記天井野縁2を前記天井野縁受け3に固定す
る前記係合部材4が、前記天井野縁2内部に挿入される
挿入部41と、該挿入部41から上方に延出して設けら
れた延出部42とを備え、前記第1係合部43(44)
は前記挿入部41に前記延出部42を挟んで2つ設けら
れ、前記第2係合部45は前記延出部42に設けられて
いるので、2つの第1係合部43,44がそれぞれ前記
天井野縁2内部に形成された前記被係止部26,27に
係合され、前記第2係合部45は前記天井野縁受け3に
係合された状態となる。すなわち、天井野縁2の前記被
係止部26,27と係合している第1係合部43,44
の間の上方で前記第2係合部45が前記天井野縁受け3
に係合した状態となっている。したがって、前記天井野
縁2は前記係合部材4にバランスよく安定した状態で係
合され、該係合部材4が係合している前記天井野縁受け
3に前記天井野縁2を安定して支持させることができ
る。
【0013】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の天井野縁構造において、例えば、図5に示すよう
に、前記第2係合部45が前記天井野縁受け3に係合さ
れているとともに、前記天井野縁受け3の下面32は前
記天井野縁2の上面26,27に当接しているものであ
る。
【0014】請求項3記載の天井野縁構造にあっては、
請求項1または2記載の発明と同様の効果を得ることが
できるとともに、前記第2係合部45が前記天井野縁受
け3に係合されているとともに、前記天井野縁受け3の
下面32は前記天井野縁2の上面26,27に当接して
いるので、前記天井野縁受け3は前記第2係合部45と
前記天井野縁2の上面26,27で位置決めされ、前記
天井野縁2上部に配置されて固定された状態となる。し
たがって、前記天井野縁2を天井野縁受け3の下面32
に密着させた状態で強固に固定支持させることができ
る。
【0015】請求項4記載の発明は、請求項1〜3のい
ずれかに記載の天井野縁構造において、例えば、図5に
示すように、前記係合部材4には、前記第1係合部43
(44)が前記被係止部26(27)に係合した際に、
前記天井野縁2内部に形成された嵌合部28(29)に
嵌合する被嵌合部46(47)が設けられ、前記嵌合部
28(29)に前記被嵌合部46(47)が嵌合される
ことにより前記第1係合部43(44)は前記被係止部
26(27)に係合された状態で回転不能に保持されて
いるものである。
【0016】請求項4記載の天井野縁構造にあっては、
請求項1〜3のいずれかに記載の発明と同様の効果を得
ることができるとともに、前記係合部材4には、前記第
1係合部43(44)が前記被係止部26(27)に係
合した際に、前記天井野縁2内部に形成された嵌合部2
8(29)に嵌合する被嵌合部46(47)が設けら
れ、前記嵌合部28(29)に前記被嵌合部46(4
7)が嵌合されることにより前記第1係合部43(4
4)は前記被係止部26(27)に係合された状態で回
転不能に保持されているので、前記第1係合部43(4
4)を所定角度回転して前記被係止部26(27)に係
合させた状態を保持することができ、該第1係合部43
(44)が回転して前記被係止部26(27)から外れ
ることを防ぐことができる。したがって、前記係合部材
4が前記天井野縁2から外れることがなく、前記天井野
縁2を前記係合部材4を介して前記天井野縁受け3に安
定して固定支持させることができる。
【0017】請求項5記載の発明は、請求項1〜4のい
ずれかに記載の天井野縁構造において、例えば、図1に
示すように、前記天井野縁受け3は天井野縁受け吊具6
を介して前記支持部5に支持されているものである。
【0018】請求項5記載の天井野縁構造にあっては、
請求項1〜4のいずれかに記載の発明と同様の効果を得
ることができるとともに、前記天井野縁受けは天井野縁
受け吊具を介して前記支持部に支持されているので、前
記天井野縁受け3は構造物に取り付けられた支持部5に
前記天井野縁受け吊具6を介して吊られた状態で支持さ
れており、前記天井野縁受け3に固定されている前記天
井野縁1は前記支持部5に支持された状態となる。つま
り、前記天井野縁受け吊具6に前記天井野縁受け3を取
り付けるだけで前記天井野縁2を支持部5が固定されて
いる構築物に支持された状態とすることができる。よっ
て、天井野縁構造を構築物に容易に形成することができ
る。
【0019】請求項6記載の発明は、請求項5記載の天
井野縁構造において、例えば、図7に示すように、前記
天井野縁受け吊具6は、前記天井野縁受け3を該天井野
縁受け3の周囲を囲んだ状態で支持する天井野縁受け支
持部65を有し、前記天井野縁受け支持部65は分割可
能な第1部材66と第2部材67とで構成され、前記天
井野縁受け3はこれら第1部材66および第2部材67
によって囲まれた状態で支持されているものである。
【0020】請求項6記載の天井野縁構造にあっては、
請求項5記載の発明と同様の効果を得ることができると
ともに、前記天井野縁受け3を該天井野縁受け3の周囲
を囲んだ状態で支持する天井野縁受け支持部65が分割
可能な第1部材66と第2部材67とで構成され、前記
天井野縁受け3はこれら第1部材66および第2部材6
7によって囲まれた状態で支持されているので、天井野
縁受け支持部65の前記第1及び第2部材66,67を
前記天井野縁受け3の周囲を囲むように取り付けること
で、前記天井野縁吊具6に前記天井野縁受け3を容易に
取り付けて、天井野縁2を天井野縁受け吊具6を介して
支持部5に支持させることができる。
【0021】請求項7記載の発明は、請求項6記載の天
井野縁構造において、例えば、図7に示すように、前記
天井野縁受け吊具6は前記天井野縁受け支持部65を前
記支持部5に接続する吊具本体61を備え、前記第1部
材66の一方の端部66aと前記第2部材67の一方の
端部67aとは互いに係合されており、前記第1部材6
6の他方の端部66bと前記第2部材67の他方の端部
67bとは、前記吊具本体61によって接合されている
ものである。
【0022】請求項7記載の天井野縁構造にあっては、
請求項6記載の発明と同様の効果を得ることができると
ともに、前記吊具本体61ととともに前記天井野縁受け
吊具6を構成する天井野縁受け支持部65の第1部材6
6および第2部材67は、前記第1部材66の一方の端
部66aと前記第2部材67の一方の端部67aとは互
いに係合されており、前記第1部材66の他方の端部6
6bと前記第2部材67の他方の端部67bとは、前記
吊具本体61によって接合されているので、前記天井野
縁受け3に、その周囲を囲むように前記第1部材66及
び第2部材67を取り付けて、それぞれの部材66,6
7の一方の端部66a,67aを係合させ、他方の端部
66b,67bを前記吊具本体61によって接合して前
記天井野縁受け3を前記天井野縁受け吊具6の天井野縁
受け支持部3に取りつけて支持させることができる。
【0023】つまり、前記天井野縁受け支持部65に前
記天井野縁受け3を支持させる際に、その作業が容易と
なるとともに、前記天井野縁受け支持部65が前記天井
野縁受け3を支持した状態とすることができると同時
に、前記天井野縁受け支持部65を吊具本体61に固定
することができる。よって、天井野縁受け吊具6を介し
て支持部5に前記天井野縁受け3を支持させる作業の簡
略化を図ることができ、該天井野縁構造の製作期間の短
縮を図ることができる。
【0024】請求項8記載の発明は、例えば、図9に示
すように、下部に天井材が取り付けられる天井野縁20
…が所定間隔をあけて配置され、これら天井野縁20…
は構築物に固定された支持部50から垂下した状態で取
り付けられた天井野縁吊具7を介して支持されている天
井野縁構造であって、前記天井野縁210は、前記天井
野縁吊具7に係合する係合部材4を介して、前記天井野
縁吊具7に固定され、この天井野縁210には前記係合
部材4を挿入する開口部21が形成され、前記係合部材
4は、前記開口部21から天井野縁210内部に挿入さ
れて所定角度回転されることにより前記天井野縁210
内部に形成された被係止部26(27)に係合する第1
係合部44(43)と、前記第1係合部44(43)よ
り上方に突出して設けられ、前記天井野縁吊具7と係合
する第2係合部45とを備え、前記係合部材4の第1係
合部43(44)は前記天井野縁210内部に形成され
た被係止部27(26)に係合され、前記係合部材4の
第2係合部45は前記天井野縁吊具7に係合されている
ものである。
【0025】請求項8記載の天井野縁構造にあっては、
前記天井野縁吊具7に係合する係合部材4を介して、前
記天井野縁吊具7に固定された前記天井野縁210には
前記係合部材4を挿入する開口部21が形成され、前記
係合部材4の第1係合部43(44)は前記天井野縁2
内部に形成された被係合部26(27)に係合され、前
記係合部材4の第2係合部45は前記天井野縁吊具7に
係合されているので、係合部材4は、その第1係合部4
3(44)を、前記天井野縁2内部に挿入させて所定角
度回転させることにより前記天井野縁2内の被係止部に
係合させ、前記第2係合部45に前記天井野縁吊具7を
係合させるだけで、前記天井野縁210は前記天井野縁
吊具7に容易に固定させることができる。したがって、
前記天井野縁210の前記天井野縁吊具7への取付固定
は、前記係合部材4を介して容易に行うことができると
ともに、この係合部材4の取り付けも、前記天井野縁2
10および前記天井野縁吊具7のそれぞれに係合させる
だけでよく容易に行うことができる。その際、ビスなど
の止着部材を用いることなく前記天井野縁を天井野縁吊
具に取り付ける作業を行える。
【0026】請求項9記載の発明は、請求項8記載の天
井野縁構造において、例えば、図11に示すように、前
記係合部材4は、前記天井野縁210内部に挿入される
挿入部41と、該挿入部41から上方に延出して設けら
れた延出部42とを備え、前記第1係合部43(44)
は前記挿入部に前記延出部を挟んで2つ設けられ、前記
第2係合部は前記延出部42に設けられているものであ
る。
【0027】請求項9記載の天井野縁構造にあっては、
請求項8記載の発明と同様の効果を得ることができると
ともに、前記天井野縁210を前記天井野縁吊具7に固
定する前記係合部材4が、前記天井野縁210内部に挿
入される挿入部41と、該挿入部41から上方に延出し
て設けられた延出部42とを備え、前記第1係合部43
(44)は前記挿入部41に前記延出部42を挟んで2
つ設けられ、前記第2係合部45は前記延出部42に設
けられているので、2つの第1係合部43,44がそれ
ぞれ前記天井野縁210内部に形成された前記被係止部
26,27に係合され、前記第2係合部45は前記天井
野縁吊具7に係合された状態となる。すなわち、天井野
縁2の前記被係止部26,27と係合している第1係合
部43,44の間の上方で前記第2係合部45が前記天
井野縁吊具7に係合した状態となっている。したがっ
て、前記天井野縁2は前記係合部材4にバランスよく安
定した状態で係合され、該係合部材4が係合している前
記天井野縁吊具7に前記天井野縁2を安定して支持させ
ることができる。
【0028】請求項10記載の発明は、請求項8または
9記載の天井野縁構造において、例えば、図10に示す
ように、前記第2係合部45が前記天井野縁吊具7に係
合されているとともに、前記天井野縁吊具7の下面84
は前記天井野縁210の上面26,27に当接している
ものである。
【0029】請求項10記載の天井野縁構造にあって
は、請求項8または9記載の発明と同様の効果を得るこ
とができるとともに、前記第2係合部45が前記天井野
縁吊具7に係合されているとともに、前記天井野縁吊具
7の下面84は前記天井野縁210の上面26,27に
当接しているので、前記天井野縁吊具7は前記第2係合
部45と前記天井野縁210の上面26,27で位置決
めされ、前記天井野縁210上部に配置されて固定され
た状態となる。したがって、前記天井野縁210を天井
野縁吊具7の下面84に密着した状態で強固に固定支持
させることができる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る天井野縁構
造の各実施の形態例を図1から図13に基づいて説明す
る。
【0031】<第1の実施の形態>先ず、図1は本発明
の天井野縁構造を適用した一例を示すもので、天井野縁
の端部が破断された該天井野縁構造の概略斜視図、図2
は同天井野縁構造の要部を示す概略縦断面図である。な
お、図1では上階の床部Aは想像線で示している。
【0032】図1および図2に示すように、この天井野
縁構造1は上階床部Aを有する構造物に適用したもので
あり、下部2aに天井材11が取り付けられ所定間隔を
あけて配置された天井野縁2…と、これら天井野縁2…
が固定されている天井野縁受け3と、天井野縁2…を天
井野縁受け3に取り付ける係合部材4と、前記天井野縁
受け3を支持している吊り梁(支持部)5と、天井野縁
受け3を吊り梁5に支持させる天井野縁受け吊具6等か
ら構成されている。
【0033】ここで、上階床部Aについて説明する。こ
の上階床部Aは、一階の壁部(図示しない)の上部に複
数の床パネルA1…を水平に敷設して隣り合う床パネル
A1どおしをボルトナットA2…で接合することにより
形成されるものであり、床パネルA1は縦横の框材を矩
形枠状に組みたてるとともに、この矩形枠の内部に補強
用の桟材を縦に組み付けて枠体を構成し、この枠体の表
面に合板などの面材が貼着されているものである。ま
た、上記のように床パネルA1…を敷設して構成された
上階床部Aは、その下面に、防音断熱効果を奏する石膏
ボード12が貼着されている。
【0034】吊り梁5は、上階床部Aを構成する床パネ
ルA1の横框材(図示省略)間に吊り梁が互いに平行に
所定間隔をあけて複数配設され、後述する天井野縁受け
吊具6の上端部をビス51…で固定している。
【0035】天井野縁2は複数所定間隔をあけて互いに
平行に配置されており、その下面2aは水平面であり天
井材11が貼着される。また、上面には該天井野縁2の
延在方向に延在する開口部21と、該開口部21の両側
に延在し、後述する係合部材4の第1係止部(第1係合
部)43,44が係合される天井野縁2の左右の上面部
26,27(被係止部)が形成されている。
【0036】これら天井野縁2…は、後述する天井野縁
受け3に係合する係合部材4を介して、該天井野縁2…
の延在方向と直交するように配置されている天井野縁受
け3固定されている。天井野縁2、天井野縁受け3及び
係合部材4を以下で詳細に説明する。図3は係合部材
と、図1において天井野縁受けに天井野縁が係合部材を
介して取り付けられている状態を示すものであり、
(a)は天井野縁受けに天井野縁が係合部材を介して固
定されている状態を示す天井野縁構造の拡大図斜視図、
(b)は係合部材の斜視図である。
【0037】天井野縁2は、下面2aに天井材11が貼
着される下面部23と、この下面部23の両側から鉛直
方向にたち上がるように形成された両側面部24,25
と、該両側面部24,25の先端部24a,25aか
ら、それぞれ内側に水平方向に設けられている左右の上
面部(被係止部)26,27と、これら左右の上面部2
6,27の内側端部26a,27aからそれぞれ鉛直下
方向に所定の長さ分延出された左右の鉛直部28,29
とから構成されている。
【0038】左右の上面部26,27のそれぞれの内側
端部間に開口部21が形成された状態となっており、こ
の開口部21は天井野縁2の延在方向に沿って延在して
いるものである。また、左右の鉛直部28,29におけ
る所定の長さとは後述する係合部材4の切り欠き部(被
嵌合部)46,47に嵌合する長さである。なお、この
天井野縁2は、木製、合成樹脂製など、どのような材質
で形成されていてもよいが、この実施の形態では金属製
で形成されたものを使用している。この天井野縁2は、
鋼板を折曲することにより上述した下面部23、両側面
部24,25、左右の上面部26,27及び左右の鉛直
部28,29をそれぞれ形成している。一枚の鋼板から
なるので天井野縁2の製作コストの低廉化が図られてい
る。
【0039】係合部材4は、図3(b)に示すように、
天井野縁2内部に挿入される挿入部41と、該挿入部4
1から上方に延出して形成された延出部42とを備え、
挿入部41には、前記天井野縁2内部に形成された左右
上面部26,27(被係止部)に係合する第1係合片
(第1係合部)43,44が設けられ、延出部42には
その先端部42aに前記天井野縁受け3と係合する第2
係合片(第2係合部)45が設けられている。
【0040】第1係合片43,44は、挿入部41の上
部に設けられ、それぞれ天井野縁2の開口部21から天
井野縁2内部に挿入されて所定角度回転されることより
左右の上面部26,27(被係止部)と係合されてい
る。延出部42はこれら第1係合片43,44の間で、
挿入部41の上部にその基端部42bが接合されてい
る。よって、挿入部41上部において延出部42の両側
に第1係合部43,44がそれぞれ配置された状態とな
っている。また、挿入部41には、その上部において、
第1係合片43と延出部42、第1係合片44と延出部
41のそれぞれの間に鉛直下方に設けられた切り欠き部
(被嵌合部)46,47が設けられており、図3(a)
に示すように、天井野縁2の左右の鉛直部(嵌合部)2
8,29と嵌合している。
【0041】これら切り欠き部46,47は係合部材4
の挿入部41の上端部から下方に、上述した天井野縁2
の左右の垂直部が左右の上面部26,27から延出され
た長さに対応する長さで形成されているものである。
【0042】このように天井野縁2内部に挿入された係
合部材4の挿入部41に設けられている切り欠き部4
6,47が、天井野縁2の左右の鉛直部28,29と嵌
合しているので、係合部材4が天井野縁2内で位置決め
された状態となり、第1係合片43.44と左右の上面
部26,27下面との係合状態を保持している。つま
り、これら第1係合片43.44は所定角度回転するこ
とにより左右の上面部26,27の下面に係合されるの
で、切り欠き部46,47に天井野縁2の左右の鉛直部
28,29が嵌合すると、第1係合片43,44の回転
を不能とする。
【0043】係合部材4の第2係合片(第2係合部)4
5は、延出部42に垂直に突出して設けられた係合本体
部45aと、該係合本体部45aの先端から鉛直下方に
取り付けられた爪部45bとを有している。この係合本
体部45aの下面は、天井野縁受け3の上面に、その上
方から当接しており、爪部45bは天井野縁受けの上面
側端部に引っかかった状態で固定されている。
【0044】つまり、第2係合片45と天井野縁受け3
との係合関係は、天井野縁受け3の上面と上面の側端部
とで係合している状態となっている。よって、係合部材
4が支持する天井野縁2の荷重がかかっても、係合本体
部45aが天井野縁受け3の上面に係止された状態とな
るとともに爪部45bが天井野縁受け3の上面側端部に
係止した状態となって、より強固に係合した状態となっ
ており、係合部材4を介して天井野縁2を天井野縁受け
3に確実に支持固定させることができる。なお、本実施
の形態における係合部材4は鋼板を折曲したり、また切
り込みの加工をすることによって、挿入部41、延出部
42、第1係合片43,44、第2係合片45、切り欠
き部46,47等のそれぞれの構成部分を形成してい
る。よって係合部材4の製作は容易に行え製作コストの
削減を図っている。
【0045】このように構成された天井野縁2と係合部
材4とは、係合部材4の2つの第1係合片43,44が
天井野縁2内部に形成された左右の上面部(被係止部)
26,27に係合されており、第1係合片43,44よ
り上方に突出して設けられている第2係合片45は天井
野縁受け3に係合されている。
【0046】この実施の形態における係合部材の寸法
は、天井野縁に対応して形成されている。その一例を図
4で示す。図4は係合部材と天井野縁との対応関係の一
例を示す図であり、それぞれ図に示す長さの単位はmm
である。この図に示すように、係合部材4を天井野縁の
内寸法より−0.5mmの寸法で設定する。このとき、
天井野縁受けの上下方向の長さは38mm、幅12mm
としている。なお、この図に示す寸法以外で、これら天
井野縁2、係合部材4、天井野縁受け3で形成してもよ
いことは勿論である。
【0047】上述したように構成された係合部材4を天
井野縁2に取り付ける方法を図5を用いて説明する。図
5は係合部材を天井野縁に取り付ける方法を段階的に示
す天井野縁の断面図であり、(a)は天井野縁の内部に
係合部材の挿入部を挿入した図、(b)は挿入部を挿入
して所定角度回転させた状態を示す図であり、(c)は
係合部材の第1係合部を天井野縁内部の被係止部に係合
させた図、(d)は天井野縁に取り付けられた係合部材
に天井野縁受けを係合させた状態を示す図である。
【0048】図5(a)に示すように、任意の箇所に配
設された天井野縁2に、該天井野縁2の開口部21から
天井野縁2内部に係合部材4の挿入部41を挿入する。
そして、(b)に示すように、挿入部41が挿入された
状態で、係合部材4を所定角度(ここでは90度)回転
させる。つまり、挿入部41に設けられている第1係合
片43,44を所定角度回転させた状態とし、それぞれ
の上方に左右の上面部26,27がそれぞれ位置するよ
うにする。
【0049】次いで、(c)に示すように係合部材4を
挿入方向と逆方向に移動させて、天井野縁2内部から左
右の上面部26,27の下面に係合部材4の第1係合片
43,44をそれぞれ係合させる。このとき、天井野縁
2の左右の鉛直部28,29に挿入部41の切り欠き部
46,47を嵌合させて、係合部材4を回転不能とす
る。そして、(d)に示すように、第1係合片43,4
4の上方に突出した状態で設けられている第2係合部4
5を天井野縁受け3に係合させる。このとき第2係合片
45は、天井野縁2の開口部21から上方に突出した状
態となっている。
【0050】このとき、天井野縁受け3は上面31が第
2係合片45の係合本体部45aに当接することより係
合され、また、天井野縁受け3の上面の側縁部が第2係
合片45の爪部45bに係止された状態となり、天井野
縁受け3と係合部材4とは強固に係合した状態となる。
さらに、下面32が天井野縁2の左右の上面部26,2
7と当接した状態となっており、天井野縁受け3は上下
方向から第2係合片45と天井野縁2の左右の上面部2
6,27とで挟まれた状態となっており、天井野縁2の
延在方向に抜けにくく(はずれにくく)なっている。
【0051】また、係合部材4を介して天井野縁2と天
井野縁受け3とが係合している状態において、天井野縁
受け3に係合する第2係合片45の下方両側で、第1係
合片43,44が、天井野縁2内部から、天井野縁受け
3に上面が当接している天井野縁2の左右の上面部2
6,27と係合しているので、天井野縁受け3及び天井
野縁2は係合部材4の第1係合片43,44および第2
係合片45とで挟持された状態となっており、安定した
状態で固定されているとともに、強固に固定された状態
となっている。
【0052】このように係合部材4…を介して天井野縁
2…を固定支持している天井野縁受け3は吊り梁5に垂
下した状態で取り付けられた天井野縁受け吊具6に取り
付けられ、天井野縁2…は、該天井野縁受け吊具6を介
して吊り梁5に固定支持された状態となっている(図1
及び図2参照)。
【0053】図6は図1において、天井野縁受けが天井
野縁受け吊具6を介して吊り梁5に支持された状態を示
す部分拡大斜視図である。図7は天井野縁受け吊具の構
成を説明する図であり、(a)は天井野縁受け支持部を
構成する第1部材と第2部材、(b)は第1部材および
第2部材を有する天井野縁受け支持部の斜視図、(c)
はこれら第1及び第2部材を吊具本体に取り付けた状態
を示す天井野縁受け吊具の斜視図である。
【0054】図6に示すように、天井野縁受け吊具6
は、所定間隔をあけて互いに平行に配設されている天井
野縁2…が係合部材4を介して固定されている部分を避
けた部分で天井野縁受け3を支持しているものであり、
天井野縁受け吊具6は、吊り梁5から垂下した状態で取
り付けられた吊りボルト部(吊具本体)61と、該吊り
ボルト部61の下端部61bに取り付けられ、天井野縁
受け3の周囲を囲んだ状態で支持する天井野縁受け支持
部65とを有している。
【0055】吊りボルト部(吊具本体)61はその上端
部61aでビス51により吊り梁5に止着固定され、該
吊り梁5から垂下した状態で配設されており、下端部6
1bにネジ山が形成されこのネジ山に螺合された2つの
ナット61c、61cを有している。これらナット61
c,61cを介して、天井野縁受け支持部65を固定支
持している。
【0056】図6及び図7に示すように、天井野縁受け
支持部65は、天井野縁受け3の一側面33と上面31
とを覆う第1部材66と、天井野縁受け3の他側面34
と下面32を覆う第2部材67を有し、これら第1部材
66及び第2部材67は分割可能に構成されている。そ
して、第1部材66の一端部66aには、第2部材67
の一端部67aに形成された係止孔68に係止する係止
片69が形成され、他端部(取付部)66bには、第2
部材67の他端部67bに形成されたボルト孔70とと
もに吊りボルト部61により接合される切り欠き部71
が形成されている。
【0057】つまり、天井野縁受け支持部65は、第1
部材66の一端部66aと第2部材67の一端部67a
とを互いに係合させ、第1部材66の他端部66bの切
り欠き部71と第2部材67の他端部67bのボルト孔
70とに吊りボルト61の下端部を挿通させて、上下か
らこれら第1、第2部材66,67の他端部66b,6
7bをナット61cで挟み、これらナット61c,61
cを螺合することにより、天井野縁受け3の周囲を囲ん
だ状態で、該天井野縁受け3を支持固定しているもので
ある(図7(c)参照)。
【0058】なお、この実施の形態における天井野縁受
け支持部65を構成している第1部材66及び第2部材
67は、それぞれ鋼板を用いて形成されている。つま
り、囲んだ状態で支持する天井野縁受け3の形状に対応
させた寸法で形成されたものであり、第1部材66は所
定形状の鋼板をL字状に折曲し、折曲された一方の構成
板の先端部に垂直に折曲して係止片69が形成され、他
方の構成板には先端部から所定形状の切り欠き部(吊り
ボルト部61に対応した形状の長穴)71を形成するこ
とによってなる。また、第2部材67は鉤型に鋼板を折
曲して、上板部と底板部と、これら上板部と底板部とを
接合する接合部とを形成し、上板部と底板部のうちどち
らか一方、(ここでは底板部)部分を穿孔して、第1部
材66の係止片と係合する係止孔68を形成し、他方に
ボルト孔70を穿孔してなる。このように天井野縁受け
3を、該天井野縁受け3の周囲を囲んだ状態で支持する
天井野縁受け支持部65が鋼板で形成されているので、
製作コストの低廉化が図られている。
【0059】図8を用いて第1部材66及び第2部材6
7の組み合わせ方を説明する。図8は天井野縁受け3を
天井野縁受け支持部6に支持させる方法を段階的に示す
図であり、(a)は第2部材を天井野縁受け3にセット
し、セットされた第2部材に第1部材を取り付ける様子
を示す天井野縁受けの断面図、(b)は、天井野縁受け
3が天井野縁受け吊具に固定支持された状態を示す天井
野縁受けの断面図である。
【0060】この図8(a)に示すように、まず第2部
材67を天井野縁受け3の下面32と一側面(この図で
は右側面側)34とを覆うように配設(セット)する。
図示しないがこの時点で、第2部材67のボルト孔70
に吊りボルト61の下端部61bを挿入して、他端部6
7b下方からナット61cを螺合しておいてもよい。
【0061】そして、第1部材66の係止片69を第2
部材67の係止孔68に上方から挿入し、係止片69が
係止孔68に挿入された状態で、第1部材66を一端部
66aを中心に回動させ、第1部材66の他端部66b
を天井野縁受け3の上面31及び第2部材67の他端部
67bの上面に当接させることで、第1及び第2部材6
6,67で天井野縁受け3の周囲を囲んだ状態にする。
【0062】次いで、図8(b)に示すように、第1部
材66の他端部66bと第2部材67の他端部67bと
を吊りボルト61の下端部61bに挿通させて、第1部
材66の上方と第2部材67の下方から螺合されたナッ
ト61c,61cをそれぞれ締め付けることにより、第
1及び第2部材66,67の他端部66b、67bを挟
持して固定する。また、このナット61c,61cの調
節具合によって天井野縁受け支持部65の高さ位置を、
吊りボルト61の下端部61bに沿って任意の位置に変
更することができる。また、第1部材66は、その他端
部66bには切り欠き部71が形成されているので、第
2部材67とともに天井野縁受け3の周囲を囲んだ際、
多少の寸法のずれが生じていても、第2部材67のボル
ト孔70い切り欠き部71が重なることにより、両部材
66,67を吊りボルト61の下端部61bとナット6
1cとで接合することができる。
【0063】このようにして、天井野縁受け支持部65
は天井野縁受け3を、その周囲を囲んだ状態で支持し該
天井野縁受け支持部65から天井野縁受け3が外れるこ
とがなくなり、天井野縁受け支持部65は吊りボルト6
1を介して支持部5に支持されているので、天井野縁受
け3を強固に支持する天井野縁構造とすることができ
る。また、吊りボルト61の下端部61bに、ナット6
1c,61cを介して天井野縁受け支持部65を構成し
ている第1部材66及び第2部材67が取り付けられる
ことにより、天井野縁受け支持部65の吊りボルト61
に対する取り付けと、第1部材66及び第2部材67に
よる天井野縁受け3の支持とを一度に行うことができ
る。
【0064】つまり、分割可能な第1部材66及び第2
部材からなる天井野縁受け支持部65に、天井野縁受け
3を支持させる際に、その作業が容易となるとともに、
天井野縁受け支持部65が天井野縁受け3を支持した状
態とすることができると同時に、天井野縁受け支持部6
5を吊具本体61に固定することができる。したがっ
て、天井野縁受け吊具6を介して支持部5に前記天井野
縁受け3を支持させる作業の簡略化を図ることができ、
該天井野縁構造の製作期間の短縮を図ることができる。
【0065】このような上記実施の形態の天井野縁構造
1によれば、下部に天井材11が取り付けられ、所定間
隔あけて配置されている天井野縁2…は、天井野縁受け
3に係合する係合部材4を介して該天井野縁受け3に固
定されており、係合部材4は、その第1係合部43(4
4)を、天井野縁内部2に挿入させて所定角度回転させ
ることにより天井野縁2内の被係止部26(27)に係
合させ、第2係合部45に天井野縁受け3を係合させる
だけで、天井野縁2を天井野縁受け3に容易に支持固定
させることができる。すなわち、天井野縁2は天井野縁
受け3に係合部材4を介して容易に固定支持させること
ができ、この係合部材4の取り付けも天井野縁2及び天
井野縁受け3のそれぞれに係合すればよいので容易に行
うことができる。その際、ビスなどの止着部材を用いる
ことなく天井野縁を天井野縁吊具に取り付ける作業を行
え、天井の施工期間の短縮化を図ることができるものと
なっている。
【0066】さらに、天井野縁2を天井野縁受け3に固
定する係合部材4が、天井野縁2内部に挿入される挿入
部41と、該挿入部41から上方に延出して設けられた
延出部42とを備え、第1係合部43(44)は挿入部
41に延出部42を挟んで2つ設けられ、第2係合部4
5は延出部42に設けられているので、天井野縁2の被
係止部26,27と係合している第1係合部43,44
の間の上方で第2係合部45が天井野縁受け3に係合し
た状態となっている。よって、天井野縁2は係合部材4
にバランスよく安定した状態で係合され、該係合部材4
が係合している天井野縁受け3に天井野縁2…は安定し
て支持されている。
【0067】また、第2係合片45が天井野縁受け3に
係合されているとともに、天井野縁受け3の下面32は
天井野縁2の上面26,27に当接しているので、天井
野縁受け3は第2係合片45と天井野縁2の上面26,
27で位置決めされ、天井野縁2上部に配置されて固定
された状態となる。よって、天井野縁2は、天井野縁受
け3に、その下面32に密着した状態で強固に固定支持
されている。
【0068】<第2の実施の形態>図9は、本発明に係
る天井野縁構造の第2の実施の形態を示す天井野縁構造
の拡大斜視図である。図10は図9において係合部材を
介して吊具に支持されている状態を示す天井野縁と係合
部材の接合部分(X部分)の斜視図、図11は同X部分
の側面図である。
【0069】図9〜図11に示すように本発明に係る第
2の実施の形態の天井野縁構造10は、下面に天井材を
貼着することで天井を構成する天井野縁20…が、天井
野縁吊具7を介して構築物の上部に設けられた吊り梁
(支持部)50に支持された構造であり(図11参
照)、複数の天井野縁20…に接合された第1天井野縁
200と、該第1天井野縁200に一方の端部210a
を突き付けた状態で直交して配設された第2天井野縁2
10と、これら第1及び第2天井野縁200,210に
取り付けられた係合部材4…と、係合部材4…が係合す
る天井野縁吊具7…等とから概略構成されている。
【0070】第1天井野縁200と、第2天井野縁21
0との両側部には他の天井野縁の端部を受ける受け材1
4…が取り付けられている。図9において、第1天井野
縁200の左側側面部には、第1天井野縁200に直交
し、水平に配設された天井野縁20aの端部が、水平方
向に開口した断面コ字状の受け材14Aを介して挿通固
定されており、また右側側面部には、傾斜して互いに平
行に配設された天井野縁20b,20cが、それぞれ第
1天井野縁に直交するように受け材14Bに内挿固定さ
れることにより接続されている。
【0071】また、第2天井野縁210の手前側面部に
は、該手前側側面部に固定された受け材14Cを介し
て、該第2天井野縁210と直交するように、水平に配
設された天井野縁20d,20eが接続され、奥側の側
面部には、該側面部に固定された受け材14Dを介し
て、傾斜して配設され互いに平行な天井野縁20f〜2
0iの端部がそれぞれ、第2天井野縁210と直交する
ように接続されている。なお、これら天井野縁20d
(20e)は図11に示すように他端部は受け材18及
び横桟材19aを介して壁部19に取り付けられてい
る。
【0072】受け材14(14A〜14D)は、横断面
ほぼコ字状の形状を有し、天井野縁20a〜20iの端
部を内嵌することによって天井野縁20a〜20iを固
定している。なお、これら受け材14のうち傾斜した天
井野縁20b,20c、20f〜20iの端部が内挿固
定される受け材14B,14Dは、開口が天井野縁20
b,20c、20f〜20iのそれぞれの傾斜角度に合
わせてやや上方に開口するように構成されている。そし
て、これら天井野縁のうち傾斜して配設されている天井
野縁20b、20c、20f〜20iの他端部は、下端
部が第1及び第2天井野縁200,210の接合部に接
合された傾斜材202に固定されている(天井野縁h,
iの他端部は図示省略)。
【0073】これら複数の天井野縁20a〜20iが接
合された第1天井野縁200及び第2天井野縁210
は、天井野縁吊具7に係合する係合部材4を介して前記
天井野縁吊具7に固定されている。第1天井野縁200
の天井野縁吊具7への取り付け状態と、第2天井野縁2
10の天井野縁吊具7への取り付け状態とは同様のもの
であり、以下では、図11を参照して、第2天井野縁2
10の天井野縁吊具7への取り付け状態を詳細に説明す
る。
【0074】図10に示すように、この第2天井野縁2
10は、上述した第1の実施の形態における天井野縁2
と同様の構成であり、下面に天井材220が貼着される
下面部23と、この下面部23の両側から鉛直方向にた
ち上がるように形成された両側面部24,25と、該両
側面部24,25の先端部から、それぞれ内側に水平方
向に設けられている左右の上面部26,27と、これら
左右の上面部26,27の内側端部からそれぞれ鉛直下
方向に延出された左右の鉛直部28,29とから構成さ
れている。そして、左右の上面部26,27の間に、該
天井野縁210の延在方向に沿って延在する開口部21
が形成されている。なお、この天井野縁210も、木
製、合成樹脂製など、どのような材質で形成されていて
もよいが、この実施の形態では金属製で形成されたもの
を使用している。この天井野縁210は、鋼板を折曲す
ることにより上述した下面部、両側面部、左右の上面部
及び左右の鉛直部をそれぞれ形成している。よって、天
井野縁の製作コストの低廉化が図られている。
【0075】この第2天井野縁210は天井野縁吊具7
に係合する係合部材4を介して、天井野縁吊具7に固定
されている。係合部材4は第1の実施の形態で説明した
ものと同様のものであるので同一構成には同一名称及び
同一符号を用いて詳細な説明は省略する。図12は本実
施の形態で用いられている係合部材と係合部材取付部の
斜視図である。
【0076】つまり、係合部材4は、図12に示すよう
に、天井野縁210内部に挿入される挿入部41と、該
挿入部41から上方に延出して形成された延出部42と
を備え、挿入部41には、前記天井野縁210内部に形
成された左右の上面部26,27(図10参照)に係合
する第1係合片(第1係合部)43,44が設けられ、
延出部42にはその先端部42aに天井野縁吊具7と係
合する第2係合片(第2係合部)45が設けられてい
る。なお、これら第1係合片43,44及び第2係合片
45の詳細な構成及び作用効果は上述した第1の実施の
形態のものと同様である。
【0077】この係合部材4の第1係合片43,44
は、天井野縁210に、該天井野縁210の開口部21
から天井野縁210内部に挿入されて所定角度回転され
ることにより天井野縁210内部から左右の上面部2
7,26の下面に係合されている。(この実施の形態で
は、第1係合片43,44の向きが第1の実施の形態の
ものと逆になっている。)また、天井野縁210の垂直
部28,29が切り欠き部47,46に係合しているこ
とにより、第1係合片43,44が回転しないように構
成されている。つまり係合部材4は回転不能となってお
り、第1係合片43,44と上面部27,26とが係合
した状態のまま固定された状態となっている。
【0078】前記係合部材4の第2係合片45は前記天
井野縁吊具7に係合されているものであり、係合部材4
の第1係合片43,44が天井野縁210の上面部2
7,26と係合しているとともに、第2係合片45が天
井野縁吊具7に形成された係合口81に係合している
(図10及び図11参照)。
【0079】天井野縁吊具7は、図11に示すように屋
根部17に水平に架設された吊り梁(支持部)50に一
端部(上端部)72aが固定されている吊具本体72
と、該吊具本体72の他端部(下端部)72bに固定さ
れ、係合部材4と係合して天井野縁210を支持固定し
ている係合部材取付部8とを有している。なお吊り梁5
0は梁部55にその側面で固定されている。
【0080】吊具本体72は、その上端部72aで吊り
梁50に、該吊り梁50から垂下した状態となるように
ビス等の止着部材51…によって取り付けられている。
また、下端部72bにはネジ山が切られ、このネジ山
に、後述する係合部材取付部8の接続部82を外嵌挿入
しナット73を螺合することで、係合部材取付部8を支
持固定している。
【0081】係合部材取付部8は、図10及び図12に
示すように、吊具本体72と接続する接続部82と、係
合部材4の第2係合片(第2係合部)45と係合する係
合口81を有する本体部83と、係合部材4が取り付け
られた天井野縁210の上面26,27に、下面が当接
する下面部84とを有している。ここでは、係合無事亜
取付部8は、本体部83の上下部にそれぞれ接続部8
2、下面部84が、該本体部83から水平方向に突出し
て設けられている。これら接続部82と下面部84の突
出方向はそれぞれ本体部83から互いに逆方向に突出す
るように形成されている。なお、接続部82には吊具本
体72の下端部72bのネジ部が挿通されるボルト穴8
2aが形成されている。
【0082】この係合部材取付部8は、天井野縁21
0、天井野縁210に取り付けられる係合部材4に対応
して形成されているものである。つまり図12に示すよ
うに、係合部材取付部8の横幅は係合部材4の横幅と同
一寸法となるように形成されている。係合口81は第2
係合片45に対応して本体部83の所定の部分に形成さ
れているものであり、この係合口81に第2係合片が係
合した際、係合口81から下面部84までの本体部が延
出部42に密着するようになっている。このように係合
口81に第2係合片45が係合し、係合口81から下面
部84までの本体部83が延出部42に密着した状態に
おいては、下面部84と、第1係合片43,44の上面
との間に天井野縁210の上面部26,27の厚さ分の
隙間が形成されている。この実施の形態では、天井野縁
210の上面部26.27の厚みより若干広くなるよう
に形成している。
【0083】次ぎに、図13を用いて、係合部材4と天
井野縁吊具7との係合方法を説明する。上述したように
天井野縁210内部に挿入部41を挿入し、所定角度回
転させて上方に引き上げて第1係合片43,44と天井
野縁210の上面部27,26とを係合させるととも
に、垂直部29,28と切り欠き部46,47とを嵌合
させて、係合部材4を回転不能にさせる。(図5参
照。)このようにして天井野縁210と係合部材4との
係合状態を保持させ、係合部材4の開口部21から第2
係合片45が設けられた延出部42が突出した状態とな
るように係合部材4を天井野縁210にセットする。
【0084】このセットした係合部材4の第2係合片4
5を天井野縁吊具7の係合部材取付部8の係合口81に
挿入して係合させ、該係合部分を中心に下端を天井野縁
210の上面26,27に近づくように回動させる(矢
印Y参照)。このように、係合部材取付部8を回動させ
下面部84の下面を天井野縁210の上面26,27に
当接させる。そして係合部材取付部8の接続部82のボ
ルト穴82aに、吊具本体72の下端部72bのネジ部
を挿入してナットで固着することにより、天井野縁21
0を天井野縁吊具7を介して吊り梁50に吊られた状態
で支持させることができる。また、係合部材取付部8は
予め吊具本体72と接続されていてもよい。このとき、
吊具本体の上端部72aは吊り梁50に固定されていな
いと好適である。
【0085】このように構成された第2の実施の形態に
おける天井野縁構造10によれば、係合部材4は、その
第1係合部43(44)を、開口部21から天井野縁2
内部に挿入させて所定角度回転させることにより天井野
縁2内の被係止部に係合させ、第2係合部45に天井野
縁吊具7を係合させるだけで、天井野縁210は天井野
縁吊具7に容易に固定させることができる。したがっ
て、天井野縁210の天井野縁吊具7への取付固定は、
係合部材4を介して容易に行うことができるとともに、
この係合部材4の取り付けも、天井野縁210および天
井野縁吊具7のそれぞれに係合させるだけでよく容易に
行うことができる。その際、ビスなどの止着部材を用い
ることなく天井野縁を天井野縁吊具に取り付ける作業を
行える。
【0086】また、天井野縁2の被係止部26,27と
係合している第1係合部43,44の間の上方で第2係
合部45が天井野縁吊具7に係合した状態となってお
り、天井野縁2は係合部材4にバランスよく安定した状
態で係合され、該係合部材4が係合している天井野縁吊
具7に天井野縁2は安定して支持されている。さらに、
第2係合片45が天井野縁吊具7に係合されているとと
もに、天井野縁吊具7の下面84は天井野縁210の上
面26,27に当接しているので、天井野縁吊具7は第
2係合片45と天井野縁210の上面26,27で位置
決めされ、天井野縁210上部に配置されて固定された
状態となっており、天井野縁210は天井野縁吊具7の
下面84に密着した状態で強固に固定支持されている。
【0087】なお、上記係合部材4は、本実施の形態の
ように鋼製のものではなく、木製合成樹脂で形成されて
いてもよいことは勿論である。また、上記各実施の形態
で用いられた係合部材4は同一のものを使用しているた
め、同一の建物内で各実施の形態の天井野縁構造1,1
0を適用した場合、それぞれの構造を構築する際、簡便
であり、同一のものを使用できることからコスト削減を
図ることができる。
【0088】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明に係
る天井野縁構造にあっては、下部に天井材11が取り付
けられ、所定間隔あけて配置されている前記天井野縁2
は、前記天井野縁受け3に係合する係合部材4を介して
該天井野縁受け3に固定されており、前記係合部材4の
第1係合部および第2係合部は、前記天井野縁内部に形
成された被係止部と、前記天井野縁受けとにそれぞれ係
合されているので、前記第1係合部を天井野縁内部に挿
入して所定角度回転させることにより前記天井野縁の被
係合部に係合させ、前記第2係合部を前記天井野縁受け
に係合させることで前記天井野縁を前記天井野縁受け支
持固定させた状態となっている。
【0089】つまり、係合部材は、その第1係合部を、
前記天井野縁内部に挿入させて所定角度回転させること
により前記天井野縁内の被係止部に係合させ、前記第2
係合部に前記天井野縁受けを係合させるだけで、前記天
井野縁を前記天井野縁受けに容易に支持固定させること
ができ、前記天井野縁は前記天井野縁受けに前記係合部
材を介して容易に固定支持させることができる。また、
この係合部材の取り付けも前記天井野縁及び天井野縁受
けのそれぞれに係合させるだけでよいので、容易に行う
ことができる。その際、ビスなどの止着部材を用いるこ
となく前記天井野縁を天井野縁吊具に取り付ける作業を
行え、天井の施工期間の短縮化を図ることができる天井
野縁構造となる。
【0090】請求項2記載の発明に係る天井野縁構造に
よれば、請求項1記載の発明と同様の効果を得ることが
できるとともに、2つの第1係合部がそれぞれ前記天井
野縁内部に形成された前記被係止部に係合され、これら
第1係合部の間の上方で前記第2係合部は前記天井野縁
受けに係合された状態となっており、前記天井野縁を前
記係合部材にバランスよく安定した状態で係合させるこ
とができ、該係合部材が係合している前記天井野縁受け
に前記天井野縁を安定して支持させることができる。
【0091】請求項3記載の発明に係る天井野縁構造に
よれば、請求項1または2記載の発明と同様の効果を得
ることができるとともに、前記第2係合部が前記天井野
縁受けに係合されているとともに、前記天井野縁受けの
下面は前記天井野縁の上面に当接しているので、前記天
井野縁受けは前記第2係合部と前記天井野縁の上面で位
置決めされ、前記天井野縁上部に配置されて固定された
状態となり、前記天井野縁を天井野縁受けの下面に密着
して固定支持させることができる。
【0092】請求項4記載の発明に係る天井野縁構造に
よれば、請求項1〜3のいずれかに記載の発明と同様の
効果を得ることができるとともに、前記係合部材には、
前記第1係合部が前記被係止部に係合した際に、前記天
井野縁内部に形成された嵌合部に嵌合する被嵌合部が設
けられ、前記嵌合部に前記被嵌合部が嵌合されることに
より前記第1係合部は前記被係止部に係合された状態で
回転不能に保持されているので、前記第1係合部が所定
角度回転して前記被係止部に係合している状態を保持す
ることができ、該第1係合部が回転して前記被係止部か
ら外れることを防ぐことができる。したがって、前記係
合部材が前記天井野縁から外れることがなく、前記天井
野縁を前記係合部材を介して前記天井野縁受けに安定し
て固定支持させることができる。
【0093】請求項5記載の発明に係る天井野縁構造に
よれば、請求項1〜4のいずれかに記載の発明と同様の
効果を得ることができるとともに、前記天井野縁受けは
天井野縁受け吊具を介して前記支持部に支持されている
ので、前記天井野縁受けは構造物に取り付けられた支持
部に前記天井野縁受け吊具を介して吊られた状態で支持
されており、前記天井野縁受けに固定されている前記天
井野縁は前記支持部に支持された状態となっている。前
記天井野縁受け吊具に前記天井野縁受けを取り付けるだ
けで前記天井野縁を支持部が固定されている構築物に支
持された状態とすることができる。よって、天井野縁構
造を構築物に容易に形成することができる。
【0094】請求項6記載の発明に係る天井野縁構造に
よれば、請求項5記載の発明と同様の効果を得ることが
できるとともに、前記天井野縁受けを該天井野縁受けの
周囲を囲んだ状態で支持する天井野縁受け支持部が 前
記天井野縁受け支持部は分割可能な第1部材と第2部材
とで構成され、前記天井野縁受けはこれら第1部材およ
び第2部材によって囲まれた状態で支持されているの
で、天井野縁受け支持部の前記第1及び第2部材を前記
天井野縁受けの周囲を囲むように取り付けることで、前
記天井野縁吊具に前記天井野縁受けを容易に取り付け、
前記天井野縁を天井野縁受け吊具を介して支持部に簡単
に支持させることができる。
【0095】請求項7記載の発明に係る天井野縁構造に
よれば、請求項6記載の発明と同様の効果を得ることが
できるとともに、前記吊具本体ととともに前記天井野縁
受け吊具を構成する天井野縁受け支持部の第1部材およ
び第2部材は、前記第1部材の一方の端部と前記第2部
材の一方の端部とは互いに係合されており、前記第1部
材の他方の端部と前記第2の他方の端部とは、前記吊具
本体によって接合されているので、前記天井野縁受け
に、その周囲を囲むように前記第1部材及び第2部材を
取り付けて、それぞれの一方の端部を係合させ、他方の
端部を前記吊具本体によって接合して前記天井野縁受け
を前記天井野縁受け吊具の天井野縁受け支持部に取りつ
けて支持させることができる。つまり、前記天井野縁受
け支持部に前記天井野縁受けを支持させる際に、その作
業が容易であり、該天井野縁構造の製作期間の短縮を図
ることができる。
【0096】請求項8記載の発明に係る天井野縁構造に
よれば、前記天井野縁の前記天井野縁吊具への取付固定
は、前記係合部材を介して容易に行うことができ、この
係合部材の取り付けも容易に行うことができる。その
際、ビスなどの止着部材を用いることなく前記天井野縁
を天井野縁吊具に取り付ける作業を行える。
【0097】請求項9記載の発明に係る天井野縁構造に
よれば、請求項8記載の発明と同様の効果を得ることが
できるとともに、前記天井野縁を前記天井野縁吊具に固
定する前記係合部材が、前記天井野縁内部に挿入される
挿入部と、該挿入部から上方に延出して設けられた延出
部とを備え、前記第1係合部は前記挿入部に前記延出部
を挟んで2つ設けられ、前記第2係合部は前記延出部に
設けられているので、2つの第1係合部がそれぞれ前記
天井野縁内部に形成された前記被係止部に係合され、前
記第2係合部は前記天井野縁吊具に係合された状態とな
り、前記天井野縁は前記係合部材にバランスよく安定し
た状態で係合され、該係合部材が係合している前記天井
野縁吊具に前記天井野縁を安定して支持させることがで
きる。
【0098】請求項10記載の発明に係る天井野縁構造
によれば、請求項8または9記載の発明と同様の効果を
得ることができるとともに、前記第2係合部が前記天井
野縁吊具に係合されているとともに、前記天井野縁吊具
の下面は前記天井野縁の上面に当接しているので、前記
天井野縁吊具は前記第2係合部と前記天井野縁の上面で
位置決めされ、前記天井野縁上部に配置されて固定され
た状態となり、前記天井野縁を天井野縁吊具の下面に密
着して強固に固定支持させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の天井野縁構造を適用した一例を示すも
ので、天井野縁の端部が破断された該天井野縁構造の概
略斜視図である。
【図2】同天井野縁構造の要部を示す概略縦断面図であ
る。
【図3】係合部材と、天井野縁受けに天井野縁が係合部
材を介して取り付けられている状態を示すものであり、
(a)は天井野縁受けに天井野縁が係合部材を介して固
定されている状態を示す天井野縁構造の拡大図斜視図、
(b)は係合部材の斜視図である。
【図4】係合部材と天井野縁との対応関係の一例を示す
図である。
【図5】係合部材を天井野縁に取り付ける方法を段階的
に示す天井野縁の断面図であり、(a)は天井野縁の内
部に係合部材の挿入部を挿入した図、(b)は挿入部を
挿入して所定角度回転させた状態を示す図であり、
(c)は係合部材の第1係合部を天井野縁内部の被係止
部に係合させた図、(d)は天井野縁に取り付けられた
係合部材に天井野縁受けを係合させた状態を示す図であ
る。
【図6】図1において、天井野縁受けが天井野縁受け吊
具6を介して吊り梁5に支持された状態を示す部分拡大
斜視図である。
【図7】天井野縁受け吊具の構成を説明する図であり、
(a)は天井野縁受け支持部を構成する第1部材と第2
部材、(b)は第1部材および第2部材を有する天井野
縁受け支持部の斜視図、(c)はこれら第1及び第2部
材を吊具本体に取り付けた状態を示す天井野縁受け吊具
の斜視図である。
【図8】天井野縁受け3を天井野縁受け支持部6に支持
させる方法を段階的に示す図である。
【図9】本発明に係る天井野縁構造の第2の実施の形態
を示す天井野縁構造の拡大斜視図である。
【図10】図9において係合部材を介して吊具に支持さ
れている状態を示す天井野縁と係合部材の接合部分(X
部分)の斜視図である。
【図11】同X部分の側面図である。
【図12】本実施の形態で用いられている係合部材と係
合部材取付部の斜視図である。
【図13】天井野縁に取り付けられた係合部材4を天井
野縁吊具7に係合する様子を説明する図である。
【符号の説明】
1,10 天井野縁構造 2 天井野縁 3 天井野縁受け 4 係合部材 5、50 吊り梁(支持部) 6 天井野縁受け吊具 7 天井野縁吊具 11 天井材 20 20a〜20i 天井野縁 21 開口部 26 上面(被係止部) 27 上面(被係止部) 28,29 垂直部(嵌合部) 32 下面 41 挿入部 42 延出部 43,44 第1係合片(第1係合部) 45 第2係合片(第2係合部) 46,47 切り欠き部(被嵌合部) 61 吊具本体 65 天井野縁受け支持部 66 第1部材 66a第1部材の一方の端部 66b第1部材の他方の端部 67 第2部材 67a第2部材の一方の端部 67b第2部材の他方の端部 84 下面部 210 天井野縁

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下部に天井材が取り付けられる天井野縁
    が所定間隔をあけて配置され、これら天井野縁は該天井
    野縁と直交するように配置された天井野縁受けに固定さ
    れ、前記天井野縁受けは構築物に固定された支持部に取
    り付けられて支持されている天井野縁構造であって、 前記天井野縁は、前記天井野縁受けに係合する係合部材
    を介して該天井野縁受けに固定されており、この天井野
    縁には前記係合部材を挿入する開口部が形成され、 前記係合部材は、前記開口部から天井野縁内部に挿入さ
    れて所定角度回転されることにより前記天井野縁内部に
    形成された被係止部に係合する第1係合部と、 前記第1係合部より上方に突出して、前記天井野縁受け
    と係合する第2係合部とを備え、 前記係合部材の第1係合部は前記天井野縁内部に形成さ
    れた被係止部に係合され、 前記係合部材の第2係合部は前記天井野縁受けに係合さ
    れていること、 を特徴とする天井野縁構造。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の天井野縁構造において、 前記係合部材は、前記天井野縁内部に挿入される挿入部
    と、 該挿入部から上方に延出して設けられた延出部とを備
    え、 前記第1係合部は前記挿入部に前記延出部を挟んで2つ
    設けられ、 前記第2係合部は前記延出部に設けられていること、 を特徴とする天井野縁構造。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の天井野縁構造に
    おいて、 前記第2係合部が前記天井野縁受けに係合されていると
    ともに、 前記天井野縁受けの下面は前記天井野縁の上面に当接し
    ていること、 を特徴とする天井野縁構造。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の天井野
    縁構造において、 前記係合部材には、前記第1係合部が前記被係止部に係
    合した際に、前記天井野縁内部に形成された嵌合部に嵌
    合する被嵌合部が設けられ、 前記嵌合部に前記被嵌合部が嵌合されることにより前記
    第1係合部は前記被係止部に係合された状態で回転不能
    に保持されていること、 を特徴とする天井野縁構造。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の天井野
    縁構造において、 前記天井野縁受けは天井野縁受け吊具を介して前記支持
    部に支持されていること、 を特徴とする天井野縁構造。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の天井野縁構造において、 前記天井野縁受け吊具は、前記天井野縁受けを該天井野
    縁受けの周囲を囲んだ状態で支持する天井野縁受け支持
    部を有し、 前記天井野縁受け支持部は分割可能な第1部材と第2部
    材とで構成され、 前記天井野縁受けはこれら第1部材および第2部材によ
    って囲まれた状態で支持されていること、 を特徴とする天井野縁構造。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の天井野縁構造において、 前記天井野縁受け吊具は前記天井野縁受け支持部を前記
    支持部に接続する吊具本体を備え、 前記第1部材の一方の端部と前記第2部材の一方の端部
    とは互いに係合されており、前記第1部材の他方の端部
    と前記第2部材の他方の端部とは、前記吊具本体によっ
    て接合されていること、 を特徴とする天井野縁構造。
  8. 【請求項8】 下部に天井材が取り付けられる天井野縁
    が所定間隔をあけて配置され、これら天井野縁は構築物
    に固定された支持部から垂下した状態で取り付けられた
    天井野縁吊具を介して支持されている天井野縁構造であ
    って、 前記天井野縁は、前記天井野縁吊具に係合する係合部材
    を介して、前記天井野縁吊具に固定され、 この天井野縁には前記係合部材を挿入する開口部が形成
    され、 前記係合部材は、前記開口部から天井野縁内部に挿入さ
    れて所定角度回転されることにより前記天井野縁内部に
    形成された被係止部に係合する第1係合部と、 前記第1係合部より上方に突出して、前記天井野縁吊具
    と係合する第2係合部とを備え、 前記係合部材の第1係合部は前記天井野縁内部に形成さ
    れた被係止部に係合され、 前記係合部材の第2係合部は前記天井野縁吊具に係合さ
    れていること、 を特徴とする天井野縁構造。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の天井野縁構造において、 前記係合部材は、前記天井野縁内部に挿入される挿入部
    と、 該挿入部から上方に延出して設けられた延出部とを備
    え、 前記第1係合部は前記挿入部に前記延出部を挟んで2つ
    設けられ、 前記第2係合部は前記延出部に設けられていること、 を特徴とする天井野縁構造。
  10. 【請求項10】 請求項8または9記載の天井野縁構造
    において、 前記第2係合部が前記天井野縁吊具に係合されていると
    ともに、 前記天井野縁吊具の下面は前記天井野縁の上面に当接し
    ていること、 を特徴とする天井野縁構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017066866A (ja) * 2017-01-24 2017-04-06 常盤工業株式会社 野縁受け保持用のハンガー
KR20170003197U (ko) * 2016-03-04 2017-09-13 김기종 천정 루바 설치구조

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