JP2000273339A - 染料、その調製方法及びその用途 - Google Patents

染料、その調製方法及びその用途

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JP2000273339A
JP2000273339A JP2000074265A JP2000074265A JP2000273339A JP 2000273339 A JP2000273339 A JP 2000273339A JP 2000074265 A JP2000074265 A JP 2000074265A JP 2000074265 A JP2000074265 A JP 2000074265A JP 2000273339 A JP2000273339 A JP 2000273339A
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JP2000074265A
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Athanassios Tzikas
ツィカス アタナシオス
Herbert Klier
クリエル ヘルベルト
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BASF Schweiz AG
Original Assignee
Ciba Spezialitaetenchemie Holding AG
Ciba SC Holding AG
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    • C09B62/082Azo dyes dyes containing in the molecule at least one azo group and at least one other chromophore group

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い固着収率及び高い繊維−染料結合安定性
を有し、非固着部分が洗い落としやすい新規反応性染料
の提供。 【解決手段】 式(1): 【化51】 (式中の各記号は明細書に示すとおりである)を有す染
料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規な染料、特に
反応性染料、その調製方法及び紡織繊維材料を染色又は
捺染するためのその用途に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、反応性染料を使用する染色の実施
が、染色の品質及び染色法の利益性に関する要求を増大
させるに至った。その結果、特に塗布に関して改善され
た性質を有する新規な反応性染料の需要があり続ける。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】今日、十分な直接性
(substantivity)を有すると同時に非固着部分を洗い
落としやすい反応性染料が染色に求められている。更
に、良好な着色収率及び高い反応性を有するべきであ
り、特に、高い固着度を有する染料を製造すべきであ
る。これらの要求は、公知の染料によってすべての性質
に関して満たされているわけではない。
【0004】したがって、本発明は、繊維材料を染色及
び捺染するために使用され、上記で特徴づけた特質を高
い程度に有する改良された新規な染料、特に反応性染料
を発見する目的に基づく。新規な染料は、特に、高い固
着収率及び高い繊維−染料結合安定性の格別な特徴を有
するべきであり、更には、繊維に固着しない部分が洗い
落としやすいべきである。更には、良好な万能の性質、
例えば耐光堅ロウ性及び濡れ堅ロウ性を有する染料を生
じさせるべきである。
【0005】前記目的は、以下に定義する新規な染料に
よって実質的に達成されることがわかった。
【0006】
【課題を解決するための手段】したがって、本発明は、
式(1)の染料に関する。
【0007】
【化10】
【0008】式中、Meは、Cu又はNiであり、R1
は、水素又は置換もしくは非置換のC1〜C4アルキルで
あるか、Aに関して定義されるとおりであり、X1は、
ハロゲン、ヒドロキシル、C1〜C4アルコキシ、置換も
しくは非置換のC1〜C4アルキルチオ又はアミノである
か、更なるヘテロ原子を含むことができるN複素環式基
であり、uは、数1、2、3又は4であり、qは、数0
又は1であり、ベンゼン環I、II又はIIIは、非置換で
あるか、更に置換されており、Aは、式(2a)、(2
b)又は(3)
【0009】
【化11】
【0010】の基であり、式中、B1及びB2は、互いに
独立して、脂肪族架橋メンバーであり、D1及びD2は、
互いに独立して、ベンゼン又はナフタレン系のジアゾ成
分の基であり、R2は、水素又は置換もしくは非置換の
1〜C4アルキルであり、R3及びR6は、互いに独立し
て、水素、シアノ、カルバモイル又はスルホメチルであ
り、R4は、水素、C1〜C4アルキル又はアミノであ
り、R5は、アミノ又は非置換であるか、アルキル部分
を置換されているN−モノ−もしくはN,N−ジ−C1
〜C4アルキルアミノであり、R7は、水素又はC1〜C4
アルキルである。
【0011】式(1)の染料は、少なくとも2個、好ま
しくは2〜6個、特に2〜4個のスルホ基を含み、それ
ぞれが、その遊離酸又は好ましくはその塩の形態にあ
る。塩は、例えば、アルカリ金属、アルカリ土類金属も
しくはナトリウム塩、有機アミンの塩又はそれらの混合
物である。例は、ナトリウム、リチウム、カリウムもし
くはアンモニウム塩、モノ−、ジ−もしくはトリエタノ
ールアミン塩又はNa/LiもしくはNa/Li/NH
4混合塩である。
【0012】Meは、好ましくはCuである。
【0013】置換又は非置換のC1〜C4アルキルである
1及びR2は、メチル、エチル、n−もしくはi−プロ
ピル又はn−、sec−、tert−もしくはイソブチルであ
ることができ、これらは、非置換であるか、例えばヒド
ロキシル、スルホ、スルファト、カルボキシル、シア
ノ、ハロゲン、C1〜C4アルコキシカルボニル又はカル
バモイル、特にヒドロキシル、スルホ、スルファト又は
カルボキシルによって置換されている。
【0014】R1は、好ましくは水素、非置換である
か、ヒドロキシルによって置換されているC1〜C4アル
キル又は基A、特に好ましくは水素、メチル、エチルも
しくはβ−ヒドロキシエチル又は基A、とりわけ好まし
くは水素又は基Aである。
【0015】ハロゲンX1は、例えばフルオロ、クロロ
又はブロモである。
【0016】C1〜C4アルコキシであるX1は、例えば
メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキ
シ、n−ブトキシ又はイソブトキシ、好ましくはメトキ
シ又はエトキシ、特にメトキシである。
【0017】C1〜C4アルキルチオであるX1は、例え
ばメチルチオ、エチルチオ、n−プロピルチオ、イソプ
ロピルチオ又はn−ブチルチオ、特にエチルチオ又はn
−プロピルチオである。前記基は、非置換であるか、ア
ルキル部分をヒドロキシル、カルボキシル又はスルホに
よって置換されている。置換されている基が好ましい。
【0018】置換又は非置換アミノであるX1は、非置
換であるか、N原子を例えば以下の基によって置換され
ているアミノである;非置換の基及びアルキル部分を例
えばC1〜C4アルコキシ、ヒドロキシル、カルボキシ
ル、スルホ又はスルファトによって置換されている基の
両方を含むN−モノ−もしくはN,N−ジ−C1〜C4
ルキルアミノ(アルキル部分を置換されている基が好ま
しい)、非置換の基及びシクロアルキル環を例えばC1
〜C4アルキル、特にメチルによって置換されている基
の両方を含むC5〜C7シクロアルキルアミノ(対応する
シクロヘキシル基が好ましいそのような基である)非置
換の基及びフェニル環を例えばC1〜C4アルキル、C1
〜C4アルコキシ、ハロゲン、カルボキシル又はスルホ
によって置換されている基の両方を含むフェニルアミノ
もしくはN−C1〜C4アルキル−N−フェニルアミノ
(これらの基は、好ましくは、フェニル環が非置換であ
るか、スルホによって置換されている)。
【0019】更なるヘテロ原子を含むことができるN−
複素環式基であるX1は、例えばモルホリノ又はピペリ
ジン−1−イルである。
【0020】X1は、好ましくはフルオロ又はクロロで
ある。
【0021】uは、好ましくは数1、2又は3、特に2
又は3である。
【0022】qは、好ましくは数1である。
【0023】脂肪族架橋メンバーB1及びB2は、互いに
独立して、例えば、非置換であるか、ヒドロキシル、C
1〜C4アルコキシ、スルファト又はスルホによって置換
されている、及び/又は、−O−又は−NR′−(R′
は、水素又はC1〜C4アルキル、好ましくは水素、メチ
ル又はエチル、特に好ましくは水素である)によって1
回以上中断されている直鎖状又は分岐鎖状のC2〜C12
アルキレンである。B1及びB2は、互いに独立して、好
ましくは、非置換であるか、ヒドロキシル、スルホ又は
スルファトによって置換されている直鎖状又は分岐鎖状
のC2〜C6アルキレン、特に好ましくは、非置換の直鎖
状又は分岐鎖状のC2〜C6アルキレンである。特に好ま
しい基B1及びB2の例は、1,2−エチレン、1,3−
プロピレン、2−ヒドロキシ−1,3−プロピレン、
1,4−ブチレン、2−メチル−1,5−ペンチレン及
び1,6−ヘキシレン、特に1,2−プロピレン及び
1,2−エチレン、とりわけ1,2−エチレンである。
【0024】染料に通例の置換基がD1及びD2に適して
いる。例は、メチル、エチル、n−もしくはイソプロピ
ル又はn−、イソ−、sec−もしくはtert−ブチルをい
うものと理解されるC1〜C4アルキル、メトキシ、エト
キシ、n−もしくはイソプロポキシ又はn−、イソ−、
sec−もしくはtert−ブトキシをいうものと理解される
1〜C4アルコキシ、ヒドロキシ−C1〜C4アルコキ
シ、フェノキシ、非置換であるか、アルキル部分をヒド
ロキシル又はC1〜C4アルコキシによって置換されてい
るC2〜C6アルカノイルアミノ、例えばアセチルアミ
ノ、ヒドロキシアセチルアミノ、メトキシアセチルアミ
ノ又はプロピオニルアミノ、非置換であるか、フェニル
部分をヒドロキシル、スルホ、ハロゲン、C1〜C4アル
キル又はC1〜C4アルコキシによって置換されているベ
ンゾイルアミノ、非置換であるか、アルキル部分をヒド
ロキシル、C1〜C4アルキル又はC1〜C4アルコキシに
よって置換されているC1〜C6アルコキシカルボニルア
ミノ、非置換であるか、フェニル部分をヒドロキシル、
1〜C4アルキル又はC1〜C4アルコキシによって置換
されているフェノキシカルボニルアミノ、アミノ、非置
換であるか、アルキル部分をヒドロキシル、C1〜C4
ルコキシ、カルボキシル、シアノ、ハロゲン、スルホ、
スルファト、フェニル又はスルホフェニルによって置換
されているN−C1〜C4アルキル−もしくはN,N−ジ
−C1〜C4アルキルアミノ、例えばメチルアミノ、エチ
ルアミノ、N,N−ジメチルアミノ、N,N−ジエチル
アミノ、β−シアノエチルアミノ、β−ヒドロキシエチ
ルアミノ、N,N−ジ−β−ヒドロキシエチルアミノ、
β−スルホエチルアミノ、γ−スルホ−n−プロピルア
ミノ、β−スルファトエチルアミノ、N−(3−スルホ
ベンジル)アミノもしくはN−エチル−N−(3−スル
ホベンジル)アミノ、N−(β−スルホエチル)−N−
ベンジルアミノ、シクロヘキシルアミノ、非置換である
か、フェニル部分をニトロ、C1〜C4アルキル、C1
4アルコキシ、カルボキシル、ハロゲン又はスルホに
よって置換されているN−フェニルアミノもしくはN−
1〜C4アルキル−N−フェニルアミノ、C1〜C4アル
コキシカルボニル、例えばメトキシ−もしくはエトキシ
カルボニル、トリフルオロメチル、ニトロ、シアノ、例
えばフルオロ、ブロモ又は特にクロロをいうものと一般
に理解されるハロゲン、ウレイド、ヒドロキシル、カル
ボキシル、スルホ、スルホメチル、カルバモイル、N−
1〜C4アルキルカルバモイル、例えばN−メチルカル
バモイルもしくはN−エチルカルバモイル、カルバミ
ド、スルファモイル、N−C1〜C4アルキルスルファモ
イル、例えばN−メチルスルファモイルもしくはN−エ
チルスルファモイル、非置換であるか、フェニル部分を
スルホ又はカルボキシルによって置換されているN−フ
ェニルスルファモイルもしくはN−C1〜C4アルキル−
N−フェニルスルファモイルならびにC1〜C4アルキル
スルホニル、例えばメチル−もしくはエチルスルホニル
である。これらはまた、スルホを除き、ベンゼン環I、
II又はIIIにおける更なる置換基である。
【0025】ベンゼン環I、II又はIIIにおける更なる
置換基は、好ましくはメチル、エチル、メトキシ、エト
キシ、アセチルアミノ、ベンジルアミノ、アミノ、クロ
ロ、ブロモ、ウレイド、ヒドロキシル、カルボキシル又
はスルホメチル、特にメチル、エチル、メトキシ、エト
キシ、クロロ、ブロモ、ヒドロキシル又はカルボキシル
である。
【0026】また、繊維反応性基が基D1及びD2の置換
基である。
【0027】繊維反応性基は、セルロースのヒドロキシ
ル基、羊毛及び絹のアミノ、カルボキシル、ヒドロキシ
ル及びチオール基又は合成ポリアミドのアミノ及びおそ
らくはカルボキシル基と反応して共有化学結合を形成す
ることができる基をいうものと理解される。繊維反応性
基は、原則として、直接又は架橋メンバーを介して染料
基に結合される。適当な繊維反応性基は、例えば、脂肪
族、芳香族又は複素環式基上に開裂させることができる
少なくとも1個の置換基を含む基又は前記基が、繊維材
料との反応に適した基、例えばビニル基を含む基であ
る。
【0028】D1及びD2に好ましい繊維反応性基は、式
(4a)、(4b)、(4c)、(4d)、(4e)、
(4f)又は(4g)の基である。
【0029】
【化12】
【0030】式中、Halは、クロロ又はブロモであ
り、X2は、ハロゲン、3−カルボキシピリジン−1−
イル又は3−カルバモイルピリジン−1−イルであり、
1は、独立して、X2に関して定義したとおりである
か、繊維反応性ではない置換基又は式(5a)、(5
b)、(5c)、(5d)、(5e)もしくは(5f)
【0031】
【化13】
【0032】の繊維反応性基であり、式中、R8及びR
10は、互いに独立して、それぞれ水素、非置換である
か、ヒドロキシル、スルホ、スルファト、カルボキシル
又はシアノによって置換されているC 1〜C4アルキル又
は基
【0033】
【化14】
【0034】であり、R9及びR12は、互いに独立し
て、それぞれ水素又はC1〜C4アルキルであり、R
11は、水素、ヒドロキシル、スルホ、スルファト、カル
ボキシル、シアノ、ハロゲン、C1〜C4アルコキシカル
ボニル、C1〜C4アルカノイルオキシ、カルバモイル又
は基−SO2−Yであり、alk及びalk1は、互いに
独立して、直鎖状又は分岐鎖状のC1〜C6アルキレンで
あり、アリーレンは、非置換であるか、スルホ、カルボ
キシル、C1〜C4アルキル、C1〜C4アルコキシ又はハ
ロゲンによって置換されているフェニレン又はナフチレ
ン基であり、Qは、基−O−又は−NR12−(R12は、
上記で定義したとおりである)であり、Wは、基−SO
2−NR8−、−CONR8−又は−NR8CO−(R
8は、上記で定義したとおりである)であり、Yは、ビ
ニル又は基−CH2−CH2−U(Uは、アルカリ性条件
下で開裂させることができる基である)であり、Y
1は、基−CH(Hal)−CH2−Hal又は−C(H
al)=CH2(Halは、クロロ又はブロモである)で
あり、l及びmは、互いに独立して、1〜6の整数であ
り、nは、数0又は1であり、X3は、ハロゲン又はC1
〜C4アルキルスルホニルであり、X4は、ハロゲン又は
1〜C4アルキルであり、T2は、水素、シアノ又はハ
ロゲンである。
【0035】アルカリ性条件下で開裂させることができ
る基Uは、例えば−Cl、−Br、−F、−OSO
3H、−SSO3H、−OCO−CH3、−OPO32
−OCO−C65、−OSO2−C1〜C4アルキル又は
−OSO2−N(C1〜C4アルキル)2である。Uは、好
ましくは式−Cl、−OSO3H、−SSO3H、−OC
O−CH3、−OCO−C65又は−OPO32、特に
−Cl又は−OSO3H、特に好ましくは−OSO3Hで
ある。
【0036】したがって、適当な基Yの例は、ビニル、
β−ブロモ−もしくはβ−クロロエチル、β−アセトキ
シエチル、β−ベンゾイルオキシエチル、β−ホスファ
トエチル、β−スルファトエチル及びβ−チオスルファ
トエチルである。Yは、好ましくはビニル、β−クロロ
エチル又はβ−スルファトエチル、特にビニル又はβ−
スルファトエチルである。
【0037】R8及びR10は、互いに独立して、好まし
くは水素又はC1〜C4アルキル、例えばメチル、エチ
ル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、se
c−ブチルもしくはtert−ブチル、特に好ましくは水
素、メチル又はエチルである。R 8及びR10は、特に好
ましくは水素である。
【0038】R9及びR12は、互いに独立して、それぞ
れ好ましくは水素、メチル又はエチル、特に好ましくは
水素である。
【0039】R11は、好ましくは水素である。
【0040】l及びmは、互いに独立して、好ましくは
数2、3又は4、特に好ましくは数2又は3である。
【0041】特に好ましくは、lは数3であり、mは数
2である。
【0042】非反応性置換基T1は、例えばヒドロキシ
ル;C1〜C4アルコキシ;非置換であるか、ヒドロキシ
ル、カルボキシル又はスルホによって置換されているC
1〜C4アルキルチオ;アミノ;C1〜C8アルキルによっ
て一又は二置換されており、該アルキルが非置換である
か、例えばスルホ、スルファト、ヒドロキシル、カルボ
キシル又はフェニル、特にスルホ又はヒドロキシルによ
って更に置換されている、基−O−によって中断されて
いてもよいアミノ;シクロヘキシルアミノ;モルホリ
ノ;フェニルもしくはナフチルが非置換であるか、例え
ばC1〜C4アルキル、C1〜C4アルコキシ、カルボキシ
ル、スルホ又はハロゲンによって置換されているN−C
1〜C4アルキル−N−フェニルアミノ又はフェニルアミ
ノもしくはナフチルアミノであることができる。
【0043】適当な非反応性置換基T1の例は、アミ
ノ、メチルアミノ、エチルアミノ、β−ヒドロキシエチ
ルアミノ、N,N−ジ−β−ヒドロキシエチルアミノ、
β−スルホエチルアミノ、シクロヘキシルアミノ、モル
ホリノ、2−、3−もしくは4−クロロフェニルアミ
ノ、2−、3−もしくは4−メチルフェニルアミノ、2
−、3−もしくは4−メトキシフェニルアミノ、2−、
3−もしくは4−スルホフェニルアミノ、ジスルホフェ
ニルアミノ、2−、3−もしくは4−カルボキシフェニ
ルアミノ、1−もしくは2−ナフチルアミノ、1−スル
ホ−2−ナフチルアミノ、4,8−ジスルホ−2−ナフ
チルアミノ、N−エチル−N−フェニルアミノ、N−メ
チル−N−フェニルアミノ、メトキシ、エトキシ、n−
もしくはイソ−プロポキシ及びヒドロキシルである。
【0044】繊維反応性ではない基T1は、好ましくは
1〜C4アルコキシ、非置換であるか、ヒドロキシル、
カルボキシル又はスルホによって置換されているC1
4アルキルチオ、ヒドロキシル、アミノ、非置換であ
るか、アルキル部分をヒドロキシル、スルファト又はス
ルホによって置換されているN−モノ−もしくはN,N
−ジ−C1〜C4アルキルアミノ、モルホリノ、非置換で
あるか、フェニル環をスルホ、カルボキシル、アセチル
アミノ、クロロ、メチル又はメトキシによって置換され
ており、アルキル部分が非置換であるか、ヒドロキシ
ル、スルホ又はスルファトによって置換されているフェ
ニルアミノもしくはN−C1〜C4アルキル−N−フェニ
ルアミノ又は非置換であるか、1〜3個のスルホ基によ
って置換されているナフチルアミノである。
【0045】特に好ましい繊維反応性ではない基T
1は、アミノ、N−メチルアミノ、N−エチルアミノ、
N−β−ヒドロキシエチルアミノ、N−メチル−N−β
−ヒドロキシエチルアミノ、N−エチル−N−β−ヒド
ロキシエチルアミノ、N,N−ジ−β−ヒドロキシエチ
ルアミノ、モルホリノ、2−、3−もしくは4−カルボ
キシフェニルアミノ、2−、3−もしくは4−スルホフ
ェニルアミノ又はN−C1〜C4アルキル−N−フェニル
アミノである。
【0046】ハロゲンX2は、例えばフルオロ、クロロ
又はブロモ、特に好ましくはクロロ又はフルオロであ
る。
【0047】X2は、好ましくはクロロ又はフルオロで
ある。
【0048】ハロゲンT2、X3及びX4は、例えばフル
オロ、クロロ又はブロモ、特に好ましくはクロロ又はフ
ルオロである。
【0049】C1〜C4アルキルスルホニルであるX
3は、例えばエチルスルホニル又はメチルスルホニル、
特にメチルスルホニルである。
【0050】C1〜C4アルキルであるX4は、例えばメ
チル、エチル、n−もしくはイソ−プロピル又はn−、
イソ−もしくはtert−ブチル、特にメチルである。
【0051】X3及びX4は、好ましくは、互いに独立し
て、クロロ又はフルオロである。
【0052】T2は、好ましくはシアノ又はクロロであ
る。
【0053】Halは、好ましくはブロモである。
【0054】alk及びalk1は、互いに独立して、
例えばメチレン、エチレン、1,3−プロピレン、1,
4−ブチレン、1,5−ペンチレンもしくは1,6−ヘ
キシレン基又はそれらの分岐鎖状異性体である。
【0055】alk及びalk1は、互いに独立して、
好ましくはそれぞれC1〜C4アルキレン基、特に好まし
くはエチレン又はプロピレン基である。
【0056】アリーレンは、好ましくは、非置換である
か、例えばスルホ、メチル、メトキシ又はカルボキシル
によって置換されている1,3−又は1,4−フェニレ
ン基、特に好ましくは非置換の1,3−又は1,4−フ
ェニレン基である。
【0057】Qは、好ましくは−NH−又は−O−、特
に好ましくは−O−である。
【0058】Wは、好ましくは式−CONH−又は−N
HCO−の基、特に式−CONH−の基である。
【0059】nは、好ましくは数0である。
【0060】式(5a)〜(5f)の反応性基は、好ま
しくは、Wが式−CONH−の基であり、R10、R11
びR12がそれぞれ水素であり、Qが基−O−又は−NH
−であり、alk及びalk1が、互いに独立して、そ
れぞれエチレン又はプロピレンであり、アリーレンが、
非置換であるか、メチル、メトキシ、カルボキシル又は
スルホによって置換されているフェニレンであり、Yが
ビニル又はβ−スルファトエチルであり、Y1が−CH
Br−CH2Br又は−CBr=CH2であり、nが数0
である基である。
【0061】D1及びD2のための繊維反応性基は、特に
好ましくは、Yがビニル、β−クロロエチル又はβ−ス
ルファトエチルであり、Halがブロモであり、R8
びR9が水素であり、l及びmが数2又は3であり、X2
がハロゲンであり、T1がC1〜C4アルコキシ、非置換
であるか、ヒドロキシル、カルボキシル又はスルホによ
って置換されているC1〜C4アルキルチオ、ヒドロキシ
ル、アミノ、非置換であるか、アルキル部分をヒドロキ
シル、スルファト又はスルホによって置換されているN
−モノ−もしくはN,N−ジ−C1〜C4アルキルアミ
ノ、モルホリノ、非置換であるか、フェニル環をスル
ホ、カルボキシル、クロロ、アセチルアミノ、メチル又
はメトキシによって置換されており、アルキル部分が非
置換であるか、ヒドロキシル、スルホ又はスルファトに
よって置換されているフェニルアミノもしくはN−C1
〜C4アルキル−N−フェニルアミノ、非置換である
か、1〜3個のスルホ基によって置換されているナフチ
ルアミノ又は式(5a′)、(5b′)、(5c′)、
(5d′)もしくは(5f′)
【0062】
【化15】
【0063】の繊維反応性基、特に、Yがビニル、β−
クロロエチル又はβ−スルファトエチルであり、Y1
基−CH(Br)−CH2−Br又は−C(Br)=C
2である式(5c′)又は(5d′)の繊維反応性基
である、式(4a)、(4b)、(4c)、(4d)、
(4e)又は(4f)の基である。
【0064】式(5a′)及び(5b′)の基の場合、
Yは、好ましくはβ−クロロエチルである。式(5
c′)及び(5d′)の基の場合、Yは、好ましくはビ
ニル又はβ−スルファトエチルである。
【0065】D1及びD2は、好ましくは、少なくとも1
個の繊維反応性基を含む。
【0066】D1及びD2は、好ましくは、非置換である
か、染料に通例である置換基、例えばC1〜C4アルキ
ル、C1〜C4アルコキシ、ハロゲン、スルホ、ニトロ、
カルボキシル又は式(4a)、(4b)、(4c)、
(4d)、(4e)、(4f)もしくは(4g)の繊維
反応性基(前記繊維反応性基は、上記で定義し、好まし
いものである)によって置換されているフェニル又はナ
フチル基である。
【0067】ベンゼン又はナフタレン系の置換又は非置
換のジアゾ成分の基D1又はD2はまた、モノアゾ基、例
えば式(6)又は(7) −D*−N=N−K* (6) D*−N=N−K**− (7) の基、好ましくは式(7)の基を含む。式中、D*は、
ベンゼン又はナフタレン系のジアゾ成分の基であり、K
*は、ベンゼン、ナフタレン、ピラゾロン、6−ヒドロ
キシピリド−2−オン又はアセト酢酸アリールアミド系
のカップリング成分の基であり、K**は、ベンゼン又は
ナフタレン系のカップリング成分の基であり、D*、K*
及びK**は、染料で通例の置換基を有することができ
る。
【0068】繊維反応性ではない、D*、K*及びK**
ための置換基は、好ましくは、非置換であるか、ヒドロ
キシル、C1〜C4アルコキシ、スルホ又はスルファトに
よって更に置換されているC1〜C4アルキルもしくはC
1〜C4アルコキシ、ハロゲン、カルボキシル、スルホ、
ニトロ、シアノ、トリフルオロメチル、スルファモイ
ル、カルバモイル、アミノ、ウレイド、ヒドロキシル、
スルホメチル、C2〜C4アルカノイルアミノ、C1〜C4
アルキルスルホニルアミノ、非置換であるか、フェニル
環をC1〜C4アルキル、C1〜C4アルコキシ、ハロゲン
又はスルホによって置換されているベンゾイルアミノ又
は非置換であるか、C1〜C4アルキル、C 1〜C4アルコ
キシ、ハロゲン、カルボキシル又はスルホによって置換
されているフェニルである。
【0069】D*、K*及びK**のための繊維反応性置換
基は、好ましくは、式(4a)、(4c)、(4d)、
(4e)又は(4f)、特に式(4a)の基(前記基
は、上記で定義し、好ましいものである)である。
【0070】式(6)又は(7)のモノアゾ基は、好ま
しくは、少なくとも1個のスルホ基を含む。
【0071】好ましい式(7)のモノアゾ基D1及びD2
は、式(7a)、(7b)、(7c)、(7d)、(7
e)、(7f)、(7g)、(7h)、(7i)又は
(7j)の基である。
【0072】
【化16】
【0073】式中、(R13)0-2は、C1〜C4アルキル、
1〜C4アルコキシ、ハロゲン、カルボキシル及びスル
ホからなる群より選択される0〜2個の同一又は異なる
置換基であり、Z1は、式(4a)、(4c)、(4
d)、(4e)又は(4f)の繊維反応性基(前記繊維
反応性基は、上記で定義し、好ましいものである)であ
る。
【0074】
【化17】
【0075】式中、(R13)0-2は、上記で定義したとお
りであり、(R14)0-3は、ハロゲン、ニトロ、シアノ、
トリフルオロメチル、スルファモイル、カルバモイル、
1〜C4アルキル、非置換であるか、ヒドロキシル、ス
ルファト又はC1〜C4アルコキシによって置換されてい
るC1〜C4アルコキシ、アミノ、C2〜C4アルカノイル
アミノ、ウレイド、ヒドロキシル、カルボキシル、スル
ホメチル、C1〜C4アルキルスルホニルアミノ、スルホ
及び式(4f′)
【0076】
【化18】
【0077】(式中、X′2は、フルオロ又はクロロで
あり、T′1は、アミノ、非置換であるか、アルキル部
分をヒドロキシル、スルファト又はスルホによって置換
されているN−モノ−もしくはN,N−ジ−C1〜C4
ルキルアミノ、モルホリノ、非置換であるか、フェニル
環をスルホ、カルボキシル、アセチルアミノ、クロロ、
メチル又はメトキシによって置換されており、アルキル
部分が非置換であるか、ヒドロキシル、スルホ又はスル
ファトによって置換されているフェニルアミノもしくは
N−C1〜C4アルキル−N−フェニルアミノ又は非置換
であるか、1〜3個のスルホ基によって置換されている
ナフチルアミノである)の繊維反応性基からなる群より
選択される0〜3個の同一又は異なる置換基であり、Z
1は、上記で定義したとおりである。
【0078】式(7a)、(7b)、(7e)及び(7
f)の基のナフチル環上の数が可能な結合位置を識別す
る。
【0079】基D1及びD2は、互いに独立して、好まし
くはそれぞれ式(8)又は(9)、特に式(9)の基で
ある。
【0080】
【化19】
【0081】式中、(R13)0-2及び(R15)0-2は、互い
に独立して、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4
ルコキシ、カルボキシル及びスルホからなる群より選択
される0〜2個の同一又は異なる置換基であり、Kは、
式(10a)又は(10b)
【0082】
【化20】
【0083】のカップリング成分の基であり、式中、R
14は、水素、スルホ又は非置換であるか、アルキル部分
をヒドロキシル又はスルファトによって置換されている
1〜C4アルコキシであり、R′14は、水素、C1〜C4
アルキル、C1〜C4アルコキシ、C2〜C4アルカノイル
アミノ、ウレイド又は式(4f′)(X′2及びT′
1は、上記で定義したとおりである)の基であり、Z及
びZ1は、互いに独立して、式(4a)、(4b)、
(4c)、(4d)、(4e)又は(4f)の基であ
り、式中、R8及びR9は、水素であり、Halは、ブロ
モであり、Yは、ビニル、β−クロロエチル又はβ−ス
ルファトエチルであり、l及びmは、互いに独立して、
数2又は3であり、X2は、クロロ又はフルオロであ
り、T1は、C1〜C4アルコキシ、非置換であるか、ヒ
ドロキシル、カルボキシル又はスルホによって置換され
ているC1〜C4アルキルチオ、ヒドロキシル、アミノ、
非置換であるか、アルキル部分をヒドロキシル、スルフ
ァト又はスルホによって置換されているN−モノ−もし
くはN,N−ジ−C1〜C4アルキルアミノ、モルホリ
ノ、非置換であるか、フェニル環をスルホ、カルボキシ
ル、アセチルアミノ、クロロ、メチル又はメトキシによ
って置換されており、アルキル部分が非置換であるか、
ヒドロキシル、スルホ又はスルファトによって置換され
ているフェニルアミノもしくはN−C1〜C4アルキル−
N−フェニルアミノ、非置換であるか、1〜3個のスル
ホ基によって置換されているナフチルアミノ又は式(5
c′)もしくは(5d′)
【0084】
【化21】
【0085】の繊維反応性基であり、式中、Yは、上記
で定義したとおりであり、特にビニル又はβ−スルファ
トエチルである。
【0086】C1〜C4アルキルであるR13、R′14及び
15は、互いに独立して、例えばメチル、エチル、n−
プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、t
ert−ブチル又はイソブチル、好ましくはメチル又はエ
チル、特にメチルである。
【0087】C1〜C4アルコキシであるR13、R14
R′14及びR15は、互いに独立して、例えばメトキシ、
エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブト
キシ又はイソブトキシ、好ましくはメトキシ又はエトキ
シ、特にメトキシである。R14は、非置換であるか、ア
ルキル部分をヒドロキシル又はスルファトによって置換
されていてもよい。
【0088】ハロゲンR13及びR15は、互いに独立し
て、例えばフルオロ、クロロ又はブロモ、好ましくはク
ロロ又はブロモ、特にクロロである。
【0089】C2〜C4アルカノイルアミノであるR′14
は、例えばアセチルアミノ又はプロピオニルアミノ、特
にアセチルアミノである。
【0090】式(10b)のカップリング成分の基で
は、環ii中のスルホ基は、好ましくは、3又は4位置で
結合している。環iiがスルホ基を含むならば、式(10
b)の基は、好ましくは、1、2又は3位置で環iiに結
合している。環ii中にスルホが存在しないならば、式
(10b)の基は、好ましくは、環ii上の1、2又は3
位置で結合している。
【0091】基D1及びD2は、互いに独立して、特に好
ましくは、それぞれ式(9a)、(9b)、(9c)、
(9d)、(9e)又は(9f)の基である。
【0092】
【化22】
【0093】式中、(R15)0-2及び(R16)0-2は、互い
に独立して、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4
ルコキシ及びスルホ、特にメチル、メトキシ及びスルホ
からなる群より選択される0〜2個の同一又は異なる置
換基であり、Yは、ビニル、β−クロロエチル又はβ−
スルファトエチルであり、Y1は、基−CH(Br)−
CH2−Br又は−C(Br)=CH2であり、lは、数
2又は3、特に3であり、mは、数2又は3、特に2で
ある。
【0094】式(9a)、(9c)、(9d)、(9
e)及び(9f)の基中の数が繊維反応性基の可能な結
合位置を識別する。
【0095】式(9a)、(9b)、(9d)及び(9
f)の基の場合、Yは、好ましくはビニル又はβ−スル
ファトエチルである。
【0096】式(9c)の基の場合、Yは、好ましくは
β−クロロエチルである。
【0097】D1及びD2は、互いに独立して、好ましく
は、それぞれの場合で、式(9a)又は(9b)、特に
(9a)の基である。
【0098】R2は、好ましくは水素又はC1〜C4アル
キル、特に好ましくは水素、メチル又はエチル、とりわ
け好ましくは水素である。
【0099】R3は、好ましくはシアノ又はカルバモイ
ル、特にシアノである。
【0100】C1〜C4アルキルであるR4及びR7は、互
いに独立して、例えばメチル、エチル、n−もしくはイ
ソ−プロピル又はn−、sec−、tert−もしくはイソ−
ブチル、好ましくはメチル又はエチル、特にメチルであ
る。
【0101】R4は、好ましくはメチル、エチル又はア
ミノ、特にメチルである。
【0102】N−モノ−もしくはN,N−ジ−C1〜C4
アルキルアミノであるR5は、非置換であるか、アルキ
ル部分を例えばC1〜C4アルキル、C1〜C4アルコキ
シ、C 2〜C4アルカノイルアミノ、ヒドロキシル、スル
ホ、スルファト又はカルボキシル、好ましくはヒドロキ
シル、スルホ又はスルファト、特にヒドロキシルによっ
て置換されている。例は、N−メチルアミノ、N,N−
ジメチルアミノ、N−エチルアミノ、N−β−ヒドロキ
シエチルアミノ、N,N−ジ−β−ヒドロキシエチルア
ミノ、N−β−スルファトエチルアミノ、N−β−スル
ホエチルアミノ又はN−β−カルボキシエチルアミノで
ある。
【0103】R5は、好ましくはアミノ又は非置換であ
るか、アルキル部分をヒドロキシル、スルホ又はスルフ
ァトによって置換されているN−モノ−C1〜C4アルキ
ルアミノ、特にアミノ又はN−β−ヒドロキシエチルア
ミノである。
【0104】R6は、好ましくはカルバモイル又はスル
ホメチル、特にカルバモイルである。
【0105】R7は、好ましくはメチル又はエチル、特
にメチルである。
【0106】式(1)の染料におけるホルマザン基は、
式(11)又は(12)
【0107】
【化23】
【0108】の基、好ましくは式(12)の基である。
【0109】本発明の式(1)の染料におけるホルマザ
ン基は、特に好ましくは、式(12a)又は(12b)
【0110】
【化24】
【0111】の基、好ましくは式(12a)の基であ
る。
【0112】本発明の式(1)の染料は、好ましくは、
式(1a)を有する。
【0113】
【化25】
【0114】式中、X1は、フルオロ又はクロロであ
り、R1は、水素であるか、Aに関して定義されるとお
りであり、Aは、式(2a′)、(2b′)又は(3
a)
【0115】
【化26】
【0116】の基であり、式中、B1及びB2は、直鎖状
又は分岐鎖状のC2〜C6アルキレンであり、D1及びD2
は、互いに独立して、それぞれ式(9a)、(9b)、
(9c)、(9d)、(9e)又は(9f)の基(前記
基は、上記で定義し、好ましいものである)であり、R
5は、アミノ又はN−β−ヒドロキシエチルアミノであ
り、R6は、カルバモイル又はスルホメチル、特にカル
バモイルである。
【0117】本発明の式(1)の染料は、好ましくは、
式(1a′)を有する。
【0118】
【化27】
【0119】式中、X1、R1及びAは、式(1a)の下
で上記で定義し、好ましいものである。
【0120】本発明は更に、それぞれの場合で式(1
3)
【0121】
【化28】
【0122】の化合物、式(14)
【0123】
【化29】
【0124】の化合物及び式(15)
【0125】
【化30】
【0126】のアミン約1モル当量を任意の順序で互い
に反応させることを含む、本発明の染料の調製方法に関
する(上記式中、A、Me、R1、u及びqは、上記で
定義し、好ましいものであり、Xは、ハロゲン、特にフ
ルオロ又はクロロである)。
【0127】上記で定義した個々の工程は、異なる順序
で実施することができ、適切ならば、場合によっては同
時に実施することもでき、その結果、種々の変形方法が
可能である。一般に、反応は、段階的に続けて実施し、
個々の反応成分の間の簡単な反応の順序は、有利には、
具体的な条件に依存する。
【0128】一つの変形方法は、式(13)の化合物を
塩化シアヌル又はフッ化シアヌルとの縮合反応に付すこ
とと、得られた生成物を式(15)の化合物と反応させ
ることとを含む。
【0129】式(13)、(14)及び(15)の化合
物の間の縮合反応は、一般に、公知の方法と同様にし
て、原則的には水溶液中例えば0〜30℃及び例えばpH
3〜7で実施する。式(15)の化合物の代わりに、式
(17a)、(17b)又は(18)
【0130】
【化31】
【0131】の対応する中間体を方法に使用し、式(1
6a)又は(16b) D1−NH2 (16a) D2−NH2 (16b) のアミンのジアゾ化及びその後のカップリング反応によ
り、方法の後続工程でのみ基Aを製造することも可能で
ある。基B1、B2、D1、D2、R2、R3、R4、R5、R
6及びR7は、上記で定義したとおりである。
【0132】Aが式(2a)、(2b)又は(3)の基
である式(15)の化合物は、式(16a)のアミンを
ジアゾ化し、ジアゾ化生成物を式(17a)又は(17
b)の化合物とカップリングさせるか、式(16b)の
アミンをジアゾ化し、ジアゾ化生成物を式(18)の化
合物とカップリングさせることによって得られる。
【0133】式(16a)又は(16b)の化合物のジ
アゾ化及び式(17a)、(17b)もしくは(18)
の化合物又は式(17a)、(17b)もしくは(1
8)の化合物から上記手順に従って得られる縮合物への
そのカップリングは、通例の方法で、例えば式(16
a)又は(16b)の化合物を鉱酸溶液、例えば塩酸溶
液中で亜硝酸塩、例えば亜硝酸ナトリウムによって低
温、例えば0〜5℃でジアゾ化したのち、ジアゾ化生成
物を、中性ないしわずかに酸性のpH、例えばpH3〜7及
び低温、例えば0〜30℃で、対応するカップリング成
分とカップリングさせることによって実施される。
【0134】式(13)、(16a)、(16b)、
(17a)、(17b)及び(18)の化合物は公知で
あるか、公知の化合物と同様にして調製することができ
る。
【0135】式(17a)及び(17b)の化合物は、
原則的に、調製中に混合物として得られる。
【0136】上記方法によって得ることができるトリア
ジニル化合物は、ハロゲン原子をまだ含み、このハロゲ
ン原子を、式X1−Hの化合物と、高温、好ましくは2
0〜70℃及び中性ないしわずかにアルカリ性のpH、例
えば使用する式X1−Hの化合物に依存して7〜9であ
るpHで反応させることによって基X1に転換することが
できる(X1は、ハロゲンを除き、上記で定義したとお
りである)。式X1−Hの化合物を過剰に使用すること
が有利である。
【0137】適当ならば、最終生成物を転換反応に付し
てもよい。このような転換反応は、例えば、水酸化ナト
リウム希釈溶液を用いる処理によって、D1又はD2に含
まれるビニル化性反応性基をそのビニル形態に転換す
る、例えば、β−スルファトエチルスルホニル−又はβ
−クロロエチルスルホニル基をビニルスルホニル基に転
換する反応である。このような反応そのものは公知であ
る。
【0138】本発明の式(1)の化合物は、広く異なる
材料、例えばヒドロキシル基又は窒素を含有する繊維材
料を染色及び捺染するための染料として適している。窒
素含有繊維材料の例は、絹、皮革、羊毛、ポリアミド繊
維及びポリウレタン類である。本発明の染料は、すべて
のタイプのセルロース系繊維材料を染色及び捺染するの
に特に適している。このようなセルロース系繊維材料
は、例えば天然セルロース繊維、例えば綿、リネン及び
大麻ならびにパルプ及び再生セルロース、好ましくは綿
である。本発明の染料はまた、セルロース系混紡布、例
えば綿とポリアミド繊維との混合物又は特に綿/ポリエ
ステルブレンドを染色又は捺染するのに適している。
【0139】本発明の染料は、種々の方法で、特に染料
水溶液及び捺染ペーストの形態で繊維材料に塗布し、繊
維に固着させることができる。これらは、エキゾースト
法及びパダー染色法の両方に適している。パダー染色法
では、アルカリ処理ののち又はアルカリの存在で、適切
ならば、熱の作用又は室温で数時間の貯蔵により、塩を
含むことができる染料水溶液で品物を含浸させ、染料を
固着させる。固着後、染料又は捺染料を冷水及び温水
で、場合によっては分散作用を有し、非固着部の拡散を
促進する薬剤を添加して徹底的にすすぐ。
【0140】本発明の染料は、高い反応性、良好な固着
能力及び非常に良好な蓄積能力によって識別される。し
たがって、これらは、エキゾースト染料法によって低い
染色温度で用いることができ、パッド蒸気法では短い蒸
熱時間しか要しない。固着度は高く、非固着部は容易に
洗い落とすことができ、エキゾーストの程度と固着の程
度との差が著しく小さく、すなわちソーピング損失が非
常に低い。本発明の染料はまた、特に綿に対して捺染す
るのに特に適しているが、同じく、窒素含有繊維、例え
ば羊毛もしくは絹又は羊毛もしくは絹を含む混紡布を捺
染するのにも適している。
【0141】本発明の染料によって製造される染色及び
捺染は、酸性範囲及びアルカリ性範囲の両方で高い色強
度及び高い繊維−染料間の結合安定性を有し、更には、
良好な耐光堅ロウ性及び非常に良好な濡れ堅ロウ性、例
えば洗浄、水、海水、クロス染め及び発汗に対する堅ロ
ウ性ならびにプリーツ付け処理に対する良好な堅ロウ
性、アイロンがけに対する堅ロウ性及び摩擦に対する堅
ロウ性を有する。
【0142】
【実施例】以下の例が本発明を説明するのに役立つ。別
段指定しない限り、温度は摂氏度で表記し、部は質量部
であり、%データは質量%に関する。質量部と容量部と
の関係は、キログラムとリットルとの関係と同じであ
る。
【0143】例1 式D10−NH2(D10は、式
【0144】
【化32】
【0145】の基である)のアミン36.3部を、炭酸
ナトリウム溶液の添加とともに、中性条件下で水350
部に溶解し、亜硝酸ナトリウム7部を加えた。この溶液
を、氷/水300部と濃塩酸30部との混合物に滴下し
た。反応混合物を0℃で1時間攪拌した。
【0146】例2 4N亜硝酸ナトリウム溶液25部を、水400部中、式
11−NH2(D11は、式
【0147】
【化33】
【0148】の基である)のアミン41.2部の中性溶
液に加えた。この溶液を、氷/水300部と濃塩酸30
部との混合物に滴下した。反応混合物を0℃で1時間攪
拌した。
【0149】例3〜27 例1又は2に記載の式D10−NH2又はD11−NH2のア
ミンに代えて、表1に記載する式Dxy−NH2のアミン
の等モル量を使用することにより、例1又は2に記載の
手順と同様にして、表1に記載するアミンのジアゾ化合
物を調製した。
【0150】
【表1】
【0151】
【表2】
【0152】
【表3】
【0153】
【表4】
【0154】
【表5】
【0155】例28a 例1に従って得られた酸ジアゾ化合物懸濁液を、水60
0部中、式
【0156】
【化34】
【0157】のピリドンカップリング成分21.3部の
溶液に滴下した。温度を5℃に維持し、水酸化ナトリウ
ム溶液の添加によってpHを3〜5に維持した。遊離酸の
形態で式
【0158】
【化35】
【0159】を有する黄色の染料の懸濁液を得た。
【0160】例28b 例28aに記載の手順と同様にして、式
【0161】
【化36】
【0162】のピリドンカップリング化合物から、遊離
酸の形態で式
【0163】
【化37】
【0164】を有する黄色の染料の懸濁液を得た。
【0165】例29 例2に従って得られた酸ジアゾ化合物懸濁液を、水30
0部中、例28aからのピリドンカップリング成分21
部の冷溶液に滴下し、その間、水酸化ナトリウム溶液の
添加によってpHを7に維持した。反応混合物を1時間攪
拌し、その間、20℃まで温めた。遊離酸の形態で式
【0166】
【化38】
【0167】を有する黄色の染料の懸濁液を得た。
【0168】例30 3−シアノ−2,6−ジクロロ−4−メチルピリジン5
6.4部を、何回かに分けて、25℃で1時間かけてエ
タノールアミン130部に加え、混合物を1時間攪拌し
た。反応混合物を水900部中に排出し、攪拌した。沈
殿した生成物をろ別し、減圧状態で乾燥させた。式
【0169】
【化39】
【0170】の化合物の混合物60部を得、100℃で
1,3−プロピレンジアミン250部に導入した。1時
間後、過剰な1,3−プロピレンジアミンを減圧下に留
去した。得られた油から、イソプロパノール中で塩酸を
用いる再沈殿により、式
【0171】
【化40】
【0172】の化合物の混合物55部を得た。
【0173】例31 トリフルオロトリアジン14部を、水500部中5−ア
ミノ−3−〔3−フェニル−5−(2−カルボキシ−5
−スルホフェニル)−1−ホルマザノ〕−4−ヒドロキ
シベンゼンスルホン酸の銅錯体60部及びリン酸水素二
ナトリウム5部の中性溶液に2℃未満で滴下した。その
間、水酸化ナトリウム溶液の添加によってpHを一定に維
持した。遊離酸の形態で式
【0174】
【化41】
【0175】を有する化合物の溶液を得た。
【0176】例32 塩化シアヌル19部を、湿潤剤及びリン酸水素二ナトリ
ウム5部の添加とともに、水50部中に0℃で激しく攪
拌した。水500部中5−アミノ−3−〔3−フェニル
−5−(2−カルボキシ−5−スルホフェニル)−1−
ホルマザノ〕−4−ヒドロキシベンゼンスルホン酸の銅
錯体60部の中性溶液を滴下した。温度を2〜5℃に維
持し、水酸化ナトリウム溶液の添加によってpHを5に維
持した。遊離酸の形態で式
【0177】
【化42】
【0178】を有する化合物の溶液を得た。
【0179】例33a 例31に従って得られた溶液を、例28aに従って得ら
れた黄色の染料懸濁液に添加した。その間、水酸化ナト
リウム溶液の添加によってpHを7〜8に維持した。温度
は20〜30℃であった。次に、得られた溶液を透析に
よって塩を除き、凍結乾燥させた。遊離酸の形態で式
(101)
【0180】
【化43】
【0181】を有し、良好な万能の性質をもって綿を緑
の色合いに染める化合物110部を得た。
【0182】例33b 例33aに記載の手順と同様にして、例28bに従って
得られた懸濁液から、遊離酸の形態で式(102)
【0183】
【化44】
【0184】を有し、良好な万能の性質をもって綿を緑
の色合いに染める染料を得た。
【0185】例34 例32に従って得られた溶液を、例29に従って得られ
た黄色の染料懸濁液に滴下した。その間、水酸化ナトリ
ウム溶液の添加によってpHを7.5〜8に維持し、温度
を30〜40℃に維持した。得られた染料溶液に塩化ナ
トリウム240部を加えた。1時間後、沈殿した染料を
ろ別し、減圧中60℃で乾燥させた。遊離酸の形態で式
(103)
【0186】
【化45】
【0187】を有し、良好な万能の性質をもって綿を緑
の色合いに染める化合物160.8部を得た。
【0188】例35 例28aに記載の手順と同様にして、例1に従って得ら
れた酸ジアゾ化合物懸濁液を、例30からのピリジン化
合物の混合物29.4部にカップリングし、得られたア
ゾ染料の懸濁液を更に、例33に記載の手順と同様にし
て、例31に従って得られたホルマザン化合物の溶液と
直接反応させた。遊離酸の形態で式(104)及び(1
05)
【0189】
【化46】
【0190】を有し、良好な万能の性質をもって綿を緑
の色合いに染める化合物を実質的に含む染料粉末167
部を得た。
【0191】例36〜123 例28a、29、33a及び34に記載の手順と同様に
して、例1〜27に記載のジアゾ化合物から、一般式
(106)
【0192】
【化47】
【0193】(式中、Dxy及びXは、それぞれの場合
で、表2に一覧する基であり、基Dxyは、それぞれの場
合で、例1〜27で定義したとおりである)の染料を得
た。染料は、良好な万能の性質をもって綿及び羊毛を緑
の色合いに染めた。
【0194】
【表6】
【0195】
【表7】
【0196】例124〜155 例35に記載の手順と同様にして、例2〜27に記載の
ジアゾ化合物から、遊離酸の形態で式(107)及び
(108)
【0197】
【化48】
【0198】(式中、Dxyは、それぞれの場合で、表3
に一覧する基であり、これらの基は、それぞれの場合
で、例2〜27で定義したとおりである)を有する化合
物を実質的に含む染料組成物を得た。染料は、良好な万
能の性質をもって綿を緑の色合いに染めた。
【0199】
【表8】
【0200】例156〜171 例31、32、33a及び34に記載の手順と同様にし
て、式Fx−NH2の銅ホルマザン錯体から、遊離酸の形
態で一般式(109)
【0201】
【化49】
【0202】(式中、Dxy、Fx及びXは、それぞれの
場合で、表4に記載する基であり、Dx yは、それぞれの
場合で、例1及び2で定義したとおりであり、Fxは、
それぞれの場合で、以下に定義するホルマザン基の一つ
である)を有する染料を得た。染料は、良好な万能の性
質をもって綿を緑の色合いに染めた。
【0203】
【化50】
【0204】
【表9】
【0205】染色指示I 綿布100部を、塩化ナトリウム45g/l及び例33a
に従って得られた反応性染料2部を含む染浴1500部
に60℃で導入した。60℃で45分後、焼成炭酸ナト
リウム20g/lを加えた。この温度で45分間、染色を
継続した。その後、染色品をすすぎ、非イオン系洗剤を
用いて沸騰状態で15分間ソーピングし、再度すすぎ、
乾燥させた。
【0206】また、前記指示の代替として、60℃では
なく80℃で染色を実施した。
【0207】染色指示II 例33aの染料0.1部を水200部に溶解し、硫酸ナ
トリウム0.5部、均染助剤(高級脂肪族アミンとエチ
レンオキシドとの縮合物に基づく)0.1部及び酢酸ナ
トリウム0.5部を加えた。次に、酢酸(80%)によ
ってpHを5.5の値にした。染浴を50℃で10分間加
熱したのち、羊毛布10部を加えた。約50分かけて染
浴を100℃まで加熱し、この温度で60分間、染色を
実施した。その後、染浴を90℃まで冷却し、染色品を
取り出した。羊毛布を温水及び冷水で洗浄したのち、ス
ピンさせ、乾燥させた。
【0208】捺染指示 例33aに従って得られた染料3部を、すばやく攪拌し
ながら、5%アルギン酸ナトリウム増粘剤50部、水2
7.8部、尿素20部、m−ニトロベンゼンスルホン酸
ナトリウム1部及び炭酸水素ナトリウム1.2部からな
るストック増粘剤100部の中に散布した。このように
して得られた捺染ペーストで綿布を捺染し、得られた捺
染布材を乾燥させ、飽和蒸気中102℃で2分間蒸熱し
た。そして、捺染布をすすぎ、沸騰状態でソーピング
し、場合によっては再度すすいたのち、乾燥させた。
【0209】例で得られた染色の吸収極大値を以下に示
す。
【0210】
【表10】
【0211】
【表11】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09B 62/515 C09B 62/515 D06P 1/382 D06P 1/382 1/384 1/384 3/66 3/66 B (72)発明者 ヘルベルト クリエル ドイツ連邦共和国 79588 エフリンゲン −キルヒェン バーンホーフシュトラーセ 32/1

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(1) 【化1】 (式中、 Meは、Cu又はNiであり、 R1は、水素又は置換もしくは非置換のC1〜C4アルキ
    ルであるか、Aに関して定義されるとおりであり、 X1は、ハロゲン、ヒドロキシル、C1〜C4アルコキ
    シ、置換もしくは非置換のC1〜C4アルキルチオ又はア
    ミノであるか、更なるヘテロ原子を含むことができるN
    複素環式基であり、 uは、数1、2、3又は4であり、 qは、数0又は1であり、 ベンゼン環I、II又はIIIは、非置換であるか、更に置
    換されており、 Aは、式(2a)、(2b)又は(3) 【化2】 の基であり、 式中、 B1及びB2は、互いに独立して、脂肪族架橋基であり、 D1及びD2は、互いに独立して、ベンゼン又はナフタレ
    ン系のジアゾ成分の基であり、 R2は、水素又は置換もしくは非置換のC1〜C4アルキ
    ルであり、 R3及びR6は、互いに独立して、水素、シアノ、カルバ
    モイル又はスルホメチルであり、 R4は、水素、C1〜C4アルキル又はアミノであり、 R5は、アミノ又は非置換であるか、アルキル部分を置
    換されているN−モノ−もしくはN,N−ジ−C1〜C4
    アルキルアミノであり、 R7は、水素又はC1〜C4アルキルである)の染料。
  2. 【請求項2】 MeがCuである、請求項1記載の染
    料。
  3. 【請求項3】 R1が水素、非置換であるか、ヒドロキ
    シルによって置換されているC1〜C4アルキル又は基
    A、特に水素又は基Aである、請求項1又は2記載の染
    料。
  4. 【請求項4】 X1がクロロ又はフルオロである、請求
    項1〜3のいずれか1項記載の染料。
  5. 【請求項5】 qが数1である、請求項1〜4のいずれ
    か1項記載の染料。
  6. 【請求項6】 B1及びB2が、互いに独立して、直鎖状
    又は分岐鎖状のC2〜C6アルキレンである、請求項1〜
    5のいずれか1項記載の染料。
  7. 【請求項7】 基D1及びD2が、互いに独立して、それ
    ぞれ式(9a)、(9b)、(9c)、(9d)、(9
    e)又は(9f) 【化3】 (式中、 (R15)0-2及び(R16)0-2は、互いに独立して、ハロゲ
    ン、C1〜C4アルキル、C1〜C4アルコキシ及びスルホ
    からなる群より選択される0〜2個の同一又は異なる置
    換基であり、 Yは、ビニル、β−クロロエチル又はβ−スルファトエ
    チルであり、 Y1は、基−CH(Br)−CH2−Br又は−C(B
    r)=CH2であり、 l及びmは、互いに独立して、数2又は3である)の基
    である、請求項1〜6のいずれか1項記載の染料。
  8. 【請求項8】 式(1)の染料におけるホルマザン基
    が、式(11)又は(12) 【化4】 の基である、請求項1〜7のいずれか1項記載の染料。
  9. 【請求項9】 式(1a) 【化5】 (式中、 X1は、フルオロ又はクロロであり、 R1は、水素であるか、Aに関して定義されるとおりで
    あり、 Aは、式(2a′)、(2b′)又は(3a) 【化6】 の基であり、 式中、 B1及びB2は、直鎖状又は分岐鎖状のC2〜C6アルキレ
    ンであり、 D1及びD2は、互いに独立して、それぞれ式(9a)、
    (9b)、(9c)、 (9d)、(9e)又は(9f)の基であり、 R5は、アミノ又はN−β−ヒドロキシエチルアミノで
    あり、 R6は、カルバモイル又はスルホメチルである)を有す
    る、請求項7記載の染料。
  10. 【請求項10】 それぞれの場合で式(13) 【化7】 の化合物、式(14) 【化8】 の化合物及び式(15) 【化9】 (式中、A、Me、R1、u及びqは、請求項1で定義
    したとおりであり、Xは、ハロゲンである)のアミン約
    1モル当量を任意の順序で互いに反応させることを含
    む、請求項1記載の染料の調製方法。
  11. 【請求項11】 ヒドロキシル基又は窒素を含有する繊
    維材料を染色又は捺染するための、請求項1〜9のいず
    れか1項記載の染料又は請求項10記載の方法に従って
    得られる染料の使用。
  12. 【請求項12】 セルロース系繊維材料、特に綿を含有
    する繊維材料を染色又は捺染する、請求項11記載の使
    用。
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