JP2000273228A - プラスチック部品 - Google Patents

プラスチック部品

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JP2000273228A
JP2000273228A JP11083009A JP8300999A JP2000273228A JP 2000273228 A JP2000273228 A JP 2000273228A JP 11083009 A JP11083009 A JP 11083009A JP 8300999 A JP8300999 A JP 8300999A JP 2000273228 A JP2000273228 A JP 2000273228A
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JP
Japan
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plastic
coating film
thermoplastic
paint
plastic part
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Application number
JP11083009A
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English (en)
Inventor
Yoshikazu Suzuki
義和 鈴木
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NEC Platforms Ltd
Original Assignee
NEC AccessTechnica Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 再利用に好適なプラスチック部品を提供する
こと。 【解決手段】 プラスチックからなる部品本体3と、こ
の部品本体3に塗布される塗膜5とからなるプラスチッ
ク部品1において、部品本体3を熱可塑性プラスチック
によって形成すると共に、塗膜5を熱可塑性塗料によっ
て成形する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラスチック部品
に係り、特に塗装が施されたプラスチック部品の再利用
に好適なプラスチック部品に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、電気製品や自動車等に使用さ
れるプラスチック部品は、熱可塑性プラスチックで構成
され、また、その表面は美観を向上させる等の目的から
塗装が施される場合があった。ここで、プラスチック部
品の塗装に使用される塗料としては、熱硬化性材料を用
いたものが一般的であった。熱硬化性塗料が広く用いら
れてきた理由としては、一般に耐薬品性や耐摩耗性に優
れているからである。
【0003】また、プラスチック部品の塗装は、射出成
形機等で部品本体を形成した後、噴霧式の塗装装置等に
よって熱硬化性塗料を吹き付けたり、塗料が満たされた
塗料槽に部品本体を浸漬することにより行われていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例には以下のような不都合があった。即ち、電気製品
の筐体や自動車の部品等には大量のプラスチック部品が
使用されているが、今後使用済みの電気製品等の回収後
の処理を考えた場合、プラスチック部品をいかに処理し
て有効に再利用できるかを考慮する必要がある。
【0005】ここで、回収されるプラスチック部品に
は、上記したように熱硬化性塗料による塗装が施されて
いる場合がある。このような場合に、部品本体は熱可塑
性プラスチックであるのに対し、塗膜は熱硬化性塗料が
用いられていた。従って、何ら前処理を施すことなく回
収されたプラスチック部品を再度原料化するために溶融
させると、熱硬化性塗料は溶融せず、塗膜の破片となっ
てプラスチックの中に異物として残留することとなる。
このため、再生されたプラスチック部品自体の物性を劣
化させてしまい、塗装が施されたプラスチック部品の再
利用が困難となる、という不都合を生じていた。
【0006】一方、再利用されたプラスチック部品の物
性を劣化させないためには、塗膜の剥離作業等が必要と
なる。塗膜の剥離には、有機溶剤を用いたり、細かい砂
粒を表面に吹き付けるサンドブラスト作業などの工程が
必要となる。このような塗膜の剥離工程は、プラスチッ
ク部品の再利用のコストを上昇させてしまう、という不
都合を生じていた。
【0007】
【発明の目的】本発明は、かかる従来例の有する不都合
を改善し、特に、再利用が容易なプラスチック部品を提
供することを、その目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、請求項1記載の発明では、プラスチックからな
る部品本体と、この部品本体に塗布される塗膜とからな
るプラスチック部品において、部品本体を熱可塑性プラ
スチックによって形成すると共に、塗膜を熱可塑性塗料
によって成形する、という構成を採っている。
【0009】以上のように構成されたプラスチック部品
は、ペレット状に粉砕して再度加熱すると、部品本体の
プラスチックと塗膜の両者が溶融する。そしてこれらの
材料は共に熱可塑性であるので、相互に同質なものとし
て均一に混合される。即ち、塗膜はプラスチックのなか
に溶け込む。このように、プラスチック部品が熱可塑性
の材料のみから構成されていることで、再利用の際にも
物性が劣化(低下)することがないため、プラスチック
部品の再利用の用途が広がる。
【0010】また、請求項2記載の発明では、熱可塑性
プラスチックと熱可塑性塗料は同等の融点の材料から構
成するという手段を採り、その他の構成は請求項1記載
の発明と同様である。このように構成することにより、
プラスチック部品を所定温度に加熱すると、部品本体と
塗膜の両者が同様に溶融する。従って、再利用の際に
は、部品本体と塗膜の両者が溶融するのに必要十分な温
度に加熱すればよいので、温度管理が容易である。
【0011】また、請求項3記載の発明では、熱可塑性
塗料に酸化アルミを混合するという構成を採り、その他
の構成は請求項1または2記載の発明と同様である。以
上のように構成されたことにより、熱可塑性塗料を塗膜
として用いた場合でも、塗膜内に混合されている酸化ア
ルミによって、塗膜自体の耐摩耗性が向上する。
【0012】更に、請求項4記載の発明では、酸化アル
ミは、粒径を5ないし10〔μm〕とするという構成を
採り、その他の構成は請求項3記載の発明と同様であ
る。以上のように構成されたことで、酸化アルミは粒径
が小さいので、塗膜の表面の平滑性は維持される。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態を図面に基づ
いて説明する。
【0014】[概要]先ず、図1は、表面に塗装が施さ
れているプラスチック部品1を示す。ここで、符号3は
部品本体を示し、符号5は塗膜を示す。尚、図1で示し
たプラスチック部品1の形状は一例であり、本発明では
特にこの実施形態のプラスチック部品1の形状に限定さ
れるものではない。また、図1(B)はプラスチック部
品1の一部を拡大した図であり、この図では塗膜5に所
定の厚みがあるが、これは説明の便宜のために厚さを強
調したものであって、実際の塗膜5は部品本体3の厚さ
と比較して非常に薄いものとなっている。
【0015】[プラスチック部品の製造]本実施形態に
係る部品本体3は、熱可塑性プラスチックが用いられて
いる。熱可塑性プラスチックは、昇温に伴ってガラス転
移点温度や融点を越えたときに流動性を示し、降温によ
って再び固化するという現象を可逆的に示す高分子若し
くは樹脂である。熱可塑性プラスチックの中には、エン
ジニアリングプラスチック(いわゆるエンプラ)と呼ば
れるものがあり、高い力学的性能(耐熱性等)、熱可塑
性及び成形性を備えている。このため、電気製品、事務
機器、自動車そしておもちゃ等に大量に使用されてい
る。
【0016】本発明で用いるプラスチック部品1の製造
は、熱可塑性樹脂を加熱溶融して流動性を生じさせ、こ
の流動性のある熱可塑性樹脂を所定の型に充填して、い
わゆる射出成形により行う。
【0017】射出成形の後、必要に応じて部品本体3の
表面に塗装を施す。この部品本体3の表面に塗装される
塗料は熱可塑性塗料である。塗料の溶解は有機溶剤から
なるうすめ液(いわゆるシンナー)を用いたり、また、
水を用いて塗料をエマルジョン化して用いるようにして
もよい。このとき、熱可塑性樹脂の耐薬品性や耐摩耗性
を向上させるために、所定の添加物を混合する。添加物
の例としては種々考えられるが、例えば耐摩耗性を向上
させるためには、酸化アルミの粉体を添加するのも望ま
しい。ここで、酸化アルミの粒径としては、5から10
〔μm〕程度が望ましい。これは、あまり大きな粒径で
は、塗膜表面の平滑性が損なわれるおそれがあるからで
ある。
【0018】実際の塗装工程では、一般的に行われてい
るような噴霧式の塗装装置を用いたり、部品本体3を塗
料の貯留槽に直接浸漬するようにしてもよい。また、本
実施形態では、塗料の材料として部品本体3とほぼ同等
の融点を有する材料を用いる。これは、後述する再利用
工程において、部品本体3と塗膜5を一緒に溶融させる
ことができるからである。ここで、熱可塑性塗料の材質
としては種々のものが考えられる。
【0019】[プラスチック部品の再利用工程]次に、
本発明におけるプラスチック部品1の再利用方法につい
て具体的に説明する。一般に、プラスチック部品1が含
まれる電気製品、自動車等は、図2に示すように、廃棄
回収された後(ステップS1)に分解されて部品の材質
ごとに分別される(ステップS2)。即ち、プラスチッ
ク部品や金属部品(鉄、金、銅等)に分けられる。そし
て、プラスチック部品も材質が同じものが集められる。
具体的には、熱硬化性材料と熱可塑性材料とはそれぞれ
分けて収集する。分類された熱可塑性材料からなるプラ
スチック部品1は、表面の汚れ等を除去するために洗浄
される(ステップS3)。
【0020】次に、プラスチック部品1は細かく破砕さ
れる(ステップS4)。そして、ペレット状とされると
ともに、この状態で次のプラスチック部品の製造に使用
される。具体的には、ペレット状とされたプラスチック
に対し、必要に応じて着色のための塗料が混ぜ合わされ
る(ステップS5)。そして、このプラスチックが射出
成形器に充填される。ペレット状とされたプラスチック
は、射出成形機内で加熱される。この加熱温度は部品本
体3及び塗膜5の融点以上の温度である。しかる後、射
出成形機で成形されることにより(ステップS6)、プ
ラスチック製品が再生される(ステップS7)。
【0021】本実施形態では、上記したように部品本体
3と塗膜5の材質として、相互にほぼ同等の融点を有す
る材質を選択している。このため、これらの融点以上に
昇温することで、同時に部品本体3及び塗膜5を融解さ
せることができる。このとき、プラスチック部品1は塗
料と共に溶融し、均一なプラスチック原料となる。この
点で、塗膜5が破片として混入する熱硬化性塗料とは大
きく異なる。
【0022】このように、部品本体3及び塗膜5の材料
として熱可塑性材料を使用する場合には、加熱によって
部品本体3及び塗膜5の両方が同じように溶融して相互
に混ざり合い、結果として熱可塑性材料として均一なも
のとなる。従って、従来と異なり本発明によれば塗膜5
の材料が異物として混ざり合うのではなく、同質の材料
として溶融プラスチック内に溶け込むので、熱可塑性プ
ラスチック自体の物性の劣化も生じにくい。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によるプラ
スチック部品では、部品本体3だけでなく塗料自体も熱
可塑性材料を用いている。このため、このプラスチック
部品を再利用のために溶融した場合に、部品本体と塗膜
が同質の材料として相互に混ざり合う。従って、再利用
のために溶融させたプラスチック材料の物性の劣化はほ
とんどなく、品質の安定したプラスチック部品を再生す
ることが可能となる、という優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態を示す斜視図であり、
図1(A)はプラスチック部品の全体図を示し、図1
(B)は図1(A)の円で囲んだ一部を拡大した図であ
る。
【図2】本発明のプラスチック部品を再利用する工程を
示す工程図である。
【符号の説明】 1 プラスチック部品 3 部品本体 5 塗膜

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラスチックからなる部品本体と、この
    部品本体に塗布される塗膜とからなるプラスチック部品
    において、 前記部品本体を熱可塑性プラスチックによって形成する
    と共に、前記塗膜を熱可塑性塗料によって成形したこと
    を特徴とするプラスチック部品。
  2. 【請求項2】 前記熱可塑性プラスチックと熱可塑性塗
    料は同等の融点の材料からなることを特徴とした請求項
    1記載のプラスチック部品。
  3. 【請求項3】 前記熱可塑性塗料に酸化アルミを混合し
    たことを特徴とする請求項1または2記載のプラスチッ
    ク部品。
  4. 【請求項4】 前記酸化アルミは、粒径が5ないし10
    〔μm〕であることを特徴とした請求項3記載のプラス
    チック部品。
JP11083009A 1999-03-26 1999-03-26 プラスチック部品 Pending JP2000273228A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002322410A (ja) * 2001-04-25 2002-11-08 Shinto Paint Co Ltd 傷の付き難いアニオン型電着塗料およびその電着塗装方法
JP2007310907A (ja) * 2002-07-22 2007-11-29 Ricoh Co Ltd 情報処理装置及び情報処理方法

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Date Code Title Description
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20010807