JPH11314928A - スクライブ装置および方法 - Google Patents

スクライブ装置および方法

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JPH11314928A
JPH11314928A JP11009293A JP929399A JPH11314928A JP H11314928 A JPH11314928 A JP H11314928A JP 11009293 A JP11009293 A JP 11009293A JP 929399 A JP929399 A JP 929399A JP H11314928 A JPH11314928 A JP H11314928A
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JP
Japan
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holder
cutter
vibration
work
slide
Prior art date
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JP11009293A
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English (en)
Inventor
Akira Shimotoyotome
暁 下豊留
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BELDEX KK
THK Co Ltd
Original Assignee
BELDEX KK
THK Co Ltd
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Publication date
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Priority to JP11009293A priority Critical patent/JPH11314928A/ja
Publication of JPH11314928A publication Critical patent/JPH11314928A/ja
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  • Perforating, Stamping-Out Or Severing By Means Other Than Cutting (AREA)
  • Processing Of Stones Or Stones Resemblance Materials (AREA)
  • Re-Forming, After-Treatment, Cutting And Transporting Of Glass Products (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワーク破断に先立ってワーク面に刻線を形成
するスクライブ装置において、刻線を安定して良好に形
成できるようにする。 【解決手段】 ボデイ10には、ホルダ20が微少量の
スライドを可能にして支持されている。ホルダ20の受
部21とボデイ10の受部15との間には、振動アクチ
ュエータ40が配置されている。ホルダ20の下端部に
はカッタ30(当接部材)が取り付けられている。ボデ
イ10とホルダ20の自重でカッタ30をワーク面に押
し付けられた状態で、振動アクチュエータ40を駆動し
てカッタ30に振動を付与しながら、カッタ30をワー
ク面に沿って相対的に移動させることにより、ワーク面
に刻線を形成する。ホルダ20のスライド軸はワーク1
00の相対的移動方向の反対側に傾いている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、板ガラス等の硬
質材料のワークの面に刻線を形成するスクライブ装置お
よび方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、板ガラス等のワークを破断する
場合には、ワークの面に予め刻線を形成し、この刻線に
沿って破断するようにしている。この刻線の形成に用い
られる従来のスクライブ装置は、例えば実開平1−11
0234号に開示されている。詳述すると、図19に示
すように、周縁が尖った円盤形状のカッタ90(当接部
材)と、このカッタ90を回転自在に支持するホルダ9
1と、このホルダ91を介してカッタ90を板ガラス1
00(ワーク)の面に押しつけるとともに、板ガラス1
00の面に沿って移動させる押圧,移動機構(図示しな
い)とを備えている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、カッタ
90を板ガラス100に押し付けた状態で移動させるこ
とにより形成された刻線105は、図19(A)に示す
ように、刃先進入部105aと、リブマーク105b
と、垂直クラック105cとを含んでいる。板ガラス1
00の破断を容易にするためには、垂直クラック105
cを深く形成する必要がある。そのためには、カッタ9
0を板ガラス100に押し付ける押圧力を大きくすれば
よい。
【0004】ところが、カッタ90を板ガラス100に
大きな押圧力で押し付けると、図19(B)に示すよう
に、板ガラス100には垂直クラック105cを含む刻
線105のみならず、この刻線105から左右方向に延
びる水平クラック106が発生し、この水平クラック1
06によって刻線105近傍に欠けまたは剥離等が発生
するという問題が生じる。
【0005】上記カッタ90の板ガラス100への押圧
力を小さくすれば水平クラック106が発生することは
ないが、そのようにすると垂直クラック105cの深さ
が浅くなってしまい、板ガラス100の破断を良好に行
えなくなる。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の問題を解決するた
めに、請求項1の発明は、(イ)受部を有するボデイ
と、(ロ)上記ボデイに、ワーク面と交差するスライド
軸方向にスライド可能に支持され、かつ上記ボデイの受
部から上記スライド軸方向に離間した受部を有するホル
ダと、(ハ)上記ボデイとホルダの受部に挟まれ、上記
スライド軸方向の振動を上記ホルダに付与する振動アク
チュエータと、(ニ)上記ホルダに保持され、ホルダに
付与された振動をワークに伝える硬性の当接部材と、を
備えたスクライブ装置において、上記スライド軸が、上
記ワークの相対的移動方向の反対側に傾いていることを
特徴とする。
【0007】請求項2の発明は、請求項1のスクライブ
装置において、さらに、スライド機構を備え、このスラ
イド機構は、ガイドと、このガイドに上記スライド軸方
向にスライド可能に支持されたスライダとを有し、上記
ボデイがこのスライダに設けられており、このスライド
のスライド軸を傾斜させて上記ホルダのスライド軸と平
行にしたことを特徴とする。
【0008】請求項3の発明は、請求項1または2に記
載のスクライブ装置において、上記振動アクチュエータ
は、高周波電圧を受けて周期的に伸縮することにより、
ホルダに振動を付与するものであり、上記ホルダの受部
は、上記ボデイとワークとの間に配置されており、さら
に、付勢部材を備え、この付勢部材は、上記ホルダの受
部が振動アクチュエータに向かうように、ホルダを弾性
力をもって付勢することを特徴とする。
【0009】請求項4の発明は、スクライブ方法におい
て、ボデイにホルダがスライド軸方向にスライド可能に
支持され、このホルダに硬性の当接部材が保持され、振
動アクチュエータによる上記スライド軸方向の振動が上
記ホルダを介して上記当接部材に伝達されるようにした
スクライブ装置を用い、ワークをボデイに対して相対的
に移動させ、上記スクライブ装置の当接部材をワーク面
に押し当て、しかも、上記スライド軸を、ワークの相対
的移動方向の反対側に傾斜させ、この状態で振動アクチ
ュエータを駆動することを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、この発明の第1の実施形態
を図1〜図11に基づいて説明する。図1,図2に示す
ように、スクライブ装置は、移動台1(支持台)と、こ
の移動台1を水平方向に移動させる移動機構2と、この
移動台1に設けられたスライド機構3と、このスライド
機構3により垂直方向に移動可能に支持されたボデイ1
0と、このボデイ10に微小量の垂直方向スライドを可
能にして支持されたホルダ20と、このホルダ20の下
端に設けられたカッタ30(当接部材)と、ホルダ20
に垂直方向の振動を付与するピエゾアクチュエータ40
(振動アクチュエータ)と、を備えている。
【0011】以下、上記構成要素について順を追って説
明する。上記移動機構2は、上記移動台1を、図1にお
いて左右方向,図2において紙面と直交する方向に水平
に移動するようになっている。上記スライド機構3は、
ガイド4とスライダ5とを備えている。ガイド4は、四
角形の取付板6を介して移動台1に固定されている。ガ
イド4は、垂直方向に延びるガイド溝4aを有してい
る。縦長のスライダ5はガイド溝4aに入り込む凸部5
aを有しており、これにより、スライダ5は、ガイド4
に垂直方向にスライド可能に支持されている。なお、こ
のスライダ5は、ガイド4に設けられたストッパ(図示
しない)により下限位置を決定されている。
【0012】図2,図3に示すように、上記スライダ5
には、上下一対の水平をなす板バネ7a,7b(弾性を
有する振動緩衝部材)を介して上記ボデイ10が取り付
けられている。詳述すると、スライダ5には、上下にブ
ラケット8a,8bが1つずつ固定されており、これら
ブラケット8a,8bに、上記板バネ7a,7bの中央
がそれぞれ固定されている。他方、上記ボデイ10に
は、上下に一対ずつブラケット9a,9bが固定されて
いる。上側の一対のブラケット9aは、このブラケット
8aから離れてブラケット8aの両側に配置されてお
り、上記板バネ7aの両端に固定されている。同様に、
下側の一対のブラケット9bも、ブラケット8bから離
れてこのブラケット8bの両側に配置されており、上記
板バネ7bの両端に固定されている。なお、板バネ7
a,7bの一方または両方が、中央をボデイ10側に固
定され、両端をスライダ5側に固定されるようにしても
よい。
【0013】上記ブラケット8aは上方に突出してお
り、その上端面には、重り50が着脱可能に取り付けら
れている。すなわち、この重り50には、垂直に貫通孔
50aが形成されている。ネジ51を、この貫通孔50
aに通しブラケット8aの上端面に形成されたネジ穴8
xにねじ込むことにより、重り50が取り付けられてい
る。
【0014】上記重り50には、円筒形状の振動センサ
55が着脱可能に取り付けられている。すなわち、重り
50の横面には収容穴50bが形成されており、この収
容穴50bに振動センサ55が収容されている。重り5
0には、垂直にネジ穴50cが形成されており、このネ
ジ穴50cにネジ56(図3にのみ示す)をねじ込んで
その先端を振動センサ55の外周面に押し付けることに
より、振動センサ55が固定される。
【0015】上記ボデイ10は、垂直方向に細長い四角
形のプレート11と、このプレート11の上部の正面側
に固定されたケース部材12と、プレート11の下部正
面に固定されたガイド13とを有している。プレート1
1とケース部材12とで、収容空間14が形成されてい
る。上記ケース部材12の下端には、上記ピエゾアクチ
ュエータ40のための浅い凹部からなる受部15が形成
されている。
【0016】上記ホルダ20は、垂直方向に延びた幅の
狭い平板形状をなしている。このホルダの中間部は、上
記ガイド13に形成された垂直に延びるガイド溝13a
に嵌まっている。これにより、ホルダ20は、垂直方向
に微少量のスライドを可能にして、ボデイ10に支持さ
れている。本実施形態では、ホルダ20の中心軸Lb
は、スライド軸と平行をなし、垂直に延びている。
【0017】上記ホルダ20の長手方向の中間部の正面
には受部材21(ホルダ20の受部)が固定されてい
る。上記ピエゾアクチュエータ40は、断面四角形で垂
直方向に細長い形状をなし、その上端はボデイ10の受
部15に嵌められるようにして受けられ、その下端はホ
ルダ20の受部材21で受けられている。換言すれば、
ピエゾアクチュエータ40の中心軸Laはホルダ20の
中心軸Lbと平行をなして垂直に延び、垂直方向に対峙
した上記受部15と受部材21との間に挟まれるように
して配置されている。ピエゾアクチュエータ40は、高
周波交流電圧を受けて垂直方向へ周期的に伸縮するもの
であり、その周期的伸縮によってホルダ20を垂直方向
に振動させるようになっている。
【0018】なお、ピエゾアクチュエータ40の下端に
は、下面が凸球面をなす支持部材45が固定されてお
り、この支持部材45の下面は、受部材21に形成され
た円錐面または球面をなす受面21aに接している。こ
れにより、ピエゾアクチュエータ40の振動を偏りなく
ホルダ20の中心軸Lb方向、すなわちスライド軸方向
に付与することができる。
【0019】上記ホルダ20の上端には、垂直に上方に
延びるロッド22がピン22xを介して連結されてい
る。上記ロッド22は、ボデイ10のケース部材12の
上壁を貫通して上方に突出している。ケース部材12の
上壁には、ゴムや樹脂等の弾性材料からなるボール23
(球形状の付勢部材)と、その上下の球面受座24,2
5が配置されており、これらは上記ロッド22に貫通さ
れた状態で支持されている。
【0020】上記ロッド22の上端部には、雄ネジ22
aが形成されており、この雄ネジ22aに上側の球面受
座24が螺合されている。この球面受座24を締め付け
ることにより、下側の球面受座25がケース部材12の
上面に当たった状態で、球面受座24,25で上記ボー
ル23を挟み付けて弾性変形させる。このボール23の
復元力が、ホルダ20をボデイ10に対して上方へ付勢
する力となり、ひいてはホルダ20の受部材21を介し
て常時ピエゾアクチュエータ40に付与される弾性力と
なる。上記雄ネジ22aには、さらにロックナット26
が螺合されており、上側の球面受座24の緩みを防止し
ている。なお、上側の受座24がロッド22と螺合せず
にロッド22を貫通させるだけでもよい。この場合、ロ
ックナット26の締め付けによりボール23を弾性変形
させる。
【0021】上記ホルダ20は、上記ボール23の弾性
により上方に付勢され、この付勢力をもって受部材21
がピエゾアクチュエータ40を押し付けているので、ピ
エゾアクチュエータ40は、ボデイ10に安定して支持
されている。ホルダ20は、このボール23の弾性変形
の範囲で垂直方向にスライド可能(移動可能)である。
上述した「微少量のスライド可能」の表現は、このこと
を意味している。
【0022】次に、上記ピエゾアクチュエータ40のた
めのエア冷却構造について詳述する。図4に最も良く示
されているように、上記ボデイ10のケース部材12に
は、エア通路16が形成されている。エア通路16の一
端開口16aは、ケース部材12の側面に位置し、この
開口16aには、継手17を介して圧縮エア源18(エ
ア圧源)が接続されている。上記エア通路16は、一端
開口16aから水平に延びるとともに2つに別れて下方
に延び、その他端開口16bが、ケース部材12の下面
に位置している。より詳しくは、受部15の2つの隅に
位置している。上記ピエゾアクチュエータ40の上端
は、2つの他端開口16bを部分的に塞ぐようになって
いる。
【0023】上記ケース部材12の下端部の外面には、
ピエゾアクチュエータ40の正面と両側面を覆う横断面
コ字形のカバー19が取り付けられている。このカバー
19とピエゾアクチュエータ40との間には隙間19a
が形成されている。この隙間19aの上端は上記エア通
路16の他端開口16bに連なり、下端は開放されてい
る。
【0024】次に、上記カッタ30の取付構造について
説明する。上記ホルダ20の下端部には、アタッチメン
ト60を介して上記カッタ30が取り付けられている。
図5に示すように、アタッチメント60は、上側の取付
部61と、下側の把持部62とを有している。上記アタ
ッチメント60の取付部61は、2つの起立壁61a,
61bを有して縦断面がU字形をなしている。図2に示
すように、これら起立壁61a,61b間にホルダ20
の下端部が入り込むようになっている。取付部61の一
方の起立壁61aとホルダ20の下端部を貫通するネジ
63を、他方の起立壁61bにねじ込むことにより、ア
タッチメント60がホルダ20の下端部に連結される。
【0025】上記ネジ63が緩められた状態では、アタ
ッチメント60はネジ63を中心としてホルダ20に対
して回動可能である。このネジ63を締めるとともに、
上記起立壁61aにねじ込まれたネジ64の先端をホル
ダ20の下端部に押し付けることにより、アタッチメン
ト60はホルダ20に対して固定される。このように、
アタッチメント60はホルダ20の中心軸Lb(スライ
ド軸)に対して角度調節可能である。
【0026】上記アタッチメント60の把持部62は、
図5,図6に示すように、2つの平行をなす片62a,
62bを有して横断面U字形をなしており、これら片6
2a,62b間にカッタ30の断面四角形をなすベース
部31を受け入れるようになっている。この状態で、ネ
ジ65を、把持部62の一方の片62aの先端部を貫通
させ、他方の片62bの先端部にねじ込んで、両片62
a,62bを互いに近づけるようにし、この両片62
a,62bでベース部31を締め付けることにより、カ
ッタ30がアタッチメント60に着脱可能に固定され
る。上記把持部62は、水平をなす係止壁62cを有し
ており、カッタ30の固定状態において、この係止壁6
2cにベース部31の上面が当たるようになっている。
【0027】上記カッタ30は、上記ベース部31と、
このベース部31の下面中央に固定されたチップ部32
とを有している。チップ部32の中心軸LcはホルダL
bと平行をなして垂直に延び、その下端(先端)が円錐
形状をなして尖っている。なお、このチップ部32の下
端は角錐形状であってもよい。カッタ30の下端には、
角錐形状をなすダイヤモンド粒が固着されている。この
ダイヤモンド粒の頂点が真下を向いて、後述する板ガラ
ス100の面に当たるようになっている。
【0028】上記アタッチメント60には、ガイド板3
5(ガイド部材)が取り付けられている。このガイド板
35は、U字形のバネ材からなり、両端部が平坦な固定
部35aとなり、中央部が凸に湾曲したガイド部35b
となっている。これら一対の固定部35aが、アタッチ
メント60の取付部62の両側面に固定されている。図
1,図7に示されているように、上記ガイド部35bの
中央部には、穴35cが形成されている。上記カッタ3
0のチップ部32は、この穴35cを通って、ガイド部
35bより所定量(図8においてHで示す)だけ下方に
突出している。なお、図においてこの突出量は誇張して
示されている。
【0029】図1,図3に示すように、上記取付板6に
はエアシリンダ70(押上機構)が垂直に取り付けられ
ている。他方、ボデイ10のケース部材12の側面には
L字形のブラケット75が固定されており、このブラケ
ット75には、垂直をなす短ロッド76が螺合されてい
る。この短ロッド76と、上記エアシリンダ60のロッ
ド71の上端が対峙している。
【0030】上記構成をなすスクライブ装置の作用を説
明する。図8に示すように、水平の設置台80に板ガラ
ス100(ワーク)を位置決めして水平にセットする。
初期状態では、スクライブ装置のカッタ30は、板ガラ
ス100の縁から水平方向に離れており、下限位置(ス
ライダ5の下限位置に対応する位置)にある。この状態
で、移動機構2を駆動させて、移動台1を水平方向(図
8における矢印方向)に移動させると、ボデイ10,ホ
ルダ20,カッタ30が一緒になって同方向に移動す
る。すると、図8(A)に示すように、ホルダ20に取
り付けられたガイド板35の湾曲したガイド部35b
が、板ガラス100の端縁に当たる。さらに移動台1を
移動させると、ガイド部35bが板ガラス100の端縁
に擦接しながら、その傾斜に沿って押し上げられ、ひい
てはスライダ5,ボデイ10,ホルダ20,カッタ30
も押し上げられる。やがて、図8(B)に示すようにカ
ッタ30が板ガラス100の端縁に達する。さらに若干
量矢印方向に移動させることにより、カッタ30のチッ
プ部32のテーパを介して、チップ部32の下端が板ガ
ラス100の上面に載る。
【0031】上述したように、カッタ30を板ガラス1
00の上面の端縁近傍に載せた状態で、カッタ30には
板ガラス100の上面に対する押圧力が常に付与されて
いる。この押圧力は、ボデイ10,ホルダ20,スライ
ダ5等の自重に起因するものである。
【0032】上記のように、ボデイ10等の自重でカッ
タ30を板ガラス100の面に押し付けた状態で、スク
ライブを実行する。すなわち、移動機構2の駆動により
移動台1を移動させてカッタ30を図8において矢印方
向(図9において紙面と直交する方向)に移動させると
ともに、ピエゾアクチュエータ40に高周波電圧を印加
させて、ピエゾアクチュエータ40を周期的に伸縮させ
る。すると、この周期的伸縮に伴うホルダ20の振動が
カッタ30を介して板ガラス100に伝達される。換言
すれば、図10に示すように、カッタ30を介して板ガ
ラス100に付与される押圧力Pは、上記ボデイ10等
の自重に起因する静圧P1を下限値とし、ピエゾアクチ
ュエータ40の振動に起因して周期的に変動する。した
がって押圧力Pは、周期的に非常に大きな力となり、カ
ッタ30の尖った下端を介して板ガラス100に衝撃を
付与することになり、図11に示すように深い垂直クラ
ック105cを有する刻線105を形成することができ
る。しかし、静圧P1が比較的小さいので、従来装置の
ような水平クラックの発生をほとんど皆無にすることが
できる。ちなみに、本実施形態によって形成される刻線
105は、図11に示すように、従来とは異なった髭状
のリブマーク105bを有する。
【0033】上記押圧力Pの周期、換言すればピエゾア
クチュエータ40に印加する高周波電圧の周波数は、板
ガラス100の材質,硬度,厚さ等に応じて、3〜30
KHz程度に設定し、ピエゾアクチュエータ40の伸縮
量、つまり振幅は数μm〜20μm程度に設定する。ま
た、カッタ30の送り速度は、上の周波数を採用する場
合、100〜250mm/sec程度に設定するのがよ
い。
【0034】上記刻線105の形成工程において、カッ
タ30はボデイ10等の自重に伴う押圧力をもって常に
板ガラス100の面に接した状態であり、この面から瞬
間的に離れることがないので、刻線105の近傍の欠損
をなくし、きれいな刻線105を形成することができ
る。また、ホルダ20が剛体でありカッタ30が弾性体
を介在せずにホルダ20に取り付けられているので、カ
ッタ30はホルダ20と一体となって振動し、ピエゾア
クチュエータ40の振動エネルギーを良好にカッタ30
に伝達することができ、共振の可能性を減じることがで
き、カッタ30の跳ね上げの可能性を減じることができ
る。
【0035】しかも、本実施形態では、ボデイ10とス
ライダ5との間に板バネ7a,7bが介在されていて、
振動を緩衝するので、共振の可能性をより一層減じるこ
とができる。また、付勢部材としてボール23を用いて
いるので、耐久性が良く、確実にピエゾアクチュエータ
40に弾性力を付与することができる。
【0036】本実施形態では、重り50を着脱可能にス
ライダ5に取り付けたので、上記静圧P1を、必要に応
じて、すなわち板ガラス100の材質,硬度,厚さ等に
応じて、増大させることができる。しかも、この重り5
0を変更することにより、静圧P1を変更することがで
きる。上記スライダ5と重り50の自重は、板バネ7
a,7bを介してカッタ30に付与されるものである。
換言すれば、ピエゾアクチュエータ40の振動や、カッ
タ30が受ける板ガラス100からの反力は、板バネ7
a,7bにより緩衝されるため、スライダ5および重り
50に起因する静圧PIを安定させることができる。
【0037】重り50に装着された振動センサ55は、
スライダ5に伝達された振動を検出し、これを図示しな
いモニターに送る。モニターには、振動波形が表示され
る。操作者は、この振動波形の振幅が共振に起因して極
大となるのを避けるように、好ましくは極小ないしは最
小になるように、ピエゾアクチュエータ40に印加され
る高周波電圧の周波数を調節する。これにより、共振の
可能性をより一層確実に防止することができる。上記ピ
エゾアクチュエータ40の振動は板バネ7a,7bによ
り減衰されて振動センサ55に伝達されるので、振動セ
ンサ55では、共振に伴う振幅の増大分を確実に検出す
ることができる。なお、振動センサ55はボデイ10に
設けてもよい。
【0038】上記ピエゾアクチュエータ40を駆動させ
ている期間は、圧縮エア源19からボデイ10のエア通
路16に圧縮エアが供給される。これにより、エア通路
16の開口16bからピエゾアクチュエータ40に向か
ってエアが吹き出し、このエアはピエゾアクチュエータ
40とカバー19との隙間19aを通り、この隙間19
aの下端から排出される。この際、エアはピエゾアクチ
ュエータ40の正面と両側面に沿って流れるので、ピエ
ゾアクチュエータ40を冷却することができ、ピエゾア
クチュエータ40の過熱による故障を防止することがで
きる。
【0039】上記カッタ30による板ガラス100への
刻線形成が完了したら、ピエゾアクチュエータ40に対
する通電を停止するとともに、エアシリンダ70を駆動
させて、ボデイ10を上方に押し上げ、カッタ30をワ
ック100から離す。そして、板ガラス100を設置台
80から取り外す。その後、移動台1を初期位置に戻す
とともに、エアシリンダ70を逆方向に駆動させて図1
の状態、すなわちエアシリンダ50のロッドの上端が短
ロッド56から離れた状態に戻すことにより、ボデイ1
0を下限位置まで戻す。そして、上記と同様にして次の
新しい板ガラス100を設置台80にセットし、再び、
刻線形成の工程を実行する。
【0040】ここで、アタッチメント60の作用につい
て説明する。前述したように、アタッチメント60は角
度調節可能である。板ガラス100の硬度が高い場合に
は、図示のようにカッタ30のビット部32の中心軸L
cを垂直にし板ガラス100の面と直交させる。これに
より深い垂直クラックを形成できる。板ガラス100の
硬度が低い場合には、アタッチメント60の角度調節に
より、ビット部32の中心軸Lcをカッタ30の移動方
向に傾斜させる。換言すれば板ガラス100のカッタ3
0に対する相対的移動方向と反対側に傾斜させる。これ
により、ビット部32の板ガラス100へのめり込み量
を浅くして、板ガラス100への引っ掛かりを防止す
る。
【0041】上記カッタ30のビット部32のダイヤモ
ンド粒が摩耗した時には、ネジ65を緩めてカッタ30
をアタッチメント60から取り外し、簡単に新しいカッ
タ30と取り替えることができる。
【0042】参考までに、上記のようにして刻線105
が形成された板ガラス100は、図12に示す破断装置
を用いて破断する。この破断装置は、載置台150と、
真空吸引装置160とから構成されている。載置台15
0の上面150aには、浅い凹部151が形成されてい
る。この凹部151は紙面と直交する方向に延び、その
長さは刻線105の全長より若干短く設定されている。
【0043】上記載置台150の上面150aには、凹
部151を囲むようにして溝152が形成され、この溝
152には、Oリング153が装着されている。載置台
150には、凹部151に連なる真空引き孔154が形
成されており、この真空引き孔154に、上記真空吸引
装置160の連通管165の一端が接続されている。連
通管165の他端には、第1の電磁バルブV1を介して
大気に開放される大気開放管166と、第2の電磁バル
ブV2を介して真空タンク167に通じる吸引管168
とが接続されている。真空タンク167は真空ポンプ
(図示せず)に接続され、常時高い真空度に維持されて
いる。
【0044】この破断装置を用いて板ガラス100を破
断する場合は、板ガラス100を載置台150の上面1
50aのOリング153に密着するように載せる。この
際、刻線105を、下に向けるとともに凹部151の幅
方向中央に位置決めする。次に、第1の電磁バルブV1
および第2の電磁バルブV2を交互に繰り返し短い周期
で開閉操作し、刻線105を形成してある板ガラス10
0の下面に衝撃的な吸引力を繰り返し作用させる。これ
により、板ガラス100を刻線105に沿って破断する
ことができる。上述したように、刻線105は、深くき
れいに形成されているので、上記破断を容易にかつ確実
に刻線105に沿って行うことができる。
【0045】次に、本発明の他の実施形態を説明する。
これら実施形態において、第1実施形態に対応する構成
部には同番号を付してその詳細な説明を省略する。図1
3は、本発明の第2の実施形態を示す。この第2実施形
態が前述した第1実施形態と大きく異なるのは、ピエゾ
アクチュエータ40の中心軸Laが、ホルダ20の中心
軸Lbと一致し、一直線をなすことである。詳述する
と、ホルダ20には、厚み方向に貫通する穴20a(収
容空間)が形成されている。この穴20aは、ホルダ2
0の長手方向に延びた細長い四角形をなし、この穴20
aにピエゾアクチュエータ40が収容されている。
【0046】上記穴20aの下縁の中央部が受部21’
となっており、この受部21’が、ピエゾアクチュエー
タ40の下端に取り付けれた支持部材45を受けるため
に、円錐面ないしは球面をなしている。他方、ボデイ1
0のケース部材12の下端には、上記穴20aの上端部
に入り込む突出部15’が設けられており、この突出部
15’がピエゾアクチュエータ40の上端を受けるため
の受部となっている。上記第2実施形態では、ピエゾア
クチュエータ40の中心軸Laが、ホルダ20の中心軸
Lbと一致するため、ピエゾアクチュエータ40の振動
を効率良くホルダ20に伝達することができる。
【0047】図14は、本発明の第3の実施形態を示
す。この実施形態では、取付板6がブラケット85を介
して支持台86に固定されている。ブラケット85は、
平面形状がL字形をなし、その一方の板部85aが上下
2本ずつのネジ87により支持台86に固定されてお
り、他方の板部85bには、取付板6が固定されてい
る。上記一方の板部85aと支持台86との間にはワッ
シャ88が介在されており、このワッシャ88により板
部85aは垂直面に対して傾いている。ワッシャ88に
は上側のネジ87が挿通しており、このワッシャ88の
厚さでブラケット85の傾きを調節している。なお、図
14では、傾きを誇張して示す。
【0048】上記ブラケット85の傾きは、取付板6に
設けられた構成要素すなわち、スライド機構3のガイド
4,スライダ5,ボデイ10,ホルダ20の傾斜をもた
らす。すなわち、ホルダ20の中心軸Lbが傾斜してお
り、この中心軸Lbと平行をなすホルダ20のスライド
軸,スライダ5のスライド軸,ピエゾアクチュエータ4
0の振動軸も傾斜することになる。
【0049】上記第3実施形態では、設置台80が移動
機構2により移動され板ガラス100のカッタ30に対
する水平移動がなされるようになっている。上記ホルダ
20の中心軸Lb(スライド軸)は、板ガラス100の
相対的移動方向の反対側に傾斜している。すなわち、図
14に示すように板ガラス100が水平に左方向に進む
場合には、ホルダ20の中心軸Lbは垂直軸(ワッシャ
100の移動方向と直交する軸)より右に倒れている。
【0050】上記第3実施形態では、ホルダ20の中心
軸Lbが傾斜しており、カッタ30から板ガラス100
への押圧力Pおよび振動エネルギーが図15に誇張して
示すように傾斜した方向から付与される。換言すれば、
既に形成された刻線105の垂直クラック105cに向
けて供給され、この垂直クラック105cを成長させる
ように働くので、より一層確実に深い垂直クラック10
5cを形成することができる。
【0051】上記第3実施形態において、アタッチメン
ト60の角度調節により、板ガラス100に対するカッ
タ30のビット部32の中心軸Lc(角錐または円錐の
中心軸)の傾斜を、調節することができる。すなわち、
板ガラス100の硬度が高い場合には、ビット部32の
中心軸Lcとホルダ20の中心軸Lbとの交差角度を大
きくすることにより、図14に示すようにビット部32
の中心軸Lcを板ガラス100の面と直角またはそれに
近い角度にする。また、板ガラス100の硬度が低い場
合には、ビット部32の中心軸Lcとホルダ20の中心
軸Lbとの交差角度を小さくし、板ガラス100に対す
る傾斜を大きくする。なお、上記第3実施形態におい
て、ブラケット86を傾斜させる代わりに、取付板6に
固定されるガイド4(図1参照)を傾斜させてもよい。
【0052】図16には、本発明の第4実施形態の要部
を示す。この実施形態では、エアシリンダ59(付勢機
構,押圧手段)が、例えば支持台1に直接または取付板
6を介して間接的に固定されており、そのロッド先端が
スライダ5に連結または当接されている。このエアシリ
ンダ59の駆動により、スライダ5ひいてはボデイ10
をワーク面に向けて付勢する。このエアシリンダ59を
用いれば、図1に示すボデイ10,ホルダ20を水平に
倒し、ワーク面を垂直にした状態でスクライブを行うこ
ともできる。
【0053】上記第1,第2,第4実施形態において、
ボデイ10を支持する支持台1を水平移動させずに所定
位置に固定し、移動機構2を設置台80に連結して、こ
の設置台80に設置された板ガラス100を移動させて
もよい。また、第3実施形態において、支持台85を図
14において右方向に移動させてもよい。上記の実施の
形態においては、円錐状または角錐状をなすカッタ30
を用いているが、図19に示すような円盤状のカッタ9
0を用いてもよい。この場合、カッタ90の周縁の一部
が、ワークに当たる尖った先端として提供される。付勢
部材として、ボール23の代わりに、重ねられた多数の
皿バネ等を用いてもよい。
【0054】ボデイ10は板バネ7a,7bを介さずに
スライダ5に固定してもよいし、スライダ5と一体であ
ってもよい。エア圧源としてバキューム機構であっても
よい。この場合には、前述した実施形態の場合とエアの
流れが逆になる。ボデイ10のワークに対する移動また
はワークのボデイ10に対する移動は、操作者の手で行
ってもよいし、カッタ30への押圧力の付与を操作者の
手によりボデイ10を介して行ってもよい。
【0055】図17の実施形態では、設置台80に凹部
80aが形成されている。そして、板ガラス100の刻
線予定部位をこの凹部80aに一致させるようにして、
板ガラス100を設置台80に載せ、スクライブを行
う。このようにすれば、板ガラス100の平坦度や設置
台80の平坦度が悪くても、安定して振動エネルギーを
板ガラス100に付与することができる。図18に示す
ように、板ガラス100には厚み方向の中央部に圧縮層
100a(内部応力として圧縮応力が存在する層)が存
在している。板ガラス100が薄い場合には、この圧縮
層100aを垂直クラック105cが横切るように刻線
を形成するのが好ましい。そうすると、刻線形成後に、
破線で示すように自然に垂直クラックが成長するので、
前述したような破断工程を必要とせずに、ワークを破断
することができる。ワークとしては、板ガラスに限ら
ず、セラミック製の板,シリコンウエハー等であっても
よい。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
振動アクチュエータの振動を利用することにより、刻線
をワークに深く形成することができ、しかも水平クラッ
クの発生を防止することができるという効果が得られ
る。請求項1〜4発明によれば、ホルダのスライド軸を
傾斜させることにより、垂直クラックの成長を促し、効
率良く深く垂直クラックを形成することができる。請求
項2の発明によれば、スライド機構を用いることによ
り、当接部材への押圧力の付与を容易に行うことができ
る。請求項3の発明によれば、付勢部材によりボデイと
ホルダの受部間で振動アクチュエータを挟圧するので、
振動アクチュエータの振動エネルギーをホルダを介して
効率良く当接部材に伝達でき、良好に刻線を形成するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態をなすスクライブ装置の
正面図である。
【図2】図1においてII−II線に沿うスクライブ装置の
縦断面図である。
【図3】同スクライブ装置の平面図である。
【図4】同スクライブ装置のボデイのケース部材を示
し、(A)は一部断面にして示す正面図、(B)は
(A)においてIV−IV線に沿う断面図、(C)は底面図
である。
【図5】同スクライブ装置において、カッタを保持する
アタッチメントを示し、(A)は正面図、(B)は
(A)においてV−V線に沿う断面図、(C)は底面図で
ある。
【図6】図1においてVI−VI線に沿う横断面図である。
【図7】同スクライブ装置のカッタとガイド板の底面図
である。
【図8】(A),(B)はカッタを板ガラスの端縁まで
案内する過程を順を追って示す拡大断面図である。
【図9】カッタと、ガイド板と、刻線を形成された板ガ
ラスとを示す拡大断面図である。
【図10】カッタの板ガラスに対する押圧力を示す図で
ある。
【図11】板ガラスの刻線に沿う各台断面図である。
【図12】刻線を形成した板ガラスを破断する装置の概
略構成を示す図である。
【図13】本発明の第2の実施形態をなすスクライブ装
置の縦断面図である。
【図14】本発明の第3の実施形態をなすスクライブ装
置を一部断面にして示す正面図である。
【図15】上記第3実施形態において、押圧力,振動エ
ネルギーの付与方向と、ワークの移動方向との関係を示
す図である。
【図16】本発明の第4の実施形態をなすスクライブ装
置の要部断面図である。
【図17】スクライブ装置を用いて刻線を形成する工程
の他の態様を示す図である。
【図18】スクライブ装置を用いて刻線を形成する工程
のさらに他の態様を示す図である。
【図19】従来のスクライブ装置の説明図であって、
(A)は一部断面にして示す正面図(B)は側面図であ
る。
【符号の説明】
2 移動機構 3 スライド機構 4 ガイド 5 スライダ 7a,7b 板バネ(振動緩衝部材) 10 ボデイ 15,15’ 受部 16 エア通路 16a,16b 開口 18 圧縮エア源(エア圧源) 19 カバー 19a 隙間 20 ホルダ 20a 穴(収容空間) 21 受部材(受部) 21’ 受部 22 ロッド 23 ボール(付勢部材) 24,25(球面受座) 30 カッタ(当接部材) 40 ピエゾアクチュエータ(振動アクチュエータ) 50 重り 55 振動センサ 59 エアシリンダ(付勢機構) 60 アタッチメント 62 把持部 62a,62b 片 65 ネジ 70 エアシリンダ(押上機構) 100 板ガラス(ワーク) 105 刻線

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(イ)受部を有するボデイと、(ロ)上記
    ボデイに、ワーク面と交差するスライド軸方向にスライ
    ド可能に支持され、かつ上記ボデイの受部から上記スラ
    イド軸方向に離間した受部を有するホルダと、(ハ)上
    記ボデイとホルダの受部に挟まれ、上記スライド軸方向
    の振動を上記ホルダに付与する振動アクチュエータと、
    (ニ)上記ホルダに保持され、ホルダに付与された振動
    をワークに伝える硬性の当接部材と、 を備えたスクライブ装置において、上記スライド軸が、
    上記ワークの相対的移動方向の反対側に傾いていること
    を特徴とするスクライブ装置。
  2. 【請求項2】 さらに、スライド機構を備え、このスラ
    イド機構は、ガイドと、このガイドに上記スライド軸方
    向にスライド可能に支持されたスライダとを有し、上記
    ボデイがこのスライダに設けられており、このスライド
    のスライド軸を傾斜させて上記ホルダのスライド軸と平
    行にしたことを特徴とする請求項1のスクライブ装置。
  3. 【請求項3】 上記振動アクチュエータは、高周波電圧
    を受けて周期的に伸縮することにより、ホルダに振動を
    付与するものであり、上記ホルダの受部は、上記ボデイ
    とワークとの間に配置されており、 さらに、付勢部材を備え、この付勢部材は、上記ホルダ
    の受部が振動アクチュエータに向かうように、ホルダを
    弾性力をもって付勢することを特徴とする請求項1また
    は2に記載のスクライブ装置。
  4. 【請求項4】 ボデイにホルダがスライド軸方向にスラ
    イド可能に支持され、このホルダに硬性の当接部材が保
    持され、振動アクチュエータによる上記スライド軸方向
    の振動が上記ホルダを介して上記当接部材に伝達される
    ようにしたスクライブ装置を用い、 ワークをボデイに対して相対的に移動させ、上記スクラ
    イブ装置の当接部材をワーク面に押し当て、しかも、上
    記スライド軸を、ワークの相対的移動方向の反対側に傾
    斜させ、この状態で振動アクチュエータを駆動すること
    を特徴とするスクライブ方法。
JP11009293A 1997-09-25 1999-01-18 スクライブ装置および方法 Withdrawn JPH11314928A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007098513A (ja) * 2005-10-04 2007-04-19 Nippon Shoryoku Kikai Kk 切断工具
JP2018051945A (ja) * 2016-09-29 2018-04-05 三星ダイヤモンド工業株式会社 ダイヤモンドツール及びそのスクライブ方法
JP2021133372A (ja) * 2020-02-24 2021-09-13 トヨタ車体株式会社 ツールガイド装置

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