JP2000272484A - 車両用補助ブレーキ装置 - Google Patents

車両用補助ブレーキ装置

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JP2000272484A
JP2000272484A JP7924099A JP7924099A JP2000272484A JP 2000272484 A JP2000272484 A JP 2000272484A JP 7924099 A JP7924099 A JP 7924099A JP 7924099 A JP7924099 A JP 7924099A JP 2000272484 A JP2000272484 A JP 2000272484A
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JP
Japan
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pedal
driver
brake pedal
seat side
master cylinder
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JP7924099A
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Susumu Nishihata
進 西端
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Nissan Motorsports and Customizing Co Ltd
Original Assignee
Autech Japan Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 助手席側ブレーキペダルが踏まれたとき運転
席側のペダル位置が移動して運転者に違和感や不快感を
生じさせることがないようにする。 【解決手段】 運転席側ブレーキペダル20のペダルレ
バー21とブレーキマスタシリンダ12のプッシュロッ
ド31との間に油圧シリンダ32が介装され、油圧シリ
ンダ内のピストンにプッシュロッドが連結される。油圧
シリンダは配管46で助手席側の補助ブレーキ用マスタ
シリンダに接続されている。助手席側ブレーキペダルが
踏まれると油圧シリンダ32のピストンが移動してプッ
シュロッド31を押圧する。この間ペダルレバー21は
回動せずストッパ14に当接した通常位置を保持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば車両運転教
習用車両において運転席に設けられたブレーキペダルと
は別に、助手席側に設けられて助手席側からも車両のブ
レーキ操作を可能とする車両用補助ブレーキ装置の構造
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の補助ブレーキ装置とし
て、図10、図11に示すようなものがある。図10は
運転席側ブレーキペダル部を示し、図11は助手席側ブ
レーキペダル部を示す。運転席側では、運転席側ブレー
キペダル80がペダル取付ブラケット10に支持されて
おり、運転席側ブレーキペダルのペダルレバー81がマ
スタバック等の倍力装置13のプッシュロッド15と連
結され、この倍力装置13を介してブレーキマスタシリ
ンダ12と接続されている。そしてペダル踏板22を踏
み込むことによりペダルレバー81が回動してプッシュ
ロッド15を軸方向に押圧し、ブレーキマスタシリンダ
12の液室内のブレーキ液圧を高める。これによりブレ
ーキマスタシリンダ12から図示しない各車輪のホイー
ルシリンダへ圧油が送出され、制動がかかる。
【0003】ペダル取付ブラケット10にはさらに、オ
ペレーティングシリンダ83が取り付けられて、そのオ
ペレーティングプッシュロッド85が運転席側ブレーキ
ペダルのペダルレバー81に連結されている。助手席側
には助手席側ブレーキペダル50を支持するペダル取付
ブラケット40が設けられ、ペダル取付ブラケット40
にはさらに補助ブレーキ用マスタシリンダ42が取り付
けられている。
【0004】助手席側ブレーキペダル50は、そのペダ
ルレバー51の支持軸41を挟んでペダル踏板52と反
対側の端部が補助ブレーキ用マスタシリンダ42のプッ
シュロッド44と連結されている。そして、補助ブレー
キ用マスタシリンダ42の液室43とオペレーティング
シリンダ83の液室84とが配管86によって接続され
ている。
【0005】助手席側ブレーキペダル50のペダル踏板
52を踏むことにより、ペダルレバー51が回動してプ
ッシュロッド44を押圧し、補助ブレーキ用マスタシリ
ンダ42の液室43内のブレーキ液を圧縮する。これに
より助手席側におけるプッシュロッド44への押圧力が
オペレーティングシリンダ83へ伝達され、そのオペレ
ーティングプッシュロッド85が軸方向に変位して運転
席側ブレーキペダル80のペダルレバー81を回動させ
る。したがって、運転席側ブレーキペダルのペダル踏板
22を踏み込んだときと同様に各車輪のホイールシリン
ダへ圧油が送出され、制動がかかる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の補助ブレーキ装置では、助手席側ブレーキペダル5
0を踏んだとき、オペレーティングシリンダ83のオペ
レーティングプッシュロッド85に押されて運転席側ブ
レーキペダル80が回動するようになっているので、運
転者が運転席側ブレーキペダル80(のペダル踏板2
2)を踏むより先に助手席側ブレーキペダル50が踏ま
れると、運転者が運転席側ブレーキペダル80を踏もう
としたときそのペダル踏板22が通常位置より奥まった
位置へ移動してしまって、運転者が予期する位置にない
ため違和感や不快感を及ぼすという問題があった。
【0007】したがって本発明は、このような従来の問
題点に鑑み、助手席側ブレーキペダルが踏まれても運転
者に違和感や不快感を生じさせないようにした車両用補
助ブレーキ装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1の本
発明は、運転席側ブレーキペダルの操作によりプッシュ
ロッドを介して主ブレーキマスタシリンダを駆動して車
輪を制動する車両における補助ブレーキ装置であって、
助手席側に設置された助手席側ブレーキペダルと、この
助手席側ブレーキペダルに接続され、当該助手席側ブレ
ーキペダルの操作に連動して、運転席側ブレーキペダル
のペダルレバーを反力受け部材としてプッシュロッドを
変位させ、主ブレーキマスタシリンダを駆動する補助駆
動手段とを有するものとした。
【0009】補助駆動手段が助手席側ブレーキペダルの
操作力を伝達されて、運転席側ブレーキペダルのペダル
レバーをその反力受け部材としてプッシュロッドを変位
させて主ブレーキマスタシリンダを駆動するから、運転
席側ブレーキペダルは通常位置方向へ付勢されて、踏ま
れていない状態では当該運転席側ブレーキペダルはスト
ッパ等により通常位置に保持される。したがって、助手
席側ブレーキペダルが踏まれても運転席側ブレーキペダ
ルの位置は変化しないから運転者に違和感や不快感を生
じさせない。
【0010】請求項2の発明は、上記の補助駆動手段
が、助手席側ブレーキペダルの操作によって油圧を発生
する補助ブレーキ用マスタシリンダと、運転席側ブレー
キペダルのペダルレバーとプッシュロッドの間に連結さ
れ、補助ブレーキ用マスタシリンダと接続された油圧シ
リンダとを備え、助手席側ブレーキペダルが操作される
と補助ブレーキ用マスタシリンダで発生する油圧が油圧
シリンダへ供給され、油圧シリンダが運転席側ブレーキ
ペダルを通常位置方向に付勢するとともに前記プッシュ
ロッドを主ブレーキマスタシリンダ側へ変位させるもの
とした。運転席側ブレーキペダルのペダルレバーと主ブ
レーキマスタシリンダのプッシュロッドを直接連結する
代わりに油圧シリンダを介装するだけであるから、運転
席側ブレーキペダル部の構成が簡単である。
【0011】請求項3の発明は、補助駆動手段が、助手
席側ブレーキペダルの操作によって油圧を発生する補助
ブレーキ用マスタシリンダと、運転席側ブレーキペダル
のペダルレバー上に回動支点を有するとともに端部がプ
ッシュロッドに連結されたリンクレバーと、補助ブレー
キ用マスタシリンダと接続されるとともにリンクレバー
と関連させてペダルレバー上に支持された油圧シリンダ
とを備え、助手席側ブレーキペダルが操作されると補助
ブレーキ用マスタシリンダで発生する油圧が油圧シリン
ダへ供給され、油圧シリンダがリンクレバーを回動させ
て運転席側ブレーキペダルを通常位置方向に付勢すると
ともにプッシュロッドを主ブレーキマスタシリンダ側へ
変位させるものとした。
【0012】この際とくに、ペダルレバー上にベルクラ
ンクを設けて、油圧シリンダの一端をベルクランクの一
方のアームに連結し、ベルクランクの他方のアームをリ
ンクレバーの中間部位に係合するよう構成して、油圧シ
リンダがベルクランクを介してリンクレバーを回動させ
るようにするのが好ましい。油圧シリンダを含むすべて
の作動部材がペダルレバー上にコンパクトに設けられる
ので、運転席側ブレーキペダル取付部近傍のスペースの
狭さに影響を受けることなく容易に構成することができ
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を実施
例により詳細に説明する。図1は発明の第1の実施例に
おける運転席側ブレーキペダル部の構成を示す図であ
る。運転席側においては、ペダル取付ブラケット10に
支持軸11を介して運転席側ブレーキペダル20が支持
されており、運転席側ブレーキペダルのペダルレバー2
1がマスタバック等の倍力装置13のプッシュロッド3
1と連結され、この倍力装置13を介してブレーキマス
タシリンダ12と接続されている。そしてペダルレバー
21先端のペダル踏板22を踏み込むことによりペダル
レバー21が回動してプッシュロッド31を軸方向に押
圧し、ブレーキマスタシリンダ12の図示しない液室内
のブレーキ液圧を高める。
【0014】運転席側ブレーキペダル20のペダルレバ
ー21とプッシュロッド31との間には油圧シリンダ3
2が介装されている。図2に示すように、油圧シリンダ
32内にはピストン33が設けられ、ブレーキマスタシ
リンダ12側から延びるプッシュロッド31が油圧シリ
ンダ32の一方の端壁32Aを貫通してピストン33に
接続固定されている。油圧シリンダ32の他方の端壁3
2Bからは、ペダルレバー21にピン24により連結さ
れる連結ブラケット38が延びている。
【0015】油圧シリンダ32内においては、ピストン
33のプッシュロッド31と反対側からは端壁32Bへ
向かってスペーサ35が延びている。このスペーサ35
の先端が端壁32Bに当接することにより、油圧シリン
ダ32とピストン33とで画成される液室34の最小容
積が規定される。
【0016】ペダル取付ブラケット10には支持軸11
からオフセットしたペダルレバー21の中間部位に当接
するよう配置されたストッパ14が設けられ、運転席側
ブレーキペダル20は図示省略のスプリングによりペダ
ルレバー21がストッパ14に押し付けられるよう付勢
されて通常位置を保持するようになっている。
【0017】助手席側ブレーキペダル部は図11に示さ
れたものと同一構成となっている。助手席側における補
助ブレーキ用マスタシリンダ42の液室43と運転席側
におけるプッシュロッド31の油圧シリンダ32の液室
34とが配管46によって接続されている。
【0018】なお、運転席側において、配管46はペダ
ル取付ブラケット10に設けた配管ホルダ48によって
支持され、とくに配管46のうち配管ホルダ48と油圧
シリンダ32間はフレキシブルな油圧ホース47とされ
ている。
【0019】つぎに本実施例における作動について説明
する。まず、運転席側ブレーキペダル20および助手席
側ブレーキペダル50のいずれも踏まれていないときに
は、図2の(a)に示すように、運転席側ブレーキペダ
ル20のペダルレバー21はストッパ14に当接してい
る。そして、油圧シリンダ32においてピストン33は
スペーサ35の先端が油圧シリンダ端壁32Bに当接し
た状態となっている。このときの連結ブラケット38と
ペダルレバー21との連結点であるピン24とピストン
33間の距離をL0とする。
【0020】つぎに運転席側ブレーキペダル20のみが
踏まれると、(b)に示すように、油圧シリンダ32内
におけるピストン33の位置は変わらないまま(スペー
サ35先端が端壁32Bに当接状態)、ペダルレバー2
1の回動によってピン24が通常状態における位置Aか
ら前方(ブレーキマスタシリンダ12側)位置BへL1
だけ移動する。これにより、プッシュロッド31が前方
へ押圧移動されて、倍力装置13を介してブレーキマス
タシリンダ12から各車輪のホイールシリンダへ圧油が
送出され、制動がかかる。
【0021】一方、運転席側ブレーキペダル20は踏ま
れないまま、助手席側ブレーキペダル50が踏まれたと
きは、補助ブレーキ用マスタシリンダ42の液室43の
圧力が高められ、配管46を通じて伝達されるその油圧
により運転席側における油圧シリンダ32の液室34の
圧力が上昇する。これにより、図2の(c)に示すよう
に、運転席側においてペダルレバー21は回動せずスト
ッパ14に当接した通常状態で、油圧シリンダ32のピ
ストン33が移動して、ピン24とピストン33間の距
離がL0からL2へ延びる。したがって、上記(b)の
場合と同様にプッシュロッド31が前方へ押圧移動され
て制動がかかることになる。
【0022】さらに、運転席側ブレーキペダル20と助
手席側ブレーキペダル50の双方が踏まれた場合には、
図3のように、ペダルレバー21の回動によってピン2
4が通常状態における位置Aから前方L1’のB’位置
へ移動するとともに、油圧シリンダ32におけるピスト
ン33の移動によりピン24とピストン33間の距離が
L2’に延びたC位置となる。この結果、プッシュロッ
ド31が前方へ強く押圧移動されて強い制動がかかる。
【0023】本実施例は以上のように構成され、運転席
側ブレーキペダル20のペダルレバー21とブレーキマ
スタシリンダ12側を結ぶプッシュロッド31に伸長可
能の油圧シリンダ32を設け、助手席側ブレーキペダル
50の補助ブレーキ用マスタシリンダ42の液室43と
油圧シリンダ32の液室34とを配管46によって接続
して、運転席側ブレーキペダル20を踏んだときはペダ
ルレバー21の回動によりプッシュロッド31を押して
ブレーキマスタシリンダ12を駆動する一方、助手席側
ブレーキペダル50を踏んだときは油圧シリンダ32に
よりプッシュロッド31が伸長してブレーキマスタシリ
ンダ12を駆動するものとした。
【0024】これにより、助手席側ブレーキペダル50
を踏んでもそれによって運転席側ブレーキペダル20の
ペダルレバー21が回動することがないので、運転席側
においてペダル踏板22が予期しない位置へ移動してし
まって運転者に違和感や不快感を及ぼすということがな
い。
【0025】つぎに、発明の第2の実施例について説明
する。図4は第2の実施例における運転席側ブレーキペ
ダル部の構成を示す側面図、図5は図4におけるX−X
断面図、図6はY−Y断面図である。運転席側ブレーキ
ペダル60はそのペダルレバー61がペダル取付ブラケ
ット10の支持軸11により支持されている。この支持
軸11にはさらにリンクレバー62が回動可能に支持さ
れ、ペダルレバー61と同様に下方に延びている。ペダ
ルレバー61は、ペダル取付ブラケット10に設けられ
たストッパ14に図示省略のスプリングで押し付けられ
るよう付勢されて通常位置を保持するようになってい
る。
【0026】また、リンクレバー62はペダルレバー6
1上に設けられたリンクストッパ63に当接した状態を
通常位置とし、リンクレバー62の先端は倍力装置13
のプッシュロッド15と連結ピン16で連結され、この
倍力装置13を介して図示省略のブレーキマスタシリン
ダと接続されている。なお、図6にはリンクストッパ6
3を省略してある。
【0027】ペダルレバー61上のリンクレバー62の
近傍にはさらにベルクランク64がベルクランク支持軸
65に支持されて取り付けられている。ベルクランクの
上方へ延びるアーム64Aの先端にはローラ66が二股
ブラケット67に支持されて回転自在に設けられ、ロー
ラ66はリンクレバー62の中間部位に当接するように
なっている。
【0028】ペダルレバー61のベルクランク支持軸6
5の下方には、油圧シリンダ支持軸68が設けられ、こ
の油圧シリンダ支持軸68とベルクランク64の横へ延
びるアーム64Bの先端との間に油圧シリンダ70が配
置されている。すなわち、油圧シリンダ70内にはピス
トン71が設けられて液室72が形成され、ピストン7
1に接続固定されたロッド73が油圧シリンダの一方の
端壁70Aを貫通して、その先端の二股ブラケット74
がベルクランクのアーム64Bの先端に連結ピン75で
連結されるとともに、油圧シリンダ70の他方の端壁7
0B部分が油圧シリンダ支持軸68に連結されている。
【0029】なお、リンクレバー62、ベルクランク6
4および油圧シリンダ70はいずれもペダルレバー61
の一方の側面上に配置されている。また、69は抜け止
めピンである。
【0030】助手席側ブレーキペダル部は図11に示さ
れたものと同一構成となっている。助手席側における補
助ブレーキ用マスタシリンダ42の液室43と運転席側
における油圧シリンダ70の液室72とが配管76によ
って接続されている。なお、とくに図示しないが、第1
の実施例におけると同様に、配管76は運転席側におい
てペダル取付ブラケットに設けた配管ホルダによって支
持され、とくに配管76のうち配管ホルダと油圧シリン
ダ70間はフレキシブルな油圧ホースとされる。
【0031】つぎに本実施例における作動について説明
する。まず、運転席側ブレーキペダル60および助手席
側ブレーキペダル50のいずれも踏まれていないときに
は、図7の(a)に示すように、運転席側ブレーキペダ
ルのペダルレバー61はストッパ14に当接している。
このとき、油圧シリンダ70の液室72は最小容積とな
っており、リンクレバー62はペダルレバー61上のリ
ンクストッパ63に当接している。これは、図4に示し
た状態と同一である。この通常状態におけるペダルレバ
ー61の支持軸11とリンクレバー62の先端との前後
方向距離をL5、ロッド73の先端と油圧シリンダ支持
軸68間の距離をL6とする。
【0032】つぎに運転席側ブレーキペダル60のみが
踏まれると、図7の(b)に実線で示すように、油圧シ
リンダ70内におけるピストン71の位置は変わらない
まま、リンクストッパ63に当接したリンクレバー62
の先端(連結ピン16)は、ペダルレバー61の回動に
よって前方(ブレーキマスタシリンダ側)へL7だけ移
動する。なお、(b)における仮想線は(a)の状態時
のペダルレバー(61)および連結ピン(16)を示
す。これにより、プッシュロッド15が前方へ押圧移動
されて、倍力装置13を介してブレーキマスタシリンダ
12から各車輪のホイールシリンダへ圧油が送出され、
制動がかかる。
【0033】一方、運転席側ブレーキペダル60は踏ま
れないまま、助手席側ブレーキペダル50が踏まれたと
きは、補助ブレーキ用マスタシリンダ42の液室43の
圧力が高められ、配管76を通じて伝達されるその油圧
により運転席側における油圧シリンダ70の液室72の
圧力が上昇する。これにより、図8に示すように、運転
席側においてペダルレバー61は回動せずストッパ14
に当接した通常状態で、油圧シリンダ70のピストン7
1が移動して、ロッド73の先端と油圧シリンダ支持軸
68間の距離がL8に延びる。
【0034】これにより、ベルクランク64がベルクラ
ンク支持軸65まわりに回動して、アーム64A先端の
ローラ66がリンクレバー62の中間部を押すので、リ
ンクレバー62が支持軸11まわりに回動して、リンク
レバー62がリンクストッパ63に当接していたときに
対してリンクレバー先端の連結ピン16が前後方向距離
L9まで変位する。したがって、上記図7の場合と同様
にプッシュロッド15が前方へ押圧移動されて制動がか
かることになる。
【0035】さらに、運転席側ブレーキペダル60と助
手席側ブレーキペダル50の双方が踏まれた場合には、
図9のように、ペダルレバー61の回動によってリンク
レバー62の先端が前方(ブレーキマスタシリンダ側)
へL7’だけ移動するうえに、さらに助手席側ブレーキ
ペダル50の操作による油圧シリンダ70の液室72の
圧力上昇でロッド73先端と油圧シリンダ支持軸68間
の距離がL8’に延びるため、ベルクランク64が回動
してリンクレバー62が回動され、その先端が前後方向
距離L9’まで変位する。したがって、全体としてリン
クレバー62の先端はL10まで変位することとなり、
プッシュロッド15が前方へ強く押圧移動されて強い制
動がかかる。
【0036】本実施例は以上のように構成され、運転席
側ブレーキペダル60のペダルレバー61にリンクレバ
ー62を付設してその先端にプッシュロッド15を連結
するとともに、同じくペダルレバー61上で油圧シリン
ダ70と連結されアーム先端でリンクレバー62を押圧
可能のベルクランク64を設け、助手席側ブレーキペダ
ル50の補助ブレーキ用マスタシリンダ42の液室43
と油圧シリンダ70の液室72とを配管76によって接
続して、運転席側ブレーキペダル60を踏んだときはペ
ダルレバー61の回動によりプッシュロッド15を押し
てブレーキマスタシリンダを駆動する一方、助手席側ブ
レーキペダル50を踏んだときは油圧シリンダ70によ
りベルクランク64を介してリンクレバー62を回動さ
せブレーキマスタシリンダを駆動するものとした。
【0037】これにより、第1の実施例と同じく、助手
席側ブレーキペダル50を踏んでもそれによって運転席
側ブレーキペダル60のペダルレバー61が回動するこ
とがないので、運転席側においてペダル踏板が予期しな
い位置へ移動してしまって運転者に違和感や不快感を及
ぼすということがない。
【0038】また、ブレーキマスタシリンダに係わるプ
ッシュロッド自体は短い例が多く、その周辺スペースも
狭い場合もあるが、本実施例ではリンクレバー62やベ
ルクランク64、油圧シリンダ70など助手席側ブレー
キペダル50の操作によって作動する部材をすべてブレ
ーキペダルのペダルレバー61上に配置するので、プッ
シュロッドに油圧シリンダを組み込む第1の実施例の適
用が困難な場合にも、容易に実施できるというメリット
がある。
【0039】なお、第2の実施例ではリンクレバー62
をペダルレバー61と共通の支持軸11まわりに回動す
るものとしたが、これに限定されず、ペダルレバー61
の支持軸11からオフセットした軸まわりに回動するよ
うにしてもよい。また、各実施例においてブレーキマス
タシリンダ12には倍力装置13が付設されているもの
としたが、倍力装置を介さずプッシュロッドで直接ブレ
ーキマスタシリンダを駆動する場合にも本発明はそのま
ま適用することができる。
【0040】
【発明の効果】以上のとおり、本発明は、運転席側ブレ
ーキペダルに加えて助手席側ブレーキペダルを設けた補
助ブレーキ装置において、助手席側ブレーキペダルに接
続され、当該助手席側ブレーキペダルの操作に連動し
て、運転席側ブレーキペダルのペダルレバーを反力受け
部材として主ブレーキマスタシリンダのプッシュロッド
を変位させて駆動する補助駆動手段を有するものとした
ので、助手席側ブレーキペダルが踏まれても運転席側ブ
レーキペダルは通常位置方向へ付勢され、ペダルの位置
は変化しないから運転者に違和感や不快感を生じさせな
いという効果を有する。
【0041】上記の補助駆動手段は、運転席側ブレーキ
ペダルのペダルレバーとプッシュロッドの間に油圧シリ
ンダを連結し、この油圧シリンダと助手席側ブレーキペ
ダルの操作によって油圧を発生する補助ブレーキ用マス
タシリンダとを接続して、助手席側ブレーキペダルが操
作されると補助ブレーキ用マスタシリンダで発生する油
圧が油圧シリンダへ供給され、油圧シリンダが運転席側
ブレーキペダルを通常位置方向に付勢するとともに前記
プッシュロッドを主ブレーキマスタシリンダ側へ変位さ
せるものとすることができる。ペダルレバーとプッシュ
ロッドの間に油圧シリンダを介装するだけであるから、
運転席側ブレーキペダル部の構成を簡単なものとするこ
とができる。
【0042】また、他の形態として、補助駆動手段は、
運転席側ブレーキペダルのペダルレバー上に回動支点を
有するとともに端部がプッシュロッドに連結されたリン
クレバーと、このリンクレバーと関連させてペダルレバ
ー上に支持された油圧シリンダとを備え、油圧シリンダ
がリンクレバーを回動させて運転席側ブレーキペダルを
通常位置方向に付勢するとともにプッシュロッドを主ブ
レーキマスタシリンダ側へ変位させるものとすることが
でき、さらには、ペダルレバー上にさらにベルクランク
を設けて、油圧シリンダがベルクランクを介してリンク
レバーを回動させるようにすることができる。
【0043】これによれば、油圧シリンダを含むすべて
の作動部材がペダルレバー上にコンパクトに設けられる
ので、ペダルレバーとプッシュロッドの間に油圧シリン
ダを介装することがスペースの制約から困難な場合に
も、その影響を受けることなく容易に構成することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における運転席側ブレー
キペダル部の構成を示す側面図である。
【図2】第1の実施例の作動を示す説明図である。
【図3】第1の実施例の作動を示す説明図である。
【図4】第2の実施例における運転席側ブレーキペダル
部の構成を示す側面図である。
【図5】図4におけるX−X断面図である。
【図6】図4におけるY−Y断面図である。
【図7】第2の実施例の作動を示す説明図である。
【図8】第2の実施例の作動を示す説明図である。
【図9】第2の実施例の作動を示す説明図である。
【図10】従来例における運転席側ブレーキペダル部を
示す図である。
【図11】助手席側ブレーキペダル部を示す図である。
【符号の説明】
10 ペダル取付ブラケット 11 支持軸 12 ブレーキマスタシリンダ(主ブレーキマスタ
シリンダ) 13 倍力装置 14 ストッパ 15、31 プッシュロッド 16 連結ピン 20 運転席側ブレーキペダル 21、51、61 ペダルレバー 22、52 ペダル踏板 24 ピン 32、70 油圧シリンダ 32A、32B、70A、70B 端壁 33、71 ピストン 38 連結ブラケット 35 スペーサ 34、43、72 液室 40 ペダル取付ブラケット 41 支持軸 42 補助ブレーキ用マスタシリンダ 44 プッシュロッド 46、76 配管 47 油圧ホース 48 配管ホルダ 50 助手席側ブレーキペダル 60 運転席側ブレーキペダル 62 リンクレバー 63 リンクストッパ 64 ベルクランク 64A、64B アーム 65 ベルクランク支持軸 66 ローラ 67 二股ブラケット 68 油圧シリンダ支持軸 69 抜け止めピン 73 ロッド 74 二股ブラケット 75 連結ピン 80 運転席側ブレーキペダル 81 ペダルレバー 83 オペレーティングシリンダ 84 液室 85 オペレーティングプッシュロッド 86 配管

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 運転席側ブレーキペダルの操作によりプ
    ッシュロッドを介して主ブレーキマスタシリンダを駆動
    して車輪を制動する車両における補助ブレーキ装置であ
    って、助手席側に設置された助手席側ブレーキペダル
    と、該助手席側ブレーキペダルに接続され、当該助手席
    側ブレーキペダルの操作に連動して、前記運転席側ブレ
    ーキペダルのペダルレバーを反力受け部材として前記プ
    ッシュロッドを変位させ、主ブレーキマスタシリンダを
    駆動する補助駆動手段とを有することを特徴とする車両
    用補助ブレーキ装置。
  2. 【請求項2】 前記補助駆動手段は、前記助手席側ブレ
    ーキペダルの操作によって油圧を発生する補助ブレーキ
    用マスタシリンダと、前記運転席側ブレーキペダルのペ
    ダルレバーと前記プッシュロッドの間に連結され、前記
    補助ブレーキ用マスタシリンダと接続された油圧シリン
    ダとを備え、前記助手席側ブレーキペダルが操作される
    と補助ブレーキ用マスタシリンダで発生する油圧が前記
    油圧シリンダへ供給され、油圧シリンダが運転席側ブレ
    ーキペダルを通常位置方向に付勢するとともに前記プッ
    シュロッドを主ブレーキマスタシリンダ側へ変位させる
    ことを特徴とする請求項1記載の車両用補助ブレーキ装
    置。
  3. 【請求項3】 前記補助駆動手段は、前記助手席側ブレ
    ーキペダルの操作によって油圧を発生する補助ブレーキ
    用マスタシリンダと、運転席側ブレーキペダルのペダル
    レバー上に回動支点を有するとともに端部が前記プッシ
    ュロッドに連結されたリンクレバーと、前記補助ブレー
    キ用マスタシリンダと接続されるとともに前記リンクレ
    バーと関連させて前記ペダルレバー上に支持された油圧
    シリンダとを備え、前記助手席側ブレーキペダルが操作
    されると補助ブレーキ用マスタシリンダで発生する油圧
    が前記油圧シリンダへ供給され、油圧シリンダが前記リ
    ンクレバーを回動させて、運転席側ブレーキペダルを通
    常位置方向に付勢するとともに前記プッシュロッドを主
    ブレーキマスタシリンダ側へ変位させることを特徴とす
    る請求項1記載の車両用補助ブレーキ装置。
  4. 【請求項4】 前記ペダルレバー上にベルクランクが設
    けられ、前記油圧シリンダの一端がベルクランクの一方
    のアームに連結され、ベルクランクの他方のアームが前
    記リンクレバーの中間部位に係合するよう構成され、前
    記油圧シリンダが前記ベルクランクを介して前記リンク
    レバーを回動させることを特徴とする請求項3記載の車
    両用補助ブレーキ装置。
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