JP2000271895A - ミクロトームによる試料作成方法及びミクロトーム - Google Patents

ミクロトームによる試料作成方法及びミクロトーム

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JP2000271895A
JP2000271895A JP11077920A JP7792099A JP2000271895A JP 2000271895 A JP2000271895 A JP 2000271895A JP 11077920 A JP11077920 A JP 11077920A JP 7792099 A JP7792099 A JP 7792099A JP 2000271895 A JP2000271895 A JP 2000271895A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ミクロトームを用いて試料ブロックをスライ
スして薄片状の試料を作成する際、カッタ走行面に対す
る試料ブロックの姿勢を高い精度で調整する。 【解決手段】 試料ブロック10はステージ15の上に
保持され、カッタ21はステージの15の上方を走行す
る。ステージ15を、試料ブロック10の表面の図心近
傍を通り、互いに直交する2本の傾動軸の回りで傾動可
能に支持する。カッタ21の刃先の走行面に対して平行
な基準面31を設ける。予め平坦な表面が形成された試
料ブロック10を、ステージ15にセットする。先ず、
基準面31に対して前記表面を押し当てることによっ
て、基準面31に対して前記表面が平行になる様にステ
ージ15の傾動角度を調整し、この状態で、ステージ1
5の傾動をクランプする。次いで、前記走行面に対する
前記表面の距離を調整した後、前記カッタを走行させて
試料ブロックの表層のスライスを行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、理科学試料や生体
試料などの顕微鏡観察あるいは各種分析の際に使用され
るミクロトーム及びミクロトームによる試料作成方法に
係る。
【0002】
【従来の技術】ミクロトームは、検査の対象となる試料
ブロックの表層をスライスして、薄片状の試料を作成す
る際に使用される装置である。ミクロトームは、例え
ば、生体試料の顕微鏡観察あるいは各種分析を行う際に
使用される。従来、ミクロトームを用いて薄片状の試料
を作製する際には、作業者が装置の細かい調整を手動で
行っていた。
【0003】図2に、一般的なミクロトームの主要部の
構成を示す。ミクロトームは、ステージ15及び走行式
のカッタ21を備えている。試料ブロック10は、ステ
ージ15の上に試料用ベース13を介して保持され、そ
の位置及び姿勢の調整が行われる。この例では、試料ブ
ロック10として、生体試料などの検体11をパラフィ
ン中に埋込んだものが用いられている。ステージ15の
上方には、カッタ21が配置され、カッタ21は、ステ
ージ15の上面に対してほぼ平行な面内を走行すること
ができる。
【0004】先ず、試料用ベース13の上に試料ブロッ
ク10を固定し、これらをステージ15の上に保持す
る、次いで、ステージ15を上下方向に移動させて、カ
ッタ21の走行面に対する試料ブロック10の垂直方向
の位置を調整した後(以下、この工程を「送り工程」と
呼ぶ)、カッタ21を走行させて試料ブロック10の表
層をスライスする(以下、この工程を「切断工程」と呼
ぶ)。これによって、所定の厚みを備えた薄片状の試料
が作成される。
【0005】なお、上記の例では、送り工程においてス
テージを移動させ、切断工程においてカッタ21を走行
させているが、ステージ(従って、試料ブロック)とカ
ッタの位置関係は相対的なものなので、送り工程におい
てカッタを移動させ、切断工程においてステージを移動
させることもできる。また、ステージ及びカッタの内の
一方のみを専ら移動させ、他方を固定しておくことも可
能である。
【0006】図中、Z軸は、カッタ21の刃先の走行面
に対して垂直な方向の軸を、X軸は、カッタ21の刃先
の走行方向に対して平行な方向の軸を、Y軸は、Z軸及
びX軸に対して垂直な方向の軸を表す。
【0007】ステージ15は、アクチュエータ(図示せ
ず)に接続され、カッタ21の走行面に対して垂直な案
内面(図示せず)に沿ってZ軸方向に移動可能である。
同様に、カッタ21は、別のアクチュエータ(図示せ
ず)に接続され、カッタ21の走行面に対して平行な別
の案内面に沿ってX軸方向に走行可能である。なお、カ
ッタ21の走行は、手動によるものもある。
【0008】図2に示したミクロトームを用いて試料を
作成する方法について、更に説明する。
【0009】先ず、試料ブロック10をZ軸の+方向へ
送り、試料ブロック10のZ軸方向の位置を調整した
後、カッタ21をX軸の+方向へ送る。これによって、
試料ブロック10の表層をスライスして、薄片状の試料
が作成される。
【0010】前述の様に、試料ブロック10の中には検
体11が埋込まれているが、検体11を埋込む際に検体
11の姿勢を正確に調整することは困難である。また、
埋込み材料が不透明な場合には、内部に埋め込まれた検
体11の姿勢を観察し、その状況を把握することもでき
ない。
【0011】図3及び図4を用いて、この状況について
説明する。図3(a)は、試料ブロック10内に埋込ま
れた検体11を、X軸方向(図2中の矢印Cの方向)か
ら観察したものであり、図4(a)はY軸方向(図2中
の矢印Dの方向)から観察したものである。検体11
が、図3(a)及び図4(a)に示す様な姿勢で埋込ま
れている場合、図3(b)に示す様に、試料ブロック1
0をX軸の回りで傾動させ、更に、図4(b)に示す様
に、試料ブロック10をY軸の回りで傾動させ、検体1
1の姿勢を修正する必要がある。
【0012】以上の様に、試料ブロック10の中に埋め
込まれた検体11の姿勢が不適切な場合には、検体11
の姿勢に応じて、試料ブロック10の姿勢(二軸回りの
傾動角度)の調整を行わなければならない。従来は、オ
ペレータが試料ブロック10の傾動角度の調整を行いな
がら、試料ブロック10の表面の荒削り加工を行い(以
下、この工程を「面出し工程」と呼ぶ)、目標とする試
料面が現れた時点で、試料ブロック10の表槽をスライ
スして、薄片状の試料を採取していた(以下、この工程
を「本削り工程」と呼ぶ、なお、「本削り工程」は先に
説明した「送り工程」及び「切断工程」からなる)。
【0013】なお、上記の面出し工程において、埋込ま
れた検体11がどのような状態のとき、試料ブロック1
0の傾動角度の調整をどの様に行って、本削り工程用の
表面を形成するかについての判断には熟練度が要求され
るので、上記の面出し工程は、一般に、当該工程に経験
豊富なオペレータによって実施されている。
【0014】一方、上記の本削り工程では、面出し工程
の場合の様な傾動角度の調整についての熟練度は要求さ
れず、それに代って、良好な状態を維持したまま薄片状
の試料を採取することについての熟練度が要求される。
このため、面出し工程において要求される熟練度と、本
削り工程において要求されるは熟練度とは、性質上、異
なっている。従って、それぞれの工程について専門のオ
ペレータが、それぞれ作業を分担して実施することが行
われていた。
【0015】特に、面出し工程は、オペレータの判断に
頼るところが大きいので、自動化することが困難である
が、本削り工程は、機械的な作業が主体なので、自動化
の可能性がある。
【0016】いずれにせよ、試料ブロックの面出し工程
が終了した後、同じ装置で、そのまま引続いて本削り工
程を行うことはできない。従って、試料ブロックを、一
度、面出し工程用の装置から取り外し、本削り工程用の
装置に送ることが必要となる。
【0017】本削り工程においては、面出し工程におい
て形成された表面が、試料ブロックの表層をスライスす
る際にカッタ21の刃先が通過する走行面に対して平行
となる様に、試料ブロックの姿勢を調整する必要があ
る。
【0018】図5を用いて、本削り工程における試料ブ
ロックの姿勢の調整について説明する。
【0019】試料用ベース13はステージ(15:図
2)の上に固定され、ステージは傾動機構(図示せず)
の上に支持されている。傾動機構は、図5に示すよう
に、カッタ21の刃先が通過する走行面から距離Eにあ
る互いに直交する2本の傾動軸(X軸、Y軸)を中心と
して、それぞれの軸の回りに、それぞれ矢印F及び矢印
Gの方向に回転可能な案内面(図示せず)、及びクラン
プ(図示せず)を有している。ステージ15の傾動角度
の調整は、オペレータが手動で行っている。
【0020】なお、図5に示した例においては、X軸と
Y軸とは互いに交差し、更にその交点18においてZ軸
とも交差している。このことは、前記案内面が球面であ
ることを意味している。しかし、実際には、図6に示す
様に、X軸とY軸とは互いに交差せずに、Z方向におい
て距離Hだけ離れている場合が多い、このような場合に
は、前記案内面として、円筒状のものを二段に重ねたも
のが用いられる。
【0021】(従来技術の問題点)以上の様に、面出し
工程の終了後、装置から取り外された試料ブロックを、
本削り工程用のミクロトームにセットする際、試料ブロ
ックの表面(以下、「試料面」と呼ぶ)を、カッタ21
の刃先の走行面に対して平行に調整する作業は、オペレ
ータが手動で行っている。
【0022】具体的には、試料面に、カッタ21の刃先
を近付けた状態で、刃先と試料面との間の隙間を目視観
察しながら、図5(または、図6)に示す様な傾動機構
を用いて行われている。この調整作業は、試料ブロック
の試料面に、カッタ21の刃先を少しづづ近付けなが
ら、繰り返して行われる。
【0023】しかし、目視観察に基づいて調整を行って
いるので、数μm程度の厚さの薄片状の試料を作成する
際には、傾動角度の調整の精度としては不十分である。
このため、薄片状の試料の作成に先立って、本削り工程
用の装置で試料ブロックの表面のスライスを行い、かな
りの厚さの部分(数十μm〜数百μm程度)を切り捨て
る必要がある。この結果、スライスによって作成された
試料ブロックの試料面の状態が、先の面出し工程によっ
て得られた試料面の状態と大きく異なるものになること
がある。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ミクロトー
ムを用いて薄片状の試料を作成する際における以上の様
な問題点に鑑み成されたもので、本発明の目的は、予め
面出し加工が行われた試料ブロックをミクロトームにセ
ットし、その表層をスライスして薄片状の試料を作成す
る際に、ミクロトームのカッタの刃先の走行面に対す
る、試料ブロックの姿勢を高い精度で調整することが可
能なミクロトーム、及びそれを用いた試料作成方法を提
供することにある。
【0025】
【課題を解決するための手段】本発明のミクロトームに
よる試料作成方法は、試料ブロックを保持してその位置
を調整するステージ、及びこのステージの上方を走行す
るカッタを備えたミクロトームを用い、試料ブロックの
表層をカッタでスライスして薄片状の試料を作成する試
料作成方法において、前記ステージを、前記試料ブロッ
クの表面の近傍を通り、互いに直交する2本の傾動軸の
回りで傾動可能に支持するとともに、前記カッタの刃先
の走行面に対して平行な基準面を設け、予め平坦な表面
が形成された試料ブロックを、前記ステージにセット
し、先ず、前記基準面に対して前記表面を押し当てるこ
とによって、前記基準面に対して前記表面が平行になる
様に前記ステージの傾動角度を調整し、この状態で、前
記ステージの傾動を拘束し、次いで、前記走行面に対す
る前記表面の距離を調整した後、前記カッタを走行させ
て試料ブロックの表層をスライスすること、を特徴とす
る。
【0026】好ましくは、前記互いに直交する2本の傾
動軸の交点を、前記試料ブロックの表面から、その表面
に対して垂直方向に1mm以内の距離に設定する。
【0027】なお、上記の方法において、カッタを走行
させる代わりに、カッタを固定し、カッタに向けてステ
ージを走行させることもできる。
【0028】なお、必要に応じて、前記ステージの傾動
角度を調整する際に、前記基準面に対して前記表面を押
し当てる動作を複数回繰り返す。
【0029】この場合、好ましくは、前記基準面に対し
て前記表面を押し当てる動作を複数回繰り返す際に、各
回の押し当て力を個別に設定する。
【0030】また、上記方法の実施に使用されるミクロ
トームは、試料ブロックを保持してその位置を調整する
ステージ、及びこのステージの上方を走行するカッタを
備え、試料ブロックの表層をカッタでスライスして薄片
状の試料を作成するミクロトームにおいて、前記ステー
ジを、前記試料ブロックの表面の近傍を通り互いに直交
する2本の傾動軸の回りで傾動可能に支持する支持機構
と、この支持機構の傾動運動を拘束するクランプ機構
と、前記カッタの刃先の走行面に対して平行に設けられ
た基準面と、試料ブロックの表面を前記基準面に対して
押し当てたときに、この押し当て力を測定する荷重検出
器と、を備えたことを特徴とする。
【0031】なお、上記の装置において、カッタを走行
させる代わりに、カッタを固定し、カッタに向けてステ
ージを走行させる様に構成することもできる。
【0032】例えば、前記荷重検出器は、前記基準面の
支持部に組み込まれたロードセルである。
【0033】あるいは、前記荷重検出器は、前記ステー
ジの支持機構に組み込まれたロードセルである。
【0034】
【発明の実施の形態】図1に、本発明に基づくミクロト
ームの主要部の構成を示す。
【0035】図中、10は試料ブロック、13は試料用
ベース、15はステージ、31は基準面、33はロード
セルを表す。なお、ミクロトームのその他の主要部の構
成は、先に図2を用いて示したものと同一なので、その
説明は省略する。
【0036】試料ブロック10は、試料用ベース13の
上に固定され、この試料用ベース13を介してステージ
15の上に保持される。
【0037】ステージ15の上方には、基準面31が配
置されている。基準面31は、裏側からロードセル33
を介して支持されている。基準面31の向きは、カッタ
(21:図2)の走行面に対して平行に設定されてい
る。
【0038】なお、図2と同様に、Z軸は、カッタ21
の刃先の走行面に対して垂直な方向の軸を、X軸は、カ
ッタ21の刃先の走行方向に対して平行な方向の軸を、
Y軸は、Z軸及びX軸に対して垂直な方向の軸を表す。
【0039】ステージ15は、試料ブロック10をX軸
及びY軸の回りで傾動させるために、案内面(図示せ
ず)の上に支持されている。この案内面は、試料面の中
心点19において直交する二軸の回りで試料ブロック1
0が傾動可能な様に、球面で構成されている。即ち、そ
の球の中心が試料面の中心点19に一致している。ステ
ージ15は、更に、この傾動運動を拘束するためのクラ
ンプ機構(図示せず)を有している。
【0040】また、ステージ15は、スライスされる試
料の厚さを制御するため、Z方向のみに動作可能な案内
面(図示せず)及び駆動用のアクチュエータ(図示せ
ず)を備えている。
【0041】次に、上記のミクロトームを用いて試料を
作成する方法について説明する。
【0042】試料ブロック10には検体(11:図2)
が埋込まれている。試料ブロック10は、予め、他の装
置(例えば、別のミクロトーム)において粗削り及び面
出し加工が施され、試料ブロック10の表面には既に試
料面が形成されている。
【0043】試料ブロック10を、試料用ベース13の
上に固定し、この試料用ベース13を介してステージ1
5の上に取り付ける。
【0044】次に、ステージ15の前記クランプを解除
し、ステージ15が傾動可能な状態で、ステージ15を
Z軸の+方向に移動させ、試料面を基準面31に対して
押し当てる。この押し当て力を、ロードセル33で測定
し、予め設定された値に到達したところで、ステージ1
5の移動(送り)を停止させる。
【0045】なお、一回の押し当て動作のみでは、試料
ブロック10の姿勢(傾動角度)の調整が不十分な場合
には、この押し当て動作を数回繰り返して行う。この場
合には、各回毎の、押し当て力を個別に設定して制御す
れば、試料ブロック10の姿勢を高い精度で調整するこ
とができる。
【0046】この結果、試料ブロック10の試料面の全
体が基準面31に対して密着する様になる。即ち、試料
面が基準面31に対して平行な状態が得られる。この時
点で、前記クランプ機構を動作させて、ステージ15の
傾動運動を拘束する。更に、基準面31をZ軸の+方向
に退避させる。
【0047】次に、ステージ15を上昇させ、試料ブロ
ック10の表層が所定の厚さでスライスされる様にZ軸
の+方向に送る。
【0048】次に、カッタ(21:図2)をX軸の+方
向へ走行させ、試料ブロック10の表層をスライスし
て、薄片状の試料を採取する。
【0049】次に、試料ブロック10を、Z軸の−方向
へ所定量(数十μm)後退させた後、カッタ21をX軸
の−方向に戻す。
【0050】次に、試料ブロック10を、再び、試料ブ
ロック10の表層が所定の厚さでスライスされる様にZ
軸の+方向に送る。
【0051】上記の工程を、必要な枚数の試料が得られ
るまで繰り返す。
【0052】なお、上記の例において、基準面31の裏
側にロードセル33を設け、このロードセル33を用い
て、試料ブロック10を基準面31に対して押し当てる
際の押し当て力を測定しているが。この方法の代わり
に、ステージ15をロードセル(図示せず)を介して支
持し、このロードセルを用いて、上記の押し当て力を測
定することもできる。
【0053】また、上記の例において、試料ブロック1
0の表層のスライスの際に、カッタ21を走行させてい
るが、その代わりに、試料ブロック10を、X軸の−方
向に移動させることもできる。
【0054】なお、従来のミクロトーム(図5または図
6)に、カッタ21の刃先の走行面に対して平行な基準
面を単に追加するだけでは、良い結果は得られない。
【0055】即ち、図7(a)及び図7(b)に示す様
に、従来のミクロトーム(例えば、図5)を用いて、本
削り工程の始めに、試料面を基準面31に対して押し当
てた場合、傾動軸が試料面から遠く離れているので、試
料面のエッジ部39が基準面31の上をすべりながら旋
回して、試料面が基準面31と平行になろうする。な
お、図中、斜線を施した部分37は、先行する面出し工
程において取り除かれた部分である。
【0056】しかし、当初の傾動角度(図7(a)に示
す角度θ)が小さくなると、旋回のために必要な力が得
られない。Z軸の+方向への押し当て力を非常に大きく
するか、あるいは、試料面のエッジ39部と基準面31
との間の摩擦係数が非常に小さければ、必要な旋回力が
発生することになるが、押し当て力を大きくすると、試
料ブロック10が潰れてしまうし、検体が埋込まれる埋
込み材料には材質的な制約があるので、現実的にはどち
らも困難である。
【0057】
【発明の効果】本発明のミクロトーム及びこのミクロト
ームによる試料作成方法によれば、試料ブロックの表層
をスライスして薄片状の試料を作成する際に、試料ブロ
ックの表面を、カッタの刃先の走行面に対して平行に高
い精度で調整することができる。従って、試料作成工程
の手順が簡略化されるとともに、予め面出しが行われた
試料ブロックの表面を、そのまま切り出すことが可能に
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に基づくミクロトームの主要部を示す
図、(a)は正面図(部分)、(b)は側面図(部
分)。
【図2】一般的なミクロトームの主要部の構成を示す
図。
【図3】試料ブロック内に埋め込まれている検体の状態
について説明する図、(a)は試料ブロックのX軸回り
の傾動角度調整前の状態、(b)はX軸回りの傾動角度
調整後の状態を表す。
【図4】試料ブロック内に埋め込まれている検体の状態
について説明する図、(a)は試料ブロックのY軸回り
の傾動角度調整前の状態、(b)はY軸回りの傾動角度
調整後の状態を表す。
【図5】従来のミクロトームにおける、試料ステージの
傾動機構の一例を示す図。
【図6】従来のミクロトームにおける、試料ステージの
傾動機構の他の例を示す図。
【図7】図5に示したミクロトームにおいて、試料ステ
ージを傾動させた場合の状態を説明する図、(a)は正
面図、(b)は側面図。
【符号の説明】
10・・・試料ブロック、 11・・・検体、 13・・・試料用ベース、 15・・・ステージ、 18・・・傾動軸の交点、 19・・・試料面の中心、 21・・・カッタ、 31・・・基準面、 33・・・ロードセル、 37・・・面出し工程において取り除かれた部分、 39・・・試料が基準面に触れる箇所、 X・・・カッタの走行方向、 Y・・・カッタの走行面内で走行方向に対して直交する
方向、 Z・・・試料ブロックの送り方向。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試料ブロックを保持してその位置を調整
    するステージ、及びこのステージの上方を走行するカッ
    タを備えたミクロトームを用い、試料ブロックの表層を
    カッタでスライスして薄片状の試料を作成する試料作成
    方法において、 前記ステージを、前記試料ブロックの表面の近傍を通
    り、互いに直交する2本の傾動軸の回りで傾動可能に支
    持するとともに、前記カッタの刃先の走行面に対して平
    行な基準面を設け、 予め平坦な表面が形成された試料ブロックを、前記ステ
    ージにセットし、 先ず、前記基準面に対して前記表面を押し当てることに
    よって、前記基準面に対して前記表面が平行になる様に
    前記ステージの傾動角度を調整し、 この状態で、前記ステージの傾動を拘束し、 次いで、前記走行面に対する前記表面の距離を調整した
    後、前記カッタを走行させて試料ブロックの表層をスラ
    イスすること、 を特徴とするミクロトームによる試料作成方法。
  2. 【請求項2】 前記互いに直交する2本の傾動軸の交点
    は、前記試料ブロックの表面から、その表面に対して垂
    直方向に1mm以内の距離にあることを特徴とする請求
    項1に記載のミクロトームによる試料作成方法。
  3. 【請求項3】 試料ブロックを保持してその位置を調整
    するステージ、及びこのステージの上方に配置されたカ
    ッタを備えたミクロトームを用い、カッタに向けてステ
    ージを走行させることによって試料ブロックの表層をス
    ライスして薄片状の試料を作成する試料作成方法におい
    て、 前記ステージを、前記試料ブロックの表面の近傍を通
    り、互いに直交する2本の傾動軸の回りで傾動可能に支
    持するとともに、前記カッタの刃先及び前記ステージの
    走行方向に対して平行な基準面を設け、 予め平坦な表面が形成された試料ブロックを、前記ステ
    ージにセットし、 先ず、前記基準面に対して前記表面を押し当てることに
    よって、前記基準面に対して前記表面が平行になる様に
    前記ステージの傾動角度を調整し、 この状態で、前記ステージの傾動を拘束し、 次いで、前記カッタの刃先に対する前記表面の距離を調
    整した後、前記カッタに向けて前記ステージを走行させ
    て試料ブロックの表層をスライスすること、 を特徴とするミクロトームによる試料作成方法。
  4. 【請求項4】 前記互いに直交する2本の傾動軸の交点
    は、前記試料ブロックの表面から、その表面に対して垂
    直方向に1mm以内の距離にあることを特徴とする請求
    項3に記載のミクロトームによる試料作成方法。
  5. 【請求項5】 前記ステージの傾動角度を調整する際
    に、前記基準面に対して前記表面を押し当てる動作を複
    数回繰り返すことを特徴とする請求項1から請求項4の
    いずれかに記載のミクロトームによる試料作成方法。
  6. 【請求項6】 前記基準面に対して前記表面を押し当て
    る動作を複数回繰り返す際に、各回の押し当て力を個別
    に設定することを特徴とする請求項5に記載のミクロト
    ームによる試料作成方法。
  7. 【請求項7】 試料ブロックを保持してその位置を調整
    するステージ、及びこのステージの上方を走行するカッ
    タを備え、試料ブロックの表層をカッタでスライスして
    薄片状の試料を作成するミクロトームにおいて、 前記ステージを、前記試料ブロックの表面の近傍を通り
    互いに直交する2本の傾動軸の回りで傾動可能に支持す
    る支持機構と、 この支持機構の傾動運動を拘束するクランプ機構と、 前記カッタの刃先の走行面に対して平行に設けられた基
    準面と、 試料ブロックの表面を前記基準面に対して押し当てたと
    きに、この押し当て力を測定する荷重検出器と、 を備えたことを特徴とするミクロトーム。
  8. 【請求項8】 前記互いに直交する2本の傾動軸の交点
    は、前記試料ブロックの表面から、その表面に対して垂
    直方向に1mm以内の距離にあることを特徴とする請求
    項7に記載のミクロトーム。
  9. 【請求項9】 試料ブロックを保持してその位置を調整
    するステージ、及びこのステージの上方に配置されたカ
    ッタを備え、カッタに向けてステージを走行させること
    によって試料ブロックの表層をスライスして薄片状の試
    料を作成するミクロトームにおいて、 前記ステージを、前記試料ブロックの表面の近傍を通り
    互いに直交する2本の傾動軸の回りで傾動可能に支持す
    る支持機構と、 この支持機構の傾動運動を拘束するクランプ機構と、 前記カッタの刃先及び前記ステージの走行方向に対して
    平行に設けられた基準面と、 試料ブロックの表面を前記基準面に対して押し当てたと
    きに、この押し当て力を測定する荷重検出器と、 を備えたことを特徴とするミクロトーム。
  10. 【請求項10】 前記互いに直交する2本の傾動軸の交
    点は、前記試料ブロックの表面から、その表面に対して
    垂直方向に1mm以内の距離にあることを特徴とする請
    求項9に記載のミクロトーム。
  11. 【請求項11】 前記荷重検出器は、前記基準面の支持
    部に組み込まれたロードセルであることを特徴とする請
    求項7から請求項10のいずれかに記載のミクロトー
    ム。
  12. 【請求項12】 前記荷重検出器は、前記ステージの支
    持機構に組み込まれたロードセルであることを特徴とす
    る請求項7から請求項10のいずれかに記載のミクロト
    ーム。
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