JP2000273969A - ずれ止め - Google Patents

ずれ止め

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JP2000273969A
JP2000273969A JP11083393A JP8339399A JP2000273969A JP 2000273969 A JP2000273969 A JP 2000273969A JP 11083393 A JP11083393 A JP 11083393A JP 8339399 A JP8339399 A JP 8339399A JP 2000273969 A JP2000273969 A JP 2000273969A
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JP
Japan
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stopper
dislocation
main girder
floor slab
dislocation stopper
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JP11083393A
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English (en)
Inventor
Susumu Matsuno
松野  進
Setsuo Iwata
節雄 岩田
Hisahiro Yoneda
尚弘 米田
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Hitachi Zosen Corp
Original Assignee
Hitachi Zosen Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 少数で両者のずれ止め機能を発揮することが
でき、かつ、どのうような方向から作用する支圧荷重に
も均等に抵抗することができるずれ止めを提供すること
を目的とする。 【解決手段】 本発明のずれ止め1は、力がかかること
によって両者がずれたり剥離したりすることを防止する
ために一方の接合部位に取付けられ、外形を円筒状とし
たり、円筒状外周に孔1Aを複数形成し、これら孔1A
に鉄筋2を挿通したりしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、少数で両者のずれ
止め機能を発揮することができ、かつ、どのような方向
から作用する支圧荷重にも均等に抵抗することができる
ずれ止めに関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば鋼板上に鉄筋コンクリートを取付
けたハイブリッド構造では、鋼板とコンクリートとが水
平方向にずれたり、鋼板がコンクリートから剥離しない
ように、ずれ止めを鋼板上に設けている。このずれ止め
として、例えば図5(a)に示すスタッドジベル51A
のように剛性の小さい柔質のものや、図5(b)〜
(f)に示す形状のもの、さらに図5(g)に示すよう
なブロックジベル51Gのように剛性が大きい剛質のも
のがある。以下、図5〜図7の説明でこれらを総称する
ときには、ずれ止め51という。
【0003】ずれ止め51は、図6に示すように、周囲
から圧力を受けたとき、図7に示すような支圧荷重分布
となる。例えば図7(a)のスタッドジベル51Aのよ
うな柔質なものは、図7(b)に示すように、剛性が小
さいために変形を起こしながらコンクリート52と鋼板
53間に作用する剪断力を伝達するため、支圧荷重は均
一ではない。これに対して、図7(c)のブロックジベ
ル51Gのような剛質なものは、図7(d)に示すよう
に、剛性が大きいため、剪断荷重は均一の分布である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の柔質のずれ止めは、剛性が小さいために変形を
起こしやすいので、例えば上記したハイブリッド構造の
場合には、鋼板上に多数のずれ止めを設ける必要が生
じ、手間と労力が増大する。
【0005】一方、剛質のずれ止めを用いれば、鋼板上
に設けるずれ止めの数を少なくすることができるが、従
来の剛質のずれ止めは、支圧荷重が作用する方向によっ
て発揮する抵抗力が均一でないといった不具合があっ
た。
【0006】本発明は、上記不具合を解消するためにな
されたものであり、少数でずれ止め機能を発揮すること
ができ、かつ、どのような方向から作用する支圧荷重に
も均等に抵抗することができるずれ止めを提供すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のずれ止めは、外形を円筒状としたものであ
る。このようにすることでどのような方向から作用する
支圧荷重にも均等に抵抗することができ、本数が少なく
ても確実にずれ止めを行うことができる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明のずれ止めは、外形を円筒
状としたものである。本発明のずれ止めは、例えば、鋼
板上に鉄筋コンクリートを取付けたハイブリッド構造
体、あるいは橋梁の床版と主桁との接合部位で使用して
好適である。
【0009】ハイブリッド構造体においては、鋼板上に
本発明のずれ止めの一端部を例えば溶接によって設け
て、本発明のずれ止めを埋め込むように鉄筋コンクリー
トを鋼板上に取付ける。一方、橋梁においては、主桁の
上面に本発明のずれ止めの一端部を例えば溶接によって
設けて、本発明のずれ止めを埋め込むように床版を設け
る。
【0010】本発明のずれ止めは、鉄筋コンクリート又
は床版に埋め込まれた後、鋼板と鉄筋コンクリートとの
間で、又は主桁と床版との間で、各々の両者における接
合面水平方向の多方向からずれ力がかかっても、外形が
円筒状のため均等に抵抗することができる。
【0011】さらに、本発明のずれ止めは、ハイブリッ
ド構造のときには、本発明のずれ止めがコンクリートで
埋め込まれ、また、橋梁においては主桁上に設けられる
床版のコンクリートにより本発明のずれ止めが埋め込ま
れ、このときに、本発明のずれ止めの円筒状内部にコン
クリートが侵入するので、ずれ止め効果も大きい。
【0012】また、本発明のずれ止めは、上記した構成
において、円筒状の周面に拡径方向に張り出したフラン
ジ部を形成する、又は、円筒状の周面に形成した複数の
孔に鉄筋を挿通する、構成とすれば、接合面水平方向の
ずれ力だけでなく、接合面垂直方向の引き抜き力にも耐
えることができる。
【0013】ところで、以上に説明したずれ止めは、鋼
板上又は主桁上に一端部を溶接する例で説明したが、こ
れに限らず、上記構成のいずれかにおいて、円筒状の一
端部を中実とし、この中実とされた一端部の面に雌ねじ
又は雄ねじを設けたものでもよい。
【0014】この場合は、鋼板又は主桁上に雄ねじ又は
雌ねじを設けておく必要があるが、このようにすること
で、溶接することなく、迅速かつ簡易に鋼板又は主桁上
に本発明のずれ止めを設けることができる。
【0015】
【実施例】以下に本発明の実施例について、図1〜図4
を参照して説明する。図1は、本発明のずれ止めにおけ
る第1実施例構成を示す。図2は、第1実施例における
本発明のずれ止めの使用状況を示す。図3は、本発明の
ずれ止めにおける第2実施例構成を示す。図4は、第2
実施例における本発明のずれ止めの使用状況を示す。第
1及び第2実施例では、例えば橋梁の主桁Pと不図示の
床版とを接合するために、該主桁Pの頂上部に設けた場
合について説明する。
【0016】図1及び図2に示す第1実施例において、
ずれ止め1は、円筒状とされ、円筒状の周面の所定高さ
位置で、直径上に対向させて孔1Aが複数形成され、こ
の孔1Aに鉄筋2が複数(本実施例では3本)挿入され
てなる。
【0017】上記構成のずれ止め1は、図2に示すよう
に、主桁P上において床版が配置される位置で位置合わ
せを行い(図2(a))、その後に配置し(図2
(b))、配置位置でずれ止め1の下端部を主桁P上に
溶接し、鉄筋2を孔1Aに挿入する(図2(c))。
【0018】主桁P上には、ずれ止め1を上記のように
設けた後、ここに例えばプレキャスト製のプレストレス
コンクリートでなる床版を設ける。プレキャスト製のプ
レストレスコンクリートでなる床版は、主桁P上のずれ
止め1の位置に孔が形成されており、主桁P上に床版を
配置した後、該孔に例えば高強度モルタルを注入してず
れ止め1を埋め込むことで主桁P上に接合される。
【0019】主桁P上に設けたずれ止め1は、プレスト
レスコンクリートを橋梁の床版として用いた場合は、主
桁Pと床版には、橋軸直角方向にストレスを与えるの
で、従ってずれ止め1には橋軸直角方向のずれ力がかか
り、また、支点となる主桁P,P間への橋軸方向の荷重
がかかる。
【0020】つまり、主桁Pと床版との接合位置におい
て、ずれ止め1には、橋軸直角方向と橋軸方向との2方
向からの支圧荷重がかかるが、本発明のずれ止め1は、
外形が円筒形とされているので、どちらの方向からの支
圧荷重にも均等に抵抗することができ、また、円筒内部
にもモルタルが注入されることで、こうしたずれ力に確
実に耐えることができる。
【0021】また、ずれ止め1には、上記したずれ力の
他、主桁Pから床版が浮き上ろうとする力がかかるが、
ずれ止め1は、孔1Aに鉄筋2を挿通しているので、主
桁Pと床版とが剥離しようとする力にも耐えることがで
きる。
【0022】また、ずれ止め1は、例えば孔1Aに鉄筋
2を挿入することに代えて、不図示ではあるが、ずれ止
め1の円筒外周面に拡径方向に張り出すフランジ部を形
成すれば、上記と同じく、主桁Pと床版とが剥離しよう
とする力に耐えることができる。
【0023】一方、図3及び図4に示す第2実施例にお
いて、ずれ止め11は、上記した第1実施例のずれ止め
1の円筒状の一端部を中実とし、この中実とされた一端
部の面に雌ねじ3を設けたものである。その他の構成
は、上記した第1実施例のずれ止め1と同様である。
【0024】ずれ止め11は、図4に示すように、主桁
P上で床版が配置される位置には雄ねじP1が設けられ
ており(図4(a))、ずれ止め11の雌ねじ3を雄ね
じP1に螺入させて(図4(b))、この後、鉄筋2を
孔1Aに挿入して、主桁P上に設けている。
【0025】このようにすることでも、上記した第1実
施例と同等の作用効果を得ることができる他、主桁Pに
容易に設けることができる。なお、第2実施例において
も、鉄筋2を孔1Aに挿入することに代えて、不図示で
はあるが、ずれ止め1の円筒外周面に拡径方向に張り出
すフランジ部を形成するようにしてもよい。
【0026】第2実施例において、上記では主桁Pに雄
ねじP1を、ずれ止め11に雌ねじ3を各々形成して、
螺入する場合を示したが、主桁Pに雌ねじを、ずれ止め
11に雄ねじ3を各々形成して螺入するようにしてもよ
い。
【0027】なお、本発明は、上記した第1第2実施例
に限定されず、種々の変形が可能である。例えば、孔1
Aは、ずれ止め1,11の強度が極端に低下しない程度
にさらに複数設けてもよく、また、このようにさらに複
数形成した孔1Aにさらに多数の鉄筋2を挿入するよう
にしてもよい。
【0028】また、上記した第1第2実施例では、接合
する両者として、一方を橋梁の主桁P、他方を橋梁の床
版として説明したが、本発明のずれ止め1,11は、こ
のような状況での使用に止まらず、接合する両者とし
て、一方をハイブリッド構造の鋼板、他方をハイブリッ
ド構造の鉄筋コンクリートとしても、又はその他の両者
のずれ止めに使用しても、上記と同等の作用効果が得ら
れる。
【0029】
【発明の効果】以上のように、本発明のずれ止めは、外
形を円筒状としたので、接合面水平方向のどのような方
向から作用する支圧荷重にも均等に抵抗することがで
き、また、円筒状の外周面に複数の孔を設け、これら複
数の孔に鉄筋を挿入する又は円筒状の外周面に拡径方向
に張り出すフランジ部を設けることで、接合面垂直方向
にかかる剥離力に耐えることができ、また、円筒状の一
端部を中実とし、この中実部分に雄ねじ又は雌ねじを設
けることで容易に該ずれ止めを取付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のずれ止めにおける第1実施例構成を示
す図である。
【図2】第1実施例構成のずれ止めの使用状態を示し、
(a)はずれ止めを配置する前の状態、(b)はずれ止
めを配置して溶接した状態、(c)は鉄筋を挿入した状
態、を各々示す図である。
【図3】本発明のずれ止めにおける第2実施例構成を示
す図である。
【図4】第2実施例構成のずれ止めの使用状態を示し、
(a)はずれ止めを配置する前の状態、(b)はずれ止
めをねじ止めした状態、(c)は鉄筋を挿入した状態、
を各々示す図である。
【図5】(a)〜(g)は、従来のずれ止めを示す図で
ある。
【図6】ずれ止めにかかる支圧荷重の状態を示す図であ
る。
【図7】従来のずれ止めとその支圧荷重分布状況を示
し、(a)はスタッドジベルを示す図、(b)はスタッ
ドジベルの支圧荷重分布状況を示す図、(c)はブロッ
クジベルを示す図、(d)はブロックジベルの支圧分布
状況を示す図、である。
【符号の説明】
1 ずれ止め 1A 孔 2 鉄筋 3 雌ねじ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 米田 尚弘 大阪府大阪市住之江区南港北1丁目7番89 号 日立造船株式会社内 Fターム(参考) 2E125 AA14 AA57 AB01 AC15 AE04 AG57 BA52 BB19 BB22 BC05 BD01 BE07 CA78 CA82

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 力がかかることによって両者がずれたり
    剥離したりすることを防止するために一方の接合部位に
    取付けるずれ止めにおいて、外形を円筒状としたことを
    特徴とするずれ止め。
  2. 【請求項2】 円筒状の周面に複数の孔を形成し、この
    孔に鉄筋を挿通したことを特徴とする請求項1記載のず
    れ止め。
  3. 【請求項3】 円筒状の周面に拡径方向に張り出したフ
    ランジ部を形成したことを特徴とする請求項1記載のず
    れ止め。
  4. 【請求項4】 円筒状の一端部を中実とし、この中実と
    された一端部の面に雌ねじ又は雄ねじを設けたことを特
    徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のずれ止め。
JP11083393A 1999-03-26 1999-03-26 ずれ止め Pending JP2000273969A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101012402B1 (ko) 2010-10-12 2011-02-09 (주)다음기술단 프리스트레스트 콘크리트 거더

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101012402B1 (ko) 2010-10-12 2011-02-09 (주)다음기술단 프리스트레스트 콘크리트 거더

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