JP2000273692A - 薄膜形成装置及びそのコンタクト治具の製造方法 - Google Patents

薄膜形成装置及びそのコンタクト治具の製造方法

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JP2000273692A JP11079953A JP7995399A JP2000273692A JP 2000273692 A JP2000273692 A JP 2000273692A JP 11079953 A JP11079953 A JP 11079953A JP 7995399 A JP7995399 A JP 7995399A JP 2000273692 A JP2000273692 A JP 2000273692A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電流密度の差異を抑制防止し、メッキパター
ン厚みのばらつきを小さくできる薄膜形成装置及びその
コンタクト治具の製造方法を提供する。 【解決手段】 メッキチャンバにコンタクト治具7を周
設してコンタクト治具7にシリコンウェーハWの表面に
成膜されたシード層Cの外周縁部Pを支持させ、シード
層Cを電解メッキして銅による配線パターンを形成する
ものであって、コンタクト治具7を、メッキチャンバの
支持フランジ上に設置されるリング形の電極基板8と、
電極基板8上に成形されるリング形の弾性まくら体9
と、電極基板8上に両端部がワイヤボンディングされて
弾性まくら体9の周方向に並設され、かつ弾性まくら体
9を跨いで支持される複数のワイヤ10と、弾性まくら
体9と複数のワイヤ10とを被包してシード層Cの外周
縁部Pを搭載支持するとともに、各ワイヤ10の湾曲上
部10aを表面11aから露出させてシード層Cの外周
縁部Pに接触させるリング形のシール弾性体11とから
構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、銅成膜装置に代表
される薄膜形成装置及びそのコンタクト治具の製造方法
の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路に使用されるシリコンウ
ェーハの配線パターンには導電材料としてアルミニウム
が一般的に使用されている。しかしながら、このアルミ
ニウムは、導電率が銅の約2/3であり、高抵抗(3〜
3.3μΩ・cm)であるため、ICの高速化の妨げとな
っている。そこで、配線インピーダンスを低くしてIC
の高速化を図るため、近年、銅(1.7〜1.9μΩ・c
m)を使用する配線パターンが鋭意検討されている。この
銅による配線パターンを形成する場合には、第1の工程
としてシリコンウェーハの表面に薄い導電皮膜を成膜
し、その後、第2の工程として、導電皮膜をカソードと
して電解メッキ(電気メッキ)し、電解メッキ層を成膜す
れば、シリコンウェーハに所定の銅配線パターンを形成
することができる。
【0003】導電皮膜は、メッキベースとも呼ばれ、シ
リコンウェーハ表面の銅配線パターン形成予定箇所に蒸
着法、イオンプレーティング法、又はスパッタリング法
等の乾式メッキ法により成膜される。この導電皮膜は、
通常0.2μm〜1μmの範囲で成膜され、電解メッキさ
れる。これは、膜の形成速度と量産性とを考慮したもの
で、厚膜の形成に伴う所要時間を可能な限り短縮し、電
解メッキ層を成膜可能な膜厚として必要な範囲を示した
ものである。
【0004】シリコンウェーハの表面には多数の製品が
同時に形成されるので、第1、第2の工程を通じ、シリ
コンウェーハの全表面には均一な厚みの膜を成膜するこ
とが要求される。乾式メッキ法によれば、メッキチャン
バ内の銅の蒸気圧がシリコンウェーハの面内で均一なの
で、導電皮膜の厚さにばらつきがほとんどなく、導電皮
膜の厚さの管理に際しても、スパッタリングターゲッ
ト、電流、又は電圧等を適宜調整すれば良い。これに対
し、電解メッキ法では、ケミカル液の温度や濃度の管理
だけではなく、メッキすべきパターンの電流密度を均一
に制御しなければ、均一な厚さの電解メッキ層を得るこ
とができない。
【0005】導電皮膜、即ちメッキベースは、上記方法
で形成され、きわめて薄く高抵抗であるという特徴があ
る。したがって、一箇所のみからの給電では電解メッキ
層の成膜時に電流密度を均一にすることができず、均一
な厚さの電解メッキ層を到底得ることができない。こう
した問題を解消するため、シリコンウェーハの導電皮膜
の外周縁部における複数の箇所から給電する等の特殊な
メッキ治具が開発され、用いられている。このメッキ治
具は、特開平5−36698号公報に開示されているよ
うに、以下の方法で給電する。
【0006】同公報には、略リング形の治具に複数の電
極を等間隔に埋設してこの複数の電極にはシリコンウェ
ーハの表面に成膜された導電皮膜の外周縁部を接触さ
せ、この外周縁部における複数の接触対応箇所を電極部
分とし、この複数の電極部分と電極との間に適切な電位
差を与えてカソードである導電皮膜を電解メッキするこ
とにより、シリコンウェーハ面内の電流密度の差異を小
さく抑制して銅メッキパターン厚みのばらつきを著しく
減少させるメッキ治具が開示されている。このメッキ治
具によれば、一箇所から給電する場合に比べ、電流密度
の差異を小さく抑制することが可能であるとされる。し
かしながら、同治具では、導電皮膜の電極部分から離れ
た箇所で電流密度に差異が生じるので、銅メッキパター
ン厚みのばらつきを招くこととなる。
【0007】また、同公報には、略リング形の治具上に
同形の電極を周設してこの電極の平坦面にはシリコンウ
ェーハの表面に成膜された導電皮膜の外周縁部を搭載支
持させ、この導電皮膜の外周縁部を電極部分とし、この
電極部分と電極との間に電位差を与えて電解メッキする
例が開示されている。しかし、この例の場合には、電極
に平坦面を形成することが実に困難である。また、電極
を薄膜として導電皮膜の外周縁部に対する接触性を向上
させる場合、電極が容易に変形しやすく、変形防止のた
めに細心の注意を払わなければならない。さらに、電極
が変形すると、接触部分が不均一になるので、電流密度
に差異が生じ、銅メッキパターン厚みのばらつきが発生
する。
【0008】一方、特開昭58−181898号公報に
は、シリコーンゴム等を用いてリング形の弾性体を成形
し、この弾性体に銅製で同形の電極を周設してこの断面
円形の電極をウェーハの表面に成膜された導電皮膜の外
周縁部に接触させ、この導電皮膜の外周縁部を電極部分
とし、この電極部分と電極との間に適切な電位差を与え
てカソードである導電皮膜を電解メッキする給電装置が
開示されている。しかしながら、この給電装置では、電
極の断面方向のみならず、線方向においても、電極と導
電皮膜の外周縁部とが点接触になるので、電極をリング
形に形成した意味がなく、電流密度に差異が生じ、銅メ
ッキパターン厚みのばらつきが発生することになる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来のメッキ治具や給
電装置は、以上のように構成されているので、電流密度
に差異が生じ、銅メッキパターン厚みのばらつきが大き
くなるという問題があった。
【0010】本発明は、上記問題に鑑みなされたもの
で、電流密度の差異を抑制防止し、メッキパターン厚み
のばらつきを小さくすることのできる薄膜形成装置及び
そのコンタクト治具の製造方法を提供することを目的と
している。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明にお
いては、上記課題を達成するため、エンドレスのコンタ
クト治具にウェーハの外周部を接触させ、このウェーハ
の表面を電解メッキして薄膜を形成するものであって、
上記コンタクト治具は、エンドレスの電極基板と、この
電極基板上に設けられるエンドレスの弾性まくら体と、
該電極基板上に少なくとも一端部が接合されて該弾性ま
くら体の周方向に並べ設けられるとともに、少なくとも
該弾性まくら体の内外いずれか一方の下部から弾性まく
ら体の上部付近まで伸びて支持される複数の導電線材
と、該弾性まくら体と該複数の導電線材とを被覆して上
記ウェーハの表面外周部を支持し、かつ各導電線材の上
部を露出させて該ウェーハの表面外周部に接触させるエ
ンドレスのシール弾性体とを含んでなることを特徴とし
ている。
【0012】なお、上記電極基板上に上記複数の導電線
材の両端部をそれぞれ接合して各導電線材に上記弾性ま
くら体を跨がせ、該各導電線材の上部を上記シール弾性
体の表面から突出させることができる。また、上記電極
基板上に上記複数の導電線材の一端部をそれぞれ接合し
て他端の上端部を上記シール弾性体の表面から突出させ
ることもできる。
【0013】また、請求項4記載の発明においては、上
記課題を達成するため、表面に薄膜が電解メッキにより
形成されるウェーハの表面外周部をシール弾性体に支持
させ、該ウェーハの表面外周部に該シール弾性体の表面
から突出した複数の導電線材の上部をそれぞれ接触させ
る薄膜形成装置のコンタクト治具を製造する方法であっ
て、エンドレスの電極基板上に成形材料を注型硬化させ
て断面略半円形の弾性まくら体をエンドレスに成形する
工程と、該電極基板上に上記複数の導電線材の少なくと
も一端部をそれぞれ接合して該弾性まくら体の周方向に
並べ設け、各導電線材を少なくとも該弾性まくら体の内
外いずれか一方の下部から弾性まくら体の上部付近まで
伸ばす工程と、該電極基板上に成形材料を注型硬化させ
て該弾性まくら体及び上記複数の導電線材を被覆する上
記シール弾性体をエンドレスに成形し、このシール弾性
体の表面から上記各導電線材の上部を露出させる工程と
を含んでなることを特徴としている。なお、超音波ワイ
ヤボンディング法と抵抗溶接法のいずれかの方法を用い
て上記電極基板上に上記各導電線材の少なくとも一端部
を接合すると良い。
【0014】ここで、特許請求の範囲におけるウェーハ
には、Siウェーハ、GaPウェーハ、又は各種のウェ
ーハが含まれる。また、電極基板には印刷配線基板等の
各種の種類があるが、おおよそこの分野で使用される一
切の基板が含まれる。また、弾性まくら体とシール弾性
体とは、JIS硬度A20°〜60°、好ましくはJI
S硬度A20°〜40°で水密機能、弾性機能、及び又
は圧縮永久歪み特性等に優れるフッ素系ゴムやシリコー
ンゴム等を使用して成形することができる。また、断面
略半円形には、断面半円形、おおよそ断面半円形、断面
半楕円形、おおよそ断面半楕円形、又はこれらに類似す
る形状が含まれる。
【0015】複数の導電線材の配列ピッチは、0.03
mm〜1mmピッチ、望ましくは0.03mm〜0.05mmピ
ッチが良い。この複数の導電線材は、弾性まくら体の周
方向に一定ピッチで並べ設けて電流密度の均一性を向上
させても良いし、そうでなくても良い。各導電線材とし
ては、打ち抜いた細長い導電板やワイヤ等があげられ
る。また、超音波ワイヤボンディング法には、超音波ワ
イヤボンディング法、超音波併用熱圧着ワイヤボンディ
ング法、又は超音波加熱法等の種類があるが、いずれの
ボンディング法でも良い。さらに、薄膜形成装置は、銅
メッキする装置でも、他の金属薄膜を成膜する装置でも
良い。
【0016】請求項1又は4記載の発明によれば、弾性
まくら体の周方向に並べられた複数の導電線材の上部が
シール弾性体の表面からそれぞれ露出し、この複数の導
電線材の上部がウェーハの表面外周部に接触し、電解メ
ッキ時における電流密度を均一化する。この際、弾性ま
くら体は、ガイドとして機能するとともに、導電線材の
弾性力を補強する。また、剛性の高い導電線材が使用さ
れる場合、高さ精度の制御や姿勢の確保に困難を生じる
おそれがあるが、弾性まくら体がガイドとして機能する
ので、高さ精度を容易に制御することができ、かつ導電
線材の姿勢を所定の姿勢に維持することができる。さら
に、シール弾性体が弾性まくら体及び複数の導電線材の
上部以外の部分を水密保護するので、メッキ液と導電線
材との接触に伴いウェーハの表面外周部とコンタクト治
具との接触抵抗にばらつきが生じるのを抑制あるいは防
止することが可能になる。さらにまた、シール弾性体が
導電線材の弾性を補助し、接触圧力を維持できるよう復
元力を導電線材に与える。
【0017】また、請求項2記載の発明によれば、電極
基板上に弾性まくら体を跨ぐ複数の導電線材の両端部を
それぞれ接合するので、導電線材をばね弾性を有する形
状に形成することができ、弾性まくら体に導電線材を安
定的、弾性的、かつ有効に支持させることができる。ま
た、弾性まくら体の周方向に各導電線材が不必要に動い
たり、位置ずれするのを抑制あるいは防止することがで
きる。また、請求項3記載の発明によれば、電極基板上
に複数の導電線材の一端部のみをそれぞれ接合し、弾性
まくら体に導電線材を巻きかけるので、導電線材をばね
弾性を有する形状に加工することができ、弾性まくら体
に導電線材を安定的、弾性的、かつ有効に保持させるこ
とができる。また、導電線材の両端部をそれぞれ接合す
る場合に比べ、導電線材の使用量を減少させることが可
能になる。
【0018】さらに、請求項5記載の発明によれば、超
音波ワイヤボンディング法を用いる場合には、ワイヤを
常温や低温で接合したり、接合面積を小さくしたり、あ
るいは高密度な接続ピッチに対応等することができる。
また、抵抗溶接(resistance welding)法を選択した場
合、溶接箇所に大電流を流し、ここに発生する電気抵抗
熱(ジュール熱)により溶解し、圧力を加えて接合するの
で、例え導電線材の溶融温度が高く、硬い等の理由で超
音波ワイヤボンディング法を用いることができない場合
でも、電極基板上に導電線材の少なくとも一端部を安
定、かつ強固に接合することが可能になる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の好
ましい実施形態を説明するが、本発明は以下の実施形態
になんら限定されるものではない。本実施形態における
薄膜形成装置は、図1や図2等に示すように、メッキチ
ャンバ1と、このメッキチャンバ用の押さえ蓋4と、メ
ッキチャンバ1の開口上部に周設されてシリコンウェー
ハWの全表面に成膜された薄いシード層Cの外周縁部P
を搭載支持する不溶性のコンタクト治具7とを備え、接
触メッキ法、即ちぼうこうメッキにより、シリコンウェ
ーハWのシード層Cを電解メッキして銅による配線パタ
ーンを形成するようにしている。
【0020】メッキチャンバ1は、図1に示すように、
例えばPVC、PP、FRP、ステンレス鋼、又はチタ
ン等と補強用の金属部材とを組み合わせて有底筒形に成
形され、複数の薬剤を含むケミカル液2を貯えている。
このメッキチャンバ1の内部には、底部に位置するポン
プ等からなる噴射機構(図示せず)と銅のアノード(図示
せず)とがそれぞれ配設され、噴射機構からアノード、
及び図示しないディフューザを順次通過して対向するシ
リコンウェーハWのシード層Cにケミカル液2が一定速
度で噴流接触するよう機能する(図1の矢印参照)。メッ
キチャンバ1の開口上部の内周縁にはリング形の支持フ
ランジ3が水平に周設され、この支持フランジ3上にリ
ング形のコンタクト治具7が設置される。また、押さえ
蓋4は、シリコンウェーハWよりも縮径のウインド5を
備え、メッキチャンバ1の開口上部に複数の締結具6を
介し着脱自在に覆着されて直下のシリコンウェーハWを
コンタクト治具7に圧接するとともに、シリコンウェー
ハWのがたつきを防止する。
【0021】コンタクト治具7は、図1や図2に示すよ
うに、メッキチャンバ1の支持フランジ3上に搭載され
るリング形の電極基板8を備え、この電極基板8上に弾
性まくら体9、複数のワイヤ10及びシール弾性体11
が組み合わせて配設される。電極基板8は、絶縁性樹脂
基板に銅箔を接着した印刷配線基板等からなり、ケミカ
ル液2と接触する可能性のある部分には不純物の混入防
止の観点から白金がメッキされる。この電極基板8の外
周部からは図示しない接続部が半径外方向に向けて突出
し、この接続部が図示しない単一のメッキ用直流電源
(例えば、大電流低電圧の整流器やシリコン整流器等)に
コネクタを介して接続される。また、弾性まくら体9
は、JIS硬度A20°〜40°のフッ素ゴムを用いて
断面半円形のリング形に成形され、電極基板8上に設置
される。
【0022】複数のワイヤ10は、図2に示すように、
弾性を有する金製のワイヤからなり、電極基板8上の内
外両端部に両端部が電気的に超音波ワイヤボンディング
された後、導電性に優れる白金がメッキされる。この複
数のワイヤ10は、弾性まくら体9の周方向に0.03
mm〜0.5mmの一定ピッチで並設され、弾性まくら体9
を跨いでその表面に巻装接触状態で弾性支持される。ま
た、シール弾性体11は、JIS硬度A20°〜40°
のフッ素ゴムを用いて断面略逆凹字形に成形され、電極
基板8上に設置されて弾性まくら体9及び複数のワイヤ
10の非上部を上方から被包する。そして、各ワイヤ1
0の湾曲上部10aのみを平坦な表面11aから僅かに
露出させ、この湾曲上部10a、換言すれば、カソード
電極部分をシリコンウェーハWのシード層Cの外周縁部
Pに突出接触させるよう機能する。
【0023】さらに、シリコンウェーハWは、表面に絶
縁膜の形成、絶縁膜エッチングによる配線パターンの形
成、プレクリーンによる自然酸化膜の除去、及びTa、
TaNによる銅のバリア層の形成が順次行われ、このバ
リア層上に銅のシード層Cが成膜されている。この銅の
シード層Cは、良好な電流パスとなり、その後の銅のグ
レイン成長を促進する。
【0024】次に、図3(a)、(b)、(c)に基づいてコン
タクト治具7の製造方法について説明する。先ず、電極
基板8上の内外両端部に図示しないけがき線をそれぞれ
引き、この複数のけがき線間に液状のフッ素ゴムを図示
しない型を介し注型して加熱硬化させ、断面半円形の弾
性まくら体9をリング形に突出成形する(図3(a)参
照)。電極基板8とフッ素ゴムとの間に濡れ性や表面張
力等のばらつきがあっても、各けがき線がフッ素ゴムの
液だれに伴う幅のばらつきを抑制防止するので、弾性ま
くら体9の形が安定する。
【0025】次いで、電極基板8上の内外両端部に複数
のワイヤ10の両端部をそれぞれ超音波ワイヤボンディ
ングして弾性まくら体9の周方向に一定ピッチで順次並
設し、各ワイヤ10に弾性まくら体9を跨がせてその表
面に各ワイヤ10を巻装接触状態で弾性支持させ、複数
のワイヤ10を電極基板8と共に白金でメッキする(図
3(b)参照)。そして、電極基板8上に液状のフッ素ゴム
を図示しない型を介し注型して加熱硬化させ、弾性まく
ら体9及び白金メッキされた複数のワイヤ10の非上部
を上方から被包するシール弾性体11をリング形に成形
し、このシール弾性体11の表面11aから各ワイヤ1
0の湾曲上部10aを僅かに露出させれば、簡易な構成
のコンタクト治具7を製造することができる(図3(c)参
照)。こうして製造されたコンタクト治具7は、メッキ
チャンバ1の支持フランジ3上に搭載され、メッキ用直
流電源にコネクタを介して接続される。
【0026】上記構成において、銅による配線パターン
を形成する場合には、コンタクト治具7の平坦なシール
弾性体11上にシリコンウェーハWのシード層Cの外周
縁部Pを搭載支持させ、メッキチャンバ1の開口上部に
押さえ蓋4を締結具6を介し覆着してシリコンウェーハ
Wをコンタクト治具7に密着状態に圧接する。そして、
薄膜形成装置を動作させ、シリコンウェーハWをカソー
ドとしてアノードとの間に電位差を与え、かつ噴射機構
でシード層Cにケミカル液2を接触させれば、メッキ反
応によりシリコンウェーハWのシード層Cに電解メッキ
層が成膜される。そしてその後、CMP等により平坦化
処理すれば、シリコンウェーハWに所定の銅配線パター
ンを形成することができる。
【0027】上記構成によれば、弾性まくら体9の周方
向に一定ピッチで整列した複数のワイヤ10がシード層
Cの外周縁部Pに接触するので、電流密度に差異が生じ
るのをきわめて有効に抑制防止することができ、銅メッ
キパターン厚みのばらつきを招くことがない。また、コ
ンタクト治具7の周方向において、コンタクト治具7と
シード層Cの外周縁部Pとの接触点を多数とすることが
できるので、電流密度に相違が生じ、銅メッキパターン
厚みのばらつきが発生する事態を実に有効に防止するこ
とができる。また、1本毎のワイヤ10の導体抵抗が低
いので、電流密度に差異が生じるのをきわめて有効に抑
制防止することが可能になる。
【0028】また、各ワイヤ10が金よりも剛性の高い
白金でメッキされるので、簡単に変形することがなく、
変形防止のために細心の注意を払う必要性もない。特
に、金線をそのまま使用する場合に比べ、メッキに対す
る不純物混入のおそれを抑制あるいは防止することが可
能になる。また、硬い白金を使用する場合、高さの精度
の制御やループ形状の確保に困難を生じるが、弾性まく
ら体9がガイドや土台として機能するので、ループ高さ
の精度をきわめて容易に制御することができるととも
に、所定のループ形状を簡易に確保することができる。
また、弾性まくら体9がワイヤ10の弾性力をも補強す
るので、まくら体9にワイヤ10が埋没することがな
く、繰り返しの使用でも安定した接続が大いに期待でき
る。また、シール弾性体11がワイヤ10のばね弾性を
補助し、接触圧力を保持できるよう復元力をワイヤ10
に付与するので、繰り返し使用しても、安定して接続す
ることができる。
【0029】また、シール弾性体11が弾性まくら体9
及び白金メッキされた複数のワイヤ10の非上部を保護
するので、ケミカル液2とワイヤ10との接触に伴いシ
ード層Cの外周縁部Pとコンタクト治具7との接触抵抗
にばらつきの生じることがなく、電流密度を著しく均一
化することができる。また、シール弾性体11を成形法
で構成するので、シール弾性体11の表面11aを簡単
に平坦化することができる。また、弾性まくら体9とシ
ール弾性体11とがそれぞれ20°〜40°と低硬度な
ので、水密機能を維持するための押圧力が電極基板8や
シリコンウェーハWに対するストレス等となるのを抑制
防止することが可能になる。
【0030】さらに、弾性まくら体9とシール弾性体1
1とがフッ素ゴムでそれぞれ成形されるので、耐熱性、
耐油性、耐薬品性、耐溶剤性、耐候性、及び又は耐オゾ
ン性等に優れた効果が期待できる。この点に関し、シリ
コーンゴムで成形する場合には、加硫後においても低分
子がオリゴマーとしてブリードしてしまい、メッキ作業
中に不純物として作用したり、後工程で不具合を招く等
の問題が考えられるが、フッ素ゴムで成形するので、そ
のような問題を解消することができる。さらにまた、弾
性まくら体9の表面に角部がないので、複数のワイヤ1
0に対するストレスの抑制防止が期待できる。
【0031】次に、図4は本発明の第2の実施形態を示
すもので、この場合には、電極基板8上の外側端部に複
数のワイヤ10の一端部を超音波ワイヤボンディングし
てその他端の上端部10bを弾性まくら体9の表面上部
に伸長位置させ、各ワイヤ10の上端部10b、即ちカ
ソード電極部分をシール弾性体11の表面11aから僅
かに露出させてシリコンウェーハWのシード層Cの外周
縁部Pに突出接触させるようにしている。その他の部分
については、上記実施形態と同様であるので説明を省略
する。本実施形態においても上記実施形態と同様の作用
効果が期待でき、しかも、ワイヤ10の一端部のみを超
音波ワイヤボンディングするので、ボンディングの作業
時間の短縮が期待できるのは明らかである。
【0032】次に、図5は本発明の第3の実施形態を示
すもので、この場合には、電極基板8上の内外両端部に
複数のワイヤ10の一端部をそれぞれ超音波ワイヤボン
ディングしてこの複数のワイヤ10を周方向に千鳥状に
配置し、各ワイヤ10の他端の上端部10bを弾性まく
ら体9の表面上部付近に伸長位置させ、各ワイヤ10の
上端部10bをシール弾性体11の表面11a(図示し
ないが、図4と同様である)から僅かに露出させてシリ
コンウェーハWのシード層Cの外周縁部Pに突出接触さ
せるようにしている。その他の部分については、上記実
施形態と同様であるので説明を省略する。
【0033】本実施形態においても上記実施形態と同様
の作用効果が期待でき、しかも、ワイヤ10の使用量の
大幅な削減が期待できるとともに、電極基板8の内外両
端部方向における接触面積の拡大を図ることができるの
は明白である。
【0034】次に、図6は本発明の第4の実施形態を示
すもので、この場合には、第3の実施形態におけるワイ
ヤ10の代わりに細長い白金製の導電板12を使用し、
かつ超音波ワイヤボンディング法の代わりに抵抗溶接法
を採用するようにしている。その他の部分については、
上記実施形態と同様であるので説明を省略する。本実施
形態においても上記実施形態と同様の作用効果が期待で
き、しかも、コンタクト治具7の周方向において、シー
ド層Cの外周縁部Pとコンタクト治具7との接触面積の
大幅な拡大を図ることができる。また、導電線材を融点
1768℃、沸点3827℃、比重21.45、比抵抗
10.6×10-6Ω・cm(0℃)、モース硬さ4.3、銀
よりも硬く、化学的に安定な白金製とするので、不溶性
の電極として実に好適であり、メッキに対して拡散係数
が小さく、メッキに対する不純物混入のおそれが少な
い。
【0035】次に、図7は本発明の第5の実施形態を示
すもので、この場合には、第4の実施形態における複数
の導電板12の全部又は一部の導電板12の上端部12
aを二股に分岐形成し、この上端部12a、即ちカソー
ド電極部分をシール弾性体11の表面11a(図示しな
いが、図4と同様である)から僅かに露出させてシリコ
ンウェーハWのシード層Cの外周縁部Pに突出接触させ
るようにしている。その他の部分については、上記実施
形態と同様であるので説明を省略する。本実施形態にお
いても上記実施形態と同様の作用効果が期待でき、しか
も、シード層Cの外周縁部Pとコンタクト治具7との接
触圧力を高め、安定性や上縁端部のフレキシブル性を著
しく向上させ、被接触部分とより一層均一に接触させる
ことが可能になる。
【0036】なお、上記実施形態では図1のメッキチャ
ンバ1を単に示したが、このメッキチャンバ1の構成を
適宜変更することができる。例えば、支持フランジ3を
断面略すり鉢形としてその開口下部の内周縁部にシリコ
ンウェーハW等のウェーハを搭載支持させることもでき
る。また、メッキチャンバ1に加熱装置、冷却装置、ろ
過装置、かくはん装置、及び又は排気装置等を適宜設け
ることができる。また、メッキチャンバ1にシリコンウ
ェーハWを自動的にセットする搬送装置等を設けること
もできる。また、電流密度の均一度等に応じ、電極基板
8の外周部から複数の接続部を突出させ、各接続部をメ
ッキ用直流電源に接続しても良い。メッキ用直流電源
は、共用電源でも良いし、複数の専用電源でも良い。
【0037】また、弾性まくら体9を断面方形、断面多
角形、又は断面略半小判形等に成形することもできる。
また、弾性まくら体9の表面上部の近傍付近にワイヤ1
0の上部を伸長位置させても良い。また、ワイヤ10と
導電板12とを併用することもできる。また、導電板1
2の二股の上端部12aを上方に少々傾斜させることも
できる。さらに、各導電板12の上端部12aを三つ又
等に適宜分岐形成しても良い。さらにまた、シール弾性
体11を硬度20°〜60°のフッ素ゴムとし、既存の
データ、経験則、及び又は実験結果等から複数のワイヤ
10を小さな0.03mm〜1mmピッチで並べれば、シー
ド層Cの外周縁部Pに対する複数のワイヤ10の接触点
が均一に増加し、電流密度の均一性が向上する。
【0038】
【実施例】以下、本発明に係るコンタクト治具7の製造
方法の実施例について説明する。 実施例1 先ず、電極基板8、注型用の型、SIFEL(信越化学
工業社製 フッ素ゴム)、及び超音波ワイヤボンダ装置
を用意した。電極基板8は、その外周部から単一の接続
部が突出するようパターニングされた銅張り印刷配線基
板(ガラス・エポキシ基材)からなる。パターンは、ニッ
ケル下地で金メッキ処理が施されている。また、超音波
ワイヤボンダ装置で使用するワイヤ10は50μmの金
線とした。
【0039】先ず、電極基板8上にSIFELを型を介
し注型して加熱硬化させ、断面半円形(高さ1.0mm、
幅1.0mm)の弾性まくら体9をリング形に突出成形し
た。次いで、電極基板8上の内外両端部にワイヤ10の
両端部をそれぞれ超音波−加熱法によりワイヤボンディ
ングして弾性まくら体9の周方向に0.5mmの一定ピッ
チで順次並設し、各ワイヤ10に弾性まくら体9を跨が
せてその表面に各ワイヤ10を巻装接触状態で弾性支持
させ、電極基板8の電極パターンと複数のワイヤ10と
を白金メッキした。
【0040】そしてその後、電極基板8上にSIFEL
を型を介し注型して加熱硬化させ、弾性まくら体9及び
白金メッキされた複数のワイヤ10の非上部を上方から
被包するシール弾性体11をリング形に成形し、このシ
ール弾性体11の表面11aから各ワイヤ10の湾曲上
部10aを僅かに露出させ、コンタクト治具7を製造し
た。
【0041】実施例2 先ず、電極基板8を厚さ0.3mmの4−2アロイ板によ
り作製し、この4−2アロイ板には金メッキ処理を施し
た。この電極基板8上にSIFELを型を介し注型して
加熱硬化させ、断面半円形(高さ1.0mm、幅1.0mm)
の弾性まくら体9をリング形に突出成形した。次いで、
電極基板8上の内外両端部にワイヤ10の両端部をそれ
ぞれ超音波−加熱法によりワイヤボンディングして弾性
まくら体9の周方向に0.5mmの一定ピッチで順次並設
し、各ワイヤ10に弾性まくら体9を跨がせてその表面
に各ワイヤ10を巻装接触状態で弾性支持させ、電極基
板8と複数のワイヤ10とを白金メッキした。
【0042】そしてその後、電極基板8上にSIFEL
を型を介し注型して加熱硬化させ、弾性まくら体9、白
金メッキされた複数のワイヤ10、及びこの複数のワイ
ヤ10の内周側でケミカル液2に接触される部分を上方
から被包するシール弾性体11をリング形に成形し、こ
のシール弾性体11の表面11aから各導電線材の上部
を僅かに露出させ、コンタクト治具7を製造した。
【0043】実施例3 先ず、電極基板8を厚さ0.3mmのSUS304板によ
り作製し、このSUS304板上に間隔1.0mmとなる
よう複数のけがき線を引き、各けがき線の外側に浸出し
ないよう、複数のけがき線間にSIFELを型を介し注
型して加熱硬化させ、断面半円形(高さ1.0mm、幅
1.0mm)の弾性まくら体9をリング形に突出成形し
た。
【0044】次いで、弾性まくら体9に厚さ0.2mm、
幅1.0mmで白金製の導電板12を横断するよう沿わせ
て電極基板8と接触する位置で抵抗溶接し、この導電板
12を2.0mmのピッチで順次並設してカソード電極部
分とした。そしてその後、電極基板8上にSIFELを
型を介し注型して加熱硬化させ、弾性まくら体9及び複
数の導電板12の非上部を上方から被包するシール弾性
体11をリング形に成形し、このシール弾性体11の表
面11aから各導電板12の上端部12aを僅かに露出
させ、コンタクト治具7を製造した。
【0045】実施例4 先ず、電極基板8を厚さ0.3mmのSUS304板によ
り製作し、このSUS304板上に間隙1.0mmとなる
よう複数のけがき線を引き、各けがき線の外側に浸出し
ないよう、複数のけがき線間にSIFELを型を介し注
型して加熱硬化させ、断面半円形(高さ1.0mm、幅
1.0mm)の弾性まくら体9をリング形に突出成形し
た。
【0046】次いで、弾性まくら体9に厚さ0.2mm、
幅1.0mmで、上端部12aが二股分岐形成された白金
製の導電板12を横断するよう沿わせて電極と接触する
位置で抵抗溶接し、この導電板12を2.0mmのピッチ
で順次並設してカソード電極部分とした。そしてその
後、電極基板8上にSIFELを型を介し注型して加熱
硬化させ、弾性まくら体9及び二股分岐の上端部12a
を有する複数の導電板12の非上部を上方から被包する
シール弾性体11をリング形に成形し、このシール弾性
体11の表面11aから各導電板12の上端部12aを
僅かに露出させ、コンタクト治具7を製造した。
【0047】上記各コンタクト治具7を使用して成膜し
た電解メッキ層を形成した結果、電解メッキ層の厚さの
ばらつきは、シリコンウェーハWの表面内のいずれの箇
所においても0.2μm以下であった。さらに、コンタ
クト治具7を1万回使用しても初期の特性を維持するこ
とができ、しかも、電解メッキ層の厚さのばらつきも、
シリコンウェーハWの表面内のいずれの箇所においても
0.2μm以下であった。
【0048】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ウェーハ
に流れる電流密度の差異を抑制あるいは防止し、メッキ
パターンの厚さのばらつきを小さくすることができると
いう効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る薄膜形成装置の実施形態を示す概
略断面説明図である。
【図2】本発明に係る薄膜形成装置のコンタクト治具の
製造方法の実施形態を示す概略断面説明図である。
【図3】本発明に係る薄膜形成装置のコンタクト治具の
製造方法の実施形態を示す断面説明図で、(a)図は電極
基板上に弾性まくら体を成形した状態を示す断面説明
図、(b)図は弾性まくら体の表面にワイヤを巻装状態で
弾性支持させた状態を示す断面説明図、(c)図は弾性ま
くら体及び複数のワイヤの非上部を上方から被包するシ
ール弾性体を成形した状態を示す断面説明図である。
【図4】本発明に係る薄膜形成装置のコンタクト治具の
製造方法における第2の実施形態を示す断面説明図であ
る。
【図5】本発明に係る薄膜形成装置のコンタクト治具の
製造方法における第3の実施形態を示す部分斜視説明図
である。
【図6】本発明に係る薄膜形成装置のコンタクト治具の
製造方法における第4の実施形態を示す部分斜視説明図
である。
【図7】本発明に係る薄膜形成装置のコンタクト治具の
製造方法における第5の実施形態を示す部分斜視説明図
である。
【符号の説明】
1 メッキチャンバ 2 ケミカル液 3 支持フランジ 4 押さえ蓋 7 コンタクト治具 8 電極基板 9 弾性まくら体 10 ワイヤ(導電線材) 10a 湾曲上部(上部) 10b 上端部 11 シール弾性体 12 導電板(導電線材) 12a 上端部 C シード層 P 外周縁部(外周部) W シリコンウェーハ(ウェーハ)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンドレスのコンタクト治具にウェーハ
    の外周部を接触させ、このウェーハの表面を電解メッキ
    して薄膜を形成する薄膜形成装置であって、上記コンタ
    クト治具は、エンドレスの電極基板と、この電極基板上
    に設けられるエンドレスの弾性まくら体と、該電極基板
    上に少なくとも一端部が接合されて該弾性まくら体の周
    方向に並べ設けられるとともに、少なくとも該弾性まく
    ら体の内外いずれか一方の下部から弾性まくら体の上部
    付近まで伸びて支持される複数の導電線材と、該弾性ま
    くら体と該複数の導電線材とを被覆して上記ウェーハの
    表面外周部を支持し、かつ各導電線材の上部を露出させ
    て該ウェーハの表面外周部に接触させるエンドレスのシ
    ール弾性体とを含んでなることを特徴とする薄膜形成装
    置。
  2. 【請求項2】 上記電極基板上に上記複数の導電線材の
    両端部をそれぞれ接合して各導電線材に上記弾性まくら
    体を跨がせ、該各導電線材の上部を上記シール弾性体の
    表面から突出させた請求項1記載の薄膜形成装置。
  3. 【請求項3】 上記電極基板上に上記複数の導電線材の
    一端部をそれぞれ接合して他端の上端部を上記シール弾
    性体の表面から突出させた請求項1記載の薄膜形成装
    置。
  4. 【請求項4】 表面に薄膜が電解メッキにより形成され
    るウェーハの表面外周部をシール弾性体に支持させ、該
    ウェーハの表面外周部に該シール弾性体の表面から突出
    した複数の導電線材の上部をそれぞれ接触させる薄膜形
    成装置のコンタクト治具を製造する方法であって、 エンドレスの電極基板上に成形材料を注型硬化させて断
    面略半円形の弾性まくら体をエンドレスに成形する工程
    と、 該電極基板上に上記複数の導電線材の少なくとも一端部
    をそれぞれ接合して該弾性まくら体の周方向に並べ設
    け、各導電線材を少なくとも該弾性まくら体の内外いず
    れか一方の下部から弾性まくら体の上部付近まで伸ばす
    工程と、 該電極基板上に成形材料を注型硬化させて該弾性まくら
    体及び上記複数の導電線材を被覆する上記シール弾性体
    をエンドレスに成形し、このシール弾性体の表面から上
    記各導電線材の上部を露出させる工程とを含んでなるこ
    とを特徴とする薄膜形成装置のコンタクト治具の製造方
    法。
  5. 【請求項5】 超音波ワイヤボンディング法と抵抗溶接
    法のいずれかの方法を用いて上記電極基板上に上記各導
    電線材の少なくとも一端部を接合するようにした請求項
    4記載の薄膜形成装置のコンタクト治具の製造方法。
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JP2007119877A (ja) * 2005-10-31 2007-05-17 Casio Comput Co Ltd メッキ治具およびそれを用いたメッキ方法

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