JP2000271148A - 手術用拡大観察装置 - Google Patents

手術用拡大観察装置

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JP2000271148A
JP2000271148A JP11078285A JP7828599A JP2000271148A JP 2000271148 A JP2000271148 A JP 2000271148A JP 11078285 A JP11078285 A JP 11078285A JP 7828599 A JP7828599 A JP 7828599A JP 2000271148 A JP2000271148 A JP 2000271148A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、視野観察の安定性が良いにも拘ら
ず、術部の汚染を防止することができるようにした手術
用拡大観察装置を提供することを目的とする。 【解決手段】本発明は、術部と観察者の間に配置可能で
術部拡大観察用の単一光学系を含む観察部1と、この観
察部1を空間的に支持する支持部7とを具備し、上記観
察部1と支持部7を着脱可能に連結すると共に上記観察
部1は、支持部7とは別に予め滅菌消毒しておけるよう
にした手術用拡大観察装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は術部を拡大観察しな
がら手術を行う際に用いる手術用拡大観察装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、術部を拡大観察しながら手術を行
う際に術部と観察者の間に配置して用いられる小型の手
術用拡大観察装置が、特公昭55−9217号公報にお
いて知られている。この手術用拡大観察装置は術者の頭
部に装着して使用される。この手術用拡大観察装置には
拡大下の照明光量不足を補う目的で光源が配設されてい
る。
【0003】これとは別に、特開昭63−210908
号公報にはレンズ単独で拡大観察するようにした観察装
置が提案されている。実際の手術に供ぜられる場面でこ
の観察装置は図示しない支持装置によって空間的に支持
される。さらに、この種の手術作業を行うためには立体
観察が必須であるため、上記観察装置のレンズは口径が
比較的大きなものが使用される。
【0004】一方、特開平3−205049号公報に開
示されている手術用顕微鏡は術部を照明する光源を備
え、術部を照明しながら拡大観察し、または撮影するよ
うになっている。
【0005】また、特開昭59−50418号公報には
テレビカメラによって撮影されるように構成した手術用
顕微鏡の鏡体部が開示されている。そして、実際の手術
に供ぜられる場面では手術用顕微鏡の鏡体部が術部の近
くに配置されて使用される。
【0006】さらに、特開平3−205049号公報に
は術部の汚染を防止する目的で、鏡体部をドレープによ
って完全に覆うようにしたものが提案されている。
【0007】一般に、拡大観察用の光学系には凹または
凸レンズなどの光学部材が用いられている(特開昭63
−210908号公報)。さらに、観察部は光学部材
と、これを支持する本体フレームとで構成されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】特公昭55−9217
号公報において知られる手術用拡大観察装置にあっては
手術中、常に装置を術者の頭部に装着しておかなければ
ならず、長時間に及ぶ手術では装置の重量によって術者
に大きな疲労を招く。また、手術中は術部のみを観察し
ているわけではなく、例えば、術前のCTやMRIのモ
ニター画面の像をしばしば観察する必要があるが、モニ
ター画面を観察する場面では頭部から手術用拡大観察装
置をその都度、着脱することを余儀なくされる。このた
め、本手術用拡大観察装置により術部を汚染しないよう
に術者には大変な注意力が要求される。さらに、術部か
ら長い距離をあけて拡大観察しているため、術者の頭部
が多少動いただけでも視野を見失ったり、あるいは視野
を安定させ難く、作業性が非常に悪い。
【0009】これに対して上述した特開昭63−210
908号公報に開示された観察装置では図示しない支持
装置によって観察装置部を保持しながら使用するため、
視野観察の安定性がよく、視野を見失ったり、視野が不
安定になったりするような問題は回避される。しかし、
比較的大きな口径のレンズを術部に近い位置に配置しな
ければならないため、術部を汚染しやすくなってしま
う。
【0010】一方、特開平3−205049号公報の手
術用顕微鏡では術部を照明しながら拡大観察し、または
撮影するために微細な手術、いわゆるマイクロサージャ
リーには大変に便利な装置であるが、実際には2倍から
3倍の拡大で充分な手術も多くあり、こういった場面で
使用する場合には大掛かり過ぎる装置と言わざるを得な
い。しかも、大型な装置であるために手術室への移動に
手間かかかる上、手術室内で必要以上に広く場所を取
る。また、術部の汚染を防止するためのドレープも大き
く複雑で、そのドレープの装着作業に手間がかかる。
【0011】さらに、特開昭59−50418号公報に
示される手術用顕微鏡にあってはその顕微鏡の鏡体部及
び撮影装置が術部の近くに配置されるため、手術作業の
邪魔となる。
【0012】また、特開昭63−210908号公報に
示される観察装置はレンズ単独で拡大観察するものであ
るため、レンズの口径を大きくした場合、そのレンズの
厚みが増して大型化すると共に高重量化する。その結
果、手術作業の邪魔になり、また、そのレンズを支持す
る支持装置が大掛かりなものとなる。
【0013】さらに、特開昭63−210908号公報
に示される観察装置はレンズとこれを支持するフレーム
によって構成されているが、これをガスなどで滅菌、消
毒しようとした場合、その両者の連結部の隙間部分への
ガス進入が不十分となる可能性があり、これを回避する
ためには長時間のガス滅菌処理が必要であり、高コスト
化を招く。また、組み立て構造とするため、その部品そ
のものが高価になり、特に術者の滅菌作業を省略可能な
ディスポーサブル化することは困難である。
【0014】本発明は上記課題に着目してなされたもの
で、その第1の目的は、視野観察の安定性が良く、しか
も、術部の汚染を防止することができるようにした手術
用拡大観察装置を提供することにある。本発明の第2の
目的は、例えば、術部の照明または撮影を含む2倍から
3倍程度の拡大で充分な手術の場面でも簡便かつ安価に
使用することが最適な手術用拡大観察装置を提供するこ
とである。本発明の第3の目的は、レンズの口径を大き
くした場合であっても、そのレンズの厚みが増さずに、
レンズとそれを支持する支持装置の小型化と軽量化する
ことができると共に、その手術作業が容易な手術用拡大
観察装置を提供することである。本発明の第4の目的
は、術者の滅菌作業を省略可能なディスポーッサブル化
を経済的に達成できる手術用拡大観察装置を提供するこ
とである。
【0015】
【課題を解決するための手段及び作用】請求項1の発明
は、術部と観察者の間に配置可能で術部拡大観察用の単
一光学系を含む観察部と、この観察部を空間的に支持す
る支持部とを具備し、上記観察部と支持部を着脱可能に
連結すると共に、上記観察部は、支持部とは別に予め滅
菌消毒しておけるようにしたことを特徴とする手術用拡
大観察装置である。
【0016】請求項2の発明は、上記観察部に術部撮影
用光学系及び術部照明用光学系のうち少なくとも一方を
含むと共に、上記支持部に術部撮影用光学系からの光を
撮像素子に導く導光手段及び光源からの光を上記術部照
明用光学系に導く導光手段のうち少なくとも一方を含ん
だことを特徴とする請求項1に記載の手術用拡大観察装
置である。
【0017】請求項3の発明は、上記拡大観察用の単一
の光学系をフレネルレンズで構成したことを特徴とする
請求項1または請求項2の発明に記載の拡大観察装置。
【0018】請求項4の発明は、上記観察部を単体のプ
ラスチックで構成したことを特徴とする第1項、第2
項、または第3項に記載の拡大観察装置である。
【0019】
【発明の実施の形態】[第1の実施形態]図1を参照し
て、本発明の第1実施形態に係る手術用拡大観察装置に
ついて説明する。
【0020】(構成)図1は手術用拡大観察装置を示
し、同図中、1はその手術用拡大観察装置における観察
部である。観察部1はフレーム2を有し、このフレーム
2にはガラス製の術部拡大観察用のレンズ3,4が設け
られている。術者はこの2枚のレンズ3,4を介して両
眼で術部を拡大観察する。本発明ではこれを単一光学系
と扱う。
【0021】また、上記フレーム2の側壁には円柱形状
をなした接続用突起5が配設され、この接続用突起5は
側方に向けて突出している。この接続用突起5の周面に
は全周にわたり環状にV状の溝6が形成されている。こ
の観察部1は使用に供される前に予め滅菌消毒が施され
る。
【0022】図1中、7は手術用拡大観察装置における
支持部であり、この支持部7によって上記観察部1を支
持するようになっている。支持部7はベット固定部8、
第1アーム9、第2アーム10、第3アーム11を順次
連結した構成であり、具体的には上記べット固定部8は
手術用ベット12の側壁に対して支持され、上記第1ア
ーム9は上記ベット固定部8に対して鉛直な回転軸Aま
わりに回転自在に接続され、上記第2アーム10は第1
アーム9に対して紙面に垂直、つまり水平な回転軸Bま
わりに回転自在に接続され、上記第3アーム11は第2
アーム10に対して紙面に垂直で、水平な回転軸Cまわ
りに回転自在に接続されている。
【0023】ここで、それぞれの部材が回転運動する際
には摩擦力等による自立可能な適度な抵抗力を持たせて
おり、移動操作後の位置にその抵抗力で、上記観察部1
を支持した支持部7の姿勢を保持し得るようになってい
る。
【0024】上記第3アーム11の先端部分には上記接
続用突起5と係合する接続穴13が同軸的に形成されて
おり、この接続穴13の内周には上記接続用突起5のV
状の溝6に向けて突き出し、その溝6と組み合わせて、
クリック動作を行う複数のボールクリック14が内蔵さ
れている。従って、観察部1は支持部7に着脱自在であ
り、その支持部7により観察部1は術部と観察者の間の
空間に入り込んで任意の空間位置に支持される。
【0025】(作用)手術用拡大観察装置を使用する場
合、初めに使用者は、手術用ベット12に支持部7を固
定する。次に、使用者は支持部7とは別に予め滅菌、消
毒が施されて供給される観察部1を上記支持部7に接続
する。このとき、観察部1の接続用突起5を支持部7の
接続穴13に差し込むことにより装着する。つまり接続
穴13に挿入された接続用突起5が、その接続穴13の
底部に突き当たると同時に、V状の溝6にボールクリッ
ク14のボールが自動的に落ち込み係合する。これによ
って観察部1は支持部7に接続される。この接続作業は
当然ながら清潔な使用者によって行われる。
【0026】図1で示す如く、術者15は観察部1を移
動させて、患者16と術者15の間の手術作業に最適な
位置に観察部1を配置する作業を行う。この観察部1を
移動させる操作に伴い、相応する動きが支持部7の各部
に起きる。すなわち、支持部7の第1アーム9がベット
固定部8に対して回転軸Aまわりに回転して動き、第2
アーム10が第1アーム9に対して回転軸Bまわりに回
転して動き、第3アーム11が第2アーム10に対して
回転軸Cまわりに回転して動く。観察部1を所定の位置
に移動させた後は各部材間に作用する前述の抵抗力によ
りその観察部1を位置させた位置に保持される。
【0027】手術中、術部17はレンズ4、レンズ3を
順に介して、術者15により観察される。その状態で、
例えば、メス18で術部17を切開するなどの手術作業
が行われる。手術後は前述と逆の手順及び作用で観察部
1を支持部7から取り外す。
【0028】(効果)本実施形態によれば、使用する際
に予め滅菌消毒が施された観察部1を支持部7に装着し
て使用に供される。このため、観察部1によって術部を
汚染する虞がなく、術部を汚染しないように注意する術
者の負担を大幅に軽減することができる。また、支持部
7で観察部1を支持しながら観察部1を使用できるから
視野が安定的に得られ、視野を見失うことがなく、作業
性が良い。また、大型な装置である必要はないためにそ
の取り扱いが簡便であり、手術室内で広い場所を占有し
ない。また、術部の汚染を防止するためにドレープを装
着する場合にはその装着作業の手間がかからない。さら
に、術部拡大観察用の単一光学系がガラス製のレンズ
3,4で構成されているため、観察像が非常に鮮明であ
る。
【0029】[第2の実施形態]図2を参照して、本発
明の第2実施形態に係る手術用拡大観察装置について説
明する。
【0030】(構成)図2中、19は第2実施形態に係
る手術用拡大観察装置の観察部であり、この観察部19
はフレーム20を有し、このフレーム20にはプラスチ
ック製の術部拡大観察用の非球面レンズ21が組み込ま
れ、さらに撮影用対物レンズ22及び反射プリズム23
から成る術部撮影用の光学系が組み込まれている。
【0031】上記フレーム20の側壁には円筒形をなし
た接続用突起24が配設されており、この接続用突起2
4の外周にはその全周にわたり環状にV状の溝25が形
成されている。そして、この接続用突起24を利用して
支持部7の第3アーム11の端部に形成された接続穴2
6に差し込まれて着脱自在に装着されるようになってい
る。この接続穴26にはその内方に向けて弾性的に突き
出し、上記V状の溝25と組み合わせてクリック動作を
行うボールクリック27が内蔵されている。つまり、こ
の接続形式は前述した第1実施形態のものと同様であ
る。従って、観察部19は支持部7により空間的に支持
することができる。
【0032】上記接続用突起24は略筒状に形成され、
その内孔には上記撮影用対物レンズ22及び反射プリズ
ム23を含む術部撮影用の光学系が組み込まれている。
そして、この観察部19は使用者に供給される前に予め
滅菌消毒が施される。
【0033】また、上記支持部7における第3アーム1
1内には、上記術部撮影用の光学系に対向して、結像レ
ンズ28から成る導光手段と、この導光手段を介して受
けた像を撮影する撮像素子29が内蔵されている。本実
施形態における支持部7はその第3アーム11の内部の
構成を除き、上述した第1実施形態のそれと同一であ
る。
【0034】(作用)第1実施形態と同様に初めに使用
者は手術用ベット12に支持部7を固定するが、この固
定に関する作用は第1実施形態の場合と同様なものであ
るためにその説明を省略する。
【0035】次に、使用者は支持部7とは別に供され
る、予め滅菌、消毒が施された観察部19を支持部7に
接続する。このとき、接続用突起24を接続穴26に挿
入する。すると、挿入された接続用突起24が接続穴2
6の底部に突き当たると同時に、V状の溝25にボール
クリック27のボールが自動的に落ち込み係合する。こ
れによって観察部19は支持部7に接続される。この接
続作業は当然ながら清潔な使用者によって行われる。
【0036】そして、術者15は、第1実施形態と同様
に観察部19を移動させ、患者16と術者15の間の手
術作業に最適な位置に観察部19を配置する。観察部1
9の移動に伴い、ベット固定部8に対して第1アーム9
が、第1アーム9に対して第2アーム10が、第2アー
ム10に対して第3アーム11がそれぞれ回転軸A,
B,Cまわりに回転し、移動後は前述の抵抗力によりそ
の位置に観察部19が保持される。
【0037】手術中、術部17はレンズ21を介して術
者15により観察される。その状態で、例えば術部17
をメス18で切開するなどの、手術作業が行われる。術
部17の様子は撮影用対物レンズ22を介した後、反射
プリズム23で反射され、さらに、結像レンズ28によ
って撮像素子29に結像し、撮影される。そして、図示
しないモニター画面に観察像を表示したり、あるいは公
知の記録装置に記録させたりする。手術後は前述と逆の
手順及び作用で観察部19を支持部7から取り外す。
【0038】(効果)本実施形態によれば、術部拡大観
察用の単一光学系がプラスチック製の非球面レンズ21
で構成されているため、観察部19が薄型にできる。そ
の結果、観察部19と術部17との距離が広くとれるの
で、手術作業が行い易い。また、観察部19に撮影用対
物レンズ22及び反射プリズム23から成る術部撮影用
の光学系が、支持部7に結像レンズ28から成る導光手
段、及び撮像素子29が内蔵されているため、術部17
の様子を第3者が観察できたり、あるいは記録できたり
する。
【0039】ここで、結像レンズ28及び撮像素子29
を支持部7の外に配置し、そこまで光学リレー系などを
利用した導光手段で撮影光を導いても同様の効果が得ら
れることは説明するまでもない。
【0040】[第3実施形態]図3を参照して、本発明
の第3実施形態に係る手術用拡大観察装置について説明
する。
【0041】(構成)図3中、30は本実施形態におけ
る観察部であり、この観察部30はフレーム31内にプ
ラスチック製の術部拡大観察用のフレネルレンズ32
と、オプティカルプラスチックファイバー33から成る
術部照明用の光学系が内蔵されている。上記フレーム2
0には円柱形をなした接続用突起34が配設されてお
り、この接続用突起34の外周には、その全周にわたり
環状にV状の溝35が形成されている。そして、この接
続用突起34を利用して支持部7の第3アーム11の端
部に形成された接続穴36に差し込まれて着脱自在に装
着されるようになっている。上述の観察部30は使用者
に供される前に予め滅菌、消毒が施されるようになって
いる。
【0042】本実施形態における支持部7は第3アーム
11の内部構成を除き、第1実施形態のそれと同一であ
るため、その部分の図及び説明を省略する。上記第3ア
ーム11の端部には上記接続用突起34と係合する接続
穴36が形成されており、この接続穴36の内周に向
け、上記V状の溝35と組み合わせてクリック動作を行
うボールクリック37が内蔵されている。従って、観察
部30は支持部7により空間的に支持される。
【0043】また、第3アーム11内にはオプティカル
ファイバー38から成る導光手段が内蔵され、そのオプ
ティカルファイバー38の一端側はその第3アーム11
から導出され、光源装置39に接続されている。
【0044】(作用)第1実施形態と同様に初めに使用
者は手術用ベット12に支持部7を固定するが、この固
定に関する作用についての説明は省略する。次に、使用
者は支持部7とは別に供給される、予め滅菌、消毒が施
された観察部30を支持部7に接続するが、このとき、
接続穴36に挿入された接続用突起34がその接続穴3
6の底部に突き当たると同時に、V状の溝35にボール
クリック37のボールが落ち込み係合する。これによっ
て観察部30は支持部7に接続される。この接続作業は
当然ながら清潔な使用者によって行われる。
【0045】また、第1実施形態と同様に、術者15は
観察部30を移動させ、患者16と術者15の間の空間
において手術作業に最適な位置に観察部30を配置す
る。観察部30の移動に伴い、ベット固定部8に対して
第1アーム9が、第1アーム9に対して第2アーム10
が、第2アーム10に対して第3アーム11がそれぞれ
回転軸A、B、Cまわりに回転し、観察部30を移動後
は前述の抵抗力によりその位置に保持される。
【0046】手術中、術部17はレンズ32を介して術
者15により観察される。その状態で、例えば術部17
をメス18で切開するなどの、手術作業が行われる。ま
た、術部17には光源装置39からの照明光が、オプテ
ィカルファイバー38、オプティカルプラスチックファ
イバー33を介して照射される。手術後は前述と逆の手
順及び作用で観察部30を支持部7から取り外す。
【0047】(効果)本実施形態によれば、術部拡大観
察用の単一光学系がプラスチック製のフレネルレンズ3
2で構成したので、観察部30がより薄型にでき、その
結果、観察部19と術部17との距離がより広くとれる
ので、手術作業が行われ易い。
【0048】また、観察部30にオプティカルプラスチ
ックファイバー33から成る術部照明用の光学系が設け
られ、支持部7にはオプティカルファイバー38から成
る導光手段が内蔵されているため、光源装置39からの
照明光を術部17へと導き照明することができる。さら
に、観察部30に内蔵される光学部材、つまりフレネル
レンズ32とオプティカルプラスチックファイバー33
は共にプラスチック製のものであるために軽量であり、
これを支持する支持部7への重量負担が軽減される。そ
の結果、支持部7がシンプルな構成のものとすることが
できる。この点でも手術作業を容易に行うことができる
ようになる。
【0049】[第4実施形態]図4及び図5を参照し
て、本発明の第4実施形態に係る手術用拡大観察装置に
ついて説明する。
【0050】(構成)図4は本実施形態における観察部
40の使用状態を示し、図5は患者16側から見た観察
部40の状態を示す。観察部40はフレーム部分41を
含めて単体のプラスチック部材であり、樹脂によりモー
ルド成形して一体に形成したものである。この中には術
部拡大観察用のフレネルレンズ領域42a、術部撮影及
び術部照明用の反射プリズム領域42b、及び接続用突
起部43が、一体に形成されている。この観察部40は
使用に供される前に滅菌消毒が予め施される。
【0051】本実施形態における支持部7は第3アーム
11の内部構成を除き、上述した第1実施形態のそれと
同一のため、図及び説明を省略する。第3アーム11の
端部には、上記接続用突起部43と係合する接続穴44
が形成されており、この接続穴44には接続穴44より
もやや内径が小さいOリング45が埋設されている。接
続穴44に接続用突起部43を差し込んで係合させるこ
とにより、観察部40は支持部7に保持され、空間中に
支持されるようになっている。
【0052】また、第3アーム11内には投光レンズ4
6、オプティカルファイバー47から成る照明用の導光
手段が内蔵され、その一端側は図示しない光源装置に接
続されている。さらに、結像レンズ48から成る撮影用
の導光手段、及び撮像素子49が内蔵されている。
【0053】(作用)第1実施形態と同様に、初めに使
用者は手術用ベット12に支持部7を固定する。次に、
使用者は支持部7とは別に提供される、予め滅菌、消毒
が施された観察部40を支持部7に接続する。このと
き、接続用突起部43を接続穴44に挿入すると、挿入
された接続用突起部43はOリング45の弾性力により
第3アーム11に保持され、これによって観察部40は
支持部7に接続される。この接続作業は当然ながら清潔
な使用者によって行われる。
【0054】そして、第1実施形態と同様に術者15は
観察部40を移動させ、患者16と術者15の間の手術
作業に最適な位置に配置する。観察部40の移動に伴
い、ベット固定部8に対して第1アーム9が、第1アー
ム9に対して第2アーム10が、第2アーム10に対し
て第3アーム11がそれぞれ回転軸A,B,Cまわりに
回転し、移動後は前述の抵抗力によりその位置が保たれ
る。手術中、術部17はフレネルレンズ領域42aを介
して術者15により観察される。その状態で、例えば術
部17をメス18で切開するなどの、手術作業が行われ
る。
【0055】また、術部17には図示しない光源装置か
らの照明光が、オプティカルファイバー47、投光レン
ズ46を介して、反射プリズム領域42bで反射され、
照射される。さらに、術部17の様子は反射プリズム領
域42bで反射され、結像レンズ48によって撮像素子
49に結像し、図示しないモニター画面に表示された
り、あるいは公知の記録装置に記録される。手術後は、
前述と逆の手順及び作用で観察部30を支持部7から取
り外す。
【0056】(効果)本実施形態によれば、拡大観察用
の単一光学系、術部撮影用光学系、術部照明用光学系が
単体のプラスチック部材のフレネルレンズ領域42a、
術部撮影用及び術部照明用の反射プリズム領域42bで
構成されている上、接続用突起部43さえも同一部材に
形成されているため、予め、滅菌、消毒作業が容易とな
る。また、第2実施形態及び第3実施形態と同等の効果
が得られることは説明するまでもない。
【0057】<付記> 1.術部と観察者の間に配置可能で術部拡大観察用の単
一光学系を含む観察部と、この観察部を空間的に支持す
る支持部とを具備し、上記観察部と支持部を着脱可能に
連結すると共に、上記観察部は、支持部とは別に予め滅
菌消毒しておけるようにしたことを特徴とする手術用拡
大観察装置。 2.上記観察部に術部撮影用光学系及び術部照明用光学
系のうち少なくとも一方を含むと共に、上記支持部に術
部撮影用光学系からの光を撮像素子に導く導光手段及び
光源からの光を上記術部照明用光学系に導く導光手段の
うち少なくとも一方を含んだことを特徴とする第1項に
記載の手術用拡大観察装置。
【0058】3.上記拡大観察用の単一の光学系をフレ
ネルレンズで構成したことを特徴とする第1項または第
2項に記載の拡大観察装置。 4.上記観察部を単体のプラスチックで構成したことを
特徴とする第1項、第2項または第3項に記載の拡大観
察装置。
【0059】5.上記観察部を単体のプラスチックで一
体にモールド成形したことを特徴とする第1項、第2項
または第3項に記載の拡大観察装置。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、視
野観察の安定性が良いにも拘らず、術部の汚染を防止す
ることができる手術用拡大観察装置を提供することがで
きる。また、例えば、術部の照明または撮影を含む2倍
から3倍程度の拡大で充分な手術の場面でも簡便に使用
することができる最適な手術用拡大観察装置を提供する
ことができる。また、上記レンズの口径を大きくした場
合であっても、そのレンズの厚みが増さず、レンズとそ
れを支持する支持装置の小型化と軽量化することができ
ると共に、その手術作業が容易になる手術用拡大観察装
置を提供することができる。さらに、術者の滅菌作業を
省略可能なディスポーッサブル化を経済的に達成できる
手術用拡大観察装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係る手術用拡大観察装置全体の
使用状態の説明図。
【図2】第2実施形態に係る手術用拡大観察装置の観察
部の使用状態の説明図。
【図3】第3実施形態に係る手術用拡大観察装置の観察
部の使用状態の説明図。
【図4】第4実施形態に係る手術用拡大観察装置の観察
部の使用状態の説明図。
【図5】第4実施形態に係る手術用拡大観察装置の観察
部の平面図。
【符号の説明】
1…観察部、2…フレーム、3,4…術部拡大観察用レ
ンズ、5…接続用突起、7…支持部、13…接続穴、1
4…ボールクリック。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】術部と観察者の間に配置可能で術部拡大観
    察用の単一光学系を含む観察部と、この観察部を空間的
    に支持する支持部とを具備し、上記観察部と支持部を着
    脱可能に連結すると共に、上記観察部は、支持部とは別
    に予め滅菌消毒しておけるようにしたことを特徴とする
    手術用拡大観察装置。
  2. 【請求項2】上記観察部に術部撮影用光学系及び術部照
    明用光学系のうち少なくとも一方を含むと共に、上記支
    持部に術部撮影用光学系からの光を撮像素子に導く導光
    手段及び光源からの光を上記術部照明用光学系に導く導
    光手段のうち少なくとも一方を含んだことを特徴とする
    請求項1に記載の手術用拡大観察装置。
  3. 【請求項3】上記拡大観察用の単一の光学系をフレネル
    レンズで構成したことを特徴とする請求項1または請求
    項2に記載の拡大観察装置。
  4. 【請求項4】上記観察部を単体のプラスチックで構成し
    たことを特徴とする付記第1項から第3項に記載の拡大
    観察装置。
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