JP2000271217A - 内視鏡的薬液注入針 - Google Patents

内視鏡的薬液注入針

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JP2000271217A
JP2000271217A JP11081976A JP8197699A JP2000271217A JP 2000271217 A JP2000271217 A JP 2000271217A JP 11081976 A JP11081976 A JP 11081976A JP 8197699 A JP8197699 A JP 8197699A JP 2000271217 A JP2000271217 A JP 2000271217A
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JP
Japan
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needle
drug solution
endoscopic
tube
inner tube
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Application number
JP11081976A
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English (en)
Inventor
Zenetsu Suzuki
善悦 鈴木
Masaharu Kagaya
正晴 加賀谷
Mutsuya Mizuno
睦哉 水野
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Sumitomo Bakelite Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Bakelite Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内視鏡的薬液注入針において、薬液を注入す
るときの抵抗を軽減でき、抜針したときの出血を少なく
するデバイスを提供する。 【解決手段】 内視鏡的薬液注入針の薬液が通る内腔を
出来るだけ大きくし且つそれに接着された針の先端を細
くする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、 内視鏡的に消化管
内に薬液を注入する用具で、肝疾患に由来する胃、食道
静脈瘤の治療時に、内視鏡的に血液を凝固させる薬液を
血管内に注入し、血行遮断により静脈瘤を縮小、消失あ
るいは血栓化させる食道静脈瘤硬化療法例とした、体腔
内組織に薬液を注入するための内視鏡的薬液注入針に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】肝硬変等に伴う胃、食道静脈瘤の治療法
としては、血液凝固性を持つ硬化剤を静脈瘤内あるいは
静脈瘤外に注入して局所に停滞させ、血栓の形成で血行
を遮断することにより静脈瘤を荒廃させ治療する内視鏡
的胃食道静脈瘤硬化療法(EIS)がある。図3に示す
ように内視鏡装着バルーン(10)により血流の遮断と
内視鏡の固定を行った後に、内視鏡の鉗子孔から先端に
針(1)が付設された薬液注入針(9)を挿入して血管
内又はその周辺に針(1)を穿刺し、硬化剤を後端操作
部からシリンジにて血管内に注入し、血栓化させる方法
を一般的に行う。また、内視鏡の視野から血管内に硬化
剤が入ったかを確認することは困難なため、硬化剤の中
に造影剤を入れてX線透視下で硬化剤が確実に血管内に
注入されたかを確認することがある。このような手技に
用いる硬化剤としては、エタノールアミンオレートを注
射用蒸留水で稀釈したものや、ポリドカノールなどを用
いるが、液が粘調なため注入抵抗が高く注入時間が長く
なることがあり、これに造影剤を混ぜるとさらに注入抵
抗が増しシリンジを強く押さないと注入できないため術
者にとって扱いづらいものであった。
【0003】近年では針を抜針したときの止血を早くす
るため、針の外径は細くなる傾向にあり、硬化剤の注入
抵抗はさらに増すことになり、時には治療中に針内の硬
化剤と粘液が反応し針先端で硬化剤が硬化して、硬化剤
を押しだすことができず注入できないといったトラブル
も発生する事があった。この他に内視鏡的に食道、胃、
大腸の粘膜を切除する、内視鏡的粘膜切除術時にも粘膜
層と筋層を剥離するために薬液注入針を使用して生理食
塩水を注入することがある。粘膜層と筋層を十分に剥離
しないと筋層まで巻き込んで切除されることがあるた
め、薬液注入針を使用して生理食塩水を約10ml以上
注入するが細くて長い薬液注入針では、注入抵抗が大き
いためシリンジを強く押し続けるために術者の手を痛め
たり、治療時間が長くなるといった問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の薬液
注入針の注入抵抗が高い、つまるといった問題点を解決
するべく種々検討なされたもので、その目的とするとこ
ろは上記のような欠点を解決し、安全且つ治療時間の短
縮できる薬液注入針を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、内視
鏡的に薬液を消化管に注入するための注入針であって、
内視鏡の鉗子孔を通過する可撓管の先端に付設された針
において、可撓管と固定される部分の針の外径より体内
に穿刺される部分の針の外径の方が細いことを特徴とす
る内視鏡的薬液注入針である。さらに針が1つ管状体か
ら作られた内視鏡的薬液注入針であり、可撓管と固定さ
れる部分の針の内腔断面積と体内に穿刺される部分の針
の内腔断面積の差が0.20mm2〜0.60mm2である内
視鏡的薬液注入針で、また、注入針が内視鏡的に胃、食
道静脈瘤に薬液を注入し治療するためのものである内視
鏡的薬液注入針である。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、図面により本発明を詳細に
説明する。図1は本発明の一実施例となる内視鏡的薬液
注入針である。(b)は薬液注入針の先端部拡大図であ
る。本発明の内視鏡的薬液注入針は、先端に針(1)が
付設された内管チューブ(2)とその外側の外管チュー
ブ(3)の2重管構造で、内管チューブ(2)の後端側
をチューブの軸方向に前後に動かすことにより先端の針
が外管チューブ(3)の先端から突出したり後退したり
する構造になっている。このような2重管構造は図2の
ごとく内視鏡(7)の鉗子孔(8)から薬液注入針を挿
入するため、針(1)および内視鏡の鉗子孔を保護する
ように針(1)が外管チューブ(3)の中に収納された
状態になっており、2重管の後端には内管チューブ
(2)を前後に操作し、且つ内管チューブ内に薬液を注
入するためのコネクターを有する後端操作部(4)が付
設される。
【0007】一方使用する内視鏡(7)の鉗子孔(8)
は内径φ2.8mm前後であることが多く、この場合、鉗
子孔内で薬液注入針を挿入、穿刺又は抜去といった作業
をするため、薬液注入針の外径は約2.5mm以下で、且
つ外管チューブ内で内管チューブ(2)を前後にスライ
ドさせなければならないため、内管チューブの外径と外
管チューブの内径にはスムーズに動く程度のクリアラン
スが必要になる。内管チューブの内径は注入抵抗を軽減
するためにも0.8 以上の内径が必要である。次に先
端に付設される針(1)は穿刺したときの傷を小さくす
るため、0.65mm以下が好ましいが、内管チューブの
内径が0.7 以上あるため接着部とのクリアランスが
大きくなり接着したとき、内管チューブ(2)と針
(1)の軸がずれることにより、外管チューブに挿入し
たとき外管チューブ内で引っかかりスムーズに出し入れ
できなくなる可能性があるため、針の接着部は内管チュ
ーブの内径に近い寸法であることが好ましい。
【0008】このような針は2本からなる管状体を接着
する方法や、1つの管状体の先端を延伸して細くする製
造方法があるが、薬液がつまらないようにするためには
1つの管状体で、内腔に段差がない方が好ましい。ま
た、内管チューブの内径と針の接着部の外径にクリアラ
ンスがある場合、接着性の良いプラスチック製樹脂、又
は金属製リングのスペーサーチューブを接着する事も可
能である。
【0009】次に本発明の内視鏡的薬液注入針に使用す
る部材の材質としては、外管チューブの外径が規制さ
れ、且つ内管チューブの内腔をできるだけ大きくしたい
ため、チューブ肉厚は薄肉で内視鏡の鉗子孔から操作す
るとき内腔がつぶれる事なく操作できることが必要で、
内管チューブのスライドする事を考慮してフッ素系樹
脂、ナイロン樹脂等が好ましい。また、針(1)は血管
内に穿刺できるようにするためパイプを針状に加工でき
ることが必要で且つ針状になった部分が穿刺したときに
折れたり、かけたりしないような剛性が必要でステンレ
スなどの金属が好ましい。また、後端操作部(4)は外
管チューブ(3)、および内管チューブ(2)を固定
し、且つ内管チューブ(2)に接続している部分にはシ
リンジ(6)が接続できるコネクターが付設されるた
め、接着等の加工性が良く硬化剤等が接触してもクラッ
ク等が発生しない程度の耐薬品性が必要で、硬質塩化ビ
ニル樹脂等の硬質プラスチック樹脂が好ましい。
【0010】
【発明の効果】従来の内視鏡的薬液注入針と比較し、内
管チューブの内腔断面積を大きくできたため薬液の注入
抵抗が軽減でき、且つ先端の針の外径が細いため針を抜
針後の出血も少なくなった。また、食道静脈瘤硬化療法
においては注入抵抗が軽減できたため、術者の負担も少
なくなり、且つ硬化剤が針先で硬化した場合でもシリン
ジ押し出すことが可能となり、確実に治療することが可
能になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例となる内視鏡的薬液注入針を
示す図で、(b)は針部分の断面拡大図である。
【図2】内視鏡的薬液注入針を内視鏡に装着した状態を
示す図である。
【図3】内視鏡的薬液注入針の使用状況を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 針 2 内管チューブ 3 外管チューブ 4 後端操作部 5 食道静脈瘤 6 シリンジ 7 内視鏡 8 鉗子孔 9 薬液注入針 10 内視鏡装着バルーン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C060 EE30 GG21 MM03 MM24 MM26 4C066 AA01 AA05 BB01 CC01 DD06 EE14 FF04 HH30 KK01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内視鏡的に薬液を消化管に注入するため
    の注入針であって、内視鏡の鉗子孔を通過する可撓管の
    先端に付設された針において、可撓管と固定される部分
    の針の外径より体内に穿刺される部分の針の外径の方が
    細いことを特徴とする内視鏡的薬液注入針。
  2. 【請求項2】 針が1つ管状体から作られた請求項1記
    載の内視鏡的薬液注入針。
  3. 【請求項3】 可撓管と固定される部分の針の内腔断面
    積と体内に穿刺される部分の針の内腔断面積の差が0.
    20mm2〜0.60mm2である請求項1又は2記載の内視
    鏡的薬液注入針。
  4. 【請求項4】 注入針が内視鏡的に胃、食道静脈瘤に薬
    液を注入し治療するためのものである請求項1〜3記載
    のいずれかの内視鏡的薬液注入針。
JP11081976A 1999-03-25 1999-03-25 内視鏡的薬液注入針 Pending JP2000271217A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001058006A (ja) * 1999-08-20 2001-03-06 Olympus Optical Co Ltd 内視鏡用注射針
JP2007131644A (ja) * 2001-11-05 2007-05-31 Seikagaku Kogyo Co Ltd 粘膜膨隆の迅速容易化組成物
JP2009172029A (ja) * 2008-01-22 2009-08-06 Fujinon Corp 内視鏡用注射針及び先端部に針体が固定された内チューブ

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