JP2000271522A - ダイコータ、塗布方法およびダイコータの組立方法 - Google Patents

ダイコータ、塗布方法およびダイコータの組立方法

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JP2000271522A
JP2000271522A JP11083672A JP8367299A JP2000271522A JP 2000271522 A JP2000271522 A JP 2000271522A JP 11083672 A JP11083672 A JP 11083672A JP 8367299 A JP8367299 A JP 8367299A JP 2000271522 A JP2000271522 A JP 2000271522A
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die coater
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bar
bars
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Hiroyuki Aizawa
宏行 相沢
Shigehisa Kawabe
川邉  茂寿
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ダイコータにおけるバーの組立て(接合)お
よび分解を簡易に、短時間で、精度よく行うことの出来
るダイコータ、塗布方法および組立方法を提供する。 【解決手段】 複数のバーが接合されることで、前記バ
ーとバーの間にスリットおよびポケットが形成されてな
るダイコータにおいて、前記接合が、油圧、空圧磁石ま
たは真空チャックによる接合手段によって行われている
ことを特徴とするダイコータ、それを用いた塗布方法お
よび該ダイコータの組立方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ダイコータおよび
塗布方法に関し、さらに詳しくはバーの接合および分解
が容易で、接合精度も高いダイコータ、それを用いた塗
布方法および該ダイコータの組立方法に関する。
【0002】
【従来の技術】エクストルージョンコータ、カーテンコ
ータまたはスライドビードコータ等のダイコータは、2
つ以上のバーを接合し、該バーとバーの間に塗布液を供
給するためのポケット(液溜め)および該ポケットにつ
ながったスリットを形成して、該スリットの先端である
リップから塗布液を吐出する構成になっている。
【0003】ダイコータにおけるバーとバーの接合につ
いては、例えば特開平6−114317の第9図に示さ
れるように、複数のボルトを締めることにより行われて
いる。
【0004】このようなボルト接合のダイコータでは、
塗布の最中にスリット内に異物が詰まって故障が発生し
た場合、スリット内に薄い板状の部材を挿入して異物を
掻き出していた。この方法だと、完全に異物を除去する
ことが困難であり、異物に起因する故障を繰り返しやす
いという問題がある。
【0005】またボルト接合のダイコータでは、バーの
塗布幅方向に複数のボルトを使用して接合を行うが、ボ
ルトごとに締付ける圧力が変わり易く、塗布幅方向にお
いてスリット幅の精度が上がらないという問題もあっ
た。さらにバーの接合作業は、ボルトを一本締めるごと
にバーとバーの接合面がずれやすく、その補正にも非常
に時間がかかる。塗布幅が長くなればなるほど時間を要
し、塗布幅が1mを越すものでは数時間以上にもおよぶ
ことがあった。また、ボルト接合ではバーとバーを接合
するための圧力に限界があり、また圧力を調整する事も
難しいため、塗布液が高粘度である場合は、塗布液の液
圧でスリット幅が変化してしまうという問題もあった。
その他、バーにボルト穴を加工する必要から、バーの加
工歪みが起きやすいという問題も持っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、バー
の組立て(接合)および分解を簡易に、短時間で、精度
よく行うことの出来るダイコータ、塗布方法および組立
方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、以
下の構成により達成された。
【0008】1.複数のバーが接合されることで、前記
バーとバーの間にスリットおよびポケットが形成されて
なるダイコータにおいて、前記バーが接合されている接
合面に対し、油圧または空圧による接合手段によって前
記接合面に圧力をかけることで前記接合が行われている
ことを特徴とするダイコータ。
【0009】2.前記ダイコータが、前記接合手段から
バーに圧力を伝達するための固定部材を有し、前記固定
部材は前記バーとの接面の反対側が首振り機構となって
いて、前記接面を、前記バーの前記固定部材と接する固
定面に自由に合わせることが可能であることを特徴とす
る上記1に記載のダイコータ。
【0010】3.複数のバーが接合されることで、前記
バーとバーの間にスリットおよびポケットが形成されて
なるダイコータにおいて、前記接合を行う接合手段が、
磁石であることを特徴とするダイコータ。
【0011】4.複数のバーが接合されることで、前記
バーとバーの間にスリットおよびポケットが形成されて
なるダイコータにおいて、前記接合を行う接合手段が、
真空チャックであることを特徴とするダイコータ。
【0012】5.複数のバーが接合されることで、前記
バーとバーの間にスリットおよびポケットが形成されて
なるダイコータにおいて、前記接合を行う接合手段が、
ピエゾ素子であることを特徴とするダイコータ。
【0013】6.前記バーが接合されている接合面にか
かる圧力が、前記接合面全面にわたって均一であること
を特徴とする上記1〜5のいずれか1つに記載のダイコ
ータ。
【0014】7.前記ダイコータが、前記接合されたバ
ーの前記スリットの先端のリップに対し反対側の面を位
置決め面として、前記位置決め面を支持して前記バーの
位置決めを行う位置決め部材を有することを特徴とする
上記1〜6のいずれか1つに記載のダイコータ。
【0015】8.前記位置決め部材によるバーの位置決
めが、前記ダイコータを傾けて、前記バーの自重によっ
て前記位置決め面が前記位置決め部材に密着することで
行われていることを特徴とする上記7に記載のダイコー
タ。
【0016】9.前記位置決め部材によるバーの位置決
めが、油圧または空圧によって前記バーを位置決め部材
に押しつけることによって行われていることを特徴とす
る上記7に記載のダイコータ。
【0017】10.前記位置決め部材によるバーの位置
決めが、磁石によって前記位置決め面と前記位置決め部
材が密着することで行われていることを特徴とする上記
7に記載のダイコータ。
【0018】11.前記位置決め部材によるバーの位置
決めが、真空チャックによって前記位置決め面と前記位
置決め部材が密着することで行われていることを特徴と
する上記7に記載のダイコータ。
【0019】12.前記位置決め部材によるバーの位置
決めが、ピエゾ素子によって前記位置決め面と前記位置
決め部材が密着することで行われていることを特徴とす
る上記7に記載のダイコータ。
【0020】13.前記ダイコータが、前記バーを接合
位置と分解位置との間で移動可能とする移動手段を有す
ることを特徴とする上記1〜12のいずれか1つに記載
のダイコータ。
【0021】14.前記ダイコータがエクストルージョ
ンコータ、カーテンコータまたはスライドホッパーコー
タであることを特徴とする上記1〜13のいずれか1つ
に記載のダイコータ。
【0022】15.上記1〜14のいずれか1つに記載
のダイコータを用いた塗布方法。
【0023】16.複数のバーを接合し、前記バーとバ
ーの間にスリットおよびポケットを形成するダイコータ
の組立方法において、前記バーが接合されている接合面
に対し、油圧または空圧による接合手段によって前記接
合面に圧力をかけることで前記接合を行うことを特徴と
するダイコータの組立方法。
【0024】17.複数のバーを接合し、前記バーとバ
ーの間にスリットおよびポケットを形成するダイコータ
の組立方法において、前記接合を磁石で行うことを特徴
とするダイコータの組立方法。
【0025】18.複数のバーを接合し、前記バーとバ
ーの間にスリットおよびポケットを形成するダイコータ
の組立方法において、前記接合を真空チャックで行うこ
とを特徴とするダイコータの組立方法。
【0026】19.複数のバーを接合し、前記バーとバ
ーの間にスリットおよびポケットを形成するダイコータ
の組立方法において、前記接合をピエゾ素子で行うこと
を特徴とするダイコータの組立方法。
【0027】20.前記接合されたバーの前記スリット
の先端のリップに対し反対側の面を位置決め面として、
位置決め部材に前記位置決め面を密着させることで位置
決めを行う工程を有することを特徴とする上記16〜1
9のいずれか1つに記載のダイコータの組立方法。
【0028】21.前記位置決めを行う工程が、前記ダ
イコータを傾けて、前記バーの自重によって前記位置決
め面が前記位置決め部材に密着することで行われている
ことを特徴とする上記20に記載のダイコータの組立方
法。
【0029】22.前記位置決めを行う工程が、油圧ま
たは空圧によって前記バーを前記位置決め部材に押しつ
けることによって行うことを特徴とする上記20に記載
のダイコータの組立方法。
【0030】23.前記位置決めを行う工程が、磁石に
よって前記位置決め面と前記位置決め部材を密着させる
ことで行うことを特徴とする上記20に記載のダイコー
タの組立方法。
【0031】24.前記位置決めを行う工程が、真空チ
ャックによって前記位置決め面と前記位置決め部材を密
着させることで行うことを特徴とする上記20に記載の
ダイコータの組立方法。
【0032】25.前記位置決めを行う工程が、ピエゾ
素子によって前記位置決め面と前記位置決め部材を密着
させることで行うことを特徴とする上記20に記載のダ
イコータの組立方法。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を用いて説明する。
【0034】図1は、バーの接合を油圧または空圧シリ
ンダーによって行ったダイコータの一形態を示す模式図
である。図1では、ダイコータがエクストルージョンコ
ータであるが本発明はこれに限定されず、カーテンコー
タ、スライドホッパーコータ等ポケットとスリットをバ
ーの接合で形成するダイコータであれば何でもよい。1
および2はバー、3はバーとバーの接合により形成され
たポケット、4は同様に接合により形成されたスリッ
ト、5は塗布液の吐出口となるリップである。6はバー
を接合する際に正確な位置合わせを行うための位置決め
面、7はバーを支持するための支持部材に接する支持
面、8は接合手段により直接押さえられることになるバ
ーの固定面、9はバー1とバー2の接合面である。11
はバーの位置決め面6に接してバーの位置決めをし、バ
ーの支持面7を支持し、バーの固定面をシリンダを介し
て支持するための矩形をした位置決め・支持部材であ
る。21はバーの固定面と位置決め・支持部材11の間
に挿入されたバーを押さえ、接合面9に圧力をかけるた
めの接合手段である。図1では接合手段21は油圧また
は空圧シリンダである。
【0035】シリンダの数は、ダイコータの塗布幅にも
よるが、塗布幅に等間隔に複数本設け、各シリンダの配
管が互いに結合していて同じポンプで同時に圧力負荷出
来るようになっていることが、接合面9に均一に圧力を
かけることが可能となって好ましい。均一に圧力をかけ
るとは、接合面のどこで接合圧力を測定しても一定であ
ることをいう。このとき、接合圧力の方向は接合面9に
対して垂直である。
【0036】ダイコータを分解して、また組み立てると
いう動作をより正確に、短時間に行うためには、分解時
に移動する必要のないバー2は、位置決め・支持部材1
1に固定しておくことが好ましい。
【0037】図1において接合動作を説明すると、ポケ
ット3およびスリット4が形成されるように、バー1お
よびバー2を対向させ、位置決め・支持部材11にバー
の位置決め面6が接触するように配置する。このとき、
装置全体(位置決め・支持部材11、バー1およびバー
2)を傾けて、自重でバーの位置決めを行うようにする
ことが簡易で且つ確実であり、好ましい。シリンダ21
は予め位置決め・支持部材11に取り付けておいても、
バーを配置した後に挿入してもどちらでもよいが、バー
の固定面8に接触させた後に、圧力をかけてバーを固定
する。シリンダ21は油圧または空圧のどちらの方式で
もかまわないが正確に圧力を制御するには油圧の方が好
ましい。
【0038】バー1およびバー2を位置決め・支持部材
11に接するように配置して接合位置を決め、接合手段
であるシリンダ21で接合面9に圧力をかけるだけなの
で、従来のボルト接合に比べて非常に簡単に、短時間
で、しかも精度よく組立、分解することが出来る。従来
のボルト接合では数時間程度かかっていた接合作業も、
この態様により数分のオーダーで分解洗浄作業が可能と
なった。そのため、従来のボルト接合のダイコータでは
異物除去の際、薄板をスリット4に挿入して掻き出すだ
けであり、掻き出しが不十分だと再度故障が起きる心配
があったが、本発明のダイコータでは、分解して完全に
除去出来るため、異物による塗布筋故障をより低減出来
ることになる。
【0039】また、シリンダ21を用いているので、接
合圧力を低圧から高圧まで広い範囲で調整出来る。塗布
液が高粘度の場合(例えば100cps以上)、高圧
(例えば50kg/cm2以上)で均一に一定に押さえ
る事が出来るので、スリット間隔が変化したりせず安定
した塗布を行うことが可能である。また、塗布液の粘度
が低い場合には(例えば10cps以下)、スリットが
変形しない範囲であれば、かえって接合圧力を弱くした
方が(例えば10kg/cm2)、バーの変形に起因す
るスリット幅の精度劣化には好ましいが、油圧または空
圧シリンダ21であるので、適宜調整することが出来
る。スリット幅の精度が向上すれば当然塗布膜厚が均一
になり好ましい。
【0040】図2は、バーの接合を油圧または空圧シリ
ンダーによって行ったダイコータの別の形態を示す模式
図である。部材1〜9および21に関しては図1と同じ
である。12は位置決め部材、13および14は支持部
材、14はバーの固定面と支持部材の間に挿入されて、
バーを押さえるための固定部材である。支持部材13は
位置決め部材12と固定されていて、バーを支えるもの
である。支持部材14は位置決め部材12と回動可能に
取り付けられており、シリンダ21で支持部材14を押
し上げると、てこの原理で固定部材15を押し下げてバ
ー1の固定面8を押し、接合面9に圧力をかけて接合す
るようになっている。
【0041】図3は、バーの接合を油圧または空圧シリ
ンダーによって行ったダイコータの別の形態を示す模式
図である。部材1〜9および12〜15については前述
のものと同じである。22はクランピングシリンダ(引
きシリンダ)であり、支持部材14とつながっている。
支持部材14は位置決め部材12とつながっておらず、
セパレートである。クランピングシリンダ22は、縮む
ことによって支持部材14を押し下げ、固定部材15で
バー1の固定面8を押すことになる。図4は、図2また
は図3のダイコータにおいて、固定部材15が首振り機
構となっている場合の部分拡大図を示した模式図であ
る。固定部材15の支持部材14と接する側が球状に加
工されており(凸)、支持部材14の固定部材15と接
する部分が対応するように球状に大きめにくりぬかれて
いる(凹)。凸は凹の中で方向を定めず運動出来るの
で、固定部材15全体として首振り運動が可能となり、
バーの固定面8に追従して押さえることが出来る。この
首振り機構により接合面9に均一に圧力をかけることが
出来る。接合面9への圧力が、接合面9の部分により異
なると、バーのずれが起きる等の問題が発生するため、
接合面9に均一に圧力をかけることは重要である。
【0042】シリンダ21をダイコータの塗布幅方向に
複数設ける場合には、固定部材15もシリンダと同数設
け、支持部材14を固定部材ごとに個別に設けることが
好ましい。隣の支持部材14の影響を受けずに固定部材
15の固定面8合わせが可能となり均一に圧力を負荷出
来るからである。
【0043】固定部材15の硬度は、バーと同じ(同じ
材質等)、またはやや低い方が、バーの変形を防ぐこと
が出来て好ましい。ただし、あまり硬度が低いと固定部
材の変形が起こり、繰り返し使用することが難しくなる
ため、適度な硬度が必要である。また、固定部材15の
剛性は、バーをより均一な圧力で固定出来るようにする
ため、高い程好ましい。さらに固定部材15のバーの固
定面を押さえる面積は、均一に圧力を負荷出来るよう
に、広い方がよく、塗布幅全域を覆うことが好ましい。
【0044】図5は、バーの接合を磁石で行ったダイコ
ータを示す模式図である。図中、部材1〜9および1
2,13は上述のものと同様である。23は接合磁石で
あり、バー2の接合面に埋め込まれている。接合磁石2
3の磁力により、バー1とバー2を接合する。接合磁石
はバーと引き合って、十分に接合圧力を有するものであ
ればよいが、磁力を調整出来る電磁石とすると、位置決
め時の簡便性や、塗布液粘度により接合圧力の調整が出
来て好ましい。
【0045】図6は、バーの接合を真空チャックで行っ
たダイコータを示す模式図である。図中、部材1〜9お
よび12,13は上述のものと同様である。24は真空
チャックであり、バー2の接合部分に設けられている。
具体的にはバー2の接合面9に細孔を設けて、接合面9
の空気を吸い出すサクション手段とつながっている。吸
引による真空密着であるため、接合力自体はあまり強く
なく、真空チャック24のような接合手段とする場合に
は、接合面積を大きくする必要がある。
【0046】図7は、図3のダイコータにおいて、バー
の位置決めをシリンダを用いて行った場合を示す模式図
である。図中、部材1〜9,12〜14,22は図3と
同様である。12aは位置決め部材12の一部で、位置
決め部材12と一体化しており、バー2の手前側に張り
出している部分である。1aはバー1の一部で、バー1
と一体化しており、バー1の手前に張り出して、位置決
め面6と同じ面を有している。25は位置決めシリンダ
で、位置決め部材12aおよびバー1aに接して配置さ
れている。この位置決めシリンダ25でバー1aを位置
決め部材12に押しつけることによりバーの位置決めを
行う。このとき、位置決め面6の位置決め部材12への
圧着力は、接合面への接合圧力よりも小さくすることが
好ましい。位置決め部材への圧着力が大きいと、接合圧
力分布が悪くなり、結果としてスリット幅の不均一を引
き起こすからである。このことは図8および図9におい
ても同様である。
【0047】図8は、図3のダイコータにおいて、バー
の位置決めを磁石を用いて行った場合を示す模式図であ
る。図中、部材1〜9,12〜14,22は図3と同様
である。26は位置決め磁石で、位置決め部材12には
め込まれている。バー1を位置決め部材12に押しつけ
たときに位置決め磁石26により固定されることにな
る。
【0048】図9は、図3のダイコータにおいて、バー
の位置決めを真空チャックを用いて行った場合を示す模
式図である。図中、部材1〜9,12〜14,22は図
3と同様である。27は位置決め真空チャックで、位置
決め部材12に形成されている。バー1を位置決め部材
12に押しつけたときに位置決め真空チャック27によ
り固定されることになる。
【0049】図10は、本発明の接合手段と組み合わせ
て用いる事の出来るバーの移動手段を有するダイコータ
を示す模式図である。図中、部材1〜9は上述の通りで
ある。16はバー移動アーム、17はアーム支持部材で
ある。バー移動アーム16の下片端はアーム支持部材1
7に回動可能に取り付けられており、他端はバー1に取
り付けられている。この態様により、バーの接合および
分解がより簡易に可能となり、本発明の接合手段と組み
合わせることで、本発明の効果をより発揮することが出
来る。
【0050】また、図示しないが、本発明のダイコータ
においては、バーとバーの接合面に圧力をかける手段ま
たは位置決めを行う手段がピエゾ素子であってもよい。
ピエゾ素子は電気を流すと変形する素子であるが、上述
の油圧または空圧シリンダと同様な位置にピエゾ素子を
配置し、電気をかけるとピエゾ素子がバーに対して凸状
に変形するようにして接合面に圧力をかけることが可能
である。また同様にしてバーの位置決めを行うことが可
能である。
【0051】
【実施例】以下、本発明の実施例を示すが、本発明はこ
れに限定されない。
【0052】(実施例1)塗布幅1000mmの単層エ
クストルージョンコータを用いて、表1および下記の条
件で塗布を行い、流量分布を評価した。結果を併せて表
1に示す。
【0053】 《塗布液》 塗布液粘度 8.0cps(液温22.0℃) カーボンブラック(ラベン1035) 30重量部 ニトロセルロース 25重量部 ポリウレタン系樹脂(日本ポリウレタン(株)製 N−2301) 25重量部 ポリイソシアネート化合物(日本ポリウレタン(株) コロネートL) 10重量部 シクロヘキサノン 400重量部 メチルエチルケトン 400重量部 トルエン 250重量部 《塗布液》 塗布液粘度 150cps(液温22.0℃) 強磁性粉末(平均長軸径:0.15μm、σs:1.25emu/g、 軸比:8、pH:9.5、結晶サイズ:145Å、Hc:1700Oe、 BET:53m2/g) 40重量部 スルホン酸カリウム基含有塩化ビニル系樹脂(日本ゼオン(株)製 MR−110) 10重量部 スルホン酸ナトリウム基含有ポリウレタン樹脂(東洋紡績(株)製 UR−8700) 10重量部 α−アルミナ(0.15μm) 8重量部 ステアリン酸 1重量部 ブチルステアレート 1重量部 シクロヘキサノン 100重量部 トルエン 100重量部 〈実施例の接合〉 接合方法:表1に図面番号で記載 接合圧力:表1に記載 〈比較例の接合〉 接合方法:M10C25本を25本用いて、40mmピ
ッチで固定 接合圧力:調節不可(締付けトルク250kgf/c
m) 〈塗布速度〉300m/min 〈塗布幅〉1000mm 〈塗布膜厚(ウェット膜厚)〉30μm 〈流量分布測定〉各ダイコータのスリットから吐出する
塗布液を、幅10mmきざみ計100点で同時に取得
し、重量を測定した。測定(取得)時間は10minで
あった。このときの100点の最大値(Max)と最小
値(Min)の差を平均値で割り、100を乗じたもの
を測定値とした。
【0054】 測定値(%)=(Max−Min)/平均値×100
【0055】
【表1】
【0056】表1から明らかな通り、本発明の接合方法
によるダイコータを用いた塗布ではスリットから吐出す
る塗布液の流量分布が一定であり、均一な塗布が可能で
あることがわかる。
【0057】(実施例2)塗布幅1000mmの2層用
のスライドホッパーコータを用いて、表2および下記の
条件で2層同時塗布または一つのスリットのみから塗布
液を吐出して1層塗布を行い、流量分布を評価した。結
果を併せて表2に示す。
【0058】《塗布液》 塗布液粘度 21cps
(塗布液温度34.0℃) ゼラチン水溶液(9.2%) 注:2層の場合、上下層
で組成は同じ 〈実施例の接合〉 接合方法:図1と同様な油圧シリンダによる接合 1層塗布のときの接合圧力:53kgf/cm2 2層塗布のときの接合圧力:70kgf/cm2 〈比較の接合方法〉 接合方法:ボルトM8Cを40本用いて、25mmピッ
チで固定 接合圧力:調整不可(締付けトルク:200kgf/c
m) 〈塗布速度〉300m/min 〈塗布幅〉1000mm 〈塗布膜厚(ウェット膜厚)〉 1層のとき:100μm 2層のとき:100+100=200μm 〈流量分布測定〉実施例1と同じ。ただし、塗布液の取
得位置は、スライドホッパーコータのスライド面下端の
リップである。
【0059】
【表2】
【0060】スライドホッパーダイコータにおいても実
施例1と同様な結果を得ることが出来た。
【0061】
【発明の効果】ダイコータにおけるバーの組立て(接
合)および分解を簡易に、短時間で、精度よく行うこと
の出来るダイコータ、塗布方法および組立方法を提供す
ることが出来た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のダイコータの一形態を示す模式図であ
る。
【図2】本発明のダイコータの一形態を示す模式図であ
る。
【図3】本発明のダイコータの一形態を示す模式図であ
る。
【図4】本発明のダイコータにおいて、固定部材の部分
拡大図である。
【図5】本発明のダイコータの一形態を示す模式図であ
る。
【図6】本発明のダイコータの一形態を示す模式図であ
る。
【図7】本発明のダイコータの一形態を示す模式図であ
る。
【図8】本発明のダイコータの一形態を示す模式図であ
る。
【図9】本発明のダイコータの一形態を示す模式図であ
る。
【図10】本発明のダイコータの一形態を示す模式図で
ある。
【符号の説明】
1 バー 2 バー 3 ポケット 4 スリット 5 リップ 6 位置決め面 7 支持面 8 固定面 9 接合面 11 位置決め・支持部材 12 位置決め部材 13 支持部材 14 支持部材 15 固定部材 16 バー移動アーム 17 アーム支持部材 21 シリンダ 22 クランピングシリンダ 23 接合磁石 24 真空チャック 25 位置決め磁石 26 位置決め真空チャック

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のバーが接合されることで、前記バ
    ーとバーの間にスリットおよびポケットが形成されてな
    るダイコータにおいて、前記バーが接合されている接合
    面に対し、油圧または空圧による接合手段によって前記
    接合面に圧力をかけることで前記接合が行われているこ
    とを特徴とするダイコータ。
  2. 【請求項2】 前記ダイコータが、前記接合手段からバ
    ーに圧力を伝達するための固定部材を有し、前記固定部
    材は前記バーとの接面の反対側が首振り機構となってい
    て、前記接面を、前記バーの前記固定部材と接する固定
    面に自由に合わせることが可能であることを特徴とする
    請求項1に記載のダイコータ。
  3. 【請求項3】 複数のバーが接合されることで、前記バ
    ーとバーの間にスリットおよびポケットが形成されてな
    るダイコータにおいて、前記接合を行う接合手段が、磁
    石であることを特徴とするダイコータ。
  4. 【請求項4】 複数のバーが接合されることで、前記バ
    ーとバーの間にスリットおよびポケットが形成されてな
    るダイコータにおいて、前記接合を行う接合手段が、真
    空チャックであることを特徴とするダイコータ。
  5. 【請求項5】 複数のバーが接合されることで、前記バ
    ーとバーの間にスリットおよびポケットが形成されてな
    るダイコータにおいて、前記接合を行う接合手段が、ピ
    エゾ素子であることを特徴とするダイコータ。
  6. 【請求項6】 前記バーが接合されている接合面にかか
    る圧力が、前記接合面全面にわたって均一であることを
    特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のダイコ
    ータ。
  7. 【請求項7】 前記ダイコータが、前記接合されたバー
    の前記スリットの先端のリップに対し反対側の面を位置
    決め面として、前記位置決め面を支持して前記バーの位
    置決めを行う位置決め部材を有することを特徴とする請
    求項1〜6のいずれか1項に記載のダイコータ。
  8. 【請求項8】 前記位置決め部材によるバーの位置決め
    が、前記ダイコータを傾けて、前記バーの自重によって
    前記位置決め面が前記位置決め部材に密着することで行
    われていることを特徴とする請求項7に記載のダイコー
    タ。
  9. 【請求項9】 前記位置決め部材によるバーの位置決め
    が、油圧または空圧によって前記バーを位置決め部材に
    押しつけることによって行われていることを特徴とする
    請求項7に記載のダイコータ。
  10. 【請求項10】 前記位置決め部材によるバーの位置決
    めが、磁石によって前記位置決め面と前記位置決め部材
    が密着することで行われていることを特徴とする請求項
    7に記載のダイコータ。
  11. 【請求項11】 前記位置決め部材によるバーの位置決
    めが、真空チャックによって前記位置決め面と前記位置
    決め部材が密着することで行われていることを特徴とす
    る請求項7に記載のダイコータ。
  12. 【請求項12】 前記位置決め部材によるバーの位置決
    めが、ピエゾ素子によって前記位置決め面と前記位置決
    め部材が密着することで行われていることを特徴とする
    請求項7に記載のダイコータ。
  13. 【請求項13】 前記ダイコータが、前記バーを接合位
    置と分解位置との間で移動可能とする移動手段を有する
    ことを特徴とする請求項1〜12のいずれか1項に記載
    のダイコータ。
  14. 【請求項14】 前記ダイコータがエクストルージョン
    コータ、カーテンコータまたはスライドホッパーコータ
    であることを特徴とする請求項1〜13のいずれか1項
    に記載のダイコータ。
  15. 【請求項15】 請求項1〜14のいずれか1項に記載
    のダイコータを用いた塗布方法。
  16. 【請求項16】 複数のバーを接合し、前記バーとバー
    の間にスリットおよびポケットを形成するダイコータの
    組立方法において、前記バーが接合されている接合面に
    対し、油圧または空圧による接合手段によって前記接合
    面に圧力をかけることで前記接合を行うことを特徴とす
    るダイコータの組立方法。
  17. 【請求項17】 複数のバーを接合し、前記バーとバー
    の間にスリットおよびポケットを形成するダイコータの
    組立方法において、前記接合を磁石で行うことを特徴と
    するダイコータの組立方法。
  18. 【請求項18】 複数のバーを接合し、前記バーとバー
    の間にスリットおよびポケットを形成するダイコータの
    組立方法において、前記接合を真空チャックで行うこと
    を特徴とするダイコータの組立方法。
  19. 【請求項19】 複数のバーを接合し、前記バーとバー
    の間にスリットおよびポケットを形成するダイコータの
    組立方法において、前記接合をピエゾ素子で行うことを
    特徴とするダイコータの組立方法。
  20. 【請求項20】 前記接合されたバーの前記スリットの
    先端のリップに対し反対側の面を位置決め面として、位
    置決め部材に前記位置決め面を密着させることで位置決
    めを行う工程を有することを特徴とする請求項16〜1
    9のいずれか1項に記載のダイコータの組立方法。
  21. 【請求項21】 前記位置決めを行う工程が、前記ダイ
    コータを傾けて、前記バーの自重によって前記位置決め
    面が前記位置決め部材に密着することで行われているこ
    とを特徴とする請求項20に記載のダイコータの組立方
    法。
  22. 【請求項22】 前記位置決めを行う工程が、油圧また
    は空圧によって前記バーを前記位置決め部材に押しつけ
    ることによって行うことを特徴とする請求項20に記載
    のダイコータの組立方法。
  23. 【請求項23】 前記位置決めを行う工程が、磁石によ
    って前記位置決め面と前記位置決め部材を密着させるこ
    とで行うことを特徴とする請求項20に記載のダイコー
    タの組立方法。
  24. 【請求項24】 前記位置決めを行う工程が、真空チャ
    ックによって前記位置決め面と前記位置決め部材を密着
    させることで行うことを特徴とする請求項20に記載の
    ダイコータの組立方法。
  25. 【請求項25】 前記位置決めを行う工程が、ピエゾ素
    子によって前記位置決め面と前記位置決め部材を密着さ
    せることで行うことを特徴とする請求項20に記載のダ
    イコータの組立方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009136791A (ja) * 2007-12-06 2009-06-25 Hirata Corp 塗布ヘッドの組立装置及び装着方法

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