JP2000272253A - 熱転写受容シート - Google Patents

熱転写受容シート

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JP2000272253A
JP2000272253A JP11085741A JP8574199A JP2000272253A JP 2000272253 A JP2000272253 A JP 2000272253A JP 11085741 A JP11085741 A JP 11085741A JP 8574199 A JP8574199 A JP 8574199A JP 2000272253 A JP2000272253 A JP 2000272253A
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JP11085741A
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Koji Narita
光司 成田
Shigeru Nagashima
茂 長嶋
Yoshihiro Shimizu
良浩 清水
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New Oji Paper Co Ltd
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Oji Paper Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】熱転写受容シートに関し、染料熱転写プリンタ
ーに使用されたとき、印画後の受容シートの外観が良好
なものである。 【解決手段】シート状支持体の少なくとも片面に受容層
を有し、プリンターにより熱転写記録を行う熱転写受容
シートにおいて、シート状支持体が、セルロース繊維を
主成分とするシートを有し、且つ該セルロース繊維を主
成分とするシートのプリンター給紙方向に6Kg/cm
の荷重で引張った後の残留歪みが0.2%以下であり、
更にセルロース繊維を主成分とするシートの両面に合成
樹脂層を形成した積層シートであることを特徴とする熱
転写受容シートである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱転写受容シート
に関するものである。更に詳しくは本発明は、染料熱転
写プリンターに使用されたとき、印画後の受容シートの
外観が良好なものである。
【0002】
【従来の技術】近年、熱転写方式の高画質のカラーハー
ドコピー、特に染料熱転写型プリンターの開発が急速に
進んでいる。染料熱転写型プリンターでは、3色(イエ
ロー、マゼンタ、シアン)もしくは、4色(イエロー、
マゼンタ、シアン、ブラック)の各色別の昇華性染料層
が順次に並んでいるインクシートから、サーマルヘッド
の加熱エネルギーを連続的に制御して加熱し、それぞれ
の色の染料の転写量を変化させ、濃度階調のフルカラー
画像を可能にしている。
【0003】最近のプリンターでは、印画画像の保護の
ために3色もしくは4色印画後に透明樹脂からなる保護
層を画像上に連続して熱転写積層する機種も現れてい
る。すなわち、染料熱転写受容シート(以下、単に受容
シートとする)上の染料受容層(以下、単に受容層とす
る)とインクシートの昇華性染料層や保護層と重ね合わ
されて、プラテンロールとサーマルヘッドに挟まれ、3
から5回、回転あるいは往復して繰り返し走行すること
となる。この際、受容シートは、安定して走行するよう
に張力を受けながら、プリンター内を走行することとな
る。また、最近のプリンターは印画時間の短縮のため、
速い速度で受容シートが走行することとなる。
【0004】このような染料熱転写プリンターにより、
高画質の印画を受容シートに行うためには、受容シート
の基材としてポリオレフィンなどの熱可塑性樹脂を主成
分とし、空隙を有する二軸延伸フィルムを用いることが
知られている。これらの基材を用いた受容シートは、厚
さが均一なだけではなく、柔軟性や断熱性が高い等の利
点があるため、均一で印画濃度が高い画像が得られると
いう長所がある。
【0005】しかし、このような二軸延伸フィルムを使
用すると、印画時にプリンター内での張力で受容シート
が変形し、各色の重ね合わせ位置がずれるために画像品
位が著しく劣化したり、受容シートの一部に張力を加え
てプリンター内を走行させるような構造となっているプ
リンターの場合、張力がかかった一部のみ変形するため
に波打ちやぼこつきが発生し、印画物の外観の品位が著
しく劣るという不都合が生じていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、各種熱転写
プリンターに使用する受容シートに関し、印画後に波打
ちやぼこつきのない、外観が良好な受容シートを、安価
に提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、シート状支持
体の少なくとも片面に受容層を有し、プリンターにより
熱転写記録を行う熱転写受容シートにおいて、シート状
支持体が、セルロース繊維を主成分とするシートを有
し、且つ該セルロース繊維を主成分とするシートのプリ
ンター給紙方向に6Kg/cmの荷重で引張った後の残
留歪みが0.2%以下であり、更にセルロース繊維を主
成分とするシートの両面に合成樹脂層を形成した積層シ
ートであることを特徴とする熱転写受容シートである。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明に使用するシート状支持体
は、セルロース繊維を主成分とするシートの両面に合成
樹脂層を形成した積層シートである。セルロース繊維と
しては、針葉樹や広葉樹、麻、綿などから得られる天然
繊維を単独もしくは二種以上混合して適時用いることが
でき、必要に応じて鉱物性や合成樹脂を主成分とする繊
維も混合して使用してもよい。シートとしては、これら
の繊維を用いた紙シートなどが挙げられる。必要に応じ
て各種製紙用薬品を配合してもよい。さらに、印画画像
の画質の向上のため、平滑化処理や塗工層を設けても良
い。
【0009】本発明は、このようなシートの中で、セル
ロース繊維を主成分とするシートのプリンター給紙方向
に6Kg/cmの荷重で引っ張った後の残留歪みが0.
2%以下であることを満たす必要がある。残留歪みは、
JISP8113に規定される引張強さ試験に準じた条
件で測定され、すなわち、初期長測定済みの試料を、6
Kg/cmの荷重で引張り、荷重解放後、初期長より伸
びた長さを測定し、初期長で除した数値を%で表記した
数値である。この性能を満たすためには、シート層を厚
くすることで改善方向に向かうが、受容シートの厚さ等
の制限により、目標値まで厚くできない場合は、針葉樹
パルプの配合や各種薬品の種類、配合量を調節すること
で満足することができる。
【0010】本発明に使用されるシート状支持体は、前
記セルロース繊維を主成分とするシートの両面に合成樹
脂層を形成したものが使用できる。合成樹脂層として
は、ポリエチレンやポリプロピレンなどのポリオレフィ
ンや、ポリエステルなど熱可塑性樹脂を主成分とし、溶
融押し出しラミネートした層や、二軸延伸若しくは一軸
延伸フィルムの貼着した層が例示できる。合成樹脂層は
適宜組み合わせることができ、表面と裏面が異なる合成
樹脂層であってもよい。溶融押し出しラミネートした層
の場合、合成樹脂層中に顔料などを含有せしめることが
できる。延伸フィルムの貼着した層の場合、延伸フィル
ムとしては、内部に顔料などを含んでいてもよく、発泡
剤による空隙、延伸による空隙を有していてもよい。ま
た、延伸フィルムは多層構造を有していてもよい。
【0011】本発明の受容シートにおいてシート状支持
体の少なくとも一面上に設けられる受容層は、インクシ
ートに適応した受容層が選択使用できる。染料転写(昇
華転写)の場合、インクシートから転写される染料によ
って染着される染料染着性樹脂を主成分として受容層に
含有する。このような染料染着性樹脂としては、公知の
材料が例示でき、例えばポリエステル樹脂、塩化ビニル
ー酢酸ビニル共重合体樹脂、ポリカーボネート樹脂、ア
クリル樹脂、セルロース誘導体などが例示される。
【0012】本発明の受容シートの受容層には、プリン
トの際にサーマルヘッドの加熱によるインクシートとの
融着を防ぐ目的で、樹脂の架橋剤や、滑り剤、離型剤を
必要に応じて添加することが好ましい。また、必要に応
じ、酸化防止剤、顔料、紫外線吸収剤などその他の添加
剤を加えても良い。これらの添加剤は、受容層の主成分
と混合し塗工されてもよいし、別の被覆層として受容層
の上に塗工されても良い。
【0013】さらに、受容層とシート状支持体の間に、
受容層接着強度の増強や静電気発生防止等のために、中
間塗工層を別途設けても良い。また、シート状支持体の
受容層が設けられている面とは逆の面上に、受容シート
の走行性を改善するために、帯電防止や摩擦係数低減作
用を有した背面塗工層を設けてもよい。
【0014】本発明の受容層、及びその他の塗工層は、
バーコーター、グラビアコーター、コンマコーター、ブ
レードコーターなどのコーターを使用し、常法に従って
塗工、乾燥して形成することができる。
【0015】
【実施例】以下、実施例に基づいて本発明を詳細に説明
するが、本発明はこれらに限定されるものではない。な
お、以下において部数は、特記のないかぎり、固形分重
量部を示す。
【0016】実施例1 「シート状支持体の作成」セルロース繊維を主成分とす
るシートとして、プリンター給紙方向に6Kg/cmの
荷重をかけた後の残留歪みが0.13%であるコート紙
(商標:OKトップコートN 127.9g/m2、王
子製紙製)を使用し、その表裏面に、ポリオレフィン樹
脂を主成分とし、無機顔料を含有し、二軸延伸された厚
さ50μmの多層構造フィルム(商標:FPG50、王
子油化合成紙製)を、ウレタン系接着剤でドライラミネ
ート方式により積層、貼合して、シート状支持体を作成
した。
【0017】「受容シートの作成」下記組成の塗料−1
を乾燥後の厚さが5μmとなるように塗工乾燥させ受容
層とした受容シートを得た。 塗料−1 ポリエステル樹脂(商標:バイロン200、東洋紡社製) 100部 シリコーンオイル(商標:KF393、信越シリコン社製) 4部 イソシアネート(商標:タケネートD110N、武田薬品社製) 5部 トルエン 450部
【0018】実施例2 実施例1と同様の操作を行ったが、セルロース繊維を主
成分とするシートとして、プリンター給紙方向に6Kg
/cmの荷重をかけた後の残留歪みが0.16%である
コート紙(商標:OKコートV 127.9g/m2
王子製紙製)を使用した。
【0019】実施例3 実施例1と同様の操作を行ったが、セルロース繊維を主
成分とするシートとして、プリンター給紙方向に6Kg
/cmの荷重をかけた後の残留歪みが0.10%である
コート紙(商標:OKコートV 157g/m2、王子
製紙製)を使用した。
【0020】実施例4 「シート状支持体の作成」セルロース繊維を主成分とす
るシートとして、プリンター給紙方向に6Kg/cmの
荷重をかけた後の残留歪みが0.13%であるコート紙
(商標:OKトップコートN 127.9g/m2、王
子製紙製)を使用し、その表面と、ポリオレフィン樹脂
を主成分とし、無機顔料を含有し、二軸延伸された厚さ
50μmの多層構造フィルム(商標:50TNY、王子
油化合成紙製)との間に、ポリエチレンを溶融押し出
し、サンドラミ方式にて積層、貼合した。同様に、シー
トの反対面側に厚さ30μmの二軸延伸ポリプロピレン
フィルム(商標:MS231#30、王子製紙製)をサ
ンドラミ方式で積層、貼合して、シート状支持体を作成
した。 「受容シートの作成」上記シート状支持体を用いた以外
は実施例1と同様にして受容シートを得た。
【0021】比較例1 実施例1と同様の操作を行ったが、セルロース繊維を主
成分とするシートとして、プリンター給紙方向に6Kg
/cmの荷重をかけた後の残留歪みが0.50%である
コート紙(商標:OKトップコートN 104.7g/
2、王子製紙製)を使用した。
【0022】比較例2 実施例1と同様の操作を行ったが、セルロース繊維を主
成分とするシートとして、プリンター給紙方向に6Kg
/cmの荷重をかけた後の残留歪みが0.25%である
コート紙(商標:ミラーコートプラチナ 127.9g
/m2、王子製紙製)を使用した。
【0023】比較例3 比較例1と同様の操作を行ったが、セルロース繊維を主
成分とするシートの表裏に、ポリエステル樹脂を主成分
とし、空隙を有した二軸延伸フィルム(商標:50E6
3、東レ社製)を、ウレタン系接着剤を使用しドライラ
ミネート方式で積層、貼合して、シート状支持体を作成
した。
【0024】比較テスト 得られた受容シートを昇華型プリンター(UPD700
0、ソニー社製)を用いて印画テストを実施した。評価
は印画後の受容シートの外観を官能評価し、外観に変形
が無い場合を「良好」、外観上、変形が認められた場合
「不良」とした。評価結果を表1に示す。
【0025】
【表1】
【0026】
【発明の効果】本発明の熱転写受容シートは、印画後の
外観が良好な受容シートを安価に提供するものであり、
産業界に寄与するところが大である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H111 AA01 AA27 CA03 CA12 CA13 CA23 CA25 CA41 4D075 AC43 CA35 DA04 DB18 DC27 4L055 AF09 AJ02 AJ04 BE13 BE14 EA06 EA19 FA12 GA13

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シート状支持体の少なくとも片面に受容層
    を有し、プリンターにより熱転写記録を行う熱転写受容
    シートにおいて、シート状支持体が、セルロース繊維を
    主成分とするシートを有し、且つ該セルロース繊維を主
    成分とするシートのプリンター給紙方向に6Kg/cm
    の荷重で引張った後の残留歪みが0.2%以下であり、
    更にセルロース繊維を主成分とするシートの両面に合成
    樹脂層を形成した積層シートであることを特徴とする熱
    転写受容シート。
JP11085741A 1999-03-29 1999-03-29 熱転写受容シート Pending JP2000272253A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016152832A1 (ja) * 2015-03-23 2016-09-29 大日本印刷株式会社 熱転写受像シート用支持体の製造方法および熱転写受像シートの製造方法
JP2016179681A (ja) * 2015-03-23 2016-10-13 大日本印刷株式会社 熱転写受像シート用支持体の製造方法および熱転写受像シートの製造方法

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