JP2000272928A - 破断方法および破断装置 - Google Patents

破断方法および破断装置

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JP2000272928A JP11083201A JP8320199A JP2000272928A JP 2000272928 A JP2000272928 A JP 2000272928A JP 11083201 A JP11083201 A JP 11083201A JP 8320199 A JP8320199 A JP 8320199A JP 2000272928 A JP2000272928 A JP 2000272928A
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    • C03B33/023Cutting or splitting sheet glass or ribbons; Apparatus or machines therefor the sheet or ribbon being in a horizontal position
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  • Re-Forming, After-Treatment, Cutting And Transporting Of Glass Products (AREA)

Abstract

(57)【要約】 ワークの閉曲線を描く刻線より内側の部分を外側の部分
から確実に分離できるようにする。 【課題】 【解決手段】 シリンダ10の小径孔部12bに小径ピ
ストン22(ピストンの小径部)を摺動自在に挿入す
る。この小径ピストン22の下端(先端)に衝撃部材2
5を設ける。シリンダ10の下端部の当接板12にワー
ク1を吸着保持した後、小径ピストン22を一気に下降
させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、板ガラス等の脆
性材料からなるワークの面に閉曲線を描く刻線を形成し
た後、この刻線に沿って破断することにより、ワークの
刻線の内側部分を外側部分から分離する方法および装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】本願出願人は、閉曲線を描く刻線が形成
された板ガラス等のワークを上記刻線に沿って破断する
ことにより、刻線の内側部分と外側部分とを分離する装
置を先に出願した(特願平9−304952)。この装
置は、ワークの外側部分を挟持するとともに、ワークの
内側部分に対峙する穴を有する一対の挟持部材(保持手
段)と、この一対の挟持部材の一方に設けられその内部
容積が可変である容積変更器(圧力可変手段)とを備え
ている。容積変更器の内部空間は、上記一方の挟持部材
の穴を介してワークの一方の面と対峙し、他方の挟持部
材の穴は大気に開放されている。容積変更器の内部容積
を急激に減少させると、ワークに衝撃的なエア圧が付与
され、ワークが刻線に沿って破断される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の先願に係る装置
では、ワークが内側部分と外側部分とに破断されはする
ものの、その破断面の摩擦抵抗によって内側部分を外側
部分から離すことができない場合があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、第1の発明は、閉曲線を描く刻線が形成された板
状ワークを、上記刻線に沿って破断する方法において、
上記ワークの刻線より内側の部分に圧力を与えると同時
に、またはその後、上記内側部分に、別途、衝撃部材を
衝突させ、上記ワークの刻線より外側の部分から上記内
側部分を分離することを特徴とする。
【0005】第2の発明は、閉曲線を描く刻線が形成さ
れた板状ワークを、上記刻線に沿って破断する方法にお
いて、上記ワークの刻線より内側の部分の一方の面に、
この面に接する流体の圧力上昇による押圧力を付与する
と同時に衝撃部材を衝突させ、上記ワークの刻線より外
側の部分から上記内側部分を分離することを特徴とする
破断方法。
【0006】第3の発明は、閉曲線を描く刻線が形成さ
れた板状ワークを、上記刻線に沿って破断する方法にお
いて、上記ワークの刻線より内側の部分の一方の面に、
この面に接する流体の圧力降下による吸引力を付与し、
次に、上記内側部分の一方の面に、上記流体の圧力上昇
による押圧力を付与すると同時に衝撃部材を衝突させ、
上記ワークの刻線より外側の部分から上記内側部分を分
離することを特徴とする。
【0007】第4の発明は、閉曲線を描く刻線が形成さ
れた板状ワークを、上記刻線に沿って破断することによ
り、刻線より内側の部分を外側の部分から分離する装置
において、上記ワークの外側部分を全周にわたって保持
する保持手段と、上記ワークの内側部分の一方の面に接
する流体の圧力を変更可能な圧力可変手段と、上記ワー
クに直交する方向に移動可能に設けられた衝撃部材とを
備え、上記圧力可変手段が、上記流体の圧力を上昇させ
ると同時に、上記衝撃部材が、上記内側部分の一方の面
に衝突することを特徴とする。
【0008】第5の発明は、第4の発明において、上記
圧力可変手段が、上記内側部分の一方の面に当てがわれ
る当接面、およびこの当接面と直交する方向に延び、当
接面に開口するシリンダ孔を有するシリンダと、上記シ
リンダ孔に摺動自在に挿入されたピストンと、このピス
トンを摺動させる駆動機構とを有し、上記ピストンにお
ける上記ワークを向く先端面に、上記衝撃部材が突出し
て設けられていることを特徴とする。
【0009】第6の発明は、第5の発明において、上記
シリンダ孔が、先端部が上記当接面に開口する小径孔部
と、この小径孔部の基端部に連なり、小径孔部より大径
をなす大径孔部とを有し、上記ピストンが、上記小径孔
部に摺動自在に挿入され、先端面に上記衝撃部材が設け
られた小径部と、この小径部の基端部に連なり、上記大
径孔部に摺動自在に挿入された大径部とを有し、上記駆
動機構が、上記大径孔部における上記大径部より基端側
の部分にエア圧を供給する前進用エア圧供給手段と、上
記大径孔部における上記大径部より先端側の部分にエア
圧を供給する後退用エア圧供給手段とを有していること
を特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1実施形態を、
図面を参照して説明する。はじめに、破断の対象となる
ワークについて説明しておく。図4に示すように、四角
形の板ガラスからなるワーク1の上面(一方の面)に
は、円(閉曲線)を描く刻線1aと、この刻線1aと同
心で刻線1aより大径の円を描く刻線1bとが形成され
ている。ワーク1において内側の刻線1aより内側の部
分2は、本発明の破断装置および破断方法によって分離
除去される。外側の刻線1bより外側の部分3は、本発
明とは別の装置で所定の一箇所3aが叩かれることによ
って、分離除去される。残された刻線1a,1bの間の
環状をなす部分4が、コンピュータ等における記憶ディ
スクの基板となる。
【0011】図5に示すように、刻線1a,1bはスク
ライブ装置5によって形成される。スクライブ装置5
は、先端に例えばダイヤモンド薄膜からなる硬質皮膜が
形成されたカッタ6と、このカッタ6を保持するホルダ
7と、このホルダ7に超音波振動を付与するアクチュエ
ータ(図示せず)とを有している。カッタ6の先端をワ
ーク1の上面に押しつけた状態で、超音波振動を付与し
ながら移動させることにより、刻線1a,1bを形成す
る。刻線1a,1bは、ワーク1の下面に向かって延び
るクラックを有している。このクラックは、ほぼ垂直
で、下方に向かうにしたがって僅かに拡径するテーパ状
をなしている。
【0012】破断装置について説明する。図1に示すよ
うに、破断装置は、軸線を鉛直に向けたシリンダ10
と、このシリンダ10に収容されたピストン20とを備
えている。シリンダ10は、移動機構90に接続されて
おり、この移動機構90によって上記スクライブ装置5
による刻線1a,1bのスクライブ場所、上記他の装置
による外側部分3の分離場所、および内側部分2の分離
場所の間を移動自在になっている。
【0013】シリンダ10は、本体部材11と当接板1
2とを備えている。本体部材11は、軸線に沿って延び
る大径孔部11aを有し、筒状をなしている。本体部材
11の下面の外径は、ワーク1の外側の刻線1bの直径
より僅かに小さい(図4参照)。本体部材11の下面に
は凹部11bが形成されており、この凹部11bに当接
板12が嵌め込まれ、ボルト(図示せず)で固定されて
いる。
【0014】当接板12は、軸線に沿って上方に突出す
る円筒部12aを有しており、この円筒部12aが大径
孔部11aの内部に挿入されている。円筒部12aの内
部空間が、小径孔部12bとなっている。小径孔部12
bの上端部(基端部)は大径孔部11aに連なり、下端
部(先端部)は当接板12の下面(当接面)に開口され
ている。小径孔部12bの内径は、上記ワーク1の内側
の刻線1aの直径より小さい(図4参照)。
【0015】上記ピストン20は、大径孔部11aに摺
動自在に挿入された大径ピストン21(大径部)と、小
径孔部12bに摺動自在に挿入された小径ピストン22
(小径部)とを有している。これら大径ピストン21と
小径ピストン22とは、小径ピストン22の上端部(基
端部)に設けられたボルト23と、このボルト23にね
じ込まれたナット24とによって連結固定されている。
小径ピストン22の下端面(先端面)の中央には、衝撃
部材25が突出して設けられている。衝撃部材25の尖
った下端(先端)には、例えばダイヤモンド薄膜からな
る硬質皮膜が形成されている。
【0016】大径ピストン21によって、大径孔部11
aが上側(基端側)の前進用エア圧室11cと下側(先
端側)の後退用エア圧室11dとに仕切られている。前
進用エア圧室11cは、エア圧通路33および共用エア
圧通路31を介してエア圧源30に接続されている。共
用エア圧通路31とエア圧通路33との間には、電磁切
換弁32が設けられている。
【0017】本体部材11には、後退用エア圧室11d
の内周面から外周面に延びる横孔11eが形成されてい
る。横孔11eは、エア圧通路34、電磁切換弁32、
および共用エア圧通路31を介してエア圧源30に接続
されている。
【0018】図1に示すように、電磁切換弁32のソレ
ノイドがオフのときは、エア圧通路33が大気に開放さ
れる一方、エア圧通路34がエア圧源30に連通され
る。これによって、前進用エア圧室11cが大気に開放
される一方、後退用エア圧室11dにエア圧が供給され
る。このエア圧によって、ピストン20が、図示しない
ストッパに突き当たるまで押し上げられ、最大後退位置
に達する。図2に示すように、電磁切換弁32のソレノ
イドがオンのときは、エア圧通路33がエア圧源30に
連通される一方、エア圧通路34が大気に開放される。
これによって、後退用エア圧室11dが大気に開放され
る一方、前進用エア圧室11cにエア圧が供給される。
このエア圧によって、ピストン20が当接板12に突き
当たるまで押し下げられ、最大前進位置に達する。ピス
トン20が最大前進位置のとき、衝撃部材25の先端
は、当接板12の下面より若干下に突出している。
【0019】シリンダ10は、特許請求の範囲の「保持
手段」としても提供されている。詳述すると、本体部材
11の凹部11bの上面と当接板12の上面との間に
は、環状をなす空間10aが形成されている。この環状
空間10aの外周縁より外側の本体部材11と当接板1
2との間と、内周縁より内側の本体部材11と当接板1
2との間とには、それぞれOリング13,14が設けら
れている。これによって、環状空間10aの外周縁と内
周縁とが気密にシールされている。
【0020】当接板12には、上記環状空間10aから
下面に延びる縦孔12cが形成されている。図4に示す
ように、縦孔12cは、周方向および径方向に離れて複
数配置されている。何れの縦孔12cについても、それ
からシリンダ10の軸線までの距離が、上記ワーク1の
内側の刻線1aの半径より大きく、外側の刻線1bの半
径より小さい範囲内に配置されている。
【0021】図1に示すように、本体部材11には、上
記環状空間10aから延びる接続孔11fが形成されて
いる。接続孔11fは、吸引通路42を介し真空ポンプ
40に接続されている。吸引通路42には、電磁切換弁
41が設けられている。電磁切換弁41のソレノイドが
オフのときは、吸引通路42を介して接続孔11f、環
状空間10a、および縦孔12cの内部が大気に開放さ
れる。電磁切換弁41のソレノイドがオンのときは、真
空ポンプ40によって、接続孔11f、環状空間10
a、および縦孔12cの内部が負圧にされる。真空ポン
プ40、電磁切換弁41、吸引通路42、並びにシリン
ダ10の接続孔11f、環状空間10a、および縦孔1
2cによって、特許請求の範囲の「保持手段」が構成さ
れている。
【0022】上記のように構成された破断装置による破
断方法について説明する。図1に示すように、予め電磁
切換弁32をオフし、ピストン20を最大後退位置にし
ておく。次に、シリンダ10を移動機構90によって上
記スクライブ場所まで移動させ、刻線1a,1bが形成
されたワーク1に当てがう。このとき、シリンダ10の
軸線をワーク1の中心に合わせる。これによって、小径
孔部12bの下端部がワーク1の内側部分2によって塞
がれる。また、縦孔12cの下端部がワーク1の環状部
分4によって塞がれる。
【0023】次に、真空ポンプ40を駆動するととも
に、電磁切換弁41をオンする。これによって、縦孔1
2c内の空気が真空吸引され、ワーク1が当接板12に
吸着保持される。
【0024】この吸着保持されたワーク1を移動手段9
0によって上昇させ、上記外側部分分離場所に搬送し、
外側部分3を分離した後、さらに、上記内側部分分離場
所に搬送する。(なお、外側部分3の分離は、内側部分
2の分離後に行ってもよい。)
【0025】内側部分分離場所には、バケット(図示せ
ず)が設けられている。ワーク1はこのバケットの上に
離れて位置決めされる。したがって、ワーク1の下面は
大気に接している。
【0026】ワーク1の位置決め後、図2に示すよう
に、電磁切換弁32をオンする。これによって、ワーク
1の内側部分2が環状部分4から瞬間的に分離される。
詳述すると、電磁切換弁32のオンによる前進用エア圧
室11cへのエア圧導入によって、ピストン20が一気
に下降する。これによって、小径孔部12b内のエア
(気体)が一気に圧縮されて急激な圧力上昇が生じ、衝
撃的な押圧力がワーク1の内側部分2の上面に付与され
る。しかも、このエアによる押圧力付与とほぼ同時に、
衝撃部材25がワーク1の中心に極めて高速で衝突す
る。これによって、刻線1aの全周にわたって均一に非
常に強い応力集中が発生し、刻線1aのクラックがワー
ク1の下面に瞬間的に到達するとともに、ワーク1の中
心が衝撃部材25によって下に突き動かされる。この結
果、ワーク1が、内側部分2と環状部分4とに破断され
ると同時に、内側部分2が環状部分4より下に突き出さ
れ分離される。そして、内側部分2は上記バケット内に
落下収容される。図4において仮想線2aで示すよう
に、この落下された内側部分2は、衝撃部材25の衝突
によって中心から放射状に破砕されている。
【0027】上記小径ピストン22が下降する際、その
下面には小径孔部12b内のエア圧によって下降を阻止
しようとする抵抗力が作用する。しかし、この小径ピス
トン22の下面より大きな受圧面積を有する大径ピスト
ン21の上面に、エア圧源30からのエア圧が作用して
いるので、小径ピストン22は、上記抵抗力によって減
速されることなく、一気に最大前進位置まで押し下げら
れる。したがって、ワーク1に付与されるエア圧の衝撃
や衝撃部材25の衝突速度が減少させられることはな
い。
【0028】内側部分2の分離後、電磁切換弁41をオ
フして、当接板12の縦孔12cを大気に開放すること
により、環状部分4をシリンダ10から取り外す。この
環状部分4の内周縁、すなわち破断面は、極めて綺麗で
あり、その後研磨する必要がない。上記のように、急激
なエア圧上昇による衝撃と衝撃部材25の衝突によって
瞬間的に破断したものだからであり、内側部分2の放射
状の破砕が環状部分2に波及することもないからであ
る。また、刻線1aから延びるクラックが下方に向かう
にしたがって僅かに拡径するテーパ状をなしているの
で、内側部分2が下に突き出される時に、環状部分4の
内周縁が欠けることがないからである。
【0029】次に、本発明の第2実施形態について説明
する。図3に示すように、この実施形態では、エア圧源
30とエア圧通路33,34との間に設けられた電磁切
換弁32Aが、第1、第2のオフセット位置32a,3
2bとニュートラル位置32cとを有している。第1の
オフセット位置32aでは、エア圧通路33がエア圧源
30に連通される一方、エア圧通路34が大気に開放さ
れる。第2のオフセット位置32bでは、エア圧通路3
4がエア圧源30に連通される一方、エア圧通路33が
大気に開放される。ニュートラル位置32cでは、いず
れのエア圧通路33,34も大気に開放される。
【0030】この電磁切換弁32Aをニュートラル位置
32cにした状態で、シリンダ10の当接板12をスク
ライブ場所に置かれたワーク1の上面に当てがう。これ
によって、衝撃部材25、ひいてはピストン20が、ワ
ーク1によって、最大前進位置での衝撃部材25の当接
板12からの突出分だけ突き上げられる。
【0031】次に、真空ポンプ40によってワーク1を
当接板12に吸着保持する。そして、内側部分分離場所
において電磁切換弁32Aを第2のオフセット位置32
bに切り換える。これによって、エア圧源30のエア圧
が後退用エア圧室11dに供給され、ピストン20が最
大後退位置まで一気に上昇する。これによって、小径孔
部12b内のエアが一気に膨張して急激な圧力降下が生
じ、衝撃的な吸引力がワーク1の内側部分2の上面に付
与される。この結果、刻線1aの全周にわたって均一に
応力集中が発生し、刻線1aのクラックがワーク1の下
面に向かって成長する。
【0032】ピストン20が最大後退位置に達した直
後、電磁切換弁32Aを第1のオフセット位置21aに
切り換える。これによって、エア圧源30のエア圧が前
進用エア圧室11cに供給され、ピストン20が一気に
最大前進位置まで下降する。これによって、ワーク1の
内側部分2の上面に、衝撃部材25が極めて高速で衝突
するとともに、小径孔部12b内のエアの急激な圧力上
昇による衝撃的な押圧力が付与される。これによって、
内側部分2が環状部分4から破断分離される。以上のよ
うに、この実施形態では、予め急激なエア圧降下による
衝撃によってクラックを成長させておくので、ワーク1
が厚い場合でも、刻線1aのクラックをワーク1の下面
に確実に到達させることができ、内側部分2を確実に破
断分離することができる。
【0033】本発明は、上記実施の形態に限定されず、
種々の形態を採用可能である。例えば、ワーク1に圧力
を与える流体は、エアなどの気体(圧縮性流体)のほ
か、水などの液体(非圧縮性流体)でもよい。流体圧付
与に代えて、内側部分2に弾性樹脂(ゴム)などの押圧
部材を当てがい、この押圧部材によって内側部分2をワ
ーク1に直交する向きに押すことにしてもよい。また
は、内側部分2に弾性樹脂(ゴム)などの引張り部材を
接着し、この引張り部材をワーク1に直交し、しかもワ
ーク1から離れる向きに引っ張ってもよい。若しくは、
引張り部材の接着に代えて、その先端部に吸盤(吸着
部)を設け、この吸盤を内側部分2に吸着させてもよ
い。上記押圧部材または引張り部材は、刻線1aの全周
にわたって均一に応力集中を起こさせるようにするのが
望ましい。内側部分2の下面(他方の面)を引くと同時
に上面(一方の面)に衝撃部材25を衝突させてもよ
い。内側部分2の上面を引き、又は下面を押すと同時に
上面に衝撃部材25を衝突させてもよい。刻線は、ワー
ク1の下面(他方の面)に形成してもよい。その場合に
おいて、衝撃部材25をワーク1の上から衝突させると
きは、刻線に含まれるクラックは、上面に向かうにした
がって僅かに縮径するテーパ状にするのが望ましい。保
持手段は、ワーク1の環状部分4を上下から挟持するよ
うになっていてもよい。圧力可変手段は、一定量の気体
の容積を変更する方式の他、容積一定の容器内に気体を
圧縮注入し、または上記容器内から気体を真空吸引する
方式であってもよい。衝撃部材は、発射手段から発射さ
れる弾丸(飛行体)でもよい。駆動機構は、ピストンを
ハンマー等の打撃手段で叩いて前進させ、コイルばね等
の付勢手段で後退させるように構成してもよい。エア圧
源30を後退用エア圧室11dにのみ連通可能とし、ピ
ストン20を上昇させた後自重で落下させるようにして
もよい。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、第1、第2の発明
は、ワークの内側部分を外側部分から破断すると同時に
突き出すことができ、確実に分離することができる。第
3の発明は、刻線のクラックを成長させておくことによ
って、内側部分を外側部分から一層確実に破断し、分離
することができる。第4の発明は、ワークに対して流体
の急激な圧力上昇による衝撃付与と衝撃部材の衝突とを
同時に行うことによって、ワークの内側部分を外側部分
から破断すると同時に突き出すことができ、確実に分離
することができる。第5の発明は、ワークに対する流体
の急激な圧力上昇による衝撃付与と衝撃部材の衝突とを
確実に同時に行うことができる。第6の発明は、ピスト
ンを小径孔部内の流体の圧縮抵抗に拘わらず一気に前進
させることができる。したがって、ワークに流体圧縮に
よる極めて大きな衝撃を付与するとともに、衝撃部材を
極めて高速で衝突させることができ、ひいては、きれい
な破断面を形成することができ、破断後の研磨が不要に
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る破断装置を、ワー
クを吸着保持した時の状態で示す正面断面図である。
【図2】上記破断装置を、ワークの内側部分を分離する
時の状態で示す正面断面図である。
【図3】本発明の第2実施形態に係る破断装置を、ワー
クの上面に当てがった時の状態で示す正面断面図であ
る。
【図4】刻線が形成されたワークを、仮想線で示すシリ
ンダに吸着保持させた状態で示す平面図である。
【図5】刻線を形成するためのスクライブ装置の正面断
面図である。
【符号の説明】
1 ワーク 1a 刻線 2 内側部分 10 シリンダ 11a 大径孔部 12b 小径孔部 20 ピストン 21 大径ピストン(大径部) 22 小径ピストン(小径部) 25 衝撃部材 30 エア圧源(前進用エア圧供給手段、後退用エア圧
供給手段)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】閉曲線を描く刻線が形成された板状ワーク
    を、上記刻線に沿って破断する方法において、 上記ワークの刻線より内側の部分に圧力を与えると同時
    に、またはその後、上記内側部分に、別途、衝撃部材を
    衝突させ、上記ワークの刻線より外側の部分から上記内
    側部分を分離することを特徴とする破断方法。
  2. 【請求項2】閉曲線を描く刻線が形成された板状ワーク
    を、上記刻線に沿って破断する方法において、 上記ワークの刻線より内側の部分の一方の面に、この面
    に接する流体の圧力上昇による押圧力を付与すると同時
    に衝撃部材を衝突させ、上記ワークの刻線より外側の部
    分から上記内側部分を分離することを特徴とする破断方
    法。
  3. 【請求項3】閉曲線を描く刻線が形成された板状ワーク
    を、上記刻線に沿って破断する方法において、 上記ワークの刻線より内側の部分の一方の面に、この面
    に接する流体の圧力降下による吸引力を付与し、次に、
    上記内側部分の一方の面に、上記流体の圧力上昇による
    押圧力を付与すると同時に衝撃部材を衝突させ、上記ワ
    ークの刻線より外側の部分から上記内側部分を分離する
    ことを特徴とする破断方法。
  4. 【請求項4】閉曲線を描く刻線が形成された板状ワーク
    を、上記刻線に沿って破断することにより、刻線より内
    側の部分を外側の部分から分離する装置において、 上記ワークの外側部分を全周にわたって保持する保持手
    段と、 上記ワークの内側部分の一方の面に接する流体の圧力を
    変更可能な圧力可変手段と、 上記ワークに直交する方向に移動可能に設けられた衝撃
    部材とを備え、 上記圧力可変手段が、上記流体の圧力を上昇させると同
    時に、上記衝撃部材が、上記内側部分の一方の面に衝突
    することを特徴とする破断装置。
  5. 【請求項5】上記圧力可変手段が、上記内側部分の一方
    の面に当てがわれる当接面、およびこの当接面と直交す
    る方向に延び、当接面に開口するシリンダ孔を有するシ
    リンダと、上記シリンダ孔に摺動自在に挿入されたピス
    トンと、このピストンを摺動させる駆動機構とを有し、 上記ピストンにおける上記ワークを向く先端面に、上記
    衝撃部材が突出して設けられていることを特徴とする請
    求項4に記載の破断装置。
  6. 【請求項6】上記シリンダ孔が、先端部が上記当接面に
    開口する小径孔部と、この小径孔部の基端部に連なり、
    小径孔部より大径をなす大径孔部とを有し、 上記ピストンが、上記小径孔部に摺動自在に挿入され、
    先端面に上記衝撃部材が設けられた小径部と、この小径
    部の基端部に連なり、上記大径孔部に摺動自在に挿入さ
    れた大径部とを有し、 上記駆動機構が、上記大径孔部における上記大径部より
    基端側の部分にエア圧を供給する前進用エア圧供給手段
    と、上記大径孔部における上記大径部より先端側の部分
    にエア圧を供給する後退用エア圧供給手段とを有してい
    ることを特徴とする請求項5に記載の破断装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008540169A (ja) * 2005-05-06 2008-11-20 コーニング インコーポレイテッド 脆性材料における超音波誘起クラック伝搬

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